JP5306642B2 - 発電制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特に自動二輪車などの鞍乗型車両に搭載して使用するのに好適な発電制御装置に関するものである。
図4には、従来の発電制御装置を示す。
従来、この種の発電制御装置10としては、図4に示すように、エンジン(内燃機関)のクランク軸(図示せず)の回転エネルギーを利用して磁石式発電機(マグネトウ)11で三相交流電流を発電し、この三相交流電流をレギュレータ9で整流して直流電流に変換し、この直流電流を発電電流Ixとしてバッテリ13および電気負荷14(ヘッドランプ14a、ブレーキランプ14b、その他の電気機器14c)に給電するように構成されたものが広く用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
そして、このレギュレータ9においては、バッテリ13の過電圧(過充電)を防止しつつバッテリ13や電気負荷14に給電すべく、バッテリ電圧Vbtryの大小に応じて発電電流Ixのオン/オフ切替制御を行っている。
すなわち、バッテリ電圧Vbtryが過電圧保護閾(しきい)値V1(例えば、定格電圧12Vのバッテリ13では、V1=14.5V)以下のとき(Vbtry≦V1)は、バッテリ13の過電圧が生じる恐れがないので、レギュレータ9をオンに切り替えて発電電流Ixを供給する。すると、この発電電流Ixは、充電電流Iqとしてバッテリ13に供給されたり、負荷電流Iyとして電気負荷14に供給されたりする。このとき、負荷電流Iyが発電電流Ix以上であれば、発電電流Ixはすべて負荷電流Iyとして電気負荷14に供給され、バッテリ13への充電電流Iqはマイナスになる、すなわちバッテリ13からの放電電流Irとなる。また、負荷電流Iyが発電電流Ixより小さければ、発電電流Ixの一部が充電電流Iqとしてバッテリ13に流れてバッテリ13の充電動作が行われるとともに、発電電流Ixの残部が負荷電流Iyとして電気負荷14に流れる。
逆に、バッテリ電圧Vbtryが過電圧保護閾値V1を超えると(V1<Vbtry)、バッテリ13に過電圧が生じる恐れがあるため、レギュレータ9をオフに切り替えて発電電流Ixの供給を停止する。すると、レギュレータ9から発電電流Ixが出力されないため、バッテリ13は充電されず、バッテリ13から電気負荷14に放電電流Idが供給される。その結果、バッテリ13の過電圧を未然に防止することができる。
特開平5−312029号公報 再表2003−65566号公報
しかしながら、これでは、発電電流Ixのオン/オフ切替制御しかできないレギュレータ9を通じてバッテリ13の充電が行われることから、バッテリ13が劣化している場合でも、エンジン1の回転速度によって決まる発電量で充電を続ける。その結果、バッテリ13の劣化がさらに進行し、バッテリ13の寿命が短くなる。また、バッテリ13の劣化に伴う内部抵抗の増大により、充電電流による電圧降下が大きくなるため、バッテリ電圧Vbtryが過電圧保護閾値V1に達しやすくなり、充電を継続することができなくなる。
本発明は、このような事情に鑑み、バッテリが劣化している場合に、バッテリの劣化の進行を抑制してバッテリの寿命を延ばすとともに、バッテリ電圧が過電圧保護閾値に達しにくくなるようにして充電を継続できるようにした発電制御装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、エンジンのクランク軸の回転エネルギーを利用して三相交流電流を発電する磁石式発電機と、この磁石式発電機によって発電された三相交流電流を整流して直流電流に変換し、この直流電流を位相角制御によって任意の電流値の発電電流に変換して給電する発電電流制御手段と、この発電電流制御手段からの発電電流を消費する電気負荷と、前記発電電流制御手段からの発電電流によって充電されるとともに前記電気負荷に放電されるバッテリとが設けられた発電制御装置であって、前記発電電流制御手段は、前記バッテリが劣化しているか否かを判定し、前記バッテリが劣化している場合には、前記バッテリが準満充電状態にあるときに限り、前記バッテリが劣化していない場合と比べて前記発電電流を低減するように制御する発電制御装置としたことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記発電電流制御手段は、前記バッテリが劣化しているか否かを判定する際に、前記バッテリの充電が中止されている状況下におけるバッテリ電圧の低下勾配に基づいて当該バッテリの劣化を判定することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の構成に加え、前記発電電流制御手段は、前記バッテリの劣化度合に応じて前記発電電流の低減度を設定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、バッテリが劣化している場合には、発電電流レベルを下げることができるため、バッテリの劣化の進行を抑制してバッテリの寿命を延ばすとともに、バッテリ電圧を過電圧保護閾値に達しにくくして充電を継続できるようにすることが可能となる。その結果、バッテリにやさしい発電制御を行うことができる。しかも、バッテリが準満充電状態にあるときにのみ低電流レベル制御動作が行われるため、鞍乗型車両の走行安全性を確保することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同じ効果を奏する。
また、請求項に記載の発明によれば、バッテリの劣化度合に応じたきめ細かい発電制御が可能となるので、バッテリに一層やさしい発電制御を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図3には、本発明の実施の形態1を示す。
まず、構成を説明する。
自動二輪車に搭載される発電制御装置10は、図1に示すように、磁石式発電機(発電機)11、発電電流制御手段12、定格電圧12Vのバッテリ13および電気負荷14から構成されている。
ここで、磁石式発電機11は、図1に示すように、3個のステータコイル11a、11b、11cを有しており、ロータに取り付けられた永久磁石(図示せず)がエンジン1のクランク軸2の回転エネルギーを利用して回転することにより、三相交流電流を発電することができる。
また、発電電流制御手段12は、図1に示すように、整流部12aと、位相検出回路12bと、マイクロコンピュータなどの制御部12cと、ゲート回路12dとを備えており、位相角制御により、任意の電流値の発電電流Ixを出力するように構成されている。
すなわち、整流部12aは、磁石式発電機11が発生する三相交流電流を直流電流に変換する回路部であり、ダイオードとサイリスタとで三相混合ブリッジ回路を構成し、磁石式発電機11の各ステータコイル11a〜11cに誘起された交流電流をダイオードとサイリスタの中点位置に入力し、各サイリスタのゲートが位相角制御電流によりターンオン制御されて発電電流Ixを可変出力するように構成されている。
また、位相検出回路12bは、整流部12aの三相の電圧を入力して各相の位相角基準タイミングを検出するための電圧波形に変換する。具体的には、各相の電圧を入力して制御部12cが認識できる電圧波形に整形し、入力電圧が上昇を開始するときに所定の基準電圧になったときを制御部12cが位相角基準タイミングと設定できるようにする。
また、制御部12cは、位相検出回路12bから三相分の信号を入力し、一相ごとに、ゲート信号(トリガー信号)を出力するタイミング時間をカウントし始める基準とし、そして、発電電流Ixと負荷電流Iyとバッテリ電圧Vbtryを検出して入力し、必要な演算を行い、かつ電力需要の状況を適宜判断してカウント時間を決定し、その時間の経過時にゲート信号出力指示信号をゲート回路12dへ出力する。
また、制御部12cは、電流要求が小さいとき(例えば、加速運転時、一定速運転時)は、カウント時間を長くしてサイリスタにおいて発電電流Ixの発生が小さくなるように制御し、電流要求が大きいとき(例えば、エンジン1の始動時、アイドリング時、減速運転時)は、カウント時間を短くしてサイリスタにおいて発電電流Ixの発生が大きくなるように制御する。このとき、バッテリ13が許容最大電圧となる満充電状態ではそれ以上の充電は行わないように制御するようになっている。
また、制御部12cは、図1に示すように、プログラムメモリ12eを備えており、プログラムメモリ12eには、図2に示す発電制御プログラムPRGが読み出し自在に格納されている。
また、制御部12cはデータメモリ12fを備えており、データメモリ12fには、バッテリ劣化判定閾値Vth1および準満充電下限値Vth2が読み出し自在に格納されている。
ここで、バッテリ13を所定の放電時間ta(例えば、ta=5s)だけ放電させたときのバッテリ電圧Vbtryの低下量が、バッテリ劣化判定閾値Vth1以上であるとき、バッテリ13は劣化していると判定する。このバッテリ劣化判定閾値Vth1の決定方法は種々考えられる。例えば、事前に、劣化していない新品のバッテリ13について、所定の放電時間taだけ放電させたときのバッテリ電圧Vbtryの低下量を算出し、このバッテリ電圧Vbtryの低下量の2倍をバッテリ劣化判定閾値Vth1とすることもできる。
また、バッテリ電圧Vbtryが、準満充電下限値Vth2以上で、かつ14.5V以下であるとき、バッテリ13が準満充電状態にあると判定する。なお、準満充電状態とは、満充電状態に近い状態を意味する。
さらに、データメモリ12fには、位相角マップが読み出し自在に格納されており、位相角マップには、位相角が走行モード(アイドリング状態、加速状態、減速状態、一定速状態など)に対応した形で格納されている。
また、ゲート回路12dは、制御部12cからのトリガー信号出力指示信号を入力し、この信号に基づいて整流部12aのサイリスタのゲートをターンオンできる大きさの電流であるトリガー信号を出力する。したがって、整流部12aは、位相角制御されて発電電流Ixを増減させる。
また、バッテリ13と電気負荷14とは、図1に示すように、発電電流制御手段12に並列に接続されている。電気負荷14には、ヘッドランプ(前照灯)14a、ブレーキランプ14b、その他の電気機器14cが含まれている。その他の電気機器14cとしては、点火制御コントローラ、エンジンコントロールユニット、FIコントローラ、テールランプ、ストップランプ、ニュートラルインジケータ、スピードメータ、タコメータ、電動ポンプなどが考えられる。
さらに、バッテリ13の電圧、つまりバッテリ電圧Vbtryは、発電電流制御手段12内で検出され、その検出信号が制御部12cに出力されるように構成されている。
次に、作用について説明する。
以上のような構成を有する発電制御装置10において、バッテリ13にやさしい発電制御を行う際には、発電電流制御手段12の制御部12cは、図2に示す発電制御プログラムPRGをプログラムメモリ12eから読み出し、この発電制御プログラムPRGに基づいて以下の発電制御動作を実行する。
なお、図3(a)は、この発電制御時におけるバッテリ電圧Vbtryの経時変化の一例を示すグラフであり、縦軸はバッテリ電圧Vbtry(単位:V)を表し、横軸は時間を表す。また、図3(b)は、この発電制御時における発電電流Ixの経時変化の一例を示すグラフであり、縦軸は発電電流Ix(単位:A)を表し、横軸は時間を表す。
まず、メインスイッチ監視工程で、制御部12cは、自動二輪車のメインスイッチ(図示せず)のオン/オフ状態を監視し(発電制御プログラムPRGのステップS1)、このメインスイッチがオンされたところで、位相角制御により、発電電流Ixを通常制御時の規定値(例えば、10A)に設定する(発電制御プログラムPRGのステップS2)。
次に、バッテリ劣化判定工程に移行し、制御部12cは、この時点、つまり発電停止開始直前のバッテリ電圧Vaを検出する(発電制御プログラムPRGのステップS3)。次いで、制御部12cは、所定の放電時間ta(例えば、ta=5s)だけ発電を停止する(発電制御プログラムPRGのステップS4)。すると、発電電流Ixがゼロになるため、バッテリ13は充電されず、バッテリ13から電気負荷14に放電電流Idが供給される状態となる。その結果、バッテリ電圧Vbtryが下降していく。この状態のまま、発電停止から放電時間taが経過した時点で、制御部12cは、この時点、つまり発電停止終了直後のバッテリ電圧Vbを検出する(発電制御プログラムPRGのステップS5)。
次に、制御部12cは、バッテリ13が劣化しているか否かを判定する(発電制御プログラムPRGのステップS6)。それには、制御部12cは、バッテリ劣化判定閾値Vth1をデータメモリ12fから読み出すとともに、発電停止開始直前のバッテリ電圧Vaと発電停止終了直後のバッテリ電圧Vbとの差、つまり電圧低下量ΔV(=Va−Vb)を算出し、この電圧低下量ΔVがバッテリ劣化判定閾値Vth1より大きいか否かを判定する。
この判定の結果、電圧低下量ΔVがバッテリ劣化判定閾値Vth1以下である場合は、バッテリ電圧Vbtryの低下勾配が所定の基準値より緩やかであり、バッテリ13が劣化していないと考えられるので、制御部12cは、通常制御動作を実行すべく、位相角制御により、発電電流Ixを通常制御時の規定値(例えば、10A)に設定する(発電制御プログラムPRGのステップS7)。すると負荷電流Iyが発電電流Ix以上であれば、発電電流Ixはすべて電気負荷14に供給され、充電電流Iqはマイナスになる、すなわちバッテリ13からの放電電流Irとなる。また、負荷電流Iyが発電電流Ixより小さければ、発電電流Ixの一部が電気負荷14に流れるとともに、発電電流Ixの残部がバッテリ13に充電電流Iqとして流れてバッテリ13の充電動作が行われる。
一方、電圧低下量ΔVがバッテリ劣化判定閾値Vth1より大きい場合は、バッテリ電圧Vbtryの低下勾配が所定の基準値より急峻であり、バッテリ13が劣化していると考えられるので、以下に述べるとおり、バッテリ電圧Vbtryの大小に応じて適切な動作(過電圧制御動作、低電流レベル制御動作、基準電流レベル制御動作)を実行する。
まず、満充電確認工程で、制御部12cは、現在のバッテリ電圧Vbtryを検出し(発電制御プログラムPRGのステップS8)、このバッテリ電圧Vbtryが14.5V(過電圧保護閾値V1)以下であるか否かを判定する(発電制御プログラムPRGのステップS9)。
この判定の結果、現在のバッテリ電圧Vbtryが14.5Vを超えている場合は、バッテリ13が満充電状態にあると考えられるので、制御部12cは、過電圧制御動作を実行すべく、位相角制御により、発電電流Ixを過電圧制御時の規定値(=0A)に設定する(発電制御プログラムPRGのステップS10)。
一方、現在のバッテリ電圧Vbtryが14.5V以下である場合は、準満充電確認工程に移行し、制御部12cは、現在のバッテリ電圧Vbtryが準満充電下限値Vth2を超えているか否かを判定する(発電制御プログラムPRGのステップS11)。
この判定の結果、現在のバッテリ電圧Vbtryが準満充電下限値Vth2を超えている場合は、バッテリ13が準満充電状態にあると考えられるので、制御部12cは、バッテリ13の充電よりもバッテリ13の劣化の抑制を優先し、低電流レベル制御動作を実行すべく、位相角制御により、発電電流Ixを規定値より小さい電流値(例えば、8A)に設定して発電電流レベルを下げる(発電制御プログラムPRGのステップS12)。
ここで、準満充電状態とは、満充電状態に近い状態を意味し、満充電状態を含むものである。一例を挙げると、定格電圧12Vのバッテリ13では、電圧14.5Vのときを満充電状態とするのに対して、電圧13.0V以上のときを準満充電状態とする。
こうして低電流レベル制御動作が行われると、バッテリ13の劣化の進行が抑制され、バッテリ13の寿命が延びる。また、バッテリ13の劣化に伴って内部抵抗が増大し、充電電流による電圧降下が大きくなっても、バッテリ電圧Vbtryが14.5Vに達しにくくなり、充電を継続することが可能となる。
一方、現在のバッテリ電圧Vbtryが準満充電下限値Vth2未満である場合は、バッテリ13の劣化の抑制よりもバッテリ13の充電を優先すべく、制御部12cは、基準電流レベル制御動作を実行するため、位相角制御により、発電電流Ixを通常制御時の規定値(例えば、10A)に設定して発電電流レベルを元に戻す(発電制御プログラムPRGのステップS13)。
こうして基準電流レベル制御動作が行われると、バッテリ13の充電が進み、バッテリ電圧Vbtryが早期に回復する。
ここで、発電制御装置10における発電制御が終了する。
このように、発電制御装置10における発電制御に際しては、バッテリ13が劣化していない場合には、通常時の発電動作によってバッテリ13の充電動作を適正に行うとともに、バッテリ13が劣化している場合には、発電電流レベルを下げることにより、バッテリ13の劣化の進行を抑制してバッテリ13の寿命を延ばすとともに、バッテリ電圧Vbtryが14.5Vに達しにくくなるようにして充電を継続できるようにした。その結果、バッテリ13にやさしい発電制御を行うことが可能となる。
また、低電流レベル制御動作(発電制御プログラムPRGのステップS12)は、バッテリ13が準満充電状態にあるときに限って行われるので、走行中におけるヘッドランプ14a、ブレーキランプ14bの点灯などに必要な電力を維持して、自動二輪車の走行安全性を確保することができる。
[発明のその他の実施の形態]
なお、上述した実施の形態1では、バッテリ劣化判定工程(発電制御プログラムPRGのステップS3〜S6)を経てから満充電確認工程(発電制御プログラムPRGのステップS8、S9)および準満充電確認工程(発電制御プログラムPRGのステップS11)に移行する場合について説明した。しかし、これらの工程を逆転させて、満充電確認工程や準満充電確認工程をバッテリ劣化判定工程の前に組み入れることもできる。
また、上述した実施の形態1では、所定の放電時間taだけ発電を停止したときの電圧低下量ΔVとバッテリ劣化判定閾値Vth1との大小関係に基づき、バッテリ13が劣化しているか否かを判定し(発電制御プログラムPRGのステップS6)、バッテリ13が劣化している場合に発電電流Ixを低減するように制御する場合について説明した。しかし、バッテリ13の劣化度合に応じて劣化レベルを決定し、この劣化レベルに対応して発電電流Ixの低減度を設定することもできる。例えば、電圧低下量ΔVとバッテリ劣化判定閾値Vth1との差の大小によって劣化レベルを“1”、“2”、“3”と3段階で決定し、劣化レベル“1”のときは発電電流Ixを8A、劣化レベル“2”のときは発電電流Ixを6A、劣化レベル“3”のときは発電電流Ixを4Aに設定する。このように、バッテリ13の劣化度合に応じて発電電流Ixの低減度を設定すれば、バッテリ13に一層やさしい発電制御を行うことが可能となる。
さらに、上述した実施の形態1では、定格電圧12Vのバッテリ13について、過電圧保護閾値V1を14.5Vと決め、バッテリ電圧Vbtryが14.5Vを超えているときに満充電状態にあると定める場合について説明した。しかし、この過電圧保護閾値V1は14.5Vに限るわけではなく、バッテリ13の定格電圧などの条件に応じて適宜変更することができる。
また、上述した実施の形態1では、自動二輪車に搭載される発電制御装置10について説明したが、この発電制御装置10を自動二輪車以外の鞍乗型車両、例えば自動三輪車、鞍乗型四輪車両(ATV(不整地走行車両)など)に搭載することも勿論できる。
本発明は、自動二輪車、自動三輪車、鞍乗型四輪車両(ATV(不整地走行車両)など)その他の鞍乗型車両に広く適用することができる。
本発明の実施の形態1に係る発電制御装置を示す回路図である。 同実施の形態1に係る発電制御プログラムを示すフローチャートである。 同実施の形態1に係る発電制御時におけるバッテリ電圧および発電電流の変動を例示するグラフであり、(a)はバッテリ電圧の経時変化を示し、(b)は発電電流の経時変化を示す。 従来の発電制御装置を例示する回路図である。
符号の説明
1……エンジン
2……クランク軸
9……レギュレータ
10……発電制御装置
11……磁石式発電機(発電機)
11a、11b、11c……ステータコイル
12……発電電流制御手段
12a……整流部
12b……位相検出回路
12c……制御部
12d……ゲート回路
12e……プログラムメモリ
12f……データメモリ
13……バッテリ
14……電気負荷
14a……ヘッドランプ
14b……ブレーキランプ
14c……その他の電気機器
15、16……電流センサ
Id……放電電流
Iq……充電電流
Ix……発電電流
Iy……負荷電流
PRG……発電制御プログラム
ta……放電時間
Vth1……バッテリ劣化判定閾値
Vth2……準満充電下限値
Vbtry……バッテリ電圧

Claims (3)

  1. エンジンのクランク軸の回転エネルギーを利用して三相交流電流を発電する磁石式発電機と、
    この磁石式発電機によって発電された三相交流電流を整流して直流電流に変換し、この直流電流を位相角制御によって任意の電流値の発電電流に変換して給電する発電電流制御手段と、
    この発電電流制御手段からの発電電流を消費する電気負荷と、
    前記発電電流制御手段からの発電電流によって充電されるとともに前記電気負荷に放電されるバッテリとが設けられた発電制御装置であって、
    前記発電電流制御手段は、前記バッテリが劣化しているか否かを判定し、前記バッテリが劣化している場合には、前記バッテリが準満充電状態にあるときに限り、前記バッテリが劣化していない場合と比べて前記発電電流を低減するように制御することを特徴とする発電制御装置。
  2. 前記発電電流制御手段は、前記バッテリが劣化しているか否かを判定する際に、前記バッテリの充電が中止されている状況下におけるバッテリ電圧の低下勾配に基づいて当該バッテリの劣化を判定することを特徴とする請求項1に記載の発電制御装置。
  3. 前記発電電流制御手段は、前記バッテリの劣化度合に応じて前記発電電流の低減度を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の発電制御装置。
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