JP5316184B2 - 車両の変速制御装置 - Google Patents

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本発明は、自動変速機の変速モードとして、車両の走行状況に応じて自動的に変速段を変更する自動変速モードと手動によるアップ/ダウンシフトを可能とするシーケンシャルシフトモードと手動によるアップ/ダウンシフトを一時的に可能とする一時手動変速モードとを選択可能に構成された車両の変速制御装置に関する。
近年、車載自動変速機のシフト操作装置として、自動的に変速を行う自動シフトモードに加え、手動でのアップ/ダウンシフトを可能とするシーケンシャルシフトモードを採用した装置が数多く実用されている。シーケンシャルシフトモードでのアップ/ダウンシフト操作を行うためのシフト操作装置としては、シフトレンジ選択用のセレクトレバーにシーケンシャルモード用の操作位置(マニュアルレンジ操作位置)を設けるとともに、そのマニュアルレンジ操作位置の前後にアップ/ダウンシフト用の操作位置をそれぞれ設けたものがある。またステアリングにアップ/ダウンシフト用のボタンスイッチやパドルスイッチを設けたものもある。
そして従来、特許文献1には、自動変速モードを選択するための操作位置とシーケンシャルシフトを選択するための操作位置とを備えるセレクトレバー式のシフト操作装置と、アップシフト操作部とダウンシフト操作部とを有するパドルスイッチ式のシフト操作装置とを備える車両の変速制御装置が記載されている。
前者のセレクトレバー式のシフト操作装置50は、図4(a)に示すように構成されたシフトゲート51に沿ってセレクトレバー52を操作することで、自動変速機のレンジポジションを手動により選択操作するものとなっている。なお同図4(a)のシフト操作装置では、レンジポジションとして、パーキングレンジ「P」、リバースレンジ「R」、ニュートラルレンジ「N」、ドライブレンジ「D」及びシーケンシャルシフトレンジ「S」が設定されている。そしてシーケンシャルシフトレンジ「S」の選択時には、セレクトレバー52を前後に傾動させることで、手動によるアップシフト及びダウンシフトが可能となっている。
また後者のパドルスイッチ式のシフト操作装置60は、図4(b)に示すように、車両のステアリング61に設けられた2つのパドル62、63を備えて構成されている。このうち、「ー」の記号が付されたパドル62は、その操作を通じてダウンシフトを行うためのダウンシフト用のパドルとなっており、「+」の記号の付されたパドル63は、その操作を通じてアップシフトを行うためのアップシフト用のパドルとなっている。
こうした変速制御装置では通常は、セレクトレバー52によりシーケンシャルシフトレンジを選択した上で、セレクトレバー52を前後に操作したり、パドル62、63を操作したりすることで、手動によるアップ/ダウンシフトが可能となる。加えて、同文献1に記載の変速制御装置では、セレクトレバー52によってドライブレンジが選択された状態においてパドル62、63の操作が行われたときにも、パドル62、63の操作に応じた手動によるアップ/ダウンシフトを一時的に可能とする一時手動変速モードに移行するように構成されている。なお、こうした一時手動変速モードは、その開始後のアクセル踏み込み時間などにより規定された復帰条件が成立することをもって自動的に解除され、自動変速モードへの復帰がなされるようになっている。
特開2008−115964号公報
このように上記従来の変速制御装置では、セレクトレバー52を一切操作せずとも、パドル62、63の操作を行うだけで、手動によるアップ/ダウンシフトの操作を開始することができる。そのため、簡単な操作のみでエンジンブレーキを利かせることが可能となっている。ただし、こうした従来の変速制御装置での一時手動変速モードは、復帰条件の成立によって自動的にのみ解除されるものとなっており、一時手動変速モードの選択後に運転者が自動変速モードに復帰しようとしても、その意図を実現する術はなく、復帰条件の成立により一時手動変速モードが自動的に解除されるのを待つしかないのが現状となっている。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであって、その解決しようとする課題は、操作の複雑化を招くことなく、運転者の意向に即したシフト操作を行うことのできる車両の変速制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果を記載する。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、車両の走行状況に応じて自動的に変速段を変更する自動変速モードを選択するための第1操作位置と、手動によるアップ/ダウンシフトを可能とするシーケンシャルシフトモードを選択するための第2操作位置とを操作位置として有するとともに、操作子への操作力の除荷に応じて該操作子が自動的に中立位置へと復動するように構成された第1シフト操作装置と、該第1シフト操作装置とは別途に設けられて、アップシフト用の操作部とダウンシフト用の操作部とを有する第2シフト操作装置と、を備え、前記自動変速モードの選択時における前記操作部の操作に応じて、手動によるアップ/ダウンシフトを一時的に可能とするとともに、規定の復帰条件の成立に応じて自動的に自動変速モードに戻る一時手動変速モードを選択する車両の変速制御装置において、前記一時手動変速モードの選択時における前記第1操作位置への前記第1シフト操作装置の操作の検出に応じて、前記復帰条件の成立を待たずして前記自動変速モードに強制復帰させる強制復帰手段を備えることを、その要旨としている。
上記構成では、自動変速モードの選択時に、第2シフト操作装置のアップ/ダウンシフト用の操作部が操作されると、一時手動変速モードに移行して、手動によるアップ/ダウンシフト操作が一時的に可能となる。こうした一時手動変速モードは、通常は、例えば同モードの開始後のアクセル踏み込み時間などにより規定された復帰条件が成立するのを待って自動的に解除され、自動変速モードへの復帰がなされるようになっている。ただし、復帰条件の成立前にあっても、自動変速モードを選択するための第1操作位置への第1シフト操作装置の操作がなされると、一時手動モードが強制的に解除されて自動変速モードへの復帰がなされるようになる。
そのため、上記構成では、運転者による意図的な一時手動モードから自動変速モードへの復帰を行うことが可能となる。しかも、こうした構成の実現は、シフト操作装置への新規な操作位置や操作部の追加を行わずとも可能である。また自動変速モードへの復帰の操作も、運転者が直感的に理解し易いものとなっている。したがって、上記構成によれば、操作の複雑化を招くことなく、運転者の意向に即したシフト操作を行うことができるようになる。
なお、この場合の一時手動変速モードからの自動変速モードへの強制復帰に係る第1操作位置への第1シフト操作装置の操作の検出は、一時手動変速モードの開始時より開始されるようにするようにすると良い。また請求項に記載のように、第1シフト操作装置が故障していると判定されたときには、一時手動変速モードからの自動変速モードへの強制復帰を中止するように強制復帰手段を構成すれば、故障したシフト操作装置による運転者の意図しない変速モードの切り換えを回避することができるようになる。
また、こうした本発明に係る車両の変速制御装置は、請求項に記載のような、変速機に対して電気的にのみ接続された、所謂シフト・バイ・ワイヤー方式のシフト操作装置として第1シフト操作装置及び第2シフト操作装置が構成された車両の変速制御装置への適用が好適である。更に本発明は、請求項に記載のように、第1シフト操作装置が、セレクトレバー式のシフト操作装置として構成され、第2シフト操作装置が、車両のステアリングに設けられたパドルスイッチ式又はボタンスイッチ式のシフト操作装置として構成された車両の変速制御装置として構成することが可能である。
本発明の車両の変速制御装置の一実施形態についてその全体構成を模式的に示す略図。 同実施形態に採用される一時手動変速モード切換制御ルーチンの処理手順を示すフローチャート。 同実施形態に採用される一時手動変速モード解除制御ルーチンの処理手順を示すフローチャート。 (a),(b)は、従来の車両の変速制御装置に採用される2系統のシフト操作装置の構成をそれぞれ模式的に示す略図。
以下、本発明の車両の変速制御装置を具体化した一実施形態を、図1〜図3を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態の車両の変速制御装置の全体構成を示している。同図に示すように、本変速制御装置には、車両の変速操作に係る2つのシフト操作装置、すなわちモーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10とパドルスイッチ式シフト操作装置20とが設けられている。なお、これらモーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10とパドルスイッチ式シフト操作装置20は何れも、変速機に対して電気的にのみ接続された、いわゆるシフト・バイ・ワイヤー方式のシフト操作装置として構成されている。
モーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10は、セレクトレバー11の操作によりレンジポジションの切り換えを行うように構成されている。セレクトレバー11の操作位置としては、リバースレンジを選択するためのリバース(R)ポジション、ニュートラルレンジを選択するためのニュートラル(N)ポジション、ドライブレンジを選択するためのドライブ(D)ポジション、及びシーケンシャルシフトレンジを選択するためのシーケンシャルシフト(S)ポジションが設定されている。またセレクトレバー11は、機械的に付勢されており、操作力を除荷すると、中立位置Mに自動的に復動するように構成されている。
こうしたモーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10のセレクトレバー11の各操作位置には、当該操作位置へのセレクトレバー11の操作を検出する4つのスイッチ、すなわちRスイッチ12、Nスイッチ13、Dスイッチ14及びSスイッチ15が設けられている。Rスイッチ12は、Rポジションへのセレクトレバー11の操作に応じてR信号を、Nスイッチ13は、Nポジションへのセレクトレバー11の操作に応じてN信号をそれぞれ出力するように構成されている。またDスイッチ14は、Dポジションへのセレクトレバー11の操作に応じてD信号を、Sスイッチ15は、Sポジションへのセレクトレバー11の操作に応じてS信号をそれぞれ出力するように構成されている。
一方、パドルスイッチ式シフト操作装置20は、車両のステアリング19に設けられた2つのパドル21、22を備えている。このうち、「−」の符号の付されたパドル21は、ダウンシフト用のパドルとなっており、「+」の符号の付されたパドル22は、アップシフト用のパドルとなっている。各パドル21、22の基部には、各パドル21、22の操作を検出するスイッチ、すなわちダウンスイッチ23とアップスイッチ24とがそれぞれ設けられている。そしてダウンスイッチ23は、パドル21の操作に応じてダウン信号を、アップスイッチ24は、パドル22の操作に応じてアップ信号をそれぞれ出力するように構成されている。
こうしたモーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10及びパドルスイッチ式シフト操作装置20の各スイッチ(12〜14、23、24)の信号は、電子制御ユニット25に入力されている。車両の変速制御を司る電子制御ユニット25は、変速制御に係る各種演算処理を実施する中央演算処理装置(CPU)、変速制御に使用されるプログラムやデータの記憶された読込専用メモリー(ROM)、CPUの演算結果やセンサーの検出信号等が一時的に記憶されるランダムアクセスメモリ(RAM)及び外部との信号の授受を行う入出力ポート(I/O)を備えている。
本実施形態では、電子制御ユニット25の車両の変速制御に係る制御モード(変速モード)として、自動シフトモードとシーケンシャルシフトモードと一時手動変速モードとの3つのモードが設定されている。自動シフトモードでは、電子制御ユニット25は、車速やエンジン負荷に基づいて自動的に自動変速機の変速を実施する。またシーケンシャルシフトモード及び一時手動変速モードでは、電子制御ユニット25は、パドルスイッチ式シフト操作装置20の操作状況に応じて、手動によるシフトレンジの変更を実施する。
次に、本実施形態における変速モードの切り換えについて説明する。
電子制御ユニット25は、以下のモーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10及びパドルスイッチ式シフト操作装置20の操作に応じて変速モードを切り換えている。すなわち、電子制御ユニット25は、ドライブポジションへのセレクトレバー11の操作に応じて自動変速モードを選択し、シーケンシャルシフトポジションへのセレクトレバー11の操作に応じてシーケンシャルシフトモードを選択する。そして電子制御ユニット25は、シーケンシャルシフトモードの選択時におけるパドルスイッチ式シフト操作装置20からのアップ信号又はダウン信号の受信に応じて自動変速機のシフトレンジを一段ずつ上げ下げする。
また電子制御ユニット25は、自動変速モードの選択中に、パドルスイッチ式シフト操作装置20からアップ信号又はダウン信号を受信したことをもって、自動変速モードを一時的に解除して、一時手動変速モードに移行するようにしている。また電子制御ユニット25は、一時手動変速モードの開始後の経過時間が規定の復帰時間に達したことを条件に、一時手動変速モードを解除して自動変速モードへと復帰するようにしている。
以上が通常の変速モードの切り換えである。こうした本実施形態の変速制御装置では、一時手動変速モードの追加により、セレクトレバー11を一切操作せずとも、パドル21、22の操作だけで、手動によるアップ/ダウンシフトを開始することができる。そのため、簡単な操作のみでエンジンブレーキを利かせることが可能となっている。ただし、上記通常の変速モードの切り換えだけでは、一時手動変速モードは、復帰条件の成立によって自動的にのみ解除されるものとなっており、一時手動変速モードの選択後に運転者が自動変速モードに復帰しようとしても、その意図を実現する術はない。
そこで本実施形態の車両の変速制御装置では、次のような一時手動変速モードから自動変速モードへの復帰の手段を提供するようにしている。すなわち、本実施形態では、電子制御ユニット25は、一時手動変速モードの選択中にモーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10からD信号を受信したときに、復帰条件である上記復帰時間の経過を待たずして、一時手動変速モードを解除して、自動変速モードへの強制復帰を行うようにしている。そのため、運転者による意図的な一時手動モードから自動変速モードへの復帰を行うことが可能となる。しかも、こうした構成の実現は、両シフト操作装置(10、20)への新規な操作位置や操作部の追加を行わずとも可能であり、また自動変速モードへの復帰の操作も、運転者が直感的に理解し易いものとなっている。
図2は、一時手動変速モードへの切り換えに係る一時手動変速モード切換制御ルーチンのフローチャートを示している。本ルーチンの処理は、イグニッションスイッチがオンである間、電子制御ユニット25により周期的に繰り返し実施されるものとなっている。
さて本ルーチンの処理が開始されると、電子制御ユニット25はまずステップS10において、自動変速モードのドライブレンジが現在選択されているか否かを確認する。ここでドライブレンジが未選択であれば(S10:NO)、電子制御ユニット25はそのまま今回の本ルーチンの処理を終了する。
ドライブレンジの選択中であれば(S10:YES)、電子制御ユニット25はステップS20に進み、そのステップS20においてアップ信号又はダウン信号の入力の有無を、すなわちパドルスイッチ式シフト操作装置20の操作の有無を確認する。ここでアップ信号又はダウン信号の入力がなければ(S20:NO)、電子制御ユニット25は、ドライブレンジを維持したまま、今回の本ルーチンの処理を終了する。一方、アップ信号又はダウン信号の入力があれば(S20:YES)、電子制御ユニット25は、ステップS30に進み、そのステップS30において、自動シフトモードを解除し、一時手動変速モードへと変速モードを切り換えて今回の本ルーチンの処理を終了する。
図3は、一時手動変速モードの解除に係る一時手動変速モード解除制御ルーチンのフローチャートを示している。本ルーチンの処理もまた、イグニッションスイッチがオンである間、電子制御ユニット25により周期的に繰り返し実施されるものとなっている。
さて本ルーチンの処理が開始されると、電子制御ユニット25はまずステップS50において、一時手動変速モードが現在選択中であるか否かを確認する。ここで一時手動変速モードが未選択であれば(S50:NO)、電子制御ユニット25はそのまま今回の本ルーチンの処理を終了する。
一時手動変速モードの選択中であれば(S50:YES)、電子制御ユニット25はステップS60に進み、そのステップS60において、復帰条件が成立したか否かを確認する。ここで復帰条件が成立していれば(S60:YES)、電子制御ユニット25は、ステップS90に進み、そのステップS90において、一時手動変速モードを解除し、自動シフトモードに変速モードを切り換えた後、今回の本ルーチンの処理を終了する。
一方、復帰条件が未成立であれば(S60:NO)、電子制御ユニット25はステップS70に進み、そのステップS70において、モーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10が正常であるか否かを確認する。ここでモーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10に故障が確認されていれば(S70:NO)、電子制御ユニット25は一時手動変速モードを維持したまま、今回の本ルーチンの処理を終了する。
モーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10が正常であれば(S70:YES)、電子制御ユニット25はステップS80に進み、そのステップS80において、D信号の入力の有無を、すなわち、モーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10のドライブポジションへのセレクトレバー11操作の有無を確認する。なおこの確認は、一時手動変速モードの選択中であるとき(S50:YES)にのみ実施されるものであり、ドライブレンジへのモーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10の操作の検出は、一時手動変速モードの開始時より開始されるようになっている。
ここでD信号の入力が無ければ(S80:NO)、電子制御ユニット25は一時手動変速モードを維持したまま、今回の本ルーチンの処理を終了する。そしてD信号の入力が有れば(S70:YES)、電子制御ユニット25は、ステップS90に進み、そのステップS90において、一時手動変速モードを解除し、自動シフトモードに変速モードを切り換えた後、今回の本ルーチンの処理を終了する。
なお以上説明した本実施形態では、モーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10が上記第1シフト操作装置に、パドルスイッチ式シフト操作装置20が上記第2シフト操作装置にそれぞれ該当する。またセレクトレバー11が上記第1シフト操作装置の操作子に、パドル21、22が上記第2シフト操作装置のアップ/ダウンシフト用の操作部にそれぞれ対応している。更にモーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10のドライブポジションが上記第1操作位置に、シーケンシャルシフトポジションが上記第2操作位置にそれぞれ相当している。加えて本実施形態では、電子制御ユニット25が上記強制復帰手段に相当する構成となっている。
以上説明した本実施形態の車両の変速制御装置によれば、次の効果を奏することができる。
・本実施形態では、次の2つのシフト操作装置を備えている。すなわち、そうしたシフト操作装置の一つは、車両の走行状況に応じて自動的に変速段を変更する自動変速モードを選択するためのDポジションと、手動によるアップ/ダウンシフトを可能とするシーケンシャルシフトモードを選択するためのSポジションとを操作位置として有するモーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10となっている。またこのモーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10は、操作子であるセレクトレバー11への操作力の除荷に応じて該セレクトレバー11が自動的に中立位置Mへと復動するように構成されている。もう一つは、モーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10とは独立して設けられて、アップ/ダウンシフト用のパドル21、22を操作部として有するパドルスイッチ式シフト操作装置20となっている。そして本実施形態では、電子制御ユニット25は、自動変速モードの選択時におけるパドル21、22の操作に応じて、手動によるアップ/ダウンシフトを一時的に可能とするとともに、規定の復帰条件の成立に応じて自動的に自動変速モードに戻る一時手動変速モードを選択するようにしている。その上、本実施形態では、電子制御ユニット25は、一時手動変速モードの選択時におけるDポジションへのセレクトレバー11の操作の検出に応じて、復帰条件の成立を待たずして自動変速モードに強制復帰させるようにしている。こうした本実施形態では、自動変速モードの選択時にパドルスイッチ式シフト操作装置20のアップ/ダウンシフト用のパドル21、22が操作されると、一時手動変速モードに移行して、手動によるアップ/ダウンシフト操作が一時的に可能となる。こうした一時手動変速モードは、通常は、アクセル踏み込み時間により規定された復帰条件が成立するのを待って自動的に解除され、自動変速モードへの復帰がなされるようになっている。ただし、復帰条件の成立前にあっても、自動変速モードを選択するためのDポジションへのセレクトレバー11の操作がなされると、一時手動モードが強制的に解除されて自動変速モードへの復帰がなされるようになる。そのため、本実施形態では、運転者による意図的な一時手動モードから自動変速モードへの復帰を行うことが可能となる。しかも、こうした構成の実現は、両シフト操作装置(10、20)への新規な操作位置や操作部の追加を行わずとも可能である。また自動変速モードへの復帰の操作も、運転者が直感的に理解し易いものとなっている。したがって、本実施形態によれば、操作の複雑化を招くことなく、運転者の意向に即したシフト操作を行うことができるようになる。
なお上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、一時手動変速モードから自動変速モードへの自動復帰の条件を、一時手動変速モードの開始からの経過時間により規定するようにしていたが、こうした復帰条件の具体的内容は、これに限らず適宜に変更しても良い。例えば、一時手動変速モードの開始後のアクセルペダルの踏み込み時間によって復帰条件を規定することも可能である。
・上記実施形態では、シーケンシャルシフトモード及び一時手動変速モードにおけるアップ/ダウンシフト用のパドル21、22の操作に応じて自動変速機のシフトレンジを一段ずつ上げ下げするようにしていたが、同操作に応じて自動変速機の変速段を直接昇降されるようにしても良い。
・上記実施形態では、第2のシフト操作装置としてパドルスイッチ式シフト操作装置20を採用するようにしていたが、ボタンスイッチの操作によりアップ/ダウンシフトを行うように構成されたボタンスイッチ式のシフト操作装置を上記第2のシフト操作装置として採用するようにしても良い。それ以外にも、アップシフト用及びダウンシフト用の操作部を有するシフト操作装置であれば、上記第2のシフト操作装置としての採用が可能である。
・上記実施形態では、「R」、「N」、「D」及び「S」の4つの操作位置を有するものとしてモーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置を構成したが、シフト操作装置の操作位置の数やレイアウトはこれに限定されるものではなく、以下のように構成されたシフト操作装置であれば、上記第1シフト操作装置としての採用が可能である。すなわち、自動変速モードを選択するための第1操作位置と、シーケンシャルシフトモードを選択するための第2操作位置とを操作位置として有し、且つ操作子への操作力の除荷に応じて該操作子が自動的に中立位置へと復動するように構成されたものであれば良い。
・上記実施の形態では、モーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10の故障があるときには、D信号の受信に応じた一時手動変速モードの解除、及び自動シフトモードへの変速モードの切り換えを中止するようにしていた。もっとも、モーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置10の信頼性が十分に高いとき等には、こうした処理を割愛するようにしても良い。
・上記実施形態では、双方のシフト操作装置がいずれもシフト・バイ・ワイヤー方式のシフト操作装置として構成されていたが、一方或いは双方のシフト操作装置がシフト・バイ・ワイヤー方式でない変速制御装置にも、本発明は適用可能である。
・本発明は、有段自動変速機を備える車両や無段変速機を備える車両、ハイブリッド自動車、電気自動車などにおける変速制御装置として具体化することができる。
10…モーメンタリーセレクトレバー式シフト操作装置(第1シフト操作装置)、11…セレクトレバー(操作子)、12…Rスイッチ、13…Nスイッチ、14…Dスイッチ、15…Sスイッチ、19…ステアリング、20…パドルスイッチ式シフト操作装置、21、22…パドル(操作部)、23…アップスイッチ、24…ダウンスイッチ、25…電子制御ユニット(強制復帰手段)。

Claims (4)

  1. 車両の走行状況に応じて自動的に変速段を変更する自動変速モードを選択するための第1操作位置と、手動によるアップ/ダウンシフトを可能とするシーケンシャルシフトモードを選択するための第2操作位置とを操作位置として有するとともに、操作子への操作力の除荷に応じて該操作子が自動的に中立位置へと復動するように構成された第1シフト操作装置と、該第1シフト操作装置とは別途に設けられて、アップシフト用の操作部とダウンシフト用の操作部とを有する第2シフト操作装置と、を備え、前記自動変速モードの選択時における前記操作部の操作に応じて、手動によるアップ/ダウンシフトを一時的に可能とするとともに、規定の復帰条件の成立に応じて自動的に自動変速モードに戻る一時手動変速モードを選択する車両の変速制御装置において、
    前記一時手動変速モードの選択時における前記第1操作位置への前記第1シフト操作装置の操作の検出に応じて、前記復帰条件の成立を待たずして前記自動変速モードに強制復帰させる強制復帰手段を備え
    前記第1操作位置への前記第1シフト操作装置の操作の検出は、前記一時手動変速モードの開始時より開始される
    ことを特徴とする車両の変速制御装置。
  2. 前記強制復帰手段は、前記第1シフト操作装置が故障していると判定されたときには、前記第1操作位置への操作の検出に応じた前記自動変速モードへの強制復帰を中止する
    請求項1に記載の車両の変速制御装置。
  3. 前記第1シフト操作装置及び前記第2シフト操作装置は、変速機に対して電気的にのみ接続されてなる
    請求項1又は2に記載の車両の変速制御装置。
  4. 前記第1シフト操作装置は、セレクトレバー式のシフト操作装置として構成され、前記第2シフト操作装置は、車両のステアリングに設けられたパドルスイッチ式又はボタンスイッチ式のシフト操作装置として構成されてなる
    請求項1〜のいずれか1項に記載の車両の変速制御装置。
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