JP5322362B2 - 部分脱水反応生成物、それを製造する方法、およびそれを含有する乳濁液 - Google Patents

部分脱水反応生成物、それを製造する方法、およびそれを含有する乳濁液 Download PDF

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Description

(技術分野)
本発明は、(A)ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物および(B)ポリオール、ポリアミン、ヒドロキシアミンまたはそれらの2種以上の混合物から誘導した部分脱水反応生成物に関する。本発明はまた、これらの部分脱水反応生成物を製造する方法に関する。本発明の反応生成物は、乳濁液、特に、爆発性乳濁液および乳濁液肥料を製造する際に、有用である。
(発明の背景)
爆発性乳濁液は、典型的には、連続有機相および不連続酸化剤相と乳化剤とを含有し、この不連続酸化剤相は、水および酸素供給源(例えば、硝酸アンモニウム)を含有する。このような爆発性乳濁液の例は、特に、米国特許第4,708,753号および第5,920,031号で開示されている。米国特許第4,708,753号では、この乳化剤は、ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその無水物、この酸またはその無水物のエステルまたはアミド誘導体とアミンとから誘導した塩であり、このヒドロカルビル置換基は、平均して、約20個〜約500個の炭素原子を有する。米国特許第5,920,031号では、この乳化剤は、以下の成分(A)と成分(B)との反応から製造した生成物である。成分(A)は、置換コハク酸アシル化剤であり、この置換コハク酸アシル化剤は、置換基およびコハク酸基からなり、ここで、これらの置換基は、ポリアルケンから誘導され、このアシル化剤は、その構造内にて、平均して、各等価な量の置換基に対して少なくとも1.3個のコハク酸基が存在することにより、特徴付けられる。成分(B)は、アンモニアおよび/またはモノアミンである。
米国特許第5,512,079号は、不連続水相;連続油相;および乳化剤を含有する乳濁液肥料を開示しており、この不連続水相は、少なくとも1種の肥料成分(例えば、硝酸アンモニウム)を含有する。この乳化剤は、ヒドロカルビル置換無水コハク酸アシル化剤および第三級アルカノールアミンの反応生成物である。
爆発性乳濁液および乳濁液肥料の分野における問題点は、これらの乳濁液のポンピング特性および取り扱い特性を改善するためにそれらの粘度を低くすることが望ましいという事実に関する。また、比較的に高い水相:有機相重量比を有する乳濁液を製造することも、望ましい。このことは、同じ重量の乳濁液でより多くの酸素供給源を送達することが可能となるので、爆発性乳濁液に有利となる。同様に、このことは、同じ重量の乳濁液でより多くの肥料成分を送達することが可能となるので、乳濁液肥料に有利となる。予想外なことに、本発明の反応生成物を乳濁液として使用することにより、これらの特性を有する爆発性乳濁液および乳濁液肥料を調合することが可能となる。爆発性乳濁液および乳濁液肥料の範囲を超えて、本発明の反応生成物は、多種多様な用途において、乳化剤として有用である。
PCT公報WO96/25384は、アルキルまたはアルケニルジカルボン酸誘導体およびポリアルコールの単量体状、オリゴマー状および重合体状ビスエステル、および可溶化剤、乳化剤および/または清浄剤としてのそれらの使用を開示している。これらのビスエステルは、化粧品組成物、清浄剤および洗浄剤、製薬組成物、食料品および穀物の保護組成物を調合する際に有用であるとして、記述されている。これらのビスエステルを調製する方法が開示されている。
(発明の要旨)
本発明は、以下の(I)および(II)により製造した部分脱水生成物を含有する組成物に関する:
(I)(A)ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物と(B)ポリオール、ポリアミン、ヒドロキシアミンまたはそれらの2種以上の混合物とを反応させて、第一中間体生成物を形成する工程であって、この第一中間体生成物は、以下を含有する:(B)がポリオールのとき、エステル、部分エステルまたはそれらの混合物;(B)がポリアミンのとき、アミド、イミド、塩、アミド/塩、部分アミドまたはそれらの2種以上の混合物;または(B)がヒドロキシアミン、ポリオールとポリアミンとの混合物、ポリオールとヒドロキシアミンとの混合物、ポリアミンとヒドロキシアミンとの混合物、またはポリオール、ポリアミンおよびヒドロキシアミンの混合物のとき、エステル、部分エステル、アミド、部分アミド、アミド/塩、イミド、エステル/塩、塩またはそれらの2種以上の混合物;この酸または無水物のヒドロカルビル置換基は、平均して、約8個〜約200個の炭素原子を有する;および
(II)反応水を形成しつつ第二中間体生成物を形成するのに効果的な温度で、第一中間体生成物を加熱し、そして第二中間体生成物から反応水の一部を分離して、部分脱水生成物を形成する工程であって、(A)が無水コハク酸であるとき、分離される反応水の量は、無水コハク酸1当量あたり、約0.2〜約0.9モルの反応水であり、(A)がコハク酸であるとき、分離される反応水の量は、コハク酸1当量あたり、約1.2〜約1.9モルの反応水であり、部分脱水生成物は、約20〜約100mgのKOH/gの範囲の酸価を有する、工程。
本発明はまた、以下の工程を包含する方法に関する:
(I)(A)ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物と(B)ポリオール、ポリアミン、ヒドロキシアミンまたはそれらの2種以上の混合物とを反応させて、第一中間体生成物を形成する工程であって、この第一中間体生成物は、以下を含有する:(B)がポリオールのとき、エステル、部分エステルまたはそれらの混合物;(B)がポリアミンのとき、アミド、イミド、塩、アミド/塩、部分アミドまたはそれらの2種以上の混合物;または(B)がヒドロキシアミン、ポリオールとポリアミンとの混合物、ポリオールとヒドロキシアミンとの混合物、ポリアミンとヒドロキシアミンとの混合物、またはポリオール、ポリアミンおよびヒドロキシアミンの混合物のとき、エステル、部分エステル、アミド、部分アミド、アミド/塩、イミド、エステル/塩、塩またはそれらの2種以上の混合物;この酸または無水物のヒドロカルビル置換基は、平均して、約8個〜約200個の炭素原子を有する;および
(II)反応水を形成しつつ第二中間体生成物を形成するのに効果的な温度で、第一中間体生成物を加熱し、そして第二中間体生成物から反応水の一部を分離して、部分脱水生成物を形成する工程であって、(A)が無水コハク酸であるとき、分離される反応水の量は、無水コハク酸1当量あたり、約0.2〜約0.9当量の反応水であり、(A)がコハク酸であるとき、分離される反応水の量は、コハク酸1当量あたり、約1.2〜約1.9モルの反応水であり、部分脱水生成物は、約20〜約100mgのKOH/gの範囲の全酸価を有する。
本発明はまた、有機相;水相;および乳化量の前記部分脱水生成物を含有する乳濁液に関する。
上で示したように、本発明の部分脱水反応生成物は、多種多様な用途のための乳濁液を調合する際の乳化剤として、有用である。これらには、以下の1種以上が挙げられる:潤滑剤または機能流体;燃料;塗料;被覆剤;インク;コーク材または接着剤;肥料または農薬;精油所または油田製品;鉱業製品;爆薬;汎用化学薬品製造プロセス;2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸モノマーを含有する乳濁液の使用が関与しているプロセスなど。
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本明細書中で使用するヒドロカルビル置換基、ヒドロカルビル基、炭化水素基などの用語は、分子の残部に直接結合した1個以上の炭素原子を有する基であって炭化水素的な性質または主として炭化水素的な性質を有する基を意味する。例には、以下が挙げられる:
(1)純粋な炭化水素基、すなわち、脂肪族基(例えば、アルキル、アルケニルまたはアルキレン)、脂環族基(例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル)、芳香族基、および芳香族置換された芳香族基、脂肪族置換された芳香族基および脂環族置換された芳香族基、ならびに、環状基であって、ここで、この環は、分子の他の部分により、完成されている、環状基(例えば、二つの置換基は、ともに脂環族基を形成する);
(2)置換された炭化水素基、すなわち、非炭化水素基を含有する炭化水素基であって、この非炭化水素基は、本発明の文脈では、主として、基の炭化水素的性質を変化させない、炭化水素基(例えば、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、メルカプト、アルキルメルカプト、ニトロ、ニトロソ、およびスルホキシ);
(3)ヘテロ置換炭化水素基、すなわち、置換基を含有する炭化水素基であって、これは、本発明の文脈内では、主として炭化水素的性質を有しながら、環または鎖の中に存在する炭素以外の原子を有するが、その他は炭素原子で構成されている。ヘテロ原子には、イオウ、酸素、窒素が挙げられる。一般に、この炭化水素基では、各10個の炭素原子に対し、2個以下の非炭化水素置換基、好ましくは、1個以下の非炭化水素置換基が存在する。
アルキル、アルケニル、アルコキシなどのような用語と関連して使用する「低級の」との用語は、全体で7個までの炭素原子を有するこのような基を記述すると意図する。
「水溶性」との用語は、25℃で、水100ミリリットルあたり、少なくとも1グラムの程度まで、水に溶解性である物質を意味する。
「油溶性」との用語は、25℃で、鉱油100ミリリットルあたり、少なくとも1グラムの程度まで、鉱油に溶解性である物質を意味する。
「全酸価」(TAN)との用語は、生成物または組成物の酸性度の全てを中和するのに必要な水酸化カリウム(KOH)の量の尺度を意味する。試験する試料は、トルエンおよび第三級ブチルアルコール溶媒に溶解され、そして水酸化テトラ−n−ブチルアンモニウムの溶液で電位差滴定される。このトルエンおよび第三級ブチルアルコール溶媒は、25%メタノール含有第三級ブチルアルコール100mlおよびイソプロピルアルコール200mlを1リットルの容量までトルエンで希釈することにより、調製される。この水酸化テトラ−n−ブチルアンモニウムの溶液は、25重量%メチルアルコール溶液である。Metrohm Standard pH Combination Glass Electrode EA 120(3MのKCl水溶液)(これは、組合せガラス+参照電極である)を使用する。その滴定曲線から、それらの屈折に対応する終点が得られ、その酸価が算出される。
「全塩基価」(TBN)との用語は、ある生成物または組成物の塩基度を中和するのに必要な酸(過塩素酸または塩酸)の量の尺度であり、これは、KOHの当量として、表わされる。それは、Test Method ASTM D−2896を使用して測定される。
ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物の「当量」数は、この酸または無水物中に存在しているカルボン酸官能基(例えば、−C(=O)−)の数に依存している。それゆえ、この酸または無水物の当量数は、その中に存在しているコハク酸基の数と共に変わる。この酸または無水物の当量数を決定する際には、ポリオール、ポリアミンまたはヒドロキシアミン(B)と反応できないカルボン酸官能基は、除外される。しかしながら、一般に、この酸または無水物中の各コハク酸基に対して、2当量の酸または無水物が存在している。このカルボン酸官能基の数(例えば、酸価、ケン化価)、それゆえ、成分(B)との反応に利用できる酸または無水物の当量数を決定するには、通常の方法が容易に利用可能である。
ポリオールの「当量」は、ポリオールの全重量を、存在している水酸基の全数で割った値に対応するポリオールの量である。それゆえ、グリセロールは、その分子量の3分の1に等しい当量を有する。
ポリアミンの「当量」は、そのポリアミンの全重量をヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物と反応できる存在している窒素原子の数で割った値に対応するポリアミンの量である。それゆえ、オクチルアミンは、その分子量に等しい当量を有する;エチレンジアミンは、その分子量の半分に等しい当量を有する。ポリアルキレンポリアミンの市販混合物の当量は、窒素の原子量(14)をそのポリアミン中に含有されているN%で割ることにより決定でき、それゆえ、34%のNを有するポリアルキレンポリアミンは、41.2の当量を有する。
ヒドロキシアミンの「当量」は、ヒドロキシアミンの全重量をヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物と反応できる存在している水酸基および窒素原子の数で割った値に対応するヒドロキシアミンの量である。それゆえ、ジエタノールアミンは、その分子量の3分の1に等しい当量を有する。
(部分脱水反応生成物)
ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物(A)は、次式により表わされ得る:
Figure 0005322362
ここで、上式の各々では、Rは、約12個〜約200個の炭素原子、1実施形態では、約12個〜約150個の炭素原子、1実施形態では、約12個〜約100個の炭素原子、1実施形態では、約12個〜約75個の炭素原子、1実施形態では、約12個〜約50個の炭素原子、1実施形態では、約18個〜約30個の炭素原子を有するヒドロカルビル基である。1実施形態では、Rは、アルキル基またはアルケニル基である。
1実施形態では、少なくとも2種のヒドロカルビル置換コハク酸またはそれらの無水物の混合物が使用される。これらの酸または無水物の一方のヒドロカルビル置換基は、平均して、約12個〜約24個の炭素原子、1実施形態では、約14個〜約18個の炭素原子、1実施形態では、16個の炭素原子を有する。他の酸または無水物のヒドロカルビル置換基は、平均して、約60個〜約200個の炭素原子、1実施形態では、約60個〜約150個の炭素原子、約60個〜約100個の炭素原子、1実施形態では、約60個〜約75個の炭素原子を有する。
上式のヒドロカルビル基Rは、αオレフィンまたはα−オレフィン留分から誘導され得る。これらのα−オレフィンには、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン、1−ドコセン、1−トリアコンテンなどが挙げられる。有用なα−オレフィン留分には、C15〜18α−オレフィン、C12〜16α−オレフィン、C14〜16α−オレフィン、C14〜18α−オレフィン、C16〜18α−オレフィン、C18〜24α−オレフィン、C18〜30α−オレフィンなどが挙げられる。前述のα−オレフィンまたはα−オレフィン留分のいずれか2種以上の混合物が、使用され得る。
1実施形態では、上式のRは、オレフィンオリゴマーまたは重合体から誘導したヒドロカルビル基である。このオレフィンオリゴマーまたは重合体は、2個〜約10個の炭素原子、1実施形態では、約3個〜約6個の炭素原子、1実施形態では、約4個の炭素原子を有するオレフィンモノマーから誘導され得る。これらのモノマーの例には、エチレン;プロピレン;ブテン−1;ブテン−2;イソブテン;ペンテン−1;ヘプテン−1;オクテン−1;ノネン−1;デセン−1;ペンテン−2;またはそれらの2種以上の混合物が挙げられる。
1実施形態では、上式のRは、ポリイソブテン基である。このポリイソブテン基は、約35〜約75重量%のブテン含量および約30〜約60重量%のイソブテン含量を有するC精製流の重合により、製造され得る。
1実施形態では、上式のRは、高メチルビニリデン異性体含量(すなわち、少なくとも約50%、1実施形態では、少なくとも約70%のメチルビニリデン)を有するポリイソブテンから誘導したポリイソブテン基である。適切な高メチルビニリデンポリイソブテンには、三フッ化ホウ素触媒を使用して調製したものが挙げられる。そのメチルビニリデン異性体が全オレフィン組成の高い割合を占めるようなポリイソブテンの調製は、米国特許第4,152,499号および第4,605,808号で記述されており、その開示内容は、本明細書中で参考として援用されている。
1実施形態では、ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物(A)は、ヒドロカルビル置換基およびコハク酸基からなる。これらのヒドロカルビル置換基は、上述のオレフィン重合体から誘導され、1実施形態では、約750〜約3000、1実施形態では、約900〜約2000の範囲の数平均分子量を有する。このヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物は、そのヒドロカルビル置換基の各当量に対して、その構造内に、平均して、少なくとも約1.3個のコハク酸基、1実施形態では、約1.5個〜約2.5個のコハク酸基、1実施形態では、約1.7個〜約2個のコハク酸基が存在することにより、特徴付けられる。
本発明の目的のために、このヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物のヒドロカルビル置換基の当量は、ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物中に存在している全ヒドロカルビル置換基の全重量をそのヒドロカルビル置換基が誘導されるポリオレフィンの数平均分子量(M)で割ることにより得られた数値であると思われる。それゆえ、もし、ヒドロカルビル置換アシル化剤が、40,000の全ヒドロカルビル置換基の全重量により特徴付けられ、それらのヒドロカルビル置換基が誘導されるポリオレフィンのM値が2000であるなら、その置換コハク酸またはその無水物は、全体で20(40,000/2000=20)当量の置換基により、特徴付けられる。
コハク酸基と、このヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物中に存在している置換基の当量との比(コハク化比)は、通常の方法(例えば、ケン価化または酸価)を使用して、当業者により決定され得る。例えば、無水マレイン酸を使用した場合のコハク化比を計算するには、以下の式が使用できる。
Figure 0005322362
この等式では、SRは、コハク化比であり、Mは、数平均分子量であり、そしてSap.No.は、ケン化価である。上記式において、アシル化剤のケン化価=最終反応混合物の測定したケン化価/Alであり、ここで、Alは、0と1の間の数(しかし、0には等しくない)として表わされる活性成分含量である。それゆえ、80%の活性成分含量は、0.8のAl値に対応し、このAl値は、カラムクロマトグラフィー(これは、最終反応混合物中の未反応ポリアルケンの量を決定するのに使用できる)のような方法を使用して、計算できる。概算としては、Alの値は、100から未反応ポリアルケンの割合を差し引いた後、決定される。
1実施形態では、ポリオール(B)は、次式により表わされる化合物である:
R−(OH)
ここで、上式では、Rは、mの原子価を有する有機基であり、Rは、炭素−酸素結合を介して、このOH基に結合され、そしてmは、2〜約10、1実施形態では、2〜約6の整数である。このポリオールは、グリコール、ポリオキシアルキレングリコール、炭水化物、または部分エステル化多価アルコールであり得る。使用され得るポリオールの例には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジブチレングリコール、トリブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオール、2,3−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、1,7−ヘプタンジオール、2,4−ヘプタンジオール、1,2,3−ヘキサントリオール、1,2,4−ヘキサントリオール、1,2,5−ヘキサントリオール、2,3,4−ヘキサントリオール、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、2,2,6,6−テトラキス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサノール、1,10−デカンジオール、ジギタロース、2−ヒドロキシメチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール(トリメチロールエタン)、または2−ヒドロキシメチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール(トリメチロールプロパン)(2−hydroxymethyl−2−ethyl−1,3−propanediol−(trimethylopropane))などが挙げられる。前述のものの2種以上の混合物が、使用できる。
1実施形態では、このポリオールは、糖、デンプンまたはそれらの混合物である。これらの例には、エリスリトール、トレイトール、アドニトール、アラビトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、エリトロース、フコース、リボース、キシルロース、アラビノース、キシロース、グリコース、フルクトース、ソルボース、マンノース、ソルビタン、グルコサミン、スクロース、ラムノース、グリセルアルデヒド、ガラクトースなとが挙げられる。前述のものの2種以上の混合物は、使用できる。
1実施形態では、このポリオールは、次式により表わされる化合物である:
OH(CHCH(OH)CHO)
ここで、nは、1〜約5の範囲、1実施形態では、1〜約3の範囲の数である。例には、グリセロール、ジグリセロール、トリグリセロールなどが挙げられる。前述のものの異性体だけでなく混合物は、使用され得る。
1実施形態では、このポリオールは、少なくとも3個の水酸基を有する多価アルコールであり、ここで、これらの水酸基の一部は、約8個〜約30個の炭素原子を有する脂肪族モノカルボン酸でエステル化されているが、これらの水酸基の少なくとも2個は、エステル化されていない。例には、グリセロールのモノオレエート、グリセロールのモノステアレート、ソルビトールのモノオレエート、ソルビトールのジステアレート、エリスリトールのジドデカノエートなどが挙げられる。前述のものの異性体だけでなく混合物が、使用できる。
ポリアミン(B)は、脂肪族、環状脂肪族、複素環または芳香族化合物であり得る。例には、アルキレンポリアミンおよび複素環ポリアミンが挙げられる。これらのアルキレンポリアミンは、次式により表わされ得る:
Figure 0005322362
ここで、nは、約1と約10の間、好ましくは、約2〜約7、さらに好ましくは、約2〜約5の平均値を有し、そして「アルキレン」基は、1個〜約10個の炭素原子、1実施形態において、約2個〜約6個の炭素原子を有し、そして各Rは、独立して、水素であるか、または約30個の炭素原子までの脂肪族基もしくはヒドロキシ置換脂肪族基である。これらのアルキレンポリアミンには、エチレンポリアミン、ブチレンポリアミン、プロピレンポリアミン、ペンチレンポリアミンなどが挙げられる。より高級な同族体および関連した複素環アミン(例えば、ピペラジンおよびN−アミノアルキル置換ピペラジン)もまた、含まれる。このようなポリアミンの特定の例には、エチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、トリス(2−アミノエチル)アミン、プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサエチレンヘプタミン、ペンタエチレンヘキサミン、またはそれらの2種以上の混合物が挙げられる。
エチレンポリアミン(例えば、上で述べたものの)は、有用である。このようなポリアミンは、「Ethylene Amines」の表題で、Kirk Othmerの「Encyclopedia of Chemical Technology(2版、7巻、22〜37ページ、Interscience Publishers,New York(1965年))に詳細に記述されている。このようなポリアミンは、最も好都合には、二塩化エチレンとアンモニアとの反応により、またはエチレンイミンと開環試薬(例えば、水、アンモニアなど)との反応により、調製される。このような反応の結果、環状縮合生成物(例えば、上記ピペラジン)を含めたポリアルキレンポリアミンの錯体混合物が生成する。エチレンポリアミン混合物は、有用である。
このポリアミンはまた、複素環ポリアミンであり得る。これらの複素環ポリアミンには、アジリジン、アゼチジン、アゾリジン、テトラ−およびジヒドロキシ、ピロール、インドール、ピペリジン、イミダゾール、ジ−およびテトラヒドロイミダゾール、ピペラジン、イソインドール、プリン、モルホリン、チオモルホリン、N−アミノアルキルモルホリン、N−アミノアルキルチオモルホリン、N−アミノアルキルピペラジン、N,N’−ビスアミノアルキルピペラジン、アゼピン、アゾシン、アゾニン、アゼシンおよび上記物質のそれぞれのテトラ−、ジ−およびパーヒドロ誘導体、ならびにこれらの複素環アミンの2種以上の混合物が挙げられる。有用な複素環アミンは、複素環中に窒素、酸素および/またはイオウだけを含有する飽和の五員環および六員環複素環アミンであり、特に、ピペリジン、ピペラジン、チオモルホリン、モルホリン、ピロリジンなどである。ピペリジン、アミノアルキル置換ピペリジン、ピペラジン、アミノアルキル置換ピペラジン、モルホリン、アミノアルキル置換モルホリン、ピロリジン、およびアミノアルキル置換ピロリジンは、特に好ましい。通常、このアミノアルキル置換基は、この複素環の窒素原子形成部分にて、置換されている。このような複素環アミンの特定の例には、N−アミノプロピルモルホリン、N−アミノエチルピペラジン、およびN,N’−ジアミノエチルピペラジンが挙げられる。
ヒドロキシアミン(B)は、第一級、第二級または第三級アミンであり得る。「ヒドロキシアミン」および「アミノアルコール」との用語は、同じ種類の化合物を記述しており、従って、交換可能に使用できる。1実施形態では、このヒドロキシアミンは、(a)N−(ヒドロキシ置換ヒドロカルビル)アミン、(b)(a)のヒドロキシル置換ポリ(ヒドロカルビルオキシ)類似物、または(a)と(b)との混合物である。このヒドロキシアミンは、1個〜約40個の炭素原子、1実施形態では、1個〜約20個の炭素原子、1実施形態では、1〜約10個の炭素原子を含有するアルカノールアミンであり得る。
このヒドロキシアミンは、第一級、第二級または第三級のアルカノールアミンまたはそれらの2以上の混合物であり得る。これらのヒドロキシアミンは、それぞれ、次式により表わされ得る:
Figure 0005322362
ここで、各Rは、独立して、1個〜約8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基、または2個〜約8個の炭素原子を有するヒドロキシル置換ヒドロカルビル基であり、そしてR’は、約2個〜約18個の炭素原子を有する二価炭水化物基である。典型的には、各Rは、7個までの炭素原子を有する低級アルキル基である。このような式の−R’−OH基は、ヒドロキシル置換ヒドロカルビル基を表わす。R’は、非環式基、脂環族基または芳香族基であり得る。典型的には、R’は、非環式の直鎖または分枝鎖アルキレン基(例えば、エチレン基、1,2−プロピレン基、1,2−ブチレン基、1,2−オクタデシレン基など)である。
同じ分子内に2個のR’基が存在する場合、それらは、直接の炭素−炭素結合により、またはヘテロ原子(例えば、酸素、窒素またはイオウ)を介して結合し、五員環構造、六員環構造、七員環構造または八員環構造を形成し得る。このような複素環アミンの例には、N−(ヒドロキシル低級アルキル)−モルホリン、−チオモルホリン、−ピペリジン、−オキサゾリジン、−チアゾリジンなどが挙げられる。
これらのヒドロキシアミンはまた、エーテル−N−(ヒドロキシ置換ヒドロカルビル)アミンであり得る。これらは、上記ヒドロキシアミンのヒドロキシル置換ポリ(ヒドロカルビルオキシ)類似物(これらの類似物には、ヒドロキシル置換されたオキシアルキレン類似物も包含される)である。このようなN−(ヒドロキシル置換ヒドロカルビル)アミンは、エポキシドと上記アミンとの反応により、都合よく調製され、そして次式により表わされ得る:
Figure 0005322362
ここで、xは、約2〜約15の数であり、そしてRおよびR’は、上で記述のものと同じである。
これらのヒドロキシアミンのポリアミン類似物、特に、アルコキシル化アルキレンポリアミン(例えば、N,N(ジエタノール)エチレンジアミン)もまた、使用され得る。このようなポリアミンは、アルキレンアミン(例えば、エチレンジアミン)と、2個〜約20個の炭素を有する1種以上のアルキレンオキシド(例えば、エチレンオキシド、オクタデセンオキシド)とを反応させることにより、製造できる。類似のアルキレンオキシド−アルカノールアミン反応生成物(例えば、上記の第一級、第二級または第三級アルカノールアミンと、エチレン、プロピレンまたはより高級なエポキシドとを、1:1〜1:2のモル比で反応させることにより製造した生成物)もまた、使用できる。このような反応を実行するための反応物比および温度は、当業者に周知である。
アルコキシル化アルキレンポリアミンの特定の例には、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、モノ(ヒドロキシプロピル)ジエチレントリアミン、ジ(ヒドロキシプロピル)置換テトラエチレンペンタミン、N−(3−ヒドロキシブチル)テトラメチレンジアミンなどが包含される。上で例示のヒドロキシアルキレンポリアミンのアミノ基または水酸基を介した縮合により得られる高級な同族体は、同様に、有用である。アミノ基を介した縮合により、アンモニアの除去を伴って、高級なアミンが得られるのに対して、水酸基を介した縮合により、水の除去を伴って、エーテル結合を含有する生成物が得られる。上記モノ−またはポリアミンのいずれかの2種以上の混合物もまた、有用である。
N−(ヒドロキシル置換ヒドロカルビル)アミンの例には、モノ−、ジ−およびトリエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ジ−(3−ヒドロキシルプロピル)アミン、N−(3−ヒドロキシルブチル)アミン、N−(4−ヒドロキシルブチル)アミン、N,N−ジ−(2−ヒドロキシルプロピル)アミン、N−(2−ヒドロキシルエチル)モルホリンおよびそのチオ類似物、N−(2−ヒドロキシルエチル)シクロヘキシルアミン、N−3−ヒドロキシルシクロペンチルアミン、o−、m−およびp−アミノフエノール、N−(ヒドロキシエチル)ピペラジン、N,N’−ジ(ヒドロキシルエチル)ピペラジンなどが挙げられる。
さらにヒドロキシアミンは、以下の一般式により米国特許第3,576,743号で記述されたヒドロキシ置換第一級アミンである:
−NH
ここで、Rは、少なくとも1個のアルコール性水酸基を含有する一価有機基である。R中の炭素原子の合計数は、好ましくは、約20個を超えない。合計で約10個までのヒドロキシ置換脂肪族第一級アミンが、有用である。約10個までの炭素原子および約6個までの水酸基を含有する1個のアルキル置換基を有するポリヒドロキシ置換アルカノール第一級アミン(ここで、アミン基は、1個だけしか存在していない(すなわち、第一級アミン基))が、有用である。これらのアルカノール第一級アミンは、R−NHに対応し、ここで、Rは、モノ−Oまたはポリヒドロキシ置換アルキル基である。これらの水酸基の少なくとも1個は、第一級アルコール性水酸基であるのが望ましい。このヒドロキシ置換第一級アミンの特定の例には、2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、p−(β−ヒドロキシエチル)−アニリン、2−アミノ−1−プロパノール、3−アミノー1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、N−(β−ヒドロキシプロピル)−N’−(β−アミノエチル)−ピペラジン、トリス−(ヒドロキシメチル)アミノメタン(これはまた、トリスメチロールアミノメタンとしても、知られている)、2−アミノ−1−ブタノール、エタノールアミン、β−(β−ヒドロキシエトキシ)−エチルアミン、グルカミン、グルコサミン(glusoamine)、4−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブテン(これは、イソプレンオキシドとアンモニアとを反応させることにより、当該技術分野で公知の手順に従って、調製され得る)、N−3(アミノプロピル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン、2−アミノ−6−メチル−6−ヘプタノール、5−アミノ−1−ペンタノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロパン、N−(β−ヒドロキシエトキシエチル)−エチレンジアミン、トリスメチロールアミノメタンなどが挙げられる。
窒素原子に対する1つ以上のヒドロキシアルキル置換基を有するヒドロキシアルキルアルキレンポリアミンもまた、有用である。有用なヒドロキシアルキル置換アルキレンポリアミンには、そのヒドロキシアルキル基が低級ヒドロキシアルキル基(すなわち、8個未満の炭素原子を有する)であるものが挙げられる。このようなヒドロキシアルキル置換ポリアミンの例には、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン、モノヒドロキシプロピル置換ジエチレントリアミン、ジヒドロキシプロピル置換テトラエチレンペンタミン、N−(3−ヒドロキシブチル)テトラメチレンジアミンなどが挙げられる。上で例示のヒドロキシアルキレンポリアミンのアミノ基または水酸基を介した縮合により得られる高級な同族体は、同様に、有用である。アミノ基を介した縮合により、アンモニアの除去を伴って、高度なアミンが得られ、そして水酸基を介した縮合により、水の除去を伴って、エーテル結合を含有する生成物が得られる。
本発明の方法の工程(I)中の成分(A)および成分(B)間の反応の生成物は、第一中間生成物である。この生成物は、成分(B)がポリオールであるとき、エステルまたは部分エステルであり得る。この生成物は、(B)がポリアミンのとき、アミド、イミド、塩、アミド/塩、部分アミドまたはそれらの2つ以上の混合物であり得る。この生成物は、(B)がヒドロキシアミン、ポリオールとポリアミンとの混合物、ポリオールとヒドロキシアミンとの混合物、またはポリアミンとヒドロキシアミンとの混合物のとき、エステル、部分エステル、アミド、部分アミド、アミド/塩、イミド、エステル/塩、塩またはそれらの2つ以上の混合物であり得る。この塩は、酸または無水物の分子およびポリアミンまたはヒドロキシアミンの分子(ここで、それらのカルボニル基の1個は、同じ基の窒素原子にイオン結合を形成する)の残基が関与した内部塩であり得る:または、それは、外部塩であり得、ここで、そのイオン性塩基は、同じ分子の一部ではない窒素原子で形成される。工程(I)中にて、成分(A)および(B)は、一つに混合され、そして前述の第一中間生成物を形成するのに効果的な温度で、加熱される。1実施態様では、この温度は、約30℃〜約120℃、1実施態様では、約50℃〜約90℃の範囲である。その反応時間は、典型的には、約1〜約120分間、1実施態様では、約1〜約60分間である。成分(A)および(B)は、この反応中にて、通常の液体(実質的に不活性な有機液体溶媒/希釈剤)に分散または溶解される。1実施態様では、成分(A)および(B)は、約3:1〜約1:2の(A):(B)の当量比を与えるのに十分な量で、反応される。1実施態様では、この比は、約1:1〜約1:2であり、1実施態様では、約1:1.4〜約1:1.9である。
工程(II)中にて、工程(I)から得た第一中間生成物は、反応水の形成を伴い第二中間生成物を形成するのに十分な温度で、加熱される。この温度は、約130℃〜約210℃、1実施態様では、約135℃〜約150℃の範囲であり得る。その反応時間は、典型的には、約1〜約10時間、1実施態様では、約1.5〜約3時間である。(B)がポリオールのとき、第二中間生成物は、1つ以上のビスエステル、トリエステルまたは低級(約2個〜約6個、1実施態様では、約2個〜約4個)オリゴマー(これは、エステル、またはエステルおよび酸官能基を含む)を含有する。(B)がポリアミンのとき、第二中間生成物は、1つ以上のビスアミド、ビスイミド、アミド/イミド、または低級(約2個〜約6個、1実施態様では、約2個〜約4個)オリゴマー(これは、アミド、イミド、アミド/イミド、酸および/または塩官能基を含む)を含有する。(B)がヒドロキシアミンのとき、第二中間生成物は、1つ以上のビスアミド、ビスエステル、エステル/アミドまたは低級(約2個〜約6個、1実施態様では、約2個〜約4個)オリゴマー(これは、エステル、アミド、酸および/または塩官能基を含む)を含有する。(B)がポリオール、ポリアミンおよび/またはヒドロキシアミンの混合物であるとき、第二中間生成物は、どのポリオール、ポリアミンおよび/またはヒドロキシアミンを使用するかに依存して、上記生成物の1つ以上を含有する。工程(III)中にて、その反応水の一部は、公知方法(例えば、蒸留、水の共沸除去、モレキュラーシーブなど)を使用して、第二中間生成物から除去されて、所望の部分脱水生成物が得られる。成分(A)が無水コハク酸であるとき、除去される反応水の量は、一般に、無水コハク酸1当量あたり、約0.2〜約0.9モルの水、1実施態様では、無水コハク酸1当量あたり、約0.3〜約0.8モルの水、1実施態様では、無水コハク酸1当量あたり、約0.4〜約0.6モルの水である。成分(A)がコハク酸であるとき、除去される反応水の量は、一般に、コハク酸1当量あたり、約1.2〜約1.9モルの水、1実施態様では、コハク酸1当量あたり、約1.3〜約1.8モルの水、1実施態様では、コハク酸1当量あたり、約1.4〜約1.6モルの水である。
本発明の反応生成物は、本発明の乳濁液に直接添加され得る。あるいは、それは、通常液状の有機希釈剤(例えば、鉱油、ナフサ、ベンゼンまたはトルエン)で希釈されて、添加剤濃縮物を形成し得る。この通常液状の有機希釈剤は、本発明の生成物を生成するのに使用される1つ以上の前駆体または反応物、または本明細書中で記述した本発明の乳濁液を生成するのに使用される1つ以上のオイルまたは燃料であり得る。この濃縮物は、通常、約10重量%〜約90重量%の本発明の反応生成物を含有し、さらに、当該技術分野で公知または本明細書中で記述した1つ以上の他の添加剤を含有し得る。
以下の実施例だけでなく、本明細書全体を通じて、また、請求の範囲において、他に指示がなければ、全ての部分およびパーセントは、重量基準であり、全ての温度は、摂氏(℃)であり、そして全ての圧力は、大気圧またはそれに近い。
(実施例1)
熱電対、N口を載せた取付漏斗、水冷却器を載せたDean−Starkトラップおよびオーバーヘッドスターラーを取り付けた5リットルの4ッ口フラスコに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(1740.8g、3.71mol)を充填する。このフラスコの内容物を攪拌し、そして64℃まで加熱する。35分間にわたって、この取付漏斗を経由して、ジエタノールアミン(590g、5.62mol)を添加する。この混合物は、発熱を起こし105℃に達する。この混合物を、20分間にわたって、140℃まで加熱し、その温度で、2時間40分間保持する。反応水(24g)を除去する。その生成物は、53mg KOH/gのTANおよび53.7mg KOH/gのTBNを有する。
(実施例2)
熱電対、N口を載せた取付漏斗、水冷却器を載せたDean−Starkトラップおよびオーバーヘッドスターラーを取り付けた5リットルの4ッ口フラスコに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(1715g、3.66mol)を充填する。このフラスコの内容物を攪拌し、そして50℃まで加熱する。25分間にわたって、この取付漏斗を経由して、ジエタノールアミン(653g、6.22mol)を添加する(反応が発熱を起こし、120℃に達する)。この混合物を140℃まで加熱し、その温度で、5時間保持する。反応水(35g)を除去する。その生成物は、37mg KOH/gのTANおよび57mg KOH/gのTBNを有する。
(実施例3)
熱電対、N口を載せた取付漏斗、水冷却器を載せたDean−Starkトラップおよびオーバーヘッドスターラーを取り付けた5リットルの4ッ口フラスコに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(2133g、4.55mol)を充填する。このフラスコの内容物を攪拌し、そして64℃まで加熱する。20〜25分間にわたって、この取付漏斗を経由して、グリセロール(628g、6.83mol)を添加する。この混合物を、40分間にわたって、150℃まで加熱する。この反応混合物の温度を、5時間にわたって、150℃から170まで上げ、さらに1時間、170℃で維持する。反応水(45g)を除去する。その生成物は、38mg KOH/gのTANを有する。
(実施例4)
オーバーヘッドスターラー、熱電対、N口を載せた取付漏斗、および冷却器を載せたDean−Starkトラップを取り付けた3リットルの4ッ口フラスコに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(1360.6g、2.90mol)を充填する。このフラスコの内容物を攪拌し、そして63℃まで加熱する。27分間にわたって、この取付漏斗を経由して、ジエタノールアミン(406g、3.87mol)を添加する。この添加中にて、この反応混合物は、発熱を起こし114℃に達する。その温度を、外部加熱により、15分間にわたって、140℃まで上げその温度で、45分間保持する。反応水(18g)を除去する。この混合物を、室温まで冷却する。その最終生成物のTANは、60.7mg KOH/gである。
(実施例5)
止めコックドレイン、オーバーヘッドスターラー、熱電対、N口を載せた取付漏斗、および水冷却器を載せたDean−Starkトラップを取り付けた2リットルの4ッ口フラスコに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(1050.3g、2.24mol)を充填する。このフラスコの内容物を、60℃まで加熱する。30分間にわたって、トリエタノールアミン(158.7g、1.06mol)およびグリセロール(293.9g、3.19mol)を連続的に添加する。トリエタノールアミンの添加中にて、この反応混合物は、発熱を起こし90℃に達する。グリセロールの添加が完了した後、この反応混合物を攪拌し、そして140℃まで加熱し、その温度で、5時間維持して、粘着性の褐色液体の形状の最終生成物を得る。反応水(25g)を除去する。その生成物は、29.3mg KOH/gのTAN、39.8mg KOH/gのTBN、および0.98重量%の窒素含量を有する。
(実施例6)
熱電対、N口を載せた取付漏斗、水冷却器を載せたDean−Starkトラップおよびオーバーヘッドスターラーを取り付けた1リットルの4ッ口フラスコに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(251.4g、0.57mol)およびC16〜C18α−オレフィンの混合物(140.3g)を充填する。このフラスコの内容物を攪拌し、そして90℃まで加熱する。この取付漏斗を経由して、主としてテトラエチレンペンタミンに相当するポリアミン起源生成物(polyamine bottoms product)(29.6g、0.71mol)を滴下する。この混合物は、発熱を起こし110℃に達する。この混合物を、100℃で、3時間維持する。反応水(3.15g)を除去する。その生成物は、49.7mg KOH/gのTANを有する。
(実施例7)
熱電対、N口を載せた取付漏斗、水冷却器を載せたDean−Starkトラップおよびオーバーヘッドスターラーを取り付けた1リットルの4ッ口フラスコに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(315.6g、0.72mol)およびC16〜C18α−オレフィンの混合物(167.0g)を充填する。このフラスコの内容物を攪拌し、そして90℃まで加熱する。10分間にわたって、この取付漏斗を経由して、主としてテトラエチレンペンタミンに相当するポリアミン起源生成物(30g、0.72mol)を添加する。この混合物は、発熱を起こし120℃に達する。この混合物を、攪拌しながら、100℃で、3.5時間維持する。反応水(4.0g)を除去する。その生成物は、55.4mg KOH/gのTANを有する。
(実施例8)
1パイントのジャーに、プロピレンテトラマー置換無水コハク酸(267g)およびジエタノールアミン(63g)を充填し、そして攪拌しながら、30分間にわたって、160℃まで加熱する。この加熱期間中にて、1時間あたり5標準立方フィートの速度の窒素散布を使用する。反応水を除去する。その液状混合物の色は、レモン色から黄橙色へと変化する。
(実施例9)
1リットルの5ッ口フラスコに、プロピレンテトラマー置換無水コハク酸(296g)、グリセリン(96g)およびトリエタノールアミン(176g)を充填する。この混合物を、攪拌し窒素パージしながら、110℃まで加熱する。その温度を、110℃で、1時間維持し、次いで、3時間にわたって、230℃まで加熱する。水(23g)を除去する。この混合物を110℃まで冷却し、そして濾過する。
(実施例10)
2リットルの3ッ口フラスコに、プロピレンテトラマー置換無水コハク酸(592g)、グリセリン(384g)、トルエン(300ml)およびp−CHSO・HO(10g)を充填する。この混合物を、攪拌し窒素パージ(1時間あたり、0.05標準立方フィート)しながら、還流状態まで加熱し、そして還流状態で、3時間維持する。その温度を、この期間中、120℃から135℃まで上げる。水(40g)およびトルエン(150ml)を除去する。この温度を90℃まで冷却し、そして攪拌しながら、NaOH(4.3g)の50%水溶液を滴下する。この混合物を、15分間攪拌する。110℃および15mmHgにて、トルエンを除去する。この混合物を濾過する。
(乳濁液)
本発明の部分脱水反応生成物は、乳濁液中にて、乳化剤として有用である。これらの乳濁液は、有機相、水相および乳化量の本発明の反応生成物から構成される。これらの乳濁液は、油中水型乳濁液または水中油型乳濁液であり得る。「水中油型」乳濁液(略して、「o/w」乳濁液)との用語は、その連続相が水相であり不連続相が有機相である乳濁液を意味し、この不連続有機相は、この連続水相に分散されている。「油中水型」乳濁液(略して、「w/o」乳濁液)との用語は、その連続相が有機相であり不連続相が水相である乳濁液を意味し、この不連続水相は、この連続有機相に分散されている。これらの乳濁液は、約0.5重量%〜約99.5重量%の水相および約99.5重量%〜約0.5重量%の有機相を含有し得る。これらの乳濁液は、約10重量%〜約90重量%、1つの実施形態では、約20重量%〜約80重量%の水相;および約90重量%〜約10重量%、1つの実施形態では、約80重量%〜約20重量%の有機相を含有し得る。1つの実施形態では、この乳濁液は、油中水型乳濁液(これは、時には、「逆」乳濁液と呼ばれている)であり、その水相:有機相の重量比は、約1:1〜約99.5:1、1つの実施形態では、約2:1〜約99:1の範囲である。1つの実施形態では、この乳濁液は、高内部相乳濁液(high internal phase emulsion)であり、その水相:有機相の重量比は、少なくとも約4:1、そして1つの実施形態では少なくとも約5:1、そして1つの実施形態では少なくとも約8:1である。
これらの乳濁液の有機相は、広く多様な群の油をベースにし得、これらには、天然油、合成油、およびそれらの混合物が挙げられる。これらの天然油には、動物油および植物油(例えば、ヒマシ油、ラード油)、ならびに鉱油(例えば、液状の石油オイル、およびパラフィン型、ナフテン型または混合したパラフィン−ナフテン型の、溶媒処理または酸処理された鉱油)が挙げられる。石炭またはけつ岩から誘導される油もまた、有用である。合成油には、炭化水素油およびハロ置換炭化水素油、例えば、重合されたオレフィンおよびインターポリマー化されたオレフィン(例えば、ポリブチレン、ポリプロピレン、プロピレン−イソブチレン共重合体、塩素化ポリブチレンなど);ポリ(1−ヘキセン)、ポリ(1−オクテン)、ポリ(1−デセン)など、およびそれらの混合物;アルキルベンゼン(例えば、ドデシルベンゼン、テトラデシルベンゼン、ジノニルベンゼン、ジ(2−エチルヘキシル)ベンゼンなど);ポリフェニル(例えば、ビフェニル、テルフェニル、アルキル化されたポリフェニルなど);アルキル化されたジフェニルエーテルおよびアルキル化されたジフェニルスルフィドおよびその誘導体、それらの類似物および同族体などが挙げられる。
アルキレンオキシド重合体およびインターポリマーならびにそれらの誘導体(この誘導体では、その末端水酸基は、エステル化、エーテル化などにより修飾されている)は、使用され得る公知の合成油の別のクラスを構成する。これらは、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドの重合を通して調製される油、これらのポリオキシアルキレン重合体のアルキルエーテルおよびアリールエーテル(例えば、約1000の平均分子量を有するメチルポリイソプロピレングリコールエーテル、約500〜1000の分子量を有するポリエチレングリコールのジフェニルエーテル、約1000〜1500の分子量を有するポリプロピレングリコールのジエチルエーテルなど)、またはそれらのモノ−およびポリカルボン酸エステル(例えば、テトラエチレングリコールの酢酸エステル、混合したC3〜8脂肪酸エステルまたはC13オキソ酸ジエステル)により例示される。
使用され得る合成油の別の適当なクラスには、ジカルボン酸(例えば、フタル酸、コハク酸、アルキルコハク酸、アルケニルコハク酸、マレイン酸、アゼライン酸、スベリン酸、セバシン酸、フマル酸、アジピン酸、リノール酸ダイマー、マロン酸、アルキルマロン酸、アルケニルマロン酸など)と、種々のアルコール(例えば、ブチルアルコール、ヘキシルアルコール、ドデシルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコールモノエーテル、プロピレングリコールなど)とのエステルが含まれる。これらエステルの特定の例には、アジピン酸ジブチル、セバシン酸ジ(2−エチルヘキシル)、フマル酸ジ−n−ヘキシル、セバシン酸ジオクチル、アゼライン酸ジイソオクチル、アゼライン酸ジイソデシル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジデシル、セバシン酸ジエイコシル、リノール酸ダイマーの2−エチルヘキシルジエステル、セバシン酸1モルとテトラエチレングリコール2モルおよび2−エチルヘキサン酸2モルとの反応により形成される複合エステルなどが挙げられる。
合成油として有用なエステルには、C〜C12モノカルボン酸と、ポリオールおよびポリオールエーテル(例えば、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトールなど)とから製造されるエステルも挙げられる。
シリコンベースの油(例えば、ポリアルキル−、ポリアリール−、ポリアルコキシ−、またはポリアリールオキシ−シロキサン油およびシリケート油)は、合成潤滑剤の別の有用なクラスを構成する(例えば、テトラエチルシリケート、テトライソプロピルシリケート、テトラ(2−エチルヘキシル)シリケート、テトラ(4−メチルヘキシル)シリケート、テトラ(p−tert−ブチルフェニル)シリケート、ヘキシル(4−メチル−2−ペントキシ)ジシロキサン、ポリ(メチル)シロキサン、ポリ(メチルフェニル)シロキサンなど)。他の合成油には、リン含有酸の液状エステル(例えば、リン酸トリクレシル、リン酸トリオクチル、デカンホスホン酸のジエチルエステルなど)、重合したテトラヒドロフランなどが挙げられる。
未精製油、精製油および再精製油(これは、本明細書中上記で開示の型の天然油または合成油のいずれか、およびこれらのいずれかの2種以上の混合物である)が、使用され得る。未精製油とは、天然原料または合成の供給源から、さらに精製処理することなく、直接得られる油である。例えば、レトルト操作から直接得られるけつ岩油、第1段の蒸留から直接得られる石油オイル、またはエステル化工程から直接得られ、かつさらに処理せずに用いられるエステル油は、未精製油である。精製油は、1種以上の特性を改良するべく、1段以上の精製段階でさらに処理されたこと以外は、未精製油に類似している。このような精製方法の多くは、当業者には公知である。この方法には、例えば、溶媒抽出、二次蒸留、酸または塩基抽出、濾過、浸透などがある。再精製油は、設備(service)においてすでに使用された精製油に、精製油を得るのに用いた工程と類似の工程を適用することにより、得られる。このような再精製油もまた、再生された油または再生加工された油として公知であり、そして消費された添加剤および油の分解生成物を除去するべく指示された方法により、しばしばさらに処理される。
上で述べたように、本発明の反応生成物は、広範な種々の用途のための乳濁液を作製する際に有用である。これらには、爆発性乳濁液、乳濁液肥料、水ブレンド燃料、潤滑剤および/または機能流体、酸性化流体などが挙げられる。
(爆発性乳濁液)
爆発性乳濁液には、不連続酸化剤相、連続有機相および乳化量の本発明の反応生成物を含有する油中水型乳濁液が挙げられ、この不連続酸化剤相は、水および少なくとも1つの酸素供給成分を含有し、そしてこの連続有機相は、少なくとも1つの炭質燃料を含有する。
この連続有機相は、爆発性乳濁液の全重量を基準にして、少なくとも約2重量%、1つの実施形態では、約2重量%〜約15重量%の範囲、1つの実施形態では、約3.5重量%〜約8重量%の範囲のレベルで、存在し得る。この不連続酸化剤相は、爆発性乳濁液の全重量を基準にして、少なくとも約85重量%、1つの実施形態では、約85重量%〜約98重量%の範囲のレベル、1つの実施形態では、約92重量%〜約96.5重量%の範囲のレベルで、存在し得る。本発明の反応生成物は、この有機相の全重量を基準にして、約5重量%〜約50重量%の範囲、1つの実施形態では、約10重量%〜約20重量%の範囲のレベルで、存在し得る。この酸素供給成分は、この酸化剤相の全重量を基準にして、約70重量%〜約95重量%の範囲、1つの実施形態では、約85重量%〜約92重量%、1つの実施形態では、約87重量%〜約90重量%のレベルで存在し得る。この水は、この酸化剤相の全重量を基準にして、約5重量%〜約30重量%の範囲、1つの実施形態では、約8重量%〜約15重量%の範囲、1つの実施形態では、約10重量%〜約13重量%の範囲のレベルで存在し得る。
これらの爆発性乳濁液中で有用な炭素質燃料には、大部分の炭化水素、例えば、パラフィン性、オレフィン性、ナフテン性、芳香族、飽和または不飽和炭化水素が挙げられ、そしてこれはオイルまたはワックスまたはそれらの混合物の形態であり得る。一般に、この炭素質燃料は、水混和性の乳化可能な炭化水素であって、これは、約95℃までの温度、1つの実施形態では、約40℃と約75℃の間の温度で、液状であるかまたは液化可能であるかのいずれかである。この炭素質燃料として、上記で議論された天然油または合成油のいずれかが使用され得る。
有用な油の例には、KAYDOLの商品名称でWitco Chemical Companyから入手できる白色鉱油;ONDINAの商品名称でShellから入手できる白色鉱油;およびN−750−HTの商品名称でPennzoilから入手できる鉱油が挙げられる。この油として、ディーゼル燃料(例えば、ASTM−D975で指定されたGrade No.2−D)が使用され得る。
この炭素質燃料は、少なくとも約25℃の融点を有する任意のワックス、例えば、ペトロラタムワックス、微結晶性ワックス、およびパラフィンワックス、鉱物性ワックス(例えば、オゾケライトおよびモンタン蝋)、動物性ワックス(例えば、鯨蝋)および昆虫ワックス(例えば、蜜蝋)および中国蝋であり得る。有用なワックスには、Mobil Oil Corporationから入手できるMOBILWAX 57の商品名称で確認されるワックス;DO2764(これは、Astor Chemical Ltd.から入手できる混合ワックスである);およびVYBAR(これは、Petrolite Corporationから入手できる)が挙げられる。有用なワックスは、微結晶ワックスおよびパラフィンのブレンドである。
1つの実施形態では、この炭素質燃料は、ワックスおよびオイルの組合せを含む。この実施形態では、そのワックス含量は、この有機相の少なくとも約25重量%、1つの実施形態では、約25重量%〜約90重量%であり得る;このオイル含量は、この有機相の少なくとも約10重量%、1つの実施形態では、約10重量%〜約75重量%であり得る。
これらの爆発性乳濁液はまた、約15重量%までの補助燃料(例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウムなど)を含有し得る。微粒子アルミニウムは、好ましい補助燃料である。
この酸素供給成分は、無機酸化剤塩(例えば、硝酸、塩素酸または過塩素酸のアンモニウム塩、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩)であり得る。例としては、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、塩素酸アンモニウム、過塩素酸ナトリウムおよび過塩素酸アンモニウムが挙げられる。硝酸アンモニウムは、特に有用である。硝酸アンモニウムと硝酸ナトリウムまたは硝酸カルシウムとの混合物もまた、有用である。1つの実施形態では、この無機酸化剤塩は、主に、硝酸アンモニウムを含有するが、その酸化剤相の約25重量%までは、別の無機硝酸塩(例えば、硝酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩)あるいは無機過塩素酸塩(例えば、過塩素酸アンモニウムまたは過塩素酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩)、あるいそれらの混合物のいずれかを含み得る。
1つの実施形態では、感作成分として、閉鎖セル空孔含有物質が使用される。「閉鎖セル空孔含有物質」との用語は、本明細書中にて、閉鎖セルの中空空洞を含む任意の微粒子物質を意味するように使用される。この物質の各粒子は、1個以上の閉鎖セルを含み得、これらのセルは、気体(例えば、空気)を含み得るか、あるいは脱気または部分脱気され得る。1つの実施形態では、約0.8〜約1.35g/ccの密度の乳濁液を生じるのに十分な閉鎖セル空孔含有物質が使用される。一般に、これらの爆発性乳濁液は、約15重量%まで、1つの実施形態では、約0.25重量%〜約15重量%の閉鎖セル空孔含有物質を含有し得る。有用な閉鎖セル空孔含有物質には、約10〜約175ミクロンの範囲内の粒径を有する不連続ガラス球体が挙げられる。一般に、このような粒子の嵩密度は、約0.1〜約0.4g/ccの範囲内であり得る。使用され得る有用なガラスマイクロバブルまたはマイクロバルーンは、3M Companyから販売されているマイクロバブルであり、これは、約10〜約160ミクロンの範囲の粒径分布および約60〜約70ミクロンの範囲の見かけ上のサイズ、および約0.1〜約0.4g/ccの範囲の密度を有する;これらには、C15/250の商品名称で流通しているマイクロバルーンが挙げられる。他の有用なガラス製マイクロバブルは、Emerson & Cumming,Inc.により、ECCOSPHERESの商品名称で販売されており、一般に、約44〜約175ミクロンの粒径範囲および約0.15〜約0.4g/ccの嵩密度を有する。他の適切なマイクロバブルには、Philadelphia Quartz CompanyによりQ−CELの商品名称で販売されている無機微小球体が挙げられる。この閉鎖セル空孔含有物質は、不活性物質または還元性物質から作製され得る。例えば、フェノール−ホルムアルデヒドマイクロバブルが用いられ得る。このフェノール−ホルムアルデヒドマイクロバブルが使用される場合、これらのマイクロバブルそれ自体は、この爆発物の燃料成分となる。使用され得る別の閉鎖セル空孔含有物質には、Dow Chemical Companyにより販売されているサラン微小球体がある。これらのサラン微小球体は、約30ミクロンの直径および約0.032g/ccの粒子密度を有する。
この組成物に添加してその中で気体発生物質(例えば、硝酸ナトリウム水溶液)を分散することによりその場で発生する気泡は、この爆発性乳濁液を感作するために使用され得る。単独でまたは前述のものに加えて使用され得る他の適切な感作成分には、不溶性微粒子固形自己爆発物(例えば、粒状または薄片状のTNT、DNT、RDTなど)、ならびに水溶性および/または炭化水素溶解性の有機感作剤(例えば、硝酸アミン、硝酸アルカノールアミン、硝酸ヒドロキシアルキルなど)が挙げられる。これらの爆発性乳濁液は、広範な用途のために処方され得る。事実上任意の所望の密度、重量−強度または臨界直径の爆発性組成物を得るために、感作成分の任意の組合せが選択され得る。固形自己爆発性成分および水溶性および/または炭化水素溶解性の有機感作剤の量は、この全爆発性乳濁液の重量の約40重量%までを占め得る。閉塞された気体成分の容量は、この全爆発性乳濁液の容量の約50%までを占め得る。
この爆発性乳濁液には、最終爆発物の感受性、密度、強度、レオロジーおよび価格をさらに向上するために、任意の追加物質が組み込まれ得る。任意成分として有用であることが分かっている典型的な物質には、例えば、微粒子状非金属燃料(例えば、イオウ、ギルソナイトなど)、微粒子状不活性物質(例えば、塩化ナトリウム、硫酸バリウムなど)、水相または炭化水素相増粘剤(例えば、グアールガム、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルまたはエチルセルロース、生体重合体、デンプン、エラストマー物質など)、増粘剤用の架橋剤(例えば、ピロアンチモン酸カリウムなど)、緩衝剤またはpH制御剤(例えば、ホウ酸ナトリウム、硝酸亜鉛など)、結晶挙動調節剤(例えば、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムなど)、液相増量剤(例えば、ホルムアミド、エチレングリコールなど)および充填剤、ならびに爆発物技術で一般に使用される添加剤が挙げられる。使用される任意の追加物質の量は、この全爆発性乳濁液の約50重量%までを占め得る。
これらの爆発性乳濁液を製造するのに有用な方法は、(1)第一プレミックスにおいて、水、無機酸化剤塩(例えば、硝酸アンモニウム)および特定の場合には、追加の水溶性化合物のいくつか、を混合する工程、(2)第二プレミックスにおいて、この炭素質燃料、本発明の乳化反応生成物および他の任意の油溶性化合物を混合する工程、および(3)適切な混合装置にて、第一プレミックスを第二プレミックスに添加して油中水型乳濁液を形成する工程、を包含する。第一プレミックスは、その全ての塩が完全に溶解するまで、加熱され得る。この溶液は、任意の不溶性残留物を除去するために、もし必要なら、濾過され得る。第二プレミックスもまた、加熱されて、その成分を液化し得る。これらの油中水型乳濁液を調製するために、低剪断混合または高剪断混合のいずれかができる任意の種類の装置が使用され得る。この乳濁液には、閉鎖セル空孔含有物質、気体発生物質、固形自己爆発性成分(例えば、微粒子状TNT)、固形燃料(例えば、アルミニウムまたはイオウ)、不活性物質(例えば、バライト粉または塩化ナトリウム)、溶解していない固形酸化剤塩および他の任意の物質(もし使用するなら)が添加され、この組成物全体にわたって均一に分散されるまで、単にブレンドされ得る。
これらの爆発性乳濁液は、それらの相を反転するのに十分に攪拌しつつ、第二プリミックス液化有機溶液相を第一プリミックス熱水溶液に添加することにより、調製され得る。しかしながら、この方法には、通常、所望の分散系を得るのに、好ましい反転手順よりも相当に多いエネルギーが必要である。あるいは、これらの爆発性乳濁液は、連続混合法による調製に特に適合され、この場合、2相の別々に調製した液相は、混合デバイスによりポンプ上げされ、ここで、それらは、配合され乳化される。
表Iには、例証的な爆発物乳濁液を示す。表Iでは、全ての数値は、重量部である。
Figure 0005322362
(乳濁液肥料)
これらの乳濁液肥料は、乳化剤として本発明の反応生成物を使用する油中水滴型乳濁液である。これらの乳濁液は、不連続肥料水相、連続有機相および乳化量の本発明の反応生成物から構成され、この不連続肥料水相は、少なくとも1種の水溶性肥料成分を含有し、そしてこの連続有機相は、少なくとも1種のオイルを含有する。これらの乳濁液肥料は、前述の爆発性乳濁液と一部の特徴を共有している。例えば、両方とも、油中水滴型乳濁液であり、両方とも、1成分として、硝酸アンモニウムを含有し得る。しかしながら、これらの乳濁液肥料は、爆発する性能が爆発性乳濁液に必要な特徴であるのに対して乳濁液肥料には望ましくない特徴であるという点で、これらの爆発性乳濁液とは異なる。乳濁液肥料を確実に非爆発性とするために使用され得るいくつかの方法がある。爆発性乳濁液で感作剤として使用し得る物質を含有させないことが重要である。これらの爆発性感作剤には、ガラス製または樹脂製の微小球体または他の気体含有粒子、自己爆発性物質(例えば、TNT、DNT、RDXなど)および種々の有機硝酸塩が挙げられる。乳濁液爆薬は、微粒子状の酸素供給塩(例えば、過塩素酸カリウム)を含有し得る。肥料組成物には、余分な量の酸素供給塩を含有させない。硝酸アンモニウムは、乳濁液爆薬で一般に使用されている。それはまた、有益な肥料成分である。硝酸アンモニウムの一部に代えて、尿素が使用され得る。このような代用の結果、爆発性が低い乳濁液が得られる。酸化塩ではない他の肥料成分(例えば、ホスフェート)の含有は、この乳濁液の爆発性を低くする傾向がある。上述の方法の1つまたは組合せを使用することにより、本発明の乳濁液肥料は、非爆発性となり得る。
これらの水溶性肥料成分には、窒素、カリウムおよびリンを供給する主要肥料成分が挙げられる。必要に応じて、特定の栄養分を供給する種々の成分が含有され得る。それゆえ、もし、特定の土壌が微量元素を欠いているなら、この乳濁液には、使用可能形状のこの微量元素が含有できる。このような微量元素の例には、ホウ素、鉄、マンガン、イオウ、亜鉛、銅およびモリブデンが挙げられる。これらの物質は、それらの塩の形状、または他の適当な形状で、使用され得る。もし、これらの塩が溶解性であるなら、それらは、この水相に取り込まれ得、また、もし不溶性であるなら、有機物質(例えば、尿素、グアニジンおよびそれらの塩)だけでなく無機物質(例えば、硝酸アンモニウム、アルカリ金属硝酸塩およびアルカリ土類金属硝酸塩)により、供給され得る。カリウムは、カリウム塩(例えば、炭酸塩、塩化物、硝酸塩、リン酸塩、ピロリン酸塩および硫酸塩)により、供給され得る。リンは、アルカリ金属およびアルカリ土類金属リン酸塩により、供給され得る。
本発明の乳濁液肥料で有用な連続有機相、すなわち、油相は、種々の原料(上述のものと類似の天然油および合成油およびそれらの混合物を含めて)に由来のオイルを含有し得る。
この油相の生分解性は、肥料組成物において、重要である。それゆえ、生分解性が高い鉱油は、重く生分解性が低いオイルよりも好ましい。植物油は、それらが生分解性であり容易に入手できるために、好ましい。使用可能な植物油には、ババス油、ヤシ油、ヒマシ油、オリーブ油、落花生油、菜種油、トウモロコシ油、ゴマ油、ココナッツ油、綿実油、大豆油、亜麻仁油、ヒマワリ油およびサフラワー油が挙げられる。植物油は、一般に、鉱油から調製した乳濁液よりも迅速に肥料成分を放出する乳濁液を形成することが発見されている。従って、この乳濁液肥料を調製する際に使用するオイルの種類もまた、これらの肥料成分の放出速度を制御するのに使用され得る。所望の正確な放出速度を得るために、純粋な植物油、または植物油と鉱油との混合物が使用され得る。
この連続有機相は、乳濁液肥料の全重量を基準にして、少なくとも約2重量%、1実施形態では、約2重量%〜約15重量%の範囲、1実施形態では、約3.5重量%〜約8重量%の範囲のレベルで、存在し得る。この不連続肥料相は、該乳濁液肥料の全重量を基準にして、少なくとも約85重量%、1実施形態では、約85重量%〜約98重量%の範囲、1実施形態では、約92重量%〜約96.5重量%の範囲のレベルで、存在し得る。本発明の反応生成物は、この有機相の全重量を基準にして、約4重量%〜約40重量%の範囲、1実施形態では、約12重量%〜約20重量%の範囲のレベルで、存在し得る。この肥料成分は、この水相の全重量を基準にして、約70重量%〜約95重量%の範囲、1実施形態では、約85重量%〜約92重量%の範囲、1実施形態では、約87重量%〜約90%の範囲のレベルで、存在し得る。この水は、この水相の重量を基準にして、約5重量%〜約30重量%の範囲、1実施形態では、約8重量%〜約15重量%の範囲、1実施形態では、約10重量%〜約13重量%の範囲のレベルで、存在し得る。
これらの乳濁液肥料は、本発明の反応生成物を油相に溶解し、そして攪拌しながら水相を添加することにより、調製され得る。この水相は、これらの肥料成分を水に溶解することにより、調製される。適度な剪断混合だけが必要である。これらの乳濁液肥料を調製する際には、攪拌ミキサーおよび静止ミキサーの両方が使用可能である。
この肥料組成物は、その乳濁液に懸濁された固形肥料成分を含有し得る。懸濁された成分は、上で記した水溶性肥料成分のいずれかを含有し得る。これらの成分は、乳濁液に懸濁されているが連続油相では保護されていないので、さらに迅速に放出される。この手段によって、一部の成分の早期放出および残りの成分の遅延放出を生じる肥料が調製され得る。例えば、一部の窒素を早期に放出するが残りは遅れて放出する肥料が調製できる。このような肥料によれば、通常の肥料では2回適用する必要があるのを1回の適用ですむ肥料用量を得ることができる。それに加えて、この乳濁液肥料には、土壌コンディショニング成分(これは、水に不溶である)が懸濁できる。例えば、この肥料には、粉末化した石灰石が懸濁できる。この石灰石は、酸性土壌のpHバランスを矯正するように働く。
表IIには、例証的な乳濁液肥料を示す。表IIでは、全ての数値は、重量部である。
Figure 0005322362
(水ブレンド燃料)
本発明の反応生成物は、水ブレンド燃料(これは、時には、水性炭化水素燃料と呼ばれている)を製造する際に、乳化剤として有用である。これらの水ブレンド燃料は、通常液状の炭化水素燃料の連続相、不連続水相、および乳化量の本発明の反応生成物から構成される。
これらの水ブレンド燃料を製造する際に使用される水は、任意の好都合な原料から取り出され得る。1実施形態では、この水は、この通常液状の炭化水素燃料と混合される前に、脱イオン化される。1実施形態では、この水は、逆浸透または蒸留を使用して、精製される。この水は、この水ブレンド燃料中にて、約5〜約40重量%、1実施形態では、約10〜約30重量%、1実施形態では、約15〜約25重量%の濃度で、存在し得る。
この通常液状の炭化水素燃料は、炭化水素質の石油蒸留物燃料(例えば、ASTM仕様D439で規定される自動車用ガソリンまたはASTM仕様D396で規定されるディーゼル燃料または燃料油)であり得る。非炭化水素質の物質(例えば、アルコール、エーテル、有機ニトロ化合物など(例えば、メタノール、エタノール、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、ニトロメタン))を含有する通常液状の炭化水素燃料もまた、植物原料または鉱物原料(例えば、トウモロコシ、アルファルファ、頁岩および石炭)から誘導された液状燃料と同様に、本発明の範囲内である。1種以上の炭化水素質燃料と1種以上の非炭化水素質物質との混合物である通常液状の炭化水素燃料もまた、考慮される。このような混合物の例には、ガソリンおよびエタノールの組合せ、ディーゼル燃料およびエーテルの組合せがある。
1実施形態では、この通常液状の炭化水素燃料は、ガソリン、すなわち、10%の蒸留点で約60℃から90%の蒸留点で約205℃のASTM蒸留範囲を有する炭化水素の混合物である。
本発明で有用なディーゼル燃料は、任意のディーゼル燃料であり得る。これらのディーゼル燃料は、典型的には、約300℃〜約390℃、1実施形態では、約330℃〜約350℃の範囲の90%の点蒸留温度(point distillation temperature)を有する。これらの燃料の粘度は、典型的には、40℃で、約1.3〜約24センチストークスの範囲である。これらのディーゼル燃料は、ASTM D975で規定されるGrade Nos.1−D、2−Dまたは4−Dのいずれかとして、分類できる。これらのディーゼル燃料は、アルコールおよびエステルを含有し得る。1実施形態では、このディーゼル燃料は、ASTM D2622−87で規定した試験方法により決定される約0.05重量%までのイオウ含量を有する(低イオウディーゼル燃料)。
この通常液状の炭化水素燃料は、本発明の水ブレンド燃料組成物中にて、約50重量%〜約95重量%、1実施形態では、約60重量%〜約95重量%、1実施形態では、約65重量%〜約85重量%、1実施形態では、約70重量%〜約80重量%の濃度で、存在している。
本発明の反応生成物は、この水ブレンド燃料中にて、約0.05重量%〜約15重量%、1実施形態では、約0.05重量%〜約10重量%、1実施形態では、約0.05重量%〜約5重量%、1実施形態では、約0.1重量%〜約2重量%の範囲の濃度で、存在し得る。
本発明の反応生成物に加えて、当業者に周知の他の添加剤は、使用され得る。これらには、アンチノック剤(例えば、テトラアルキル鉛化合物)、掃鉛剤(lead scavenger)(例えば、ハロアルカン(例えば、二塩化エチレンおよび二臭化エチレン))、無灰分散剤、沈澱防止剤または変性剤(例えば、リン酸トリアリール)、染料、セタン価改良剤、酸化防止剤(例えば、2,6−ジ−第三級ブチル−4−メチルフェノール)、錆防止剤(例えば、アルキル化コハク酸およびその無水物)、静菌剤、ゴム化防止剤(gum inhibitor)、金属不活性化剤、抗乳化剤、上部シリンダー潤滑剤および氷結防止剤が挙げられる。水溶液中で陽イオンおよび陰イオンを形成できるが他の添加剤または炭化水素燃料を妨害しない水溶性塩は、添加され得る。これらには、有機硝酸アミン、アジドおよびニトロ化合物が挙げられる。アルカリ金属およびアルカリ土類金属の炭酸塩、硫酸塩、硫化物、スルホン酸塩などもまた、含有される。そのアミン塩またはアンモニウム塩(例えば、硝酸アンモニウム)は、特に有用である。これらの添加剤は、この水ブレンド燃料組成物の全重量を基準にして、約1重量%まで、1実施形態では、約0.01〜約1重量%の濃度で使用され得る。
1実施形態では、これらの水ブレンド燃料組成物は、凍結防止剤を含有する。この凍結防止剤は、典型的には、アルコールである。例には、エチレングリコール、プロピレングリコール、メタノール、エタノール、およびそれらの混合物が挙げられる。メタノール、エタノールおよびエチレングリコールは、特に有用である。この凍結防止剤は、典型的には、本発明の組成物中で使用される水の凍結を防止するのに十分な濃度で、使用される。この濃度は、従って、この方法を操作する温度またはこの燃料を保存または使用する温度に依存している。1実施形態では、この濃度は、この水ブレンド燃料組成物の約10重量%まで、1実施形態では、約0.1重量%〜約10重量%、1実施形態では、約1重量%〜約5重量%のレベルである。
これらの水ブレンド燃料は、本発明の反応生成物だけでなく上で言及した他の任意の添加剤に1つ以上を燃料相に溶解することにより、次いで、高剪断攪拌を使用して、その水相を添加することにより、調製され得る。この凍結防止剤は、もし使用するなら、典型的には、この燃料にブレンドする前に、この水相に添加される。
表IIIには、例証的な水ブレンド燃料を示す。表IIIでは、全ての数値は、重量部である。
Figure 0005322362
(潤滑剤および/または機能流体)
本発明の乳濁液は、潤滑剤および/または機能流体として、使用され得る。これらの乳濁液は、典型的には、油相、水相、乳化量の本発明の反応生成物、および少なくとも1種の機能添加剤から構成される。この乳濁液は、油中水形乳濁液または水中油形乳濁液であり得る。これらの潤滑剤および/または機能流体には、油圧機能流体、金属加工液、切削液などが挙げられる。これらの乳濁液は、約0.5重量%〜約70重量%、1実施形態では、約2重量%〜約35重量%のオイル;約30重量%〜約99.5重量%、1実施形態では、約65重量%〜約98重量%の水;約0.1重量%〜約10重量%、1実施形態では、約0.1重量%〜約5重量%の本発明の反応生成物;および約0.001重量%〜約5重量%、1実施形態では、約0.001重量%〜約2重量%の少なくとも1種の機能添加剤を含有し得る。
有用な機能添加剤には、極圧剤、耐摩耗剤、負荷運搬剤、分散剤、摩擦調節剤、潤滑剤、スリップ防止剤、塗膜形成剤、摩擦調節剤およびそれらの2種以上の混合物が挙げられる。周知のように、このような添加剤は、上記様式の1つまたはそれ以上で、機能し得る;例えば、極圧剤は、しばしば、負荷運搬剤として機能する。
これらの機能添加剤には、ある種の固形潤滑剤(例えば、グラファイト、二硫化モリブデンおよびポリテトラフルオロエチレンおよび関連の固形重合体)が挙げられ得る。
これらの機能添加剤には、摩擦重合体形成剤が挙げられ得る。要約すると、これらは、潜在的な重合体形成物質であり、これらは、低濃度で液状担体に分散され、そして摩擦面または接触面で重合して、その表面で、保護高分子膜を形成する。これらの重合は、この摩擦により発生する熱、おそらく、新たに露出させた表面の触媒作用および/または化学作用により生じると考えられている。このような物質の特定の例には、ジリノール酸およびエチレングリコールの配合物があり、これらは、ポリエステル摩擦高分子膜を形成できる。これらの物質は、当該技術分野で公知であり、それらの記述は、例えば、雑誌「Wear」、36巻、369〜392ページおよびドイツ公開特許出願第2,339,065号で見られる。それらの開示内容は、摩擦重合体形成剤の論述について、本明細書中で参考として援用されている。
これらの機能添加剤には、有機イオウ、リン、ホウ素またはカルボン酸の金属塩またはアミン塩が挙げられ得る。典型的には、このような塩は、1個〜約22個の炭素原子を有するカルボン酸(芳香族酸および脂肪族酸の両方を含めて);イオウ含有酸(例えば、アルキルおよび芳香族スルホン酸など);リン含有酸(例えば、リン酸、亜リン酸、ホスフィン酸、酸リン酸エステルおよび類似のイオウ同族体(例えば、チオリン酸およびジチオリン酸および関連した酸エステル));ホウ素含有酸(例えば、ホウ酸、酸ホウ酸塩など)の塩が挙げられる。有用な機能添加剤には、また、ジチオカルバミン酸金属(例えば、ジチオカルバミン酸モリブデンおよびアンチモン)だけでなく、ジブチルスズオキシド、トリブチルスズオキシド、ホスフェートおよびホスファイト;ホウ酸アミン塩、塩素化ワックス;トリアルキルスズオキシド、リン酸モリブデン、および塩素化ワックスが挙げられる。
多くの有用な機能添加剤が、当該技術分野で周知である。例えば、本発明の乳濁液中で有用な添加剤の記述は、「Advances in Petroleum Chemistry and Refining」(8巻、John J.McKettaa著、Interscience Publishers,New York,1963年,31〜38ページ(これらのページを含めて));Kirk−Othmerの「Encyclopedia of Chemical Technology」(12巻、2版、Interscience Publishers,New York,1967年,575ページ以下);「Lubricant Additives」(M.W.Ranney,Noyes Data Corporation,Park Ridge,N.J.,U.S.A.,1973年);およびC.V.SmalheerおよびR.K.Smithの「Lubricant Additives」(Lezius−Hiles Co.,Cleveland,Ohio,1967年)に見られ得る。これらの参考文献の内容は、本発明の乳濁液で有用な機能添加剤の開示について、本明細書中で参考として援用されている。
1実施形態では、この機能添加剤は、イオウまたはクロロ−イオウ極圧剤であり、これは、オイルベースの系で、有用であることが知られている。このような物質には、塩素化脂肪族炭化水素(例えば、塩素化ワックス);有機スルフィドおよびポリスルフィド(例えば、ベンジルジスルフィド、ビス−(クロロベンジル)ジスルフィド、ジブチルテトラスルフィド、硫化マッコウ鯨油、オレイン酸の硫化メチルエステル、硫化アルキルフェノール、硫化ジペンテン、硫化テルペンおよび硫化ディールス−アルダー付加物);リン硫化炭化水素(例えば、硫化リンとテレビンまたはオレイン酸メチルとの反応生成物);リン含有エステル(例えば、亜リン酸ジ炭化水素およびトリ炭化水素、すなわち、亜リン酸ジブチル、亜リン酸ジヘプチル、亜リン酸ジシクロヘキシル、亜リン酸ペンチルフェニル、亜リン酸ジペンチルフェニル、亜リン酸トリデシル、亜リン酸ジステアリルおよび亜リン酸ポリプロピレン置換フェノール);チオカルバミン酸金属(例えば、ジオクチルジチオカルバミン酸亜鉛およびヘプチルフェノールジチオカルバミン酸バリウム);およびホスホロジチオ酸の第II族金属塩(例えば、ジシクロヘキシルホスホロジチオ酸亜鉛)が挙げられる。
この機能添加剤は、塗膜形成剤(例えば、合成または天然ラテックスまたはそれらの水中での乳濁液)であり得る。このようなラテックスには、天然ゴムラテックスおよびポリスチレンブタジエン合成ラテックスが挙げられる。
この機能添加剤は、チャタリング防止(anti−chattering)剤またはスクウォーク防止(anti−squawk)剤であり得る。前者の例には、ジチオリン酸アミド金属の配合物(例えば、西ドイツ特許第1,109,302号で開示されているもの);アミン塩−アゾメテン配合物(例えば、英国特許出願第893,977号で開示されているもの);またはジチオリン酸アミン(例えば、米国特許第3,002,014号で開示されているもの)がある。スクウォーク防止剤の例には、N−アシルサルコシンおよびそれらの誘導体(例えば、米国特許第3,156,652号および第3,156,653号で開示されているもの);硫化脂肪酸およびそれらのエステル(例えば、米国特許第2,913,415号および第2,982,734号で開示されているもの);および二量体化脂肪酸のエステル(例えば、米国特許第3,039,967号で開示されているもの)がある。上で引用した特許の内容は、本発明の乳濁液で機能添加剤として有用なチャタリング防止剤およびスクウォーク防止剤に関する開示について、本明細書中で参考として援用されている。
本発明の乳濁液は、少なくとも1種の金属腐食防止剤を含有し得る。これらの防止剤は、鉄系金属または非鉄金属(例えば、銅、青銅、黄銅、チタン、アルミニウムなど)のいずれかまたは両方の腐食を防止し得る。この防止剤は、本質的に、有機または無機であり得る。通常、それは、水に溶解することなく腐食防止剤として作用し得、それゆえ、水溶性である必要はないものの、良好な防止作用を生じるのに十分に水溶性である。多くの適切な無機防止剤は、当業者に公知である。これらには、「Protective Coatings for Metals」(Burns and Bradiey,Reinhoid Pubtishing Corporation,2版、13章、596〜605ページ)で記述されているものが挙げられる。この開示内容は、本明細書中で参考として援用されている。有用な無機防止剤の特定の例には、アルカリ金属亜硝酸塩、ジおよびトリポリリン酸ナトリウム、リン酸カリウムおよび二カリウム、アルカリ金属ホウ酸塩およびそれらの混合物が挙げられる。多くの適切な有機防止剤は、当業者に公知である。特定の例には、ヒドロカルビルアミンおよびヒドロキシ置換ヒドロカルビルアミン中和酸化合物、例えば、中和したホスフェートおよびリン酸ヒドロカルビルエステル、中和した脂肪酸(例えば、約8個〜約22個の炭素原子を有するもの)、中和した芳香族カルボン酸(例えば、4−tert−ブチル安息香酸)、中和したナフテン酸および中和したスルホン酸ヒドロカルビルが挙げられる。アルキル化スクシンイミドの混合塩エステルもまた、有用である。有用なアミンには、アルカノールアミン(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン)が挙げられる。上記腐食防止剤のいずれかの2種以上の混合物は、使用され得る。この腐食防止剤は、通常、本発明の乳濁液が接触する金属の腐食を防止するのに効果的な濃度で、存在している。
1実施形態では、本発明の乳濁液(特に、金属の切断または成形で使用するもの)は、水中で逆溶解性(inverse solubility)を有する少なくとも1種のポリオールを含有する。このようなポリオールには、この水の温度が高くなるにつれて溶解性が低くなるものがある。それらは、この液体が金属加工物と加工具との間の摩擦の結果として加熱されるにつれて、逆溶解性のポリオールが加工物の表面で「プレートアウト(plates out)」して、それにより、その潤滑特性を改良するので、切断および加工操作中にて、表面潤滑剤として作用し得る。
本発明の乳濁液は、他の添加剤、例えば、殺菌剤;染料(例えば、酸性緑色染料);硬水軟化剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩またはニトリロ三酢酸);臭気マスキング剤(例えば、シトロネラ油、レモンのオイルなど);および消泡剤(例えば、周知のシリコーン消泡剤)を含有し得る。
これらの乳濁液はまた、その組成物を低温で使用するのが望ましい場合、凍結防止剤を含有し得る。凍結防止剤としては、エチレングリコールおよび類似のポリオキシアルキレンポリオールのような物質が使用できる。明らかに、その使用量は、望ましい凍結防止保護の程度に依存しており、当業者に公知である。
表IVには、例証的な油圧機能流体を示す。表IVでは、全ての数値は、重量部である。
Figure 0005322362
(酸性化流体)
本発明の乳濁液は、高いオイル回収プロセスにて、酸性化流体として使用され得る。これらの酸性化流体は、油中水形乳濁液の形状であり得、連続油相、不連続水相、乳化量の本発明の反応生成物、および非酸化性酸から構成され得る。
これらの非酸化性酸には、有機酸(例えば、塩酸、硫酸、フッ化水素酸、スルファミン酸など)、ならびに1個〜約3個の炭素原子を含有する有機酸(例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸など)が挙げられる。前述の酸の2種以上の混合物は、使用され得る。
この油相は、この乳濁液の全重量を基準にして、約20重量%〜約70重量%の範囲、1実施形態では、約40重量%〜約60重量%の範囲のレベルで、存在し得る。この水相は、この乳濁液の全重量を基準にして、約30重量%〜約80重量%の範囲、1実施形態では、約40重量%〜約60重量%の範囲のレベルで、存在し得る。本発明の反応生成物は、この油相の全重量を基準にして、約4重量%〜約40重量%の範囲、1実施形態では、約10重量%〜約20重量%の範囲のレベルで、存在し得る。この非酸化性酸は、この水相の全重量を基準にして、約10重量%〜約90重量%の範囲、1実施形態では、約30重量%〜約80重量%の範囲のレベルで、存在し得る。
この酸性化流体は、必要に応じて、1種以上の油溶性界面活性剤を含有し得る。これらの界面活性剤には、アニオン性、カチオン性および非イオン性界面活性剤が挙げられる。適切なアニオン性界面活性剤には、脂肪酸石鹸(これは、天然に存在する油脂から誘導した長鎖脂肪酸の塩およびアルキルベンゼンスルホン酸の塩)が挙げられる。有用なアニオン性界面活性剤には、テトラコサニルベンゼンスルホン酸のモルホリニウム塩がある。それらのアンモニウム塩およびアルカリ金属塩もまた、適切である。カチオン性界面活性剤には、アミン塩(例えば、ポリオキシエチレンアミン)、ならびに四級アンモニウム化合物が挙げられる。有用なカチオン性界面活性剤には、多塩基性アミンの高分子量アルキルイミドおよびアミドが挙げられる。適切な非イオン性界面活性剤には、グリセリド、グルコシド、ポリオキシエチレンおよびポリオキシプロピレンの誘導体が挙げられる。典型的な非イオン性界面活性剤には、エトキシ化直鎖アルコールおよびエトキシ化アルキルフェノールが挙げられる。界面活性剤の混合物もまた、使用され得る。この酸性化流体は、約10重量まで、1実施形態では、約0.1重量%〜約2重量%の前述の界面活性剤を含有し得る。
これらの酸性化流体は、ホモジナイザーまたは任意の他の効率的な混合装置において、そのオイル、水、本発明の反応生成物および非酸化性酸、および所望の任意の他の成分を単に混合することにより、調製され得る。それを調製する前または後で乳濁液を加熱する必要はない。これらの成分の混合順序は、重要ではないが、まず、約50%〜約95%の油溶性成分および約5%〜約50%のオイルを含有するオイル濃縮物を調製し、次いで、この濃縮物を、この非酸化性酸を適切な割合で含有する水溶液と共に乳化することが好都合である。
本明細書中では、米国特許第4,140,640号および同第4,233,165号(これは、油中水形酸性化流体の調製および使用を開示している)が参照される。これらの特許の内容は、本明細書中で参考として援用されている。
表Vには、例証的な酸性化流体を示す。表Vでは、全ての数値は、重量部である。
(表V)
A B
実施例1の生成物 2 −
実施例7の生成物 − 2
鉱油 48 48
37%塩酸水溶液 50 50
本発明は、その好ましい実施形態に関連して説明しているものの、それらの種々の変更は、本明細書を読めば、当業者に明らかなことが理解されるべきである。従って、本明細書中で開示の発明は、添付の請求の範囲に入るこれらの変更を含むべく意図されていることが理解されるべきである。

Claims (12)

  1. 乳濁液を作製する際の乳化剤として用な組成物であって、以下の(I)および(II)により製造した部分脱水生成物を含有する、組成物:
    (I)(A)ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物と(B)ポリオールまたはその2種以上の混合物とを反応させて、第一中間体生成物を形成する工程であって、該第一中間体生成物は、以下を含有する:(B)がポリオールまたは2つ以上のポリオールの混合物であるとき、エステル、部分エステルまたはそれらの混合物;該酸または無水物のヒドロカルビル置換基は、平均して、8個〜200個の炭素原子を有する;および
    (II)反応水を形成しつつ第二中間体生成物を形成するのに効果的な温度で、該第一中間体生成物を加熱し、そして該第二中間体生成物から該反応水の一部を分離して、該部分脱水生成物を形成する工程であって、(A)が該無水コハク酸であるとき、分離される反応水の量は、該無水コハク酸1当量あたり、0.2〜0.9モルの該反応水であり、(A)が該コハク酸であるとき、分離される反応水の量は、該コハク酸1当量あたり、1.2〜1.9モルの該反応水であり、該部分脱水生成物は、20〜100mgの範囲のKOH/gの全酸価を有する、
    組成物。
  2. 前記ヒドロカルビル置換基が、平均して、18個〜30個の炭素原子を有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 少なくとも2個のヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物の混合物が使用され、該酸またはその無水物の一方のヒドロカルビル置換基が、平均して、12個〜24個の炭素原子を有し、該酸またはその無水物の他方のヒドロカルビル置換基が、平均して、60個〜200個の炭素原子を有する、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物が、ヒドロカルビル置換基およびコハク酸基からなり、その構造内に、該ヒドロカルビル置換基の各当量に対して、少なくとも1.3個のコハク酸基が存在することにより特徴付けられる、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記ポリオールが、グリコール、ポリオキシアルキレングリコール、炭水化物または部分エステル化多価アルコールである、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記ポリオールが、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジブチレングリコール、トリブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオール、2,3−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、1,7−ヘプタンジオール、2,4−ヘプタンジオール、1,2,3−ヘキサントリオール、1,2,4−ヘキサントリオール、1,2,5−ヘキサントリオール、2,3,4−ヘキサントリオール、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、2,2,6,6−テトラキス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサノール、1,10−デカンジオール、ジギタロース、2−ヒドロキシメチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール−(トリメチロールエタン)または2−ヒドロキシメチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール(トリメチロールプロパン)である、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記ポリオールが、次式により表わされる化合物であり、
    HO(CHCH(OH)CHO)
    ここで、nが、1〜5の範囲の数である、請求項1に記載の組成物。
  8. 以下の工程を包含する、請求項1に記載の組成物を作製するための方法:
    (I)(A)ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物と(B)ポリオールまたはその2種以上の混合物とを反応させて、第一中間体生成物を形成する工程であって、該第一中間体生成物は、以下を含有する:(B)がポリオールまたはポリオールの混合物であるとき、エステル、部分エステルまたはそれらの混合物;該酸または無水物のヒドロカルビル置換基は、平均して、8個〜200個の炭素原子を有する;および
    (II)反応水を形成しつつ第二中間体生成物を形成するのに効果的な温度で、該第一中間体生成物を加熱し、そして該第二中間体生成物から該反応水の一部を分離する工程であって、(A)が該無水コハク酸であるとき、分離される反応水の量は、該無水コハク酸1当量あたり、0.2〜0.9モルの該反応水であり、(A)が該コハク酸であるとき、分離される反応水の量は、該コハク酸1当量あたり、1.2〜1.9モルの該反応水であり、該部分脱水生成物は、20〜100mgの範囲のKOH/gの全酸価を有する、
    方法。
  9. 10重量%〜90重量%の通常液状の有機希釈剤、および請求項1に記載の組成物を含有する、濃縮物。
  10. 有機相;水相;および乳化量の請求項1に記載の組成物を含有する、乳濁液。
  11. 連続有機相、不連続水相、および乳化量の請求項1に記載の組成物を含有する、乳濁液。
  12. 連続有機相、不連続水相、および乳化量の請求項1に記載の組成物を含有する、高内相乳濁液であって、該水相と該有機相との重量比は、少なくとも4:1である、高内相乳濁液。
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