JP5307645B2 - コネクタユニット、真空装置及び真空装置の製造方法 - Google Patents
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Description
図4は、従来の真空装置の信号配線の例を示す概略構成図である。
図4に示すように、この従来例においては、図示しない装置本体に取り付けられた制御盤102に、制御装置103及び盤内ユニット104と接続するための端子台105と、コネクタ107を有する外部装置106と接続するためのコネクタ108が設けられている。
なお、本発明に関連する先行技術文献としては、例えば以下のようなものがある。
本発明では、前記外部装置側端子台が、制御対象装置に電気的に接続可能な制御対象側端子台と、当該制御対象装置を制御する制御装置に電気的に接続可能な制御側端子台とを有し、前記制御対象側端子台と、前記制御側端子台とが、前記端子間ケーブルによって電気的に接続可能に構成されている場合にも効果的である。
本発明では、前記制御側端子台が、前記制御装置からの出力信号を受けるための出力側コネクタ接続部と、前記制御装置に対して入力信号を送出するための入力側コネクタ接続部とを有する場合にも効果的である。
本発明では、前記複数の端子台の複数の端子部が、差込式の端子からなるとともに、前記端子間ケーブルの両端には、当該差込式の端子とはまり合うピン状の接続部が設けられている場合にも効果的である。
一方、本発明は、前記いずれかのコネクタユニットを備え、前記装置側端子台が、前記コネクタ付きケーブルを介して当該真空装置の電気回路と電気的に接続されるとともに、前記外部装置側端子台が、前記コネクタ付きケーブルを介して前記外部装置の電気回路と電気的に接続されている真空装置である。
また、本発明は、前記いずれかのコネクタユニットを用いて真空装置を製造する方法であって、前記コネクタユニットを前記真空装置本体に取り付ける前に、前記装置側端子台の複数の端子部と、前記外部側端子台の複数の端子部とを、前記端子間ケーブルによって電気的に接続する工程を有するものである。
また、本発明によれば、配線用基盤を真空装置本体に取り付けない状態で配線作業を行うことができるので、例えば動力部分の配線と信号線部分の配線を同時に並行して行うことができ、これにより更なる配線作業の効率を向上させることができる。さらに、配線用基盤を真空装置本体に取り付ける前に、信号配線を完了させておくことも可能になる。
本発明において、外部装置側端子台が、制御対象装置に電気的に接続可能な制御対象側端子台と、この制御対象装置を制御する制御装置に電気的に接続可能な制御側端子台とを有し、これら制御対象側端子台と制御側端子台とが、端子間ケーブルによって電気的に接続可能に構成されている場合には、特に制御装置によって電動機等を制御する真空装置において、その配線作業の効率を向上させることができる。
このように、本発明によれば、配線作業の容易でコストダウンが可能な真空装置を提供することができる。
図1は、本実施の形態のコネクタユニットの概略構成図である。
図1に示すように、本実施の形態のコネクタユニット1は、真空装置本体2に着脱自在に装着可能な配線用基盤3を有している。この配線用基盤3としては、例えばプリント基板からなるのものを用いることができる。
なお、本発明は、例えば、スパッタリング装置、真空蒸着装置、CVD装置等の種々の真空装置に適用することができる。
ここで、装置側端子台4は、両端にコネクタ61、62を有する接続用ケーブル60を介して例えば真空装置本体2の制御盤ユニット6と電気的に接続されている。
そして、装置側端子台4は、端子台本体40上に、後述する複数の端子部41が設けられている。
本実施の形態の場合、この接続用ケーブル70、73としては、市販されている汎用のコネクタ付きケーブルを用いることができる。
一方、第2の外部装置側端子台5Bは、両端にコネクタ81、82を有する接続用ケーブル80を介して例えばサーボモータ等の外部装置8と電気的に接続されている。
本実施の形態の場合、この接続用ケーブル80としては、市販されている汎用のコネクタ付きケーブルを用いることができる。
そして、本実施の形態においては、装置側端子台4の複数の端子部41と、第2の外部装置側端子台5Bの複数の端子部54とが、着脱自在の端子間ケーブル45によって電気的に接続されるようになっている。
また、第1の外部装置側端子台5Aの複数の端子部51と、第2の外部装置側端子台5Bの複数の端子部54とが、着脱自在の端子間ケーブル45によって電気的に接続されるようになっている。
上述した装置側端子台4と、第1の外部装置側端子台5Aと、第2の外部装置側端子台5Bは、それぞれ同一構成の差込式の端子を有している。
本実施の形態では、これら端子部41は、端子台本体40上において複数(例えば2列)の直線状に配列された穴部42を有している。そして、各端子部41の穴部42内には、例えば銅などの導電体からなる電極43が設けられている。
なお、これら各端子部41の電極43は、それぞれ予め定められた装置構成に従い、接続用ケーブル60内の各配線、及び上述した制御盤ユニット6の例えば入出力端子(図示せず)に対応して配線されるように構成されている。
ここで、端子台本体50の一方側の側部(本実施の形態では、配線用基盤3の一方の縁部側)には、各端子部51の所定の電極52と電気的に接続され且つ接続用ケーブル70のコネクタ71と接続可能なコネクタ接続部50aが設けられている。
さらに、第2の外部装置側端子台5Bは、上記第1の外部装置側端子台5Aと同様に、端子台本体53上に設けられた各端子部54に電極55(図3参照)が設けられている。
そして、これら各端子部54の電極55は、それぞれ予め定められた装置構成に従い、接続用ケーブル80の配線、及び上述した外部装置8の入出力端子(図示せず)に対応して配線されるように構成されている。
この接続部45bは、上述した装置側端子台4、第1の外部装置側端子台5A及び第2の外部装置側端子台5Bのそれぞれの端子部41、51、54内に挿入して確実に係止され接続されるピン形状に形成され、所定の処理が施されている。
この場合、図3に示すように、第1の外部装置側端子台5A及び第2の外部装置側端子台5B間において、端子間ケーブル45A、45Bを用い、人手によってそれぞれ端子部54、51間の接続を行う。
その後、配線済の配線用基盤3を真空装置本体2に取り付け、例えば、図1に示すように、接続用ケーブル60を用い、人手によって、一方側のコネクタ61を装置側端子台4のコネクタ接続部40aに接続するとともに、他方のコネクタ62を真空装置本体2の制御盤ユニット6のコネクタ接続端子に接続する。
さらに、接続用ケーブル73を用い、人手によって、一方側のコネクタ74を第1の外部装置側端子台5Aのコネクタ接続部50bに接続するとともに、他方のコネクタ75をシーケンサ7のコネクタ接続部に接続する。
その結果、本実施の形態によれば、真空装置における配線作業の作業効率を大幅に向上させることができる。
さらにまた、本実施の形態によれば、装置構成の変更があった場合であっても、端子間ケーブル45の接続の増減・変更を迅速且つ容易に行うことができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、上述の実施の形態においては、配線用基盤3上に、装置側端子台4、第1の外部装置側端子台5A、第2の外部装置側端子台5Bを設けた場合を例にとって説明したが、真空装置の各配線部分に対してコネクタ付きケーブルによって接続可能な端子台であれば、種々の端子台を用いることができる。
また、コネクタ付きケーブルによって接続される外部装置についても、上記実施の形態のものには限られず、例えばリレー装置等に適用することができる。
Claims (6)
- 真空装置の配線に用いるコネクタユニットであって、
当該真空装置本体に着脱自在に装着可能な配線用基盤と、
前記配線用基盤上に、複数の端子部と、当該端子部と電気的に接続され且つコネクタ付きケーブルと接続可能なコネクタ接続部を有する複数の端子台とを備え、
前記複数の端子台は、それぞれ着脱自在の端子間ケーブルによって当該端子部同士が電気的に接続可能に構成されるとともに、
当該複数の端子台は、前記コネクタ付きケーブルを介して当該真空装置の電気回路と電気的に接続可能な装置側端子台と、前記コネクタ付きケーブルを介して外部装置の電気回路と電気的に接続可能な外部装置側端子台とを有するコネクタユニット。 - 前記外部装置側端子台は、制御対象装置に電気的に接続可能な制御対象側端子台と、当該制御対象装置を制御する制御装置に電気的に接続可能な制御側端子台とを有し、前記制御対象側端子台と、前記制御側端子台とが、前記端子間ケーブルによって電気的に接続可能に構成されている請求項1記載のコネクタユニット。
- 前記制御側端子台は、前記制御装置からの出力信号を受けるための出力側コネクタ接続部と、前記制御装置に対して入力信号を送出するための入力側コネクタ接続部とを有する請求項2記載のコネクタユニット。
- 前記複数の端子台の複数の端子部は、差込式の端子からなるとともに、前記端子間ケーブルの両端には、当該差込式の端子とはまり合うピン状の接続部が設けられている請求項1乃至3のいずれか1項記載のコネクタユニット。
- 請求項1乃至4のいずれか1項記載のコネクタユニットを備え、
前記装置側端子台が、前記コネクタ付きケーブルを介して当該真空装置の電気回路と電気的に接続されるとともに、前記外部装置側端子台が、前記コネクタ付きケーブルを介して前記外部装置の電気回路と電気的に接続されている真空装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項記載のコネクタユニットを用いて真空装置を製造する方法であって、
前記コネクタユニットを前記真空装置本体に取り付ける前に、前記装置側端子台の複数の端子部と、前記外部側端子台の複数の端子部とを、前記端子間ケーブルによって電気的に接続する工程を有する真空装置の製造方法。
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