JP5306110B2 - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP5306110B2
JP5306110B2 JP2009193574A JP2009193574A JP5306110B2 JP 5306110 B2 JP5306110 B2 JP 5306110B2 JP 2009193574 A JP2009193574 A JP 2009193574A JP 2009193574 A JP2009193574 A JP 2009193574A JP 5306110 B2 JP5306110 B2 JP 5306110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color information
color
information
matrix
corrected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009193574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011045031A5 (ja
JP2011045031A (ja
Inventor
貴公 瀬戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009193574A priority Critical patent/JP5306110B2/ja
Publication of JP2011045031A publication Critical patent/JP2011045031A/ja
Publication of JP2011045031A5 publication Critical patent/JP2011045031A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5306110B2 publication Critical patent/JP5306110B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、出力装置の色域内に色をマッピングする技術に関する。
色を出力デバイスで出力する際には、出力デバイスの出力色域内(出力可能範囲内)へのマッピングを行って色補正する必要がある。しかしながら、出力を希望する色について、従来の均等色空間であるCIE1976L*a*b*空間の色情報以外の情報が与えられることがある。例えば、出力を希望する色の分光分布と、L*a*b*空間の色情報との誤差を示す、分光誤差(PQR値)が与えられることがある。この場合、L*a*b*空間の色情報のみを従来技術に従って補正するだけでは、階調を保って色補正を行うことができない。
非特許文献1には、L*a*b*空間の色情報と、分光誤差とからなる6次元情報の補正を行う方法が開示されている。非特許文献1に記載の方法では、まず、L*a*b*空間の色情報について、出力デバイスの出力可能範囲内の色となるように補正する。次に、
補正後のデータから印刷データを生成する。この時、出力デバイスが印刷データを出力して得られる色を予測し、予測した色と補正後の色との間でのΔE+k・ΔPQRが最小となるように、印刷データを調整する。ΔEは、均等色空間におけるCIE1976ΔE等の色差であり、ΔPQRは、PQR空間におけるユークリット距離である。
Shohei Tsutsumi、"Spectral Gamut Mapping using LabPQR"、「Journal of Imaging Science and Technology」、Society for Imaging Science and Technology、2007、51(6):473-485
しかしながら従来技術で述べた方法では、PQR値については特に補正処理を行わないままΔE+k・ΔPQRの最小化処理を行う。すなわち、L*a*b*空間での色補正の結果が反映されていないPQR値を用いて印刷データを生成する。補正後のL*a*b*空間の色情報とPQR値との間に乖離が生じたまま印刷データを生成することで、階調が良好に保存されない可能性が高くなっていた。
本発明によれば、分光誤差情報を含む色情報を、階調を保存しながら、画像出力装置の出力色域内の色を示すように補正することができる。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
4チャンネル以上の入力色情報を取得する取得手段と、
前記入力色情報を、各チャンネルの分光感度に基づいて分光分布データに変換する、第1の変換手段と、
前記分光分布データから、等色関数に基づく3チャンネルの基本色情報と、前記基本色情報とは分光感度特性が異なる1チャンネル以上の追加色情報とを求める、第2の変換手段と、
前記基本色情報が示す色を出力装置の色域内にマッピングすることにより該基本色情報を補正する補正手段と、
前記補正前の基本色情報と前記追加色情報とから、前記補正後の基本色情報との演算を行って前記補正後の基本色情報に対応する補正後の追加色情報を求めるためのマトリクスを、決定する第1の決定手段と、
前記補正後の前記基本色情報と、前記マトリクスとの演算を行い、前記補正後の追加色情報を求める第2の決定手段と、
前記補正後の基本色情報と、前記補正後の追加色情報とから、前記出力装置に送る印刷色情報を生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
分光誤差情報を含む色情報を、階調を保存しながら、画像出力装置の出力色域内の色を示すように補正する。
色補正処理部203の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図。 ベクトルxyzpqrの特性を示す図。 第1の実施形態に係る処理を示すフローチャート。 色材色変換部204が行う処理を示すフローチャート。 第3の実施形態に係るコンピュータの構成を示すブロック図。 XYZターゲット決定部602が行う処理を示すフローチャート。 ステップS702で行う補正での圧縮特性を示す図。 色補正による分光分布の変化を説明する図。 ステップS703における補正方法を説明する図。 ステップS704における補正方法を説明する図。 色補正処理部203が行う処理を示すフローチャート。 PQR推定処理決定部604が行う処理を示すフローチャート。
本発明では、まず3刺激値と等価な情報(例えばXYZ、又は明度、彩度、色相角)に対して色補正を行うこととした。このため、従来の均等色空間を用いた複雑な色補正処理の知見が適用できるため、階調を維持しつつ、色相や彩度の調整された好ましい出力画像を獲得することができる。また、3刺激値と等価な情報(例えばXYZ)から分光誤差情報(例えば本明細書におけるPQR)を推定するよう構成したため、出力を希望する色の分光分布を維持した好ましい色情報を出力することができる。
図9は、この効果を説明するための図である。図9において、903の示す特性は、出力を希望する色の、すなわち入力されたデータの分光分布の例を示している。901及び902の特性の色を得るためにまず、903の特性の色を、3刺激値XYZがプリンタの色再現範囲内に収まるように色補正する。901と902との特性とではXYZ値は同じ値となる。901の特性の色は、さらに本発明の第2の実施形態と同様の方法で色補正することによって得られる。すなわち、任意の教師データ(色とその分光分布)についてXYZ値からPQR値を求めるのに最適なマトリクスを用いて、補正後のXYZ値からPQR値を推定する。そして、推定したXYZPQR値から得た分光分布が901である。一方902の特性の色は、任意の教師データについてXYZ値のみから分光誤差(RMS誤差)が最小となるように分光分布を推定する最適な方法を用いて、補正後のXYZ値から分光分布を推定することによって得られる。
1と2の特性を比較すると、分光誤差(RMS誤差)は、903と901とで約8%、903と902で約7%であり、902の特性の方が誤差は小さい。しかしながら、902の特性の形状を見ると、長波長側(600〜700[nm])で分光反射率が増加していることがわかる。このような形状の特性は、一般に長波長成分の多い光源下で観察すると色が赤く転びやすい特性といえ、これは出力を希望する色である903の特性と傾向が異なってしまっているといえる。一方で902の特性は、903の特性との相似性が比較的高い。本発明の各実施形態の方法によれば、XYZ値を変更した後にPQR値を推定することで、入力された分光分布の傾向を変えることなく、より好ましい色を補正の結果として与えることがわかる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、発明の範囲は以下の実施例に限定されるものではない。以下の各実施形態では、RGBαβγの6チャンネルからなる色情報を取得し、31次元の分光情報に変換し、さらにXYZPQR値に変換してから色補正を行う。しかしながら、XYZPQR値を取得してこれに対して色補正を行えば、本発明の目的は達成できる。
<第1の実施形態>
本実施形態における画像出力装置であるプリンタ本体は、C(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)、K(Black)、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の色材を有するものと想定する。ただし、プリンタが有する色材構成は7色に限定されるものではなく、任意の色材構成に適用可能である。例えばC、M、Y、Kの基本色4色でもよいし、C、Mの濃度を薄めたPC(Photo Cyan)、PM(Photo Magenta)の2色を上記の7色に加えた9色でもよい。
本実施形態に係る画像処理装置は、分光画像データ(画像情報)を取得し、色変換を行ってから、変換後のデータを画像出力装置に送って画像出力を行わせる。本実施形態に係る分光画像データは、各画素について、従来の3刺激値に対応するRGB3チャンネル8ビットからなる色情報を持つ。さらに、本実施形態に係る分光画像データは、分光色再現のためのα、β、γの3チャンネル8ビットの色情報を備え、計6チャンネルの色情報を有しているものとする。
このようなRGBαβγの6チャンネルの色情報を有する分光画像データは、例えばマルチバンドカメラを使用することにより取得可能である。すなわち、αチャンネルに対応したカラーフィルターを用いることにより、αチャンネルの画像データを得ることができる。β及びγチャンネルについても同様である。逆に、フィルタの特性を参照することで、RGBαβγの色情報から、RGBチャンネルのみを用いるよりもよりよい精度で、被写体の色の分光分布を再現することができる。αβγチャンネルに対応する光の波長は任意に定めることができる。しかしながら、RGBチャンネルでは表すことが難しい波長の強度をαβγチャンネルで表せるようにすることが、光の分光分布を再現するためには好ましい。具体的には、所望の波長の強度を測定できるように、マルチバンドカメラのカラーフィルターを選択して、αβγチャンネルの情報を取得すればよい。
図2は、本実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。以下、図4のフローチャートを用いて本実施形態に係る処理を説明する。本実施形態では、図2の各部は画像データに対し処理を行い、処理後の画像データを他部に渡すものとする。しかしながら、各部は画像の1画素についての色情報を処理し、処理後の1画素についての色情報を他部に渡すものとしてもよい。まず画像信号入力部201(取得手段)は、分光画像データ200を取得する(S401)。分光画像データとは、各画素毎に、RGBαβγの6チャンネルからなる色情報を有する画像である。次に、XYZPQR変換部202(第1の変換手段)は、各画素毎に、RGBαβγの6チャンネルからなる色情報を、400[nm]〜700[nm]、10[nm]ステップの31次元分光情報に変換する(S402)。具体的には、以下の式(1)を用いて変換処理を行い、各画素毎に31次元分光情報を有する画像を得る。
Figure 0005306110
ベクトルRは被写体の分光情報(分光分布データ、分光放射輝度又は分光反射率)を示すベクトルであり、31次元(400[nm]〜700[nm]、10[nm]ステップの場合)の大きさを持つ。マトリクスFは、各チャンネルの分光感度を示している。この変換処理を行うためのパラメータ、すなわちマトリクスFは、例えばXYZPQR変換部202が有するメモリに格納されていればよい。また、マトリクスFは分光画像データのヘッダ部に格納されていてもよい。
ただし、本実施形態に係る画像処理装置が処理する分光画像データの色情報は6チャンネルに限定されない。上述の分光情報に変換可能なものであればどのようなフォーマットでもよく、例えば分光画像データは400[nm]〜700[nm]の分光情報を10[nm]ステップで持った31チャンネルの画像データでもよい。また、分光画像データは16チャンネルの画像データなど、さまざまな形態をとることが可能である。また、分光画像データには3刺激値に対応するRGB3チャンネルの情報を含むこととしたが、これに限られることもない。分光画像データの色情報から分光情報への変換式も式1に限定されない。例えば、RGBαβγの他にR×R、R×G、R×B、R×α、R×β、R×γ、G×G、G×B、G×α、G×β、G×γ、B×B、B×α、B×β、B×γ、α×α、α×β、α×γ、β×β、β×γ、γ×γの21項を加える。こうして拡張した計28次元のベクトルを生成し、31×28の大きさのマトリクスFをかけることによっても、6チャンネルからなる画像データを31次元からなる分光情報に変換することができる。
次に、XYZPQR変換部202(第2の変換手段)は、ステップS402で得た分光情報に対し次式の演算を行い、画素毎にXYZ値(基本色情報)及びPQR値(追加色情報)からなる6次元色情報を有する画像を得る(S403)。
Figure 0005306110
ここで、ベクトルxλ、yλ、zλは例えば400[nm]〜700[nm]、10[nm]ステップの31次元のCIE−XYZ表色系における等色関数である。この関数は、図3に示す特性を有する。すなわち、XYZはCIE−XYZ表色系におけるXYZ値を示す。また、ベクトルpλ、qλ、rλは以下のように得られる。すなわち、任意の複数の分光情報を教師データとする。教師データについて、CIE−XYZ表色系の3刺激値XYZを求める。そして、この3刺激値XYZから最小二乗法により教師データ(分光情報)を推定する。推定値と教師データの真値との残差の固有ベクトル(固有値の大きいもの3つに対する固有ベクトル)をとり、ベクトルpλ、qλ、rλとする。これらのベクトルpλ、qλ、rλの特性の例を図4に示す。これらのベクトルxλ、yλ、zλ、pλ、qλ、rλは、あらかじめXYZPQR変換部202等が有するメモリ等に格納されている。もっとも、ベクトルpλ、qλ、rλは上記に示すものであることが好ましいが、異なるベクトルを用いてもよい。どのようなベクトルpλ、qλ、rλに基づくPQR値を用いても、XYZ値のみによるよりも精度良く分光分布を再現することが可能だからである。
次に、色補正処理部203(補正手段)は、画素毎にXYZPQRの6次元色情報を有する画像をXYZPQR変換部202から取得し、画素毎に色補正処理を行う(S404)。この処理の詳細は後述する。色補正処理部203が色補正した画素毎の色情報は、色材色変換部204(生成手段)が色材情報(印刷色情報)に変換する(S405)。より具体的には、XYZPQRの6チャンネルからなる色情報を、プリンタの各色材色(CMYKRGB)に対応する7チャンネル8ビットの色材情報に変換する。この変換処理の例を図5に示す。図5の処理は、特に示されない限り色材色変換部204が行う。
まず、色材情報に任意の初期値を設定する(S501)。次に設定した色材情報を画像出力装置に入力した場合に、画像出力装置が出力する色情報を予測する(S502)。例えば、セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデルを適用することで、入力する色材情報から、画像出力装置が出力した画像の分光情報を予測できる。この処理は、文献「Y.Chen,R.S.Berns and L.A.Taplin,’Six Color Printer Characterization Using an Optimized Cellular Yule-Nielsen Spectral Neugebauer Model’,J.Imaging Sci. Tech. Vol.48, No.6 , pp.519-528(2004)」などで紹介されている。さらにステップS502では、予測した分光情報を式2を用いてXYZPQR値に変換する。
ステップS503では、ステップS502にて予測したXYZPQR値と、出力する目標値(色材色変換部204に入力されたXYZPQR値)との差を算出し、評価値Egを求める。この評価値Egは、たとえば式3で求めることが望ましい。
Eg = ΔE + k・ΔPQR ・・・(3)
ここで、
Figure 0005306110
、a 、b は、ステップS502にて予測したXYZ値をCIE1976L*a*b*におけるL*a*b*値に変換したものである。また、P、Q、Rは、ステップS502にて予測したPQR値である。また、L 、a 、b は、出力する目標値のXYZをCIE1976L*a*b*におけるL*a*b*値に変換したものである。P、Q、Rは、出力する目標値のPQR値である。kは定数であり、kを適度に調整することにより分光誤差と色差とのバランスがとれた印字結果を得ることが可能となる。
ステップS504では、色材情報の最適化がなされたか判定をする。より具体的には、評価値Egが極小値に収束した、又はステップS505のループ処理を所定回数繰り返した場合に、最適化がなされたと判定する。このステップS504にて最適化がなされたと判定した場合には、ステップS506に分岐し、最適化された結果である色材情報を階調補正部205に送る。ステップS504にて最適化がなされていないと判定した場合は、ステップS505にて色材情報を更新し、ステップS502〜S504の処理を繰り返す。ステップS505の色材情報の更新は、例えば準ニュートン法や勾配法等、様々な方法によって行うことができる。
なお、色材色変換部204の処理は上述した処理に限定するものではない。例えば、XYZPQRの各値を適当な間隔でとった格子点を形成する。格子点ごとに色材情報を記載したルックアップテーブルをあらかじめ保持しておき、このルックアップテーブルを参照することで任意のXYZPQRに対応する色材情報を求める構成としてもよい。
最後に階調補正部205は、色材色変換部204が得た、画素毎の色材情報を持つ画像データを、画像出力装置で印刷可能な2値のデータに変換する(S406)。この階調補正方法としては、例えばベイヤー型の16×16のマトリクスを、処理対象の色材情報の、C、M、Y、K、R、G、Bのそれぞれにあてがう方法がある。画像上の画素値が対応するマトリクスの要素値よりも大きい場合には1、対応するマトリクスの要素値以下の場合には0とすることによって、この処理を実現できる。また、このハーフトーニング手法としては、誤差拡散法等を用いることもできる。画像出力部206は、階調補正部205が変換して得た出力データ207を画像出力装置に送り、画像出力装置に画像出力を生成させる(S407)。
<色補正処理部203の説明>
図1は、色補正処理部203の構成を示すブロック図である。以下、図12のフローチャートを参照して、ステップS404の処理を詳細に説明する。まず、XYZPQR入力部601は、画素毎にXYZPQRの6次元色情報を有する画像を、XYZPQR変換部202から取得する(S1201)。以降、色補正処理部203を構成する各部は各画素毎に処理を行う。1つの画素について取得したXYZPQRそれぞれの色情報を、Xin、Yin、Zin、Pin、Qin、Rinとする。次に、XYZターゲット決定部602は、XYZPQR入力部601から3刺激値に対応するXin、Yin、Zinを取得し、画像出力装置が出力する色が3刺激値レベルでより好ましく再現されるように変換する(S1202)。XYZターゲット決定部602の詳しい処理については後述する。ステップS1202での変換後の3刺激値を、以降X’、Y’、Z’と表記する。
次に、PQR推定処理決定部604(第1の決定手段)は、X’Y’Z’値に対応した、3刺激値以外の色情報であるPQR値を求めるためのマトリクスMを決定する(S1203)。ステップS1203の詳しい処理については後述する。次に、PQR推定部603(第2の決定手段)は、ステップS1202で求めたX’Y’Z’値と、ステップS1203で決定したマトリクスMとを用いて、3刺激値以外の色情報であるPQR値を求める(S1204)。ステップS1204で求めたPQR値を、以降P’Q’R’と表記する。具体的には、式(6)を用いてP’Q’R’値を求める。
Figure 0005306110
最後にXYZPQR出力部605は、ステップS1202で求めたX’Y’Z’値と、ステップS1204で求めたP’Q’R’値の各値を結合する。そして、各画素についての色情報を統合し、色補正後の画像として色材色変換部204に出力する(S1205)。
以上のように、3刺激値XYZの示す色を、画像出力装置が印刷可能な範囲に収めるように補正する。また、PQR値についても、XinYinZinと、PinQinRinとの間の関係を用いて、X’Y’Z’値を反映する値に変換する。このことにより、分光画像データを正しく画像出力装置の印刷可能範囲に収め、さらには画像出力装置の出力において階調を潰すことなく維持することができる。すなわち、入力された分光画像データの分光情報を高精度に保持した好ましいプリントを取得することが可能となる。このことは、照明光源が変化した場合の印刷画像の色の変化が、分光画像データに含まれる情報を忠実に反映することを意味している。これらの処理によって、分光画像データを、画像出力装置によって出力される色が好ましくなるように変換し、高画質なプリントを獲得することができる。
<XYZターゲット決定部602の説明>
次に、XYZターゲット決定部602が行う処理(S1203)の詳細を説明する。図7は、XYZターゲット決定部602が行う処理の流れを示すフローチャートである。以降、図7に沿ってXYZターゲット決定部602が行う処理を説明する。まず、XYZPQR入力部601から取得したXinYinZinを、CIE1976L*a*b*に従うL*a*b*値に変換する。さらには、L*a*b*値を式7及び式8に従ってL*C*H*値に変換する(S701)。
Figure 0005306110
ここで、L*は明度、C*は彩度、H*は色相角である。以降、ステップS701で求めた補正前の明度、彩度、色相角を、それぞれLin、Cin、Hinと表記する。本実施形態で扱う色空間はCIE1976L*a*b*に限られず、明度、彩度、及び色相角からなる色情報であれば以下の処理を行うことができる。しかしながら、CIE1976L*a*b*のような人間の知覚量に均等な色空間で処理することで、以降の処理が単純化され、より好ましいXYZのターゲットを決定することが可能になる。なお、CIECAM02等の他の均等色空間を使ってもよい。
次に、明度圧縮を行う(S702)。この明度圧縮は、広い明度レンジをもった分光画像データの明度L*を、画像出力装置の明度再現レンジ内、すなわち画像出力装置で再現可能な最小明度Lminと最大明度Lmaxとの間にマッピングするものである。この明度圧縮処理は、シグモイド関数や、1次元のルックアップテーブル処理で容易に行うことができる。明度圧縮に用いる変換式のパラメータ又はルックアップテーブルは、XYZターゲット決定部602が有するメモリ等の格納装置に格納されていればよい。また、使用する画像出力装置に従って異なるパラメータ又はルックアップテーブルを用いてもよい。本実施形態においては、図8に示すS字形状の圧縮特性に従って画像圧縮を行う。ここで、横軸はステップS701で得たLin値であり、縦軸は、明度圧縮処理後のL*値である。以降、ステップS702の明度圧縮処理後のL*値(マッピング点)をLcと表記する。
次に、色相角H*を変換(シフト)する(S703)。変換後のH*値は例えば、彩度Cin、色相角Hinに対し図10(a)に示す2次元ルックアップテーブルを参照することによって求められる。この2次元ルックアップテーブルは対象とする画像出力装置で再現可能なCIE1976L*a*b*空間での色範囲、及び人間の記憶色を考慮し、あらかじめ設定されている。このルックアップテーブルは、XYZターゲット決定部602が有するメモリ等の格納装置に記憶されていればよい。この処理によって得られたシフト後のH*値を、以下ではH’と表記する。
図10(b)は、CIE1976L*a*b*空間におけるa*b*平面への投影図である。図10(b)は、画像出力装置が、CIE1976L*a*b*空間上において、何れかの明度について出力可能な色範囲(以降、出力色域と称す)と、色相角H*の変換特性との関係を模式的に示している。図10(b)において、色相角がH*である入力色は、破線で示す直線上に位置することになる。図10(a)に示すルックアップテーブルは、破線上に位置する色が、実線上に移動するように、色相角H*の変換を定義する。彩度C*に応じて、色相角H*のシフト量は変えられる。図10(a)のルックアップテーブルは、再現可能な彩度範囲が広くなるように、色相H*を所定の色相角範囲内でシフトするように設定されている。そして、彩度C*が大きくなるほど、色相H*のシフト量は大きくなる。このように色相H*を変換することにで、低彩度の色情報は色相のシフト量を小さくして色相に忠実にする。また、高彩度な色情報は色相のシフト量を大きくし、再現可能な彩度範囲を広げることであざやかさに重みを置く。こうして、より好ましい出力結果を獲得することができる。
次に、彩度Cin及び明度Linを圧縮し、出力色域内に収まるよう調整する(S704)。図11は、このステップ704における処理を説明する説明図であり、ステップS703にて変換した色相角H’における、彩度C*と明度L*との関係を図式化したものである。
図11において、Lcuspは、色相角H’において出力色域の彩度C*が最大となる時の明度L*値である。明度LcがLcuspを超過する時は、図11(a)に示すように圧縮処理を行う。すなわち、座標(Cin,Lin)の点とL*軸上の点(0,Lcusp)とを結ぶ線分(線分lとする)を引き、線分上(線分l上)で出力色域内の座標(C’,L’)を圧縮後のC*、L*とすることにより、色を出力色域内にマッピングする。また、明度LcがLcuspの明度以下の値をとる時は、図11(b)に示すようにマッピング処理を行う。すなわち、座標(Cin,Lin)の点とL*軸上の点(0,Lc)とを結ぶ線分lを引き、線分l上で出力色域内の座標(C’,L’)を圧縮後のC*、L*とする。このようにLcとLcuspとの大小関係に従って処理を変更することにより、明度と彩度とが高い色については、図11(a)に示すように、明度を落とすことで彩度を高く保つことができる。また、明度は低いが彩度が高い色については、できるだけ明度を維持する。
この時、圧縮は図11(c)に示す特性に従って行う。図11(c)において、横軸の入力dは、線分lとL*軸との交点と、座標(Cin,Lin)の点との間のユークリット距離である。また、縦軸の出力dは、線分lとL*軸との交点と、座標(C’,L’)の点との間のユークリット距離である。dmaxは、線分lとL*軸との交点と、線分lと出力色域の境界線との交点との間のユークリット距離である。図11(c)の圧縮特性に従うと、入力dがdmaxの70%以内である時は、出力dと入力dが等しくなり、L*C*値は変更されない。また、入力dがdmaxの70%より大きい時は、入力dが階調を維持するように圧縮される。本実施形態で用いられる圧縮特性は図11(c)に示すものには限られず、色を出力色域内に圧縮可能なものであればよい。この時、階調を維持するように、すなわち入力dの大小関係が出力dにおいても反映されるように圧縮をすることが好ましい。
最後に、ステップS703で得た色相角H’、及びステップS704で得たC’、L’を、XYZ値に変換する(S705)。より具体的には、式7、式8の連立方程式を解くことによりa*b*値を求め、CIE1976L*a*b*の定義にしたがってXYZに変換する。このように、3刺激値XYZ、L*a*b*値、又はL*C*H*値に対して色変換を行うことで、視覚特性にあった高度な色変換処理を行うことが可能となる。この変換処理に従うと、分光画像データを出力する場合であっても、視覚的に好ましい色を有する高画質なプリントを獲得することができる。なお、XYZターゲット決定部602の処理は、上記で説明した処理に限定されない。例えば、L*a*b*値の入力と出力との関係を3次元ルックアップテーブルとしてあらかじめ保持しておき、この3次元ルックアップテーブルを参照することで色を色域内に変換することもできる。
<PQR推定処理決定部604の説明>
上述のように、PQR推定処理決定部604は、X’Y’Z’値から、P’Q’R’値を求めるためのマトリクスMを決定する(S1203)。マトリクスMは、Xin、Yin、ZinとPin、Qin、Rinとの関係から決定する。Xin、Yin、ZinとPin、Qin、Rinとは、PQR推定処理決定部604がXYZPQR入力部601から取得する。図13は、PQR推定処理決定部604が行うステップS1203の処理の流れを示すフローチャートである。以降、図13に沿ってPQR推定処理決定部604における処理の詳細を説明する。
本実施形態においては、PQR推定処理決定部604は、自身の有する又は外部に存在するメモリ等の記憶媒体に、XYZからPQRを推定するのに用いるマトリクスMの候補を複数パターンあらかじめ保持している。この複数パターンのマトリクス候補から最適なものを選択する処理が図13に示す処理である。以降では、複数パターンのマトリクス候補を識別するため、i番目のマトリクス候補をMiと添字を付けて表す。本実施形態では、全部でN個のマトリクスから最適なものを選択することとする。
まず、i番目のマトリクスMiを取得し、Miを式6におけるマトリクスMとして、式6に従ってXinYinZinからPQR値を求める(S1301)(推定手段)。求めたPQR値は、それぞれPe、Qe、Re(推定色情報)とする。次に、Pin、Qin、Rinと、ステップS1301にて求めたPe、Qe、Reとを用いて、式5に従ってΔPQRを求める。次に、ステップS1302で求めたΔPQRが、i番目までの添字のマトリクスMを用いて求めたΔPQRの中で、最小であるか否かを判定する(S1303)。具体的には、最小のΔPQRをΔminとして、自身の有する又は外部のメモリ等の記憶媒体に格納しておき、ΔPQRがΔminよりも小さい時に最小であると判定する。
ステップS1303にて最小と判定した場合は、ステップS1304でマトリクスMiをマトリクスMminとして自身の有する又は外部のメモリ等の記憶媒体に格納し、さらにΔPQRをΔminとして格納する。全てのマトリクスMiについてステップS1301〜S1304のループ処理を実行し終えた後、マトリクスMminをPQR推定に使用するマトリクスMとして、PQR推定部に与える(S1305)。こうして、N個のマトリクスの中でΔPQRが最小となるマトリクスであるMminを決定することができる(第3の決定手段)。すなわち、Xin、Yin、Zinから最も精度良くPin、Qin、Rinを与えるマトリクスとして、Mminを選択できる。
以上のステップS1203の処理により選択されたマトリクスを用いて、ステップS1204のP’Q’R’決定処理を行うことで、X’Y’Z’値に対応したP’Q’R’値を精度良く得ることができる。PQR推定部603の行う処理は式6に限るものではない。例えばニューラルネット等、学習で得られた非線形な関数により、X’Y’Z’値からP’Q’R’値を決定することも可能である。この場合は、PQR推定処理決定部604が、Xin、Yin、ZinとPin、Qin、Rinとの関係から、非線形な関数のパラメータや種類を決定すればよい。
<第2の実施形態>
本実施形態においては、出力する画像データを複数の領域に分割し、PQR推定部603はそれぞれの画像領域について最適なマトリクスMを用いてP’Q’R’値を求める。また、PQR推定処理決定部604は、画素毎にあらかじめ用意された複数パターンのマトリクスMから最適なものを選択するのではなく、領域毎に最小二乗法によって最適なマトリクスMを生成する。以下、本実施形態に係る色補正処理部203の処理について説明する。基本的な構成及び処理は第1の実施形態と同様であり、以下では異なる部分についてのみ説明する。
ステップS1201において、XYZPQR入力部601は、画素毎にXYZPQRの6次元色情報を有する画像を、XYZPQR変換部202から取得し、さらにこの画像を領域分割する。領域分割には、例えば顔認識等の既存のアルゴリズムを用い、画像を人物の顔領域や背景領域等、複数の領域に分割する。ステップS1202〜ステップS1204の処理は、ステップS1201で分割して得た領域毎に行う。
ステップS1203でPQR推定処理決定部604は、各領域毎に、XYZ値から推定したPQR値と、真のPQR値との誤差が最も小さくなるマトリクスMを決定する。決定には、当業者に知られているように、式9を用いて、最小二乗法によって行えばよい。
M=N・N ・(N・N −1 ・・・(9)
ここで、Npは領域に含まれる画素のPQR信号値を並べたマトリクスであり、3行(PQR)×(領域に含まれる画素数)列の大きさをもつ。また、Ncは領域に含まれる画素のXYZ値を並べたマトリクスであり、例えばPQR値の決定に式(6)を用いる場合には、7行(X,Y,Z,XY,XZ,YZ,XYZ)×(領域に含まれる画素数)列の大きさをもつ。すなわち、式(9)は、領域に含まれるP値と、P値に対応するXYZ値から式(6)を用いて推定したP値との間の、領域中の全てのP値についての誤差の二乗和が最小となるように、マトリクスMを決定する。もちろん、Q値とR値についても誤差の二乗和が最小となるように、マトリクスMを決定する。
PQR推定部603は、処理する領域に応じて、PQR推定処理決定部604で決定したマトリクスMを選択し、領域内の各画素についてXYZ値からPQR値を決定する。このように領域分割を行い、領域ごとに最適なマトリクスMを決定するため、同じ領域内では同じマトリクスを用いることで均質な結果を得ることができる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、上述の各実施形態に係る処理をコンピュータにより行わせる。図6はコンピュータの基本構成を示す図である。例えばこのコンピュータにおいて、全ての機能を実行する場合、各機能構成をプログラムにより表現し、このコンピュータに読み込ませる。こうして、このコンピュータで上述の実施形態の全ての機能を実現することができる。この場合、図6をはじめとする構成要素の各々は関数、若しくはCPU108が実行するサブルーチンで機能させればよい。
また、通常、コンピュータプログラムは、CD−ROM等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に格納されている。この記憶媒体を、コンピュータが有する読み取り装置(CD−ROMドライブ等)(不図示)にセットし、システムにコピー若しくはインストールすることで実行可能になる。従って、係るコンピュータが読み取り可能な記憶媒体も本発明の範疇にあることは明らかである。
本実施形態において出力画像データを印刷出力する時には、CPU108が制御するアプリケーション101からOS102に印刷出力要求を行ない、描画命令群をOS102に発行する。CPU108が制御するOS102はアプリケーション101の出力要求を受け、プリンタ105に対応するプリンタドライバ103に描画命令群を発行する。CPU108が制御するプリンタドライバ103は、OS102から取得した印刷要求と描画命令群とを処理してプリンタ105で印刷可能な印刷データを作成し、プリンタ105に転送する。
<その他の実施形態>
上述の各実施形態では、3刺激値XYZから推定した分光情報と、真の分光情報との分光誤差を表す情報として、PQRの3次元情報を用いたが、これに限るものではない。例えば、Pのみの1次元、PQR+αの4次元等、すなわちXYZの3チャンネルの情報とは分光感度特性が異なる1チャンネル以上の情報で分光誤差を表してもよい。同様に、RGBαβγデータについても、RGB+1チャンネルのデータであってもよく、もっと単純には4チャンネル以上の色データであればよい。また、各実施形態において、色空間としてCIE1976L*a*b*を用いたが、これに限るものでなく、CIE1976L*a*b*の代わりにCIECAM02等を用いて演算を行ってもよい。さらには、実施形態の画像データは各色8ビットのデータとして説明したが、もちろん4ビット、16ビット等の任意のビット数であってよい。
また上述の実施形態では、説明のため、RGBαβγで表される画像データを、XYZPQRの6次元情報に変換してから各処理をおこなうこととしたが、これに限るものではない。例えば、RGBαβγ等で表される6チャンネルの入力画像をXYZPQRに変換せず、直接、実施形態における各処理の入力色情報として用いてもよい。特にRGBが3刺激値と同等の意味をもつ情報であって、αβγが分光誤差情報と同等の意味を持つ画像データが入力される場合には、各実施形態で説明したPQR推定部603は、RGBからαβγの信号を推定するように構成できる。
上述の各実施形態では、図2に示す各部を画像処理装置が有し、出力データ207を画像出力装置に送る構成としている。しかしながら、図2に示す各部のうちの一部は画像出力装置が有していてもよい。例えば、画像出力装置が階調補正部205を有し、画像処理装置の色材色変換部204は、生成した出力データを、画像出力装置の階調補正部205に送る。そして、画像出力装置が以降の処理を行ってもよい。また、画像処理装置が画像出力機構を含んでもよく、この場合画像出力部206が生成した出力データ207を用いて画像処理装置の画像出力機構が画像出力を行う。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

Claims (8)

  1. 4チャンネル以上の入力色情報を取得する取得手段と、
    前記入力色情報を、各チャンネルの分光感度に基づいて分光分布データに変換する、第1の変換手段と、
    前記分光分布データから、等色関数に基づく3チャンネルの基本色情報と、前記基本色情報とは分光感度特性が異なる1チャンネル以上の追加色情報とを求める、第2の変換手段と、
    前記基本色情報が示す色を出力装置の色域内にマッピングすることにより該基本色情報を補正する補正手段と、
    前記補正前の基本色情報と前記追加色情報とから、前記補正後の基本色情報との演算を行って前記補正後の基本色情報に対応する補正後の追加色情報を求めるためのマトリクスを、決定する第1の決定手段と、
    前記補正後の前記基本色情報と、前記マトリクスとの演算を行い、前記補正後の追加色情報を求める第2の決定手段と、
    前記補正後の基本色情報と、前記補正後の追加色情報とから、前記出力装置に送る印刷色情報を生成する生成手段とを備えることを特徴とする、画像処理装置。
  2. 前記第1の決定手段は、
    前記補正前の基本色情報と、マトリクス候補のそれぞれとの演算を行い、複数の推定色情報を求める推定手段と、
    前記追加色情報と前記推定色情報の誤差を最小にするマトリクス候補を、前記マトリクスとして決定する第3の決定手段とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記取得手段は、画像情報の画素ごとに前記入力色情報を取得し、
    前記第1の決定手段は、各画素における前記補正前の追加色情報と前記補正後の追加色情報の誤差の和を最小にする前記マトリクスを決定することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記取得手段は、画像情報が表す画像の画素ごとに前記入力色情報を取得し、
    前記第1の決定手段は、前記画像情報が表す画像を複数の領域に分割した領域ごとに、各画素における前記補正前の追加色情報と前記補正後の追加色情報の誤差の和を最小にする前記マトリクスを決定し、
    前記第2の決定手段は、前記領域ごとに、前記決定されたマトリクスを使用して前記補正後の追加色情報を求めることを特徴とする、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記補正手段は、
    前記基本色情報が示す色の明度、彩度、色相角を求める手段と、
    前記出力装置が出力可能な最大明度と最小明度との間に、前記明度のマッピング点を決定する手段と、
    前記色相角を、前記色相角において前記出力装置が出力可能な彩度より高い彩度の出力が可能な、所定の色相角範囲の色相角にシフトする手段と、
    前記シフト後の色相角について、前記出力装置が出力可能な彩度が最大になる明度を判定する手段と、
    前記マッピング点が前記判定した明度以下の場合は、前記明度、前記シフト後の色相角、前記彩度が示す色を、前記色と前記マッピング点を結ぶ線分上、かつ、前記出力装置の色域内にマッピングし、前記マッピング点が前記判定した明度を超過する場合は、前記明度、前記シフト後の色相角、前記彩度が示す色を、前記色と前記判定した明度を結ぶ線分上、かつ、前記出力装置の色域内にマッピングする手段と、
    を備えることを特徴とする、請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    4チャンネル以上の入力色情報を取得する取得工程と、
    前記入力色情報を、各チャンネルの分光感度に基づいて分光分布データに変換する、第1の変換工程と、
    前記分光分布データから、等色関数に基づく3チャンネルの基本色情報と、前記基本色情報とは分光感度特性が異なる1チャンネル以上の追加色情報とを求める、第2の変換工程と、
    前記基本色情報が示す色を出力装置の色域内にマッピングすることにより該基本色情報を補正する補正工程と、
    前記補正前の基本色情報と前記追加色情報とから、前記補正後の基本色情報との演算を行って前記補正後の基本色情報に対応する補正後の追加色情報を求めるためのマトリクスを、決定する第1の決定工程と、
    前記補正後の前記基本色情報と、前記マトリクスとの演算を行い、前記補正後の追加色情報を求める第2の決定工程と、
    前記補正後の基本色情報と、前記補正後の追加色情報とから、前記出力装置に送る印刷色情報を生成する生成工程とを備えることを特徴とする、画像処理方法。
  7. コンピュータを、請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置が有する各手段として機能させるための、コンピュータプログラム。
  8. 請求項7に記載のコンピュータプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
JP2009193574A 2009-08-24 2009-08-24 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記憶媒体 Expired - Fee Related JP5306110B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009193574A JP5306110B2 (ja) 2009-08-24 2009-08-24 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009193574A JP5306110B2 (ja) 2009-08-24 2009-08-24 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記憶媒体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011045031A JP2011045031A (ja) 2011-03-03
JP2011045031A5 JP2011045031A5 (ja) 2012-10-04
JP5306110B2 true JP5306110B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=43832098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009193574A Expired - Fee Related JP5306110B2 (ja) 2009-08-24 2009-08-24 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5306110B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110975286A (zh) * 2019-12-19 2020-04-10 福建天晴在线互动科技有限公司 一种基于游戏地图中提高资源复用性的方法及其系统

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004336657A (ja) * 2003-05-12 2004-11-25 Minolta Co Ltd 分光画像撮影システムおよび分光画像撮影システムの調整方法
US7830568B2 (en) * 2007-03-29 2010-11-09 Canon Kabushiki Kaisha Color processing apparatus and color processing method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011045031A (ja) 2011-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7542167B2 (en) Smoothing lattice positions
US7978385B2 (en) Information processing method, information processing apparatus, program and medium
JP6544266B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP2009164835A (ja) 色処理装置およびその制御方法
CN106464775A (zh) 颜色模型
JPH11215391A (ja) カラー再生プロセスの色域を直接計算する方法、装置、及び製品
JP2004023740A (ja) データ処理装置およびその方法、並びに、画像処理装置
US7522309B2 (en) Image processing method, image processing apparatus and storage medium storing a program
JP7327957B2 (ja) 画像表示システム、方法、及び、プログラム
US7679783B2 (en) System and method for extracting grayscale data within a prescribed tolerance
US8005299B2 (en) Adjusting colorants specified in a digital image
JP5306110B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記憶媒体
JP2011120025A (ja) 色処理装置およびその方法
JP5665442B2 (ja) 色処理装置および色処理方法
JP2003283851A (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラム、印刷制御プログラムを記録した媒体、色変換装置、色変換方法、色変換テーブルの作成方法および色変換テーブル
US8203751B2 (en) Color signal converting apparatus, image forming apparatus, color signal conversion method and computer readable medium
JP2004221635A (ja) 色変換装置、色変換方法、色変換プログラムおよび印刷制御装置
JP4545995B2 (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP2007288495A (ja) 色分解方法、色分解テーブル作成方法および画像処理装置
JP2017135683A (ja) 生成装置、および、コンピュータプログラム
JP2009284107A (ja) 色処理装置およびプログラム
JP2015207915A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2005284521A (ja) 複数種類の色再現に対応した色変換プロファイルを利用した印刷制御
JP2009284261A (ja) 色処理装置、方法及びプログラム
JP2014014056A (ja) カラープロファイル作成装置およびカラープロファイル作成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120821

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130527

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130625

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5306110

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees