JP5307326B2 - 輸送装置 - Google Patents

輸送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5307326B2
JP5307326B2 JP2006269243A JP2006269243A JP5307326B2 JP 5307326 B2 JP5307326 B2 JP 5307326B2 JP 2006269243 A JP2006269243 A JP 2006269243A JP 2006269243 A JP2006269243 A JP 2006269243A JP 5307326 B2 JP5307326 B2 JP 5307326B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating body
cylinder
transport
outer cylinder
transported
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006269243A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008087889A (ja
Inventor
康雄 熊倉
Original Assignee
クマクラ工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by クマクラ工業株式会社 filed Critical クマクラ工業株式会社
Priority to JP2006269243A priority Critical patent/JP5307326B2/ja
Publication of JP2008087889A publication Critical patent/JP2008087889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5307326B2 publication Critical patent/JP5307326B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)
  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)

Description

本発明は、例えば工場等で製品を加工する際に生じる加工屑等を輸送路内に供給して輸送することのできる輸送装置に関するものである。
近年、工場等で製品を加工する際に生じた加工屑等を所定箇所(たとえば、貯蔵タンク)まで輸送するに際し、輸送路内に圧送される空気等の気体に前記加工屑等を混合して輸送するシステムが広く利用されている。通常、輸送路に前記加工屑等を供給する装置としてロータリーフィーダが使用されている(例えば特許文献1参照)。
このロータリーフィーダの内部には、駆動用モータにより回転駆動される回転体が配設されており、同回転体は、等間隔おきに放射状に突設されてなる複数の羽根板を有している。そして、隣接する羽根板により形成された各仕切室には、その容積に相当する量の加工屑等が順次投入され、回転体の回転に基づき前記各仕切室内に収納された加工屑等を輸送路側に順次送り出すようになっている。
特開2001−96181号公報
ところで、例えば被輸送物として加工屑を輸送する場合、加工屑は粒状の加工屑、線状あるいは螺旋状の加工屑等、形状が様々であり、大きさについては、数ミリメートルから数センチメートルまで様々である。また、回転体の上方には逆四角錐形状のホッパーが設けられ、加工屑が回転体の各仕切室に向けて順次送り込まれることになる。このように、被輸送物の形状や大きさが不均一であり、しかも、ホッパーのように、回転体の各仕切室に到るまでの通路の断面積が徐々に小さくなる構成であると、被輸送物同士が絡まって塊状となり、各仕切り室に投入されにくくなる。この場合、回転体の上方で被輸送物が詰まり、下方へ移動しなくなることがある。
こうした状態になると、回転体が空転するのみで被輸送物を輸送することができなくなるばかりか、順次送り込まれる被輸送物がホッパーから溢れ出るおそれもあって、輸送システム自体が機能不全に陥ることもあり得る。従来の輸送装置では、このような被輸送物の詰まりについて充分に考慮されてなく、したがって、供給する被輸送物の量を少なくするように使用者が調節することで詰まりを防止するほかなかった。
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は被輸送物を詰まらせることなく、円滑なる被輸送物の輸送を実現する輸送装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の輸送装置によれば、開口を有して被輸送物を収容する収容体の内部に回転体を備え、該回転体の回転に伴って被輸送物を輸送路内へ供給し、供給された前記被輸送物を前記輸送路内に圧送された輸送気体によって外部へ輸送する輸送装置において、前記収容体は、前記回転体の上方において前記回転体の回転軸線方向に対して平行に延びる回転軸と、前記回転軸線方向に沿って延びるように前記回転軸に支持される撹拌板とを備え、前記回転軸の回転に伴って複数の前記撹拌板が揺動されることによって前記収容体に収容された被輸送物を撹拌し、前記撹拌板は、前記回転軸に対して周方向に複数設けられており、複数の前記撹拌板の先端は、撹拌板が揺動範囲の中央に位置している状態において前記回転体側を指向しているとともに撹拌板の揺動に拘わらず前記収容体の内部壁面に当接しない。
また、請求項5に記載の発明の輸送装置によれば、開口を有して被輸送物を収容する収容体の内部に回転体を備え、該回転体の回転に伴って被輸送物を輸送路内へ供給し、供給された前記被輸送物を前記輸送路内に圧送された輸送気体によって外部へ輸送する輸送装置において、前記回転体は、筒状に形成されて内域と外域とを連通する開口を周方向において複数有する外筒と、筒状に形成されて内域と外域とを連通する開口を有し前記外筒の内域に配置される内筒とを備え、外筒及び内筒の少なくとも一方が軸線を回転中心として回転し、この回転に伴って外筒の開口と内筒の開口との相対位置が変化することで、前記回転体は、外筒の収容体側外域と内筒の内域との連通面積が最大となる開状態と、外筒の収容体側外域と内筒の内域との連通面積が最小となる閉状態との間で変更配置され、前記収容体は、前記回転体の上方において前記回転中心に対して平行に延びる回転軸と、前記回転中心に沿って延びるように前記回転軸に支持された撹拌板とを備え、前記撹拌板は、前記回転軸に対して周方向に複数設けられており、前記撹拌板の先端同士の離間長さが前記外筒の開口同士の離間長さと同一になるように形成されており、前記回転軸の回転に伴って複数の前記撹拌板が揺動されることによって前記収容体に収容された被輸送物を撹拌する。
本発明の撹拌板は、被輸送物が互いに絡まって塊状となるのを防ぐとともに、すでに絡まって塊状となった被輸送物に衝撃を与えてばらばらにすることができる。したがって、収容体内の被輸送物が詰まって回転体に被輸送物が提供されないという事態を未然に抑制でき、輸送路への被輸送物の円滑なる供給が実現される。また、撹拌板が一方向へ回転するような動きをすることなく揺動するものであることから、詰まり防止手段に要する動力を抑制しつつ、好適に被輸送物が撹拌される。
特に、請求項5に記載の発明のように構成された輸送装置は、回転体は2つの筒体から構成されることから、輸送路の通路断面積に対する回転体の占有断面積の比を小さくすることが可能となる上に、輸送路を回転体の中央部に設けることも可能となる。したがって、特許文献1に記載された発明のような羽根板によって輸送物を回転体の下方に移送し、その回転体の下方に輸送路が位置する構成に比べ、必要となる高さ方向の設置スペースを極小化することができる。また、回転体が筒状であるため、その上方で被輸送物が詰まりやすいという不具合も発生し得るが、この構成によれば、撹拌板の機能によってその不具合が発生にくくなっている。
さらに、請求項5に記載の発明では、撹拌板の先端同士の離間長さの構成によって、外筒の開口同士の間の周面に被輸送物が堆積することを抑制し得る。
以上のように、各請求項に記載の輸送装置によれば、被輸送物が収容体の内部で詰まることを抑制でき、円滑に被輸送物を輸送することができる。
(実施形態1)
以下、本発明の輸送装置を具体化した実施形態1を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、被輸送物を輸送気体に混合させて輸送する輸送システム10の全体構成を概略的に示している。なお、本実施形態では、NC旋盤11を用いた金属製品の加工により生じた金属屑を被輸送物とする輸送装置20について説明する。この種の金属屑は硬質であるとともに、形状が複雑で均一ではなく、例えば螺旋状に渦巻いているものや、長さが数ミリメートルから数センチメートルのものが混在している。このような金属屑の種類としては鉄、鋳鉄、鋳鋼、アルミニウム等が挙げられる。
本実施形態の輸送システム10には、二つの輸送通路12、13が並設されている。各輸送通路12、13の最上流にはそれぞれ輸送装置20が配設されている。輸送装置20は、NC旋盤11の排出口11aから排出された金属屑を輸送通路12、13側へ輸送するものである。なお、各輸送通路12、13においてそれぞれ設けられる輸送装置20は、同一の構成を有している。
各輸送通路12、13の最下流側には共通の吸引ブロワー14が配設されている。この吸引ブロワー14は輸送気体の供給源となっている。本実施形態の輸送システム10では、各輸送装置20により、それぞれ輸送通路12、13内に供給された金属屑は、吸引ブロワー14により吸引されることで、負圧状態の輸送通路12、13の下流側へ輸送される。
各輸送通路12、13において、輸送装置20の近傍には切換バルブ15がそれぞれ設けられている。これにより、いずれの輸送通路12、13に輸送気体を供給するかが各切換バルブ15の開閉によって選択されるようになっている。吸引ブロワー14の下流側(下方)には、貯蔵タンク16が配設されている。この貯蔵タンク16には、各輸送通路12、13内を輸送されてきた金属屑が貯蔵されるようになっている。
図2及び図3に示すように、台座24に設置された輸送装置20は、上方を開口して金属屑を収容する収容体21の内部に回転体22を設けるとともに、回転体22の上方に詰まり防止手段としての撹拌装置23を設けている。なお、本実施形態においては、上記輸送通路12、13のうち、輸送通路12を介して金属屑を輸送するものとして説明する。また、輸送通路12のうち輸送装置20内に設けられた輸送路を内通路Tとして説明する。
図2及び図3に示すように、収容体21は上方及び下方に開口を有する四角筒状の外ケース31を形成するとともに、外ケース31に収容されて上方に開口を有する内ケース33を形成している。外ケース31の対向する一対の側壁32(図3において左右の側面)には円状の開孔をなす下軸支持孔32aが形成されているとともに、その下軸支持孔32aの上方に円状の開孔をなす上軸支持孔32bが形成されている。
図2に示すように、内ケース33は一対の側壁34が外ケース31の上端に支持されるとともに、それら側壁34が下方ほど徐々に接近して断面略V字状をなすように形成されている。一対の側壁34は下端縁に断面半円状をなす底壁35を付設し、この底壁35が外ケース31の下軸支持孔32aの下端縁と対向するように位置決めされている。これら一対の側壁34及び底壁35は、パンチングメタルで構成されている。
なお、パンチングメタルの構成であるが、一対の側壁34及び底壁35のすべてをパンチングメタルで構成してもよいし、部分的にパンチングメタルで構成してもよい。また、パンチングメタルの孔の大きさは、被輸送物である金属屑を通さず、液体(油分、水分)のみを通す程度の大きさが好ましく、例えば直径数ミリメートル以下である。
図3に示すように、内ケース33は、前記一対の側壁34と直交する方向における、一方の側(図3の右側)のみにおいて、一対の側壁34の側端縁に上流側壁36を付設している。この上流側壁36は、内ケース33の断面形状に合わせて側辺が下方ほど徐々に接近するように形成されるとともに、上流側壁36の下方は凹型の円弧状に切り欠かれている。そのため、内ケース33を上流側から見ると、断面半円形状の底壁35と合わせて内ケース33には円状の筒体支持孔36aが開口しており、この筒体支持孔36aは外ケース31の下軸支持孔32aと対向している。また、上流側壁36は、筒体支持孔36aの上方に軸支持孔36bを形成するとともに、この軸支持孔36bは外ケース31の上軸支持孔32bと対向するように配設されている。
図3に示すとおり、内ケース33の上流側壁36は、外ケース31と所定間隔をおいて配設されている。したがって、内ケース33の上流側壁36と外ケース31との間には空間が生じることとなり、この空間は、輸送通路12(内通路T)内へ供給される輸送気体の気体供給通路38となる。この気体供給通路38は輸送通路12の最上流であり、内通路Tの一部を構成する。
図2及び図3に示すとおり、内ケース33の上端部には、下方に向かうにしたがって通路断面積が徐々に減少する逆テーパ状に形成されたホッパー37が設けられている。ホッパー37の上方の開口部は、NC旋盤11の排出口11aと対向するように配置され、排出口11aから排出された金属屑はホッパー37内、及び内ケース33の内部に収容される。外ケース31、内ケース33及びホッパー37は、互いに図示しないボルト等によって拘止、固定されている。
図2及び図3に示すように本実施形態の回転体22は外筒41と内筒45の二つの筒体で構成されている。外筒41は内ケース33に形成された筒体支持孔36aを貫通するとともに、両端の開口が外ケース31の側壁32に形成された下軸支持孔32aを囲むように側壁32間に固設されている。また、外筒41は下半分程度が内ケース33の底壁35に収容されて外筒41の下方の周面が底壁35に接しているとともに、上方の周面の一部が内ケース33の上流側壁36の下面に接している。
外筒41の上方の周面には金属屑の通過を許容する略長方形状の金属屑供給孔42が複数個形成されている。図4に示すように、回転体22を断面視した場合(図3におけるA−A線断面図)、外筒41には周方向に2列であって、1列あたり軸線方向に3つ並列された金属屑供給孔42a、42bが設けられている。図3に示すとおり、外筒41の軸線方向(列方向)において、最も上流側(図3における右側)に位置する金属屑供給孔42は、下流側の他の金属屑供給孔42に比べ、その開口面積が大きくなるように設定されている。また、金属屑供給孔42a、42bは、外筒41の周方向において、外筒41の中心からそれぞれ45度の開口幅を有するとともに、それら金属屑供給孔42a、42b同士は80度の離間幅を有する。換言すれば、外筒41の周方向において形成された金属屑供給孔42aと42b同士の間には外筒41の中心から80度の角度幅で周面が存在し、この上側周面Sの中央が外筒41の最上部をなしている。
外筒41は、下方の周面に金属屑とともに外筒41の内域に供給された液体を外域へ排出する液体排出孔43を形成している。液体排出孔43は、図4に示すとおり、周方向に1列であって、また、図3に示すとおり、軸線方向に2つ並設されており、外筒41の中心から90度の開口幅を有するとともに、外筒41の最下部をなしている。
図3に示すように、外筒41は、気体供給通路38に開口する気体吸入孔44を設けている。気体吸入孔44は、外筒41の上方の周面であって、内ケース33の上流側壁36と外ケース31の側壁32との間に位置するように設けられている。
内筒45は外筒41の内部に挿入されるとともに、外ケース31の側壁32の下軸支持孔32aを貫通するように設置される。また、内筒45の周面には複数の金属屑供給孔46が形成されている。図4に示すように、回転体22を断面視した場合(図3におけるA−A線断面図)、内筒45は周方向に2列であって、1列あたり軸線方向に3つ並設された金属屑供給孔46a、46bが設けられている。上述した外筒41の金属屑供給孔42と同様に、内筒45の軸線方向(列方向)において、最も上流側(図3における右側)に位置する金属屑供給孔46は、下流側の他の金属屑供給孔46に比べ、その開口面積が大きくなるように設定されている。また、2列の金属屑供給孔46は、周方向の開口幅が異なる金属屑供給孔46a、46bからなり、開口幅の大きい金属屑供給孔46aの開口幅は内筒45の周方向において、内筒45の中心から90度であり、開口幅の小さい金属屑供給孔46bの開口幅は内筒45の中心から45度である。そして、これらの金属屑供給孔46aと46b同士は90度(135度)の離間幅を有する。
さらに、図3に示すように、内筒45は、気体供給通路38に開口する気体吸入孔47を設けている。内筒45の気体吸入孔47は、内筒45の上方の周面であって、内ケース33の上流側壁36と外ケース31の側壁32との間に位置するように設けられるとともに、外筒41の気体吸入孔44よりも周方向の開口幅が広く設定されている。そして内筒45は下流側(図3において左側)の端部において輸送通路12と連結している。つまり、本実施形態において、内筒45の内域は内通路Tを形成する。
内筒45は上流側(図3において右側)の端部で駆動軸48と連結している。そして駆動軸48は、収容体21の外部に設けられたモータMと駆動連結しており、駆動軸48の回転に伴って、内筒45が回転する。なお、図2〜図4では図示の便宜上外筒41と内筒45との間に隙間が存在するが、実際は外筒41と内筒45の隙間は省略されるか、微小なものである。
図4に示すとおり、回転体22は、内筒45の回転に伴って、収容体21側の外域と内筒45の内域(内通路T)との連通面積が変更される。図4(a)に示した状態は最も連通面積の広い状態を示し、この状態を開状態とする。この開状態では外筒41の金属屑供給孔42aと90度の開口幅を有する内筒45の金属屑供給孔46aの一部が重なり合うとともに、外筒41の金属屑供給孔42bと45度の開口幅を有する内筒45の金属屑供給孔46bが重なり合う。これら供給孔の重なり合いは、回転体22の中心から40度の角度範囲を有している。したがって、これらの供給孔を介して、外筒41の収容体21側外域と内筒45の内域(内通路T)が連通し、金属屑が内筒45の内域に供給される。また、外筒41の液体排出孔43は内筒45の周面で覆われた状態にある。したがって、開状態においては内筒45の内域の液体が内筒45の外域へ排出されることはない。
図4(b)に示した状態は最も連通面積の狭い状態を示し、この状態を閉状態とする。図4(a)に示した開状態から内筒45を90度回転(図4において反時計回り)させると閉状態となる。図4(b)に示すように、閉状態においては外筒41の金属屑供給孔42a、42bは内筒45の周面によってほぼ覆われた状態となり、連通面積が最小となる。なお、このとき僅かに連通部分が残されており、本実施形態では回転体22の中心から5度の開口幅である。したがって、この状態では、内筒45の内域(内通路T)に供給される金属屑はわずかである。また、閉状態では、外筒41の液体排出孔43は、内筒45の90度の開口幅を有する金属屑供給孔46aと重なり合う。したがって、閉状態時に内筒45の内域の液体が金属屑供給孔46b及び液体排出孔43を介して下方に排出される。
図2及び図3に示すように、収容体21の内部には撹拌装置23が揺動可能に形成されている。撹拌装置23は、外ケース31の対向する側壁32に形成された上軸支持孔32b及び内ケース33の上流側壁36に設けられた軸支持孔36bに支持された回転軸51を設けている。この回転軸51は、収容体21の外部においてモータMと駆動連結されている。また回転軸51の中心軸は、回転体22の中心軸と外筒41の最上部とを含む仮想平面上に位置するように設定されている。なお、回転軸51と駆動連結するモータMは上記回転体22を駆動するモータMと同一であり、つまりモータMは回転体22と撹拌装置23の駆動源となっている。
図2に示すように、撹拌装置23は回転軸51に支持される2枚の撹拌板52を設けている。本実施の形態においては、一枚の板材を所定角度を有するように折り曲げ形成し、その内角において回転軸51が配置されている。これら撹拌板52の互いの離間長さXは、外筒41の金属屑供給孔42a、42b同士の離間長さYと同一の長さとなるように設定されている。また、撹拌板52は、回転体22の軸線方向における内ケース33の幅のほぼ全域にわたって形成されている。そして、撹拌板52の長さは、撹拌板の移動軌跡の最下位置が回転体22の外筒41の最上部(上側周面Sの最上部)に近接するように設定されている。
図5に示すように、撹拌装置23の回転軸51はモータMの作動に基づいて回転体22の内筒45とともに回転し、その回転に伴って撹拌板52が揺動する。本実施形態では、回転体22の開状態及び閉状態において、2つの撹拌板52の内角領域が外筒41の最上部(上側周面S)と対向配置されるように設定されている。したがって、撹拌板52は、その対向配置された位置から、回転体22が開状態から閉状態へ移行する間、及び閉状態から開状態へ移行する間のそれぞれで、折り曲げ形成された撹拌板52の揺動中心C(回転軸51の中心)から両側へ45度の角度範囲で揺動する。つまり、図5によれば、撹拌板52は、下向きの位置(図5の左側参照)から揺動中心Cを中心として右側へ45度(図5の右側参照)、左側へ45度、の角度範囲内で往復動回転する。
図2及び図3に示すように、輸送装置20が設置される台座24は、上面に液体回収孔24aを設けている。この液体回収孔24aは回転体22の下方で回転体22の軸線方向に延びるように形成されている。台座24の内部には、液体回収孔24aに対向する位置に液体回収器25が設置されている。この液体回収器25は台座24に対して取り外し可能である。
次に、上述のように構成された輸送装置20を用いて金属屑を移送する態様を説明する。
NC旋盤11を用いた金属加工により生じた金属屑は、その排出口11aからホッパー37を通して収容体21の内部に収容される。この状態で輸送装置20を作動すると、回転体22及び撹拌板52が回転して、収容された金属屑が撹拌装置23の撹拌板52によって撹拌され、回転体22まで速やかに落下していく。本実施形態では、撹拌板52を揺動するものであり、撹拌装置23に要する動力を抑制している。
本実施形態では、撹拌装置23の撹拌板52は、回転体22が開状態及び閉状態にある場合は常に下方を向いた状態、つまり図5の左側の状態にあるように位置決めされている。さらに撹拌板52の各斜面の離間長さXは、外筒41の金属屑供給孔42aと42bの離間長さY(上側周面Sの幅)と同じ長さに設定されている。したがって、撹拌板52が下方を向いた状態では、各撹拌板52が回転体22の開口部分を指向し、撹拌されて落下する金属屑を回転体22の開口部分に案内する機能を果たす。また、撹拌板52の長さは外筒41の最上部(上側周面Sの最上部)に近接する長さに設定されているため、金属屑が外筒41の上側周面Sに落下したとしても、撹拌板52によって払い落とされる。その一方で撹拌板52は外筒41に当接することがなく、異音の発生や被輸送物の噛み込みのおそれもない。
回転体22にまで落下した金属屑は、回転体22の内筒45の回転に伴って、内筒45の内域(内通路T)に供給される。回転体22が閉状態にあるときには開口幅が小さく金属屑は極僅かしか供給されないが、内筒45の回転に伴って開口幅が拡大するに伴って、次第に多くの金属屑が内筒45の内域に供給される。そして、回転体22が開状態にあるときに最も多くの金属屑が内筒45の内域に供給される。つまり、内筒45の回転に伴って、金属屑の供給量が定期的に増減する。
なお、上述のように本実施形態では、2つの筒体からなる回転体22を採用しており、輸送通路12の通路断面積に対する回転体22の占有断面積の比を小さくすることが可能となる上に、輸送通路12を回転体22の中央部に設けている。したがって、特に高さ方向における輸送装置20の省スペース化を実現している。
金属屑を輸送するときには、切換バルブ15は開かれており、吸引ブロワー14により輸送通路12の内域が負圧状態となっている。そして、上述のように内筒45の内域(内通路T)に金属屑が供給されると、気体吸入孔44、47から供給された輸送気体と金属屑とが混合され、より負圧側である下流側の輸送通路12へ強制的に輸送される。輸送された金属屑は輸送通路12の最下流に設けられた貯蔵タンク16に貯蔵される。
なお、本実施形態では、内ケース33の側壁34はパンチングメタルで形成されている。そのため金属屑が収容体21に収容されると、金属屑に付着した油分や水分などの液体が側壁34の貫通孔を通過して下方に滴下する。
また、内ケース33の底壁35はパンチングメタルで形成されており、外筒41の下方には液体排出孔43が設けられている。この液体排出孔43は、内筒45の回転に伴って、内筒45の金属屑供給孔46aとの連通面積が変化し、開状態では非連通状態となり、閉状態において連通面積が最大となる。外筒41の液体排出孔43と内筒45の金属屑供給孔46aとによって連通された部分では、内ケース33の底壁35が内筒45の内域に対して露出しており、側壁34で除去できなかった液体、内筒45の内域に浸入した液体が、底壁35から滴下し、排出される。そして、側壁34及び底壁35から滴下した液体は、台座24の内部に設置される液体回収器25に回収される。
前記の実施形態1によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1)本実施形態では、撹拌装置23によって収容体21の内部に収容された金属屑が撹拌される。これにより、金属屑が収容体21の内部で塊状となって詰まることが抑制され、金属屑を円滑に輸送することができる。また、撹拌板52は回転体22の軸線方向における内ケース33の幅のほぼ全域にわたって形成されている。したがって、ある特定の部分だけ撹拌できないなどの不都合が起きず、効率よく撹拌することができる。
(2)本実施形態の撹拌板52は、回転軸51を中心として両方向に45度ずつ回転(揺動)する。撹拌板52を360度回転させる場合、ホッパー37に収容された金属屑を持ち上げながら回転しなければならず、その回転に大きな力が必要となる。本実施形態では金属屑の円滑な輸送に必要な撹拌効率を維持するとともに、撹拌装置23を駆動させるための動力を省力化している。
(3)本実施形態の撹拌板52は、その回転軌跡の最下位置が回転体22の外筒41の最上部に近接配置されている。本実施形態の回転体22は、外筒41が固定されており、上側周面Sに金属屑が付着、堆積しやすい。このような回転体22を採用するにあたって、外筒41の外表面に付着した金属屑を払い取るように撹拌板52の長さ、あるいは回転軸51の位置等を設定することは特に有用である。
(4)本実施形態では、2枚の撹拌板52からなり、それら撹拌板52同士の離間長さXが、外筒41上部に位置する上側周面Sの長さY(外筒41の金属屑供給孔42aと42bとの離間幅)と同じになるよう形成されている。この構成によれば、撹拌板52が金属屑を回転体22の開口部へ案内する機能を果たし得る。特に撹拌板52が下方を向くときには、上方から落ち出る金属屑は撹拌板52に沿って、回転体22内に案内される。また、撹拌板52の離間長さXの構成により、外筒41の上側周面Sに金属屑が堆積することを抑制することができる。
(5)本実施形態では、回転体22が開状態にあるときは、撹拌板52が常に下方を向くように両者が連動して動作する。例えば撹拌板52が横を向いて金属屑の経路を妨げていると(図5参照)、開状態であるにもかかわらず、回転体22に金属屑が落下しないといった状況が起こりうる。上記の構成によれば内ケース33の内部における金属屑の落下を妨げることがなく輸送効率がよい。さらに、本実施の形態の撹拌装置23は、回転体22を駆動するモータMと同一のモータMによって駆動される。したがって、撹拌装置23専用の駆動装置を別に設ける必要がなく、製造コスト及び省スペース化の観点から有利である。
(6)本実施形態では、回転体22として、外筒41と内筒45の二つの筒体を採用し、内筒45の内域は輸送通路12を兼ねている。そのため、輸送路の通路断面積に対する回転体の占有断面積の比を小さくすることが可能となり、省スペース化に寄与する。また、輸送通路12を回転体22の下方に設置する構成に比べ、輸送装置20の高さを低く設定することができる。さらに、内筒45の回転に伴って金属屑の供給量が増減するため、過剰量の金属屑が輸送通路12内に供給され続け、輸送気体による金属屑の輸送が不可能となるような事態が生じにくい。
(7)本実施形態では、内ケース33の底壁35は回転体22の形状に沿うように断面円弧状に形成されるとともに、外筒41の上方に金属屑供給孔42を設けている。この構成によれば、回転体22の下方は底壁35と密着することとなり、両者の間に金属屑が溜まることがない。また、上方に金属屑供給孔42を設けられていることから、金属屑は重力に従って回転体22の内域(内通路T)に速やかに供給される。
(8)本実施形態では、内ケース33の底壁35に覆われていない外筒41の上半分のうち、最も下方に金属屑供給孔42bと42cを設けている。つまり、側壁34と回転体22の連通部分に段差が生じないようになっている。そのため、内ケース33の側壁34に沿って落ちる金属屑が速やかに回転体22内部へ送り出される。
(9)本実施形態では、外筒41と内筒45との隙間は省略されるかまたは微小なものである。したがって、内筒45の回転中に外筒41と内筒45との間に金属屑が挟まって、異音の発生や回転体22の動作不良を引き起こすことが抑制される。また、内通路T内の気密性が確保しやすく、輸送気体による金属屑の輸送効率がよい。
(10)本実施形態では、内筒45の回転に伴って、内筒45の金属屑供給孔46の縁と、外筒41の金属屑供給孔42の縁がすれ違うことになる。したがって、内筒45の内域(内通路T)に収まりきらないような大きな金属屑は、それぞれの孔の縁によって押し切られて細かくされる。したがって、大きな金属屑が金属屑供給孔42、46を塞いで、金属屑が供給不能となることを抑制するとともに、輸送通路12内で大きな金属屑が堆積して、輸送通路12を詰まらせる事態が起こりにくい。
(11)本実施形態では、内ケース33の側壁34及び底壁35がパンチングメタルで構成され、金属屑に付着した液体はパンチングメタルの貫通孔を介して、台座24内に設けられた液体回収器25に回収される。したがって輸送装置20の下流側の貯蔵タンク16等に液体回収機構を備える必要がない。
(12)本実施形態では回転体22が閉状態にあるときにパンチングメタルで構成される底壁35が露出するように、外筒41の液体排出孔43、内筒45の金属屑供給孔46aの位置及び大きさが設定されている。したがって、上述した側壁34で除去できなかった液体や、内筒45の内域に浸入した液体を回転体22の下方へ除去することができる。
(13)本実施形態の回転体22は、金属屑供給孔42(46)のうち、最も上流に位置する金属屑供給孔42(46)をそれよりも下流に位置する金属屑供給孔42(46)よりも大きく形成している。本実施形態では、輸送気体の供給手段として、吸引ブロワー14を採用しており、最も大きく形成された上流側の金属屑供給孔42(46)から最も多くの輸送気体が流入する。そして、上流側の金属屑供給孔42(46)から流入した輸送気体はより下流側へと流れていき、上流側だけでなく、より下流側の金属屑をも輸送することができ、内通路Tの全体にわたって効率よく金属屑を輸送できる。
(実施形態2)
次に、実施形態2を図6及び図7にしたがって説明する。この実施形態では回転体が実施形態1と異なっている。なお、実施形態1と同様の構成部分は同一符号を付して説明を省略又は簡略する。
輸送システム10に設けられる輸送装置60は、金属屑を収容する収容体61と、収容体61に収容された金属屑を輸送通路12へ供給する回転体62を設けるとともに、回転体62の上方には収容体61に収容された金属屑を撹拌する詰まり防止手段としての撹拌装置23が設けられている。
図6及び図7に示すように、収容体61は、略横円筒状をなす本体72と、その本体72の左右両端に固定される円板状の一対の側板73とで形成されたケーシング71を有する。そして、ケーシング71の上部には、開口が設けられ、その開口に輸送物の取り込み口を有する連結筒74が一体的に形成されている。さらに、連結筒74の上部には、上方及び下方に開口を有し、下方に向かうにしたがって通路断面積が徐々に減少する逆テーパ状に形成されたホッパー75が設けられている。このホッパー75の一対の側面の下方には、円形の上軸支持孔75aが設けられている。
図7に示すようにケーシング71の一対の側板73の中心には、円形の下軸支持孔73aが設けられている。そして、上流側(図7において右側)の側板73の下部には、気体吸入口73bが開口されるとともに、下流側(図7において左側)の側板73の下部には気体排出口73cが開口され、これら開口は互いに対向している。さらに、この気体吸入口73b及び気体排出口73cには輸送通路12が固定されている。したがって、吸引ブロワー14によって吸引され、輸送通路12の上流側(図7において右側)から供給された輸送気体は、気体吸入口73b、ケーシング71の内部を通り、気体排出口73cから排出される。
図7に示すように、ケーシング71の側板に設けられた下軸支持孔73aには、この下軸支持孔73aを貫通するとともに収容体61の外部に設けられるモータM1と連結する回転軸81が支持されている。回転軸81には、ケーシング71の内部のほぼ中間部において、円盤状をなす二枚の取付板82が固定されている。そして、取付板82の外周縁には横円筒状をなすロータ83が固定されている。さらに、このロータ83の外周面には羽根板84が所定の等間隔ピッチで複数枚(本実施形態では18枚)取り付けられている。羽根板84は、図6に示すように断面略L字状に形成されており、一方の面がロータ83の外周面に沿うように形成されている。
以上のように構成された回転体62がモータM1の作動に基づいて回転すると、その回転に伴って、隣接する羽根板84間に囲まれた各仕切り室Rが一定の移動軌跡上を移動する。上述のように、ケーシング71の側板73には、気体吸入口73b及び気体排出口73cが形成されており、ある仕切り室Rがこの気体吸入口73b及び気体排出口73cと重なる位置に達すると、その仕切り室R内の金属屑は気体吸入口73bから吸入された輸送気体と混合され、気体排出口73cから輸送通路12の下流側へ送り込まれる。
図6及び図7に示すように、ホッパー75には、撹拌装置23が揺動可能に形成されている。撹拌装置23は、ホッパー75の対向する側面に設けられた上軸支持孔75aに支持された回転軸51を設けている。そして、この回転軸51はホッパー75の外部において、モータM2と駆動連結されている。
図6に示すように、撹拌装置23の回転軸51に支持される2枚の撹拌板52を設けており、この撹拌板52は一枚の板材を折り曲げることで形成している。撹拌板52の幅は回転体62の軸方向におけるホッパー75の開口幅のほぼ全域にわたって形成されるとともに、撹拌板52の長さは、撹拌板52の移動軌跡の最下位置がホッパー75の下方の開口に達するように設定されている。換言すれば、撹拌板52はホッパー75の最も通路断面積が狭くなる部位にまで達している。
この撹拌板52は、モータM2の作動に基づいて回転する。撹拌板52が下方を向いた状態を起点とすると、撹拌板52は一方へ45度回転し、逆方向に45度回転して元の状態へともどる。この揺動動作を繰り返すことで、ホッパー75内部の金属屑を撹拌する。
次にこのように構成された、輸送装置60を用いて輸送物を輸送する態様を説明する。
NC旋盤11を用いた金属加工により生じた金属屑は、ホッパー75の内部に収容される。この状態において、撹拌装置23の撹拌板52が回転するとホッパー75の内部に収容された金属屑は、撹拌板52によって撹拌され、塊状となったりせず、速やかに下方に向かって落ち出るとともにケーシング71内の各仕切り室Rに供給される。本実施形態では、撹拌装置23が、通路断面積が最も狭くなるホッパー75の最下方に設けられている。つまり、金属屑の詰りが発生しやすい場所に撹拌装置23が設けられている。
攪拌されて落下した金属屑は、回転体62の各仕切り室Rに投入される。そして、各仕切り室Rはロータ83の回転にともなって、回転移動しつつ、回転体62の下方側に移送される。各仕切り室Rがケーシング71の側板に形成された気体吸入口73b及び気体排出口73cと重なる位置に達すると、吸引ブロワー14によってもたらされた輸送気体の流れによって、金属屑が輸送通路12の下流側に向かって輸送される。輸送された金属屑は、輸送通路12の最下流に設けられる貯蔵タンク16に貯蔵される。
前記の実施形態2によれば、上述の(1)(2)に記載した効果に加えて、以下のような効果を有する。
(14)本実施形態の撹拌板52は、回転体62に向けて移動する金属屑の通路を大きく2つに区画し、撹拌板52の揺動によって、一方の通路を主とする場合、他方の通路を主とする場合、一方の通路と他方の通路とを均等とする場合のように通路に変化を与える。この通路構成の変化によって金属屑の詰まりを抑制することができる。また、撹拌板52の構成は、ホッパー75の下部の外観形状を小さくしなくとも、その通路断面積については好適に絞り込むように設定することができる。
(15)本実施形態の撹拌板52は回転軌跡の最下位置がホッパー75の下方側の開口、つまり最も通路断面積の狭い部分に達するように形成されている。つまり、金属屑の詰まりが最も発生しやすい部分を撹拌するようにしている。したがって、金属屑の詰まりを効果的に抑制できるとともに、金属屑の円滑なる輸送が実現できる。
なお、上記実施形態1及び2に限られたものでなく、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 上記実施形態1及び2では、被輸送物として金属屑を輸送する輸送システム10を採用したが、この被輸送物は金属屑に限られるものではない。すなわち、ガラス、プラスチック、板材、生ごみ、ビニール等の粉砕体や、セメント、木の粉等の粉体、あるいは、含水状態の粉体(ゲル様体)を輸送する輸送システムを採用してもよい。
・ 上記実施形態1及び2の輸送システム10には、2つの輸送通路12、13を設けたが、同輸送通路を3つ以上設ける構成を採用してもよい。このような構成とした場合、様々な種類の金属屑(たとえば鉄、鋳鉄、鋳鋼、アルミニウム等)の輸送がその種類別に可能となり、効率的である。また、輸送通路を1つとする構成を採用してもよい。この場合、切換バルブ15は省略される。さらに、輸送通路を1つとしてその輸送通路に複数の輸送装置を備えてもよい。
・ 上記実施形態1及び2では、収容体21(61)を複数の部材から構成したが、これらを互いに一体化してもよい。また、ホッパー37(74)を省略して、輸送装置20(60)をさらに薄型化してもよい。ただし、実施形態2の場合は撹拌装置23を連結筒74の内部に設けることになる。
・ 実施形態1では、液体の通過部として、内ケース33の側壁34及び底壁35をパンチングメタルで構成したが、通過部の構成はこれに限定されるものではない。内ケース33の一部分をパンチングメタルで構成してもよいし、金属屑の通過を防止して油分のみの通過を可能とするのであれば、例えば、通過部として金網や樹脂製の濾過体等を採用してもよい。また、ホッパー37に液体の通過部としての機能を付与してもよいし、あるいは、液体回収機構を省略して、輸送装置20の簡略化を図ってもよい。
・ 実施形態2の輸送装置に、液体回収機構を設けてもよい。例えば、ケーシング71を二重底として、内底をパンチングメタルで構成し、外底を液体回収用の器とすれば、仕切り室R内に投入された被輸送物に付着する液体を好適に回収することができる。
・ 実施形態1では、内ケース33を通過した液体は液体回収器25に回収されていたが、この液体回収器25の構成は問わない。例えば、液体回収器25の底部に液体排出バルブ等を設けて液体を排出してもよいし、ポンプ等によって液体を吸引してもよい。
・ 実施形態1では、台座24を収容体21と別体で形成したが、これらを一体形成してもよい。また、台座24に車輪等の移動手段を設けてもよいし、台座24を省略して輸送装置20の省スペース化を図ってもよい。ただし、台座24を省略する場合は、液体回収器25を収容体21の内部等に設ける必要がある。
・ 実施形態1及び2における輸送システム10では吸引ブロワー14から提供される輸送気体で被輸送物を輸送したが、これに限定されるものではない。たとえば、吸引ブロワー14に代えて供給ブロワーを採用してもよい。この場合、供給ブロワーは輸送装置20(60)よりも上流側に設ける必要がある。また、供給ブロワーから提供される輸送気体で被輸送物を輸送する場合、収容体内21(61)に密閉ダンパー(開閉弁)を設けて収容体21(61)の上方開口部を密閉する必要がある。この場合、回転体22(62)の回転に伴う被輸送物の輸送時に合わせて密閉ダンパー(開閉弁)を閉鎖位置に移行させ、たとえば、密閉ダンパー(開閉弁)の先端を収容体21(61)の内面に密接させることで輸送装置20(60)の内部の気密性が確保される。したがって、輸送装置20(60)内部の気密性の低下に伴う輸送効率の低下を抑制することができる。
・ 実施形態1及び2における撹拌装置23の撹拌板52の形状は問わない。例えば、棒状に形成された撹拌棒を採用してもよい。また、2枚の撹拌板52を一体的に形成するのではなく、例えば回転軸51から直接複数の撹拌板52が突設する構成でもよい。また、撹拌板52の長さも、被輸送物を攪拌できる長さであればよい。
・ 実施形態1及び2における撹拌板52の揺動角度は45度に限らない。ただし、左右両方向に90度、つまり180度以上揺動すると、被輸送物を持ち上げながら揺動することとなるため、揺動に要する駆動力が大きくなるため好ましくない。
・ 実施形態1における撹拌装置23と回転体22とは異なる駆動源で駆動されてもよい。例えば、撹拌装置23と回転体22の回転が別のモータによって全く独立して作動してもよいし、あるいは詰まりの発生を検知するセンサを設け、詰まりが発生した、あるいは発生する可能性の高いときのみ撹拌装置23のモータを作動させてもよい。一方、それとは逆に、実施形態2における撹拌装置23と回転体62の回転を同一の駆動源によって駆動させてもよい。
・ 実施形態1における回転体22は、外筒41が回転してもよいし、外筒41と内筒45の両方が回転してもよい。ただし、これら筒体の回転によって、回転体22の外域と内域とを連通する範囲が増減する必要がある。
・ 実施形態1において、外筒41の金属屑供給孔42及び内筒45の金属屑供給孔46の周縁に、破砕刃を設けてもよい。破砕刃の形状や材料は被輸送物の特性によって適宜設定すればよく、先端を尖らせた形状としてもよいし、硬質の金属によって別途形成される破砕刃を取り付けてもよい。一方、生ごみ等の軟らかいものを被輸送物とする場合は、破砕刃等を形成しなくとも十分な破砕効果が期待できる。
上記実施の形態から把握できる技術思想を以下に列挙する。
(a) 開口を有して被輸送物を収容する収容体の内部に回転体を備え、該回転体の回転に伴って被輸送物を輸送路内へ供給し、供給された前記被輸送物を前記輸送路内に圧送された輸送気体によって外部へ輸送する輸送装置において、
前記回転体は、筒状に形成されて内域と外域とを連通する開口を有する外筒と、筒状に形成されて内域と外域とを連通する開口を有し前記外筒の内域に配置される内筒とを備え、外筒及び内筒の少なくとも一方が軸線を回転中心として回転し、この回転に伴って外筒の開口と内筒の開口との相対位置が変化することで、前記回転体は、外筒の外域と内筒の内域との連通面積が最大となる開状態と、外筒の外域と内筒の内域との連通面積が最小となる閉状態との間で変更配置される輸送装置。
このような輸送装置によれば、輸送したい金属屑の量に対して、回転体の径方向の大きさが小さくてすむ。したがって、輸送装置の省スペース化、特に高さ方向の省スペース化を実現できる。
(b) 技術思想(a)に記載の輸送装置において、内筒の内域が輸送路を兼ねている輸送装置。
(c) 開口を有する外筒と開口を有する内筒からなる回転体を有する輸送装置において、外筒の開口及び内筒の開口の周縁部の少なくとも一部に被輸送物の破砕を可能とする破砕刃を設けた輸送装置。
(d) 収容体の内部には、前記収容体の上部開口を閉鎖する閉鎖位置と前記収容体の上部開口を開放する開放位置との二位置間で切換配置される開閉弁が設けられており、前記閉鎖位置にある前記開閉弁の先端と前記収容体の内面とは密接されている輸送装置。
実施形態1における輸送システム全体の概略図。 実施形態1における輸送装置の正面断面図。 実施形態1における輸送装置の側面断面図。 (a)は実施形態1における回転体の開状態の拡大部分断面図、(b)は実施形態1における回転体の閉状態の拡大部分断面図。 実施形態1における撹拌装置と回転体の位置関係を表す正面断面図。 実施形態2における輸送装置の正面部分断面図。 実施形態2における輸送装置の側面部分断面図。
符号の説明
12…輸送通路、20,60…輸送装置、21、61…収容体、22、62…回転体、41…外筒、42…外筒の金属屑供給孔、45…内筒、46…内筒の金属屑供給孔、51…詰まり防止手段としての撹拌装置、52…撹拌板、X…撹拌板の離間長さ、Y…外筒の金属屑供給孔の離間長さ。

Claims (5)

  1. 開口を有して被輸送物を収容する収容体の内部に回転体を備え、該回転体の回転に伴って被輸送物を輸送路内へ供給し、供給された前記被輸送物を前記輸送路内に圧送された輸送気体によって外部へ輸送する輸送装置において、
    前記収容体は、前記回転体の上方において前記回転体の回転軸線方向に対して平行に延びる回転軸と、前記回転軸線方向に沿って延びるように前記回転軸に支持される撹拌板とを備え、前記回転軸の回転に伴って複数の前記撹拌板が揺動されることによって前記収容体に収容された被輸送物を撹拌し、
    前記撹拌板は、前記回転軸に対して周方向に複数設けられており、
    複数の前記撹拌板の先端は、撹拌板が揺動範囲の中央に位置している状態において前記回転体側を指向しているとともに撹拌板の揺動に拘わらず前記収容体の内部壁面に当接しないことを特徴とする輸送装置。
  2. 前記回転体は、筒状に形成されて内域と外域とを連通する開口を有する外筒と、筒状に形成されて内域と外域とを連通する開口を有し前記外筒の内域に配置される内筒とを備え、外筒及び内筒の少なくとも一方が軸線を回転中心として回転、この回転に伴って外筒の開口と内筒の開口との相対位置が変化することで、前記回転体は、外筒の収容体側外域と内筒の内域との連通面積が最大となる開状態と、外筒の収容体側外域と内筒の内域との連通面積が最小となる閉状態との間で変更配置される請求項1に記載の輸送装置。
  3. 前記撹拌板及び前記回転体は互いに連動されて所定角度範囲内を往復動回転するものであり、前記回転体に対する撹拌板の配置は回転体の開状態と閉状態とで同一となる請求項2に記載の輸送装置。
  4. 前記撹拌板は該撹拌板の回転軌跡の最下位置が前記回転体の外筒の最上部に近接配置されている請求項2又は請求項3に記載の輸送装置。
  5. 開口を有して被輸送物を収容する収容体の内部に回転体を備え、該回転体の回転に伴って被輸送物を輸送路内へ供給し、供給された前記被輸送物を前記輸送路内に圧送された輸送気体によって外部へ輸送する輸送装置において、
    前記回転体は、筒状に形成されて内域と外域とを連通する開口を周方向において複数有する外筒と、筒状に形成されて内域と外域とを連通する開口を有し前記外筒の内域に配置される内筒とを備え、
    外筒及び内筒の少なくとも一方が軸線を回転中心として回転し、この回転に伴って外筒の開口と内筒の開口との相対位置が変化することで、前記回転体は、外筒の収容体側外域と内筒の内域との連通面積が最大となる開状態と、外筒の収容体側外域と内筒の内域との連通面積が最小となる閉状態との間で変更配置され、
    前記収容体は、前記回転体の上方において前記回転中心に対して平行に延びる回転軸と、前記回転中心に沿って延びるように前記回転軸に支持された撹拌板とを備え、
    前記撹拌板は、前記回転軸に対して周方向に複数設けられており、前記撹拌板の先端同士の離間長さが前記外筒の開口同士の離間長さと同一になるように形成されており、前記回転軸の回転に伴って複数の前記撹拌板が揺動されることによって前記収容体に収容された被輸送物を撹拌することを特徴とする輸送装置。
JP2006269243A 2006-09-29 2006-09-29 輸送装置 Active JP5307326B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006269243A JP5307326B2 (ja) 2006-09-29 2006-09-29 輸送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006269243A JP5307326B2 (ja) 2006-09-29 2006-09-29 輸送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008087889A JP2008087889A (ja) 2008-04-17
JP5307326B2 true JP5307326B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=39372433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006269243A Active JP5307326B2 (ja) 2006-09-29 2006-09-29 輸送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5307326B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5748058B2 (ja) * 2011-08-30 2015-07-15 トヨタ自動車株式会社 ワーク供給装置
KR101353836B1 (ko) * 2011-11-29 2014-01-20 주식회사 포스코 용기의 불출부 막힘 방지장치
CN106586099A (zh) * 2016-12-09 2017-04-26 中储粮成都粮食储藏科学研究所 翻转门式选择装置
CN116374632B (zh) * 2023-06-07 2023-08-08 江苏道金智能制造科技股份有限公司 用于新能源粉体自动输送的动态管理系统及其工作方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5851152Y2 (ja) * 1980-05-30 1983-11-21 株式会社新潟鐵工所 生コンクリ−ト等の固液混相流体用ブ−スタホツパ−
JP2781801B2 (ja) * 1994-08-30 1998-07-30 株式会社小島組 土砂等の搬送装置
JP3639996B2 (ja) * 1994-09-13 2005-04-20 株式会社ヘリオス 破砕機等における処理物の分散投入方法
JP2006240764A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Kumakura Industry Co Ltd 粉粒体供給装置及び粉粒体輸送システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008087889A (ja) 2008-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101108738B1 (ko) 분쇄 스크류, 분쇄통 및 이를 구비하는 음식물 처리기의 분쇄로
JP5307326B2 (ja) 輸送装置
JP5400879B2 (ja) 筒形シーブ及び筒形シフタ
JP2009082852A (ja) 供給装置
JP5038083B2 (ja) 粉粒体篩機
JP5039289B2 (ja) 破砕機の制御方法
KR102113821B1 (ko) 분체공급밸브와 이를 이용한 분체공급장치
JP5226234B2 (ja) 輸送装置
CN201135965Y (zh) 绞龙筛分机
JP2006240764A (ja) 粉粒体供給装置及び粉粒体輸送システム
CN110947501B (zh) 搅动结构及具有该搅动结构的建筑木材加工废料粉碎装置
JP3161677U (ja) 撹拌翼及び撹拌造粒装置
CN212314926U (zh) 气固分离器和气固分离系统
JP3821651B2 (ja) 廃棄物供給装置
JP4478005B2 (ja) なまごみ処理機械
CN212076435U (zh) 一种石膏粉生产用的进料装置
CN201772076U (zh) 三聚氯氰包装放料阀
CN220012179U (zh) 一种环保工程工业废水除磷处理机构
CN211329291U (zh) 一种摇摆式颗粒机
CN105251404B (zh) 一种氨基酸生物有机肥生产用混合机
JP3382238B2 (ja) ロータリーバルブ
CN116446207B (zh) 一种无异味瓦楞纸的生产装置
CN211099315U (zh) 破碎机
CN213160650U (zh) 一种生物有机肥用高效搅拌装置
CN211800686U (zh) 一种造粒机加料装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5307326

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250