JP5309772B2 - 電動モータの検査方法 - Google Patents
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Description
尚、電動式パワーステアリング装置を実施する場合には、上記ステアリングシャフト2に代えて、中間シャフト13や、ステアリングギヤユニット14の入力軸(ピニオン軸)等に、電動モータの補助動力を付与する構成を採用する事もできる。
特に、請求項1に記載した電動モータの検査方法は、次の(A)(B)(C)の構成を有するものである。
(A)対象となる電動モータが、電動式パワーステアリング装置又は電動式位置調節機構付ステアリング装置の動力源として使用するものである。
(B)上記電動モータの何れかの回転方向に関する異常の有無の判定を、この電動モータの両回転方向に関して行う。
(C)更に、少なくともこれら両回転方向に関する異常の有無の判定結果が、それぞれ異常なしとなった場合に、これら両回転方向に関する異常の有無を判定する為にこれら両回転方向に関して求めた周波数分析の結果に現れた振動のレベル同士の差を、予め設定しておいた閾値と比較する事に基づいて、上記電動モータの回転対称性に関する異常の有無を判定する。
又は、請求項4に記載した発明の様に、フィルタ処理を、通過周波数の最小値を7kHz以上の大きさ(例えば8kHz)に設定したハイパスフィルタにより行う。
尚、上述の様にローパスフィルタの通過周波数の最大値を3kHz以下の大きさとし、ハイパスフィルタの通過周波数の最小値を7kHz以上の大きさとした理由は、本発明の対象となる電動モータの固有振動数が3.5〜6.5kHzの範囲にあり、少なくともこの範囲の周波数帯域を除去できる様にする為である。
このうちの検出手段は、電動モータが何れかの回転方向に回転している状態で、この電動モータの振動若しくは作動音を検出して電気信号に変換するものである。
又、上記フィルタ処理手段は、上記電気信号に対し、上記電動モータの固有振動数に対応する周波数成分を含む周波数帯域を除去するフィルタ処理を施す為のローパスフィルタと、同じくハイパスフィルタとのうちの、少なくとも一方のフィルタを有すると共に、これらローパスフィルタとハイパスフィルタとを両方とも有する場合には、これら両フィルタのうちの何れか一方のフィルタを選択的に使用可能なものである。尚、この場合に、上記ローパスフィルタとしては、通過周波数の最大値を3kHz以下の大きさ(例えば2kHz)に設定したものを、上記ハイパスフィルタとしては、通過周波数の最小値を7kHz以上の大きさ(例えば8kHz)に設定したものを、それぞれ採用できる。
又、上記信号処理手段は、上記フィルタ処理を施した上記電気信号の周波数分析を行うものである。
又、上記判定手段は、この周波数分析の結果に現れた振動のレベルを予め設定しておいた閾値と比較する事に基づいて、上記電動モータの上記何れかの回転方向に関する異常の有無を判定する第一判定機能と、上記電動モータの両回転方向に関して求めた上記周波数分析の結果に現れた振動のレベル同士の差を、予め設定しておいた閾値と比較する事に基づいて、上記電動モータの回転対称性に関する異常の有無を判定する第二判定機能とのうち、少なくとも第一判定機能を有するものである。
更には、上記電動モータの各回転方向に関する異常の有無だけでなく、この電動モータの回転対称性に関する異常の有無も検査できる。
又、請求項2に記載した構成を採用すれば、電動モータの本来の振動若しくは作動音を、接触共振の影響を受ける事なく検出できる。この為、検査の正確性をより十分に確保できる。
図1〜5は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の検査対象は、前述の図9〜10に示した電動式パワーステアリング装置の駆動源として使用する、小型の電動モータ6である。又、本例の検査装置は、図1にブロック図で示す様に、検出手段である加速度ピックアップ17と、増幅部18と、フィルタ処理手段であるフィルタ部19と、信号処理手段である信号処理部20と、判定手段である判定部21と、記録/表示部22とを備える。尚、上記フィルタ部19は、通過周波数の最大値を2kHzに設定したローパスフィルタを備える。
図6〜8は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の検査対象も、上述した第1例の場合と同じ電動モータ6(図10参照)である。又、上述した第1例の検査装置のフィルタ部19(図1参照)は、通過周波数の最大値を2kHzに設定したローパスフィルタを備えていたが、本例の検査装置のフィルタ部19aは、上記ローパスフィルタの代わりに、通過周波数の最小値を8kHzに設定したハイパスフィルタを備えている。この検査装置に関する他の部分の構成に就いては、上述した第1例の場合と同様である。
2 ステアリングシャフト
3 ギヤハウジング
4 ウォームホイール
5 ウォーム
6 電動モータ
7 出力軸
8 モータハウジング
9 ロータ
10 ステータ
11 整流子
12 ブラシ
13 中間シャフト
14 ステアリングギヤユニット
15a、15b 軸受
16a、16b 軸受
17 加速度ピックアップ
18 増幅部
19、19a フィルタ部
20 信号処理部
21 判定部
22 記録/表示部
Claims (4)
- その回転駆動力を、減速比が10〜25の範囲内の値の減速機構を介して被駆動個所に伝達すると共に、その回転方向を適宜切り換えて使用する電動モータを対象とし、この電動モータが何れかの回転方向に回転している状態で、この電動モータの振動若しくは作動音を検出して電気信号に変換した後、この電気信号にローパスフィルタ又はハイパスフィルタによるフィルタ処理を施す事により、上記電動モータの固有振動数に対応する周波数成分を含む周波数帯域を除去すると共に、このフィルタ処理を施した上記電気信号の周波数分析を行い、この周波数分析の結果に現れた振動のレベルを予め設定しておいた閾値と比較する事に基づいて、上記電動モータの上記何れかの回転方向に関する異常の有無を判定する、電動モータの検査方法であって、
上記電動モータが、電動式パワーステアリング装置又は電動式位置調節機構付ステアリング装置の動力源として使用するものであり、
上記電動モータの何れかの回転方向に関する異常の有無の判定を、この電動モータの両回転方向に関して行い、且つ、少なくともこれら両回転方向に関する異常の有無の判定結果が、それぞれ異常なしとなった場合に、これら両回転方向に関する異常の有無を判定する為にこれら両回転方向に関して求めた周波数分析の結果に現れた振動のレベル同士の差を、予め設定しておいた閾値と比較する事に基づいて、上記電動モータの回転対称性に関する異常の有無を判定する事を特徴とする、
電動モータの検査方法。 - 電動モータの振動若しくは作動音は、この電動モータの非回転部に対し着脱可能に且つ接触共振の影響を受けない様に取り付けたセンサより検出する、請求項1に記載した電動モータの検査方法。
- フィルタ処理を、通過周波数の最大値を3kHz以下の大きさに設定したローパスフィルタにより行う、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した電動モータの検査方法。
- フィルタ処理を、通過周波数の最小値を7kHz以上の大きさに設定したハイパスフィルタにより行う、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した電動モータの検査方法。
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