JP5317454B2 - 異常検出装置、及びこれを備える磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

異常検出装置、及びこれを備える磁気共鳴イメージング装置 Download PDF

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Description

本発明は、寝台の位置をアブソリュートエンコーダで検出する磁気共鳴イメージング装置に関し、特にアブソリュートエンコーダ及びアブソリュートエンコーダから延びる信号経路の異常検出に関する。
磁気共鳴イメージング法(MRI)は、静磁場中に置かれた被検体組織の原子核スピンを、そのラーモア周波数をもつ高周波信号(RFパルス)で励起し、この励起に伴って発生する磁気共鳴信号(MR信号)から画像データを再構成するイメージング法である。
磁気共鳴イメージング装置(以下、「MRI装置」という)は、生体内から検出されるMR信号に基づいて画像データを生成する画像診断装置であり、解剖学的診断情報のみならず生化学的情報や機能診断情報など多くの診断情報を得ることができるため、今日の画像診断の分野では不可欠なものとなっている。
MRI装置は、磁石架台と、磁石架台に被検体を挿入する寝台ユニットと、磁石架台及び寝台ユニットの駆動を制御するとともに、画像データを再構成する制御ユニットとを備える。寝台ユニットの天板に被検体を載置し、天板を磁石架台内に移動させて、被検体を磁石架台に挿入する。
所望する部位の画像を再構成するためには、天板の正確な位置合わせが必要である。また、所定幅を有する所望部位を時系列的に観察するために、天板を磁石架台内で挿入方向に移動させたり、引抜方向に移動させたりする繰り返し動作が行われる場合があるが、この繰り返し動作においても、良好な画像を取得するためには、正確な切り返しポイントで天板を往復させる必要がある。
そのため、MRI装置では、天板の移動を正確に検出するためにアブソリュートエンコーダが備えられている。アブソリュートエンコーダは、天板を移動させる駆動部の回転角度や回転量を監視し、回転角度や回転数を絶対的な値として出力する。アブソリュートエンコーダが出力するエンコーダ信号は、複数桁のデータビット群からなる。データビット群のとる値によって回転角度や回転数が一意に定まる。通常、アブソリュートエンコーダが出力するデータビット群は、回転角度や回転数が増減何れか一方向に所定量変位するごとに、1ずつカウントアップ又はカウントダウンされた値を出力する。
このアブソリュートエンコーダは、パラレル信号を出力するためにインクリメント型のエンコーダよりも断線等のリスクが大きい。また、下位のビットになるほど断線しても気がつかない可能性がある。
そこで、従来より、アブソリュートエンコーダの異常やアブソリュートエンコーダから延びる信号線やインターフェース基板の断線といった異常に起因した所謂ビット誤りを検出する方法として、パリティチェック、サムチェック、CRC等がよく知られている。
これらのビット誤りを検出する方法は、エンコーダ信号に誤りチェック用のビットを付加する(例えば、「特許文献1」、「特許文献2」参照。)。そのため、従来のアブソリュートエンコーダにおけるビット誤りを検出す方法では、エンコーダ信号を出力する送信側にビットを付加する特別な演算回路を必要としていた。
特開平06−94480号公報 特開平09−280892号公報
しかし、寝台ユニットは、強力な磁場を発生する磁石架台とともにシールドルーム内に設置される。従って、この特別な演算回路を送信側に設置するためには、強力な磁場をシールドする形式で設置することが必要であり、コストアップにつながる。また、このシールドルーム内に発生するRFパルスや高磁場により、この演算回路に誤作動が生じ、アブソリュートエンコーダや信号線の異常を検出できないリスクも生じる。
さらに、この特別な回路が、MRI装置の受信RFコイルへノイズを放射してしまうリスクも生じる。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ビットを付加する等の特別な演算回路を必要とすることなく、アブソリュートエンコーダやアブソリュートエンコーダから延びる信号経路の異常を検出する技術を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1記載の発明は、診断用空間に静磁場を発生する静磁場発生手段と、前記静磁場の中に傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイルと、前記診断用空間の入口から前記診断用空間の内部に被検体を挿入する天板と、前記天板を駆動させる駆動部と、前記駆動部の回転角度を表す複数桁の第1のビット列、またはこれに加えて当該駆動部の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダと、前記アブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、前記信号列に基づき、前記駆動部に駆動信号を出力する制御部と、を備え、前記制御部は、前記信号列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、前記いずれかの信号列のNビット目が2回以上変化する間に、それより下位のビットに変化がなければ、異常と判定する判定手段を含むこと、を特徴とする。
上記課題を解決するための請求項2記載の発明は、診断用空間に静磁場を発生する静磁場発生手段と、前記静磁場の中に傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイルと、前記診断用空間の入口から前記診断用空間の内部に被検体を挿入する天板と、前記天板を駆動させる駆動部と、前記駆動部の回転角度を表す複数桁の第1のビット列、またはこれに加えて当該駆動部の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダと、前記アブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、前記信号列に基づき、前記駆動部に駆動信号を出力する制御部と、を備え、前記制御部は、前記信号列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、前記いずれかの信号列のNビット目より下位の全てのビットで表される値がある値から増方向又は減方向に変化し前記ある値と同じ値を超えるまでに、当該Nビット目に変化がなければ、異常と判定する判定手段を含むこと、を特徴とする。
上記課題を解決するための請求項3記載の発明は、診断用空間に静磁場を発生する静磁場発生手段と、前記静磁場の中に傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイルと、前記診断用空間の入口から前記診断用空間の内部に被検体を挿入する天板と、前記天板を駆動させる駆動部と、前記駆動部の回転角度を表す複数桁の第1のビット列、またはこれに加えて当該駆動部の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダと、前記アブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、前記信号列に基づき、前記駆動部に駆動信号を出力する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1及び第2のビット列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、前記第2のビット列の最下位ビットが2回以上変化する間に、前記第1のビット列に変化していないビットがあれば、異常と判定する判定手段を含むこと、を特徴とする。
上記課題を解決するための請求項4記載の発明は、診断用空間に静磁場を発生する静磁場発生手段と、前記静磁場の中に傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイルと、前記診断用空間の入口から前記診断用空間の内部に被検体を挿入する天板と、前記天板を駆動させる駆動部と、前記駆動部の回転角度を表す複数桁の第1のビット列、またはこれに加えて当該駆動部の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダと、前記信号列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、少なくとも前記いずれかの信号列のNビット目が2回以上変化する距離分の前記天板の移動を検出して検出信号を出力するセンサと、前記アブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、前記信号列に基づき、前記駆動部に駆動信号を出力する制御部と、を備え、前記制御部は、前記センサが前記検出信号を出力したときに、前記いずれかの信号列のNビット目より下位のビットに変化がなければ、異常と判定すること、を特徴とする。
上記課題を解決するための請求項5記載の発明は、検出対象の回転角度を表す複数桁の第1のビット列、またはこれに加えて当該検出対象の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、前記信号列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、前記いずれかの信号列のNビット目が2回以上変化する間に、それより下位のビットに変化がなければ、異常と判定すること、を特徴とする。
上記課題を解決するための請求項6記載の発明は、検出対象の回転角度を表す複数桁の第1のビット列、またはこれに加えて当該検出対象の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、前記信号列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、前記いずれかの信号列のNビット目より下位で表される値がある値から増方向又は減方向に変化し前記ある値と同じ値を超えるまでに、当該Nビット目の変化がなければ、異常と判定すること、を特徴とする。
上記課題を解決するための請求項7記載の発明は、検出対象の回転角度を表す複数桁の第1のビット列当該検出対象の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、前記第1及び第2の信号列が増減いずれかの一方向に変化しているときに、前記第2のビット列の最下位ビットが2回以上変化する間に、前記第1のビット列に変化していないビットがあれば、異常と判定すること、を特徴とする。
上記課題を解決するための請求項8記載の発明は、機器を移動させる検出対象の回転角度を表す複数桁の第1のビット列、またはこれに加えて当該検出対象の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、前記信号列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、少なくとも前記いずれかの信号列のNビット目が2回以上変化する距離分の前記機器の移動を検出して検出信号を出力するセンサと、前記センサが前記検出信号を出力したときに、前記いずれかの信号列のNビット目より下位のビットに変化がなければ、異常と判定すること、を特徴とする。
本発明では、アブソリュートエンコーダから出力される信号列さえ受信できれば、ビット誤りを検出するためのビットを付加する特別な演算回路を設けることなく、受信側でビット誤りを検出することができ、信号経路またはアブソリュートエンコーダの異常判定が可能となる。従って、製造コストの増大を防ぐことができる。
しかも、MRI装置においては、シールドルーム内にこの特別な演算回路を設けることは、受信RFコイルへのノイズ放射のリスクが生じ、またRFパルスや高磁場によるこの演算回路の誤作動リスクも生じるが、本発明では、そのようなリスクが生じることがない。
以下、本発明に係る異常検出技術の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、アブソリュートエンコーダまたはアブソリュートエンコーダから出力される信号経路の異常を検出するMRI装置100を示す図である。
MRI装置100は、生体内から検出されるMR信号に基づいて画像データを生成する画像診断装置である。このMRI装置100は、磁石架台10と寝台ユニット20と制御ユニット30とにより構成される。磁石架台10は、静磁場中に置かれた被検体P組織の原子核スピンを、そのラーモア周波数をもつ高周波信号(RFパルス)で励起し、この励起に伴って発生する磁気共鳴信号(MR信号)を取得する。寝台ユニット20は、磁石架台10の内部へ天板21を挿入する。天板21には、被検体Pが載置される。制御ユニット30は、磁石架台10と寝台ユニット20の駆動を制御する。また、制御ユニット30は、磁石架台10が取得したMR信号から被検体P内の画像を再構成する。
磁石架台10には、静磁場磁石11と傾斜磁場コイル12と送信RF(Radio Frequency)コイル13と受信RFコイル14とを備える。
静磁場磁石11は、中空の円筒形状に形成されており、その内部空間に一様な静磁場を発生するように作用する。この静磁場磁石11としては、例えば超伝導磁石などが使用される。
傾斜磁場コイル12は、中空の円筒形状をなしており、静磁場磁石11が形成する内部空間に配置されている。この傾斜磁場コイル12は、予め設定された3次元直交座標系(XYZ座標系)の各座標軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成されている。これら3つのコイルは、個別に電源供給を受けて、X、Y、Zの各座標軸に沿って磁場強度が傾斜する傾斜磁場を発生する。
なお、Z座標軸は被検体Pの体軸方向(後述の天板21の長手方向)に沿って配置され、静磁場磁石11は、このZ方向の静磁場を発生する。X、Y、Zの各方向の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場、位相エンコード用傾斜磁場、及びリードアウト用傾斜磁場の方向にそれぞれ対応される。
ここで、スライス選択用傾斜磁場は、任意に撮影断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場は、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相をエンコードするために利用される。リードアウト用傾斜磁場は、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相をエンコードするために利用される。
送信RFコイル13は、傾斜磁場コイル12の内部空間に配置される。送信RFコイル13は、ラーモア(Larmor)周波数に対応する高周波パルスの供給を受けて、高周波磁場を発生する。
受信RFコイル14は、傾斜磁場コイル12の内部空間に配置され、複数のRFコイルを含んで構成される。この複数のRFコイルは、発生された高周波磁場の影響により被検体Pから放出される磁気共鳴信号をそれぞれ受信し、その受信結果を表す信号を制御ユニット30に出力する。
寝台ユニット20は、天板21を備える。この天板21には、被検体Pが載置される。被検体Pを載置した寝台ユニット20は、天板21を傾斜磁場コイル12の内部空間(撮影口)に挿入する。通常、この天板21の長手方向が静磁場磁石11の中心軸に対して平行になるように寝台装置が設置される。
制御ユニット30は、再構成部31、表示部32、入力部33、及び制御部34を有している。
再構成部31は、磁気共鳴信号データに対してフーリエ変換などの画像再構成処理を実行して、被検体Pの体内における所望の核スピンのスペクトラムデータや画像データを求める。それにより、被検体Pの断層画像の画像データが生成される。
表示部32は、スペクトラムデータや画像データなどの各種データに基づいて、各種の画像や画面を表示する。この表示処理の制御は、制御部34によって実行される。この表示部32としては、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの任意の表示デバイスを使用することができる。
入力部33は、検者からの各種指定や情報入力を受け付ける。この入力部33としては、キーボード、マウス、トラックボール、ジョイスティック、コントロールパネル、又はペンタブレットなどの任意の入力デバイスや操作デバイスを適宜に用いることが可能である。
制御部34は、図示しないCPUやROMやRAMなどを含んで構成され、このMRI装置100の各部を個別に或いは連動させて制御する。
図2は、このMRI装置100の寝台ユニット20と寝台ユニット20を制御する制御部34の詳細構成を示す図である。
寝台ユニット20は、磁石架台10とともにシールドルーム200に設置されており、制御ユニット30は、シールドルーム200外に設置されている。シールドルーム200は、漏洩磁場の管理区域であり、磁石の漏洩磁場を抑制するための磁気シールドが設置されている。MRI装置100は強力な磁場を発生しているため、人体及び周辺の装置や機器に影響を与えるためである。このため、制御ユニット30と寝台ユニット20とは、信号経路25を介して接続されている。信号経路25は、通信ユニット24aと通信インターフェース24bと信号線とにより構成されている。
寝台ユニット20は、信号経路25を介して制御ユニット30の制御部34と信号の送受信を行う通信部と、天板21を移動させる駆動部22と、駆動部22の回転角度や回転数を検出する多回転型アブソリュートエンコーダ23(以下、単に「アブソリュートエンコーダ」という)とを備える。制御ユニット30の制御部34は、予め記憶しているプログラムの実行によって、駆動制御装置341と異常検出装置342となる。
駆動制御装置341からは、駆動信号が出力される。駆動部22は、モータと、モータの回転運動を直線運動に変換する駆動機構とを含む。駆動部22では、駆動信号の入力を受けてモータが回転し、この回転運動が駆動機構によって直線運動に変換され、天板21を移動させる。
アブソリュートエンコーダ23は、駆動部22の回転角度を検出し、駆動部22の回転角度を表す複数桁のデータビット群からなる信号列が出力される。また、駆動部22の回転数を検出し、駆動部22の回転数を表す複数桁のデータビット群からなる信号列が出力される。このアブソリュートエンコーダ23は、スリットピッチ数の異なる複数組のトラックをもつ回転角度用のスケールと回転数用のスケールと、各トラックを定点観測し、スリットの有無を検出するセンサとを備える。各スケールには、各トラックのスリットの有無を半径方向に沿って並べていくと、その並びが角度によって一意に定まるようにスリットが形成されている。各トラックに対応するセンサが検出したスリットの有無を表す信号を並べると、その信号列によりモータの回転角度や回転数が決定される。アブソリュートエンコーダ23からは、このセンサが検出したスリットの有無を表す信号列がエンコーダ信号として出力される。アブソリュートエンコーダ23から出力されるエンコーダ信号は、パラレル信号として制御部34に入力される。
異常検出装置342は、回転数を表すエンコーダ信号を解析し、アブソリュートエンコーダ23または信号経路25の異常を検出する。図3は、この異常検出装置342の構成を示すブロック図である。
異常検出装置342は、Nビット目変化検出部343と、信号格納部344と、変化桁検出部345と、変化桁格納部346と、異常判定部347と、を備える。この構成は、CPUやROMやRAMで構成される制御部34が、ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、制御部34で実現される。
Nビット目変化検出部343は、エンコーダ信号のNビット目の信号の変化を検出する。Nは、エンコーダ信号の桁数≧N≧2である。Nビット目の信号が変化すると、信号格納部344にエンコーダ信号を格納させる。変化桁検出部345は、Nビット目よりも下位の値が変化したビットを検出する。Nビット目よりも下位のビットが変化すると、そのビットの桁番号を表す変化桁情報を変化桁格納部346に格納する。異常判定部347は、エンコーダ信号のNビット目が2回変化すると、変化桁格納部346を参照して、変化桁格納部346に格納されていないビットを検出する。エンコーダ信号のNビット目が変化してから再び変化するまでの間に変化桁格納部346に格納されなかったビットを検出すると、異常と判定する。
図4及び図5は、この異常検出装置342に入力されるエンコーダ信号のビット間の関係を示すタイミングチャートである。図4は、アブソリュートエンコーダ23や信号経路25に断線等の異常がない場合に示される正常なタイミングチャートを示している。図5は、アブソリュートエンコーダ23や信号経路25に断線等の異常がある場合に示される異常なタイミングチャートを示している。
エンコーダ信号は、複数桁のデータビット列からなる。駆動部22の回転が一方向であると、エンコーダ信号は、その信号が示す数値が増減何れかの方向にカウントアップまたはカウントアップしていく。
例えば、図4に示すように、アブソリュートエンコーダ23が4ビットのエンコーダ信号を出力し、駆動部22の回転初期が0000といったエンコーダ信号で表される回転数であるものとする。そして、アブソリュートエンコーダ23のスケールには、回転数が1増加するごとに1カウントアップされた符号列が光学的に形成されている。
このアブソリュートエンコーダ23では、回転数が1回転、2回転、3回転、4回転、5回転、6回転、7回転、8回転・・・となるのに伴い、エンコーダ信号として、0001、0010、0011、0100、0101、0110、0111、1000、・・・と1ずつカウントアップされた値が出力される。
3桁目をNビット目とすると、アブソリュートエンコーダ23や信号経路25が正常のときには、回転数が4回転目になって3桁目が0から1へ変化してから、回転数が8回転目になって3桁目が再び1から0へ変化するまでの間には、Nビット目よりも下位の2桁目と1桁目の数値は、必ず1回以上変化する。
一方、図5に示すように、例えば2桁目の信号を出力する信号経路25が断線しているときには、この2桁目の信号は、絶えずLowレベルとなるため、回転数が4回転目になって3桁目が0から1へ変化してから、回転数が8回転になって3桁目が再び1から0へ変化するまでの間、2桁目は0のまま、一度も変化しない。
従って、Nビット目が2回変化する間に、それよりも下位のビットに1度も変化しないビットが存在すれば、そのビットに対応する信号経路25若しくはアブソリュートエンコーダ23に断線等の異常が発生していることとなる。
この正常時と異常時のエンコーダ信号の出力値の違いを踏まえて、異常検出装置342は、アブソリュートエンコーダ23若しくは信号経路25の断線等の異常を検出する。図6は、異常検出装置342の動作を示すフローチャートである。
異常検出装置342の信号格納部344には、初期値として最初に出力されたエンコーダ信号が記憶されている。天板フリーモード時に手動で天板21を移動させるか又は駆動制御装置341により駆動信号が駆動部22に出力されることで、アブソリュートエンコーダ23からは、異常検出装置342に一定周期でエンコーダ信号が入力される(S01)。
Nビット目変化検出部343は、入力されたエンコーダ信号の信号列のうち、予め設定されているNビット目の値が変化したか否かを判断する(S02)。Nビット目変化検出部343は、信号格納部344に格納されているエンコーダ信号の信号列のNビット目の値と、入力されたエンコーダ信号のNビット目の値とを比較し、異なっていればNビット目の値が変化したと判断する。
Nビット目の値が変化したと判断すると(S02,Yes)、Nビット目変化検出部343は、今まで格納していた値をクリアにして、入力されたエンコーダ信号を信号格納部344に格納する(S03)。この信号格納部344に格納されるエンコーダ信号は、Nビット目が1度目に変化したときのエンコーダ信号として格納される。
そして、Nビット目変化検出部343は、検出開始点情報が「1」であるか判断する(S04)。Nビット目変化検出部343は、変化が駆動を開始してから最初の変化であるか否かを示す検出開始点情報を有している。初期値として、検出開始点情報は、「0」である。Nビット目変化検出部343は、検出開始点情報が「0」であると(S04,No)、その変化が最初であるとして、検出開始点情報を「1」に変更してから(S05)、異常検出の処理は進めずにS01のエンコーダ信号の入力待ちに戻る。即ち、駆動部22の初期動作においては、エンコーダ信号のNビット目が最初に変化するまでの間に、それよりも下位のビットが1回以上変化することは保証できないため、異常検出を行わない。
再び、エンコーダ信号が入力され(S01)、Nビット目の値が変化していなければ(S02,No)、変化桁検出部345は、検出開始点情報が「1」であるか判断する(S06)。検出開始点情報が「0」であれば(S06,No)、まだ異常検出は開始されておらず、S01のエンコーダ信号の入力待ちに戻る。
一方、再び、エンコーダ信号が入力され(S01)、Nビット目の値が変化しておらず(S02,No)、検出開始点情報が「1」であれば(S06,Yes)、変化桁検出部345は、入力されたエンコーダ信号のNビットよりも下位のビットの値と、信号格納部344に格納されているNビットよりも下位のビットの値とを比較する(S07)。比較の結果、変化桁検出部345は、値が変化しているビットの桁番号を表す変化桁情報を、変化桁格納部346に格納する(S08)。
Nビット目変化検出部343と変化桁検出部345とは、エンコーダ信号が入力されて、Nビット目の値が変化しない限りは、S01〜S08を繰り返し、変化桁情報を蓄積していく。
Nビット目の値が再び変化し(02,Yes)、検出開始点情報が「1」であると(S04,Yes)、異常判定部347は、変化桁格納部346から今まで蓄積された変化桁情報を読み出し(S09)、変化桁情報として蓄積されていないビットが存在するか判断する(S10)。この判断では、異常判定部347は、N−1桁目、N−2桁目、・・・2桁目、1桁目を表す各変化桁情報が存在するか読み出した変化桁情報を検索する。
Nビット目よりも下位のビットを表す全ての変化桁情報が存在すれば(S10,Yes)、異常判定部347は、アブソリュートエンコーダ23とNビット目よりも下位のビットに対応する信号経路25を正常と判断して、変化桁格納部346に格納されている変化桁情報をクリアする(S11)。変化桁格納部346がクリアされると、異常検出装置342は、S01のエンコーダ信号の入力待ち処理に戻り、引き続き異常判定処理を続行する。
一方、Nビット目よりも下位のビットの桁番号を表す変化桁情報のいずれかが存在しなければ(S10,No)、異常判定部347は、アブソリュートエンコーダ23または存在していない変化桁情報が表すビットに対応する信号経路25を異常と判断する(S12)。異常判定部347で異常と判定されると、異常検出装置342は、駆動制御装置341に異常を表す信号を入力する。駆動制御信号は、異常を表す信号の入力を受けると、MRI装置100の各部を停止させる制御信号を出力する。
このように、本実施形態では、信号列が増減いずれかの一方向に変化しているときに、いずれかの信号列のNビット目が2回以上変化する間に、それより下位のビットに変化がなければ、異常と判定するようにした。即ち、エンコーダ信号さえ受信できれば、受信側である制御部34でビット誤りを検出することができ、Nビット目よりも下位の信号経路25またはアブソリュートエンコーダ23の異常判定が可能となる。
従って、送信側である寝台ユニット20側にビット誤りを検出するためのビットを付加する特別な演算回路を設ける必要がなくなり、製造コストの増大を防ぐことができる。しかも、MRI装置100の場合、シールドルーム200内である寝台ユニット20側にこの特別な演算回路を設けることは、受信RFコイル14へのノイズ放射のリスクが生じ、またRFパルスや高磁場によるこの演算回路の誤作動リスクも生じるが、本実施形態であればそのようなリスクが生じ得ない。
また、本実施形態では、回転数を表すエンコーダ信号を用いて異常を検出した。アブソリュートエンコーダ23は、回転数を計測するスケールに2のn乗のスリットパターンを形成しやすい観点から、2のn乗回転まで回転数を計測できるものが多い。つまり、アブソリュートエンコーダ23が出力する回転数を表すエンコーダ信号は、データビット群が表現可能な全ての値を取りうる。従って、回転数を表すエンコーダ信号を用いて異常を検出することで、異常検出開始時点において如何なる値のエンコーダ信号が出力されようとも異常検出が可能となる。
但し、本実施形態は、回転角度を表すエンコーダ信号を用いて異常を検出することを妨げるものではない。回転角度を表すエンコーダ信号を用いても本実施形態と同様の手法により異常を検出することができ、同様の効果を奏する。つまり多回転型の他にも、回転角度を表すエンコーダ信号のみを出力するタイプのアブソリュートエンコーダにも適用することができる。回転角度を表すエンコーダ信号は、角度の分解能とスケールピッチの最小公倍数が膨大な値となるためにスケールに2のn乗のスリットパターンをスケールに形成しにくい観点から、データビット群が表現可能な全ての値を取らず、いくつかの値までカウントアップすると、値が初期化される場合がある。そのため、回転角度を表すエンコーダ信号を用いて異常を検出際は、Nビット目が確実に2回変化しうる範囲においてこの異常検出処理を行えばよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るMRI装置100について説明する。第2の実施形態に係るMRI装置100の基本構造については、第1の実施形態と同様につき、詳細な説明を省略する。第2の実施形態に係るMRI装置100では、制御部34が異常検出装置342として動作する際、回転数を表すエンコーダ信号の信号列が増減いずれかの一方向に変化しているときに、Nビット目より下位の全てのビットが変化するまでに、Nビット目の変化がなければ、異常と判定するものである。
上述したように、信号経路25やアブソリュートエンコーダ23が正常であれば、Nビット目が2回変化する間に、下位のビットは必ず1回以上変化する。逆に言えば、信号経路25やアブソリュートエンコーダ23が正常であれば、Nビット目よりも下位のビットの全てが変化するまでに、Nビット目は1回以上変化し、Nビット目が異常であれば変化しない。
第2の実施形態では、この正常時と異常時のエンコーダ信号の出力値の違いを踏まえて、異常検出装置342は、アブソリュートエンコーダ23若しくは信号経路25の断線等の異常を検出する。図7は、この異常検出装置342の構成を示すブロック図である。
異常検出装置342は、終了値算出部348と、終了値格納部349と、変化検出部350と、Nビット目格納部351、異常判定部347とを備える。この構成は、CPUやROMやRAMで構成される制御部34が、ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、制御部34で実現される。
終了値算出部348は、Nビット目よりも下位のビットが全て変化したことを示す下位ビットのとる値を算出する。例えば、下位のビットが011のときに、異常検出を開始し、エンコーダ信号の値を増加させる方向に駆動部22が駆動していれば、次に下位のビットが010の値をとったときには、下位のビットが100、101、111、000、001を経ることとなり、全てのビットが変化したことになる。終了値算出部348は、異常検出開始時の下位のビットのとる値を増減方向に合わせて1増加又は1減少させて、その結果を終了値として終了値格納部349に格納する。
変化検出部350は、異常検出開始時にNビット目格納部351に格納したNビット目の値を参照して、Nビット目が変化している検出する。異常判定部347は、終了値格納部349に格納されている終了値をエンコーダ信号がとるまでに、Nビット目の変化が検出されたか監視する。監視の結果、Nビット目の変化が検出されなければ、異常と判定する。
図8は、この異常検出装置342の動作を示すフローチャートである。
まず、駆動制御装置341により駆動信号が駆動部22に出力されることで、アブソリュートエンコーダ23からは、異常検出装置342に一定周期でエンコーダ信号が入力される(S21)。
エンコーダ信号が入力されると、終了値算出部348は、エンコーダ信号からNビットよりも下位のビットの示す値を取り出す(S22)。そして、駆動制御装置341が正転を表す駆動信号を出力していると(S23、Yes)、取り出した値から1減算することで終了値を算出する(S24)。一方、駆動制御装置341が逆転を表す駆動信号を出力していると(S23,No)、取り出した値に1加算することで終了値を算出する(S25)。終了値を算出すると、終了値算出部348は、この終了値を終了値格納部349に格納させる(S26)。
同時に、変化検出部350は、エンコーダ信号からNビット目の値を取りだし(S27)、Nビット目格納部351に格納させる(S28)。
再び、エンコーダ信号が入力されると(S29)、変化検出部350は、Nビット目格納部351に格納されているNビット目の値とエンコーダ信号のNビット目の値を比較する(S30)。比較の結果、Nビット目の値が同じであれば、(S30,Yes)、異常判定部347は、エンコーダ信号のNビット目よりも下位のビットが示す値を取りだし(S31)、終了値格納部349に格納されている値と比較する(S32)。比較の結果、Nビット目よりも下位のビットが示す値と終了値とが異なれば(S32,No)、S29のエンコーダ信号の入力待ちに戻る。
一方、変化検出部350の比較の結果、Nビット目の値が異なれば(S30,No)、異常判定部347は、正常と判定し、処理を終了する。
また、変化検出部350の比較によりNビット目の値が同じであり(S30,Yes)、かつ異常判定部347の比較によりNビット目よりも下位のビットが示す値と終了値とが同じであれば(S32,Yes)、異常判定部347は、アブソリュートエンコーダ23又はNビット目の信号経路25に異常があると判定する(S33)。異常判定部347で異常と判定されると、異常検出装置342は、駆動制御装置341に異常を表す信号を入力する。駆動制御信号は、異常を表す信号の入力を受けると、MRI装置100の各部を停止させる制御信号を出力する。
本実施形態においても、エンコーダ信号さえ受信できれば、受信側である制御部34でビット誤りを検出することができ、Nビット目の信号経路25またはアブソリュートエンコーダ23の異常判定が可能となる。
従って、送信側である寝台ユニット20側にビット誤りを検出するためのビットを付加する特別な演算回路を設ける必要がなくなり、製造コストの増大を防ぐことができる。しかも、MRI装置100の場合、シールドルーム200内である寝台ユニット20側にこの特別な演算回路を設けることは、受信RFコイル14へのノイズ放射のリスクが生じ、またRFパルスや高磁場によるこの演算回路の誤作動リスクも生じるが、本実施形態であればそのようなリスクが生じ得ない。
尚、本実施形態においても、回転数を表すエンコーダ信号を用いて本実施形態と同様の手法により異常を検出することができ、同様の効果を奏する。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るMRI装置100について説明する。第3の実施形態に係るMRI装置100の基本構造については、第1の実施形態と同様につき、詳細な説明を省略する。
本実施形態のMRI装置100では、制御部34は、異常検出装置342として、回転数を表すエンコーダ信号と回転角度を表すエンコーダ信号との関係を解析し、アブソリュートエンコーダ23または信号経路25の異常を検出する。図9は、この異常検出装置342の構成を示すブロック図である。
異常検出装置342は、最下位ビット変化検出部352と、信号格納部344と、変化桁検出部345と、変化桁格納部346と、異常判定部347と、を備える。この構成は、CPUやROMやRAMで構成される制御部34が、ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、制御部34で実現される。
最下位ビット変化検出部352は、回転数を示すエンコーダ信号の最下位ビットの変化を検出する。最下位ビットが変化すると、信号格納部344にエンコーダ信号を格納させる。変化桁検出部345は、回転角度を示すエンコーダ信号から変化したビットを検出する。変化したビットが存在すると、ビットの桁番号を表す変化桁情報を変化桁格納部346に格納する。異常判定部347は、回転数を示すエンコーダ信号の最下位ビットが2回変化すると、変化桁格納部346を参照して、変化桁格納部346に格納されていないビットを検出する。回転数を示すエンコーダ信号の最下位ビットが変化してから再び変化するまでの間に変化桁格納部346に格納されなかったビットを検出すると、異常と判定する。
図10及び図11は、この異常検出装置342に入力される回転数を示すエンコーダ信号と回転角度を示すエンコーダ信号の関係を示すタイミングチャートである。図10は、アブソリュートエンコーダ23や信号経路25に断線等の異常がない場合に示される正常なタイミングチャートを示している。図11は、アブソリュートエンコーダ23や信号経路25に断線等の異常がある場合に示される異常なタイミングチャートを示している。
アブソリュートエンコーダ23は、回転角度用のスケールが1回転すると、回転数用のスケールが所定角度回転するように形成されている。従って、駆動部22が1回転すると、回転数を表すエンコーダ信号は、1カウントアップした値となる。
例えば、図10に示すように、アブソリュートエンコーダ23が2ビットの回転数を表すエンコーダ信号と2ビットの回転角度を表すエンコーダ信号を出力するものとする。
このアブソリュートエンコーダ23では、回転角度がα度、2α度、3α度となるのに伴い、回転角度を示すエンコーダ信号として、00から、01、10、11と1ずつカウントアップされた値が出力され、さらにα度回転すると、スケールが1回転して00の値が出力される。そして、さらに回転角度がα度、2α度、3α度となるのに伴い、回転角度を示すエンコーダ信号として、00から、01、10、11と1ずつカウントアップされた値が出力され、さらにα度回転すると、スケールが2回転して00の値が出力される。この間は、回転数を表すエンコーダ信号として出力される値は、回転数が0、1、2と変化するのに伴い、00、01、10となる。
アブソリュートエンコーダ23や信号経路25が正常のときには、回転数が1回転目になって回転数を示すエンコーダ信号の最下位ビットが0から1へ変化してから、回転数が2回転目になって再び1から0へ変化するまでの間には、回転角度を示すエンコーダ信号の全てのビットは、必ず1回以上変化する。
一方、図11に示すように、例えば回転角度を示すエンコーダ信号を出力する信号経路25のうち、2桁目の信号を出力する信号経路25が断線しているときには、この2桁目の信号は、絶えずLowレベルとなるため、回転数が1回転目になって回転数を示すエンコーダ信号の最下位ビットが0から1へ変化してから、回転数が2回転になって再び1から0へ変化するまでの間、回転角度を示すエンコーダ信号の2桁目のビットは0のまま、一度も変化しない。
従って、両方のエンコーダ信号の信号列が増減いずれかの一方向に変化しているときに、回転数を示すエンコーダ信号の最下位ビットが2回以上変化する間に、回転角度を示すエンコーダ信号に1度も変化しないビットが存在すれば、そのビットに対応する信号経路25若しくはアブソリュートエンコーダ23に断線等の異常が発生していることとなる。
この正常時と異常時のエンコーダ信号の出力値の違いを踏まえて、異常検出装置342は、アブソリュートエンコーダ23若しくは信号経路25の断線等の異常を検出する。図12は、異常検出装置342の動作を示すフローチャートである。
異常検出装置342の信号格納部344には、初期値として最初に出力された回転数と回転角度のエンコーダ信号が記憶されている。駆動制御装置341により駆動信号が駆動部22に出力されることで、アブソリュートエンコーダ23からは、異常検出装置342に一定周期でエンコーダ信号が入力される(S41)。
最下位ビット変化検出部352は、入力された回転数を示すエンコーダ信号の最下位ビットの値が変化したか否かを判断する(S42)。最下位ビット変化検出部352は、信号格納部344に格納されている回転数を表すエンコーダ信号の最下位ビットの値と、入力された回転数を表すエンコーダ信号の最下位ビットとを比較し、異なっていれば値が変化したと判断する。
値が変化したと判断すると(S42,Yes)、最下位ビット変化検出部352は、今まで格納していた値をクリアにして、入力された回転角度を表すエンコーダ信号と回転数を表すエンコーダ信号を信号格納部344に格納する(S43)。この信号格納部344に格納される回転角度を表すエンコーダ信号は、回転数を表すエンコーダ信号の最下位ビットが1度目に変化したときのエンコーダ信号として格納される。
そして、最下位ビット変化検出部352は、検出開始点情報が「1」であるか判断する(S44)。最下位ビット変化検出部352は、検出開始点情報が「0」であると(S44,No)、その変化が最初であるとして、検出開始点情報を「1」に変更してから(S45)、異常検出の処理は進めずにS41のエンコーダ信号の入力待ちに戻る。
再び、エンコーダ信号が入力され(S41)、回転数を表すエンコーダ信号の最下位ビットの値が変化していなければ(S42,No)、変化桁検出部345は、検出開始点情報が「1」であるか判断する(S46)。検出開始点情報が「0」であれば(S46,No)、まだ異常検出は開始されておらず、S41のエンコーダ信号の入力待ちに戻る。
一方、再び、エンコーダ信号が入力され(S41)、回転数を表すエンコーダ信号の最下位ビットの値が変化しておらず(S42,No)、検出開始点情報が「1」であれば(S46,Yes)、変化桁検出部345は、入力された回転角度を表すエンコーダ信号と、信号格納部344に格納されている回転角度を表すエンコーダ信号とを比較する(S47)。比較の結果、変化桁検出部345は、値が変化しているビットの桁番号を表す変化桁情報を、変化桁格納部346に格納する(S48)。
最下位ビット変化検出部352と変化桁検出部345とは、エンコーダ信号が入力されて、回転数を表すエンコーダ信号の最下位ビットが変化しない限りは、S41〜S48を繰り返し、変化桁情報を蓄積していく。
回転数を表すエンコーダ信号の最下位ビットが再び変化し(42,Yes)、検出開始点情報が「1」であると(S44,Yes)、異常判定部347は、変化桁格納部346から今まで蓄積された変化桁情報を読み出し(S49)、変化桁情報として蓄積されていないビットが存在するか判断する(S50)。
全ての変化桁情報が存在すれば(S50,No)、異常判定部347は、アブソリュートエンコーダ23と回転角度を表すエンコーダ信号の信号経路25を正常と判断して、変化桁格納部346をクリアする(S51)。変化桁格納部346がクリアされると、異常検出装置342は、S41のエンコーダ信号の入力待ち処理に戻り、引き続き異常判定処理を続行する。
一方、回転角度を表すエンコーダ信号のいずれかのビットを表す変化桁情報が存在しなければ(S50,Yes)、異常判定部347は、アブソリュートエンコーダ23または存在していない変化桁情報が表すビットに対応する信号経路25を異常と判断する(S52)。異常判定部347で異常と判定されると、異常検出装置342は、駆動制御装置341に異常を表す信号を入力する。駆動制御信号は、異常を表す信号の入力を受けると、MRI装置100の各部を停止させる制御信号を出力する。
本実施形態においても、エンコーダ信号さえ受信できれば、受信側である制御部34でビット誤りを検出することができ、回転角度を表すエンコーダ信号を出力する各信号経路25またはアブソリュートエンコーダ23の異常判定が可能となる。
従って、送信側である寝台ユニット20側にビット誤りを検出するためのビットを付加する特別な演算回路を設ける必要がなくなり、製造コストの増大を防ぐことができる。しかも、MRI装置100の場合、シールドルーム200内である寝台ユニット20側にこの特別な演算回路を設けることは、受信RFコイル14へのノイズ放射のリスクが生じ、またRFパルスや高磁場によるこの演算回路の誤作動リスクも生じるが、本実施形態であればそのようなリスクが生じ得ない。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係るMRI装置100について説明する。第4の実施形態に係るMRI装置100の基本構造については、第1の実施形態と同様につき、詳細な説明を省略する。
図13は、第4の実施形態に係るMRI装置100の寝台ユニット20と寝台ユニット20を制御する制御部34の詳細構成を示す図である。
寝台ユニット20には、天板21の移動方向に沿って、一対のリミットセンサ26が設置されている。リミットセンサ26は、天板21の可動範囲のうち、少なくとも回転数を表すエンコーダ信号又は回転角度を表すエンコーダ信号のNビット目が変化する距離離間して設置される。リミットセンサ26を、アブソリュートエンコーダ23が検出可能な最大回転数分だけ駆動部22が回転したときに天板21が可動する距離だけ離間させると、回転数を表すエンコーダ信号の最上位ビットの信号経路25の異常が検出可能となる。リミットセンサ26を、駆動部22が1回転したときに天板21が可動する距離だけ離間させると、回転角度を表すエンコーダ信号の最上位ビットの信号経路25の異常が検出可能となる。
本実施形態では、回転数を表すエンコーダ信号のNビット目以下の異常を検出すべく、リミットセンサ26を、回転数を表すエンコーダ信号のNビット目が2回以上変化する距離だけ離間させて設置している。
異常検出装置342は、回転数を表すエンコーダ信号とリミットセンサ26からの信号を解析し、アブソリュートエンコーダ23または信号経路25の異常を検出する。図14は、この異常検出装置342の構成を示すブロック図である。
異常検出装置342は、センサ値検出部353と、信号格納部344と、変化桁検出部345と、変化桁格納部346と、異常判定部347と、を備える。この構成は、CPUやROMやRAMで構成される制御部34が、ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、制御部34で実現される。
センサ値検出部353は、リミットセンサ26の信号を検出する。一方のリミットセンサ26から信号が出力されると、入力されてきたエンコーダ信号を信号格納部344に格納させる。変化桁検出部345は、エンコーダ信号のNビット目以下の値が変化したビットを検出する。Nビット目以下のビットが変化すると、そのビットの桁番号を表す変化桁情報を変化桁格納部346に格納する。異常判定部347は、センサ値検出部353により他方のリミットセンサ26からの信号が検出されると、変化桁格納部346を参照して、変化桁格納部346に格納されていないビットを検出する。一対のリミットセンサ26の両方から信号が出力されるまでに、変化桁格納部346に格納されなかったビットを検出すると、異常と判定する。
図15及び図16は、この異常検出装置342に入力されるエンコーダ信号とリミットセンサ26の出力する信号の関係を示すタイミングチャートである。図14は、アブソリュートエンコーダ23や信号経路25に断線等の異常がない場合に示される正常なタイミングチャートを示している。図15は、アブソリュートエンコーダ23や信号経路25に断線等の異常がある場合に示される異常なタイミングチャートを示している。
3桁目をNビット目とすると、アブソリュートエンコーダ23や信号経路25が正常のときには、リミットセンサ26の一方が信号を出力してから、他方のリミットセンサ26が信号を出力するまでに、駆動部22は天板21をNビット目が2回以上変化する範囲以上に移動させているため、回転角度を示すエンコーダ信号のNビット目以下の数値は、必ず1回以上変化する。
一方、図16に示すように、例えば2桁目の信号を出力する信号経路25が断線しているときには、この2桁目の信号は、絶えずLowレベルとなるため、リミットセンサ26の一方が信号を出力してから他方のリミットセンサ26が信号を出力するまでに、2桁目は0のまま、一度も変化しない。
従って、Nビット目が変化する距離離間して設置され、天板21の到達を検知する検出信号を出力する一対のリミットセンサ26の両方が検出信号を出力するまでの間に、Nビット目以下のビットに変化しないビットが存在すれば、そのビットに対応する信号経路25若しくはアブソリュートエンコーダ23に断線等の異常が発生していることとなる。
この正常時と異常時のエンコーダ信号の出力値の違いを踏まえて、異常検出装置342は、アブソリュートエンコーダ23若しくは信号経路25の断線等の異常を検出する。図17は、異常検出装置342の動作を示すフローチャートである。
まず、センサ値検出部353は、一方のリミットセンサ26の検出信号を検出し(S61)、アブソリュートエンコーダ23からエンコーダ信号が入力されると(S62)、センサ値検出部353は、入力されたエンコーダ信号を信号格納部344に格納する(S63)。
そして、その後、エンコーダ信号が入力されると(S64)、変化桁検出部345は、入力されたエンコーダ信号のNビット目以下のビットの値と、信号格納部344に格納されているNビット目以下の値とを比較する(S65)。比較の結果、変化桁検出部345は、値が変化しているビットの桁番号を表す変化桁情報を、変化桁格納部346に格納する(S66)。
センサ値検出部353と変化桁検出部345とは、他方のリミットセンサ26から検出信号が出力されない限りは(S67,No)、S64〜S66を繰り返し、変化桁情報を蓄積していく。
センサ値検出部353が他方のリミットセンサ26の検出信号を検出すると(S67,Yes)、異常判定部347は、変化桁格納部346から今まで蓄積された変化桁情報を読み出し(S68)、変化桁情報として蓄積されていないNビット目以下のビットが存在するか判断する(S69)。
Nビット目以下のビットを表す全ての変化桁情報が存在すれば(S69,Yes)、異常判定部347は、アブソリュートエンコーダ23とNビット目以下のビットに対応する信号経路25を正常と判断して、変化桁格納部346をクリアする(S70)。変化桁格納部346がクリアされると、異常検出装置342は、S61のエンコーダ信号の入力待ち処理に戻り、引き続き異常判定処理を続行する。
一方、Nビット目以下のビットの桁番号を表す変化桁情報のいずれかが存在しなければ(S69,No)、異常判定部347は、アブソリュートエンコーダ23または存在していない変化桁情報が表すビットに対応する信号経路25を異常と判断する(S71)。異常判定部347で異常と判定されると、異常検出装置342は、駆動制御装置341に異常を表す信号を入力する。駆動制御信号は、異常を表す信号の入力を受けると、MRI装置100の各部を停止させる制御信号を出力する。
本実施形態においても、エンコーダ信号とリミットセンサ26の検出信号さえ受信できれば、受信側である制御部34でビット誤りを検出することができ、Nビット目以下の信号経路25またはアブソリュートエンコーダ23の異常判定が可能となる。
従って、送信側である寝台ユニット20側にビット誤りを検出するためのビットを付加する特別な演算回路を設ける必要がなくなり、製造コストの増大を防ぐことができる。しかも、MRI装置100の場合、シールドルーム200内である寝台ユニット20側にこの特別な演算回路を設けることは、受信RFコイル14へのノイズ放射のリスクが生じ、またRFパルスや高磁場によるこの演算回路の誤作動リスクも生じるが、本実施形態であればそのようなリスクが生じ得ない。
また、本実施形態によれば、エンコーダ信号の何れかのビットではなく、リミットセンサ26の検出信号を基準にエンコーダ信号の何れかのビットの異常を判断するため、エンコーダ信号を出力する信号経路25の複数に同時に異常が生じていても問題なく異常検出が可能となる。
尚、本実施形態においても、回転数を表すエンコーダ信号を用いて本実施形態と同様の手法により異常を検出することができ、同様の効果を奏する。
アブソリュートエンコーダまたはアブソリュートエンコーダから出力される信号線の異常を検出するMRI装置を示す図である。 MRI装置の寝台ユニットと寝台ユニットを制御する制御部の詳細構成を示す図である。 第1の実施形態に係る異常検出装置の構成を示すブロック図である。 エンコーダ信号のビット間の正常な関係を示すタイミングチャートである。 異常が生じたときの、エンコーダ信号のビット間の関係を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態に係る異常検出装置の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る異常検出装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る異常検出装置の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る異常検出装置の構成を示すブロック図である。 回転数を示すエンコーダ信号と回転角度を示すエンコーダ信号の正常な関係を示すタイミングチャートである。 異常が生じているときの、回転数を示すエンコーダ信号と回転角度を示すエンコーダ信号の正常な関係を示すタイミングチャートである。 第3の実施形態に係る異常検出装置の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係るMRI装置の寝台ユニットと寝台ユニットを制御する制御部の詳細構成を示す図である。 第4の実施形態に係る異常検出装置の構成を示すブロック図である。 エンコーダ信号とリミットセンサの出力する信号の正常な関係を示すタイミングチャートである。 異常が生じているときの、エンコーダ信号とリミットセンサの出力する信号の関係を示すタイミングチャートである。 第4の実施形態に係る異常検出装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
100 MRI装置
200 シールドルーム
10 磁石架台
11 静磁場磁石
12 傾斜磁場コイル
13 送信RFコイル
14 受信RFコイル
20 寝台ユニット
21 天板
22 駆動部
23 アブソリュートエンコーダ
24a 通信ユニット
24b 通信インターフェース
25 信号経路
26 リミットセンサ
30 制御ユニット
31 再構成部
32 表示部
33 入力部
34 制御部
341 駆動制御装置
342 異常検出装置
343 Nビット目変化検出部
344 信号格納部
345 変化桁検出部
346 変化桁格納部
347 異常判定部
348 終了値算出部
349 終了値格納部
350 変化検出部
351 Nビット目格納部
352 最下位ビット変化検出部
353 センサ値検出部
P 被検体

Claims (8)

  1. 診断用空間に静磁場を発生する静磁場発生手段と、
    前記静磁場の中に傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイルと、
    前記診断用空間の入口から前記診断用空間の内部に被検体を挿入する天板と、
    前記天板を駆動させる駆動部と、
    前記駆動部の回転角度を表す複数桁の第1のビット列、またはこれに加えて当該駆動部の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダと、
    前記アブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、前記信号列に基づき、前記駆動部に駆動信号を出力する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記信号列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、前記いずれかの信号列のNビット目が2回以上変化する間に、それより下位のビットに変化がなければ、異常と判定する判定手段を含むこと、
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 診断用空間に静磁場を発生する静磁場発生手段と、
    前記静磁場の中に傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイルと、
    前記診断用空間の入口から前記診断用空間の内部に被検体を挿入する天板と、
    前記天板を駆動させる駆動部と、
    前記駆動部の回転角度を表す複数桁の第1のビット列、またはこれに加えて当該駆動部の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダと、
    前記アブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、前記信号列に基づき、前記駆動部に駆動信号を出力する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記信号列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、前記いずれかの信号列のNビット目より下位の全てのビットで表される値がある値から増方向又は減方向に変化し前記ある値と同じ値を超えるまでに、当該Nビット目に変化がなければ、異常と判定する判定手段を含むこと、
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 診断用空間に静磁場を発生する静磁場発生手段と、
    前記静磁場の中に傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイルと、
    前記診断用空間の入口から前記診断用空間の内部に被検体を挿入する天板と、
    前記天板を駆動させる駆動部と、
    前記駆動部の回転角度を表す複数桁の第1のビット列と当該駆動部の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダと、
    前記アブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、前記信号列に基づき、前記駆動部に駆動信号を出力する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1及び第2のビット列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、前記第2のビット列の最下位ビットが2回以上変化する間に、前記第1のビット列に変化していないビットがあれば、異常と判定する判定手段を含むこと、
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 診断用空間に静磁場を発生する静磁場発生手段と、
    前記静磁場の中に傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイルと、
    前記診断用空間の入口から前記診断用空間の内部に被検体を挿入する天板と、
    前記天板を駆動させる駆動部と、
    前記駆動部の回転角度を表す複数桁の第1のビット列、またはこれに加えて当該駆動部の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダと、
    前記信号列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、少なくとも前記いずれかの信号列のNビット目が2回以上変化する距離分の前記天板の移動を検出して検出信号を出力するセンサと、
    前記アブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、前記信号列に基づき、前記駆動部に駆動信号を出力する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記センサが前記検出信号を出力したときに、前記いずれかの信号列のNビット目より下位のビットに変化がなければ、異常と判定すること、
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 検出対象の回転角度を表す複数桁の第1のビット列、またはこれに加えて当該検出対象の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、
    前記信号列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、前記いずれかの信号列のNビット目が2回以上変化する間に、それより下位のビットに変化がなければ、異常と判定すること、
    を特徴とする異常検出装置。
  6. 検出対象の回転角度を表す複数桁の第1のビット列、またはこれに加えて当該検出対象の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、
    前記信号列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、前記いずれかの信号列のNビット目より下位で表される値がある値から増方向又は減方向に変化し前記ある値と同じ値を超えるまでに、当該Nビット目の変化がなければ、異常と判定すること、
    を特徴とする異常検出装置。
  7. 検出対象の回転角度を表す複数桁の第1のビット列当該検出対象の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、
    前記第1及び第2の信号列が増減いずれかの一方向に変化しているときに、前記第2のビット列の最下位ビットが2回以上変化する間に、前記第1のビット列に変化していないビットがあれば、異常と判定すること、
    を特徴とする異常検出装置。
  8. 機器を移動させる検出対象の回転角度を表す複数桁の第1のビット列、またはこれに加えて当該検出対象の回転数を表す複数桁の第2のビット列を信号列として出力するアブソリュートエンコーダから信号経路を介して前記信号列が入力され、
    前記信号列の値が増減いずれかの一方向に変化しているときに、少なくとも前記いずれかの信号列のNビット目が2回以上変化する距離分の前記機器の移動を検出して検出信号を出力するセンサと、
    前記センサが前記検出信号を出力したときに、前記いずれかの信号列のNビット目より下位のビットに変化がなければ、異常と判定すること、
    を特徴とする異常検出装置。
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