JP2003520882A - 酸化的に安定な乳化剤を使用して作られる発泡体物質及び高内相エマルション - Google Patents

酸化的に安定な乳化剤を使用して作られる発泡体物質及び高内相エマルション

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、高内相エマルション(HIPEs)より製造される、様々な用途に好適となる物理的特性を有するミクロ孔質の連続気泡性ポリマー発泡体物質に関する。本発明は特に、高内相エマルションを安定化する酸化的に安定な乳化剤、及びこのような高内相エマルションから製造される発泡体に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (産業上の利用分野) 本出願は、高内相エマルション(HIPEs)より製造されるミクロ孔質、連
続気泡ポリマー発泡体物質に関する。本出願は、特に高内相エマルションを安定
化するために使用する酸化的に安定な乳化剤、及びこのような乳化剤によって安
定化される高内相エマルションから製造される発泡体に関する。このような高内
相エマルション発泡体の物理的特性は、様々な用途に好適である。
【0002】 (発明の背景) ミクロ孔質発泡体の開発は、実質的な商業上利益の対象である。このような発
泡体は、熱、音、電気、及び機械的な、絶縁体;吸収材料;フィルター;膜;床
用マット;玩具;インク、染料、潤滑剤、又はローションのキャリア;などのよ
うな様々な用途への有用性が判明している。発泡体のこのような用途及び特性を
記載した参考文献には、エルテル(Oertel G.)著、ポリウレタンハンドブック
(Polyurethane Handbook)、ハンザー・パブリッシャーズ(Hanser Publishers
)、ミュンヘン、1985年;及びギブソン(Gibson L. J.)、アシュビー(As
hby M.F.)、「セルラー・ソリッド、構造と特性」(Cellular Solids.Structur
e and Properties)、パーマゴン・プレス(Pergamon Press)、オックスフォー
ド、1988年が挙げられる。「絶縁体」という用語は、ある位置から別の位置
へのエネルギー伝達を減少させる何らかの物質のことをいう。「吸収剤」という
用語は、流体、通常は液体を吸収、及び保持、又は分配する、例えばスポンジの
ような物質をいう。「フィルター」という用語は、流体中に懸濁する粒子状物質
を保持しながら、大きさにより除外するか又は別の手段によって流体、気体又は
液体のいずれかを通過させる物質をいう。発泡体のその他の用途は、一般に当業
者には明白である。
【0003】 高内相エマルション(High Internal Phase Emulsions)(HIPEs)より
調製された連続気泡発泡体は、次に示す例を含めて、様々な用途に特に有用であ
る。 ・吸収剤使い捨て物品:米国特許第5,331,015号(デスマレー(DesMar
ais)ら)、1994年7月19日発行;第5,260,345号(デスマレー
(DesMarais)ら)、1993年11月9日発行;第5,268,224号(デ
スマレー(DesMarais)ら、1993年12月7日発行);第5,632,73
7号(ストーン(Stone)ら、1997年5月27日発行);第5,387,2
07号(ダイアー(Dyer)ら、1995年2月7日発行);第5,786,39
5号(ストーン(Stone)ら、1998年7月28日発行);及び第5,795
,921号(ダイアー(Dyer)ら、1998年8月18日発行); ・絶縁体(熱、音、機械的):米国特許第5,770,634号(ダイアー(Dy
er)ら、1998年6月23日発行);第5,753,359号(ダイアー(Dy
er)ら、1998年5月19日発行);及び第5,633,291号(ダイアー
(Dyer)ら、1997年5月27日発行); ・濾過材:ブームグラ(Bhumgara,Z.)濾過と分離(Filtration & Separation)
1995年3月、245〜251頁、ワルシュ(Walsh)ら、アエロゾル科学誌
(J. Aerosol Sci)、1996年、27、5629〜5630;及びPCT公開
特許番号W/O 97/37745(シェル・オイル社(Shell Oil Co.)、1
997年10月16日公開); 及び様々なその他の用途。 上記に例示した特許及び文献を参考として本明細書に組み入れる。上記高内相
エマルションの調製過程において、密度、気泡及び孔径及び孔径分布、気泡と柱
と窓の比、及びこれらの発泡体の多孔性を容易にコントロールすることができる
【0004】 発泡体の物理的特性は、(1)発泡体を含むポリマーの特性、(2)発泡体の
密度、(3)発泡体の構造(例えば、厚さ、ポリマー支柱の形状及び縦横比、気
泡サイズ、孔径、孔径分布など)、及び(4)発泡体の表面の特性(例えば、発
泡体の表面が親水性であるか又は疎水性のであるかのような)によって左右され
る。高内相エマルションを安定化するために使用する乳化剤は、このような特性
に顕著な影響を及ぼし得る。 理論に拘束されることなく、多数の要因が望ましい物理的特性を有する高内相
エマルション発泡体を製造するための乳化剤の適合性を決定するのに重要である
と考えられている。 比較的高分子量の乳化剤疎水物質は、内相比率がきわめて高い状態で且つ高内
相エマルション発泡体を含むポリマーの硬化に必要な温度において、典型的に所
望の液滴サイズの油中水型エマルションを安定化するために必要とされる。 上記乳化剤の融点は、高内相エマルション発泡体を水性流体の急速な吸収を含
めた適用に使用する場合、その使用中の温度よりも低くなければならない。高内
相油中水型エマルションの形成に好適な融点の高い乳化剤は、自然状態でワック
ス状となる傾向があり、典型的に水性流体を急速に吸収する発泡体を製造しない
。 上記乳化剤は、高内相エマルション発泡体を含むポリマーを過度に可塑化する
べきではない。典型的に、高度に分枝した疎水物質を含む乳化剤は、圧縮変形に
対して比較的に抵抗性の低い高内相エマルション発泡体を形成する傾向がある。
これは分枝状疎水物質により上記ポリマーが可塑化されるためであると考えられ
ており、特に水対油の比率の高い高内相エマルションから形成された低密度の高
内相エマルション発泡体で明らかである。
【0005】 このような乳化剤を使用して準備される高内相エマルション発泡体の貯蔵中及
び使用中に、上記乳化剤は、化学的に安定であるべきである。その発泡体に残存
する乳化剤は、望ましくない何らかの反応を起こしたり又は望ましくない何らか
の化学種の産生をしたりするべきではない。不飽和炭化水素の疎水物質を有する
乳化剤は、通常の貯蔵条件で酸化的に不安定であり、固有の不快な臭気を有する
比較的に低分子量のアルデヒドを生じる可能性がある。乳化剤は高内相エマルシ
ョン発泡体の最も表面部分に拡がるので、酸化速度は増大し、臭気発生は悪化す
る。高温及び/又は紫外線にさらすことは、酸化を更に促進させる。 上記の基準に加えて、上記乳化剤は、商業的規模で相応の価格で製造すること
が比較的に容易であり、高内相エマルション発泡体を意図する用途に使用するに
も安全でなければならない。
【0006】 様々なソルビタンエステル及びポリグリセロール脂肪酸エステルが、上記に例
示した米国特許第5,387,207号のように、高内相エマルションエマルシ
ョンの乳化剤として吸収剤用の発泡体の用途に使用されてきた。この特許は、活
性成分の錯体ブレンドであり、少なくともその一部は、ジエステル、高分子量の
疎水物質、イソソルビドエステルなどとともにソルビタンモノラウレートを含む
、市販のソルビタンエステルの使用法を教示する。ソルビタンモノラウレートは
望ましい特性を有する高内相エマルション及び発泡体を製造するために使用し得
るが、この乳化剤により達成される内相比率が低いため、このような発泡体は比
較的に高い密度に限定されている。ソルビタンモノラウレートは更に、典型的に
平均気泡サイズが比較的小さい発泡体の製造に限定される。非ソルビタン−モノ
ラウレート成分は、達成可能な内相比率をなお一層限定する。商業的な量の実質
的には純粋なソルビタンモノエステルを製造するのは、市販の物質のブレンドよ
りきわめて難しく、それゆえに高価となると認識されている。同様に、ポリグリ
セロールエステルも、実質的には純粋な状態で製造することは比較的困難である
。理論に拘束されることなく、連続性のモノマー油性外相を硬化するのに必要な
W:O比率及び温度において、商業的に満足する程度で不連続性の水性相の比較
的に大きな液滴を有する高内相油中水型エマルションを安定化するためには、モ
ノラウレート炭化水素疎水物質の分子量は低すぎると考えられている。低密度で
及び/又は平均気泡サイズが大きい発泡体を準備するために、炭化水素疎水物質
は上述のように親水性にしては比較的に低い融点を保持すると同時に、好ましく
は(平均で)14個以上の炭素原子、及び更に好ましくは16個以上の炭素原子
を有するべきである。
【0007】 モノステアリン酸ソルビタン又はジグリセロールモノステアレートのような比
較的高分子量の飽和線状炭化水素の疎水物質を含む乳化剤は、望ましい気泡サイ
ズを有し及び圧縮にも比較的高い抵抗性を示す高内相エマルション発泡体を製造
するために使用してもよい。しかしながら、これらの乳化剤の比較的高い融点の
ために、このような発泡体は典型的に、通常の使用中の温度(例えば、周囲温度
及び/又は体温)では水性流体を急速には吸収しない。 比較的高い分子量及び比較的低い融点の両方を有する炭化水素疎水物質を得る
1つの方法は、1つ以上のシスC=C二重結合を炭化水素鎖に取り入れることで
ある。先行技術の例では、望ましい特性を有する発泡体中できわめて優れた機能
を示す乳化剤は、ジグリセロールモノオレエートであり、本発明の譲受人に譲渡
された米国特許第5,786,395号(ストーン(Stone)ら、1998年7
月28日発行)で論じられ、その明細書を参考として引用し本明細書に組み入れ
る。所望の平均気泡サイズと密度を有する発泡体は、ジグリセロールモノオレエ
ートを使用して調製することができる。このような発泡体は典型的に、優れた機
械的性質をもち、典型的な使用条件で急速に水性流体を吸収することができる。
しかしながら、この乳化剤は、オレエート疎水物質中の不飽和性のために酸化的
に不安定である。このことは、上述のように、時間が経つと悪臭形成につながる
【0008】 比較的高い分子量及び比較的低い融点の両方を有する炭化水素疎水物質を得る
もう1つの方法は、分枝を炭化水素部分に取り入れることである。前述の米国特
許第5,786,395号は、分枝状脂肪族疎水物質の適合性を論じている。こ
のような分枝状疎水物質を含む乳化剤は、比較的高密度で望ましい特性を有する
発泡体を提供することが判明しているが、このような乳化剤(すなわち、きわめ
て高い内相比率を有する油中水型エマルションから調製される乳化剤)とともに
調製される低密度発泡体は、圧縮変形への抵抗性が比較的低い傾向がある。理論
に拘束されることなく、このような分枝状疎水物質は、泡を過度に含むポリマー
を可塑化する傾向があり、その結果として泡構造を弱めると考えられている。 高内相エマルションをベースとした発泡体の製造において高内相エマルション
を安定化するには、当業者が使用する乳化剤にみられるようにそれらすべての特
性は望ましいところまで達していない それ故に、これらの高内相エマルションが、所望の密度;構造(例えば、気泡
サイズ及び気泡サイズの分布);機械的特性(例えば、圧縮変形に対する抵抗性
);流体取扱適性(例えば、水性流体の急速な取り込み);及び化学的安定度(
例えば、分解及び/又は臭気発生に対する抵抗性)を含めて高内相エマルション
発泡体の望ましい特性のすべてを有するように、高内相エマルションの安定化に
好適な乳化剤物質の開発は望ましい。このような乳化剤がこのような望ましい特
性を経済的な価格で提供できるならば、更に一層望ましい。
【0009】 (発明の概要) 本発明は、高内相エマルション(High Internal Phase Emulsion)、又はHI
PEを重合することによって製造される連続気泡発泡体に関するものであり、そ
れは比較的少量の連続性油性相及び比較的大量の不連続性水性相を有する。本発
明は、特に高内相エマルションを安定化するのに有用な、酸化的に安定な乳化剤
、並びに高内相エマルション及びこのような高内相エマルションを使用して製造
した高内相エマルション発泡体に関する。 本発明の酸化的に安定な乳化剤は、ヒドロカルビル置換型コハク酸又はコハク
酸無水物又はそれらの反応同等物を、多価アルコール(又は、多価アルコールの
ブレンド)、ポリアミン(又はポリアミンのブレンド)アルカノールアミン(又
はアルカノールアミンのブレンド)、又は2つ以上の多価アルコール、ポリアミ
ン及びアルカノールアミンのブレンドのいずれかと反応させることにより生成す
る組成物を含む。
【0010】 I.定義 本発明に関連して、以下に用語の定義を示す。 「水対油の比率」又は「W:O比率」は、高内相油中水型エマルションの外在
する連続性の油性相に対する、不連続性の内在する水性相又は水相の比率である
。この水性相には、水ばかりでなく電解質及び重合反応開始剤のような水溶性成
分も含み得る。本発明の目的のために、W:O比率は、グラムで表した油性相の
重量に対する、ミリリットルで表した水性相の比率として計算する。 「硬化」とは、高内相エマルションを高内相エマルション発泡体に変換する過
程である。硬化には、モノマーのポリマーへの重合を含む。更にその硬化過程に
含まれるもう1つの段階は、架橋である。硬化した高内相エマルション発泡体は
、次の処理段階(所望のこのような最終的な特性を与える硬化後の処理を含んで
もよい。)で扱われる物理的特性、例えば、機械的完全性を有するものである。
一般に、硬化は熱を適用することにより達成する。 「重合」は、硬化過程の一部であって、それによって油性相のモノマーが比較
的高分子量のポリマーに変換される。 「架橋」は、硬化過程の一部であって、それによってラジカル重合に関して1
つ以上の官能基をもつモノマーが成長しつつあるポリマーの1つ以上の鎖と共重
合する。
【0011】 本明細書で使用する時、「ヒドロカルビル置換基」又は「ヒドロカルビル基」
という用語は、その普通の感覚で使用され、当業者らには周知である。特にそれ
はその分子の残りの部分に直接結合する炭素原子を有する基を指し、主に炭化水
素の特性を有する。ヒドロカルビル基の例としては、: (1)炭化水素置換基、すなわち、脂肪族(例えば、アルキル又はアルケニル)
、脂環式(例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル)置換基、及び芳香族置
換型、脂肪族置換型、及び脂環式置換型の芳香族置換基、並びに環状置換基であ
ってその環がその分子の別の部分(例えば、2つの置換基がともに環形成)で完
成している置換基; (2)置換型炭化水素置換基、すなわち、本発明の背景では、主となる炭化水素
置換基を変えない非炭化水素基(例えば、ハロ(特にクロロ及びフルオロ)、ヒ
ドロキシ、アルコキシ、メルカプト、アルキルメルカプト、ニトロ、ニトロソ、
及びスルホキシ)を含有する置換基; (3)ヘテロ置換基、すなわち、主に炭化水素の特性を有する一方、本発明の背
景では、環又は分枝鎖に炭素以外のものを含み、その他は炭素原子から成る置換
基が含まれる。へテロ原子には、イオウ、酸素、窒素を含み、及びピリジル、フ
リル、チエニル及びイミダゾリルのような置換基を包含する。一般には、2個以
下の、好ましくは1個以下の非炭化水素置換基がヒドロカルビル基の10個の炭
素原子ごとに存在し;典型的には、ヒドロカルビル基中に非炭化水素置換基が存
在しない。
【0012】 「反応同等」物という用語は、その反応条件でその物質そのもののように反応
するか又は挙動する、その物質以外の何らかの化合物又は化学的組成を意味する
。従って例えば、カルボン酸の反応同等物には、特に記載しない限り無水物、ア
シルハロゲン化物、及びそれらの混合物のような酸生成誘導体を含む。 本明細書において用いられる全てのパーセンテージ、比率及び割合は、特に明
記しない限り質量に基づく。
【0013】 II.高内相エマルション(HIPE)から誘導されるポリマー発泡体 A.一般の高内相エマルションの特性 1.油性相成分 高内相エマルションの連続性油性相は、重合して固体の泡構造を形成するモノ
マー及びそのエマルションを安定化するのに必要な乳化剤を含む。一般に、上記
モノマーは、約20〜約95質量%の少なくとも1個の、実質的には水不溶性の
、ガラス転移温度(Tg)が約35℃又はそれより低いアタクチック非晶性ポリ
マーを形成することが可能な一官能性モノマーを含む。このコモノマーは、結果
として生じる高内相エマルション発泡体の全体的なTgを低くするために加えら
れる。この種類の代表的なモノマーには、2−エチルヘキシルアクリレート、n
−ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、ノ
ニルアクリレート、デシルアクリレート、イソデシルアクリレート、テトラデシ
ルアクリレート、ベンジルアクリレート、ノニルフェニルアクリレート、ヘキシ
ルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ノニルメタクリレート、デシルメ
タクリレート、イソデシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、及びテト
ラデシルメタクリレートのようなC4〜C14アルキルアクリレート及びC6〜C16 メタクリレート;N−オクタデシルアクリルアミドのような置換型アクリルアミ
ド;イソプレン、ブタジエン、クロロプレン、ピペリレン、1,3,7−オクタ
トリエン、β−ミルセン及びアミルブタジエンのようなジエン;p−n−オクチ
ルスチレンのような置換型C4〜C12スチレン化合物;及びこのようなモノマー
の組合せが含まれる。Tgを低下する一官能性モノマーは、一般にそのモノマー
成分の20〜約95質量%、更に好ましくは45〜約質量65%ほど含まれる。
【0014】 上記油性相は更に、約5〜約80質量%の、当初は実質的には水不溶性の、多
官能価架橋剤を含む。このコモノマーは、結果として生じる高内相エマルション
発泡体に強度を与えるために加えられる。この種類の代表的な架橋モノマーは、
2つ以上の、ジビニルベンゼン及びそれらの類似体のような活性化ビニル基を含
有する多種多様なモノマーを包含する。これらの類似体には、m,p−ジビニル
ベンゼンのエチルスチレンとの混合物、ジビニルナフタレン、トリビニルベンゼ
ン、ジビニルアルキルベンゼン、ジビニルビフェニル、ジビニルフェニルエーテ
ル、ジビニルフェロセン、ジビニルフランなどが含まれる。その他の有用な架橋
剤は、アクリル酸又はメタクリル酸と多官能価アルコール及びアミンとの反応よ
り誘導される群から選択され得る。この群の非限定例には、1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、ヘキサメチレンビスアクリルアミドなどが含ま
れる。架橋モノマーのその他の例には、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホン
、及びトリビニルホスフィンが含まれる。この点について有用なその他の架橋剤
は当業者には周知である。架橋モノマーが普通に混合物(例えば、ジビニルベン
ゼンはしばしば、エチルスチレンとのバランスにおいて55%純粋混合物である
)として使用される場合には、架橋成分の質量は純粋な架橋剤に基づいて計算す
るということに留意するべきである。
【0015】 実質的には何らかの第三の水不溶性コモノマーを油性相に約0〜約70質量%
、好ましくは約15〜約40質量%ほど加えて、特性を別の方法で修正し得る。
ある特定の場合には、結果として生じる高内相エマルション発泡体にスチレンに
よって提供される場合と同等の強度を付与するような「強化」モノマーが望まし
いことがある。これらには、スチレン及びエチルスチレンのようなスチレン化合
物、並びにメチルメタクリレートが含まれる。更に含まれるのは、p−n−オク
チルスチレンのような結果として生じる高内相エマルション発泡体のTgを低下
し且つ強度を増大するためにも役立つ可能性のあるスチレン化合物及びその他の
化合物である。本発明の譲渡人に譲渡された同時係属出願09/118,613
(ダイアー(Dyer)、1998年7月17日出願)に開示されたモノマーは、難
燃性を与えるために加えてもよい。モノマーは、色、蛍光特性、耐放射線性、放
射線の不透化性(例えば、テトラアクリル酸鉛)を与え、電荷を分散し、入射赤
外光を反射し、電波を吸収し、高内相エマルション発泡体の支柱の湿潤性表面を
形成し、又はその他の何らかの目的のために加えてもよい。充填剤、難燃剤のよ
うなその他の添加物、又は望ましいその他の物質もまた、高内相エマルションを
硬化する前に加えてもよい。
【0016】 2.水性相成分 高内相エマルションの不連続性水性内相は一般に、1つ以上の溶存成分を含有
する水性溶液である。この水性相の1つの必須溶存成分は、水溶性電解質である
。溶存電解質は、本来は油性であるモノマー、コモノマー、及び架橋剤の傾向を
最小にし、水性相にも溶解する。 水相にイオン強度を付与することができる何らかの電解質を使用し得る。好ま
しい電解質は、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水溶性ハロゲン化物(例え
ば塩化物)、硝酸塩、及び硫酸塩のような一価、二価、又は三価の無機塩である
。例としては、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウム、及び硫酸マ
グネシウムが挙げられる。ポリマー発泡体を製造するために使用する高内相エマ
ルションには、塩化カルシウムが最も好ましい。一般に、その電解質は、高内相
エマルションの水相に、その約0.2〜約40質量%の範囲の濃度で使用される
。好ましくは、その濃度は、水相の1〜約20質量%である。更に好ましくは、
約1〜約10%である。 上記水性相の別の成分は、当業者にはおそらく既知である水溶性フリーラジカ
ル反応開始剤である。反応開始剤は、油性相に存在する重合可能なモノマーの総
モル数に基づいて約20モル%以下の濃度で存在し得る。さらに好ましくは、そ
の反応開始剤は、油性相の重合可能なモノマーの総モル数に基づいて約0.00
1〜約10モル%の濃度で存在する。好適な反応開始剤には、過硫酸アンモニウ
ム及び過硫酸カリウムが含まれる。
【0017】 3.乳化剤 乳化剤は、高内相エマルションの形成と安定化に必要である。この乳化剤は、
一般に油性相に含まれ、比較的に疎水性である傾向がある。(例として、ウイリ
アムズ(Williams,J. M.)、「ラングミュア」(Langmuir)、1991年、7
、1370〜1377頁が挙げられ、それを参考として本明細書に組み入れる)
。このような乳化剤は、油性相が約1〜約20%の乳化剤を含むように、油性相
に好都合に加える。明らかに、特に高温で高内相エマルションを安定化し得る乳
化剤が好ましい。次に、特に好ましい、酸化的に安定な本発明の乳化剤組成物に
ついて考察する。 本発明による好ましい乳化剤は、中間体反応生成物及び部分的に中間体反応生
成物を脱水してその乳化剤を生成するために(A)ヒドロカルビル置換型コハク
酸又はコハク酸無水物又はそれらの反応同等物を、多価アルコール、ポリアミン
、ヒドロキシアミン又は2つ以上のそれらの混合物から成る群から選択される共
反応物(B)と反応させることによって製造されるアルケニルコハク酸誘導体乳
化剤(ASDs)である。
【0018】 3.1 ヒドロカルビル置換型コハク酸/コハク酸無水物 上記ヒドロカルビル置換型コハク酸又はコハク酸無水物(A)は、次式の
【0019】
【化1】
【0020】 又は
【0021】
【化2】
【0022】 によって表され、上式のそれぞれにおいて、Rは、約12〜約200個の炭素原
子であり、一つの実施形態では約12〜約150個の炭素原子、別の実施形態で
は約12〜約100個の炭素原子、別の実施形態では約12〜約75個の炭素原
子、別の実施形態では約12〜約50個の炭素原子、別の実施形態では約18〜
約30個の炭素原子を有するヒドロカルビル基である。ある実施形態では、Rは
アルキル基又はアルケニル基である。
【0023】 ある実施形態では、少なくとも2種のヒドロカルビル置換型のコハク酸又はコ
ハク酸無水物の混合物が使用される。上記酸又は無水物のヒドロカルビル置換基
は、平均約12〜約24個の炭素原子を有し、一つの実施形態では約14〜約1
8個の炭素原子、及び別の実施形態では16個の炭素原子を有する。他の酸又は
無水物のヒドロカルビル置換基は平均約60〜約200個の炭素原子を有し、一
つの実施形態では約60〜約150個の炭素原子、別の実施形態では約60〜約
100個の炭素原子、及び更に別の実施形態では約60〜約75個の炭素原子を
有する。 上記式のヒドロカルビル基Rはα−オレフィン又はα−オレフィン部分より誘
導してもよい。そのα−オレフィン類には、1−ドデセン、1−トリデセン、1
−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1
−オクタデセン、1−エイコセン、1−ドコセン、1−トリアコテンなどが含ま
れる。有用なα−オレフィン部分には、C1518のα−オレフィン、C1216
α−オレフィン、C1416のα−オレフィン、C1418のα−オレフィン、C1618のα−オレフィン、C1824のα−オレフィン、C1830のα−オレフィン
などが含まれる。2つ以上の前述のα−オレフィン類又はα−オレフィン部分の
いずれかの混合物を使用してもよい。
【0024】 ある実施形態では、上記の式のRは、オレフィンオリゴマー又はポリマーより
誘導されるヒドロカルビル基である。上記オレフィンオリゴマー又はポリマーは
、2〜約10個の炭素原子、一つの実施形態では約3〜約6個の炭素原子、及び
別の実施形態では約4個の炭素原子をもつオレフィンモノマーより誘導されても
よい。モノマーの例としては、エチレン;プロピレン;ブテン−1;ブテン−2
;イソブテン;ペンテン−1;ヘプテン−1;オクテン−1;ノネン−1;デセ
ン−1;ペンテン−2;又はそれらの2つ以上の混合物が含まれる。 ある実施形態では、上記式のRはポリイソブテン基である。そのポリイソブテ
ン基は、ブテン含有量が約35〜約75質量%及びイソブテン含有量が約30〜
約60質量%であるC4精油分流の重合によって製造されてもよい。 ある実施形態では、上記式のRは、高い含有量、すなわち少なくとも約50%
のメチルビニリデン異性体、及び別の実施形態では少なくとも約70%のメチル
ビニリデンを有する、ポリイソブテンから誘導されるポリイソブテン基である。
好適なメチルビニリデンの含有量が高いポリイソブテンには、三フッ化ホウ素の
触媒を使用して調製するものが含まれる。メチルビニリデン異性体がオレフィン
組成物全体の高含有量率に含まれるようなポリイソブテンの調製については、米
国特許第4,152,499号及び第4,605,808号に記載されており、
それぞれの明細書を参考として本明細書に組み入れる。
【0025】 ある実施形態では、ヒドロカルビル置換型コハク酸又はコハク酸無水物(A)
は、ヒドロカルビル置換基及びコハク酸基からなる。そのヒドロカルビル置換基
は、上述のようなオレフィンポリマーより誘導され、ある実施形態では数平均分
子量が約750〜約3000、別の実施形態では数平均分子量が約900〜約2
000の範囲である。上記ヒドロカルビル置換型コハク酸又はコハク酸無水物は
、ヒドロカルビル置換基の各当量に対し、その構造内に平均少なくとも約1.3
のコハク酸基が存在し、ある実施形態では約1.5〜約2.5、別の実施形態で
は約1.7〜約2.1のコハク酸基が存在することにより特徴づけられる。 本発明の目的のために、ヒドロカルビル置換型コハク酸又はコハク酸無水物の
ヒドロカルビル置換基の当量は、ヒドロカルビル置換基が誘導されたポリオレフ
ィンの数平均分子量(Mn)をヒドロカルビル置換型コハク酸又はコハク酸無水
物に存在するすべてのヒドロカルビル置換基の全質量で割ることによって得られ
る数字であると考えられる。従って、ヒドロカルビル置換型アシル化剤すべての
ヒドロカルビル置換基の全質量40,000及びヒドロカルビル置換基の由来す
るポリオレフィンに対するそのMn値の2000によって特徴づけられる場合、
置換型コハク酸又はコハク酸無水物は、全体で置換基の当量20(40,000
/2000=20)であると特徴づけられる。
【0026】 ヒドロカルビル置換型コハク酸又はコハク酸無水物に存在する置換基当量に対
するコハク酸基の比率(「コハク酸」比率とも呼ばれる)は、当業者であれば従
来の技術を使用して(例えばけん化価又は酸価から)決定し得る。例えば、次式
は、無水マレイン酸を使用した場合のコハク酸比率を計算するために使用し得る
。 SR=(Mnx(アシル化剤のSap.No.))/((56100x2)−(
98xアシル化剤のSap.No.)) この式では、SRはコハク酸比率、Mnは数平均分子量、そしてSap.No
.はけん化数である。上記の式において、アシル化剤のSap.No.=最終反
応混合物の測定したSap.No./AIであり、その際AIは、0〜1の間の
数字として表される活性成分の含有量であるが、0に等しくはない。従って、活
性成分含有量が80%であることは、AI値が0.8に相当する。AI値は、最
終反応混合物における未反応のポリアルケンの量を決定するために使用し得るカ
ラムクロマトグラフィーのような技術を使用して計算することができる。おおよ
その推定値としては、AI値は未反応のポリアルケンのパーセンテージを100
から引いて決定される。
【0027】 3.2 共反応物(B) ある実施形態では、(B)は多価アルコールである。例えば、その多価アルコ
ールは次式によって表される化合物であり得る。 R−(OH)m 前述の式中、Rはmの結合価を有する有機基であり、Rは炭素と酸素の結合を
介してOH基と結合し、mは2から約10の整数であり、ある実施形態では2〜
約6である。上記多価アルコールはグリコール、ポリオキシアルキレングリコー
ル、炭水化物、又は部分的にエステル化する多価アルコールであってもよい。使
用し得る上記多価アルコールの例としては、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジブチレング
リコール、トリブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、2,3−ジメチ
ル−2,3−ブタンジオール、2,3−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキ
サンジオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、1,7−ヘプ
タンジオール、2,4−ヘプタンジオール、1,2,3−ヘキサントリオール、
1,2,4−ヘキサントリオール、1,2,5−ヘキサントリオール、2,3,
4−ヘキサントリオール、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタン
トリオール、2,2,6,6−テトラキス−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ
ノール、1,10−デカンジオール、ジギタロース、2−ヒドロキシメチル−2
−メチル−1,3−プロパンジオール−(トリ−メチロールエタン)、又は2−
ヒドロキシメチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール−(トリメチロプロ
パン)などが挙げられる。前述の2つ以上の混合物を使用し得る。
【0028】 ある実施形態では、上記多価アルコールは糖、デンプン、又はそれらの混合物
である。これらの例としては、エリスリトール、トレイトール、アドニトール、
アラビトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、エリスロース、フ
コース、リボース、キシルロース、アラビノース、キシロース、グリコース、フ
ルクトース、ソルボース、マンノース、ソルビタン、グルコサミン、スクロース
、ラムノース、グリセルアルデヒド、ガラクトースなどが挙げられる。前述の2
つ以上の混合物を使用し得る。 ある実施形態では、上記多価アルコールは、次式で表される化合物であり、 HO(CH2CH(OH)CH2O)nH 式中、nは1〜約5の範囲の数であり、ある実施形態では1〜約3である。例と
しては、グリセロール、ジグリセロール、トリグリセロールなどが挙げられる。
混合物(すなわち、このような多価アルコールを生成するために工業手順によっ
て製造するとき、様々なnの値を有する種類が分布する状態でnには目標値があ
る)並びに前述の異性体を使用し得る。 ある実施形態では、上記多価アルコールは、少なくとも3個のヒドロキシル基
を有する多価アルコールであり、その際ヒドロキシル基のいくつかは約8〜約3
0個の炭素原子を有する脂肪族モノカルボン酸とエステル化されているが、少な
くとも2個のヒドロキシル基はエステル化されていない。例としては、グリセロ
ールのモノオレエート、グリセロールのモノステアレート、ソルビトールのモノ
オレエート、ソルビトールのジステアレート、エリスリトールのジドデカノネー
トなどが挙げられる。前述の2つ以上の混合物を使用し得る。
【0029】 別の実施形態では、(B)はポリアミンである。好適なポリアミンは、脂肪族
、脂環式、複素環式、又は芳香族の化合物であってもよい。実施例には、アルキ
レンポリアミン及び複素環式ポリアミンが含まれる。このアルキレンポリアミン
は、次式の
【0030】
【化3】
【0031】 表され、式中nの平均値が1〜約10であって、一つの実施形態では2〜約7で
あり、「アルキレン」基は、1〜約10の炭素原子を有し、一つの実施形態では
2〜約6の炭素原子を有し、それぞれのRは独立して水素又は炭素原子が約30
個以下の脂肪族又はヒドロキシ置換型脂肪族基である。これらのアルキレンポリ
アミンには、エチレンポリアミン、ブチレンポリアミン、プロピレンポリアミン
、ペンチレンポリアミンなどが含まれる。高級同族体及び関連するピペラジン及
びN−アミノアルキル置換型ピペラジンのような複素環式アミンも含まれる。こ
のようなポリアミンの具体例には、エチレンジアミン、トリエチレンテトラミン
、トリス−(2−アミノエチル)アミン、プロピレンジアミン、トリメチルジア
ミン、トリプロピレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサエチレン
ヘプタミン、ペンタエチレンヘキサミン、又は2つ以上のそれらの混合物が含ま
れる。
【0032】 上述のそれらのうちエチレンポリアミンは有用である。このようなポリアミン
は、カーク・オステマー著「エンサイクロペディア・オブ・ケミカル・テクノロ
ジー」(Kirk Othmer's "Encyclopedia of Chemical Technology")、2版、7
巻、22〜37頁、インターサイエンス・パブリッシャーズ、ニューヨーク(1
965)中のエチレンアミンの表題中に詳細に記載されている。このようなポリ
アミンは、エチレンジクロリドとアンモニアとの反応、又はエチレンイミンと、
水やアンモニアなどのような開環試薬との反応によって、最も都合よく調製され
る。これらの反応は結果としてピペラジンのような環状縮合生成物を含むポリア
ルキレンポリアミンの錯体混合物の生成をもたらす。エチレンポリアミン混合物
は有用である。
【0033】 上記ポリアミンは、更に複素環式ポリアミンであってもよい。複素環式ポリア
ミンには、アジリジン、アゼチジン、アゾリジン、テトラ−及びジヒドロピリジ
ン、ピロール、インドール、ピペリジン、イミダゾール、ジ−及びテトラヒドロ
イミダゾール、ピペラジン、イソインドール、プリン、モルホリン、チオモルホ
リン、N−アミノアルキルモルホリン、N−アミノアルキルチオモルホリン、N
−アミノアルキルピペラジン、N,N’−ジアミノアルキルピペラジン、アゼピ
ン、アゾシン、アゾニン、アゼシン、及びテトラ−、ジ−及び上述のそれぞれの
ペルヒドロ誘導体、及び2つ以上のこれらの複素環式アミンの混合物がある。有
用な複素環式アミンは、複素環に窒素、酸素、及び/又はイオウのみを含有する
飽和の5員及び6員複素環式アミン、特にピペリジン、ピペラジン、チオモルホ
リン、モルホリン、ピロリジンなどである。ピペリジン、アミノアルキル置換型
ピペリジン、ピペラジン、アミノアルキル置換型ピペラジン、モルホリン、アミ
ノアルキル置換型モルホリン、ピロリジン、及びアミノアルキル置換型ピロリジ
ンは有用である。通常、アミノアルキル置換基は、複素環の部分を形成する窒素
原子上で置換する。このような複素環式アミンの具体例には、N−アミノプロピ
ルモルホリン、N−アミノエチルピペラジン、及びN,N’−ジアミノエチルピ
ペラジンが含まれる。
【0034】 更に別の実施形態では、(B)はヒドロキシアミンである。そのヒドロキシア
ミンは、一級、二級、又は三級アミンであってもよい。「ヒドロキシアミン」及
び「アミノアルコール」という用語は同じ部類の化合物を表すので、交換して使
用することができる。ある実施形態では、そのヒドロキシアミンは(a)N−(
ヒドロキシル置換型ヒドロカルビル)アミン、(b)(a)のヒドロキシル置換
型ポリ(ヒドロカルビル)類似体、又は(a)と(b)の混合物である。そのヒ
ドロキシアミンは、1〜約40個の炭素原子を含有するアルカノールアミンであ
り、一つの実施形態では1〜約20個の炭素原子、及び別の実施形態では1〜約
10個の炭素原子を含有するアルカノールアミンであり得る。
【0035】 上記ヒドロキシアミンは、一級、二級又は三級アルカノールアミン、又は2つ
以上のそれらの混合物であってもよい。これらのヒドロキシアミンはそれぞれ、
次式で表すことができ、
【0036】
【化4】
【0037】 式中、それぞれのRは独立して1〜約8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基
、又は2〜約8個の炭素原子を有するヒドロキシル置換型ヒドロカルビル基であ
り、R’は約2〜約18個の炭素原子を有する二価の炭化水素基である。典型的
に各Rは、炭素原子が7個までの低級アルキル基である。このような式中の−R
’−OH基は、ヒドロキシル置換型ヒドロカルビル基を表す。R’は、非環式、
脂環式、又は芳香族基であり得る。典型的に、R’は、エチレン、1,2−プロ
ピレン、1,2−ブチレン、1,2−オクタデシレンなどの基のような非環式の
直鎖状又は分枝状のアルキレン基である。
【0038】 2つのR基が同一の分子中に存在する場合、それらは直接の炭素−炭素結合で
結合するか、又はへテロ原子(例えば、酸素、窒素、又はイオウ)を介して、5
員環、6員環、7員環、又は8員環の構造を形成する。このような複素環式化合
物アミンの例として、N−(ヒドロキシル低級アルキル)−モルホリン、−チオ
モルホリン、−ピペリジン、−オキサゾリジン、−チアゾリジンなどが挙げられ
る。 そのヒドロキシアミンは、エーテルN−(ヒドロキシ置換型ヒドロカルビル)
アミンであってもよい。これらは、上記のヒドロキシアミンのヒドロキシル置換
型ポリ(ヒドロカルビル)類似体であってもよい(これらの類似体は、更にヒド
ロキシル置換型オキシアルキレン類似体も含む)。このようなN−(ヒドロキシ
ル置換型ヒドロカルビル)アミンは、エポキシドを前述のアミンと反応させるこ
とにより都合よく調整でき、次式で表され:
【0039】
【化5】
【0040】 式中xは約2〜約15の数、そしてR及びR’は上述の通りである。
【0041】 これらのヒドロキシアミンのポリアミン類似体、特にアルコキシル化アルキレ
ンポリアミン(例えば、N,N−(ジエタノール)−エチレンジアミン)を使用
してもよい。このようなポリアミンは、アルキレンアミン(例えば、エチレンジ
アミン)を、1つ以上の2〜約20個の炭素を有するアルキレンオキシド(例え
ば、エチレンオキシド、オクタデセンオキシド)と反応させることにより製造で
きる。同様のアルキレンオキシド−アルカノールアミン反応生成物は、前述の一
級、二級、又は三級アルカノールアミンとエチレン、プロピレン、又は高級エポ
キシドを1:1又は1:2のモル比で反応させることによって生じる生成物のよ
うに使用し得る。このような反応を行う場合の反応体の比率及び温度は、当業者
には周知である。
【0042】 アルコキシル化アルキレンポリアミンの具体例には、N−(2−ヒドロキシエ
チル)エチレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−エチレン−
ジアミン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、モノ(ヒドロキシプロピ
ル)置換型ジエチレントリアミン、ジ(ヒドロキシプロピル)置換型テトラエチ
レンペンタミン、N−(3−ヒドロキシブチル)テトラメチレンジアミンなどが
含まれる。上記に図示したヒドロキシアルキレンポリアミンをアミノ基又はヒド
ロキシ基を介して縮合して得られる高級同族体は、同様に有用である。アミノ基
を介した縮合は、結果としてアンモニアが除去されて高級アミンを形成し、一方
ヒドロキシ基を介した縮合は、結果として水が除去されてエーテル結合を含有す
る生成物をもたらす。2つ以上の前述のモノアミン又はポリアミンのいずれかの
混合物も有用である。
【0043】 N−(ヒドロキシル−置換型ヒドロカルビル)アミンの例としては、モノ−、
ジ−、及びトリエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノ
ールアミン、ジ−(3−ヒドロキシルプロピル)アミン、N−(3−ヒドロキシ
ブチル)アミン、N−(4−ヒドロキシブチル)アミン、N,N−ジ−(2−ヒ
ドロキシルプロピル)アミン、N−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン及びそ
のチオ類似体、N−(2−ヒドロキシエチル)シクロヘキシルアミン、N−3−
ヒドロキシルシクロペンチルアミン、o−、m−及びp−アミノフェノール、N
−(ヒドロキシエチル)ピペラジン、N,N’−ジ(ヒドロキシルエチル)ピペ
ラジンなどが含まれる。
【0044】 更にヒドロキシアミンは、米国特許第3,576,743号に記載されるヒド
ロキシ置換型一級アミンであり、次の一般式で表され、 Ra−NH2 式中、Raは、少なくとも1つのアルコール性ヒドロキシ基を含有する一価の有
機基である。Raの全体の炭素原子の数は、好ましくは約20個を越えない。全
体で約10個以下の炭素原子を含有するヒドロキシ置換型脂肪族一級アミンは有
用である。ポリヒドロキシ置換型アルカノール一級アミンが、ただ1つのアミノ
基を持ち(すなわち、一級のアミノ基)、約10個以下の炭素原子及び約6個以
下のヒドロキシル基を含有する1つのアルキル置換基を持つ場合は、有用である
。これらのアルカノール一級アミンは、Ra−NH2に相当し、その際、Raはモ
ノ−O、又はポリヒドロキシ置換型アルキル基である。少なくとも1つのそのヒ
ドロキシル基が一級アルコール性ヒドロキシル基であることが望ましい。上記ヒ
ドロキシ置換型一級アミンの具体例には、2−アミノ−1−ブタノール;2−ア
ミノ−2−メチル−1−プロパノール;p−(β−ヒドロキシエチル)−アニリ
ン;2−アミノ−1−プロパノール;3−アミノ−1−プロパノール;2−アミ
ノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール;2−アミノ−2−エチル−1,3
−プロパンジオール;N−(β−ヒドロキシプロピル)−N’−(β−アミノエ
チル)−ピペラジン;トリス−(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリスメチ
ロールアミノメタンとして知られる);2−アミノ−1−ブタノール;エタノー
ルアミン;β−(β−ヒドロキシエトキシ)−エチルアミン;グルカミン;グル
ソアミン;4−アミノ−3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブテン(イソプレン
オキサイドをアンモニアと反応させることにより当業者に知られる手順に従って
調製することが可能である);N−3(アミノプロピル)−4−(2−ヒドロキ
シエチル)−ピペラジン;2−アミノ−6−メチル−6−ヘプタノール;5−ア
ミノ−1−ペンタノール;N−(β−ヒドロキシエチル)−1,3−ジアミノプ
ロパン;1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロパン;N−(β−ヒドロキシエ
トキシエチル)−エチレンジアミン;トリスメチロールアミノメタンなどが挙げ
られる。
【0045】 1つ以上のヒドロキシアルキル置換基を窒素原子上に有するヒドロキシアルキ
ルアルキレンポリアミンも有用である。有用なヒドロキシアルキル−置換型アル
キレンポリアミンには、ヒドロキシアルキル基が低級ヒドロキシアルキル基、す
なわち8個未満の炭素原子を有するものが含まれる。このようなヒドロキシアル
キル置換型ポリアミンの例には、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミ
ン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、1−(2−ヒド
ロキシエチル)−ピペラジン、モノヒドロキシプロピル置換型ジエチレントリア
ミン、ジヒドロキシプロピル置換型テトラエチレンペンタミン、N−(3−ヒド
ロキシブチル)テトラメチレンジアミンなどが含まれる。上記に図示したヒドロ
キシアルキレンポリアミンをアミノ基又はヒドロキシ基を介して縮合して得られ
るような高級同族体は、同様に有用である。アミノ基を介した縮合は、結果とし
てアンモニアが除去されて高級アミンを形成し、ヒドロキシ基を介した縮合は、
結果として水が除去されてエーテル結合を含有する生成物をもたらす。
【0046】 3.3 (A)及び(B)の反応生成物 本発明の過程の段階(I)における成分(A)及び(B)の反応生成物は、第
一の中間生成物である。成分(B)が多価アルコールであるとき、この生成物は
エステル又は部分的エステルである可能性がある。(B)がポリアミンであると
き、この生成物は、アミド、イミド、塩、アミド/塩、部分アミド又2つ以上の
それらの混合物である可能性がある。成分(B)がヒドロキシアミン、多価アル
コール及びポリアミンの混合物、多価アルコール及びヒドロキシアミンの混合物
、又はポリアミン及びヒドロキシアミンの混合物であるとき、本生成物は、エス
テル、部分的エステル、アミド、部分的アミド、アミド/塩、イミド、エステル
/塩、塩、又は2つ以上のそれらの混合物である可能性がある。上記塩は、酸又
は無水物、並びにポリアミン又はヒドロキシアミンの分子の残基を包含する内部
の塩であって、カルボキシル基の1つが同一基内で窒素原子とイオン的に結合す
るか;又は上記塩は外部の塩であって、イオン性塩基は同一分子の一部ではない
窒素原子によって形成してもよい。段階(I)において、成分(A)及び(B)
をともに混合し、有効な温度に加熱して、前述の第一の中間生成物を形成する。
ある実施形態では、その温度は約30℃〜約120℃の範囲であり、別の実施形
態では約50℃〜約90℃である。その反応時間は典型的に、約1〜約120分
であり、ある実施形態では、約1〜約60分である。成分(A)及び(B)は、
反応中は通常は液体中、実質的には不活性の有機液体溶媒/希釈液中に分散又は
溶存してもよい。ある実施形態では、成分(A)及び(B)は、(A)対(B)
の比率が約3:1〜約1:2と同等になるのに十分な量が反応する。ある実施形
態では、この比率は約1:1〜約1:2であり、別の実施形態では、約1:1.
4〜約1:1.9である。
【0047】 段階(II)において、段階(I)に由来する第一の中間生成物を十分な温度
に加熱して、反応中に生じる水とともに第二の中間生成物を生成する。その温度
は約130℃〜約210℃の範囲であり、一つの実施形態では約135℃〜約1
50℃である。その反応時間は典型的に、約1〜約10時間であり、ある実施形
態では、約1.5〜約3時間である。(B)が多価アルコールであるとき、第二
の中間生成物は、1つ以上のビスエステル、トリエステル、又はエステルあるい
はエステル、及び酸の官能性を含む下位の(約2〜約6、ある実施形態では約2
〜約4)オリゴマーを含有する。(B)がポリアミンであるとき、第二の中間生
成物は、1つ以上のビスアミド、ビスイミド、アミド/イミド、又はアミド、イ
ミド、アミド/イミド、酸及び/又は塩の官能性を含む下位の(約2〜約6、あ
る実施形態では約2〜約4)オリゴマーを含有する。(B)がヒドロキシアミン
であるとき、第二の中間生成物は、1つ以上のビスアミド、ビスエステル、エス
テル/アミド、又はエステル、アミド、酸及び/又は塩の官能性を含む下位の(
約2〜約6、別の実施形態では約2〜約4)オリゴマーを含有する。(B)が多
価アルコール、ポリアミン及び/又はヒドロキシアミンの混合物であるとき、第
二の中間生成物は、いずれの多価アルコール、ポリアミン及び/又はヒドロキシ
アミンを使用したかによって、1つ以上の上述の生成物を含む。段階(II)に
おいて、反応水の部分を既知の技術を使用して(例えば、蒸留、水の共沸除去、
モレキュラーシーブなど)第二の中間生成物と分離して、所望の部分的に脱水し
た生成物を与える。成分(A)がコハク酸無水物であるとき、除去される反応水
の量は、一般に、当量のコハク酸無水物につき水は約0.2〜約0.9モルであ
り、ある実施形態では当量のコハク酸無水物につき水は約0.3〜約0.8モル
、別の実施形態では当量のコハク酸無水物につき水は約0.4〜約0.6モルで
ある。成分(A)がコハク酸であるとき、除去される反応水の量は、一般に、当
量のコハク酸につき水は約1.2〜約1.9モルであり、ある実施形態では当量
のコハク酸につき水は約1.3〜約1.8モル、別の実施形態では当量のコハク
酸につき水は約1.4〜約1.6モルである。
【0048】 3.4 共乳化剤 共乳化剤もまた、気泡サイズ、気泡サイズの分布、及びエマルション安定度を
更に調整するために使用してもよい。代表的な共乳化剤には、ホスファチジルコ
リン及びホスファチジルコリンを含有する組成物、及び脂肪族ベタインを含む。
更に好適であるのは、少なくとも2つの長鎖C12〜C22アルキル基を含む四級ア
ンモニウム塩及びこれらの四級アンモニウム化合物のモノ又はジエステル変異体
であり、その際エステルの官能性はそのアルキル基及び窒素の間で処理される。
特に好ましい四級アンモニウム塩は、水素添加ジタロー、ジメチルアンモニウム
メチルスルフェートである。このような共乳化剤及び追加の例は、米国特許第5
,650,222号(デスマライス(DesMarais)ら、1997年7月22日発
行)に詳細に記載されており、その明細書を参考として本明細書に組み入れる。
【0049】 上記共乳化剤は、更にソルビタン脂肪酸エステル、ジグリセロール脂肪酸エス
テル、及び/又はポリグリセロール脂肪酸エステルを含み得る。例えば、好適な
物質としては、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソル
ビタンモノステアレート、ソルビタンモノイソステアレート;ジグリセロールモ
ノラウレート、ジグリセロールモノパルミテート、ジグリセロールモノステアレ
ート、ジグリセロールモノイソステアレート;ポリグリセロールモノラウレート
、ポリグリセロールモノパルミテート、ポリグリセロールモノステアレート、ポ
リグリセロールモノイソステアレート;このような物質の実質的な部分を含む乳
化剤組成物などが挙げられる。この種の代表的な共乳化剤は、クローダ(Croda,
Inc.)(ニュージャージー州パーシッパニー)よりクリル(Crill)6として入
手可能なソルビタンイソステアレートである。この種の特に好ましい共乳化剤は
、ロンザ社(ニュージャージー州フェアローン)よりポリアルド(Polyaldo)2
−1−ISとして入手可能なポリグリセロールイソステアレートである。脂肪酸
エステル構造の代わりに脂肪酸エーテル構造を含有する同等の化合物もまた好適
である。上記脂肪酸エステル及び/又は脂肪酸エーテルのいずれかの混合物もま
た好適である。
【0050】 4.任意成分 様々な任意成分もまた、様々な理由で水性又は油性相のいずれかに含まれ得る
。例としては、酸化防止剤(例えば、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン
光安定剤、UV吸収剤)、可塑剤(例えば、ジオクチルフタラート、ジノニルセ
バケート)、難燃剤(例えば、ハロゲン化炭化水素、リン酸塩、ホウ酸塩、三酸
化アンチモン又はリン酸アンモニウム、又は水酸化マグネシウムのような無機塩
)、染料及び色素、蛍光剤、充填剤粒子(例えば、デンプン、二酸化チタン、カ
ーボンブラック、又は炭酸カルシウム)、繊維、連鎖移動剤、活性炭素粒子のよ
うな臭気吸収剤、溶存するポリマー及びオリゴマー、及び様々な理由のためにポ
リマーに通常加えられるその他の薬剤が挙げられる。このような添加物は、色、
蛍光特性、耐放射線性、放射線不透化性(例えば、鉛化合物)を与え、電荷を分
散し、入射赤外光を反射し、電波を吸収し、高内相エマルション発泡体の支柱の
湿潤性表面を形成し、又はその他の何らかの目的のために加えてもよい。
【0051】 B.高内相エマルション発泡体を得る処理条件 発泡体の調製には、一般に次の段階、すなわち:1)安定的な高内相エマルシ
ョン(HIPE)を生成し;2)発泡ポリマー構造を形成するのに適切な条件下
でこの安定なエマルションを硬化し;3)発泡ポリマー構造を任意に圧縮及び洗
浄してポリマー発泡性構造から元の残留水性層を除去し、必要であれば、ポリマ
ー気泡構造を親水性を持たせる界面活性剤及び/又は水和する塩で処理して、必
要とされる親水性を持たせる界面活性剤/水和する塩を析出させ、そして4)そ
の後にこのポリマー気泡構造を脱水すること;が含まれる。
【0052】 1.高内相エマルションの生成 高内相エマルションは、水性及び油性相の成分を約8:1〜140:1の比率
で混合することにより生成する。好ましくは、この比率は、約10:1〜約75
:1、更に好ましくは約13:1〜約65:1である。上記の説明のように、油
性相は典型的に必要であるモノマー、コモノマー、架橋剤、乳化剤、及び共乳化
剤、並びに所望の任意成分を含む。その水性相は一般に、一種の又は複数の電解
質、及び一種の又は複数の重合反応開始剤を含む。 高内相エマルションは、混合した油性相及び水性相を剪断攪拌することにより
形成し得る。剪断攪拌は、一般に、安定なエマルションを形成するために必要な
程度及び時間で行われる。このような過程はバッチ式又は連続的のいずれかを行
うことでき、一般にエマルションを生成するのに、適切な条件、すなわち水性相
の液滴が、結果として生じるポリマー発泡体が必要とされる構造特性を示す程度
に分散するような条件下で実施できる。油性相及び水性相の混合物の乳化には、
羽根車のような混合装置又は攪拌装置の使用がしばしば含まれる。 1つの好ましい高内相エマルションの生成方法には、必要な油性相及び水性相
を混合し、且つ乳化する連続工程を含む。この工程において、油性相を含有する
液体の流れを形成する。同時に、水性相を含む分離した液体の流れも形成する。
2つの分離した流れは、好適な混合室又は混合領域に好適な乳化圧力で提供され
てそこで混合され、所望の水性相対油性相の比率を得る。
【0053】 混合室又は混合領域において、混合物の流れは一般に、例えば、適切な配置及
び大きさの撹拌羽根か、又は一般に当業者には既知のその他の剪断力又は乱流混
合を付与する手段により剪断攪拌される。剪断力は、典型的に油性相/水性相の
混合した流れに対し、適切な速度と程度で適用される。一旦生成すると、安定な
液体高内相エマルションは次に混合室又は混合領域から回収又はポンプで汲み上
げられる。連続工程により高内相エマルションを形成するこの好ましい方法につ
いては、米国特許第5,149,720号(デスマライス(DesMarais)ら、1
992年9月22日発行)に詳細に記載されており、それを参考として本明細書
に組み入れる。高内相エマルションの再循環ループを有する改良型連続工程につ
いて記載されている、本発明の譲渡人に譲渡された米国特許5,827,909
号(デスマライス(DesMarais)、1998年10月27日発行)も参照のこと
(参考として本明細書に組み入れる)。米国特許第5,817,704号(シャ
イブリ(Shiveley)ら、1998年10月6日発行)に開示されるように、この
工程も2つ以上の様々な種類の高内相エマルションを同一容器内で形成すること
が可能であり、その明細書は参考として本明細書に組み入れる。この例において
は、2つ以上の油性及び水性の組合せは独立して混合し、次いで必要に応じてブ
レンドしてもよい。あるいは、米国仮特許出願番号60/158,620(カタ
ルファモ(Catalfamo)ら、1999年10月8日出願)に記載されるようなイ
ンライン混合法を使用してもよい。
【0054】 2.高内相エマルションの油性相の重合/硬化 形成される高内相エマルションは、一般に重合/硬化するべき好適な反応器、
容器又は領域に集められるか、又は注がれる。ある実施形態では、その反応容器
はポリエチレンで作成されたタブを含んでおり、最終的に重合/硬化した固体の
発泡体物質は、所望の程度まで重合/硬化が実施された後で、更に処理を行うた
めに容易にそのタブから取り出すことができる。高内相エマルションを容器に注
ぐ温度は、通常は重合/硬化の温度とほぼ同じであることが好ましい。 本発明の乳化剤は、高温で比較的に急速に硬化する間にも高内相エマルション
を安定化するのに適切である。適切な重合/硬化の条件は、モノマー及びその他
のエマルションの油性相及び水性相の構成(特に使用する乳化剤システム)、及
び使用する重合反応開始剤の種類及び量によって異なる。しかしながら、好適な
重合/硬化の条件にはしばしば、高内相エマルションを、約50℃を越える、更
に好ましくは約65℃を越える,及び最も好ましくは約80℃を越える高温で、
約20秒〜約64時間、更に好ましくは約1分〜約48時間の範囲の時間にわた
り維持することを含む。硬化時間を短縮することの可能な条件については米国特
許第5,189,070号(ブラウンズコーム(Brownscombe)ら、1993年
2月23日発行)及び米国特許出願番号09/255,22(デスマライス(De
sMarais)ら、1999年2月22日出願)に詳細に説明されている(その明細
書のそれぞれを参考として本明細書に組み入れる)。
【0055】 多孔質で水に満たされた連続気泡高内相エマルション発泡体は、一般に高内相
エマルションの硬化後に得られる。この硬化した高内相エマルション発泡体は切
断するか、又はシート用の形態にスライスし得る。硬化した高内相エマルション
発泡体のこのようなシートは、発泡体の特性を最終用途に合わせるために修正す
るのに有用な、その後に続く処理/洗浄及び脱水段階によって容易に処理するこ
とができることがわかっている。硬化した高内相エマルション発泡体は一般に、
切断/スライスして厚さを約0.08〜約2.5cmの範囲にする。
【0056】 3.高内相エマルション発泡体の処理/洗浄 調製された固体の重合した高内相エマルション発泡体は、典型的に高内相エマ
ルションを調整するために使用された水性相物質の残留物で満たされている。こ
の残留水性相物質(一般に電解質の水溶液、残留乳化剤、及び重合反応開始剤)
は、その後の処理及び発泡体の利用に先立って少なくとも部分的には除去するべ
きである。この元の水性相物質を除去するには、通常は発泡体構造を圧縮して残
留の液体を絞り出すか、及び/又は発泡体構造を水又はその他の水性洗浄溶液で
洗浄する。数回、例えば、2〜4回の圧縮及び洗浄段階を繰り返すことが多い。 元の水性相物質が必要とされる程度まで除去された後で、高内相エマルション
発泡体は、もし必要であれば、例えば、適切な親水性化する界面活性剤及び/又
は水和可能な塩の水溶液で洗浄し続けることにより処理することができる。使用
可能な親水性化する界面活性剤及び水和可能塩についてはこれまでも報告されて
いる。記載のように、高内相エマルション発泡体を親水性化する界面活性剤/水
和可能塩の溶液により、必要であれば、所望の量の親水性化する界面活性剤及び
水和可能塩が取り込まれ、発泡体が、選択した何らかの試験液で所望の粘着張力
値を示すまで処理し続ける。
【0057】 特定の吸収剤の用途には、残留電解質(すなわち、水和可能な塩)のほとんど
を発泡体から除去することが望ましいことがある。これらの状況において、発泡
体におけるこれらの残留の水和可能な塩の濃度は、この洗浄段階でできるだけ低
く、典型的には約2%以下、好ましくは約0.5%以下まで下げる。これらの塩
を除去した後、その高内相エマルション発泡体は、一般には有効な量の好適な親
水性化する界面活性剤によって処理して、発泡体を再度親水性化する必要がある
【0058】 4.発泡体の脱水 上記高内相エマルション発泡体を処理/洗浄後、一般脱水する。脱水は、発泡
体を圧縮して(好ましくは最も薄い寸法に圧縮されるような方向)残留水分を絞
り出すことにより、発泡体及び含有水分を約60〜約200℃の温度又はマイク
ロウエーブ処理に曝すことにより、真空脱水により、又は圧縮及び加熱乾燥/マ
イクロウエーブ/真空脱水の技術の組合せにより達成され得る。その脱水段階は
、一般にその高内相エマルション発泡体を使用する準備ができ、実用に耐えるほ
ど乾燥するまで実施される。多くの場合、このように圧縮脱水した発泡体は水(
水分)含有量が、乾燥質量に基づいて約50〜約500質量%、更に好ましくは
約50〜約200質量%である。続いて、圧縮した発泡体を加熱乾燥して、水分
含有量を乾燥重量質量に基づいて約5〜約40質量%、更に好ましくは約5〜約
15質量%にすることができる。 図1及び2は、先行技術及び本発明の実施例8の記載に従って製造された代表
的な発泡体を比較する顕微鏡写真である。特に、図1の発泡体(実施例8のサン
プルA)は、米国特許第5,756,395号に従って先行技術に特に好ましい
とされたジグリセロールモノオレエート乳化剤を使用して製造された。図2の発
泡体は、本発明によるASD乳化剤を使用して、実施例8(サンプルD)に従っ
て製造した。一見して明らかであるように、先行技術による発泡体及び本発明に
よる発泡体は、実質的には同一の顕微鏡的外観を示している。実施例8の特性デ
ータからも明らかであるように、本発明による乳化剤は、先行技術により製造し
た発泡体と実質的には同一の特性(例えば、水性流体に接触したときの膨張作用
、及び吸い上げ作用)を有する発泡体を提供する。
【0059】 III.試験方法 1.垂直に吊るした場合の吸い上げる高さ(Vertical Hang Sorption Height
垂直に吊るした場合の吸い上げる高さは、高内相エマルション発泡体が重力抵
抗に逆らって流体を吸い上げる能力を測定する。垂直に吊るした場合の吸い上げ
る高さ(VHSH)を測定する試験方法は、米国特許出願番号09/042,429
(デスマライス(DesMarais)、1998年3月13日出願)に開示されており
、その明細書を参考として本明細書に組み入れる。本発明の目的のためには、0
cmの90%の吸い上げ力のVHSH値が報告されている。
【0060】 2.膨張係数 膨張係数とは、高内相エマルション発泡体を水性流体に曝して、つぶれた状態
から膨張状態に拡大する能力の測定値である。膨張係数を測定するための試験方
法は、米国特許第5,650,222号(デスマライス(DesMarai)ら、199
7年7月22日)に記載されており、その明細書を参考として本明細書に組み入
れる。
【0061】 3.総酸価 「総酸価(TAN)」という用語は、生成物又は組成物の酸性度を中和するの
に必要な水酸化カリウム(KOH)の量の測定値をいう。試験するサンプルはト
ルエン及びt−ブチルアルコール溶媒に溶解させて、テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムヒドロキシド溶液とともに電位差滴定する。トルエン及びt−ブチルアル
コール溶媒は100mlの25%メタノーリック−t−ブチルアルコール及び2
00mlのイソプロピルアルコールをトルエンで希釈して全量を1リットルにす
ることにより調製される。テトラ−n−ブチルアンモニウムヒドロキシド溶液は
、メチルアルコール中に25質量%の溶液である。メトローム標準pH組合せガ
ラス電極(Metrohm Standard pH Combination Glass Electrode)EA120(
KClの3M溶液)、すなわちガラス電極プラス基準電極の組合せを使用する。
変曲に相当する終点は、滴定曲線より得られ、酸価が計算される。
【0062】 4.総塩基価 「総塩基価(TBN)」という用語は、生成物又は組成物の塩基性度を中和す
るのに必要な酸(過塩素酸又は塩酸)の量の測定値をKOH当量で表したものを
いう。それは、ASTM標準方法D2896を使用して測定し得る。
【0063】 5.全窒素 ASTM標準方法E258に記載されるように、修正ケルダール(Kjeldahl)
窒素方法が、好適である。
【0064】
【実施例】
V.実施例 実施例1−7は、本発明に従った高内相エマルション発泡体を調製するための
使用に適切なアルケニルコハク酸誘導体乳化剤(ASD)の様々な実施形態を調
製する方法を図示する。実施例8は、ASD乳化剤を使用する高内相エマルショ
ン発泡体の調製法及びこのような発泡体の特性を示している。
【0065】 実施例1 熱電対、上端がN2注入口である添加漏斗、上端が水コンデンサーであるディ
ーン−スターク(Dean-Stark)トラップ、及びオーバーヘッド撹拌機を取付けた
、5リットルの四つ口フラスコに、C1830アルケニルコハク酸無水物(174
0.8g、3.71モル)を投入する。フラスコの内容物を撹拌し、64℃まで
加熱する。ジエタノールアミン(590g、5.62モル)を添加漏斗から35
分にわたって加える。その混合物は発熱して105℃となる。その混合物を20
分をかけて140℃に加熱し、その温度で2時間40分維持する。反応水(24
g)を除去する。生成物は、TANがKOH53mg/gであり、TBNがKO
H53.7mg/gである。
【0066】 実施例2 熱電対、上端がN2注入口である添加漏斗、上端が水コンデンサーであるディ
ーン−スターク(Dean-Stark)トラップ、及びオーバーヘッド撹拌機を取付けた
、5リットルの四つ口フラスコに、C1830アルケニルコハク酸無水物(171
5g、3.66モル)を投入する。フラスコの内容物を撹拌し、50℃まで加熱
する。ジエタノールアミン(653g、6.22モル)を添加漏斗から25分を
かけて加える(反応が進行し、120℃に発熱する)。この混合物を140℃ま
で加熱し、その温度で5時間保つ。反応水(35g)を除去する。生成物は、T
ANがKOH37mg/gであり、TBNがKOH57mg/gである。
【0067】 実施例3 熱電対、上端がN2注入口である添加漏斗、上端が水コンデンサーであるディ
ーン−スターク(Dean-Stark)トラップ、及びオーバーヘッド撹拌機を取付けた
、5リットルの四つ口フラスコに、C1830アルケニルコハク酸無水物(213
3g、4.55モル)を投入する。フラスコの内容物を撹拌し、64℃まで加熱
する。グリセロール(628g、6.83モル)を添加漏斗から20〜25分を
かけて加える。その混合物を40分をかけて150℃に加熱する。反応混合物の
温度を150℃から170℃に5時間をかけて上昇させ、170℃でさらに1時
間維持する。反応水(45g)を除去する。生成物は、TANがKOH38mg
/gである。
【0068】 実施例4 オーバーヘッド撹拌機、熱電対、及び上端がN2注入口である添加漏斗、上端
が水コンデンサーであるディーン−スターク(Dean-Stark)トラップを取付けた
、3リットルの四つ口フラスコに、C1830アルケニルコハク酸無水物(136
0.6g、2.90モル)を投入する。フラスコの内容物を撹拌し、63℃まで
加熱する。ジエタノールアミン(406g、3.87モル)を添加漏斗から27
分をかけて加える。添加する間、その反応混合物は、発熱して114℃に達する
。その温度を15分をかけて140℃まで外部から加熱して、その温度で45分
間維持する。反応水(18g)を除去する。混合物は室温まで冷却する。最終製
品のTANは、KOH60.7mg/gである。
【0069】 実施例5 止め栓排水、オーバーヘッド撹拌機、熱電対、上端がN2注入口である添加漏
斗、及び上端が水コンデンサーであるディーン−スターク(Dean-Stark)トラッ
プを取付けた、2リットルの四つ口フラスコに、C1830アルケニルコハク酸無
水物(1050.3g、2.24モル)を投入する。フラスコの内容物は、60
℃まで加熱する。トリエタノールアミン(158.7g、1.06モル)及びグ
リセロール(293.9g、3.19モル)を連続的に30分間にわたって加え
る。トリエタノールアミンを添加する間、その反応混合物は、発熱して90℃に
達する。グリセロールの添加が完了したとき、その反応混合物を撹拌し、140
℃まで加熱し、その温度で5時間維持して粘稠な茶色の液体の形態の最終生成物
を得る。反応水(25g)を除去する。生成物は、TANがKOH29.3mg
/g、TBNがKOH39.8mg/g、そして窒素含有量が0.98質量%で
ある。
【0070】 実施例6 熱電対、上端がN2注入口である添加漏斗、上端が水コンデンサーであるディ
ーン−スターク(Dean-Stark)トラップ、及びオーバーヘッド撹拌機を取付けた
、1リットルの四つ口フラスコに、C1830アルケニルコハク酸無水物(251
.4g、0.57モル)及びC16〜C18のα−オレフィン類の混合物(140.
3g)を投入する。フラスコの内容物を撹拌し、90℃に加熱する主にテトラエ
チレンペンタミン(29.6g、0.71モル)に相当するポリアミンに基づく
生成物を、添加漏斗から滴下する。その混合物は発熱して110℃となる。その
混合物を100℃で3.5時間維持する。反応水(3.15g)を除去する。生
成物は、TANがKOH49.7mg/gである。
【0071】 実施例7 熱電対、上端がN2注入口である添加漏斗、上端が水コンデンサーであるディ
ーン−スターク(Dean-Stark)トラップ、及びオーバーヘッド撹拌機を取付けた
、1リットルの四つ口フラスコに、C1830アルケニルコハク酸無水物(315
.6g、0.72モル)及びC16〜C18のα−オレフィン類の混合物(167.
0g)を投入する。フラスコの内容物を撹拌し、90℃に加熱する。主にテトラ
エチレンペンタミン(30g、0.72モル)に相当するポリアミンに基づく生
成物を、添加漏斗から10分をかけて加える。その混合物は発熱して120℃と
なる。その混合物を撹拌しながら100℃で3.5時間維持する。反応水(4.
0g)を除去する。生成物は、TANがKOH55.4mg/gである。
【0072】 実施例8 ASD乳化剤を使用して調製される高内相エマルションからの発泡体の調製 A)高内相エマルションの調製 4%の塩化カルシウム及び0.05%過硫酸カリウムを含有する水溶液は、適
量の水に適切な量の塩を溶解させることにより調製する。例えば、無水塩化カル
シウム(3.5kg)及び過硫酸カリウム(43.7g)を83.4Lの水に溶
解する。これは、高内相エマルションを形成する連続工程に使用する水性相の流
れを提供する。 油性相は適切な量のモノマー、乳化剤(複数のこともあり)、及び/又はその
他の油性相の成分を混合することにより調製する。例えば、好適な油性相は、下
記の表1に一覧する成分を混合することによって調製する。 A及びBと表されるサンプルは対照物質として存在し、米国特許第5,786
,395号に記載されるように、主要な乳化剤としてジグリセロールモノオレエ
ートを使用する。B及びCと表されるサンプルは本発明に従って調製され、酸化
的に安定な乳化剤を使用する。熟成中、先行技術による乳化剤を使用して調製し
た発泡体A及びBは、本発明の乳化剤を使用して調製した発泡体に比較して、特
徴的な鼻につく悪臭を示した。
【0073】
【表1】
【0074】 EHA及びHDDAは、アルドリッチ・ケミカル(Aldrich Chemical Co.)(
ウィスコンシン州ミルウォーキー)より市販される。 DVB−42は、ダウ・ケミカル(Dow Chemical)(ミネソタ州ミッドランド
)より市販される。 ジグリセロールモノオレエート(DGMO)は、前述の米国特許第5,786
,395号の実施例1に記載されるポリグリセロールエステルを調製する一般手
順に従って調製してもよい。 ASD乳化剤は、ルブリゾール(Lubrizol Corp.)(オハイオ州ウィクリフ)
より市販され得る。 PIEは、ロンザ(Lonza Corp.)(ニュージャージー州フェアローン)より
ポリアルド(Polyaldo)2−1−ISとして市販される。 DTDMAMSは、ウィトコ(Witco Corp.)(コネチカット州グレニッチ)
より市販される。 T−765は、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemica
ls Corp.)(High Point、NC)より市販される。
【0075】 油性相(25℃)及び水性相(65℃)の分離した流れは、米国特許第5,8
27,909号の実施例1に記載されるように、動的混合装置に投入される。流
速、撹拌羽根の速度、及び再循環速度を調整して、油性相対水性相の比率が45
:1である安定した高内相エマルションを得る。各サンプルについての処理条件
は、下記の表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】 B)高内相エマルションの重合/硬化 再循環しない、動的混合領域より流れる高内相エマルションは、直径17イン
チ(43cm)及び高さ7.5インチ(10cm)の丸いポリプロピレンタブに
、セルコン(Celcon)プラスチック製の同軸インサートにより集める。インサー
トは根元が直径5インチ(12.7cm)、先端が直径4.75インチ(12c
m)で、高さは6.75インチ(17.1cm)である。上記の高内相エマルシ
ョンを含有するタブは、65℃に維持した室内に16時間置かれ、泡を形成する
ためにモノマーを重合及び架橋させる。
【0078】 C)発泡体洗浄及び脱水 硬化した高内相エマルション発泡体は、硬化用タブより取り出す。この時点で
発泡体は、重合モノマーの約14倍の質量の(溶存乳化剤、電解質、反応開始剤
残留、及び反応開始剤を含有する)残留水性相を有する。この発泡体は、鋭い往
復鋸歯によって厚さが0.078インチ(2mm)のシートにスライスする。こ
れらのシートを、次に発泡体の残留水性相の内容を重合物質の重量の約5倍(5
X)まで減少する減圧装置を取り付けた多孔質ニップロールで圧縮する。この時
点で、そのシートは60℃の水で再度満たされており、次に減圧装置つきの多孔
質ニップロールを通して、水性相の内容を重合物質の重量の約2倍(2X)まで
減少する。発泡体のCaCl2含有量は約2%未満である。 上記の表中のA及びDで表されるサンプルについては、発泡体を次いで、0.
25%及び0.5%のCaCl2濃度の非イオン乳化剤(ロンザ社(ニュージャ
ージー州フェアローン)より入手可能なペゴスパース(Pegosperse)200ML
)を含有する溶液で満たす。その満たしたウェブを、水含有量を約1Xに減少す
る連続の3多孔質ニップロールに通す。ポリマー発泡体を非イオン乳化剤で分割
すると、それらの湿潤性を増大すると考えられている。 次いで、すべての泡のサンプルを、空気中で約16時間乾燥した。このような
乾燥により、水分含有量を重合物質の約5質量%未満に減少する。
【0079】 表3は、サンプルA−Dの特性データを示す。
【0080】
【表3】
【0081】 これらの実施例で生成する発泡体は、連続気泡で、有用な特性を持つと気づく
ときには十分に硬化している。それぞれは、用途によって親水性の又は疎水性の
いずれかに後処理が可能である。組成は各パラメーターを変更することにより、
Tg(Tgを低減するモノマーの濃度の変更)、気泡サイズ(剪断力又はRPM
を増大することにより縮小)、密度(W:O比率を変化することにより減少)、
強度(スチレンを添加することにより増強)などのような特性を修正し得る。
【0082】 本発明の特定の実施形態を説明してきたが、本発明の精神と範囲から逸脱する
ことなく種々の他の変形及び変更をすることができるのは、当業者にとって明ら
かである。従って、記載された請求項において、本発明の範囲内にある全てのそ
のような変形と変更を包含しようとするものである。 すべての特許及び特許出願(それに基づいて発行されたいずれの特許、及び関
連して発行されたいずれの外国特許出願)、及び本説明に挙げた発行物の開示内
容は参考として本説明に含まれる。しかし、本説明に参考として組み入れられる
書類のいずれも、本発明の教示及び開示を行っていないことを明言する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 対照の発泡状態の高内相エマルション発泡体の膨張状態での、倍
率1000Xの電子顕微鏡写真であり、その際そのエマルションは実施例8のサ
ンプルAのように先行技術に従って酸化的に不安定な乳化剤を使用して形成され
た。
【図2】 本発明に従って実施例8のサンプルDのように調製した、発泡状
態の代表的なポリマー発泡体の倍率1000Xの電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ブリン、ハード アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 イーグル、クリーク、8519 (72)発明者 エドワード、ジョセフ、ユーランカー アメリカ合衆国オハイオ州、メインビル、 ショーハム、レイン、3033、アパートメン ト、イー. (72)発明者 ブライアン、ビー.フィリピニ アメリカ合衆国オハイオ州、メントール、 サウス、ウィンズ、ドライブ、5800 (72)発明者 リチャード、エム.ランジュ アメリカ合衆国オハイオ州、ユークリッ ド、イースト、トゥーハンドレッドセブン ス、ストリート、155 (72)発明者 ブライアン、エイ.グリッソ アメリカ合衆国オハイオ州、ウィックリ フ、ブリン、マウアー、アベニュ、744 Fターム(参考) 4J011 LA02 LA03 LA04 LB05 4J100 AB02Q AB04P AB04Q AB15R AB16R AL03P AL04P AL08P AL11P AL62R AL63R AM17P AS02P AS03P AS17R AS28R BA02R BA51R BA58R BA62R BC43P BC43R BC44R BD07R CA05 CA23 DA25 EA07 FA20 GC26 GD02 JA15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高内相エマルションの重合及び架橋によって調製されるポリマー発泡体物質で
    あって、該エマルションが: 1)油性相であって、: a)約90℃又はそれより低いTg値を有するコポリマーを形成するこ
    とができる約85〜約99質量%のモノマー成分であって、該モノマー成分が: i)約35℃又はそれより低いTgを有するポリマーを形成すること
    ができる約5〜約80質量%の実質的には水不溶の一官能性モノマー; ii)その他の所望の特性を発泡体に付与することができる約0〜約
    70質量%の実質的には水不溶の一官能性コモノマー; iii)約5〜約80質量%の当初は実質的には水不溶の多官能価を
    有する架橋剤; を含み、及び b)約1〜約20質量%のASD乳化剤であって、油性相に可溶性であ
    り、該乳化剤が部分的に脱水された次の反応生成物: i)少なくとも1つのヒドロカルビル置換型コハク酸又はコハク酸無
    水物(A)又はそれらの反応同等物、すなわち平均約8〜約100個の炭素原子
    を有する該コハク酸又はコハク酸無水物のヒドロカルビル置換基;及び ii)多価アルコール、ポリアミン、ヒドロキシアミン又は2つ以上
    のそれらの混合物から成る群から選択される少なくとも1つの共反応物; を含み、その際、前記ヒドロカルビル置換型コハク酸又はコハク酸無水物(A)
    及び前記共反応物(B)は、前記反応生成物が部分的に脱水されて反応水を分離
    する結果となる条件化で反応し、従って(A)がコハク酸無水物であるとき、前
    記コハク酸無水物当量物につき約0.2〜約0.9モルの前記反応水が前記の部
    分的な脱水により除去され、(A)が前記コハク酸であるとき、前記の部分的脱
    水により除去される反応水の量は、前記コハク酸当量物につき約1.2〜約1.
    9モルの前記反応水であり、前記の部分的に脱水された生成物は総酸価がKOH
    約10〜約100mg/gの範囲であり;及び 2)水性相であって:(a)約0.2〜約40質量%の水溶性電解質;及び(b
    )有効な量の重合反応開始剤; を含有する水溶液を含み、その際、エマルションの水性相対油性相の容積対質量
    の比率が約8:1〜約140:1の範囲であるポリマー発泡体物質。
  2. 【請求項2】 ポリマー発泡体物質であって: 1)油性相が: a)Tg値が約15℃〜約50℃であるコポリマーを形成し得る約90
    〜約97質量%のモノマー成分であって、該モノマー成分が、 i) C4〜C14アルキルアクリレート、アリールアクリレート、C6 〜C16アルキルメタクリレート、ジエン、C4〜C12アルキルスチレン及びそれ
    らの混合物から成る群から選択される約40〜約70質量%のモノマー; ii) スチレン、エチルスチレン及びそれらの混合物から成る群か
    ら選択される約15〜約23質量%のコモノマー; iii) 約5〜約18質量%のジビニルベンゼンを含み;及び b) 約3〜約10質量%の前記乳化剤成分を含み;そして 2)水性相が、約1〜約40%の塩化カルシウムを含む、請求項1に記載
    のポリマー発泡体物質。
  3. 【請求項3】 モノマー(i)がブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、オクチルアク
    リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアク
    リレート、ドデシルアクリレート、イソデシルアクリレート、テトラデシルアク
    リレート、ベンジルアクリレート、ノニルフェニルアクリレート、ヘキシルメタ
    クリレート、オクチルメタクリレート、ノニルメタクリレート、デシルメタクリ
    レート、イソデシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、テトラデシルメ
    タクリレート、N−オクタデシルアクリルアミド、p−n−オクチルスチレン、
    イソプレン、ブタジエン、ピペリレン、クロロプレン、β−ミルセン、及びそれ
    らの混合物から成る群から選択される請求項2に記載のポリマー発泡体物質。
  4. 【請求項4】 油相に対する水相の容積対質量比が約10:1〜約75:1の範囲である請求
    項2に記載のポリマー発泡体物質。
  5. 【請求項5】 油相に対する水相の容積対質量比が約13:1〜約65:1の範囲である請求
    項4に記載のポリマー発泡体物質。
  6. 【請求項6】 前記共反応物が、多価アルコール、ポリアミン、ヒドロキシアミン又は2つ以
    上のそれらの混合物から成る群から選択される請求項1に記載のポリマー発泡体
    物質。
  7. 【請求項7】 前記共反応物が、ヒドロキシアミンである請求項6に記載のポリマー発泡体物
    質。
  8. 【請求項8】 前記ヒドロキシアミンが、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
    エタノールアミン、2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1
    −プロパノール、p−(β−ヒドロキシエチル)−アニリン、2−アミノ−1−
    プロパノール、3−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,
    3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、
    及び2つ以上のそれらの混合物から成る群から選択される請求項7に記載のポリ
    マー発泡体物質。
  9. 【請求項9】 前記共反応物がポリアミンである請求項6に記載のポリマー発泡体物質。
  10. 【請求項10】 前記ポリアミンが、エチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、トリス−(
    2−アミノエチル)アミン、プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、トリ
    プロピレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサエチレンヘプタミン
    、ペンタエチレンヘキサミン、及び2つ以上の混合物から成る群から選択される
    請求項9に記載のポリマー発泡体物質。
  11. 【請求項11】 前記共反応物が多価アルコールである請求項6に記載のポリマー発泡体物質。
  12. 【請求項12】 前記多価アルコールが、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ
    チレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
    ピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジブチレングリコール、トリブ
    チレングリコール、ポリグリセロール、1,2−ブタンジオール、2,3−ジメ
    チル−2,3−ブタンジオール、2,3−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘ
    キサンジオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、1,7−ヘ
    プタンジオール、2,4−ヘプタンジオール、1,2,3−ヘキサントリオール
    、1,2,4−ヘキサントリオール、1,2,5−ヘキサントリオール、2,3
    ,4−ヘキサントリオール、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタ
    ントリオール、2,2,6,6−テトラキス−(ヒドロキシメチル)シクロヘキ
    サノール、1,10−デカンジオール、ジギタロース、2−ヒドロキシメチル−
    2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−ヒドロキシメチル−2−エチル−
    1,3−プロパンジオール、及び2つ以上のそれらの混合物から成る群から選択
    される請求項11に記載のポリマー発泡体物質。
  13. 【請求項13】 上記油性相が更に、ソルビタン脂肪酸エステル;ジグリセロール脂肪酸エステ
    ル;ポリグリセロール脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エーテル;ジグリセロ
    ール脂肪酸エーテル;ポリグリセロール脂肪酸エーテル、ホスファチジルコリン
    、ホスファチジルコリン含有組成物、脂肪族ベタイン、少なくとも2つの長鎖C 12 〜C22アルキル基を含む四級アンモニウム塩、少なくとも2つのエステル置換
    型長鎖C12〜C22アルキル基を含み、そのエステル官能性がアルキル基と窒素の
    間で処理される四級アンモニウム塩、少なくとも2つのエーテル置換型長鎖C12 〜C22アルキル基を含み、そのエステル官能性がアルキル基と窒素の間で処理さ
    れる四級アンモニウム塩、及びそれらの混合物の群から選ばれる1つ以上の共乳
    化剤を含有する請求項1のポリマー発泡体物質。
  14. 【請求項14】 共乳化剤が、ジタロー、ジメチルアンモニウムメチル硫酸スルフェートを含む
    請求項13に記載のポリマー発泡体物質。
  15. 【請求項15】 共乳化剤がソルビタンイソステアレートを含む請求項9に記載のポリマー発泡
    体物質。
  16. 【請求項16】 前記共乳化剤がポリグリセロールイソステアレートを含む請求項13に記載の
    ポリマー発泡体物質。
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