JP5303711B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
これに対し、特許文献2には、確変モードの継続回数が予め定められた制限回数に達すると、大当り遊技の終了後に必ず当選確率の低い通常モードに移行させる弾球遊技機が記載されている。また、特許文献3には、通常モード時に大当りに当選すると、抽選によりリミッタ回数を設定し、リミッタ回数分確変モードを継続するいわゆるワンセットタイプの弾球遊技機について記載されている。
また、弾球遊技機は、始動口として、入賞確率が常時一定である第1始動口と、開閉装置の閉鎖中は第1始動口よりも入賞確率が低く、該開閉装置が開放されることにより、第1始動口よりも入賞確率が上昇する第2始動口と、を備え、さらに、開閉装置が開放される度合いを制御するための開放状態として、通常開放状態と、通常開放状態よりも開閉装置が開放され易くなる時短状態とが存在し、当否判定手段は、第2始動口への入賞に起因して抽出された大当り判定用乱数に基づく当否判定を、第1始動口への入賞に起因して抽出された大当り判定用乱数に基づく当否判定よりも優先して行い、第1始動口への入賞に起因して抽出された大当り判定用乱数により当選した大当りを第1大当り、第2始動口への入賞に起因して抽出された大当り判定用乱数により当選した大当りを第2大当りとし、モードは、さらに、大当り遊技終了後の開放状態を設定するためのものであり、モード設定手段は、図柄決定用乱数に加え、さらに、大当りが第1大当りであるか第2大当りであるかを加味してモードを設定すると共に、第1大当り当選時には、大当り遊技終了後の開放状態が、通常開放状態或いは時短状態となり、且つ、該大当り遊技にて、第1遊技価値或いは第2遊技価値を付与するモードを設定し、第2大当り当選時には、大当り遊技終了後の開放状態が時短状態となり、且つ、該大当り遊技にて第1種遊技価値を付与するモードを設定する。
また、モード差換え手段は、大当りへの当選により確変状態の継続回数が制限回数に達した場合にモードの差換えを行うが、具体的には、大当り遊技後の確率状態が確変状態に設定される度にリミッタカウンタの値を加算或いは減算し、リミッタカウンタが制限回数に達することを条件に、モードの差換えを行っても良い。
こうすることにより、確変状態の継続期間の最後に当選した大当りの継続ラウンド数を、他の大当りのラウンド数に対して異ならせることができ、確変状態の継続回数が制限回数に達したことを遊技者に示唆することが可能となる。
こうすることにより、確変状態の継続回数が制限回数に達した際に遊技者に特典を付与することができ、遊技の興趣を高めることができる。
入賞確率が常時一定である第1始動口と、
開閉装置の閉鎖中は前記第1始動口よりも入賞確率が低く、該開閉装置が開放されることにより、前記第1始動口よりも入賞確率が上昇する第2始動口と、
前記第1始動口への入賞に起因して第1大当り判定用乱数と第1図柄決定用乱数とを含む複数の乱数を抽出すると共に、前記第2始動口への入賞に起因して第2大当り判定用乱数と第2図柄決定用乱数とを含む複数の乱数を抽出する乱数抽出手段と、
前記乱数抽出手段により抽出された前記大当り判定用乱数に基づき、前記大当りに当選したか否かの当否判定を行い、前記第1大当り判定用乱数に基づく前記当否判定よりも、前記第2大当り判定用乱数に基づく前記当否判定を優先して行う当否判定手段と、
前記大当りに当選すると、前記確変状態の継続回数が制限回数に達するまでは、前記大当り遊技後の前記確率状態を前記確変状態に設定し、該当選により前記継続回数が前記制限回数に達した場合には、該確率状態を前記確変状態に設定する確率状態設定手段と、
前記第1大当り判定用乱数により当選した前記大当りを第1大当り、前記第2大当り判定用乱数により当選した前記大当りを第2大当りとし、前記第1大当りに当選すると、当選した前記第1大当り判定用乱数と共に抽出された前記第1図柄決定用乱数に基づき付与される前記遊技価値を設定し、前記第2大当りに当選すると、付与される前記遊技価値を前記第1種遊技価値に設定する遊技価値設定手段と、
前記開閉装置が開放される度合いを制御するための開放状態として、通常開放状態と、前記通常開放状態よりも前記開閉装置が開放され易くなる時短状態とが存在し、前記大当りに当選すると、当選した前記大当り判定用乱数と共に抽出された前記図柄決定用乱数と、該乱数の抽出に係る前記始動口がいずれであるかとに基づき、前記大当り遊技後の前記開放状態を設定し、前記第2大当りに当選した場合には、前記第1大当りに当選した場合よりも高い確率で前記開放状態を前記時短状態に設定する開放状態設定手段と、
前記継続回数が前記制限回数に達する前記大当りの直前に当選した前記大当りにより行われる前記大当り遊技後の前記開放状態を前記時短状態に設定することにより、前記確変状態の継続期間において最後に発生した前記大当にて付与される前記遊技価値を、前記第1種遊技価値とする差換え手段と、
を備えることを特徴とする弾球遊技機。
(1)全体の構成について
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠21にて構成の各部を保持する構造である。
前枠5cの上側左右には、スピーカ11が設けられており、パチンコ機1から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠5cに遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプも複数設けられている。
第2始動口32は、羽根40が開閉する電動チューリップであるが、上方に第1始動口31があるために図示の閉鎖状態では遊技球を入球させることができない。しかし、遊技球が普通図柄作動ゲート42を通過すると行われる普通図柄抽選で当り、普通図柄表示装置41に当りの普通図柄が確定表示されると、第2始動口32は開放されて入球容易になる。
(2)電気的構成について
このパチンコ機1の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置50を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置50、払出制御装置51、演出図柄制御装置54a、サブ統合装置53のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では、発射制御装置52、電源基板55にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置52にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置50と払出制御装置51とは双方向通信が可能である。
発射制御装置52は発射モータ36を制御して、遊技球を遊技領域26に遊技球を発射させる。
演出図柄制御装置54aは、サブ統合装置53から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置50から送信されてきたものとサブ統合装置53が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置54bを制御して、疑似図柄等の演出画像を表示させる。
[動作の説明]
次に、第一実施形態におけるパチンコ機1の動作について説明する。
(1)概要について
既に述べたように、パチンコ機1は、第1,第2始動口と第1,第2特図表示装置とを有しており、第1始動口31への入賞により第1特図表示装置29に表示される第1特別図柄(第1特図)に対応する大当り抽選が行われると共に、第2始動口32への入賞により第2特図表示装置30に表示される第2特別図柄(第2特図)に対応する大当り抽選が行われる。この大当り抽選は、各始動口への入賞により抽出され保留記憶された大当り判定用乱数により行われるが、パチンコ機1では、第2始動口32への入賞により保留記憶された大当り判定用乱数については、第1始動口31への入賞により保留記憶された大当り判定用乱数よりも優先的に大当り抽選を行う優先消化が行われる。
(2)図柄モードについて
次に、大当り遊技のラウンド数と大当り遊技後の遊技状態とを定める図柄モードについて説明する。第一実施形態では、図柄モード0〜4が設けられている。
尚、図柄モード4に関しては、リミッタ機能の作動時のみに選択される(詳細については後述する)。
(3)各種フラグ,バッファについて
次に、第一実施形態のパチンコ機1の制御に用いられる各種フラグやバッファについて説明する。
(a)確変フラグ,時短フラグ等について
パチンコ機1では、大当り抽選への当選確率状態を示す確変フラグや、第2始動口32の開放状態を示す時短フラグが用いられる。図6(1),(2)に記載されているように、確変フラグは、1の場合は確変状態を、0の場合は通常確率状態を示し、時短フラグは、1の場合は時短状態を、0の場合は通常開放状態を示す。
(b)リミッタフラグについて
また、パチンコ機1では、リミッタ機能の作動状態を示すリミッタフラグが用いられる。図6(5)に記載されているように、リミッタフラグは、1の場合はリミッタの作動中、すなわち、大当り遊技終了後の当選確率状態が通常確率状態に設定されることを示し、0の場合は大当り遊技終了後の当選確率状態が抽選により設定されることを示す。
(c)開放バッファについて
また、パチンコ機1では、大当り遊技のラウンド数を定めるための開放バッファが用いられる。図7(1)に記載されているように、図柄モードが4の場合には、開放バッファに0が設定され、大当り遊技のラウンド数(連続作動回数)が最大16回、各ラウンドの大入賞口33aの開放時間が30秒に設定される。また、図柄モードが0或いは3の場合には、開放バッファに1が設定され、大当り遊技のラウンド数(連続作動回数)が最大14回、各ラウンドの大入賞口33aの開放時間が30秒に設定される。また、図柄モードが1或いは2の場合には、開放バッファに2が設定され、大当り遊技のラウンド数(連続作動回数)が最大2回、各ラウンドの大入賞口33aの開放時間が0.8秒に設定される。
(d)モードバッファについて
既に述べたように、パチンコ機1では、図柄モードや大当り当選時の遊技状態に基づき大当り遊技後の遊技状態が設定されるが、この遊技状態の設定は、大当り遊技開始前に図柄モード等に基づきモードバッファを設定し、大当り遊技終了後にモードバッファに基づき確変フラグや時短フラグや状態フラグ等を設定することで実現される。
図7(2)に記載されているように、モードバッファが0の場合には、時短フラグが0,確変フラグが0,状態フラグが0に設定され、モードバッファが1の場合には、時短フラグが1,確変フラグが0,状態フラグが1に設定される。また、モードバッファが2の場合には、時短フラグが0,確変フラグが1,状態フラグが2に設定され、モードバッファが3の場合には、時短フラグが1,確変フラグが1,状態フラグが3に設定される。尚、時短フラグが1の場合には、時短カウンタには100(64h)が設定され、時短フラグが0の場合には、時短カウンタには0が設定される。また、確変フラグが1の場合には、確変カウンタには10000(2710h)が設定され、確変フラグが0の場合には、確変カウンタには0が設定される。
(4)保留記憶処理について
次に、第1,第2始動口への遊技球の入賞が発生した際に乱数を抽出して保留記憶する保留記憶処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから定期的に実行される処理である。
S120では、主制御装置50は、サブ統合装置53に保留記憶の数を送信し、S125に処理を移行する。
S140では、主制御装置50は、サブ統合装置53に保留記憶の数を送信し、本処理を終了する。
(5)当否判定処理について
次に、保留記憶された大当り判定用乱数により大当りに当選したか否かを判定する当否判定処理について、図9,10のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから定期的に実行される処理である。
S250では、主制御装置50は、上述したリミッタ機能の実現のため確変状態の継続回数をカウントするリミッタカウンタの初期値を設定するサブルーチンであるリミッタカウンタ設定処理をコールする。そして、該設定処理が終了すると、S255に処理を移行する。
S265では、主制御装置50は、読み出した乱数に基づき、第1特図表示装置29又は第2特図表示装置30、及び演出図柄表示装置54bに表示する図柄の変動時間を示す変動パターンを選択し、S270に処理を移行する。
また、S235にて大当りに当選していないと判定された場合に移行するS275では、主制御装置50は、読み出した大当り判定用乱数に基づき小当りに当選したか否かを判定する。そして、小当りに当選した場合には(S275:Yes)、S280に処理を移行し、当選していない場合には(S275:No)、S295に処理を移行する。
S285では、主制御装置50は、時短状態の継続回数をカウントする時短カウンタをデクリメントする時短カウンタ減算処理を行い、S290に処理を移行する。
また、S275にて小当りに当選していないと判定された場合に移行するS295では、読み出した乱数に基づきはずれ時の停止図柄を選択するハズレ図柄選択処理を行う。そして、先に説明したS285,S265の実行後にS270に処理を移行する。
S330では、主制御装置50は、上述したリミッタ機能を作動させるサブルーチンであるリミッタフラグ設定処理をコールする。そして、該処理が終了すると、S335に処理を移行する。
S350では、主制御装置50は、読み出した乱数に基づき、第1特図表示装置29又は第2特図表示装置30、及び演出図柄表示装置54bに表示する図柄の変動時間を示す変動パターンを選択し、S355に処理を移行する。
また、S315にて大当りに当選していないと判定された場合に移行するS360では、主制御装置50は、読み出した大当り判定用乱数に基づき小当りに当選したか否かを判定する。そして、小当りに当選した場合には(S360:Yes)、S365に処理を移行し、当選していない場合には(S360:No)、S380に処理を移行する。
S370では、主制御装置50は、時短状態の継続回数をカウントする時短カウンタと、確変状態の継続回数をカウントする確変カウンタをデクリメントする確変・時短カウンタ減算処理を行い、S375に処理を移行する。
また、S360にて小当りに当選していないと判定された場合に移行するS380では、保留記憶から読み出した乱数に基づきはずれ時の停止図柄を選択するハズレ図柄選択処理を行う。そして、先に説明したS370,S350の実行後にS355に処理を移行する。
(6)リミッタカウンタ設定処理について
次に、リミッタ機能の実現のため確変状態の継続回数をカウントするリミッタカウンタの初期値を設定するサブルーチンであるリミッタカウンタ設定処理について、図11に記載のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、当否判定処理からコールされる。
(7)リミッタフラグ設定処理について
次に、リミッタ機能により確変状態の継続回数を制限するリミッタフラグを設定するサブルーチンであるリミッタフラグ設定処理について、図12に記載のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、当否判定処理からコールされる。
また、図12(2)には、加算処理によりリミッタカウンタを更新する場合のフローチャートが記載されている。このフローチャートのS530では、主制御装置50は、図柄モードに基づき、大当り遊技後の当選確率状態が確変状態となるか否かを判定する(図柄モードが0,1,2の場合は、大当り遊技後に確変状態となる)。
(8)モード差換処理について
次に、リミッタ機能作動時(つまり、確変状態の継続回数が制限回数に達した場合)に、大当り遊技後の当選確率状態を通常確率状態に設定すると共に、大当り遊技のラウンド数を14R或いは16Rとするサブルーチンであるモード差換処理について、図13に記載のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、当否判定処理からコールされる。
(9)モードバッファ設定処理について
次に、図柄モードや大当り当選時の遊技状態に基づき、大当り遊技終了後の遊技状態を設定するサブルーチンであるモードバッファ設定処理について、図14に記載のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、当否判定処理からコールされる。
(10)特別図柄確定処理について
次に、特別図柄の変動表示が終了した際に、各種フラグやカウンタを設定する特別図柄確定処理について、図15のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから定期的に実行される処理である。
(11)当り遊技開始処理について
次に、大当り或いは小当りに当選した際に、特別図柄の変動表示の終了後に大当り遊技或いは小当り遊技を開始する当り遊技開始処理について、図16に記載のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから定期的に実行される処理である。
(12)当り遊技終了処理について
次に、大当り遊技或いは小当り遊技が終了した際に、各種フラグやカウンタの設定等を行う当り遊技終了処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから定期的に実行される処理である。
S1060では、主制御装置50は、サブ統合装置53に当り遊技の終了を通知する終了コマンド送信処理を実行し、さらに、大当りフラグ或いは小当りフラグをクリアし(S1065)、本処理を終了する。
第一実施形態のパチンコ機1では、確変状態であっても、時短無しの場合には、第2特図の大当りよりも第1特図の大当りに当選する可能性が高く、また、第1特図の大当りに当選した場合にはラウンド数が2Rの大当り遊技が行われる可能性がある。また、確変状態の継続中に図柄モード2となる大当りが連続して発生する場合や、時短状態(継続回数100回)の継続中に大当りに当選しない場合等も稀に発生し、このような場合には、確変状態の継続期間中に第1特図の大当りしか発生せず、ラウンド数が14Rの大当りが一度も発生しないという事態が発生する可能性がある。
[動作の説明]
次に、第二実施形態におけるパチンコ機1の動作について説明する。
(1)概要について
第二実施形態においても、第一実施形態と同様に、パチンコ機1は、第1特図に対応する大当り抽選と第2特図に対応する大当り抽選を行うと共に、第2始動口32への入賞により保留記憶された大当り判定用乱数について優先的に大当り抽選を行う優先消化を行う。また、大当り抽選への当選確率状態として、通常確率状態と確変状態とを有すると共に、開放状態として通常開放状態と時短状態とを有している。
(2)図柄モードについて
図18(1),(2)に記載されているように、図柄モード0〜2には、それぞれ、“14R時短有図柄”,“2R時短有図柄”,“2R時短無図柄”という名称が付されている。そして、図柄モード0〜2が選択された場合には、大当り遊技のラウンド数は、それぞれ、14R,2R,2Rに設定され、大当り遊技後の遊技状態は、図柄モードと大当り当選時の遊技状態とに基づき設定される。
(3)各種フラグ,バッファについて
次に、第二実施形態のパチンコ機1の制御に用いられる各種フラグやバッファについて説明する。第二実施形態では、第一実施形態と同様の確変フラグ、時短フラグ、状態フラグ、リミッタフラグ、開放バッファ、モードバッファが用いられる。第二実施形態では、図柄モードの値と開放バッファの設定値との対応関係が第一実施形態と異なるため、以下に、開放バッファについて説明する。
(a)開放バッファについて
図19に記載されているように、図柄モードが0の場合には、開放バッファに0が設定され、大当り遊技のラウンド数(連続作動回数)が最大14回、各ラウンドの大入賞口33aの開放時間が30秒に設定される。また、図柄モードが1或いは2の場合には、開放バッファに1が設定され、大当り遊技のラウンド数(連続作動回数)が最大2回、各ラウンドの大入賞口33aの開放時間が0.8秒に設定される。
(4)各種処理について
第二実施形態においても、第一実施形態と同様の処理が行われるが、当否判定処理,リミッタカウンタ設定処理,モードバッファ設定処理,リミッタフラグ設定処理,モード差換処理に関しては、第一実施形態と異なっている。以下に、これらの処理について、第一実施形態との相違点を中心に説明する。
(5)当否判定処理について
まず、当否判定処理について、図20,21のフローチャートを用いて説明する。第二実施形態の当否判定処理と第一実施形態の当否判定処理とは、第一実施形態の当否判定処理におけるS290,S330〜S340,S375において相違している。
(6)リミッタカウンタ設定処理について
次に、リミッタ機能の実現のため確変状態の継続回数をカウントするリミッタカウンタの初期値を設定するサブルーチンであるリミッタカウンタ設定処理について、図22に記載のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、当否判定処理からコールされる。
(7)モードバッファ設定処理について
次に、図柄モードや大当り当選時の遊技状態やリミッタ機能の作動の有無に基づき、大当り遊技終了後の遊技状態を設定するサブルーチンであるモードバッファ設定処理について、図23に記載のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、当否判定処理からコールされる。
(8)リミッタフラグ設定処理について
次に、リミッタ機能により確変状態の継続回数を制限するリミッタフラグを設定するサブルーチンであるリミッタフラグ設定処理について、図24に記載のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、当否判定処理からコールされる。
また、図24(2)には、加算処理によりリミッタカウンタを更新する場合のフローチャートが記載されている。このフローチャートのS1530では、主制御装置50は、リミッタフラグが0か否かを判定し、肯定判定の場合には(S1530:Yes)、リミッタカウンタをインクリメントした(S1535)後に、S1540に処理を移行する。一方、否定判定の場合には(S1530:No)、S1550に処理を移行する。
(9)モード差換処理について
次に、確変状態の継続回数が制限回数に達する直前の大当りに当選した際に、該大当りの後の開放状態を時短状態とすることにより、リミッタ機能作動時の大当りのラウンド数を14Rとするサブルーチンであるモード差換処理について、図25に記載のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、当否判定処理からコールされる。
第二実施形態のパチンコ機1においても、確変状態の継続期間中に時短有りとならなかった場合等には、第1特図の大当りしか発生せず、14Rの大当りが一度も発生しないという事態が稀に発生すると考えられる。
[動作の説明]
次に、第三実施形態におけるパチンコ機1の動作について説明する。第三実施形態では、第二実施形態とほぼ同様の処理が行われるが、モードバッファの設定タイミング等が異なっており、当否判定処理,リミッタカウンタ設定処理,リミッタフラグ設定処理,モードバッファ設定処理,モード差換処理が第二実施形態と異なっている。以下では、これらの処理について相違点を中心に説明する。
(1)当否判定処理について
まず、当否判定処理について、図26のフローチャートを用いて説明する。第三実施形態の当否判定処理と第二実施形態の当否判定処理とは、第二実施形態の当否判定処理におけるS1230,S1235において相違している。
(2)リミッタカウンタ設定処理について
次に、リミッタ機能の実現のため確変状態の継続回数をカウントするリミッタカウンタの初期値を設定するサブルーチンであるリミッタカウンタ設定処理について、図27に記載のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、当否判定処理からコールされる。
(3)リミッタフラグ設定処理について
次に、リミッタ機能により確変状態の継続回数を制限するリミッタフラグを設定するサブルーチンであるリミッタフラグ設定処理について、図28に記載のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、当否判定処理からコールされる。
(4)モードバッファ設定処理について
次に、図柄モードや大当り当選時の遊技状態やリミッタ機能の作動の有無に基づき、大当り遊技終了後の遊技状態を設定するサブルーチンであるモードバッファ設定処理について、図29に記載のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、当否判定処理からコールされる。
(5)モード差換処理について
次に、確変状態の継続回数が制限回数に達する直前の大当りに当選した際に、該大当りの後の開放状態を時短状態とすることにより、リミッタ機能作動時の大当りのラウンド数を14Rとするサブルーチンであるモード差換処理について、図30に記載のフローチャートを用いて説明する。尚、本処理は、当否判定処理からコールされる。
第三実施形態のパチンコ機1においても、第二実施形態と同様に、確変状態の継続回数が制限回数に達する直前の大当りに当選すると、モードバッファが3に差換えられ、該大当りの後は必ず時短有りとなる。このため、ほぼ確実に、確変状態の継続回数が制限回数に達する最後の大当りは第2特図に対応するものとなり、最後の大当りのラウンド数を14Rにすることができる。したがって、確変状態が制限回数に達するまで継続したにも関わらず、遊技者が十分な遊技価値を得ることができないといった事態の発生を防ぐことができる。
(1)第一実施形態のモード差換処理では、図柄モードを差換えることで、リミッタ機能作動時の大当りのラウンド数を16R或いは14Rとしているが、図柄モードではなく、開放バッファを差換えることで、リミッタ機能作動時の大当りのラウンド数を16R或いは14Rに設定しても良い。このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
また、第一実施形態のモード差換処理のS615,S620、第二実施形態のモード差換処理のS1615、第三実施形態のモード差換処理のS2115或いはS2130が、モード差換え手段に相当する。
Claims (1)
- 大当りに当選すると、遊技者に遊技価値を付与する大当り遊技を行い、該遊技価値には第1種遊技価値と、該第1種遊技価値よりも小さい第2種遊技価値の二種類が存在すると共に、大当りの当選確率を制御するための確率状態として、通常確率状態と、前記通常確率状態よりも前記当選確率が高い確変状態とが存在する弾球遊技機であって、
始動口への入賞に起因して大当り判定用乱数と図柄決定用乱数とを含む複数の乱数値を抽出する乱数抽出手段と、
該乱数抽出手段により抽出された前記大当り判定用乱数に基づき、前記大当りに当選したか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
前記大当りに当選すると、該当選した前記大当り判定用乱数と共に抽出した前記図柄決定用乱数に基づき、該当選により付与される前記遊技価値の種類及び前記大当り遊技終了後の前記確率状態を設定するためのモードを設定するモード設定手段と、
前記大当りに当選すると、該当選により前記確変状態の継続回数が制限回数に達した場合、前記モード設定手段により設定された前記モードを異なる前記モードに差換えるモード差換え手段と、
を備え、
該モード差換え手段は、前記大当り遊技終了後の前記確率状態を前記通常確率状態に設定し、かつ、該大当り遊技にて付与される前記遊技価値の種類を前記第1種遊技価値に設定する前記モードに差換えること、
を特徴とし、
前記弾球遊技機は、前記始動口として、入賞確率が常時一定である第1始動口と、開閉装置の閉鎖中は前記第1始動口よりも入賞確率が低く、該開閉装置が開放されることにより、前記第1始動口よりも入賞確率が上昇する第2始動口と、を備え、
さらに、前記開閉装置が開放される度合いを制御するための開放状態として、通常開放状態と、前記通常開放状態よりも前記開閉装置が開放され易くなる時短状態とが存在し、
前記当否判定手段は、前記第2始動口への入賞に起因して抽出された前記大当り判定用乱数に基づく前記当否判定を、前記第1始動口への入賞に起因して抽出された前記大当り判定用乱数に基づく前記当否判定よりも優先して行い、
前記第1始動口への入賞に起因して抽出された前記大当り判定用乱数により当選した前記大当りを第1大当り、前記第2始動口への入賞に起因して抽出された前記大当り判定用乱数により当選した前記大当りを第2大当りとし、
前記モードは、さらに、前記大当り遊技終了後の前記開放状態を設定するためのものであり、
前記モード設定手段は、
前記図柄決定用乱数に加え、さらに、前記大当りが前記第1大当りであるか前記第2大当りであるかを加味して前記モードを設定すると共に、
前記第1大当り当選時には、前記大当り遊技終了後の前記開放状態が、前記通常開放状態或いは前記時短状態となり、且つ、該大当り遊技にて、前記第1遊技価値或いは前記第2遊技価値を付与する前記モードを設定し、
前記第2大当り当選時には、前記大当り遊技終了後の前記開放状態が前記時短状態となり、且つ、該大当り遊技にて前記第1種遊技価値を付与する前記モードを設定すること、
を特徴とする弾球遊技機。
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