JP5309881B2 - 乾燥装置および静電荷像現像用トナー - Google Patents
乾燥装置および静電荷像現像用トナー Download PDFInfo
- Publication number
- JP5309881B2 JP5309881B2 JP2008268766A JP2008268766A JP5309881B2 JP 5309881 B2 JP5309881 B2 JP 5309881B2 JP 2008268766 A JP2008268766 A JP 2008268766A JP 2008268766 A JP2008268766 A JP 2008268766A JP 5309881 B2 JP5309881 B2 JP 5309881B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- gas
- discharge nozzle
- gas discharge
- particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Description
本発明の実施形態に係る乾燥装置の一例の概略構成図を図1に示し、その構成について説明する。乾燥装置1は、循環型気流式乾燥装置であり、乾燥部であるループ型の循環配管10と、少なくとも1つの気体吐出ノズル12と、湿潤粉体供給部である湿潤粉体供給口14と、排出部である排出口16と、気体供給部18とを備える。
次に、本実施形態に係る乾燥装置により製造される静電荷像現像用トナーについて説明する。本実施形態に係る静電荷像現像用トナーは、懸濁重合法、乳化重合凝集法、溶解懸濁法、分散重合法等の湿式法により製造されるが、湿式トナー製法の一つである乳化重合凝集法によるトナーを例に説明する。
〔油相1〕
スチレン(和光純薬製) 15.3重量部
n−ブチルアクリレート(和光純薬製) 4.6重量部
β−カルボキシエチルアクリレート(ローディア日華製) 0.6重量部
ドデカンチオール(和光純薬製) 0.2重量部
〔油相2〕
スチレン(和光純薬製) 15.3重量部
n−ブチルアクリレート(和光純薬製) 4.6重量部
β−カルボキシエチルアクリレート(ローディア日華製) 0.6重量部
ドデカンチオール(和光純薬製) 0.4重量部
〔水相1〕
イオン交換水 17.5重量部
アニオン性界面活性剤(ダウファックス、ダウケミカル社製) 0.35重量部
〔水相2〕
イオン交換水 40重量部
アニオン性界面活性剤(ダウファックス、ダウケミカル社製) 0.05重量部
過硫酸アンモニウム(和光純薬製) 0.3重量部
上記の油相1に記載の成分と、水相1の成分の半量とを撹拌混合し、単量体乳化分散液1とした。同様に油相2と、残りの水相1の半量とを撹拌混合し、単量体乳化分散液2とした。反応容器に上記水相2の成分を投入し、容器内を窒素で充分に置換し撹拌をしながら、反応系内が75℃になるまで加熱した。反応容器内に初めに単量体乳化分散液1を2時間かけて滴下し、次に単量体乳化分散液2を1時間かけて滴下して乳化重合を行った。滴下終了後さらに75℃で重合を継続し、3時間後に重合を終了させた。得られた樹脂粒子分散液1は、レーザ回折式粒度分布測定装置(堀場製作所製、LA−700)で樹脂粒子の個数平均粒子径D50pを測定したところ290nmであった。示差走査熱量計(島津制作所社製、DSC−50)を用いて昇温速度10℃/minで樹脂のガラス転移点を測定したところ50℃であった。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ分子量測定器(東ソー社製、HLC−8020)、東ソー製カラム・TSKgel SuperHM−M(15cm)を用い、THF可溶物について、単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して数平均分子量Mn(ポリスチレン換算)を測定したところ12000であり、重量平均分子量Mwが32000であった。その後イオン交換水を加えて、分散液中の固形分濃度を40%に調整した。固形分濃度は、3gの分散液を秤量し、130℃、30分加熱して水分を揮発させ残留した乾燥物の重量から算出した。
マゼンタ顔料(大日精化社製、C.I.ピグメントレッド122) 3.5重量部
カチオン性界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンRK) 0.42重量部
イオン交換水 14重量部
以上を混合し、高圧衝撃式分散機アルティマイザー((株)スギノマシン製、HJP30006)を用いて5時間分散して着色剤(マゼンタ顔料)を分散させてなる着色剤分散液1を調製した。着色剤分散液における着色剤(マゼンタ顔料)の体積平均粒径は110nmであった。
ポリアルキレンワックス(日本精鑞社製、HNP−9(融点78℃) 7.0重量部
カチオン性界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンRK) 0.1重量部
イオン交換水 18重量部
上記成分を95℃に加熱して、高圧型ホモジナイザで5時間分散処理して離型剤分散液を得た。前記分散ワックスの体積平均粒径は250nmであった。
ポリ塩化アルミニウム(浅田化学社製、PAC) 0.18重量部
0.02mol/L硝酸水溶液 1.8重量部
上記成分を撹拌し、凝集剤希釈液を得た。
樹脂粒子分散液1 10.2重量部
着色剤分散液1 3.0重量部
離型剤分散液 2.1重量部
イオン交換水 22重量部
上記成分を撹拌槽で十分に混合した後、凝集剤水溶液1.3重量部を徐々に加えながら、上記撹拌槽の底弁より混合液をキャビトロン(大平洋機工株式会社製)へ導入し、ロータ周速36m/sにて60分間分散させ、体積平均粒径を測定したところ、2.9μmであった。なお、この際の分散液温度は32℃であった。
PTFE樹脂製の円筒の先端部を斜めに削り落とした気体吐出ノズル(内径80mm、先端部角度45度)を作製し、図2に示すように循環中心線接線方向から循環配管内部に斜め方向に突出する向きで循環配管に5本挿入した。突出部は、吐出口の周縁部のうちの略全部に、最も高い位置で高さ180mmとなるようにし、加熱空気の吐出口から見て、循環方向上流側において吐出口の一部を覆う状態とした。そのため、循環しているトナーが気体吐出ノズルの内面にほとんど衝突しない構造になっている。水分率40重量%の湿潤トナー粒子1を、供給速度500kg/hrの条件で循環型気流式乾燥装置に供給した。加熱空気の温度を80℃とし、入口圧力16kPa、出口圧力−12kPaの条件で排出口における風量は200m3/minであった。10時間連続運転を行い、乾燥トナーを得た。その結果、気体吐出ノズルにはトナーがほとんど融着しなかった。
(評価内容)
(1)水分率
乾燥トナーの水分率の測定は、MA30電子水分計(ザリトリウス社製)を用い、120℃における加熱減量法によって求めた。水分率1.0重量%以下を合格とした。
(2)凝集性(2g法凝集度)
FPIA3000(シスメックス社製)を使用して解析粒子数5000個で測定を行った時の撮影画像において、全体粒子に対する凝集粒子の割合を測定した。2個一対以上となっている粒子を凝集粒子とした。
○:凝集粒子の割合が0.5%未満
×:凝集粒子の割合が0.5%以上
PTFE樹脂製の円筒形状の気体吐出ノズル(内径80mm)を、図3に示すように循環中心線接線方向から斜め方向に循環配管内部に5本挿入した。突出部は、吐出口の周縁部のうちの略全部に、最も高い位置で高さ140mmとなるようにし、加熱空気の吐出口から見て、循環方向上流側において吐出口の一部を覆う状態とした。そのため、循環しているトナーが気体吐出ノズルの内面にほとんど衝突しない構造になっている。水分率40重量%の湿潤トナー粒子1を、供給速度500kg/hrの条件で循環型気流式乾燥装置に供給した。加熱空気の温度を80℃とし、入口圧力16kPa、出口圧力−12kPaの条件で排出口における風量は200m3/minであった。10時間連続運転を行い、乾燥トナーを得た。その結果、気体吐出ノズルにはトナーがほとんど融着しなかった。得られた乾燥トナーについて、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
PTFE樹脂製の円筒形状の気体吐出ノズル(内径80mm)を、図4に示すように循環中心線接線方向から斜め方向に循環配管内部に5本挿入した。突出部は、吐出口の周縁部のうちの略全部に、最も高い位置で高さ100mmとなるようにし、加熱空気の吐出口から見て、循環方向上流側において吐出口の一部を覆う状態とした。そのため、循環しているトナーが気体吐出ノズルの内面にほとんど衝突しない構造になっている。水分率40重量%の湿潤トナー粒子1を、供給速度500kg/hrの条件で循環型気流式乾燥装置に供給した。加熱空気の温度を80℃とし、入口圧力16kPa、出口圧力−12kPaの条件で排出口における風量は200m3/minであった。10時間連続運転を行い、乾燥トナーを得た。その結果、気体吐出ノズルにはトナーがほとんど融着しなかった。得られた乾燥トナーについて、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
加熱空気の温度を75℃とした以外は実施例1と同様にして、湿潤トナー粒子1の乾燥を行った。入口圧力16kPa、出口圧力−12kPaの条件で排出口における風量は200m3/minであった。10時間連続運転を行い、乾燥トナーを得た。その結果、気体吐出ノズルにはトナーがほとんど融着しなかった。得られた乾燥トナーについて、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
PTFE樹脂製の円筒の先端部を斜めに削り落とした気体吐出ノズル(内径80mm、先端部角度45度)を作製し、図9に示すように循環中心線接線方向から斜め方向に循環配管内部に突出しない向きで循環配管に5本挿入した。そのため、循環しているトナーが気体吐出ノズルの内面に衝突してしまう構造になっている。気体吐出ノズルは外側から5℃のチラーで冷却した。水分率40重量%の湿潤トナー粒子1を、供給速度500kg/hrの条件で循環型気流式乾燥装置に供給した。加熱空気の温度を80℃とし、入口圧力16kPa、出口圧力−12kPaの条件で排出口における風量は150m3/minであった。10時間連続運転しようとしたが、5時間目から入口空気の圧力が徐々に上がり始め、8時間目で限界値(20kPa)を超えたので、停止した。気体吐出ノズルは閉塞していないものの、半分以上がトナー粒子で塞がれていた。得られた乾燥トナーについて、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
Claims (3)
- 循環配管と、
前記循環配管の内部に湿潤粉体を供給する湿潤粉体供給部と、
吐出口から前記循環配管の内部に気体を吐出する少なくとも1つの気体吐出ノズルと、
前記気体と乾燥した乾燥粉体とを排出する排出部と、
前記吐出口の循環方向上流側に形成された突出部と、
を有し、
前記突出部が前記気体吐出ノズルの一部として形成されていることを特徴とする乾燥装置。 - 請求項1に記載の乾燥装置であって、
前記突出部は、前記吐出口の周縁部のうち少なくとも循環方向上流側の半分に形成されていることを特徴とする乾燥装置。 - 請求項1または2に記載の乾燥装置を用いて製造されることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008268766A JP5309881B2 (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | 乾燥装置および静電荷像現像用トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008268766A JP5309881B2 (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | 乾燥装置および静電荷像現像用トナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010096448A JP2010096448A (ja) | 2010-04-30 |
JP5309881B2 true JP5309881B2 (ja) | 2013-10-09 |
Family
ID=42258261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008268766A Active JP5309881B2 (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | 乾燥装置および静電荷像現像用トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5309881B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5648124B2 (ja) * | 2011-08-31 | 2015-01-07 | 株式会社奈良機械製作所 | 固体粒子の表面改質装置および固体粒子の表面改質方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3721842B2 (ja) * | 1999-04-02 | 2005-11-30 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | トナーおよびその製造法 |
JP2006207848A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 気流乾燥機 |
JP2008145013A (ja) * | 2006-12-07 | 2008-06-26 | Fuji Xerox Co Ltd | 乾燥装置、乾燥方法及び静電荷像現像用トナー |
-
2008
- 2008-10-17 JP JP2008268766A patent/JP5309881B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010096448A (ja) | 2010-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2016180541A (ja) | 気流乾燥システムおよび樹脂粒子の乾燥方法 | |
JP5025959B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造方法 | |
JP2016180521A (ja) | 樹脂粒子の乾燥方法および乾燥装置 | |
JP5309881B2 (ja) | 乾燥装置および静電荷像現像用トナー | |
JPH0227663B2 (ja) | ||
JP5286207B2 (ja) | 現像剤の製造方法 | |
JP2008145013A (ja) | 乾燥装置、乾燥方法及び静電荷像現像用トナー | |
JP3684075B2 (ja) | 重合トナー粒子の製造方法 | |
JP5630052B2 (ja) | 静電荷像現像用トナーの製造方法 | |
JP2007199202A (ja) | 乾燥装置及び静電荷像現像用トナー | |
JP2006330275A (ja) | 静電荷像現像用トナー製造方法、静電荷像現像用トナー製造装置及び静電荷像現像用トナー | |
JP2013061486A (ja) | 静電荷像現像用トナーの製造方法、及び製造装置 | |
JP3198846B2 (ja) | 重合トナーの製造方法 | |
JP2009145893A (ja) | 現像剤及びその製造方法 | |
JP2010224527A (ja) | 静電荷像現像用トナーの製造方法 | |
JP2009136731A (ja) | 粉体除去装置 | |
JP2001092184A (ja) | 重合法トナーの製造方法 | |
JP5320667B2 (ja) | 静電荷像現像用トナーの製造方法 | |
JP2016180559A (ja) | 気流式乾燥装置 | |
JP4661488B2 (ja) | 電子写真用トナーの製造装置 | |
JP2008299154A (ja) | トナー粒子の製造方法 | |
JP2007323007A (ja) | 静電荷像現像用トナーの製造方法及び製造装置 | |
JP2004278906A (ja) | 含水粉体用乾燥装置および乾燥方法 | |
JP2010210957A (ja) | トナーの製造方法 | |
JP2002278150A (ja) | トナーの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110926 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130115 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130314 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130604 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130617 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5309881 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |