JPH06350889A - ビデオカメラにおけるソフトフォーカス方法 - Google Patents

ビデオカメラにおけるソフトフォーカス方法

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JPH06350889A
JPH06350889A JP5133327A JP13332793A JPH06350889A JP H06350889 A JPH06350889 A JP H06350889A JP 5133327 A JP5133327 A JP 5133327A JP 13332793 A JP13332793 A JP 13332793A JP H06350889 A JPH06350889 A JP H06350889A
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focus
video
image
signal
video signal
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JP5133327A
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English (en)
Inventor
Yasuo Takane
靖雄 高根
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アダプターレンズを用いずにワンタッチでソフ
トフォーカス映像が得られるとともに、露光時間に影響
されずに比較的簡単な構成で良好なソフトフォーカス映
像が得られるようにする。 【構成】ピントが合った画像を示す第1の映像信号とピ
ントが外れた画像を示す第2の映像信号とを交互に生成
し、このようにして生成した第1の映像信号を第1のフ
ィールドメモリ1、1′に記憶させ、第2の映像信号を
第2のフィールドメモリ2、2′に記憶させる。そし
て、第1及び第2のフィールドメモリ1、1′、2、
2′から第1及び第2の映像信号を同時に読み出すとと
もに、その読み出した第1及び第2の映像信号を任意の
比率(k:1−k)で合成して出力する。これにより、
アダプターレンズを用いずにピントが合った画像とピン
トが外れた画像との合成によって疑似的にソフトフォー
カス映像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオカメラにおけるソ
フトフォーカス方法に係り、特にアダプターレンズを付
加せずにワンタッチでソフトフォーカス映像を得ること
ができるビデオカメラにおけるソフトフォーカス方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラにおいてソフトフォ
ーカス映像を得るためには、光学的に散乱を多くするよ
うなアダプターレンズを付加するのが一般的である。一
方、特開平2-143233号公報に記載のカメラは、露出中に
焦点深度を変える(アイリス開度を変える) ことにより
背景のボケ量を変え、ソフトフォーカス効果を得るよう
にしており、また、特開平2-236535号公報に記載のカメ
ラは、露出中にフォーカスレンズを合焦位置で所定の時
間停止させたのち非合焦位置に移動させることにより、
ソフトフォーカス効果を得るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アダプ
ターレンズを付けてソフトフォーカス映像を得る場合に
は、アダプターレンズの着脱が煩雑となり、ワンタッチ
でソフトフォーカス映像を得ることができないという問
題がある。また、露出中に焦点深度を変えたり、フォー
カスレンズを非合焦位置に移動させることによってソフ
トフォーカス効果を得る場合には、露光時間内でアイリ
ス開度やフォーカスレンズを制御しなければならず、特
にビデオカメラでは露光時間が短い場合には制御系の時
間遅れ等により所望の制御ができず、良好なソフトフォ
ーカス映像が得られないという問題がある。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、アダプターレンズを用いずにワンタッチでソフ
トフォーカス映像が得られるとともに、露光時間に影響
されずに比較的簡単な構成で良好なソフトフォーカス映
像を得ることができるビデオカメラにおけるソフトフォ
ーカス方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、ピントが合った画像を示す第1の映像信号
とピントが外れた画像を示す第2の映像信号とを交互に
生成し、前記生成した第1及び第2の映像信号をそれぞ
れ第1及び第2のフィールドメモリに出力して、該第1
及び第2のフィールドメモリの記憶内容を最新の第1及
び第2の映像信号に更新させ、前記第1及び第2のフィ
ールドメモリに記憶されている第1及び第2の映像信号
を同時に読み出すとともに、その読み出した第1及び第
2の映像信号を任意の比率で合成して出力するようにし
たことを特徴としている。
【0006】また、ピントが合った画像を示す第1の映
像信号を信号処理することによってピントが外れた画像
を示す第2の映像信号を生成し、前記第1及び第2の映
像信号を任意の比率で合成して出力するようにしたこと
を特徴としている。
【0007】
【作用】本発明によれば、ピントが合った画像を示す第
1の映像信号とピントが外れた画像を示す第2の映像信
号とをそれぞれ第1及び第2のフィールドメモリに記憶
させ、その後、第1及び第2のフィールドメモリから第
1及び第2の映像信号を同時に読み出すとともに、その
読み出した第1及び第2の映像信号を任意の比率で合成
して出力するようにしている。これにより、アダプター
レンズを用いずにピントが合った画像とピントが外れた
画像との合成によって疑似的にソフトフォーカス映像を
得ることができ、また、露出中に焦点深度を変えたり、
フォーカスレンズを非合焦位置に移動させるのに必要な
時間を確保できるため、アイリスやフォーカスレンズの
高速、高精度の応答性が要求されることがない。
【0008】また、本発明の他の態様によれば、ピント
が合った画像を示す第1の映像信号を信号処理すること
によってピントが外れた画像を示す第2の映像信号を生
成し、これらの第1及び第2の映像信号を任意の比率で
合成して出力するようにしている。これによれば、上記
の場合と比較して更にフィールドメモリが不要になると
いう効果を奏する。
【0009】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るビデオカ
メラにおけるソフトフォーカス方法の好ましい実施例を
詳述する。図1は本発明に係るビデオカメラにおけるソ
フトフォーカス方法の一実施例が適用されるビデオカメ
ラの要部ブロック図である。
【0010】同図において、被写体光は撮影レンズ10
を介して固体撮像素子(CCD)12の受光面に結像さ
れる。CCD12は入射光を所定時間電荷蓄積し、その
蓄積電荷を読み出し、この読み出された電気信号は、サ
ンプルホールド回路及びAGC回路14及びA/Dコン
バータ16を介してディジタル信号処理回路18に加え
られる。
【0011】このディジタル信号処理回路18は、オー
トアイリス(AE)、オートフォーカス(AF)、オー
トホワイトバランス(AWB)回路(積算回路等)、γ
補正回路、エンコーダ回路等を含み、A/D変換回路1
6から入力するデジタル信号を処理して輝度信号(Y信
号)をフィールドメモリ1、2に出力するとともに、ク
ロマ信号(C信号)をフィールドメモリ1′、2′に出
力し、また、被写体の明るさを示すAE情報やピント調
整用のAF情報等を中央処置装置(CPU)20に出力
する。
【0012】CPU20はAGC回路14のゲイン制御
信号、撮影レンズ10中のアイリス及びフォーカスレン
ズを制御するアイリス制御信号及びフォーカス制御信号
を出力し、コントローラ22はフィールドメモリ1、
2、1′、2′への書き込みを制御するとともに、所定
の定数k、1−kを示す信号を出力する。尚、CPU2
0及びコントローラ22の詳細については後述する。
【0013】ディジタル信号処理回路18から出力され
たY信号は、コントローラ22からの書込指令信号によ
って所定のタイミングでフィールドメモリ1、2に書き
込まれ、フィールドメモリ1、2に記憶された各Y1、
Y2信号は、同時に読み出されて乗算器23、24に出
力される。乗算器23及び24はそれぞれ入力するY
1、Y2信号と、コントローラ22から入力する定数
k、1−kを示す信号とを乗算し、その積を示す信号を
加算器25に出力し、加算器25はこれらの2入力信号
を加算して出力する。
【0014】同様に、ディジタル信号処理回路18から
出力されたC信号は、コントローラ22からの書込指令
信号によって所定のタイミングでフィールドメモリ
1′、2′に書き込まれ、フィールドメモリ1′、2′
に記憶された各C1、C2信号は、同時に読み出されて
乗算器26、27に出力される。乗算器26及び27は
それぞれ入力するC1、C2信号と、コントローラ22
から入力する定数k、1−kを示す信号とを乗算し、そ
の積を示す信号を加算器28に出力し、加算器28はこ
れらの2入力信号を加算して出力する。
【0015】次に、本発明に係るビデオカメラにおける
ソフトフォーカス方法について図2及び図3に示すタイ
ミングチャートを参照しながら説明する。まず、ピント
が外れた画像の映像信号を被写界深度を浅くすることに
よって生成する場合について説明する。いま、被写体の
明るさによってアイリスがF11に制御され、これにより
ピントが合った画像の映像信号が得られるときに、アイ
リスがF1.4 に制御されると、被写界深度が浅くなり、
背景がボケることでピントが外れた画像の映像信号が生
成される場合を仮定する。この場合には、F11のアイリ
ス制御とF1.4 のアイリス制御とを所定のタイミングで
繰り返し実行する。例えば、3フィールド毎にF11とF
1.4 のアイリス制御を繰り返すと、ディジタル信号処理
回路18から出力される映像信号(Y信号、C信号)
は、図2(A)に示すようになる。尚、F11のときのシ
ャッタスピードが、例えば1/60秒の場合には、F1.4 の
ときのシャッタスピードは1/4000秒となるようにし、C
CD14への露光量が変化しないようにする。
【0016】一方、コントローラ22は、アイリスがF
11からF1.4 に切り換えられてから3フィールド目のY
信号、C信号がそれぞれフィールドメモリ2、2′に書
き込まれるように書込指令信号を出力し(図2
(B))、また、アイリスがF1.4 からF11に切り換え
られてから3フィールド目のY信号、C信号がそれぞれ
フィールドメモリ1、1′に書き込まれるように書込指
令信号を出力する(図2((C))。尚、アイリス開度
が切り換えられてから3フィールド目の信号を取り込む
ようにしたのは、アイリスの応答時間を考慮したためで
あり、3フィールドに限定されるものではない。
【0017】上記のようにしてフィールドメモリ1、
1′、2、2′の書き込み制御を行うことにより、フィ
ールドメモリ2、2′にはF1.4 のときの画像(ピント
が外れた画像)の映像信号のみが記憶されるとともにそ
の記憶内容が6フィールド期間繰り返し読み出され(図
2(D))、フィールドメモリ1、1′にはF11のとき
の画像(ピントが合った画像)の映像信号のみが記憶さ
れるとともにその記憶内容が6フィールド期間繰り返し
読み出される(図2(E))。
【0018】そして、上記フィールドメモリ1、1′か
ら読み出されるピントが合った画像の映像信号と、フィ
ールドメモリ2、2′から読み出されるピントが外れた
画像の映像信号とは、コントローラ22から出力される
定数k、1−kを示す信号によって任意の比率で合成さ
れてソフトフォーカス映像信号として出力される(図2
(F))。
【0019】次に、ピントが外れた画像の映像信号をフ
ォーカスレンズを非合焦位置に移動させることによって
生成する場合について説明する。この場合には、ピント
が外れた画像の映像信号とピントが合った画像の映像信
号が得られるようにフォーカスアウト(F.O.)と、
フォーカスイン(F.I.)とのフォーカス制御を繰り
返し実行する。例えば、3フィールド毎にフォーカスア
ウトと、フォーカスインのフォーカス制御とを繰り返す
と、ディジタル信号処理回路18から出力される映像信
号(Y信号、C信号)は、図3(A)に示すようにな
る。
【0020】一方、コントローラ22は、フォーカスイ
ンからフォーカスアウトに切り換えられてから3フィー
ルド目のY信号、C信号がそれぞれフィールドメモリ
2、2′に書き込まれるように書込指令信号を出力し
(図3(B))、また、フォーカスアウトからフォーカ
スインに切り換えられてから3フィールド目のY信号、
C信号がそれぞれフィールドメモリ1、1′に書き込ま
れるように書込指令信号を出力する(図3((C))。
尚、フォーカスレンズの位置が切り換えられてから3フ
ィールド目の信号を取り込むようにしたのは、フォーカ
スレンズの応答時間を考慮したためであり、3フィール
ドに限定されるものではない。
【0021】上記のようにしてフィールドメモリ1、
1′、2、2′の書き込み制御を行うことにより、フィ
ールドメモリ2、2′にはフォーカスアウトのときの画
像(ピントが外れた画像)の映像信号のみが記憶される
とともにその記憶内容が6フィールド期間繰り返し読み
出され(図3(D))、フィールドメモリ1、1′には
フォーカスインのときの画像(ピントが合った画像)の
映像信号のみが記憶されるとともにその記憶内容が6フ
ィールド期間繰り返し読み出される(図3(E))。
【0022】そして、上記フィールドメモリ1、1′か
ら読み出されるピントが合った画像の映像信号と、フィ
ールドメモリ2、2′から読み出されるピントが外れた
画像の映像信号とは、コントローラ22から出力される
定数k、1−kを示す信号によって任意の比率で合成さ
れてソフトフォーカス映像信号として出力される(図3
(F))。
【0023】次に、本発明に係るビデオカメラにおける
ソフトフォーカス方法について図4乃至図6に示すフロ
ーチャートを参照しながら説明する。図4において、ま
ずビデオカメラのモードが上述したソフトフォーカスを
実行するモード(ソフトフォーカスモード)かノーマル
モードかを判断する(ステップ100)。例えば、ビデ
オカメラのモードスイッチ等によってソフトフォーカス
モードが選択された場合には、アイリスモード(ソフト
フォーカスモード時にアイリス制御によってピントが外
れた画像の映像信号を生成するモード)又はフォーカス
モード(ソフトフォーカスモード時にフォーカス制御に
よってピントが外れた画像の映像信号を生成するモー
ド)の設定をマニュアル設定するか自動設定するかを判
断する(ステップ102)。そして、モードスイッチ等
によってマニュアル設定モードが選択されている場合に
は、マニュアル設定されたアイリスモード又はフォーカ
スモードによるソフトフォーカスが実行される。
【0024】一方、アイリスモードかフォーカスモード
かを自動設定する場合には、AE情報を受け取り、被写
体の明るさを判断する(ステップ104)。被写体の明
るさが、アイリス制御によってピントが合った画像とピ
ントが外れた画像との両者を得ることが可能な所定以上
の場合にはアイリスモードを選択し、それ以外の場合に
はフォーカスモードを自動的に選択するようにする(ス
テップ106)。
【0025】次に、自動又はマニュアルによってアイリ
スモードが選択された場合について図5を参照しながら
説明する。同図において、まずAE情報、被写体距離情
報、撮影レンズ(ズームレンズ)のズーム焦点距離情報
及びソフトフォーカス効果の強弱情報を入力し(ステッ
プ200)、これらの情報に基づいて被写界深度を算出
し、ピントが合った画像が得られるアイリス開度I
1 と、焦点を合わせた距離を変えずにピントが外れた画
像が得られるアイリス開度I2 とを決定し、また、ソフ
トフォーカス効果の強弱情報からピントが合った画像と
ピントが外れた画像との合成比を算出する(ステップ2
02)。尚、被写界深度は、被写体距離が遠いほど深
く、近いほど浅く、また焦点距離が短いほど深く、長い
ほど浅い。
【0026】続いて、上記決定したアイリス開度I1
設定したのち(ステップ204)、アイリスが安定した
か否かを判別し(ステップ206)、アイリスが安定し
たと判断すると、そのときの映像信号(Y信号、C信
号)をそれぞれフィールドメモリ1、1′に記録する
(ステップ208)。尚、図2に示したタイミングチャ
ートでは、アイリス開度が切り換えられてから3フィー
ルド目の信号を取り込むようにしている。
【0027】次に、ステップ202で決定したアイリス
開度I2 に設定し、またソフトフォーカス効果を向上さ
せるために、アパーチャゲインを下げるとともに映像信
号のセットアップレベルを上げ、ピントが外れた画像が
白っぽくなるようにする(ステップ210)。そして、
ステップ206、208と同様にアイリスが安定したか
否かを判別し(ステップ212)、アイリスが安定した
と判断すると、そのときの映像信号(Y信号、C信号)
をそれぞれフィールドメモリ2、2′に記録する(ステ
ップ214)。
【0028】上記のようにしてフィールドメモリ1、
1′に記録されたピントが合った画像の映像信号と、フ
ィールドメモリ2、2′に記録されたピントが外れた画
像の映像信号とは、ステップ202で算出した合成比で
合成されてソフトフォーカス映像信号として出力される
(ステップ216)。次に、自動又はマニュアルによっ
てフォーカスモードが選択された場合について図6を参
照しながら説明する。尚、図5に示したフローチャート
と共通する部分には同符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0029】図5に示したアイリスモードはアイリス開
度I1 とアイリス開度I2 との切換えを行うのに対し、
図6に示すフォーカスモードは、フォーカスレンズを合
焦点と非合焦点とに切り換える点で相違する。図6にお
いて、ステップ302では、AE情報、被写体距離情
報、ズーム焦点距離情報に基づいて被写界深度を算出す
るとともに、非合焦点を決定する。そして、合焦点に設
定したのち(ステップ304)、フォーカスが安定した
か否かを判別し(ステップ306)、フォーカスが安定
したと判断すると、そのときの映像信号(Y信号、C信
号)をそれぞれフィールドメモリ1、1′に記録する
(ステップ208)。
【0030】次に、ステップ302で決定した非合焦点
に設定し、アパーチャゲインを下げるとともに映像信号
のセットアップレベルを上げ、ピントが外れた画像が白
っぽくなるようにする(ステップ310)。そして、フ
ォーカスが安定したか否かを判別し(ステップ31
2)、アイリスが安定したと判断すると、そのときの映
像信号(Y信号、C信号)をそれぞれフィールドメモリ
2、2′に記録する(ステップ214)。
【0031】上記のようにしてフィールドメモリ1、
1′に記録されたピントが合った画像の映像信号と、フ
ィールドメモリ2、2′に記録されたピントが外れた画
像の映像信号とは、ステップ202で算出した合成比で
合成されてソフトフォーカス映像信号として出力される
(ステップ216)。図7は本発明に係るビデオカメラ
におけるソフトフォーカス方法の他の実施例が適用され
るビデオカメラの要部ブロック図である。尚、図1と共
通する部分には同符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0032】図1に示した実施例は、4つのフィールド
メモリ1、1′、2、2′を用いているが、図2に示す
実施例ではフィルタ30、32を用いている点で相違す
る。また、CPU20は常時ピントが合った画像を示す
映像信号が得られるようにアイリス制御及びフォーカス
制御を行っている。フィルタ30及び32はそれぞれピ
ントが合った画像を示すY信号及びC信号とを入力して
おり、これらの入力信号を処理することによりピントが
外れた画像を示すY信号及びC信号を生成する。
【0033】乗算器23には、ディジタル信号処理回路
18からピントが合った画像を示すY信号が加えられる
とともに、コントローラ22から定数kを示す信号が加
えられており、乗算器23はこれらの入力信号を乗算
し、その積を示す信号を加算器25に出力する。また、
乗算器24には、フィルタ30からピントが外れた画像
を示すY信号が加えられるとともに、コントローラ22
から定数1−kを示す信号が加えられており、乗算器2
4はこれらの入力信号を乗算し、その積を示す信号を加
算器25に出力する。加算器25はこれらの2入力信号
を加算し、ソフトフォーカス映像を示すY信号として出
力する。
【0034】同様に、乗算器26には、ディジタル信号
処理回路18からピントが合った画像を示すC信号が加
えられるとともに、コントローラ22から定数kを示す
信号が加えられており、乗算器26はこれらの入力信号
を乗算し、その積を示す信号を加算器28に出力する。
また、乗算器27には、フィルタ32からピントが外れ
た画像を示すC信号が加えられるとともに、コントロー
ラ22から定数1−kを示す信号が加えられており、乗
算器27はこれらの入力信号を乗算し、その積を示す信
号を加算器28に出力する。加算器28はこれらの2入
力信号を加算し、ソフトフォーカス映像を示すC信号と
して出力する。
【0035】さて、上記ピントが外れた画像を示す映像
信号を生成するフィルタ30、32としては、例えば図
8又は図9に記載のもの(NHK出版協会の「デジタル
テレビ技術」第260頁から第262頁に記載のもの)
が適用できる。光学レンズのデフォーカスによる点広が
り関数は、錯乱円と呼ばれる明るさ一様な円となり、こ
の関数の1次元的なインパルス応答を、次式、 H(z)=(dzm+1 +zm +…+z+1+z-1+dz-(m+1))/2A A=m+d(m=0,1,2,…,0≦d<1) で近似する。ここで、z-1は水平方向の単位遅延、Aは
デフォーカス量(mは整数部、dは小数部である)、即
ち、錯乱円の半径の画素数である。上記式を直接ハード
ウエア化すると、回路規模が大きくなるので、次式のよ
うに変形して、 H(z)=(1−z-(2m+1) )・zm /{2(m+d)+1}・(1−z-1) +d・(zm+1 +z-(m+1))/{2(m+d)+1} の巡回型のフィルタとし、図8に示すように構成する。
このフィルタは巡回型の構成であるが、FIRフィルタ
である。垂直方向については、クロック単位遅延の代わ
りにライン遅延を用いる。
【0036】また、図9に示すように同一仕様のIIR
フィルタ40、42を2段カスケードにつなぎ1段目で
は時間軸の順方向に、2段目でフレームメモリ41を使
って時間軸を反転させ時間軸に逆方向にフィルタを通
す。このようにすると、IIRフィルタ特有の尾を引い
たように見える群遅延位相歪みを相殺させることがで
き、両方向に均一なデフォーカスが得られる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るビデオ
カメラにおけるソフトフォーカス方法によれば、アダプ
ターレンズを用いずにワンタッチでソフトフォーカス映
像が得られるとともに、露光時間に影響されずに比較的
簡単な構成で良好なソフトフォーカス映像を得ることが
でき、またソフトフォーカス効果の強弱を任意に変える
ことがでる。更に、ピントが外れた映像を得るタイミン
グを変化させることで、ストロボアクションとソフトフ
ォーカス効果を同時に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るビデオカメラにおけるソフ
トフォーカス方法の一実施例が適用されるビデオカメラ
の要部ブロック図である。
【図2】図2はアイリスモードにおけるソフトフォーカ
ス方法を説明するために用いたタイミングチャートであ
る。
【図3】図3はフォーカスモードにおけるソフトフォー
カス方法を説明するために用いたタイミングチャートで
ある。
【図4】図4はアイリスモード、フォーカスモード等を
選択する手順を説明するために用いたフローチャートで
ある。
【図5】図5はアイリスモードにおけるソフトフォーカ
ス方法を説明するために用いたフローチャートである。
【図6】図6はフォーカスモードにおけるソフトフォー
カス方法を説明するために用いたフローチャートであ
る。
【図7】図7は本発明に係るビデオカメラにおけるソフ
トフォーカス方法の他の実施例が適用されるビデオカメ
ラの要部ブロック図である。
【図8】図8は図7におけるフィルタの一例を示す図で
ある。
【図9】図9は図7におけるフィルタの他の例を示す図
である。
【符号の説明】
1、1′、2、2′…フィールドメモリ 10…撮影レンズ 12…CCD 14…サンプルホールド回路及びAGC回路 16…A/Dコンバータ 18…ディジタル信号処理回路 20…CPU 22…コントローラ 23、24、26、27…乗算器 25、28…加算器 30、32…フィルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピントが合った画像を示す第1の映像信
    号とピントが外れた画像を示す第2の映像信号とを交互
    に生成し、 前記生成した第1及び第2の映像信号をそれぞれ第1及
    び第2のフィールドメモリに出力して、該第1及び第2
    のフィールドメモリの記憶内容を最新の第1及び第2の
    映像信号に更新させ、 前記第1及び第2のフィールドメモリに記憶されている
    第1及び第2の映像信号を同時に読み出すとともに、そ
    の読み出した第1及び第2の映像信号を任意の比率で合
    成して出力するようにしたことを特徴とするビデオカメ
    ラにおけるソフトフォーカス方法。
  2. 【請求項2】 前記ピントが外れた画像を示す第2の映
    像信号は、合焦時のアイリス開度に対してアイリス開度
    を開放側に調整して被写界深度を浅くすることによって
    生成するようにしたことを特徴とする請求項1のビデオ
    カメラにおけるソフトフォーカス方法。
  3. 【請求項3】 前記ピントが外れた画像を示す第2の映
    像信号は、フォーカスレンズを非合焦位置に移動させる
    ことによって生成するようにしたことを特徴とする請求
    項1のビデオカメラにおけるソフトフォーカス方法。
  4. 【請求項4】 前記ピントが外れた画像を示す第2の映
    像信号は、白よりに信号レベルが持ち上げられることを
    特徴とする請求項1のビデオカメラにおけるソフトフォ
    ーカス方法。
  5. 【請求項5】 ピントが合った画像を示す第1の映像信
    号を信号処理することによってピントが外れた画像を示
    す第2の映像信号を生成し、 前記第1及び第2の映像信号を任意の比率で合成して出
    力するようにしたことを特徴とするビデオカメラにおけ
    るソフトフォーカス方法。
  6. 【請求項6】 前記ピントが外れた画像を示す第2の映
    像信号は、前記第1の映像信号を入力するディジタルフ
    ィルタによって生成することを特徴とする請求項5のビ
    デオカメラにおけるソフトフォーカス方法。
JP5133327A 1993-06-03 1993-06-03 ビデオカメラにおけるソフトフォーカス方法 Pending JPH06350889A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7176975B2 (en) 2001-06-19 2007-02-13 Casio Computer Co., Ltd. Image pick-up apparatus, image pick-up method, and storage medium that records image pick-up method program
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