JP5323714B2 - N−ビニルアミドコポリマーを含む農薬製剤 - Google Patents

N−ビニルアミドコポリマーを含む農薬製剤 Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも1種の農薬と少なくとも1種のコポリマーとを含む製剤であって、前記コポリマーが、
(a)式I:
Figure 0005323714
[式中、R1およびR2は互いに独立して水素もしくはC1-C4アルキル、好ましくは水素であるか、またはR1およびR2は共に-(CH2)x部分を表し、前記部分が窒素およびカルボニル部分と一緒になって5〜8員環を形成する]
のN-ビニルアミドコモノマーa);および
(b)ビニルピリジン、ビニルピリジン誘導体およびN-ビニルイミダゾールからなる群から選択される、少なくとも1種のコモノマーb);
を重合形態で含む前記製剤、前記製剤に基づく、有害昆虫および/または植物病原菌を駆除する方法、望ましくない植物生育を制御する方法、ならびに植物の健康を改善する方法を含む。
浸透性農薬は農業従事者に多くの利益を提供する。植物の農薬の取り込みは、種子処理、葉面処理、または種子と各種製剤(例えば顆粒製剤)との同時もしくは順次施用による土壌処理、のいずれかによって達成することができ、非浸透性農薬で処理した植物よりもずっと長く害虫に対する抵抗性を持つ植物をもたらす。
植物の健康効果をもたらす農薬についても、その植物中へのこれらの取り込みを増加させることが望ましい。用語「植物の健康」とは、例えば、改善された農作物特性などの有益な性質である: 例えば、限定するわけではないが、良好な出芽、農作物収量の改善、良質のタンパク質および/もしくはその含量、良質のアミノ酸および/もしくは油組成、根系統の旺盛な発育(根の生長の改善)、分げつの増加、植物高の増加、葉身の増大、死滅根出葉の減少、強度の分げつ、葉の濃緑化、色素含量、光合成活性、肥料の低要求性、種子の低必要性、高生産性分げつ、早期開花、早期穀粒成熟、低植物倒壊度(verse)、芽の成長の増加、植物活力の強化、植物木立の増加または早期発芽;あるいは少なくとも2つまたはそれ以上の前記の効果の組み合わせ、または当業者に周知のその他の任意の利点を挙げることができる。
しかし、多くの農薬は十分な浸透性を示さない。その上、既存の浸透性農薬は改善の余地を残している。
したがって、農薬、好ましくは低浸透性もしくは非浸透性の農薬の浸透性を改善することが、本発明の課題である。
単に可溶化剤として有用な多数のポリマーは当分野で知られている。しかし、これらのポリマーのどれが上記の目的にとって好適であるかは、先行技術では開示されていない。
この課題は、少なくとも1種の農薬と少なくとも1種のコポリマーとを含む製剤であって、前記少なくとも1種のコポリマーが、
(a)式I:
Figure 0005323714
[式中、R1およびR2は互いに独立して水素もしくはC1-C4アルキル、好ましくは水素であるか、またはR1およびR2は共に-(CH2)x部分を表し、前記部分が窒素およびカルボニル部分と一緒になって5〜8員環、好ましくは5または7員環、最も好ましくは5員環を形成する]
のN-ビニルアミドコモノマーa);および
(b)ビニルピリジン、ビニルピリジン誘導体およびN-ビニルイミダゾールからなる群から選択される、少なくとも1種のコモノマーb);
を重合形態で含む前記製剤を提供することにより解決された。
用語「少なくとも1種のコポリマー」とは、上記定義の1種以上のコポリマーが上記の製剤中に存在できること、すなわち上記定義のコポリマーの混合物をも意味する。好ましくは、1、2もしくは3種、より好ましくは1もしくは2種、最も好ましくは1種のコポリマーが上記の製剤中に存在する。
コモノマーaはポリマー中に90〜10重量%、好ましくは75〜25重量%、最も好ましくは50重量%存在する。
コモノマーbはポリマー中に90〜10重量%、好ましくは75〜25重量%、最も好ましくは50重量%存在する。
好ましくは、コポリマーのコモノマーa)およびb)の重量%データの合計が100重量%である。
好ましいコモノマー(a)は、R1およびR2が共に-(CH2)x部分を表し、前記部分が窒素およびカルボニル部分と一緒になって5〜8員環、好ましくは5または7員環、最も好ましくは5員環を形成するものである。
好ましいコモノマー(b)はビニルピリジンコモノマーである。好ましいビニルピリジンコモノマーは2-ビニルピリジン、3-ビニルピリジン、4-ビニルピリジンもしくはビニル-2-メチル-5-ピリジン、より好ましくは2-ビニルピリジン、3-ビニルピリジンもしくは4-ビニルピリジン、最も好ましくは2-ビニルピリジンもしくは4-ビニルピリジンであり、ここで4-ビニルピリジンが最も好ましい。
上記のコポリマーはブロックコポリマー、交互コポリマーまたは統計(statistic)コポリマーであり得、好ましくは統計コポリマーである。
コモノマー(b)のピリジルおよびイミダゾリル部分は四級化されていてもよい。
コモノマー(b)の第四級化合物への変換は、反応中、または好ましくは反応後に行うことができる。その後の変換の場合では、最初に中間体ポリマーを単離および精製するか、またはそのまま変換させる。変換は全部でも部分的でもよい。好ましくは組み込んだコモノマー(b)の少なくとも10%、特に好ましくは少なくとも20%、および極めて特に好ましくは少なくとも30%を、対応する第四級化形態に変換させる。第四級化合物への変換度は、好ましくはコモノマー(b)の水への溶解度に反比例させる。
好ましくは、コモノマー(b)は大部分がカチオン生成(cationogenic)形態、すなわち、70、好ましくは90、特に好ましくは95および極めて特に好ましくは99モル%を超えるカチオン生成形態(すなわち、第四級化形態でもプロトン化形態でもなく、重合中、または特に好ましくは重合後に四級化されることによって初めてカチオン化形態もしくはプロトン化形態に転換される)で重合に使用される。
本発明の好ましい1実施形態中、得られたコポリマーは、重合中にのみ、または特に好ましくは重合後にのみ、部分的にもしくは完全にプロトン化または四級化される。なぜならば、重合のために使用するコモノマー(b)は好ましくは、四級化またはプロトン化されているとしても、部分的にのみ四級化またはプロトン化されているコモノマーだからである。
コモノマー(b)はプロトン化形態または第四級化形態のいずれかで使用でき、あるいは好ましくは、非四級化形態または非プロトン化形態で重合することができ、後者の場合に得られるコポリマーは、本発明にしたがって使用するために、重合中、または好ましくは重合後に、四級化またはプロトン化させる。
コモノマーを第四級化形態で使用する場合、これらを乾燥物質として、またはそのコモノマーに好適な溶媒、例えば水、メタノール、エタノールもしくはアセトンなどの極性溶媒中の濃縮溶液の形態、あるいは別のコモノマーa)が溶媒として好適な場合ならば、その中のいずれかで使用することができる。
得られたコポリマーをプロトン化するこてもできる。
プロトン化に好適な化合物の例は以下である: HClおよびH2SO4などの鉱酸、モノカルボン酸、例えばギ酸および酢酸、ジカルボン酸および多官能性カルボン酸、例えばシュウ酸およびクエン酸、その他の任意のプロトン供与化合物、および適切な窒素原子をプロトン化する能力がある物質。このプロトン化には水溶性酸が特に好適である。
可能な有機酸を挙げるならば、場合によって置換された一塩基性および多塩基性の脂肪族および芳香族カルボン酸、場合によって置換された一塩基性および多塩基性の脂肪族および芳香族スルホン酸または場合によって置換された一塩基性および多塩基性の脂肪族および芳香族ホスホン酸である。
好ましい有機酸は、グリコール酸、乳酸、酒石酸およびクエン酸などのヒドロキシカルボン酸であり、乳酸が特に好ましい。
好ましい無機酸をあげるならば、以下である: リン酸、亜リン酸、硫酸、亜硫酸および塩酸。リン酸が特に好ましい。
ポリマーは重合後に直接、または各種農薬を製剤化するときになってから、のいずれかでプロトン化することができ、その間にpHを通常生理学的に許容される数値に調整する。
プロトン化とは、ポリマーのプロトン化が可能な基の少なくともいくつか、好ましくは少なくとも20モル%、好ましくは50モル%超、特に好ましくは70モル%超および極めて特に好ましくは90モル%超がプロトン化され、その結果ポリマー上で全体としてカチオン荷電になることを意味するものと理解される。
化合物a)を第四級化するために好適な試薬の例は以下である: アルキル基中に1〜24C原子を持つアルキルハロゲン化物、例えばメチルクロリド、メチルブロミド、メチルヨージド、エチルクロリド、エチルブロミド、プロピルクロリド、ヘキシルクロリド、ドデシルクロリド、ラウリルクロリド、プロピルブロミド、ヘキシルブロミド、オクチルブロミド、デシルブロミド、ドデシルブロミド、ならびにベンジルハロゲン化物、特にベンジルクロリドおよびベンジルブロミド。長鎖アルキル基による四級化は好ましくはヘキシルブロミド、オクチルブロミド、デシルブロミド、ドデシルブロミドまたはラウリルブロミドなどの対応するアルキルブロミドを用いて実施される。
その他の好適な第四級化剤は、ジアルキルスルファート類、特にジメチルスルファートまたはジエチルスルファートである。
塩基性コモノマーb)の四級化は、酸の存在中で、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドなどのアルキレンオキシドによって実施することもできる。
好ましい四級化剤はメチルクロリド、ジメチルスルファートまたはジエチルスルファートであり、メチルクロリドが特に好ましい。
コモノマーまたはポリマーのこれらの四級化剤の1つによる四級化は、一般的に知られた方法によって行うことができる。
その調製は、既知の方法、例えば溶液重合、沈殿重合によるか、その重合条件下でフリーラジカルを形成する化合物を使用する逆懸濁重合によって、実施される。重合は反応混合物の還流下または加圧下で実施することができる。
コモノマーa) : コモノマーb)のモル比は90:10〜10:90、好ましくは75:25〜25:75、好ましくは50:50である。
重合温度は通常30〜200℃、好ましくは40〜150℃の範囲である。
好適なアゾ化合物は以下である: 2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、2,2'-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2'-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)、1,1'-アゾビス(1-シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2'-アゾビス(イソブチルアミド)二水和物、2-フェニルアゾ-2,4-ジメチル-4-メトキシバレロニトリル、ジメチル 2,2'-アゾビスイソブチラート、2-(カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル、2,2'-アゾビス(2,4,4-トリメチルペンタン)、2,2'-アゾビス(2-メチルプロパン)、2,2'-アゾビス(N,N'-ジメチレンイソブチルアミジン)、遊離塩基もしくは塩酸塩として、2,2'-アゾビス(2-アミジノプロパン)、遊離塩基もしくは塩酸塩として、2,2'-アゾビス(2-メチル-N-[1,1-ビス(ヒドロキシメチル)エチル]プロピオンアミド)または2,2'-アゾビス(2-メチル-N-[1,1-ビス(ヒドロキシメチル)-2-ヒドロキシエチル]プロピオンアミド)。
好適なペルオキシドは例えば以下である: アセチルシクロヘキサンスルホニルペルオキシド、ジイソプロピルペルオキシジカルボネート、t-アミルペルネオデカノアート、t-ブチルペルネオデカノアート、t-ブチルペルピバラート、t-アミルペルピバラート、ビス(2,4-ジクロロベンゾイル)ペルオキシド、ジイソノナノイルペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジオクタノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、ビス(2-メチルベンゾイル)ペルオキシド、ジスクシノイルペルオキシド、ジアセチルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、t-ブチルペル-2-エチルヘキサノアート、ビス(4-クロロベンゾイル)ペルオキシド、t-ブチルペルイソブチラート、t-ブチルペルマレアート、1,1-ビス(t-ブチルペルオキシ)-3,5,5-トリメチルシクロヘキサン、1,1-ビス(t-ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、t-ブチルペルオキシイソプロピルカルボネート、t-ブチルペルイソノナノアート、t-ブチルペルアセタート、t-アミルペルベンゾアート、t-ブチルペルベンゾアート、2,2-ビス(t-ブチルペルオキシ)ブタン、2,2-ビス-10-(t-ブチルペルオキシ)プロパン、ジクミルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルペルオキシ)ヘキサン、3-(t-ブチルペルオキシ)-3-フェニルフタリド、ジ(t-アミル)ペルオキシド、α,α'-ビス(t-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、3,5-ビス(t-ブチルペルオキシ)-3,5-ジメチル-1,2-ジオキソラン、ジ(t-ブチル)ペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルペルオキシ)ヘキシン、3,3,6,6,9,9-ヘキサメチル-1,2,4,5-テトラオキサシクロノナン、p-メンタンヒドロペルオキシド、ピナンヒドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼン、モノ-α-ヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシドまたはt-ブチルヒドロペルオキシド。
使用する反応媒体はコモノマーが溶解するあらゆる常用の溶媒である。水またはアルコール、例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノールもしくはイソプロパノール、あるいはこれらのアルコールと水の混合物を使用することが好ましい。
反応が均質の産物をもたらすことを確実にするため、コモノマーと開始剤を別々に反応溶液に供給するのが有利である。これは例えば、個々の反応物について別々の投入形態をとることによって実行することができる。
重合は、比較的低分子量のものを構成しようとするならば、常用の連鎖移動剤の存在中で実施することもできる。
得られる有機溶液の固体含量は通常20〜60重量%、特に20〜40重量%である。
その後、重合のために使用した非水性溶媒を水蒸気蒸留によって除去し、水と置換することができる。
コポリマーの水性溶液は例えば、スプレー乾燥、流動スプレー乾燥、ドラム乾燥または凍結乾燥などの各種の乾燥工程によって、粉末形態に転換させ、これから水に再分散させることによって、水性分散液または溶液を再度調製することができる。
本発明にしたがって使用するコポリマーは、ゲル透過クロマトグラフィー(G. Odian; Principles of Polymerization, 4th edition, Wiley & son 2004, pp. 23+24)によって測定された、20000〜100000、好ましくは50000〜100000 g/molの数値の重量平均分子量を有する。
上記のポリマーのすべての実施形態を、以降の本明細書で、「本発明のポリマー」と称する。
本発明は、農薬の浸透性を増大させるための本発明のポリマーの使用も含んでいる。これは、例えば上記の農薬製剤中で農薬と一定量の本発明のポリマーを接触させることによって、達成することができる。
一般的に、製剤は、本発明のポリマーを、0.1〜99重量%、好ましくは1〜85重量%、より好ましくは3〜70重量%、最も好ましくは5〜60重量%含んでいる。
一般的に、製剤は、農薬(群)を0.1〜90重量%、好ましくは1〜85重量%、より好ましくは3〜80重量%、最も好ましくは3〜70重量%含んでいる。
ポリマー:農薬の重量比は、好ましくは20:1〜1:20(w/w)、より好ましくは10:1〜1:10(w/w)、最も好ましくは3:1〜1:3(w/w)である。
本発明での意味としての用語「少なくとも1種の農薬」は、1種以上の化合物を殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、除草剤および/または薬害軽減剤(safener)もしくは生長調節剤からなる群、好ましくは殺菌剤、殺虫剤または殺線虫剤からなる群、最も好ましくは殺菌剤からなる群から選択することができることを意味している。また、前記のクラスの2以上の農薬の混合物も使用することができる。当業者はこうした農薬には精通しており、これらは例えばThe Pesticide Manual, 13th Ed. (2003), The British Crop Protection Council, Londonに見られる。
以下の農薬のリストは、可能な組み合わせを説明することを意図しているが、何ら限定するものではない。
殺虫剤/殺線虫剤は以下からなる群から選択される。
本発明の化合物とともに使用することができる以下の農薬のリストは、可能な組み合わせを説明することを意図しているが、何ら限定するものではない。
A.1. 有機(チオ)ホスファート類: アセフェート、アザメチホス、アジンホス-メチル、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、クロルフェンビンホス、ジアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラチオン、メタミドホス、メチダチオン、メチル-パラチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシデメトン-メチル、パラオキソン、パラチオン、フェントエート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロチオホス、スルプロホス、テトラクロルビンホス、テルブホス、トリアゾホス、トリクロルホン;
A.2. カルバメート類: アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、メチオカルブ、メトミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、トリアザメート;
A.3. ピレスロイド類: アレスリン、ビフェントリン、シフルトリン、シハロトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロクス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、イミプロトリン、ラムダ-シハロトリン、ペルメトリン、プラレトリン、ピレトリンIおよびII、レスメトリン、シラフルオフェン、タウ-フルバリネート、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、プロフルトリン、ジメフルトリン;
A.4. 生長調節剤類: a) キチン合成阻害剤類: ベンゾイル尿素: クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン; ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロフェンタジン; b) エクジソンアンタゴニスト類: ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド、アザジラクチン; c) ジュベノイド類: ピリプロキシフェン、メトプレン、フェノキシカルブ; d) 脂質生合成阻害剤類: スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマット;
A.5. ニコチン受容体アゴニスト/アンタゴニスト化合物類: クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、アセタミプリド、チアクロプリド; 式(Δ1)のチアゾール化合物:
Figure 0005323714
A.6. GABAアンタゴニスト化合物類: アセトプロール、エンドスルファン、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール、ピラフルプロール、ピリプロール、式Δ2のフェニルピラゾール化合物:
Figure 0005323714
A.7. 大環状ラクトン殺虫剤類: アバメクチン、エマメクチン、ミルベメクチン、レピメクチン、スピノサド、式(Δ3)の化合物(CAS No. 187166-40-1):
Figure 0005323714
A.8. METI I化合物: フェンアザキン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラ、フルフェネリム;
A.9. METI IIおよびIII化合物: アセキノシル、フルアシプリム、ヒドラメチルノン;
A.10. 脱共役化合物: クロルフェナピル;
A.11. 酸化的リン酸化阻害剤化合物: シヘキサチン、ジアフェンチウロン、フェンブタチンオキシド、プロパルギット;
A.12. 脱皮かく乱化合物: シロマジン;
A.13. 混合機能性オキシダーゼ阻害剤化合物: ピペロニルブトキシド;
A.14. ナトリウムチャネルブロッカー化合物: インドキサカルブ、メタフルミゾン;
A.15. 各種: ベンクロチアズ、ビフェナゼート、カルタップ、フロニカミド、ピリダリル、ピメトロジン、硫黄、チオシクラム、フルベンジアミド、シエノピラフェン、フルピラゾホス、シフルメトフェン、アミドフルメット、式Δ4のアミノキナゾリノン化合物:
Figure 0005323714
N-R'-2,2-ジハロ-1-R"シクロ-プロパンカルボキサミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾンまたはN-R'-2,2-ジ(R''')プロピオンアミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)-ヒドラゾン[式中、R'はメチルもしくはエチルであり、ハロはクロロもしくはブロモであり、R"は水素もしくはメチルであり、そしてR'''はメチルもしくはエチルである]、式Δ5のアントラニルアミド化合物:
Figure 0005323714
[式中、A1はCH3、Cl、Br、Iであり、XはC-H、C-Cl、C-FもしくはNであり、Y'はF、Cl、もしくはBrであり、Y"はF、Cl、CF3であり、B1は水素、Cl、Br、I、CNであり、B2はCl、Br、CF3、OCH2CF3、OCF2Hであり、そしてRBは水素、CH3もしくはCH(CH3)2である]、ならびに以下に記載されたマロノニトリル化合物: JP 2002 284608、WO 02/89579、WO 02/90320、WO 02/90321、WO 04/06677、WO 04/20399、もしくはJP 2004 99597。
グループAの市販の化合物はその他の刊行物の中でも特に以下に見られる: The Pesticide Manual, 13th Edition, British Crop Protection Council (2003)。式Δ2のチアミドおよびその調製法はWO 98/28279に記載されている。レピメクチオン(lepimection)はAgro Project, PJB Publications Ltd, November 2004で知られている。ベンクロチアズおよびその調製法はEP-A1 454621に記載されている。メチダチオンおよびパラオキソンならびにそれらの調製法はFarm Chemicals Handbook, Volume 88, Meister Publishing Company, 2001に記載されている。アセトプロールおよびその調製法はWO 98/28277に記載されている。メタフルミゾンおよびその調製法はEP-A1 462 456に記載されている。フルピラゾホスはPesticide Science 54, 1988, p.237-243およびUS 4822779に記載されている。ピラフルプロールおよびその調製法はJP 2002193709およびWO 01/00614に記載されている。ピリプロールおよびその調製法はWO 98/45274およびUS 6335357に記載されている。アミドフルメットおよびその調製法はUS 6221890およびJP 21010907に記載されている。フルフェネリムおよびその調製法はWO 03/007717およびWO 03/007718に記載されている。シフルメトフェンおよびその調製法はWO 04/080180に記載されている。
式Δ5のアントラニルアミド類およびその調製法は以下にに記載されている: WO 01/70671; WO 02/48137; WO 03/24222、WO 03/15518、WO 04/67528; WO 04/33468; およびWO 05/118552。
殺菌剤は以下からなる群から選択することができる。
1. ストロビルリン類;
例えば、アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、メトミノストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、オリザストロビン、メチル(2-クロロ-5-[1-(3-メチルベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメート、メチル(2-クロロ-5-[1-(6-メチルピリジン-2-イルメトキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメート、メチル2-(オルト-((2,5-ジメチルフェニルオキシメチレン)フェニル)-3-メトキシアクリラート;
2.カルボキサミド類;
例えば、カルボキサニリド類: ベナラキシル、ベノダニル、ボスカリド、カルボキシン、メプロニル、フェンフラム、フェンヘキサミド、フルトラニル、フラメトピル、メタラキシル、オフレース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド、チアジニル、N-(4'-ブロモビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-トリフルオロメチルビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3'-フルオロビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2-シアノフェニル)-3,4-ジクロロイソチアゾール-5-カルボキサミド;
カルボン酸モルホリド類: ジメトモルフ、フルモルフ;
ベンズアミド類: フルメトバー、フルオピコリド(ピコベンズアミド)、ゾキサミド;
その他のカルボキサミド類: カルプロパミド、ジクロシメット、マンジプロパミド、N-(2-(4-[3-(4-クロロフェニル)プロプ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル)エチル)-2-メタンスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミド、N-(2-(4-[3-(4-クロロフェニル)プロプ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル)エチル)-2-エタンスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミド; N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミドおよび3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-アミド;
3.アゾール類;
例えば、トリアゾール類: ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エニルコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルシラゾール、フルキンコナゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメノール、トリアジメホン、トリチコナゾール;
イミダゾール類: シアゾファミド、イマザリル、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール;
ベンズイミダゾール類: ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール;
その他: エタボキサム、エトリジアゾール、ヒメキサゾール;
4.窒素へテロ環式化合物;
例えば、ピリジン類: フルアジナム、ピリフェノクス、3-[5-(4-クロロフェニル)-2,3-ジメチルイソオキサゾリジン-3-イル]-ピリジン;
ピリミジン類: ブピリメート、シプロジニル、フェリムゾン、フェナリモル、メパニピリム、ヌアリモル、ピリメタニル;
ピペラジン類: トリホリン;
ピロール類: フルジオキソニル、フェンピクロニル;
モルホリン類: アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ;
ジカルボキシミド類: イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン;
その他: アシベンゾラル-S-メチル、アニラジン、カプタン、カプタホル、ダゾメット、ジクロメジン、フェノキサニル、ホルペット、フェンプロピジン、ファモキサドン、フェナミドン、オクチリノン、プロベナゾール、プロキナジド、ピロキロン、キノキシフェン、トリシクラゾール、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、N,N-ジメチル-3-(3-ブロモ-6-フルオロ-2-メチルインドール-1-スルホニル)-[1,2,4]トリアゾール-1-スルホンアミド;
5.カルバメート類およびジチオカルバメート類
例えば、ジチオカルバメート類: フェルバム、マンコゼブ、マネブ、メチラム、メタム、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム;
カルバメート類: ジエトフェンカルブ、フルベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、プロパモカルブ、メチル3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニルアミノ-3-メチルブチリルアミノ)プロピオナート、4-フルオロフェニルN-(1-(1-(4-シアノフェニル)エタンスルホニル)ブト-2-イル)カルバメート;
6.その他の殺菌剤;
例えば、グアニジン類: ドジン、イミノクタジン、グアザチン;
抗生物質類: カスガマイシン、ポリオキシン類、ストレプトマイシン、バリダマイシンA;
有機金属化合物: フェンチン塩類;
硫黄含有ヘテロ環式化合物: イソプロチオラン、ジチアノン;
有機リン化合物: エジフェンホス、ホセチル、ホセチル-アルミニウム、イプロベンホス、ピラゾホス、トルクロホス-メチル、亜リン酸およびその塩類;
有機塩素化合物: チオファネート-メチル、クロロタロニル、ジクロフルアニド、トリルフルアニド、フルスルファミド、フタリド、ヘキサクロルベンゼン、ペンシクロン、キントゼン;
ニトロフェニル誘導体類: ビナパクリル、ジノカップ、ジノブトン;
無機活性化合物: ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、酸塩化銅、塩基性硫酸銅、硫黄;
その他: スピロキサミン、シフルフェナミド、シモキサニル、メトラフェノン;
以下からなる群から選択される除草剤;
b1)脂質生合成阻害剤:例えば、クロラジホップ、クロジナホップ、クロホップ、シハロホップ、ジクロホップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ-p、フェンチアプロップ、フルアジホップ、フルアジホップ-P、ハロキシホップ、ハロキシホップ-P、イソキサピリホップ、メタミホップ、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップ-P、トリホップ、アロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、クロプロキシジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム、ブチレート、シクロエート、ダイアレート、ジメピペレート、EPTC、エスプロカルブ、エチオレート、イソポリネート、メチオベンカルブ、モリネート、オルベンカルブ、ペブレート、プロスルホカルブ、スルファレート、チオベンカルブ、チオカルバジル、トリアレート、ベルノレート、ベンフレセート、エトフメセートおよびベンスリド;
b2) ALS阻害剤: 例えば、アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、クロリムロン、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロン、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、メソスルフロン、メトスルフロン、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホスルフロン、チフェンスルフロン、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン、トリトスルフロン、イマザメタベンズ、イマザモクス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、クロランスラム、ジクロスラム、フロラスラム、フルメトスラム、メトスラム、ペノキススラム、ビスピリバック、ピリミノバック、プロポキシカルバゾン、フルカルバゾン、ピリベンゾキシム、ピリフタリドおよびピリチオバック;
b3) 光合成阻害剤: 例えば、アトラトン、アトラジン、アメトリン、アジプロトリン、シアナジン、シアナトリン、クロラジン、シプラジン、デスメトリン、ジメタメトリン、ジプロペトリン、エグリナジン、イパジン、メソプラジン、メトメトン、メトプロトリン、プロシアジン、プログリナジン、プロメトン、プロメトリン、プロパジン、セブチラジン、セクブメトン、シマジン、シメトン、シメトリン、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、トリエタジン、アメトリジオン、アミブジン、ヘキサジノン、イソメチオジン、メタミトロン、メトリブジン、ブロマシル、イソシル、レナシル、テルバシル、ブロムピラゾン、クロリダゾン、ジミダゾン、デスメジファム、フェニソファム、フェンメジファム、フェンメジファム-エチル、ベンズチアズロン、ブチウロン、エチジムロン、イソウロン、メタベンズチアズロン、モノイソウロン、テブチウロン、チアザフルロン、アニスロン、ブツロン、クロルブロムロン、クロレツロン、クロロトルロン、クロロクスロン、ジフェノクスロン、ジメフロン、ジウロン、フェヌロン、フルオメツロン、フルオチウロン、イソプロツロン、リヌロン、メチウロン、メトベンズロン、メトブロムロン、メトクスロン、モノリヌロン、モヌロン、ネブロン、パラフルロン、フェノベンズロン、シデュロン、テトラフルロン、チジアズロン、シペルクアット、ジエタムクアット、ジフェンゾクアット、ジクアット、モルファムクアット、パラクアット、ブロモボニル、ブロモキシニル、クロロキシニル、ヨードボニル、イオキシニル、アミカルバゾン、ブロモフェノキシム、フルメジン、メタゾール、ベンタゾン、プロパニル、ペンタノクロル、ピリデート、およびピリダホル;
b4) プロトポルフィリノーゲン-IXオキシダーゼ阻害剤:例えば、アシフルオルフェン、ビフェノクス、クロメトキシフェン、クロルニトロフェン、エトキシフェン、フルオロジフェン、フルオログリコフェン、フルオロニトロフェン、ホメサフェン、フリロキシフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェン、オキシフルオルフェン、フルアゾレート、ピラフルフェン、シニドン-エチル、フルミクロラック、フルミオキサジン、フルミプロピン、フルチアセット、チジアジミン、オキサジアゾン、オキサジアルギル、アザフェニジン、カルフェントラゾン、スルフェントラゾン、ペントキサゾン、ベンズフェンジゾン、ブタフェナシル、ピラクロニル、プロフルアゾル、フルフェンピル、フルプロパシル、ニピラクロフェンおよびエトニプロミド;
b5)ブリーチャー除草剤:例えば、メトフルラゾン、ノルフルラゾン、フルフェニカン、ジフルフェニカン、ピコリナフェン、ベフルブタミド、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン、メソトリオン、スルコトリオン、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、ベンゾフェナップ、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、ベンゾビシクロン、アミトロール、クロマゾン、アクロニフェン、4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン、およびさらに式IIの3-ヘテロシクリル-置換ベンゾイル誘導体(WO 96/26202、WO 97/41116、WO 97/41117およびWO 97/41118、参照):
Figure 0005323714
式中、可変部R8〜R13は以下の定義の通りである:
R8、R10は水素、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニルもしくはC1-C6-アルキルスルホニル;
R9はチアゾール-2-イル、チアゾール-4-イル、チアゾール-5-イル、イソオキサゾール-3-イル、イソオキサゾール-4-イル、イソオキサゾール-5-イル、4,5-ジヒドロイソオキサゾール-3-イル、4,5-ジヒドロイソオキサゾール-4-イルおよび4,5-ジヒドロイソオキサゾール-5-イルなどからなる群から選択されるヘテロ環式基、ここで提示した9個の基は非置換、またはハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-ハロアルコキシもしくはC1-C4-アルキルチオによってモノもしくは多置換、例えば、モノ-、ジ-、トリ-もしくはテトラ置換されていてもよい;
R11は水素、ハロゲンもしくはC1-C6-アルキル;
R12はC1-C6-アルキル;
R13は水素もしくはC1-C6-アルキル。
b6) グリホセートなどのEPSPシンターゼ阻害剤;
b7) グリホシネートおよびビラナホスなどのグルタミンシンターゼ阻害剤;
b8) アスラムなどのDHPシンターゼ阻害剤;
b9) 有糸分裂阻害剤:例えば、ベンフルラリン、ブトラリン、ジニトラミン、エタルフルラリン、フルクロラリン、イソプロパリン、メタルプロパリン、ニトラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン、プロフルラリン、トリフルラリン、アミプロホス-メチル、ブタミホス、ジチオピル、チアゾピル、プロピザミド、テブタム、クロルタル(clorthal)、カルベタミド、クロルブファム、クロルプロファムおよびプロファム;
b10) VLCFA阻害剤:例えば、アセトクロル、アラクロル、ブタクロル、ブテナクロル、デラクロル、ジエタチル、ジメタクロル、ジメテナミド、ジメテナミド-P、メタザクロル、メトラクロル、S-メトラクロル、プレチラクロル、プロパクロル、プロピソクロル、プリナクロル、テルブクロル、テニルクロル、キシラクロル、アリドクロル、CDEA、エプロナズ、ジフェナミド、ナプロパミド、ナプロアニリド、ペトキサミド、フルフェナセット、メフェナセット、フェントラザミド、アニロホス、ピペロホス、カフェンストロール、インダノファンおよびトリジファン;
b11) セルロース生合成阻害剤:例えば、ジクロベニル、クロルチアミド、イソキサベンおよびフルポキサム;
b12) 脱共役(decoupler)除草剤:例えば、ジノフェネート、ジノプロップ、ジノサム、ジノセブ、ジノテルブ、DNOC、エチノフェンおよびメジノテルブ;
b13) オーキシン除草剤:例えば、クロメプロップ、2,4-D、2,4,5-T、MCPA、MCPAチオエチル、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、メコプロップ、メコプロップ-P、2,4-DB、MCPB、クロラムベン、ジカンバ、2,3,6-TBA、トリカンバ、キンクロラック、キンメラック、クロピラリド、フルロキシピル、ピクロラム、トリクロピルおよびベナゾリン;
b14) オーキシン輸送阻害剤:例えば、ナプタラム、ジフルフェンゾピル;
b15) ベンゾイルプロップ、フラムプロップ、フラムプロップ-M、ブロモブチド、クロルフルレノル、シンメチリン、メチルジムロン、エトベンザニド、ホサミン、メタム、ピリブチカルブ、オキサジクロメホン、ダゾメット、トリアジフラムおよびメチルブロミド。
好適な薬害軽減剤は以下のリストから選択することができる: ベノキサコル、クロキントセット、シオメトリニル、ジクロルミド、ジシクロノン、ジエトレート、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、メフェネート、ナフタル酸無水物、2,2,5-トリメチル-3-(ジクロロアセチル)-1,3-オキサゾリジン(R-29148)、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(AD-67; MON 4660)およびオキサベトリニル。
一般的に、殺菌剤および殺虫剤が好ましい。
好ましい殺虫剤は以下である: アジンホス-メチル、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、クロルフェンビンホス、ジアジノン、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラチオン、メチダチオン、メチル-パラチオン、パラチオン、フェントエート、ホサロン、ホスメット、ホレート、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロチオホス、スルプロホス、テトラクロルビンホス、テルブホス、アラニカルブ、ベンフラカルブ、カルボスルファン、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、メチオカルブ、トリアザメート; クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン; メトキシフェノジド、テブフェノジド、アザジラクチン、ピリプロキシフェン、メトプレン、フェノキシカルブ; スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマット; クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、アセタミプリド、チアクロプリド; アセトプロール、エンドスルファン、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール、ピラフルプロール、ピリプロール、式Δ2のフェニルピラゾール化合物:
Figure 0005323714
; アバメクチン、エマメクチン、ミルベメクチン、レピメクチン、フェナザキン、ピリダベン、テブフェンピラド、アセキノシル、フルアシプリム、ヒドラメチルノン、クロルフェナピル、シヘキサチン、ジアフェンチウロン、フェンブタチンオキシド、プロパルギット; ピペロニルブトキシド; インドキサカルブ、メタフルミゾン、ビフェナゼート、ピメトロジン、N-R'-2,2-ジハロ-1-R"シクロ-プロパンカルボキサミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾンまたはN-R'-2,2-ジ(R''')プロピオンアミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)-ヒドラゾン、ここでR'はメチルもしくはエチル、ハロはクロロもしくはブロモ、R"は水素もしくはメチル、そしてR'''はメチルもしくはエチルである。
より好ましい殺虫剤は以下である: シフルトリン、λ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、フェンバレレート、ペルメトリン、テフルトリン、テトラメトリン、トランスフルトリン、フルフェノクスロン、テフルベンズロン、クロチアニジン、チアメトキサム、アセタミプリド、エチプロール、フィプロニル、式Δ2のフェニルピラゾール化合物:
Figure 0005323714
; クロルフェナピル; ピペロニルブトキシド; インドキサカルブ、メタフルミゾン、ピメトロジン、N-R'-2,2-ジハロ-1-R"シクロ-プロパンカルボキサミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾンまたはN-R'-2,2-ジ(R''')プロピオンアミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)-ヒドラゾン、ここでR'はメチルもしくはエチル、ハロはクロロもしくはブロモ、R"は水素もしくはメチル、そしてR'''はメチルもしくはエチルである。
好ましい殺菌剤は以下である: アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、オリサストロビン、メチル 2-(オルト-((2,5-ジメチルフェニルオキシメチレン)フェニル)-3-メトキシアクリラート; ボスカリド、メタラキシル、ペンチオピラド、N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、ジメトモルフ、フルオピコリド(ピコベンズアミド)、ゾキサミド; マンジプロパミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-アミド、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、メトコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリチコナゾール; シアゾファミド、プロクロラズ、エタボキサム、フルアジナム、シプロジニル、ピリメタニル; トリホリン; フルジオキソニル、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、ビンクロゾリン、ダゾメット、フェノキサニル、フェンプロピジン、プロキナジド; フルベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、ドジン、ジチアノン、ホセチル、ホセチル-アルミニウム、クロロタロニル、スピロキサミン、シフルフェナミド、シモキサニル、メトラフェノン。
より好ましい殺菌剤は以下である: アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、オリサストロビン、ボスカリド、メタラキシル、N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、ジメトモルフ、フルオピコリド(ピコベンズアミド)、ゾキサミド; マンジプロパミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-アミド、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、メトコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、シアゾファミド、プロクロラズ、シプロジニル、トリホリン; フルジオキソニル、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、ビンクロゾリン、ダゾメット、フェノキサニル、イプロバリカルブ、ドジン、ジチアノン、ホセチル、ホセチル-アルミニウム、クロロタロニル、スピロキサミン、メトラフェノン。
最も好ましい殺菌剤は以下である: アゾキシストロビン、フルオキサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、オリサストロビン、ボスカリド、メタラキシル、N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、ジメトモルフ、フルオピコリド(ピコベンズアミド)、ゾキサミド; マンジプロパミド、3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-アミド、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、プロクロラズ、シプロジニル、フルジオキソニル、イプロバリカルブ、ホセチル、ホセチル-アルミニウム、クロロタロニル、スピロキサミン、メトラフェノン。
上記のように、本発明の1実施形態中、植物健康効果を与える農薬も使用することができる。こうした農薬は当分野で知られている。この目的に好適なものは、例えば以下である。
b/c1コンプレックスのレベルでのミトコンドリア呼吸連鎖を阻害する活性化合物;
以下から選択されるカルボン酸アミド類: ベナラキシル、ベノダニル、ボスカリド、カルボキシン、メプロニル、フェンフラム、フェンヘキサミド、フルトラニル、フラメトピル、メタラキシル、オフレース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド、チアジニル、4-ジフルオロメチル-2-メチル-チアゾール-5-カルボン酸-(4'-ブロモ-ビフェニル-2-イル)-アミド、4-ジフルオロメチル-2-メチル-チアゾール-5-カルボン酸-(4'-トリフルオロメチル-ビフェニル-2-イル)-アミド、4-ジフルオロメチル-2-メチル-チアゾール-5-カルボン酸-(4'-クロロ-3’-フルオロ-ビフェニル-2-イル)-アミド、3-ジフルオロメチル-1-メチル-ピラゾール-4-カルボン酸-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロ-ビフェニル-2-イル)-アミド、3,4-ジクロロ-イソチアゾール-5-カルボン酸-(2-シアノ-フェニル)-アミド、ジメトモルフ、フルモルフ、フルメトベル、フルオピコリド(ピコベンズアミド)、ゾキサミド、カルプロパミド、ジクロシメット、マンジプロパミド、N-(2-(4-[3-(4-クロロ-フェニル)-プロプ-2-イニルオキシ]-3-メトキシ-フェニル)-エチル)-2-メタンスルホニルアミノ-3-メチル-ブチルアミドおよびN-(2-(4-[3-(4-クロロ-フェニル)-プロプ-2-イニルオキシ]-3-メトキシ-フェニル)-エチル)-2-エタンスルホニルアミノ-3-メチル-ブチルアミド;
以下から選択されるアゾール類: ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エニルコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルシラゾール、フルキンコナゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメノール、トリアジメホン、トリチコナゾール、シアゾファミド、イマザリル、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール、ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール、エタボキサム、エトリジアゾールおよびヒメキサゾール;
以下から選択される窒素含有ヘテロ環式化合物: フルアジナム、ピリフェノクス、3-[5-(4-クロロ-フェニル)-2,3-ジメチル-イソオキサゾリジン-3-イル]-ピリジン、ブピリマット、シプロジニル、フェリムゾン、フェナリモル、メパニピリム、ヌアリモル、ピリメタニル、トリホリン、フルジオキソニル、フェンピクロニル、アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン、アシベンゾラル-S-メチル、アニラジン、カプタン、カプタホル、ダゾメット、ジクロメジン、フェノキサニル、ホルペット、フェンプロピジン、ファモキサドン、フェナミドン、オクチリノン、プロベナゾール、プロキナジド、ピロキロン、キノキシフェン、トリシクラゾール、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピル-クロメン-4-オン、3-(3-ブロモ-6-フルオロ-2-メチル-インドール-1-スルホニル)-[1,2,4]トリアゾール-1-スルホン酸ジメチルアミド;
以下から選択されるカルバメートおよびジチオカルバメート類: フェルバム、マンコゼブ、メチラム、メタム、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム、ジエトフェンカルブ、フルベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、プロパモカルブ、3-(4-クロロ-フェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)-プロピオン酸 メチルエステルおよびN-(1-(1-(4-シアノフェニル)エタンスルホニル)-ブト-2-イル)カルバミン酸-(4-フルオロフェニル)エステル;
以下から選択されるグアニジン類: ドジン、イミノクタジンおよびグアザチン;
以下から選択される抗生物質: カスガマイシン、ポリオキシン、ステレプトマイシンおよびバリダマイシンA;
フェンチン塩類;
以下から選択される硫黄含有ヘテロ環式化合物: イソプロチオランおよびジチアノン;
以下から選択される有機リン化合物: エジフェンホス、ホセチル、ホセチル-アルミニウム、イプロベンホス、ピラゾホス、トルクロホス-メチル、リン酸およびその塩;
以下から選択される有機塩素化合物: チオファネートメチル、クロロタロニル、ジクロフルアニド、トリルフルアニド、フルスルファミド、フタリド、ヘキサクロルベンゼン、ペンシクロン、キントゼン;
以下から選択されるニトロフェニル誘導体: ビナパクリル、ジノカップおよびジノブトン;
以下から選択される無機活性成分: ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、酸塩化銅、塩基性硫酸銅および硫黄;
スピロキサミン; シフルフェンアミド; シモキサニル; メトラフェノン;
以下から選択される有機(チオ)リン酸塩類: アセフェート、アザメチホス、アジンホス-メチル、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、クロルフェンビンホス、ジアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラチオン、メタミドホス、メチダチオン、メチル-パラチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシデメトン-メチル、パラオキソン、パラチオン、フェントエート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロチオホス、スルプロホス、テトラクロルビンホス、テルブホス、トリアゾホスおよびトリクロルホン;
以下から選択されるカルバメート類: アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、メチオカルブ、メトミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルおよびトリアザメート;
以下から選択されるピレスロイド類: アレトリン、ビフェントリン、シフルトリン、シハロトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロクス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、イミプロトリン、ラムダ-シハロトリン、ペルメトリン、プラレトリン、ピレトリンIおよびII、レスメトリン、シラフルオフェン、タウ-フルバリネート、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリンおよびプロフルトリン、ジメフルトリン;
以下から選択される生長調節剤: a) 以下から選択されるキチン合成阻害剤: ベンゾイル尿素類、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン; ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾールおよびクロフェンタジン; b) 以下から選択されるエクジソンアンタゴニスト類: ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジドおよびアザジラクチン; c) 以下から選択されるジュベノイド類: ピリプロキシフェン、メトプレンおよびフェノキシカルブ、ならびにd) 以下から選択される脂質生合成阻害剤: スピロジクロフェン、スピロメシフェンおよびスピロテトラマット;
以下から選択されるニコチン受容体アゴニスト/アンタゴニスト化合物: クロチアニジン、ジノテフラン、(EZ)-1-(6-クロロ-3-ピリジルメチル)-N-ニトロイミダゾリジン-2-イリデンアミン(イミダクロプリド)、(EZ)-3-(2-クロロ-1,3-チアゾール-5-イルメチル)-5-メチル-1,3,5-オキサジアジナン-4-イリデン(ニトロ)アミン(チアメトキサム)、ニテンピラム、アセタミプリド、チアクロプリド;
式(Γ1)のチアゾール化合物:
Figure 0005323714
以下から選択されるGABAアンタゴニスト化合物: アセトプロール、エンドスルファン、エチプロール、5-アミノ-1-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)-4-トリフルオロメチルスルフィニルピラゾール-3-カルボニトリル(フィプロニル)、バニリプロール、ピラフルプロール、ピリプロールおよび式Γ2のフェニルピラゾール化合物:
Figure 0005323714
以下から選択されるMETI I化合物: フェナザキン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラドおよびフルフェネリム;
以下から選択されるMETI IIおよびIII化合物: アセキノシル、フルアシプリムおよびヒドラメチルノン;
クロルフェナピル;
以下から選択される酸化的リン酸化阻害剤化合物: シヘキサチン、ジアフェンチウロン、フェンブタチンオキシドおよびプロパルギット;
シロマジン; ピペロニルブトキシド; インドキサカルブ; ベンクロチアズ、ビフェナゼート、カルタップ、フロニカミド、ピリダリル、ピメトロジン、硫黄、チオシクラム、フルベンジアミド、シエノピラフェン、フルピラゾホス、シフルメトフェン、アミドフルメット、式Γ4のアミノキナゾリノン化合物:
Figure 0005323714
および式Γ5のアントラニルアミド化合物:
Figure 0005323714
式中、A1はCH3、Cl、Br、Iであり、XはC-H、C-Cl、C-FもしくはNであり、Y'はF、Cl、もしくはBrであり、Y"はF、Cl、CF3であり、B1は水素、Cl、Br、I、CNであり、B2はCl、Br、CF3、OCH2CF3、OCF2Hであり、そしてRBは水素、CH3もしくはCH(CH3)2である。
これらの中で、以下が好ましい: ピラクロストロビン、アゾキシストロビン、クレソキシムメチル、トリフロキシストロビン、ピコキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキサストロビン、オリサストロビン、テブコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、シプロコナゾール、プロチオコナゾール、プロピコナゾール、フィプロニル、イミダクロプリドおよびチアメトキサム。
上記のように、少なくとも1種の農薬と本発明のポリマーを含んでいる製剤の調製のために、本発明のポリマーを使用することができる。場合によって、少なくとも1種の農薬と少なくとも1種の本発明のポリマーを含んでいる製剤は、さらに製剤化補助剤を含んでいてもよい。
一般的に、製剤は製剤化補助剤を、0〜90重量%、好ましくは1〜85重量%、より好ましくは5〜80重量%、最も好ましくは5〜65重量%含んでいる。
本発明の意味としての用語「製剤化補助剤」とは、以下などの、農薬の製剤化に好適な補助剤である: 別の溶媒および/または担体および/または界面活性剤(イオン性もしくは非イオン性界面活性剤、アジュバント、分散剤)および/または保存剤および/または消泡剤および/または凍結防止剤、ならびに場合によって、種子処理製剤用には、着色剤および/またはバインダーおよび/またはゲル化剤および/または増粘剤。
好適な溶媒の例は以下である: 水、芳香族溶媒(例えばSolvesso製品、キシレン)、パラフィン(例えば鉱物油画分、灯油もしくはジーゼル油など)、コールタール油および植物もしくは動物起源の油、脂肪族、環状および芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンもしくはこれらの誘導体、アルコール(例えばメタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール)、ケトン(例えばシクロヘキサノン、ガンマ-ブチロラクトン)、ピロリドン(NMP、NEP、NOP)、アセタート(グリコールジアセタート)、グリコール、脂肪酸ジメチルアミド、脂肪酸および脂肪酸エステル、イソホロンならびにジメチルスルホキシド。原則として、溶媒混合物も使用することができる。
好適な界面活性剤は以下である:リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属およびアンモニウム塩、アルキルアリールスルフォナート、アルキルスルファート、アルキルスルホナート、脂肪族アルコールスルファート、脂肪酸および硫酸化脂肪族アルコールグリコールエーテル、さらにスルホン化ナフタレンおよびナフタレン誘導体とホルムアルデヒドの縮合物、ナフタレンもしくはナフタレンスルホン酸とフェノールおよびホルムアルデヒドとの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコールおよび脂肪族アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸廃液およびメチルセルロース。
好適な担体の例は以下である:鉱物土類、例えばシリカゲル、ケイ酸塩、タルク、カオリン、活性白土、石灰石、石灰、チョーク、膠灰粘土、黄土、クレイ、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、粉砕合成物質、肥料、例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素など、ならびに植物起源の産物、穀類粉末、樹皮粉末、木粉および堅果殻粉、セルロース粉末など、ポリビニルピロリドンならびにその他の固体担体。
また、グリセリン、エチレングリコール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコールなどの凍結防止剤および殺菌剤を製剤に添加することができる。
好適な消泡剤は、例えばシリコンまたはステアリン酸マグネシウムをベースとする消泡剤である。
好適な保存剤は、例えば以下である: 1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オンおよび/もしくは2-メチル-2H-イソチアゾール-3-オンまたは安息香酸ナトリウムもしくは安息香酸。
増粘剤(すなわち、製剤に疑似塑性流動挙動、すなわち静止時は高粘性、そして撹拌状態では低粘性を与える化合物)の例は例えば以下である: 多糖類または有機もしくは無機層状ミネラル、例えばキサンタンガム(Kelzan(登録商標)、Kelco)、Rhodopol(登録商標)23(Rhone-Poulenc)またはVeegum(登録商標)(R.T.Van-derbilt)またはAttaclay(登録商標)(Engelhardt)など。
種子処理製剤はさらにバインダーおよび場合によって着色剤を含んでいてもよい。
場合によって、製剤中に着色剤を含ませてもよい。種子処理製剤用の好適な着色剤または染料は以下である: Rhodamin B、C.I. Pigment Red 112、C.I. Solvent Red 1、青色色素15:4、青色色素15:3、青色色素15:2、青色色素15:1、青色色素80、黄色色素1、黄色色素13、赤色色素112、赤色色素48:2、赤色色素48:1、赤色色素57:1、赤色色素53:1、橙色色素43、橙色色素34、橙色色素5、緑色色素36、緑色色素7、白色色素6、茶色色素25、塩基性バイオレット10、塩基性バイオレット49、酸性赤色51、酸性赤色52、酸性赤色14、酸性青色9、酸性黄色23、塩基性赤色10、塩基性赤色108。
処理後の種子上への活性物質の接着を改善するため、バインダーを添加してもよい。好適なバインダーは以下である: ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセタート、ポリビニルアルコールおよびチロース。
製剤の使用形態(例えば以下の形態: 直接噴射可能な溶液、粉末、懸濁液もしくは分散液、エマルジョン、油分散液、ペースト、ダスティング用製品、展着用物質、または顆粒)は完全に使用目的に依存する。いずれの場合も、農薬および本発明のポリマーをできる限り微細に分布すべきである。
本発明のポリマーを使用することができる好適な製剤タイプの例は以下である。
1. 以下などの液体製剤:
EC(エマルジョン用濃縮物)製剤; SLもしくはLS(可溶性濃縮物)製剤; EW(エマルジョン、水中油)製剤; ME(マイクロエマルジョン)製剤; MEC(マイクロエマルジョン用濃縮物)製剤; CS(カプセル懸濁液)製剤; TK(テクニカル(Technical)濃縮物)製剤; OD(油ベースの懸濁濃縮物)製剤; SC(懸濁濃縮物)製剤; SE(サスポ(Suspo)エマルジョン)製剤; ULV(超低容量液体)製剤; SO(展着油)製剤; AL(任意のその他の液体)製剤; LA(ラッカー)製剤; DC(分散性濃縮物)製剤。
2. 以下などの固体製剤:
WG(水分散性顆粒)製剤; TB(タブレット)製剤; FG(微細顆粒)製剤; MG(マイクロ顆粒)製剤; SG(可溶性顆粒)。
好ましいのは以下などの製剤タイプである: EC(エマルジョン用濃縮物)製剤; SLもしくはL(可溶性濃縮物)製剤; EW(エマルジョン、水中油)製剤; ME(マイクロエマルジョン)製剤; C(カプセル懸濁液)製剤; OD(油ベースの懸濁濃縮物)製剤; SC(懸濁濃縮物)製剤; SE(サスポ(Suspo)エマルジョン)製剤; DC(分散性濃縮物)製剤; WG(水分散性顆粒)製剤; TB(タブレット)製剤; FG(微細顆粒)製剤およびSG(可溶性顆粒)。
本発明には、本発明の製剤の調製のための工程も含まれる。これとの関係で使用する工程は一般的に当業者が熟知しており、また例えば、各種製剤タイプとともに引用する文献に記載されている(例えば総説について以下参照: US 3,060,084、EP-A 707 445(液体濃縮物について)、Browning, "Agglomeration", Chemical Engineering, Dec. 4, 1967, 147-48、Perry's Chemical Engineer's Handbook, 4th Ed., McGraw-Hill, New York, 1963, pages 8-57、ならびに以下参照: WO 91/13546、US 4,172,714、US 4,144,050、US 3,920,442、US 5,180,587、US 5,232,701、US 5,208,030、GB 2,095,558、US 3,299,566、Klingman, Weed Control as a Science, John Wiley and Sons, Inc., New York, 1961、Hance et al., Weed Control Handbook, 8th Ed., Blackwell Scientific Publications, Oxford, 1989、およびMollet, H., Grubemann, A., Formulation technology, Wiley VCH Verlag GmbH, Weinheim(Germany), 2001, 2. D. A. Knowles, Chemistry and Technology of Agrochemical Formulations, Kluwer Academic Publishers, Dordrecht, 1998(ISBN 0-7514-0443-8)。
液体製剤は、本発明のポリマーと少なくとも1種の農薬および/または別の製剤化補助剤を混合または配合することによって、調製することができる。
粉末、展着用物質およびダスティング用製品は活性物質と固体担体を混合するか、同時に摩砕することによって、調製することができる。
顆粒、例えばコーティング顆粒、含浸顆粒および均質顆粒は、活性化合物を固体担体に結合させることによって、調製することができる。
上記の製剤をそのまま使用するか、例えば直接噴射用溶液、粉末、懸濁液もしくは分散液、エマルジョン、油分散液、ペースト、ダスティング用製品、展着用物質、または顆粒などのこれらから調製した形態を、噴射、噴霧、ダスティング、展着または注液によって使用することができる。この使用形態は完全に使用目的に依存する。いずれの場合も、農薬および本発明のポリマーをできる限り微細に分布すべきである。
水性使用形態は、エマルジョン濃縮物、ペーストまたは可湿性粉末(噴射用粉末、油分散液)から、好適な溶媒、例えば水を添加することによって、調製することもできる。
一般的に、本発明のポリマーを既製の製剤に添加するか、または少なくとも1種の農薬および少なくとも1種の本発明のポリマーを含んでいる製剤中に含ませることができる。ポリマーの製剤への添加は、製剤の水への希釈前またはその後に実施することができる。例えば本発明のポリマーを含有する製剤を前記のようにして調製するか、農薬製剤を好適な溶媒、例えば水に希釈した後、ポリマーを添加する(例えば、いわゆるタンク混合による)。
上記の施用のすべての実施形態を、これ以降の本明細書中、「本発明の製剤」と称する。
本発明はさらに、有害昆虫および/または植物病原菌を駆除する方法を含んでいるが、これは、有害昆虫および/または植物病原菌が生育しているか生育するかもしれない植物、種子、土壌もしくは植物の生息環境、前記有害昆虫および/または植物病原菌による攻撃もしくは侵入から防護すべき植物、種子もしくは土壌に、有効量の本発明の農薬製剤を接触させることを含んでいる。
したがって、本発明の製剤を、以下などの多様な栽培植物もしくは雑草類、およびこれらの植物の種子上で、多種の植物病原菌または昆虫の防除のために使用することができる: 小麦、ライ麦、裸麦、オート麦、米、コーン、牧草、バナナ、綿、大豆、コーヒー、サトウキビ、ブドウ、果物および装飾用植物、ならびにキュウリ、豆類、トマト、ポテトおよびウリ類などの野菜。
本発明はさらに、植物の健康を改善するための方法を含んでいるが、これは本発明の製剤を、植物、植物の部分、または植物が生育する場所に施用することを含み、この際その農薬は植物健康効果を与える農薬である。
本発明はさらに、望ましくない植物生育を防除する方法を含んでいるが、これは植物、その生息環境またはその植物の種子に、除草上有効量の本発明の農薬製剤を作用させることを含んでいる。
こうして、本発明の製剤および本発明の組成物は、有用植物、特に以下などの農作物中に共通する有害植物を防除するのに好適である: オート麦、裸麦、雑穀、コーン、米、小麦、サトウキビ、綿、菜種、亜麻、レンズ豆、甜菜、タバコ、ヒマワリおよび大豆、または多年生作物。
用語、植物病原菌として、限定するわけではないが、以下の属の種が含まれる。
野菜、菜種、甜菜および果実および稲のアルテルナリア(Alternaria)属の種(例えばポテトおよびその他の植物のA.ソラニ(solani)もしくはA.アルテルナタ(alternata)); 甜菜および野菜のアファノミセス(Aphanomyces)属の種; コーン、穀類、稲および芝草のビポラリス(Bipolaris)およびドレクスレラ(Drechslera)属の種(例えば裸麦のD.テレス(teres)、小麦のD.トリチレペンティス(tritcirepentis)); 穀類のブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)(うどん粉病); イチゴ、野菜、花卉およびブドウつるのボツリチス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色かび病); レタスのブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae); コーン、大豆、稲およびサトウキビのセレコスポラ(Cercospora)属の種(例えば甜菜のC.ベチキュラ(beticula)); コーン、穀類、稲のコクリオボラス(Cochliobolus)属の種(例えば穀類のコクリオボラス・サティブス(Cochliobolus sativus)、稲のコクリオボラス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus)); 大豆、綿およびその他の植物のコレトトリカム(Colletotricum)属の種(例えば各種植物のC.アクタツム(acutatum); フェオアクレモニウム・クラミドスポリウム(Phaeoacremonium chlamydosporium)、Ph.アレオフィルム(Aleophilum)、およびフォルミチポラ・プンクタータ(Formitipora punctata)(フェリヌス・プンクタツス(Phellinus punctatus)と同義)に起因するブドウのエスカ病; コーンのエクセロヒルム(Exserohilum)属の種; ウリ類のエリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum)およびスフェロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea); 各種植物のフサリウム(Fusarium)およびベルティシリウム(Verticillium)属の種(例えばV.ダリアエ(dahliae))(例えば小麦のF.グラミネアルム(graminearum)); 穀類のガエウマノミセス・グラミニス(Gaeumanomyces graminis); 穀類および稲のジベレラ(Gibberella)属の種(例えば稲のジベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi)); 稲のGrainstaining complex; コーンおよび稲のヘルミントスポリウム(Helminthosporium)属の種(例えば H.グラミニコラ(graminicola)); 穀類のミクロドキウム・ニバレ(Michrodochium nivale); 穀類、バナナおよび落花生のミコスファエレラ(Mycosphaerella)属の種(小麦のM.グラミニコラ(graminicola)、バナナのM.フィジエシス(fijiesis)); 大豆のファコプサラ・パキリジ(Phakopsara pachyrhizi)およびファコプサラ・メイボミエ(Phakopsara meibomiae); 大豆、ヒマワリおよびブドウつるのホモプシス(Phomopsis)属の種(ブドウつるのP.ビチコラ(viticola)、ヒマワリのP.ヘリアンチ(helianthii)); ポテトおよびトマトのフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans); ブドウつるのプラモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola); リンゴのポドスファエラ・ロイコトリカ(Podosphaera leucotricha); 穀類のシュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides); ホップおよびウリ類のシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属の種(例えばキュウリのP.クベニス(cubenis)); 穀類、コーンおよびアスパラガスのプシニア(Puccinia)属の種(小麦のP.トリチシナ(triticina)およびP.ストリホルミス(striformis)、アスパラガスのP.アスパラギ(asparagi)); 穀類のピレノホラ(Pyrenophora)属の種; 稲のピリキュラリア・オリゼ(Pyricularia oryzae)、コルチシウム・ササキ(Corticium sasakii)、サロクラジウム・オリゼ(Sarocladium oryzae)、S.アッテヌアツム(attenuatum)、エンチロマ・オリゼ(Entyloma oryzae); 芝草および穀類のピリキュラリア・グリセア(Pyricularia grisea); 芝草、稲、コーン、綿、菜種、ヒマワリ、甜菜、野菜およびその他の植物のピチウム(Pythium)属の種; 綿、稲、ポテト、芝草、コーン、菜種、ポテト、甜菜、野菜およびその他の植物のリゾクトニア(Rhizoctonia)属の種(例えば R.ソラニ(solani)); 例えばライ麦および裸麦のリンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis); 菜種、ヒマワリおよびその他の植物のスクレロチニア(Sclerotinia)属の種(例えばS.スクレロチオルム(sclerotiorum)); 小麦のセプトリア・トリチシ(Septoria tritici)およびスタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum); ブドウつるのエリシフェ(Erysiphe)(ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)と同義); コーンおよび芝草のセトスパエリア(Setospaeria)属の種; コーンのスファセロテカ・レイリニア(Sphacelotheca reilinia); 大豆および綿のチエバリオプシス(Thievaliopsis)属の種; 穀類のチレチア(Tilletia)属の種; 穀類、コーンおよび甜菜のウスチラゴ(Ustilago)属の種; ならびにリンゴおよびナシのベンチュリア(Venturia)属の種(黒星病)(例えばリンゴのV.イナエクアリス(inaequalis))。これらは特に、オオミセテス(Oomycetes)科、例えばペロノスポラ(Peronospora)属の種、フィトフトラ(Phytophthora)属の種、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)およびシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属の種などからの有害菌類を制御するのに好適である。
本発明の製剤は、木材などの材料の保護における有害菌類を防除するために使用することもできる。菌類の例は以下である: 以下などのアスコミセテス(Ascomycetes)、例えばオフィオストマ(Ophiostoma)属の種、セラトシスチス(Ceratocystis)属の種、アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)、スクレロホマ(Sclerophoma)属の種、カエトミウム(Chaetomium)属の種、フミコラ(Humicola)属の種、ペトリエラ(Petriella)属の種、トリキュルス(trichurus)属の種;バシジオミセテス(Basidiomycetes)、例えばコニオホラ(Coniophora)属の種、コリオルス(Coriolus)属の種、グロエオフィルム(Gloeophyllum)属の種、レンチヌス(Lentinus)属の種、プレウロツス(Pleurotus)属の種、ポリア(Poria)属の種、セルプラ(Serpula)属の種およびチロミセス(Tyromyces)属の種;デューテロミセテス(Deuteromycetes)、例えばアスペルギルス(Aspergillus)属の種、クラドスポリウム(Cladosporium)属の種、ペニシリウム(Penicillium)属の種、トリコデルマ(Trichoderma)属の種、アルテルナリア(Alternaria)属の種、パエシロミセス(Paecilomyces)属の種; ならびにムコール(Mucor)属の種などのチゴミセテス(Zygomycetes)。
本発明はさらに、農作物、特に以下の農作物における望ましくない植物生育を制御するための方法に関する: オート麦、裸麦、雑穀、コーン、稲、小麦、サトウキビ、綿、菜種、亜麻、レンズ豆、甜菜、タバコ、ヒマワリおよび大豆、または多年生農作物。この方法は、植物、その生息環境またはその植物の種子に、有効量の本発明の農薬製剤を作用させることを含んでいる。
本発明はさらに、遺伝子工学または品種改良によって、1種以上の除草剤および/または殺菌剤および/または昆虫の攻撃に対して耐性がある農作物における望ましくない植物生育を制御するための方法に関するが、その方法は、植物、その生息環境またはその植物の種子に、有効量の本発明の農薬製剤を作用させることを含んでいる。
望ましくない植物生育の制御とは、雑草類の撲滅を意味するものと解釈される。雑草類とは、最も広義では、望ましくない区域で生育するすべての植物を意味するものと解釈され、例えば以下である。
以下の属の双子葉草類: シナプシス(Sinapis)、レピジウム(Lepidium)、ガリウム(Galium)、ステラリア(Stellaria)、マトリカリア(Matricaria)、アンテミス(Anthemis)、ガリンソガ(Galinsoga)、ケノポジウム(Chenopodium)、ウルチカ(Urtica)、セネシオ(Senecio)、アマランサス(Amaranthus)、ポルツラカ(Portulaca)、キサンチウム(Xanthium)、コンボルブルス(Convolvulus)、イポモエア(Ipomoea)、ポリゴヌム(Polygonum)、セスバニア(Sesbania)、アムブロシア(Ambrosia)、シルシウム(Cirsium)、カルデュース(Carduus)、ソンクス(Sonchus)、ソラヌム(Solanum)、ロリッパ(Rorippa)、ロタラ(Rotala)、リンデルニア(Lindernia)、ラミウム(Lamium)、ベロニカ(Veronica)、アブチロン(Abutilon)、エメクス(Emex)、ダツラ(Datura)、ビオラ(Viola)、ガレオプシス(Galeopsis)、パパベール(Papaver)、センタウレア(Centaurea)、トリホリウム(Trifolium)、ラヌンキュラス(Ranunculus)、タラキサクム(Taraxacum)。
以下の属の単子葉草類: エキノクロア(Echinochloa)、セタリア(Setaria)、パニクム(Panicum)、ジギタリア(Digitaria)、フレウム(Phleum)、ポア(Poa)、フェスツカ(Festuca)、エレウシン(Eleusine)、ブラキアリア(Brachiaria)、ロリウム(Lolium)、ブロムス(Bromus)、アベナ(Avena)、シペルス(Cyperus)、ソルグム(Sorghum)、アグロピロン(Agropyron)、シノドン(Cynodon)、モノコリア(Monochoria)、フィムブリスチスリス(Fimbristyslis)、サギッタリア(Sagittaria)、エレオカリス(Eleocharis)、シルプス(Scirpus)、パスパルム(Paspalum)、イスカエマム(Ischaemum)、スフェノクレア(Sphenoclea)、ダクチロクテニウム(Dactyloctenium)、アグロスチス(Agrostis)、アロペクルス(Alopecurus)、アペラ(Apera)。
こうして、上記のように、本発明の製剤は各種の方法によって施用することができる。
本発明の1実施形態中、本発明の製剤の葉面施用を例えば噴射またはダスティングによって実施するか、あるいは、混合物を種子、苗、植物に施用することができる。
本発明の別の実施形態は、例えば植物の播種の前(例えば土壌浸漬による)もしくはその後、または植物の発芽前もしくはその後に、混合物を土壌に噴射もしくはダスティング、またはその他の施用をすることによる、土壌処理を含んでいる。
土壌施用の1変法によれば、本発明の別の課題は、特に種まき機内への施用による、土壌処理の方法である。
土壌施用の1変法によれば、本発明の別の課題は、畝処理であって、これは種子を蒔いた畝の開口部に固体もしくは液体製剤を添加するか、あるいは種子と製剤を同時に畝の開口部に施用することを含んでいる。
本発明の別の実施形態は、植物からの種子または苗の処理を含んでいる。
用語「種子処理」は、種子の被包、種子のコーティング、種子のダスティング、種子の浸漬および種子のペレット化などの、当分野で既知のすべての好適な種子処理技術を含んでいる。
こうして、本発明の製剤の施用は、本発明の製剤を種子または苗に噴射もしくはダスティングするか、あるいは別様に施用することによって実施する。
本発明は本発明の製剤でコーティングした種子をも含んでいる。
用語「種子」は、限定するわけではないが以下を含むすべての種類の種子および球芽を包含する: 真正種子、種子の一部、吸枝、球茎、球根、果実、塊茎、穀粒、切り枝、切り芽など。そして好ましい1実施形態では、真正種子を意味する。
好適な種子は穀類、根菜類、油料作物、野菜、スパイス、装飾用作物の種子であり、例えば以下の種子である: デュラムおよびその他の小麦、裸麦、オート麦、ライ麦、とうもろこし(飼料とうもろこしおよびシュガーとうもろこし/スィートおよびフィールドコーン)、大豆、油料作物、十字花科作物、綿、ヒマワリ、バナナ、稲、菜種、カブ菜種、甜菜、飼料ビーツ、ナス、ポテト、牧草、芝草(ローン、ターフ)、飼料用草、トマト、リーク、カボチャ/スカッシュ、キャベツ、アイスバーグ(iceberg)レタス、コショウ、キュウリ、メロン、ブラシカ(Brassica)属の種、メロン、豆類、エンドウ豆、ニンニク、タマネギ、ニンジン、ポテトなどの塊茎植物、サトウキビ、タバコ、ブドウ、ペチュニア、ゼラニウム/ペラルゴニウム、パンジーおよびインパチエンス。
その上、例えば以下などの、遺伝子操作法を含む品種改良によって除草剤または殺菌剤または殺虫剤の作用に耐性がある植物からの種子を処理するために、本発明の製剤を使用することもできる: 以下からなる群の除草剤に耐性があるトランスジェニック作物の種子: スルホニル尿素(EP-A-0257993、U.S. Pat. No. 5,013,659)、イミダゾリノン(例えばUS 6222100、WO0182685、WO0026390、WO9741218、WO9802526、WO9802527、WO 04/106529、WO 05/20673、WO 03/14357、WO 03/13225、WO 03/14356、WO 04/16073、参照)、グルホシネートタイプ(例えばEP-A-0242236、EP-A-242246、参照)もしくはグリホセートタイプ(例えばWO 92/00377参照)または以下の群から選択される除草剤に耐性である植物の種子: シクロヘキサジエノン/アリールオキシフェノキシプロピオン酸除草剤(US 5,162,602、US 5,290,696、US 5,498,544、US 5,428,001、US 6,069,298、US 6,268,550、US 6,146,867、US 6,222,099、US 6,414,222)または一定の害虫に植物耐性をもたらすバチルス・スリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)毒素(Btトキシン)を産生する能力があるトランスジェニック作物、例えば綿の種子(EP-A-0142924、EP-A-0193259)。
本発明の製剤の種子処理施用は、植物の播種の前および植物の発芽前に、当業者に知られた方法によって、種子に噴射またはダスティングすることによって実施する。
種子の処理においては、有効量の本発明の製剤で種子を処理することによって、対応する製剤を施用する。本発明では、農薬の施用割合は、一般的に種子100 kgについて0.1 g〜10 kg、好ましくは種子100 kgについて1 g〜5 kg、特に種子100 kgについて1 g〜2.5 kgである。レタスまたはタマネギなどの特定の作物については、この割合を高くしてもよい。
本発明の目的のためには、種子処理および土壌(もしくは植物の生息環境)処理が好ましい。
本発明を以下の実施例によってさらに説明するが、限定するわけではない。
ポリマーを調製するために、以下の装置を使用した:
プロセス制御水浴、アンカー撹拌器および温度計を備える2 lの開放装置。この装置は3種の投入物のためのコネクター、還流コンデンサーおよび窒素もしくは蒸気を導入するための注入管を備えている。あるいは、還流コンデンサーを持たない6 lの閉鎖装置を使用した。この装置は溶媒の沸点よりも高温でポリマーを合成するために使用した。
使用した略語:
VP ビニルピロリドン
4-Vpyr 4-ビニルピリジン
V59 2,2'-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)
IT 内部温度
t 材料投入時間
VI ビニルイミダゾール
iP イソプロパノール
tBHP tert-ブチルヒドロペルオキシド
NaBS 亜硫酸水素ナトリウム
実施例1:ポリマーAの調製
還流コンデンサー付き装置でのVP/4-Vpyr(75/25 mol%)コポリマーの調製
初期投入物(材料1 65 g、材料2 15 g、エタノール27 g)に窒素ガスを添加し、反応機内部温度を80℃まで加熱した。その後材料1(VP 166.65 g、4-Vpyr 52.7 g、エタノール215 g)および2(V59 2.19 g、エタノール100 g)を投入開始した。材料1は4時間で導入し、材料2は5 時間かけて投入した。次に反応混合物をさらに2時間、80℃で維持した。その後、材料3(V59 4.39 g、エタノール50 g)を30分かけて投入した。再び、反応混合物をさらに2時間、80℃で維持した。このポリマーを第四級化する場合は、反応混合物をエタノール200 gで希釈した。このポリマーをその非第四級化形態で使用する場合は、エタノールを蒸留させて、反応混合物を水蒸気蒸留にかけた。
実施例2:還流コンデンサー付き装置でのポリマーB〜Fの調製
ポリマーAの第四級化によって、ポリマーBを調製した。
初期投入物(ポリマーA 200 g)に窒素ガスを添加し、反応機内部温度を30℃まで加熱した。その後材料1(ジエチルスルファート 21.7 d)を1時間かけて導入した。材料1の導入後、反応容器を30℃でさらに1時間維持し、その後溶媒が還流するまで加熱した。これを還流下でさらに2時間維持した。エタノールを蒸留し、反応混合物を水蒸気蒸留した。蒸留後、ポリマー溶液を水200 gで希釈した。
ポリマーC〜Fの重合を実施例1と同様にして実施した。ポリマーを第四級化する場合は、第四級化を実施例2と同様にして実施した。初期投入物、材料1、2および3に使用した量および物質を表1に示す。
Figure 0005323714
実施例3:根の取り込み
本発明のポリマーの根への浸透性を試験するため、放射性標識したボスカリド(14C標識ピリジンをベースとして、EP 0545099と同様にして調製)を使用した。試験のため、バーミキュライト中の小麦植物を水/アセトン混合物中のボスカリド/ポリマー溶液に浸漬した。対照として、ポリマーを含まない水/アセトン混合物中のボスカリド溶液を使用した[冷活性溶液(アセトン中10000 ppm原液)25μl、熱活性溶液(アセトン中0.1 ppm、1μlは〜22000 Bcqに相当)20μl、アセトン25μlおよびポリマー溶液(水中10000 ppm原液)25μlを混合し、水を補充して10 mlとした]。48および120時間後、この植物から葉を切断し、Soluene 350(トルエン60-80%、ドデシル(ジメチル)(テトラデシル)アンモニウムヒドロキシド20-40%、メタノール2.5-10%)に溶解させた。その後、この植物材料中の放射活性を測定した。植物材料中の高放射活性は高い活性成分の取り込みに対応する。結果を表2に示す。
Figure 0005323714
この結果は、ポリマーA〜Dを用いると、根の取り込みが有意に改善されたことを示している。
実施例4:葉の取り込み
ポリマーを用いた葉の取り込みを試験するため、放射性標識したベンタゾン(14C標識ベンゼンをベースとして、当分野で既知の方法と同様にして調製)を含む水/DMF溶液(冷活性溶液(DMF中10000 ppm原液)1μl、熱活性溶液(DMF中0.1 ppm、〜2000000カウント/μl)10μl、ポリマー溶液(水中1000 ppm溶液)9μlおよびDMF 80μl)を、小麦植物の葉に滴下(1葉に10滴)した。それぞれ48および168時間後にそれぞれの葉を切除し、葉の表面の過剰の活性物を酢酸セルロースフィルムで葉をかき取ることによって除去した。次に葉をSoluene 350に溶解させて、植物中に取り込まれた活性成分の絶対量を測定した。対照として、ポリマーを含まない水/DMF溶液中の活性成分を施用した。結果を表3に示す。
Figure 0005323714
この結果は、ポリマーB、EおよびFを用いると、葉の取り込みが有意に改善されたことを示している。
実施例5:根の取り込み
ポリマーを用いたフィプロニルの根への浸透性を試験するため、バーミキュライト中の小麦植物を、Hoagland溶液/アセトン混合物(アセトン0.6 v%)中のフィプロニル/ポリマー(1:1 wt)溶液20 mlに浸漬した。2つのフィプロニルおよびポリマーの濃度、3 ppmおよび6 ppmを使用した。対照として、ポリマーを含まないHoagland溶液/アセトン混合物中のフィプロニル溶液を使用した。Hoagland溶液は以下の成分で構成されている:
1M KNO3水溶液0.25 v%、1M MgSO4水溶液0.1 v%、1M KH2PO4水溶液0.05 v%、1M Ca(NO3)2)水溶液0.25 v%、2.86 g/l H3BO3、1.81 g/l MnCl2 *4H2O、0.22 g/l ZnSO4 *7H2O、0.08 g/l CuSO4*5H2O、0.016 g/l MoO3で構成される微量水溶液0.05 v%、水中の30 g/l ナトリウム第二鉄エチレンジアミン ジ-(o-ヒドロキシフェニル酢酸)で構成されるSequestrene 138 Fe 0.075 v%、滅菌し、NaOHでpHを6〜6,5に調整した水99.225 v%。
その植物に次にアブラムシを感染させた。4日後、小麦植物上のアブラムシの個体数を計数した。フィプロニルおよびポリマーを用いたフィプロニルの結果は、フィプロニルで処理しなかった植物上のアブラムシの個体数と関連している。結果を表4に示す。
Figure 0005323714
結果は、ポリマーAおよびCを用いると、両濃度で害虫の防除が有意に改善されたことを示している。
実施例6:種子処理
ポリマーを試験するため、COSMOS(登録商標)50 FS(500 g/L フィプロニルを含んでいるBASF Aktiengesellschaftからの市販の種子処理用水性懸濁濃縮物)100μLを4.5重量%ポリマー水溶液1100μLと混合した。対照(「ポリマーを用いないCOSMOS(登録商標)50 FS」)として、水1100μL中のCOSMOS(登録商標)50 FS 100μLの混合物を使用した。次に、甜菜種子100個を、ポリマー/COSMOS(登録商標)50 FS混合物300μl(25 g フィプロニル/100 kg種子および25 g ポリマー/100 kg種子に相当)で2回、そして別の種子100個を、対照(ポリマーを用いないCOSMOS(登録商標)50 FS)300μlで2回処理した。
この甜菜の種子を、温室条件下で、styropor-boxesを含有する土壌に播種した。植物高が約10〜15 cmで、サンプルを取った。サンプル取得後、植物(両処理群)を2つのセグメント(植物の胚軸とそれ以外)に分割した。サンプルをサンプリング直後に凍結させ、分析まで凍結を維持した。分析の前にサンプル材料をStephansmillを使用し、ドライアイスの存在中でホモジナイズし、非常に小さいサンプル粒子を得た。
メタノールと水の混合物を使用して、植物マトリックスからフィプロニルを抽出した。抽出を完遂させるため、ジクロロメタンに対する液体/液体分配を使用した。HPLC-MS/MSによって、フィプロニル含量の最終決定を実施した。結果を表4に示す。
Figure 0005323714
結果は、ポリマーCを用いると、種子処理実験において根の取り込みが有意に改善されたことを示している。

Claims (13)

  1. 少なくとも1種の農薬と少なくとも1種のコポリマーとを含む製剤であって、前記コポリマーが、
    (a)式I:
    Figure 0005323714
    [式中、R 1およびR2は共に-(CH2)x部分を表し、前記部分が窒素およびカルボニル部分と一緒になって5〜8員環を形成する]
    のN-ビニルアミドコモノマーa);および
    (b)2-ビニルピリジン、3-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、及びビニル-2-メチル-5-ピリジンからなる群から選択される少なくとも1種のコモノマーb);
    を重合形態で含む、前記製剤。
  2. コポリマーが90〜10重量%のコモノマーa);および10〜90重量%のコモノマーb)を含む、請求項1に記載の製剤。
  3. コポリマーの個々の成分の重量%データが合計で100重量%となる、請求項2に記載の製剤。
  4. コポリマーが、コモノマーa)として1-ビニル-2-ピロリジノンを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製剤。
  5. コポリマーが、コモノマーa)として1-ビニル-2-ピロリジノン、およびコモノマーb)として4-ビニルピリジンを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製剤。
  6. 製剤助剤をさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の製剤。
  7. 農薬が植物健康効果を与える農薬である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の製剤。
  8. 製剤中における農薬の浸透性を増大させるための、
    (a)式I:
    Figure 0005323714
    [式中、R 1およびR2は共に-(CH2)x部分を表し、前記部分が窒素およびカルボニル部分と一緒になって5〜8員環を形成する]
    のN-ビニルアミドコモノマーa);および
    (b)2-ビニルピリジン、3-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、及びビニル-2-メチル-5-ピリジンからなる群から選択される、少なくとも1種のコモノマーb);
    を重合形態で含む少なくとも1種のコポリマーの使用。
  9. 農薬製剤を調製するための、
    (a)式I:
    Figure 0005323714
    [式中、R 1およびR2は共に-(CH2)x部分を表し、前記部分が窒素およびカルボニル部分と一緒になって5〜8員環を形成する]
    のN-ビニルアミドコモノマーa);および
    (b)2-ビニルピリジン、3-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、及びビニル-2-メチル-5-ピリジンからなる群から選択される、少なくとも1種のコモノマーb);
    を重合形態で含む少なくとも1種のコポリマーの使用。
  10. 有害昆虫および/または植物病原菌を駆除する方法であって、有害昆虫および/または植物病原菌が生育しているか、または生育するかもしれない植物、種子、土壌もしくは植物の生息環境、前記有害昆虫および/または植物病原菌による攻撃または侵入から保護すべき植物、種子または土壌を、請求項1〜6のいずれか1項に記載の有効量の農薬製剤と接触させることを含む、前記方法。
  11. 望ましくない植物生育を制御する方法であって、請求項1〜6のいずれか1項に記載の除草有効量の農薬製剤を、植物、その生息環境またはその植物の種子に作用させることを含む、前記方法。
  12. 植物の健康を改善する方法であって、請求項7に記載の製剤を、植物、植物の部分、または植物が生育する場所に施用することを含む、前記方法。
  13. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の製剤を含む種子。
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