JP2002537460A - Hipeからhipeフォームへの連続硬化方法 - Google Patents

Hipeからhipeフォームへの連続硬化方法

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JP2002537460A
JP2002537460A JP2000601069A JP2000601069A JP2002537460A JP 2002537460 A JP2002537460 A JP 2002537460A JP 2000601069 A JP2000601069 A JP 2000601069A JP 2000601069 A JP2000601069 A JP 2000601069A JP 2002537460 A JP2002537460 A JP 2002537460A
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トーマス、マイケル、シャイブリー
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ブリン、ハード
スティーブン、トーマス、ディック
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J9/00Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof
    • C08J9/28Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof by elimination of a liquid phase from a macromolecular composition or article, e.g. drying of coagulum
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 この出願は、様々な使用に適合しうる物理的特徴を備えた、フレキシブルな微孔質開放気泡ポリマーフォーム物質に関する。この出願は、高内相エマルジョンを連続硬化させてこのようなフォームを形成するために特に適した方法に特に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
この出願は、様々な使用に適合しうる物理的特徴を有した、フレキシブルな微
孔質開放気泡ポリマーフォーム物質に関する。この出願は、高内相エマルジョン
を連続硬化させてこのようなフォームを形成するための方法に特に関する。
【0002】
【発明の背景】
微孔質フォームの開発は実質的な商業関心事である。このようなフォームは、
熱、音、電気および機械的(例えば、クッショニングまたはパッケージング用)
絶縁物、吸収材、フィルター、膜、フロアマット、おもちゃと、インク、染料、
潤滑剤およびローション用のキャリアなどのような様々な分野で有用性がみいだ
されている。フォームのこのような使用および性質について記載した文献には、
Oertel,G.,Polyurethane Handbook,Hanser Publishers,Munich,1985およびGibso
n,L.J.,Ashby,M.F.,Cellular Solids,Structure and Properties,Pergamon Pres
s,Oxford,1988がある。フォームの他の使用は当業者に通常明らかである。
【0003】 高内相エマルジョン(High Internal Phase Emulsion)(以下“HIPE”と称
される)から製造された開放気泡フォームは、吸収材使い捨て用品(1994年
7月19日付で発行されたUS特許5,331,015(DesMaraisら)、199
3年11月9日付で発行された5,260,345(DesMaraisら)、1993年
12月7日付で発行された5,268,224(DesMaraisら)、1997年5月
27日付で発行された5,632,737(Stoneら)、1995年2月7日付で
発行された5,387,207(Dyerら)、1998年7月28日付で発行された
5,786,395(Stoneら)、1998年8月18日付で発行された5,79
5,921(Dyerら))、絶縁(熱、音、機械的)(1998年6月23日付で発
行されたUS特許5,770,634(Dyerら)、1998年5月19日付で発行
された5,753,359(Dyerら)および1997年5月27日付で発行された
5,633,291(Dyerら))、濾過(Bhumgara,Z,Filtration & Separation,1
995,March,245-251;Walsh et al.,J.Aerosol Sci.1996,27,5629-5630;Shell O
il Co.の名で1997年10月16日付で公開された公開PCT出願WO97/
37745)および様々な他の使用を含めた様々な用途で特に有用である。上記
特許および文献は参考のためここに組み込まれる。HIPEプロセスでは、これ
らのフォームにおいて、密度、気泡および孔サイズおよび分布、気泡壁体対窓の
割合、および孔度のコントロールを簡単に行える。
【0004】 フォームの物理的性質は、(1)フォームが構成されているポリマーの性質、
(2)フォームの密度、(3)フォームの構造(即ち、ポリマー壁体の厚さ、形
状およびアスペクト比、気泡サイズ、孔サイズ、孔サイズ分布など)、および(
4)フォームの表面性質(例えば、フォームの表面が親水性または疎水性のいず
れか)により決定される。これらのパラメーターが具体的用途について設定およ
び達成されると、その物質を製造するために経済的で魅力あるプロセスが望まれ
る。このプロセスの重要な面は、架橋ポリマーネットワークを形成する、HIP
Eの油相の重合および架橋(まとめて硬化と称される)の速度である。以前に、
この硬化ステップでは、エマルジョンが比較的長い期間(典型的には、2〜18
時間またはそれ以上)にわたり高温(40〜82℃)で保たれることを必要とし
た。このように長い硬化時間では、比較的低い処理率と高い資本および生産コス
トを伴う。特に、このように長い硬化時間では、商業的に望ましい処理率のため
に、長い滞留時間要件とそれに伴う大型硬化チャンバーを要する。
【0005】 HIPEフォームを生産する上で商業的にうまくいくスキームを考案した以前
の努力によると、例えば、HIPEを大型保持容器中へ注いでから、それを硬化
用の加熱エリアへ入れていた(例えば、1993年10月5日付で発行されたU
S特許5,250,576(Desmaraisら)参照)。1993年2月23日付で発
行されたUS特許5,189,070(Brownscombeら)、1994年3月1日付
で発行された5,290,820(Brownscombeら)および1993年10月12
日付で発行された5,252,619(Brownscombeら)は多段階でのHIPEの
硬化について開示している。第一段階は、フォームが部分的硬化状態に達するま
で、約65℃以下の温度で行われる。次いで、温度が急速に最終硬化を行わせる
ために70〜175℃に高められる。全プロセスに約3時間を要する。HIPE
フォームを生産するもう1つのスキームでは、不透過性フィルムの層上へエマル
ジョンをのせてから、巻いて、硬化チャンバーへ入れようとしていた(1997
年9月23日付で発行されたUS特許5,670,101(Nathooら))。次いで
、巻いたフィルム/エマルジョンサンドイッチは、上記Brownscombeらの特許で
開示された逐次温度順序を用いて硬化させていた。Dyerの名で1998年12月
15日付で発行されたUS特許5,849,805は、82℃の温度(例2の注
入温度)でHIPEを形成して、82℃で2時間かけてHIPEを硬化させると
開示している。しかしながら、これらのアプローチはいずれも、望ましい一連の
性質を有したHIPEフォームを経済的に生産する上で比較的簡単な低資本プロ
セスとなりうる、HIPEからポリマーフォームへの非常に速い(例えば、分ま
たは秒での)変換の組合せをもたらすものではない。
【0006】 当業界では、適切な重合/硬化温度で蒸発してしまうモノマーの揮発性をコン
トロールするために、圧力を用いることも開示している。例えば、1998年6
月16日付で発行されたDyerらの一般譲渡US特許5,767,168では、比
較的揮発性の共役ジエンモノマーの揮発性をコントロールする際における、加圧
の適合性について開示している。しかしながら、そこで開示されたフォームの硬
化時間はなお2時間以上もかかるため、硬化速度を実質的に改善してHIPEフ
ォームの経済的魅力を改善するような実質的機会がなお存在している。
【0007】 したがって、望ましい性質を有した開放気泡ポリマーHIPEフォーム物質を
製造するための迅速で効率的なプロセスを開発することが望まれている。特に、
HIPEフォームを生産しうる連続プロセスを開発することが望まれている。
【0008】
【発明の要旨】
本発明は、比較的少量の連続油相および比較的多量の不連続水相を有した高内
相エマルジョン、即ちHIPEを重合させることにより、開放気泡フォームを得
るためのプロセスに関する。本発明は、特に、油相を硬化させる上で比較的高い
温度のプロセスに関する。こうして、これまで可能とされてきたよりもかなり短
い間隔でフォームを製造することができる。これは、バッチプロセスでこれまで
作製されてきたHIPEフォームの実用的連続生産プロセスをもたらす。
【0009】 本発明のプロセスは、通常、1)油相が重合性モノマーを含有している油中水
型エマルジョン(HIPE)を形成し、2)そのエマルジョンを連続ストリーム
に形成し、および3)モノマーを重合および架橋(即ち、硬化)させてHIPE
フォームを形成させるステップからなる。特に、油相は1)約90℃以下のTg
を有するコポリマーを形成しうるモノマー成分約85〜99重量%(モノマー成
分は一官能性モノマー、架橋剤およびフォーム性質を変えられるコモノマーのブ
レンドからなる)、および2)安定なHIPEを形成しうる乳化剤成分約1〜約
20%からなる。水相は約0.2〜約40重量%の水溶性電解質および有効量の
重合開始剤を含有している。水相対油相の容量対重量比は約8:1〜約140:
1である。硬化後に、HIPEフォームの水性フラクションは、開放気泡微孔質
低密度製品を得るために、様々な技術で除去することができる。
【0010】 高温で比較的短い時間によるHIPEの硬化は、先に記載された方法と比較し
て、高い生産性および改善された経済性をもたらす。バッチまたは連続プロセス
のいずれも用いてよい。いずれの場合にも、エマルジョン中における両相の蒸気
圧は温度が上がるにつれて増加するため、一部の封入および/または加圧系が高
温硬化および/または乳化ステップ中におけるHIPE成分の揮発を防ぐために
必要とされることがある。あるHIPE成分の沸点よりも高い硬化温度がHIP
Eの速やかな硬化を行わせるために必要とされるならば、このような沸騰は、H
IPEおよび得られるHIPEフォームの微細構造、特に気泡サイズ分布に影響
を与えるガスまたは蒸気泡を形成することがある。このような揮発は、ポンプま
たは加圧ガスシリンダーのような外部源から圧力を供することにより、比較的小
さなヘッドスペース容量の閉鎖容器でエマルジョンを加熱することにより、“静
水”圧がエマルジョンを含む液体の揮発を妨げるように開放容器中エマルジョン
の表面下で組成物の一部を加熱することにより、または当業者に通常知られたい
ずれか他の方法または装置により避けられる。これらアプローチの要素を組み合
わせて、HIPEフォームの迅速な硬化に適したプロセスを開発してもよい。
【0011】
【発明の具体的な説明】
I.定義 以下の定義は本発明に関して示されている。 “硬化”はHIPEからHIPEフォームへの変換プロセスである。硬化では
モノマーをポリマーへ重合させる。硬化プロセスに含まれる別なステップは架橋
である。硬化HIPEフォームとは、(望ましい最終的性質を付与するための硬
化後処理を含む)後の加工ステップで取り扱われる物理的性質、例えば機械的一
体性を有したものである。通常、硬化は熱の適用で行われる。硬化の程度を表示
するものは、下記試験法セクションで記載された降伏応力により測定されるよう
な、フォームの機械的強度である。 “重合”とは、油相のモノマーが比較的高分子量のポリマーへ変換される、硬
化プロセスの一部分である。 “架橋”とは、ラジカル重合向けに2以上の官能基を有したモノマーが2本以
上の成長ポリマー鎖へと共重合していく、硬化プロセスの一部分である。 “静水”とは重力場で液体のカラムにより付与される圧力に関し、ときには“
静水ヘッド”とも称される。液体は必ずしも水でなくともよく、水性の溶液、エ
マルジョン、懸濁液または他の液体でもよい。
【0012】 I.高内相エマルジョンから誘導されたポリマーフォーム A.一般的フォーム特徴 1.油相成分 HIPEの連続油相は、重合して固形フォーム構造を形成するモノマー、およ
びエマルジョンを安定化させるために必要な乳化剤を含有している。一般的に、
そのモノマーには、約35℃以下のガラス転移温度(Tg)を有するアタクチッ
ク非晶質ポリマーを形成しうる、少くとも1種の実質的に非水溶性の一官能性モ
ノマーを約20〜約95重量%含有している。このコモノマーは、得られるHI
PEフォームの全体Tgを下げるために加えられる。このタイプの例示モノマー
には、C‐C14アルキルアクリレートおよびC‐C16メタクリレート、
例えば2‐エチルヘキシルアクリレート、n‐ブチルアクリレート、ヘキシルア
クリレート、n‐オクチルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアクリレ
ート、イソデシルアクリレート、テトラデシルアクリレート、ベンジルアクリレ
ート、ノニルフェニルアクリレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメタク
リレート、ノニルメタクリレート、デシルメタクリレート、イソデシルメタクリ
レート、ドデシルメタクリレートおよびテトラデシルメタクリレート;置換アク
リルアミド、例えばN‐オクタデシルアクリルアミド;ジエン類、例えばイソプ
レン、ブタジエン、クロロプレン、ピペリレン、1,3,7‐オクタトリエン、
β‐ミルセンおよびアミルブタジエン;置換C‐C12スチレン、例えばp‐
n‐オクチルスチレン;およびこのようなモノマーの組合せがある。Tg低下一
官能性モノマーは、モノマー成分の通常20〜約95重量%、更に好ましくは4
5〜約65%である。
【0013】 油相は、第一の実質的非水溶性多官能性架橋剤も約5〜約80重量%含有して
いる。このコモノマーは、得られたHIPEフォームへ強度を付与するために加
えられる。このタイプの例示架橋モノマーには、2以上の活性化されたビニル基
を有する様々なモノマー、例えばジビニルベンゼン類およびそのアナログがある
。これらのアナログには、エチルスチレン、ジビニルナフタレン、トリビニルベ
ンゼン、ジビニルアルキルベンゼン類、ジビニルビフェニル類、ジビニルフェニ
ルエーテル類、ジビニルフェロセン類、ジビニルフラン類などとのm,p‐ジビ
ニルベンゼン混合物がある。他の有用な架橋剤は、アクリル酸またはメタクリル
酸と多官能性アルコールおよびアミンとの反応から誘導されるグループから選択
される。このグループの非制限例には、1,6‐ヘキサンジオールジアクリレー
ト、1,4‐ブタンジオールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリア
クリレート、ヘキサメチレンビスアクリルアミドなどがある。架橋モノマーの他
の例には、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンおよびトリビニルホスフィン
がある。この点で有用な他の架橋剤は当業者に周知である。架橋モノマーが混合
物として常用される場合(例えば、ジビニルベンゼンは、たいてい、残部のエチ
ルスチレンとの55%純度混合物である)に、架橋成分の重量分は純粋な架橋剤
をベースにして計算されることに留意すべきである。
【0014】 いかなる第三の実質的非水溶性コモノマーも、他の手法で性質を変えるために
、約0〜約70重量%、好ましくは約15〜約40%で油相へ加えてよい。ある
場合には、スチレンで供されるものに相当する靭性を得られたHIPEフォーム
へ付与するような“強化”モノマーが望ましい。これらには、スチレンおよびエ
チルスチレンのようなスチレン類、およびメチルメタクリレートがある。Tgを
下げるか、または得られるHIPEフォームの強度を高める上でも役立つスチレ
ン類および他の化合物、例えばp‐n‐オクチルスチレンも含まれる。Dyerの名
で2000年1月27日付で公開された一般PCT出願WO00/04080で
開示されているような、難燃性を付与するモノマーも加えてよい。色、蛍光性、
耐放射線性、放射線不透明性(例えば、四アクリル酸鉛)を付与するため、電荷
を分散させるため、入射赤外線を反射するため、電波を吸収するため、HIPE
フォーム壁体へ湿潤性表面を形成するため、またはいずれか他の目的のために、
モノマーを加えてよい。
【0015】 2.水相成分 HIPEの不連続内相は、通常1種以上の溶解成分を含有した水溶液である。
水相の1種の必須溶解成分は水溶性電解質である。溶解電解質は、主に油溶解性
で、水相にも溶解するという、モノマー、コモノマーおよび架橋剤の傾向を最少
に抑制する。 水相は当業界で知られているような水溶性ラジカル開始剤も好ましくは含有し
ている。開始剤は、油相中に存在する重合性モノマーの全モルに対して約20モ
ル%以内で存在しうる。更に好ましくは、開始剤は油相中の重合性モノマーの全
モルに対して約0.001〜約10モル%の量で存在する。適切な開始剤には過
硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素およびペルオキシ酢酸がある。
【0016】 3.乳化剤 乳化剤はHIPEを形成および安定化する上で必要である。乳化剤は通常油相
中に含有されており、特性として比較的疎水性になりやすい(例えば、参考のた
めここに組み込まれるWilliams,J.M.,Langmuir,1991,7,1370-1377参照)。非常
によく機能する乳化剤の例はモノオレイン酸ジグリセロールである。この一般種
で他の乳化剤には、モノミリスチン酸ジグリセロール、モノイソステアリン酸ジ
グリセロール、ココナツ脂肪酸のジグリセロールモノエステル、モノオレイン酸
ソルビタン、モノミリスチン酸ソルビタン、ココナツ脂肪酸のソルビタンモノエ
ステル、イソステアリン酸ソルビタンなどの化合物およびそれらの混合物もある
。1998年7月28日付で発行されたUS特許5,786,395(Stoneら
)はこれら乳化剤の別な例を示しており、参考のためここに組み込まれる。この
ような乳化剤は、有利には、約1〜約15%となるように油相へ加えられる。明
らかに、特に高温でHIPEを安定化させうる乳化剤が好ましい。モノオレイン
酸ジグリセロールがこの関係では例示される。
【0017】 補助乳化剤(coemulsifier)も、気泡サイズ、気泡サイズ分布およびエマルジョ
ン安定性の追加コントロールを行うために用いてよい。例示される補助乳化剤に
は、ホスファチジルコリンおよびホスファチジルコリン含有組成物、脂肪族ベタ
イン、長鎖C12‐C22ジ脂肪族、短鎖C‐Cジ脂肪族四級アンモニウム
塩、長鎖C12‐C22ジアルコイル(アルケノイル)‐2‐ヒドロキシエチル
、短鎖C‐Cジ脂肪族四級アンモニウム塩、長鎖C12‐C22ジ脂肪族イ
ミダゾリニウム四級アンモニウム塩、短鎖C‐Cジ脂肪族、長鎖C12‐C 22 モノ脂肪族ベンジル四級アンモニウム塩、長鎖C12‐C22ジアルコイル
(アルケノイル)‐2‐アミノエチル、短鎖C‐Cモノ脂肪族、短鎖C
モノヒドロキシ脂肪族四級アンモニウム塩がある。ジタロージメチルアンモ
ニウムメチルサルフェートが特に好ましい。このような補助乳化剤および追加例
は1997年7月22日付で発行されたUS特許5,650,222(DesMarai
sら)で更に詳細に記載されており、その開示は参考のためここに組み込まれる
【0018】 4.任意成分 様々な任意成分も様々な理由から水または油相中に含有させてよい。例として
、酸化防止剤(例えば、ヒンダード(hindered)フェノール類、ヒンダードアミン
光安定剤、UV吸収剤)、可塑剤(例えば、ジオクチルフタレート、ジノニルセ
バケート)、難燃剤(例えば、ハロゲン化炭化水素、ホスフェート類、ボレート
類、無機塩類、例えば三酸化アンチモン、リン酸アンモニウムまたは水酸化マグ
ネシウム)、染料および顔料、蛍光剤、フィラー粒子(例えば、デンプン、二酸
化チタン、カーボンブラックまたは炭酸カルシウム)、繊維、連鎖移動剤、臭気
吸収剤、例えば活性化炭素粒子、溶解ポリマーおよびオリゴマー、および様々な
理由からポリマーへ通常加えられるような他の剤がある。このような添加物は、
色、蛍光性、耐放射線性、放射線不透明性(例えば鉛化合物)を付与するため、
電荷を分散させるため、入射赤外線を反射するため、電波を吸収するため、HI
PEフォーム壁体へ湿潤性表面を形成するため、またはいずれか他の目的のため
に加えてよい。
【0019】 B.HIPEフォームを得るための加工条件 フォーム製造は、典型的には:1)安定な高内相エマルジョン(HIPE)を
形成し;2)気泡ポリマー構造を形成するために適した条件下でこの安定なエマ
ルジョンを硬化させ;3)場合により、気泡ポリマー構造を絞り、洗浄して、ポ
リマーフォーム構造から元の残留水相を除去し、必要であれば、ポリマーフォー
ム構造を親水性界面活性剤および/または水和性塩で処理して、必要な親水性界
面活性剤および/または水和性塩を沈殿させ、および4)その後でこのポリマー
フォーム構造を脱水するステップからなる。
【0020】 1.HIPEの形成 HIPEは、約8:1〜140:1の比率で水および油相成分を混ぜることに
より形成される。好ましくは、その比率は約10:1〜約75:1、更に好まし
くは約13:1〜約65:1である。上記のように、油相は典型的には必要なモ
ノマー、コモノマー、架橋剤および乳化剤、並びに任意成分を含有している。水
相は典型的には電解質および重合開始剤を含有している。
【0021】 HIPEは、これらの混合相を剪断攪拌に付すことで、混合油および水相から
形成しうる。剪断攪拌は、安定なエマルジョンを形成するために必要な程度およ
び時間にわたり通常行われる。このようなプロセスは好ましくは連続プロセスで
あって、得られたポリマーフォームが必要な構造特徴を有する程度に水相小滴が
分散されたエマルジョンを形成する上で適した条件下で通常行われる。油および
水相混合物の乳化には、インペラーのような混合または攪拌装置の使用をしばし
ば要する。
【0022】 HIPEを形成させる1つの好ましい方法は、必要な油および水相を混合およ
び乳化させる連続プロセスである。このようなプロセスでは、油相からなる液体
ストリームが形成される。同時に、水相からなる別の液体ストリームも形成され
る。その2つの別々なストリームは適切な乳化圧力で適切な混合チャンバーまた
はゾーンに供されて、前記された必要な水対油相重量比に達するようにそこで混
合される。
【0023】 混合チャンバーまたはゾーンにおいて、混合ストリームは、例えば適切な形状
および寸法のインペラーにより、または当業者に通常知られた剪断または乱流混
合をもたらすいずれか他の手段により行われる剪断攪拌へ通常付される。剪断は
、典型的には、適切な速度および程度で混合油/水相ストリームへ適用される。
形成されると、安定な液体HIPEが混合チャンバーまたはゾーンから引出また
は送出される。連続プロセスからHIPEを形成する上でこの好ましい方法は、
参考のためここに組み込まれる1992年9月22日付で発行されたUS特許5
,149,720(DesMaraisら)で更に詳細に記載されている。HIPE用の
再循環ループを有する改善された連続プロセスについて記載している、1998
年10月27日付で発行された一般譲渡US特許5,827,909(DesMarai
s)も参照(参考のためここに組み込まれる)。そのプロセスでは、参考のため
ここに組み込まれる1998年10月6日付で発行されたUS特許5,817,
704(Shiveleyら)で開示されたものと同様の容器で、2種以上の異なるHI
PEの形成も行える。この例では、2対以上の油および水ストリームも、独立し
て、必要に応じて混合およびブレンドしてよい。一方、1999年10月8日付
でCatalfamoらの名で出願されたUS仮特許出願60/158,620で記載さ
れているようなインライン混合技術も用いてよい。
【0024】 水溶性重合開始剤が用いられない別のプロセスでは、油溶性開始剤もHIPE
の形成後にそれへ注入してよい。このようなプロセスでは、水相の開始剤分解産
物を最少に抑制して、そのリサイクルを促すことも望まれる。適切な開始剤は比
較的高い10時間半減期温度を有しており、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ア
ミル、クミルヒドロペルオキシド、過酸化アセチル、過酸化デカノイル、過酸化
トルエンスルホニルなど、およびこのような開始剤の混合物がある。
【0025】 2.HIPEの油相の重合/硬化 本発明はエマルジョンの油相の連続重合/硬化に関する。 ポリマーの硬化の程度の尺度は、後の試験法セクションで記載された降伏応力
により測定されているような、フォームの強度である。ポリマーの硬化の程度の
別な尺度は、トルエンのような良溶媒中で膨潤する程度である(架橋すると、H
IPEフォームは化学的に変化させないかぎり溶解しない)。
【0026】 理論に拘束されることなく、硬化は2つの重複しているが別々のプロセスから
なると考えられている。第一はモノマーの重合である。第二は隣接ポリマー主鎖
上の活性部位間における架橋の形成である。架橋は、別な取扱いおよび使用に必
要な強度および一体性を有したHIPEフォームの形成にとり不可欠である。こ
の架橋反応の速度コントロールステップは、ポリマー鎖へ結合された活性部位の
拡散速度と関連していると考えられる。HIPEにおけるラジカル生成速度の増
加は硬化をうまく促進しないことが、意外にもわかった。しかしながら、慣用的
な硬化プロセスで系の温度を高めることによる活性部位の拡散速度は、エマルジ
ョンの諸成分の揮発性により制限される。本発明では、エマルジョン成分の過剰
揮発なしに高温および速い硬化時間を達成するために、高圧下でエマルジョンを
硬化させる。
【0027】 系の温度が増すに従い、重合および解重合双方の速度も典型的には増すことに
留意すべきである。ある高い温度のとき、モノマーの重合およびポリマーの解重
合の速度は特定の硬化条件下で等しくなる。これは1気圧で多くの重合系で観察
されるシーリング温度と似ている(”Textbook of Polymer Science,2nd Ed.”1
971,pp.306,F.W.Billmeyer,John Wiley & Sons,New York参照)。これは具体的
な系の硬化温度で実際の上限を定める。
【0028】 以下では、本発明の第一面で例示される非制限態様について記載している。第
一態様において、HIPEは下記例1で記載されているようなバッチ式プロセス
で形成される。形成されたHIPEは、望ましい温度(典型的には約90〜約2
50℃)で硬化させるために必要な圧力(典型的には約2〜約40気圧)に耐え
うる、図7で示されたような適切な反応容器200へ移される。承知のように、
このようなプロセスは1種以上のHIPE成分の揮発または蒸発を防ぐために必
要である。HIPEがその容器へ供される温度は、重合/硬化温度よりも有意に
低くてよい。
【0029】 図7は本発明によるHIPEのバッチ硬化に適した例示反応容器200である
。容器200は、所望量のHIPEを硬化させる上で十分な容量を有する容器ボ
ディ210からなる。容器ボディは、円筒、立方体、直方体または他の望ましい
不規則形状を含めて、いずれか望ましい形状を有することができる。容器は、重
合/硬化が望ましい程度まで行われた後で、重合/硬化固形フォーム物質が別の
加工のために容易に取り出せるように作製されるべきである。1997年9月2
9日付でSabatelliらの名で出願されたUS特許出願08/939,172で記
載されているように硬化させることで、硬化HIPEがウェブ物質へ更に加工さ
れる、ある目的のときには、円筒形状が有用であるとわかった。容器クロージャ
ー220は、容器ボディ210の形状に合って、そのためのクロージャーとなり
うるような形状を有している。硬化プロセスに際して反応容器200に入れた物
質の漏出を妨げるために、シール230がクロージャー220とボディ210と
の間に介在している。容器200は、前記のような望ましい温度でHIPEを硬
化させるために必要な圧力に耐えうる物質から作製するべきである。このような
圧力に耐えうるクロージャー手段(示さず)は、硬化プロセス中に容器200を
密封条件下で維持するためにも必要である。
【0030】 容器200は、HIPEと接触する容器の内表面でHIPEを分解させないよ
うに、HIPEと適合しうる物質で更にライニングしてもよい。この関係で例示
される表面には、ステンレススチール、チタン、ガラス、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンおよびポリテトラフルオロエチレンがある。当業者であれば、物質の選
択はその物質がうける環境ファクターに依存することをわかるであろう。例えば
、ポリマー表面の軟化点よりも高い硬化温度はポリマーライニングを不適切なも
のにする。(HIPEの水相からの)高濃度の塩化物イオンと、ここで記載され
た硬化促進をもたらす高い圧力および温度の組合せとに表面が曝されることを要
する硬化条件の場合には、チタン表面が適切である。
【0031】 容器200は、密封される前に、ヘッドスペース容量を最少に抑えるようにH
IPEで満たされる。ヘッドスペース容量を最少に抑えると、エマルジョン成分
の揮発が生じる程度を抑えられる。容器200は、例えばオーブンで、容器およ
びその内容物を加熱することにより、簡単に加圧される。このような場合に、容
器内の圧力はエマルジョンの諸成分の部分蒸気圧により決められる。 一方、圧力は、不相溶液体を供給して圧力を高めうるポンプのような外部圧力
源から適切なバルブを介して、または加圧ガスシリンダーを用いて導入してもよ
い。
【0032】 適切な硬化条件は、エマルジョンの油および水相の組成(特に、用いられる乳
化剤系)、用いられる重合開始剤のタイプおよび量、望ましい硬化時間、および
同様な他のファクターに応じて変動する。例えば、急速な硬化の場合、適切な硬
化条件では、約90℃以上、更に好ましくは約100℃以上、最も好ましくは約
125〜165℃(2.5〜7気圧)の高温で、約20秒間〜約1時間、更に好
ましくは約40秒間〜約20分間、最も好ましくは約1分間〜約10分間にわた
りHIPEを維持する。
【0033】 図1〜6は、例1で記載されているような先行技術および本発明に従い生産さ
れた例示フォームを比較した顕微鏡写真である。特に、図1、3および5のフォ
ームは例1の条件2に従い製造し、図2、4および6のフォームは例1の条件7
に従い製造した。表1で示されたプロセス条件を比較することでわかるように、
硬化に関して唯一の実質的な差異は硬化温度であり、それに伴い硬化時間の減少
もみられる。表1の特性データから明らかなように、本発明の急速硬化プロセス
は、実質的に長い硬化時間を要する硬化プロセスを用いて先行技術に従い生産さ
れたフォームと本質的に同様の性質を有したフォームを提供する。
【0034】 バッチ式プロセスの別な態様では、例えば、HIPE充填ステーションから、
加熱ゾーンを経て、硬化したHIPEフォームを加工ラインへ送出するセクショ
ンへ容器を運び、(容器を使用可能な状態へ戻すために必要な洗浄プロセス後に
)容器を充填ゾーンへ戻す連続ベルトまたは他の輸送装置へ、複数の反応容器2
00が取り付けられる。 本発明の第二態様では、図8および9に概略で示されて、後の例2で記載され
たように、HIPEが連続プロセスで形成される。
【0035】 図8は、本発明によるHIPEフォームを連続形成するために適した1つの方
法および装置300について記載している。HIPEは、前記のUS特許5,1
49,720および5,827,909で一般的に記載された方法を用いて製造
される。即ち、油相(モノマーおよび乳化剤の望ましいブレンド)が調製されて
、油相供給容器305に貯蔵される。同様に、望ましい水相(水、電解質および
開始剤のブレンド)が調製されて、水相供給容器310に貯蔵される。油相およ
び水相は、油相供給ポンプ315および水相供給ポンプ325により、ミックス
ヘッド330へ望ましい割合で供給される。ミックスヘッド330はHIPEを
形成する上で必要な機械的エネルギー(剪断)を供する。所望であれば、HIP
E再循環ポンプ335も用いてよい。
【0036】 形成されたHIPEは、フォーム製品にとり望ましい特定の断面形状および寸
法を有した細長い硬化チャンバー340へ送出される。油相供給ポンプ315お
よび水相供給ポンプは、ミックスヘッド330から硬化チャンバー340へHI
PEを送出するために用いてもよい。この場合に、乳化は実質的に硬化圧力で生
じる。乳化圧力が流動を生じさせる硬化圧力よりもやや大きくなければならない
ことは、当業者に明らかであろう。一方、任意のブースターポンプ345もミッ
クスヘッド330から硬化チャンバー340へHIPEを送出するために用いて
よい。この場合に、乳化は硬化ステップよりも低い圧力および/または温度で生
じる。
【0037】 本発明の別な態様(示さず)では、上記の場合に似たマルチシステムが、性質
(例えば、孔寸法、機械的性質など)の異なる組合せを有したマルチHIPEを
製造するために用いられる。このようなマルチHIPEも、具体的な最終使用向
けに望まれるような様々な性質部分を有した硬化フォームを供するように、硬化
チャンバー340中へ導入してよい。
【0038】 チャンバー340は、HIPEと接触する内表面でHIPE構造の分解を起こ
さず、所定の高温で油または水相成分により分解されないように、HIPEと適
合する物質で更にライニングしてもよい。場合により、HIPEがチャンバー3
40を進む際の不均一なフローパターンを最少に抑えるために、硬化HIPEと
チャンバー壁と間にスリップ層をもうけてもよい。上記のライニングのように、
スリップ層はHIPEの油および水相成分と適合して、有効となるように硬化温
度で十分な機械的安定性を有していなければならない。このようなスリップ層は
、下記のような“静水ヘッド”を備えた硬化チャンバーデザインで用いられたと
き、特に有用である。
【0039】 チャンバー340の少くとも一部は、このセクションまたはゾーンを通過する
ときに、HIPEを所定の硬化温度にするか、またはその硬化温度でHIPEの
維持を助けるために、加熱してもよい。このセクションまたはゾーンを加熱する
いかなる手法も、コントロール方式で望ましい温度に達して維持するために用い
てよい。例として、抵抗電気素子、スチーム、ホットコイルまたは他の流体、熱
風または他のガスによる加熱、または当業者に知られたいずれか他の加熱方法が
ある。場合により、静的ミキサー/熱交換器または他の強制対流熱交換器もHI
PEへの熱伝達を改善するために加熱セクションで利用してよい。HIPEがゲ
ル化しはじめると、フォームの構造を損なうかまたは破壊さえしかねないリスク
のせいで、組成物はもはや混合できない。適切には、硬化チャンバー340中の
HIPEは約40〜約250℃の温度へ加熱される。好ましくは、硬化チャンバ
ー340中のHIPEは約65℃以上、好ましくは約75℃以上、更に好ましく
は約85℃以上の温度へ加熱される。下記のように、硬化チャンバー340に追
加圧力に耐える手段を装備させると、HIPEは100℃以上の温度まで加熱す
ることができる。
【0040】 チャンバー340は、定常条件下におけるチャンバー340内の圧力が硬化温
度でエマルジョン成分の揮発を防ぐために十分であるように、デザインされるべ
きである。硬化温度に応じて、ポンプ圧力は硬化チャンバー340内の摩擦力の
みにより決められる。即ち、硬化温度がどのHIPE成分の揮発温度よりも低い
とき、必要なポンプ圧力を決める重要なファクターは摩擦力による流動抵抗であ
る(例えば、水相はここで記載されたHIPEの主成分であるため、100℃以
下の温度で硬化することは、本質的に、摩擦力が硬化チャンバー340でHIP
Eを動かす上で必要な圧力を決めることを意味している)。高い硬化温度(即ち
、100℃以上の温度)のときは、追加圧力が揮発を防ぐために必要となるかも
しれない。
【0041】 チャンバー340は横にしても、傾けても、または直立させてもよい。“静水
”圧を更に加えてHIPE成分の揮発を防ぐために、傾けて直立させて設置して
もよく、こうすると高い硬化温度およびそれに伴い短い硬化チャンバーを用いる
ことができる。
【0042】 任意加熱セクションの長さ、任意加熱セクションの温度およびエマルジョンが
そのチューブから送入される速度は、完全な効果を行わせるために、チャンバー
340の中心へ十分に熱伝達しながらチャンバー340内で十分な滞留時間を付
与するように選択される。任意の加熱がチャンバー340で行われるならば、比
較的薄い断面寸法が、速やかな熱伝達を促すためにチャンバー340の加熱部分
では好ましい。HIPEは、硬化チャンバー340を出るときまでにHIPEか
らHIPEフォームへの硬化を完了させる(即ち、発生期HIPEフォームへ形
成された)別な加工向けに機械的に適するほど十分硬化される。
【0043】 場合により、硬化チャンバー340中で高圧を維持するように、高所延長部分
350も硬化チャンバー340の上方で下流においてよい。このような高所セク
ション350も硬化の完了向けに追加の滞留時間を供する。高所セクション35
0はどのような望ましい向きでもよい(即ち、硬化チャンバー340のライン接
続出口と延長部分350の出口との角度は所望どおりに0°〜90°の角度で変
えられる)。このような任意の延長部分350は下記の“U字管”配置のとき特
に有用である。一方、大気圧での硬化が望まれるならば、このような延長部分3
50は硬化チャンバー340と同じ高さにしてもよい。このような延長部分35
0には、望ましい硬化温度でHIPEまたは発生期HIPEフォームの維持を助
けるために必要とされるような絶縁体またはヒーティングをもうけてもよい。
【0044】 本発明の1つの態様(示さず)において、油相供給ポンプ315および/また
は水相供給ポンプ325は、硬化チャンバー340への入口よりも高い所に位置
させてよい。供給ポンプ315、325および硬化チャンバー350の出口にお
ける延長部分が硬化チャンバー340自体よりも高い“U字管”配置を利用する
ことにより、比較的高い圧力も硬化チャンバーで加えてよい。このような配置の
とき、供給ポンプ315、325は硬化チャンバー340の圧力よりも低圧で操
作してよい(即ち、ポンプがそれに対抗するために必要な圧力ヘッドは低い)。
供給ポンプ315、325は、硬化チャンバー350の出口における延長部分よ
り低い高さでも、同じ高さまたは高い位置でもよい。供給ポンプ315、325
が硬化チャンバー340の出口における延長部分よりも高い位置にある態様の場
合、差圧または“ヘッド”が系を通過するための駆動力を供する上で役立つ。
【0045】 硬化チャンバー340は、硬化HIPEを送出する流動要件に一致する、いず
れか望ましい断面を有することができる。例えば、断面には、硬化HIPEの具
体的使用向けに望まれるような、長方形、円形、三角形、環状形、楕円形、くび
れ形、犬骨形、非対称形などがある。1つの好ましい態様において、チャンバー
340の断面寸法は、重合HIPEフォームが望ましい断面寸法のシート様形状
で得られるようにする。一方、断面形状は後のプロセスで望ましい製品の製造を
容易にしうるようにデザインしてもよい。例えば、適切なサイズのくびれ形状断
面(または連結したくびれ形セクション)は、成形HIPEフォームの比較的薄
いスライスまたはシートを切断することで、おむつのような使い捨て吸収材の作
製を容易にしうる。他のサイズおよび形状でも、女性用衛生パッド、サージカル
ドレープ、フェースマスクなどを作製するために製造してよい。硬化チャンバー
340の断面寸法にかかわらず、得られたHIPEフォームは所定の用途に適し
た厚さのシート様形状へ切断またはスライスされる。例えば、複数の個別シート
へスライスするために適した厚さを有する長方形に製造して、それがこのような
シートへスライスされてから、スライス後に下記のように別々に脱水および乾燥
される。
【0046】 一態様において、硬化チャンバー340は、プレートが望ましい厚さの硬化H
IPEフォームで分けられた一対の平行プレート間に、容量部分を有している。
明らかなように、このような配置のときは、HIPEをウェブ形状に硬化させて
HIPEフォームを形成するように、長方形断面が非常に大きな幅:厚さアスペ
クト比を有する硬化チャンバー340を形成する。このようなプレートは、内部
硬化圧力による変形に抵抗する上で十分な剛性を有することが要されることも、
留意すべきである。硬化チャンバーの容量は、HIPEが別な加工に十分な機械
的安定性を有することを保証する上で十分な重合および架橋を行うために必要な
滞留時間(所定の処理量に合った長さにする)(HIPE/HIPEフォームが
硬化チャンバーを出たときに硬化が実質的に完了して、硬化が機械的安定性を供
する上で十分完了していることを、これは必ずしも意味していない)、ウェブの
望ましい厚さ、およびウェブの望ましい幅により決められる。
【0047】 別な態様において、硬化チャンバー340は、硬化HIPEフォームの望まし
い厚さで決まる、壁分離による容量、;望ましい滞留時間により決まるチャンバ
ー長さ;硬化HIPEフォームで望ましいウェブ幅と最少限のカールとの組合せ
により決まるチャンバー円周をもった、環状断面を有することができる。明らか
なように、フォームが硬化チャンバー340を出た後で、硬化フォームをスリッ
ト化し、そのスリットフォームを平らにおくことにより、シート形状に更に加工
されるならば、硬化HIPEフォームが実質的に平らになるような最小円周が要
求される。約0.5メートル以上の直径がこのような環状硬化チャンバーを用い
て生産されたHIPEフォームのカールを最少に抑える上で望ましいと考えられ
ており、その後でこれは約5mm以下の厚さを有するシート形状に実質的にスリ
ット化される、と考えられる。明らかなように、それより大きな直径は5mm以
上のウェブ厚さのときに必要とされる。一方、HIPEフォームが管状形態で用
いられるならば、硬化チャンバーはいかなる望ましい直径を有してもよい。
【0048】 第三の態様において、硬化チャンバー340は硬化ドラムと拘束ウェブとの間
に空間を形成しうる。このような態様は図9で硬化装置400として示されてい
る。この態様のとき、硬化チャンバー340の容量は、(硬化HIPEフォーム
の望ましい厚さにより決められる)硬化ドラム410と拘束ウェブ420との隔
離距離、製造されるHIPEフォームのウェブの望ましい幅と、硬化ドラム41
0の直径(0.5メートルの最小直径が硬化HIPEフォームでカールを最少に
抑えるために望ましい)、硬化円弧(即ち、拘束ウェブ420を硬化ドラム41
0と接合させる拘束ロール430および440間の硬化ドラム410の円周部分
)および望ましい滞留時間の組合せにより決められる。この態様のとき、拘束ロ
ール430が最初に拘束ウェブ420を硬化ドラム410と接合させているニッ
プの所で形成されたトラフ450にHIPEが供給される。HIPEは硬化チャ
ンバー410へ運ばれて、それが硬化円弧の周りを進むにつれてHIPEフォー
ムへ硬化される。必要であれば、硬化ドラム410は、HIPEを硬化させるた
めに必要なエネルギーを供するために(例えば、内部スチームにより)加熱され
る。拘束ロール440の所では、拘束ウェブ420が硬化HIPEフォームから
引き離され、硬化HIPEフォームが硬化ドラム410から引き離されて、下流
側で加工のためにベルト460で運ばれていく。硬化ドラム410または拘束ウ
ェブ420には、HIPEを三次元HIPEフォーム構造へ形成するように三次
元くぼみをもうけてよいことも、留意されるべきである。
【0049】 明らかなように、硬化チャンバー340を形成する装置のエレメントとHIP
Eフォームとの間にスリップエレメントを入れることも必要かもしれない。 ・スリップエレメントの一態様では、HIPEの気泡をゆがめて、硬化HIP
Eフォームで気泡性に偏差をもたせる、HIPEとプレートとの摩擦(即ち、硬
化チャンバー340の壁に接する剪断力)を最少に抑えるために、キャリアウェ
ブ(示さず)も上記平行プレート間においてよい。このようなキャリアウェブは
、(例えば、硬化チャンバー340に異なる温度を有したゾーンをもうけられる
ように)硬化ドラム410が回転していない状態で上記された硬化ドラム410
の周辺にHIPEを運ぶために用いてもよい。明らかなように、キャリアウェブ
と硬化チャンバー340の壁との摩擦を減らす手段(例えば、加圧ガスまたは液
体)を用意することも必要かもしれない。 ・一方、スリップエレメントは、硬化チャンバー340の壁とそこに拘束され
たHIPEとの間に注入される、水相の薄層でもよい。水相のこのような層は、
部分的に硬化したHIPEを最少の気泡ゆがみで硬化チャンバー340を通過さ
せる潤滑剤として作用しうる。 スリップエレメントのこれらおよび他の態様も、本発明の範囲内に属すると考
えられる。
【0050】 硬化チャンバー340の断面は、HIPEをそのチャンバーへ送出するために
必要な圧力を増減させるために、チャンバーの長さ方向で変えてもよい。例えば
、直立型硬化チャンバーの断面積は、チャンバーの壁と硬化フォームとの摩擦に
より生じる流動抵抗を減少させるために、HIPEフォームが硬化する箇所より
上で増してもよい。一方、硬化チャンバー340の断面積は、HIPEをそのチ
ャンバーへ送入するために要する圧力を増すために、HIPEフォームが硬化す
る箇所を過ぎた所で減少させてもよく、こうすると短い硬化チャンバーを用いう
る。明らかなように、断面積が減少した硬化チャンバーの部分をウェブが通過す
ると、そこで圧縮されてしまうことから、圧縮不能な水相の一部を除去する手段
をもうけることが必要とされるであろう。
【0051】 開始剤の溶液は、場合により、ミックスヘッド330と硬化チャンバー340
との間の箇所でHIPE中へ注入することができる(示さず)。開始剤の任意注
入が選択されるならば、ミックスヘッド330から供給されるようなHIPEは
実質的に開始剤がなくてもよい。連続ミキサー(示さず)のような追加の混合手
段も、開始剤溶液がHIPE全体に分配されるように保証するため、注入箇所の
下流と硬化チャンバー340の上流で望まれることがある。このような配置は、
予想外の装置停止時におけるミックスヘッド330での望ましくない硬化のリス
クを実質的に減少させうる利点を有している。
【0052】 孔質水充填開放気泡HIPEフォームは反応チャンバーで硬化後に得られる製
品である。上記のように、チャンバー340の断面寸法は、好ましくは、重合H
IPEフォームが望ましい断面寸法のシート様形状で生産されるようなものであ
る。別な断面寸法(例えば、ビレット、円筒形または他の望ましい形状)も用い
てよいが、硬化チャンバー340の形状にかかわらず、得られるHIPEフォー
ムは、望ましい厚さのシート様形状または意図した用途に適するような望ましい
他の形状に切断またはスライスされる(例えば、粒子への細分化)。 硬化HIPEフォームのシートは、意図した用途向けにHIPEフォームを製
造するだけでなく、後の処理/洗浄および脱水ステップに際して加工することも
容易である。一方、HIPEフォーム製品は、粒子、キューブ、ロッド、球体、
プレート、ストランド、ファイバーまたは他の望ましい形状に切断、粉砕または
細分化してもよい。
【0053】 HIPEと共に残留する水相は、典型的には、フォームを圧縮するおよび/ま
たはフォームを真空源に曝すことにより除去される。残留水分は慣用的な蒸発乾
燥技術により所望どおりに除去しうる。 上記のように、連続硬化プロセスにおいて、乳化ステップは比較的低圧で行い
、前形成エマルジョンはブースターポンプ345を用いて比較的高圧下で硬化チ
ャンバー中に送入してもよい。別なプロセスでは、油相供給ポンプ315および
水相供給ポンプ325を用いて、比較的高圧下で混合チャンバー中へ油相および
水相を送入する。この場合には、乳化ステップは比較的高圧下で行われ、エマル
ジョンは必要圧力下で混合チャンバーから硬化チャンバーへと直接出ていく。こ
うすると、硬化チャンバー中へ前形成エマルジョンを能動的に送入する必要性を
省ける。
【0054】 HIPEは沸点が約60℃以下のモノマーを少くとも1種含有してもよい。例
示されるモノマーには、クロロプレン、イソプレンおよびブタジエンがある。こ
れらの揮発性モノマーは、これまでに開示されたHIPE硬化プロセスでは容易
に取扱えなかった。これらが本発明で用いられるとき、そのプロセスの圧力は、
速やかな硬化を行うために必要な加熱下でも、これらモノマーの過度な揮発を防
げるほど十分でなければならない。これらのモノマーを用いたフォームは、適切
には前記のUS特許5,767,168で開示されているように生分解性でもよ
く、イソプレンから作製されたHIPEフォームは約30psi(2気圧)の圧
力および50℃の温度で48時間以上かけて製造される。本発明によるプロセス
では、それより高い温度および圧力を適用することで、硬化時間を有意に短縮す
ることができる。クロロプレンをベースにしたフォームは、前記の同時係属出願
09/118,613で開示されているように難燃性となることがある。これら
各々の文献で示されているように、酸化防止剤の含有が1,3‐ジエン類から作
製されたHIPEフォームでは特に好ましい。
【0055】 III.試験法 圧縮状態でTg、降伏応力、発泡ファクターおよび安定性を測定するための試
験法はUS特許5,753,359で開示されている。圧縮たわみ抵抗(RTC
D)および自由吸収能(FAC)を測定するための方法はUS特許5,849,
805で開示されている。
【0056】 膨潤比:膨潤比もHIPEフォームを構成するポリマーの架橋度の相対的尺度
として用いてよい。架橋度は上記のような硬化の重要な部分である。膨潤比は厚
さ2〜6mm、直径2.5cmフォームの円筒形サンプルを切断することにより
調べる。フォームサンプルは、残留塩および/または乳化剤を除去するために、
水および2‐プロパノールでよく洗浄される。これは、フィルターフラスコへ接
続されたブフナー漏斗中の1枚の濾紙上へサンプルをおくことにより行われる。
真空が実験用アスピレーターによりフィルターフラスコへ適用され、水および2
‐プロパノールが真空により孔質フォームから吸引されるように、サンプルが蒸
留水の後に2‐プロパノールでよく洗浄される。次いで、洗浄されたフォームサ
ンプルは65℃で3時間にわたりオーブンで乾燥され、オーブンから取出されて
、膨潤比の測定前に室温まで冷却される。サンプルは±1mg内まで秤量されて
、サンプルの乾燥重量Wdを求める。次いでサンプルはフォームサンプルを完全
に浸すために十分なメタノールを含有した真空フラスコへ入れる。フォーム構造
中の残留気泡は、実験用アスピレーターでフラスコ中の圧力を徐々に減少させて
除去される。徐々に真空が適用されて、真空が適用されたときにフォームサンプ
ルを出ていく泡がもはや観察されなくなるまで数回放出され、フォームサンプル
は真空の放出時に沈んでいく。完全に飽和したフォームサンプルはフラスコから
そっと取出されて、±1mg内まで秤量されるが、秤量プロセス中にサンプルか
らメタノールを絞りださないように注意する。メタノール飽和サンプルの重量が
記録された後(Wm)、ほとんどのメタノールを静かに絞りだしてから、65℃
で1時間にわたりオーブン乾燥させることで、サンプルを再び乾燥させる。次い
で乾燥サンプルはフォームサンプルを完全に浸すために十分なトルエンを含有し
た真空フラスコへ入れられる。フォームの孔内に捕捉された残留空気は、上記の
ような真空の徐々の適用および放出により除去される。サンプルのトルエン飽和
重量Wtも上記のように求められる。膨潤比は、メタノールおよびトルエンの密
度および上記の操作で記録された重量から、次のように計算される: 膨潤比=〔(Wt−Wd)/(Wm−Wd)〕×0.912 上記において0.912はメタノールおよびトルエンの密度比である。
【0057】 降伏応力:降伏応力とは硬化度の最も実用的な尺度であって、HIPEフォー
ムの圧縮強度に関するものである。降伏応力とは、応力‐歪曲線の傾きの著しい
変化が生じるときの応力である。これは、以下で更に詳細に記載されるように、
降伏点の上下にある応力‐歪曲線の外挿領域の交点から実際に調べられる。降伏
応力を測定するための一般試験法はUS特許5,753,359で開示されてい
る。特に、この出願の目的からは下記の方法が用いられる: 装置:Piscatawy,NJのRheometrics Inc.から市販されているような Rheometrics RSA-2 DMA セットアップ:圧縮モードで2.5cm直径平行プレートを用いて600秒間に わたり0.1%歪率/秒(60%歪まで) 試験の開始前10分間と試験中にわたり31℃オーブン温度に保つ サンプル:HIPEフォームサンプルを厚さ2〜6mm、直径2.5cmの 円筒形に切断する 得られた応力‐歪曲線は、直線回帰法を用いて、プロットの初期直線弾性およ
びプラトー部分をライン適用することで分析しうる。こうして得られた2ライン
の交点が降伏応力(および降伏歪)を示す。
【0058】 密度:フォーム密度は、いずれか妥当な方法を用いて、乾燥発泡フォームで測
定される。ここで用いられる方法は前記US特許5,387,207で開示され
ている。
【0059】 硬化率測定:HIPEが特定の温度で調製されて、硬化温度で特定時間にわた
り適切な容器へ入れられる。こうして生産されたHIPEフォームは、硬化プロ
セスを止めるために、氷浴中へ浸される。冷却されたフォームが取出されて、分
析用に加工されるが、その加工は通常圧力、水洗および/または有機溶媒の使用
による水の除去および乾燥、その後望ましい寸法へのスライスおよび/または切
断からなる。
【0060】 V.具体例 これらの非制限例は、本発明によるHIPEフォームの具体的な製法を示して
いる。例1:HIPEからフォームのバッチ製造 A)HIPE製造 無水塩化カルシウム(12.0g)および過硫酸カリウム(0.150g)を
水300mlに溶解する。これはHIPEを形成する上で用いられる水相である
。 2‐エチルヘキシルアクリレート(EHA)(5.50g)、(残部がエチル
スチレンで純度42%の)ジビニルベンゼン(DVB42)(3.30g)およ
び1,6‐ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA)(1.20g)からな
るモノマー混合物に、高純度ジグリセロールモノオレエート(DGMO)(0.
6g)およびジタロージメチルアンモニウムメチルサルフェート(DTDMAM
S)(0.1g)を加える。(DVB42はDow Chemical,Midland,MIから得ら
れる;他のモノマーはAldrich Chemical Co.,Milwaukee,WIから得られる;DG
MOはDanisco Ingredients,Brabrand,Denmarkから得られる;DTDMAMSは
Witco Corp.,Greenwich CTから得られる。)ジグリセロールモノオレエート乳化
剤はジグリセロールモノオレエート約81%、他のジグリセロールモノエステル
1%、ポリグリセロール3%および他のポリグリセロールエステル15%からな
り、約2.5dyne/cmの最小油相/水相界面張力値を呈し、約2.9wt%の臨界
凝集濃度を有している。これはHIPEを形成する際に用いられる油相である。
モノマーの重量%は55%EHA、33%DVB42および12%HDDAであ
る。
【0061】 油相の一部(5.00g)を、垂直側壁および平らな底を有する高密度ポリエ
チレンカップにいれて秤量する。カップの内径は70mmであり、カップの高さ
は120mmである。直径3/8インチ(9.5mm)ステンレススチールシャ
フトの底にステンレススチールインペラーを取り付けたオーバーヘッドスターラ
ーを用いて、油相を攪拌する。そのインペラーは中央ハブから放射状に伸びる6
本のアームを有しており、各アームは3.5mm×3.5mmの正方形断面セク
ションで、アームのシャフトから先端まで27mmの長さを有している。油相を
250〜300rpmでインペラー回転により攪拌しながら、予熱した水相(4
7℃)240mlを約4分間かけて滴下して、粘稠な高内相エマルジョンを形成
する。インペラーは、諸成分の均一混合を行えるように、水相の添加中にエマル
ジョン内で上下させる。すべての水相を加えた後、エマルジョンを約400rp
mのインペラー速度で更に1分間攪拌して、粘稠だが流動性の均一なHIPEを
得る。
【0062】 B)HIPEの重合/硬化 壁厚約3mm、深さ約16mmおよび内径約3.8cmの円筒形ステンレスス
チール容器(図7参照)中にエマルジョンの一部を注いで、容器を完全に満たす
。Oリング装備の6mm厚ステンレススチール蓋を用いて容器を密封し、その蓋
をCクランプでしっかり締める。容器全体を望ましい硬化温度へ予熱されたシリ
コーン油浴へ所要時間にわたり浸す。油浴から取出した後、容器およびその内容
物を速やかに冷却するために、氷および水の混合物を含有した浴中にその容器を
直ちに浸す。数分間後に、容器を氷/水浴から取出して、そこで硬化したフォー
ムを前記の試験法セクションで記載されたような洗浄、脱水および特徴づけのた
めに慎重に取出す。
【0063】 C)フォーム洗浄および脱水 硬化HIPEフォームを容器から取出す。このときのフォームは、重合モノマ
ーの約48倍重量で(溶解または懸濁した乳化剤、電解質、開始剤残渣および開
始剤を含有した)残留水相を有している。フィルターフラスコへ接続されたブフ
ナー漏斗中の1枚の濾紙上へサンプルをおくことによりフォームを脱水する。真
空を実験用アスピレーターによりフィルターフラスコへ適用してから、水および
2‐プロパノールが真空により孔質フォームから吸引されるように、サンプルを
蒸留水の後に2‐プロパノールでよく洗浄する。次いで、洗浄されたフォームサ
ンプルを65℃で3時間にわたりオーブンで乾燥し、オーブンから取出して、前
記の試験法セクションで記載されたような特徴づけの前に室温まで冷却する。
【0064】 例示データが下記表1に掲載されている。 表1 条件 容 器 硬化温度 時間 降伏応力 溶媒 密度 (℃) (psi) 湿潤比 (mg/cm 3 ) HDPE 65 3h 0.9 1.26 19 2 ssチャンバー 65 16h 1.2 1.16 18 3 ssチャンバー 101 20min 1.7 1.18 20 4 ssチャンバー 112 10min 1.3 1.20 18 5 ssチャンバー 113 20min 1.3 1.17 19 6 ssチャンバー 124 8min 1.3 1.15 19 7 ssチャンバー 123 10min 1.4 1.18 19 8 ssチャンバー 131 6min 1.1 1.17 199 ssチャンバー 182 4min 1.3 1.20 26 比較条件1および2は先行技術に従い大気圧で硬化させている。 降伏応力データからわかるように、65℃で全硬化を行うためには長い硬化時
間(典型的には>8時間)を要する。65℃のとき、フォームは約2.5時間以
下の硬化時間で回収されず、即ち回復する上で十分な機械的一体性を有するほど
十分にHIPEが硬化するには最低で約2.5時間かかる。
【0065】例2:HIPEからフォームの連続製造 A)HIPE製造 無水塩化カルシウム(36.32g)および過硫酸カリウム(189g)を水
378Lに溶解する。これはHIPEを形成するための連続プロセスで用いられ
る水相ストリームである。 DVB42(2100g)、2‐EHA(3300g)およびHDDA(60
0g)からなるモノマー混合物に、非常に高純度のDGMO(360g)および
Tinuvin 765(30g)を加える。混合後に、この乳化剤混合物を一夜放置させ
る。目に見える残留物は形成されず、すべての混合物を回収して、HIPEを形
成する上で乳化剤として油相に用いる。 油相(25℃)および水相(65℃)の別々なストリームをUS特許5,82
7,909の実施例1のように動的混合装置へ供給する。動的混合装置を出た物
質の一部を引き出して、動的混合ゾーンへの油および水相流動ストリームの入口
へ、上記US特許5,827,909の図で記載されたような再循環ループによ
り再循環させる。 合わせた混合および再循環装置を水4部対油1部の比率で油相および水相で満
たす。動的混合装置を排気して空気を逃がしながら、装置を完全に満たす。充填
中の流速は油相3.78g/secおよび水相15.12cc/secであり、再循環ルー
プでは約15cc/secである。始動段階では、生産状態に達するまで、生じるHI
PEを保持タンクへ回す。 装置のセットアップが済んだら、ベントを閉じながら水相流速を半分に下げて
圧力蓄積を減少させる。次いで攪拌を動的ミキサーで始め、インペラーを180
0rpmで回転させる。次いで水相の流速を約1分間かけて45.4cc/secの速
度まで着実に増し、油相流速を約2分間かけて0.757g/secまで減少させる
。再循環速度は後者の時間中に約45cc/secまで着実に増加させる。このとき動
的および静的ミキサーにより生じる背圧は約10psi(69kPa)である。
次いでWaukeshaポンプ速度を約11cc/secの再循環速度となるように着実に減少
させる。
【0066】 B)HIPEの重合/硬化 HIPEの定常的生産が行われたら、静的ミキサーから流出するエマルジョン
の一部を、内部寸法5mm×300mmおよび長さ(高さ)15メートルの長方
形断面を有する垂直ステンレススチールチャンバーの底へ送入する。チューブの
底に近いセクションにジャケットを付し、140℃の油をそのジャケットから連
続的に送入する。加熱セクションの滞留時間が10分間となるような速度で、エ
マルジョンをそのチャンバーへ送入する。この10分間に油相を重合/硬化させ
て、開放気泡フォームを形成させる。
【0067】 C)フォーム洗浄および脱水 硬化HIPEフォームは、硬化チャンバーと同様の断面で、連続シートの形状
でチャンバーの上から出る(300mm幅、5mm厚)。このときのフォームは
、重合モノマーの約50〜60倍(50〜60×)重量で(溶解または懸濁した
乳化剤、電解質、開始剤残渣および開始剤を含有した)残留水相を有している。
次いで真空装置を備えた2本組の孔質ニップロールでフォームシートを圧縮に付
して、フォームの残留水相分を重合物質の約6倍重量まで徐々に減少させる。こ
のとき、そのシートを60℃の1.5%CaCl溶液で再飽和させ、真空装置
を備えた3本組の孔質ニップロールで約4倍の水相分まで絞る。フォームのCa
Cl分は8〜10%である。 フォームは最終ニップ後に約0.021in(0.053cm)の厚さに圧縮
されている。次いでフォームを約16時間にわたり風乾させる。このような乾燥
は水分を重合物質の約9〜17重量%まで減少させる。このとき、フォームシー
トは非常にヒダがつきやすい。フォームは約5重量%の残留ジグリセロールモノ
オレエート乳化剤も含有している。崩壊状態のとき、フォームの密度は約0.1
4g/ccである。水中で発泡したとき、その自由吸収能は約60ml/gであって、約
23℃のガラス転移温度を有している。
【0068】例3:別な処方 例2のプロセスは、下記表2で示されているように、異なるモノマータイプ、
比率および他の条件で繰り返す: 表2 条件 EHA DVB STY HDDA イソ W:O 注入 ミキサー 硬化 硬化No. 42 CPR 比 T rpm 温度 時間 ℃ ℃ min 1 45% 33% 22% 0% 0% 50:1 65° 700 135° 12 2 0% 0% 0% 35% 65% 45:1 10° 700 135° 20 3 58% 42% 0% 0% 0% 50:1 65° 250 135° 12 4 58% 20% 22% 0% 0% 20:1 65° 400 135° 12 5 58% 12% 30% 0% 0% 15:1 65° 400 135° 126 0% 15% 45% 0% 40% 35:1 65° 1200 135° 20 EHA=2‐エチルヘキシルアクリレート;DVB42=純度42%のジビニ
ルベンゼン;STY=スチレン;HDDA=1,6‐ヘキサンジオールジアクリ
レート;ISO=イソプレン;CPR=クロロプレン、ID#6のみで使用;乳
化は7気圧の圧力下で行われる。
【0069】 これらの例で生産されたフォームは開放気泡を有しており、有用な性質を有す
ることが示された時間で十分に硬化されている。各々が、意図した使用に応じて
親水性または疎水性となるように後処理することができる。例えば、フォームN
o.1は、特にパッケージングまたは絶縁フォームとして用いられる。フォーム
2は生分解性である。フォーム3は尿を速やかに取込むための物質として用いら
れる。フォーム4および5は、高度の靭性および耐磨耗性が要求されるフロアマ
ットのような用途で用いられる。フォーム6は裸火への暴露で燃えないフォーム
の例である(フォーム6で任意の補助剤は、例えば、乳化前に油相へ加えられる
三酸化アンチモン微粒子である)。これら使用の各々は例示であって、制限する
ものではない。処方は、性質を変更するために、Tg(Tg低下モノマーを追加
する)、気泡サイズ(剪断またはrpmを増すと減少する)、密度(W:O比を
増すと減少する)、靭性(スチレンを加えると増加する)などのような各パラメ
ーターで変えてもよい。
【0070】 すべての特許、特許出願(およびその発行する特許と、それに対応する公開外
国特許出願)の開示およびこの記載で掲載された文献は、参考のためここに組み
込まれる。しかしながら、参考のためここに組み込まれたいずれかの文献が本発
明について教示または開示しているとは、明らかに認められない。
【0071】 本発明の具体的態様が例示および記載されてきたが、本発明の精神および範囲
から逸脱することなく様々な他の変更および修正を行いうることは当業者にとり
明らかであろう。したがって、添付された請求の範囲には、本発明の範囲内に属
するすべてのこのような変更および修正を包含していると解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 先行技術に従いエマルジョンを47℃で形成して大気圧下65℃で硬化させた
、発泡状態にあるコントロールHIPEフォームの500倍拡大電子顕微鏡写真
である。
【図2】 例1で記載されたように製造された、本発明に従い発泡状態にある代表的ポリ
マーフォームの500倍拡大電子顕微鏡写真である。
【図3】 先行技術に従いエマルジョンを47℃で形成して大気圧下65℃で硬化させた
、発泡状態にあるコントロールHIPEフォームの1000倍拡大電子顕微鏡写
真である。
【図4】 例1で記載されたように製造された、本発明に従い発泡状態にある代表的ポリ
マーフォームの1000倍拡大電子顕微鏡写真である。
【図5】 先行技術に従いエマルジョンを47℃で形成して大気圧下65℃で硬化させた
、発泡状態にあるコントロールHIPEフォームの2500倍拡大電子顕微鏡写
真である。
【図6】 例1で記載されたように製造された、本発明に従い発泡状態にある代表的ポリ
マーフォームの2500倍拡大電子顕微鏡写真である。
【図7】 図1および2で示されたフォームを製造するために用いられる硬貨チャンバー
の概略図である。
【図8】 HIPEフォームを製造するための連続プロセスの概略図である。
【図9】 HIPEフォームを製造するための別な連続プロセスの概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 212:36) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 トーマス、アレン、デスマレイズ アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 スカル、ロード、10204 (72)発明者 トーマス、マイケル、シャイブリー アメリカ合衆国オハイオ州、モスコー、ア イアトン‐ツリーズ、ロード、2181 (72)発明者 ジョン、コリンズ、ダイヤー アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ, シャーブルック、ドライブ、3760 (72)発明者 ブリン、ハード アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 イーグル、クリーク、8519 (72)発明者 スティーブン、トーマス、ディック アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 シカモー、グローブ、レイン、11130 Fターム(参考) 4F212 AA13 AA21 AB04 AB10 AG20 UA15 UA17 UB02 UC01 UN01 UN21 4J011 DB19 KA01 KA04 KA05 KA10 KA13 LA01 LA04 LA08 LB02 LB04 4J100 AB02Q AB03Q AB04P AB15R AB16R AL02P AL03P AL03Q AL04P AL05P AL62R AL63R AM17P AM24R AP02R AP07R AP21R AQ01R AS00P AS01P AS02P AS03P AS04P AS07P AS21P BA02R BA08R BA52R BA58R BC43R BC53R BD07R CA05 CA23 EA13 FA20 GD02 JA28 JA43 JA57

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HIPEをHIPEフォームへ連続的に硬化させる方法であって、 A)HIPEを連続供給し〔そのHIPEは: 1)a)約90℃以下のTg値を有するコポリマーを形成しうるモノマー成分
    約85〜約99重量%(モノマー成分は以下からなる: i)約35℃以下のTgを有するポリマーを形成しうる実質的に非水溶性
    の一官能性モノマー約5〜約80重量% ii)他の望ましい性質をフォームへ付与しうる実質的に非水溶性の一官能
    性コモノマー約0〜約70重量% iii)少くとも1種の実質的に非水溶性の多官能性架橋剤約5〜約80重量
    %)、および b)油相に可溶性であり、安定な油中水型エマルジョンを形成するために適
    した乳化剤成分約1〜約20重量% からなる油相、および 2)(a)約0.2〜約40重量%の水溶性電解質および(b)有効量の重合
    開始剤を含有している水溶液からなる水相 からなり、エマルジョンは約8:1〜約140:1の範囲内で水相対油相の容量
    対重量比を有している〕; B)上記のHIPEを硬化チャンバーへ移し(その硬化チャンバーは、モノマー
    、コモノマーおよび架橋剤を重合および架橋するために適した硬化温度で上記の
    HIPEを維持するための手段を備えてなる); C)上記HIPEから発生期HIPEフォームへの少くとも部分的な硬化のため
    に十分な滞留時間にわたり、上記のHIPEを上記の硬化チャンバーで維持し; D)上記の発生期HIPEフォームが上記の硬化チャンバーから連続的に取出さ
    れることで特徴づけられ;および E)更に、上記の発生期HIPEフォームを硬化HIPEフォームへ加工する; ステップからなる方法。
  2. 【請求項2】 1)油相が: a)約15〜約50℃のTg値を有するコポリマーを形成しうるモノマー成分
    約90〜約97重量%(そのモノマー成分は以下からなる: i)C‐C14アルキルアクリレート、アリールアクリレート、C‐C 16 アルキルメタクリレート、ジエン類、C‐C12アルキルスチレンおよび
    それらの混合物からなる群より選択されるモノマー約40〜約70重量% ii)スチレン、エチルスチレンおよびそれらの混合物からなる群より選択さ
    れるコモノマー約15〜約23重量% iii)ジビニルベンゼン約5〜約18重量%) b)乳化剤成分約3〜約10重量%からなり;および 2)水相が約1〜約40%の塩化カルシウムからなる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 硬化チャンバーが、長方形、円形、三角形、環状形、楕円形、くびれ形、犬骨
    形および非対称形からなる群より選択される断面を有している、請求項1または
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 硬化チャンバーが長方形断面を有している、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 長方形硬化チャンバーが、HIPEからシート形状を有するHIPEフォーム
    へ成形しうるように、大きな幅:厚さアスペクト比を有している、請求項4に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 硬化チャンバーが、硬化ドラムと拘束ウェブとの間にHIPEを封じ込める装
    置を有している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 硬化温度が約65℃以上、好ましくは約75℃以上、更に好ましくは約100
    ℃以上である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
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