JP5311970B2 - 浴室 - Google Patents

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Description

本発明は、鏡部材の設置位置を自在に変更可能な壁面を備える浴室に関する。
使用者が浴室で体や髪を洗う際に自身の姿を視認するために、従来から浴室には備え付けの鏡部材が設けられている。これにより、使用者は自身の姿を視認し、体や髪の洗い残し等を確認することができ、利便性が向上する。
上記の備え付けの鏡として、例えば特許文献1には、浴室の壁面に取り付けて使用する鏡と、鏡の下部を支えて浴室の壁面に固定する鏡受け金具と、鏡の上部を浴室の壁面に押さえて固定する鏡押さえ金具と、鏡の上部と鏡押さえ金具を覆う上カバーと、鏡の下部と鏡受け金具を覆い、下面部に排水孔を有し、鏡の下端面との間に空間部を形成するよう設けた下カバーとを備えた浴室装置が開示されている。これによれば、鏡を確実に固定すると共に、安全に使用でき、また、安価に見栄えを良くし、そして鏡下端部に水や洗剤が溜り難い構成として鏡裏面が腐食し難くして信頼性の高い使い勝手のよい浴室ユニットを提供することができるとしている。
しかし、上記のように備え付けの鏡部材であると、例えば、鏡部材が浴室の壁面の上方に設置されていた場合、大人にとっては使い勝手がよいかもしれないが、大人と子供では身長が大きく異なるため、子供は鏡部材に自身の姿が映らない場合がある。したがって、浴室の壁面の上方に設置された鏡部材は、子供が使用できず、使い勝手が悪くなる可能性がある。
また例えば、鏡部材が浴室の壁面の下方に設置されていた場合、風呂イス等に座って体や髪を洗う使用者にとっては使い勝手がよいが、立って体や髪を洗う使用者にとっては使い勝手が悪い。
したがって、備え付けの鏡部材の設置位置が必ずしも使用者の使い勝手がよい位置であるとは限らない。また、使い勝手がよいか否かは使用者ごとに体型や感覚が異なるため、鏡部材をすべての使用者にとって使い勝手がよい位置、すなわちすべての使用者に対して適切な位置に設置することは容易ではない。
更に、備え付けの鏡部材であると、これを浴室の壁面から取り外せないためその清掃を行いづらい。故に、鏡部材の背面にカビ等の細菌類が繁殖しやすく、また清掃に煩雑な手間がかかり、鏡部材の周辺が不衛生になりがちであった。
したがって、上述した不具合を解消するために、例えば特許文献2には、表面が鏡面仕上げされた金属板の裏面に磁石からなるシート材を設けた浴室用鏡が開示されている。これによれば、取付場所を容易に変更でき、壁面における浴室用鏡の周囲部分の清掃作業が容易になるとしている。
特開2004−41287号公報 特開2007−222362号公報
特許文献2に記載の技術であると、壁面が磁性を有する材料で構成されている場合には浴室用鏡の取付位置を容易且つ自在に変更することが可能である。しかし、壁面が磁性を有する材料で構成されていない場合には、浴室用鏡を壁面に取り付けることができない。したがって、壁面が磁性を有する材料で構成されていない場合には、壁面を磁性を有する材料からなる部材に変更するか、壁面に磁性を有する材料または金属からなるパネル等の部材を設置しなくてはならない。故に、いずれにおいても浴室内の壁面の大掛かりな設計変更を伴うため、手間とコストを要してしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、浴室内の壁面の大掛かりな設計変更を伴うことなく、鏡部材の設置位置を容易且つ自在に変更することができ、使用者の利便性の向上が可能な浴室を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる浴室の代表的な構成は、壁面に、該壁面の水平方向と垂直方向にそれぞれ所定間隔ごとに複数設置されるフックと、フックに掛合される掛合部と鏡面部とを有する鏡部材と、を備え、設置されたフックが掛合部に掛合することにより、鏡部材がフックに掛着され、壁面に鏡部材が設置されることを特徴とする。
上記構成によれば、フックが壁面の水平方向に複数且つ垂直方向に複数設置されるため、フックは壁面に略碁盤目状に設置されることとなる。これにより、壁面の水平方向且つ垂直方向、すなわち壁面上に鏡部材を設置することが可能となる。したがって、壁面に設置されたフックのうち、使用者が所望する位置のフックに鏡部材の掛合部を掛合することにより、鏡部材がフックに掛着され、フックに鏡部材を吊り下げる、すなわち壁面に鏡部材を設置することが可能となる。これにより、使用者は鏡部材の設置位置を容易且つ自在に所望の位置に変更することができるため、浴室での利便性が向上する。
また、壁面に複数設置されたフックそれぞれに鏡部材を吊り下げることができ、壁面の水平方向および垂直方向に複数の鏡部材を設置することが可能となる。更に、吊り下げに要するフックを水平方向または垂直方向に2つ以上必要とする部材を壁面に設置することができる。更に、壁面に設置する部材がフックのみであることから、浴室内の壁面の大掛かりな設計変更を伴わないため、手間とコストを要することがない。
上記の鏡部材は略長方形または略楕円形であり、掛合部は、鏡部材の長手方向に平行に2以上設けられるとよい。
鏡部材が長方形または楕円形であることから、使用者は好みに応じて鏡部材の縦横を任意に変更することができる。したがって、鏡部材を、その長手方向を略水平とすれば横長の鏡として、その短手方向を略水平とすれば縦長の鏡として使用することができ、利便性が向上する。また、鏡部材の長手方向に平行に2以上の掛合部が設けられていることで、鏡部材を壁面に設置した際の安定性を向上することが可能となる。
上記の掛合部は、鏡部材の長手方向を略水平としたときに、壁面の水平方向に所定間隔ごとに複数設置されたフックに掛合される第1掛合部と、鏡部材の短手方向を略水平としたときに、壁面の垂直方向に所定間隔ごとに複数設置されたフックに掛合される第2掛合部とからなるとよい。
上記構成によれば、鏡部材を、横長の鏡として使用する場合には、壁面の水平方向に設置された複数のフックを第1掛合部に掛合し、縦長の鏡として使用する場合には、壁面の垂直方向に設置された複数のフックを第2掛合部に掛合し、鏡部材を壁面に設置することが可能となる。
上記の複数のフックの水平方向の間隔は、略長方形の鏡部材の短手方向の幅と同一であって、鏡部材を、短辺を水平にして、左右に2以上隣接させて壁面に設置したときに、2以上の鏡部材は幅広の鏡を構成するとよい。これにより、鏡部材を左右(水平方向)に並設し、2以上(複数)の鏡部材を一体の大きな鏡として使用することができるため、利便性が向上する。
上記の複数のフックの垂直方向の間隔は、略長方形の鏡部材の短手方向の幅と略同一であって、鏡部材を、長辺を水平にして、上下に2以上隣接させて壁面に設置したときに、2以上の鏡部材は幅広の鏡を構成するとよい。これにより、鏡部材を上下(垂直方向)に並設し、2以上(複数)の鏡部材を一体の大きな鏡として使用することができるため、利便性が向上する。
上記のフックは、大径の頭部と小径の軸部とを有し、頭部を壁面から手前に引き出すことにより、フックに鏡部材を吊り下げ可能となり、引き出した頭部を壁面に向かって押し込むことにより、軸部を頭部または壁面内に収納可能であるとよい。
上記構成により、フックの頭部を壁面から手前に引き出すという簡単な操作で、フックを使用することが可能となる。また、フックの頭部を壁面に向かって押し込むという簡単な操作で、フックの軸部を頭部または壁面内に収納できる。これにより、フックは壁面上にその厚み分だけ若干突出した状態となり、フック内部はほぼ密閉された状態となる。したがって、フック内部への水等の浸入を防ぐことができ、フック内部でのカビ等細菌類の繁殖を防止し、衛生状態を良好に保つことが可能となる。
またフックの軸部収納時には、フックは壁面上にその厚み分だけ若干突出した状態となることから、フックにより壁面上には微小な凸部が形成されるものの、凹部が形成されることはない。したがって、壁面の清掃が容易であり、且つ浴室の美観を損ねることがない。更に、フックが頭部を有することで、吊り下げられた鏡部材はフックの頭部により掛止されるため、部材がフックから脱落することがない。
本発明によれば、浴室内の壁面の大掛かりな設計変更を伴うことなく、鏡部材の設置位置を容易且つ自在に変更することができ、使用者の利便性の向上が可能な浴室を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかる浴室100を示す図である。なお、本実施形態においては、近年家庭に最も普及しているユニットバスを浴室100として例示するがこれに限定するものではない。
図1に示すように、ユニットバスである浴室100は、壁面で区画された空間であり、壁面112、114および床面116により構成される。なお、壁面112、114以外の壁面、および浴室100外に設けられた脱衣所と通じるドアは、理解を容易にするため図示を省略する。
壁面112は、後述する浴槽120に対向する壁面である。壁面114は、後述する浴槽120に隣接し、水栓であるカラン130を備える壁面である。床面116は、使用者が体や髪を洗う際に洗い場となる面である。なお、壁面112および114は、各々2つに分割されているように見えるが、これは壁面112および114が、共に2つのパネルから構成されているからである。本実施形態では、2つのパネルから構成される面を1つの壁面として説明する。
また浴室100は、浴槽120、カラン130、シャワー140、照明150、フック160、鏡部材180(180a、180bおよび180c)、収納部材200および202を備える。
浴槽120は、湯が貯留され、使用者が入浴するための槽である。カラン130およびシャワー140は水栓であり、給湯装置(図示せず)から湯水が供給される。
照明150は、浴室100内の調光を行う機器である。本実施形態では、照明150は、浴槽120に対向する壁面112のうち、壁面112の水平方向の中央よりもカラン130に近い位置に設置される。これにより、浴槽120に対向する壁面112に設けられた鏡部材180を用いる場合、またカラン130を備える壁面114に設けられた鏡部材180を用いる場合のいずれにおいても、照明150から採光することが可能となる。換言すれば、使用者が浴槽120に対向する壁面112を正面とする場合、またカラン130を備える壁面114を正面とする場合のいずれにおいても、照明150により鏡部材180に光が照射されるため、使用者の作業性を向上することができ、利便性が向上する。
フック160は、後述するように大径の頭部162と小径の軸部166を有し、浴室100内の壁面に水平方向と垂直方向にそれぞれ所定間隔ごとに複数設置される。そして、所定間隔ごとに複数設置されたフック160のうち、使用者が所望する位置のフック160の頭部162に後述する鏡部材180の掛合部190を掛合することにより、鏡部材180がフック160に掛着される。これにより、フック160の軸部166に鏡部材180を吊り下げ、壁面に鏡部材180を設置することが可能となる。したがって、使用者は、壁面に設置されたフック160を用いて、鏡部材180の設置位置を容易且つ自在に所望の位置に変更できるため、利便性を向上することが可能となる。
また、鏡部材180を壁面に設置するために要する部材がフック160のみであることから、浴室100内の壁面の大掛かりな設計変更を伴わないため、手間とコストを要することがない。
更に、フック160が頭部162を有することで、吊り下げられた鏡部材180はフック160の頭部162により掛止されるため、鏡部材180のフック160からの脱落を防止することができる。なおフック160には、鏡部材180だけでなく、後述する収納部材200等を吊り下げることもでき、これにより壁面に収納部材200等を設置することが可能となる。
以下、フック160の詳細について説明する。図2は、フック160の詳細を示す図である。図2(a)はフック160の分解図であり、図2(b)はフック160の斜視図であり、図2(c)はフック160不使用時の側面図であり、図2(d)はフック160使用時の側面図である。
図2(a)に示すように、フック160は、頭部162と、螺子164と、軸部166と、リング168と、ワッシャ170との、5つの部材から構成される。フック160を壁面に設置する際には、まず軸部166とリング168とワッシャ170を嵌合する。そして、軸部166の穴に螺子164を装嵌し、ワッシャ170を壁面に当接して螺子止めをすることにより、軸部166とリング168とワッシャ170が壁面に螺設される。螺設後に、頭部162をリング168に嵌合することにより、図2(b)に示す状態となり、フック160が壁面に設置される。
フック160の壁面への設置後、かかるフック160は、使用されない場合には図2(c)に示す状態となる。図2(c)に示すように、フック160は、軸部166およびリング168が頭部162に収納され、頭部162とワッシャ170が接した状態となっている。これにより、フック160内部はほぼ密閉された状態となるため、フック160内部への水等の浸入を防ぐことができる。故に、フック160内部でのカビ等細菌類の繁殖を防止し、衛生状態を良好に保つことが可能となる。
また、図2(c)のように不使用時のフック160(軸部166収納時)は、壁面上に頭部162の厚み分だけ突出した状態となる(厳密には、ワッシャ170の厚みも含まれる)。故に、フック160により壁面上には微小な凸部が形成されるが、凹部が形成されることはない。したがって、フック160が壁面の清掃を妨げることがなく、且つ浴室100の美観を損ねることがない。
更に、図2(c)に示すようにフックの頭部162が切欠162aを有することで、切欠162aの部分に指を引っ掛け、頭部162を白抜き矢印方向に、すなわち壁面から手前に引き出すことができる。このようにして頭部162を引き出すと、フック160は図2(d)に示す状態となり、軸部166が露出する。これにより、フック160に後述する鏡部材180や収納部材200等を吊り下げ可能となる。
そして、例えば部材を吊り下げる場所を変更する等、引き出したフック160を使用しなくなる場合には、引き出した頭部162を壁面に向かって押し込むことにより、軸部166は頭部162に収納され、図2(c)に示す状態に戻る。なお、本実施形態においては、軸部166は頭部162に収納されているが、これに限定するものではなく、軸部166を壁面内に収納するよう構成してもよい。
したがって、本実施形態にかかるフック160によれば、上述したように、フック160の頭部162を壁面から手前に引き出すという操作でフック160を使用することが可能となり、フック160の頭部162を壁面に向かって押し込むという操作でフック160の軸部166を頭部162に収納可能となる。したがって、いずれにおいても簡単な操作でフック160の状態を変更することができる。
フック160は、壁面の水平方向に複数設置されるとよい。これにより、壁面に吊り下げる鏡部材180の位置を水平方向に自在に変更し、使用者が所望する位置に鏡部材180を設置することができ、浴室100での利便性が向上する。また、壁面の水平方向に複数の鏡部材180等を設置したり、吊り下げに要するフック160を水平方向に2つ以上必要とする部材を壁面に設置したりすることが可能となる。
またフック160は、壁面の垂直方向に複数設置されるとよい。これにより、壁面に吊り下げる鏡部材180の位置を垂直方向に自在に変更し、使用者が所望する位置に鏡部材180を設置することができ、浴室100での利便性が向上する。また、壁面の垂直方向に複数の鏡部材180等を設置することができ、吊り下げに要するフック160を垂直方向に2つ以上必要とする部材を壁面に設置したりすることが可能となる。
更に、上述したようにフック160を、壁面の水平方向に複数設置し、且つ垂直方向に複数設置するとよい。これにより、フック160は壁面に略碁盤目状に設置されることとなるため、壁面の水平方向且つ垂直方向の所望の位置に鏡部材180を設置することが可能となり、利便性が格段に向上する。
複数のフック160の水平方向の間隔は、略長方形の鏡部材180の短手方向の幅と略同一であるとよい。これにより、後述する鏡部材180を、短辺を水平にし、左右(水平方向)に2以上隣接させて壁面に設置したときに、2以上の鏡部材180は幅広の鏡を構成する、すなわち2以上(複数)の鏡部材180を一体の大きな鏡として使用することが可能となるため、利便性が向上する。
複数のフック160の垂直方向の間隔は、略長方形の鏡部材180の短手方向の幅と略同一であるとよい。これにより、後述する鏡部材180を、長辺を水平にし、上下(垂直方向)に2以上隣接させて壁面に設置したときに、2以上の鏡部材180は幅広の鏡を構成する、すなわち2以上(複数)の鏡部材180を一体の大きな鏡として使用することが可能となるため、利便性が向上する。
フック160を備える壁面は、カラン130を備える壁面114であるとよい。これにより、カラン130を備える壁面114にフック160が設置されるため、フック160に鏡部材180を吊り下げ、その壁面114に鏡部材180を設置することができる。
またフック160を備える壁面は、浴槽120に対向する壁面112であるとよい。これにより、浴槽120に対向する壁面112にフック160が設置されるため、フック160に鏡部材180を吊り下げ、その壁面に鏡部材180を設置することができる。
更に、フック160を備える壁面は、当該浴室100を構成する壁面のうち、隣接する2面以上の壁面であるとよい。これにより、隣接する2面以上の壁面に鏡部材180を設置することができる。
鏡部材180(180a、180b、180c、180d、180eおよび180f)は、使用者が自身の姿を視認するための部材である。鏡部材180は、後述するように、鏡面部182と、フック160の頭部162に掛合される掛合部190とを有し、壁面に設置されたフック160の頭部162が掛合部190に掛合することで、鏡部材180が、フック160の軸部166に掛着され(吊り下がり)、壁面に設置される。したがって、使用者は、壁面に設置されたフック160を用いて、鏡部材180の設置位置を容易且つ自在に所望の位置に変更できるため、利便性が向上する。
以下、鏡部材180の詳細について説明する。図3は、鏡部材180の詳細を示す図である。図3(a)は鏡部材180の正面斜視図であり、図3(b)は鏡部材180の背面斜視図である。
図3(a)および(b)に示すように、鏡部材180は、鏡面部182と、枠体184と、基体186との、3つの部材から構成される。そして、鏡面部182と基体186とを嵌合し、これらを枠体184に装嵌することにより、鏡部材180が形成される。
図3(b)に示すように、基体186はその背面に溝部188、および掛合部190a、190b、190c、および190dの4つからなる掛合部190を有する。掛合部190a、190b、および190cは、かかる溝部188と一体に形成されている。このように、掛合部190が溝部188と一体に形成されており、溝部188の幅が掛合部190よりも広いことから、フック160に鏡部材180を吊り下げ、かかる鏡部材180を壁面に設置する際に、鏡部材180の背面を壁面に当接し、溝部188にフック160の頭部162を挿入させ、水平方向や垂直方向に収納部材200を滑動させるだけで、フック160の頭部を掛合部190に容易に掛合させることができる。
掛合部190は、鏡部材180の長辺もしくは短辺のいずれか一方または両方に平行に2以上設けられることが好ましい。これにより、壁面に設置した際の鏡部材180の安定性を向上することができる。なお、本実施形態においては、長辺に平行に2つ、および短辺に平行2つ、計4つの掛合部190が基体186(鏡部材180)に設けられているが、これに限定するものではなく、適宜変更することが可能である。
4つの掛合部190のうち、掛合部190bおよび190cは、鏡部材180の長手方向を略水平としたときに、壁面の水平方向に所定間隔ごとに複数設置されたフック160に掛合される第1掛合部である。これにより、壁面の水平方向に設置された複数のフック160を第1掛合部(掛合部190bおよび190c)に掛合し、鏡部材180を壁面に設置して、かかる鏡部材180を横長の鏡として使用することが可能となる。
4つの掛合部190のうち、掛合部190aおよび190dは、鏡部材180の短手方向を略水平としたときに、壁面の垂直方向に所定間隔ごとに複数設置されたフック160に掛合される第2掛合部である。これにより、壁面の垂直方向に設置された複数のフック160を第2掛合部(掛合部190aおよび190d)に掛合し、鏡部材180を壁面に設置して、かかる鏡部材180を縦長の鏡として使用することが可能となる。
鏡部材180は略長方形または略楕円形であるとよい。これにより、使用者は好みに応じて鏡部材180の縦横を任意に変更することができる。すなわち、鏡部材180a、180d、180eおよび180fのようにその長手方向(長辺)を略水平(上辺)とすれば横長の鏡として、鏡部材180bおよび180cのようにその短手方向(短辺)を略水平(上辺)とすれば縦長の鏡として使用することができ、利便性が向上する。
また本実施形態のように鏡部材180を長方形とすれば、鏡部材180bおよび180cのように、2つの鏡部材180を水平方向に並設したり(隣接して設けたり)、鏡部材180d、180eおよび180fのように3つの鏡部材180を垂直方向に並設し、複数の鏡部材180を一体の大きな鏡として使用することができ、利便性が向上する。なお、本実施形態においては、鏡部材180bおよび180cを水平方向に隣接して設けているが、これに限定するものではなく、垂直方向に隣接して設けてもよい。
鏡部材180は、浴室100に2以上設けられるとよい。これにより、上述したように鏡部材180を垂直方向や水平方向に並設し(隣接し)、2以上(複数)の鏡部材180を一体の大きな鏡として使用することができる。また複数の鏡部材180を各々異なる壁面に1以上、例えば図2に示すように、壁面112に鏡部材180aを、壁面114に鏡部材180bおよび180cを設けることができ、親子等、複数の人間が浴室で体や髪を洗う場合に、各々別の壁面の鏡部材180を使用することが可能となり、利便性が向上する。
なお本実施形態においては、鏡部材180は浴室100内に6つ設けられているが、かかる数に限定するものではない。鏡部材180は浴室100内に1以上設けられればよく、好ましくは上述の如く2以上設けられるとよい。
図4は、溝部188および掛合部190の他の例を示す図である。図4(a)は溝部188の他の例を示す図であり、図4(b)は掛合部190の他の例を示す図である。なお図4中、図3に示す鏡部材180と同一の機能および構成を示す要素については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図4(a)に示す鏡部材210は、鏡面部182と、枠体184と、基体212との3つの部材から構成され、鏡部材180と同様に、鏡面部182と基体212とを嵌合し、これらを枠体184に装嵌することにより、鏡部材210が形成される。
鏡部材210の基体212はその背面に、溝部214aおよび214bからなる2つの溝部214と、掛合部216a、216b、216c、および216dからなる4つの掛合部216を有する。掛合部216aおよび216bは溝部214aと、掛合部216cは溝部214bと一体に形成されている。これにより、鏡部材210は、上述した鏡部材180と同様の利点を得ることができる。
図4(b)に示す鏡部材220は、鏡面部182と、枠体222と、基体224との3つの部材から構成され、鏡部材180と同様に、鏡面部182と基体224とを嵌合し、これらを枠体222に装嵌することにより、鏡部材220が形成される。
鏡部材220は、掛合部226aおよび226bからなる2つの取手状の掛合部226を有し、かかる掛合部226は、基体224の背面ではなく、枠体222に設けられている。これにより、鏡部材220をフックから外し、取手状の掛合部228を把持することにより、使用者は鏡部材220を手鏡のように扱うことが可能となり、利便性が向上する。また掛合部226aが鏡部材の長辺に、掛合部226bが鏡部材の短辺に設けられていることで、使用者は好みに応じて鏡部材220の縦横を任意に変更することが可能となる。
なお、本実施形態においては、鏡部材180、210および220は長方形であるが、かかる形状に限定するものではなく、他の形状、例えば、円形や正方形等でもよい。また、鏡部材180、210および220の寸法は一例であり、これに限定するものではない。
収納部材200および202は、シャンプーやリンス等の浴室で用いられる物品を収納するための部材である。収納部材200および202は、壁面に設置されたフック160に吊り下げられることにより、かかる壁面に設置される。
図5は、収納部材200の詳細を示す図である。図5(a)は収納部材200の正面斜視図であり、図5(b)は収納部材200の背面斜視図である。図5(a)に示すように、収納部材200は受け皿状となっており、かかる受けの部分に、浴室100で使用する物品を収納することができる。
また図5(b)に示すように、収納部材200の背面には、掛合溝200aが設けられている。かかる掛合溝200aにフック160を掛合することにより、収納部材200を壁面に設置することができる。
図6は、収納部材202の詳細を示す図である。図6(a)は収納部材202の正面斜視図であり、図6(b)は収納部材202の背面斜視図である。図6(a)に示すように、収納部材202は、収納部材200とは異なり、線状部材にからなる受け皿状のラックである。これにより、かかる受けの部分に浴室100で使用する物品を収納することができ、且つその部分に水が溜まることがない。したがって、収納部材202は、水捌けがよいという利点を有する。
また図6(b)に示すように、収納部材202の背面には、掛合溝202aが設けられている。これにより、かかる掛合溝202aにフックを掛合し、収納部材202を壁面に設置することが可能となる。
なお、本実施形態においては、収納部材200が有する掛合溝200aの数、および収納部材202が有する掛合溝202aの数は共に2つであるが、これに限定するものではなく、適宜変更することが可能である。また収納部材200および収納部材202の寸法も一例であり、これに限定されるものではない。
上記説明したように、本実施形態にかかる浴室100によれば、壁面に設置されたフック160を用いることにより、鏡部材180の設置位置を容易且つ自在に変更することができ、使用者の利便性を向上できる。また、鏡部材180の位置変更に要する部材がフック160のみであるため、浴室100内の壁面の大掛かりな設計変更を伴うことがない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、鏡部材の設置位置を自在に変更可能な壁面を備える浴室に適用することができる。
本実施形態にかかる浴室を示す図である。 フックの詳細を示す図である。 鏡部材の詳細を示す図である。 溝部および掛合部の他の例を示す図である。 収納部材の詳細を示す図である。 収納部材の詳細を示す図である。
符号の説明
100 …浴室
112、114 …壁面
116 …床面
120 …浴槽
130 …カラン
140 …シャワー
150 …照明
160 …フック
162 …頭部
164 …螺子
166 …軸部
168 …リング
170 …ワッシャ
180、180a、180b、180c、180d、180e、180f、210、220 …鏡部材
182 …鏡面部
184、222 …枠体
186、212、224 …基体
188、214a、214b …溝部
190、190a、190b、190c、190d、216a、216b、216c、216d、226a、226b …掛合部
200、202 …収納部材
200a、202a …掛合溝

Claims (4)

  1. 壁面に設置されるフックに掛合される掛合部と鏡面部とを有する鏡部材を備え、
    前記掛合部は、前記鏡部材の長手方向を略水平としたときに前記壁面の水平方向に設置された2以上のフックにそれぞれ掛合される2以上の第1掛合部と、前記鏡部材の短手方向を略水平としたときに前記壁面の垂直方向に設置された2以上のフックにそれぞれ掛合される2以上の第2掛合部とを含むことを特徴とする浴室。
  2. 前記鏡部材を複数備え、
    複数の前記鏡部材を、短辺を水平にして左右に2以上隣接させて前記壁面に設置したときに、該2以上の鏡部材が一体の鏡を構成することを特徴とする請求項に記載の浴室。
  3. 前記鏡部材を複数備え、
    複数の前記鏡部材を、長辺を水平にして上下に2以上隣接させて前記壁面に設置したときに、該2以上の鏡部材が一体の鏡を構成することを特徴とする請求項1に記載の浴室。
  4. 前記鏡部材は、大径の頭部と小径の軸部とを有し前記壁面から該頭部を手前に引き出すことにより前記掛合部が掛合可能となる前記フックに掛合されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の浴室。
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