JP4732523B2 - 通信装置及び電力供給方法 - Google Patents
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Description
本発明は、通信装置及び電力供給方法に関し、特にセッションを維持するために定期的にパケットを送信する通信装置及び電力供給方法に関する。
従来、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)等のプロトコル処理を行うソフトウェアを実装したモバイル端末装置において、CPUの消費電力を低減するものが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、各プロトコルの信号を送信または受信するまでの時間を予測して、予測した時間に基づいて、CPUの動作モードを低消費電力で動作するモードと通常のモードに切り替えることにより、低消費電力を実現する。
また、通常、モバイル端末装置は、バッテリーを電源として動作するため、消費電力を極力抑える必要がある。特に、CPUの処理は消費電力に大きな影響を与えるため、ユーザがモバイル端末装置を操作しないときには、できるだけCPUの処理を行わないようにする必要がある。
また、近年、モバイル端末装置は、電話機能やセキュリティ機能などに対する要求が高度になるにつれ、様々なプロトコル処理を行うソフトウェアを搭載するようになっている。例えば、モバイル端末装置は、PPP(Point to Point Protocol)、IP(IPsec(Security Architecture for IP))、UDP(User Datagram Protocol)、SIP(Session Initiation Protocol)、NAT(Network Address Translator)を同時に使用する場合がある。また、モバイル端末装置が搭載するプロトコル処理を行うソフトウェアは、ユーザが何もしていない状態においても、セッションを維持するために、定期的にセッションを維持するためのパケットの送受信を行う場合が多い。例えば、セッションを維持するためのメッセージは、SIPのREGISTER REQUESTメッセージである。また、PPPやIPsecやNATにおいても同じようにセッションを維持するためのKeepAliveメッセージを用いることができる。
図1は、従来のセッション維持メッセージの送出タイミングを示す図である。それぞれのメッセージは、各プロトコルで独自に定期的に送信されるので、CPUは、それぞれのプロトコル間では非同期のタイミングで動作する。
特開2004−192256号公報
しかしながら、従来の装置においては、CPUは各プロトコル間では非同期で動作するので、各プロトコルのメッセージの送出タイミングの度に電源を駆動する必要が生じるという問題がある。CPUが低消費電力モードから通常モードに遷移するタイミングは、CPUにおける処理動作開始のタイミングより前にしなければならない。そのため、CPUが低消費電力モードから通常モードに遷移する場合において、CPUに電力を供給する時間は、CPUが実際に処理を行う時間よりも長くする必要がある。そのため、特許文献1のような送信または受信するまでの時間の予測を行うことによりCPUの低電力制御を行っても、セッション維持メッセージを送出するプロトコルが多くなるにつれて、CPUが低消費電力モードから通常モードに遷移する回数が多くなり、結果としてCPUに電力を供給する時間が長くなり、CPUの電源制御を行っていく上で非効率になるという問題がある。
本発明の目的は、電力の供給時間を抑制することにより、低消費電力を図る際の電源制御を効率よく行うことができる通信装置及び電力供給方法を提供することである。
本発明の通信装置は、複数の異なるプロトコルの処理を実行するプロトコル処理手段と、通信相手との接続を維持するための各プロトコルのメッセージが互いに同期して送信されるように前記メッセージの送信間隔を調整するタイミング調整手段と、調整した前記送信間隔で各プロトコルの前記メッセージを送信する送信手段と、前記プロトコルの処理を実行しない時間帯で且つ前記メッセージを送信しない時間帯は電力の供給を休止する省電力制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明の電力供給方法は、複数の異なるプロトコルの処理を実行するステップと、通信相手との接続を維持するための各プロトコルのメッセージが互いに同期して送信されるように前記メッセージの送信間隔を調整するステップと、調整した前記送信間隔で各プロトコルの前記メッセージを送信するステップと、前記プロトコルの処理を実行しない時間帯で且つ前記メッセージを送信しない時間帯は電力の供給を休止するステップと、を具備するようにした。
本発明によれば、電力の供給時間を抑制することにより、低消費電力を図る際の電源制御を効率よく行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態)
図2は、本発明の実施の形態に係る通信システム100を示す図である。通信システム100は、通信装置101と、プロトコルAのプロトコル処理を実行可能なプロトコル終端装置102と、プロトコルBのプロトコル処理を実行可能なプロトコル終端装置103と、プロトコルCのプロトコル処理を実行可能なプロトコル終端装置104とから構成される。また、通信装置101は、プロトコルA、プロトコルB及びプロトコルCの3つのプロトコル処理を実行するためのソフトウェアを搭載している。なお、プロトコル終端装置102〜104は、通信装置101の通信相手である。
図2は、本発明の実施の形態に係る通信システム100を示す図である。通信システム100は、通信装置101と、プロトコルAのプロトコル処理を実行可能なプロトコル終端装置102と、プロトコルBのプロトコル処理を実行可能なプロトコル終端装置103と、プロトコルCのプロトコル処理を実行可能なプロトコル終端装置104とから構成される。また、通信装置101は、プロトコルA、プロトコルB及びプロトコルCの3つのプロトコル処理を実行するためのソフトウェアを搭載している。なお、プロトコル終端装置102〜104は、通信装置101の通信相手である。
次に、通信装置101の構成について、図3を用いて説明する。図3は、通信装置101の構成を示すブロック図である。通信装置101は、例えば携帯電話等の通信端末装置である。
通信装置101は、CPU省電力制御部301、CPU302及び通信デバイス303から主に構成される。また、CPU302は、プロトコルA処理部310、プロトコルB
処理部311、プロトコルC処理部312及びセッション管理部313から主に構成される。また、セッション管理部313は、シーケンスカウンタ320、セッション管理テーブル321、情報変換部322及び制御部323から構成される。
処理部311、プロトコルC処理部312及びセッション管理部313から主に構成される。また、セッション管理部313は、シーケンスカウンタ320、セッション管理テーブル321、情報変換部322及び制御部323から構成される。
CPU省電力制御部301は、CPU302への電源の供給を制御するものであり、後述する制御部323の制御に従って、CPU302に対して電源を供給する通常モードと、CPU302に対する電源の供給を休止する低消費電力モードとを所定のタイミングで切り替える。ここで、CPU302は、通常モードと低消費電力モードの二つの動作モードを設定することが可能である。通常モードは、通常のプロトコル処理におけるセッション管理処理が可能なモードである。また、低消費電力モードは、プロトコル処理及びセッション管理処理は行えず、CPU省電力制御部301等からの割り込みの受け付けを行うモードである。
通信デバイス303は、通信処理を行うデバイスであり、CPU302の制御に従って、プロトコル終端装置102〜104との通信を行うための処理を実行する。具体的には、通信デバイス303は、プロトコルA処理部310、プロトコルB処理部311またはプロトコルC処理部312におけるプロトコル処理実行後の信号を変調する。また、通信デバイス303は、プロトコルA処理部310、プロトコルB処理部311またはプロトコルC処理部312から入力したプロトコル終端装置102〜104との接続を維持するためのセッション維持メッセージを変調する。そして、通信デバイス303は、変調後の信号をベースバンド周波数から無線周波数にアップコンバートして図示しないアンテナから送信する。また、通信デバイス303は、プロトコル終端装置102〜104から送出された信号をアンテナで受信し、受信した信号を無線周波数からベースバンド周波数にダウンコンバートするとともに、ダウンコンバート後の信号を復調してCPU302へ出力する。
プロトコルA処理部310は、任意のプロトコルであるプロトコルAの処理を実行し、処理実行後の信号を通信デバイス303へ出力する。また、プロトコルA処理部310は、制御部323で制御されたタイミングで、プロトコル終端装置102との接続を維持するためのセッション維持メッセージを作成し、作成したセッション維持メッセージを通信デバイス303へ出力する。
プロトコルB処理部311は、プロトコルAとは異なった任意のプロトコルであるプロトコルBの処理を実行し、処理実行後の信号を通信デバイス303へ出力する。また、プロトコルB処理部311は、制御部323で制御されたタイミングで、プロトコル終端装置103との接続を維持するためのセッション維持メッセージを作成し、作成したセッション維持メッセージを通信デバイス303へ出力する。
プロトコルC処理部312は、プロトコルA及びプロトコルBとは異なった任意のプロトコルであるプロトコルCの処理を実行し、処理実行後の信号を通信デバイス303へ出力する。また、プロトコルC処理部312は、制御部323で制御されたタイミングで、プロトコル終端装置104との接続を維持するためのセッション維持メッセージを作成し、作成したセッション維持メッセージを通信デバイス303へ出力する。なお、プロトコルA、プロトコルB及びプロトコルCの各々は、互いに同一の階層におけるプロトコルでも良いし、互いに異なる階層におけるプロトコルでも良い。
シーケンスカウンタ320は、セッション維持メッセージの定期送信を管理するためのカウンタであり、リセット後に「0」から順番にカウントを行う。
セッション管理テーブル321は、各プロトコルのセッション維持メッセージの間隔を
記録するテーブルである。具体的には、セッション管理テーブル321は、セッション維持メッセージのプロトコル毎の変換前の送信間隔を記憶しているとともに、情報変換部322から変換後の送信間隔が入力した場合には、入力した変換後の送信間隔を記憶する。
記録するテーブルである。具体的には、セッション管理テーブル321は、セッション維持メッセージのプロトコル毎の変換前の送信間隔を記憶しているとともに、情報変換部322から変換後の送信間隔が入力した場合には、入力した変換後の送信間隔を記憶する。
情報変換部322は、各プロトコルのセッション維持メッセージの送信間隔がプロトコル間で互いに同期するように、制御部323から入力したセッション維持メッセージの送信間隔を所定の規則に従って変換する。そして、情報変換部322は、変換後の送信間隔をセッション管理テーブル321へ出力する。
制御部323は、セッション管理情報の収集や各プロトコルのセッション維持管理を行う。具体的には、制御部323は、セッション管理テーブル321から変換前の送信間隔を取得し、取得した変換前の送信間隔を情報変換部322へ出力する。また、制御部323は、シーケンスカウンタ320のカウント値が、セッション管理テーブル321に記憶した変換後の送信間隔におけるセッション維持メッセージの送信タイミングになった際に、該当するプロトコルA処理部310、プロトコルB処理部311またはプロトコルC処理部312に対して、セッション維持メッセージを送信するように制御する。また、制御部323は、セッション管理テーブル321に記憶している変換後の送信間隔に基づいて、所定のタイミングで通常モードと低消費電力モードとを切り替えるようにCPU省電力制御部301を制御する。具体的には、制御部323は、CPU省電力制御部301に対して、各プロトコルのセッション維持メッセージを送信しない時間帯は、低消費電力モードに切り替わるように制御する。
次に、通信装置101の動作について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、通信装置101のセッション管理部313における動作を示すフロー図であり、図5は、通信装置101のCPU省電力制御部301における動作を示すフロー図である。
最初に、セッション管理部313における動作を、図4を用いて説明する。
セッション管理部313の制御部323は、シーケンスカウンタ320をリセットして、カウント値を「0」にする(ステップST401)。
次に、制御部323は、セッション管理テーブル321から各プロトコルのセッション維持メッセージの変換前の送信間隔を取得し、取得した変換前の送信間隔を情報変換部322へ通知する(ステップST402)。
次に、情報変換部322は、取得した変換前の送信間隔を所定の規則に従って変換し、変換した送信間隔をセッション管理テーブル321に書き込む(ステップST403)。例えば、情報変換部322は、取得したセッション維持メッセージの送信間隔を、所定の規則である(1)式及び(2)式により変換し、変換後のセッション維持メッセージをセッション管理テーブル321に書き込む。
Zi=各プロトコルの変換前の送信間隔divX (1)
各プロトコルの変換後の送信間隔=Zi×X (2)
ただし、Xは、全てのプロトコルのセッション維持メッセージの送信間隔の中の最小値
iは、プロトコル数
AdivBはA/Bの小数点以下を切り捨てた値
各プロトコルの変換後の送信間隔=Zi×X (2)
ただし、Xは、全てのプロトコルのセッション維持メッセージの送信間隔の中の最小値
iは、プロトコル数
AdivBはA/Bの小数点以下を切り捨てた値
図6は、セッション管理テーブル321の一例を示す図である。図6において、全てのプロトコルのセッション維持メッセージの送信間隔の中の最小値はプロトコルCの送信間隔であるので、X=30である。従って、プロトコルAについては、(1)式よりZi=
3600div30=120であり、(2)式より変換後の送信間隔=120×30=3600である。また、プロトコルBについては、(1)式よりZi=50div30=1であり、(2)式より変換後の送信間隔=1×30=30である。これより、プロトコルAの変換後の送信間隔は3600秒であり、プロトコルBの変換後の送信間隔は30秒であるとともに、プロトコルCの変換後の送信間隔は30秒である。このようにして、セッション管理テーブル321は、変換前の送信間隔と変換後の送信間隔とをプロトコル毎に記憶することができる。
3600div30=120であり、(2)式より変換後の送信間隔=120×30=3600である。また、プロトコルBについては、(1)式よりZi=50div30=1であり、(2)式より変換後の送信間隔=1×30=30である。これより、プロトコルAの変換後の送信間隔は3600秒であり、プロトコルBの変換後の送信間隔は30秒であるとともに、プロトコルCの変換後の送信間隔は30秒である。このようにして、セッション管理テーブル321は、変換前の送信間隔と変換後の送信間隔とをプロトコル毎に記憶することができる。
図4に戻って、次に、制御部323は、CPU省電力制御部301に対して、セッション管理テーブル321に記憶した変換後の送信間隔の最小値をタイマ値として通知する(ステップST404)。
次に、制御部323は、シーケンスカウンタ320におけるカウント値及びセッション管理テーブル321に記憶している変換後の送信間隔に基づいて、セッション維持メッセージを送信させるプロトコルを決定する(ステップST405)。
次に、制御部323は、図6の場合には、プロトコルA処理部310に対して、3600秒毎の送信間隔でセッション維持メッセージを送信するように通知するとともに、プロトコルB処理部311またはプロトコルC処理部312に対して、30秒毎の送信間隔でセッション維持メッセージを送信するように通知する(ステップST406)。具体的には、制御部323は、シーケンスカウンタ320のカウント値が「0」の際には、プロトコルA処理部310、プロトコルB処理部311またはプロトコルC処理部312の全てのプロトコルに対して、セッション維持メッセージを送信するように通知する。そして、図6より、プロトコルAのセッション維持メッセージの変換後の送信間隔は3600秒であるとともに、プロトコルB及びプロトコルCのセッション維持メッセージの変換後の送信間隔は30秒であるので、各プロトコルの送信間隔は30の倍数になっている。従って、例えば、シーケンスカウンタ320が毎秒「1」ずつカウント値をカウントアップする場合には、制御部323は、シーケンスカウンタ320のカウント値が30の倍数であるときにのみ、プロトコルA〜プロトコルCの該当するセッション維持メッセージを送信する。これにより、通信装置101は、各プロトコルのセッション維持メッセージを、プロトコル間で互いに同期して、即ち、30秒を最小公倍数とする送信タイミングで送信することができる。
次に、制御部323は、シーケンスカウンタ320をインクリメントし(ステップST407)、CPU省電力制御部301に対して、セッション維持終了を送信する(ステップST408)。
次に、制御部323は、CPU省電力制御部301からセッション維持開始を受信したか否か判定する(ステップST409)。
制御部323がCPU省電力制御部301からセッション維持開始を受信した場合には、セッション管理部313は、ステップST405〜ステップST408の処理を行い、CPU省電力制御部301からセッション維持開始を受信しない場合には、セッション管理部313は、制御部323がCPU省電力制御部301からセッション維持開始を受信するまでイベント待ちの状態になる(ステップST409)。
次に、CPU省電力制御部301における動作を、図5を用いて説明する。
最初に、CPU省電力制御部301は、セッション管理部313の制御部323からタイマ値を受信したか否かを判定する(ステップST501)。
CPU省電力制御部301が制御部323からタイマ値を受信しない場合には、タイマ値を受信するまでイベント待ちの状態になり(ステップST501)、CPU省電力制御部301が制御部323からタイマ値を受信した場合には、受信したタイマ値をCPU302のスリープタイマの長さとする(ステップST502)。ここで、スリープタイマとは、CPU302に対する電源の供給を休止する時間を決めるタイマである。
次に、CPU省電力制御部301は、制御部323に対して、セッション維持開始を送信し(ステップST503)、その後イベント待ちに入る。この後、CPU省電力制御部301は、全てイベントを契機として動作する。
次に、CPU省電力制御部301は、イベントが起きたか否か判定する(ステップST504)。ここで、イベントは、CPU省電力制御部301が制御部323からセッション維持終了を受信すること及びスリープタイマの満了の二つである。
CPU省電力制御部301は、スリープタイマが満了のイベントを受けると、CPU302を低消費電力モードから通常モードに遷移させ(ステップST505)、制御部323にセッション維持開始を送信する(ステップST503)。その後、CPU省電力制御部301は、再びイベント待ちに入る(ステップST504)。
一方、ステップST504において、CPU省電力制御部301は、制御部323からセッション維持終了のイベントを受けると、スリープタイマにより、電源の供給を休止する時間帯の時間計測を開始し、CPU302を通常モードから低消費電力モードに遷移させる(ステップST506)。その後、CPU省電力制御部301は、再びイベント待ちに入る(ステップST504)。
図7は、本実施の形態におけるセッション維持メッセージの送出タイミングを示す図である。図1と図7より明らかなように、本実施の形態では、従来と比較して、CPUが低消費電力モードから通常モードに遷移する頻度を少なくすることができる。
このように、本実施の形態によれば、セッション維持メッセージは、一括して管理され、プロトコル間で同期して送信されるので、CPUが低消費電力モードから通常モードに遷移する頻度を少なくし、CPUを休ませる時間を従来よりも長く確保することができるとともに、CPUの消費電力を従来よりも低減することができる。この効果は、特にユーザからの操作やネットワーク側からのトラフィックの受信がない状態のときに顕著である。また、本実施の形態によれば、セッション維持メッセージの送信間隔の変換に際して、変換前の送信間隔と同一または短くするので、セッション維持管理の機能を損なうことなく、CPUの消費電力を低減することができる。
なお、上記実施の形態において、プロトコルA〜プロトコルCの3つのプロトコルを処理する通信装置について説明したが、これに限らず、任意の数のプロトコルを処理する通信装置に適用することができる。また、上記実施の形態は、任意のプロトコルを実行する通信装置に適用することができる。また、上記実施の形態において、各プロトコルにおけるセッション維持メッセージを、変換後の送信間隔で送信するようにしたが、これに限らず、変換後の送信間隔よりも短ければ、任意のタイミングで各プロトコルのセッション維持メッセージを同期して送信するようにしても良い。例えば、図6の場合、10秒毎にプロトコルA〜プロトコルCの各セッション維持メッセージを送信するとともに、10秒毎に通常モードと低消費電力モードとを切り替えるようにしても良い。
本発明にかかる通信装置及び電力供給方法は、特にセッションを維持するために定期的にパケットを送信するのに好適である。
Claims (4)
- 複数の異なるプロトコルの処理を実行するプロトコル処理手段と、
通信相手との接続を維持するための各プロトコルのメッセージが互いに同期して送信されるように前記メッセージの送信間隔を調整するタイミング調整手段と、
調整した前記送信間隔で各プロトコルの前記メッセージを送信する送信手段と、
前記プロトコルの処理を実行しない時間帯で且つ前記メッセージを送信しない時間帯は電力の供給を休止する省電力制御手段と、
を具備する通信装置。 - 前記タイミング調整手段は、各プロトコルの前記メッセージの前記送信間隔の内で最小値の倍数になるように各プロトコルの前記送信間隔を調整する請求項1記載の通信装置。
- 前記タイミング調整手段は、プロトコル毎に、前記調整前と同一の前記送信間隔または前記調整前よりも短い前記送信間隔になるように調整する請求項2記載の通信装置。
- 複数の異なるプロトコルの処理を実行するステップと、
通信相手との接続を維持するための各プロトコルのメッセージが互いに同期して送信されるように前記メッセージの送信間隔を調整するステップと、
調整した前記送信間隔で各プロトコルの前記メッセージを送信するステップと、
前記プロトコルの処理を実行しない時間帯で且つ前記メッセージを送信しない時間帯は電力の供給を休止するステップと、
を具備する電力供給方法。
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