JP2003520665A - 部分脱水反応生成物、それを製造する方法、およびそれを含有する乳濁液 - Google Patents

部分脱水反応生成物、それを製造する方法、およびそれを含有する乳濁液

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Abstract

(57)【要約】 開示される発明は、以下の(I)および(II)により製造した部分脱水生成物を含有する組成物に関する:(I)(A)ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物と(B)ポリオール、ポリアミン、ヒドロキシアミンまたはそれらの2種以上の混合物とを反応させて、第一中間体生成物を形成する工程;および(II)反応水を形成しつつ第二中間体生成物を形成するのに効果的な温度で、該第一中間体生成物を加熱し、そして該第二中間体生成物から該反応水の一部を分離する工程。前述の部分脱水生成物を製造する方法もまた、開示されている。有機相、水相、および乳化量の前述の部分脱水生成物を含有する乳濁液が開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、(A)ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物および(B)
ポリオール、ポリアミン、ヒドロキシアミンまたはそれらの2種以上の混合物か
ら誘導した部分脱水反応生成物に関する。本発明はまた、これらの部分脱水反応
生成物を製造する方法に関する。本発明の反応生成物は、乳濁液、特に、爆発性
乳濁液および乳濁液肥料を製造する際に、有用である。
【0002】 (発明の背景) 爆発性乳濁液は、典型的には、連続有機相および不連続酸化剤相と乳化剤とを
含有し、この不連続酸化剤相は、水および酸素供給源(例えば、硝酸アンモニウ
ム)を含有する。このような爆発性乳濁液の例は、特に、米国特許第4,708
,753号および第5,920,031号で開示されている。米国特許第4,7
08,753号では、この乳化剤は、ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその
無水物、この酸またはその無水物のエステルまたはアミド誘導体とアミンとから
誘導した塩であり、このヒドロカルビル置換基は、平均して、約20個〜約50
0個の炭素原子を有する。米国特許第5,920,031号では、この乳化剤は
、以下の成分(A)と成分(B)との反応から製造した生成物である。成分(A
)は、置換コハク酸アシル化剤であり、この置換コハク酸アシル化剤は、置換基
およびコハク酸基からなり、ここで、これらの置換基は、ポリアルケンから誘導
され、このアシル化剤は、その構造内にて、平均して、各等価な量の置換基に対
して少なくとも1.3個のコハク酸基が存在することにより、特徴付けられる。
成分(B)は、アンモニアおよび/またはモノアミンである。
【0003】 米国特許第5,512,079号は、不連続水相;連続油相;および乳化剤を
含有する乳濁液肥料を開示しており、この不連続水相は、少なくとも1種の肥料
成分(例えば、硝酸アンモニウム)を含有する。この乳化剤は、ヒドロカルビル
置換無水コハク酸アシル化剤および第三級アルカノールアミンの反応生成物であ
る。
【0004】 爆発性乳濁液および乳濁液肥料の分野における問題点は、これらの乳濁液のポ
ンピング特性および取り扱い特性を改善するためにそれらの粘度を低くすること
が望ましいという事実に関する。また、比較的に高い水相:有機相重量比を有す
る乳濁液を製造することも、望ましい。このことは、同じ重量の乳濁液でより多
くの酸素供給源を送達することが可能となるので、爆発性乳濁液に有利となる。
同様に、このことは、同じ重量の乳濁液でより多くの肥料成分を送達することが
可能となるので、乳濁液肥料に有利となる。予想外なことに、本発明の反応生成
物を乳濁液として使用することにより、これらの特性を有する爆発性乳濁液およ
び乳濁液肥料を調合することが可能となる。爆発性乳濁液および乳濁液肥料の範
囲を超えて、本発明の反応生成物は、多種多様な用途において、乳化剤として有
用である。
【0005】 PCT公報WO96/25384は、アルキルまたはアルケニルジカルボン酸
誘導体およびポリアルコールの単量体状、オリゴマー状および重合体状ビスエス
テル、および可溶化剤、乳化剤および/または清浄剤としてのそれらの使用を開
示している。これらのビスエステルは、化粧品組成物、清浄剤および洗浄剤、製
薬組成物、食料品および穀物の保護組成物を調合する際に有用であるとして、記
述されている。これらのビスエステルを調製する方法が開示されている。
【0006】 (発明の要旨) 本発明は、以下の(I)および(II)により製造した部分脱水生成物を含有
する組成物に関する: (I)(A)ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物と(B)ポリオー
ル、ポリアミン、ヒドロキシアミンまたはそれらの2種以上の混合物とを反応さ
せて、第一中間体生成物を形成する工程であって、この第一中間体生成物は、以
下を含有する:(B)がポリオールのとき、エステル、部分エステルまたはそれ
らの混合物;(B)がポリアミンのとき、アミド、イミド、塩、アミド/塩、部
分アミドまたはそれらの2種以上の混合物;または(B)がヒドロキシアミン、
ポリオールとポリアミンとの混合物、ポリオールとヒドロキシアミンとの混合物
、ポリアミンとヒドロキシアミンとの混合物、またはポリオール、ポリアミンお
よびヒドロキシアミンの混合物のとき、エステル、部分エステル、アミド、部分
アミド、アミド/塩、イミド、エステル/塩、塩またはそれらの2種以上の混合
物;この酸または無水物のヒドロカルビル置換基は、平均して、約8個〜約20
0個の炭素原子を有する;および (II)反応水を形成しつつ第二中間体生成物を形成するのに効果的な温度で
、第一中間体生成物を加熱し、そして第二中間体生成物から反応水の一部を分離
して、部分脱水生成物を形成する工程であって、(A)が無水コハク酸であると
き、分離される反応水の量は、無水コハク酸1当量あたり、約0.2〜約0.9
モルの反応水であり、(A)がコハク酸であるとき、分離される反応水の量は、
コハク酸1当量あたり、約1.2〜約1.9モルの反応水であり、部分脱水生成
物は、約20〜約100mgのKOH/gの範囲の酸価を有する、工程。
【0007】 本発明はまた、以下の工程を包含する方法に関する: (I)(A)ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物と(B)ポリオー
ル、ポリアミン、ヒドロキシアミンまたはそれらの2種以上の混合物とを反応さ
せて、第一中間体生成物を形成する工程であって、この第一中間体生成物は、以
下を含有する:(B)がポリオールのとき、エステル、部分エステルまたはそれ
らの混合物;(B)がポリアミンのとき、アミド、イミド、塩、アミド/塩、部
分アミドまたはそれらの2種以上の混合物;または(B)がヒドロキシアミン、
ポリオールとポリアミンとの混合物、ポリオールとヒドロキシアミンとの混合物
、ポリアミンとヒドロキシアミンとの混合物、またはポリオール、ポリアミンお
よびヒドロキシアミンの混合物のとき、エステル、部分エステル、アミド、部分
アミド、アミド/塩、イミド、エステル/塩、塩またはそれらの2種以上の混合
物;この酸または無水物のヒドロカルビル置換基は、平均して、約8個〜約20
0個の炭素原子を有する;および (II)反応水を形成しつつ第二中間体生成物を形成するのに効果的な温度で
、第一中間体生成物を加熱し、そして第二中間体生成物から反応水の一部を分離
して、部分脱水生成物を形成する工程であって、(A)が無水コハク酸であると
き、分離される反応水の量は、無水コハク酸1当量あたり、約0.2〜約0.9
当量の反応水であり、(A)がコハク酸であるとき、分離される反応水の量は、
コハク酸1当量あたり、約1.2〜約1.9モルの反応水であり、部分脱水生成
物は、約20〜約100mgのKOH/gの範囲の全酸価を有する。
【0008】 本発明はまた、有機相;水相;および乳化量の前記部分脱水生成物を含有する
乳濁液に関する。
【0009】 上で示したように、本発明の部分脱水反応生成物は、多種多様な用途のための
乳濁液を調合する際の乳化剤として、有用である。これらには、以下の1種以上
が挙げられる:潤滑剤または機能流体;燃料;塗料;被覆剤;インク;コーク材
または接着剤;肥料または農薬;精油所または油田製品;鉱業製品;爆薬;汎用
化学薬品製造プロセス;2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホ
ン酸モノマーを含有する乳濁液の使用が関与しているプロセスなど。
【0010】 (好ましい実施形態の詳細な説明) 本明細書中で使用するヒドロカルビル置換基、ヒドロカルビル基、炭化水素基
などの用語は、分子の残部に直接結合した1個以上の炭素原子を有する基であっ
て炭化水素的な性質または主として炭化水素的な性質を有する基を意味する。例
には、以下が挙げられる: (1)純粋な炭化水素基、すなわち、脂肪族基(例えば、アルキル、アルケニ
ルまたはアルキレン)、脂環族基(例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル
)、芳香族基、および芳香族置換された芳香族基、脂肪族置換された芳香族基お
よび脂環族置換された芳香族基、ならびに、環状基であって、ここで、この環は
、分子の他の部分により、完成されている、環状基(例えば、二つの置換基は、
ともに脂環族基を形成する); (2)置換された炭化水素基、すなわち、非炭化水素基を含有する炭化水素基
であって、この非炭化水素基は、本発明の文脈では、主として、基の炭化水素的
性質を変化させない、炭化水素基(例えば、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、メ
ルカプト、アルキルメルカプト、ニトロ、ニトロソ、およびスルホキシ); (3)ヘテロ置換炭化水素基、すなわち、置換基を含有する炭化水素基であっ
て、これは、本発明の文脈内では、主として炭化水素的性質を有しながら、環ま
たは鎖の中に存在する炭素以外の原子を有するが、その他は炭素原子で構成され
ている。ヘテロ原子には、イオウ、酸素、窒素が挙げられる。一般に、この炭化
水素基では、各10個の炭素原子に対し、2個以下の非炭化水素置換基、好まし
くは、1個以下の非炭化水素置換基が存在する。
【0011】 アルキル、アルケニル、アルコキシなどのような用語と関連して使用する「低
級の」との用語は、全体で7個までの炭素原子を有するこのような基を記述する
と意図する。
【0012】 「水溶性」との用語は、25℃で、水100ミリリットルあたり、少なくとも
1グラムの程度まで、水に溶解性である物質を意味する。
【0013】 「油溶性」との用語は、25℃で、鉱油100ミリリットルあたり、少なくと
も1グラムの程度まで、鉱油に溶解性である物質を意味する。
【0014】 「全酸価」(TAN)との用語は、生成物または組成物の酸性度の全てを中和
するのに必要な水酸化カリウム(KOH)の量の尺度を意味する。試験する試料
は、トルエンおよび第三級ブチルアルコール溶媒に溶解され、そして水酸化テト
ラ−n−ブチルアンモニウムの溶液で電位差滴定される。このトルエンおよび第
三級ブチルアルコール溶媒は、25%メタノール含有第三級ブチルアルコール1
00mlおよびイソプロピルアルコール200mlを1リットルの容量までトル
エンで希釈することにより、調製される。この水酸化テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムの溶液は、25重量%メチルアルコール溶液である。Metrohm S
tandard pH Combination Glass Electro
de EA 120(3MのKCl水溶液)(これは、組合せガラス+参照電極
である)を使用する。その滴定曲線から、それらの屈折に対応する終点が得られ
、その酸価が算出される。
【0015】 「全塩基価」(TBN)との用語は、ある生成物または組成物の塩基度を中和
するのに必要な酸(過塩素酸または塩酸)の量の尺度であり、これは、KOHの
当量として、表わされる。それは、Test Method ASTM D−2
896を使用して測定される。
【0016】 ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物の「当量」数は、この酸または
無水物中に存在しているカルボン酸官能基(例えば、−C(=O)−)の数に依
存している。それゆえ、この酸または無水物の当量数は、その中に存在している
コハク酸基の数と共に変わる。この酸または無水物の当量数を決定する際には、
ポリオール、ポリアミンまたはヒドロキシアミン(B)と反応できないカルボン
酸官能基は、除外される。しかしながら、一般に、この酸または無水物中の各コ
ハク酸基に対して、2当量の酸または無水物が存在している。このカルボン酸官
能基の数(例えば、酸価、ケン化価)、それゆえ、成分(B)との反応に利用で
きる酸または無水物の当量数を決定するには、通常の方法が容易に利用可能であ
る。
【0017】 ポリオールの「当量」は、ポリオールの全重量を、存在している水酸基の全数
で割った値に対応するポリオールの量である。それゆえ、グリセロールは、その
分子量の3分の1に等しい当量を有する。
【0018】 ポリアミンの「当量」は、そのポリアミンの全重量をヒドロカルビル置換コハ
ク酸またはその無水物と反応できる存在している窒素原子の数で割った値に対応
するポリアミンの量である。それゆえ、オクチルアミンは、その分子量に等しい
当量を有する;エチレンジアミンは、その分子量の半分に等しい当量を有する。
ポリアルキレンポリアミンの市販混合物の当量は、窒素の原子量(14)をその
ポリアミン中に含有されているN%で割ることにより決定でき、それゆえ、34
%のNを有するポリアルキレンポリアミンは、41.2の当量を有する。
【0019】 ヒドロキシアミンの「当量」は、ヒドロキシアミンの全重量をヒドロカルビル
置換コハク酸またはその無水物と反応できる存在している水酸基および窒素原子
の数で割った値に対応するヒドロキシアミンの量である。それゆえ、ジエタノー
ルアミンは、その分子量の3分の1に等しい当量を有する。
【0020】 (部分脱水反応生成物) ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物(A)は、次式により表わされ
得る:
【0021】
【化4】 ここで、上式の各々では、Rは、約12個〜約200個の炭素原子、1実施形態
では、約12個〜約150個の炭素原子、1実施形態では、約12個〜約100
個の炭素原子、1実施形態では、約12個〜約75個の炭素原子、1実施形態で
は、約12個〜約50個の炭素原子、1実施形態では、約18個〜約30個の炭
素原子を有するヒドロカルビル基である。1実施形態では、Rは、アルキル基ま
たはアルケニル基である。
【0022】 1実施形態では、少なくとも2種のヒドロカルビル置換コハク酸またはそれら
の無水物の混合物が使用される。これらの酸または無水物の一方のヒドロカルビ
ル置換基は、平均して、約12個〜約24個の炭素原子、1実施形態では、約1
4個〜約18個の炭素原子、1実施形態では、16個の炭素原子を有する。他の
酸または無水物のヒドロカルビル置換基は、平均して、約60個〜約200個の
炭素原子、1実施形態では、約60個〜約150個の炭素原子、約60個〜約1
00個の炭素原子、1実施形態では、約60個〜約75個の炭素原子を有する。
【0023】 上式のヒドロカルビル基Rは、αオレフィンまたはα−オレフィン留分から誘
導され得る。これらのα−オレフィンには、1−ドデセン、1−トリデセン、1
−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1
−オクタデセン、1−エイコセン、1−ドコセン、1−トリアコンテンなどが挙
げられる。有用なα−オレフィン留分には、C15〜18α−オレフィン、C 2〜16 α−オレフィン、C14〜16α−オレフィン、C14〜18α−オレ
フィン、C16〜18α−オレフィン、C18〜24α−オレフィン、C18〜 30 α−オレフィンなどが挙げられる。前述のα−オレフィンまたはα−オレフ
ィン留分のいずれか2種以上の混合物が、使用され得る。
【0024】 1実施形態では、上式のRは、オレフィンオリゴマーまたは重合体から誘導し
たヒドロカルビル基である。このオレフィンオリゴマーまたは重合体は、2個〜
約10個の炭素原子、1実施形態では、約3個〜約6個の炭素原子、1実施形態
では、約4個の炭素原子を有するオレフィンモノマーから誘導され得る。これら
のモノマーの例には、エチレン;プロピレン;ブテン−1;ブテン−2;イソブ
テン;ペンテン−1;ヘプテン−1;オクテン−1;ノネン−1;デセン−1;
ペンテン−2;またはそれらの2種以上の混合物が挙げられる。
【0025】 1実施形態では、上式のRは、ポリイソブテン基である。このポリイソブテン
基は、約35〜約75重量%のブテン含量および約30〜約60重量%のイソブ
テン含量を有するC精製流の重合により、製造され得る。
【0026】 1実施形態では、上式のRは、高メチルビニリデン異性体含量(すなわち、少
なくとも約50%、1実施形態では、少なくとも約70%のメチルビニリデン)
を有するポリイソブテンから誘導したポリイソブテン基である。適切な高メチル
ビニリデンポリイソブテンには、三フッ化ホウ素触媒を使用して調製したものが
挙げられる。そのメチルビニリデン異性体が全オレフィン組成の高い割合を占め
るようなポリイソブテンの調製は、米国特許第4,152,499号および第4
,605,808号で記述されており、その開示内容は、本明細書中で参考とし
て援用されている。
【0027】 1実施形態では、ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物(A)は、ヒ
ドロカルビル置換基およびコハク酸基からなる。これらのヒドロカルビル置換基
は、上述のオレフィン重合体から誘導され、1実施形態では、約750〜約30
00、1実施形態では、約900〜約2000の範囲の数平均分子量を有する。
このヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物は、そのヒドロカルビル置換
基の各当量に対して、その構造内に、平均して、少なくとも約1.3個のコハク
酸基、1実施形態では、約1.5個〜約2.5個のコハク酸基、1実施形態では
、約1.7個〜約2個のコハク酸基が存在することにより、特徴付けられる。
【0028】 本発明の目的のために、このヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物の
ヒドロカルビル置換基の当量は、ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物
中に存在している全ヒドロカルビル置換基の全重量をそのヒドロカルビル置換基
が誘導されるポリオレフィンの数平均分子量(M)で割ることにより得られた
数値であると思われる。それゆえ、もし、ヒドロカルビル置換アシル化剤が、4
0,000の全ヒドロカルビル置換基の全重量により特徴付けられ、それらのヒ
ドロカルビル置換基が誘導されるポリオレフィンのM値が2000であるなら
、その置換コハク酸またはその無水物は、全体で20(40,000/2000
=20)当量の置換基により、特徴付けられる。
【0029】 コハク酸基と、このヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物中に存在し
ている置換基の当量との比(コハク化比)は、通常の方法(例えば、ケン価化ま
たは酸価)を使用して、当業者により決定され得る。例えば、無水マレイン酸を
使用した場合のコハク化比を計算するには、以下の式が使用できる。
【0030】
【化5】 この等式では、SRは、コハク化比であり、Mは、数平均分子量であり、そし
てSap.No.は、ケン化価である。上記式において、アシル化剤のケン化価
=最終反応混合物の測定したケン化価/Alであり、ここで、Alは、0と1の
間の数(しかし、0には等しくない)として表わされる活性成分含量である。そ
れゆえ、80%の活性成分含量は、0.8のAl値に対応し、このAl値は、カ
ラムクロマトグラフィー(これは、最終反応混合物中の未反応ポリアルケンの量
を決定するのに使用できる)のような方法を使用して、計算できる。概算として
は、Alの値は、100から未反応ポリアルケンの割合を差し引いた後、決定さ
れる。
【0031】 1実施形態では、ポリオール(B)は、次式により表わされる化合物である: R−(OH) ここで、上式では、Rは、mの原子価を有する有機基であり、Rは、炭素−酸素
結合を介して、このOH基に結合され、そしてmは、2〜約10、1実施形態で
は、2〜約6の整数である。このポリオールは、グリコール、ポリオキシアルキ
レングリコール、炭水化物、または部分エステル化多価アルコールであり得る。
使用され得るポリオールの例には、エチレングリコール、ジエチレングリコール
、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール
、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジブチレングリコール
、トリブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、2,3−ジメチル−2,
3−ブタンジオール、2,3−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジオ
ール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、1,7−ヘプタンジオ
ール、2,4−ヘプタンジオール、1,2,3−ヘキサントリオール、1,2,
4−ヘキサントリオール、1,2,5−ヘキサントリオール、2,3,4−ヘキ
サントリオール、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオー
ル、2,2,6,6−テトラキス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサノール、1
,10−デカンジオール、ジギタロース、2−ヒドロキシメチル−2−メチル−
1,3−プロパンジオール(トリメチロールエタン)、または2−ヒドロキシメ
チル−2−エチル−1,3−プロパンジオール(トリメチロールプロパン)(2
−hydroxymethyl−2−ethyl−1,3−propanedi
ol−(trimethylopropane))などが挙げられる。前述のも
のの2種以上の混合物が、使用できる。
【0032】 1実施形態では、このポリオールは、糖、デンプンまたはそれらの混合物であ
る。これらの例には、エリスリトール、トレイトール、アドニトール、アラビト
ール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、エリトロース、フコース、
リボース、キシルロース、アラビノース、キシロース、グリコース、フルクトー
ス、ソルボース、マンノース、ソルビタン、グルコサミン、スクロース、ラムノ
ース、グリセルアルデヒド、ガラクトースなとが挙げられる。前述のものの2種
以上の混合物は、使用できる。
【0033】 1実施形態では、このポリオールは、次式により表わされる化合物である: OH(CHCH(OH)CHO)H ここで、nは、1〜約5の範囲、1実施形態では、1〜約3の範囲の数である。
例には、グリセロール、ジグリセロール、トリグリセロールなどが挙げられる。
前述のものの異性体だけでなく混合物は、使用され得る。
【0034】 1実施形態では、このポリオールは、少なくとも3個の水酸基を有する多価ア
ルコールであり、ここで、これらの水酸基の一部は、約8個〜約30個の炭素原
子を有する脂肪族モノカルボン酸でエステル化されているが、これらの水酸基の
少なくとも2個は、エステル化されていない。例には、グリセロールのモノオレ
エート、グリセロールのモノステアレート、ソルビトールのモノオレエート、ソ
ルビトールのジステアレート、エリスリトールのジドデカノエートなどが挙げら
れる。前述のものの異性体だけでなく混合物が、使用できる。
【0035】 ポリアミン(B)は、脂肪族、環状脂肪族、複素環または芳香族化合物であり
得る。例には、アルキレンポリアミンおよび複素環ポリアミンが挙げられる。こ
れらのアルキレンポリアミンは、次式により表わされ得る:
【0036】
【化6】 ここで、nは、約1と約10の間、好ましくは、約2〜約7、さらに好ましくは
、約2〜約5の平均値を有し、そして「アルキレン」基は、1個〜約10個の炭
素原子、1実施形態において、約2個〜約6個の炭素原子を有し、そして各Rは
、独立して、水素であるか、または約30個の炭素原子までの脂肪族基もしくは
ヒドロキシ置換脂肪族基である。これらのアルキレンポリアミンには、エチレン
ポリアミン、ブチレンポリアミン、プロピレンポリアミン、ペンチレンポリアミ
ンなどが挙げられる。より高級な同族体および関連した複素環アミン(例えば、
ピペラジンおよびN−アミノアルキル置換ピペラジン)もまた、含まれる。この
ようなポリアミンの特定の例には、エチレンジアミン、トリエチレンテトラミン
、トリス(2−アミノエチル)アミン、プロピレンジアミン、トリメチレンジア
ミン、トリプロピレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサエチレン
ヘプタミン、ペンタエチレンヘキサミン、またはそれらの2種以上の混合物が挙
げられる。
【0037】 エチレンポリアミン(例えば、上で述べたものの)は、有用である。このよう
なポリアミンは、「Ethylene Amines」の表題で、Kirk O
thmerの「Encyclopedia of Chemical Tech
nology(2版、7巻、22〜37ページ、Interscience P
ublishers,New York(1965年))に詳細に記述されてい
る。このようなポリアミンは、最も好都合には、二塩化エチレンとアンモニアと
の反応により、またはエチレンイミンと開環試薬(例えば、水、アンモニアなど
)との反応により、調製される。このような反応の結果、環状縮合生成物(例え
ば、上記ピペラジン)を含めたポリアルキレンポリアミンの錯体混合物が生成す
る。エチレンポリアミン混合物は、有用である。
【0038】 このポリアミンはまた、複素環ポリアミンであり得る。これらの複素環ポリア
ミンには、アジリジン、アゼチジン、アゾリジン、テトラ−およびジヒドロキシ
、ピロール、インドール、ピペリジン、イミダゾール、ジ−およびテトラヒドロ
イミダゾール、ピペラジン、イソインドール、プリン、モルホリン、チオモルホ
リン、N−アミノアルキルモルホリン、N−アミノアルキルチオモルホリン、N
−アミノアルキルピペラジン、N,N’−ビスアミノアルキルピペラジン、アゼ
ピン、アゾシン、アゾニン、アゼシンおよび上記物質のそれぞれのテトラ−、ジ
−およびパーヒドロ誘導体、ならびにこれらの複素環アミンの2種以上の混合物
が挙げられる。有用な複素環アミンは、複素環中に窒素、酸素および/またはイ
オウだけを含有する飽和の五員環および六員環複素環アミンであり、特に、ピペ
リジン、ピペラジン、チオモルホリン、モルホリン、ピロリジンなどである。ピ
ペリジン、アミノアルキル置換ピペリジン、ピペラジン、アミノアルキル置換ピ
ペラジン、モルホリン、アミノアルキル置換モルホリン、ピロリジン、およびア
ミノアルキル置換ピロリジンは、特に好ましい。通常、このアミノアルキル置換
基は、この複素環の窒素原子形成部分にて、置換されている。このような複素環
アミンの特定の例には、N−アミノプロピルモルホリン、N−アミノエチルピペ
ラジン、およびN,N’−ジアミノエチルピペラジンが挙げられる。
【0039】 ヒドロキシアミン(B)は、第一級、第二級または第三級アミンであり得る。
「ヒドロキシアミン」および「アミノアルコール」との用語は、同じ種類の化合
物を記述しており、従って、交換可能に使用できる。1実施形態では、このヒド
ロキシアミンは、(a)N−(ヒドロキシ置換ヒドロカルビル)アミン、(b)
(a)のヒドロキシル置換ポリ(ヒドロカルビルオキシ)類似物、または(a)
と(b)との混合物である。このヒドロキシアミンは、1個〜約40個の炭素原
子、1実施形態では、1個〜約20個の炭素原子、1実施形態では、1〜約10
個の炭素原子を含有するアルカノールアミンであり得る。
【0040】 このヒドロキシアミンは、第一級、第二級または第三級のアルカノールアミン
またはそれらの2以上の混合物であり得る。これらのヒドロキシアミンは、それ
ぞれ、次式により表わされ得る:
【0041】
【化7】 ここで、各Rは、独立して、1個〜約8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基
、または2個〜約8個の炭素原子を有するヒドロキシル置換ヒドロカルビル基で
あり、そしてR’は、約2個〜約18個の炭素原子を有する二価炭水化物基であ
る。典型的には、各Rは、7個までの炭素原子を有する低級アルキル基である。
このような式の−R’−OH基は、ヒドロキシル置換ヒドロカルビル基を表わす
。R’は、非環式基、脂環族基または芳香族基であり得る。典型的には、R’は
、非環式の直鎖または分枝鎖アルキレン基(例えば、エチレン基、1,2−プロ
ピレン基、1,2−ブチレン基、1,2−オクタデシレン基など)である。
【0042】 同じ分子内に2個のR’基が存在する場合、それらは、直接の炭素−炭素結
合により、またはヘテロ原子(例えば、酸素、窒素またはイオウ)を介して結合
し、五員環構造、六員環構造、七員環構造または八員環構造を形成し得る。この
ような複素環アミンの例には、N−(ヒドロキシル低級アルキル)−モルホリン
、−チオモルホリン、−ピペリジン、−オキサゾリジン、−チアゾリジンなどが
挙げられる。
【0043】 これらのヒドロキシアミンはまた、エーテル−N−(ヒドロキシ置換ヒドロカ
ルビル)アミンであり得る。これらは、上記ヒドロキシアミンのヒドロキシル置
換ポリ(ヒドロカルビルオキシ)類似物(これらの類似物には、ヒドロキシル置
換されたオキシアルキレン類似物も包含される)である。このようなN−(ヒド
ロキシル置換ヒドロカルビル)アミンは、エポキシドと上記アミンとの反応によ
り、都合よく調製され、そして次式により表わされ得る:
【0044】
【化8】 ここで、xは、約2〜約15の数であり、そしてRおよびR’は、上で記述のも
のと同じである。
【0045】 これらのヒドロキシアミンのポリアミン類似物、特に、アルコキシル化アルキ
レンポリアミン(例えば、N,N(ジエタノール)エチレンジアミン)もまた、
使用され得る。このようなポリアミンは、アルキレンアミン(例えば、エチレン
ジアミン)と、2個〜約20個の炭素を有する1種以上のアルキレンオキシド(
例えば、エチレンオキシド、オクタデセンオキシド)とを反応させることにより
、製造できる。類似のアルキレンオキシド−アルカノールアミン反応生成物(例
えば、上記の第一級、第二級または第三級アルカノールアミンと、エチレン、プ
ロピレンまたはより高級なエポキシドとを、1:1〜1:2のモル比で反応させ
ることにより製造した生成物)もまた、使用できる。このような反応を実行する
ための反応物比および温度は、当業者に周知である。
【0046】 アルコキシル化アルキレンポリアミンの特定の例には、N−(2−ヒドロキシ
エチル)エチレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジ
アミン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、モノ(ヒドロキシプロピル
)ジエチレントリアミン、ジ(ヒドロキシプロピル)置換テトラエチレンペンタ
ミン、N−(3−ヒドロキシブチル)テトラメチレンジアミンなどが包含される
。上で例示のヒドロキシアルキレンポリアミンのアミノ基または水酸基を介した
縮合により得られる高級な同族体は、同様に、有用である。アミノ基を介した縮
合により、アンモニアの除去を伴って、高級なアミンが得られるのに対して、水
酸基を介した縮合により、水の除去を伴って、エーテル結合を含有する生成物が
得られる。上記モノ−またはポリアミンのいずれかの2種以上の混合物もまた、
有用である。
【0047】 N−(ヒドロキシル置換ヒドロカルビル)アミンの例には、モノ−、ジ−およ
びトリエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミ
ン、ジ−(3−ヒドロキシルプロピル)アミン、N−(3−ヒドロキシルブチル
)アミン、N−(4−ヒドロキシルブチル)アミン、N,N−ジ−(2−ヒドロ
キシルプロピル)アミン、N−(2−ヒドロキシルエチル)モルホリンおよびそ
のチオ類似物、N−(2−ヒドロキシルエチル)シクロヘキシルアミン、N−3
−ヒドロキシルシクロペンチルアミン、o−、m−およびp−アミノフェノール
、N−(ヒドロキシエチル)ピペラジン、N,N’−ジ(ヒドロキシルエチル)
ピペラジンなどが挙げられる。
【0048】 さらにヒドロキシアミンは、以下の一般式により米国特許第3,576,74
3号で記述されたヒドロキシ置換第一級アミンである: R−NH ここで、Rは、少なくとも1個のアルコール性水酸基を含有する一価有機基で
ある。R中の炭素原子の合計数は、好ましくは、約20個を超えない。合計で
約10個までのヒドロキシ置換脂肪族第一級アミンが、有用である。約10個ま
での炭素原子および約6個までの水酸基を含有する1個のアルキル置換基を有す
るポリヒドロキシ置換アルカノール第一級アミン(ここで、アミン基は、1個だ
けしか存在していない(すなわち、第一級アミン基))が、有用である。これら
のアルカノール第一級アミンは、R−NHに対応し、ここで、Rは、モノ
−Oまたはポリヒドロキシ置換アルキル基である。これらの水酸基の少なくとも
1個は、第一級アルコール性水酸基であるのが望ましい。このヒドロキシ置換第
一級アミンの特定の例には、2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−メ
チル−1−プロパノール、p−(β−ヒドロキシエチル)−アニリン、2−アミ
ノ−1−プロパノール、3−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジ
オール、N−(β−ヒドロキシプロピル)−N’−(β−アミノエチル)−ピペ
ラジン、トリス−(ヒドロキシメチル)アミノメタン(これはまた、トリスメチ
ロールアミノメタンとしても、知られている)、2−アミノ−1−ブタノール、
エタノールアミン、β−(β−ヒドロキシエトキシ)−エチルアミン、グルカミ
ン、グルコサミン(glusoamine)、4−アミノ−3−ヒドロキシ−3
−メチル−1−ブテン(これは、イソプレンオキシドとアンモニアとを反応させ
ることにより、当該技術分野で公知の手順に従って、調製され得る)、N−3(
アミノプロピル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン、2−アミノ−
6−メチル−6−ヘプタノール、5−アミノ−1−ペンタノール、N−(β−ヒ
ドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノ−2−ヒドロ
キシプロパン、N−(β−ヒドロキシエトキシエチル)−エチレンジアミン、ト
リスメチロールアミノメタンなどが挙げられる。
【0049】 窒素原子に対する1つ以上のヒドロキシアルキル置換基を有するヒドロキシア
ルキルアルキレンポリアミンもまた、有用である。有用なヒドロキシアルキル置
換アルキレンポリアミンには、そのヒドロキシアルキル基が低級ヒドロキシアル
キル基(すなわち、8個未満の炭素原子を有する)であるものが挙げられる。こ
のようなヒドロキシアルキル置換ポリアミンの例には、N−(2−ヒドロキシエ
チル)エチレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジア
ミン、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピペラジン、モノヒドロキシプロピル置
換ジエチレントリアミン、ジヒドロキシプロピル置換テトラエチレンペンタミン
、N−(3−ヒドロキシブチル)テトラメチレンジアミンなどが挙げられる。上
で例示のヒドロキシアルキレンポリアミンのアミノ基または水酸基を介した縮合
により得られる高級な同族体は、同様に、有用である。アミノ基を介した縮合に
より、アンモニアの除去を伴って、高度なアミンが得られ、そして水酸基を介し
た縮合により、水の除去を伴って、エーテル結合を含有する生成物が得られる。
【0050】 本発明の方法の工程(I)中の成分(A)および成分(B)間の反応の生成物
は、第一中間生成物である。この生成物は、成分(B)がポリオールであるとき
、エステルまたは部分エステルであり得る。この生成物は、(B)がポリアミン
のとき、アミド、イミド、塩、アミド/塩、部分アミドまたはそれらの2つ以上
の混合物であり得る。この生成物は、(B)がヒドロキシアミン、ポリオールと
ポリアミンとの混合物、ポリオールとヒドロキシアミンとの混合物、またはポリ
アミンとヒドロキシアミンとの混合物のとき、エステル、部分エステル、アミド
、部分アミド、アミド/塩、イミド、エステル/塩、塩またはそれらの2つ以上
の混合物であり得る。この塩は、酸または無水物の分子およびポリアミンまたは
ヒドロキシアミンの分子(ここで、それらのカルボニル基の1個は、同じ基の窒
素原子にイオン結合を形成する)の残基が関与した内部塩であり得る;または、
それは、外部塩であり得、ここで、そのイオン性塩基は、同じ分子の一部ではな
い窒素原子で形成される。工程(I)中にて、成分(A)および(B)は、一つ
に混合され、そして前述の第一中間生成物を形成するのに効果的な温度で、加熱
される。1実施態様では、この温度は、約30℃〜約120℃、1実施態様では
、約50℃〜約90℃の範囲である。その反応時間は、典型的には、約1〜約1
20分間、1実施態様では、約1〜約60分間である。成分(A)および(B)
は、この反応中にて、通常の液体(実質的に不活性な有機液体溶媒/希釈剤)に
分散または溶解される。1実施態様では、成分(A)および(B)は、約3:1
〜約1:2の(A):(B)の当量比を与えるのに十分な量で、反応される。1
実施態様では、この比は、約1:1〜約1:2であり、1実施態様では、約1:
1.4〜約1:1.9である。
【0051】 工程(II)中にて、工程(I)から得た第一中間生成物は、反応水の形成を
伴い第二中間生成物を形成するのに十分な温度で、加熱される。この温度は、約
130℃〜約210℃、1実施態様では、約135℃〜約150℃の範囲であり
得る。その反応時間は、典型的には、約1〜約10時間、1実施態様では、約1
.5〜約3時間である。(B)がポリオールのとき、第二中間生成物は、1つ以
上のビスエステル、トリエステルまたは低級(約2個〜約6個、1実施態様では
、約2個〜約4個)オリゴマー(これは、エステル、またはエステルおよび酸官
能基を含む)を含有する。(B)がポリアミンのとき、第二中間生成物は、1つ
以上のビスアミド、ビスイミド、アミド/イミド、または低級(約2個〜約6個
、1実施態様では、約2個〜約4個)オリゴマー(これは、アミド、イミド、ア
ミド/イミド、酸および/または塩官能基を含む)を含有する。(B)がヒドロ
キシアミンのとき、第二中間生成物は、1つ以上のビスアミド、ビスエステル、
エステル/アミドまたは低級(約2個〜約6個、1実施態様では、約2個〜約4
個)オリゴマー(これは、エステル、アミド、酸および/または塩官能基を含む
)を含有する。(B)がポリオール、ポリアミンおよび/またはヒドロキシアミ
ンの混合物であるとき、第二中間生成物は、どのポリオール、ポリアミンおよび
/またはヒドロキシアミンを使用するかに依存して、上記生成物の1つ以上を含
有する。工程(III)中にて、その反応水の一部は、公知方法(例えば、蒸留
、水の共沸除去、モレキュラーシーブなど)を使用して、第二中間生成物から除
去されて、所望の部分脱水生成物が得られる。成分(A)が無水コハク酸である
とき、除去される反応水の量は、一般に、無水コハク酸1当量あたり、約0.2
〜約0.9モルの水、1実施態様では、無水コハク酸1当量あたり、約0.3〜
約0.8モルの水、1実施態様では、無水コハク酸1当量あたり、約0.4〜約
0.6モルの水である。成分(A)がコハク酸であるとき、除去される反応水の
量は、一般に、コハク酸1当量あたり、約1.2〜約1.9モルの水、1実施態
様では、コハク酸1当量あたり、約1.3〜約1.8モルの水、1実施態様では
、コハク酸1当量あたり、約1.4〜約1.6モルの水である。
【0052】 本発明の反応生成物は、本発明の乳濁液に直接添加され得る。あるいは、それ
は、通常液状の有機希釈剤(例えば、鉱油、ナフサ、ベンゼンまたはトルエン)
で希釈されて、添加剤濃縮物を形成し得る。この通常液状の有機希釈剤は、本発
明の生成物を生成するのに使用される1つ以上の前駆体または反応物、または本
明細書中で記述した本発明の乳濁液を生成するのに使用される1つ以上のオイル
または燃料であり得る。この濃縮物は、通常、約10重量%〜約90重量%の本
発明の反応生成物を含有し、さらに、当該技術分野で公知または本明細書中で記
述した1つ以上の他の添加剤を含有し得る。
【0053】 以下の実施例だけでなく、本明細書全体を通じて、また、請求の範囲において
、他に指示がなければ、全ての部分およびパーセントは、重量基準であり、全て
の温度は、摂氏(℃)であり、そして全ての圧力は、大気圧またはそれに近い。
【0054】 (実施例1) 熱電対、N口を載せた取付漏斗、水冷却器を載せたDean−Starkト
ラップおよびオーバーヘッドスターラーを取り付けた5リットルの4ッ口フラス
コに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(1740.8g、3.71mol
)を充填する。このフラスコの内容物を攪拌し、そして64℃まで加熱する。3
5分間にわたって、この取付漏斗を経由して、ジエタノールアミン(590g、
5.62mol)を添加する。この混合物は、発熱を起こし105℃に達する。
この混合物を、20分間にわたって、140℃まで加熱し、その温度で、2時間
40分間保持する。反応水(24g)を除去する。その生成物は、53mg K
OH/gのTANおよび53.7mg KOH/gのTBNを有する。
【0055】 (実施例2) 熱電対、N口を載せた取付漏斗、水冷却器を載せたDean−Starkト
ラップおよびオーバーヘッドスターラーを取り付けた5リットルの4ッ口フラス
コに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(1715g、3.66mol)を
充填する。このフラスコの内容物を攪拌し、そして50℃まで加熱する。25分
間にわたって、この取付漏斗を経由して、ジエタノールアミン(653g、6.
22mol)を添加する(反応が発熱を起こし、120℃に達する)。この混合
物を140℃まで加熱し、その温度で、5時間保持する。反応水(35g)を除
去する。その生成物は、37mg KOH/gのTANおよび57mg KOH
/gのTBNを有する。
【0056】 (実施例3) 熱電対、N口を載せた取付漏斗、水冷却器を載せたDean−Starkト
ラップおよびオーバーヘッドスターラーを取り付けた5リットルの4ッ口フラス
コに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(2133g、4.55mol)を
充填する。このフラスコの内容物を攪拌し、そして64℃まで加熱する。20〜
25分間にわたって、この取付漏斗を経由して、グリセロール(628g、6.
83mol)を添加する。この混合物を、40分間にわたって、150℃まで加
熱する。この反応混合物の温度を、5時間にわたって、150℃から170まで
上げ、さらに1時間、170℃で維持する。反応水(45g)を除去する。その
生成物は、38mg KOH/gのTANを有する。
【0057】 (実施例4) オーバーヘッドスターラー、熱電対、N口を載せた取付漏斗、および冷却器
を載せたDean−Starkトラップを取り付けた3リットルの4ッ口フラス
コに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(1360.6g、2.90mol
)を充填する。このフラスコの内容物を攪拌し、そして63℃まで加熱する。2
7分間にわたって、この取付漏斗を経由して、ジエタノールアミン(406g、
3.87mol)を添加する。この添加中にて、この反応混合物は、発熱を起こ
し114℃に達する。その温度を、外部加熱により、15分間にわたって、14
0℃まで上げその温度で、45分間保持する。反応水(18g)を除去する。こ
の混合物を、室温まで冷却する。その最終生成物のTANは、60.7mg K
OH/gである。
【0058】 (実施例5) 止めコックドレイン、オーバーヘッドスターラー、熱電対、N口を載せた取
付漏斗、および水冷却器を載せたDean−Starkトラップを取り付けた2
リットルの4ッ口フラスコに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(1050
.3g、2.24mol)を充填する。このフラスコの内容物を、60℃まで加
熱する。30分間にわたって、トリエタノールアミン(158.7g、1.06
mol)およびグリセロール(293.9g、3.19mol)を連続的に添加
する。トリエタノールアミンの添加中にて、この反応混合物は、発熱を起こし9
0℃に達する。グリセロールの添加が完了した後、この反応混合物を攪拌し、そ
して140℃まで加熱し、その温度で、5時間維持して、粘着性の褐色液体の形
状の最終生成物を得る。反応水(25g)を除去する。その生成物は、29.3
mg KOH/gのTAN、39.8mg KOH/gのTBN、および0.9
8重量%の窒素含量を有する。
【0059】 (実施例6) 熱電対、N口を載せた取付漏斗、水冷却器を載せたDean−Starkト
ラップおよびオーバーヘッドスターラーを取り付けた1リットルの4ッ口フラス
コに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(251.4g、0.57mol)
およびC16〜C18α−オレフィンの混合物(140.3g)を充填する。こ
のフラスコの内容物を攪拌し、そして90℃まで加熱する。この取付漏斗を経由
して、主としてテトラエチレンペンタミンに相当するポリアミン起源生成物(p
olyamine bottoms product)(29.6g、0.71
mol)を滴下する。この混合物は、発熱を起こし110℃に達する。この混合
物を、100℃で、3時間維持する。反応水(3.15g)を除去する。その生
成物は、49.7mg KOH/gのTANを有する。
【0060】 (実施例7) 熱電対、N口を載せた取付漏斗、水冷却器を載せたDean−Starkト
ラップおよびオーバーヘッドスターラーを取り付けた1リットルの4ッ口フラス
コに、C18〜30アルケニル無水コハク酸(315.6g、0.72mol)
およびC16〜C18α−オレフィンの混合物(167.0g)を充填する。こ
のフラスコの内容物を攪拌し、そして90℃まで加熱する。10分間にわたって
、この取付漏斗を経由して、主としてテトラエチレンペンタミンに相当するポリ
アミン起源生成物(30g、0.72mol)を添加する。この混合物は、発熱
を起こし120℃に達する。この混合物を、攪拌しながら、100℃で、3.5
時間維持する。反応水(4.0g)を除去する。その生成物は、55.4mg
KOH/gのTANを有する。
【0061】 (実施例8) 1パイントのジャーに、プロピレンテトラマー置換無水コハク酸(267g)
およびジエタノールアミン(63g)を充填し、そして攪拌しながら、30分間
にわたって、160℃まで加熱する。この加熱期間中にて、1時間あたり5標準
立方フィートの速度の窒素散布を使用する。反応水を除去する。その液状混合物
の色は、レモン色から黄橙色へと変化する。
【0062】 (実施例9) 1リットルの5ッ口フラスコに、プロピレンテトラマー置換無水コハク酸(2
96g)、グリセリン(96g)およびトリエタノールアミン(176g)を充
填する。この混合物を、攪拌し窒素パージしながら、110℃まで加熱する。そ
の温度を、110℃で、1時間維持し、次いで、3時間にわたって、230℃ま
で加熱する。水(23g)を除去する。この混合物を110℃まで冷却し、そし
て濾過する。
【0063】 (実施例10) 2リットルの3ッ口フラスコに、プロピレンテトラマー置換無水コハク酸(5
92g)、グリセリン(384g)、トルエン(300ml)およびp−CHSO・HO(10g)を充填する。この混合物を、攪拌し窒素パー
ジ(1時間あたり、0.05標準立方フィート)しながら、還流状態まで加熱し
、そして還流状態で、3時間維持する。その温度を、この期間中、120℃から
135℃まで上げる。水(40g)およびトルエン(150ml)を除去する。
この温度を90℃まで冷却し、そして攪拌しながら、NaOH(4.3g)の5
0%水溶液を滴下する。この混合物を、15分間攪拌する。110℃および15
mmHgにて、トルエンを除去する。この混合物を濾過する。
【0064】 (乳濁液) 本発明の部分脱水反応生成物は、乳濁液中にて、乳化剤として有用である。こ
れらの乳濁液は、有機相、水相および乳化量の本発明の反応生成物から構成され
る。これらの乳濁液は、油中水型乳濁液または水中油型乳濁液であり得る。「水
中油型」乳濁液(略して、「o/w」乳濁液)との用語は、その連続相が水相で
あり不連続相が有機相である乳濁液を意味し、この不連続有機相は、この連続水
相に分散されている。「油中水型」乳濁液(略して、「w/o」乳濁液)との用
語は、その連続相が有機相であり不連続相が水相である乳濁液を意味し、この不
連続水相は、この連続有機相に分散されている。これらの乳濁液は、約0.5重
量%〜約99.5重量%の水相および約99.5重量%〜約0.5重量%の有機
相を含有し得る。これらの乳濁液は、約10重量%〜約90重量%、1つの実施
形態では、約20重量%〜約80重量%の水相;および約90重量%〜約10重
量%、1つの実施形態では、約80重量%〜約20重量%の有機相を含有し得る
。1つの実施形態では、この乳濁液は、油中水型乳濁液(これは、時には、「逆
」乳濁液と呼ばれている)であり、その水相:有機相の重量比は、約1:1〜約
99.5:1、1つの実施形態では、約2:1〜約99:1の範囲である。1つ
の実施形態では、この乳濁液は、高内部相乳濁液(high internal
phase emulsion)であり、その水相:有機相の重量比は、少な
くとも約4:1、そして1つの実施形態では少なくとも約5:1、そして1つの
実施形態では少なくとも約8:1である。
【0065】 これらの乳濁液の有機相は、広く多様な群の油をベースにし得、これらには、
天然油、合成油、およびそれらの混合物が挙げられる。これらの天然油には、動
物油および植物油(例えば、ヒマシ油、ラード油)、ならびに鉱油(例えば、液
状の石油オイル、およびパラフィン型、ナフテン型または混合したパラフィン−
ナフテン型の、溶媒処理または酸処理された鉱油)が挙げられる。石炭またはけ
つ岩から誘導される油もまた、有用である。合成油には、炭化水素油およびハロ
置換炭化水素油、例えば、重合されたオレフィンおよびインターポリマー化され
たオレフィン(例えば、ポリブチレン、ポリプロピレン、プロピレン−イソブチ
レン共重合体、塩素化ポリブチレンなど);ポリ(1−ヘキセン)、ポリ(1−
オクテン)、ポリ(1−デセン)など、およびそれらの混合物;アルキルベンゼ
ン(例えば、ドデシルベンゼン、テトラデシルベンゼン、ジノニルベンゼン、ジ
(2−エチルヘキシル)ベンゼンなど);ポリフェニル(例えば、ビフェニル、
テルフェニル、アルキル化されたポリフェニルなど);アルキル化されたジフェ
ニルエーテルおよびアルキル化されたジフェニルスルフィドおよびその誘導体、
それらの類似物および同族体などが挙げられる。
【0066】 アルキレンオキシド重合体およびインターポリマーならびにそれらの誘導体(
この誘導体では、その末端水酸基は、エステル化、エーテル化などにより修飾さ
れている)は、使用され得る公知の合成油の別のクラスを構成する。これらは、
エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドの重合を通して調製される油、これ
らのポリオキシアルキレン重合体のアルキルエーテルおよびアリールエーテル(
例えば、約1000の平均分子量を有するメチルポリイソプロピレングリコール
エーテル、約500〜1000の分子量を有するポリエチレングリコールのジフ
ェニルエーテル、約1000〜1500の分子量を有するポリプロピレングリコ
ールのジエチルエーテルなど)、またはそれらのモノ−およびポリカルボン酸エ
ステル(例えば、テトラエチレングリコールの酢酸エステル、混合したC3〜8 脂肪酸エステルまたはC13オキソ酸ジエステル)により例示される。
【0067】 使用され得る合成油の別の適当なクラスには、ジカルボン酸(例えば、フタル
酸、コハク酸、アルキルコハク酸、アルケニルコハク酸、マレイン酸、アゼライ
ン酸、スベリン酸、セバシン酸、フマル酸、アジピン酸、リノール酸ダイマー、
マロン酸、アルキルマロン酸、アルケニルマロン酸など)と、種々のアルコール
(例えば、ブチルアルコール、ヘキシルアルコール、ドデシルアルコール、2−
エチルヘキシルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコールモノエ
ーテル、プロピレングリコールなど)とのエステルが含まれる。これらエステル
の特定の例には、アジピン酸ジブチル、セバシン酸ジ(2−エチルヘキシル)、
フマル酸ジ−n−ヘキシル、セバシン酸ジオクチル、アゼライン酸ジイソオクチ
ル、アゼライン酸ジイソデシル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジデシル、セバ
シン酸ジエイコシル、リノール酸ダイマーの2−エチルヘキシルジエステル、セ
バシン酸1モルとテトラエチレングリコール2モルおよび2−エチルヘキサン酸
2モルとの反応により形成される複合エステルなどが挙げられる。
【0068】 合成油として有用なエステルには、C〜C12モノカルボン酸と、ポリオー
ルおよびポリオールエーテル(例えば、ネオペンチルグリコール、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリ
スリトールなど)とから製造されるエステルも挙げられる。
【0069】 シリコンベースの油(例えば、ポリアルキル−、ポリアリール−、ポリアルコ
キシ−、またはポリアリールオキシ−シロキサン油およびシリケート油)は、合
成潤滑剤の別の有用なクラスを構成する(例えば、テトラエチルシリケート、テ
トライソプロピルシリケート、テトラ(2−エチルヘキシル)シリケート、テト
ラ(4−メチルヘキシル)シリケート、テトラ(p−tert−ブチルフェニル
)シリケート、ヘキシル(4−メチル−2−ペントキシ)ジシロキサン、ポリ(
メチル)シロキサン、ポリ(メチルフェニル)シロキサンなど)。他の合成油に
は、リン含有酸の液状エステル(例えば、リン酸トリクレシル、リン酸トリオク
チル、デカンホスホン酸のジエチルエステルなど)、重合したテトラヒドロフラ
ンなどが挙げられる。
【0070】 未精製油、精製油および再精製油(これは、本明細書中上記で開示の型の天然
油または合成油のいずれか、およびこれらのいずれかの2種以上の混合物である
)が、使用され得る。未精製油とは、天然原料または合成の供給源から、さらに
精製処理することなく、直接得られる油である。例えば、レトルト操作から直接
得られるけつ岩油、第1段の蒸留から直接得られる石油オイル、またはエステル
化工程から直接得られ、かつさらに処理せずに用いられるエステル油は、未精製
油である。精製油は、1種以上の特性を改良するべく、1段以上の精製段階でさ
らに処理されたこと以外は、未精製油に類似している。このような精製方法の多
くは、当業者には公知である。この方法には、例えば、溶媒抽出、二次蒸留、酸
または塩基抽出、濾過、浸透などがある。再精製油は、設備(service)
においてすでに使用された精製油に、精製油を得るのに用いた工程と類似の工程
を適用することにより、得られる。このような再精製油もまた、再生された油ま
たは再生加工された油として公知であり、そして消費された添加剤および油の分
解生成物を除去するべく指示された方法により、しばしばさらに処理される。
【0071】 上で述べたように、本発明の反応生成物は、広範な種々の用途のための乳濁液
を作製する際に有用である。これらには、爆発性乳濁液、乳濁液肥料、水ブレン
ド燃料、潤滑剤および/または機能流体、酸性化流体などが挙げられる。
【0072】 (爆発性乳濁液) 爆発性乳濁液には、不連続酸化剤相、連続有機相および乳化量の本発明の反応
生成物を含有する油中水型乳濁液が挙げられ、この不連続酸化剤相は、水および
少なくとも1つの酸素供給成分を含有し、そしてこの連続有機相は、少なくとも
1つの炭質燃料を含有する。
【0073】 この連続有機相は、爆発性乳濁液の全重量を基準にして、少なくとも約2重量
%、1つの実施形態では、約2重量%〜約15重量%の範囲、1つの実施形態で
は、約3.5重量%〜約8重量%の範囲のレベルで、存在し得る。この不連続酸
化剤相は、爆発性乳濁液の全重量を基準にして、少なくとも約85重量%、1つ
の実施形態では、約85重量%〜約98重量%の範囲のレベル、1つの実施形態
では、約92重量%〜約96.5重量%の範囲のレベルで、存在し得る。本発明
の反応生成物は、この有機相の全重量を基準にして、約5重量%〜約50重量%
の範囲、1つの実施形態では、約10重量%〜約20重量%の範囲のレベルで、
存在し得る。この酸素供給成分は、この酸化剤相の全重量を基準にして、約70
重量%〜約95重量%の範囲、1つの実施形態では、約85重量%〜約92重量
%、1つの実施形態では、約87重量%〜約90重量%のレベルで存在し得る。
この水は、この酸化剤相の全重量を基準にして、約5重量%〜約30重量%の範
囲、1つの実施形態では、約8重量%〜約15重量%の範囲、1つの実施形態で
は、約10重量%〜約13重量%の範囲のレベルで存在し得る。
【0074】 これらの爆発性乳濁液中で有用な炭素質燃料には、大部分の炭化水素、例えば
、パラフィン性、オレフィン性、ナフテン性、芳香族、飽和または不飽和炭化水
素が挙げられ、そしてこれはオイルまたはワックスまたはそれらの混合物の形態
であり得る。一般に、この炭素質燃料は、水混和性の乳化可能な炭化水素であっ
て、これは、約95℃までの温度、1つの実施形態では、約40℃と約75℃の
間の温度で、液状であるかまたは液化可能であるかのいずれかである。この炭素
質燃料として、上記で議論された天然油または合成油のいずれかが使用され得る
【0075】 有用な油の例には、KAYDOLの商品名称でWitco Chemical
Companyから入手できる白色鉱油;ONDINAの商品名称でShel
lから入手できる白色鉱油;およびN−750−HTの商品名称でPennzo
ilから入手できる鉱油が挙げられる。この油として、ディーゼル燃料(例えば
、ASTM−D975で指定されたGrade No.2−D)が使用され得る
【0076】 この炭素質燃料は、少なくとも約25℃の融点を有する任意のワックス、例え
ば、ペトロラタムワックス、微結晶性ワックス、およびパラフィンワックス、鉱
物性ワックス(例えば、オゾケライトおよびモンタン蝋)、動物性ワックス(例
えば、鯨蝋)および昆虫ワックス(例えば、蜜蝋)および中国蝋であり得る。有
用なワックスには、Mobil Oil Corporationから入手でき
るMOBILWAX 57の商品名称で確認されるワックス;DO2764(こ
れは、Astor Chemical Ltd.から入手できる混合ワックスで
ある);およびVYBAR(これは、Petrolite Corporat
ionから入手できる)が挙げられる。有用なワックスは、微結晶ワックスおよ
びパラフィンのブレンドである。
【0077】 1つの実施形態では、この炭素質燃料は、ワックスおよびオイルの組合せを含
む。この実施形態では、そのワックス含量は、この有機相の少なくとも約25重
量%、1つの実施形態では、約25重量%〜約90重量%であり得る;このオイ
ル含量は、この有機相の少なくとも約10重量%、1つの実施形態では、約10
重量%〜約75重量%であり得る。
【0078】 これらの爆発性乳濁液はまた、約15重量%までの補助燃料(例えば、アルミ
ニウム、アルミニウム合金、マグネシウムなど)を含有し得る。微粒子アルミニ
ウムは、好ましい補助燃料である。
【0079】 この酸素供給成分は、無機酸化剤塩(例えば、硝酸、塩素酸または過塩素酸の
アンモニウム塩、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩)であり得る。例と
しては、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、塩素酸アンモニ
ウム、過塩素酸ナトリウムおよび過塩素酸アンモニウムが挙げられる。硝酸アン
モニウムは、特に有用である。硝酸アンモニウムと硝酸ナトリウムまたは硝酸カ
ルシウムとの混合物もまた、有用である。1つの実施形態では、この無機酸化剤
塩は、主に、硝酸アンモニウムを含有するが、その酸化剤相の約25重量%まで
は、別の無機硝酸塩(例えば、硝酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩
)あるいは無機過塩素酸塩(例えば、過塩素酸アンモニウムまたは過塩素酸のア
ルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩)、あるいそれらの混合物のいずれかを
含み得る。
【0080】 1つの実施形態では、感作成分として、閉鎖セル空孔含有物質が使用される。
「閉鎖セル空孔含有物質」との用語は、本明細書中にて、閉鎖セルの中空空洞を
含む任意の微粒子物質を意味するように使用される。この物質の各粒子は、1個
以上の閉鎖セルを含み得、これらのセルは、気体(例えば、空気)を含み得るか
、あるいは脱気または部分脱気され得る。1つの実施形態では、約0.8〜約1
.35g/ccの密度の乳濁液を生じるのに十分な閉鎖セル空孔含有物質が使用
される。一般に、これらの爆発性乳濁液は、約15重量%まで、1つの実施形態
では、約0.25重量%〜約15重量%の閉鎖セル空孔含有物質を含有し得る。
有用な閉鎖セル空孔含有物質には、約10〜約175ミクロンの範囲内の粒径を
有する不連続ガラス球体が挙げられる。一般に、このような粒子の嵩密度は、約
0.1〜約0.4g/ccの範囲内であり得る。使用され得る有用なガラスマイ
クロバブルまたはマイクロバルーンは、3M Companyから販売されてい
るマイクロバブルであり、これは、約10〜約160ミクロンの範囲の粒径分布
および約60〜約70ミクロンの範囲の見かけ上のサイズ、および約0.1〜約
0.4g/ccの範囲の密度を有する;これらには、C15/250の商品名称
で流通しているマイクロバルーンが挙げられる。他の有用なガラス製マイクロバ
ブルは、Emerson & Cumming,Inc.により、ECCOSP
HERESの商品名称で販売されており、一般に、約44〜約175ミクロンの
粒径範囲および約0.15〜約0.4g/ccの嵩密度を有する。他の適切なマ
イクロバブルには、Philadelphia Quartz Company
によりQ−CELの商品名称で販売されている無機微小球体が挙げられる。この
閉鎖セル空孔含有物質は、不活性物質または還元性物質から作製され得る。例え
ば、フェノール−ホルムアルデヒドマイクロバブルが用いられ得る。このフェノ
ール−ホルムアルデヒドマイクロバブルが使用される場合、これらのマイクロバ
ブルそれ自体は、この爆発物の燃料成分となる。使用され得る別の閉鎖セル空孔
含有物質には、Dow Chemical Companyにより販売されてい
るサラン微小球体がある。これらのサラン微小球体は、約30ミクロンの直径お
よび約0.032g/ccの粒子密度を有する。
【0081】 この組成物に添加してその中で気体発生物質(例えば、硝酸ナトリウム水溶液
)を分散することによりその場で発生する気泡は、この爆発性乳濁液を感作する
ために使用され得る。単独でまたは前述のものに加えて使用され得る他の適切な
感作成分には、不溶性微粒子固形自己爆発物(例えば、粒状または薄片状のTN
T、DNT、RDTなど)、ならびに水溶性および/または炭化水素溶解性の有
機感作剤(例えば、硝酸アミン、硝酸アルカノールアミン、硝酸ヒドロキシアル
キルなど)が挙げられる。これらの爆発性乳濁液は、広範な用途のために処方さ
れ得る。事実上任意の所望の密度、重量−強度または臨界直径の爆発性組成物を
得るために、感作成分の任意の組合せが選択され得る。固形自己爆発性成分およ
び水溶性および/または炭化水素溶解性の有機感作剤の量は、この全爆発性乳濁
液の重量の約40重量%までを占め得る。閉塞された気体成分の容量は、この全
爆発性乳濁液の容量の約50%までを占め得る。
【0082】 この爆発性乳濁液には、最終爆発物の感受性、密度、強度、レオロジーおよび
価格をさらに向上するために、任意の追加物質が組み込まれ得る。任意成分とし
て有用であることが分かっている典型的な物質には、例えば、微粒子状非金属燃
料(例えば、イオウ、ギルソナイトなど)、微粒子状不活性物質(例えば、塩化
ナトリウム、硫酸バリウムなど)、水相または炭化水素相増粘剤(例えば、グア
ールガム、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルまたはエチルセルロース、生
体重合体、デンプン、エラストマー物質など)、増粘剤用の架橋剤(例えば、ピ
ロアンチモン酸カリウムなど)、緩衝剤またはpH制御剤(例えば、ホウ酸ナト
リウム、硝酸亜鉛など)、結晶挙動調節剤(例えば、アルキルナフタレンスルホ
ン酸ナトリウムなど)、液相増量剤(例えば、ホルムアミド、エチレングリコー
ルなど)および充填剤、ならびに爆発物技術で一般に使用される添加剤が挙げら
れる。使用される任意の追加物質の量は、この全爆発性乳濁液の約50重量%ま
でを占め得る。
【0083】 これらの爆発性乳濁液を製造するのに有用な方法は、(1)第一プレミックス
において、水、無機酸化剤塩(例えば、硝酸アンモニウム)および特定の場合に
は、追加の水溶性化合物のいくつか、を混合する工程、(2)第二プレミックス
において、この炭素質燃料、本発明の乳化反応生成物および他の任意の油溶性化
合物を混合する工程、および(3)適切な混合装置にて、第一プレミックスを第
二プレミックスに添加して油中水型乳濁液を形成する工程、を包含する。第一プ
レミックスは、その全ての塩が完全に溶解するまで、加熱され得る。この溶液は
、任意の不溶性残留物を除去するために、もし必要なら、濾過され得る。第二プ
レミックスもまた、加熱されて、その成分を液化し得る。これらの油中水型乳濁
液を調製するために、低剪断混合または高剪断混合のいずれかができる任意の種
類の装置が使用され得る。この乳濁液には、閉鎖セル空孔含有物質、気体発生物
質、固形自己爆発性成分(例えば、微粒子状TNT)、固形燃料(例えば、アル
ミニウムまたはイオウ)、不活性物質(例えば、バライト粉または塩化ナトリウ
ム)、溶解していない固形酸化剤塩および他の任意の物質(もし使用するなら)
が添加され、この組成物全体にわたって均一に分散されるまで、単にブレンドさ
れ得る。
【0084】 これらの爆発性乳濁液は、それらの相を反転するのに十分に攪拌しつつ、第二
プリミックス液化有機溶液相を第一プリミックス熱水溶液に添加することにより
、調製され得る。しかしながら、この方法には、通常、所望の分散系を得るのに
、好ましい反転手順よりも相当に多いエネルギーが必要である。あるいは、これ
らの爆発性乳濁液は、連続混合法による調製に特に適合され、この場合、2相の
別々に調製した液相は、混合デバイスによりポンプ上げされ、ここで、それらは
、配合され乳化される。
【0085】 表Iには、例証的な爆発物乳濁液を示す。表Iでは、全ての数値は、重量部で
ある。
【0086】
【表1】 (乳濁液肥料) これらの乳濁液肥料は、乳化剤として本発明の反応生成物を使用する油中水滴
型乳濁液である。これらの乳濁液は、不連続肥料水相、連続有機相および乳化量
の本発明の反応生成物から構成され、この不連続肥料水相は、少なくとも1種の
水溶性肥料成分を含有し、そしてこの連続有機相は、少なくとも1種のオイルを
含有する。これらの乳濁液肥料は、前述の爆発性乳濁液と一部の特徴を共有して
いる。例えば、両方とも、油中水滴型乳濁液であり、両方とも、1成分として、
硝酸アンモニウムを含有し得る。しかしながら、これらの乳濁液肥料は、爆発す
る性能が爆発性乳濁液に必要な特徴であるのに対して乳濁液肥料には望ましくな
い特徴であるという点で、これらの爆発性乳濁液とは異なる。乳濁液肥料を確実
に非爆発性とするために使用され得るいくつかの方法がある。爆発性乳濁液で感
作剤として使用し得る物質を含有させないことが重要である。これらの爆発性感
作剤には、ガラス製または樹脂製の微小球体または他の気体含有粒子、自己爆発
性物質(例えば、TNT、DNT、RDXなど)および種々の有機硝酸塩が挙げ
られる。乳濁液爆薬は、微粒子状の酸素供給塩(例えば、過塩素酸カリウム)を
含有し得る。肥料組成物には、余分な量の酸素供給塩を含有させない。硝酸アン
モニウムは、乳濁液爆薬で一般に使用されている。それはまた、有益な肥料成分
である。硝酸アンモニウムの一部に代えて、尿素が使用され得る。このような代
用の結果、爆発性が低い乳濁液が得られる。酸化塩ではない他の肥料成分(例え
ば、ホスフェート)の含有は、この乳濁液の爆発性を低くする傾向がある。上述
の方法の1つまたは組合せを使用することにより、本発明の乳濁液肥料は、非爆
発性となり得る。
【0087】 これらの水溶性肥料成分には、窒素、カリウムおよびリンを供給する主要肥料
成分が挙げられる。必要に応じて、特定の栄養分を供給する種々の成分が含有さ
れ得る。それゆえ、もし、特定の土壌が微量元素を欠いているなら、この乳濁液
には、使用可能形状のこの微量元素が含有できる。このような微量元素の例には
、ホウ素、鉄、マンガン、イオウ、亜鉛、銅およびモリブデンが挙げられる。こ
れらの物質は、それらの塩の形状、または他の適当な形状で、使用され得る。も
し、これらの塩が溶解性であるなら、それらは、この水相に取り込まれ得、また
、もし不溶性であるなら、有機物質(例えば、尿素、グアニジンおよびそれらの
塩)だけでなく無機物質(例えば、硝酸アンモニウム、アルカリ金属硝酸塩およ
びアルカリ土類金属硝酸塩)により、供給され得る。カリウムは、カリウム塩(
例えば、炭酸塩、塩化物、硝酸塩、リン酸塩、ピロリン酸塩および硫酸塩)によ
り、供給され得る。リンは、アルカリ金属およびアルカリ土類金属リン酸塩によ
り、供給され得る。
【0088】 本発明の乳濁液肥料で有用な連続有機相、すなわち、油相は、種々の原料(上
述のものと類似の天然油および合成油およびそれらの混合物を含めて)に由来の
オイルを含有し得る。
【0089】 この油相の生分解性は、肥料組成物において、重要である。それゆえ、生分解
性が高い鉱油は、重く生分解性が低いオイルよりも好ましい。植物油は、それら
が生分解性であり容易に入手できるために、好ましい。使用可能な植物油には、
ババス油、ヤシ油、ヒマシ油、オリーブ油、落花生油、菜種油、トウモロコシ油
、ゴマ油、ココナッツ油、綿実油、大豆油、亜麻仁油、ヒマワリ油およびサフラ
ワー油が挙げられる。植物油は、一般に、鉱油から調製した乳濁液よりも迅速に
肥料成分を放出する乳濁液を形成することが発見されている。従って、この乳濁
液肥料を調製する際に使用するオイルの種類もまた、これらの肥料成分の放出速
度を制御するのに使用され得る。所望の正確な放出速度を得るために、純粋な植
物油、または植物油と鉱油との混合物が使用され得る。
【0090】 この連続有機相は、乳濁液肥料の全重量を基準にして、少なくとも約2重量%
、1実施形態では、約2重量%〜約15重量%の範囲、1実施形態では、約3.
5重量%〜約8重量%の範囲のレベルで、存在し得る。この不連続肥料相は、該
乳濁液肥料の全重量を基準にして、少なくとも約85重量%、1実施形態では、
約85重量%〜約98重量%の範囲、1実施形態では、約92重量%〜約96.
5重量%の範囲のレベルで、存在し得る。本発明の反応生成物は、この有機相の
全重量を基準にして、約4重量%〜約40重量%の範囲、1実施形態では、約1
2重量%〜約20重量%の範囲のレベルで、存在し得る。この肥料成分は、この
水相の全重量を基準にして、約70重量%〜約95重量%の範囲、1実施形態で
は、約85重量%〜約92重量%の範囲、1実施形態では、約87重量%〜約9
0%の範囲のレベルで、存在し得る。この水は、この水相の重量を基準にして、
約5重量%〜約30重量%の範囲、1実施形態では、約8重量%〜約15重量%
の範囲、1実施形態では、約10重量%〜約13重量%の範囲のレベルで、存在
し得る。
【0091】 これらの乳濁液肥料は、本発明の反応生成物を油相に溶解し、そして攪拌しな
がら水相を添加することにより、調製され得る。この水相は、これらの肥料成分
を水に溶解することにより、調製される。適度な剪断混合だけが必要である。こ
れらの乳濁液肥料を調製する際には、攪拌ミキサーおよび静止ミキサーの両方が
使用可能である。
【0092】 この肥料組成物は、その乳濁液に懸濁された固形肥料成分を含有し得る。懸濁
された成分は、上で記した水溶性肥料成分のいずれかを含有し得る。これらの成
分は、乳濁液に懸濁されているが連続油相では保護されていないので、さらに迅
速に放出される。この手段によって、一部の成分の早期放出および残りの成分の
遅延放出を生じる肥料が調製され得る。例えば、一部の窒素を早期に放出するが
残りは遅れて放出する肥料が調製できる。このような肥料によれば、通常の肥料
では2回適用する必要があるのを1回の適用ですむ肥料用量を得ることができる
。それに加えて、この乳濁液肥料には、土壌コンディショニング成分(これは、
水に不溶である)が懸濁できる。例えば、この肥料には、粉末化した石灰石が懸
濁できる。この石灰石は、酸性土壌のpHバランスを矯正するように働く。
【0093】 表IIには、例証的な乳濁液肥料を示す。表IIでは、全ての数値は、重量部
である。
【0094】
【表2】 (水ブレンド燃料) 本発明の反応生成物は、水ブレンド燃料(これは、時には、水性炭化水素燃料
と呼ばれている)を製造する際に、乳化剤として有用である。これらの水ブレン
ド燃料は、通常液状の炭化水素燃料の連続相、不連続水相、および乳化量の本発
明の反応生成物から構成される。
【0095】 これらの水ブレンド燃料を製造する際に使用される水は、任意の好都合な原料
から取り出され得る。1実施形態では、この水は、この通常液状の炭化水素燃料
と混合される前に、脱イオン化される。1実施形態では、この水は、逆浸透また
は蒸留を使用して、精製される。この水は、この水ブレンド燃料中にて、約5〜
約40重量%、1実施形態では、約10〜約30重量%、1実施形態では、約1
5〜約25重量%の濃度で、存在し得る。
【0096】 この通常液状の炭化水素燃料は、炭化水素質の石油蒸留物燃料(例えば、AS
TM仕様D439で規定される自動車用ガソリンまたはASTM仕様D396で
規定されるディーゼル燃料または燃料油)であり得る。非炭化水素質の物質(例
えば、アルコール、エーテル、有機ニトロ化合物など(例えば、メタノール、エ
タノール、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、ニトロメタン))を含有
する通常液状の炭化水素燃料もまた、植物原料または鉱物原料(例えば、トウモ
ロコシ、アルファルファ、頁岩および石炭)から誘導された液状燃料と同様に、
本発明の範囲内である。1種以上の炭化水素質燃料と1種以上の非炭化水素質物
質との混合物である通常液状の炭化水素燃料もまた、考慮される。このような混
合物の例には、ガソリンおよびエタノールの組合せ、ディーゼル燃料およびエー
テルの組合せがある。
【0097】 1実施形態では、この通常液状の炭化水素燃料は、ガソリン、すなわち、10
%の蒸留点で約60℃から90%の蒸留点で約205℃のASTM蒸留範囲を有
する炭化水素の混合物である。
【0098】 本発明で有用なディーゼル燃料は、任意のディーゼル燃料であり得る。これら
のディーゼル燃料は、典型的には、約300℃〜約390℃、1実施形態では、
約330℃〜約350℃の範囲の90%の点蒸留温度(point disti
llation temperature)を有する。これらの燃料の粘度は、
典型的には、40℃で、約1.3〜約24センチストークスの範囲である。これ
らのディーゼル燃料は、ASTM D975で規定されるGrade Nos.
1−D、2−Dまたは4−Dのいずれかとして、分類できる。これらのディーゼ
ル燃料は、アルコールおよびエステルを含有し得る。1実施形態では、このディ
ーゼル燃料は、ASTM D2622−87で規定した試験方法により決定され
る約0.05重量%までのイオウ含量を有する(低イオウディーゼル燃料)。
【0099】 この通常液状の炭化水素燃料は、本発明の水ブレンド燃料組成物中にて、約5
0重量%〜約95重量%、1実施形態では、約60重量%〜約95重量%、1実
施形態では、約65重量%〜約85重量%、1実施形態では、約70重量%〜約
80重量%の濃度で、存在している。
【0100】 本発明の反応生成物は、この水ブレンド燃料中にて、約0.05重量%〜約1
5重量%、1実施形態では、約0.05重量%〜約10重量%、1実施形態では
、約0.05重量%〜約5重量%、1実施形態では、約0.1重量%〜約2重量
%の範囲の濃度で、存在し得る。
【0101】 本発明の反応生成物に加えて、当業者に周知の他の添加剤は、使用され得る。
これらには、アンチノック剤(例えば、テトラアルキル鉛化合物)、掃鉛剤(l
ead scavenger)(例えば、ハロアルカン(例えば、二塩化エチレ
ンおよび二臭化エチレン))、無灰分散剤、沈澱防止剤または変性剤(例えば、
リン酸トリアリール)、染料、セタン価改良剤、酸化防止剤(例えば、2,6−
ジ−第三級ブチル−4−メチルフェノール)、錆防止剤(例えば、アルキル化コ
ハク酸およびその無水物)、静菌剤、ゴム化防止剤(gum inhibito
r)、金属不活性化剤、抗乳化剤、上部シリンダー潤滑剤および氷結防止剤が挙
げられる。水溶液中で陽イオンおよび陰イオンを形成できるが他の添加剤または
炭化水素燃料を妨害しない水溶性塩は、添加され得る。これらには、有機硝酸ア
ミン、アジドおよびニトロ化合物が挙げられる。アルカリ金属およびアルカリ土
類金属の炭酸塩、硫酸塩、硫化物、スルホン酸塩などもまた、含有される。その
アミン塩またはアンモニウム塩(例えば、硝酸アンモニウム)は、特に有用であ
る。これらの添加剤は、この水ブレンド燃料組成物の全重量を基準にして、約1
重量%まで、1実施形態では、約0.01〜約1重量%の濃度で使用され得る。
【0102】 1実施形態では、これらの水ブレンド燃料組成物は、凍結防止剤を含有する。
この凍結防止剤は、典型的には、アルコールである。例には、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、メタノール、エタノール、およびそれらの混合物が
挙げられる。メタノール、エタノールおよびエチレングリコールは、特に有用で
ある。この凍結防止剤は、典型的には、本発明の組成物中で使用される水の凍結
を防止するのに十分な濃度で、使用される。この濃度は、従って、この方法を操
作する温度またはこの燃料を保存または使用する温度に依存している。1実施形
態では、この濃度は、この水ブレンド燃料組成物の約10重量%まで、1実施形
態では、約0.1重量%〜約10重量%、1実施形態では、約1重量%〜約5重
量%のレベルである。
【0103】 これらの水ブレンド燃料は、本発明の反応生成物だけでなく上で言及した他の
任意の添加剤に1つ以上を燃料相に溶解することにより、次いで、高剪断攪拌を
使用して、その水相を添加することにより、調製され得る。この凍結防止剤は、
もし使用するなら、典型的には、この燃料にブレンドする前に、この水相に添加
される。
【0104】 表IIIには、例証的な水ブレンド燃料を示す。表IIIでは、全ての数値は
、重量部である。
【0105】
【表3】 (潤滑剤および/または機能流体) 本発明の乳濁液は、潤滑剤および/または機能流体として、使用され得る。こ
れらの乳濁液は、典型的には、油相、水相、乳化量の本発明の反応生成物、およ
び少なくとも1種の機能添加剤から構成される。この乳濁液は、油中水形乳濁液
または水中油形乳濁液であり得る。これらの潤滑剤および/または機能流体には
、油圧機能流体、金属加工液、切削液などが挙げられる。これらの乳濁液は、約
0.5重量%〜約70重量%、1実施形態では、約2重量%〜約35重量%のオ
イル;約30重量%〜約99.5重量%、1実施形態では、約65重量%〜約9
8重量%の水;約0.1重量%〜約10重量%、1実施形態では、約0.1重量
%〜約5重量%の本発明の反応生成物;および約0.001重量%〜約5重量%
、1実施形態では、約0.001重量%〜約2重量%の少なくとも1種の機能添
加剤を含有し得る。
【0106】 有用な機能添加剤には、極圧剤、耐摩耗剤、負荷運搬剤、分散剤、摩擦調節剤
、潤滑剤、スリップ防止剤、塗膜形成剤、摩擦調節剤およびそれらの2種以上の
混合物が挙げられる。周知のように、このような添加剤は、上記様式の1つまた
はそれ以上で、機能し得る;例えば、極圧剤は、しばしば、負荷運搬剤として機
能する。
【0107】 これらの機能添加剤には、ある種の固形潤滑剤(例えば、グラファイト、二硫
化モリブデンおよびポリテトラフルオロエチレンおよび関連の固形重合体)が挙
げられ得る。
【0108】 これらの機能添加剤には、摩擦重合体形成剤が挙げられ得る。要約すると、こ
れらは、潜在的な重合体形成物質であり、これらは、低濃度で液状担体に分散さ
れ、そして摩擦面または接触面で重合して、その表面で、保護高分子膜を形成す
る。これらの重合は、この摩擦により発生する熱、おそらく、新たに露出させた
表面の触媒作用および/または化学作用により生じると考えられている。このよ
うな物質の特定の例には、ジリノール酸およびエチレングリコールの配合物があ
り、これらは、ポリエステル摩擦高分子膜を形成できる。これらの物質は、当該
技術分野で公知であり、それらの記述は、例えば、雑誌「Wear」、36巻、
369〜392ページおよびドイツ公開特許出願第2,339,065号で見ら
れる。それらの開示内容は、摩擦重合体形成剤の論述について、本明細書中で参
考として援用されている。
【0109】 これらの機能添加剤には、有機イオウ、リン、ホウ素またはカルボン酸の金属
塩またはアミン塩が挙げられ得る。典型的には、このような塩は、1個〜約22
個の炭素原子を有するカルボン酸(芳香族酸および脂肪族酸の両方を含めて);
イオウ含有酸(例えば、アルキルおよび芳香族スルホン酸など);リン含有酸(
例えば、リン酸、亜リン酸、ホスフィン酸、酸リン酸エステルおよび類似のイオ
ウ同族体(例えば、チオリン酸およびジチオリン酸および関連した酸エステル)
);ホウ素含有酸(例えば、ホウ酸、酸ホウ酸塩など)の塩が挙げられる。有用
な機能添加剤には、また、ジチオカルバミン酸金属(例えば、ジチオカルバミン
酸モリブデンおよびアンチモン)だけでなく、ジブチルスズオキシド、トリブチ
ルスズオキシド、ホスフェートおよびホスファイト;ホウ酸アミン塩、塩素化ワ
ックス;トリアルキルスズオキシド、リン酸モリブデン、および塩素化ワックス
が挙げられる。
【0110】 多くの有用な機能添加剤が、当該技術分野で周知である。例えば、本発明の乳
濁液中で有用な添加剤の記述は、「Advances in Petroleu
m Chemistry and Refining」(8巻、John J.
McKettaa著、Interscience Publishers,Ne
w York,1963年,31〜38ページ(これらのページを含めて));
Kirk−Othmerの「Encyclopedia of Chemica
l Technology」(12巻、2版、Interscience Pu
blishers,New York,1967年,575ページ以下);「L
ubricant Additives」(M.W.Ranney,Noyes
Data Corporation,Park Ridge,N.J.,U.
S.A.,1973年);およびC.V.SmalheerおよびR.K.Sm
ithの「Lubricant Additives」(Lezius−Hil
es Co.,Cleveland,Ohio,1967年)に見られ得る。こ
れらの参考文献の内容は、本発明の乳濁液で有用な機能添加剤の開示について、
本明細書中で参考として援用されている。
【0111】 1実施形態では、この機能添加剤は、イオウまたはクロロ−イオウ極圧剤であ
り、これは、オイルベースの系で、有用であることが知られている。このような
物質には、塩素化脂肪族炭化水素(例えば、塩素化ワックス);有機スルフィド
およびポリスルフィド(例えば、ベンジルジスルフィド、ビス−(クロロベンジ
ル)ジスルフィド、ジブチルテトラスルフィド、硫化マッコウ鯨油、オレイン酸
の硫化メチルエステル、硫化アルキルフェノール、硫化ジペンテン、硫化テルペ
ンおよび硫化ディールス−アルダー付加物);リン硫化炭化水素(例えば、硫化
リンとテレビンまたはオレイン酸メチルとの反応生成物);リン含有エステル(
例えば、亜リン酸ジ炭化水素およびトリ炭化水素、すなわち、亜リン酸ジブチル
、亜リン酸ジヘプチル、亜リン酸ジシクロヘキシル、亜リン酸ペンチルフェニル
、亜リン酸ジペンチルフェニル、亜リン酸トリデシル、亜リン酸ジステアリルお
よび亜リン酸ポリプロピレン置換フェノール);チオカルバミン酸金属(例えば
、ジオクチルジチオカルバミン酸亜鉛およびヘプチルフェノールジチオカルバミ
ン酸バリウム);およびホスホロジチオ酸の第II族金属塩(例えば、ジシクロ
ヘキシルホスホロジチオ酸亜鉛)が挙げられる。
【0112】 この機能添加剤は、塗膜形成剤(例えば、合成または天然ラテックスまたはそ
れらの水中での乳濁液)であり得る。このようなラテックスには、天然ゴムラテ
ックスおよびポリスチレンブタジエン合成ラテックスが挙げられる。
【0113】 この機能添加剤は、チャタリング防止(anti−chattering)剤
またはスクウォーク防止(anti−squawk)剤であり得る。前者の例に
は、ジチオリン酸アミド金属の配合物(例えば、西ドイツ特許第1,109,3
02号で開示されているもの);アミン塩−アゾメテン配合物(例えば、英国特
許出願第893,977号で開示されているもの);またはジチオリン酸アミン
(例えば、米国特許第3,002,014号で開示されているもの)がある。ス
クウォーク防止剤の例には、N−アシルサルコシンおよびそれらの誘導体(例え
ば、米国特許第3,156,652号および第3,156,653号で開示され
ているもの);硫化脂肪酸およびそれらのエステル(例えば、米国特許第2,9
13,415号および第2,982,734号で開示されているもの);および
二量体化脂肪酸のエステル(例えば、米国特許第3,039,967号で開示さ
れているもの)がある。上で引用した特許の内容は、本発明の乳濁液で機能添加
剤として有用なチャタリング防止剤およびスクウォーク防止剤に関する開示につ
いて、本明細書中で参考として援用されている。
【0114】 本発明の乳濁液は、少なくとも1種の金属腐食防止剤を含有し得る。これらの
防止剤は、鉄系金属または非鉄金属(例えば、銅、青銅、黄銅、チタン、アルミ
ニウムなど)のいずれかまたは両方の腐食を防止し得る。この防止剤は、本質的
に、有機または無機であり得る。通常、それは、水に溶解することなく腐食防止
剤として作用し得、それゆえ、水溶性である必要はないものの、良好な防止作用
を生じるのに十分に水溶性である。多くの適切な無機防止剤は、当業者に公知で
ある。これらには、「Protective Coatings for Me
tals」(Burns and Bradiey,Reinhoid Pub
tishing Corporation,2版、13章、596〜605ペー
ジ)で記述されているものが挙げられる。この開示内容は、本明細書中で参考と
して援用されている。有用な無機防止剤の特定の例には、アルカリ金属亜硝酸塩
、ジおよびトリポリリン酸ナトリウム、リン酸カリウムおよび二カリウム、アル
カリ金属ホウ酸塩およびそれらの混合物が挙げられる。多くの適切な有機防止剤
は、当業者に公知である。特定の例には、ヒドロカルビルアミンおよびヒドロキ
シ置換ヒドロカルビルアミン中和酸化合物、例えば、中和したホスフェートおよ
びリン酸ヒドロカルビルエステル、中和した脂肪酸(例えば、約8個〜約22個
の炭素原子を有するもの)、中和した芳香族カルボン酸(例えば、4−tert
−ブチル安息香酸)、中和したナフテン酸および中和したスルホン酸ヒドロカル
ビルが挙げられる。アルキル化スクシンイミドの混合塩エステルもまた、有用で
ある。有用なアミンには、アルカノールアミン(例えば、エタノールアミン、ジ
エタノールアミン)が挙げられる。上記腐食防止剤のいずれかの2種以上の混合
物は、使用され得る。この腐食防止剤は、通常、本発明の乳濁液が接触する金属
の腐食を防止するのに効果的な濃度で、存在している。
【0115】 1実施形態では、本発明の乳濁液(特に、金属の切断または成形で使用するも
の)は、水中で逆溶解性(inverse solubility)を有する少
なくとも1種のポリオールを含有する。このようなポリオールには、この水の温
度が高くなるにつれて溶解性が低くなるものがある。それらは、この液体が金属
加工物と加工具との間の摩擦の結果として加熱されるにつれて、逆溶解性のポリ
オールが加工物の表面で「プレートアウト(plates out)」して、そ
れにより、その潤滑特性を改良するので、切断および加工操作中にて、表面潤滑
剤として作用し得る。
【0116】 本発明の乳濁液は、他の添加剤、例えば、殺菌剤;染料(例えば、酸性緑色染
料);硬水軟化剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩またはニトリ
ロ三酢酸);臭気マスキング剤(例えば、シトロネラ油、レモンのオイルなど)
;および消泡剤(例えば、周知のシリコーン消泡剤)を含有し得る。
【0117】 これらの乳濁液はまた、その組成物を低温で使用するのが望ましい場合、凍結
防止剤を含有し得る。凍結防止剤としては、エチレングリコールおよび類似のポ
リオキシアルキレンポリオールのような物質が使用できる。明らかに、その使用
量は、望ましい凍結防止保護の程度に依存しており、当業者に公知である。
【0118】 表IVには、例証的な油圧機能流体を示す。表IVでは、全ての数値は、重量
部である。
【0119】
【表4】 (酸性化流体) 本発明の乳濁液は、高いオイル回収プロセスにて、酸性化流体として使用され
得る。これらの酸性化流体は、油中水形乳濁液の形状であり得、連続油相、不連
続水相、乳化量の本発明の反応生成物、および非酸化性酸から構成され得る。
【0120】 これらの非酸化性酸には、有機酸(例えば、塩酸、硫酸、フッ化水素酸、スル
ファミン酸など)、ならびに1個〜約3個の炭素原子を含有する有機酸(例えば
、ギ酸、酢酸、プロピオン酸など)が挙げられる。前述の酸の2種以上の混合物
は、使用され得る。
【0121】 この油相は、この乳濁液の全重量を基準にして、約20重量%〜約70重量%
の範囲、1実施形態では、約40重量%〜約60重量%の範囲のレベルで、存在
し得る。この水相は、この乳濁液の全重量を基準にして、約30重量%〜約80
重量%の範囲、1実施形態では、約40重量%〜約60重量%の範囲のレベルで
、存在し得る。本発明の反応生成物は、この油相の全重量を基準にして、約4重
量%〜約40重量%の範囲、1実施形態では、約10重量%〜約20重量%の範
囲のレベルで、存在し得る。この非酸化性酸は、この水相の全重量を基準にして
、約10重量%〜約90重量%の範囲、1実施形態では、約30重量%〜約80
重量%の範囲のレベルで、存在し得る。
【0122】 この酸性化流体は、必要に応じて、1種以上の油溶性界面活性剤を含有し得る
。これらの界面活性剤には、アニオン性、カチオン性および非イオン性界面活性
剤が挙げられる。適切なアニオン性界面活性剤には、脂肪酸石鹸(これは、天然
に存在する油脂から誘導した長鎖脂肪酸の塩およびアルキルベンゼンスルホン酸
の塩)が挙げられる。有用なアニオン性界面活性剤には、テトラコサニルベンゼ
ンスルホン酸のモルホリニウム塩がある。それらのアンモニウム塩およびアルカ
リ金属塩もまた、適切である。カチオン性界面活性剤には、アミン塩(例えば、
ポリオキシエチレンアミン)、ならびに四級アンモニウム化合物が挙げられる。
有用なカチオン性界面活性剤には、多塩基性アミンの高分子量アルキルイミドお
よびアミドが挙げられる。適切な非イオン性界面活性剤には、グリセリド、グル
コシド、ポリオキシエチレンおよびポリオキシプロピレンの誘導体が挙げられる
。典型的な非イオン性界面活性剤には、エトキシ化直鎖アルコールおよびエトキ
シ化アルキルフェノールが挙げられる。界面活性剤の混合物もまた、使用され得
る。この酸性化流体は、約10重量まで、1実施形態では、約0.1重量%〜約
2重量%の前述の界面活性剤を含有し得る。
【0123】 これらの酸性化流体は、ホモジナイザーまたは任意の他の効率的な混合装置に
おいて、そのオイル、水、本発明の反応生成物および非酸化性酸、および所望の
任意の他の成分を単に混合することにより、調製され得る。それを調製する前ま
たは後で乳濁液を加熱する必要はない。これらの成分の混合順序は、重要ではな
いが、まず、約50%〜約95%の油溶性成分および約5%〜約50%のオイル
を含有するオイル濃縮物を調製し、次いで、この濃縮物を、この非酸化性酸を適
切な割合で含有する水溶液と共に乳化することが好都合である。
【0124】 本明細書中では、米国特許第4,140,640号および同第4,233,1
65号(これは、油中水形酸性化流体の調製および使用を開示している)が参照
される。これらの特許の内容は、本明細書中で参考として援用されている。
【0125】 表Vには、例証的な酸性化流体を示す。表Vでは、全ての数値は、重量部であ
る。 (表V) A B 実施例1の生成物 2 − 実施例7の生成物 − 2 鉱油 48 48 37%塩酸水溶液 50 50 本発明は、その好ましい実施形態に関連して説明しているものの、それらの種
々の変更は、本明細書を読めば、当業者に明らかなことが理解されるべきである
。従って、本明細書中で開示の発明は、添付の請求の範囲に入るこれらの変更を
含むべく意図されていることが理解されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 129/74 C10M 129/74 129/76 129/76 129/95 129/95 133/04 133/04 133/16 133/16 133/56 133/56 159/12 159/12 173/00 173/00 // C10N 30:04 C10N 30:04 40:08 40:08 40:20 40:20 Z 40:22 40:22 (72)発明者 フィリッピニ, ブライアン ビー. アメリカ合衆国 オハイオ 44060, メ ンター, サウス ウインズ ドライブ 5800 (72)発明者 ランジ, リチャード エム. アメリカ合衆国 オハイオ 44124, ユ ークリッド, イースト 207ティーエイ チ ストリート 155 (72)発明者 グリッソ, ブライアン エイ. アメリカ合衆国 オハイオ 44092, ウ イクリフ, ブラインマウアー アベニュ ー 744 (72)発明者 ハード, ブライン アメリカ合衆国 オハイオ 45247, シ ンシナティ, イーグル クリーク 8519 Fターム(参考) 4D077 AB09 AB20 AC01 BA01 BA05 CA03 CA12 CA13 DC12Z DC15Z DC42Z DD28X DD42X DD45X DE02X 4H013 DC06 4H061 AA01 DD04 DD19 EE24 EE25 EE27 EE29 EE61 EE63 FF03 GG28 GG43 GG46 4H104 BB34C BB35C BC09 BE11C BF03C PA05 PA22 PA23 QA02

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の(I)および(II)により製造した部分脱水生成物
    を含有する、組成物: (I)(A)ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物と(B)ポリオー
    ル、ポリアミン、ヒドロキシアミンまたはそれらの2種以上の混合物とを反応さ
    せて、第一中間体生成物を形成する工程であって、該第一中間体生成物は、以下
    を含有する:(B)がポリオールのとき、エステル、部分エステルまたはそれら
    の混合物;(B)がポリアミンのとき、アミド、イミド、塩、アミド/塩、部分
    アミドまたはそれらの2種以上の混合物;または(B)がヒドロキシアミン、ポ
    リオールとポリアミンとの混合物、ポリオールとヒドロキシアミンとの混合物、
    ポリアミンとヒドロキシアミンとの混合物、ポリオールとポリアミンとヒドロキ
    シアミンとの混合物のとき、エステル、部分エステル、アミド、部分アミド、ア
    ミド/塩、イミド、エステル/塩、塩またはそれらの2種以上の混合物;該酸ま
    たは無水物のヒドロカルビル置換基は、平均して、約8個〜約200個の炭素原
    子を有する;および (II)反応水を形成しつつ第二中間体生成物を形成するのに効果的な温度で
    、該第一中間体生成物を加熱し、そして該第二中間体生成物から該反応水の一部
    を分離して、該部分脱水生成物を形成する工程であって、(A)が該無水コハク
    酸であるとき、分離される反応水の量は、該無水コハク酸1当量あたり、約0.
    2〜約0.9モルの該反応水であり、(A)が該コハク酸であるとき、分離され
    る反応水の量は、該コハク酸1当量あたり、約1.2〜約1.9モルの該反応水
    であり、該部分脱水生成物は、約20〜約100mgの範囲のKOH/gの全酸
    価を有する、 組成物。
  2. 【請求項2】 前記ヒドロカルビル置換基が、平均して、約18個〜約30
    個の炭素原子を有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 少なくとも2個のヒドロカルビル置換コハク酸またはその無
    水物の混合物が使用され、該酸またはその無水物の一方のヒドロカルビル置換基
    が、平均して、約12個〜約24個の炭素原子を有し、該酸またはその無水物の
    他方のヒドロカルビル置換基が、平均して、約60個〜約200個の炭素原子を
    有する、請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物が、ヒド
    ロカルビル置換基およびコハク酸基からなり、その構造内に、該ヒドロカルビル
    置換基の各当量に対して、少なくとも約1.3個のコハク酸基が存在することに
    より特徴付けられる、請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記ポリオールが、次式により表わされる化合物であり、 R−(OH) (I) ここで、式(I)では、Rが、mの原子価を有する有機基であり、Rが、炭素−
    酸素結合を介して、OH基に結合され、そしてmが、2〜約10の整数である、
    請求項1に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記ポリオールが、グリコール、ポリオキシアルキレングリ
    コール、炭水化物または部分エステル化多価アルコールである、請求項1に記載
    の組成物。
  7. 【請求項7】 前記ポリオールが、エチレングリコール、ジエチレングリコ
    ール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコ
    ール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジブチレングリコ
    ール、トリブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、2,3−ジメチル−
    2,3−ブタンジオール、2,3−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサン
    ジオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、1,7−ヘプタン
    ジオール、2,4−ヘプタンジオール、1,2,3−ヘキサントリオール、1,
    2,4−ヘキサントリオール、1,2,5−ヘキサントリオール、2,3,4−
    ヘキサントリオール、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリ
    オール、2,2,6,6−テトラキス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサノール
    、1,10−デカンジオール、ジギタロース、2−ヒドロキシメチル−2−メチ
    ル−1,3−プロパンジオール−(トリメチロールエタン)または2−ヒドロキ
    シメチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール(トリメチロールプロパン)
    である、請求項1に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記ポリオールが、糖、デンプンまたはそれらの混合物であ
    る、請求項1に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記ポリオールが、エリスリトール、トレイトール、アドニ
    トール、アラビトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、エリトロ
    ース、フコース、リボース、キシルロース、アラビノース、キシロース、グリコ
    ース、フルクトース、ソルボース、マンノース、ソルビタン、グルコサミン、ス
    クロース、ラムノース、グリセルアルデヒドまたはガラクトースである、請求項
    1に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記ポリオールが、次式により表わされる化合物であり、 OH(CHCH(OH)CHO)H ここで、nが、1〜約5の範囲の数である、請求項1に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記ポリオールが、少なくとも3個の水酸基を有する多価
    アルコールであり、該水酸基の一部が、約8個〜約30個の炭素原子を有する脂
    肪族モノカルボン酸でエステル化されており、該水酸基の少なくとも2個が、エ
    ステル化されていない、請求項1に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記ポリオールが、グリセロールのモノオレエート、グリ
    セロールのモノステアレート、ソルビトールのモノオレエート、ソルビトールの
    ジステアレートまたはエリスリトールのジドデカノエートである、請求項1に記
    載の組成物。
  13. 【請求項13】 前記ポリアミンが、脂肪族、環状脂肪族、複素環式または
    芳香族化合物である、請求項1に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 前記ポリアミンが、次式により表わされる化合物であり、 【化1】 ここで、nが、1と約10の間の平均値を有し、該アルキレン基が、1個〜約1
    0個の炭素原子を有し、そして各Rが、別個に、水素、または約30個までの炭
    素原子を有する脂肪族基またはヒドロキシ置換脂肪族基である、請求項1に記載
    の組成物。
  15. 【請求項15】 前記ポリアミンが、エチレンジアミン、トリエチレンテト
    ラミン、トリス(2−アミノエチル)アミン、プロピレンジアミン、トリメチレ
    ンジアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサエ
    チレンヘプタミン、ペンタエチレンヘキサミン、またはそれらの2種以上の混合
    物である、請求項1に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 前記ポリアミンが、エチレンポリアミンである、請求項1
    に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 前記ポリアミンが、複素環式アミンである、請求項1に記
    載の組成物。
  18. 【請求項18】 前記ヒドロキシアミンが、(a)N−(ヒドロキシ置換ヒ
    ドロカルビル)アミン、(b)(a)のヒドロキシル置換ポリ(ヒドロカルビル
    オキシ)アナログ、または(a)と(b)との混合物である、請求項1に記載の
    組成物。
  19. 【請求項19】 前記ヒドロキシアミンが、1個〜約40個の炭素原子を含
    有するアルカノールアミンである、請求項1に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 前記ヒドロキシアミンが、(a)次式により各々表わされ
    る第一級、第二級または第三級アルカノールアミン: 【化2】 (b)次式により各々表わされる該第一級、第二級または第三級アルカノール
    アミンのヒドロキシル置換ポリ(ヒドロカルビルオキシ)アナログ: 【化3】 ここで、各Rが、別個に、1個〜約8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基ま
    たは2個〜約8個の炭素原子を有するヒドロキシル置換ヒドロカルビル基であり
    、各R’が、別個に、2個〜約18個の炭素原子を有する二価炭化水素基であり
    、そして各xが、別個に、2〜約15である;および (c)上記のいずれかの2種以上の混合物からなる群から選択される、請求項
    1に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 (B)が、グリセロール、ジエタノールアミン、トリエタ
    ノールアミン、またはそれらの2種以上の混合物である、請求項1に記載の組成
    物。
  22. 【請求項22】 前記成分(A)の当量と前記成分(B)の当量との比が、
    約3:1〜約1:2である、請求項1に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 以下の(I)および(II)により製造した部分脱水生成
    物を含有する、組成物: (I)(A)ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物と(B)ポリアミ
    ン、ヒドロキシアミン、ポリオールとポリアミンとの混合物、ポリオールとヒド
    ロキシアミンとの混合物、ポリアミンとヒドロキシアミンとの混合物、またはポ
    リオールとポリアミンとヒドロキシアミンとの混合物とを反応させて、第一中間
    体生成物を形成する工程であって、該第一中間体生成物は、以下を含有する:(
    B)がポリアミンのとき、アミド、イミド、塩、アミド/塩、部分アミドまたは
    それらの2種以上の混合物;または(B)がヒドロキシアミン、ポリオールとポ
    リアミンとの混合物、ポリオールとヒドロキシアミンとの混合物、ポリアミンと
    ヒドロキシアミンとの混合物、ポリオールとポリアミンとヒドロキシアミンとの
    混合物のとき、エステル、部分エステル、アミド、部分アミド、アミド/塩、ア
    ミド、エステル/塩、塩またはそれらの2種以上の混合物;該酸または無水物の
    ヒドロカルビル置換基は、平均して、約8個〜約200個の炭素原子を有する;
    および (II)反応水を形成しつつ第二中間体生成物を形成するのに効果的な温度で
    、該第一中間体生成物を加熱し、そして該第二中間体生成物から該反応水の一部
    を分離して、該部分脱水生成物を形成する工程であって、(A)が該無水コハク
    酸であるとき、分離される反応水の量は、該無水コハク酸1当量あたり、約0.
    2〜約0.9モルの該反応水であり、(A)が該コハク酸であるとき、分離され
    る反応水の量は、該コハク酸1当量あたり、約1.2〜約1.9モルの該反応水
    であり、該部分脱水生成物は、約20〜約100mgのKOH/gの範囲の全酸
    価を有する、 組成物。
  24. 【請求項24】 以下の工程を包含する、方法: (I)(A)ヒドロカルビル置換コハク酸またはその無水物と(B)ポリオー
    ル、ポリアミン、ヒドロキシアミンまたはそれらの2種以上の混合物とを反応さ
    せて、第一中間体生成物を形成する工程であって、該第一中間体生成物は、以下
    を含有する:(B)がポリオールのとき、エステル、部分エステルまたはそれら
    の混合物;(B)がポリアミンのとき、アミド、イミド、塩、アミド/塩、部分
    アミドまたはそれらの2種以上の混合物;または(B)がヒドロキシアミン、ポ
    リオールとポリアミンとの混合物、ポリオールとヒドロキシアミンとの混合物、
    ポリアミンとヒドロキシアミンとの混合物、ポリオールとポリアミンとヒドロキ
    シアミンとの混合物のとき、エステル、部分エステル、アミド、部分アミド、ア
    ミド/塩、イミド、エステル/塩、塩またはそれらの2種以上の混合物;該酸ま
    たは無水物のヒドロカルビル置換基は、平均して、約8個〜約200個の炭素原
    子を有する;および (II)反応水を形成しつつ第二中間体生成物を形成するのに効果的な温度で
    、該第一中間体生成物を加熱し、そして該第二中間体生成物から該反応水の一部
    を分離する工程であって、(A)が該無水コハク酸であるとき、分離される反応
    水の量は、該無水コハク酸1当量あたり、約0.2〜約0.9モルの該反応水で
    あり、(A)が該コハク酸であるとき、分離される反応水の量は、該コハク酸1
    当量あたり、約1.2〜約1.9モルの該反応水であり、該部分脱水生成物は、
    約20〜約100mgの範囲のKOH/gの全酸価を有する、 方法。
  25. 【請求項25】 約10重量%〜約90重量%の通常液状の有機希釈剤、お
    よび請求項1に記載の組成物を含有する、濃縮物。
  26. 【請求項26】 有機相;水相;および乳化量の請求項1に記載の組成物を
    含有する、乳濁液。
  27. 【請求項27】 連続有機相、不連続水相、および乳化量の請求項1に記載
    の組成物を含有する、乳濁液。
  28. 【請求項28】 連続有機相、不連続水相、および乳化量の請求項1に記載
    の組成物を含有する、高内相乳濁液であって、該水相と該有機相との重量比は、
    少なくとも約4:1である、高内相乳濁液。
  29. 【請求項29】 不連続酸化剤相;連続有機相;および乳化量の請求項1に
    記載の組成物を含有する、爆発性乳濁液であって、該不連続酸化剤相は、水およ
    び酸素供給成分を含有し、そして該連続有機相は、炭質燃料を含有する、爆発性
    乳濁液。
  30. 【請求項30】 不連続肥料水相;連続有機相;および乳化量の請求項1に
    記載の組成物を含有する、肥料乳濁液であって、該不連続肥料水相は、少なくと
    も1種の水溶性肥料成分を含有し、そして該連続有機相は、少なくとも1種のオ
    イルを含有する、肥料乳濁液。
  31. 【請求項31】 不連続水相;連続燃料相;および乳化量の請求項1に記載
    の組成物を含有する、水ブレンド燃料組成物であって、該連続燃料相は、通常液
    状の炭化水素燃料を含有する、水ブレンド燃料組成物。
  32. 【請求項32】 油相、水相、乳化量の請求項1に記載の組成物、および少
    なくとも1種の機能添加剤を含有する、潤滑剤または機能流体。
  33. 【請求項33】 連続油相、不連続水相、乳化量の請求項1に記載の組成物
    、および非酸化性酸を含有する、酸性化流体。
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