JP5311205B2 - 等速ジョイント、駆動装置および画像形成装置 - Google Patents

等速ジョイント、駆動装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、等速ジョイント、駆動装置および画像形成装置に関するものである。
従来、自動車のドライブシャフトの回転トルクを車軸に伝達する駆動伝達機構の一つとして、等速ジョイントが知られている。等速ジョイントは、互いに軸線方向に並ぶ原動側の出力軸と従動側の被駆動軸との間の偏角を許容しつつ、両者間で駆動力を回転方向に等速に伝達することができる。等速ジョイントは、自動車に限らず、様々な産業機械にも用いられている駆動伝達機構である。
等速ジョイントとしては、例えば特許文献1に記載のような、トリボールジョイントが知られている。トリボールジョイントは、互いに軸線方向に並ぶ外輪とケージとを備えている。外輪は、一端が開口する環状空間を有し、その環状空間の外壁面に軸方向に延在しながら互いに円周方向に120°の間隔をおいて並ぶトラック溝たる外溝が形成されている。また、環状空間の内壁面に軸方向に延在しながらそれぞれ外溝と対向するトラック溝たる内溝が形成されている。一方、ケージは、外輪の環状空間内に挿入される中空円筒状の周壁に、ボール保持穴が円周方向に120°の間隔をおいて並ぶように形成されており、それぞれのボール保持穴にボールを保持している。ケージは、これらのボールを外輪の内溝および外溝に係合させるようにして、外輪の環状空間内に挿入される。この状態で外輪又はケージの何れか一方が原動側となって回転すると、その回転力が内溝および外溝に係合している複数のボールを介して他方に伝達される。
特公昭52−34699号公報
トリボールジョイントは、ケージが取り付けられた軸と、外輪が取り付けられた軸との偏角が吸収できるよう、外輪に対してスラスト方向に隙間を有して外輪にケージが取り付けられている。このようにケージと外輪との間にスラスト方向の隙間を有することによって、ケージが外輪に対して揺動可能となり、ケージが取り付けられた軸と外輪が取り付けられた軸とに偏角が生じた場合、ケージが外輪に対して揺動して偏角を吸収することができる。
ケージが外輪側へ力を受けたり、外輪がケージ側へ力を受けたりすると、ケージが外輪側へ相対的に移動する場合があった。ケージが外輪側へ相対的に移動すると、環状空間の内壁面を有する外輪の軸中心に設けられた内ボス部のケージ側端面にケージが突き当たり、外輪に対してケージの相対的な外輪側への移動が規制される。このとき、ケージが内ボス部のケージ側端面と面接触している。このように、ケージが内ボス部のケージ側端面と面接触してしまうと、ケージが外輪に対して揺動できなくなり、偏角を吸収することができなくなってしまうという問題があった。これは、ケージが外輪に対して相対的に傾いたとき、ケージの傾いた側は、外輪側へ移動する。しかし、ケージと外輪とが面接触した状態のときは面接触部分の中心よりもケージの傾いた側は、外輪側へは移動することができない。その結果、ケージが外輪に対して揺動できなくなり、偏角を吸収することができなくなってしまうのである。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、ケージと外輪とが突き当たっても、ケージが外輪に対して揺動することのできる等速ジョイント、駆動装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、外周壁部と中央柱状部との間に一端が開口する環状空間を有し、その環状空間の外壁面と前記中央柱状部の周面である前記環状空間の内壁面の少なくとも一方に周方向に120°の間隔をおいて複数形成した軸方向に延びるトラック溝を有する合成樹脂で形成した外輪と、合成樹脂で成形され、前記中央柱状部を収容し得る中空部の回りの周壁部に前記トラック溝に沿って摺動するボールを保持するケージとを有し、前記ケージの一部を前記環状空間内に挿入し且つ前記ケージに保持されるボールを前記トラック溝に係合させた状態で、前記ボールを介して、前記ケージ及び外輪の何れか一方の回転駆動力を他方に伝達する等速ジョイントにおいて、前記外輪に点接触して、前記外輪に対して前記ケージの相対的な前記外輪側への移動を規制する規制手段としての半球状の突起部を前記ケージの前記中空部の底部における回転中心に設けるとともに、前記突起部に対向する前記外輪における中央柱状部の先端面を平坦面とし、前記規制手段と前記ケージとを同一材料で形成された一体物としたことを特徴とするものである
た、請求項の発明は、出力軸を有し回転体軸を有する回転体を回転させる駆動源と、前記出力軸と前記回転体軸との間で回転駆動力を伝達する駆動伝達手段とを備えた駆動装置において、前記駆動伝達手段として、請求項1の等速ジョイントを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の駆動装置において、前記駆動源として、ダイレクトドライブモータを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項またはの駆動装置において、前記等速ジョイントは、前記出力軸が圧入される軸取付け部を有することを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、回転体を有し、装置本体に対して脱着または引き出し可能なユニットと、前記ユニットに設けられ前記回転体に駆動力を伝達するための被駆動軸と装置本体に設けられた駆動源から駆動力を受けて回転駆動する駆動軸とを連結するための連結手段とを備えた画像形成装置において、前記連結手段として、請求項1の等速ジョイントを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、前記外輪を前記被駆動軸に取り付けたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、駆動源を有し回転体を駆動させる駆動装置を備えた画像形成装置において、上記駆動装置として請求項乃至いずれかの駆動装置を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、ケージが外輪に対して相対的に外輪側へ移動しようとすると、規制手段が、ケージまたは外輪に点接触して、ケージの外輪に対する相対的な外輪側への移動を規制する。このとき、ケージまたは外輪と規制手段とは点接触であるので、この点接触の部分以外は、ケージと外輪との間に隙間が形成される。その結果、ケージが外輪に対して相対的に傾くときは、上記点接触の部分を支点にしてケージがスムーズに傾く。よって、外輪とケージとが当接した状態であっても、ケージが外輪に対してスムーズに揺動することができ、等速ジョイントで軸間の偏角を吸収することができる。
また、規制手段をケージまたは外輪の回転中心に設けることにより、回転駆動時に規制手段が等速ジョイントの回転中心回りを円運動することがない。これにより、回転駆動時に規制手段の突き当る箇所が変わることがない。その結果、ケージが外輪に対して相対的に傾いても、駆動伝達時に等速ジョイントに振動が発生するのを抑制することができる。
以下、本発明を適用した等速ジョイントについて説明する。
図1は、等速ジョイント70の軸方向断面図である。図2は、図1のA−A断面図である。
図1に示すように、等速ジョイント70は、外輪71と、ケージ72とを有している。外輪71の軸線方向の図中左側端部には、第2軸92が接続されている。また、ケージ72の軸線方向の図中右側端部には、第1軸91が接続されている。
外輪71は、軸線方向の一端側に設けられた開口からケージ72が挿入される円筒状のカップ部71aを備えている。カップ部71a内には、図3に示すように、内ボス部71cがカップ部71aの中心軸線上に設けられており、カップ部71aと内ボス部71cとの間に環状空間71cが形成される。また、外輪71は、カップ部71aの内周面に設けられた3つのトラック溝たる外溝71eと、内ボス部71cの外周面に設けられた3つのトラック溝たる内溝71fとを有している。
外輪71は、環状空間71dにおける軸線方向の一端側を開口させつつ他端側を塞いでおり、その開口からケージ72が挿入される。このカップ部71aの他端側からは、円筒状の軸取り付け部71gがカップ部71aの中心軸線上に延在するように突出している。この円筒状の軸取り付け部71gに第2軸92が嵌合固定されている。
図3に示すように、カップ部71aの内周面に設けられた3つのトラック溝たる外溝71eは、カップ部71aの軸線方向に延在しながら、互いに120[°]の位相差をもって円方向に並ぶように形成されている。内ボス部71cの外周面に設けられた3つの内溝71fも、内ボス部71cの軸線方向に延在しながら、互いに120[°]の位相差をもって円方向に並ぶように形成されている。そして、外溝71eと内溝71fとは環状空間71dを介して互いに対面している。
また、図4に示すように、外溝71eの開口端側には、開口端に向かうにつれて軸中心から離れ、かつ、溝幅が拡大するテーパ状の外溝案内部71hが設けられている。また、内溝71fの開口端側には、開口端に向かうにつれて軸中心に近づき、かつ、溝幅が拡大するテーパ状の内溝案内部71iが設けられている。このように、案内部71h、71iを設けることにより、ボール73を内溝71fと外溝71eとが対向する環状空間71dに案内することができ、ケージ72の外輪71への挿入を容易に行うことができる。
ケージ72は、円筒状の球体保持部72aと、円筒状の軸取り付け部72cとを有している。軸取り付け部72cに第1軸91が嵌合固定されている。
球体保持部72aは、図5に示すように、互いに120[°]の位相差をもって周方向に沿って並ぶように円筒状の周壁に設けられた3つのボール保持孔たる貫通穴72bを有し、それぞれの貫通穴72b内のボール73を回転可能に保持している。
貫通穴72bの穴径Aは、ボール73の直径Bよりも大きくしている。また、貫通穴72bの内側面の内周側端部から突出する内周抜け止め突起72dが180°の位相差をもって設けられている。また、貫通穴72bの内側面の外周側端部から突出する外周抜け止め突起72eが180°の位相差をもって設けられている。また、外周抜け止め突起72eは、内周抜け止め突起72dと90°の位相差をもって設けられている。外周抜け止め突起72eによって、貫通穴72b内のボール73が、挿入部72aの外周面から抜け落ちることがない。また、内周抜け止め突起72dによって、貫通穴72b内のボール73が、挿入部72aの内周面から抜け落ちることがない。
図1、図2に示すように、ケージ72の円筒状の球体保持部72aが、外輪71のカップ部71aにおける環状空間71d内に挿入されている。この状態では、ケージ72の球体保持部72aに保持される3つのボール73が、それぞれ、外輪71のカップ部71aの内周面に設けられた外溝71eと、内ボス部71cの外周面に設けられた内溝71fとの間に挟まれて、法線方向への動きが阻止される。但し、外溝71e、内溝71fはそれぞれ軸線方向に延在しているので、ボール73の軸線方向の動きは許容される。
ケージ72の円筒状の球体保持部72aは、外輪71のカップ部71aの環状空間71d内に挿入されて、自らが保持している3つのボール73を環状空間71d内で外溝71e及び内溝71fに係合させる。
なお、カップ部71aの内周面と内ボス部71cの外周面との両方にそれぞれボール73を係合させるためのトラック溝(外溝71eおよび内溝71f)を設けた例について説明したが、何れか一方だけにトラック溝(外溝71eまたは内溝71f)を形成してもよい。
外輪71、ケージ72は、射出成形が可能な合成樹脂の成形品から成るものが好ましい。射出成形が可能であれば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の何れであってもよい。射出成形が可能な合成樹脂には結晶性樹脂と、非結晶性樹脂とがあり、何れの樹脂を使用してもよい。しかし、ケージを射出成形で成形する場合、抜け止め突起72eは、金型の無理抜き部分となってしまうため、靱性が低いと、無理抜き時に抜け止め突起72eが破断してしまうおそれがある。このため、靱性が低く、許容量以上のトルクがかかった場合に急激な破壊が生じる非結晶性樹脂よりも、結晶性樹脂を用いるのが好ましい。外輪71、ケージ72を射出成形で成形することで、切削加工などによって製作するものに比べて、簡単かつ安価に成形することができる。
また、潤滑特性の比較的高いものを用いることが望ましい。かかる合成樹脂としては、ポリアセタール(POM)、ナイロン、射出成形可能なフッ素樹脂(例えば、PFA、FEP、ETFEなど)、射出成形可能なポリイミド、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、全芳香族ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド等を例示することができる。これらの合成樹脂を単独で使用しても、2種類以上を混合したポリマーアロイとして使用してもよい。また、これら以外の合成樹脂で且つ潤滑特性の比較的低い樹脂であっても、前述した合成樹脂を配合したポリマーアロイとすれば、使用することが可能である。
最も適した合成樹脂は、摺動性のある合成樹脂であり、POM、ナイロン、PPS、PEEKである。ナイロンはナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、分子鎖中に芳香族環を有する半芳香族ナイロン等が挙げられる。中でも、POM、ナイロン、PPSは、耐熱性、摺動性に優れて比較的安価であるため、コストパフォーマンスの優れた等速ジョイント70を実現することができる。また、PEEKは補強材や潤滑剤を配合しなくても機械的強度や摺動性に優れるため、高機能な等速ジョイント70を実現することができる。
かかる構成の等速ジョイント70においては、外輪71及びケージ72を樹脂材料で形成したことで、外輪71及びケージ72を金属材料で形成していた従来の構成に比べて、等速ジョイント70の重量を小さくすることができる。また、外輪71及びケージ72を摺動性のある樹脂で形成することで、環状空間71dにグリースを充填しなくても、外輪71のトラック溝(外溝71e、内溝71f)に沿ってボール73を、スムーズに摺動させることができる。これにより、金属材料で形成していた従来の構成に比べて動作音を小さくすることもできる。また、ボール73を摺動性のある樹脂で形成しても、ボール73がトラック溝をスムーズに摺動することができる。もちろん、ボール73、外輪71、ケージ72いずれも摺動性のある樹脂で形成してもよい。また、外輪71のみを摺動性のある樹脂で形成してもよい。
次に、本実施形態の特徴点について、説明する。
先の図1、図4に示すように、内ボス部71cの先端面には、外輪71に対してケージの相対的な外輪側への移動を規制する規制手段たる規制突起71bが形成されている。この規制突起71bは、外輪71の回転中心に設けられており、先端が半球形状をしている。
規制突起71bを設けてない等速ジョイントにおいては、何らかの影響によって、第1の軸91が第2の軸92側へ移動し、第1の軸91に取り付けられたケージ72が外輪71に対して相対的に外輪側へ移動すると、図6に示すように、外輪の内ボス部71cの先端面がケージ72と当接して、ケージ72の外輪側の移動が規制される。このとき、内ボス部71cの先端面とケージ72とが面接触してしまう。このような状態において、第2軸92が第1軸91に対して偏角が生じても、ケージ72が外輪71に対して相対的に揺動することができず、等速ジョイント70で偏角を吸収することができない。その結果、第1の軸91の回転を第2の軸92、または第2軸92の回転を第1の軸91に等速で伝達することができなくなってしまう。
一方、規制突起71bを設けている本実施形態の等速ジョイントにおいては、何らかの影響によって、第1の軸91が第2の軸92側へ移動し、第1の軸91に取り付けられたケージ72が外輪71に対して相対的に外輪側へ移動すると、図7(a)に示すように、外輪71の内ボス部71cの先端面71c´に設けた規制突起71bがケージ72の球体保持部底面72a´と当接して、ケージ72の外輪側への移動が規制される。規制突起71bの先端は、半球形状となっているため、規制突起71bと球体保持部底面72a´とは点接触となっている。点接触となっているので、図7(b)に示すように、ケージ72が規制突起71bによって外輪側への移動が規制された状態で、第2の軸92が第1の軸91に対して偏角が生じても、ケージ72が外輪71に対して相対的に揺動することができ、等速ジョイントで偏角を吸収することができる。これにより、ケージ72の外輪側への移動が規制された状態であっても、第1の軸91の回転を第2の軸92、または第2の軸92の回転を第1の軸91に等速で伝達することができる。
また、規制突起71bは、外輪71の回転中心に設けるのが好ましい。
図8は、規制突起71bを外輪回転中心からずれた位置に設けたときの等速ジョイントについて説明する図である。
第1の軸91が第2の軸側へ移動して、ケージ72が規制突起71bと当接したときに、ケージ72が規制突起71bを介して、外輪71を押し込んでいる。規制突起71bを、外輪回転中心からずれた位置に設けた場合は、図8(a)、(b)に示すように、規制突起71bが、外輪71の回転中心を中心として円運動を行う。その結果、規制突起71bの位置が変動し、ケージ72が規制突起71bを介して、外輪71を押し込む位置が変動する。
第2の軸92が第1の軸91に対して偏角が生じた場合、第2の軸92が傾いた側における内ボス部先端面71c´からケージの球体保持部底面72a´までの距離は、第2の軸92が傾いた側と反対側の内ボス部先端面71c´からケージの球体保持部底面72a´までの距離よりも短くなる。その結果、ケージ72が規制突起71bを介して、外輪71を押し込む力が、外輪71の剛性よりも大きい場合は、図8(b)に示すように、規制突起71bが第2の軸92の傾いた側に位置したとき、外輪71が図中時計回りに変形してしまう。そして、図8(a)に示すように、規制突起71bが第2の軸92の傾いた側と反対側に位置するときに外輪71の変形が元の形状に戻る。その結果、回転伝達時において、外輪71が微小に揺動して、等速ジョイントに振動が発生してしまう。
また、外輪71を押し込む力が、外輪71の剛性よりも小さい場合は、図8(b)に示すように、規制突起71bが第2の軸92の傾いた側に位置するとき、第1の軸91が、外輪71から離れる方向へ移動する。そして、図8(a)に示すように、規制突起71bが第2の軸92の傾いた側と反対側に位置するとき、第1の軸91が外輪71へ近づく方向へ移動する。その結果、回転伝達時において、第1の軸91がスラスト方向に振動してしまう。
このように、等速ジョイントが振動したり第1の軸が振動したりする結果、第1の軸91の回転を第2軸92、または第2の軸92の回転を第1の軸91に等速で伝達することができなくなってしまうおそれがある。
一方、本実施形態のように規制突起71bを外輪71の回転中心に設けることにより、回転伝達時に規制突起71bの位置が変動することがない。回転伝達時に内ボス部先端面71c´の規制突起形成箇所からケージ72の球体保持部底面72a´までの距離が変動することがないので、外輪71が振動したり第1の軸91が振動したりするのが抑制される。その結果、駆動伝達時に等速ジョイントに振動が発生するのを抑制することができ、第1の軸91の回転を第2の軸92、または第2の軸92の回転を第1の軸91に等速で伝達することができる。
また、規制突起71bを半球形状とすることで、ケージ72と規制突起71bとを点接触にすることができる。また、外輪71は、上述したように樹脂で形成されており、射出成形などで形成されている。ここで、ケージ72と規制突起71bとを点接触にするには、規制突起71bの先端形状を鋭角にすることも考えられる。しかし、規制突起71bの先端を鋭角にする場合、金型に鋭角の部分を形成しなくてはならない。しかし、金型の鋭角な部分は他の部分に比べて、早期に磨耗して、鋭角でなくなってしまう。その結果、規制突起71bの先端を所望の鋭角形状に成形することができず、金型を交換する必要が生じてしまう。
しかし、規制突起71bを半球形状とすることで、金型に鋭角な部分を形成することなく、規制突起71bの先端をケージ72と点接触することのできる形状にすることができる。よって、長期に渡って同じ金型で、外輪71を形成することができる。
次に、本実施形態の変形例について、図9、図10を用いて説明する。なお、図9、図10においては、ケージ72を第2の軸に取り付け、外輪を第1の軸に取り付けた構成となっている。
[変形例1]
図9は、変形例1の等速ジョイントの概略構成図である。
図に示すように、この変形例1の等速ジョイントは、ケージ72の球体保持部底面72a´に規制突起72bを設けたものである。規制突起72bは、ケージ72の回転中心に設け、先端を半球体形状にしている。この変形例1においても、図9(b)に示すように、ケージ72が外輪71に対して相対的に外輪側へ移動すると、規制突起72bの先端が外輪71の内ボス部の先端面71c´と点接触して、ケージ72の相対的な移動を規制する。また、規制突起72bが内ボス部の先端面71c´と点接触するので、第1の軸91と第2の軸92との間に偏角が生じた場合でも、ケージ72が外輪71に対して相対に揺動することができ、偏角を吸収することができる。また、規制突起72bを、ケージ72の回転中心に設けることで、回転伝達時に第2の軸92や外輪71が振動することがない。
[変形例2]
図10は、変形例2の概略構成図である。
図に示すように、変形例2においては、等速ジョイントがケージ72の球体保持部底面がないような構成の場合において、第2の軸92の先端面に規制突起92aを設けたものである。第2の軸92の規制突起92aは、第2の軸92の回転中心に設け、先端を半球体形状にする。この構成においても、図10(b)に示すように、ケージ72が外輪71に対して相対的に外輪側へ移動すると、規制突起92aの先端が外輪71の内ボス部の先端面71c´と点接触して、ケージ72の相対的な移動を規制する。また、規制突起92aが内ボス部の先端面71c´と点接触するので、第1の軸91と第2の軸92との間に偏角が生じた場合でも、ケージ72が外輪71に対して相対に揺動することができ、偏角を吸収することができる。また、規制突起92aを、ケージ72の回転中心に設けることで、回転伝達時に第2の軸92や外輪71が振動することがない。
また、図21に示すように、ケージの球体保持部底面72a´を半球形状にしたり、図22に示すように、外輪71の内ボス部の先端面71c´を半球形状にしたりしてもよい。すなわち、図21においては、半球形状のケージの球体保持部底面72a´が、規制手段に該当し、図22においては、半球形状の外輪71の内ボス部先端面71c´が、規制手段に該当する。さらには、図23に示すように、ケージの球体保持部底面と外輪71の内ボス部の先端面71c´とを半球形状にしてもよい。この場合は、半球形状のケージの球体保持部底面72a´と半球形状の外輪71の内ボス部先端面71c´とが規制手段に該当する。
このように、ケージの球体保持部底面72a´や外輪71の内ボス部の先端面71c´全体を半球形状にしても、ケージ72の相対的な移動規制時において、内ボス部の先端面71c´とケージの球体保持部底面72aとが点接触するので、第2の軸92が第1の軸91に対して偏角が生じても、ケージ72が外輪71に対して相対的に揺動することができ、等速ジョイントで偏角を吸収することができる。
次に、上述の等速ジョイントを用いた画像形成装置たるプリンタについて説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図11は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、本プリンタは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスカートリッジ1Y,C,M,Kを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色のY,C,M,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。以下の説明では、各プロセスカートリッジ1Y,C,M,Kの構成はすべて同じであるため、色分け用の符号Y,C,M,Kについては省略する。
図12に示すように、プロセスカートリッジ1は、像担持体たるドラム状の感光体2、ドラムクリーニングユニット3、帯電ユニット4、現像ユニット5、潤滑剤塗布ユニット6、等を図示しない枠体に収めている。このプロセスカートリッジ1は、プリンタ本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
帯電ユニット4は、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転せしめられる感光体2の表面を一様帯電せしめる。同図においては、図示しない電源によって帯電バイアスが印加されながら、図中反時計回りに回転駆動される回転体たる帯電ローラ4aを感光体2と非接触にして、感光体2を一様帯電せしめる非接触帯電ローラ方式の帯電ユニット4を示している。帯電ユニット4としては、上記以外に、スコロトロン方式、コロトロン方式、接触ローラ方式等を用いることができる。
接触方式、非接触方式帯電ローラ4aに印加する帯電バイアスは、直流に対して交流を重畳する方式や、直流のみを印加する方式がある。接触方式の帯電ローラ4aにおける直流に対して交流を重畳する帯電バイアスは、交流を定電流制御にすることで環境変化によって帯電ローラ4aの抵抗値が変化しても帯電ローラ4aの表面電位がその影響を受けないメリットがある。しかし、電源装置のコストが高くなり、また交流高周波の音が問題としてある。一方、非接触方式の帯電ローラ4aにおいて、直流に対して交流を重畳する帯電バイアスでは、感光体2と帯電ローラ4aとのギャップ変動の影響により、感光体表面を均一に帯電することができず、画像にムラが出てしまう。このため、ギャップ変動に対応した帯電バイアス補正手段が必要となってくる。
帯電ローラ4aの駆動は、感光体2ととも回りさせる方式や、感光体2を駆動させる駆動源からギアなどを介して駆動力をもらう方式などがある。低速機の場合は、感光体2ととも回りさせる方式が一般的である。高速・高画質を要求される装置では、後者の方式が一般的である。
また、同図においては、帯電ローラ4aの表面をクリーニングする帯電ローラクリーナ4bを設けている。これにより、帯電ローラ4aに付着した汚れにより、感光体2が狙いの電位に帯電されなくなるのを抑制することができる。その結果、帯電不良による異常画像を抑制することができる。帯電ローラクリーナ4bは、一般的にメラニンで構成されており、帯電ローラ4aと連れ回りする構成としている。
現像手段たる現像ユニット5は、第1搬送スクリュウ5aが配設された第1剤収容部5eを有している。また、透磁率センサからなるトナー濃度センサ5c、第2搬送スクリュウ5b、現像ロール5g、ドクターブレード5dなどが配設された第2剤収容部5fも有している。これら2つの剤収容部内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のトナーとからなる図示しない現像剤が内包されている。第1搬送スクリュウ5aは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、第1剤収容部5e内の現像剤を図中手前側から奥側へと搬送する。そして、第1剤収容部5eと第2剤収容部5fとの間の仕切壁に設けられた図示しない連通口を経て、第2剤収容部5f内に進入する。第2剤収容部5f内の第2搬送スクリュウ5bは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、現像剤を図中奥側から手前側へと搬送する。搬送途中の現像剤は、第2剤収容部5fの底部に固定されたトナー濃度センサ5cによってそのトナー濃度が検知される。このようにして現像剤を搬送する第2搬送スクリュウ5bの図中上方には、図中反時計回りに回転駆動せしめられる現像スリーブ5h内にマグネットローラ5iを内包する現像ロール5gが平行配設されている。第2搬送スクリュウ5bによって搬送される現像剤は、マグネットローラ5iの発する磁力によって現像スリーブ5h表面に汲み上げられる。そして、現像スリーブ5hと所定の間隙を保持するように配設されたドクターブレード5dによってその層厚が規制された後、感光体2と対向する現像領域まで搬送され、感光体2上の静電潜像にトナーを付着させる。この付着により、感光体2上にYトナー像が形成される。現像によってトナーを消費した現像剤は、現像ロール5gの現像スリーブ5hの回転に伴って第2搬送スクリュウ5b上に戻される。そして、図中手前端まで搬送されると、図示しない連通口を経て第1剤収容部5e内に戻る。
トナー濃度センサ5cによる現像剤の透磁率の検知結果は、電圧信号として図示しない制御部に送られる。現像剤の透磁率は、現像剤のトナー濃度と相関を示すため、トナー濃度センサ5cはトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。上記制御部はRAMを備えており、この中にトナー濃度センサ5cからの出力電圧の目標値であるVtrefのデータを格納している。現像ユニット5については、トナー濃度センサ5cからの出力電圧の値とVtrefを比較し、図示しないトナー供給装置を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。この駆動により、現像に伴ってトナーを消費してトナー濃度を低下させた現像剤に対して第1剤収容部5eで適量のトナーが供給される。このため、第2剤収容部5e内の現像剤のトナー濃度が所定の範囲内に維持される。
クリーニングユニット3は、転写されずに感光体2の表面に残留した転写残トナーを感光体2の表面から除去するものである。このクリーニングユニット3は、カウンター方向に感光体表面に当接するブレード部材たるクリーニングブレード3aを設けている。また、クリーニングユニット3は、クリーニングブレード3aによって除去された感光体2表面上の転写残トナーを回収する回収部3bを備えている。回収部3bには、回収部に回収されたトナーを図示しない廃トナーボトルへ搬送する搬送オーガ3cを備えている。
感光体2表面上の転写残トナーは、クリーニングブレード3aに除去される。クリーニングブレード3aの先端に溜まった転写残トナーは、回収部3bに落下する。そして、搬送オーガ3cにより廃トナーとして図示しない廃トナーボトルへ搬送され、ここに蓄えられる。このようにして廃トナーボトルに蓄えられた廃トナーは、サービスマンなどにより回収される。なお、回収部3bに回収された転写残トナーを、リサイクルトナーとして現像ユニット5などに搬送し、再度現像に使用するようにしてもよい。
潤滑剤塗布手段たる潤滑剤塗布ユニット6は、感光体2の表面に潤滑剤を塗布して感光体2表面の摩擦係数を低くするものである。感光体2の表面への潤滑剤の塗布は、潤滑剤を固形状に成型して固形潤滑剤6aとし、固形潤滑剤6aを加圧バネ6bで回転するファーブラシ6cに押圧して、ファーブラシ6cを介して感光体2に塗布している。潤滑剤としては、ZnSt(ステアリン酸亜鉛)が最も一般的に用いられる。また、ファーブラシ6cのブラシは、絶縁PET、導電PET、アクリル繊維などが用いられる。感光体表面に塗布された潤滑剤は、潤滑剤塗布ブレード6dによって均一な厚さになって感光体表面に定着する。感光体2表面に潤滑剤を塗布することで、感光体2のフィルミングを防止することができる。
先の図11に示すように、プロセスカートリッジ1Y,C,M,Kの図中下方には、光書込ユニット20が配設されている。潜像形成手段たる光書込ユニット20は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、各プロセスカートリッジ1Y,C,M,Kにおける各感光体に照射する。これにより、感光体2Y,C,M,K上にY,C,M,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット20は、光源から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー21によって偏向せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体2Y,C,M,Kに照射するものである。
光書込ユニット20の図中下側には、第1給紙カセット31、第2給紙カセット32が鉛直方向に重なるように配設されている。これら給紙カセット内には、それぞれ、記録体たる転写紙Pが複数枚重ねられた転写紙束の状態で収容されており、一番上の転写紙Pには、第1給紙ローラ31a、第2給紙ローラ32aがそれぞれ当接している。第1給紙ローラ31aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第1給紙カセット31内の一番上の転写紙Pが、カセットの図中右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路33に向けて排出される。また、第2給紙ローラ32aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第2給紙カセット32内の一番上の転写紙Pが、給紙路33に向けて排出される。給紙路33内には、複数の搬送ローラ対34が配設されており、給紙路33に送り込まれた転写紙Pは、これら搬送ローラ対34のローラ間に挟み込まれながら、給紙路33内を図中下側から上側に向けて搬送される。
給紙路33の末端には、レジストローラ対35が配設されている。レジストローラ対35は、転写紙Pを搬送ローラ対34から送られてくる転写紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
各プロセスカートリッジ1Y,C,M,Kの図中上方には、中間転写体たる中間転写ベルト41を張架しながら図中反時計回りに無端移動せしめる転写ユニット40が配設されている。転写手段たる転写ユニット40は、中間転写ベルト41の他、ベルトクリーニングユニット42、第1ブラケット43、第2ブラケット44などを備えている。また、4つの1次転写ローラ45Y,C,M,K、2次転写バックアップローラ46、駆動ローラ47、補助ローラ48、テンションローラ49なども備えている。中間転写ベルト41は、これら8つのローラに張架されながら、駆動ローラ47の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。4つの1次転写ローラ45Y,C,M,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト41を感光体2Y,C,M,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト41の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する。中間転写ベルト41は、その無端移動に伴ってY,C,M,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、そのおもて面に感光体2Y,C,M,K上のY,C,M,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト41上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
2次転写バックアップローラ46は、中間転写ベルト41のループ外側に配設された2次転写ローラ50との間に中間転写ベルト41を挟み込んで2次転写ニップを形成している。先に説明したレジストローラ対35は、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pを、中間転写ベルト41上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで、2次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト41上の4色トナー像は、2次転写バイアスが印加される2次転写ローラ50と2次転写バックアップローラ46との間に形成される2次転写電界や、ニップ圧の影響により、2次転写ニップ内で転写紙Pに一括2次転写される。そして、転写紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト41には、転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニングユニット42によってクリーニングされる。
2次転写ニップの図中上方には、加圧ローラ61や定着ベルトユニット62などを備える定着ユニット60が配設されている。この定着ユニット60の定着ベルトユニット62は、定着ベルト64を、加熱ローラ63、テンションローラ65、駆動ローラ66によって張架しながら、図中反時計回りに無端移動せしめる。加熱ローラ63は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包しており、定着ベルト64を裏面側から加熱する。このようにして加熱される定着ベルト64の加熱ローラ63の掛け回し箇所には、図中時計回りに回転駆動される加圧ローラ61がおもて面側から当接している。これにより、加圧ローラ61と定着ベルト64とが当接する定着ニップが形成されている。
2次転写ニップを通過した転写紙Pは、中間転写ベルト41から分離した後、定着ユニット60内に送られる。そして、定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト64によって加熱されたり、押圧されたりして、フルカラートナー像が定着せしめられる。
このようにして定着処理が施された転写紙Pは、排紙ローラ対67のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ本体の筺体の上面には、スタック部68が形成されており、排紙ローラ対67によって機外に排出された転写紙Pは、このスタック部68に順次スタックされる。
転写ユニット40の上方には、Y,C,M,Kトナーを収容する4つのトナーカートリッジ120Y,C,M,Kが配設されている。トナーカートリッジ120Y,C,M,K内のY,C,M,Kトナーは、それぞれプロセスカートリッジ1Y,C,M,Kの現像ユニットに適宜供給される。これらトナーカートリッジ120Y,C,M,Kは、プロセスカートリッジ1Y,C,M,Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
以上の構成の本プリンタにおいては、4つのプロセスカートリッジ1Y,C,M,K、光書込ユニット20、転写ユニット40などの組合せにより、記録体たる転写紙Pにトナー像を形成するトナー像形成手段が構成されている。
図13(a)は、プリンタ内にセットされたプロセスカートリッジ1とその周囲構成とを示す縦断面図であり、図13(b)は、プリンタから取り外されている最中のプロセスカートリッジ1をその周囲構成とともに示す縦断面図である。これらの図の左右方向において、左側はプリンタの正面側に相当し、右側はプリンタの後面側に相当する。図13(a)に示すように、回転体を有し、装置本体に対して脱着可能なユニットであるプロセカートリッジ1は、プリンタ本体の前端付近に配設された前側板131と、プリンタ本体の後側板130との間に位置している。円柱状の感光体2の円中心には、図13(b)に示すように、軸線方向の一端側から他端側に向けて貫通する中心穴が形成されている。そして、後側板130は、被駆動軸たる感光体軸172を図示しない軸受によって回転自在に支持している。そして、図13(a)に示すように、プロセスカートリッジ1がプリンタ内にセットされると、後側板130に支持されている感光体軸172が、回転体たる感光体2の中心穴に感光体軸172が挿入される。この中心穴の横断面形状は、例えばD字型や小判型などといった非円形状になっており、感光体軸172の横断面形状も同様の形状になっている。これにより、中心穴に挿入された感光体軸172が穴内で空転することなく、感光体軸172の回転駆動力が感光体2Yに伝達される。
上述の感光体軸172は、プリンタ本体の後側板130を貫通しているため、その後端部は後側板130の更に後側に位置している。プリンタ本体の後側板130における前側板131と対向する面と反対の面には、ブラケット82、駆動源たる駆動モータ81、連結手段たる等速ジョイント70などからなる駆動装置80が固定されている。駆動モータ81と、感光体軸172とは一直線上に並んでおり、駆動モータ81からの回転駆動力が等速ジョイント70を介して感光体軸172に伝達される。
駆動モータ81は、ギヤなどを介さずに感光体2に回転駆動力を伝達するいわゆるダイレクトドライブモータとなっている。ギヤを介さずに駆動軸81aと感光体軸172との間で駆動力を繋ぐことで、ギヤの偏心や歯のピッチムラに起因する感光体2の速度変動を回避することができる。
プロセスカートリッジ1をプリンタから取り外すときには、移動可能な前側板131を後側板130との対向位置から待避させる。そして、プロセスカートリッジ1をプリンタ後側から前側に向けて引き出す。なお、感光体2は、プロセスカートリッジ1の枠体90に保持されている。
図14は、駆動装置80を示す断面図である。同図において、後側板130の図中左側は、図示しないプロセスカートリッジ1が収納されるユニット側であり、図中右側は駆動装置80などが収納される駆動伝達側である。駆動装置80は、後側板130の駆動伝達側の面に固定されたブラケット82と、ブラケット82の背面に固定された駆動モータ81と、ブラケット82の内部に収納された連結手段たる等速ジョイント70とを有している。
ブラケット82は、板金がプレス加工などの曲げ成形によって成形されたものである。そして、後側板130の2つの位置決め孔134、135にそれぞれ挿入されて後側板130上におけるブラケット82の位置決めを行うための2つの位置決めピン82a、82bを有している。また、後側板130にネジ固定するための固定部82cを有している。固定部82cには、ブラケット82を後側板130にねじ止め固定するための図示しないねじ孔が設けられている。
ブラケット82の背面に固定された駆動モータ81は、駆動軸81aをブラケット82の背面に形成された丸穴に貫通させることで、モータ本体をブラケット82の外部に位置させた状態で駆動軸81aの先端側をブラケット82の内部に位置させている。
被駆動軸としての感光体軸172は、後側板130に固定された軸受133に圧入されながら後側板130を貫通している。感光体軸172の軸線方向における所定箇所には、感光体軸172よりも大径の固定リング173が嵌め込まれており、この固定リング173が軸受133のユニット側の側面に突き当たることで、装置本体に対する感光体軸172の軸線方向の位置決めがなされている。
等速ジョイント70は、ブラケット82の内部において、互いに軸線方向に並ぶ出力軸たる駆動軸81aと回転体軸たる感光体軸172とを連結している。上述のように、ブラケット82は板金の曲げ加工によるものであり、加工時に曲げ角のバラツキが生じ易いために、後側板130に対して駆動モータ81を精度良く位置決めすることが困難である。そして、感光体軸172に対して、駆動モータ81の駆動軸81aを傾けてしまい易い。本プリンタでは、このように駆動軸81aのスキューが起こっても、駆動軸81aと感光体軸172とを等速ジョイント70で連結することで、駆動軸81aから感光体軸172に対して回転駆動力を等速で伝達することが可能になっている。
また、図14に示すように、外輪140の軸取り付け部71gの中空空間に、駆動モータ81の駆動軸81aが圧入されていることで、外輪140と、駆動軸81aとが軸線方向に接続される。
一方、この駆動装置80に用いられる等速ジョイントのケージ72の軸取り付け部72cは、先の図1にした等速ジョイントと異なり、円柱状となっている。感光体軸172は、その一端部が中空構造になっており、その中空構造の中にケージ72の軸取り付け部72cが挿入されることで、感光体軸172とケージ72とが接続されている。また、感光体軸172の一端部には、その外側にスラスト押さえ部材174が嵌め込まれる。これにより、感光体軸172の一端側では、スラスト押さえ部材174と感光体軸172と軸部153とがオーバーラップしている。感光体軸172及び軸取り付け部72cには、それぞれ軸線方向と直交する方向に貫通する不図示の貫通穴が設けられている。また、中空のスラスト押さえ部材174の周面における一部にも、軸線方向と直交する不図示の貫通穴が設けられている。更には、中空を介してこの貫通穴に対向するネジ穴も設けられている。それぞれの貫通穴やネジ穴を一直線上に位置させた状態で、ネジ175がスラスト押さえ部材174、感光体軸172、軸取り付け部72cの貫通穴に挿入された後、スラスト押さえ部材174のネジ穴に螺合せしめられている。これにより、ケージ72が感光体軸172に固定される。
筒状部材たるスラスト押さえ部材174は、図示のように、球体保持部72aと軸受133との間に隙間無く挟み込まれている。これにより、感光体軸172の軸受133からの抜けが阻止されている。このように、本プリンタでは、感光体軸172よりも大きな径のスラスト押さえ部材174に感光体軸172を挿入してスラスト押さえ部材174をケージ72と軸受133との間に位置させたことで、感光体軸172の軸受133からの抜けを阻止することが可能になる。
次に、感光体軸172と駆動軸81aとの連結方法について説明する。
図14に示すように、プリンタ本体の後側板130に固定された軸受133に対して、感光体軸172を図示しないプロセスカートリッジ側から圧入する。そして、感光体軸172に固定された固定リング173を軸受133のプロセスカートリッジ側面に突き当てることで、プリンタ本体に対する感光体軸172の軸線方向の位置決めを行う。
次に、感光体軸172の後側板130から駆動装置80側へ貫通した一端部に、スラスト押さえ部材174を挿入し、中空部分にケージの軸取り付け部72cを挿入して、ネジ175でケージ72およびスラスト押さえ部材174を感光体軸172に固定する。
以上のようにして感光体軸172を装置本体に取付けたら、次に、図15に示すように、駆動モータ81の駆動軸81aと、駆動軸81aに取付けられている外輪71とを、ブラケット82の背面に形成された丸穴に挿入し、外輪71のカップ部内に感光体軸172に取付けられているケージ72の球体保持部72aを挿入して外輪71とケージ72と係合させる。このとき、ボール73の位相と、トラック溝(内溝71fおよび外溝71e)の位相とが異なっていた場合、内溝案内部71iおよび外溝案内部71hにボール73が案内されて、駆動モータ81の挿入動作に連動してケージ72または外輪71が回転し、ボール73の位相とトラック溝(内溝71fおよび外溝71e)の位相とが合わせられる。ボール73とトラック溝(内溝71fおよび外溝71e)との位相が合うと、ケージ72の球体保持部72cが外輪71の環状空間内へ挿入されて、自らが保持している3つのボール73を環状空間71d内で外溝71e及び内溝71fに係合する。このようにして、ケージ72と外輪71とが係合したら、駆動モータ81をブラケット82にネジ固定する。
また、図16に示すように、装置本体に対して着脱可能なユニットであるプロセスカートリッジ1と一体となって装置本体から着脱される感光体軸172に外輪71を取付け、駆動モータ81の駆動軸81aにケージ72を取付けて、プロセスカートリッジ1の装置本体への装着動作によって、外輪71とケージ72とを係合させてもよい。
図17(a)は、プリンタ本体にプロセスカートリッジ1を装着する前の等速ジョイント70の周辺を示す概略構成図であり、(b)は、プリンタ本体にプロセスカートリッジ1を装着したときの等速ジョイント70の周辺を示す概略構成図である。
装置本体の不図示の前側板131を開放した状態で、プロセスカートリッジ1をプリンタ本体へ挿入して、図17(a)に示すように、プロセスカートリッジ1のガイド穴90aに後側板130から延びるガイドピン136を挿入する。そして、ガイド穴90aにガイドピン136を挿入した状態で、プロセスカートリッジ1を装置本体内へ挿入していくと、プロセスカートリッジ1は、ガイドピン136によって外輪71がケージ72と係合可能な位置に案内される。
そして、ケージ72の球体保持部72aが外輪71の環状空間内へ挿入されて、自らが保持している3つのボール73を環状空間71d内で外溝71e及び内溝71fに係合させる。これにより、プロセスカートリッジ1が装置本体に対して、ラジアル方向に位置決めされて、プロセスカートリッジ1が、装置本体内に装着される。
感光体2の感光体軸172をプロセスカートリッジ1の装置本体に対する位置決めの主基準としているため、感光体軸172と、駆動軸81aとの間に軸心ずれが生じることがない。しかしながら、例えば、組み付け誤差や製造誤差などによって、後側板130が傾いて装置装置に取付けられていた場合、駆動軸81aが傾き、駆動軸81aと感光体軸172との間に偏角が生じてしまう。
しかし、駆動軸81aと感光体軸172との連結に等速ジョイント70を用いることで、このように駆動軸81aと感光体軸172との間に偏角が生じても、感光体軸172を等速で回転させることができる。これにより、駆動軸81aと感光体軸172との間に偏角θが生じないように取付け精度や部品の精度を高めなくても、感光体2を等速で回転駆動させることができ、濃度ムラなどの異常画像を抑制することができる。よって、製造コスト、部品コストを抑えて、濃度ムラなどの異常画像を抑制することができる。
また、等速ジョイント70は、外輪71と、ケージ72と、ボール73との3部品で構成されている。よって、少ない部品点数で、感光体軸172の等速回転と、感光体軸172と駆動軸81aとの連結とを行うことができ、装置のコストを低減することができる。
また、着脱可能なユニットと駆動装置との連結に等速ジョイント70を用いる場合は、ユニットの被駆動軸に外輪71を取付るのが好ましい。外輪71は、ボール73との摺動量がケージ72に比べて多いため、ケージ72に比べて磨耗の進行が早く、早期に寿命到達してしまう。よって、外輪71を被駆動軸に取り付けることで、ケージ72よりも寿命が早い外輪71をプロセスカートリッジ1とともに、装置本体から容易に取り出せることができる。これにより、外輪71の交換を容易に行うことができ、メンテナンス性を上げることができる。
また、装置本体に対して着脱可能な現像ユニットの現像ローラ軸と駆動軸との連結手段、装置本体に対して着脱可能な定着ユニットの定着ローラ軸と駆動軸との連結手段、装置本体に対して着脱可能な二次中間転写ユニットの2次転写ローラ軸と駆動軸との連結手段、装置本体に対して着脱可能な中間転写ユニットの駆動ローラの軸と駆動軸との連結手段、などにも本発明の等速ジョイントを適用することができる。
また、図19に示すように、中間転写タンデム方式の電子写真式カラー画像形成装置における中間転写ベルト41に代えてドラム状の中間転写体141を用いたカラー画像形成装置にも本発明を適用することができる。また、図18に示すように、直接転写タンデム方式のカラー画像形成装置にも本発明を適用できる。さらに、図20に示すように、上述したようなプロセスカートリッジ1を1つ備え、そのプロセスカートリッジ1の感光体2に画像を形成してその画像を転写ローラ50で転写して記録材に画像を記録する直接転写タイプのモノクロ画像形成装置にも、本発明を適用することができる。
以上、本実施形態の等速ジョイントによれば、ケージまたは外輪に点接触して、外輪に対してケージの相対的な外輪側への移動を規制する規制手段たる規制突起を設ける。これにより、規制突起によって外輪に対してケージの相対的な外輪側への移動が規制された状態のとき、ケージまたは外輪と規制突起とが点接触で接触する。その結果、外輪に対してケージの相対的な外輪側への移動が規制された状態であっても、ケージを外輪に対して相対的に揺動させることができる。その結果、外輪に対してケージの相対的な外輪側への移動が規制された状態であっても、等速ジョイントで軸間の偏角を吸収することができる。
規制手段をケージまたは外輪の回転中心に設けることにより、回転伝達時に内ボス部先端面の規制突起形成箇所からケージの球体保持部底面までの距離が変動することがない。よって、外輪が振動したり第1の軸が振動したりするのが抑制される。その結果、駆動伝達時に等速ジョイントに振動が発生するのを抑制することができる。
また、規制突起のケージまたは外輪に接触する部分を半球形状とすることで、ケージまたは外輪と規制突起とを点接触で接触させることができる。また、規制突起の先端を鋭角にするものに比べて、規制突起を形成する金型の規制突起先端に対応する部分の摩滅を抑制することができ、寿命を延ばすことができる。
また、規制突起は、外輪のケージ対向面である内ボス部先端面またはケージの外輪対向面である球体保持部底面から突出する突起部であるので、ケージが外輪に対して相対的に外輪側への移動したとき、確実に、ケージまたは外輪を規制突起に突き当てることができる。
また、外輪を合成樹脂で形成した。このように構成することで、グリースなどの潤滑剤を環状空間内に充填しなくても、外輪のトラック溝に沿ってボールを、スムーズに摺動させることができる。これにより、金属材料で形成していた従来の構成に比べて動作音を小さくすることもできる。さらに、ケージを合成樹脂で形成することで、ケージを金属で形成したものに比べて、等速ジョイントの重量を軽くすることができる。
出力軸と回転体軸たる感光体軸との間で駆動源たる駆動モータの回転駆動力を伝達する駆動伝達手段として、上述の等速ジョイントを用いることで、出力軸が感光体軸に対して相対的に出力軸へ移動させる力が生じたとしても、偏角を吸収することができ、回転体たる感光体2の等速性の低下を抑制することができる。
また、駆動源たる駆動モータ81として、ギヤなどからなる減速機を介さずに出力軸81aに回転力を出力する所謂ダイレクトドライブモータを用いる。これにより、モータ内の減速機のギヤなどの偏心や歯のピッチムラによる速度変動が生じることなく出力軸81aにモータの駆動力を伝達することができる。
また、等速ジョイントは、出力軸が圧入される軸取付け部を有している。このように構成することで、出力軸を軸取付け部に圧入することで、等速ジョイントと出力軸とが接続される。よって、出力軸の直径よりも大きい中空部を有する円筒状の軸取付け部に出力軸を挿入してピン固定する場合に比べて、等速ジョイントと出力軸との偏心に起因する回転体の速度変動を抑えることができる。
また、上述の等速ジョイントを脱着可能なユニットたるプロセスカートリッジの被駆動軸と装置本体に設けられた駆動源から駆動力を受けて回転駆動する駆動軸とを連結するための連結手段として用いる。これにより、被駆動軸と駆動軸との間に偏角が生じても、被駆動軸を等速で回転させることができ、濃度ムラなどのない良好な画像を得ることができる。
また、ケージよりも耐久寿命の短い外輪を被駆動軸に取り付ける。これにより、ユニットを装置本体から取り出すことで、外輪の交換を行うことができ、ケージを被駆動軸に取り付けた場合に比べて、メンテナンス性を上げることができる。
また、本実施形態の画像形成装置によれば、回転体を駆動させる駆動装置80として、上述の駆動装置を用いることで、回転ムラを抑制することができ、濃度ムラのない良好な画像を得ることができる。
実施形態に係る等速ジョイントの軸方向断面図。 図1のA−A断面図。 外輪のカップ部を示す横断面図。 外輪のカップ部を示す図。 ケージの球体保持部を示す横断面図。 従来の等速ジョイントにおける外輪とケージとが突き当たった状態を示す軸方向断面図。 本実施形態に係るの等速ジョイントにおける外輪とケージとが突き当たった状態を示す軸方向断面図。 規制突起を外輪回転中心からずれた位置に設けたときの等速ジョイントについて説明する図。 変形例1の等速ジョイントの概略構成図。 変形例2の概略構成図。 プリンタを示す概略構成図。 プロセスカートリッジを示す拡大構成図。 (a)はプリンタ内にセットされたプロセスカートリッジとその周囲構成とを示す縦断面図、(b)は同プリンタから取り外されている最中のプロセスカートリッジをその周囲構成とともに示す縦断面図。 駆動装置の軸方向断面図。 カップ部が挿入部に係合せしめられながらブラケットに固定されようとしている駆動モータを示す側面図。 駆動装置とプロセスカートリッジとの連結に等速ジョイントを用いた実施形態の要部概略構成図。 (a)は、プリンタ本体にプロセスカートリッジを装着する前の等速ジョイントの周辺を示す概略構成図であり、(b)は、プリンタ本体にプロセスカートリッジを装着したときの等速ジョイントの周辺を示す概略構成図。 直接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置を示す図。 中間転写ドラムを用いた中間転写方式のタンデム型カラー画像形成装置を示す図。 モノクロ画像形成装置を示す図。 ボール保持部の底面を半球体形状とした構成を示す図。 内ボス部先端面を半球体形状とした構成を示す図。 ボール保持部の底面と内ボス部先端面とを半球体形状とした構成を示す図。
符号の説明
1Y,C,M,K:プロセスカートリッジ
2Y,C,M,K:感光体
80:駆動装置
81:駆動モータ
82:ブラケット
90:枠体
70:等速ジョイント
71:外輪
72:ケージ
73:ボール

Claims (7)

  1. 外周壁部と中央柱状部との間に一端が開口する環状空間を有し、その環状空間の外壁面と前記中央柱状部の周面である前記環状空間の内壁面の少なくとも一方に周方向に120°の間隔をおいて複数形成した軸方向に延びるトラック溝を有する合成樹脂で形成した外輪と、
    合成樹脂で成形され、前記中央柱状部を収容し得る中空部の回りの周壁部に前記トラック溝に沿って摺動するボールを保持するケージとを有し、
    前記ケージの一部を前記環状空間内に挿入し且つ前記ケージに保持されるボールを前記トラック溝に係合させた状態で、前記ボールを介して、前記ケージ及び外輪の何れか一方の回転駆動力を他方に伝達する等速ジョイントにおいて、
    記外輪に点接触して、前記外輪に対して前記ケージの相対的な前記外輪側への移動を規制する規制手段としての半球状の突起部を前記ケージの前記中空部の底部における回転中心に設けるとともに、前記突起部に対向する前記外輪における中央柱状部の先端面を平坦面とし
    前記規制手段と前記ケージとを同一材料で形成された一体物としたことを特徴とする等速ジョイント
  2. 力軸を有し回転体軸を有する回転体を回転させる駆動源と、
    前記出力軸と前記回転体軸との間で回転駆動力を伝達する駆動伝達手段とを備えた駆動装置において、
    前記駆動伝達手段として、請求項1の等速ジョイントを用いたことを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項2の駆動装置において、
    前記駆動源として、ダイレクトドライブモータを用いたことを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項またはの駆動装置において、
    前記等速ジョイントは、前記出力軸が圧入される軸取付け部を有することを特徴とする駆動装置。
  5. 回転体を有し、装置本体に対して脱着または引き出し可能なユニットと、
    前記ユニットに設けられ前記回転体に駆動力を伝達するための被駆動軸と装置本体に設けられた駆動源から駆動力を受けて回転駆動する駆動軸とを連結するための連結手段とを備えた画像形成装置において、
    前記連結手段として、請求項1の等速ジョイントを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項の画像形成装置において、
    前記外輪を前記被駆動軸に取り付けたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 駆動源を有し回転体を駆動させる駆動装置を備えた画像形成装置において、
    上記駆動装置として請求項乃至いずれかの駆動装置を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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