JP5314035B2 - 中隔カニューレおよび先端チップさらに搬送システムさらには方法 - Google Patents

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Description

本出願は、2007年10月24日付けで出願されたの米国予備出願シリアル番号第60/982,322号(現在、係属中)の優先権を主張するものである。この文献の記載内容は、参考のためここに組み込まれる。
人間の心臓は、血管ネットワークを通して血液をポンピングするための筋肉である。静脈は、心臓に向けて血液を搬送する血管であり、一方、動脈は、心臓から血液を搬出する血管である。人間の心臓は、2つの心房と、2つの心室と、から構成されている。心房は、身体から血液を受領するものであり、心室は、より大きな筋肉壁を有してなるものであって、心臓から血液をポンピングする。中隔が、心臓の左側と右側とを隔離している。血液の移動は、以下の通りである。すなわち、血液は、上大静脈または下大静脈のいずれかから右心房に入って、右心室の内部へと移動する。右心室からは、血液が、肺動脈を通して肺へとポンピングされる。これにより、血液に対して酸素が供給される。血液に対して酸素が供給された後に、血液は、肺静脈を通して心臓へと戻され、左心房へと流入する。そして、血液は、左心室の内部へと移動する。最後に、血液は、左心室から大動脈へとポンピングされ、血管ネットワークへと供給される。
巨大な人口のために、血液の移動に関連した機能障害は、突発的に起こる。しかしながら、多くの人々にとって、心臓は、適切なポンピング機能を提供することができない。これらの心臓障害は、鬱血性心不全(一般に心臓病と呼ばれる)を起こし得る。鬱血性心不全とは、血液を充填して身体中へとポンピングするという心臓の機能に構造的なまたは機能的な障害を及ぼしてしまうような状態である。現在、心臓病に対する既知の治療法がなく、長期の治療は、心臓移植に限られている。毎年あたりにつき、わずか2,000人程度の患者だけが心臓移植を受けているに過ぎず、16,600人以上の患者が、心臓移植を待っている。心臓移植を待っている患者に対して治療を行うことが、あるいは、少なくともそのような患者の生活の質を改良する手段が、なおも要望されている。
移植を待っている時間ギャップを埋めるためのそのような手段の1つは、循環補助システムである。これらのシステムは、初期的には10年以上前開発されたものであって、機械式ポンプとして心臓に補助を提供する。この場合、血液は、病気にかかった心臓組織にもかかわらず、血管ネットワークを通して循環する。従来技術においては、これら循環補助システムは、埋設型のポンプまたは体外ポンプと、コントローラ(内部または外部)と、ポンプを血管ネットワークに対して接続するための流入チューブおよび流出チューブと、を備えている。FDAによって承認された循環補助システムは、深刻な心臓障害に伴う息切れや疲労を部分的に取り除いて、生活の質を大幅に改良する。
しかしながら、循環補助システムに関連した外科手術プロセスは、大いに侵襲的である。最も軽度のケースであっても、手術は、開胸術である。すなわち、連続した複数の肋骨の間の胸腔を開き、これにより、内臓を露出させる。より典型的には、心臓手術は、通常、開胸手術として知られている。その場合、胸骨が切断されて、開口したところから内臓を露出させる。胸腔に対してアクセスした後に、外科医は、肋膜スペースに入って、心膜と心筋壁に穴を開けなければならない。移植手術の侵襲性の大きさために、大きなリスクがあるとともに、莫大な回復時間が必要となる。このように、症状が深刻な患者は、手術によって循環補助システムを受領しても、十分には健康ではない。
米国予備出願シリアル番号第60/982,322号
この技術領域においては、改良の必要性が継続している。例えば、心臓移植を待っている患者に対して最も多くの利益を与え得るよう、患者に対する移植手術の侵襲性を最小化することによって、循環補助システムに対するアクセス性を大きくする必要がある。より詳細には、少なくとも肋膜スペースに入る必要性を取り除くかあるいは心膜および心筋壁に穴を開ける必要性を取り除くことによって、手術の侵襲性を最小化することが継続して要望されている。さらに、患者に対する利便性を高め得るよう、手術室の中で手術を行うのではなく、心臓外科の研究室内や心臓電気生理学の研究室内で容易に手術を実行することが要望されている。
一実施形態においては、本発明は、患者の心臓から血液を案内するためのカニューレアセンブリに関するものである。カニューレアセンブリは、基端部と、先端部と、これら基端部と先端部との間にわたって延在する管腔と、を有したフレキシブルなカニューレボディを具備している。先端チップが、このフレキシブルなカニューレボディの先端部に対して連結される。第1アンカーが、この先端チップに対して連結されているとともに、収縮状態から拡張状態へと展開され得るよう構成されている。第1アンカーは、拡張状態でもって心臓組織の少なくとも1つの面に対して係合し得るものとされている。
第1アンカーは、フレキシブルなカニューレボディの長手方向中心軸線に対して全体的に直交して延在する複数のストラットを備えることができる。ストラットは、超弾性材料から形成することができる。ストラットが収縮状態とされているときには、ストラットは、フレキシブルなカニューレボディの長手方向中心軸線に対して全体的に平行な状態(すなわち、フレキシブルなカニューレボディの長手方向中心軸線に対して全体的に沿った状態)へと、折り曲げられる。ストラットが拡張状態とされたときには、ストラットは、フレキシブルなカニューレボディの長手方向中心軸線に対して全体的に直交した状態へと、展開される。
カニューレアセンブリの第1アンカーは、収縮状態から拡張状態へと展開可能であるように構成された織物を備えることができる。織物は、拡張状態とされたときには、患者の心臓の少なくとも1つの壁面に対して係合する。
カニューレアセンブリは、カニューレアセンブリ上において第1アンカーよりも基端側に配置された第2アンカーを具備することができる。第2アンカーは、先端向きという方向におけるカニューレアセンブリの移動を阻止し得るように機能する。例示として、第2アンカーは、一実施形態においては、複数のストラットを備えることができる、また、他の実施形態においては、止血カフとすることができる。
本発明の他の例示としての実施形態においては、搬送システムは、カニューレアセンブリと、搬送シースと、を具備している。搬送シースは、フレキシブルなカニューレボディを受領することができる。搬送シースをフレキシブルなカニューレボディに対して相対移動させることにより、第1アンカーおよび第2アンカーの各々を拡張状態へと展開することができる。
本発明のさらに他の例示としての実施形態においては、患者の心臓に対してカニューレアセンブリを固定するための方法が、提供される。この方法においては、心臓の壁を挿通させてフレキシブルなカニューレアセンブリの先端部を導入し、先端部上において第1アンカーを収縮状態から拡張状態へと展開し、これにより、第1アンカーを、心臓壁の両面に対して係合させる。
上記方法においては、第1アンカーの展開に際し、カニューレアセンブリと搬送シースとを相対移動させることができる。搬送シースに対してカニューレアセンブリを移動させるに際しては、搬送シースを基端向きに引っ張ることができる。搬送シースに対してカニューレアセンブリを移動させる他の態様においては、カニューレアセンブリを先端向きに押し込むことができる。
アンカーの展開に際しては、織物部材を、中隔壁の少なくとも一方の面上において展開することができる。
上記方法においては、先端部上の第2アンカーを、収縮状態から拡張状態へと展開することができ、これにより、心臓壁の面とは反対側の面と、拡張状態とされた第2アンカーと、係合させることができる。
上記方法においては、バルーンカテーテルを操作することにより、搬送シースの引き戻し時に、カニューレアセンブリの位置を維持することができる。これに代えて、上記方法においては、制御ワイヤを操作することにより、カニューレアセンブリの基端移動に対して抵抗することができる。
本発明の他の例示としての実施形態においては、循環補助システムが、患者の循環システムを通しての血液の流れを補助する。循環補助システムは、カニューレアセンブリと、カニューレアセンブリ内へと血液を導出するためのポンプと、このポンプを制御し得るコントローラと、を具備している。
ポンプとコントローラとは、無線的な態様で、あるいは、通信ラインを介した態様で、接続することができる。いずれにしても、ポンプおよびコントローラの一方または双方は、埋設可能なものとされる。
コントローラは、メモリデバイスを備えることができる。メモリデバイスは、着脱可能なものとすることができ、ポンプの動作を制御することができる。ポンプは、患者の心拍数に実質的に対応して制御することができる。
本発明の他の例示としての実施形態においては、アンカーガイド部材は、メインボディと、このメインボディの先端部上に配置されたアンカー手段と、を具備している。アンカー手段は、組織に対して係合し得るよう、収縮状態から拡張状態と展開される。
本発明の他の例示としての実施形態においては、組織壁(あるいは、組織バリア)を横断するための方法が、提供される。この方法においては、組織壁(あるいは、組織バリア)内に開口を形成する。そして、開口のところにおいて組織壁の第1面へとバルーンカテーテルを案内し、開口を挿通して組織壁の第2面にまでバルーンカテーテルを前進させ、これにより、開口を押し広げる。
人間の心臓の中隔にアクセスするための例示としての手法を概略的に示す断面図である。 人間の心臓の中隔にアクセスするための例示としての手法を概略的に示す断面図である。 人間の心臓の中隔にアクセスするための例示としての手法を概略的に示す断面図である。 人間の心臓の中隔にアクセスするための例示としての手法を概略的に示す断面図である。 人間の心臓の中隔にアクセスするための例示としての手法を概略的に示す断面図である。 アンカーガイド部材を示す斜視図である。 アンカーガイド部材のコイル端部を、2B−2B線に沿って示す拡大した断面図である。 代替可能な実施形態におけるアンカーガイド部材のアンカー止め特性を示す斜視図である。 代替可能な実施形態におけるアンカーガイド部材のアンカー止め特性を示す斜視図である。 代替可能な実施形態におけるアンカーガイド部材のアンカー止め特性を示す斜視図である。 経皮的中隔横断シースのハブ内へとアンカー止めデバイスを装着するための方法を示す長手方向断面図である。 切開口の上方へと延在しているアンカーガイド部材のファイバを安定化させる手法を概略的に示す図である 切開口の上方へと延在しているアンカーガイド部材のファイバを安定化させる手法を概略的に示す図である 切開口の上方へと延在しているアンカーガイド部材のファイバを安定化させる手法を概略的に示す図である 切開口の上方へと延在しているアンカーガイド部材のファイバを安定化させる手法を概略的に示す図である 人間の心臓の中に中隔横断カニューレアセンブリを埋設するための例示としての方法を概略的に示す断面図である。 中隔横断カニューレアセンブリを備えた搬送デバイスを示す側面図であって、部分的に断面図で図示されている。 図6に図示されたものと同様の代替可能なカテーテルシャフトを示す断面図である。 中隔横断カニューレアセンブリの先端チップの一実施形態を示す斜視図である。 右アンカーのアンカー止め先端と左アンカーのアンカー止め先端とが互いに位置合わせされている実施形態における、中隔横断カニューレを示す横断面図である。 図7Aに示す先端チップと一緒に使用されるアンカーの一実施形態を示す斜視図である。 他の実施形態のアンカーを示す正面図であって、部分的に断面図で示されている。 図8Bに示すアンカーの側面図である。 第1および第2のアンカーを示す正面図であって、拡張された状態で図示されており、さらに、図7Aのカニューレの先端チップに取り付けられた状態で図示されている。 第1および第2のアンカーを示す側面図であって、拡張された状態で図示されており、さらに、カニューレの図示が省略されており、さらに、図8Dにおける8E−8E線に沿って図示されている。 先端導入デバイスを分解して示す斜視図であって、部分的に断面図で示されている。 図9Aの先端導入デバイスを組み立てた状態で示す部分断面図である。 先端導入デバイスによって搬送デバイス内に導入される中隔横断カニューレアセンブリを示す部分断面図である。 先端導入デバイスによって搬送デバイス内に導入される中隔横断カニューレアセンブリを示す部分断面図である。 先端導入デバイスによって搬送デバイス内に導入される中隔横断カニューレアセンブリを示す部分断面図である。 先端導入デバイスによって搬送デバイス内に導入される中隔横断カニューレアセンブリを示す部分断面図である。 搬送デバイスの代替可能な実施形態を示す斜視図である。 図11Aの搬送デバイスの一部を示す長手方向断面図であって、中隔横断カニューレアセンブリの導入を図示している。 中隔横断カニューレアセンブリのアンカーを拡張するための例示としての方法を示す側面図であって、部分的に断面図で示されている。 中隔横断カニューレアセンブリのアンカーを拡張するための例示としての方法を示す側面図であって、部分的に断面図で示されている。 中隔横断カニューレアセンブリのアンカーを拡張するための例示としての方法を示す側面図であって、部分的に断面図で示されている。 中隔横断カニューレアセンブリのアンカーを拡張するための例示としての方法を示す側面図であって、部分的に断面図で示されている。 人間の心臓内に配置された循環補助システムを示す例示としての概略的な断面図である。 本発明の他の実施形態に基づく、中隔横断カニューレアセンブリの先端チップの他の実施形態を示す側面図である。 中隔横断カニューレアセンブリの代替可能な実施形態を示す分解斜視図である。 中隔横断カニューレアセンブリの他の代替可能な実施形態を示す分解斜視図である。 図16Aの中隔横断カニューレアセンブリを、16B−16B線に沿って示す長手方向断面図である。 搬送デバイスの代替可能な実施形態を示す側面図であって、部分的に断面図で示されている。 円錐台形状のシースを備えたような搬送デバイスの他の実施形態の先端部を示す側面図である。 図18Aの実施形態における先端部を示す側面図であり、円錐台形状のシースは、第1アンカーの拡張前であることにより、引っ込められている。
循環補助システムの埋設は、経皮的な中隔横断クロッシング手術によって開始することができる。図1A〜図1Eは、この手術の一実施形態の一部を示している。この場合、心臓104の心房内中隔102を通してアンカーガイド部材を配置する。この方法は、外科医が、患者108の表層性静脈の実質的に近傍のところに一次的な切開口106を形成することによって、開始される。一次的な切開口106のための適切な表層性静脈は、例えば左大腿静脈109または右大腿動脈110といったような、患者の左右の周辺静脈とすることができる、あるいは、当業者に公知であるような他の血管とすることができる。一般的に、一次的な切開口106が、二次的な切開口111よりも下流側に(すなわち、心臓よりも遠位側に)位置していることが好ましい。二次的な切開口111は、適切な表層性静脈の実質的に近傍のところに位置するものであって、例えば右鎖骨下静脈112または頸静脈113または右鎖骨下静脈112と頸静脈113との間の交点といったような周辺静脈とされる、あるいは、当業者に公知であるような他の血管とされる。身体の左側における同様の静脈または位置を、使用することもできる。
下流側の切開口の使用は、下大静脈および上大静脈に対しての心臓および中隔の角度のために、左心房および心房内中隔に対するアクセス性において、より好適なものである。それでも、例えば循環補助システムの移植(埋設)といったようなある種の手術においては、より上流側に配置された切開口を必要とすることもある。その結果、外科医は、詳細に後述するように、まず最初に中隔に対してアクセスし、その後に二次的な切開口へと移行することが有効であることを、見出すことができる。
外科医は、図1Aに示すように、二次的な切開口111から、上大静脈116と右心房117と下大静脈118と右大腿静脈110とを通して、一次的な切開口106にまで、標準的なスネアデバイス114を導くことによって、手術を開始することができる。標準的なスネアデバイス114は、一次的な切開口106と二次的な切開口111との間にわたって延在するボディ120と、このボディ120の先端部に位置したスネアループ121と、を備えることができる。これに代えて、図示されていないものの、スネアループ121は、右大腿静脈110の内部に位置することができ、一次的な切開口106を通過していないものとすることもできる。
外科医は、その後、心房内中隔102にアクセスすることができ、心房内中隔102を横切ることができる。経皮的中隔横断のために使用される適切なデバイスは、経皮的中隔横断シース124を備えた中隔横断アクセス搬送システム122とすることができる。経皮的中隔横断シース124は、先端部125と、基端部126と、それらの間に延在するで広がっている管腔(図示せず)と、経皮的中隔横断シース124の基端部126よりも基端側に配置されたハブ128と、を備えている。経皮的中隔横断シース124の先端部125は、スネアループ121を通して、さらに一次的な切開口106を通して、下大静脈118を通して、右心房117の内部へと、導かれる。
経皮的中隔横断シース124が右心房117内へと導入された後に、内部を通して延在する、ガイドワイヤ130の先端に設けられた中隔横断ニードル(図示せず)が、基端側に位置したハブ128内へとバック導入され、経皮的中隔横断シース124の管腔を通して、右心房117の内部へと、導入される。中隔横断ニードル(図示せず)は、心房内中隔102を穿刺し、これにより、ガイドワイヤ130を左心房132内へと導入することを可能とする。経皮的中隔横断シース124の先端部125は、中隔横断ニードルを超えて進められ、心房内中隔102の穿孔を通して、左心房132内へと進められる。経皮的中隔横断シース124のこの前進は、オブチュレータ134を使用することによって、行うことができる。しかしながら、この手法に限定されるものではない。
経皮的中隔横断シース124の先端部125が左心房132の内部へと導入された後に、中隔横断ニードル(図示せず)付きのガイドワイヤ130が、完全に除去され(図1B参照)、経皮的中隔横断シース124だけが、左心房132の中に残される。ここで、中隔横断アクセス搬送システム122が、詳細に後述するように、本発明の一実施形態によるアンカーガイド部材を受領することとなる。
一般に、アンカーガイド部材は、ボディ部を備え、ボディ部は、基端部と先端部とを有している。そして、先端部が、アンカーを有している。詳細に後述するように、追加的な特徴点を有することができる。
図2Aおよび図2Bに示すように、アンカーガイド部材のボディ部は、ワイヤ138として構成することができる。ワイヤ138は、内部コア140と、このコアを包囲し得るコイル142および/またはポリマー製ジャケット(図示せず)と、を有している。コアワイヤ140は、超弾性材料(例えば、ニチノール(登録商標)、すなわち、NiTi)から形成されるものであって、その直径は、ワイヤ138の長さ全体にわたって、およそ0.127mm〜およそ0.254mmとされる。所望のフレキシブルさに応じて、コアワイヤ140は、テーパー形状や段付き形状のものとすることができる(すなわち、テーパーが大きくなるほど、フレキシブルさが増大する)。コイル142は、例えばステンレス鋼またはプラチナといったような金属材料製の密なピッチのコイルとして形成することができ、円形のまたは矩形の横断面形状のものとすることができ、さらに、その実効直径は、およそ0.0254mm〜およそ0.127mmとすることができる。典型的には、ワイヤ138の全体的な長さは、およそ30cm〜およそ300cmという範囲とすることができる。そのような長さは、心臓と切開口との間の距離に依存する。この構成は、後述するように、経皮的中隔横断シース内を通して外科医がアンカーガイド部材を操作することを補助し得るだけのフレキシブルさを提供する。
コイル142およびコアワイヤ140は、図2Bに示すように、基端部144のところにおいて、端部半径145によって、レーザー溶着プロセスによりまたは溶接技術によりまたは他の公知技術により、コイル142とコアワイヤ140とを連結することによって、互いに組み付けることができる。コイル142とコアワイヤ140とを連結した後に、ワイヤ138を、例えばポリエチレンまたはフッ素系ポリマーといったようなポリマー材料(図示せず)によってコーティングすることができる。これにより、ワイヤ138上にわたって同軸的に移動することとなる外科デバイスに対しての、ワイヤ138の移動性を、改良することができる。
再び図2Aに戻ると、ワイヤ138の先端部146が、直線部分として図示されている。そして、先端部146は、コアワイヤ材料の延長部分とすることができる。先端部146は、必要に応じて予成形することによって、剛直な領域を提供する。これにより、後述するように、同軸的に導入されるデバイスを支持し得るとともに、ボディ部とアンカーとの間の移行部分を支持することができる。先端部146は、必要であればまたは所望であれば、およそ1cm〜およそ10cmという長さとされる。
アンカーガイド部材は、ボディ部の先端のところに、アンカーを備えている。アンカーは多様な構成のものとし得るけれども、ここでは、3つの構成について詳細に説明する。すなわち、二重ベンド160(図2A)、複数のストラット150(図2Cおよび図2D)、および、ループ162(図2E)。
図2Aの二重ベンド160は、ワイヤ138の先端部146のところに配置された第1および第2の湾曲部分164,166を有することができる。第1および第2の湾曲部分164,166は、互いに反対側に位置することができる、すなわち、実質的に180°だけ離間して位置することができる。これにより、中隔(図示せず)に当接して配置された際に、負荷耐性を最適化することができる。端部168は、二重ベンド160の位置から基端向きに延在することができる。ワイヤ138の先端部146は、二重ベンド160の基端部170に対して、例えば溶接または接着といったような標準的な連結プロセスによって、固定される。必要であれば、端部168を基端部170に対して固定するために、薄いポリマー製スリーブ(図示せず)を、付設することができる。
図2Aの二重ベンド160は、コアワイヤ材料の二次的形成プロセスによって、ワイヤ138の先端部146に形成することができる。二重ベンド160は、ボディ部の延長部分である。これに代えて、二重ベンド160は、同様の材料から個別的な部材として形成することができ、その後、二重ベンド160の基端部170を、溶接または接着によって、ワイヤ138の先端部146に対して取り付けることができる。
図2Cにおいては、アンカーは、複数のストラット150として図示されている。一般に、複数のストラット150は、中心軸線に対して実質的に直交して延在している。この場合、中心軸線は、ボディ部(後述するように、ファイバ148として図示されている)によって表されている。4つのストラット150が図示されているけれども、この数は、限定されるものではない。そうではなく、2つのストラット150や、あるいは、6個のストラット150や、あるいは、多い場合には8個のストラット150を、特定の外科医の要望や好みに応じて、必要とすることを想定することができる。ワイヤストック材料をソフトなものとする目的で、各ストラット150の先端部に対して、コイル(図示せず)を追加することができる。あるいはこれに代えて、ストラット150を、ポリマーによってディップコーティングすることができる。複数のストラット150の各々は、例えばNiTiまたはMP35Nといったような超弾性材料からなるフラットなシートストックを原料として、所望の形状に形成することができる。超弾性材料であることのために、複数のストラット150の各々を、中心軸線に対して平行な状態にまで折り曲げることができる、および/または、中心軸線に対して平行な状態に維持することができる。しかしながら、そのような平行な状態は、図示されていない。解放後には、複数のストラット150は、拡張された状態(図2C)へと自動的に突発変形することとなる。ここで、拡張された状態は、中心軸線に対して直交した状態である。あるいはこれに代えて、複数のストラット150の各々は、所望の材料からなるワイヤストックを原料として、所望の形状へと形成される。複数のストラット150の各々は、その厚さを、およそ0.13mm〜およそ0.25mmとすることができ、その長さを、およそ0.025mm〜およそ0.51mmとすることができる。形成後に、複数のストラット150の各々は、例えば電解研磨といったような二次的プロセスを受けることができ、これにより、所望の湾曲を形成するに際して生成した荒いエッジを除去することができる。
さらに図2Cに示すように、複数のストラット150は、ファイバ148に対して取り付けられている。ファイバ148は、例えばポリプロピレン(例えばエッチングされたポリテトラフルオロエチレン;ePTFE)といったような標準的な縫合材料から形成することができる。ファイバ148が、ガイドワイヤとして機能し得るに適切な剛直さレベルを有していないことのために、アンカーマグネット152が設けられている。アンカーマグネット152は、詳細に後述するように、ファイバ148上に補強構造を取り付けるための手段を提供する。アンカーマグネット152の外径は、従来のガイドワイヤの直径(すなわち、一般に、およそ0.127mm〜およそ6.35mm)とほぼ同等のものとされ、アンカーマグネット152の全体的な長さは、アンカーマグネット152が心房内中隔102(図1A)に沿って延在した際に、アンカーマグネット152の基端部154が右心房117(図1A)の内部に位置することとなりなおかつ複数のストラット150(または他のアンカー)が左心房132(図1A)の内部に位置することとなるような、ものとされている。一般に、アンカーマグネットの長さは、およそ1mm〜およそ5mmという範囲のものであって、この長さは、様々な中隔厚さに適合するに際して、十分なものである。ファイバ148は、アンカーマグネット152の内径部分(図示せず)を挿通して延在し、さらに、複数のストラット150の中央部分155を挿通して延在している。ファイバ148は、溶接または他の手段によって、先端部156のところに固定される。
図2Dは、代替可能な実施形態を示している。この代替可能な実施形態においては、例えばNiTiから形成されたものといったようなフレキシブルなワイヤ157が、ハブ158に対して溶接されている。ハブ158は、例えば、位置決めのための放射線不透過性材料から形成されている。フレキシブルなワイヤ157は、例えば溶液に浸漬するといったような手法によって、摩擦係数を低減するに際して好適であるような、テフロン(登録商標)層または他のポリマー層を有することができる。フレキシブルなワイヤ157の基端部(図示せず)は、その構成を、図2Bにおけるコイル142およびコアワイヤ140と同様のものとすることができる。中央に位置した長手方向軸線に対して実質的に直交して延在する複数のストラット150は、ハブ158上に溶接されている。特に図示されていないけれども、複数のストラット150の各々は、図2Bにおけるボディと同様に構成されたようなスプリングコイルと端部半径とを、各先端部に有することができる。さらに、複数のストラット150の各々は、複数のストラット150の各々の外方端部がハブの近傍に位置した内方端部と比較して基端側に位置するような、湾曲を有することができる。
図2Eは、アンカーの第3実施形態を示している。この実施形態においては、アンカーは、特に、ループ162とされている。ループ162は、先端部172と、基端部(図示せず)と、を有している。ループ162の形成は、熱処理プロセスによって行うことができる。ループ162の先端部172は、図2Aにおけるワイヤの場合と構成および材質において同様であるような、コアとコイルとからなるアセンブリですることができる。これにより、先端部172の剛直さを増大させることができる。このことは、外科医によるデバイスの操作を補助する。ここで、先端部172の長さは、ループ162の所望の形状に応じて、およそ1cm〜およそ5cmという範囲とすることができる。つまり、『直線的な』形状が要望された場合には、およそ1cmという長さを適切なものとすることができる。しかしながら、『j』字形状や他の形状の場合には、少なくとも5cmが必要であるかもしれない。
アンカーは、使用される実施形態に関係なく、アンカーの放射線不透過性を変化させ得るよう、白金または白金イリジウムまたはステンレス鋼から形成された部分を、さらに備えることができる。例えば白金イリジウムやステンレス鋼やタングステンまたはタンタルといったような放射線不透過性の材料により、例えばX線やリアルタイム蛍光透視や心臓内反響心拍動記録器といったような非侵襲性のデバイスによって、生体内におけるデバイスを遠隔的に可視化することができる。
詳細について上述した例示としてのアンカーガイド部材に関し、アンカーガイド部材の挿入方法について、図1B〜図1Dを参照してさらに説明する。これらの図は、複数のストラット150を有したファイバ148として特に例示されたアンカーガイド部材を図示しているけれども、例えば上述したボディ部および/またはアンカーに関して上述したような様々な実施形態といったような他の実施形態であっても適切であることは、理解されるであろう。
図1Bは、導入チューブ174を介してハブ128内へと導入される複数のストラット150を示している。導入チューブ174(詳細については図3を参照されたい)は、複数のストラット150を、拡張状態(仮想線で示されている)から、中心軸線(上述した)に対して実質的に平行な状態へと、偏向させる。導入チューブ174は、また、ハブ128内において止血バルブ(Oリング175として示されている)を開けるための開放機構として機能することもできる。操作時には、複数のストラット150は、導入チューブ174の基端部のところに配置される。導入チューブ174を動かないように保持しつつ、導入チューブ174内へと複数のストラット150を進めることにより、複数のストラット150は、偏向することとなる。これにより、アンカーが偏向されて、導入チューブ174内へと進入する。ファイバ148が非剛直性のために、必要であれば、ストラット150の前進に際して、押込チューブ176を使用することができる。その場合、押込チューブ176の先端部は、アンカーマグネット152を押圧し、それによって、複数のストラット150を、導入チューブ174内へと前進させ、さらに、経皮的中隔横断シース124(図1B)内を通して前進させ、そして最終的には、後述するように、左心房132(図1B)内へと前進させる。構成において、押込チューブは、この押込チューブ内にわたってファイバ148を挿通させ得るよう、中空円筒構造とすることができる。場合によっては、押込チューブ176は、図1Bの場合のように、ポリマー材料または金属材料のいずれかから形成された中実円柱構造として構成することもできる。
操作時には、図1Bおよび図1Cから理解されるように、複数のストラット150は、押込チューブ176によって経皮的中隔横断シース124の管腔を通して進められ、そして、複数のストラット150は、経皮的中隔横断シース124の先端部125から導出され、それによって、左心房132内へと進入する。押込チューブ176による前進操作をさらに継続することにより、複数のストラット150の各々は、経皮的中隔横断シース124を超えて前進し、これにより、複数のストラット150の各々は、中心軸線(上述した)に対して平行な状態から、中心軸線に対して直交した状態へと、拡張(あるいは、延出、あるいは、展開)される。
図1Cに示すように、複数のストラット150が左心房132内において拡張された後には、外科医は、経皮的中隔横断シース124と押込チューブ176とを、一次的な切開口106から引っ込めることができ、これにより、複数のストラット150を左心房132内の所定位置に残すことができる。この様子は、図1Dに示されている。ファイバ148の基端部(図示せず)を少し引っ込めることにより、左心房132内において複数のストラット150が引っ張られ、これにより、複数のストラット150が、左心房132内において心房内中隔102に対して接触することとなる。その場合、ファイバ148は、一次的な切開口106から、スネアループ121を挿通しつつ、延在している。その後、スネアループ121を移動させることができ、これにより、ファイバ148を、一次的な切開口106から、二次的な切開口111へと、移動させることができる。
図1Eは、外科医がスネアデバイス114を引っ張り始めた際のスネアループ121の様子を示している。その際、ファイバ148は、一次的な切開口106から二次的な切開口111へと移行する。複数のストラット150は、左心房132内において心房内中隔102に対して固定されており、アンカーガイド部材が心房内中隔102から移動することに対して抵抗する。スネアデバイス114を引っ込めることより、ファイバ148の脱出部分190が形成される。この際、基端部180は、一次的な切開口106を超えて延出している。いくつかの実施形態においては、スネアループ121を、ファイバ148の基端部180の周囲に対してロックすることができる。
図1Eは、スネアデバイス114の引っ張り(すなわち、引き込み)を継続した様子を示している。これにより、スネアループ121(仮想線で示されている)とファイバ148(仮想線で示されている)のループ部分とは、二次的な切開口111から導出されて外部に延在している。ファイバ148の基端部180は、一次的な切開口106を超えて延在している。ファイバ148のループ部分は、このループ部分からアンカーへと延在した第1側部191と、このループ部分からファイバの基端部180へと延在した第2側部191bと、を有している。その場合、外科医は、ファイバ148のループ部分の第1側部191aと第2側部191bとの一方または双方をわずかに引っ張ることができる。これにより、どちらがアンカーに繋がっているのかを決定することができる。つまり、第2側部191bが引っ張られた場合には、移動を、基端部180のところにおいて視覚的に検出することができる。それとは逆に、第1側部191aが引っ張られた場合には、移動は、検出されない。このようにして、外科医は、第1側部191aに対して過度の力を不注意に印加することがない。これにより、アンカーを心房内中隔102を挿通させて引っ張ってしまうようなことは、起こらない。
アンカーガイド部材の基端部が二次的な切開口から延出した状態で、以下のような経皮的中隔横断手術を行うことができる。しかしながら、上述したように、ファイバ148は、ファイバ148上にわたって同軸的に外科手術デバイスの位置決めを支持し得るような十分な剛直さを有していないかもしれない。よって、後述するような例えばオーバーワイヤアセンブリといったような補強構造を使用することにより、ファイバ148の剛直さを増大させる必要があるかもしれない。
図4Aは、アンカーガイド部材の強度を増大させるためのオーバーワイヤアセンブリ192を示している。オーバーワイヤアセンブリ192は、先端に配置されたマグネット196を有したボディ194を備えている。ボディ194は、ファイバ148の周縁上に配置されており、これにより、増大した剛直さを提供することができる。ボディ194は、ポリマー材料(例えば、ポリイミドまたはポリアミド)、あるいは、金属材料(例えば、ステンレス鋼またはNiTi)から形成することができる。ポリマー材料が使用される場合には、ポリマー材料の外面を、例えば滑り性コーティングといったように、表面の摩擦係数を低減させる材料によってさらにコーティングすることができる。金属材料が使用される場合には、ボディ194は、円形ワイヤまたはフラットワイヤからなる連続コイルとすることができる、あるいは、ボディ194の先端部に向けた螺旋レーザーカットを有したハイポチューブとすることができる。
マグネット196は、複数のストラット150のところにおいて、オーバーワイヤアセンブリ192のボディ194をアンカーのマグネット152に対して取り付けるように、機能することができる。よって、マグネット196は、上述したようなアンカーマグネット152と同様の材質から形成される。しかしながら、マグネット196は、アンカーマグネット152とは逆の磁極を有している。これにより、マグネット196とアンカーマグネット152とをより容易に結合させることができる。マグネット196は、溶接または接着剤または他の適切な手段によって、ボディ194の先端部に対して固定することができる。
さらに図4Aには、ファイバ捕獲デバイス198が示されている。ファイバ捕獲デバイス198は、ワイヤ199と、基端部に配置されたハブ200と、先端に配置されたループ202と、を備えている。ファイバ捕獲デバイス198は、オーバーワイヤアセンブリ192と協働して使用される。操作時には、ループ202は、ファイバ148がボディ194を挿通するようにファイバ148を糸通しするためのニードルとして、機能することができる。しかしながら、この手法については、詳細に後述する。ワイヤ199とループ202とは、標準的なスネアデバイスの材料と同様に、ワイヤ材料から形成することができる。ハブ200は、ファイバ捕獲デバイス198を操作し得るような、なおかつ、ファイバ捕獲デバイス198の基端部がボディ194内へと進入し得ないような、様々な構成とすることができる。ワイヤ199とループ202とは、図示されているようにループ202がマグネット196を超えて延在しているようにして、ボディ194へと予め導入しておくことができる。
操作時には、図4Aおよび図4Bに示すように、ファイバ148の基端部180が、ファイバ捕獲デバイス198のループ202を挿通した状態で、二次的な切開口182から延出されている。図4Bに示すように、その後、ファイバ捕獲デバイス198のハブ200が、ボディ194から離間する向きに引っ張られる。これにより、ループ202が、ファイバ148と一緒に、ボディ194の管腔を挿通して引っ張られる。その後、ファイバ捕獲デバイス198が、ボディ194から完全に取り外される。これにより、ファイバ148がボディ194から基端向きに延出するようになる。
さらに、図4Cに示すように、ファイバ148にかかる張力を外科医が維持した状態で、なおかつ、複数のストラット150が左心房132内に配置された状態で、ボディ194を、ファイバ148上にわたって、前進させることができる。ボディ194とマグネット196とが心房内中隔102に接近した際には、マグネット196とアンカーマグネット152とが、磁気的に結合することとなる。これにより、追加的なデバイスをオーバーワイヤアセンブリ192上にわたって前進させるための安定な連続プラットホームが形成される。他の実施形態においては、アンカーマグネット152は、さらに、リードイン部材(あるいは、引込部材、あるいは、導入部材)(図示せず)を備えるむことができる。リードイン部材は、アンカーマグネット152とマグネット196との間の適切な位置決めと結合とを確実なものとする段部として、機能する。
図4Cに示すように、オーバーワイヤアセンブリ192の最終的な位置決めのために、一方向性ファイバクリップ204を、ファイバ148の基端部180上へと導入する。一方向性ファイバクリップ204は、ファイバ148の基端部180がオーバーワイヤアセンブリ192のボディ194内へと再入することを防止するためのものであり、アンカーマグネット152とマグネット196との間に、すなわちファイバ148に沿って、張力が維持されることを確保するためのものである。ファイバクリップ204がボディ194に対して接触した後には、ファイバクリップ204が、閉じられて固定され、ファイバ148の基端部180のうちの、ファイバクリップ204から基端側に延出された部分が、カットされる。
その後、、図4Dに示すように、ファイバクリップ204が付設されたボディ194は、任意の適切な外科手術デバイスを同軸的に受領するための待受状態となる。例えば、中隔横断カニューレデバイスが、ファイバクリップ204上にわたって同軸的に配置され、中隔横断カニューレデバイスは、二次的な切開口182の内部へとボディ194に沿って進むことができ、さらに右鎖骨下静脈112内へと、さらに上大静脈116内へと、そしてさらには心臓104の右心房11内へと、進むことができる。
アンカーガイド部材を案内する方法に関し、ファイバを使用した手法について詳細に図示して説明したけれども、ワイヤも使用可能であることは、容易に理解されるであろう。同様に、複数のストラットを使用した手法について詳細に図示して説明したけれども、ループまたは二重ベンドまたは他のアンカーを、複数のストラットに代えて、延出(または、展開)させ得ることは、容易に理解されるであろう。
詳細に図示していないけれども、外科医は、一次的な切開口から二次的な切開口へとアンカーガイド部材を移行させることなく、一次的な切開口からの外科手術を継続することができる。その場合には、スネアデバイスが使用されることはない。
さらに、外科医は、一次的な切開口(あるいは、一次的な切開サイト)と二次的な切開口(あるいは、二次的な切開サイト)との双方を形成する必要なくなおかつスネアデバイスを使用する必要なく、単一の切開サイトから心房内中隔へと直接的にアクセスすることができる。その場合、単一の切開サイトは、上述したように、二次的な切開サイトの実質的に近傍位置に配置される。外科医は、単一の切開サイト内へと、標準的なガイドワイヤ、オブチュレータ、および、操縦可能なシースを、操縦可能なシースのステアリングワイヤを使用することにより、外科医は、アセンブリを、右鎖骨下静脈を通して、さらに上大静脈を通して、さらには右心房内へと、案内することができる。右心房内へと到達した際に、外科医は、標準的なガイドワイヤを、中隔を横断して左心房内へと案内する。
最後に、いくつかの状況においては、外科医は、例えばオーバーワイヤアセンブリといったような補強構造を使用するよりはむしろ、外科手術を続行する前に、アンカーガイド部材を標準的なガイドワイヤへと交換することを要望するかもしれない。その観点からは、外科医は、二次的な切開口を通してシースを挿入し、その後、シースを、右心房にまで案内し、さらに中隔を横断させて、さらには左心房内へと案内する。シースを動かさない状態で、アンカーガイド部材のボディ部を引っ張ることにより、外科医は、アンカーを、シースの管腔内へと収縮状態で引き込むことができる。シースを左心房内における適所に維持した状態で、アンカーガイド部材のボディ部をさらに引っ張ることにより、アンカーガイド部材を二次的な切開口から取り出すことができる。外科医は、その後、シースに沿って左心房内へと標準的なガイドワイヤを挿入することができる。ガイドワイヤが左心房内に位置したことを確認した後に、外科医は、二次的な切開口からシースを取り外すことができる。
中隔に対するアクセスを確保した後に、循環補助システムのための中隔横断カニューレアセンブリの埋設手術は、図5に示す方法に従って進行することができる。図5においては、アンカーガイド部材は、ループ162とワイヤ138とからなるものとして図示されている。しかしながら、上述した様々なアンカーガイド部材の中の任意のものを使用し得ることは、理解されるであろう。
図5に示すように、中隔横断カニューレアセンブリ(図示せず)は、搬送デバイス208を介して、ワイヤ138上へと同軸的に導入され、そして、二次的な切開口111内へと、さらに、右鎖骨下静脈112内へと、さらに、上大静脈116内へと、さらには、右心房117内へと、導入される。搬送デバイス208は、詳細に後述するように、搬送シース210内に包含されつつ、ワイヤ138に沿って、心房内中隔102へと、中隔横断カニューレアセンブリを案内するように、機能することができる。
図5に示すように、そして図6においてより詳細に示すように、搬送デバイス208は、搬送シース210と、この搬送シース210の基端部に対して連結されたハブ212と、を備えている。搬送シース210は、図6においては一重壁からなる構造として図示されているけれども、好ましくは、薄い3層壁からなる構造として形成される。外層は、ポリウレタン、ナイロン−11、ナイロン−12、または、PEBAXから形成することができ;内層は、ePTFE、ウレタン、または、ヒドロゲルコーティングされたナイロンからなるライナーから形成することができ;そして、中間層は、搬送シースに対して構造的安定性を提供し得るよう、例えばステンレス鋼ワイヤまたはニチノール(登録商標)またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)ファイバといったような編込材料から形成することができる。内層すなわち内部ライナーは、押出加工することができ、マンドレル上に配置することができ、そして、その上に、中間層を、さらにその上に、外層を、順次的に形成することができる。これに代えて、内層上に、中間層と外層とを順次的に配置することができる。その後、ポリウレタンが、アセンブリの全体の上に配置され、そして、安定性のためにチューブ上において熱収縮される。あるいはこれに代えて、搬送シース210は、リフロープロセスによってラミネートすることができる。場合によっては、搬送シース210の周囲に、超弾性コイル214を設けることができ、これにより、搬送シース210の剛直さ増大させることができる。あるいはこれに代えて、搬送シース210の周囲に、金属的な編込体(図示せず)を設けることができる。超弾性コイル214の周囲に、ポリマー層215を配置することができ、これにより、血管ネットワークの中を搬送シース210が移動する際の摩擦を低減させることができる。また、搬送デバイス208に、例えばHYDROMED(登録商標)またはポリアミドといったような滑り性材料を設けることができ、これにより、搬送デバイス208の中を中隔横断カニューレアセンブリが移動する際の摩擦を低減させることができる。
ハブ212は、搬送シース210の基端部に対して、接着によりまたはって溶接によりまたは他の手段により、取り付けられている。ハブ212は、一般的に、Y字形状のコネクタ216に対する取付手段を備えている。Y字形状のコネクタ216は、メインポート218を介して、例えばバルーンカテーテル(下記参照)といったような他の外科手術器具を受領することができ、なおかつ、外科手術時に体液の逆流を防止することができる。サイドポート220は、バルブ222(図5)を介しての、制限的な流体アクセスを可能とする。図示していないけれども、ハブ212には、体液の逆流を防止するための任意の適切な止血シール手段を付設することができる。そのような手段は、図示のようなY字形状のコネクタに限定されるものではない。
図6を参照することにより、搬送デバイス208および中隔横断カニューレアセンブリ224について、より詳細に説明する。搬送デバイス208は、循環補助システムに関するその後の操作を可能とし得るよう、心房内中隔を挿通して、中隔横断カニューレアセンブリ224を搬送する。中隔横断カニューレアセンブリ224は、フレキシブルなカニューレボディ226と、このフレキシブルなカニューレボディ226の先端部に対して連結された先端チップ228と、この先端チップ228に対して連結された第1アンカー230および第2アンカー232と、を備えている。各アンカー230,232は、複数のストラット234を備えて構成されている。図示されているように、第2アンカー232は、さらに、ストラット234上に配置された多孔性ポリマー構造236を備えている。適切に埋設された際には、中隔横断カニューレアセンブリ224の全体は、心臓の左心房から埋設ポンプへとさらには血管ネットワークへと、酸素付与された血液を流すための分路(シャント)を形成することとなる。
中隔横断カニューレアセンブリ224の形成に際しては、好ましくは、フレキシブルなカニューレボディ226の壁は、生体に対して耐性を有したデュロメータ硬度の小さな熱可塑性のまたは熱硬化性のエラストマー材料から設計される。より詳細には、この材料は、押出成形されたような脂肪族のポリカーボネートベースのポリウレタン;脂肪族のポリエーテルポリウレタン;芳香族のポリエーテルポリウレタン;芳香族のポリカーボネートベースのポリウレタン;シリコーンによって修飾されたポリウレタン;または、シリコーン、を備えることができる。成形プロセスに先立って、抗菌剤を、フレキシブルなカニューレボディ材料の中に含有させることができ、これにより、バイオフィルムの存在を効果的に低減または除去することができ、さらに、感染への可能性を低減させることができる。あるいはこれに代えて、成形プロセスの終了後に、抗菌剤を、フレキシブルなカニューレボディ226の表面に対して適用することができる。また、詳細には図示していないけれども、フレキシブルなカニューレボディ226は、複数の層を有するものとして、構成することができる。
フレキシブルなカニューレボディ226が適切に形成された後に、フレキシブルなカニューレボディ226は、所望の長さにカットされる。基端部227および先端部229は、フレキシブルなカニューレボディ226の他の部分と比較して、およそ2倍の厚さのものとして構成することができる。これにより、フレキシブルなカニューレボディ226を循環補助システムのポンプに対して連結することを補助することができ、また、フレキシブルなカニューレボディ226を先端チップ228に対して連結することを補助することができる。先端部の厚さおよび基端部の厚さは、他の厚さとすることができる。それら厚さは、搬送シース210の内径に制限される。また、フレキシブルなカニューレボディ226のより厚い基端部227は、フレキシブルなカニューレボディ226と搬送シース210との間のスペースを閉塞することを補助することができる。これにより、バルーンカテーテルがバック導入される際には、バルーンカテーテルは、搬送シース210とフレキシブルなカニューレボディ226との間のスペースへと移動することができない。あるいはこれに代えて、基端部227は、フレキシブルなカニューレボディ226を循環補助システムのポンプに対して連結させ得るようフレア形状とすることができ、先端部229は、フレキシブルなカニューレボディ226を先端チップ228に対して連結させ得るようフレア形状とすることができる。
いくつかの実施形態においては、滑り性のコーティングまたは層を、フレキシブルなカニューレボディ226の外面上に、設けることができる。そのような滑り性の層は、フレキシブルなカニューレボディ226が搬送デバイス208に対して移動することを補助する。そのような層のための適切な材料は、ePTFE、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリビニリデンジフルオライド(PVDF)、高密度ポリエチレン(HDPE)、PEBAX、あるいは、HYDROMED(登録商標)と同様の滑り性のコーティングによってコーティングされたポリアミド材料、とすることができる。
再び図6を参照すると、バルーンカテーテル238が、中隔横断カニューレアセンブリ224を埋設する際に、搬送デバイス208と一緒に使用されるものとして、図示されている。この方法において使用するためのバルーンカテーテル238は、ナイロン−11、ナイロン−12、ポリウレタン、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、PEBAX、あるいは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、といったような、ソフトなまたは非ソフトな材料から形成されたバルーン240を備えている。バルーン240は、カテーテルシャフト242の先端部に対して連結されている。カテーテルシャフト242は、バルーン240と同じ材料から形成することも、また、バルーン240とは異なる材料から形成することも、できる。カテーテルシャフト242に対してのバルーン240の連結は、熱接着によって、接着剤によって、溶媒によって、あるいは、共有結合によって、行うことができる。Y字形状のコネクタバルブ244は、カテーテルシャフト242の基端部に設けることができる。Y字形状のコネクタバルブ244は、フレキシブルなカテーテルシャフト242と剛直なY字形状のコネクタバルブ244との間の移行のために、歪み緩和形状部分(ストレインレリーフ)246を備えている。Y字形状のコネクタバルブ244は、メインポート248とサイドポート250とを備えることができる。ここで、サイドポート250は、バルーン240を膨張または収縮させるためのストップコック(図示せず)を有することができる。マーカーバンド251を、バルーン240を生体内において位置合わせおよび位置決めし得るよう、カテーテルシャフト242の先端部に設けることができる。
いくつかの実施形態においては、例えば図6Aに示す代替可能な横断面といったようなものにおいては、バルーンカテーテルシャフト242aは、さらに、バルーン240を操縦するための少なくとも1つのステアリングワイヤ253を受領した少なくとも1つの管腔252を備えることができる。少なくとも1つのステアリングワイヤ253は、先端部(図示せず)から、バルーン240(図6)内を通して、さらに管腔252を通して、Y字形状のコネクタバルブ244に対して付設されたステアリング機構(図示せず)にまで、延在することとなる。ステアリング機構は、スライド部材(図示せず)を備えている。スライド部材(図示せず)は、ステアリングワイヤを引っ張るように機能する。これにより、バルーン240の先端部を横方向に偏向させることができる。スライド部材による力の解除後には、バルーン240は、偏向前の状態へと復帰することとなる。バルーンカテーテル238は、さらに、バルーン240を膨張または収縮させる流体を供給するための膨張管腔255を備えている。
さて、図7Aを参照して、中隔横断カニューレアセンブリの先端チップ228について、より詳細に説明する。一般に、先端チップ228は、基端部228aと、中間部228bと、先端部228cと、を有している。開口254が、基端部228aと中間部228bと先端部228cとを貫通して延在しており、左心房とフレキシブルなカニューレボディ226(図6)との間の流体連通を提供している。好ましい実施形態においては、基端部228aと中間部228bと先端部228cとは、標準的な回転プロセスによってまたはワイヤ放電加工(EDM)プロセスによってまたは他の機械加工プロセスによって、例えばTiAl 6Va EL 1といったようなチタン合金から形成される。
さらに図7Aに示すように、先端チップ228の先端部228cは、流体の引きずり抵抗を低減させ得るような形状のものとすることができる。しかしながら、先端チップ228は、図示された特定の形状に限定されるものではない。同様に、基端部228aは、流体的な要求に応じた形状のものとすることができ、なおかつ、フレキシブルなカニューレボディと先端チップ228との間に連結に適した形状のものとすることができる。
図7Aおよび図7Bを参照して説明を続けると、先端チップ228は、いくつかの理由のために、さらに、1つまたは複数のリング256を備えることができる。これらリング256は、アンカー230,232に対して係合し得るように(図7B参照)、機能することができる。ここで、リング256は、先端チップ228に対してアンカー230,232を固定し得るよう、クランプ258(図7B)と一緒に機能することができる。さらに、リングを使用することにより、アンカー230,232を着座させることができる。リングは、キー溝の形状とすることができ、これにより、アンカーの向きを維持することができる。適切なクランプ258は、図示のような構成のものとすることができる、あるいは、他の構成のものとすることができる。例えば、限定するものではないけれども、クランプ258は、スエージタイプのクランプ、または、ひだ(クリンプ)タイプのクランプ、とすることができる。これに代えて、クランプ258は、接着剤によってまたは溶接によってまたは結び付けることによって、先端チップ228に対して取り付けることができる。先端チップ228は、さらに、先端チップ228の基端部228aのところに、1つまたは複数のの逆棘260を備えることができる。逆棘260は、先端チップ228からのフレキシブルなカニューレボディ226(図6)の望ましくない逸脱に対しての抵抗性を提供する。
構成において、リング256と逆棘260とは、有利には、先端チップ228の一部として一体成形することができる。あるいはこれに代えて、先端チップ228の形成後に、リング256を、スエージ加工によってまたはクリンプ加工によって、所定位置に形成することができる。いくつかの実施形態においては、リング256は、付加的に、放射線不透過性材料から形成することができる。これにより、例えば、中隔横断カニューレアセンブリ224(図6)の位置決めを補助することができる。あるいはこれに代えて、リング256の近傍位置に、個別部材とされた放射線不透過性バンド(図示せず)を設けることができる。
さて、図8A〜図8Eを参照して、中隔横断カニューレアセンブリのアンカー230,232の細部につき、以下において詳細に説明する。特に図8Aに示すように、各々のアンカー230,232は、中央リング262を起点として延出された複数のストラット234を有している。複数のストラット234と中央リング262とは、超弾性材料からなる単一ピースを原材料として、単一部材として、エッチングにより形成することができる。これにより、アンカー230,232の各々のための内部支持構造を形成することができる。あるいはこれに代えて、例えば溶接または他の手段によって、各ストラット234を、別部材として製造された中央リング262に対して、恒久的に固定することができる。4つのストラット234が各アンカー230,232に関して図示されているけれども、この数に限定されるものではないことは、理解されるであろう。むしろ、実施形態によっては、特定の外科医の要求や性能に応じて、より少数のあるいはより多数のストラット234を使用することが、想定される。少なくとも3つのストラットを設けることにより、埋設された先端チップ228(図7B)の安定性をより大きなものとすることができる。
ストラット234およびリング262は、フラットなシート材料を原材料として部材を化学的にエッチングすることによって、さらに、エッチング形成された部材を電解研磨することにより、形成時に生成された起伏エッジを除去することによって、さらに、部材を超弾性状態まで加熱することによって、超弾性NiTi材料から少なくとも部分的に形成することができる。好ましい材料が特に記載されるけれども、他の適切な生体適合性の非ソフト(non-compliant)なフレキシブルな材料であれば、先端チップまたはアンカーとして、十分である。
図8Bは、多孔性ポリマー構造236とされたアンカー230,232を、さらに詳細に示している。機能という観点から、多孔性ポリマー構造236は、複数のストラット234の場合と比較して、中隔(図示せず)に対して係合するための、より大きな表面を提供する。さらに、多孔性ポリマー構造236は、組織内方成長を可能とする。組織内方成長においては、中隔からの組織が、多孔性ポリマー構造236の内部へと成長することができて、多孔性ポリマー構造236の内部に埋め込まれることができる。これにより、より大きな構造的安定性と密封能力とが提供される。アンカー230,232の一方または双方が多孔性ポリマー構造236を備え得るけれども、一般的には、右心房(図示せず)内において中隔(図示せず)に沿って係合することとなる第2アンカー232だけが、多孔性ポリマー構造236を備えていることが好ましい。そのような構成は、右心房の容積が左心房の容積よりも大きいことのために、好ましい。しかしながら、本発明の範囲内においては、そのような構成に限定されるものではない。
多孔性ポリマー構造236のための適切な材料は、限定するものではないけれども、ポリエステルモノフィラメントヤーンまたはポリエステルマルチフィラメントヤーン;ePTFEモノフィラメントヤーンまたはePTFEマルチフィラメントヤーン;あるいは、フッ化ポリオレフィンファイバまたはフッ化ポリオレフィンファイバヤーン;とすることができ、これら材料は、適切な構成となるように、編み込んだりまたは織り込んだりまたはフェルト加工したりすることができる。多孔性ポリマー構造236は、さらに、編込や織込やニットといったような様々な固有の構成を有することができ、これらは、二次元的なまたは三次元的なハニカム構造や円形構造やフラット構造や三軸的チューブ状構造を有することができる。他の実施形態においては、多孔性ポリマー構造236は、チューブ状または円筒状またはシート状とされたePTFE原材料から形成することができる。一般に、多孔性ポリマー構造236は、2つのストック材料(例えば上述したようなもの)からなるシートを、所定形状となるように、エッチングまたはレーザーカットすることによって、形成されることとなる。成形されたポリマー構造は、その後、互いに超音波溶接され、これにより、成形されたポリマー構造どうしの間に、アンカーを挟み込むことができる。
さらに図8Bに示すように、各々のストラット234は、マーカー264を有することができる。マーカー264は、蛍光透視用の塗料から構成することができる。これにより、心臓内心エコー検査法によって、アンカー230,232の位置を視認することができる。このように、マーカー264により、外科医は、アンカー230,232が、ワイヤ138がなす長手方向中心軸線と平行な状態であるか、あるいは、そのような長手方向中心軸線に対して直交した状態であるか、を識別することができる。このようにして、外科医は、生体内において、第1および第2アンカー230,232の延出状態(あるいは、展開状態)を決定することができる。マーカー264のための他の適切な材料は、放射線不透過性であり、また、同様の材料である。
図8Cは、展開されたアンカー230,232を、側面図で図示している。複数のストラット234は、アンカー230,232に対して、わずかな凹状の湾曲をもたらしている。心臓および心房内中隔の実際のサイズや形状や構造が患者ごとに相違するものであるにしても、中隔に対して向けられたこのわずかな凹状の湾曲のために、単一の中隔横断カニューレアセンブリの構成でもって、広範囲にわたる解剖学的構造に対して適応することができる。加えて、わずかな湾曲により、中隔に対してのクランプ操作の弾性をより大きなものとすることができる。
図8Dおよび図8Eは、第1アンカー230が第2アンカー232に対してオフセットされているようにして、アンカー230,232を配置し得ることを示している。このような構成は、格別の負荷耐性を有しているという利点のために、拡張されたアンカー230,232の好ましい構成である。しかしながら、必要とされた特定の要求に応じて、オフセットを有していないようにしてアンカーを配置することも、また、可能である。加えて、図8Eに示すように、第2アンカー232がより大きな表面接触面積を提供し得るよう、第2アンカー232が第1アンカー230よりも大きいように、アンカー230,232を構成することができる。この構成は、逆の構成と比較して、より好ましいものである。なぜなら、右心房の容積が左心房の容積よりも大きいからである。しかしながら、本発明は、このような構成に限定するものではない。例えば、いくつかの実施形態においては、先端チップ228上に第1アンカー230だけを設けることが好ましいこともあり得る。この実施形態においては、第1アンカーは、多孔性ポリマー構造236を有することができる、あるいは、被覆材料を有さないことができる。
図8Eに示すように、わずかな凹状の湾曲によって、第1および第2アンカー230,232を先端チップ228(図6)上に配置した際に、それらの外力を受けていない展開状態において、第1および第2アンカー230,232を互いに交差させることができる。
アンカーが、外力を受けていない状態では長手方向に中心軸線に対して直交していることにより、アンカーを搬送シース内に導入するのに適しているようにアンカーが全体的に長手方向中心軸線に対して平行であるような状態へと、アンカーを折り曲げる必要がある。
図9Aおよび図9Bは、図6に示すような搬送デバイス208内へと中隔横断カニューレアセンブリ224を導入するためのカニューレ導入デバイス266を示している。カニューレ導入デバイス266は、プランジャーハウジング270の内部にプランジャー268を備えている。プランジャー268は、大径部分272と、小径部分274と、を備えている。小径部分274は、スプリング276を受領する。プランジャー268の基端部は、ネジ280およびワッシャ282を受領するために内部ねじ山279(図9B)を有することができて、これにより、小径部分274上にスプリング276を維持することができる。
図9A〜9Bおよび図10A〜10Dは、複数のスロット286と複数のフィンガー288とを有したプランジャーハウジング270の先端部を示している。スロット286の数は、第1アンカー230のストラット234の数と一致しており、一方、フィンガー288の数は、第2アンカー232のストラット234の数と一致している。プランジャーハウジング270は、さらに、内部に位置した第1段部290および第2段部292とを備えている。第一段部290は、第2段部292よりも基端側に配置されている。
操作時には、図10A〜図10Dに示すように、先端チップ228を先端側として、中隔横断カニューレアセンブリ224が、プランジャーハウジング270の先端部284内へと挿入される。これにより、第1アンカー230のストラット234が、図10Aに示すように、複数のスロット286に対して位置合わせされ、それによって、展開状態のままとされる。先端チップ228がプランジャーハウジング270内へとさらに進められたときには、第2アンカー232の各々のストラット234が、複数のフィンガー288に対しておよび第2段部292に対して位置合わせされることとなり、これにより、第2アンカー232の各々のストラット234は、搬送シース210の内径よりも小さな直径とされた収縮状態へと、圧潰される。
図9A〜9Bおよび図10A〜10Dにより、第1段部290および第2段部292の相対配置が、中隔横断カニューレアセンブリ224が搬送シース210内へと挿入される深さを決定することを補助し得ることは、理解されるであろう。例えば、第2段部292が第1段部290の近くに配置されている場合には、搬送シース210のより多くの部分が第2アンカー232上へと挿入される。逆のことも、また、成立する。よって、プランジャー268を押圧した際には、中隔横断カニューレアセンブリ224は、搬送シース210内へと、さらに深く配置されることとなる。
さて、特に図10Aおよび図10Bに示すように、中隔横断カニューレアセンブリ224の先端チップ228がプランジャーハウジング270内へと完全に挿入された際には(すなわち、第1アンカー230が第1段部290に対して当接した際には)、なおかつ、フレキシブルなカニューレボディ226がカニューレ導入デバイス266から先端向きに延在している際には、搬送シース210を、フレキシブルなカニューレボディ226上へと、第2段部292のところにまで、案内することができる。第2アンカー232が、搬送シース210の内径よりも小さな直径にまで偏向されている(図示のように)ことのために、搬送シース210は、第2アンカー232と複数のフィンガー288との間を通過することができ、これにより、第2段部292に対して当接することができる。
図10Cおよび図10Dは、先端チップ228をカニューレ導入デバイス266から搬送シース210へと移動させることによって、中隔横断カニューレアセンブリ224を搬送シース210内へと導入する様子を示している。その際、外科医は、プランジャー268の基端部278(図9B)のネジ280(図9B)に押し込み、それにより、スプリング276(図9B)を圧縮させつつ、プランジャー268の大径部分272を矢印294の向きに進ませる。プランジャー268が先端チップ228に対して接触した後に、プランジャー268を矢印294の向きにさらに押すことにより、第2アンカー232を、図10Cに示すように、搬送シース210の内部へと案内する。プランジャー268をさらに移動させることにより、先端チップ228を搬送シース210内へと導入することができ、図10Dに示すように、第1アンカー230の折り曲げを開始することができる。
プランジャー268が、このプランジャー268のストロークの終点に到達した時点で、中隔横断カニューレアセンブリ224が、搬送シース210内へと導入されることとなる。これにより、第2アンカー232が偏向されて基端向きに延在するものとされ、同時に、第1アンカー230は、偏向されて先端向きに延在したままとされる。スプリング276(図9B)に対する押圧力が解除された際には、プランジャー268は、休止位置へと戻ることとなり、カニューレ導入デバイス266は、中隔横断カニューレアセンブリ224および搬送シース210から取り外される。
図11Aは、中隔横断カニューレアセンブリと一緒に使用するための、代替可能な搬送デバイス296を示している。搬送デバイス296は、搬送シース298と、例えば止血バルブといったような、基端側に位置したハブ300と、を備えている。ハブ300は、流体アクセスのために、さらに、チューブ308およびバルブ310を有したサイドポート306を有することができる。着脱可能な導入チューブ302が、ハブ300の基端部内へと押圧される。これにより、止血バルブを開口することができ、オブチュレータ311を搬送シース298を挿通して延在させることができる。これにより、ワイヤ138によって形成された心房内中隔の内部へと開口を拡張することができる。オブチュレータ311および導入チューブ302は、中隔横断カニューレアセンブリ(図示せず)の導入前に取り外される。最後に、先端に配置されたマーカーバンド313を使用することにより、生体内における位置決めを行うことができる。
図11Bは、搬送デバイス296内へと中隔横断カニューレアセンブリ224を導入するための、基端側導入デバイス312の使用を示している。基端側導入デバイス312は、好ましくはePTFEまたはFEPから形成されたチューブ構造314と、ハンドル316と、を備えて構成されている。ハンドル316は、硬質の材料から形成されている。これにより、ハンドル316は、外科医が基端側導入デバイス312を操作して基端側導入デバイス312を搬送デバイスに対して連結させることを、補助することができる。ハンドル316のための適切な材料は、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)またはポリカーボネートとすることができる。図11Bには詳細に図示していないけれども、チューブ構造314の基端側のところにチューブ構造314を周縁回りに取り囲むような結合リングと、ハンドルをチューブ構造314に対して結合させるのに適切な接着剤を注入するためのアクセスポートと、を備えることができる。ハンドル316とチューブ構造314との結合に際しては、代替可能な態様を使用することもできる。
図11Bに示すように、外科医は、基端側導入デバイス312を、ハブ300のところにおいて、搬送シース298(図11A)に対して結合させた。ハブ300は、搬送シース298の周縁まわりにおいて流体密封シールを形成し得る止血バルブの一部として、Oリング318を備えている。基端側導入デバイス312のチューブ構造314と搬送シース298との間の移行ポイントは、実質的に連続的なものとして構成されるべきである。これにより、中隔横断カニューレアセンブリ224は、基端側導入デバイス312に対して円滑にかつ自由に移動することができ、搬送デバイス内へと移動することができる。その際、搬送デバイスに対しての中隔横断カニューレアセンブリ224の移動は、フレキシブルなカニューレボディ226を矢印324の向きに先端向きに押すことによって達成することができる。
さて、図12A〜図12Dに示すように、中隔横断カニューレアセンブリ224が搬送シース298内へと導入された際には、外科医は、中隔横断カニューレアセンブリ224の基端部を通してバルーンカテーテル238をバック導入する。その後、バルーンカテーテル238は、先端チップ228の中に配置される。このとき、マーカーバンド251が、搬送シース298の先端部に対して位置合わせされる。その後、バルーン240が、造影剤を有しているようなまたは有していないような典型的には生理的食塩水とされた流体(図12A)によって、膨らまされる。完全に膨らまされたときには、バルーン240の先端部は、第1アンカー230を超えて径方向に延出され、搬送シース210の内径部分および先端チップ228の内径部分に対して係合する。これにより、先端チップ228および搬送シース210を固定する。
その後、バルーンカテーテル238と、中隔横断カニューレアセンブリ224と、搬送デバイス208とが、一体となって、ワイヤ138の基端部(図示せず)上に配置され、二次的な切開口182(図5)内へと進められる。搬送デバイス208は、中隔横断カニューレアセンブリ224およびバルーンカテーテル238と一緒に、ワイヤ138に沿って進められ、右鎖骨下部112(図5)を通して、さらに、上大静脈116(図5)を通して、さらには、右心房117(図5)内へと進められる。
図12Aに示すように、搬送デバイス208および中隔横断カニューレアセンブリ224が右心房117内に配置された際には、外科医は、搬送デバイス208と中隔横断カニューレアセンブリ224とバルーンカテーテル238とを一体的にワイヤ138に沿って進めることができる。これにより、膨らまされたバルーン240の基端側テーパー形状325が、ワイヤ138によって心房内中隔102を挿通して形成された開口を広げることができる。
図12Bにおいては、心房内中隔102の開口が広げられて(拡径されて)おり、搬送デバイス208が、心房内中隔102の拡径された開口を通して矢印の向きに進めらられている。よって、バルーン240と、第1アンカー230と、先端チップ228の先端部228cとは、左心房132内に位置している。外科医は、その後、バルーン240を収縮させ、マーカーバンド251(図12A)を先端チップ228上のマーカー(図示せず)に対して位置合わせすることによって、バルーン240を先端チップ228に対して再び位置合わせする。その後、バルーン240を再び膨らませ、これにより、先端チップ228の内径部分に対して係合させるとともに、先端チップ228と搬送シース210との間の相対移動を可能とする。
図12Bにおいては、外科医は、バルーンカテーテル238を、搬送シース210を超えて、先端チップ228と一緒に、進める。これにより、第1アンカー230は、搬送シース210を超えて、左心房132内へと、進められる。これにより、第1アンカー230は、左心房132内において、収縮した状態(仮想線で示されている)から、拡張された状態(実線で示されている)へと、拡張される(スプリング力によって外向きに)。第2アンカー232は、搬送シース210内において、収縮した状態のままである。その後、バルーンカテーテル238を引き戻すことができ、これにより、先端チップ228を引き戻すことができる。これにより、第1アンカー230が心房内中隔102に対して係合した状態とされる。
図12Cは、バルーンカテーテル238を、先端チップ228および搬送シース210と一緒に、引き戻した様子を示している。これにより、拡張された第1アンカー230が、左心房132内において心房内中隔102に対して係合している。
最後に、図12Dに示すように、外科医は、バルーンカテーテル238および先端チップ228をその位置に維持した状態で、搬送シース210を、矢印の向きに引き戻し続ける。これにより、第2アンカー232が、第1アンカー230と同様に、図12A〜図12Cにおいて実線で示されたかつ図12Dにおいて仮想線で示された収縮状態から、図12Dにおいて実線で示された拡張状態へと、拡張される。このようにして拡張された第2アンカー232は、右心房117内において心房内中隔102に対して係合する。これにより、第1および第2アンカー230,232は、協働して、先端チップが心房内中隔102に対して位置ズレしてしまうことを防止する。
先端チップ228とアンカー230,232とが心房内中隔102の両側で埋設された後には、搬送シース210を、二次的な切開口182(図5)を通して取り外すことができる。バルーン240は、再び収縮され、バルーンカテーテル238は、二次的な切開口182(図5)から取り外される。最後に、中隔横断カニューレアセンブリ224の位置を維持したまま、ワイヤ138を引っ込めることによって、アンカーガイド部材が取り外される。これにより、上述した手法により、ループ162(図5)または他のアンカーを圧潰させて中隔横断カニューレアセンブリ224内に導入することができる。アンカーガイド部材が完全に取り外された後においては、中隔横断カニューレアセンブリ224だけが、所定位置に残されている。
図面には図示していないけれども、中隔横断カニューレアセンブリを埋設するための代替可能な方法においては、心房内中隔の開口を、搬送シースの外径とほぼ等しい直径にまで拡径するものとされた着脱可能なオブチュレータまたはバルーンカテーテルによって、まず最初に拡径させる。適切な着脱可能なオブチュレータは、ロッドと、オブチュレータの先端部に配置された拡径部分と、から構成することができる。オブチュレータは、好ましくは、ナイロン−11またはナイロン−12またはPEBAXから形成されるものではあるけれども、他の適切な材料を使用することもできる。ロッドは、拡径部分の近傍に、搬送シースに対しての位置合わせのためのマーカーバンドを有することができる。マーカーバンドは、外科医が遠隔的な手法で心臓内における搬送シースの先端部の位置を決定し得るような任意の材料から形成することができる。外科医は、ガイドワイヤ上に沿って、右心房内へと、オブチュレータを前進させることができる。オブチュレータまたはバルーンカテーテルの先端テーパー形状部分をさらに前進させることにより、心房内中隔の開口を拡径させることができる。二次的な切開口からオブチュレータを取り外したにしても、中隔の開口は、即座には元の形状に戻ることはなく、わずかに広げられたままである。この時点で、中隔の開口は、上述したように搬送シースとバルーンカテーテルとの双方を容易に受領する、あるいは、バルーンカテーテル無しで搬送シースだけを容易に受領する。
中隔横断カニューレアセンブリを埋設するためのさらに他の方法においては、外科医は、上述した態様とは異なる態様で、バルーンカテーテルを備えることができる。つまり、バルーンを収縮状態とした状態で、バルーンカテーテルが、中隔横断カニューレアセンブリ内へと挿入される。中隔横断カニューレアセンブリの先端チップの先端部が左心房内に配置された後に、そして、搬送シースが初期的に少しだけ引き戻される際に、バルーンカテーテルが、同時に、膨らまされる。搬送シースの引き戻しとバルーンカテーテルの膨張との組合せにより、上述したすべてのアンカーの適切かつ完全な展開が確実に実行される。
中隔横断カニューレアセンブリが、上述した様々な方法のうちの1つの方法によって埋設された後に、なおかつ、すべての補助的デバイス(すなわち、ガイドワイヤ、搬送デバイス、バルーンカテーテル、オブチュレータ、その他)が、二次的な切開口から取り外された後に、循環補助システムを埋設することができる。
図13は、中隔横断カニューレアセンブリ224と組み合わせて埋設された循環補助システム334を示している。ここで、心房内中隔102から(上大静脈116を通してさらに右鎖骨下静脈112を通して)二次的な切開口111へと全体的に延在しているフレキシブルなカニューレボディ226は、適切な長さにカットされて、埋設ポンプ338の入力ポート336に対して取り付けられている。別の流出カニューレ340が、埋設ポンプ338の出力ポート342に対して取り付けられている。別の流出カニューレ340は、例えば右鎮骨下動脈344といったような適切な表層動脈に対して流体連通し得るようにして、外科手術的に取り付けられる。このとき、外科医は、埋設ポンプ338を二次的な切開口111内において皮下にまたは筋肉下に配置することができる、あるいは、二次的な切開口111が閉じられた後でさえ埋設ポンプ338を外部に維持することができる。
さらに、図13に示すように、ポンプ338は、コントローラ346によって操作し得るものとされている。コントローラも、また、患者108内に埋設することも、また、患者108の体外に維持することも、できる。信号伝達手段348が、ポンプ338とコントローラ346との間に設けられている。信号伝達手段348は、有線通信デバイスまたは無線通信デバイスとすることができる。動作時には、コントローラ346は、ポンプ338のポンピング動作を制御することができる。加えて、メモリデバイス350を、コントローラ346の内部に設けることができる。メモリデバイス350は、ポンプの動作を記録するものであり、これにより、その後に、医者がチェックしてポンプの動作を調整することができる。
あるいはこれに代えて、図13に示すように、先端チップ228上において第1アンカーだけが使用される場合には、止血カフ351(仮想線で示されている)を、第2アンカーとして機能させることができる。止血カフ351は、中隔横断カニューレアセンブリ224の先端向きの移動を防止することができる。止血カフ351は、右鎖骨下静脈112の壁のところにおいて、中隔横断カニューレアセンブリ224の周縁まわりのシールを提供する。構成という観点からは、止血カフ351は、例えばコラーゲンといったような弾性材料から形成することができる。そのような弾性材料は、例えば血液といったような流体に対して接触した際には、膨張するものである。
図13に示すように、好ましい実施形態における完全な血液流は、以下の通りである。すなわち、酸素付与された血液は、左心房132へと供給され、自然の経路を通して左心室352内へと流入し、大動脈354へと流出する。血液は、大動脈354から、左鎮骨下動脈356内へと流入し、さらに、左共通頸動脈358へと流入し、さらに、腕頭動脈360へと流入する。酸素付与された血液は、また、左心房132から中隔横断カニューレアセンブリ224へと流入する。血液は、フレキシブルなカニューレボディ226内へと流入し、フレキシブルなカニューレボディ226からポンプ338内へと流入する。ポンプ338は、血液を、流出カニューレ340内へと能動的にポンピングし、右鎮骨下動脈344内へと流入させる。ここから、血液は、血管ネットワークの残部に対して導かれる。
1つの代替可能な実施形態においては、図14に示すように、基端部362aと中間部362bと先端部362cとを有している先端チップ362は、先端部362cのねじ山364に対応したアンカーを備えることができる。よって、外科医は、心房内中隔(図示せず)を挿通させて先端チップ362を回転させる。これにより、アンカーの一連のねじ山364が中隔の壁に対して連結される。基端部362aは、中隔横断カニューレアセンブリ224(図6)のフレキシブルなカニューレボディ226(図6)を取り付けるための逆棘366を備えることができる。この実施形態が個別的に図示されているけれども、先端チップ362は、上述した様々な展開可能なアンカーのいずれに対しても、一緒に使用することができる。
図15,16A,16Bは、先端チップおよびアンカーに関する代替可能な実施形態の2つの態様を示している。より詳細には、図15は、基端部368aと中間部368bと先端部368cとを有した先端チップ368を示している。基端部368aには、アンカー370が形成されている。単一の中央部分376を起点として、第1組をなす複数のストラット372と、第2組をなす複数のストラット374とが、延出されている。この単一の中央部分376により、アンカー370のストラット372,374を、両面ユニットとして構成することができる。この代替可能な実施形態においては、右心房117(図12D)内に留まるストラット374は、ストラット372よりも大きいものとして、形成される。ストラット372,374は、細長いものであり、ストラット372,374を被覆する多孔性ポリマー構造を必要とすることなく、心房内中隔102(図12D)とストラット372,374との間の接触表面積を増大させることができる。
しかしながら、図15に示すように、多孔性ポリマー構造の利点は要望された場合には、しかしながらスペースが制限されている場合には、先端チップ368に、多孔性ポリマー構造378からなるより小さなリングを設けることができる。多孔性ポリマー構造378からなるこのリングは、上述したようにして機能することができる、すなわち、アンカー370のサイズを増大させることなく、組織の内方成長のための表面を提供することができる。先端部368cは、フレアー部分380を有するようにして形成することができる。これにより、多孔性ポリマー構造378からなるリングを受領するための取付グルーブ382を形成することができる。よって、先端チップ368の組立時には、多孔性ポリマー構造378からなるリングと単一の中央部分376とを、一緒に押圧することによって、取付グルーブ溝382内に固定することができる。あるいはこれに代えて、先端チップ368と、多孔性ポリマー構造378からなるリングと、アンカー370とは、溶接または他の適切な手段によって固定することができる。
図16Aおよび図16Bに示す他の実施形態においては、基端部384aと中間部384bと先端部384cとを有した先端チップ384が図示されている。先端チップ384は、中央部分390を起点として延出された複数のパドル形状ストラット388を有した片面アンカー386を備えている。パドル形状ストラット388は、左心房(図示せず)内に延出される。複数のパドル形状ストラット388は、心房内中隔102(図12D)と複数のパドル形状ストラット388の各々との間における追加的な接触表面積を提供する。直接的には図示されていないけれども、複数のパドル形状ストラット388を有したものとして、図15の場合と同様の両面アンカーを形成することができる。したがって、ストラットの形状は、特定の外科的要求に応じて適宜に変更することができ、ここに例示された形状に限定するものではない。
図16Aおよび図16Bは、多孔性ポリマー構造392からなるリングを示している。このリングは、上述したものと同様のものではあるけれども、表面積がより大きなものとされている。ここで、先端チップ384の先端部384cは、多孔性ポリマー構造392からなるリングとアンカー386の中央部分390とを係合させ得るよう、表面396および取付グルーブ398を形成するための拡径したフレアー形状部分394を備えることができる。この拡径したフレアー形状部分394は、多孔性ポリマー構造392からなるリングに対して、より大きな安定性と支持機能とを提供することができる。加えて、より大きな安定性が得られるように、多孔性ポリマー構造392からなるリングを表面396に対して固定することも可能である。
図16Bは、さらに、心房内中隔102に対して係合することとなる複数のパドル形状ストラット388の各々の間に、多孔性ポリマー構造392からなるリングの一部が延在することを示している。
他の代替可能な実施形態においては、図17に示すように、フレキシブルなカニューレボディ400は、基端部406のところに、第1および第2の制御ワイヤ402,404を備えることができる。制御ワイヤ402,404により、外科医は、搬送シース210(図6)を二次的な切開口から取り外す際に、患者の心臓内におけるフレキシブルなカニューレボディ400の位置の制御を、したがって先端チップ228(図6)の位置の制御を、維持することができる。図示のように、第1および第2の制御ワイヤ402,404は、ステンレス鋼から形成することができ、符号408で示すように編み込まれることができる。これにより、個々の制御ワイヤ402,404の強度および安定性を増大させることができる。制御ワイヤ402,404の全長は、例えば、フレキシブルなカニューレボディ400の全長に対して、搬送シース210(図6)の長さの少なくとも1〜1.5倍を加えた合計長さ、とすることができる。このことにより、外科医は、外科手術のすべての状況にわたって、中隔横断カニューレアセンブリの位置の制御することができる。
さらに、図17に示すように、マーカーバンド410を、フレキシブルなカニューレボディ400の基端部406の近傍に配置することができる。これにより、生体内において、フレキシブルなカニューレボディ400の位置を観測することができる。マーカーバンド410は、上述したのと同様に、放射線不透過性材料から形成することができる。
他の実施形態においては、フレキシブルなカニューレボディ400の少なくとも一部は、コイル412を備えることができる。これにより、成形されたフレキシブルなカニューレボディ400を補強することができる。コイル412を形成するのに適した材料は、弾性の大きな金属または超弾性メタリックとすることができ、例えば、NiTi、または、スプリング性とされたステンレス鋼ワイヤとすることができる。
操作時には、展開のためにあるいは二次的な切開口からの完全な取外しのために外科医が搬送シースを引っ込める際に、外科医は、フレキシブルなカニューレボディ400の制御ワイヤ402,404を把持する。これにより、搬送シースを引っ込めるときでも、心房内中隔の内部における先端チップの位置およびアンカーの位置およびフレキシブルなカニューレボディ400の位置を維持することができる。
さらに他の実施形態においては、搬送デバイスは、引裂性を有した材料から形成されたシースを備えることができる。これにより、中隔横断カニューレアセンブリを適切に挿入した後には、シースは、引き裂いて取り外される。
最後に、図18Aおよび図18Bは、アンカーの展開を補助し得るような、さらに他の実施形態(図4D参照)を図示している。搬送シースは、局所的シース414によって置き換えることができる。局所的シース414は、先端チップ228(図6)およびアンカー(第1アンカー230だけが図示されている)だけを被覆し得るように構成されている。よって、局所的シース414は、フレキシブルなカニューレボディ226の長さ全体にわたって延在するものではない。局所的シース414は、二次的な切開口111(図1A)のところにまで、少なくとも1つの制御ワイヤ416によって基端側に延在するものである。よって、外科医は、制御ワイヤ416を引っ張ることによって、局所的シース414を移動させることができる。これにより、上述したのと同様の方法で、アンカーを展開することができる。この実施形態への格別の特定の利点は、上述した搬送シースの場合と比較して、外科医が、中隔横断カニューレアセンブリ224の位置を不変に維持しつつ、搬送シースの制御をしやすいことである。本質的に、搬送シース210の長さの大部分が、1つまたは複数の制御ワイヤ416によって置き換えられている。これにより、埋設のための外科手術時に、中隔横断カニューレアセンブリの周縁まわりにおいて、より容易に血液を流通させ続けることができる。
本発明に関し、様々な好ましい実施形態について図示して詳細に説明したけれども、本願出願人の意図するところは、特許請求の範囲を、そのような詳細に限定することではない。さらなる利点および修正は、当業者であれば容易に理解されるであろう。本発明の様々な特徴点は、使用者の要求や要望に応じて、それぞれ単独で使用することも、また、互いに組み合わせて使用することも、できる。上記の説明は、現時点において好ましいような、本発明の好ましい実施態様に関するものである。しかしながら、本発明そのものは、特許請求の範囲の記載によってのみ制限されるべきものである。
102 心房内中隔
104 心臓
106 一次的な切開口
108 患者
111 二次的な切開口
114 スネアデバイス
122 中隔横断アクセス搬送システム
124 経皮的中隔横断シース
134 オブチュレータ
150 ストラット(アンカー)
160 二重ベンド(アンカー)
162 ループ(アンカー)
164 第1の湾曲部分
166 第2の湾曲部分
174 導入チューブ
192 オーバーワイヤアセンブリ
198 ファイバ捕獲デバイス
208 搬送デバイス
210 搬送シース
224 中隔横断カニューレアセンブリ
226 フレキシブルなカニューレボディ
228 先端チップ
230 第1アンカー
232 第2アンカー
234 ストラット
236 多孔性ポリマー構造
238 バルーンカテーテル
266 カニューレ導入デバイス
268 プランジャー
270 プランジャーハウジング
296 搬送デバイス
298 搬送シース
312 基端側導入デバイス
334 循環補助システム
338 ポンプ
346 コントローラ
351 止血カフ

Claims (26)

  1. 患者の心臓から血液を案内するためのカニューレアセンブリであって、
    基端部と、先端部と、これら基端部と先端部との間にわたって延在する管腔と、を有したフレキシブルなカニューレボディと;
    このフレキシブルなカニューレボディの前記先端部に対して連結された剛直な先端チップと;
    この剛直な先端チップに対して連結されているとともに、収縮状態から拡張状態へと展開され得るよう構成され、さらに、前記拡張状態でもって心臓組織の少なくとも1つの壁面に対して係合し得るものとされ、さらに、前記フレキシブルなカニューレボディの長手方向中心軸線に沿った基端向きにおける前記カニューレアセンブリの移動を阻止し得るように機能する、第1アンカーと;
    この第1アンカーよりも基端側に配置されるとともに、前記剛直な先端チップに対して前記第1アンカーから離間した位置において連結され、さらに、先端向きにおける前記カニューレアセンブリの移動を阻止し得るように機能する、第2アンカーと;
    を具備していることを特徴とするカニューレアセンブリ。
  2. 請求項1記載のカニューレアセンブリにおいて、
    前記第1アンカーが、さらに、前記フレキシブルなカニューレボディの前記長手方向中心軸線に対して全体的に直交して延在する複数のストラットを備えていることを特徴とするカニューレアセンブリ。
  3. 請求項2記載のカニューレアセンブリにおいて、
    前記ストラットが、超弾性材料から形成され、
    前記ストラットが、前記アンカーの前記収縮状態においては、前記長手方向中心軸線に対して全体的に平行とされた状態へと折り曲げられ、
    前記ストラットが、前記アンカーの前記拡張状態においては、前記長手方向中心軸線に対して全体的に直交した状態へと展開されることを特徴とするカニューレアセンブリ。
  4. 請求項2記載のカニューレアセンブリにおいて、
    前記第1アンカーが、さらに、前記ストラットに対して連結された多孔性ポリマー構造を備え、
    この多孔性ポリマー構造が、心臓組織に対して前記アンカーを固定し得るよう、組織の内方成長を容易とするものであることを特徴とするカニューレアセンブリ。
  5. 請求項1記載のカニューレアセンブリにおいて、
    前記第2アンカーが、さらに、前記フレキシブルなカニューレボディの前記長手方向中心軸線に対して全体的に直交して延在する複数のストラットを備えていることを特徴とするカニューレアセンブリ。
  6. 請求項5記載のカニューレアセンブリにおいて、
    前記ストラットが、超弾性材料から形成され、
    前記ストラットが、前記第2アンカーの収縮状態においては、前記長手方向中心軸線に対して全体的に平行とされた状態へと折り曲げられ、
    前記ストラットが、前記第2アンカーの拡張状態においては、前記長手方向中心軸線に対して全体的に直交した状態へと展開されることを特徴とするカニューレアセンブリ。
  7. 請求項6記載のカニューレアセンブリにおいて、
    前記第2アンカーが、さらに、前記ストラットに対して連結された多孔性ポリマー構造を備え、
    この多孔性ポリマー構造が、心臓組織に対して前記第2アンカーを固定し得るよう、組織の内方成長を容易とするものであることを特徴とするカニューレアセンブリ。
  8. 患者の心臓から血液を案内するためのカニューレアセンブリであって、
    基端部と、先端部と、これら基端部と先端部との間にわたって延在する管腔と、を有したフレキシブルなカニューレボディと;
    このフレキシブルなカニューレボディの前記先端部に対して連結された先端チップと;
    この先端チップに対して連結されているとともに、収縮状態から拡張状態へと展開され得るよう構成され、さらに、前記拡張状態でもって心臓組織の少なくとも1つの壁面に対して係合し得るものとされ、さらに、前記フレキシブルなカニューレボディの長手方向中心軸線に沿った少なくとも1つの向きにおける前記カニューレアセンブリの移動を阻止し得るように機能する、第1アンカーと;
    前記カニューレアセンブリ上において前記第1アンカーよりも基端側に配置されるとともに、先端向きにおける前記カニューレアセンブリの移動を阻止し得るように機能する、第2アンカーと;
    を具備し、
    前記第2アンカーが、止血カフとされ、
    この止血カフが、前記フレキシブルなカニューレボディと、患者の身体の一部と、の間におけるシールを形成するように機能することを特徴とするカニューレアセンブリ。
  9. 請求項8記載のカニューレアセンブリにおいて、
    前記身体の一部が、静脈壁であることを特徴とするカニューレアセンブリ。
  10. 搬送システムであって、
    請求項1記載のカニューレアセンブリと、搬送シースと、を具備してなり、
    前記搬送シースが、前記フレキシブルなカニューレボディを受領し得るよう構成されているとともに、前記第1アンカーおよび前記第2アンカーを前記拡張状態へと展開させ得るよう、前記フレキシブルなカニューレボディに対して相対移動可能であるように構成されていることを特徴とする搬送システム。
  11. 請求項10記載の搬送システムにおいて、
    前記カニューレアセンブリと前記搬送シースとが、前記収縮状態とされた前記第1アンカーおよび前記第2アンカーと一体的に、心臓にまで搬送され得るように構成されていることを特徴とする搬送システム。
  12. 請求項10記載の搬送システムにおいて、
    さらに、ガイドワイヤを具備し、
    このガイドワイヤが、前記カニューレアセンブリ内に配置され得るよう構成されているとともに、前記カニューレアセンブリから基端側と先端側との双方に延出されていることを特徴とする搬送システム。
  13. 請求項10記載の搬送システムにおいて、
    さらに、バルーンカテーテルを具備し、
    このバルーンカテーテルが、前記搬送シースを心臓の中隔を横断して配置させ得るよう、膨張することによって前記搬送シースに対して係合し得るように構成されていることを特徴とする搬送システム。
  14. 請求項13記載の搬送システムにおいて、
    前記バルーンカテーテルが、さらに、前記搬送シースと前記カニューレアセンブリとの間における実質的な相対移動を防止し得るように構成されていることを特徴とする搬送システム。
  15. 請求項13記載の搬送システムにおいて、
    前記バルーンカテーテルが、さらに、前記アンカーおよび前記第2アンカーが展開される際には、膨張することによって前記カニューレアセンブリだけに対して係合し得るように構成されていることを特徴とする搬送システム。
  16. 請求項15記載の搬送システムにおいて、
    前記バルーンカテーテルが、管腔を備え、
    この管腔が、前記バルーンカテーテルの先端部から前記バルーンカテーテルの基端部までにわたってこの管腔内を挿通して延在している操縦可能なワイヤを有していることを特徴とする搬送システム。
  17. 請求項10記載の搬送システムにおいて、
    さらに、前記搬送シースが心臓の中隔を横断することを可能とし得るように構成されたオブチュレータを具備していることを特徴とする搬送システム。
  18. 請求項10記載の搬送システムにおいて、
    前記搬送シースが、基端側に位置したハブを備えていることを特徴とする搬送システム。
  19. 請求項18記載の搬送システムにおいて、
    前記ハブが、基端部と先端部とこれら基端部および先端部の間にわたって延在する管腔とを備えてなる導入デバイスを受領し得るように構成され、
    前記導入デバイスが、前記カニューレアセンブリを前記搬送シース内に導入し得るように構成されていることを特徴とする搬送システム。
  20. 請求項19記載の搬送システムにおいて、
    前記搬送シースが、前記ハブの基端側に配置された止血バルブを備え、
    前記止血バルブが、前記搬送シースの基端部を通しての血液流を制御し得るように構成されていることを特徴とする搬送システム。
  21. 請求項20記載の搬送システムにおいて、
    前記導入デバイスの先端部が、前記ハブを横断していることを特徴とする搬送システム。
  22. 患者の循環システムを通しての血液の流れを補助するための循環補助システムであって、
    患者の心臓から血液を案内するためのカニューレアセンブリであるとともに、基端部と先端部とこれら基端部および先端部の間にわたって延在する管腔とを有したフレキシブルなカニューレボディと、このフレキシブルなカニューレボディの前記先端部に対して連結された剛直な先端チップと、この剛直な先端チップに対して連結されているとともに、収縮状態から拡張状態へと展開され得るよう構成され、さらに、前記拡張状態でもって心臓組織の少なくとも1つの壁面に対して係合し得るものとされた、第1アンカーと、この第1アンカーよりも基端側に配置されるとともに、前記剛直な先端チップに対して前記第1アンカーから離間した位置において連結された、第2アンカーと、を備えてなり、前記第1アンカーが、基端向きにおける前記カニューレアセンブリの移動を阻止し得るように機能し、前記第2アンカーが、先端向きにおける前記カニューレアセンブリの移動を阻止し得るように機能する、ものとされた、カニューレアセンブリと;
    前記カニューレアセンブリ内へと血液を抽出するためのポンプであるとともに、前記カニューレアセンブリからの血液を患者の循環システム内へと供給するためのポンプと;
    前記ポンプを制御し得るものとされたコントローラと;
    を具備していることを特徴とする循環補助システム。
  23. 請求項22記載の循環補助システムにおいて、
    前記ポンプが、埋設可能なものとされていることを特徴とする循環補助システム。
  24. カニューレアセンブリを搬送するための搬送システムであって、
    前記カニューレアセンブリが、フレキシブルなカニューレボディと、このフレキシブルなカニューレボディの先端部に対して連結された剛直な先端チップと、この剛直な先端チップに対して連結された第1および第2アンカーであるとともに、組織の両サイドにおいて収縮状態から拡張状態へと展開され得るよう構成された第1および第2アンカーと、を備え、さらに、前記第2アンカーが、前記第1アンカーから基端側に離間した位置において前記剛直な先端チップに対して連結されている場合に、
    前記搬送システムが、
    前記カニューレアセンブリを相対移動可能に受領し得るよう構成された搬送シースであるとともに、その相対移動によって前記第1および第2アンカーを前記拡径状態へと展開し得るよう構成された搬送シースと;
    先端部にバルーンを有したバルーンカテーテルであるとともに、前記バルーンが、前記カニューレアセンブリの搬送時には、前記搬送シースと前記剛直な先端チップとの間で相対的位置関係を維持し得るよう構成されているような、バルーンカテーテルと;
    を具備していることを特徴とする搬送システム。
  25. 請求項24記載の搬送システムにおいて、
    前記バルーンを収縮状態とすることにより、前記カニューレアセンブリを前記搬送シースに対して移動させることができることを特徴とする搬送システム。
  26. カニューレアセンブリであって、
    基端部と先端部とこれら基端部および先端部の間にわたって延在する管腔とを有したフレキシブルなカニューレボディであるとともに、前記先端部が取付部を有しているような、フレキシブルなカニューレボディと;
    先端部および基端部を有した剛直な先端チップであるとともに、前記基端部が、前記フレキシブルなカニューレボディの前記取付部に対して着脱可能に係合可能とされた受領部材を有しているような、先端チップと;
    互いに対する固定された離間距離でもって前記剛直な先端チップに対して連結された第1アンカーおよび第2アンカーであるとともに、これら第1アンカーおよび第2アンカーの各々が、収縮状態から拡張状態へと展開され得るよう構成され、さらに、前記第1アンカーおよび前記第2アンカーが、心臓組織の壁の両面に対して係合し得るものとされた、第1アンカーおよび第2アンカーと;
    を具備していることを特徴とするカニューレアセンブリ。
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