JP5316446B2 - 画像形成装置およびトナー濃度センサの接続状態判定方法 - Google Patents

画像形成装置およびトナー濃度センサの接続状態判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、MFP等の画像形成装置およびトナー濃度センサの接続状態判定方法に関する。
電子写真方式によって画像形成を行う画像形成装置、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)と呼称される多機能機等では、ドラム形状の感光体上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写ベルトに一次転写し、それをさらに記録紙に二次転写し、これを定着することにより画像形成を行う。なお、感光体はトナー像の転写後にクリーニングブレード等を有するクリーニング装置によってクリーニングされる。
このような画像形成装置において、白黒の画像形成装置ついては黒色(K)の、カラー画像形成装置についてはY、M、C、Kの各色についてのトナー像を形成する部分をイメージングユニットとしてユニット化し、その交換やメンテナンスを容易としたものがある。この場合に、黒色または各色のイメージングユニットは、それぞれ独立した消耗部材(消耗品)として位置付けられ、使用によって寿命がくればそれぞれ交換される。イメージングユニットには、各色に対応した感光体および現像装置等が含まれる。
現像装置は、感光体上の静電潜像をトナーとキャリアとからなる2成分系現像剤によって現像を行う。現像装置にはトナー補給装置からトナー(現像剤)が補給される。トナーとキャリアとは攪拌により帯電される。感光体上の静電潜像は現像装置によってトナーが静電的に付着されることにより現像される。
また、画像形成装置においては、トナー濃度センサにより現像装置内の上記2成分系現像剤の透磁率等を検出することによってトナー濃度が検知される。トナー濃度センサによるトナー濃度の出力値に基づいてトナー補給装置によってトナー補給量が制御される。
トナー濃度センサは画像形成装置本体側にコネクタを介して接続される。これにより、トナー濃度センサからの出力信号がコネクタを介して信号処理回路に入力される。
現像装置の接続不良、またはコネクタ抜け等によるトナー濃度センサの接続不良が生じている場合には、トナー濃度を検出することができない。その結果、トナーの過補給によってトナー管のトナー詰まりが生じる場合や、トナーの過消費が生じる場合がある。
そこで、パルス出力型のトナー濃度センサによる演算出力レベルがハイレベルとなるときに、現像器が未装着または現像器用コネクタが未接続であると判定することや(特許文献1)、電源オン後におけるトナー濃度の出力値が所定値以下の場合に、トナー濃度センサの接続不良が生じているとしてその後の処理を中止することが提案されている(特許文献2)。
一方、複数のトナー濃度センサの出力信号の信号処理回路において、アナログの出力信号をデジタル信号に変換するためのAD変換器が用いられる。その場合に、1つのAD変換器に対し、複数のトナー濃度センサの出力信号をアナログスイッチによって順次切り替えて入力し、AD変換することが行われている(特許文献3)。
例えば、図10は従来のアナログスイッチおよび信号処理回路の構成を示す図であり、信号処理回路80において、アナログスイッチ31jは、8つの入力ポートPT0〜7と1つの出力ポートPT20とを有し、図示しない選択信号によって、入力ポートPT0〜7が順次切り替えられて出力ポートPT20に選択的に接続される。A/D変換器320の入力端子には、入力されるアナログ信号電圧を保持するためのコンデンサC1、および抵抗R1が接続されている。
特開平5−307325号公報 特開平10−26876号公報 特開2009−145701号公報
図10において、信号処理回路80において、全てのトナー濃度センサの出力信号が入力ポートPT0〜3に正常に接続されている場合には、それらトナー濃度センサの出力信号がA/D変換器320に順次正常に入力され、それに応じた検出が正常に行われる。しかし、上に述べたようなトナー濃度センサの接続不良が生じた場合には、その入力ポートはハイインピーダンスまたはオープン状態となるため、コンデンサC1に蓄えられた1つ前の入力ポートのアナログ信号電圧が放電し切れずに残留し、残留電圧に起因した不定の電圧を検出してしまうこととなる。
この問題を解消するために、出力ポートPT20またはコンデンサC1と並列にプルダウン抵抗を接続し、トナー濃度センサの接続不良が生じた場合であってもコンデンサC1の残留電圧が所定のレベル以下となるように回路を構成することが考えられる。しかし、その場合には、トナー濃度センサが検出した所定のレベルより低い出力信号をトナー濃度の正常な範囲とすることができなくなり、その結果、トナー濃度センサの検出範囲(検出感度)のワイドレンジ化を実現することが困難となってしまう。
つまり、トナー濃度センサの検出範囲を説明するための図である図11(A)に示すように、所定のレベルを例えば1ボルトとした場合には、トナー濃度センサの出力信号(出力電圧)が1ボルトのときにトナー濃度が正常な範囲である4〜11%に入らないように、例えば11%以上となるように、トナー濃度センサの感度特性を設定しなければならない。もし、図11(B)に示すように、トナー濃度センサの感度を上げてワイドレンジ化を図った場合には、出力信号が1ボルトであった場合に、トナー濃度が正常な範囲内の10%であるのかまたはトナー濃度センサが接続不良であるのかを区別することができず、したがってトナー濃度センサの接続不良を検出することができない。
また、プルダウン抵抗の抵抗値を小さくすることによって残留電圧を小さくすることが考えられる。そうした場合には、それによってトナー濃度の検出範囲を電圧の低い方に拡大することは可能であるが、次の問題が生じる。すなわち、アナログ出力型のトナー濃度センサの出力部には、通常、振幅波形を平滑する平滑回路が設けられており、その平滑回路の出力抵抗(出力インピーダンス)は比較的大きいため、プルダウン抵抗の抵抗値を小さくした場合にはトナー濃度センサの正常検出時の感度が低下し、検出能力が低下してしまうという問題が生じる。
また、上に述べた特許文献1および2の方法は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分のうちいずれかの色成分に対応するトナー濃度センサの接続状態を検出するものであり、これら全ての色成分に対応するトナー濃度センサの接続状態を、容易かつ低コストで検出する方法を提案するものではない。上に述べた特許文献3の方法は、複数のトナー濃度センサ入力の順番を他のセンサ入力の順番と組み合わせてトナー濃度センサの接続状態を検出するものである。そのため、他のセンサの種類によっては制約を受けたり、あるいは白黒の画像形成装置のように、トナー濃度センサが1つの場合は入力ポートにおけるセンサの順番の組合せが制約されるなどの問題が生じる。
本発明は、このような問題点に鑑み、トナー濃度センサの接続状態を、容易かつ低コストで確実に検出することを目的とする。
本発明の一形態に係る画像形成装置は、複数の現像手段を備え電子写真プロセスによって画像を形成する画像形成装置であって、前記複数の現像手段内のそれぞれのトナー濃度に基づいた濃度検出信号を出力する複数の濃度検出手段と、前記濃度検出信号を逐次処理する信号処理手段と、前記複数の濃度検出手段を、順次切り替えて選択的に前記信号処理手段に接続する切替え手段と、前記信号処理手段と該信号処理手段に選択的に接続される濃度検出手段との信号ラインに接続されるとともに、指令に応じて動作することによって、前記信号ラインを所定のインピーダンスを介してグランドに接続するプルダウン手段とを有し、前記信号処理手段は、前記プルダウン手段が前記指令に応じて動作したときに、選択的に接続された前記濃度検出手段の濃度検出信号を第1の電圧として検出し、該第1の電圧が所定の閾値以下である場合に、選択的に接続された前記濃度検出手段が前記信号処理手段に正常に接続されていないと判定する、ように構成されている。
好ましくは、前記信号処理手段は、前記選択的に接続された濃度検出手段の濃度検出信号を保持するためのコンデンサと、前記コンデンサに保持された信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記デジタル信号を処理するプロセッサと、を含む。
本発明によれば、トナー濃度センサの接続状態を、容易かつ低コストで確実に検出することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構成を概略的に示す図である。 画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 トナー濃度センサの構成の一例を示す回路図である。 トナー濃度センサとプルダウン回路とアナログスイッチの接続を示す図である。 トナー濃度センサとプルダウン回路とアナログスイッチの具体的な接続の一例を示す図である。 プルダウン用トランジスタを動作させた場合のトナー濃度センサの検出電圧を説明するための図である。 接続状態判定処理とセンサ出力読み取り処理の流れを説明するための図である。 接続状態判定処理を示すフローチャートである。 単一のプルダウン回路を出力ポートに接続した例を示す図である。 従来のアナログスイッチおよび信号処理回路の構成を示す図である。 トナー濃度センサの検出範囲を説明するための図である。
本発明は1つのトナー濃度センサを有する白黒の画像形成装置にも適用可能であるが、4つのトナー濃度センサを有するフルカラーの画像形成装置を例に挙げて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構成を概略的に示す図、図2は画像形成装置1の機能的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、タンデム方式の画像形成部を有し、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを順次重ね合わせることによってカラー画像を形成するものである。
画像形成装置1は、露光によりドラム型の感光体11上に形成される静電潜像を、現像装置13によって現像し、得られたトナー像を一次転写ローラ18によって像担持体である中間転写ベルト14に転写し、さらに記録紙Sに転写するように構成されている。
画像形成装置1には、Y、M、C、Kの4色のイメージングユニットUY、UM、UC、UKが、タンデム配列で配置されており、これらのイメージングユニットUで形成された各色のトナー像(トナー画像)が、中間転写ベルト14上に重ねられて転写され合成される。なお、「イメージングユニットU」は、「イメージングユニットUY、UM、UC、UK」の全部または一部を示す。他の要素についても同様である。
感光体11の表面は、図示しない帯電装置によって所定の電圧(帯電電位)V0に帯電され、図示しないプリントヘッドによる露光によって静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像バイアス電圧Vdcが印加された現像ローラ13aにより、静電潜像の電位と現像バイアス電圧Vdcとの電位ギャップΔVに現像ローラ13aから帯電したトナーが供給されることによってトナー像が形成され、顕像化される。
感光体11の表面に顕像化されたトナー像は、一次転写ローラ18によって中間転写ベルト14に1次転写される。感光体11上に残ったトナーは、図示しないクリーナによって掻き落とされる。中間転写ベルト14上のトナー像は、二次転写ローラ19によって記録紙Sに2次転写される。この記録紙Sは定着ユニット20で定着され、電子写真画像として排紙トレー21上に排出される。
また、画像形成装置1には、中間転写ベルト14上のトナー像の濃度(記録紙Sへの転写時の画像濃度)を検出する光学式のIDCセンサ(濃度検出センサ)22、23が設けられている。つまり、IDCセンサ22、23は、中間転写ベルト14の表面に光を照射し、反射して返ってきた光の量を検出する反射型フォトセンサである。IDCセンサ22とIDCセンサ23とは互いに異なる色の濃度を検出する。実際には、IDCセンサ22、23は、画像調整用に作成したY、M、C、Kの各パターン(トナーパッチ)についての濃度を検出する。
画像形成装置1には、装置内の温度を計測する温度センサ24および装置内の相対湿度(湿度)を計測する湿度センサ25が設けられている。また、画像形成装置1には、現像装置(現像ローラ13aを含む)13にトナーを供給するトナー補給部(トナーボトル)12が設けられている。
現像装置13の近傍には、当該現像装置13内のトナー濃度を検出するトナー濃度センサ15が配されている。トナー濃度センサ15は、コネクタCN1、CN2および電線を介して制御部100に接続されている。
画像形成装置1の制御部100は、CPU(中央演算処理装置)、メモリ、およびその他の周辺回路素子等からなる。制御部100は、コネクタCN1とコネクタCN2とが接続されることによって、トナー濃度センサ15の出力信号を正しく受信し、それに基づいてトナー濃度を検出し、その検出結果に基づいてトナー補給部12の補給量を制御する。
後で詳述するが、本実施形態では、コネクタCN1とコネクタCN2との接続状態(正常、不良)を容易かつ低コストで検出することができる。例えば、イメージングユニットUの交換時にコネクタCN1とコネクタCN2との接続が外された場合に、その作業後に接続状態を容易に確実に確認することができる。あるいは、現像材やトナーによってコネクタCN1やCN2の端子が汚れて、電気的な接触が悪くなった場合もその接続状態を容易に検出することができる。
ここで、画像形成装置1の機能の概要について説明する。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分に対応するトナーおよびキャリアをそれぞれ含む現像装置13Y、13M、13C、13Kを備え、電子写真プロセスによって画像を形成する画像形成装置である。
画像形成装置1は、現像装置13Y、13M、13C、13K内のトナー濃度に基づいた検出信号(出力信号)KSY、KSM、KSC、KSKをそれぞれ出力するトナー濃度センサ15Y、15M、15C、15Kと、トナー濃度センサ15Y、15M、15C、15Kからそれぞれ出力される検出信号KSY、KSM、KSC、KSKおよび当該検出信号KSY、KSM、KSC、KSK以外の信号を入力するための複数の入力ポートPT0〜7(後述)と1つの出力ポートPT20(後述)とを有し、複数の入力ポートPT0〜7を出力ポートPT20に順次切り替えて選択的に接続するアナログスイッチ31と、出力ポートPT20に現れた信号を処理する信号処理部32と、を有する。
また、トナー濃度センサ15Y、15M、15C、15Kそれぞれの出力側、つまり、それらの検出信号KSY、KSM、KSC、KSKが入力されるアナログスイッチ31の各ポートに、信号処理部32によって制御されるプルダウン回路30Y、30M、30C、30Kが接続されている。なお、プルダウン回路30Y、30M、30C、30Kの詳細は後述する。
また、信号処理部32において、アナログスイッチ31による切替え接続の各タイミングにおいて、トナー濃度センサ15Y、15M、15C、15Kのいずれかがアナログスイッチ31に正常に接続されていないと判定された場合は、操作パネル33は、その液晶ディスプレイに接続不良である旨のメッセージを表示する。これにより、ユーザまたはサービスマンはトナー濃度センサ15の接続不良を認識することができる。
信号処理部32の機能は、制御部100のCPUが適当なプログラムを実行することによってソフト的に、または適当なハードウェア回路との組み合わせによって実現される。
本実施形態においては、上記検出信号KSY、KSM、KSC、KSK以外の信号として、温度センサ24からの温度信号ST、湿度センサ25からの湿度信号SH、IDCセンサ22からの濃度信号SN1、およびIDCセンサ23からの濃度信号SN2が用いられるが、これらは1つの例であって、実際の画像形成装置1が備える他の種類のセンサであってもよい。
なお、切替え手段として、アナログスイッチまたはマルチプレクサなどが用いられる。これら、アナログスイッチまたはマルチプレクサは、複数の入力ポート、例えば2個、4個、8個、12個、16個などの入力ポートと、1つの出力ポートとを持つものが多い。以下において、それら複数の入力ポートについて、濃度検出手段であるトナー濃度センサ15の検出信号(濃度検出信号)KSが入力される入力ポートを「濃度ポート」、それ以外の信号が入力される入力ポートを「所定ポート」と記載することがある。
また、信号処理部32として、A/D変換器、CPU、RAMなどが用いられる。これら、アナログスイッチまたはマルチプレクサ、A/D変換器、CPU、RAMなどは、それらの全体または一部が、マイクロコンピュータまたはASIC(Application Specific Integrated Circuit)などとしてLSI化されて用いられることがある。
図3はトナー濃度センサ15の構成の一例を示す回路図、図4はトナー濃度センサ15とプルダウン回路30とアナログスイッチ31の接続を示す図、図5はトナー濃度センサ15とプルダウン回路30とアナログスイッチ31の具体的な接続の一例を示す図である。
図3に示すように、トナー濃度センサ15は、発振回路150、差動トランス151、増幅器152、位相比較器153、平滑回路154、出力端子155、および感度制御部156を有する。
差動トランス151は、駆動コイルLT1、基準コイルLT2、検知コイルLT3を有する。基準コイルLT2と検知コイルLT3とは差動巻結線となっている。発振回路150によって駆動コイルLT1に数百kHz程度の交流電圧(高周波電圧)を供給することにより、基準コイルLT2には電圧(基準電圧)V2が、検知コイルLT3には電圧(検知電圧)V3が、それぞれ生じる。これら電圧V2とV3とはほぼ同じ値または同じ位相となっており、その差動出力信号Vtの大きさはほぼ零であるが、現像剤の透磁率によって検知コイルLT3の電圧V3の値または位相が微小変化し、その微小変化分ΔV3が差動出力信号Vtとして得られる。現像剤の濃度および透磁率は、いずれもトナー量とキャリア量との比率によって変化するので、透磁率を検出することによってトナー濃度が検出されるのである。
差動トランス151から出力された差動出力信号Vtは、増幅器152によって増幅され、位相比較器153によって図示しない基準電圧と比較され、位相弁別が行われる。位相比較器153からの出力は、抵抗RhとコンデンサChからなる平滑回路154によって平滑化され、出力端子155から出力される。これにより、トナー濃度に対応した電圧値を持つ直流のアナログ信号が、検出信号KSとして得られる。
なお、差動出力信号Vtの位相弁別を行うために、差動出力信号Vtに対し90度の位相差を持つ参照電圧が加えられるが、感度制御部156は、電圧制御部40からの制御電圧VSに応じてその参照電圧を制御し、トナー濃度センサ15の感度特性を調整する。
なお、発振回路150、増幅器152、感度制御部156などは、互いに独立して設けられることもあるが、複数の回路素子を互いに接続することによって全体としてそれらの機能が得られるように回路構成することも可能である。例えば、感度制御部156として、発振回路150の出力の一部を位相調整して基準コイルLT2に印加するように、抵抗、コンデンサ、および論理素子などを用いて構成してもよい。
また、トナー濃度と検出信号KSとは比例し、トナー濃度が高くなれば検出信号KSは直線的に低下する。制御電圧VSを調整して、トナー濃度が理想値である7%の場合に検出信号KSが例えば2.5Vとなるように、キャリブレーションを実施する。なお、画質の向上または維持の観点から、トナー濃度の正常範囲を例えば4%〜11%とすることが好ましい。
続いて、アナログスイッチ31および信号処理部32について説明する。
図4に示すように、アナログスイッチ31は、8つの入力ポートPT0〜7と1つの出力ポートPT20を有し、CPU321の制御によって、入力ポートPT0〜7が、PT0、PT1、PT2、PT3、PT4、PT5、PT6、PT7の順に切り替えられ、出力ポートPT20に選択的に接続される。入力ポートPT7の次は入力ポートPT0に戻り、再度同じ順で切り替えられる。
入力ポートPT0〜7には、順に、トナー濃度センサ15Y、15M、15C、および15Kが接続され、その後にその他のセンサである温度センサ24、湿度センサ25、IDCセンサ22、IDCセンサ23から出力される各信号(以下「センサ信号」と記載することがある)が入力されるよう、それぞれ接続されている。したがって、入力ポートPT0〜7が順次切り替えられることにより、それぞれの信号が、この順に、出力ポートPT20に現れる。この入力ポートPT0〜7への接続順は1例であって、この順番以外の接続も可能である。
出力ポートPT20に現れた信号は、抵抗R1を介してコンデンサC1に充電されてサンプルホードルされ、コンデンサC1によって保持されたアナログの信号電圧(ピーク電圧)は、A/D変換器320でデジタル信号(デジタルデータ)に変換されて出力される。
CPU321は、アナログスイッチ31の入力ポートPT0〜7を、例えば数μ秒程度で順次切り替え、各センサ信号のデジタルデータを取り込み、それぞれのデジタルデータに基づいて必要な処理を行う。
CPU321の処理には、例えば、トナー濃度センサ15で検出されたトナー濃度に基づいて現像装置13のトナー濃度を制御するトナー濃度制御処理、温度センサ24および湿度センサ25で検出された温度および湿度に基づき必要に応じて行う画像安定化処理、IDCセンサ22および23で検出されたトナーパターン濃度に基づいて画像濃度制御処理、および、上に述べたように各色のトナー濃度センサ15の接続状態が正常であるか否かを検出する接続状態判定処理、その他の種々の処理が含まれる。
また、トナー濃度センサ15Y、15M、15C、15Kの出力側に接続されたプルダウン回路30Y、30M、30C、30Kには信号処理部32のトリガー回路322の出力が接続されている。
本実施形態では、センサ出力読み取り処理と接続状態判定処理において、トナー濃度センサ15の検出信号KSのサンプリング、つまり検出信号KSのデジタルデータの取り込みを行うごとに、トリガー回路322からのプルダウン制御信号Spによってプルダウン回路30を動作させて、検出信号KSの値を所定値thと比較することにより、各トナー濃度センサ15の接続状態の良否を判定する。なお、詳細は後述する。
次に、本実施形態に使用されるプルダウン回路30について説明する。図5は、図4に示す1つのトナー濃度センサ15がアナログスイッチ31の1つの入力ポートに接続され、その信号ラインSLにプルダウン回路30が接続されている構成を示す図である。
トナー濃度センサ15の出力は、平滑回路154によって直流信号になり、コネクタCN1、CN2を経由してアナログスイッチ31の所定の入力ポートに接続される。アナログスイッチ31の出力ポートPT20には、センサからの信号を、抵抗R1を介してサンプルホードルするためのコンデンサC1が設けられており、前の信号が残留電圧として残ってしまう。そのため、出力ポートPT20またはコンデンサC1と並列にプルダウン抵抗を接続し、コンデンサC1の残留電圧が所定のレベル以下となるように回路を構成することが考えられる。そうすると、トナー濃度センサ15の検出感度のワイドレンジ化を実現することが困難となってしまう。
そのため、本実施形態では、プルダウン抵抗Rpとプルダウン用トランジスタTrpとで構成されるプルダウン回路30をトナー濃度センサ15ごとに設けている。プルダウン回路30は、トナー濃度センサ15とアナログスイッチ31との信号ラインSLに接続される。具体的には、トナー濃度センサ15のコネクタCN1、CN2以降の信号ラインSLに接続される。トランジスタTrpのベースは、信号処理部32のトリガー回路322に接続され、トリガー回路322から、トランジスタTrpを動作させるためのプルダウン制御信号Spが入力される。プルダウン制御信号SpのHigh、Lowに応じてトランジスタTrpはオン、オフする。
プルダウン抵抗Rpの抵抗値として、トランジスタTrpがオンの場合に、コンデンサC1の残留電圧がトナー濃度センサ15の接続状態の良否を判断するのに影響しない程度に下がるような小さな値を選択する。例えば、トナー濃度センサ15の平滑回路154の抵抗Rhが100kΩの場合は、プルダウン抵抗Rpは、それより充分小さい20kΩ程度に設定される。
そのような抵抗値を設定した場合の例を、図6を参照して説明する。図6は、トランジスタTrp(または、プルダウン回路30)をオン、オフさせた場合のトナー濃度センサ15の検出電圧を説明するための図である。図6(A)はトナー濃度センサ15の接続が良好な場合を、図6(B)は接続が不良な場合を示している。
検出信号KSが例えば1.2〜4.2Vの範囲に設定されている場合において、トナー濃度センサ15の接続が良好な場合は、図6(A)に例示されるように、トランジスタTrpがオンの期間(P1)において、1.2〜4.2Vの設定範囲の電圧がアナログスイッチ31の所定の入力ポートに入力される。トランジスタTrpのオン抵抗がほぼ0Ωとすると、1.2〜4.2Vが100kΩと20kΩによって分圧されて、約0.2〜0.7Vの電圧が信号処理部32によって検出されることになる。その後、トランジスタTrpをオフにした期間(P2)において、1.2〜4.2Vの設定範囲に近い電圧が検出される。
上記の条件で、トナー濃度センサ15の接続が不良の場合は、図6(B)に例示されるように、トナー濃度センサ15の出力がハイインピーダンスまたはオープン状態にあるため、トランジスタTrpがオンされるまでは、前回の検出時にコンデンサC1に残留している電荷に基づく残留電圧が出力ポートPT20に発生する。その後、トランジスタTrpがオンされる(P1)と、コンデンサC1の残留電荷が、出力ポートPT20、当該トナー濃度センサ15が接続されるべき入力ポート、プルダウン抵抗Rp、トランジスタTrpを介して速やかにグランドに放電し、コンデンサC1の残留電圧はほぼ0Vになる。その後、トランジスタTrpをオフ(P2)にしても、コンデンサC1に残留電荷がないため、残留電位0Vの状態が維持される。
上記のように、トナー濃度センサ15の出力電圧を検出するときに、当該トナー濃度センサ15に接続されたプルダウン回路30をオンにしたP1の期間の検出電圧(第1の電圧)が所定値th、例えば0.1Vより大きい場合は、コネクタCN1とCN2が正常に接続されていると判断でき、検出電圧が、ほぼ0Vの場合、すなわち所定値th以下であれば、コネクタCN1とCN2が正常に接続されていないと判断できる。以下、このようなコネクタCN1とCN2との接続状態を判断する処理を、接続状態判定処理と記載する場合がある。
また、上記P2の期間は、トナー濃度センサ15の接続状態が正常と判断された場合に、当該トナー濃度センサ15の出力電圧値をA/D変換器320で検出する期間である。期間P2の直前の期間P1においてトランジスタTrpをオンにして、コンデンサC1の残留電荷を放電させているため、P2の期間においては、トナー濃度センサ15の出力電圧が正確に検出される(第2の電圧)。このP2の期間の処理をセンサ出力読み取り処理と記載する場合がある。
続いて、各トナー濃度センサ15に関わる接続状態判定処理とセンサ出力読み取り処理について図面を参照しながら説明する。
図7は、接続状態判定処理とセンサ出力読み取り処理の流れを説明するための図、図8は接続状態判定処理を示すフローチャートである。なお、図7と図8において、トナー濃度センサ15以外のセンサの処理については省略している。
図7は、トナー濃度センサ15Y、15M、15Cの接続状態は正常で、トナー濃度センサ15Kの接続状態が不良になっている例を図示している。まず、図7に示すように、最初に、時間t1において電圧制御部40によって各トナー濃度センサ15に所定の制御電圧VSが印加される(#1)。時間t1から時間t2までの期間(例えば220ms)は各トナー濃度センサ15の出力電圧を安定させるための待ち時間である(#2)。
出力電圧のサンプリングは、アナログスイッチ31による切り替えによって、濃度ポートポートPT0、濃度ポートPT1、濃度ポートPT2、濃度ポートPT3、所定ポートPT4、所定ポートPT5、所定ポートPT6、および所定ポートPT7の順で行われるが、各ポートPT0〜PT7に接続される各センサの順番は特に重要ではない。
時間t2に達すると、時間t2からt3までの期間に、各トナー濃度センサ15およびその他のセンサの出力電圧のサンプリングが開始される。
まず、最初のポートPT0が選択され(#3)、そこに接続されたトナー濃度センサ15Yについての処理が行われる。接続状態判定処理の期間である、最初の期間P1において、トリガー回路322からプルダウン回路30YにHighレベルのブルダウン信号Spが送出され、トランジスタTrpがオンする(#4)。そうすると、図6を用いて説明したように、検出電圧のサンプリングが行われる(#5)。
検出された電圧が所定値th以下の場合は(#6でNo)、トナー濃度センサ15Yの接続状態が正常でない旨のトラブルメッセージが操作パネル33の液晶ディスプレイに表示される(#28)。これにより、ユーザまたはサービスマンは接続不良を認識することができる。
図7の例では、検出された電圧が所定値thより大きいため、次のP2の期間の処理に移行する(#6でYes)。つまり、トナー濃度センサ15Yの接続状態は良好で、約0.2〜0.7Vの電圧が検出されるため、次の処理に移行する。
次に、トナー濃度センサ15Y用のブルダウン回路30YにLowレベルのブルダウン信号Spが送出され、トランジスタTrpがオフする(#7)。そして、トナー濃度センサ15Yの出力電圧の検出が行われる(#8)。このP2の期間に検出されたトナー濃度センサ15Yの出力電圧は、トランジスタTrpがオフであるため、プルダウン抵抗Rpによって分圧されることなく検出されて、図示しない記憶部によって一時的に記憶されて、後述するトナー濃度制御処理のための値として使用される(#29)。
次の期間P3において、次のポートPT1が選択され(#9)、それに接続されたトナー濃度センサ15Mについての処理が行われる。なお、トナー濃度センサ15Mについての処理#9〜#14は、上記したトナー濃度センサ15Yの処理#3〜#8に対応するため、その説明は省略する。同様に、トナー濃度センサ15Cについての処理#15〜#21も、トナー濃度センサ15Yの処理#3〜#8に対応するため、その説明は省略する。
次に、ポートPT3が選択され(#22)、それに接続されたトナー濃度センサ15Kについての処理が行われる。期間P1において、トリガー回路322からプルダウン回路30YにHighレベルのブルダウン信号Spが送出され、トランジスタTrpがオンする(#23)。そうすると、図6を用いて説明したように、検出電圧のサンプリングが行われる(#24)。
図7に図示の例では、トナー濃度センサ15Kが正常に接続されていないため、P1の期間に検出された電圧はほぼ0Vになり、所定値th以下である(#6でNo)。そのため、トナー濃度センサ15Kの接続状態が正常でない旨のトラブルメッセージが操作パネル33の液晶ディスプレイに表示される(#28)。これにより、ユーザまたはサービスマンは接続不良を認識することができる。
トナー濃度センサ15の接続状態が正常でないことが判定されると、それまで期間P2において検出された各トナー濃度センサ15の出力レベルは破棄され、トナー濃度制御処理は行われない。これにより、現像装置13において不適切なトナー濃度制御処理が実施されることが防止される。
反対に、P1の期間において、各色のトナー濃度センサ15全ての接続状態が正常であると判定されると、期間P2において検出されたそれぞれのトナー濃度センサ15の検出電圧に応じて、現像装置13Y、13M、13C、13Kにおいて、現像材のトナー濃度制御処理が行われる(#29)。
(本実施形態における効果)
本実施形態では、接続状態判定処理時に、低い抵抗値を有するプルダウン抵抗Rpを有効にして、コンデンサC1の残存電荷による誤検知の要因を排除する構成としているため、トナー濃度センサ15の接続状態を正確に検出することが可能となる。
また、接続状態判定処理に続くセンサ出力読み取り処理では、プルダウン抵抗Rpを無効にするため、出力電圧がプルダウン抵抗Rpや他のプルダウン抵抗によって分圧されることがない。そのため、トナー濃度センサ15の検出範囲(検出感度)のワイドレンジ化を実現することができる。
また、本実施形態では、それぞれのトナー濃度センサ15に対して、接続状態判定処理とセンサ出力読み取り処理とを連続して行うことができ、これらの処理を短時間に行うことができる。
また、本実施形態では、アナログスイッチ31によって各センサ信号の入力の切り替えを行うことによって、当該各センサ信号をA/D変換するA/D変換器320を複数設けなくてもよい。したがって、コスト的に有利である。
また、本実施形態では、接続状態判定処理時にプルダウン抵抗RpによってコンデンサC1の残留電圧を除去しているため、1つ前のポートを使用したときに発生する残留電圧の問題を考慮する必要が全く、同様に、現在の接続状態判定処理が、次のポートを他のセンサが使用したときに与える影響も考慮する必要がない。すなわち、アナログスイッチ31の入力ポートに接続されるセンサの種類、その接続順の影響を考慮する必要が無く、設計裕度を大きくすることができる。
また、本実施形態では、他の入力ポートに接続されるセンサによる残留電圧を利用しないため、例えば、現像装置を1つ備える白黒の画像形成装置の1つのトナー濃度センサを、トナー濃度センサ以外のその他のセンサとともにアナログスイッチ31に接続しても、上記の接続状態判定処理とトナー濃度制御処理とを行うことができる。
また、本実施形態では、センサ出力読み取り処理の前の期間、つまり期間P1において、プルダウン抵抗Rpを有効にして出力電圧の検出に影響を与える残留電位を除去しているため、正確なセンサ出力読み取り処理を行うことができる。
以上により、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、トナー濃度センサ15の接続状態を、従来より容易、低コスト、かつ確実に検出することできる。
(他の実施形態)
上記実施形態(図2、4、5)で説明した、プルダウン回路30を次のようにしてもよい。
図9は、単一のプルダウン回路を出力ポートに接続した例を示す図である。
図9に示すように、プルダウン回路30を、アナログスイッチ31aの出力ポートPT20と信号処理部32との間に接続してもよい。この場合、プルダウン回路30自体の構成は図5に示されるとおりである。ただし、この接続方法は、アナログスイッチ31aの入力ポートと出力ポートが接続された時のインピーダンスが小さい場合に使用することができる。すなわち、アナログスイッチ31aのインピーダンスが、プルダウン抵抗Rpによる出力電圧の分圧に影響を与えない場合に使用することができる。
このように接続されたプルダウン回路30をオン、オフするタイミングは、図7に示す各トナー濃度センサの接続状態判定処理時の期間P1とセンサ出力読み取り処理時の期間P2とに合わせてトリガー回路322が行う。
プルダウン回路30をオン、オフするタイミング以外の動作は、図4〜図8を参照して説明したことと同じであるので、その説明は省略する。
従って、図9に示す実施形態によって得られる新たな効果は、部品の点数が少なくなるとともに、実装した場合の部品のサイズが小さくなり、加えてコストの低減が得られることである。
その他、画像形成装置1の全体または各部の構成、処理内容、処理順序等は、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが可能である。
1 画像形成装置
11 感光体
13 現像装置(現像手段)
15 トナー濃度センサ(濃度検出手段)
22,23 IDCセンサ
24 温度センサ
25 湿度センサ
30 プルダウン回路(プルダウン手段)
31 アナログスイッチ(切替え手段)
32 信号処理部(信号処理手段)
100 制御部
320 A/D変換器(A/D変換手段)
321 CPU(プロセッサ)
40 電圧制御部
C1 コンデンサ
KS 検出信号(濃度検出信号)
PT0,PT1,PT2,PT3 濃度ポート
PT4,PT5,PT6,PT7 所定ポート
Rp プルダウン抵抗
SH 湿度信号
SN1,SN2 濃度信号
ST 温度信号
Trp プルダウン用トランジスタ
VS 制御電圧
th 閾値

Claims (7)

  1. 複数の現像手段を備え電子写真プロセスによって画像を形成する画像形成装置であって、
    前記複数の現像手段内のそれぞれのトナー濃度に基づいた濃度検出信号を出力する複数の濃度検出手段と、
    前記濃度検出信号を逐次処理する信号処理手段と、
    前記複数の濃度検出手段を、順次切り替えて選択的に前記信号処理手段に接続する切替え手段と、
    前記信号処理手段と該信号処理手段に選択的に接続される濃度検出手段との信号ラインに接続されるとともに、指令に応じて動作することによって、前記信号ラインを所定のインピーダンスを介してグランドに接続するプルダウン手段と、
    を有し
    前記信号処理手段は、前記プルダウン手段が前記指令に応じて動作したときに、選択的に接続された前記濃度検出手段の濃度検出信号を第1の電圧として検出し、該第1の電圧が所定の閾値以下である場合に、選択的に接続された前記濃度検出手段が前記信号処理手段に正常に接続されていないと判定する、ように構成されている、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記信号処理手段は、
    前記選択的に接続された濃度検出手段の濃度検出信号を保持するためのコンデンサと、
    前記コンデンサに保持された信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、
    前記デジタル信号を処理するプロセッサと、を含む、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記信号処理手段は、前記複数の現像手段において現像材のトナー濃度制御処理が行われる前に、前記プルダウン手段を動作させることによって、前記複数の濃度検出手段が前記信号処理手段に正常に接続されているかどうかを判定する、
    請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記信号処理手段は、前記プルダウン手段を一旦動作させて前記濃度検出手段が前記信号処理手段に正常に接続されている否かを判定し、
    正常に接続されている場合は、その後、前記プルダウン手段を動作させずに、前記選択的に接続された濃度検出手段の濃度検出信号を第2の電圧として検出し、
    前記複数の濃度検出手段の全てが前記信号処理手段に正常に接続されたと判定された場合のみ、前記複数のトナー濃度検出手段に対して前記信号処理手段が検出した前記第2の電圧に基づいて、前記複数の現像手段における現像材のトナー濃度制御処理が行う、
    請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記切替え手段は、前記複数の濃度検出手段がそれぞれ入力される複数の入力ポートと、前記複数の入力ポートが順次切り替えられて選択的に接続される1つの出力ポートとを備え、
    前記出力ポートは前記信号処理手段に接続され、
    前記プルダウン手段は複数のプルダウン回路から構成され、該複数のプルダウン回路は、前記複数の入力ポート側において前記複数の濃度検出手段のそれぞれに接続される、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記切替え手段は、前記複数の濃度検出手段がそれぞれ入力される複数の入力ポートと、前記複数の入力ポートが順次切り替えられて選択的に接続される1つの出力ポートとを備え、
    前記出力ポートは前記信号処理手段に接続され、
    前記プルダウン手段は、前記出力ポート側において前記信号処理手段に接続される、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 現像手段内のそれぞれのトナー濃度に基づいた濃度検出信号を出力する複数の濃度検出手段の接続状態を判定する接続状態判定方法であって、
    前記複数の濃度検出手段を、順次切り替えて選択的に信号処理手段に接続するステップと、
    前記信号処理手段と該信号処理手段に選択的に接続された濃度検出手段との信号ラインを、所定のインピーダンスを介してグランドに接続するステップと、
    前記信号ラインが前記インピーダンスを介してグランドに接続されている間に、前記信号処理手段に選択的に接続されている濃度検出手段の濃度検出信号を、前記信号処理手段によって第1の電圧として検出するステップと、
    前記第1の電圧が所定の閾値以下である場合に、前記選択的に接続された濃度検出手段が前記信号処理手段に正常に接続されていないと判定するステップと、を有する、
    ことを特徴とする濃度検出手段の接続状態判定方法。

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