JP5303533B2 - スロットルボディに対する回路基板の取付構造 - Google Patents

スロットルボディに対する回路基板の取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関を制御する中央演算処理装置(CPU)が設けられた回路基板をスロットルボディに対して取り付ける際の構造、すなわち、スロットルボディに対する回路基板の取付構造に関する。
自動二輪車を含む自動車には、内燃機関を電気的に制御する作用を営むCPUが回路基板に設けられて構成されるエンジンコントロールユニット(ECU)が搭載される。なお、特許文献1に記載されるように、ECUが、スロットルボディに取り付けられるものがある。
一層具体的には、特許文献1記載の技術においては、その図3及び図4に示されるように、スロットルボディに陥没形成された収納部の底部に、CPUを構成する吸気圧力センサやパワートランジスタが取り付けられる。そして、収納部に対し、ハーネスの端子部が接続された回路基板が収容される。回路基板は、収納部の深さ方向略中腹部程度まで挿入される。
この構成において、吸気圧力センサ及びパワートランジスタの端子部は、上方に位置する回路基板に向かって延在する。回路基板に設けられた電極に対して各端子部を電気的に接続するためである。
特開2004−285898号公報
自動二輪車では、四輪社に比して取付スペースが限られる。従って、例えば、スロットルボディやその周辺機器等の取付スペースを可及的に狭小化したいという要望がある。しかしながら、上記した構成では、吸気圧力センサ及びパワートランジスタ等、内燃機関を制御するための部品と回路基板との間にクリアランスが発生してしまうので、回路基板をスロットルボディに取り付けた状態では、取付スペースが比較的大きくなってしまう懸念がある。
また、回路基板に対してハーネスを取り付ける場合、従来技術では、半田付けによって回路基板に対してハーネスを直接取り付けることが行われているが、この場合、半田付けという煩雑な作業を実施する必要がある。また、ECUのケースにカプラを取り付け、このカプラを介してハーネスのカプラと接続する構成も知られているが、この場合、部品点数が増加するとともに、カプラのためのスペースが必要となる。このことは、スロットルボディ周りの大型化につながり、また、スロットルボディの取付スペースの広大化につながる。その上、部品点数が増加する分、製造コストが高騰してしまう。
以上のように、従来技術には、スロットルボディ周りの大型化、スロットルボディの取付スペースの広大化、製造コストの高騰を招く懸念がある。
さらに、ECU内には、回路基板をシールするためのポッティング樹脂が注入される。このことも、製造コストの高騰を招く。その上、ポッティング樹脂が回路基板や内燃機関を制御するための部品に影響を及ぼさないようにする工夫を行う必要があり、煩雑である。
本発明はこの種の課題に鑑みてなされたもので、コンパクト化を図ることが可能であり、部品点数を低減することや製造コストを低廉化することもでき、さらに、ポッティング加工を行わずとも防水性を向上させることが可能なスロットルボディに対する回路基板の取付構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、内燃機関を制御する中央演算処理装置が設けられた回路基板を、開状態のときに吸気が通過するスロットルバルブを具備するスロットルボディに対して取り付けるスロットルボディに対する回路基板の取付構造であって、
前記回路基板は、樹脂材によって被覆されるとともに、その第1端面、及び該第1端面の裏面である第2端面に、前記樹脂材から露呈するようにして複数個の第1電極及び第2電極がそれぞれ設けられたものであり、
前記回路基板は、前記第1端面が前記スロットルボディの内方に臨むとともに、前記第2端面が前記スロットルボディの外方に臨むように、且つ鉛直方向に沿って起立するようにして、前記スロットルボディの側部に取り付けられたケースに収容され、
且つ前記第1電極に対して少なくとも前記中央演算処理装置のセンサ及び吸気系デバイスが電気的に接続されるとともに、前記第2電極に対してハーネスの端子部が電気的に接続されたことを特徴とする。
すなわち、本発明における回路基板は、その両端面の各々に電極が設けられた両面基板からなる。この両面基板の第1端面に対してCPUを構成する各素子を実装する一方、第2端面に対してハーネスを接続するので、回路基板がスロットルボディに取り付けられ、さらにハーネスが連結されて構成される組立体がコンパクトなものとなる。すなわち、スロットルボディの周囲の省スペース化を図ることができる。
従って、スロットル装置の取り付けスペースの狭小化を図ることができる。この狭小化により、スロットルボディの配置レイアウトの自由度を向上させることができる。
しかも、周知の従来技術では回路基板に対してハーネスを半田付けしたり、スロットルボディにカプラを取り付ける一方でハーネスにもカプラを取り付けてこれらカプラ同士を接続する必要があるが、本発明によれば、回路基板に対してハーネスの端子部を直接接続することが可能である。このため、半田付けという煩雑な作業を行う必要がなく、必然的に半田が不要となる。従って、スロットル装置の組立作業の効率が向上する。また、カプラを用いる必要がないので、部品点数も低減する。以上のことが相俟って、製造コストが低廉化する。
加えて、回路基板は、第1電極及び第2電極が設けられた箇所以外は樹脂材によって被覆されている。従って、周知の従来技術で実施されているように回路基板をシールするためのポッティング加工を行う必要もない。このことも、組立作業の効率化及び製造コストの低廉化に寄与する。
また、ポッティング加工を行う場合には、回路基板や、該回路基板に実装された素子が影響を受けないような作業上の配慮が必要となるが、ポッティング加工を割愛し得る本発明によれば、そのような配慮も不要となる。従って、組立作業が一層効率化する。
この構成においては、端子部がばね機能を営むものであることが好ましい。この場合、端子部において、電極に向かうように弾発付勢する力が作用する。その結果、電極に対する端子部の接触圧力が略一定に保たれるようになり、これら電極と端子部との接触状態が良好に保たれるようになる。
そして、ハーネスの端子部を、鉛直方向に対して傾斜するように接続することが好ましい。これにより端子部を集約することが容易となるので、回路基板とスロットルボディ及びハーネスの組立体の小型化を図ることができる。結局、一層の省スペース化を図ることができる。勿論、組立体の配置レイアウトの自由度も一層向上する。
なお、スロットルボディの一側部に、スロットルワイヤが巻回されるプーリを取り付ける場合、ハーネスを、この一側部とは反対側の側部に取り付けるようにすればよい。これにより、ハーネスとスロットルワイヤとが互いに大きく離間する。従って、ハーネスとスロットルワイヤが互いに干渉することを回避することができる。
また、センサ(例えば、スロットル開度センサ)をスロットル軸と同軸に設けることが好ましい。この場合、スロットル開度センサとスロットル軸とが同軸でない場合に比して必要なスペースが狭小化する。従って、さらに一層の省スペース化を図ることができる。なお、吸気系デバイス(例えば、ソレノイド)は、スロットルワイヤの引き出し方向側に偏倚するように配置すればよい。
さらに、回路基板の前記第1端面又は前記第2端面の少なくともいずれか一方に凹部を陥没形成し、この凹部に、第1電極又は第2電極の少なくともいずれか一方を収容することが好ましい。この場合、凹部と電極との間に、電極に向かって陥没した形状の段差部が形成される。このような構成においては、任意の電極と、これに隣接する別の電極との間の実距離が、電極が回路基板の底面と面一となるように(すなわち、段差部が形成されないように)実装されたときの互いに隣接する電極同士の実距離に比して大きくなる。つまり、いわゆる沿面距離を大きくすることができる。また、段差部によってラビリンス構造が形成される。
以上のような理由から、雨水等が仮に回路基板に到達したとしても、回路基板に沿って移動することが困難である。このため、電極と端子部の接触部分の防水性が向上する。
その上、この構成では、例えば、作業者の指等が電極に接触することが容易に回避されるので、電極が汚れることを回避することもできる。
また、回路基板の被覆端面に対して端子部を当接させたので、組み付け性を向上させつつ単極防水を図ることができる。
そして、端子部を、第2電極に接近するにつれて上昇するように傾斜させることが好ましい。この場合、たとえハーネス側から水等が進入したとしても、この水等は、端子部と第2電極の接触部分に到達する前に、重力の作用下に、下方に向かって流動する。これにより、端子部と第2電極の接触部分まで水等が到達することを回避することができる。
本発明によれば、その両端面の各々に電極が設けられた両面基板からなる回路基板を採用し、この両面基板の第1端面に対してCPUを構成する各素子を実装する一方、第2端面に対してハーネスを接続するようにしているので、このハーネスと、回路基板及びスロットルボディとを含んで構成される組立体がコンパクトなものとなる。従って、スロットル装置の取り付けスペースの狭小化を図ることができるので、スロットルボディの配置レイアウトの自由度を向上させることができる。
しかも、本発明によれば、回路基板に対してハーネスの端子部を接続する際に半田付けを行ったり、カプラを用いたりする必要がない。このため、煩雑な作業が不要となり、また、部品点数も低減するので、組立作業の効率が向上するとともに製造コストが低廉化する。
加えて、回路基板が、第1電極及び第2電極が設けられた箇所以外は樹脂材によって被覆されているので、回路基板をシールするためのポッティング加工を行う必要もない。従って、回路基板や、該回路基板に実装された素子が影響を受けないような作業上の配慮が不要である。
自動二輪車の全体概略側面図である。 図1の一部拡大図である。 図1の自動二輪車に搭載されるスロットル装置の概略正面一部断面図である。 図3のスロットル装置の要部拡大一部断面分解図である。 図3のスロットル装置の別部位の要部拡大一部断面分解図である。 図4及び図5に示される部位を含むスロットル装置の要部拡大一部断面分解図である。
以下、本発明に係るスロットルボディに対する回路基板の取付構造につき、自動二輪車に搭載されるスロットル装置に適用した場合を好適な実施の形態として挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
先ず、自動二輪車の構成につき、その全体概略側面図である図1、及び一部拡大図である図2を参照して説明する。
図1に示される自動二輪車100のメインフレーム102の前方側端部には、フロントフォーク104を操向可能に支承するヘッドパイプ106が取り付けられている。後ろ下がりに延びるメインフレーム102の後端部には、ピボットプレート108と、メインフレーム102に前端が溶接されて後ろ上がりに延びる左右一対のシートレール110と、シートレール110の中間部及びピボットプレート108間を結ぶ左右一対の補強フレーム112とが取り付けられている。
フロントフォーク104の下端には前輪114が軸支され、フロントフォーク104の上部には柱状の操向ハンドル116が連結されている。フロントフォーク104には、前輪114の上方を覆うフロントフェンダ118が支持されている。メインフレーム102の下方には、シリンダ軸線を僅かに前上がりとした水冷単気筒のエンジン(内燃機関)120が配置されている。エンジン120は、ピボットプレート108と、メインフレーム102の中間部に設けられたハンガプレート122とを用いて支持されている。
ピボットプレート108を車幅方向に貫通するピボット124には、スイングアーム126の前端部が上下揺動可能に支承されている。スイングアーム126の後端には、ドライブチェーン128を介してエンジン120の出力が伝達される後輪130が回転自在に軸支されている。シートレール110とスイングアーム126との間には、リヤクッション132が設けられている。左右一対のシートレール110の間には燃料タンク134が配設されており、燃料タンク134の車体前方には、開閉式のシート135を開くことでアクセス可能な収納ボックス136が配設されている。後輪130の後部上方はリアフェンダ138で覆われている。
エンジン120のシリンダヘッド137の上部側壁には、ECU16(図3参照)を内包する、いわゆるECU一体式のスロットル装置10が吸気管を介して接続されている。本実施の形態に係る取付構造は、このスロットル装置10に採用されているが、この点については後に詳述する。
前記吸気管の途中には、シリンダヘッド137の吸気ポートに向けて燃料を噴射する燃料噴射弁140(図2参照)が取り付けられている。スロットル装置10の上流端は、エアクリーナボックス142に接続されている。
図3に示すように、スロットル装置10を構成するスロットルボディ12には、スロットル軸13が回転自在に軸支される。このスロットル軸13には、エンジン120に供給される空気(吸気)量を調節するバタフライ型のスロットルバルブ14が連結されている。すなわち、このスロットルバルブ14が開状態にあるときには、該スロットルバルブ14に吸気が通過する。
スロットルバルブ14は、スロットル軸13が回転することに追従して回動する。このスロットルバルブ14にはプーリ144(図2参照)が連なって配置されるとともに、該プーリ144にスロットルワイヤ146が巻回される。
メインフレーム102には、エンジン120の一部、スロットル装置10及びエアクリーナボックス142を覆う合成樹脂製の車体カバー148が取り付けられている。車体カバー148の車体前方には、乗員の脚部を前方から覆うレッグシールド150が配設されている。車体カバー148には、スロットル装置10の調節及びエンジン120からの熱抜きを可能とする開口部が、車体側面視でスロットルボディ12のやや後方に設けられている。
次に、前記スロットル装置10につき説明する。
図3は、スロットル装置10の概略正面一部断面図である。このスロットル装置10は、前記スロットルバルブ14と、該スロットルバルブ14の開度を調整するCPUが回路基板15に実装されることで構成されるECU16とを備える。なお、図3中の参照符号18、19は、それぞれ、CPUを構成するセンサ、吸気系デバイスとしてのスロットル開度センサ、ソレノイドを示す。スロットル開度センサ18は前記スロットルバルブ14の開度に関する情報を得る機能を営み、一方、ソレノイド19は、エンジン120に送られる燃料の量を制御するべく、図示しない燃料通路の開度を調整する役割を果たす。
スロットル装置10は樹脂製のケーシング20を有し、ECU16は、このケーシング20内に収容される。換言すれば、スロットル装置10はいわゆるECU一体型のものであり、ECU16を収容したケーシング20は、スロットルボディ12の側部に取り付けられる。また、ケーシング20の一側面に前記プーリ144が連結されるとともに、他側面にハーネス22が連結される。
ECU16は、回路基板15の第1端面24及び第2端面25の双方に、CPUを構成するスロットル開度センサ18、ソレノイド19、図示しないコンデンサ等の所定の素子が実装された、いわゆる両面実装基板によって構成される。第1端面24はスロットルボディ12(ケーシング20)の内方に臨み、前記スロットル開度センサ18及びソレノイド19が配設される。一方、第2端面25はスロットルボディ12(ケーシング20)の外方に臨み、前記ハーネス22が配設される。
図3から諒解されるように、第1端面24側において、スロットル開度センサ18は、スロットルボディ12に軸支されたスロットル軸13と同軸に配置される。なお、スロットル開度センサ18は非接触式であり、スロットル軸13に対して所定距離で離間している。
一方、ソレノイド19は、スロットル軸13の長手方向に対して略直交する方向に引き出されたスロットルワイヤ146に対して略平行に位置する。すなわち、ソレノイド19は、スロットルワイヤ146の引き出し方向側に偏倚して配設される。
ECU16において、スロットル開度センサ18及びソレノイド19に臨む第1端面24には、これらスロットル開度センサ18及びソレノイド19とECU16の各端子部26、28を電気的に接続するための第1電極30が設けられ、一方、ハーネス22に臨む第2端面25には、ハーネス22に集束された複数個の信号線31の各々に設けられた端子部32を電気的に接続するための第2電極34が、複数個設けられる。
また、回路基板15の外表面には、第1電極30及び第2電極34が設けられた部位を除き、樹脂材35がモールドされている。換言すれば、第1電極30及び第2電極34は、樹脂材35から露呈している。
図4に要部を拡大して示すように、ECU16の第2端面25には、電極収容凹部36が陥没形成される。第2電極34は、この電極収容凹部36に配置されている。なお、図4から諒解されるように、この場合、電極収容凹部36の深さ方向(図3及び図4におけるX方向に沿う方向)寸法は、第2電極34の高さ方向(X方向)寸法に比して大きく設定される。従って、第2電極34は、突出することなくその全体が電極収容凹部36に収容される。
換言すれば、電極収容凹部36の容積は第2電極34の体積よりも大きく、このため、第2電極34は、電極収容凹部36の一部に収容される。従って、第2電極34が収容された後の電極収容凹部36には内容積に残部が形成され、これに伴って、電極収容凹部36と第2電極34との間に、第2電極34に向かって陥没した形状の段差部38が形成される。
一方、ハーネス22には、端子部32を個別に挿入するための挿入孔40と、該挿入孔40に連通する接続用開口42が形成される。前記挿入孔40は、ECU16の厚み方向(X方向)に沿う方向に対して傾斜するように形成されている。従って、挿入孔40に挿入された端子部32もまた、ECU16の厚み方向(X方向)に沿う方向に対して所定角度で傾斜する。
各挿入孔40に挿入された端子部32の先端部は、ECU16の厚み方向(X方向)に沿う方向に屈曲された後、接続用開口42の出口近傍において、幅方向(Y方向)に向かうようにさらに屈曲されている。この幅方向(Y方向)に向かう屈曲部位44が、電極収容凹部36(段差部38)に進入して第2電極34に当接する。
図3に示すように、ケーシング20の側部には係合用突起46が設けられ、一方、ハーネス22の内壁には係合用陥没48が形成される。係合用突起46が係合用陥没48に係合することにより、ハーネス22とケーシング20が堅牢に連結される。なお、図3中の参照符号50は、シール材を示す。
一方の第1端面24にも、図5に示すように電極収容凹部52が陥没形成される。勿論、電極収容凹部36、52は、樹脂材35で覆われていない。
第1電極30は、その全体が電極収容凹部52に収容されており、電極収容凹部52から露呈した部分はない。従って、第1電極30が収容された後の電極収容凹部52には内容積の残部が形成され、結局、電極収容凹部52と第1電極30との間に、第1電極30に向かって陥没した形状の段差部54が形成される。
スロットル開度センサ18の端子部26、ソレノイド19の端子部28は、ECU16の幅方向(Y方向)に沿う方向に向かって屈曲した後、第1電極30に向かうようにして湾曲・傾斜している。すなわち、端子部26、28は略「く」の字状をなし、傾斜した前記先端部が、電極収容凹部52(段差部54)に進入して第1電極30に当接する。
以上のように構成されたスロットル装置10は、図3に示すように、ECU16の幅方向(矢印Y方向)が鉛直方向に略一致するように、自動二輪車100(図1参照)に取り付けられる。従って、ECU16を構成する回路基板15は、鉛直方向に沿って起立するように延在する(図3参照)。
なお、図3における右方向、左方向は、自動二輪車100の右方向、左方向に一致する。すなわち、図3は、自動二輪車100の前方正面を視点として後方側を見たものである。従って、端子部32は、第2電極34に接近するにつれて上昇するように傾斜している。
本実施の形態に係る取付構造が適用されたスロットル装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
スロットル装置10を組み立てる際には、上記したようにハーネス22とケーシング20が連結される。すなわち、周知技術では回路基板15に対してハーネスを半田付けしたり、スロットルボディのケーシングにカプラを取り付ける一方でハーネスにもカプラを取り付けてこれらカプラ同士を接続するようにしているのに対し、本実施の形態では、ECU16に対してハーネス22を直接接続するようにしている。このため、半田付けという煩雑な作業を行う必要がない。すなわち、半田が不要となる。また、カプラを用いる必要もないので、部品点数も低減する。以上のことが相俟って、製造コストが低廉化する。
ハーネス22とケーシング20を連結する最中には、図3及び図4に示すように、接続用開口42の出口から若干突出した端子部32の先端の屈曲部位44がECU16の電極収容凹部36に進入し、第2電極34に接触する。この際、屈曲部位44は、その弾性によって、第2電極34の厚み方向(X方向)に沿って若干撓む。その結果、屈曲部位44には、第2電極34に向かう弾発付勢力が作用する。
すなわち、屈曲部位44は、ばね機能を営む。このため、第2電極34に対する屈曲部位44の接触圧力が略一定に保たれるようになり、これら屈曲部位44と第2電極34との接触状態が良好に保たれるようになる。
また、屈曲部位44によって、第2電極34に対するワイピング効果が発現する。このため、端子部32の第2電極34への接触強度が大きくなると期待される。
屈曲部位44と第2電極34が互いに接触すると、ECU16の第2端面25に対してハーネス22の端面が当接する。その結果、端子部32と第2電極34の接触部分がECU16とハーネス22に封入される。この封入により、端子部32と第2電極34の接触部分に雨水等が到達することを回避することができる。
しかも、端子部32が第2電極34に接近するにつれて上昇するように傾斜しているので、ハーネス22の内部に雨水等がたとえ進入したとしても、この雨水等は、端子部32と第2電極34の接触部分に到達する前に、重力の作用下に下方に向かって容易に流動する。このことによっても、端子部32と第2電極34の接触部分に雨水等が到達することが回避される。
以上のような理由から、ケーシング20内に雨水等が進入すること自体が困難となる。すなわち、スロットル装置10は、防水性に優れる。
さらに、この場合、第2電極34の全体が電極収容凹部36に収容される結果、第2電極34と第2端面25との間に段差部38が存在する。この場合、任意の第2電極34と、これに隣接する第2電極34との間の実距離は、第2電極34がECU16の第2端面25と面一となるように実装されたときの互いに隣接する第2電極34、34同士の実距離に比して大きくなる。後者においては、段差部38が形成されることがないからである。加えて、本実施の形態によれば、段差部38によってラビリンス構造が形成される。
従って、仮にケーシング20内に雨水等が進入したとしても、該雨水等が移動することが困難である。このため、屈曲部位44と第2電極34の接触部分の防水性が向上する。
その上、ECU16の幅方向(矢印X方向)が鉛直方向に沿っているので、第2電極34が起立する。従って、雨水等が電極収容凹部36に滞留することが困難である。このことも、屈曲部位44と第2電極34の接触部分の防水性の向上に寄与する。
また、任意の第2電極34から、これに隣接する第2電極34にわたって雨水等が延在することが困難となる。上記したように、隣接する第2電極34、34同士の間に段差部38が存在するため、これら第2電極34、34同士の離間距離が大きくなるからである。従って、互いに隣接する第2電極34、34同士の間の防水性を向上させることができる。
さらに、端子部32がECU16の厚み方向(X方向)に沿う方向に対して傾斜するように配置されるので、厚み方向(X方向)に沿う方向に端子部32を延在させる場合に比して端子部32を容易に集約させることができる。その上、ECU16の第2端面25にハーネス22の端面が当接するので、第2端面25とハーネス22との間に第2電極34や端子部32が露呈する場合に比してスロットル装置10が小型化する。
勿論、ECU16の第1電極30に対してスロットル開度センサ18の端子部26、ソレノイド19の端子部28が電気的に接続される第1端面24側においても、図5に示される構成から諒解されるように、第2端面25側と同様の効果が得られる。端子部26、28が略「く」の字状をなすために第1電極30に対するばね機能が発現するとともに、第1電極30の全体が電極収容凹部52に収容されるために第1電極30と第1端面24との間に段差部54が形成されるからである。
要するに、以上の構成を採用することにより、省スペース化を図ることができる。これに伴って、スロットル装置10の配置レイアウトの自由度が向上する。
以上のように、本実施の形態によれば、実装基板であるECU16とハーネス22の電気的接続構造の防水性を向上させることが可能となるとともに、スロットル装置10のコンパクト化を図り、その結果、配置レイアウトの自由度を向上させることが可能となる。
ケーシング20に対してハーネス22が連結された後、図6に示すように、ケーシング20内において、右方側(第1電極30側)に第1閉空間60が形成されるとともに、左方側(第2電極32側)に第2閉空間62が形成される。これら第1閉空間60及び第2閉空間62の各容積は、互いに略同等である。
この場合、自動車が運転されてスロットル装置10が付勢状態にあるとき、第1閉空間60と第2閉空間62とで温度が略同等となる。すなわち、回路基板15の第1端面24側と第2端面25側とで温度差が発生することを抑制することができるとともに、このことに起因して回路基板15が変形することを回避することができる。
しかも、上記から諒解されるように、回路基板15は、第1電極30、第2電極34が設けられた箇所以外、樹脂材35によって被覆されている。このため、周知技術で実施されているように回路基板15をシールするべくポッティング加工を行う必要もない。このことも、組立作業の効率化及び製造コストの低廉化に寄与する。
加えて、ポッティング加工を行う場合には、回路基板15や実装素子が影響を受けないような配慮が必要となるが、ポッティング加工を割愛し得る本実施の形態によれば、そのような配慮も不要となる。従って、組立作業が一層効率化する。
さらに、段差部38、54が存在するので、組立作業中に作業者の指が第1電極30、第2電極34に接触することが容易に回避される。このため、第1電極30、第2電極34が汚れることを回避することも容易である。
特に、段差部38、54のピッチを狭く設定することが好ましい。この場合、より一層、第1電極30、第2電極34が汚れることを回避することができる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記した実施の形態においては、端子部32の先端の屈曲部位44を第2電極34に当接させるようにしているが、屈曲部位44と第2電極34との間に導電性ゴムを介在させ、これにより端子部32と第2電極34とを電気的に接続するようにしてもよい。特に、端子部32の先端を導電性ゴムによって被覆した場合、端子部32に対する防水効果が一層向上するという利点がある。
また、本発明は、自動二輪車100に搭載されるECU16の第1電極30とスロットル開度センサ18及びソレノイド19の各端子部26、28との接続、又は、第2電極34とハーネス22の端子部32との電気的接続構造にのみ限定されるものではなく、回路基板15の電極と、コネクタの端子とを電気的に接続する様々な場合に採用することが可能である。
10…スロットル装置 12…スロットルボディ
13…スロットル軸 14…スロットルバルブ
15…回路基板 16…ECU
20…ケーシング 22…ハーネス
24、25…端面 26、28、32…端子部
30、34…電極 36、52…電極収容凹部
38、54…段差部 40…挿入孔
42…接続用開口 44…屈曲部位
60…第1閉空間 62…第2閉空間
100…自動二輪車 120…エンジン
144…プーリ 146…スロットルワイヤ

Claims (7)

  1. 内燃機関(120)を制御する中央演算処理装置が設けられた回路基板(15)を、開状態のときに吸気が通過するスロットルバルブを具備するスロットルボディ(12)に対して取り付けるスロットルボディ(12)に対する回路基板(15)の取付構造であって、
    前記回路基板(15)は、樹脂材(35)によって被覆されるとともに、その第1端面(24)、及び該第1端面(24)の裏面である第2端面(25)に、前記樹脂材(35)から露呈するようにして複数個の第1電極(30)及び第2電極(34)がそれぞれ設けられたものであり、
    前記回路基板(15)は、前記第1端面(24)が前記スロットルボディ(12)の内方に臨むとともに、前記第2端面(25)が前記スロットルボディ(12)の外方に臨むように、且つ鉛直方向に沿って起立するようにして、前記スロットルボディ(12)の側部に取り付けられたケース(20)に収容され、
    且つ前記第1電極(30)に対して少なくとも前記中央演算処理装置のセンサ(18)及び吸気系デバイス(19)が電気的に接続されるとともに、前記第2電極(34)に対してハーネス(22)の端子部(32)が電気的に接続されたことを特徴とするスロットルボディ(12)に対する回路基板(15)の取付構造。
  2. 請求項1記載の取付構造において、前記端子部(32)がばね機能を営むものであることを特徴とするスロットルボディ(12)に対する回路基板(15)の取付構造。
  3. 請求項1又は2記載の取付構造において、前記端子部(32)が鉛直方向に対して傾斜するように前記スロットルボディ(12)の側部に接続されたことを特徴とするスロットルボディ(12)に対する回路基板(15)の取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の取付構造において、前記スロットルボディ(12)の側部に、スロットルワイヤ(146)が巻回されるプーリ(144)が取り付けられるとともに、前記ハーネス(22)が、前記プーリ(144)が取り付けられた側部とは反対側の側部に取り付けられたことを特徴とするスロットルボディ(12)に対する回路基板(15)の取付構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の取付構造において、前記センサ(18)がスロットル軸(13)と同軸に設けられ、且つ前記吸気系デバイス(19)がスロットルワイヤ(146)の引き出し方向側に偏倚して配置されたことを特徴とするスロットルボディ(12)に対する回路基板(15)の取付構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の取付構造において、前記第1端面(24)又は前記第2端面(25)の少なくともいずれか一方に凹部(36、52)が陥没形成されるとともに、前記第1電極(30)又は前記第2電極(34)の少なくともいずれか一方が前記凹部(36、52)に収容されることを特徴とするスロットルボディ(12)に対する回路基板(15)の取付構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の取付構造において、前記端子部(32)が前記第2電極(34)に接近するにつれて上昇するように傾斜することを特徴とするスロットルボディ(12)に対する回路基板(15)の取付構造。
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