JP5319320B2 - フォークリフト - Google Patents

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Description

本発明は、フォークリフトにかかり、特に、簡易な構成で安定な荷役動作を実現することのできる荷役装置を備えたフォークリフトに関する。
近年、環境問題、原油高などの観点から、各種の製品に対して省エネルギ化の要求が強くなってきた。このため、エンジンを用いた油圧駆動システムが中心であった建設車両、産業車両においても電動化により高効率化、省エネルギ化を図る例が増加してきている。
電動化、すなわち動力源をモータにした場合、排気ガスの低減のほか、エンジンの高効率駆動、伝達効率の向上、回生電力の回収などの各種省エネルギ効果が期待できる。特に、前記建設車両、産業車両の中ではフォークリフトの電動化がいち早く進んでおり、バッテリの電力を用いてモータを駆動するバッテリ式フォークリフトが実用化されている。
製品化されているバッテリフォークリフトは、電力源に鉛バッテリを使用し、走行用タイヤを直接モータで駆動し、さらに荷物の昇降作業を行う荷役装置部分は電動油圧システムにより駆動されている。このシステムではモータで油圧ポンプを駆動し、発生した油圧によりフォークリフトの左右のシリンダを作動させている。
このような構成のバッテリフォークリフトは、基本的には倉庫内作業時における排気ガスレス化が目的であるが、加減速を繰り返すフォークリフトの動作パターンを利用すれば回生電力によるエネルギ消費量削減も期待できる。
しかしながら、使用される鉛バッテリは短時間大電流での充電特性が劣り、実際に回収できる回生電力は微々たる量である。このため、現在ではこの鉛バッテリの低い急速充電特性を補うために大容量のキャパシタなどを併用し、このキャパシタに回生電力を回収することによりエネルギ消費量を削減するようにしている。
また、荷物の昇降作業を行う荷役装置においては、荷物を降下する際、蓄えられた位置エネルギを回収する機会がある。しかし、リフト部の油圧シリンダの構造から、このエネルギを回収することは難しいため、現状では廃棄している。
このため、リフト部のアクチュエータを油圧シリンダからモータ駆動による直動アクチュエータに代替し、荷物の降下時に発生する回生エネルギを効率よく回収することが検討されている。
このように直動アクチュエータを用いた場合は、荷物の降下時に外力より駆動用モータを回転させることが可能となるため、モータにより回生電力を発生させることができる。
直動アクチュエータの駆動制御方式については特許文献1に開示されている。この文献によると、この昇降システムは左右に電動シリンダ(直動アクチュエータに相当)を有しており、この2台の電動シリンダを同期して使用することにより昇降システムの降下時に回生制動を行い、回生エネルギを電源に回収できる。
特開2005−53693号公報
前記従来の昇降システムのように、フォークリフトの左右に直動アクチュエータを配置した場合、左右のアクチュエータ間の協調をとる必要がある。前記昇降システムにおいては、左右のモータに対してそれぞれモータを駆動するインバータおよびエンコーダを備えており、左右の直動アクチュエータを駆動するモータの間の回転速度差が所定値以上となる場合に、左右それぞれのインバータの出力電圧を調整して左右モータ間の回転速度差を所定範囲内となるように制御している。
このように従来技術では、左右2つのモータの回転速度差を所定範囲内とするために左右2つのモータのそれぞれにインバータおよび回転センサを設けて同期制御を行っている。この場合、左右2つのモータにそれぞれインバータを備えているため、コストも高くなり、実装面でも問題が生じることがある。また、左右のモータの回転速度差をなくするようにそれぞれのモータをインバータ制御するため、制御も複雑となる。
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、簡易な構成により安定な荷役動作と回生電力の高効率な回収が可能な荷役駆動装置を備えたフォークリフトを提供するものである。
本発明は上記課題を解決するため、次のような手段を採用した。
回転運動を直線運動に変換する直動型のアクチュエータを荷役駆動装置の複数のフォーク部分にそれぞれ備えるフォークリフトにおいて、前記複数のフォーク部分に備える複数のアクチュエータをそれぞれ駆動する誘導モータ、該誘導モータを共通に駆動するインバータおよび該インバータを制御するコントローラを備え、該コントローラは、前記複数の誘導モータの回転速度をそれぞれ検出する検出器、該検出器の検出値の平均値を演算する平均演算部、および前記検出器の検出値を比較してその最小値を出力する比較部を備え、前記平均演算部出力を誘導モータ速度指令値との差分をとる差分器に回転速度平均値としてフィードバックし、また、前記比較部出力を誘導モータ回転数として、前記コントローラが演算した滑り周波数に加算して、1次周波数指令とする。
本発明は、以上の構成を備えるため、簡易な構成により安定な荷役動作と回生電力の高効率な回収が可能となる。
荷役駆動装置を備えたフォークリフトを説明する図である。 油圧を用いて回生を行う場合における油圧駆動システムを説明する図である。 左右のアクチュエータ毎に駆動モータおよびインバータを配置してフォーク部を上昇および降下駆動させる例を示す図である。 モータ駆動装置の基本構成を説明する図である。 インバータを用いて誘導モータを制御する誘導モータ制御系を説明するブロック図である。 2つのモータを1台のインバータで制御する際のモータ制御系を説明する図である。 誘導モータのすべり周波数に対するトルクの特性を示す図である。
以下、最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
前述したように、フォークリフトの荷役装置は一般に油圧駆動システムで構成されている。このフォークリフトはエンジン式、バッテリ式の2通りに大別され、それぞれの荷役装置用油圧システムの駆動源はエンジンあるいはモータである。
前述したように、フォークリフトでは駆動装置の電動化による高効率化、省エネルギ化が進んできており、特にバッテリ式では走行中における減速時に発生する回生電力の回収が積極的に行われるようになってきた。
フォークリフトでは、今後も更なる省エネルギ化が図られていくものと見られており、走行時の回生電力回収の次に考えられのは荷役装置からのエネルギ回生である。荷役装置からのエネルギ回生は、荷物を上から下ろす場合において位置エネルギ相当量を回生するものであり、省エネルギ手段のなかでもっとも省エネルギ効果が大きいと考えられている。
前記油圧駆動システムを用いて荷物を上から下ろす場合、油圧シリンダ内の油圧をリリースすることで支持力を減少させて荷物を下ろしている。すなわち、蓄えられている位置エネルギを油圧の放出という形で消費している。
図1は、本発明の対象となる荷役駆動装置を備えたフォークリフトを説明する図である。図1に示すように、フォークリフト1は、その車体前部に、上下運動をするフォーク部2を備え、フォーク部2の上昇および降下駆動を直動アクチュエータ3により行う。
直動アクチュエータは、例えばボールネジを備え、駆動用モータの回転運動を直動運動に高効率で変換する直動アクチュエータである。図1においては、駆動用モータ4はギヤ5を介して直動アクチュエータ3を駆動するようにしているが、この形態に限定されるものではなく、たとえば駆動モータ4で直動アクチュエータ3を直接駆動してもよい。また、図1では明示していないが、フォークリフトの右側(図の逆側)にも同様にフォーク部2b、直動アクチュエータ3b、駆動用モータ4bを備えており、前記フォークリフトの荷役装置は左右2つのアクチュエータにより、上昇および降下方向に駆動される。
図2は、油圧を用いて回生を行う場合における油圧駆動システムを説明する図である。このシステムにおいては、荷物の降下時にリフトを昇降動作させる油圧シリンダ10からの油が油圧配管11を介して油圧モータ12に戻り、油圧モータ12を回転させる。この回転力により発電機13を回転して電力を発生させる。この発生電力はさらに変換器14を介してバッテリ15に充電して蓄える。このように油圧を介してエネルギ回生を行う回生方式では、従来の油圧システムからの置き換えが比較的容易である反面、回生エネルギが油圧配管、油圧モータ、発電機に順次伝達されるため、各部分での損失が大きくなり十分な回生電力が得られないことがある。
これに対して、前記モータの回転動力を直接直線運動に変換する直動アクチュエータを用いる場合には、油圧駆動システムの効率の低さを改善して、蓄えられている位置エネルギを効率よく回生することができる。
図3は、左右のアクチュエータ毎に駆動モータおよび該駆動モータを駆動するインバータをそれぞれ配置して、左右のアクチュエータによりフォーク部を上昇および降下駆動させる例を示す図である。
この例の場合には、左右のアクチュエータ間の速度差をなくすように、左右のモータ間で協調を取る必要が生じる。左右のアクチュエータの協調を取るためには左右の駆動用モータの回転速度、トルク、アクチュエータの推力、あるいはアクチュエータの移動速度等を監視し、その差をなくすように左右の駆動用モータを制御することが必要となる。すなわち、左右の駆動用モータ4、4bにそれぞれ電力を供給するインバータ20、20bは、そのコントローラ21、21b間で、モータあるいはアクチュエータの状態を検出し、検出値を互いに交換して制御することが必要となる。
このため、図3の例では、コントローラ21、21b間を通信線22で信号的に接続し、各種検出信号は通信線22を介して送受信される。また、図3の例では各コントローラに入力される各種センサ信号を省略して表示している。しかし、実際には各種のセンサが各モータ、インバータに付属しており、そこからの信号が各コントローラに入力されることとなる。
このように、左右のアクチュエータを、各アクチュエータに付属するモータおよびインバータで制御する場合、左右のアクチュエータの速度差は補償することができる。しかしこの場合は、各種センサが必要となり、制御が複雑化する。また、これに伴い、コストが上昇する。さらには左右のアクチュエータに対してそれぞれインバータが必要となるため、実装の面で問題となる場合がある。
図4は、モータ駆動装置の基本構成を説明する図である。図4に示すように、左右のアクチュエータ3、3bをそれぞれ駆動するモータ4、4bを一つのインバータ20で駆動する。
ここで、駆動用モータ4、4bとして同期モータを用いると、それぞれのモータの回転子磁極位置に応じてインバータからの出力電圧の位相を決める必要がある。このため、複数のモータを1台のインバータで駆動することは困難である。これに対して、駆動用モータ4、4bとして誘導モータを用いる場合には、1台のインバータで複数のモータを駆動することが容易である。
すなわち、誘導モータは、自身のコントローラ内で2次側の磁束位置を作成しているため、それぞれのモータの回転位置によらない制御が可能であること、さらにはモータの1次側コイルに印加する周波数に対して、回転子にかかる負荷とのつりあいで生じるすべり周波数(モータ回転速度)に応じてモータトルクが決定されるため、複数のモータを1つのインバータに接続してもそれぞれ安定にトルクを出すことができる。
このため、本実施形態では複数(例えば2台)の誘導モータを1台のインバータで駆動する。なお、誘導モータの制御にはモータ回転速度の情報が必要となる。このため、図4の例では、左右の駆動用モータ4、4bに速度センサ22、22bを取り付け、コントローラ21にはそれぞれのモータの回転速度を入力する。
図5は、インバータを用いて誘導モータを制御する誘導モータ制御系を説明するブロック図である。図5のブロック図はモータの回転速度制御系であり、差分器30は、上位の制御系が決定したモータ速度指令ωm*とフィードバックされた制御対象であるモータの速度検出値ωm^との差分を演算し、演算結果を入力とする制御器31はモータトルク指令Tr*を演算する。ここで、制御器31は比例制御器あるいは比例積分制御器などで構成される。
電流指令換算部32は、モータトルク指令Tr*、およびモータ回転速度ωm^を入力してトルク電流指令It*、励磁電流指令Im*を演算する。電流制御部33は、前記演算されたトルク電流指令It*、励磁電流指令Im*に対して実際の電流検出値It^、Im^をフィードバックして電圧指令Vt*、Vm*を生成する。なお、電流制御部33は前記制御器31と同様に比例積分制御器などで構成される。
前記電流制御部33で演算される電圧指令は回転座標2軸の電圧指令Vt*、Vm*である。座標変換部34は、回転座標2軸の電圧指令Vt*、Vm*に磁束の回転位相θを用いて座標変換演算を行い、交流電圧指令Vu*、Vv*、Vw*を出力する。なお、この回転位相θは1次周波数ω1を積分器35で積分演算することによって得られる。また、1次周波数ω1は、式1で示すように、モータ速度の検出値ωm^とすべり周波数ωsを加算することによって得ることができる。
ω1 = ωm^ + ωs (式1)
誘導モータのトルクはあるすべり率の範囲において、すべり周波数ωsに比例する。このため、すべり周波数を調整することにより、モータトルクを調整ことが可能である。なお、すべり周波数ωsはすべり周波数演算部36において、(式2)に基づいて算出することができる。
ωs = R2×It/(L2×Im) (式2)
ここで、R2は2次側抵抗値、L2は2次側自己インダクタンスである。前記トルク電流It、励磁電流Imは指令値を使用するのが一般的であるので、実際の演算に用いる場合は制御遅れ分などを考慮して数値を設定することが必要となる。
以上では図5の例を参照して、1台のモータを制御対象として1台のインバータで駆動する場合を説明した。本実施形態では、このような制御系を基本として1台のインバータで2台の誘導モータを制御する。
ところで、誘導モータは同期モータと異なり、前述のようにすべり周波数をもって回転する。したがって、負荷との釣り合いの上でトルクを発生することができる。このような特性を有しているため、1台のインバータで複数台(2台)の誘導モータを駆動することが可能となる。しかしながら、フォークリフトの荷役装置では左右のモータの回転速度差は最小限にしなければ、スムーズな昇降動作は困難である。このため、本実施形態では、図5を参照して説明した誘導モータの制御系をフォークリフト用荷役装置の左右の誘導モータに適用するに際して、フィードバックする値を工夫するによって速度差をなくすように制御した。なお、荷役装置の直動アクチュエータ3、3bの制御に際しては、従来機の油圧シリンダの挙動と同様とするため、一定速度制御とした。トルク制御としても差し支えないが、負荷に応じて指令値を随時変化させる必要があるため、荷役装置の駆動に適しているとはいえない。
図6は、2つのモータを1台のインバータで制御する際のモータ制御系を説明する図である。なお、前記2つのモータはフォーク部分に取り付けられるアクチュエータをそれぞれ駆動する。なお、図6において、図5に示される部分と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。この例では、左右のアクチュエータをそれぞれ駆動するモータの回転速度をそれぞれ検出する検出器の検出値のうち最も低い検出値をフィードバックすることにより左右のアクチュエータの速度差を補償するようにしている。
図6に示すように、モータ制御系にフィードバックするモータ回転速度は、右モータ回転速度ωmr^と左モータ回転速度ωml^であり、平均演算部40は2つのモータ回転速度の平均値ωmaveを演算する。そして、このモータ回転速度平均値ωmaveを差分器30にフィードバックする。ついで、差分器30で演算された差分をもとに制御器31は、リフトが指令値通りの速度で上昇下降するのに必要な平均トルク指令Tr*を演算する。
比較部41は、右モータ回転速度ωmr^と左モータ回転速度ωml^を比較し、速度の低い方の回転速度ωmlowを通過させ、通過した値ωmlowを(式1)で示すようにすべり周波数ωsに加算することにより、駆動用モータ4、4bに印加する1次周波数ω1を得る。なお、3台以上のモータを駆動する場合は速度の最も遅いモータの回転速度をすべり周波数ωsに加算すればよい。
図7は、誘導モータのすべり周波数に対するトルクの特性を示す図である。図7において横軸Sはすべり率を表している。なおすべり率Sは(式3)で定義される。
S=(Ns−Nr)/Ns (式3)
ここで、Nsは印加する回転磁界の周波数(1次周波数)、Nrは回転子の周波数である。なお、(式3)では、(Ns−Nr)がすべり周波数ωsに相当する。一般にすべり率Sの範囲は、通常使用する動作域においては非常に小さい値となる。すなわち、通常使用する範囲では、図7に示すようにすべり周波数ωsが大きくなると、モータトルクは大きくなる特性を示す。
本実施形態においては、左右のアクチュエータ間の速度差をなくするため、移動速度の速い方のアクチュエータを駆動しているモータのトルクは減少させ、逆に移動速度の遅い方のアクチュエータを駆動しているモータのトルクは増加させる必要がある。
そこで、上述したように左右二つのモータのうち回転速度の低い方の回転速度検出値を選択し、これを1次周波数演算に使用することで、相対的にモータ回転速度の高い方のすべり周波数を減少させる。これにより、回転速度の高い方のモータトルクを減少させることができる。これに対し、モータ回転速度の低い方では、低い方のモータ回転速度の検出値がそのまま使用されるため、所要のトルクを発生させることが可能となる。
このように、左右2つのモータ回転速度のうち、速度の低い方の検出値を1次周波数の演算に用いることで、速度の高い方のトルクを減少させることができるため、左右のアクチュエータ間の速度差をなくすように動作させることが可能となる。
例えば、定格トルクをすべり率5%で出力する4極の誘導モータの場合、回転磁界周波数(1次周波数)Nsが1500rpm(モータ角周波数313.37rad/sec)のとき、定格トルクを出力できるモータ回転数Nrは(式3)から、1425rpmとなる。
ここで、本実施形態のように、2つのモータを1つのインバータで駆動する場合において、左右のモータの回転速度差が5%であるとき、図6に示すモータ制御系のようにモータ回転数の低い方の回転数を用いて1次周波数Nsを演算すると、低い方のモータ回転数は1425rpmであるのに対して、高い方のモータ回転数は1425rpm×1.05=1496.25rpm(モータ角周波数313.37rad/sec)である。
このときの高い方の回転数のモータのすべり率Sは(式3)に基づいて、(314.16−313.37)/314.16=0.0025(0.25%)となる。一般に誘導モータは通常使用するすべり範囲においてはほぼトルクとすべり率は線形に変化するため、すべり率が0.25%であった場合、モータトルクは定格の約1/20程度となる(0.25%/5%)。
このように、モータ制御系に用いる1次周波数Nsの演算に低い方のモータ回転数の値を用いることにより、相対的に高い回転数となっているモータのトルクを小さくすることが可能となり、左右の速度差を小さくする方向に制御が働いていることがわかる。
なお、図6において、電流制御部33にフィードバックするトルク電流検出値It^、ならびに励磁電流検出値Im^は2つのモータに流れる電流の合計値、あるいは平均値をフィードバックすればよい。また、2つのモータは基本的に同型のモータを使用することになるので、左右どちらか一方のモータ電流をフィードバックしても良い。
以上、説明したように、本発明の実施形態によれば、モータの回転運動を直線運動に変換する直動アクチュエータを左右2つのフォーク部分に有するフォークリフトにおいて、左右2つの直動アクチュエータを駆動するモータを誘導モータとして、左右2つのモータを1つのインバータで駆動する。この際、荷役駆動装置はインバータの出力電圧を制御するコントローラを有し、前記コントローラは前記モータの回転速度のフィードバック制御系を構成しており、前記回転速度制御系にフィードバックするモータ速度は、前記左右2つのモータ速度検出値の平均値とする。さらに、前記コントローラは前記モータのすべり周波数を演算する部分において、前記すべり周波数を演算するためのモータ回転速度は、左右2つのモータの回転センサからの検出値を比較し、前記比較した検出値のうち、低い速度検出値を用いる。すなわち、回転速度制御系にフィードバックするモータ速度として左右2つのモータ速度検出値の平均値を用い、さらに、モータのすべり周波数を演算するモータ回転速度は、左右2つのモータの回転センサからの検出値のうち、低い速度検出値を用いるという簡易な構成により、安定な荷役動作と高効率な回生電力の回収が可能となる。
1 フォークリフト
2 フォーク部
3 直動アクチュエータ
4 駆動用モータ
5 ギヤ
10 油圧シリンダ
11 油圧配管
12 油圧モータ
13 発電機
14 変換器
15 バッテリ
20 インバータ
21 コントローラ
25 速度センサ
31 制御器
32 電流指令換算部
33 電流制御部
34 座標変換部
36 すべり周波数演算部
40 平均演算部
41 比較部

Claims (1)

  1. 回転運動を直線運動に変換する直動型のアクチュエータを荷役駆動装置の複数のフォーク部分にそれぞれ備えるフォークリフトにおいて、
    前記複数のフォーク部分に備える複数のアクチュエータをそれぞれ駆動する誘導モータ、該誘導モータを共通に駆動するインバータおよび該インバータを制御するコントローラを備え、
    該コントローラは、前記複数の誘導モータの回転速度をそれぞれ検出する検出器、該検出器の検出値の平均値を演算する平均演算部、および前記検出器の検出値を比較してその最小値を出力する比較部を備え、
    前記平均演算部出力を誘導モータ速度指令値との差分をとる差分器に回転速度平均値としてフィードバックし、また、前記比較部出力を誘導モータ回転数として、前記コントローラが演算した滑り周波数に加算して、1次周波数指令とすることを特徴とするフォークリフト。
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