JP5315968B2 - 携帯用切断機 - Google Patents

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Description

本発明は、平行定規を有する携帯用切断機に関するものである。
携帯用切断機の平行定規は、図15乃至及び図17に示すように被削材料1側面と当接、摺動するガイド部2と、ガイド部2に固定されベース4とガイド部2を連結する棒部3で構成されている。本体への平行定規の固定は、図18に示すように棒部3をベース4に設けられた平行定規取り付け用の溝部5に差込み、ベース4に備えた係止部材6、例えばチョウボルトで棒部3を固定する構造となっていた。
また、図10乃至図13に示すように係止部材6を操作部材7と固定部材8の別部品とした構成が特許文献1に開示されている。操作部材7はレバー形状をなし、操作部材7の内側に溝9と固定部材8が貫通する穴10を設け、図11の矢印で示すように操作部材7を固定部材8の軸方向に上下可動としている。
特開2007-090784号公報
携帯用切断機を用い被削材料1を被削材料1の側面に対し平行に切断する際には図15及び図16に示すように、本体のベース4に取り付けられ被削材料1の側面に平行かつ任意の距離を保ち案内を行う平行定規を使用するが、平行定規の固定は図18及び図19に示すように、係止部材6のねじ軸力によりベース4と平行定規の棒部3を狭持して行われ、従来の係止部材6は、操作部材7と固定部材8が一体であるので、図19に示すように係止部材6の操作部材7の大きさは係止部材6の本体取り付け部の周囲空間すなわち図19の斜線により示す本体他部品により制限されるため鎖線円A以内の小さなサイズにしかできず、平行定規を固定するためには作業者が係止部材6を大きな力で操作する必要があった。
また、被削材料側面から切断位置までの距離は、作業の度に変化するので、平行定規の固定位置を動かす度、頻繁に係止部材6を緩めたり締めたりする必要があり、作業者への負担となっていた。
この問題を解決する手段として特許文献1の構成がある。この構成では、図10及び図11に示ように操作部材7を固定部材8の軸方向下方に下げて固定部材8との噛み合いを開放した状態とすることで、平行定規の棒部3を固定部材8とベース4とで狭持できる位置で維持したまま操作部材7のみを図14の矢印の方向に回転することができるため、係止部材6が図14に示す係止部材6の本体取り付け部周囲の本体他部品を表す斜線部に干渉することが無くなるため、操作部材7の長さを鎖線円Aの範囲以上にすることができ、てこの原理を利用して軽い力で固定部材8に大きな力を伝達でき、平行定規の着脱を容易に行え作業者への負担を低減することができる。
更に、異なる平行定規を使用して棒部3の厚さが変化しても、平行定規の棒部3を固定部材8とベース4とで狭持した状態を維持したまま操作部材7のみを任意の方向に回転できるため、常に操作部材7を作業者が使い易い位置に設定することが可能となる。
このような構成では、平行定規をベース2に対して着脱する場合、操作部材7の溝9と固定部材8の頭部を噛み合い状態にして操作部材7と固定部材8を所定角度回転させ、次に、操作部材7を固定部材8の軸方向下方に下げて固定部材8との噛み合いを開放した状態で操作部材7のみ固定部材8を軸として所定角度逆方向に回転させ、再び操作部材7と固定部材8を噛み合い状態にして固定部材8を回転させる。この動作を繰り返して固定部材8を回転させながら棒部3をベース2に対して固定又は固定解除しすように構成されている。
しかしながら、操作部材7のみ回転させる際に、固定部材8が操作部材7の穴10に挿入された状態で回転するが、操作部材7が図11の矢印下向きに十分に下がっておらず、固定部材8の頭部13(図7参照)が操作部材7の溝9に係合していると、操作部材7の回転に連動して固定部材8が回転してしまい、平行定規の固定が解除等してしまう場合があり、作業性の悪化を招き作業の負担を招いていた。
本発明の目的は、操作部材のみを回転させる際に固定部材が回転してしまうことなく、平行定規を容易且つ確実に着脱することが可能な携帯用切断機を提供することである。
上記目的は、電動機を内蔵した本体と、電動機により駆動され往復動もしくは回転することで被削材料を切断する刃物と、本体下側に設けられ切断作業時に被削材料に当接、摺動し本体を支持するベースと、刃物側面と被削材料側面を平行かつ任意の距離に保ちながら切断作業を行えるように本体を案内する平行定規を前記ベースに着脱可能に取り付けるための係止部材とを有し、前記係止部材は、一方側に頭部、他方側に前記ベースに形成されたねじ部と螺合し、螺合状態によって前記平行定規を前記ベースに固定させることができるねじ部を有する固定部材と、前記頭部と係合及び非係合することで該固定部材に対して回転不能な回転係止状態及び該固定部材に対して回転可能な係止解除状態に選択的に変更可能なレバー形状の操作部材とを有する携帯用切断機において、前記操作部材は、前記係止解除状態で、前記固定部材の前記頭部が収納可能な空間部を有することで達成される。
このような構成にすることによって、係止解除状態で固定部材の頭部が操作部材の空間部に位置する構成であるため、操作部材のみを容易に回転することができる。
また、前記空間部の上面は、前記係止解除状態で、前記固定部材の前記頭部端面と略同一高さとなるようにすることが好ましい。
このような構成にすることによって、作業者が操作部材を押さ下げた際に固定部材を押さえることができるため、固定部材の回転を確実に抑制することができる。
また、前記操作部材と前記ベース間に、前記操作部材を前記固定部材の軸方向の反ベース側に付勢する付勢部材を設けることが好ましい。
このような構成にすることによって、常態で操作部材は反ベース方向に付勢されているため、操作部材の不意な回転を抑制することができる。
また、前記固定部材の前記頭部に多角形凸部、前記操作部材に該多角形凸部と係合可能な多角形凹部を夫々設け、前記操作部材は前記固定部材に対して前記固定部材の軸方向に移動することにより、前記回転係止状態と前記係止解除状態とに変更可能であることが好ましい。
このような構成にすることによって、回転係止状態では多角形凸部と多角形凹部が係合しているため操作部材の回転によって確実に固定部材を回転させることができ、係止解除状態では操作部材のみを回転することができるため、操作部材を作業状況に応じて移動するだけで容易に平行定規の着脱をすることができる。
また、前記操作部材は前記固定部材に対して前記固定部材の軸方向に移動することにより、前記多角形凸部と前記多角形凹部との係合を解除し前記頭部が前記空間部に位置するように構成することが好ましい。
このような構成にすることによって、係止解除状態では操作部材の空間部に固定部材の頭部が位置するため、固定部材の回転を防止しながら操作部材のみを回転することができる。
また、前記頭部の前記多角形凸部と前記多角形凹部とが係合した状態で前記操作部材を回転することにより前記固定部材を前記ベースに対して回転可能とすることが好ましい。
このような構成にすることによって、多角形凸部と多角形凹部が係合した状態で、操作部材を回転すれば確実に固定部材を回転することができる。
また、前記空間部の径方向の寸法は、前記操作部材の多角形凹部の径方向の寸法より大きくすることが好ましい。
このような構成にすることによって、係合解除状態の際に操作部材と固定部材の頭部が係合することなく操作部材のみを回転することができる。
また、前記空間部は、前記多角形凹部に対し前記固定部材の軸方向で反ベース側に位置し、前記空間部の軸方向の寸法は、前記固定部材の前記頭部の軸方向の寸法より大きくすることが好ましい。
このような構成にすることによって、係合解除状態にした際に、多角形凹部と多角形凸部の係合を確実に防ぐことができ、操作部材のみを容易に回転することができる。
本発明によれば、平行定規を固定するための係止部材を、ねじ形状の固定部材とレバー形状の操作部材の別部品で構成し、操作部材を固定部材と分離することなく可動とし、固定部材と操作部材の噛み合いを開放した状態で、固定部材の頭部が位置する空間を操作部材に設けたため、操作部のみを回転する場合、操作部材の回転が固定部材に伝達されることなく操作部材のみを回転でき、操作性や作業性を向上することができる。
また、固定部材の頭部と操作部材の上面が略同一高さとなる構造としたため、作業者が操作部材を押圧した際に固定部材を押さえながら操作部材を回転することができるため、確実に操作部材のみを回転することができ操作性を向上することができる。
また、操作部材の方向を固定部材に対し任意位置に設定できることにより、係止部材取り付け部周辺の一部に空間があれば、操作部材レバーを長くでき、弱い力でねじ形状の固定部材に十分な力を伝えられ、平行定規の着脱を容易に行え平行定規の着脱操作の操作性を向上させることができる。
本発明となる携帯用切断機の一実施形態を図1乃至図9を用いて説明する。
図1及び図2に示すように、携帯用切断機(以下、丸鋸と称す)は、モータとモータの回転が減速機構を介して伝達され被削材料1を切断する鋸刃を有する丸鋸本体100と、本体100と接続され被削材料1の上面を摺動するベース4とから主に構成されている。本体100は、モータを収納するモータハウジング101と、減速機構を収納するギヤカバー102と、ギヤカバー102に接続され鋸刃のベース4に対して上方側を覆うソーカバー103と、鋸刃のベース4から下方に突出する部分を覆う不図示の保護カバーを備えている。更に、鋸刃のベース4の底面からの突出量すなわち切込み深さを調整するための切込深さ調整機構104を備え、切込み深さ調整機構104を構成するノブ104aを緩めて軸104bを軸としてベース4に対して本体100を回動することができるようになっている。また、ベース4に対して本体100(鋸刃)を傾斜させて被削材料1を傾斜切断するための傾斜機構105を備え、ベース4の長手方向前後に設けられたノブ105aを緩めて傾斜支持部105bに沿って本体100をベース4に対して傾斜することができるようになっている。
切断作業を行う場合は、電源コード106をコンセントに差込み、作業者がハンドル107を把持し不図示の電源スイッチをオンすると、モータに電力が供給されモータの回転が減速機構を介して鋸刃に伝達され被削材料1を切断することができる。作業によっては被削材料1上に墨線等で切断位置をマークする場合があり、ベース4の切断方向前方側に設けられたガイドピース108を墨線に合わせることで切断位置を正確に切断することができる。
また、ベース4には、被削材料1の側面から所定距離離れた位置を容易且つ正確に切断できるように平行定規が取り付けられている。平行定規は、被削材料1の側面と当接して摺動するガイド部2と、ガイド部2に固定されベース4とガイド部2を連結する棒部3で構成されており、係止部材6によってベース4に着脱可能に取り付けられている。
図3及び4に示すように本発明を構成する係止部材6は、操作部材7と固定部材8とを有し、それぞれ別部品で構成している。図3は操作部材7が固定部材8に対して噛み合い操作部材7のみで回転不能な回転係止状態を示し、図4は操作部材7が固定部材8に対して噛み合いが解除され操作部材7のみで回転可能な係止解除状態を示している。
操作部材7は、図5及び図6に示すように、固定部材8から離間する方向すなわち固定部材8の径方向に延びるレバー形状となっており、その軸部分に固定部材8のねじ部8aが貫通する穴10と、固定部材8の多角形凸形状を有する頭部13(多角形凸部)と係合し多角形凹形状を有するする溝9(凹部又は多角形凹部)と、更に後述する回転係止解除状態で頭部13が位置する空間部14とを有する形状となっている。
固定部材8は、図7及び図8に示すように、操作部材7の穴10に挿入され、ベース4のねじ部12と螺合するねじ部が形成されたねじ部(軸部)8aと、反ねじ部8a側の端部に設けられ図3に示す回転係止状態で操作部材7の凹部(溝)9と係合する頭部13とから構成されている。
固定部材8の軸方向で一方側に設けられたねじ部8aが、ベース4に形成されたねじ部12(ねじ穴)と螺合することにより、平行定規取り付け溝5内にそのねじ部8aの端部が突出するようにベース4に取り付けられている。固定部材8は、平行定規取り付け溝5内に位置する平行定規の棒部3の上面をねじ部8a端部で押圧することによりベース4と協同して平行定規をベース4に取り付けることができるようになっている。
更に、図3及び図4に示すように、操作部材7とベース4との間には、操作部材7を図示上側方向、すなわち操作部材7の凹部(溝)9と固定部材8の頭部13とが常態で係合するように操作部材7を付勢する弾性体を構成するスプリング11が設けられている。
また、操作部材7はレバー形状をしており、固定部材8を軸として回転する時に図9に示すようにベース4上方に突出した近接する他部材(図9に示す斜線部)に接触するまで延びた形状をしている。すなわち、固定部材8から操作部材7の反固定部材側端部までの長さ寸法は、固定部材8から近接する他部材までの長さ寸法よりも大きい形状をしている。
図3に示す初期状態では、操作部材7の凹部9と固定部材8の頭部13とが噛み合った係合状態となっているため、操作部材7を回転操作すると固定部材8も回転し、ベース4への平行定規の着脱を行うことができる。この着脱操作は、操作部材7がレバー形状をしているため、比較的弱い力で操作部材7を回転させることができ、容易に行うことができる。
図4に示すように、操作部材7を弾性体11の付勢力に抗してベース4側に移動させ、操作部材7の凹部9と固定部材8の頭部13とが噛み合った係合状態を解除させると、操作部材7のみを固定部材8を軸として回転させることができるようになる。これによって、平行定規取り付け時に操作部材7を回転させたことにより操作部材7が他部材に接触する場合や、操作部材7の長手方向を任意の位置に変更したい場合には、図4のように操作部材7を下方向に動かすことにより、図9に矢印で示す範囲内で操作部材7を接触しない位置に変更する、或いは任意の位置に変更することができるようになる。
このため、てこの原理を利用して比較的弱い力で平行定規の着脱を行うことができ、平行定規の着脱操作の操作性を向上させることができると共に、レバー形状の操作部材7を用いながら、平行定規の棒部3の厚さ寸法が異なる種々の平行定規を着脱することが可能となる。
ここで、本発明の係合部材6は、図4に示す係合解除状態にした場合に、固定部材8の頭部13が位置して収納される空間部14を有している。空間部14は図6に示すように、溝(凹部)9のような多角形凹部とはなっておらず円形状を有している。また、図3に示すように空間部14の径方向寸法L1は、固定部材8の頂上部13の径方向寸法或いは操作部材7の溝9の径方向寸法L2より大きく形成されている。更に、空間部14の軸方向寸法Yは、固定部材8の頭部13の軸方向寸法Xより大きく形成されている。なお、頂上部13と溝9の径方向寸法は、両者が互いに係合するため略同一で寸法L2である。
図10及び図11に示す従来の係止部材6は、操作部材7に空間部14が設けられていないため、作業者が操作部材7を下方向に動かしても、動かす力が弱い場合には固定部材8の頭部13と操作部材7の溝(凹部)9との係合が完全に解除されない、或いは、動かす場所が操作部材7長手方向の反固定部材側端部付近の場合には操作部材7が斜めに傾いてしまい操作部材7の溝9の一部が頭部13に引っ掛かってしまい係合が完全に解除されない等の問題が生じる場合がある。
これに対し、本発明の係止部材6によれば、図4(b)に示すように、作業者が一方の手で操作部材7の回転中心部分、すなわち固定部材8の上方位置(空間部14の上面14a付近)を下方に押しながら他方の手で操作部材7の反固定部材側を回転すれば、固定部材8の頭部13と操作部材7の溝9の係合を完全に解除することができ、確実に操作部材7のみを回転することが可能となる。なお、作業者が片方の手で行うことも可能である。
空間部14の径方向寸法L1を固定部材8の頭部13の径方向寸法又は操作部材7の溝9の径方向寸法L2より大きく形成したため、、操作部材7の回転中心部分を下方に押して頭部13が空間部14に位置した際に、頭部13が溝9に引っ掛かることはない。更に、空間部14の軸方向寸法Yを固定部材8の頭部13の軸方向寸法Xより大きく形成したため、図4(b)に示すように頭部13の下面と空間部14の底面との間に隙間(寸法Y−X)が存在するため、頭部13が溝9に引っ掛かることはない。また、操作部材7が最も下方に位置した際に、操作部材7の上面14aが固定部材8の頭部13の上面と略同一高さになるように構成しているため、作業者が操作部材7を押し付けるだけで作業者が固定部材8を押さえながら操作部材7を回転することができ、確実に操作部材7のみを操作でき平行定規の着脱操作の操作性を向上することができる。なお、頭部13の上面と操作部材7の上面14aの高さは、作業者が操作部材7を下方に押した際に操作部材7と共に頭部13を押すことが可能、すなわち固定部材8を押さえることができる高さであれば、頭部13の上面と空間部14の上面14aを同一高さにする必要はなく、どちらか一方が他方に対して低い位置或いは高い位置にあってもよい。
上記のような構成とすることで、図4に示ように操作部材7を押し下げ固定部材8との噛み合いを開放した状態(係合解除状態)で平行定規の棒部3を固定部材8とベース4とで狭持できる位置に維持したまま、容易に固定部材8を押さえながらレバー形状の操作部材7のみを回転させることができるため、図9に示すように操作部材7が係止部材6の本体取り付け部周囲の本体他部品を表す斜線部に干渉することが無くなるため、操作部材7の長さを鎖線円Aの範囲以上にすることができ、てこの原理を利用して軽い力で固定部材8に大きな力を伝達でき、平行定規の着脱を容易に行え作業者への負担を低減することができる。
また、固定部材8を回転させて棒部3を押圧する或いは押圧を解除する作業時には操作部材7の溝9と固定部材8の頭部13を噛み合い状態(回転係止状態)にし、操作部材7と固定部材8を所定角度回転させ、次に操作部材7を押し下げ操作部材7の溝9と固定部材8の頭部13との噛み合いを開放した状態(係止解除状態)で操作部材7のみ所定角度逆方向に回転させることができる。この動作を繰り返して固定部材8を回転させながら棒部3を固定部材8のねじ部側端部で押圧する或いは押圧を解除するように操作するが、この操作部材7を押し下げる作業時に操作部材7の固定部材8付近である空間部14の上面14aから作業者が親指等で押し下げると共に固定部材8の頭部13を親指等で押さえ付けることが可能になる。これにより、固定部材8を押さえて固定部材8の回転を抑制しながら操作部材7のみを回転させることができるため、固定部材8が操作部材7と共に回転してしまうことなく、容易且つ確実に操作部材7のみを回転することができ、操作部材7が係止部材6の本体取り付け部周囲の本体他部品を表す斜線部に干渉することが無くなるため、平行定規の着脱を容易且つ確実に行うことができ、操作性を向上することができる。
なお、以上説明した構成に限定することなく、固定部材8の回転を抑制しつつ操作部材7のみを回転することができる構成であればよい。すなわちてこの原理を利用して比較的弱い力で平行定規の着脱を行うことができ、平行定規の着脱操作の操作性を向上させることができると共に、レバー形状の操作部材7を用いながらにして、棒部3の厚さ寸法が異なる種々の平行定規を着脱することが可能となるものであればどのような構成であってもよい。
また、本実施形態の携帯用切断機として丸鋸を用いて説明したがジグソーなどの携帯用切断機であってもよい。
本発明となる携帯用切断機の一実施形態を示す斜視図である。 図1の平面図である。 図2のA−A線断面図である。 図3の係止部材の一動作状態を示す図である。 本発明となる携帯用切断機の係止部材操作部材の一実施形態を示す平面図である。 図5のB−B線断面斜視図である。 本発明となる携帯用切断機の係止部材固定部材の一実施形態を示す正面図である。 図7に示す固定部材の平面図である。 図2の係止部材取付け部拡大図である。 従来の携帯用切断機の係止部材の断面図を示す図である。 図10の係止部材の一動作状態を示す図である。 従来の携帯用切断機の係止部材操作部材の一実施形態を示す平面図である。 図12のB−B線断面斜視図である。 従来の携帯用切断機の係止部材取付け部拡大図である。 従来の携帯用切断機を用いた切削作業の一例を示す正面斜視図である。 従来の携帯用切断機の一例を示す斜視図である。 図16に示す携帯用切断機の平面図である。 図17のC−C線断面図である。 図17の係止部材取付け部拡大図である。
符号の説明
1は被削材料、2はガイド部、3は棒部、4はベース、5は平行定規取り付け溝、6は係止部材、7は係止部材の操作部材、8は係止部材の固定部材、9は操作部材の溝(多角形凹部)、10は操作部材の穴、11は弾性体、12はねじ部(穴)、13は係止部材の頭部(多角形凸部)、14は操作部材の空間部、14aは操作部材の上面、100は切断機本体である。

Claims (7)

  1. 電動機を内蔵した本体と、電動機により駆動され往復動もしくは回転することで被削材料を切断する刃物と、本体下側に設けられ切断作業時に被削材料に当接、摺動し本体を支持するベースと、刃物側面と被削材料側面を平行且つ任意の距離に保ちながら切断作業を行えるように本体を案内する平行定規を前記ベースに着脱可能に取り付けるための係止部材とを有し、
    前記係止部材は、
    一方側に頭部、他方側に前記ベースに形成されたねじ部と螺合し、螺合状態によって前記平行定規を前記ベースに固定させることができるねじ部を有する固定部材と、前記頭部と係合及び非係合することで該固定部材に対して回転不能な回転係止状態及び該固定部材に対して回転可能な係止解除状態に選択的に変更可能なレバー形状の操作部材とを有し、
    前記操作部材は、
    前記係止解除状態で、前記固定部材の前記頭部収納可能な空間部を形成する第1の空間部と、回転係止状態で、前記固定部材の前記頭部と係合する第2の空間部であって、前記第1の空間部よりも前記ベース側に設けられる前記第2の空間部とが形成され、
    前記操作部材と前記ベースとの間に設けられ、前記操作部材を前記固定部材の軸方向の反ベース側に付勢し、回転係止状態となるように前記操作部材を付勢する付勢部材と、
    有することを特徴とする携帯用切断機。
  2. 前記第1の空間部の上面は、前記係止解除状態で、前記固定部材の前記頭部端面と略同一平面となることを特徴とする請求項1記載の携帯用切断機。
  3. 前記固定部材の前記頭部に多角形凸部、前記操作部材の前記第2の空間部に該多角形凸部と係合可能な多角形凹部を夫々設け、前記操作部材は前記固定部材に対して前記固定部材の軸方向に移動することにより、前記回転係止状態と前記係止解除状態とに変更可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の携帯用切断機。
  4. 前記操作部材は前記固定部材に対して前記固定部材の軸方向に移動することにより、前記多角形凸部と前記多角形凹部との係合を解除し前記頭部が前記空間部に位置するように構成したことを特徴とする請求項記載の携帯用切断機。
  5. 前記頭部の前記多角形凸部と前記多角形凹部とが係合した状態で前記操作部材を回転することにより前記固定部材を前記ベースに対して回転可能としたことを特徴とする請求項又は請求項に記載の携帯用切断機。
  6. 前記第1の空間部の径方向の寸法は、前記操作部材の前記多角形凹部の径方向の寸法より大きいことを特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載の携帯用切断機。
  7. 前記第1の空間部の軸方向の寸法は、前記固定部材の前記頭部の軸方向の寸法より大きいことを特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載の携帯用切断機。
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