JP2008259385A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電機から電気負荷への電力供給を十分に達成できると共に、発電機からバッテリへの充電を行うことができ、燃料消費量に対する発電効率を向上できる車両制御装置を提供すること。
【解決手段】バッテリ20及び電気負荷3nに電力を供給する発電機40を備え、前記発電機40の発電電圧Vを制御する車両制御装置であって、前記電気負荷3nがオン状態か否か判定する電気負荷判定手段80と、前記発電機40の発電電圧Vを制御する発電電圧制御手段90とを備え、前記電気負荷判定手段80により前記電気負荷3nがオン状態にあると判定されたときに、前記発電電圧制御手段90により前記発電機40の前記発電電圧Vを徐々に増加させることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリ及び電気負荷に電力を供給する発電機の車両制御装置に関する。
従来から、バッテリ及び電気負荷に電力を供給する車両用交流発電機と、この発電機の出力を調節する発電制御手段と、電気負荷が投入された際に電気負荷へ供給される電力を徐々に増加させる供給電力制御手段とを備えた車両制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。上記従来の構成の車両制御装置においては、電気負荷が投入された際に、この電気負荷へ供給される電力を徐々に増加させるため、発電機の出力もこれに追従して徐々に増加し、エンジン負荷トルクの急増を防止することができると共に、ほぼ発電機の出力のみによって電気負荷への電力供給を達成することができるため、バッテリが過大電流で放電することを防止できる。
特開平5−300669号公報
しかしながら、上記従来の構成の車両制御装置は、発電機から電気負荷への電力供給時に、発電機からバッテリへの充電を行うと、発電機から電気負荷への電力供給を十分に達成できなくなり、例えば電気負荷がランプの場合、ランプが明滅する等の不具合が生じる。また、発電機から電気負荷への電力供給時に、発電機からバッテリへの充電を一律に禁止すると、燃料消費量に対する発電効率が低下する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、発電機から電気負荷への電力供給を十分に達成できると共に、発電機からバッテリへの充電を行うことができ、燃料消費量に対する発電効率を向上できる車両制御装置の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、第1の発明は、バッテリ及び電気負荷に電力を供給する発電機を備え、前記発電機の発電電圧を制御する車両制御装置であって、
前記電気負荷がオン状態か否か判定する電気負荷判定手段と、
前記発電機の発電電圧を制御する発電電圧制御手段とを備え、
前記電気負荷判定手段により前記電気負荷がオン状態にあると判定されたときに、前記発電電圧制御手段により前記発電機の前記発電電圧を徐々に増加させることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る車両制御装置において、前記電気負荷判定手段による電気負荷がオン状態か否かの判定は、前記電気負荷のオン、オフ状態を制御する電気信号に基づき電気負荷がオン状態か否か判定すること、前記バッテリから前記電気負荷へ供給される電流の変化量が所定値以上か否かに基づき電気負荷がオン状態か否か判定すること、及び前記バッテリの電圧の変化量が所定値以下か否かに基づき電気負荷がオン状態か否か判定すること、のうち少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る車両制御装置において、前記バッテリから前記電気負荷へ供給される電流が所定値以上か否か判定するバッテリ電流判定手段と、
前記発電機から前記バッテリ及び前記電気負荷へ供給される電力の配分を制御する電力配分制御手段とを更に備え、
前記バッテリ電流判定手段により前記バッテリから前記電気負荷へ供給される電流が所定値以上と判定されたとき、前記電力配分制御手段により前記発電機から前記バッテリへの電力供給を解除すると共に、前記発電電圧制御手段により前記発電機の前記発電電圧を所定値に増加させることを特徴とする。
本発明によれば、電気負荷がオン状態にあるとき、発電機が発電する発電電圧を徐々に増加させることにより、発電機から電気負荷への電力供給を十分に達成できると共に、発電機からバッテリへの充電を行うことができ、燃料消費量に対する発電効率を向上できる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明に係る車両制御装置の一実施例の構成を示したブロック図である。本実施例の車両制御装置は、図1に示すように、電力を充電し放電するバッテリ20と、エンジン10により駆動されてバッテリ20及び電気負荷31、32、・・・、3n(以下、各電気負荷3n)に電力を供給する発電機40と、発電機40を制御する車両制御装置ECU(Electronic
Control Unit)50とから構成される。
運転者がエンジン10を始動するため、車両のキーを操作してイグニションスイッチ12がオン状態にされると、あらかじめバッテリ20に蓄電された電力がスタータ13に供給されて、スタータ13の先端のギヤ(図示せず)によりエンジン10のギヤ(図示せず)が強制的に回転される。エンジン10のギヤの回転がドライブベルトを介して発電機40の主軸を回転駆動させると、発電機40が発電を開始する。発電機40が発電を開始すると、発電機40及びバッテリ20からの電力で燃料が噴射され、点火されて、燃料の燃焼力によってエンジン10が始動する。エンジン10が始動した後は、原則として、発電機40からの電力のみで燃料が噴射され、点火されて、エンジン10が駆動し続ける。発電機40により発電された電力は、オン状態にある各電気負荷3nに供給されると共に、余剰の電力はバッテリ20に蓄積される。以下、各構成について詳説する。
発電機40は、交流電力を発電する交流発電装置(図示せず)と、交流発電装置により発電された交流電力を直流電力に整流する整流器(図示せず)と、交流発電装置の発電電圧を制御するボルテージレギュレータ(図示せず)とから構成される。交流発電装置は、主軸と共に回転して界磁を形成するロータコイルを有するロータと、ロータの外周囲に配設され3相分のステータコイルを有するステータとを備える。交流発電装置の主軸にはプーリが取付けられており、プーリとエンジン10のクランクシャフトに取付けられたクランクプーリとの間に懸架されたドライブベルトを介して、エンジン10の回転力が交流発電装置の主軸を回転させる。交流発電装置の主軸の回転に伴い主軸に固定されたロータが駆動回転されると、界磁が形成されて、ステータコイルが交流発電する。交流発電装置により発電された交流電力を直流電力に整流する整流器は、電流を一方向に流すダイオードを用いる。ボルテージレギュレータは、ロータコイルに流すフィールド電流を制御することにより、発電電圧を制御する。具体的には、ボルテージレギュレータがフィールド電流を減少すると、交流発電装置の発電電圧が抑制され、ボルテージレギュレータがフールド電流を増加すると、交流発電装置の発電電圧が増加される。
バッテリ20は、鉛電池、リチウムイオン電池、又は燃料電池から構成され、一電源構成であっても2電源構成であってもよい。バッテリ20は、発電機40で発電された電力の一部を蓄積し、必要に応じてオン状態にある各電気負荷3nに電力を供給する。また、バッテリ20は、バッテリ20の電圧を検出して電圧値に応じた電気信号を出力する電圧センサ21、バッテリ20から各電気負荷3nへ供給される電流値を検出して電流値に応じた電気信号を出力する電流センサ22、バッテリ20の温度により抵抗値が変化して温度に応じた電気信号を出力する温度センサ23に接続されている。これらの電圧センサ21、電流センサ22、温度センサ23は、各センサ21、22、23からの電気信号に基づいてバッテリ20の電圧値、電流値、温度を演算するバッテリ電圧演算手段61、バッテリ電流演算手段62、バッテリ温度演算手段63を有する車両制御装置ECU50に接続されている。また、バッテリ20は、バッテリ20の電圧値、電流値、温度に基づきバッテリ20に蓄えられた電気の充電率(以下、バッテリ20の充電率)を演算するバッテリ充電率演算手段60と、発電機40からバッテリ20及び各電気負荷3nへ供給される電力の配分を制御する電力配分制御手段70とを有する車両制御装置ECU50に接続されている。電力配分制御手段70は、バッテリ20の充電率が第1所定値(例えば、90%)を超えると、原則として、発電機40からバッテリ20への電力の供給を解除するが、例外として、下り坂の場合等、燃料供給なしでタイヤの回転が駆動系を経由してエンジン10を強制的に回している所謂フューエルカット機能が働いているとき、バッテリ20の充電率が第2所定値(例えば、100%)に達するまで発電機40からバッテリ20へ電力を供給する。このようにして、電力配分制御手段70は、燃料消費量を低減すると共に、バッテリ20が過充電されて発熱等することを防止している。また、電力配分制御手段70は、各電気負荷3nのオン、オフ状態に応じて、バッテリ20及び発電機40に対してオン状態にある各電気負荷3nへ電力を供給する内容の制御信号を出力している。電力配分制御手段70は、通常は発電機40から各電気負荷3nへ電力を供給する内容の制御信号を出力し、発電機40が発電する電力が各電気負荷3nの消費電力と比較して不足すると、不足分の電力をバッテリ20から各電気負荷3nへ供給する内容の制御信号を出力する。
車両制御装置ECU50は、マイクロコンピュータによって構成されており、例えば、CPU、制御プログラムを格納するROM、演算結果等を格納する読書き可能なRAM、時間を計測するタイマ、演算等の処理の回数を計測するカウンタ、入力インターフェイス、及び出力インターフェイス等を有する。この車両制御装置ECU50は、CAN(Controller Area Network)などの適切なバスを介して、図1に示すように、エンジン10、バッテリ20、発電機40、及び各電気負荷3nの各ECUと接続され、エンジン10、バッテリ20、発電機40、各電気負荷3nのオン、オフ状態をチェックしている。また、後述するように、各電気負荷3nのオン、オフ状態に応じて、車両制御装置ECU50は、発電機10の発電電圧を制御する指示信号を発電機10に対して出力している。
尚、各電気負荷3nとは、エンジン10、前照灯(ヘッドランプ)、フォグランプ、ブレーキランプ等のランプ、エアコン等の空調機、オーディオ装置、GPS受信機を含むカーナビゲーション装置、ワイパ、パワーウィンドウ、インターネット通信装置、速度センサ、車高センサ等を含む各種センサ等、バッテリ20及び発電機40からの電力を受給する電気装置、電気部品である。
車両制御装置ECU50は、その特徴的な構成として、各電気負荷3nがオン状態か否か判定する電気負荷判定手段80と、発電機40により発電される発電電圧を制御する発電電圧制御手段90とを有し、電気負荷判定手段80により各電気負荷3nがオン状態にあると判定されたときに、発電電圧制御手段90により発電機40の発電電圧Vを徐々に増加させる。各電気負荷3nがオン状態にあるとき、発電機40が発電する発電電圧Vを徐々に増加させることにより、発電機40から各電気負荷3nへの電力供給を十分に達成できると共に、発電機40からバッテリ20への充電を行うことができ、燃料消費量に対する発電効率を向上できる。
電気負荷判定手段80による各電気負荷3nがオン状態か否かの判定は、例えば、各電気負荷3nを制御する電気負荷ECU31a、32a、・・・、3naからCANを介して、各電気負荷3nのオン、オフ状態を制御する電気信号を取得することで実現できる。判定に用いる各電気負荷3nの数は、1つであっても良く、複数であっても良い。判定に用いる各電気負荷3nが前照灯の1つの場合、電気負荷判定手段80は、前照灯がオン状態か否かのみ判定する。判定に用いる各電気負荷3nが前照灯及び空調機の複数の場合、電気負荷判定手段80は、前照灯及び空調機がオン状態にあるとき、各電気負荷3nがオン状態にあると判定する。尚、判定に用いる各電気負荷3nの種類は、車両製造時に車両制御装置ECU50のROMに記憶させておく。
或いは、電気負荷判定手段80による各電気負荷3nがオン状態か否かの判定は、判定に用いる各電気負荷3nが複数の場合、各電気負荷3nの消費電力に応じた重みW1、W2、・・・、Wnに基づき、オン状態の電気負荷3nの重みWnの和Wを以下の数式1から演算して、Wに基づき各電気負荷3nがオン状態か否か判定してもよい。
Figure 2008259385
すなわち、電気負荷判定手段80は、Wが所定値Wa以上のとき、各電気負荷3nがオン状態にあると判定し、Wが所定値Wa未満のとき、各電気負荷3nがオフにあると判定する。尚、各電気負荷3nの消費電力は車両設計時に予め測定し、消費電力に応じた重みWnは車両製造時に車両制御装置ECU50のROMに格納し、必要に応じて読み出して数式1の演算に用いる。
或いは、電気負荷判定手段80による各電気負荷3nがオン状態か否かの判定は、バッテリ20の電圧値Vbの変化量ΔVbが所定値ΔVt以下か否かに基づき判定しても良く、バッテリ20から各電気負荷3nへ供給される電流値Ibの変化量ΔIbが所定値ΔIt以上か否かに基づき判定しても良い。オフ状態にある各電気負荷3nがオン状態にされ、発電機40が発電する電力が各電気負荷3nの消費電力に対して不足すると、不足分の電力がバッテリ20から各電気負荷3nへ供給されて、一時的にバッテリ20の電圧値VbがVbからVbへ減少し、バッテリ20から各電気負荷3nへ供給される電流値IbがIbからIbへ増大する。そこで、電気負荷判定手段80は、バッテリ20の電圧値Vbの変化量ΔVb(Vb−Vb)が所定値ΔVt以下のとき、又は、バッテリ20から各電気負荷3nへ供給される電流値Ibの変化量ΔIb(Ib−Ib)が所定値ΔIt以上のとき、各電気負荷3nがオン状態にあると判定できる。
電気負荷判定手段80による変化量ΔVbが所定値ΔVt以下か否かの判定は、上述のバッテリ電圧演算手段61により演算された電圧値Vbを時間微分して電圧値Vbの変化量ΔVbを演算し、変化量ΔVbが所定値ΔVt以下か否か判定することにより実現される。また、電気負荷判定手段80による変化量ΔIbが所定値ΔIt以上か否かの判定は、上述のバッテリ電流演算手段62により演算された電流値Ibを時間微分して変化量ΔIbを演算し、変化量ΔIbが所定値ΔIt以上か否か判定することにより実現される。尚、電気負荷判定手段80による判定で用いられる各所定値ΔVt、ΔItは、車両製造時に車両制御装置ECU50のROMに記憶させておき、必要に応じて読み出して用いる。
発電電圧制御手段90による発電機40の発電電圧Vの制御は、上述したように、発電機40のロータコイルに流すフィールド電流を制御することで実現できる。すなわち、発電電圧制御手段90による発電機40の発電電圧Vの制御は、発電機40のボルテージレギュレータに対して、フィールド電流を指示する電気信号を出力することで実現できる。発電電圧制御手段90からの電気信号の指示内容に基づき、ボルテージレギュレータがフールド電流を減少すると、発電装置40の発電電圧Vが抑制され、ボルテージレギュレータがフールド電流を増加すると、発電装置40の発電電圧Vが増加される。
車両制御装置ECU50は、電気負荷判定手段80により各電気負荷3nがオン状態にあると判定されたときに、発電電圧制御手段90により発電機40の発電電圧Vを徐々に増加させる。例えば、発電機40の発電電圧Vは、発電電圧制御手段90により、通常は12.5Vに制御され、電気負荷判定手段80により各電気負荷3nがオン状態にあると判定されると、14Vまで徐々に増加される。各電気負荷3nの規格電圧は、一般的に12Vであるため、発電機40の発電電圧Vの上限値を14V程度に抑えることにより、過電圧による各電気負荷3nの発熱や誤作動等を防止できる。
尚、発電機40の発電電圧Vの上限値Vmaxは、一律に14Vにする設定としても良いが、オン状態にある各電気負荷3nの重みWnの和Wに応じて、12.5V超14V以下の範囲で変動する設定としても良い。例えば、発電機40の発電電圧Vの上限値Vmaxは、以下の数式2に基づいて、演算できる。数式2に基づき上限値Vmaxを演算する場合、発電機40の発電電圧Vの上限値Vmaxは、Wが0のときVmaxが12.5Vとなり、Wに比例してVmaxが増加し、Wが最大値のときVmaxが14Vとなる。
Figure 2008259385
消費電力に応じて、発電機40の発電電圧Vの上限値Vmaxを制御することにより、燃料消費量を低減できると共に、過電圧による各電気負荷3nの発熱や誤作動等をより有効に防止できる。
また、車両制御装置ECU50は、その特徴的な構成として、バッテリ20から各電気負荷3nへ供給される電流値Ibが所定値It以上か否か判定するバッテリ電流判定手段64と、発電機40からバッテリ20及び各電気負荷3nへ供給される電力の配分を制御する電力配分制御手段70とを有する。バッテリ20から各電気負荷3nへ供給される電流値Ibが所定値It以上のとき、発電機40が発電する電力は、各電気負荷3nが消費する電力と比較して不足している。そこで、バッテリ電流判定手段64によりバッテリ20から各電気負荷3nへ供給される電流値Ibが所定値It以上と判定されたとき、電力配分制御手段70により発電機40からバッテリ20への電力の供給を解除すると共に、発電電圧制御手段90により、発電機40の発電電圧Vを所定値に増加させる。この結果、発電機40から各電気負荷3nへ供給される電力を増加でき、例えば、ランプの明滅等を防止することができる。
バッテリ電流判定手段64による電流値Ibが所定値It以上か否かの判定は、上述のバッテリ電流演算手段62により演算された電流値Ibが所定値It以上か否か判定することにより実現される。また、電力配分制御手段70による発電機40からバッテリ20への電力の供給の解除は、発電機40からバッテリ20への電気回路に設置したスイッチをオフに制御することにより実現される。尚、バッテリ電流判定手段64による判定に用いる所定値Itは、車両製造時に車両制御装置ECU50のROMに記憶させておき、必要に応じて読み出して用いる。
図2は、車両制御装置ECU50の処理の一例を示したフローチャートである。
車両制御装置ECU50は、図2のS11において、バッテリ20の充電率Qが第1所定値Qa未満か否かチェックする。尚、第1所定値Qaは、例えば、90%に設定されている。S11でバッテリ20の充電率Qが第1所定値以上の場合(S11、No)、S12に進み、フューエルカット機能が作動中か否かチェックする。S12でフューエルカット機能が作動中の場合、S13に進み、バッテリ20の充電率Qが第2所定値Qb未満か否かチェックする。尚、第2所定値Qbは、例えば、100%に設定されている。S13でバッテリ20の充電率Qが第2所定値Qb未満の場合、S14に進み、発電機20からバッテリ20への充電を開始する。
また、上記S12において、フューエルカット機能が作動中でない場合(S12、No)、又は上記S13において、バッテリ20の充電率Qが第2所定値Qb以上の場合(S13、No)、バッテリ20の充電が十分であるので、S15に進み、発電機20からバッテリ20への充電を中断する。
続いて、S16では、発電機20の発電電圧Vを現状のまま維持し、今回の処理を終了する。尚、車両制御装置ECU50は、タイマに基づき、所定時間毎に図2のS11以降の処理を行うと共に、処理の繰り返し回数をカウンタで計測している。処理の第1回目では、S16において、発電機20の発電電圧Vを12.5Vに設定する。
また、上記S11でバッテリ20の充電率Qが第1所定値未満の場合(S11、Yes)、バッテリ20の充電が十分でないので、S21に進み、発電機20からバッテリ20への充電を開始する。
続いて、S22では、オン状態にある各電気負荷3nの消費電力に応じた重みWnの和Wが所定値Wa以上か否かチェックする。S22でWが所定値Wa未満の場合(S22、No)、発電機40が発電する電力が各電気負荷3nの消費電力に比べて十分であるので、S16に戻り、発電機20の発電電圧Vを現状のまま維持し、今回の処理を終了する。
また、上記S22でWが所定値Wa以上の場合(S22、Yes)、発電機40が発電する電力が各電気負荷3nの消費電力に比べて不足しているので、各電気負荷3nがオン状態にあると判定し、S23に進む。次のS23では、数式2に基づき、発電機40の発電電圧Vの上限値Vmaxを演算する。
続いて、S24においては、バッテリ20から各電気負荷3nへ供給される電流値Ibが所定値It未満か否かチェックする。S24で電流値Ibが所定値It以上の場合(S24、No)、発電機40が発電する電力が各電気負荷3nの消費電力に比べて大きく不足しているので、S25に進み、発電機40からバッテリ20への充電を中断する。次のS26では、発電機40の発電電圧Vを上限値Vmaxに増加し、今回の処理を終了する。
また、上記S24で電流値Ibが所定値It未満の場合(S24、Yes)、発電機40が発電する電力が各電気負荷3nの消費電力に比べて少し不足しているので、S27に進み、発電機40の発電電圧Vを上限値Vmaxまで徐々に上昇させるための定数Kを読み込み、以下の数式3に基づいて、発電機40の発電電圧VからVtに増加し、今回の処理を終了する。尚、Kは、0超1未満の範囲で設定され、車両製造時に車両制御装置ECU50に記憶させておくことができる。
Figure 2008259385
尚、所定時間毎に図2のS11以降の処理が繰り返し行われるため、発電機40の発電電圧Vは、数式3に基づいて、所定時間毎に徐々に上限値Vmaxまで増加される。尚、Kの値が大きくなるほど、上限値Vmaxまで増加される時間が短くなる。
図3は、車両制御装置ECU50の処理の別の例を示したフローチャートである。以下、図3のフローチャートについて詳説するが、図2と同一のステップについては、図2と同一の符号を付して説明を省略する。
車両制御装置ECU50は、図3のS31において、バッテリ20の電圧値Vbの変化量ΔVb(Vb−Vb)が所定値ΔVt以下か否かチェックする。S31でバッテリ20の電圧値Vbの変化量ΔVbが所定値ΔVt超の場合(S31、No)、S32に進み、バッテリ20から各電気負荷3nへ供給される電流値Ibの変化量ΔIb(Ib−Ib)が所定値ΔIt以上か否かチェックする。S32で電流値Ibの変化量ΔIbが所定値ΔIt未満の場合(S32、No)、各電気負荷3nがオン状態にないと判定して、S16に戻り、発電機20の発電電圧Vを現状のまま維持し、今回の処理を終了する。
また、上記S31でバッテリ20の電圧値Vbの変化量ΔVbが所定値ΔVt以下の場合(S31、Yes)、又は上記S32で電流値Ibの変化量ΔIbが所定値ΔIt以上の場合(S32、Yes)、各電気負荷3nがオン状態にあると判定して、S24に進み、S24以降の処理を行う。
以上のように、本実施例の車両制御装置は、各電気負荷3nがオン状態にあるとき、発電機40が発電する発電電圧Vを徐々に増加させる。また、本実施例の車両制御装置は、バッテリ20から各電気負荷3nへ供給される電流値Ibが所定値It以上のとき、発電機40からバッテリ20への充電を中断すると共に、発電機40が発電する発電電圧Vを所定値Vmaxに増加させる。この結果、発電機40から各電気負荷3nへの電力供給時に、発電機40から各電気負荷3nへの電力供給を十分に達成できると共に、発電機40からバッテリ20への充電を行うことができ、燃料消費量に対する発電効率を向上できる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施例の電気負荷判定手段80による各電気負荷3nがオン状態か否かの判定は、各電気負荷3nを制御する各電気負荷ECU3naから、CANを介して、各電気負荷3nのオン、オフ状態を制御する電気信号を所得して判定することとしたが、各電気負荷ECU3naの代わりに、各電気負荷3nのオン、オフ状態を制御するスイッチから、CANを介して、各電気負荷3nのオン、オフ状態を制御する電気信号を所得して判定しても良い。
また、本実施例では、バッテリ電流判定手段64によりバッテリ20から各電気負荷3nへ供給される電流値Ibが所定値It以上と判定されたとき、発電電圧制御手段90により発電機40の発電電圧Vを上限値Vmaxに増加させる設定としたが(図2、図3、S26)、発電機40の発電電圧Vを上限値Vmaxに増加させる代わりに、数式3に基づき、発電機40の発電電圧Vを上限値Vmaxまで徐々に上昇させて良い。この場合、数式3の定数Kの値は、S27で用いられた値より大きくなるよう設定変更されて良い。このような設定とすることにより、バッテリ20から各電気負荷3nへ供給される電流値Ibが所定値It以上と判定されたとき、すなわち、発電機40が発電する電力が各電気負荷3nの消費電力に比べて大きく不足しているとき、速やかに発電機40の発電電圧Vを上限値Vmaxまで上昇できる。
本発明に係る車両制御装置の一実施例の構成を示したブロック図である。 車両制御装置ECU50の処理の一例を示したフローチャートである。 車両制御装置ECU50の処理の別の例を示したフローチャートである。
符号の説明
10 エンジン
20 バッテリ
3n 電気負荷
40 発電機
50 車両制御装置ECU
64 バッテリ電流量演算手段
80 電気負荷判定手段
90 電力分配制御手段

Claims (3)

  1. バッテリ及び電気負荷に電力を供給する発電機を備え、前記発電機の発電電圧を制御する車両制御装置であって、
    前記電気負荷がオン状態か否か判定する電気負荷判定手段と、
    前記発電機の発電電圧を制御する発電電圧制御手段とを備え、
    前記電気負荷判定手段により前記電気負荷がオン状態にあると判定されたときに、前記発電電圧制御手段により前記発電機の前記発電電圧を徐々に増加させることを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記電気負荷判定手段による電気負荷がオン状態か否かの判定は、前記電気負荷のオン、オフ状態を制御する電気信号に基づき電気負荷がオン状態か否か判定すること、前記バッテリから前記電気負荷へ供給される電流の変化量が所定値以上か否かに基づき電気負荷がオン状態か否か判定すること、及び前記バッテリの電圧の変化量が所定値以下か否かに基づき電気負荷がオン状態か否か判定すること、のうち少なくともいずれか1つを含む、請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記バッテリから前記電気負荷へ供給される電流が所定値以上か否か判定するバッテリ電流判定手段と、
    前記発電機から前記バッテリ及び前記電気負荷へ供給される電力の配分を制御する電力配分制御手段とを更に備え、
    前記バッテリ電流判定手段により前記バッテリから前記電気負荷へ供給される電流が所定値以上と判定されたとき、前記電力配分制御手段により前記発電機から前記バッテリへの電力供給を解除すると共に、前記発電電圧制御手段により前記発電機の前記発電電圧を所定値に増加させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両制御装置。
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