JP2008261947A - 半透過型液晶表示装置用感光性着色組成物、この感光性着色組成物を用いた半透過型液晶表示装置用カラーフィルタ並びにその製造方法、及び半透過型液晶表示装置 - Google Patents
半透過型液晶表示装置用感光性着色組成物、この感光性着色組成物を用いた半透過型液晶表示装置用カラーフィルタ並びにその製造方法、及び半透過型液晶表示装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】光重合性モノマー、樹脂バインダー、重合開始剤、着色剤、及び溶剤を含有し、前記重合開始剤の少なくとも1種の最大吸収波長が、330nm以下であることを特徴とする半透過型液晶表示装置用感光性着色組成物。
【選択図】 図2
Description
「最新高分子材料・技術総覧」、37(1988)石川ら:テック出版 サイエンスフォーラム「有機エレクトロニクス材料」、15(1986)谷口ら
光重合性モノマーは、露光光線の照射によって重合し、感光性着色組成物の塗布膜を現像液不溶性に変化させる機能を有する。一般には、ラジカルにより重合が誘起されるモノマーである。
樹脂バインダーは、未露光の感光性着色組成物の塗布膜を透明基板に接着させて固定すると共に、現像の際に現像液に溶解するものである。感光性のない樹脂であっても良いし、感光性のある樹脂であっても良い。
着色剤は、透明着色層を着色して、液晶表示装置の表示光を着色するものである。着色剤としては、顔料や染料を利用することができるが、耐久性に優れている点で、顔料を使用することが望ましい。顔料としては、有機顔料及び無機顔料のいずれであっても良いが、有機顔料が好ましく使用できる。
Pigment Violet: <C.I>1,1:x,3,3:3,3:x,5:1,19,23,27,29,30,32,37,40,42,50
Pigment Green: <C.I>1,1:x,2,2:x,4,7,10,36,37
Pigment Orange: <C.I>2,5,13,16,17:1,31,34,36,38,43,46,48,49,51,52,55,59,60,61,62,64,71,73
Pigment Red:<C.I>1,2,3,4,5,6,7,9,10,14,17,22,23,31,38,41,48:1,48:2,48:3,48:4,49,49:1,49:2,52:1,52:2,53:1,57:1,60:1,63:1,66,67,81:1,81:3,81:x,83,88,90,97,112,119,122,123,144,146,149,166,168,169,170,171,172,175,176,177,178,179,180,184,185,187,188,190,192,200,202,206,207,208,209,210,215,216,217,220,223,224,226,227,228,240,246,254,255,264,272,279
Pigment Yellow: <C.I>1,2,3,4,5,6,10,12,13,14,15,16,17,18,20,24,31,32,34,35,35:1,36,36:1,37,37:1,40,42,43,53,55,60,61,62,63,65,73,74,77,81,83,86,93,94,95,97,98,100,101,104,106,108,109,110,113,114,115,116,117,118,119,120,123,125,126,127,128,129,137,138,139,144,146,147,148,150,151,152,153,154,155,156,161,162,164,166,167,168,169,170,171,172,173,174,175,176,177,179,180,181,182,185,187,188,193,194,199,213,214
また、上記有機顔料と組み合わせて、彩度と明度のバランスを取りつつ良好な塗布性、感度、現像性等を確保するために、無機顔料を組み合わせて用いることも可能である。無機顔料としては、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カドミウム赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑等の金属酸化物粉、金属硫化物粉、金属粉等が挙げられる。さらに、調色のため、耐熱性を低下させない範囲内で染料を添加することもできる。
着色剤として顔料を使用する場合には、この顔料を分散させるための分散剤を含有させることが望ましい。分散剤としては、界面活性剤、顔料の中間体、染料の中間体、ソルスパース等が使用される。分散剤の添加量は特に限定されるものではないが、顔料の配合量に対して、1〜10重量%とすることが好ましい。
重合開始剤としては最大吸収波長が330nm以下のアセトフェノン系光重合開始剤もしくはスルホニウム有機ホウ素錯体が好適に使用できる。その具体例としては2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−(4−メチルベンジル)−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン、ジメチル(2−オキソ−2−フェニルエチル)スルフォニウムブチルトリフェニルボレート、ジメチル(2−オキソ−2−(4−ジメチルアミノフェニル)−エチル)スルフォニウムブチルトリフェニルボレート等があげられる。
重合開始剤として、特にアセトフェノン系光重合開始剤とスルホニウム有機ホウ素錯体との混合物を用いることが好ましく、この場合、その混合比は10:1〜1:10であるのが好ましい。
本発明の一実施形態に係る感光性着色組成物には、重合開始剤に加えて光増感剤を添加することが好ましい。
本発明の一実施形態に係る感光性着色組成物には、重合禁止剤を添加することができる。この重合禁止剤の種類と添加量に応じて、γ(コントラスト)と現像後残膜率0となる露光量とを制御できる点で、重合禁止剤の添加は重要である。即ち、γ及び現像後残膜率0となる露光量を制御するには、感光性着色組成物に適切な量の重合禁止剤を添加すれば良い。重合禁止剤としては、ハイドロキノン又はメトキノンが好ましく利用できる。
本発明の一実施形態に係る感光性着色組成物には、連鎖移動剤として多官能チオールを含有させることができる。多官能チオールは、チオール基を2個以上有する化合物であればよく、例えば、ヘキサンジチオール、デカンジチオール、1,4−ブタンジオールビスチオプロピオネート、1,4−ブタンジオールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリスチオグリコレート、トリメチロールプロパントリスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチオプロピオネート、トリメルカプトプロピオン酸トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、1,4−ジメチルメルカプトベンゼン、2、4、6−トリメルカプト−s−トリアジン、2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン等が挙げられる。
溶剤は、透明基板上への均一な塗布を可能とすると共に、着色剤を均一に分散させる機能をゆするものである。溶剤としては、水、有機溶剤等が利用できる。有機溶剤としては、シクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−nアミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルトルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられる。
次に、以上説明した各成分を用いた本発明の一実施形態に係る感光性着色組成物の調製方法について説明する。
次に、以上のように調製した感光性着色組成物を用いてカラーフィルタ基板を製造する方法について説明する。
以下に、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明についてより具体的に説明する。実施例および比較例中、「部」は「重量部」を意味する。
下記の組成の混合物を均一に撹拌混合した後、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルで5時間分散させた後、5μmのフィルタで濾過し、銅フタロシアニン分散体を作製した。
(BASF製「ヘリオゲンブルーL−6700F」)
顔料分散剤(ゼネカ社製「ソルスパース20000」) 2.4部
アクリル樹脂溶液 28.1部
シクロヘキサノン 57.5部
次いで、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1μmのフィルタで濾過して、青色レジスト材としての着色組成物を調製した。
アクリル樹脂溶液 12.5部
トリメチロールプロパントリアクリレート 4.8部
(新中村化学社製「NKエステルATMPT」)
光重合開始剤(チバガイギー社製「イルガキュアー907」) 2.5部
増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 0.2部
シクロヘキサノン 35.0部
実施例2〜10および比較例1〜6
下記に示す顔料を用い、下記表1及び2に示す配合組成の顔料、顔料分散剤、アクリル樹脂、モノマー、光重合開始剤、増感剤、有機溶剤を用いて、実施例1と同様にして、各色レジスト材としての着色組成物を調製した。なお、下記表1中の数値は、着色組成物全量を100とした重量部である。
ジケトピロロピロール系顔料(C.I. Pigment Red 254) 5.08部
(チバガイギー社製「イルガフォーレッドB−CF」)
アントラキノン系顔料(C.I. Pigment Red 177) 0.82部
(チバガイギー社製「クロモフタールレッドA2B」)
アントラキノン系顔料(C.I. Pigment Yellow 199) 0.20部
(チバガイギー社製「クロモフタールエローGT-AD」)
計6.10部
緑用顔料
ハロゲン化銅フタロシアニン系顔料(C.I. Pigment Green 36) 3.60部
(東洋インキ製造社製「リオノールグリーン6YK」)
ニッケルアゾ錯体系顔料(C.I. Pigment Yellow 150) 2.00部
(ランクセス社製「E4GN」)
計5.60部
青用顔料
ε型銅フタロシアニン顔料(C.I. Pigment Blue 15:6) 5.40部
(BASF製「ヘリオゲンブルーL−6700F」)
各実施例及び比較例において調製した各感光性着色組成物について、それらの感度を以下のようにして評価した。
各実施例及び比較例において調製した各感光性着色組成物について、そのパターニング性能を、以下のようにして評価した。
×:スルーホール内に色残りがある
また、(2)については、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、下記の基準で評価した。
Claims (8)
- 光重合性モノマー、樹脂バインダー、重合開始剤、着色剤、及び溶剤を含有する感光性着色組成物において、前記重合開始剤の少なくとも1種の最大吸収波長が、330nm以下であることを特徴とする半透過型液晶表示装置用感光性着色組成物。
- 前記最大吸収波長が330nm以下である重合開始剤が、アセトフェノン系光重合開始剤又はスルホニウム有機ホウ素錯体であることを特徴とする請求項1に記載の半透過型液晶表示装置用感光性着色組成物。
- 前記最大吸収波長が330nm以下である重合開始剤として、アセトフェノン系光重合開始剤及びスルホニウム有機ホウ素錯体を含むことを特徴とする請求項1に記載の半透過型液晶表示装置用感光性着色組成物。
- 前記最大吸収波長が330nm以下である重合開始剤として、アセトフェノン系光重合開始剤とスルホニウム有機ホウ素錯体を重量比10:1〜1:10の範囲で含むことを特徴とする請求項又は3に記載の半透過型液晶表示装置用感光性着色組成物。
- 透明基板と、この透明基板上に所定のパターンで形成された透明着色層とを具備し、前記透明着色層は、請求項1〜4のいずれかに記載の感光性着色組成物を用いて形成されたことを特徴とする半透過型液晶表示装置用カラーフィルタ基板。
- 透明基板上に、請求項1〜4のいずれかに記載の感光性着色組成物を塗布する工程と、塗布された感光性着色組成物層に露光用マスクを介して紫外線を照射する工程と、現像して所定のパターンの透明着色層を形成する工程を具備し、前記紫外線が波長330nm以下の光を含む遠紫外線であることを特徴とする半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法。
- 前記遠紫外線が波長254nmの光を含むことを特徴とする請求項8に記載の半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法。
- 請求項5又は6に記載のカラーフィルタ基板を具備することを特徴とする半透過型液晶表示装置。
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