JP5320706B2 - カラーフィルタ用フォトマスク、このフォトマスクを用いたカラーフィルタの製造方法 - Google Patents
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Description
図2は、本発明の一実施形態に係るカラーフィルタ用フォトマスクのパターンの一部を拡大して示す平面図である。このカラーフィルタ用フォトマスクは、カラーフィルタの着色画素を形成するためのものであり、また、着色画素を形成するフォトレジストとしてネガ型感光性着色組成物を用いた場合のものである。
本発明に好適に用いることができる感光性組成物は、光重合性モノマー、非感光性樹脂及び/又は感光性樹脂、重合開始剤、及び溶剤を含有し、これらは紫外線露光、Deep紫外線露光のいずれの硬化方法を用いてもよい。
本発明に好適に用いることができる感光性組成物には、光重合性モノマーが配合される。好ましい光重合性モノマーとしては、水酸基を有する(メタ)アクリレートに多官能イソシアネートを反応させて得られる(メタ)アクリロイル基を有する多官能ウレタンアクリレートを挙げることができる。なお、水酸基を有する(メタ)アクリレートと多官能イソシアネートとの組み合わせは任意であり、特に限定されるものではない。また、1種の多官能ウレタンアクリレートを単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明に好適に用いることができる感光性組成物には、非感光性樹脂及び/又は感光性樹脂が配合される。現在、環境問題の観点から、現像液として有機溶剤は殆ど使われなくなり、アルカリ現像が主流となっているが、アルカリ現像を採用する場合、アルカリ可溶型非感光性樹脂を含有させることが好ましい。ここで、アルカリ可溶型非感光性樹脂とは、アルカリ水溶液に溶解性を有すると共に、ラジカル架橋性を有しない樹脂のことを意味しており、例えば、カルボキシル基、スルホン基等の酸性官能基を有する質量平均分子量1000〜50万、好ましくは5000〜10万の樹脂が挙げられる。
樹脂層がカラーフィルタの着色層や遮光層用である場合、さらに、有機顔料を含有させる必要がある。着色層の形成用としては感光性組成物に公知の顔料を用いることができる。有機顔料の配合量は特に限定されるものではないが、組成物の総量100質量%に対して、1〜20質量%程度であることが好ましい。また、カラーフィルタの分光調整等のために、複数の顔料を組み合わせて用いることもできる。
顔料を含有させる場合には、顔料を分散させるための分散剤を含有させる必要がある。分散剤としては、界面活性剤、顔料の中間体、染料の中間体、ソルスパース等が使用される。分散剤の添加量は特に限定されるものではないが、顔料の配合量100質量%に対して、1〜10質量%とすることが好ましい。
本発明で用いられる感光性組成物に用いて好適な重合開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等のアセトフェノン系化合物、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系化合物、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系化合物、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系化合物、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリルs−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系化合物、1,2−オクタンジオン,1−〔4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)〕、O−(アセチル)−N−(1−フェニル−2−オキソ−2−(4’−メトキシ−ナフチル)エチリデン)ヒドロキシルアミン等のオキシムエステル系化合物、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等のホスフィン系化合物、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアントラキノン等のキノン系化合物、ボレート系化合物、カルバゾール系化合物、イミダゾール系化合物、チタノセン系化合物等が挙げられる。
また、重合開始剤と光増感剤とを併用することが好ましい。さらに、着色組成物には、連鎖移動剤としての働きをする多官能チオールを含有させることができる。多官能チオールは、チオール基を2個以上有する化合物であればよく、例えば、ヘキサンジチオール、デカンジチオール、1,4−ブタンジオールビスチオプロピオネート、1,4−ブタンジオールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリスチオグリコレート、トリメチロールプロパントリスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチオプロピオネート、トリメルカプトプロピオン酸トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、1,4−ジメチルメルカプトベンゼン、2、4、6−トリメルカプト−s−トリアジン、2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン等が挙げられる。これらの多官能チオールは、1種または2種以上混合して用いることができる。
本発明に用いられる感光性組成物には、基板上への均一な塗布を可能とするために、水や有機溶剤等の溶剤が配合される。また、本発明の組成物がカラーフィルタの着色層や遮光層用である場合、溶剤は、顔料を均一に分散させる機能も有する。
本発明に用いられる感光性着色組成物は、公知の方法により調製することができる。例えば、光重合性モノマーと感光性樹脂と顔料と分散剤と溶剤とからなる本発明の感光性青色着組成物は以下の方法により調製することができる。
以下、本発明のカラーフィルタ用フォトマスクを用いた着色層の形成方法について説明する。はじめに、基板上に、スプレーコート法、スピンコート法、ロールコート等により、本発明の感光性組成物を均一に塗布し乾燥させる。この工程において形成される層のことを「感光性組成物層」と称す。用いる基板としては透明基板が好適であり、具体的には、ガラス板や、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンフタレート等の樹脂基板が好適に用いられる。
[着色組成物の調製]
下記のように、カラーフィルタ作製に用いる赤の着色組成物を調製した。
下記に示す組成の混合物を均一に攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過し、赤色顔料の分散体を作製した。
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製「イルガーフォーレッドB−CF」)
分散剤(味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821」) 2質量部
アクリルワニス(固形分20%) 108質量部
その後、下記に示す組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルターで濾過し、赤色着色組成物を得た。
アクリルワニス 16質量部
多官能ウレタンアクリレート(1) 6質量部
光重合開始剤(チバガイギー社製「イルガキュア−369」) 0.3質量部
光増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 0.2質量部
シクロヘキサノン 27質量部
[フォトマスク]
図3(a)に示すような十字形の遮光部において4隅に90度に挟まれた開口部を導入した遮光パターンを有するフォトマスクを用いた。マスク線幅aを4μm、羽の長さが6μmであるものを用いた。
赤色着色組成物として、実施例1と同一のものを用い、フォトマスクとして、図3(b)に示すような遮光パターンを有するフォトマスクを用いた。
赤色着色組成物として、実施例1と同一のものを用い、フォトマスクとして、図3(c)に示すような遮光パターンを有するフォトマスクを用いた。
赤色着色組成物として、実施例1と同一のものを用い、フォトマスクとして、図3(d)に示すような遮光パターンを有するフォトマスクを用いた。
赤色着色組成物として、実施例1と同一のものを用い、フォトマスクとして、図3(e)に示すような遮光パターンを有するフォトマスクを用いた。
赤色着色組成物として、実施例1と同一のものを用い、フォトマスクとして、図3(f)に示すような遮光パターンを有するフォトマスクを用いた。
赤色着色組成物として、実施例1と同一のものを用い、フォトマスクとして、図3(g)に示すような遮光パターンを有するフォトマスクを用いた。
赤色着色組成物として、実施例1と同一のものを用い、フォトマスクとして、図3(h)に示すような遮光パターンを有するフォトマスクを用いた。
赤色着色組成物として、実施例1と同一のものを用い、フォトマスクとして、図3(i)に示すような遮光パターンを有するフォトマスクを用いた。
赤色着色組成物として、実施例1と同一のものを用い、フォトマスクとして、図3(j)に示すような遮光パターンを有するフォトマスクを用いた。
赤色着色組成物として、実施例1と同一のものを用い、フォトマスクとして、図3(k)に示すような、遮光パターンを有するフォトマスクを用いた。
赤色着色組成物として、実施例1と同一のものを用い、フォトマスクとして、図3(l)に示すような、遮光パターンを有するフォトマスクを用いた。
赤色着色組成物として、実施例1と同一のものを用い、フォトマスクとして、図3(m)に示すような、遮光パターンを有するフォトマスクを用いた。
Claims (2)
- ネガ型フォトレジストに対する近接露光法を用いたフォトリソグラフィ法により、微細な貫通部を有する樹脂層を形成する際に使用するカラーフィルタ用フォトマスクにおいて、
前記樹脂層に微細な貫通部を形成するための遮光パターンは、遮光部と開口部とを有し、
前記遮光部は、90度をなす2つの輪郭線を4対有する4つの矩形を角部同士が接触して十字架形状を成すように配置して構成され、
前記開口部は、前記遮光部の4つの矩形の内側に隣接する1つの矩形と、前記2つの輪郭線により挟まれて前記4つの遮光部の外側に隣接する4つの矩形で構成されていることを特徴とするカラーフィルタ用フォトマスク。 - 請求項1に記載のカラーフィルタ用フォトマスクを介して、ネガ型フォトレジストに対し、近接露光法により露光する工程と、前記露光されたネガ型フォトレジストを現像し、微細な貫通部を有する樹脂層を形成する工程とを具備し、
前記露光工程において、カラーフィルタ用フォトマスクの遮光パターンは、ネガ型フォトレジスト上において、前記遮光部を構成する4つの矩形と前記開口部を構成する5つの矩形とが一体的に前記微細な貫通部に対応する非露光領域又は低露光強度領域を形成することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
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