JP5315093B2 - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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本発明は、作風表現された画像を出力することができる撮像装置および撮像方法に関するものである。
デジタルカメラ等の撮像装置において、撮像する画像の一部または全部にフィルタ処理を施して、独特の写真表現を可能にする作風表現機能が付加されているものが知られている。作風表現には、撮像画像を、ポップ・アート感覚的な作風、美しく幻想的な作風、記憶の中の風景を写すような作風等、種々のものがある。このような作風画像を得る方法のひとつとして、原画像と、原画像をぼかした画像とを合成する方法が知られている。例えば、ソフトフォーカスなどの作風表現を施すために、従来、原画像と、原画像にローパスフィルタ(以下、「フィルタ」と呼ぶ。)によるフィルタ処理を施した画像とを合成している。また、街の写真をミニチュア模型のように見せる作風表現では、原画像とフィルタ処理により原画像の周縁部をぼかした画像とを合成する手法が知られている。
一方、近年CCDやCMOSに代表される固体撮像素子の画素数が増加した結果、撮像装置の解像度、すなわち、撮像できる画像の画素数が大きくなっている。しかし、原画像の画素数が大きいと、原画像をぼかすために用いるフィルタのサイズも大きくしなければならず、必要な回路規模の増大を招いてしまうという問題点が生じる。そこで、フィルタのサイズを小さくするため、原画像を縮小処理し、この縮小した画像に対してフィルタ処理を行い、さらに、拡大処理を行った後、原画像と合成するという方法が採られている(例えば、特許文献1参照)。
一例として、従来技術における作風表現を施した画像を撮像する撮像装置を図8の機能ブロック図を参照して説明する。この撮像装置では、撮像手段51で撮像された画像データが記憶手段52に記憶された後、静止画像処理手段53に入力される。この画像データは、静止画像処理手段53で色処理等の所定の画像処理を施した後、フィルタ手段55によりフィルタ処理され、縮小された画像を拡大手段56で、線形補間等によってもとの画像データと同じ大きさに拡大されて、合成手段57により静止画像処理手段53に格納されている元の画像データと合成される。なお、動画像処理手段60は、動画像記録用に設けられた画像処理手段である。動画像の記録と静止画像の記録とは、セレクタ58により切替えられる。
しかし、上記のように縮小手段を用いる場合であっても、縮小画像を原画像から作るためには、原画像と同じ大きさの画像を縮小処理するための回路が必要になる。また、原画像が大きいときには、原画像を縮小するほか、フィルタ処理を多段階に分けて行う方法も知られている(例えば、特許文献2参照)。しかし、多段階にフィルタ処理をするには複数のフィルタを用意しなければならないため、必要な回路規模が増えてしまうという問題点がある。このため、特許文献1では、デジタルカメラのズーム回路に含まれるローパスフィルタ回路を2回使用することで、回路の複雑化を防いでいる。しかし、この方法では、大容量の静止画像を複数回読み込んで縮小、フィルタ処理を行うため、処理効率の低下が懸念される。
特開2005−117399 特許3305944号
したがって、これらの点に着目してなされた本発明の目的は、回路規模の増大によるコストの増大や処理速度の低下を招くことなく、ぼかした画像を利用した作風表現画像が得られる撮像装置および撮像方法を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る撮像装置の発明は、
被写体の画像データを取得する撮像手段と、
前記撮像手段の画像データを第一の解像度で動画を読み出し、前記第一の解像度より高い第二の解像度で静止画を読み出す制御を行う読出制御手段と、
前記読出制御手段により、前記第一の解像度で読み出された画像データを画像処理する第一の画像処理手段と、
前記読出制御手段により、前記第二の解像度で読み出された画像データを画像処理する第二の画像処理手段と、
前記第一の画像処理手段で処理された前記第一の解像度である動画の順次の画像データを、前記第二の解像度に拡大処理する拡大手段と、
前記拡大手段で拡大処理された画像データと前記第二の画像処理手段で処理された画像データとを合成する合成手段と、を備え
前記第一の画像処理手段は、現フレームの画像データと過去フレームの画像データとを加算してぼけた画像データを生成するフレーム巡回型画像処理手段を有し、
前記合成手段は、前記ぼけた画像データに前記拡大処理をした画像データと、前記第二の画像処理手段で処理された画像データとを合成する、
ことを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記フレーム巡回型画像処理手段は、前記現フレームの画像データをK倍し(ただし、0≦K≦1)、前記過去フレームの画像データを(1−K)倍する乗算手段を備える、ことを特徴とするものである。
上記目的を達成する請求項に係る撮像方法の発明は、
撮像手段により被写体の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記取得された画像データを、読出制御手段により第一の解像度で動画を読み出すとともに、前記第一の解像度より高い第二の解像度で静止画を読み出す読出制御ステップと、
前記第一の解像度で読み出された画像データを第一の画像処理手段により画像処理する第一の画像処理ステップと、
前記第二の解像度で読み出された画像データを第二の画像処理手段により画像処理する第二の画像処理ステップと、
前記第一の画像処理ステップで処理された前記第一の解像度である動画の順次の画像データを、拡大手段により前記第二の解像度に拡大処理する拡大ステップと、
前記拡大処理された画像データと前記第二の画像処理ステップで処理された画像データとを合成手段により合成する合成ステップと、を含み、
前記第一の画像処理ステップは、フレーム巡回型画像処理により現フレームの画像データと過去フレームの画像データとを加算してぼけた画像データを生成し、
前記合成ステップは、前記ぼけた画像データに前記拡大処理された画像データと、前記第二の画像処理ステップで処理された画像データとを合成する、
ことを特徴とするものである。
本発明によれば、第一の画像処理手段からの第一の解像度の画像データと、第二の画像処理手段からの第二の解像度の画像データとを出力させ、拡大手段で第一の画像処理手段から出力された画像を拡大処理してぼかした画像を生成し、これを、合成手段により第二の画像処理手段から出力された画像データと合成するようにしたので、作風表現のための追加的なフィルタを必要とせず、回路規模の増大を防ぎ、コストの増大や処理速度の低下を招くことなく作風表現された画像の記録が可能な撮像装置及び撮像方法を提供することができる。
本発明の第1実施の形態としての撮像装置の要部を示す機能ブロック図である。 第1実施の形態による撮像装置の動作を示すフローチャートである。 撮像装置の合成処理を示すフローチャートである。 画素間引きによる画素の読み出しを説明する図である。 動画像処理手段および静止画像処理手段で処理される画像データの大きさを示す図である。 線形補間による画像の拡大方法を説明する図である。 本発明の第2実施の形態における動画像処理手段に含まれるフレーム巡回型画像処理手段を示す機能ブロック図である。 従来技術における作風表現を施した画像を撮像する撮像装置の要部を示す機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施の形態としての撮像装置の要部を示す機能ブロック図である。この撮像装置は、撮像手段1、読出制御手段2、第一の画像処理手段である動画像処理手段3、第二の画像処理手段である静止画像処理手段4、セレクタ5、合成手段6、拡大手段7、表示手段8、縮小手段9、記録手段10、セレクタ11、撮像開始指示手段12、制御手段13および制御手段14を含んで構成される。また、合成手段6には拡大手段7が含まれ、制御手段13には合成タイミング制御手段14が含まれる。
撮像手段1は、被写体を撮像するものであり、CCD等から構成される。読出制御手段2は、制御手段13からの指示に基づき、この撮像手段1を制御して、画素信号の読み出し方法を、全画素読出し、または、画素数を間引いた間引き読出しを含む複数の方法から選択して制御する。また、動画像処理手段3は、撮像手段1から間引き読み出しによる画像データを受け取り、動画像として処理するものである。静止画像処理手段4は、撮像手段1から全画素の読み出しデータを受け取り、静止画像としての処理を行うものである。撮像素子1と動画像処理手段3および静止画像処理手段4との間に設けられたセレクタ5は、制御手段13の制御により、撮像手段1からの出力を動画像処理手段3または静止画像処理手段4のいずれかに送出する。
縮小手段9は、動画像処理手段3で処理された画像を画素間引き等により縮小処理するものであり、縮小処理された画像データを、電子ビューファインダ等の表示手段8に出力する。表示手段8は、この縮小処理された動画像を表示する。
一方、合成手段6は、動画像処理手段3で処理された画像データと静止画像処理手段4で処理された画像データとを合成するものである。ここで、合成手段6の拡大手段7は、画素間引きされた動画像処理手段3から入力された画像データを、補間処理により画像データを拡大して、静止画像処理手段4からの画像データと同じ画素数にするものである。また、制御手段13の合成タイミング制御手段14は、動画像処理手段3からの画像データと静止画像処理手段4からの画像データとを、合成手段6で合成するためタイミングの同期をとるものである。
また、記録手段10は、撮像した画像データを記録するためのものである。セレクタ11は、記録手段10の前段に設けられており、その入力は動画像処理手段3および合成手段6の出力に接続されている。このセレクタ11は、制御手段13の制御により、動画像記録する場合の動画像処理手段3からの動画像データ、または、前述の合成手段6により合成された画像データのいずれかを選択的に、記録手段10に出力する。
撮像開始指示手段12は、本撮像装置の使用者が撮像開始を指示するレリーズ等である。この撮像開始指示に応じて、撮像開始指示手段12に接続された制御手段13の制御により、読出制御手段2、動画像処理手段3、静止画像処理手段4、セレクタ5、合成手段6およびセレクタ11の各制御が行われる。
次に、本実施の形態に係る撮像装置の動作を図2から図6を用いて説明する。
図2は、撮像装置の動作を示すフローチャートである。まず、図示しない電源を入れると撮像装置は撮像の準備状態となる。この状態のとき、制御手段13は、読出制御手段2を制御し(ステップS101)、撮像手段1から表示用の画像データを後述するように画素間引きにより間引きして出力させる(ステップS102)。これと同時に、制御手段13は、セレクタ5を制御して、撮像手段1から出力された間引きされた画像データを、動画像処理手段3に入力させる。動画像処理手段3は、間引きされた画像データに対して、色処理等の所定の動画像処理を行い(ステップS103)、縮小手段9に出力する。縮小手段9は、動画像処理手段3から入力された画像データを、表示手段8が表示できる大きさに縮小処理し(ステップS104)、表示手段8に出力し、表示手段8は、この縮小処理された画像データを表示する(ステップS105)。このステップS101〜ステップS105までの処理は、撮像開始指示手段12による撮像開始指示があるまで繰り返される。これによって、表示手段8に表示される画像データは、繰返し更新されることにより、いわゆるライブ画像として表示される。
なお、ステップ103により所定の画像処理を行った画像データを、記録手段10に記録することもできる。この場合、制御手段13がセレクタ11を制御して、動画像処理手段3から出力された画像データを、記録手段10に入力させる。
次に、ステップS102における画素間引きによる読み出し方法を説明する。画素間引きとは、撮像手段1を構成する撮像素子から画像信号を出力させる際に、画像全体を構成する画素の一部のみから信号を読出すことである。例えば、図4に画素間引きの例を示す。この図において、Pxyは水平位置x、垂直位置yの画素を示す。全画素の画素並びが、図4(a)で示すようにP11〜P55の5行5列の各画素を含むとき、水平方向および垂直方向に1画素おきに画素を間引くと、偶数行および偶数列の各画素は除かれ、図4(b)で示した画素のみが残る。
このように、画素間引きを行うことにより、撮像手段1から読み出す画素数が少なくなるので、読み出し時間を短縮することができ、動画の撮像においては読み出し速度の低下を防ぎ、出力画像のフレームレートを確保することができる。例えば、撮像手段1の全画素を読み出す場合に、毎秒1フレームの撮像が可能であるとすると、読み出し画素数を30分の1にすることにより、毎秒30フレームの撮像が可能となる。すなわち、この場合、静止画を撮像する第二の解像度は全画素の解像度であり、かつ、第二のフレームレートは1フレーム/秒であり、動画像を撮像する第一の解像度は全画素の解像度の30分の1であり、第二のフレームレートは、30フレーム/秒となる。
一方、撮像開始指示手段12により撮像開始が指示されると(ステップS106)、制御手段13は合成処理に移行する。以下に、図3のフローチャートを用いて合成処理の動作を説明する。まず、制御手段13は、読出制御手段2を制御し(ステップS201)、撮像手段1から全画素の画像データを出力させる(ステップS202)。これと同時に、制御手段13は、セレクタ5を制御して、撮像手段1から出力された全画素の画像データを、静止画像処理手段4に入力させる。静止画像処理手段4は、全画素の画像データに対して、色処理等の所定の静止画像処理を行う(ステップS203)。
次に、合成タイミング制御手段14からの制御により、動画像処理手段3は、動画像処理手段3の図示しない記憶手段に残されている、撮像開始(ステップS106)直前のフレームの画像データを合成手段6へ出力する。また、同じく合成タイミング制御手段14からの制御により、静止画像処理手段4は、ステップS203で画像処理を行った上記画像データを、上記動画像処理手段3から合成手段6への画像データの出力とタイミングを合わせて、合成手段6に出力する(ステップS204)。
合成手段6は、動画像処理手段3から入力された画像データを、後述するように拡大手段7により、静止画像処理手段4から入力される画像データと同じサイズに拡大し(ステップS205)、静止画像処理手段4から入力される画像データと合成して(ステップS206)作風表現された画像データとして出力する。同時に、セレクタ11は制御手段13により制御され、合成手段6から出力された作風表現された画像データを記録手段10に出力し、記録手段10がこれを動画像として記録する。
ここで、図5および図6を用いて、動画像処理手段3から入力された画像データを、静止画像処理手段4から入力される画像データと同じサイズに拡大する方法を説明する。図5(a)は、動画像処理手段3で処理された画像データの大きさを示し、図5(b)は、静止画像処理手段4で処理された画像データの大きさを示す図である。ここで、動画像処理手段3で処理された画像データの水平方向および垂直方向の画素数をそれぞれx1、y1とし、静止画像処理手段4で処理された画像データの水平方向および垂直方向の画素数をそれぞれx2、y2として表している。これにより、水平方向および垂直方向の拡大率は、次のように表すことができる。
水平方向の拡大率 = x2÷x1
垂直方向の拡大率 = y2÷y1
そこで、水平方向および垂直方向のそれぞれについて、上記拡大率に基づいて画像を拡大する。拡大は、線形補間により行うことができる。例えば、水平方向および垂直方向の拡大率がともに2の場合について説明する。動画処理手段3で処理された画像の画素並びの一部が、図6(a)のP11〜P55で示される間引きされた画像データであるとする。画像データの拡大は、図6(b)で示すように、間引きされたP11〜P55の各画素間に、画素Qxyを生成して配置することにより行う(Qxyのxおよびyは水平および垂直方向の位置を示すものとする)。Qxyは、次に示す線形補間によって生成することができる。
Q12 =(P11+P13)÷2
Q21 = (P11+P31)÷2
Q22 = (P11+P13+P31+P33)÷4
なお、上記では、Q12,Q21およびQ22の線形補間の計算方法についてのみ示したが、他のQxyについても同様な計算を行い生成することができる。
このように、補間を行うことにより画像を拡大すると、同じ画素数の撮像画像よりぼかした画像となる。このぼかした画像と、静止画処理手段4で処理された撮像画像とを合成することにより、作風表現を実現する。ここで、動画像処理手段3で撮像開始指示前に間引かれた画像を使用することによって、縮小処理のために別途フィルタを設ける必要が無く、撮像開始指示後に撮像した画像を縮小処理する時間も不要になる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、合成タイミング制御手段14で制御して、静止画像処理手段4から全画素の画像データを出力させるとともに、動画像処理手段3からこれと撮像時間の近い画素の間引かれた画像を出力させ、拡大手段7で動画像処理手段3から出力された画像を拡大してぼかした画像を生成し、これを、合成手段6により静止画像処理手段4から出力された画像データと合成するようにしたので、作風画像生成のためのフィルタを別途必要とせず、回路規模の増大を防ぎ、コストの増大や処理速度の低下を招くことなく作風表現記録が可能な撮像装置を提供することができる。
(第二実施の形態)
図7は、本発明の第2実施の形態における動画像処理手段3の一部を示すブロック図である。本実施の形態において、動画像処理手段3は、フレーム巡回型画像処理手段15を備える。フレーム巡回型画像処理手段15は、映像信号のノイズ低減のために使用される公知の技術であり、動画処理手段3内で色処理等の処理を行った画像データが入力され、ノイズ低減された画像データを出力する。このフレーム巡回型画像処理手段15は、記憶手段16、乗算手段17,18および加算手段19を含んで構成される。
フレーム巡回型のノイズ低減処理は、一般に、動画のように毎秒30コマや毎秒60コマというフレームレートで画像を撮像する場合、画像データが画像フレーム間で高い相関性を有するのに対して、そのノイズ成分は画像フレーム間で相関性がほとんどないという特性を利用して、ノイズ低減を行うものである。図7に示すように、現フレームの画像データを乗算手段17によりK倍し、これに、前フレームの画像データを乗算手段18により(1−K)倍して、加算手段19により巡回加算するとノイズ成分を低減することができる。ここで、加算手段19により出力される画像は、前フレームの画像を含むので、動きのある画像に対してはこのフレーム巡回のノイズ処理による出力画像は、残像によるぼけを含む。係数K(0≦K≦1)の値の選択により、例えば、Kを小さくすれば、ノイズ低減効果を大きくできるとともに、残像によるぼけも大きくなる。
本実施の形態における作用について、第1実施の形態の説明で用いた図2および図3のフローチャートを参照して説明する。まず、図2に示した撮像装置の撮像準備状態において、本実施の形態では、ステップS103にフレーム巡回画像処理が加わる。すなわち、動画像処理手段3が、間引きされた順次の画像データに対して、色処理等の所定の画像処理を行った後、フレーム巡回型画像処理手段15によりフレーム巡回型のノイズ低減処理を行い、このノイズ低減後の画像データを出力する。図2におけるその他の処理は第1実施の形態と同様である。
つぎに、図3で示した合成処理において、ステップS204では、第1実施の形態では、動画像処理手段3は、図示しない記憶装置に残された撮像開始直前のフレームの画像データを合成手段6へ出力するものとしていたのを、本実施の形態では、記憶手段16に残されている画像を合成手段6へ出力するものとする。その他の処理は、第1実施の形態と同様である。前述のように、フレーム巡回型画像処理手段15により、動画画像処理手段3の記憶手段16に格納された画像データはぼけを有する。このぼかした画像と静止画像処理手段4から出力される画像データとを合成手段6で合成することにより、作風表現された画像を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、動画像処理手段3がフレーム巡回型画像処理手段15を備えているので、動画像処理手段3から出力された画像データがあらかじめぼけを有し、これを、合成手段6により静止画像処理手段4からの画像データと合成することにより、作風表現を実現することができる。これによって、大きなフィルタ回路を必要とすることなく低コストで作風表現による撮像が可能な撮像装置を実現することができる。
なお、本発明は、上記各実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。たとえば、表示手段8の解像度が動画処理手段3で処理する画像データの解像度より低いとして縮小手段9を設けたが、表示手段と動画処理手段の解像度との関係によっては縮小手段は、動画像処理手段3で処理された画像を画素補間等により拡大処理する拡大手段である場合もあり、または、縮小手段および拡大手段のいずれも必要ない場合もある。
また、静止画像処理手段4により読み込む画像データを撮像手段1の全画素のデータとしたが、これに限られない。設定によって、静止画像を撮像する際に読み込む画像データを、全画素の4分の1等とし、動画像処理手段3で読み込む画像データを、さらに間引きするようにしても良い。拡大手段7による拡大は、簡単な線形補完によるものを示したがこれに限られずCubic補間等他の補間演算を用いても良い。画素間引きは、説明のため、1画素飛ばしで示したが、これに限るものではなく、多種多様な方法がある。また、画素は、実際には、画素毎にフィルタ等により色が決まっているため、その色の配置を考慮した画素間引き、拡大、合成等の処理を行う。
さらに、合成手段6における画像の合成の方法は多種多様であり、実際の作風効果の実現においては、コントラストや動き量に応じて合成する割合を可変させたり、画像データを分割し領域ごとに合成する割合を可変させたりすることなどにより、効果のバリエーションを増やすことにより実現される。
また、第2実施の形態において、フレーム巡回型画像処理手段15として、ノイズ低減処理を目的とするものを用いて説明したが、フレーム巡回を利用する処理であればこれに限られない。さらに、フレーム巡回型画像処理手段15には、動画処理手段3内で色処理等の処理を行った画像データが入力されるとしたが、色処理等の処理を行う前の画像データが入力されるようにしても良い。
また、上記各実施の形態では、動画を処理する第一画像処理手段を動画処理手段とし、第二処理手段を静止画を処理する静止画処理手段としたが、第一画像処理手段および第二画像処理手段の双方を動画処理手段として、作風表現された動画像を記録手段に記録するようにすることもできる。その場合、例えば、画素間引きを行う間引き手段を動画像処理手段3とセレクタ5との間に配置して、読出制御手段2、セレクタ5およびこの間引き手段で読出制御手段を構成する。これによって、撮像準備状態では、撮像手段1から出力された画像データを、間引き手段で間引きし、動画像処理手段3で動画像処理して縮小手段9を介して表示手段8に動画表示する。一方、撮像開始指示手段12に撮像指示が成されると、撮像手段1から出力された順次の画像データを、セレクタ5によって、間引き手段を介して動画像処理手段3に出力するとともに、静止画像処理手段4を置き換えた動画処理手段にも出力するようにする。その後、動画像処理手段3で動画像処理された画像データを拡大手段7で拡大し、これと静止画像処理手段4を置き換えた動画処理手段で動画像処理された画像データとを合成手段6により合成して記録手段10に記録する。これを、順次の画像データに対して行うことによって、作風表現された動画像を得ることができる。
1 撮像手段
2 読出制御手段
3 動画像処理手段
4 静止画像処理手段
5 セレクタ
6 合成手段
7 拡大手段
8 表示手段
9 縮小手段
10 記録手段
11 セレクタ
12 撮像開始指示手段
13 制御手段
14 合成タイミング制御手段
15 フレーム巡回型画像処理手段
16 記憶手段
17 乗算器
18 乗算器
19 加算手段

Claims (3)

  1. 被写体の画像データを取得する撮像手段と、
    前記撮像手段の画像データを第一の解像度で動画を読み出し、前記第一の解像度より高い第二の解像度で静止画を読み出す制御を行う読出制御手段と、
    前記読出制御手段により、前記第一の解像度で読み出された画像データを画像処理する第一の画像処理手段と、
    前記読出制御手段により、前記第二の解像度で読み出された画像データを画像処理する第二の画像処理手段と、
    前記第一の画像処理手段で処理された前記第一の解像度である動画の順次の画像データを、前記第二の解像度に拡大処理する拡大手段と、
    前記拡大手段で拡大処理された画像データと前記第二の画像処理手段で処理された画像データとを合成する合成手段と、を備え
    前記第一の画像処理手段は、現フレームの画像データと過去フレームの画像データとを加算してぼけた画像データを生成するフレーム巡回型画像処理手段を有し、
    前記合成手段は、前記ぼけた画像データに前記拡大処理をした画像データと、前記第二の画像処理手段で処理された画像データとを合成する、ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記フレーム巡回型画像処理手段は、前記現フレームの画像データをK倍し(ただし、0≦K≦1)、前記過去フレームの画像データを(1−K)倍する乗算手段を備える、ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 撮像手段により被写体の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記取得された画像データを、読出制御手段により第一の解像度で動画を読み出すとともに、前記第一の解像度より高い第二の解像度で静止画を読み出す読出制御ステップと、
    前記第一の解像度で読み出された画像データを第一の画像処理手段により画像処理する第一の画像処理ステップと、
    前記第二の解像度で読み出された画像データを第二の画像処理手段により画像処理する第二の画像処理ステップと、
    前記第一の画像処理ステップで処理された前記第一の解像度である動画の順次の画像データを、拡大手段により前記第二の解像度に拡大処理する拡大ステップと、
    前記拡大処理された画像データと前記第二の画像処理ステップで処理された画像データとを合成手段により合成する合成ステップと、を含み、
    前記第一の画像処理ステップは、フレーム巡回型画像処理により現フレームの画像データと過去フレームの画像データとを加算してぼけた画像データを生成し、
    前記合成ステップは、前記ぼけた画像データに前記拡大処理された画像データと、前記第二の画像処理ステップで処理された画像データとを合成する、
    ことを特徴とする撮像方法。
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