JP5313119B2 - 通信装置、通信装置の制御方法、通信装置制御プログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

通信装置、通信装置の制御方法、通信装置制御プログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、セッション維持等のために定期的にメッセージの送信を行う通信装置において、このメッセージの送信時の消費電力を低減する通信装置等に関する。
現在、IMS(IP Multimedia Subsystem)を搭載した携帯端末が市販されている。そして、IMSでは、SIP(Session Initiation Protocol)を利用するため、このような携帯端末は、SIPのセッションを維持するために定期的にSIPリフレッシュ処理を行う必要がある。
SIPリフレッシュ処理では、携帯端末は、SIPサーバにSIPのRegisterメッセージ(以下、単にSIPメッセージと記載する)を送信し、このSIPメッセージに対する応答を受信する処理が行われる。そして、このときの通信に伴う電力消費が、携帯端末の待ち受け時間(携帯端末が動作可能な時間)を短くする大きな要因となっている。
ここで、SIPメッセージの送信及び応答の受信時における電力消費について、図9に基づいて説明する。図9は、SIPメッセージの送信及び応答の受信時における電流波形の一例を示す図である。なお、同図では横軸が時間(sec)で縦軸が電流値(mA)である。
図示のように、SIPメッセージの送信及び応答の受信を行うときには、Preservation状態(待ち受け状態)から電流値が急激に上昇する。そして、SIPメッセージの送信及び応答の受信は、1〜3sec程度で終了するが、SIPメッセージの送信及び応答の受信の終了後も、一定の期間は消費電流が高い状態が継続する。なお、この期間は、3GPP(3rd Generation Partnership Protocol)において、Cell_DCH(セル専用チャネル)と呼ばれる期間であり、携帯端末側でこの期間の長短を変更することはできない。
そして、このCell_DCHの期間が終了すると、消費電力は下がるものの、待ち受け状態よりは消費電力の高い状態(Cell_FACH:セル・フォワード・アクセス・チャネル)となり、Cell_FACHの期間が終了することによって、ようやく待ち受け状態に戻る。なお、Cell_FACHの期間も、Cell_DCHの期間と同様に、携帯端末側で長短を変更することはできない。
このように、SIPリフレッシュ処理では、SIPメッセージの送信及び応答の受信が行われる。そして、SIPメッセージの送信及び応答の受信自体は、短時間で終了するものの、電流値の高いCell_DCH及びCell_FACHの期間が合計で60〜100sec程度継続する。このため、SIPリフレッシュ処理が携帯端末の消費電力の増加に与える影響は、非常に大きなものとなる。
これについて、図10及び図11に基づいてより詳細に説明する。図10及び図11は、携帯端末の待ち受け時間を算出するためのパラメータの例と、該パラメータを用いて算出した待ち受け時間とを示す図である。
図10に示すように、Re−Register(SIPリフレッシュ処理)を行うときの消費電流は、1回当たり3.0(mAh)であり、SIP:RegisterのExpire値は、21600(sec)であり、電池容量は900(mAh)であり、待ち受け時の消費電流は、2.0(mAh)であることを想定している。
なお、Expire値は、次にSIPリフレッシュ処理を行うタイミングを示すものであり、送信したSIPメッセージに対してSIPサーバから送信される応答に含まれている。SIPサーバは、メンテナンス時等の特別の場合を除いて、同じ値のExpire値を設定するので、SIPリフレッシュ処理は、一定の周期で行われることになる。例えば、図10の例では、21600(sec)、つまり6時間周期でSIPリフレッシュ処理が行われる。
ここで、IMSを搭載している場合の待ち受け時間は、(電池残量)/[(待ち受け消費電流)+{(SIPリフレッシュ処理1回当たりの消費電流)/(Expire値−600)/3600}]と表される。したがって、この数式に上記の値を代入することにより、待ち受け時間は357.95時間と算出される。なお、SIPリフレッシュ処理は、Expire値が示す期間が満了するよりも少し前のタイミングで行われ、この期間が満了したときにはSIPリフレッシュ処理が完了した状態となる。ここでは、SIPリフレッシュ処理が、Expire値が示す期間の満了する600(sec)前に行われることを想定しているので、上記の数式において、Expire値から600(sec)を引いている。
これに対し、IMSを搭載していない場合には、SIPリフレッシュ処理を行わないため、待ち受け時の電流のみによって、電力が消費される。つまり、IMSを搭載していない場合の待ち受け時間は、(電池残量)/(待ち受け消費電流)と表され、この数式に上記の値を代入することにより、待ち受け時間は450.00時間と算出される。
以上の結果から、IMS搭載により、待ち受け時間は(450.00−357.95)=92.05時間も短くなることが分かる。このように、IMSを搭載した場合には、待ち受け時間が大きく減少する。
なお、上記では、SIPリフレッシュ処理に伴う消費電流及び待ち受け消費電流のみを考慮した比較結果を示したが、携帯端末では、SIPリフレッシュ処理以外にも様々な処理が行われるので、これらの処理に伴う電力消費により、待ち受け時間はより短くなる。
そこで、図10と同じ携帯端末で一日に電子メール(以下、単にメールと記載する)を5通受信し、3通送信した場合のIMS搭載の待ち受け時間に与える影響について、図11に基づいて説明する。図11に示すパラメータは、図10のパラメータに、メールの送受信による消費電流のパラメータを追加したものである。
図示のように、ここでは、一日に5通のメールを受信して、これにより15.0(mAh)の電流を消費し、一日に3通のメールを送信してこれにより12.0(mAh)の電流を消費することを想定している。つまり、メール1通の受信により、3.0(mAh)の電流を消費することを想定している。また、メール1通の送信により、4.0(mAh)の電流を消費することを想定している。なお、メール送信時の方が、電流消費が多いのは、メールの送信時には、メール作成のための文字入力等が行われることを考慮したものである。
図11のパラメータを用いて、IMSを搭載していない場合の待ち受け時間を計算すると、(電池残量)/{(待ち受け消費電流)+(メール受信による消費電流/24)+(メール送信による消費電流/24)}=288時間となる。
一方、IMSを搭載している場合、すなわちSIPリフレッシュ処理を行う場合の待ち受け時間は、上記の式にSIPリフレッシュ処理に伴う電流消費を考慮して、(電池残量)/{(SIPリフレッシュ処理1回当たりの消費電流)/(Expire値−600)/3600}+(待ち受け消費電流)+(メール受信による消費電流/24)+(メール送信による消費電流/24)}=247.3時間となる。
このように、メールの送受信に伴う電力消費を考慮すれば、待ち受け時間が短くなることによって、IMS搭載時と非搭載時の待ち受け時間の差は短くなるものの、依然、40.7時間という大きな差異が生じることが分かる。
ここで、下記の特許文献1には、モバイル端末装置における、SIPリフレッシュ処理等のセッション維持のためのメッセージ送受信時の消費電力を低減させる方法が開示されている。
具体的には、特許文献1には、定期的にセッション維持メッセージを送信するプロトコルを複数搭載した通信装置において、各プロトコルのセッション維持メッセージの送信間隔を、セッション維持メッセージの送信がプロトコル間で同期するように変換することが記載されている。
このように、各プロトコルのセッション維持メッセージの送信を同期させることにより、CPUの動作停止時間を長くすることができ、これにより通信装置の消費電力を低減することができる。
つまり、特許文献1では、定期的にメッセージを送信するプロトコルを複数搭載していることを前提とし、各メッセージの送信間隔を予め調整している。そして、複数のメッセージの送信をCPUの並行処理で行うことにより、CPUの動作時間を短縮して消費電力を低減している。
国際公開第2008/087727号パンフレット(2008年7月24日公開)
しかしながら、特許文献1の技術は、定期的にセッション維持メッセージを送信するプロトコルを複数搭載した場合のみを想定しているため、定期的にセッション維持メッセージを送信するプロトコルを1つのみ備える通信装置には適用することができない。つまり、特許文献1の技術は、汎用性に乏しいという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、メッセージの送信による消費電力を低減することのできる汎用性に優れた通信装置等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の通信装置は、通信を行うときに消費電力の小さい待機状態から消費電力の大きい活性化状態に遷移し、通信が終了して一定期間が経過したときに待機状態に戻る通信部を介して、一定以上の期間を空けずにメッセージの送信を行う通信装置であって、上記通信部を介して上記メッセージの送信以外の通信が行われたことを検知する通信検知手段と、上記メッセージを送信した後上記期間が経過するまでのメッセージ送信待機期間に、上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知した場合には、該通信によって活性化状態となった上記通信部が待機状態に遷移するまでの間に上記メッセージを送信し、上記メッセージ送信待機期間に上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知しなかった場合には、上記メッセージ送信待機期間の経過時に上記通信部を活性化状態に遷移させて上記メッセージを送信するデータ送信手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の通信装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、通信を行うときに消費電力の小さい待機状態から消費電力の大きい活性化状態に遷移し、通信が終了して一定期間が経過したときに待機状態に戻る通信部を介して、一定以上の期間を空けずにメッセージの送信を行う通信装置の制御方法であって、上記通信部を介して上記メッセージの送信以外の通信が行われたことを検知する通信検知ステップと、上記メッセージを送信した後上記期間が経過するまでのメッセージ送信待機期間に、上記通信検知ステップにて通信が行われたことを検知した場合には、該通信によって活性化状態となった上記通信部が待機状態に遷移するまでの間に上記メッセージを送信し、上記メッセージ送信待機期間に上記通信検知ステップにて通信が行われたことを検知しなかった場合には、上記メッセージ送信待機期間の経過時に上記通信部を活性化状態に遷移させて上記メッセージを送信するデータ送信ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、メッセージ送信待機期間内に通信が行われたことを検知した場合には、該通信によって活性化状態となった通信部が待機状態に遷移するまでの間にメッセージを送信する。
このため、検知した通信に起因する活性化状態の期間と、メッセージ送信のための活性化状態の期間とを重ねることができる。これにより、検知した通信と、メッセージの送信とを個別に行う場合と比べて、通信部が活性化状態となる期間を短くすることができ、以って通信端末の消費電力を低減することができる。なお、検知する通信は、データの送信であってもよいし、データの受信であってもよい。
また、上記の構成によれば、メッセージの送信期間内に通信が行われたことが検知されなかった場合には、該期間の経過時に通信部を活性化状態に遷移させて上記メッセージを送信する。このため、メッセージ送信待機期間内に確実にメッセージの送信が行われる。
以上のように、本発明によれば、メッセージの継続的な送信に要する消費電力を低減することができる。また、本発明は、上記特許文献1と比べて、送信するメッセージが複数種類ある場合に限られず、送信するメッセージが1種類である場合でも適用することができ、汎用性に優れている。
また、上記データ送信手段は、上記メッセージを送信した後、予め設定された下限時間を経過する前に、上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知したときには、上記メッセージを送信しないことが好ましい。
上記の構成によれば、通信が行われたことを検知したタイミングで行われるメッセージの送信を、下限時間の経過後に制限することができる。つまり、上記の構成によれば、最後にメッセージを送信してから次にメッセージを送信するまでの間隔が必要以上に狭まることを防ぐことができる。
また、上記データ送信手段が送信した上記メッセージに対して応答を受信し、該応答に該メッセージの次にメッセージを送信するまでのメッセージ送信待機期間を示す情報が含まれている場合に、上記データ送信手段は、上記応答に含まれる情報が示すメッセージ送信待機期間が、予め定めた期間よりも短い場合には、上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知したときに、上記メッセージを送信しないことが好ましい。
ここで、一定以上の期間を空けずに送信するメッセージとしては、例えば通信接続状態を維持するためのメッセージが挙げられる。このようなメッセージは、通常、一定の期間を空けて送信されるが、メッセージの送信先である通信相手装置で、メンテナンス等が行われるときには、メッセージ送信待機期間が通常より短く設定される。
つまり、メッセージ送信待機期間が通常より短く設定されたときには、次のメッセージは、そのメッセージ送信待機期間の経過時に送信する必要があり、これより早いタイミングで送信することは好ましくない。
そこで、上記の構成によれば、応答に含まれるメッセージ送信待機期間が、予め定めた期間よりも短い場合、つまり通常より短いメッセージ送信待機期間が設定された場合には、通信が検知されたタイミングでのメッセージの送信を行わないようにしている。これにより、通信相手装置が意図しないタイミングでメッセージの送信が行われることを防ぐことができる。
また、上記通信部、上記データ送信手段、及び上記通信検知手段は、電池から供給される電力によって動作するものであり、上記データ送信手段は、上記電池の残量が予め定めた一定量より少ない場合には、上記通信検知手段が上記通信部を介した通信が行われたことを検知したときに、上記メッセージを送信しないことが好ましい。
上述のように、一定以上の期間を空けずに送信するメッセージとしては、例えば通信接続状態を維持するためのメッセージが挙げられるが、通信接続状態を維持するのは、その通信接続を介して何らかのデータの送受信を行うためである。つまり、上記メッセージは、その送信自体が目的ではなく、所定の通信を行うための準備を整える目的で送信される場合がある。
このような場合には、上記メッセージの送信は、電池残量が少ないときにまで行う必要性に乏しい。つまり、所定の通信を行うための準備を整えるために電力を消費して、肝心の通信を行うことができなくなるのでは本末転倒となる。
そこで、上記の構成によれば、電池の残量が予め定めた一定量より少ない場合には、通信が行われたことを検知したタイミングでは、メッセージの送信を行わないようにしている。これにより、電池の無駄な消耗を避けることができる。
また、上記通信装置は、データの送信予約を受け付ける予約受付手段と、上記通信部を介して上記メッセージの送信による通信が行われたこと、及び上記メッセージの送信以外の通信が行われたことの少なくとも何れかを検知する予約データ送信用通信検知手段と、上記予約データ送信用通信検知手段が、通信が行われたことを検知したときに、該通信によって活性化状態となった上記通信部が待機状態に遷移するまでの間に、上記予約受付手段が送信予約を受け付けたデータを送信する予約データ送信手段とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、通信が行われたことを検知して、該通信によって活性化状態となった上記通信部が待機状態に遷移するまでの間に、予め送信予約されたデータを送信するので、当該データの送信に要する消費電力を低減させることができる。
なお、上記通信装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記通信装置の各手段として動作させることにより、上記通信装置をコンピュータにて実現させる制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明の通信装置は、通信部を介してメッセージの送信以外の通信が行われたことを検知する通信検知手段と、上記メッセージを送信した後上記期間が経過するまでのメッセージ送信待機期間に、上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知した場合には、該通信によって活性化状態となった上記通信部が待機状態に遷移するまでの間に上記メッセージを送信し、上記メッセージ送信待機期間に上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知しなかった場合には、上記メッセージ送信待機期間の経過時に上記通信部を活性化状態に遷移させて上記メッセージを送信するデータ送信手段とを備えている構成である。
また、本発明の通信装置の制御方法は、通信部を介してメッセージの送信以外の通信が行われたことを検知する通信検知ステップと、上記メッセージを送信した後上記期間が経過するまでのメッセージ送信待機期間に、上記通信検知ステップにて通信が行われたことを検知した場合には、該通信によって活性化状態となった上記通信部が待機状態に遷移するまでの間に上記メッセージを送信し、上記メッセージ送信待機期間に上記通信検知ステップにて通信が行われたことを検知しなかった場合には、上記メッセージ送信待機期間の経過時に上記通信部を活性化状態に遷移させて上記メッセージを送信するデータ送信ステップとを含む構成である。
上記の構成によれば、メッセージ送信待機期間内に通信が行われたことを検知した場合には、該通信によって活性化状態となった通信部が待機状態に遷移するまでの間にメッセージを送信するので、メッセージの送信に要する消費電力を低減することができるという効果を奏する。また、送信するメッセージが複数種類ある場合に限られず、汎用的に適用することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態を示す図であり、本発明の携帯電話機の要部構成を示すブロック図である。 SIPリフレッシュ処理の実行タイミングを示す図であり、同図(a)は従来のSIPリフレッシュ処理の実行タイミングを示し、同図(b)は本発明のSIPリフレッシュ処理の実行タイミングを示している。 本発明の実施形態を示す図であり、SIPリフレッシュ処理時にメールを送信する通信方法の一例を示す図である。 上記携帯電話機が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 上記携帯電話機における待ち受け時間を算出するためのパラメータの例、及び該パラメータを用いて算出した待ち受け時間を示す図であり、同図(a)は、満了時間の3時間前に毎回通信を検知してSIPリフレッシュ処理を行った場合、同図(b)は、満了時間の2時間前に毎回通信を検知してSIPリフレッシュ処理を行った場合、同図(c)は、満了時間の1間前に毎回通信を検知してSIPリフレッシュ処理を行った場合の例を示している。 メールを5件受信し、3件送信した場合における、従来例の待ち受け時間に対する、上記携帯電話機の待ち受け時間の増加を示す図である。 待ち受け時間に対するIMS搭載の影響度を示す図である。 メールの送受信回数が待ち受け時間に与える影響を説明する図であり、同図(a)は一日に6件メールを受信した場合の待ち受け時間の増加を示し、同図(b)は一日に80件メールを受信し、50件送信した場合の待ち受け時間の増加を示している。 SIPメッセージの送信及び応答の受信時における電流波形の一例を示す図である。 携帯端末の待ち受け時間を算出するためのパラメータの例と、該パラメータを用いて算出した待ち受け時間とを示す図である。 携帯端末の待ち受け時間を算出するためのパラメータの例と、該パラメータを用いて算出した待ち受け時間とを示す図であり、図10のパラメータに、メールの送受信による消費電流のパラメータを追加した図である。
本発明の実施の形態について、図1から図8に基づいて説明すると以下の通りである。
〔概要:メール受信時にSIPリフレッシュ処理〕
まず、本発明の通信方法の概要について図2に基づいて説明する。図2は、SIPリフレッシュ処理の実行タイミングを示す図であり、同図(a)は従来のSIPリフレッシュ処理の実行タイミングを示し、同図(b)は本発明のSIPリフレッシュ処理の実行タイミングを示している。
同図(a)に示すように、ここでは、SIPリフレッシュ処理が12時間周期で行われることを想定している。つまり、各SIPリフレッシュ処理において受信されるSIPメッセージに対する応答に含まれるExpire値は、何れも12時間であることを想定している。
このため、図示のように、SIPリフレッシュ処理がExpire値に従った一定の周期(この例では12時間周期)で行われる。そして、〔背景技術〕で説明したように、SIPリフレッシュ処理を行うと、その後の一定期間は電力消費が増大する。同図では、電力消費が増大するこの期間を太線で示している。
また、同図では、SIPリフレッシュ処理に加えて、メールの受信も行うことを想定している。ここで、メールを受信したときの電流の波形は、SIPリフレッシュ処理を行ったときと同様に、図9に示すような態様となる。つまり、メールを受信したときにも、その後の一定期間は電力消費が増大する。同図では、この期間も太線で示している。
これに対し、同図(b)では、18時間を経過した後、メールを受信したタイミングで、SIPリフレッシュ処理を行っており、24時間経過時にはSIPリフレッシュ処理を行っていない。すなわち、18時間を経過した後、メールを受信したタイミングで、本来は24時間経過時に行うはずであったSIPリフレッシュ処理を行っている。
このように、本発明の通信方法では、メールを受信したタイミングでSIPリフレッシュ処理を行う。これにより、メール受信によって消費電力が増大した期間に、SIPリフレッシュ処理が行われるので、電力消費が増大する期間を全体として短くし、消費電力を低減することができる。
より詳細には、メールを受信したときには、図9のグラフと同様の波形で電流が流れる。そして、本発明の通信方法では、メールの受信が終了した後、メールの受信により生じた電流波形におけるCell_DCHまたはCell_FACHの期間内にSIPリフレッシュ処理を行う。
このため、SIPリフレッシュ処理における実質的な消費電力は、メール受信とSIPリフレッシュ処理の消費電力が等しい場合(例えば、後述の図8のような場合)には、メールの受信開始からSIPリフレッシュ処理の開始までの期間における消費電力とほぼ等しくとなる。したがって、メールを受信していないときにSIPリフレッシュ処理を行う場合と比べて、SIPリフレッシュ処理に要する消費電力を大幅に低減することができる。なお、SIPリフレッシュ処理を開始するタイミングは、メール受信によって消費電力が増大した期間内であればよく、メールを受信したタイミングに近いほど好ましい。消費電力の高い期間の重複が少しでもあれば消費電力を低減する効果が得られるが、重複期間が長いほど、低減効果が大きくなるからである。
また、図示の例では、18時間経過前にメールを受信したときには、SIPリフレッシュ処理を行っていない。これは、SIPリフレッシュ処理の実行頻度を不必要に増加させないようにするためである。
すなわち、仮に、図示の例において、メールの受信の度にSIPリフレッシュ処理を行うとした場合には、0から24時間後までの間に4回のSIPリフレッシュ処理が行われることになる。これにより、同図(a)の従来例と比べてSIPリフレッシュ処理の実行回数が増えてしまう。そこで、同図(b)の例では、所定の条件を満たした状態でメールを受信した場合にのみSIPリフレッシュを行うようにして、SIPリフレッシュ処理の実行回数の増加を抑えている。なお、所定の条件については後述する。
〔概要:SIPリフレッシュ処理時にメール送信〕
また、本発明の通信方法では、SIPリフレッシュ処理時にメールを送信する。これにより、SIPリフレッシュ処理によって電力消費が増大した期間に、メール送信が行われるので、電力消費が増大する期間を全体として短くし、消費電力を低減することができる。
これについて、図3に基づいて説明する。図3は、SIPリフレッシュ処理時にメールを送信する通信方法の一例を示す図である。なお、図3では、SIPリフレッシュ処理が6時間周期で行われること、つまり各SIPリフレッシュ処理で受信するExpire値が6時間であることを想定している。
図示の例では、0時間の時点でSIPリフレッシュ処理が行われた後、次のSIP処理が行われる6時間の時点までの間に、エコメールAの送信予約が行われている。この、エコメールは、SIPリフレッシュ処理時に送信されるメールであり、リアルタイムで送信される通常のメールとは区別して取り扱われる。
つまり、エコメールは、メール送信する要件が特に急ぎではないような場合に、ユーザがそのメールの送信予約をしておき、予約されたメールをSIPリフレッシュ処理時に送信するものである。エコメールの送信予約方法は、特に限定されないが、例えば通常のメール送信ボタンとは別にエコメール送信ボタンを設けることでエコメールの送信予約をするようにしてもよい。この場合には、メールの文面を作成してエコメール送信ボタンを押下することにより、エコメールの送信予約が行われることになる。
なお、エコメールは、SIPリフレッシュ処理が行われるまで送信されないので、エコメールが指定されたときには、その旨を表示する等してユーザの注意喚起することが好ましい。例えば、図示の例の場合には、「約3時間後に送信されますが、よろしいですか?」等のメッセージを表示してもよい。
そして、図示のように、6時間後にはSIPリフレッシュ処理が行われ、このときにエコメールAの送信も行われる。このように、エコメールは、SIPリフレッシュ処理によって消費電力が増大した期間に送信されるので、エコメールの送信に要する消費電力は、通常のメール送信と比べて少なくなる。
また、図示の例では、6時間経過時のSIPリフレッシュ処理から、12時間経過時のSIPリフレッシュ処理までの間に、2件のエコメール送信予約がなされている(エコメールB及びC)。このように、複数件のエコメール送信予約がなされた場合も、直近のSIPリフレッシュ処理時(この場合は12時間経過時)に送信される。
〔携帯電話機の要部構成〕
続いて、上記の通信方法を実行する携帯電話機(通信装置)1について、図1に基づいて説明する。図1は、携帯電話機1の要部構成を示すブロック図である。図示のように、携帯電話機1は、携帯電話機1が外部と通信を行うための無線通信部(通信部)2、携帯電話機1の動作を統括して制御する制御部3、携帯電話機1が動作するための電力を供給する電池4、携帯電話機1で使用する各種データを記憶する記憶部5、及び携帯電話機1のユーザの入力操作を受け付ける入力部6を備えている。
無線通信部2は、消費電力の小さい待機状態から消費電力の大きい活性化状態に遷移し、通信が終了して一定期間が経過したときに待機状態に戻る。つまり、無線通信部2を介して通信を行ったときには、図9に示すような波形で無線通信部2に電流が流れることになる。上記活性化状態は、図9におけるCell_DCH及びCell_FACHの期間に相当し、上記待機状態は、図9におけるPreservation状態に相当する。
なお、携帯電話機1は、これら以外にも、画像を表示する表示部、音声入力部、音声出力部等、一般的な携帯電話機が備えているような構成を有しているが、本発明の特徴に特に関わりがないこのような構成については図示を省略している。
また、制御部3には、電池残量確認部10、SIP処理部(データ送信手段、予約データ送信用通信検知手段)11、メール送受信部(通信検知手段、予約データ送信手段、予約受付手段)12が含まれている。
電池残量確認部10は、電池4の残量を検知し、検知した残量が所定値以上であれば、SIP処理部11にSIPメッセージ送信が可能である旨通知し、所定値に満たなければ、SIPメッセージ送信が不可である旨通知する。
SIP処理部11は、SIPリフレッシュ処理を実行する。具体的には、SIP処理部11は、Expire値が示す時間(メッセージ送信待機期間)が経過したときに、無線通信部2を介してSIPサーバにSIPメッセージを送信し、無線通信部2を介して該SIPメッセージに対する応答を受信する。そして、SIP処理部11は、応答を受信すると、受信した応答に含まれるExpire値が示す時間のカウントを開始し、該Expire値が示す時間が経過したときに、再びSIPメッセージを送信し、応答を受信するという処理を繰り返す。
また、SIP処理部11は、SIPリフレッシュ処理を実行した後、すなわちSIPサーバにSIPメッセージを送信して該SIPメッセージに対する応答を受信した後、SIPリフレッシュ処理を実行した旨をメール送受信部12に通知する。この通知が、メール送受信部12がエコメールを送信するトリガとなる。
さらに、SIP処理部11は、メール送受信部12から、メールの送信または受信が行われた旨の通知を受けたときに、所定の条件を満たしているか否かを確認し、満たしている場合にSIPリフレッシュ処理を実行する。
ここで、所定の条件とは、SIPリフレッシュ処理を実行するか否かを判断するために設けられた条件である。ここでは、3つの条件が設定されていることを想定しており、1つ目の条件は最後にSIPリフレッシュ処理を実行した後、一定以上の時間(下限時間)が経過していることであり、2つ目の条件は最後に受信したExpire値が所定値以上であることであり、3つ目の条件は電池残量が所定値以上であることである。
なお、1つ目の条件は、SIPリフレッシュ処理の実行頻度の増大を抑えるために設定したものである。この条件における一定の時間は、例えばExpire値の半分の時間としてもよい。これにより、SIPリフレッシュ処理の実行頻度の増加を、最大でも2倍以内に抑えることができる。
また、2つ目の条件は、SIPサーバがメンテナンス等を行う場合に対応するために設定されている。すなわち、SIPサーバは、メンテナンスを行う等の理由により、一度、通常よりも短いExpire値を設定し、SIPサーバと通信する各端末のExpire値を一斉に更新させることがある。
つまり、通常よりも短く設定されたExpire値は、SIPサーバと通信する各端末のExpire値を一斉に更新させることを目的としていると考えられるので、このExpire値が示すタイミングよりも早くSIPリフレッシュ処理を行うことは好ましくない。このため、2つ目の条件として、最後に受信したExpire値が所定値以上であることを設定している。なお、この所定値は、メンテナンス等の際に一般的に使用されるExpire値に基づいて適宜設定すればよく、例えば1200(sec)としてもよい。
そして、3つ目の条件は、電池残量が少ない場合にSIPリフレッシュ処理を行うことによって、待ち受け時間を短くすることを防ぐために設定されている。
メール送受信部12は、無線通信部2を介したメールの送受信を制御する。また、メール送受信部12は、メールの送信または受信を行ったときに、その旨をSIP処理部11に通知する。上記のように、この通知は、SIP処理部11がSIPリフレッシュ処理を行うトリガとなる。
さらに、メール送受信部12は、エコメールの送信予約を受け付ける。そして、メール送受信部12は、SIP処理部11からSIPリフレッシュ処理を実行した旨の通知を受けたときには、予約されていたエコメールの送信を行う。
なお、図3では、SIPリフレッシュ処理時にエコメールを送信する例を示したが、エコメールの送信タイミングは、この例に限られない。すなわち、エコメールの送信は、無線通信部2の消費電力が一定期間上昇するような通信が行われたことを検知した後、消費電力が上昇している期間内に行われればよい。例えば、メール送受信部12は、通常のメール(エコメール以外のメール)の送信または受信が行われたことを検知したときに、予約されていたエコメールの送信を行ってもよい。
〔処理の流れ〕
次に、携帯電話機1が実行する処理の流れについて、図4に基づいて説明する。図4は、携帯電話機1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、図4のフローチャートでは、説明を簡単にするため、エコメールに関する処理については記載していない。
上述のように、メール送受信部12は、メールの送信または受信を行ったときには、その旨をSIP処理部11に通知する。このため、SIP処理部11は、メール送受信部12からの通知の有無により無線通信部2を介した通信が行われたか否かを判断する(S1)。
メール送受信部12からの通知があり、通信が行われたことを検知したとき(S1でYES)には、SIP処理部11は、最後に受信したExpire値、すなわち次にSIPリフレッシュ処理を行うまでの期間を示すExpire値が所定値以上であるか否かを確認する(S2)。上述のように、この所定値は、SIPリフレッシュ処理を行うか否かを判断するための条件として予め定められたものである。
ここで、Expire値が所定値以上であることを確認した場合(S2でYES)には、SIP処理部11は、最後にSIPリフレッシュ処理を行った後の経過時間が、下限時間を超えているか否かを確認する(S3)。この下限時間も、SIPリフレッシュ処理を行うか否かを判断するための条件として予め定められたものである。
そして、下限時間を経過していないことが確認された場合(S3でNO)には、処理はS1に戻り、SIP処理部11は、SIPリフレッシュ処理を行わず、メール送受信部12からの通知及びExpire値が示す時間の経過の待ち受け状態に戻る。
一方、下限時間を経過していることが確認された場合(S3でYES)には、SIP処理部11は、電池残量確認部10に満了時間(Expire値が示す期間が満了するまでの残り時間)を通知して、SIPメッセージ送信の可否を通知するよう要求する。そして、この要求を受けた電池残量確認部10は、電池4の残量が所定値以上であるか否かを確認する(S4)。
具体的には、電池残量確認部10は、電池4の残量から計算した、携帯電話機1が動作可能な残り時間(待ち受け時間)と、SIP処理部11から通知された満了時間とを比較する。そして、電池残量確認部10は、待ち受け時間が満了時間以上であれば、電池4の残量が所定値以上であると判断する。
この処理は、携帯電話機1の無駄な電力消費を避けるために行われる。例えば、満了時間が15時間であり、待ち受け時間が10時間である場合を考える。この場合には、SIPリフレッシュ処理は、遅くとも満了時間が経過する15時間後までに行えばよいが、15時間後には待ち受け時間が経過している。このように、待ち受け時間の経過により、メールを受信しなければ行われることのなかったSIPリフレッシュ処理を行うことは、携帯電話機1の待ち受け時間を無駄に短くするものである。このため、ここでは待ち受け時間が満了時間以上である場合に限り、SIPリフレッシュ処理を行うことにより、このような無駄な処理の発生を防いでいる。
なお、S4では、電池4の残量が、最大の残量に対して所定の割合以上(例えば10%以上)であるか否かを確認するようにしてもよい。また、単に電池4の残量が所定量以上であるか否かを確認してもよいし、電池4の残量から計算した待ち受け時間が所定時間以上であるか否かを確認してもよい。これらの場合には、満了時間の取得等の処理を行うことなく、無駄なSIPリフレッシュ処理の実行を簡易に防ぐことができる。
ここで、電池4の残量が所定値に満たないことが確認された場合(S4でNO)には、電池残量確認部10は、SIP処理部11にSIPメッセージの送信が不可である旨を通知する。そして、SIP処理部11がこの通知を受けると処理はS1に戻り、SIP処理部11はSIPリフレッシュ処理を行わず、メール送受信部12からの通知及び満了時間の経過の待ち状態に戻る。
一方、電池4の残量が所定値以上であることが確認された場合(S4でYES)には、電池残量確認部10は、SIP処理部11にSIPメッセージの送信が可能である旨を通知する。そして、通知を受けたSIP処理部11は、SIPリフレッシュ処理を行う(S5)。
ここで、上述のように、SIPリフレッシュ処理では、SIP処理部11は、無線通信部2を介してSIPサーバにSIPメッセージを送信し、該SIPメッセージに対する応答を受信する。
そして、SIPリフレッシュ処理の後、処理はS1に戻り、SIP処理部11は、メール送受信部12からの通知及び満了時間の経過の待ち状態に戻る。なお、ここでの満了時間は、最後に行ったSIPリフレッシュ処理でSIPサーバから受信した通知に含まれるExpire時間に基づくものである。
なお、S1で通信の検知が確認されなかった場合(S1でNO)、またはS1で通信の検知が確認されたが、S2でExpire値が所定値に満たないと判断された場合(S2でNO)には、SIP処理部11は、満了時間が経過したか否かを確認する(S6)。そして、満了時間が経過したことを確認した場合(S6でYES)には、SIP処理部11は、SIPリフレッシュ処理を行い(S5)、この後処理はS1に戻る。また、満了時間が経過していないことを確認した場合(S6でNO)には、SIP処理部11はSIPリフレッシュ処理を行わず、処理はS1に戻る。
〔通信を検知したタイミングが待ち受け時間に与える影響〕
携帯電話機1は、満了時間経過前においても、通信を検知したタイミングでSIPリフレッシュ処理を行うので、図2(a)のように満了時間経過時にSIPリフレッシュ処理を行う場合と比べて、SIPリフレッシュ処理の間隔が短くなり、SIPリフレッシュ処理の実行頻度が増加する。
ここでは、通信を検知したタイミングが待ち受け時間に与える影響について、図5に基づいて説明する。図5は、携帯電話機1における待ち受け時間を算出するためのパラメータの例、及び該パラメータを用いて算出した待ち受け時間を示す図である。
なお、1回当たりのRe−Registerの消費電流、及びSIP:Registerの間隔以外のパラメータは、比較のため図10及び図11の従来例と合わせている。また、図5では、図11と同じく一日にメールを5通受信し、3通送信することを想定している。そして、図5では、メールの受信または送信が行われたときにSIPリフレッシュ処理を行うことを想定している。
同図(a)は、満了時間の3時間前に毎回通信を検知してSIPリフレッシュ処理を行った場合のパラメータの例、及び該パラメータを用いて算出した待ち受け時間を示している。
図示のように、1回当たりのRe−Register(SIPリフレッシュ処理)の消費電流は、0.1(mAh)であり、図10及び図11の例と比べて1/30となっている。これは、携帯電話機1が、メールの送信または受信後の、電流値が高い期間にSIPリフレッシュ処理を行うことにより、SIPリフレッシュ処理の際の実質的な消費電流が低下するためである。
ここでは、Expire値が図11の例と同じ21600sec、つまり6時間であることを想定しているので、メールの受信または送信は、SIPリフレッシュ処理が行われた3時間後に行われることになる。そして、携帯電話機1は、メールの受信または送信時にSIPリフレッシュ処理を行うので、このときにExpire値も6時間に再設定される。すなわち、この場合には、図示のように、21600−(3×3600)=10800sec(3時間)間隔でSIPリフレッシュ処理が行われる。
したがって、この場合の待ち受け時間は、(電池残量)/[{(SIPリフレッシュ処理1回当たりの消費電流)/(Expire値の更新間隔)/3600}+(待ち受け消費電流)+(メール受信による消費電流/24)+(メール送信による消費電流/24)]284.96時間となる。なお、IMSを搭載していない場合の待ち受け時間は、図11の例と同じで288時間であるから、IMSを搭載することによる待ち受け時間の減少は、3.04時間となる。
次に、同図(b)は満了時間の2時間前に毎回通信を検知してSIPリフレッシュ処理を行った場合のパラメータの例を示している。ここでも、同図(a)及び図11と同じく、Expire値が21600sec(6時間)であることを想定している。このため、メールの受信または送信は、SIPリフレッシュ処理が行われた4時間後に行われることになる。すなわち、この場合には、図示のように、21600−(2×3600)=14400sec(4時間)間隔でSIPリフレッシュ処理が行われる。
したがって、この場合の待ち受け時間は、同図(a)と同じ計算式にて285.71時間と算出される。また、IMSを搭載していない場合の待ち受け時間は、同図(a)及び図11の例と同じで288時間であるから、IMSを搭載することによる待ち受け時間の減少は2.29時間となる。
そして、同図(c)は満了時間の1時間前に毎回通信を検知してSIPリフレッシュ処理を行った場合のパラメータの例を示している。ここでも、同図(a)(b)及び図11と同じく、Expire値が21600sec(6時間)であることを想定している。このため、メールの受信または送信は、SIPリフレッシュ処理が行われた5時間後に行われることになる。すなわち、この場合には、図示のように、21600−(1×3600)=18000sec(5時間)間隔でSIPリフレッシュ処理が行われる。
したがって、この場合の待ち受け時間は、同図(a)(b)と同じ計算式にて286.17時間と算出される。また、IMSを搭載していない場合の待ち受け時間は、同図(a)(b)及び図11の例と同じで288時間であるから、IMSを搭載することによる待ち受け時間の減少は1.83時間となる。
以上のように、通信検知のタイミングが満了時間に近いほど、SIPリフレッシュ処理の頻度が少なくなり、待ち受け時間の減少幅が大きくなることが分かる。しかしながら、携帯電話機1におけるSIPリフレッシュ処理1回当たりの消費電流は、わずか0.1(mAh)であるから、図5(a)(b)(c)の何れの場合であっても、従来例と比べて待ち受け時間を大きく延ばすことができる。これについて、図6及び図7に基づいて説明する。
図6は、メールを5件受信し、3件送信した場合における、従来例の待ち受け時間に対する、携帯電話機1の待ち受け時間の増加を示す図である。図示のように、携帯電話機1において、満了3時間前にメールの送信または受信があった場合、すなわち図5(a)の場合の待ち受け時間は、図11の従来例における待ち受け時間と比べて、37.66時間も増加している。
また、携帯電話機1において、満了2時間前にメールの送信または受信があった場合、すなわち図5(b)の場合の待ち受け時間は、図11の従来例における待ち受け時間と比べて、38.41時間も増加している。
そして、携帯電話機1において、満了1時間前にメールの送信または受信があった場合、すなわち図5(c)の場合の待ち受け時間は、図11の従来例における待ち受け時間と比べて、38.87時間も増加している。このように、図5(a)(b)(c)の何れの場合であっても、従来例と比べて待ち受け時間が大きく増加することがわかる。
また、図7は、待ち受け時間に対するIMS搭載の影響度を示す図である。なお、ここでは、IMSの影響度を{(IMSなしの待ち受け時間−IMSありの待ち受け時間)/IMSなしの待ち受け時間}×100との数式で算出している。つまり、ここでは、IMS搭載による待ち受け時間の減少率をIMS搭載の影響度として示している。
図示のように、待ち受け消費電流のみを考慮した場合、すなわち図10の場合には、IMS搭載の影響度は、20.5%と極めて大きくなる。そして、従来例において一日にメールを5件受信し、3件送信することを考慮した場合、すなわち図11の場合には、メールの送受信によって待ち受け時間が短くなることによって、IMS搭載の影響度は下がっている。しかし、IMS搭載の影響度は、14.1%であり、依然として大きい値である。
これに対して、携帯電話機1において、満了3時間前にメールの送信または受信があった場合、すなわち図5(a)の場合には、IMS搭載の影響度は、1.1%である。このように、図5(a)の場合には、従来例と比べてIMS搭載の影響度が著しく低減されることが分かる。
また、携帯電話機1において、満了2時間前にメールの送信または受信があった場合、すなわち図5(b)の場合には、IMS搭載の影響度は、0.8%である。そして、満了1時間前にメールの送信または受信があった場合、すなわち図5(c)の場合には、IMS搭載の影響度は、0.6%である。
このように、携帯電話機1によれば、従来例と比べてIMS搭載の影響度を大きく低下させることができる。そして、通信が検知されるタイミングが満了時間に近いほど、IMS搭載の影響度はさらに低下する。
〔メールの送受信回数が待ち受け時間に与える影響〕
携帯電話機1の待ち受け時間は、メールの受信回数と、SIPリフレッシュ処理の回数とが等しい場合に最も長くなり、メールの送受信回数が増加するほど短くなる。これについて、図8に基づいて説明する。
図8は、メールの送受信回数が待ち受け時間に与える影響を説明する図であり、同図(a)は一日に6件メールを受信した場合の待ち受け時間の増加を示し、同図(b)は一日に80件メールを受信し、50件送信した場合の待ち受け時間の増加を示している。
なお、同図(a)(b)におけるExpire値及びSIP:Registerの間隔は、図5(b)と同じである。つまり、ここでは満了時間が6時間であり、携帯電話機1では満了時間の2時間前には必ずメールの送信または受信を検知して、4時間間隔でSIPリフレッシュ処理を行うことを想定している。また、図8(a)(b)におけるパラメータは、メールの受信件数及び送信件数を除き、全て同じである。
同図(a)のパラメータを用いて、IMSを搭載していない場合の待ち受け時間を算出すると、327.27時間となる。また、メールの送受信とは無関係にSIPリフレッシュ処理を行う従来例において、IMSを搭載している場合の待ち受け時間を算出すると、276.92時間となる。
そして、携帯電話機1における待ち受け時間は、324.32時間となり、従来例と比べて47.40時間も長くなっている。これは、同じExpire値及びSIP:Registerの間隔で計算した図5(b)の場合(285.71時間)よりもさらに38.61時間も長い待ち受け時間である。
ここで、同図(b)に示すような極端にメールの送受信回数が多い場合には、IMSを搭載していない場合であっても、待ち受け時間はわずか44.26となる。また、メールの送受信とは無関係にSIPリフレッシュ処理を行う従来例において、IMSを搭載している場合には、待ち受け時間はさらに減少して43.20時間となる。
一方、携帯電話機1における待ち受け時間は、44.21時間となり、これはIMSを搭載していない場合と0.05時間しか変わらない。また、従来例と比べても1.01時間長くなっている。
以上のように、携帯電話機1と従来例との待ち受け時間の差異は、メールの送受信回数が増加するほど小さくなるが、メールの送受信回数が極端に多い場合であっても有意な差異が認められる。
〔SIPリフレッシュ処理を行う条件について〕
上記では、最後にSIPリフレッシュ処理を実行した後、一定時間以上経過している(下限時間を経過している)という条件を満たしている場合に、通信が検知されたときにSIPリフレッシュ処理を行う例について説明した。
そして、上記の例では、下限時間は予め設定されており、変更は行わないことを想定しているが、下限時間は変更可能としてもよい。すなわち、図5(a)〜(c)に示したように、SIPリフレッシュ処理を行うタイミングが満了時間に近いほど待ち受け時間を延ばすことができるので、SIPリフレッシュ処理を行うタイミングが満了時間に近づくように、下限時間を変更することは待ち受け時間を延ばす方策として有効である。
例えば、メールの送受信等の通信を行う頻度が高い場合には、下限時間を長く設定してもよい。また、メールの送受信等の通信を行う頻度が高い時間帯には下限時間を長くし、頻度が低い時間帯には下限時間を短くしてもよい。このような下限時間の変更は、入力部6への操作入力によりユーザが行うようにしてもよいが、過去に通信が行われた頻度に基づいて携帯電話機1が行うようにすることが好ましい。例えば、携帯電話機1は、1日を複数の時間帯に分け、各時間帯において通信が行われた回数を記憶しておき、通信回数が一定以上多い時間帯には、その他の時間帯よりも長い下限時間を設定する機能を有していてもよい。
また、携帯電話機1は、SIPリフレッシュ処理に伴う消費電力が最小化されるような下限時間を学習により決定する機能を有していてもよい。例えば、携帯電話機1は、一定期間(例えば24時間)におけるSIPリフレッシュ処理に伴う消費電力と、そのときの下限時間とを対応付けて記憶する処理を様々な下限時間で行うことによって、消費電力が最小化されるような下限時間を決定してもよい。
〔応用例〕
上記では、メールの送信または受信が行われたときにSIPリフレッシュ処理を行う例について説明した。しかしながら、SIPリフレッシュ処理を実行するトリガとなる通信は、その通信によって無線通信部2の消費電力が一定期間上昇するようなものであれば特に限定されない。
例えば、一般的な通信アプリケーションの動作に基づく通信として、ブラウザ、ストリーミング、ブログツール、ネット辞書、電子ブック、A−GPS、Chatなどが挙げられる。また、例えば、SIPアプリケーションの動作に基づく通信として、プレゼンス、Poc(Push to talk Over Cellular)、VoIP(Voice over IP)、CSI(Combining Circuit Switched and IMS)、SIP Pushなどが挙げられる。さらに、例えば、ダウンロード可能な汎用的なアプリケーションの動作に基づく通信として、Java(登録商標)、Widgetなどが挙げられる。
このようなアプリケーションの動作に基づく通信をトリガとする場合には、通信が行われたときに当該アプリケーションからSIP処理部11にその旨が通知されるようにすればよい。当然のことながら、エコメール送信のトリガとなる通信としてこれらの通信を適用することも可能である。
また、上記では、定期的に通信相手にメッセージを送信するプロトコルの例として、SIPを適用する例について説明した。しかしながら、定期的に通信相手にメッセージを送信するプロトコルは、SIPに限られない。
例えば、PPP(Point to Point Protocol)、TCP(Transmission Control Protocol)、IPSec(Security Architecture for IP)、NAT(Network Address Translator)などのように、Keep Alive機能があるプロトコルであれば、SIPと同様にして携帯電話機1に適用することができる。
また、上記では、SIPリフレッシュ処理時にメール(エコメール)を送信する例について説明したが、メール以外のデータの送信予約を行い、SIPリフレッシュ処理等の通信が行われたときに、予約されたデータの送信を行うようにしてもよい。
さらに、上記では、携帯電話機に本発明を適用する例について説明したが、本発明は携帯電話機に限られず、定期的なメッセージ送信を行う通信装置であれば、様々なものに適用することができる。例えば、PDA(Personal Digital Assistance)、ノート型パソコン、スマートフォン、携帯型ゲーム機等の携帯型の通信装置に適用することもできる。無論、パソコン等の据え置き型の通信装置に適用することもできる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔ソフトウェアによる構成例〕
最後に、携帯電話機1の各ブロック、特に制御部3に含まれる電池残量確認部10、SIP処理部11、及びメール送受信部12は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、携帯電話機1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話機1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯電話機1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯電話機1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明によれば、データの送信に伴う消費電力を低減することができるので、データの送信を行う通信装置に利用することができる。特に、低消費電力化が望まれる電池駆動式の携帯型の通信装置に好適である。
1 携帯電話機(通信装置)
2 無線通信部(通信部)
4 電池
11 SIP処理部(データ送信手段、予約データ送信用通信検知手段)
12 メール送受信部(通信検知手段、予約データ送信手段、予約受付手段)

Claims (8)

  1. 通信を行うときに消費電力の小さい待機状態から消費電力の大きい活性化状態に遷移し、通信が終了して一定期間が経過したときに待機状態に戻る通信部を介して、一定以上の期間を空けずにメッセージの送信を行う通信装置であって、
    上記通信部を介して上記メッセージの送信以外の通信が行われたことを検知する通信検知手段と、
    上記メッセージを送信した後上記期間が経過するまでのメッセージ送信待機期間に、上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知した場合には、該通信によって活性化状態となった上記通信部が待機状態に遷移するまでの間に上記メッセージを送信し、上記メッセージ送信待機期間に上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知しなかった場合には、上記メッセージ送信待機期間の経過時に上記通信部を活性化状態に遷移させて上記メッセージを送信するデータ送信手段とを備え
    上記データ送信手段は、上記メッセージを送信した後、予め設定された下限時間を経過する前に、上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知したときには、上記メッセージを送信しないことを特徴とする通信装置。
  2. 通信を行うときに消費電力の小さい待機状態から消費電力の大きい活性化状態に遷移し、通信が終了して一定期間が経過したときに待機状態に戻る通信部を介して、一定以上の期間を空けずにメッセージの送信を行う通信装置であって、
    上記通信部を介して上記メッセージの送信以外の通信が行われたことを検知する通信検知手段と、
    上記メッセージを送信した後上記期間が経過するまでのメッセージ送信待機期間に、上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知した場合には、該通信によって活性化状態となった上記通信部が待機状態に遷移するまでの間に上記メッセージを送信し、上記メッセージ送信待機期間に上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知しなかった場合には、上記メッセージ送信待機期間の経過時に上記通信部を活性化状態に遷移させて上記メッセージを送信するデータ送信手段とを備え、
    上記データ送信手段が送信した上記メッセージに対して応答を受信し、該応答に該メッセージの次にメッセージを送信するまでのメッセージ送信待機期間を示す情報が含まれている場合に、
    上記データ送信手段は、上記応答に含まれる情報が示すメッセージ送信待機期間が、予め定めた期間よりも短い場合には、上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知したときに、上記メッセージを送信しないことを特徴とする通信装置。
  3. 通信を行うときに消費電力の小さい待機状態から消費電力の大きい活性化状態に遷移し、通信が終了して一定期間が経過したときに待機状態に戻る通信部を介して、一定以上の期間を空けずにメッセージの送信を行う通信装置であって、
    上記通信部を介して上記メッセージの送信以外の通信が行われたことを検知する通信検知手段と、
    上記メッセージを送信した後上記期間が経過するまでのメッセージ送信待機期間に、上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知した場合には、該通信によって活性化状態となった上記通信部が待機状態に遷移するまでの間に上記メッセージを送信し、上記メッセージ送信待機期間に上記通信検知手段が、通信が行われたことを検知しなかった場合には、上記メッセージ送信待機期間の経過時に上記通信部を活性化状態に遷移させて上記メッセージを送信するデータ送信手段とを備え、
    上記通信部、上記データ送信手段、及び上記通信検知手段は、電池から供給される電力によって動作するものであり、
    上記データ送信手段は、上記電池の残量が予め定めた一定量より少ない場合には、上記通信検知手段が上記通信部を介した通信が行われたことを検知したときに、上記メッセージを送信しないことを特徴とする通信装置。
  4. 通信を行うときに消費電力の小さい待機状態から消費電力の大きい活性化状態に遷移し、通信が終了して一定期間が経過したときに待機状態に戻る通信部を介して、一定以上の期間を空けずにメッセージの送信を行う通信装置の制御方法であって、
    上記通信部を介して上記メッセージの送信以外の通信が行われたことを検知する通信検知ステップと、
    上記メッセージを送信した後上記期間が経過するまでのメッセージ送信待機期間に、上記通信検知ステップにて通信が行われたことを検知した場合には、該通信によって活性化状態となった上記通信部が待機状態に遷移するまでの間に上記メッセージを送信し、上記メッセージ送信待機期間に上記通信検知ステップにて通信が行われたことを検知しなかった場合には、上記メッセージ送信待機期間の経過時に上記通信部を活性化状態に遷移させて上記メッセージを送信するデータ送信ステップとを含み、
    上記メッセージを送信した後、予め設定された下限時間を経過する前に、上記通信部を介して上記メッセージの送信以外の通信が行われたことを検知したときには、上記メッセージを送信しないことを特徴とする通信装置の制御方法。
  5. 通信を行うときに消費電力の小さい待機状態から消費電力の大きい活性化状態に遷移し、通信が終了して一定期間が経過したときに待機状態に戻る通信部を介して、一定以上の期間を空けずにメッセージの送信を行う通信装置の制御方法であって、
    上記通信部を介して上記メッセージの送信以外の通信が行われたことを検知する通信検知ステップと、
    上記メッセージを送信した後上記期間が経過するまでのメッセージ送信待機期間に、上記通信検知ステップにて通信が行われたことを検知した場合には、該通信によって活性化状態となった上記通信部が待機状態に遷移するまでの間に上記メッセージを送信し、上記メッセージ送信待機期間に上記通信検知ステップにて通信が行われたことを検知しなかった場合には、上記メッセージ送信待機期間の経過時に上記通信部を活性化状態に遷移させて上記メッセージを送信するデータ送信ステップとを含み、
    上記データ送信ステップにて送信した上記メッセージに対して応答を受信し、該応答に該メッセージの次にメッセージを送信するまでのメッセージ送信待機期間を示す情報が含まれている場合に、
    該情報が示すメッセージ送信待機期間において、上記通信部を介して上記メッセージの送信以外の通信が行われたことを検知したときに、当該メッセージ送信待機期間が予め定めた期間よりも短い場合には、上記メッセージを送信しないことを特徴とする通信装置の制御方法
  6. 通信を行うときに消費電力の小さい待機状態から消費電力の大きい活性化状態に遷移し、通信が終了して一定期間が経過したときに待機状態に戻る通信部を介して、一定以上の期間を空けずにメッセージの送信を行う通信装置の制御方法であって、
    上記通信装置は、通信検知手段と、データ送信手段とを備え、
    上記通信部を介して上記メッセージの送信以外の通信が行われたことを上記通信検知手段によって検知する通信検知ステップと、
    上記メッセージを送信した後上記期間が経過するまでのメッセージ送信待機期間に、上記通信検知ステップにて通信が行われたことを検知した場合には、該通信によって活性化状態となった上記通信部が待機状態に遷移するまでの間に上記データ送信手段が上記メッセージを送信し、上記メッセージ送信待機期間に上記通信検知ステップにて通信が行われたことを検知しなかった場合には、上記データ送信手段が上記メッセージ送信待機期間の経過時に上記通信部を活性化状態に遷移させて上記メッセージを送信するデータ送信ステップとを含み、
    上記通信部、上記データ送信手段、及び上記通信検知手段は、電池から供給される電力によって動作するものであり、
    上記通信検知ステップにて上記通信部を介した通信が行われたことを検知したときに、上記電池の残量が予め定めた一定量より少ない場合には、上記データ送信ステップでは上記メッセージを送信しないことを特徴とする通信装置の制御方法
  7. 請求項1からの何れか1項に記載の通信装置を動作させるための通信装置制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための通信装置制御プログラム。
  8. 請求項7に記載の通信装置制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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