JP5316004B2 - 冷却装置 - Google Patents

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本発明は、冷却装置に関し、詳細には、蓋体と本体との剥離抑制技術に関する。
例えば、電子パワーモジュール等で発生する熱を冷却するための冷却装置として、流路内に流体を流し熱を奪って冷却する流体冷却式の冷却装置が提案されている(例えば、特許文献1に記載)。
この冷却装置は、複数のリブを有したヒートシンクと、このヒートシンクに固定されるバックプレートにより構成され、バックプレートに形成した溝内に一部のリブを挿入し、それらの間に接着剤を塗布してヒートシンクにバックプレートを接合させた構造としている。
特開2007−59883号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、発熱体である半導体素子の発熱及び流体が流れる流路内の陽圧により、ヒートシンクが反り、該ヒートシンクとバックプレートが剥離することが考えられる。
そこで、本発明は、発熱部品の発熱及び流路内の陽圧によって本体と蓋体とが剥離し難い信頼性に優れた冷却装置を提供する。
本発明の冷却装置では、本体に形成された流路の中に設けられた仕切り部のうち、蓋体と対向する面に円柱形状の突起部を形成する。この一方、蓋体には、突起部を接着剤と共に嵌合させる凹部を形成する。そして、前記突起部の外周面には、径方向に突出し且つ周方向に延在する突部を形成する。また、突起部を、仕切り部の延在方向に沿って複数設け、これら複数の突起部のうち本体の略中央に設けられた突起部を、他の突起部よりもその突起高さを高くする
本発明の冷却装置によれば、本体に設けた円柱形状の突起部と蓋体に設けた凹部とを接着剤と共に嵌合させて本体と蓋体を結合させているので、接着剤の剪断接着力により本体と蓋体とを強固に接合できる。
また、本発明の冷却装置によれば、突起部の外周面に径方向に突出し且つ周方向に延在する突部を形成したので、この突部が凹部内において前記突起部の偏りを抑制し、凹部内の接着剤を均等に配分する。このため、接着剤の偏りによる接着力の低下を抑制して、発熱部品の発熱及び流路内の陽圧による反りにより、本体と蓋体との剥離を抑制することができる。このように、本体の中央に設けた突起部をそれ以外の部位に設けた突起部よりも高くしているので、中央の突起部とこれを嵌合させる凹部では、それ以外の部位の突起部とこれを嵌合させる凹部での接着力よりも遙かに接合力が高まる。したがって、本発明によれば、剪断接着力を発揮できる接着剤の量が本体の端部よりも中央の方が高くなり、反りの量が多くなる中央部の反りを抑制し、本体と蓋体の剥離を防止することができる
図1は実施形態1の冷却装置の断面図である。 図2は図1の冷却装置の蓋体を取り外した本体の斜視図である。 図3は図2の本体に形成した円柱形状の突起部を示す斜視図である。 図4(A)は図1の突起部と凹部の嵌合状態を示す拡大断面図、図4(B)は図1の突起部と凹部の嵌合状態の他の例を示す拡大断面図である。 図5は実施形態2における冷却装置の本体に設けた突起部と蓋体に設けた凹部の嵌合状態を示す拡大断面図である。 図6は実施形態3の冷却装置の蓋体を取り外した本体の斜視図である。 図7は実施形態3の冷却装置における突起部と凹部の嵌合状態を示す要部拡大断面図である。 図8は実施形態4の冷却装置の本体に形成した突起部を三角柱とした例を示す斜視図である。 図9は実施形態4の冷却装置の本体に形成した突起部を六角柱とした例を示す斜視図である。 図10は実施形態5の冷却装置の本体に形成した突起部を多角柱形状とし且つその外周面に突起の高さ方向に沿って溝を形成した例を示す斜視図である。 図11は実施形態5の冷却装置の本体に形成した突起部を多角柱形状とし且つその外周面に突起の高さ方向に沿って溝を形成した他の例を示す斜視図である。 図12は実施形態6の冷却装置の本体に形成した突起部を示す斜視図である。 図13は図12の突起部が凹部に嵌合した状態を示す断面図である。 図14は実施形態7の冷却装置の本体に形成した突起部を示す斜視図である。 図15は図14の突起部が凹部に嵌合した状態を示す断面図である。 図16は実施形態8の冷却装置の本体に形成した突起部を示す斜視図である。 図17は図16の突起部の拡大側面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
「実施形態1」
図1は実施形態1の冷却装置の断面図、図2は図1の冷却装置の蓋体を取り外した本体の斜視図、図3は図2の本体に形成した円柱形状の突起部を示す斜視図、図4(A)は図1の突起部と凹部の嵌合状態を示す拡大断面図、図4(B)は図1の突起部と凹部の嵌合状態の他の例を示す拡大断面図である。
実施形態1の冷却装置は、図1に示すように、発熱部品である半導体モジュール1から発生される熱を流路内を流通する冷媒と熱交換することによって、該半導体モジュール1を冷却する水冷式の冷却器である。この冷却装置は、冷媒が流れる流路2が形成された本体3と、流路2の開口側を覆うようにして本体3の一面3aに固定される蓋体4と、を備えている。
前記本体3は、熱伝導性に優れた銅やアルミニウム等の金属からなり、半導体モジュール1で発生した熱を放熱させるヒートシンクとしても機能する。この本体3の一面3aには、内部に冷媒を流通させる流路2が形成されている。かかる流路2は、図2に示すように、平面視略逆コ字状をなす溝として形成され、その内部に冷却水等の如き冷媒を流通させている。そして、この流路2内には、半導体モジュール1の冷却性能を向上させるためのフィン5が複数形成されている。フィン5は、流路2と同じく平面視略逆コ字状をなす厚みの薄い隔壁として形成されると共に、その大きさを異にしている。実施形態1では、流路2内に異なる大きさの3つのフィン5を設けている。流路2は、これらフィン5によって複数に分断される。
また、本体3には、冷媒の流れ方向を誘導する仕切り部6が設けられている。仕切り部6は、平面視略逆コ字状をなす流路2の中央に設けられている。かかる仕切り部6は、流路2の中央にその長手方向に沿って延在するように平面視略長方形をなす突条として形成されている。この仕切り部6は、流路2内を流れる冷媒の流れ方向を誘導する。
そして、この仕切り部6には、図3に示すように、円柱形状の突起部7が形成されている。かかる突起部7は、本体3の中心と対応する位置に仕切り部6の上面6aから蓋体4に向かって突出するように円柱体として形成されている。この突起部7の外周面には、径方向に突出し且つ周方向に延在する突部8が形成されている。前記突部8は、前記突起部7の外周面に雄ねじの如く螺旋状に形成されている。
また、本体3には、蓋体4をボルト9にて該本体3に固定させるためのボルト取付け孔10が形成されている。ボルト取付け孔10は、矩形状をなす四隅と、長手方向の略中央にそれぞれ設けられている。これらボルト9は、流路2内を冷媒が循環することにより陽圧となって本体3から蓋体4を剥離する力以上の軸圧となるようにされている。陽圧とは、流路2内が膨らむ方向に加圧された状態のことを言う。
前記蓋体4は、本体3に形成された流路2を覆う蓋であり、前記ボルト9にて本体3に固定される。この蓋体4と本体3との接触面には、流路2内の冷媒漏れを防止するため、図示を省略するシールが介在される。また、蓋体4は、本体3と同様、熱伝導性に優れた銅やアルミニウム等の金属からなり、半導体モジュール1で発生した熱を放熱させるヒートシンクとしても機能する。半導体モジュール1は、例えば本体3の他面3b(蓋体装着面とは反対側の面)に実装されるか、或いは蓋体4の一面4aに実装される。図1では、半導体モジュール1を本体3の他面3bに実装させている。
蓋体4には、図4(A)に示すように、突起部7を接着剤11と共に嵌合させる凹部12が形成されている。かかる凹部12は、突起部7を嵌合させる円筒状をなす凹みとして形状とされている。この凹部12の内面12aには、何ら突起や溝などが形成されていない。突起部7の最大外径部は、凹部12の最小内径部よりも小さくされている。そのため、突起部7と凹部12との間には、これらを接合するための接着剤11が侵入する微細な隙間が設けられている。
図4(B)では、凹部12の内面12aに雌ねじの如く螺旋状に形成された溝13を形成している。突起部7の外周面に螺旋状に形成された突部8のピッチP1と、凹部12の内面12aに螺旋状に形成された溝13のピッチP2とを、同一ピッチまたは異なるピッチとしている。同一ピッチの場合に比べて異なるピッチの場合は、突起部7と凹部12との隙間が多少広くなり、突起部7と凹部12とを接合するための接着剤11の充填量が増える。
前記本体3及び蓋体4は、何れもダイカスト方法又は鍛造加工により一体的に形成される。本体3は、流路2、フィン5及び突起部7も全て一体的に形成してもよく、或いは、突起部7のみ別部品としてもよい。突起部7を別部品とする場合は、アルミニウム合金、鋼材等を使用して機械加工又は押し出し成形したものを本体3に圧入、接着、ネジ締め等により締結する。蓋体4では、凹部12も一体的に形成するか、或いは凹部12のみ後加工するようにしてもよい。凹部12を後加工するには、機械加工により丸孔とし、また、丸孔とした後に内面12aに溝13を加工する。
以上のように構成された本体3に蓋体4を組み付けるには、凹部12内に接着剤11を塗布した後、本体3と蓋体4をシール材を間に介在させて上下方向から組み付ける。その際、本体3に設けられた突起部7の先端より接着剤11が突起部7或いは凹部12の側面に流動する。この時、突起部7の外周面に設けられた螺旋状の突部8間の螺旋溝内に接着剤11が流れ込み、突起部7の先端から基端まで全体に均一に接着剤11が介在することになる。接着剤11は、例えばシリコーン系、エポキシ系、アクリル系等を使用する。また、接着剤11の種類は、硬化特性、耐油熱性、接着力等を考慮して選択される。なお、本体3と蓋体4間の接触面に介在させたシールに使用する材料を、前記接着剤11に代えて使用することもできる。
前記突起部7の外周面に形成された突部8と前記凹部12の内面に形成された溝13は、何れも突起部7の表面積(接着面積)及び凹部12の表面面積(接着面積)を増大することから、これら突起部7と凹部12間の接着力を増強させる。特に、図4(B)の場合は、図4(A)に比べて、凹部12の内面にも溝13を形成しているため、凹部12の表面積が増えた分、接着剤11の量が増えて接着強度が高まる。
前記本体3と蓋体4を上下方向から組み付けた後は、ボルト取付け孔10にボルト9を挿入して締結する。ボルト9を締めることで、本体3と蓋体4は、シール材を介して密着して固定される。このように組み立てられた冷却装置では、本体3の他面3bに実装された発熱部品である半導体モジュール1から発生される熱は、流路2内を流れる冷媒によって吸熱される。その結果、半導体モジュール1を冷却することができる。
実施形態1の冷却装置によれば、突起部7の外周面に設けた突部8又は凹部12の内面に設けた溝13により、製造上の部品公差により突起部7と凹部12とが接して嵌合した場合でも、突起部7の突部8又は凹部12の溝13の突部のみ接触するため、接合面積を大幅に減らすことなく両者を嵌合させることができる。前記突部8又は溝13が無いと、突起部7と凹部12とが面接触し、これらの間に充填された接着剤11が少なくり、突起部7と凹部12間の接合強度が低下する。しかし、実施形態1では、突起部7と凹部12間の接着剤11の量が減少しないため、これらを強固に接合させることができる。その結果、接着剤が均等に配分されることになり、接着剤11の偏りによる接着力の低下が抑制され、反りによる本体3と蓋体4との剥離を防止することができる。
特に、突起部7の突部8と凹部12の溝13を共に螺旋状に形成した場合は、接着剤11が螺旋状に流れ、突起部7の外周面と凹部12の内面に均等に介在することになる。したがって、突起部7の高さ方向に接着面積を増やさなくても確実に接着力を増すことができ、突起部高さを高くすることによる冷却装置の大型化を防止することができる。また、螺旋状の突部8或いは溝13とすることで、機械加工で短時間にこれらを加工することができる。
また、実施形態1の冷却装置では、流路2内を冷媒が循環することにより陽圧となった際に生じる冷却装置の反りを、前記突起部7と凹部12との接着力アップにより抑制することができる。
「実施形態2」
図5は実施形態2における冷却装置の本体に設けた突起部と蓋体に設けた凹部の嵌合状態を示す拡大断面図である。実施形態2では、実施形態1と異なる部位のみ説明し、それ以外の部位は同一の符号を付し説明は省略するものとする。
実施形態2では、突起部7の先端7aを平坦面とした実施形態1とは異なり、突起部7の先端形状を円錐形状としている。言い換えれば、凹部12の底部側へ向かって突出するように突起部7の先端部を円錐形状に尖らせている。
このような形状に突起部7の先端7aを形成すれば、突起部7と凹部12が部品公差により偏って嵌合した場合でも、凹部12内に塗布した接着剤11がその中央から円錐形状をなす先端7aの傾斜面に沿って流動し、突起部7と凹部12のそれぞれの表面に均等に接着剤11が分布することになる。また、突起部7が凹部12内に嵌合する際に、この突起部7の円錐形状をなす先端7aで凹部12内の接着剤11を凹部12の底から流動させ易くなる。これにより、本体3と蓋体4を嵌合する際の加圧力を軽減できる。
「実施形態3」
図6は実施形態3の冷却装置の蓋体を取り外した本体の斜視図、図7は実施形態3の突起部と凹部の嵌合状態を示す要部拡大断面図である。実施形態3では、実施形態1と異なる部位のみ説明し、それ以外の部位は同一の符号を付し説明は省略するものとする。
実施形態3では、突起部7を仕切り部6の延在方向に沿って複数設け、それら複数の突起部7のうち本体3の略中央に設けた突起部を、他の突起部よりもその突起高さを高くしている。この実施形態では、仕切り部6の延在方向に沿って3つの突起部7A、7B、7Cを設けている。本体3の略中央に設けられた突起部7Aは、その両側に設けられた突起部7B、7Cよりもその突起高さを高くしている。
冷却装置の流路2内が陽圧となった際に生じる本体3及び蓋体4の反りは、本体3の中央部に近い程大きくなる。冷却装置の中央が最も流路2内の陽圧により応力が集中し、端になる程中央部位よりも応力が小さくなる。そのため、本実施形態では、本体3の略中央に高さの高い突起部7Aを設け、両端にこれよりも高さの低い突起部7B、7Cを設けている。これに伴い、蓋体4の略中央に深さの深い凹部12Aを設け、両端にこれよりも深さの浅い凹部12B、12Cを設けている。
このように、本体3の中央に設けた突起部7Aをそれ以外の部位に設けた突起部7B、7Cよりも高くしているので、中央の突起部7Aとこれを嵌合させる凹部12Aでは、それ以外の部位の突起部7B、7Cとこれを嵌合させる凹部12B、12Cでの接着力よりも遙かに接合力が高まる。したがって、本実施形態によれば、剪断接着力を発揮できる接着剤11の量が本体3の端部よりも中央の方が高くなり、反りの量が多くなる中央部の反りを抑制し、本体3と蓋体4の剥離を防止することができる。また、冷却装置では、本体3の中央から離れる程反力が小さくなるため、突起部7B、7Cの高さが端では低くてもよいことから端部近傍に設けられるシール溝やボルト取付け孔10の近傍部にも突起部7B、7Cを設けることができる。こうすることで、半導体モジュール1の搭載面の自由度を増やすことができる。つまり、突起部7A〜7Cの位置に制限されずに、半導体モジュール1を搭載する位置が自由となる。
「実施形態4」
図8は実施形態4の冷却装置の本体に形成した突起部を三角柱とした例を示す斜視図、図9は実施形態4の冷却装置の本体に形成した突起部を六角柱とした例を示す斜視図である。実施形態3では、実施形態1と異なる部位のみ説明し、それ以外の部位は同一の符号を付し説明は省略するものとする。
実施形態4では、突起部7を円柱形状とした実施形態1とは異なり、仕切り部6の前記蓋体4と対向する面6aに多角柱形状の突起部14、15を形成している。図8では、突起部14を三角柱としている。図9では、突起部15を六角柱としている。そのため、三角柱をなす突起部14では、円柱の突起部7に対して3箇所の突出部16を有する。一方、六角柱をなす突起部15では、円柱の突起部7に対して6箇所の突出部17を有する。なお、蓋体4に設けられた凹部12は、実施形態1と同様、円筒形状をなす止まり穴として形成されている。
三角柱をなす突起部14が円筒形状の凹部12に接着剤11と共に挿入された時に、これら突起部14と凹部12の製造上の部品公差により、突起部14から張り出た突出部16が凹部12の内面に接触した状態で挿入嵌合しても、突起部14と凹部12との間には接着剤11が押し出されることなく介在するスペースができる。そのため、突起部14の凹部12への偏り嵌合による接着剤11の接着面積を低減することなく両者を嵌合することができる。したがって、突起部14を突起高さ方向に大きくしなくてもよいので、小型化と機械加工のコスト低減が図れる。六角柱をなす突起部15とした場合も三角柱をなす突起部14とした場合と同様、接着剤11の接着面積を低減することなく突起部15と凹部12を嵌合させることができる。
「実施形態5」
図10は実施形態5の冷却装置の本体に形成した突起部を多角柱形状とし且つその外周面に突起の高さ方向に沿って溝を形成した例を示す斜視図、図11は実施形態5の冷却装置の本体に形成した突起部を多角柱形状とし且つその外周面に突起の高さ方向に沿って溝を形成した他の例を示す斜視図である。実施形態5では、実施形態1と異なる部位のみ説明し、それ以外の部位は同一の符号を付し説明は省略するものとする。
図10では、突起部18を八角柱形状とし且つその各面に突起の高さ方向に沿って円弧状の溝19を形成している。また、この突起部18では、八角柱形状をなすことから8つの突出部20を有している。図11では、突起部21を八角柱形状とし且つその各面に突起の高さ方向に沿って断面略コ字状の溝21aを形成すると共に8つの突起部22を有している。
この実施形態5の突起部18、21では、実施形態4の突起部14、15と同様、その周面に突出部20、22を有しているので、円筒形状をなす凹部12に偏って挿入嵌合しても、突起部18、21と凹部12間との間には接着剤11が押し出されることなく介在するスペースができる。特に、突起部18、21の高さ方向に溝19、21aが形成されているため、その溝19、21a内に接着剤11が溜まることになる。そのため、突起部18、21の凹部12への偏り嵌合による接着剤11の接着面積を低減することなく両者を嵌合することができる。したがって、突起部18、21を突起高さ方向に大きくしなくてもよいので、小型化と機械加工のコスト低減が図れる。
「実施形態6」
図12は実施形態6の冷却装置の本体に形成した突起部を示す斜視図、図13は図12の突起部が凹部に嵌合した状態を示す断面図である。実施形態6では、実施形態1と異なる部位のみ説明し、それ以外の部位は同一の符号を付し説明は省略するものとする。
実施形態6では、仕切り部6の蓋体4と対向する面6aに、該仕切り部6の延在方向に沿って突起部25を延在して形成している。突起部25は、仕切り部6の長手方向と同一方向に設けられ、この仕切り部6の上面6aから蓋体4に向かって平面視長方形状をなす突条として突出形成されている。また、この突起部25の長手方向両端側面からは、幅方向へ突出する突部26が形成されている。この突部26は、多少なりとも凹部に面接触する平坦面を有している。一方、蓋体4に形成される凹部27は、前記突起部25を嵌合させるに足る平面視略長方形状をなす凹みとして形成されている。この凹部27の幅は、突起部25の両端部に突設された突部26を含む幅以上とされている。
実施形態6の冷却装置によれば、平面視長方形状をなす突起部25を凹部27に接着剤11と共に挿入嵌合させた時に、これら突起部25と凹部27の製造上の部品公差により偏って嵌合した場合、前記突部26が凹部27の内面に接触する。これにより、突部26以外の部位と凹部27の内面との間に接着剤11を介在させる隙間28が形成される。この結果、突起部25が凹部27に偏って嵌合しても接着剤11の充填量が減少することなく、突起部25と凹部27を接合することができる。したがって、突起部25と凹部27を共に高さ方向に大きくしなくても良いので、嵌合部における小型化を図ることができる。
「実施形態7」
図14は実施形態7の冷却装置の本体に形成した突起部を示す斜視図、図15は図14の突起部が凹部に嵌合した状態を示す断面図である。実施形態7では、実施形態6と異なる部位のみ説明し、それ以外の部位は同一の符号を付し説明は省略するものとする。
この実施形態では、仕切り部6の延在方向に沿って突起部29を延在して形成している点に関しては実施形態6と同一であるが、長手方向両端の幅方向へ突出する突部26は形成されていない。その代わりに、突起部29の延在方向における中央部29aを両端部29b、29cよりもその突起高さを高くしている。この突起部29を別の見方をすると、長手方向の両端部29b、29cから中央に行くに従いその突起高さを徐々に高くなるようにしており、中央位置で最も高くされている。この一方、凹部30は、底面が平らな平面視長方形をなす凹みとして形成されている。
前記凹部30内に接着剤11を塗布して突起部29を嵌合させると、突起部29の最も突出した中央部29aに押されて接着剤11が両端部29b、29cへと流れ込む。この時、突起部29の両端部29b、29c程、凹部30の底面との間に形成される隙間31が大きくなることから、不要な接着剤11が中央部29aから両端部29b、29cに流れ込む。そのため、実施形態7では、接着剤11が流路2内へ流出することによる冷却装置の冷却性能低下を抑制することができる。
「実施形態8」
図16は実施形態8の冷却装置の本体に形成した突起部を示す斜視図、図17は図16の突起部の拡大側面図である。実施形態では、実施形態7と異なる部位のみ説明し、それ以外の部位は同一の符号を付し説明は省略するものとする。
この実施形態では、実施形態7と同様、突起部29の延在方向における中央部29aを両端部29b、29cよりもその突起高さを高くしており、更に、実施形態6と同様にその両端部に幅方向へ突出する突部26を設けている。つまり、実施形態8の突起部29は、実施形態7の突起部形状に加えて実施形態6の突部26を設けた形状としている。したがって、この実施形態8の突起部29によれば、実施形態6と実施形態7で奏される効果と同様の効果を得ることができる。
以上、上述の実施形態は、本発明の一例であり、本発明は、前記実施形態に制限されるものではない。
本発明は、電子パワーモジュール等で発生する熱を冷却するための冷却装置に利用することができる。
1…半導体モジュール(発熱部品)
2…流路
3…本体
4…蓋体
5…フィン
6…仕切り部
7、14,15,18,22…突起部
8…突部
11…接着剤
12…凹部
13,19,21a…溝
16,17,20,21…突出部

Claims (4)

  1. 一面に形成された溝内に冷媒が流れる流路と、該流路の中に設けられ、冷媒の流れ方向を誘導する仕切り部と、を有した本体と、前記流路の開口側を覆うようにして前記本体の一面に固定される蓋体と、を備え、前記本体の他面又は前記蓋体の一面に実装された発熱部品から放熱される熱を前記冷媒により冷却する冷却装置において、
    前記仕切り部の前記蓋体と対向する面に円柱形状の突起部を形成する一方で、前記蓋体に前記突起部を接着剤と共に嵌合させる凹部を形成し、
    前記突起部は、前記仕切り部の延在方向に沿って複数設けられ、これら複数の突起部のうち前記本体の中央に設けられた突起部を、他の突起部よりもその突起高さを高くしており、
    前記突起部の外周面に、径方向に突出し且つ周方向に延在する突部を形成した
    ことを特徴とする冷却装置。
  2. 請求項1に記載の冷却装置であって、
    前記突部は、前記突起部の外周面に螺旋状に形成されている
    ことを特徴とする冷却装置。
  3. 請求項1または請求項に記載の冷却装置であって、
    前記凹部の内面には、螺旋状の溝が形成されている
    ことを特徴とする冷却装置。
  4. 請求項2を引用する請求項に記載の冷却装置であって、
    前記突起部の外周面に螺旋状に形成された突部のピッチと、前記凹部の内面に螺旋状に形成された溝のピッチとを、同一ピッチまたは異なるピッチとした
    ことを特徴とする冷却装置。
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