JP5309988B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置の製造方法に関し、特に、層間コンタクト構造を有する、強誘電体キャパシタを備えた半導体装置の製造方法に関する。
近年、キャパシタの誘電体膜としてチタン酸ジルコン酸鉛(PbZr1-xTix3,PZT)等の強誘電体膜を用いることが注目されてきている。このような強誘電体キャパシタを用いた強誘電体メモリ(Ferro-electric Random Access Memory,FeRAM)は、高速動作が可能である、低消費電力である、書き込み/読み出し耐久性に優れる、等の特徴を有する不揮発性メモリであり、今後、更なる発展が期待されている。
ところで、強誘電体膜は、外部から侵入する水分や水素、あるいは層間膜やFeRAMの形成過程で生じる水分や水素によって劣化しやすいという性質を有している。そのため、通常のFeRAMでは、強誘電体キャパシタや配線層を酸化アルミニウム(アルミナ,Al23)膜で覆い、水分や水素の強誘電体キャパシタへの到達をブロックする構造が用いられている(例えば特許文献1参照)。
さらに、最近では、強誘電体キャパシタや配線層の表面のほか、異なる配線層間に水分や水素のブロック膜として平坦なアルミナ膜を形成する構造も用いられるようになってきている。
特開2005−268617号公報
しかし、異なる配線層間に水分や水素のブロック膜としてのアルミナ膜を用いる場合には、次のような問題点があった。
図30は層間コンタクト構造の一例の要部断面模式図、図31は層間コンタクト構造の形成過程の要部断面模式図である。
下層配線200と上層配線201は、タングステン(W)プラグ202によって接続されている。下層配線200は、例えば、アルミニウム(Al)膜200a、チタン(Ti)膜200b、チタンナイトライド(TiN)膜200cの積層構造で構成され、下層配線200の表面にはアルミナ膜203が形成されている。このアルミナ膜203上には層間絶縁膜204が形成されており、さらにアルミナ膜205を介して層間絶縁膜206が形成されている。そして、2層の層間絶縁膜204,206と2層のアルミナ膜203,205を貫通してWプラグ202が形成され、その上に上層配線201が形成されている。
このような層間コンタクト構造を形成する場合には、まず、図31に示すように、下層配線200およびアルミナ膜203の形成後、層間絶縁膜204、アルミナ膜205、層間絶縁膜206を順に形成し、それらを貫通して下層配線200に達するコンタクトホールを形成する。そして、図29に示したように、そのコンタクトホールをCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いてWで埋め込んでWプラグ202を形成し、その上に上層配線201を形成する。
ところが、コンタクトホール形成後、Wプラグ202の形成前には、その間の処理環境によっては層間絶縁膜204,206が吸湿する場合があり、特にコンタクトホール形成後に洗浄を行う場合等にはそのような吸湿が起こりやすい(図中、層間絶縁膜204,206方向の矢印。)。また、層間絶縁膜成長時にシランガスやTEOS(Tetra EthOxy Silane)等から生成した水分が膜中に取り込まれてしまう場合もある。
従来のアルミナ膜を設けない構造あるいは配線層間にアルミナ膜を設けない構造の場合には、コンタクトホール形成後プラグ形成前に、窒素(N2)ガス雰囲気でアニール処理を行って層間絶縁膜の脱ガスを行い、それからコンタクトホールの埋め込みを行っていた。
一方、層間絶縁膜204を挟んで2枚のアルミナ膜203,205を設けた上記のような構造の場合には、仮にコンタクトホール形成後Wプラグ形成前に従来と同じアニール処理を行ったとしても、層間膜からの脱ガスはコンタクトホールを介して行われるため、アルミナ膜203,205に挟まれた層間絶縁膜204の充分な脱ガスは行えない。その結果、残った水分等が、その後にCVD法等を用いてWプラグ202を形成する際の加熱によってコンタクトホール内壁から脱ガスするようになる(図中、コンタクトホール方向の矢印。)。そのため、コンタクトホール内へのWの埋め込み不良が発生し、コンタクト抵抗の増加等の問題が発生してしまうようになる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、良好な層間コンタクト構造を備える高耐湿性の半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、層間コンタクト構造を有する半導体装置の製造方法において、半導体基板上に強誘電体キャパシタを形成する工程と、前記強誘電体キャパシタの上に、アルミナまたは酸化チタンからなる第1,第2の膜の間に層間膜が形成された積層構造を形成する工程と、形成された前記第1,第2の膜と前記層間膜とを貫通するコンタクトホールを形成する工程と、前記コンタクトホールを形成する工程後に、アニール処理を行って前記層間膜の脱ガスを行う工程と、前記脱ガスを行う工程後に、前記コンタクトホール内壁面の耐湿性を向上させる工程と、前記耐湿性を向上させる工程後に、前記コンタクトホールにプラグを形成する工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
このような半導体装置の製造方法によれば、アルミナまたは酸化チタンからなる第1,第2の膜の間に層間膜が挟まれた積層構造にコンタクトホールを形成した後に、そのコンタクトホール内壁面の耐湿性を向上させる。それにより、その後のプラグ形成時にそのコンタクトホールからの脱ガスが抑制されるようになる。
開示の技術により、コンタクトホール形成後のプラグ形成時にそのコンタクトホールからの脱ガスを抑えてプラグ形成不良の発生を抑制することができ、低抵抗の層間コンタクト構造を有する半導体装置が実現可能になる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
半導体装置形成フローの一例を示す図である。 半導体装置の構成例を示す図である。 サンプルの構成を示す図である。 第1の適用例の第1工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第2工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第3工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第4工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第5工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第6工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第7工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第8工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第9工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第10工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第11工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第12工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第13工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第14工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第15工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第16工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第17工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第18工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第19工程の要部断面模式図である。 第1の適用例の第20工程の要部断面模式図である。 第1の適用例についての変形例を示す要部断面模式図(その1)である。 第1の適用例についての変形例を示す要部断面模式図(その2)である。 第1の適用例についての変形例を示す要部断面模式図(その3)である。 第1の適用例についての変形例を示す要部断面模式図(その4)である。 第2の適用例のFeRAMの要部断面模式図である。 2Oガスを用いたプラズマ窒化処理の効果の説明図である。 層間コンタクト構造の一例の要部断面模式図である。 層間コンタクト構造の形成過程の要部断面模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、強誘電体キャパシタを備えた半導体装置を例に、図面を参照して詳細に説明する。
図2は半導体装置の構成例を示す図である。
図2に示す半導体装置1は、下部電極2aと上部電極2bに強誘電体膜2cが挟まれた構成を有する強誘電体キャパシタ2を備えている。強誘電体キャパシタ2は、第1の層間絶縁膜3で覆われ、この第1の層間絶縁膜3を貫通してWプラグ4a,4b,4cが形成されている。Wプラグ4aは、強誘電体キャパシタ2の上部電極2bに接続されるように形成され、Wプラグ4bは、強誘電体キャパシタ2の下部電極2aに接続されるように形成されている。また、Wプラグ4cは、例えば、この強誘電体キャパシタ2の下層に形成されたトランジスタ部(図示せず。)に接続される。これらのWプラグ4a,4b,4c上には、それぞれ第1の配線層5a,5b,5cが形成されており、第1の配線層5a,5b,5c表面と露出する第1の層間絶縁膜3表面には、強誘電体キャパシタ2への水分や水素の侵入を抑制する第1のアルミナ膜6が形成されている。
この構造上に第2の層間絶縁膜7、第2のアルミナ膜8および第3の層間絶縁膜9が形成され、これらを貫通して第1の配線層5cに接続されたWプラグ10が形成され、このWプラグ10上および第3の層間絶縁膜9上に第2の配線層11a,11bが形成されている。同様に、この上層には、第4の層間絶縁膜12、第3のアルミナ膜13および第5の層間絶縁膜14、これらを貫通して第2の配線層11a,11bに接続されたWプラグ15a,15bが形成され、このWプラグ15a,15bに接続されるように第3の配線層16a,16bが形成されている。そして、その上層には、第3の配線層16bをパッド用に一部露出させた状態で第6の層間絶縁膜17および保護膜18が形成されている。
このように、半導体装置1は、第1の配線層5a,5b,5cと第2の配線層11a,11bの間に平坦な第2のアルミナ膜8が形成され、第2の配線層11a,11bと第3の配線層16a,16bの間にも平坦な第3のアルミナ膜13が形成された、いわゆるダブルフラットアルミナ構造を有している。半導体装置1では、第1の配線層5a,5b,5cと第1の層間絶縁膜3の表面に形成された第1のアルミナ膜6と共に、これら第2,第3のアルミナ膜8,13によって、強誘電体キャパシタ2への水分や水素の侵入が効果的に抑制されるようになっている。
続いて、上記構成を有する半導体装置1の形成方法の概略について述べる。
図1は半導体装置形成フローの一例を示す図である。ただし、ここでは、上記半導体装置1の第2の配線層11a,11b形成までのフローを中心に説明する。
半導体装置1の形成に当たっては、まず、トランジスタ部とその上層の強誘電体キャパシタ2を形成する(ステップS1)。次いで、第1の層間絶縁膜3およびそれを貫通するコンタクトホールを形成してWプラグ4a,4b,4cをそれぞれ形成し、さらに第1の配線層5a,5b,5cまで形成する(ステップS2)。
第1の配線層5a,5b,5cの形成後は、全面に第1のアルミナ膜6を形成する(ステップS3)。その上に第2の層間絶縁膜7を形成し(ステップS4)、第2のアルミナ膜8を形成し(ステップS5)、第3の層間絶縁膜9を形成する(ステップS6)。
そして、第3の層間絶縁膜9、第2のアルミナ膜8、第2の層間絶縁膜7および第1のアルミナ膜6を貫通して第1の配線層5cに達するコンタクトホールを形成した後(ステップS7)、アニール処理を行う(ステップS8)。このアニール処理は、例えば、N2やアルゴン(Ar)等の不活性ガス雰囲気中あるいは真空中、所定の時間、所定の温度で行う。このアニール処理の条件およびその効果については後述する。
アニール処理後は、グルーレイヤの形成を行った後(ステップS9)、コンタクトホールをWで埋め込み、そのWをエッチバックしてWプラグ10を形成し(ステップS10)、第2の配線層11a,11bを形成する(ステップS11)。
第2の配線層11a,11bの形成後は、上記ステップS4〜S11の例に従い、第4の層間絶縁膜12、第3のアルミナ膜13、第5の層間絶縁膜14およびWプラグ15a,15bを形成して、第3の配線層16a,16bまで形成する。そして、最後に、第6の層間絶縁膜17および保護膜18を形成し、それらを一部除去して第3の配線層16bを部分的に露出させ、パッド部を形成する。
ここで、上記ステップS8のアニール処理についてより詳細に説明する。
第3の層間絶縁膜9、第2のアルミナ膜8、第2の層間絶縁膜7および第1のアルミナ膜6を貫通して第1の配線層5cに達するコンタクトホールの形成後でグルーレイヤの形成前に行うアニール処理は、上記のように、例えば、N2やAr等の不活性ガス雰囲気中、所定の時間、所定の温度で行う。以下に、アニール処理条件について検討した結果について述べる。
図3はサンプルの構成を示す図である。ただし、図3では、図2に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
アニール処理条件を検討するに当たり、ここではこの図3に示すような構造を有するサンプルを用いた。図3に示すサンプル20は、上記ステップS2において第1の配線層5a,5b,5cをそれぞれAl膜21、Ti膜22、TiN膜23が積層された構造で形成し(第1の配線層5cのみ図示。)、上記ステップS3〜S6で述べたようにその上に第1のアルミナ膜6、第2の層間絶縁膜7、第2のアルミナ膜8および第3の層間絶縁膜9を形成し、上記ステップS7で述べたように第1の配線層5cに達するコンタクトホール10aを形成している。ただし、このサンプル20では、図3に示したように、上記ステップS7で形成されるコンタクトホール10aを第1の配線層5cに対して意図的に位置ずれさせ、その後のステップS9〜S11で形成されるWプラグ10に、より未形成部分が発生しやすい構造にしている。なお、サンプル20には6インチウェハを用い、コンタクトホール10aの位置ずれ量は、その平均値を約130nmとした。
このようなサンプル20を用い、コンタクトホール10a形成後のアニール処理の時間と温度について検討した。結果を表1および表2に示す。
Figure 0005309988
Figure 0005309988
表1には、N2雰囲気中、アニール処理温度が350℃で、アニール処理時間を60分、120分、180分、240分としたときの、それぞれの条件でのWプラグ10の未形成部分の発生個数を示している。また、表2には、N2雰囲気中、アニール処理時間が120分で、アニール処理温度を350℃、375℃、400℃としたときの、それぞれの条件でのWプラグ10の未形成部分の発生個数を示している。なお、Wプラグ10の未形成部分の発生個数は、光学的欠陥検査装置を用いて測定した。
表1より、アニール処理時間については、60分、120分、180分、240分で、Wプラグ10の未形成部分の発生個数がそれぞれ92個、49個、1個、13個であった。サンプル20がWプラグ10に未形成部分の発生しやすい構造であるにもかかわらず、アニール処理時間が120分、180分、240分ではその発生個数がそれぞれ49個、1個、13個で少ないことがわかる。このように、アニール処理温度が350℃である場合には、そのアニール処理時間を120分〜240分の範囲とすれば、Wプラグ10の未形成部分の発生を抑制することができる。特に、アニール処理時間を180分〜240分の範囲としたときには、上記構造にもかかわらずWプラグ10の未形成部分の発生個数が非常に少なく、アニール処理時間を180分としたときには、Wプラグ10の未形成部分の発生個数が最小になる。
また、表2より、アニール処理温度については、350℃、375℃、400℃で、Wプラグ10の未形成部分の発生個数がそれぞれ26個、0個、0個であった。サンプル20がWプラグ10に未形成部分の発生しやすい構造であるにもかかわらず、アニール処理温度が350℃〜400℃の範囲ではWプラグ10の未形成部分の発生個数が少ないことがわかる。このように、アニール処理時間が120分である場合には、そのアニール処理温度を350℃〜400℃の範囲とすれば、Wプラグ10の未形成部分の発生を抑制することができる。特に、アニール処理温度を375℃〜400℃の範囲としたときには、上記構造にもかかわらずWプラグ10の未形成部分が発生せず、非常に有効である。
この表2に示したような効果は、アニール処理温度が400℃〜500℃の範囲でも同様に確認された。それ以上の温度でもWプラグ10の未形成部分の発生を抑制することは可能であるが、コンタクトホール10a下部の第1の配線層5cに上記のようにAl膜21を用いる場合には、Alの融点が660℃程度であるため、アニール処理温度をそれ以下に設定する必要がある。
また、表1および表2に示したような効果は、Ar雰囲気や真空中でも同様に認められた。
以上の知見に基づいた条件でアニール処理を行い、その後Wプラグ10を形成することにより、Wプラグ10形成前のコンタクトホールに位置ずれがない場合は勿論のこと、仮に位置ずれがあったとしても、Wプラグ10に未形成部分のない、あるいは極めて少ない、良好なWプラグ10の形成が可能であるということができる。
このようなコンタクトホール10a形成後に行うアニール処理の雰囲気は、上記のように不活性ガス雰囲気中や真空中で行うことが望ましい。強誘電体キャパシタ2を有する半導体装置1を形成する際には、必要に応じ適当な段階で、強誘電体キャパシタ2の劣化を回復するために、酸素(O2)等の酸化性ガスを含む雰囲気で回復アニール処理が行われることがある。しかしながら、このようにコンタクトホール10a形成後に行うアニール処理を酸化性ガスを含む雰囲気で行うと、コンタクトホール10aの底に露出する第1の配線層5cのTiN膜23等が酸化して配線抵抗が増大してしまうおそれがある。通常、アニール処理後のコンタクトホール10aにグルーレイヤおよびWプラグ10を形成する前には、Arガス等を用いたスパッタエッチングが行われ、ある程度の酸化物は除去されるが、それでも第1の配線層5cの酸化による配線抵抗の増大は無視できない。そのため、前述のように、ここでのアニール処理は、不活性ガス雰囲気中や真空中で行うことが望ましい。
なお、ここでは、第1の配線層5cに接続するWプラグ10の形成前に行うアニール処理を例にして述べたが、同様のアニール処理を第2の配線層11a,11bに接続するWプラグ15a,15bの形成前に行うことも可能であり、その場合も上記同様の効果を得ることが可能である。
ここでは、第1の配線層5cに接続するWプラグ10の形成前や、第2の配線層11a,11bに接続するWプラグ15a,15bの形成前に、所定条件のアニール処理を行う場合について述べた。このほか、Wプラグ10,15a,15bの形成不良を抑制するためには、Wプラグ10,15a,15bの形成前に、それらを形成するコンタクトホールの内壁面に対し、例えばプラズマ窒化処理を行うようにしてもよい。このようなプラズマ窒化処理が行われると、コンタクトホール内壁面が窒化され、その耐湿性が向上するようになる。それにより、Wプラグ10,15a,15bの形成時には、第2,第3,第4の層間絶縁膜7,9,12からコンタクトホール内への脱ガスが抑えられるようになり、Wプラグ10,15a,15bの形成不良が効果的に抑制されるようになる。
なお、このようなコンタクトホール内壁面に対する表面処理は、プラズマ窒化処理に限定されるものではなく、コンタクトホール内壁面の耐湿性を向上させるものであれば、その他の表面処理方法を用いても構わない。
コンタクトホール内壁面に対する表面処理としてプラズマ処理を行う場合には、一酸化二窒素(N2O),N2,O2等のガスを用いることができる。これらのガスのように、その組成にNまたはOの少なくとも一方の元素が含まれたガスは、コンタクトホール内壁面の耐湿性の向上に有効に働く。
このようなガスを用いてプラズマ処理を行う場合、処理基板の層間絶縁膜へのコンタクトホール形成後、そのコンタクトホールへのWプラグの形成前に、その処理基板を加熱しながらプラズマの照射を行うと、その処理効果をより向上させることが可能である。また、同時に、そのプラズマ照射時の処理基板の加熱によって、その層間絶縁膜からの脱ガスも起こるため、その処理効果はいっそう高いものとなる。プラズマ処理の場合、処理基板の加熱温度は、強誘電体キャパシタの劣化を考慮し、400℃程度までとすることが好ましく、350℃程度かそれより低い温度とすることがより好ましい。
プラズマ処理条件は、例えばN2Oガスを用いたプラズマ処理の場合、処理基板温度350℃、チャンバ内圧力3Torr、電力300ワット、N2Oガス流量700sccm、N2ガス流量200sccmの条件とすることができる。なお、流量単位sccmは、0℃,101.3kPaでの流量mL/minの換算値である。また、1Torrは、約133.322Paである。
ここで、図3に示したサンプル20を用い、コンタクトホール10aの内壁面に対してN2Oガスを用いたプラズマ処理を行った場合の効果について説明する。
図29はN2Oガスを用いたプラズマ処理の効果の説明図である。
サンプル20にN2Oガスを用いたプラズマ処理を適用するに際し、ここでは、コンタクトホール10aの形成後、まず、従来行われていたのと同じ条件のアニール処理を行ってから、コンタクトホール10aの内壁面に対し、プラズマ処理を行った。
ここでは、そのプラズマ処理の条件として、上記条件(処理基板温度350℃、チャンバ内圧力3Torr、電力300ワット、N2Oガス流量700sccm、N2ガス流量200sccm)を用い、そのときのプラズマ照射時間を、図29に示したように、8分、4分、2分に設定した。なお、図29中、0分は、プラズマ処理を行わなかった場合(従来のアニール処理のみ行った場合)を示している。
サンプル20に対するプラズマ処理の効果は、処理後のコンタクトホール10aにWプラグ10の形成を行い、そのコンタクト抵抗を測定することによって評価した。なお、コンタクトホール10a内壁面に対するプラズマ処理後には、スパッタエッチングを行って第1の配線層5c上の窒化物や酸化物を除去してその表面を露出させた後、グルーレイヤを形成し、Wプラグ10を形成した。
また、サンプル20に対するプラズマ処理の効果は、Wプラグ10の未形成部分の発生個数によっても評価した。なお、Wプラグ10の未形成部分の発生個数は、光学的欠陥検査装置を用いて測定した。図29中に示した個数(個)は、各プラズマ照射時間でのWプラグ10の未形成部分の発生個数である。
図29より、プラズマ照射時間が0分の場合、すなわちプラズマ処理を行わなかった場合には、複数のコンタクトホール10aについて、コンタクト抵抗値が大きくばらつき、Wプラグ10の未形成部分の発生個数は、70個であった。
プラズマ照射時間を8分とすると、複数のコンタクトホール10aについて、コンタクト抵抗値が非常に安定し、Wプラグ10の未形成部分の発生個数を2個と非常に少なくすることができた。
プラズマ照射時間を4分としたときも同様、コンタクト抵抗値は非常に安定し、Wプラグ10の未形成部分の発生個数は、2個であった。
また、プラズマ照射時間を2分としたときには、プラズマ処理を行わなかった場合に比べると効果は認められるものの、コンタクト抵抗値にばらつきが見られ、Wプラグ10の未形成部分の発生個数は、26個となった。
この図29に示した結果より、サンプル20がWプラグ10に未形成部分の発生しやすい構造であるにもかかわらず、N2Oガスを用いたプラズマ処理が、コンタクトホール10aの内壁面の耐湿性向上に効果的であるということができ、特に、プラズマ照射時間を2分以上、好ましくは4分以上とすれば、充分な効果を得ることができる。また、このようなN2Oガスを用いたプラズマ処理では、長くても8分程度のプラズマ照射を行えば、コンタクトホール10aの内壁面の耐湿性向上に充分な効果を得ることができる。
なお、耐湿性向上に有効なガスを用いたプラズマ処理では、そのガス種によらず、この図29に示したのと同様の結果が得られ、いずれのガスを用いた場合にも、数分程度のプラズマ照射でコンタクトホール内壁面の耐湿性を向上させることが可能である。
このように、上記のような最適条件のアニール処理と同様、NやOを含有するプラズマを用いた処理によっても、Wプラグの形成不良の発生を効果的に抑制することができる。さらに、このようなプラズマ処理は、その処理自体は数分程度と非常に短時間で行うことが可能であり、効率的にWプラグの形成不良の発生を抑制することができ、半導体製造プロセスのスループット向上に寄与できる。
なお、コンタクトホール内壁面に対する表面処理としては、ここで述べたようなプラズマ処理のほか、ラジカルアッシング装置等を用い、ラジカルによってコンタクトホール内壁面を処理する方法も有効である。このようなラジカル処理は、例えば、O2ガスを用い、処理基板温度270℃、チャンバ内圧力1.5Torr、電力1700ワット、O2ガス流量2500sccm、N2ガス流量450sccmの条件で行うことができる。ラジカルは方向性を持たないため、コンタクトホール内壁面に一様にラジカルが付着しやすく、効果的な表面処理を行うことが可能である。
プラズマ処理、ラジカル処理のいずれについても、その表面処理を、層間絶縁膜に配線層に通じるコンタクトホールを形成した後に行った場合には、Arガス等を用いたスパッタエッチングにより配線層上に生成された窒化物や酸化物を除去してその表面を露出させ、それから常法に従って、グルーレイヤおよびWプラグの形成を行うようにする。
また、コンタクトホール内壁面に対する表面処理としては、このようなプラズマ処理やラジカル処理のほかにも、コンタクトホール内壁面を耐湿性でかつ絶縁性を有する膜(アルミナ膜、酸化チタン(TiO2)膜、窒化シリコン(SiN)膜、酸窒化シリコン(SiON)膜、窒化ホウ素(BN)膜、シリコンカーバイド(SiC)膜、カーボン(C)膜等の酸化物膜、窒化物膜、炭化物膜等)で被覆することのできる種々の処理方法を用いることが可能である。例えば、コンタクトホール内壁面にCVD法を用いて薄いSiNを成膜して耐湿性を向上させる等の方法を用いることもできる。なお、このような絶縁膜形成処理によってコンタクトホール内壁面と共にコンタクトホール底の配線層上に形成された絶縁膜は、その他の表面処理のときと同じく、グルーレイヤおよびWプラグの形成前に、Arガス等を用いたスパッタエッチングによりその配線層上から除去すればよい。
なお、以上のような表面処理は、従来行われていたのと同じ条件のアニール処理後に行うことが可能である。
また、以上のような表面処理は、上記のような最適化した条件のアニール処理後に行うようにしてもよい。この場合、アニール処理によってコンタクトホール形成後の層間絶縁膜からの脱ガスを効果的に行うと共に、その後の表面処理によって層間絶縁膜内に残る水分等がWプラグの形成時に脱ガスされるのを効果的に抑制することが可能になる。
また、以上のような表面処理は、それらのアニール処理を経ずに、層間絶縁膜へのコンタクトホールの形成に続けて行うようにしてもよい。この場合、アニール処理工程を省略することができるため、製造の効率化を図ることが可能になる。
以下に、上記のアニール処理あるいは表面処理を種々の形態の半導体装置形成に適用した例について、具体的に説明する。
まず、第1の適用例について説明する。ここでは、プレーナ型キャパシタ構造を有するFeRAMを例に、その形成フローおよび構成の一例について述べる。
図4は第1の適用例の第1工程の要部断面模式図である。
半導体基板として例えばシリコン(Si)基板30を用い、まず、その表層にLOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法で素子領域を画定するための素子分離領域31を形成する。素子領域に所定導電型のウェル32を形成した後、ゲート絶縁膜33を介して、ゲート長約360nmのゲート電極34を形成する。
ゲート絶縁膜33は、例えば膜厚約6nm〜7nmの酸化シリコン(SiO2)膜で形成することができ、また、ゲート電極34は、膜厚約50nmのアモルファスシリコン層上に膜厚約150nmのタングステンシリサイド(WSi)層を形成して構成することができる。
そして、このようなゲート電極34側壁に例えば膜厚約45nmのSiO2膜からなるサイドウォール絶縁膜35を形成し、ゲート電極34両側のSi基板30内にソース拡散層36およびドレイン拡散層37を形成する。このようにして、Si基板30を用いて4つのトランジスタ部38を形成する。
図5は第1の適用例の第2工程の要部断面模式図である。
トランジスタ部38形成後の表面に層間絶縁膜として、CVD法を用いて膜厚約200nmのSiON膜39を形成する。さらに、このSiON膜39上に、TEOSを用いたCVD法により、膜厚約600nmのNSG(Non Silicate Glass)膜を形成し、それをCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理によって約200nm研磨し、表面を平坦化した膜厚約400nmのTEOS−NSG膜40を形成する。
図6は第1の適用例の第3工程の要部断面模式図である。
TEOS−NSG膜40の形成後は、さらにその上に、同様にして膜厚約100nmのTEOS−NSG膜41を形成する。そして、TEOS−NSG膜40,41の脱ガス処理のために、例えば、N2雰囲気中、約650℃で約30分のアニール処理を行う。
このアニール処理後、TEOS−NSG膜41上に、PVD(Physical Vapor Deposition)法を用いて膜厚約20nmのアルミナ膜42を形成する。その後、RTA(Rapid Thermal Anneal)装置を用い、O2雰囲気中、約650℃で約60秒のアニール処理を行う。
図7は第1の適用例の第4工程の要部断面模式図である。
アニール処理後のアルミナ膜42上に、PVD法を用いて膜厚約155nmの白金(Pt)膜43を形成し、さらにこのPt膜43上に、PVD法を用いて膜厚約150nm〜約200nmのPZT膜44を形成する。PZT膜44の形成後は、例えば、RTA装置を用い、O2雰囲気中(O2流量0.025L/min)、約585℃で約90秒のアニール処理を行う。
次いで、そのPZT膜44上に、PVD法を用いて膜厚約50nmの酸化イリジウム(IrO2)膜を形成し、再度、RTA装置を用いて、O2雰囲気中(O2流量0.025L/min)、約725℃で約20秒のアニール処理を行う。そして、そのIrO2膜上に再度、PVD法を用いてIrO2膜を形成することにより、合計膜厚約250nmのIrO2膜45を形成する。
図8は第1の適用例の第5工程の要部断面模式図である。
IrO2膜45の形成後は、フォトレジストを形成し、IrO2膜45をエッチングする。これにより、IrO2からなる上部電極45aを形成する。
その後、PZT膜44の回復のために、縦型炉を用い、O2雰囲気中(O2流量20L/min)、約650℃で約60分のアニール処理を行う。そして、フォトレジストを形成してPZT膜44をエッチングした後、再度、縦型炉を用い、O2雰囲気中(O2流量20L/min)、約350℃で約60分のアニール処理を行う。これにより、PZTからなる強誘電体膜44aを形成する。
その後は、強誘電体膜44aの保護のため、PVD法を用いて全面に膜厚約50nmのアルミナ膜を形成し(図示せず。)、さらに、縦型炉を用いて、O2雰囲気中(O2流量20L/min)、約550℃で約60分程度のアニール処理を行う。
図9は第1の適用例の第6工程の要部断面模式図である。
次いで、フォトレジストを形成してPt膜43をエッチングし、Ptからなる下部電極43aを形成する。これにより、強誘電体膜44aが上部電極45aと下部電極43aによって挟まれた強誘電体キャパシタが構成される。
その後は、強誘電体膜44aの回復のために、縦型炉を用いて、O2雰囲気中(O2流量20L/min)、約650℃で約60分のアニール処理を行う。そして、強誘電体キャパシタの保護のため、PVD法を用いて全面に膜厚約20nmのアルミナ膜を形成し(図示せず。)、さらに、縦型炉を用いて、O2雰囲気中(O2流量20L/min)、約550℃で約60分のアニール処理を行う。
その後、その強誘電体キャパシタを完全に覆うように、CVD法を用いて膜厚約1500nmのTEOS−NSG膜46を形成し、CMP処理によってその表面を平坦化する。
図10は第1の適用例の第7工程の要部断面模式図である。
TEOS−NSG膜46の形成後は、その表面を窒化する(窒化膜は図示せず。)。窒化は、例えばCVD装置を用いてN2Oプラズマを約350℃で約2分間照射するプラズマアニールによって行うことができる。その後は、その窒化後の表面にフォトレジスト47を形成してエッチングを行い、トランジスタ部38の所定領域に達するコンタクトホール48を形成する。
図11は第1の適用例の第8工程の要部断面模式図である。
コンタクトホール48の形成後は、フォトレジスト47を除去した後、PVD法を用いて全面に膜厚約20nmのTi膜および膜厚約50nmのTiN膜を順に形成し、バリアメタル膜を形成する(図示せず。)。
バリアメタル膜の形成後、CVD法を用いて全面に膜厚約500nmのW膜を形成し、コンタクトホール48以外に形成されたW膜をCMP処理によって研磨する。これにより、コンタクトホール48にWが埋め込まれ、Wプラグ49が形成される。
研磨後、TEOS−NSG膜46表面を再度、N2Oプラズマを約350℃で約2分間照射するプラズマアニールによって窒化し(窒化膜は図示せず。)、その上に、CVD法を用いて膜厚約100nmのSiON膜50を形成する。
図12は第1の適用例の第9工程の要部断面模式図である。
SiON膜50上にレジストパターンを形成し(図示せず。)、それをマスクにして上部電極45aと下部電極43aに通じるコンタクトホール51をエッチングにより形成する。その後は、強誘電体膜44aの回復アニール処理を、縦型炉を用い、O2雰囲気中(O2流量20L/min)、約500℃で約60分の条件で行う。
コンタクトホール51の形成後は、エッチング処理によってSiON膜50を全面エッチバックする。
図13は第1の適用例の第10工程の要部断面模式図である。
SiON膜50のエッチング処理後、コンタクトホール51内、Wプラグ49上およびTEOS−NSG膜46上に、PVD法を用いて膜厚約550nmのアルミニウム銅(Al−Cu)膜、膜厚約5nmのTi膜、膜厚約150nmのTiN膜を順に形成した積層膜52を形成する。
図14は第1の適用例の第11工程の要部断面模式図である。
積層膜52の形成後、所定のレジストパターンを形成し、それをマスクにしてエッチングを行い、第1の配線層52aを形成する。また、同時に、最終的にパッド部が接続されるようになる領域の外側と内側にそれぞれパッド外耐湿リング52b、パッド内耐湿リング52cを形成する。その後は、縦型炉を用いて、N2雰囲気中(N2流量20L/min)、約350℃で約30分のアニール処理を行う。
アニール処理後、第1の配線層52aおよびTEOS−NSG膜46上に、PVD法を用いて膜厚約20nmのアルミナ膜53を形成する。
図15は第1の適用例の第12工程の要部断面模式図である。
アルミナ膜53上に、CVD法を用いて膜厚約2600nmのTEOS−NSG膜54を形成し、CMP処理によってその平坦化を行う。その後、TEOS−NSG膜54表面を、N2Oプラズマを約350℃で約4分間照射するプラズマアニールによって窒化し(窒化膜は図示せず。)、続いて、CVD法を用いて膜厚約100nmのTEOS−NSG膜55を形成する。そして、このTEOS−NSG膜55上に、PVD法を用いて膜厚約50nmのアルミナ膜56を形成する。
このアルミナ膜56上には、CVD法を用いて膜厚約100nmのTEOS−NSG膜57を形成し、その後、その表面は、N2Oプラズマを約350℃で約2分間照射するプラズマアニールによって窒化する(窒化膜は図示せず。)。
図16は第1の適用例の第13工程の要部断面模式図である。
TEOS−NSG膜57表面の窒化後は、第1の配線層52aおよびパッド外耐湿リング52bに通じるコンタクトホール58を形成する。このコンタクトホール58の形成の際は、まず、所定のレジストパターンを形成し、それをマスクにして、TEOS−NSG膜54,55,57およびアルミナ膜53,56をエッチングする。
次いで、このようにしてコンタクトホール58を形成した後に、所定条件のアニール処理を行う。このアニール処理は、上記の表1および表2の知見に基づき、その条件を設定する。すなわち、2枚のアルミナ膜53,56で挟まれたTEOS−NSG膜54,55から効果的に脱ガスが行われ、後にコンタクトホール58をWで埋め込んだときに、コンタクトホール58内のWプラグに未形成部分が多く発生しないような条件とする。
図17は第1の適用例の第14工程の要部断面模式図である。
コンタクトホール58の形成後、所定のアニール処理を行った後は、まず、PVD法を用いて全面に膜厚約50nmのTiN膜をバリアメタル膜として形成し(図示せず。)、その上に、CVD法を用いて膜厚約650nmのW膜を形成する。そして、そのW膜を全面エッチバックする、あるいはCMP処理によって平坦化することにより、Wプラグ59を形成する。
図18は第1の適用例の第15工程の要部断面模式図である。
Wプラグ59の形成後は、第1の配線層52aと同様にして2層目の配線層を形成する。まず、PVD法を用いて膜厚約550nmのAl−Cu膜、膜厚約5nmのTi膜、膜厚約150nmのTiN膜を順に形成した積層膜60を形成する。
図19は第1の適用例の第16工程の要部断面模式図である。
積層膜60の形成後、所定のレジストパターンを形成してエッチングを行い、第2の配線層60aを形成する。また、同時に、最終的にパッド部が接続されるようになる領域の外側と内側にそれぞれパッド外耐湿リング60b、パッド内耐湿リング60cを形成する。その後は、CVD法を用いて全面に膜厚約2200nmのTEOS−NSG膜61を形成し、CMP処理によってその平坦化を行う。そして、TEOS−NSG膜61表面を、N2Oプラズマを約350℃で約4分間照射するプラズマアニールによって窒化した後(窒化膜は図示せず。)、CVD法を用いて膜厚約100nmのTEOS−NSG膜62を形成し、さらにその表面を、N2Oプラズマを約350℃で約2分間照射するプラズマアニールによって窒化する(窒化膜は図示せず。)。
図20は第1の適用例の第17工程の要部断面模式図である。
TEOS−NSG膜62表面の窒化後は、第2の配線層60a、パッド外耐湿リング60bおよびパッド内耐湿リング60cに通じるコンタクトホールを形成し、PVD法を用いて全面に膜厚約50nmのTiN膜をバリアメタル膜として形成する(図示せず。)。そして、その上に、CVD法を用いて膜厚約650nmのW膜を形成し、それを全面エッチバックする、あるいはCMP処理によって平坦化することにより、Wプラグ63を形成する。
図21は第1の適用例の第18工程の要部断面模式図である。
Wプラグ63の形成後は、同様にして3層目の配線層を形成する。まず、PVD法を用いて膜厚約500nmのAl−Cu膜、膜厚約150nmのTiN膜を順に形成した積層膜64を形成する。
図22は第1の適用例の第19工程の要部断面模式図である。
積層膜64の形成後、所定のレジストパターンを形成してエッチングを行い、第3の配線層64aを形成する。また、同時に、最終的にパッド部が接続されるようになる領域の外側と内側にそれぞれパッド外耐湿リング64b、パッド内耐湿リング64cを形成する。その後は、CVD法を用いて全面に膜厚約100nmのTEOS−NSG膜65を形成し、CMP処理によってその平坦化を行う。そして、TEOS−NSG膜65表面を、N2Oプラズマを約350℃で約2分間照射するプラズマアニールによって窒化した後(窒化膜は図示せず。)、CVD法を用いて膜厚約350nmのSiN膜66を形成する。
図23は第1の適用例の第20工程の要部断面模式図である。
まず、SiN膜66上にレジストパターンを形成し(図示せず。)、パッド部形成領域のSiN膜66、TEOS−NSG膜65、および第3の配線層64a上部のTiN膜をエッチングして、開口部を形成する。
その後、その開口部を除く領域に膜厚約3μmの感光性ポリイミドを塗布・パターニングする。なお、このとき感光性ポリイミドに代えて非感光性ポリイミドを用いる場合には、非感光性ポリイミドを塗布した後、その上にレジストパターンを形成し専用現像液を用いて非感光性ポリイミドを溶解する。ポリイミドのパターニング後は、横型炉を用い、N2雰囲気中(N2流量100L/min)、約310℃で約40分のアニール処理を行い、そのポリイミドを硬化させて保護膜67を形成する。
これにより、パッド部68、FeRAMセル部69、ロジック回路部70およびその他の周辺回路部71で構成されるFeRAM80が形成される。
このFeRAM80は、第1の配線層52a表面にアルミナ膜53が形成され、その上にTEOS−NSG膜54,55を介して、もう1枚のアルミナ膜56が形成された構造を有している。このような構造に対し、第1の配線層52aに通じるコンタクトホール58を形成し、その後、上記の表1および表2の知見に基づいた所定条件のアニール処理を行う。これにより、Wプラグ59の形成不良が効果的に抑制されたFeRAM80を形成することができる。
なお、Wプラグ59の形成不良を抑制するためには、前述のように、このような所定条件のアニール処理に代えて、あるいは適当な条件のアニール処理(上記の所定条件のアニール処理、従来から行われている条件のアニール処理等。)の後に、Wプラグ59形成前のコンタクトホール58内壁面に対し、その耐湿性を向上させる表面処理、例えば、プラズマ窒化処理のようなプラズマ処理、ラジカル処理、絶縁膜形成処理等を行うようにしてもよい。
また、水分や水素のブロック膜として機能するアルミナ膜の形成位置(形成層)は、上記の例に限定されるものはない。また、その形成位置に応じ、それらに挟まれる層間絶縁膜の脱ガスのためのアニール処理を行うタイミング、あるいはコンタクトホール内壁面の耐湿性向上のための表面処理を行うタイミングも変わってくる。水分や水素をブロックするためのアルミナ膜は、例えば、次の図24から図27に示すような位置に形成することも可能である。
図24から図27は第1の適用例についての変形例を示す要部断面模式図である。なお、図24から図27では、図4から図23に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
図24には、上記の図23に示したアルミナ膜53に代えて、TEOS−NSG膜54,55間にアルミナ膜53aを形成し、TEOS−NSG膜55上にもう1枚のアルミナ膜56を形成した場合を示している。
この図24に示すような構造を形成する場合には、第1の配線層52aの形成後に、TEOS−NSG膜54を形成し、アルミナ膜53aを形成し、TEOS−NSG膜55、アルミナ膜56およびTEOS−NSG膜57を形成する。そして、Wプラグ59形成用のコンタクトホール58の形成後に、所定条件のアニール処理を行う。それにより、TEOS−NSG膜55からそのコンタクトホール58への脱ガスが充分になされ、Wプラグ59の形成不良が効果的に抑制されるようになる。
あるいは、Wプラグ59形成用のコンタクトホール58の形成後に、所定の表面処理を行う。Wプラグ59形成用のコンタクトホール58の形成後、そのような表面処理を行う前には、適当な条件のアニール処理を行うようにしてもよい。このようにして表面処理を行うことにより、そのコンタクトホール58内壁面の耐湿性が向上してTEOS−NSG膜55からそのコンタクトホール58への脱ガスが抑えられ、Wプラグ59の形成不良が効果的に抑制されるようになる。
図25には、上記の図23に示したアルミナ膜53,56に代えて、第2の配線層60aおよびTEOS−NSG膜57の表面と、TEOS−NSG膜62上に、それぞれアルミナ膜53b,56bを形成した場合を示している。
この図25に示すような構造を形成する場合には、第2の配線層60aの形成後に、アルミナ膜53bを形成し、TEOS−NSG膜61,62を形成し、さらにアルミナ膜56bを形成する。そして、第2の配線層60aに通じるWプラグ63形成用のコンタクトホールの形成後に、所定条件のアニール処理を行う。それにより、TEOS−NSG膜61,62からそのコンタクトホールへの脱ガスが充分になされ、Wプラグ63の形成不良が効果的に抑制されるようになる。
あるいは、Wプラグ63形成用のコンタクトホールの形成後に、所定の表面処理を行う。Wプラグ63形成用のコンタクトホールの形成後、そのような表面処理を行う前には、適当な条件のアニール処理を行うようにしてもよい。このようにして表面処理を行うことにより、そのコンタクトホール内壁面の耐湿性が向上してTEOS−NSG膜61,62からそのコンタクトホールへの脱ガスが抑えられ、Wプラグ63の形成不良が効果的に抑制されるようになる。
図26には、上記の図23に示したアルミナ膜53,56に代えて、強誘電体キャパシタ層のアルミナ膜53c(図23では図示せず。)に加え、強誘電体キャパシタ層と第1の配線層52aの間のTEOS−NSG膜46内にアルミナ膜56cを形成した場合を示している。
この図26に示すような構造を形成する場合には、下部電極43a、強誘電体膜44aおよび上部電極45aの形成後、アルミナ膜53cを形成し、さらに間にアルミナ膜56cが挟まれるようにしてTEOS−NSG膜46を形成する。その後、Wプラグ49形成用のコンタクトホール48の形成後と、その後に行われる上部電極45aと下部電極43aに通じるコンタクトホール51の形成後に、それぞれ所定条件のアニール処理を行う。それにより、TEOS−NSG膜46からそのコンタクトホール48,51への脱ガスが充分になされ、Wプラグ49および図13の積層膜52(第1の配線層52a)の形成不良が効果的に抑制されるようになる。
あるいは、Wプラグ49形成用のコンタクトホール48の形成後と、上部電極45aと下部電極43aに通じるコンタクトホール51の形成後に、それぞれ所定の表面処理を行う。Wプラグ49形成用のコンタクトホール48の形成後、そのような表面処理を行う前には、適当な条件のアニール処理を行うようにしてもよい。また、上部電極45aと下部電極43aに通じるコンタクトホール51の形成後、そのような表面処理を行う前にも、適当な条件でアニール処理を行うようにしてもよい。このように表面処理を行うことにより、そのコンタクトホール48,51内壁面の耐湿性が向上してTEOS−NSG膜46からそのコンタクトホール48,51への脱ガスが抑えられ、Wプラグ49および図13の積層膜52(第1の配線層52a)の形成不良が効果的に抑制されるようになる。
図27には、上記の図23に示したアルミナ膜42をSiON膜やSiN膜等の別の絶縁膜42aに代えると共に、その上下層に、上記の図23に示したアルミナ膜53,56に代えてアルミナ膜53d,56dを形成した場合を示している。
この図27に示すような構造を形成する場合には、TEOS−NSG膜41上にアルミナ膜53dを形成した後、絶縁膜42aを形成し、その上にアルミナ膜56dを形成する。そして、強誘電体キャパシタおよびTEOS−NSG膜46を形成し、トランジスタ部38に達するコンタクトホール48の形成後に、所定条件のアニール処理を行う。トランジスタ層と強誘電体キャパシタ層の間に2層のアルミナ膜53d,56dが形成されるため、絶縁膜42aからコンタクトホール48への脱ガスが充分になされ、Wプラグ49の形成不良が効果的に抑制されるようになる。
あるいは、トランジスタ部38に達するコンタクトホール48の形成後に所定の表面処理を行う。トランジスタ部38に達するコンタクトホール48の形成後、そのような表面処理を行う前には、適当な条件のアニール処理を行うようにしてもよい。このように表面処理を行うことにより、絶縁膜42aからそのコンタクトホール48への脱ガスが抑えられ、Wプラグ49の形成不良が効果的に抑制されるようになる。
次に、第2の適用例について説明する。ここでは、スタック型キャパシタ構造を有するFeRAMを例にして述べる。
図28は第2の適用例のFeRAMの要部断面模式図である。
図28に示すFeRAM90は、Si基板91の素子分離領域92で画定された素子領域にウェル93が形成され、常法に従い、ゲート絶縁膜94、ゲート電極95、サイドウォール絶縁膜96、ソース拡散層97およびドレイン拡散層98が形成されて、トランジスタ部99が構成されている。
トランジスタ部99は、CVD法を用いて形成されたSiON膜100で覆われ、その上には、同じくCVD法を用いて形成されたSiO2膜101が堆積されている。なお、SiON膜100は、コンタクトホールエッチングの際のストッパ膜としての機能と、耐湿性向上の機能を有している。
そして、SiO2膜101およびSiON膜100を貫通し、トランジスタ部99のソース拡散層97およびドレイン拡散層98に達するコンタクトホールに、バリアメタル膜(図示せず。)を介してWプラグ102が形成されている。バリアメタル膜は、コンタクトホール形成後にスパッタ法等を用いてTi膜とTiN膜を積層して形成される。Wプラグ102は、全面にバリアメタル膜を堆積した後に、その上からCVD法等を用いてWを堆積し、それらをCMP法を用いてSiO2膜101表面まで研磨することによって形成する。
トランジスタ部99のソース拡散層97に接続されたWプラグ102の直上には、膜厚約200nmの下部電極103、膜厚約120nmの強誘電体膜104、膜厚約200nmの上部電極105の積層体からなる強誘電体キャパシタが形成されている。例えば、下部電極103はIr膜で、強誘電体膜104はPZT膜で、上部電極105はIrO2膜で、それぞれ構成される。その場合、Ir膜およびIrO2膜は、スパッタ法を用いて形成することができる。また、PZT膜は、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成する。なお、上部電極105の形成後には、通常、PZT膜の回復アニールが行われる。
強誘電体キャパシタ表面とSiO2膜101上には、強誘電体キャパシタ保護のため、アルミナ膜106が形成されている。アルミナ膜106上には、SiO2膜107が形成され、その上にはさらにアルミナ膜108が形成されている。その上には保護膜109が形成され、トランジスタ部99のドレイン拡散層98に接続されたWプラグ102に接続されるように、バリアメタル膜(図示せず。)を介してWプラグ110が形成されている。そして、このWプラグ110上、および強誘電体キャパシタの上部電極105に通じるコンタクトホールに、それぞれ電極111a,111b,111cが形成されている。なお、より多層の構造の場合には、これらの電極111a,111b,111cに代えて、配線層を形成すればよい。
このような構成のFeRAM90では、Wプラグ110形成用のコンタクトホールの形成後や、上部電極105に通じるコンタクトホールの形成後に、上記の表1および表2の知見に基づいた所定条件のアニール処理を行う。あるいは、コンタクトホール内壁面の耐湿性向上のために所定の表面処理を行う。Wプラグ110形成用のコンタクトホールの形成後や、上部電極105に通じるコンタクトホールの形成後、そのような表面処理を行う前には、適当な条件のアニール処理を行うようにしてもよい。このようにアニール処理あるいは表面処理を行うことにより、2枚のアルミナ膜106,108に挟まれたSiO2膜107からの脱ガスが充分になされ、Wプラグ110や電極111b、111cの形成不良が効果的に抑制されるようになる。
なお、このFeRAM90のようなスタック型キャパシタ構造の場合においても、その構造によっては、上記プレーナ型キャパシタ構造について図24、図25および図27に例示したのと同様に、アルミナ膜の形成位置(形成層)を変更することが可能である。そのような場合も、その形成位置に応じ、適当なタイミングで脱ガスのためのアニール処理、あるいは耐湿性向上のための表面処理を所定条件にて行うようにすればよい。
以上説明したように、ここでは、層間絶縁膜がアルミナ膜に挟まれた構造に対してコンタクトホールを形成してそこにプラグ等を形成する際、コンタクトホール形成後でプラグ等の形成前に、所定条件のアニール処理、またはコンタクトホール内壁面に対する所定の表面処理を行うようにした。
アニール処理を行う場合、その条件としては、不活性ガス雰囲気中または真空中、温度350℃で時間120分〜240分の範囲、好ましくは、不活性ガス雰囲気中または真空中、温度350℃で時間180分〜240分、より好ましくは、不活性ガス雰囲気中または真空中、温度350℃で時間180分とする。あるいは、不活性ガス雰囲気中または真空中、温度350℃〜500℃の範囲で時間120分、好ましくは、不活性ガス雰囲気中または真空中、温度375℃〜400℃の範囲で時間120分とする。このようなアニール処理を行うことにより、アルミナ膜に挟まれた層間絶縁膜からコンタクトホールへの脱ガスを充分に行うことができ、プラグ等を形成する際の加熱に起因するプラグ等の形成不良の発生を効果的に抑制することができる。
また、表面処理を行う場合には、例えば、プラズマ処理、ラジカル処理、絶縁膜形成処理等を行う。このような表面処理を行うことにより、コンタクトホール内壁面の耐湿性を向上させ、プラグ等を形成する際の加熱時に、アルミナ膜に挟まれた層間絶縁膜からコンタクトホールへの脱ガスを抑えることができ、プラグ等の形成不良の発生を効果的に抑制することができる。
なお、以上の説明では、水分・水素ブロック膜としてアルミナ膜を用いる場合を例にして述べたが、アルミナ膜のほか、TiO2膜等の酸化物膜、SiON膜、SiN膜、BN膜等の窒化物膜、SiC膜、C膜等の炭化物膜、ポリイミド等の樹脂膜等も用いることができ、その場合にも上記所定のアニール処理や表面処理によって上記同様の効果を得ることが可能である。また、これらの中の異なる膜を用いて層間絶縁膜を挟んだ構造とした場合にも、上記所定のアニール処理や表面処理によって上記同様の効果を得ることが可能である。
また、以上の説明では、強誘電体膜としてPZT膜を用いる場合を例にして述べたが、PZT膜のほか、ランタンドープチタン酸ジルコン酸鉛(Pb1-xLaxZr1-yTiy3)、ニオブ酸タンタル酸ストロンチウムビスマス(SrBi2(TaxNb1-x29)、チタン酸ビスマス(Bi4Ti212)等も用いることが可能である。
また、以上の説明では、FeRAMを例にして述べたが、上記所定のアニール処理や表面処理は、アルミナ膜等の水分・水素ブロック膜や、エッチングストッパ膜等のその他の層間膜を用いた同様の層間コンタクト構造を有する種々の半導体装置の形成に広く適用可能である。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
符号の説明
1 半導体装置
2 強誘電体キャパシタ
2a,43a,103 下部電極
2b,45a,105 上部電極
2c,44a,104 強誘電体膜
3 第1の層間絶縁膜
4a,4b,4c,10,15a,15b,49,59,63,102,110 Wプラグ
5a,5b,5c,52a 第1の配線層
6 第1のアルミナ膜
7 第2の層間絶縁膜
8 第2のアルミナ膜
9 第3の層間絶縁膜
10a,48,51,58 コンタクトホール
11a,11b,60a 第2の配線層
12 第4の層間絶縁膜
13 第3のアルミナ膜
14 第5の層間絶縁膜
16a,16b,64a 第3の配線層
17 第6の層間絶縁膜
18,67,109 保護膜
20 サンプル
21 Al膜
22 Ti膜
23 TiN膜
30,91 Si基板
31,92 素子分離領域
32,93 ウェル
33,94 ゲート絶縁膜
34,95 ゲート電極
35,96 サイドウォール絶縁膜
36,97 ソース拡散層
37,98 ドレイン拡散層
38,99 トランジスタ部
39,50,100 SiON膜
40,41,46,54,55,57,61,62,65 TEOS−NSG膜
42,53,53a,53b,53c,53d,56,56b,56c,56d,106,108 アルミナ膜
42a 絶縁膜
43 Pt膜
44 PZT膜
45 IrO2
47 フォトレジスト
52,60,64 積層膜
52b,60b,64b パッド外耐湿リング
52c,60c,64c パッド内耐湿リング
66 SiN膜
68 パッド部
69 FeRAMセル部
70 ロジック回路部
71 周辺回路部
80,90 FeRAM
101,107 SiO2
111a,111b,111c 電極

Claims (8)

  1. 層間コンタクト構造を有する半導体装置の製造方法において、
    半導体基板上に強誘電体キャパシタを形成する工程と、
    前記強誘電体キャパシタの上に、アルミナまたは酸化チタンからなる第1,第2の膜の間に層間膜が形成された積層構造を形成する工程と、
    形成された前記第1,第2の膜と前記層間膜とを貫通するコンタクトホールを形成する工程と、
    前記コンタクトホールを形成する工程後に、アニール処理を行って前記層間膜の脱ガスを行う工程と、
    前記脱ガスを行う工程後に、前記コンタクトホール内壁面の耐湿性を向上させる工程と、
    前記耐湿性を向上させる工程後に、前記コンタクトホールにプラグを形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記耐湿性を向上させる工程は、前記コンタクトホール内壁面にラジカルを照射する工程であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記耐湿性を向上させる工程は、前記コンタクトホール内壁面にプラズマを照射する工程であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記耐湿性を向上させる工程は、前記コンタクトホール内壁面を窒化させる工程を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記耐湿性を向上させる工程は、前記コンタクトホール内壁面上に耐湿性の被膜を形成する工程であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記耐湿性の被膜は、酸化物膜、窒化物膜または炭化物膜であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記脱ガスを行う工程は、不活性ガス雰囲気中または減圧雰囲気中で行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1,第2の膜の間に前記層間膜が形成された前記積層構造を形成する工程の前であって前記強誘電体キャパシタを形成する工程の後に、
    下層配線を形成する工程を有し、
    前記第1,第2の膜の間に前記層間膜が形成された前記積層構造を形成する工程においては、
    形成された前記下層配線の上層に前記積層構造を形成し、
    前記第1,第2の膜と前記層間膜とを貫通する前記コンタクトホールを形成する工程においては、
    前記コンタクトホールを前記第1,第2の膜と前記層間膜とを貫通して前記下層配線に達するように形成し、
    前記コンタクトホールに前記プラグを形成する工程の後に、
    形成された前記プラグ上に上層配線を形成する工程を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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