JP5310044B2 - 外管付ランプ - Google Patents
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Description
口金68には、ランプ本体66と外管67とを取り付ける支柱69が形成されると共に、その外周面69aに外管67の開口端67aを塞ぐフランジ70が形成され、その支柱69にはピンチシール部65を保持する挿込凹部71が形成されている。
また、支柱69は、その外周面69aと該外周面と対峙する前記外管67の内周面67bとの間に耐熱性接着剤を充填するギャップ72が形成される太さに形成されている。
次いで、支柱69の外周面69aに耐熱性接着剤Aを十分に盛り付けた後、外管67で接着剤Aの周面を削ぎ落とすようにして、外管67の開口端67aが支柱69のフランジ70で塞がれるように装着することにより接着剤をギャップ72に充填させている。
しかしながら、外管67は透明であり、支柱69の上面に盛り付けた接着剤Aが外部から見えてしまうため、見栄えが悪く、商品価値を低下させていた。
この外管付きランプは、外管67の基端部(開口端67a近傍)に、ギャップ72に充填された接着剤を見えないように隠す不透明膜を形成している。
したがって、不透明膜は、耐熱性材料を用いて温度変化に晒されても外管表面から剥れない程度の接着強度(高投錨性)で形成しなければならず、例えば、アルミナ−シリカ系の耐熱塗料に外管を浸漬してその内周面又は外周面に塗布し、これを高温で焼き付けなければならない。すなわち、耐熱塗料を塗布する工程だけでなく、さらに、焼付工程が必要となる。
そして、ランプや外管の製造ライン中に製膜用の焼成炉を新たに設置する場合は、設備費が嵩むだけでなく、既存の設備を移動させたりして設置スペースを確保しなければならないという面倒がある。既存の焼成炉を利用できる場合であっても、ラインの搬送路を見直すなどの作業が必要になる。
また、いずれの場合も、焼付工程が増設されることから省エネの社会的要請に反し、製造コストが嵩み、生産効率が低下するという問題があった。
このため、注文のばらつきにより、口金の種類によって、一の口金を取り付けた外管付きランプは品薄となり、他の口金を取り付けた外管付きランプは在庫過剰になるという問題があった。
前記口金は、ソケットに電気接続される接触端子を備えた口金本体と、ランプ本体及び外管を保持した状態で口金本体の内側に嵌合される取付ベースからなり、
当該取付ベースは、ピンチシール部を挿通保持する挿通孔が貫通形成され、外周面には、外管開口端を当接させるフランジが形成されると共に、取付ベースの外周面と外管の内周面を相互に係合するジョイント部が形成され、
口金本体に対向する取付ベースの底面側には、外管を装着した状態で前記ジョイント部に接着剤を充填する接着剤注入口が開口形成され、
前記ジョイント部は、取付ベースの外周面と対峙する前記外管の内周面との間に形成されるギャップに面して、取付ベースの外周面に、その径方向に対向して前記挿通孔とは別個に形成された凹部と、外管の内周面に形成された凹部又は凸部と、前記ギャップに接着剤を充填することにより成形されたジョイントとを備え、
前記取付ベースの外周面に形成された凹部には、前記接着剤注入口から充填された接着剤がジョイント部を通って取付ベース上端側に溢れることを阻止すると共に、口金側を上向にして吊り下げた状態でジョイントを引っ掛ける狭小部が形成され、
前記ジョイントは、口金側を上向きにして吊り下げた状態で前記狭小部に引っ掛かり、且つ、前記外管の内周面に形成された凹部又は凸部を引っ掛ける形状に形成されたことを特徴としている。
このとき、ランプ本体を固定する接着剤は、取付ベースの底面側から挿通孔内に充填されるので、挿通孔の外部に溢れ出ないように充填することができ、したがって、外部から接着剤が見えない。
また、ジョイント部に接着剤を充填することにより、取付ベースの外周面と外管の内周面を相互に係合される。
これにより、取付ベースにランプ本体と外管が固定され、口金本体が取り付けられていないランプ半製品が形成される。
このように、ランプ半製品組立工程と口金本体装着工程とを分離することができ、口金未装着の半製品の状態で在庫を保管しておけば、注文に応じた数量ごとに任意の口金本体を装着することができるので、在庫に無駄を生ずることがない。
また、取付ベースは、口金本体に対して接着剤で固定されると共にランプ本体のリード線が接続端子に電気接続されており、外管は取付ベースに対してジョイント部を介して取付ベースと相互に係合されているので、口金側を上に向けて取り付けても外管やこれを取り付けている取付ベースが口金本体から脱落することがない。
ジョイント部は、取付ベースの外周面に、その径方向に対向して前記挿通孔とは別個に形成された凹部と、外管の内周面に形成された凹部又は凸部と、前記ギャップに接着剤を充填することにより成形されたジョイントとを備え、取付ベースの外周面に形成された凹部には、前記接着剤注入口から充填された接着剤がジョイント部を通って取付ベース上端側に溢れることを阻止すると共に、口金側を上向にして吊り下げた状態でジョイントを引っ掛ける狭小部が形成され、前記ジョイントは、口金側を上向きにして吊り下げた状態で前記狭小部に引っ掛かり、且つ、前記外管の内周面に形成された凹部又は凸部を引っ掛ける形状に形成した。
図1〜図4は本発明の第1実施例を示す。
図1及び図2に示す外管付きランプ1は、ガラス製の気密管11にセラミックメタルハライドランプなどの発光管12を収納したランプ本体10が、外管20に収納された状態で口金30に取り付けられてなる。
ランプ本体10は、一対のリード線13,13が導出された気密管11の片端側を熱間圧着してピンチシール部14が形成され、外管20の中心に位置するようにその先端には板バネで形成されたサポート15が装着されている。
外管20は、ガラス管で形成され、一端が開口されて開口端21が形成されると共に、他端側が半球面状に閉塞され、発光管12の発光部近傍に大径部が形成されている。
取付ベース33は、ピンチシール部14を挿通保持する挿通孔34が貫通形成され、外周面35には、外管開口端21を当接させるフランジ36が形成されると共に、当該外周面35と外管20の内周面23を相互に係合するジョイント部40が形成されている。
また、取付ベース33の底面側外周面には、口金本体32に形成されたリブ39aと係合する係合溝39bが形成されて、取付ベース33が口金本体32に対して回転しないようになっている。
本例では、取付ベース33の外周面35に軸方向に伸びる係合凹部43が形成されると共に、後述する外管20の開口端21に前記係合凹部43に対応して形成された係合突起(凸部)44が形成されており、その間にジョイント42がインモールド成形される。
係合凹部43は、取付ベース33の底面側が深く、上面側が浅く形成され、深い部分がジョイント42を形成する接着剤溜まり45として機能し、浅い部分が底面側から接着剤溜まり45に注入した接着剤を上面側に溢れ出さないように狭小部を形成する堰46として機能する。
そして、取付ベース33の係合凹部43はフランジ36を切り欠いて底面37まで延長され、外管20の開口端21をフランジ36に当接させた状態でジョイント部40に接着剤Aを流し込むことができるように、取付ベース33の底面37側に接着剤注入口38が開口形成されている。
次いで、取付ベース33のフランジ36が外管20の開口端21に当接された後、さらに、クランパ47とフランジ36との間隔が所定寸法になる位置まで、クランパ47を真っ直ぐ降下させ、図3(b)に示すように、ランプ本体10を外管20内に挿入し、取付ベース33の底面側から挿通孔34内に耐熱性接着剤Aを充填すると共に、接着剤注入口38からギャップ41内に接着剤Aを充填する。
また、口金30側を上向にしてランプ1を吊り下げた状態でジョイント42の接着力が失われても、そのジョイント42が堰46に引っ掛かる形状に形成される。
まず、図4(a)に示すように、口金本体32の内側コーナー部二箇所に接着剤Aを付けておき、ランプ半製品2をリード線13を下向きにクランプして口金本体32と同軸的に配し、真っ直ぐに降下させていく。
次いで、図4(b)に示すように、フランジ36が口金本体32の開口端に当接された時点で、接着剤Aにより口金本体32と取付ベース33が固定される。
このとき同時に、各リード線13が接触端子31内に案内されていき、外部から半田付けなど任意の方法でリード線13と接触端子31を電気接続し、リード線13が接触端子31の先端から外部に延びていればその部分を切断して、組立を完了する。
本例では、外管20の内周面23に形成する凸部として、径方向に対向する2箇所に形成される係合突起に替えて、外管20の開口端21を絞って中心に向かって突出する環状凸部48を形成して入る以外は、実施例1と同様である。
ジョイント部40は、外管20の内周面23との間に形成されるギャップ41に面して、取付ベース33の外周面35に形成された係合凹部43と、外管20の内周面23に形成された環状凸部48と、前記ギャップ41に充填した耐熱性接着剤Aによってインモールド成形されるジョイント42からなる。
組立手順及び作用効果については、実施例1と同様である。
本例の外管付きランプ3は、図7及び6に示すように、ガラス製の気密管11に発光管12を収納したランプ本体10が、外管20に収納された状態で口金30に取り付けられてなる。
そして、本例では、取付ベース51の外周面52と外管20の内周面23を相互に係合するジョイント部53が、外管20及び取付ベース33の周方向に沿ってその径方向に対向する2箇所に設けられており、取付ベース51の外周面52に形成された係合凹部54と、外管20の開口端21の内周面23に前記係合凹部54の位置及び深さに応じて形成された係合突起55とからなるバヨネット機構で構成されている。
また、係合凹部54は、フランジ56が切り欠かれて取付ベース51の底面まで延設され、その底面側がジョイント部53内に耐熱性接着剤Aを注入する接着剤注入口58として開口されている。
このとき、取付ベース51の外周面52に形成された係合凹部54の案内溝54a及び水平係合部54cにより、ジョイント部53の上端側空間に狭小部が形成されるので、ジョイント部53に流し込まれた接着剤Aが取付ベース51の上面に溢れ出ないようにせき止めることができる。
これにより、ランプ本体10及び外管20が取付ベース51に取り付けられて、口金本体32が未装着のランプ半製品4が製造される。この状態で在庫管理しておけば、注文に応じた数量ごとに任意の口金本体32を装着するだけで、必要なランプを簡単に製造することができるので、在庫に無駄を生ずることがない。
まず、図10(a)に示すように、口金本体32の内側コーナー部二箇所に接着剤Aを付けておき、ランプ半製品4をリード線13を下向きにクランプして口金本体32と同軸的に配し、真っ直ぐに降下させていく。
次いで、図10(b)に示すように、フランジ56が口金本体32の開口端に当接された時点で、接着剤Aにより口金本体32と取付ベース51が固定される。
このとき同時に、各リード線13が接触端子31内に案内されていき、外部から半田付けなど任意の方法でリード線13と接触端子31を電気接続し、リード線13が接触端子31の先端から外部に延びていればその部分を切断して、組立を完了する。
10 ランプ本体
14 ピンチシール部
20 外管
21 開口端
30 口金
32 口金本体
33 取付ベース
34 挿通孔
35 外周面
36 フランジ
37 底面
38 接着剤注入口
40 ジョイント部
41 ギャップ
42 ジョイント
43 凹部
44 凸部
3 外管付きランプ
51 取付ベース
52 外周面
53 ジョイント部
54 係合凹部
55 係合突起
56 フランジ
58 接着剤注入口
59 挿通孔
Claims (2)
- 一対のリード線が導出された気密管の片端側を熱間圧着してピンチシール部を形成したランプ本体が、外管に収納された状態で口金に取り付けられて成る外管付きランプにおいて、
前記口金は、ソケットに電気接続される接触端子を備えた口金本体と、ランプ本体及び外管を保持した状態で口金本体の内側に嵌合される取付ベースからなり、
当該取付ベースは、ピンチシール部を挿通保持する挿通孔が貫通形成され、外周面には、外管開口端を当接させるフランジが形成されると共に、取付ベースの外周面と外管の内周面を相互に係合するジョイント部が形成され、
口金本体に対向する取付ベースの底面側には、外管を装着した状態で前記ジョイント部に接着剤を充填する接着剤注入口が開口形成され、
前記ジョイント部は、取付ベースの外周面と対峙する前記外管の内周面との間に形成されるギャップに面して、取付ベースの外周面に、その径方向に対向して前記挿通孔とは別個に形成された凹部と、外管の内周面に形成された凹部又は凸部と、前記ギャップに接着剤を充填することにより成形されたジョイントとを備え、
前記取付ベースの外周面に形成された凹部には、前記接着剤注入口から充填された接着剤がジョイント部を通って取付ベース上端側に溢れることを阻止すると共に、口金側を上向にして吊り下げた状態でジョイントを引っ掛ける狭小部が形成され、
前記ジョイントは、口金側を上向きにして吊り下げた状態で前記狭小部に引っ掛かり、且つ、前記外管の内周面に形成された凹部又は凸部を引っ掛ける形状に形成されたことを特徴とする外管付きランプ。 - 前記ジョイント部が、取付ベースの外周面に形成された係合凹部と、外管に形成された係合突起とでバヨネット機構を構成してなる請求項1記載の外管付きランプ。
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