JP5303018B2 - 点灯ユニット及びランプ - Google Patents

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Description

本発明は、ランプ用の点灯ユニット及び当該点灯ユニットを備えるランプに関し、特にインバータ方式で点灯する点灯ユニット及びランプに関する。
近年の省エネルギー化に伴い、照明の分野においても、白熱電球よりもランプ効率が高く、しかも長寿命な低圧水銀放電ランプ、ここでは電球型蛍光ランプが用いられるようになってきている。
この電球形蛍光ランプは、発光管と、発光管をインバータ方式で点灯する点灯ユニットと、発光管を保持すると共に点灯ユニットを収納する樹脂ケースなどから構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−289776号公報
ところで、発光管の寿命末期には、電極のエミレス等の現象により発光管が点灯しにくくなり、ちらつきや点滅が生じる。このときの点灯ユニットの回路動作は、通常点灯時の動作とは異なり、点灯始動時の動作が長時間にわたり繰り返される異常状態となる。この異常状態においては、点灯ユニットを構成する回路部品が過電流及び過電圧により破損、発熱し、この熱により樹脂ケースを変色させるほか、ひどい場合には、変形させることが考えられる。
また、発光管の寿命末期でなくても回路部品自身の寿命末期や初期不良などにより、回路部品が異常発熱し、上述したような現象を起こすことが同様に考えられる。
このような事態を回避するため、点灯ユニットに温度ヒューズを設けることが考えられる。しかしながら、温度ヒューズの動作速度は比較的遅いので、発熱した回路部品と樹脂ケースとの距離が近い場合など、樹脂ケースの変色及び変形を回避できない場合もありえる。特に、近年、ランプ形状、ひいては樹脂ケースが小型化される傾向にあるため、問題が発生しやすい。また、温度ヒューズの増設はコスト削減及びサイズの小型化の要請に反するので好ましい方法とは言えない。
なお、この問題は、低圧水銀放電ランプ以外のランプ、すなわちLEDランプ、ハロゲンランプ、HIDランプなどにおいても同様に生じる。
そこで、本発明は、コスト及びサイズの増大を招かずに、樹脂ケースの変色及び変形を防止することができる点灯ユニット及びランプを提供することを目的とする。
本発明に係る点灯ユニットは、交流電源から電力の供給を受けて、インバータ方式で光源を点灯させる点灯ユニットであって、複数の回路部品から構成される点灯回路を有し、当該点灯回路を構成するコンデンサのうち少なくとも一のコンデンサは、U字状に屈曲した外形を有する箔タイプのフィルムコンデンサであり、他の回路部品の少なくとも一部を囲繞するように配置されている。
発明者は、回路部品の故障モードが回路部品の種類やその用途により様々な態様をとることに着目し、点灯ユニットに使用された場合における回路部品の故障モードを詳細に調査・検証した。その結果、点灯ユニットに使用された回路部品のなかでは、コンデンサが比較的破損しやすいことが判明した。このような破損しやすい回路部品については、故障時における発熱に特に注意しなければならない。そこで、発明者は、さらに、各種のコンデンサの故障時の発熱を調査したところ、箔タイプのフィルムコンデンサは、故障したとしてもほとんど発熱しないことが判明した。これは、箔タイプのフィルムコンデンサの故障モードが完全ショートモードであることが原因であると考えられる。完全ショートモードであれば、たとえコンデンサが故障して過電流が流れたとしても、コンデンサ自体が発熱することはない。したがって、上記構成とすることにより、樹脂ケースの変色及び変形を防止することができる。
さらに、上記構成は、点灯ユニットに使用されるコンデンサを箔タイプのフィルムコンデンサにしたものであり、何ら回路部品を増設するものではない。
したがって、コスト及びサイズの増大を招くことなく、樹脂ケースの変色及び変形を防止することができる。
なお、発明者は、箔タイプだけでなく、蒸着膜タイプのフィルムコンデンサの故障時の発熱についても調査している。しかしながら、蒸着膜タイプのフィルムコンデンサは、故障した場合に異常発熱を生じてしまうことが判明した。これは、蒸着膜タイプのフィルムコンデンサの故障モードが、点灯ユニットに使用した場合においては、完全ショートでもなく完全オープンでもない不安定な抵抗成分を有するモードとなることが原因であると考えられる。このように抵抗成分が存在すれば、コンデンサが故障して過電流が流れたときにコンデンサ自体が発熱してしまう。
また、上記構成において、平滑用電解コンデンサを除外しているのは、平滑用電解コンデンサが樹脂ケースの変色及び変形の原因になりえないと考えられるからである。電解コンデンサは、故障するときは瞬時に破損する。そのため、電解コンデンサが故障したとしても、当該コンデンサに長時間にわたり電流が流れるような事態が生じない。したがって、発熱量が少なく、樹脂ケースの変色及び変形の原因にはならない。
また、上記構成によれば、50V未満の比較的低い電圧が印加されるコンデンサについては、特に箔タイプのフィルムコンデンサである必要はない。これは、印加電圧が50V未満であれば、たとえ不安定な抵抗値を有する故障モードだとしても、さほど電流が流れることがなく、樹脂ケースの変色及び変形の原因にはならないと考えられるからである。
なお、上記構成によれば、コンデンサの破損による樹脂ケースの変色及び変形を防止することが出来るだけでなく、点灯ユニット自体のあらゆる故障及び寿命や部品不良や点灯ユニットの誤使用や異常な場所での使用不具合などに対しても樹脂ケースや樹脂部品の変色及び変形を防止できる。
本発明に係る点灯ユニットは、交流電源から電力の供給を受けて、インバータ方式で光源を点灯させる点灯ユニットであって、複数の回路部品から構成される点灯回路を有し、当該点灯回路を構成する50V以上の電圧が印加されるコンデンサは、平滑用電解コンデンサ及びスナバ用セラミックコンデンサを除き、いずれも箔タイプのフィルムコンデンサである。
上記構成において、スナバ用セラミックコンデンサを除外しているのは、スナバ用セラミックコンデンサが樹脂ケースの変色及び変形の原因になりえないと考えられるからである。スナバ用セラミックコンデンサは、故障モードが完全オープンモードである。そのため、スナバ用セラミックコンデンサが故障した場合、当該コンデンサには一切電流が流れない。したがって、当該コンデンサが発熱することがなく、樹脂ケースの変色及び変形の原因にはならない。
さらに、スナバ用セラミックコンデンサの故障モードは完全オープンモードなので、点灯ユニットの点灯動作は、スイッチ素子での損失がわずかに増加するものの、そのまま維持させることができる。すなわち、点灯ユニットの寿命をスナバコンデンサの寿命と無関係にすることができる。
また、前記フィルムコンデンサにおいて、電極とリードとは溶接により接続されていることとしてもよい。
上記構成によれば、電極とリードとが溶接されているので、コンデンサ破損時に電極とリードとの接続部分が接触不良を起こさない。したがって、接触不良による発熱を防止することができる。また、電極とリードが溶接されているので、ショート時のコンデンサ電流容量許容値は十分大きくどのような電流が流れても発熱なくショート状態を維持できるので、あらゆる場所に使用できより安全である。
また、前記点灯回路は、交流電源と整流平滑回路とを接続する配線に直列に挿設された電流ヒューズ素子と、前記配線の前記電流ヒューズ素子と前記整流平滑回路との間に、当該整流平滑回路に並列に接続された雑防コンデンサとを備えることとしてもよい。
上記構成によれば、雑防コンデンサに、箔タイプのフィルムコンデンサを使用することとなる。このことにより、次のような効果が生じる。
(a)雑防コンデンサが破損したとしても樹脂ケースが変色及び変形することがない。この理由は、上述したとおりである。
(b)箔タイプのフィルムコンデンサは、故障モードが完全ショートモードなので、雑防コンデンサが故障したとき瞬時に大電流が流れることになる。したがって、電流ヒューズ素子が即座に溶断し、点灯動作を迅速に停止させることができる。
(c)箔タイプのフィルムコンデンサは、コンデンサ温度にほぼ反比例した耐圧特性を有する。したがって、点灯ユニットの周囲温度が高い場合に、当該コンデンサを他の回路部品よりも優先的に故障させることができる。その結果、点灯ユニットを保護することができる。
(d)箔タイプのフィルムコンデンサは、故障したときには必ず大電流が流れ、不安定な微弱電流が流れるようなことがない。したがって、電流ヒューズ素子に、微弱電流での溶断特性のばらつきが大きな素子でも使用することができる。例えば、電流が1A程度での溶断特性のばらつきが大きな1/2〜1W程度の電流ヒューズ巻線抵抗や単なる巻線抵抗を使用することができる。
また、前記点灯回路は、交流電源と整流平滑回路とを接続する配線に直列に挿設された電流ヒューズ素子と、前記整流平滑回路の整流出力側に並列に接続された雑防コンデンサとを備えることとしてもよい。
上記構成によれば、雑防コンデンサは、整流出力側に配される。このことにより、次のような効果が生じる。
(a)ACラインから雑防コンデンサを排除できるので、プリント基板上でノイズを小さくするため及び電気安全法で定められた大きな絶縁距離を必要とするACパターンを非常に小型化することができる。その結果、プリント基板全体を小さくすることができる。
(b)点灯回路が調光器に誤って使用された場合でも調光器に進相電流をほとんど流さないので調光器の誤動作を少なくでき誤使用時の点灯回路入力電流を極度に増加しないようにできる。
(c)インバータ回路をハーフブリッジ型にした場合には、一対のコンデンサが一対のスイッチ素子に並列に接続される。一方、フィルタコイルは一対のスイッチ素子に対して直列に接続される。すなわち、一対のコンデンサと整流平滑回路用の電解コンデンサとフィルタコイルとでパイ型LCフィルタが構成される。したがって、上記一対のコンデンサが本来の結合機能に加えて雑防コンデンサとしての機能も兼ねることとなる。その結果、通常であれば必要な交流電源側の雑防コンデンサを取り去ることができ、サイズの低減を図ることができる。
(d)雑防コンデンサの定格を低くできるとともに小型にできるので点灯ユニットを小型にできる。
また、前記電流ヒューズ素子は巻線抵抗であることとしてもよい。
上記構成により、点灯ユニットを非常に安価に得ることが出来る。
また、前記箔タイプのフィルムコンデンサのうち少なくとも一つは、U字状に屈曲した外形を有し、他の回路部品の少なくとも一部を囲繞するように配置されていることとしてもよい。
上記構成によれば、他の回路部品が寿命末期を迎えて発熱した場合、当該回路部品よりも箔タイプのフィルムコンデンサを優先的に破損させることができる。箔タイプのフィルムコンデンサは完全ショートモードで故障するので、発熱することがなく、点灯動作を安全に停止させることができる。
本発明に係る点灯ユニットは、交流電源から電力の供給を受けて、インバータ方式で光源を点灯させる点灯ユニットであって、複数の回路部品から構成される点灯回路を有し、当該点灯回路は、交流電源と整流平滑回路とを接続する配線に直列に挿設された電流ヒューズ素子と、前記整流平滑回路の整流出力側に並列に接続された雑防コンデンサとを備え、前記雑防コンデンサは、箔タイプのフィルムコンデンサである。
上記構成によれば、雑防コンデンサは、整流出力側に配される。このことによる効果は上述したとおりである。
本発明に係る点灯ユニットは、交流電源から電力の供給を受けて、インバータ方式で光源を点灯させる点灯ユニットであって、複数の回路部品から構成される点灯回路を有し、当該点灯回路を構成する箔タイプのフィルムコンデンサ以外のコンデンサのうちのいずれかには、箔タイプのフィルムコンデンサが並列に接続されている。
上記構成によれば、あるコンデンサが寿命末期を迎えて発熱したとしても、当該コンデンサよりも箔タイプのフィルムコンデンサを優先的に破損させることができる。箔タイプのフィルムコンデンサは完全ショートモードで故障するので、発熱することがなく、点灯動作を安全に停止させることができる。
また、前記箔タイプのフィルムコンデンサは、樹脂フィルムを第1及び第2の金属箔で挟んでなる積層シートからなることとしてもよい。
上記構成によれば、点灯ユニットを小型かつ安価にすることができる。
本発明に係る点灯ユニットは、交流電源から電力の供給を受けて、インバータ方式で光源を点灯させる点灯ユニットであって、複数の回路部品から構成される点灯回路を有し、当該点灯回路を構成するコンデンサのうち少なくとも一のコンデンサは、U字状に屈曲した外形を有する箔タイプのフィルムコンデンサであり、他の回路部品の少なくとも一部を囲繞するように配置されている。
上記構成によれば、他の回路部品が寿命末期を迎えて発熱した場合、当該回路部品よりも箔タイプのフィルムコンデンサを優先的に破損させることができる。箔タイプのフィルムコンデンサは完全ショートモードで故障するので、発熱することがなく、点灯動作を安全に停止させることができる。
本発明に係るランプは、光源と、交流電源から電力の供給を受けて、インバータ方式で前記光源を点灯させる点灯ユニットと、前記光源を保持するとともに前記点灯ユニットを収納するケースとを備え、前記点灯ユニットは、複数の回路部品から構成される点灯回路を有し、当該点灯回路を構成する50V以上の電圧が印加されるコンデンサは、平滑用電解コンデンサを除き、いずれも箔タイプのフィルムコンデンサである。
点灯ユニットと光源とが一体化されているランプでは、光源の損失が非常に大きいためその発熱により回路が加熱され、通常の回路部品ではあまり検討されない高温状態となる。そのため、故障が多く発生しやすく樹脂ケースが変色及び変形するおそれがある。しかし、上記構成とすることにより、回路部品の故障による発熱を少なくとも小さくでき樹脂ケースの変色や変形を安全に防止できる。
本発明に係るランプは、光源と、交流電源から電力の供給を受けて、インバータ方式で前記光源を点灯させる点灯ユニットと、前記光源を保持するとともに前記点灯ユニットを収納するケースとを備え、前記点灯ユニットは、複数の回路部品から構成される点灯回路を有し、当該点灯回路を構成する50V以上の電圧が印加されるコンデンサは、平滑用電解コンデンサ及びスナバ用セラミックコンデンサを除き、いずれも箔タイプのフィルムコンデンサである。
上記構成によれば、上述した効果に加えて、ランプの小型化を図ることができる。
また、前記光源は、低圧水銀放電管であることとしてもよい。
上記構成により、安価にランプを構成できると共に、フィラメント電極を有するので発光管寿命末期や部品故障時にこのフィラメントが断線して回路発振を停止する最も簡単・安全なモードで回路停止できる。また、このとき、フィラメント電極を発熱させることが出来、前記停止までの時間を調整でき、かつ、回路温度自体を所定の温度にあげることが出来、前記保護動作をより確実に出来る。
また、前記低圧水銀放電管は、管端部まで二重螺旋状に形成されてなることとしてもよい。
上記構成によれば、電極部をプリント基板の直近に配置することが出来る。この場合、発光管寿命末期に発光管電極部での発熱が大きくなった際、プリント基板により早く熱を伝えやすく回路を早期に加熱できるので、前記寿命末期の箔コンデンサの効果をより顕著に効果的にできるとともに、ランプ全体の安全性をより向上できる。
また、前記点灯回路は、整流平滑回路の出力端子に直列接続された2個のスイッチ素子と、前記整流平滑回路の出力端子に直列接続され、前記2個のスイッチ素子とともにハーフブリッジ型のインバータ回路を構成する2個の結合コンデンサとを備えており、前記2個の結合コンデンサのうち少なくとも一方は、前記ケース内における前記光源から最も離れた領域に配置されていることとしてもよい。
上記構成によれば、点灯回路の高さ方向に対する異常発熱からランプを保護できる。また、2個の結合コンデンサの両方とも発光管から離す場合、特に大きな静電容量を必要とする結合コンデンサであっても、使用温度が低くなるのでフィルム厚を極力薄くして小型にできる。
本発明に係るランプ1の側面図である。 本発明に係る点灯ユニット50の外形図である。 点灯ユニット50を含むランプ1の回路構成を示す図である。 本発明に係るランプ1における各コンデンサの発熱状況を検証した結果を示す図である。 変形例に係るランプ1の回路構成を示す図である。 発熱防止フィルムが接着されたチップセラミックコンデンサを示す図である。 発熱防止フィルムで囲まれた蒸着膜タイプのフィルムコンデンサを示す図である。 変形例に係るランプ1の側面図である。 コンデンサ温度と故障までの時間との関係を示す図である。
本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
1.ランプ1の全体構成
図1は、本発明に係るランプ1の側面図であり、内部の様子が分かるように一部を切り欠いている。
ランプ1は、放電路が二重螺旋状に形成された発光管10と、発光管10を保持するためのホルダー20と、発光管10を点灯駆動するための点灯ユニット50と、一端に口金40が取り付けられホルダー20及び点灯ユニット50を覆うように設けられた樹脂ケース30とから構成されている。
発光管10の両端には、それぞれフィラメントコイルを有する電極が設けられている。
ホルダー20は、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂材から構成されており、発光管10における電極形成部分の近傍領域の形状に合わせた挿入孔を有している。発光管10は、ホルダー20における挿入孔に電極形成部分が挿入され、シリコーン樹脂などの材料からなる樹脂材21によりホルダー20内で固定されている。
樹脂ケース30は、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)からなり、小径部30aと、小径部30aより径が大きい大径部30bと、小径部30aと大径部30bとの間であって小径部30aから大径部30bへと拡径するテーパ部30cとを備え、漏斗状をしている。
樹脂ケース30の大径部30bの内周面にはホルダー20が、そして、小径部30aの外周面には口金40がそれぞれ取着されている。なお、ここでの説明では、ホルダー20の外周が樹脂ケース30の大径部30bに被着されているが、例えば、樹脂ケースとホルダーとが一体になったものでもよい。
つまり、樹脂ケースは、発光管を保持するとともに小径部に口金が被着され、内部に点灯ユニットを収納するものであれば良く、部品点数、形状等に限定するものではない。
口金40は、例えば、金属筒の側壁外面にねじ溝が刻まれたものであり、ここでは、E17タイプが用いられている。口金40は、E17タイプに限定するものではなく、例えばE26タイプでもよいし、B形でもよい。
点灯ユニット50は、樹脂ケース30内に収納されており、主面に所定のパターンに配線されたプリント基板51に電子部品が実装されることによって構成されている。なお、点灯ユニット50は、プリント基板51の周縁が樹脂ケース30の係止部31、32により係止されて、樹脂ケース30の内部に取り付けられる。
2.点灯ユニット50の全体構成
図2は、本発明に係る点灯ユニット50の外観を示す斜視図である。
点灯ユニット50は、プリント基板51の主面に各回路部品が実装されてなる。プリント基板51は略円形であり、その中央部分にチョークコイルLが配置されている。コンデンサC4、C5、C6は、プリント基板51の外周に沿って配置されている。また、2個の電解コンデンサCD1、CD2によって隠れているが、点灯ユニット50が有するその他のコンデンサについてもプリント基板51の外周に沿って配置されている。
3.ランプ1の回路構成
図3は、点灯ユニット50を含むランプ1の回路構成を示す図である。
点灯ユニット50は、点灯回路を備えており、当該点灯回路は、主に、整流平滑回路100、インバータ回路110、共振回路120及び予熱回路130から構成されている。
整流平滑回路100は、商用低周波交流を整流、平滑して直流に変換して出力するものであって、ダイオードブリッジ及び電解コンデンサから構成されている。なお、倍電圧方式を採用しているため、整流平滑回路100の出力電圧は、入力電圧(実効値)の約2.8倍となる。例えば、商用電源の電圧(実効値)が100Vであれば、整流平滑回路100の出力電圧は約280Vとなる。
点灯ユニット50は、口金40を介して商用電源に接続され、また、口金40と整流平滑回路100との間、つまり、整流平滑回路100の入力側に抵抗P2が接続されている。抵抗P2は、突入電流防止抵抗としての機能と、電流ヒューズとしての機能を有する。
インバータ回路110は、2個のスイッチ素子(トランジスタQ1、Q2)と、2個の結合コンデンサC5、C8とでハーフブリッジ型のインバータが構成されてなる。本明細書では、「ハーフブリッジ型のインバータ」の用語には、2個のスイッチ素子と2個のコンデンサとでブリッジが構成されるインバータのみが含まれ、2個のスイッチ素子と1個のコンデンサとからなる変形ハーフブリッジ型インバータは含まれないものとする。インバータ回路110は、負荷回路(ここでは、共振回路120、予熱回路130及び発光管10)に高周波(例えば、50kHz)の電力を供給する機能を有する。
当該機能は、トランジスタQ1、Q2が交互にオンとなるようなスイッチング動作によって実現される。当該スイッチング動作を実現するため、電流変成器CTの一次コイルが負荷回路に直列に接続されるとともに、2個の二次コイルがそれぞれトランジスタQ1、Q2のベースに接続された構成が設けられている。
二次コイルは、一次コイルに流れた負荷電流の大きさ及び向きに応じた電圧をそれぞれ誘起する。図3に示す構成によれば、トランジスタQ1がオンのときに流れた負荷電流によって二次コイルに電圧が誘起され、トランジスタQ1がオフになるとともにトランジスタQ2がオンになる。一方、トランジスタQ2がオンのときに流れた負荷電流によって二次コイルに電圧が誘起され、トランジスタQ2がオフとなるとともにトランジスタQ1がオンとなる。これにより、上記スイッチング動作が可能となる。
また、電力投入直後におけるスイッチング動作の起動は、抵抗R1、R2、起動用コンデンサC3、及びトリガダイオードTDで構成される起動回路によって行われる。抵抗R1、R2及び起動用コンデンサC3は直列接続されており、抵抗R1と起動用コンデンサC3との接続ノードがトリガダイオードTDを介してトランジスタQ2のベースに接続されている。点灯ユニット50に電力が投入されたとき、起動用コンデンサC3の端子間電圧が一定の時定数で上昇する。時定数は、抵抗R1、R2の抵抗値及び起動用コンデンサC3の静電容量により決まる。起動用コンデンサC3の端子間電圧がトリガダイオードTDのブレークオーバ電圧を超えたときに、トランジスタQ2のベースに起動用コンデンサC3の端子間電圧が印加され、トランジスタQ2がオンになる。これによりスイッチング動作が起動する。
インバータ回路110は、さらに、スナバコンデンサC4を備える。スイッチング動作が開始すれば、トランジスタQ1、Q2は電流変成器CTの出力電圧により交互にオンオフを繰り返す。このスイッチングのターンオフには、スイッチング素子に特有の所定の時間を必要とし、また、その直前に流れていた電流はチョークコイルLにも流れており電圧と電流のスイッチングの時間が若干ずれる。そのためトランジスタQ1、Q2での損失が大幅に増大する。このようなスイッチング損失を抑制してトランジスタQ1、Q2を保護するためにスナバコンデンサC4が設けられている。
なお、インバータ回路110は、トランジスタから発生するスイッチングノイズを除去するフィルタコイルNFを介して整流平滑回路100に接続されている。これにより、フィルタコイルNFと結合コンデンサC5、C8と電解コンデンサCD1、CD2とでパイ型LCフィルタが構成されることとなり、スイッチングノイズが商用電源に流出することを防止することができるとともに、イミュニティに対しても強くすることができる。
共振回路120は、チョークコイルLと共振コンデンサC6とが直列接続されて構成される。共振回路120は、点灯始動時においてフィラメントコイルに予熱電流を流すとともに、当該フィラメントコイル間の電圧を増大させる機能を有する。
予熱回路130は、共振コンデンサC6に並列に接続され、点灯始動時の初期に共振回路120の共振周波数を下げるための補助コンデンサC7を有する。
インバータ回路110、共振回路120及び予熱回路130は、上述のように複数のコンデンサを備える。本実施の形態では、各コンデンサを箔タイプのフィルムコンデンサとする。箔タイプのフィルムコンデンサは、破損時に完全ショートとなるのでその後電流が流れたとしても発熱することがない。なお、本明細書では、「完全ショート」の用語は、2Ω以下の抵抗値を示すものとする。
さらに、箔タイプのなかでも、電極の金属箔とリードの金属線とが溶接されてなるタイプを採用するものとする。金属箔と金属線とが溶接されていれば、コンデンサ破損時に電極とリードとの接続部分が接触不良を起こさず、接触不良による発熱を防止することができる。また、箔タイプのフィルムコンデンサの電極−リード接続構造としてメタリコンを使用するものもあるが、この場合メタリコン部での接続不良による10Ω程度の抵抗値増大もあるが箔とフィルムの層構造でのショート部分は2Ω以下となる。またこの場合、箔とメタリコンとの間で抵抗をもち発熱する場合でも、メタリコンと箔の溶融により接続不良は最終的には改善され発熱は継続しない。また特に、箔とリードとが溶接されている場合、コンデンサ故障時の電流容量は十分大きくなり点灯ユニットのあらゆる電流が流れても発熱しない効果がある。
また、各コンデンサの定格温度は125℃とし、定格電圧は(1)結合コンデンサC5、C8:250V、(2)共振コンデンサC6:1.2kV、(3)スナバコンデンサC4:1.2kV、(4)補助コンデンサC7:1.2kV、(5)起動用コンデンサC3:100Vとする。箔タイプのフィルムコンデンサは、電極の金属箔と誘電体の誘電体フィルムとが重ねられて巻回されてなる。誘電体フィルムの厚みは、その材料、耐電圧、コンデンサの単位体積当たりの静電容量によって定まる。すなわち、厚みを薄くすれば単位体積当たりの静電容量が大きくなる一方、耐電圧が低下するということになる。誘電体フィルムの材料がポリエステルの場合、フィルムの厚みは次に示す値にすることが望ましいことが判明した。
(1)定格電圧DC400V又はDC250V:5乃至11μm、(2)定格電圧DC1kV又はDC1.2kV:9乃至15μm、(3)定格電圧DC1.5kV:12乃至18μm。この場合、フィルムの耐圧性能劣化は、使用時コンデンサ温度に関連して発生し、125℃以下であれば所定の定格寿命の間、コンデンサとして動作する様にできる。また、この時、図9に示すように、170℃では1時間ほどしてショートし、200℃では数分で動作するというように、対数的に故障時間と温度の関係がなるようにフィルムの種類や加工条件に応じて設定できる。また、このとき、フィルムとして耐熱ポリエステルフィルムを使用すれば、定格温度150℃にしてかつ故障温度を同等にも設定できる。さらには、ポリプロピレンフィルムを使用して定格温度を85℃にしてより低い温度で動作させるようにもできる。
4.発光管10の寿命末期における点灯ユニット50の回路動作
次に、発光管10の寿命末期における点灯ユニット50の回路動作について説明する。
発光管10の寿命末期には、エミレス等の現象により発光管10の電圧が上昇し、さらには点灯しにくくなって光束低下やちらつきや点滅が生じる。このとき、点灯ユニット50の回路動作は、発光管電圧の上昇により通常点灯時よりも共振が大きくなる。すなわち、共振回路電流が大きく増大し、コンデンサC5、C8、C6、C7やさらにはCD1、CD2の電流が増大し損失も増大する。そのため、これらコンデンサはダメージを受けると共に温度が上昇し故障しやすくなる。
また、さらには、発光管放電が立ち消えた後すぐに再始動するということを繰り返す異常状態が発生し始める。
点灯始動時には、インバータ回路110は共振回路120に対して始動電流を出力する。当該始動電流は、共振回路120が直列共振することでそのインピーダンスが低下しているので、通常点灯時に流れる点灯電流に比べて3倍乃至4倍程度大きい。また、共振回路120は、始動電流を受けて発光管10が有するフィラメントコイルに放電開始電圧を印加する。当該放電開始電圧は通常点灯時に印加される電圧に比べて5倍から10倍程度高い。
上記異常状態では、点灯始動動作が断続的に繰り返されるため、点灯ユニット50を構成する回路部品が破損するおそれがある。特に、始動電流が流れる結合コンデンサC5、C8及び、放電開始電圧が印加される共振コンデンサC6が破損する可能性が高い。しかし、本実施の形態に係る構成によれば、仮に結合コンデンサC5、C8又は共振コンデンサC6が破損したとしても、これらは完全ショートモードで破損するため、発熱することがない。したがって、樹脂ケース30の変色及び変形を防止することができる。
なお、上記フィルムコンデンサ以外の部品、例えば、トランジスタQ1、Q2、チョークコイルL、電解コンデンサCD1、CD2、プリント基板の配線パターンは、ハンダ溶解温度(約200℃)以下の温度環境において破損した場合には、2Ω以下の完全ショートか、数100kΩ以上の完全オープンとなるため発熱することがない。
5.検証結果
図4は、本発明に係るランプ1における各コンデンサの発熱状況を検証した結果を示す図である。
発明者は、樹脂ケース30に点灯ユニット50を収納した状態で、各コンデンサが正常品の場合と、各コンデンサが強制破壊品の場合とに分けて、ランプ1に電力を供給したときのコンデンサの表面温度を測定した。表面温度は、樹脂ケース30の側壁に挿入孔を設けて熱電対を挿入し、熱電対のプローブ部をコンデンサの外表面に密着させて測定した。また、コンデンサの強制破壊は、耐圧試験機(AC電圧)、高圧電源(DC電圧)、パルス発生器を用いて各コンデンサに過電圧及び過電流を供給することにより行った。
結合コンデンサC5については、正常品の場合には100℃であるのに対し、強制破壊品の場合には室温となった。正常品の場合に100℃となるのは、結合コンデンサC5に通常点灯時の負荷電流が流れることによる自己発熱、及び他の部品(例えば、発光管10)の発熱の影響によるものと考えられる。ちなみに発光管10は通常点灯時に200℃程度まで温度上昇する。
強制破壊品の場合に室温となるのは、結合コンデンサC5が完全ショートとなるので自己発熱がないことと、即座に点灯ユニット50の回路動作が停止状態となるので他の部品の発熱がないことによるものと考えられる。点灯ユニット50は、停止状態となるので、発光管は消灯する。
結合コンデンサC8については、結合コンデンサC5の場合と同様である。
共振コンデンサC6については、正常品の場合には110℃であるのに対し、強制破壊品の場合には75℃となる。正常品の場合に110℃となるのは、共振コンデンサC6にフィラメント電流が流れることによる自己発熱、及び他の部品の発熱の影響によるものと考えられる。
強制破壊品の場合に75℃となるのは、共振コンデンサC6が完全ショートとなるので自己発熱はないが、フィラメント電流によりフィラメントコイルが発熱したことによるものと考えられる。なお、共振コンデンサC6が破損すればフィラメントコイル間の電圧が低減するので発光管は消灯する。その後、フィラメント電流が流れ続けることによりフィラメントが断線し、点灯ユニット50の回路動作は停止状態となる。
図4には、箔タイプと比較するために結合コンデンサC5、C8が蒸着膜タイプである場合のデータも示してある。蒸着膜タイプは、抵抗値が低下しさらにはショート抵抗値よりも大きな不安定な抵抗値を有する。これは、蒸着膜タイプ特有のセルフヒーリング(自己修復)が連続発生し、その放電エネルギーによって誘電体フィルムが溶融、炭化するためである。そのため、蒸着膜タイプのコンデンサが破損した場合、電流が流れることでコンデンサが発熱する。図4によれば、結合コンデンサC5、C8は、正常品の場合には100℃であるのに対し、強制破壊品の場合には400℃を超えることとなる。
強制破壊品の場合に400℃を超えるのは、結合コンデンサC5、C8に電流が流れることによる自己発熱によるものと考えられる。蒸着膜タイプについての検証は、整流平滑回路の一次側に温度ヒューズが設けられた点灯ユニットにおいてC5、C8に温度ヒューズを接触させて行った。そのため、コンデンサの表面温度が上昇中に温度ヒューズが溶断し、点灯ユニットの回路動作が停止状態となった。そのときのコンデンサの表面温度が400℃であるため、温度ヒューズがなければコンデンサの表面温度はさらに上昇したものと考えられる。
以上より、箔タイプのフィルムコンデンサは破損時に自己発熱しないので、樹脂ケースの変色及び変形を防止することができることがわかる。
このように、破損時の発熱を考慮する必要がないので、点灯ユニット50が樹脂ケース30に収納された状態において、各コンデンサを樹脂ケース30の内壁に近接配置することができる。例えば、図1では、結合コンデンサC5、C8及び共振コンデンサC6が樹脂ケース30の内壁に近接配置されている。したがって、ランプ1全体のサイズの増大を招くことはない。また、箔タイプは蒸着膜タイプに比べて低価格である。したがって、ランプ1全体のコストを低減することができる。
なお、スナバコンデンサC4については、他の回路部品の発熱の影響を受けて誘電体フィルムの耐電圧が低下し、絶縁破壊を起こして破損することがある。この場合にも、上述のとおりスナバコンデンサC4の発熱がないので、樹脂ケース30の変色及び変形を防止することができる。なお、スナバコンデンサC4がショートすればトランジスタQ2が過電圧及び過電流の供給により破損し、点灯ユニット50が停止状態となる。
補助コンデンサC7についても、他の回路部品の発熱の影響を受けて誘電体フィルムの耐電圧が低下し、絶縁破壊を起こして破損することがある。この場合にも、樹脂ケース30の変色及び変形を防止することができる。
なお、本実施の形態では、インバータ方式としてハーフブリッジ型を採用している。この構成によれば、ハーフブリッジ型のインバータ回路が有する2個の結合コンデンサC5、C8と、フィルタコイルNFと、電解コンデンサCD1、CD2とでパイ型LCフィルタが構成される。すなわち、上記結合コンデンサC5、C8が本来の容量結合機能に加えて雑防コンデンサとしての機能も兼ねることとなる。したがって、通常であれば必要な交流電源側の雑防コンデンサを取り去ることができる。なお、結合コンデンサを雑防コンデンサとして兼用することの可否については、点灯ユニット50が電気用品安全法の規定を満足するか否かにより判定できる。
電気用品安全法では、点灯ユニット50の雑音端子電圧を、56dBμV以下(526.5kHz−5MHz)とすることが規定されている。そこで、発明者が点灯ユニット50の雑音端子電圧を測定したところ、44dBμV(606kHz)、及び41dBμV(597kHz)という結果を得た。すなわち、点灯ユニット50は、電気用品安全法の規定を満足しており、雑防コンデンサを取り去ることに問題はなかった。
以上、本発明に係る点灯ユニット及びランプについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限られない。例えば、以下のような変形例が考えられる。
(1)実施の形態では、スナバコンデンサC4を箔タイプのフィルムコンデンサとしている。しかし、スナバコンデンサC4は、セラミックコンデンサでもかまわない。スナバコンデンサC4が故障(絶縁破壊)した場合、トランジスタQ2に瞬間的に大電流が流れてトランジスタが故障し、その結果、電流ヒューズ要素P2が即座に溶断する。または、スナバコンデンサC4が故障したとき電流ヒューズ要素P2を溶断させるほどにまで電流が流れない場合には、トランジスタQ2が故障することなくオフになると共にトランジスタQ1がオンとなり、スナバコンデンサC4に印加された電圧が除去される。その結果、スナバコンデンサC4に流れる電流がなくなり、スナバコンデンサC4は耐圧を回復(オープンとなるため静電容量はほとんどなし)する。これ以後はスナバコンデンサC4での発熱はなくなる。
このように、スナバコンデンサC4にセラミックコンデンサを用いたとしても、スナバコンデンサC4の故障による発熱を低減することができる。この場合、トランジスタQ1、Q2の損失は多少増えるが、トランジスタQ1、Q2が発熱劣化によりショートするまでほぼ正常点灯を維持する。そうすると、最終的には安全に回路停止できる。また、スナバコンデンサC4にセラミックコンデンサを用いると、小型に出来る。(メタライズドフィルムコンデンサを使用した場合は、C4の抵抗成分が不安定劣化したまま耐圧回復しないので異常発熱に至る。)
(2)実施の形態では、起動用コンデンサC3を箔タイプのフィルムコンデンサとしている。しかし、起動用コンデンサC3は、通常点灯時にはトリガダイオード(ダイアック)が並列に接続されているので、トリガダイオードのトリガ電圧(25、27、32、35、38、42、48Vなど、各種存在する。)を超えて電圧が印加されることはない。故障時においても起動用コンデンサC3には電圧が50V未満、電流が10mA以下しか供給されない。そのため、樹脂ケースを変色、変形させるほどの発熱量には至らないと考えられる。したがって、起動用コンデンサC3については、箔タイプのフィルムコンデンサ以外のものを使用してもかまわない。箔タイプのフィルムコンデンサよりもサイズの小さなコンデンサを採用することで、ランプ全体の小型化を図ることができる。このように、点灯ユニットにおいては、50V未満の部分に使用されるコンデンサや他の回路部品は、故障時樹脂ケースを変色や変形させるほどの熱量を発生するものはない。また、バッテリーやDC電源をエネルギー供給源とする点灯ユニットでは、低圧大電力部分であっても、そこに使用されるコンデンサは性能が良いものが安価に簡単にできるので、箔タイプのコンデンサである必要はないが、箔タイプのコンデンサを使用しても問題ない。
(3)実施の形態では、補助コンデンサC7を有する回路構成で説明したが、補助コンデンサC7が無い回路構成であってもかまわない。この場合、予熱回路130は正温度特性抵抗素子PTCのみから構成されることとなる。また、PTCもなくてもかまわない。
(4)実施の形態では、インバータ方式としてハーフブリッジ型を採用しているが、これに限らない。例えば、シリーズインバータ方式であってもよい。ただし、この場合には、インバータ回路が有する結合コンデンサに雑防コンデンサとしての効果を期待できないため、交流電源側、または、整流平滑後のフィルタの後に別途、雑防コンデンサを設ける必要がある。また、一石インバータでもプッシュプルインバータさらには高調波対策タイプのインバータでも良い。
図5は、変形例に係るランプ1の回路構成を示す図である。
当該点灯ユニット50は、インバータ方式としてシリーズインバータ方式を採用している。
雑防コンデンサC1は、抵抗P2と整流平滑回路200との間に、整流平滑回路200に並列に接続されている。また、雑防コンデンサC1には箔タイプのフィルムコンデンサを採用することが望ましい。
上記構成によれば、雑防コンデンサが破損した場合であっても自己発熱がない。したがって、樹脂ケース30の変色及び変形を防止することができる。さらに、完全ショートとなるので、ヒューズとしての機能を有する抵抗P2が即座に溶断する。したがって、点灯ユニット50の回路動作を即座に停止させることができる。なお、抵抗P2の仕様は、1/4W以上1W以下であって1/2Ω以上22Ω以下の巻線抵抗であることが望ましい。また、この場合、電流ヒューズ要素P2は、16倍電力相当以上加わった場合に所定時間でオープンになれば良いだけにできるので、小電流に対する溶断特性を規定する必要がないので、例えば、単なる巻線抵抗でも確実に樹脂ケースの変形や変色を防止できる。そのため、非常に安価に小型にできる。
なお、交流電源側に雑防コンデンサを設け、当該雑防コンデンサが箔タイプのフィルムコンデンサである構成及びその効果は、電球型蛍光ランプのみならず、光源と点灯ユニットとが一体型ではないランプにも有効である。
(5)実施の形態では、すべてのコンデンサに箔タイプのフィルムコンデンサを採用しているが、以下のようにすれば、箔タイプ以外のコンデンサを採用したとしても発熱を防止することができる。
図6は、発熱防止フィルムが接着されたチップセラミックコンデンサを示す図である。
発熱防止フィルム60は、ポリエステルフィルムD1、D2、D3及び金属箔M1、M2が重ね合わされ(図6(a))、それぞれ貼りあわされた構成となっている(図6(b))。金属箔M1、M2には、それぞれリードが設けられている。この構成により、発熱防止フィルム60は、箔タイプのフィルムコンデンサとしても働く。発熱防止フィルム60は、ポリエステルフィルムが130℃乃至270℃の温度環境では短時間で熱収縮するため、その耐電圧が低下して完全ショートとなる。
一方、チップセラミックコンデンサC11は、その外表面に発熱防止フィルム60が接着されるとともに(図6(c))、その端子t1、t2に発熱防止フィルム60のリードが接続された構成となっている(図6(d))。すなわち、箔タイプのフィルムコンデンサとして働く発熱防止フィルム60と、チップセラミックコンデンサC11とが並列に接続された構成となっている。
この構成により、チップセラミックコンデンサC11が破損し、発熱したとしても、その熱により発熱防止フィルム60がショートするので、コンデンサC11には電流が流れなくなる。したがって、当該コンデンサC11は、発熱防止フィルム60がショートした後においては発熱することがない。なお、ポリエステルフィルムは、上述のように130℃乃至270℃で熱収縮するが、この温度は、樹脂ケース30の溶融温度よりも低い。したがって、点灯ユニット50に上記チップセラミックコンデンサC11を用いることで、樹脂ケース30が変色及び変形する前に回路動作を停止させたり、入力電力を低下させて安全な動作状態に移行させることができる。
さらに、発熱防止フィルム60は、サイズが小さくても同様の効果を奏することができるので、実装効率が悪化することはない。また、図6に示すように、発熱防止フィルム60がコンデンサC11に予め接着してあれば、点灯ユニット50の製造過程において工数が増えることはない。また、発熱防止フィルムにリードを接続したが、金属箔電極自体が延長されてセラミックコンデンサの電極に接続されているだけでも同様に出来る。この場合、セラミックコンデンサの製造が簡単にできる。
また、本構成では、破損時の発熱と動作不安定をなくすことができるので、コンデンサやセラミック部品の性能に必要以上の余裕をとることがない。したがって、小型の部品を採用することができ、点灯ユニット50のサイズを小さくすることができる。また、この発熱防止フィルムは端部で湿度などによる沿面放電などで耐圧劣化しやすいので、端部のフィルム部分を折り曲げたり、全体を数回巻いたりするものでも良い。
なお、この効果は、チップセラミックコンデンサに限るものではなく、例えば、蒸着膜タイプのフィルムコンデンサにも適用できる。
図7は、発熱防止フィルムで囲まれた蒸着膜タイプのフィルムコンデンサを示す図である。
蒸着膜タイプのフィルムコンデンサC12は、その周囲に発熱防止フィルム60が設けられるとともに(図7(a))、そのリードに発熱防止フィルム60のリードが基板上で接続された構成となっている(図7(b))。ここでは、発熱防止フィルム60は、U字状に屈曲しており、蒸着膜タイプのフィルムコンデンサC12を囲繞するように配置されている。
この構成により、蒸着膜タイプのフィルムコンデンサC12が破損し、発熱したとしても、その熱により発熱防止フィルム60がショートするので、コンデンサC12には電流が流れない。したがって、当該コンデンサC12は、発熱防止フィルム60がショートした後には発熱することがない。
さらに、コンデンサC12を囲繞するように配置しているので、コンデンサC12の外部の電界強度がコンデンサC12の欠陥によらず均一となり、ノイズ放射の乱れを小さくすることができる。
また、発熱防止フィルム60は、箔タイプのフィルムコンデンサと同様の効果を奏することができるが、シート状にすることで図7のようにコンデンサC12を囲繞することができ、コンデンサC12の発熱時に確実にショートさせることができる。シート状にすれば、さらに、不安定なメタリコン電極部だけを覆うこともでき、確実なショートとサイズの小型化を両立させることができる。
また、蒸着膜タイプのフィルムコンデンサでは、最初、不具合が発生する箇所は任意の微少な部分であり、そこが発熱と共に広がっていく。本構成の発熱防止フィルムであれば、熱容量が温度ヒューズに比べて大変小さいので、この微小発熱部分の熱により、簡単にショートに出来、温度ヒューズに比べて反応時間や熱量に対して非常に優位にでき回路をより安全にできる。
また、この発熱防止フィルムは、コンデンサのリードまたは電極に直接接続されていても同様の効果が得られる。この場合、部品実装が簡単にできる。また、コンデンサの耐湿性アップなどのための表面樹脂の内側にあっても同様である。この場合、一体となったものは耐湿性が向上できる。
また、この発熱防止フィルムは、コンデンサ蒸着膜の内側にあっても良い。この場合、コンデンサ外部に対する発熱は多少有るが、より小型に出来る。
なお、図7では、発熱防止フィルムは、蒸着膜タイプのフィルムコンデンサを囲繞する例で説明しているが、これに限らず、他の回路部品を囲繞する例であってもよい。
図8は、変形例に係るランプ1の側面図であり、内部の様子が分かるように一部を切り欠いている。
図8に示すランプ1は、発熱防止フィルム60を備える点のみ、図1に示すランプ1と構成が異なる。発熱防止フィルム60は、樹脂ケース30の内壁を覆うように設けられている。発熱防止フィルム60のリードは、それぞれ図3における抵抗P2よりも発光管側に電源または整流出力電圧に対して並列に接続される。この構成により、点灯ユニット50の回路部品が発熱しその熱が樹脂ケース30に伝わったとしても、樹脂ケース30が変形する前に発熱防止フィルム60がショートする。その結果、抵抗P2が溶断して回路動作が停止する。この場合、発熱防止フィルムの電位は、交流電源または整流平滑後の安定DC電位に接続されることになるので、インバータによるノイズ電磁界を遮蔽する効果もあり、よりノイズが低減できる。そのため、光源が無電極放電するものや、LEDを高周波チョッパするタイプの回路により効果がある。
また、発熱防止フィルム60は、箔タイプのフィルムコンデンサと同様の効果を奏する上に、シート状なので保護範囲を容易に大きくすることができ、熱容量が小さいので遅延なく反応できる。また、樹脂ケース30の形状に合わせることが容易であり、保護範囲の漏れがない。電球形蛍光ランプにおいては円錐状の樹脂ケースが多いが、これにも単なる長方形の発熱防止フィルムを中央にケースに沿って巻くだけで簡単に対応することができる。また、コンデンサ自体が発熱防止フィルムであっても良い。この場合、素子の数が減少でき、回路をより小型にできる。また、インバータ側のコンデンサの一部を発熱防止フィルムとした場合、発熱防止フィルムに高周波電圧がかかるが、発熱防止フィルムによる電磁界とインバータ自体の電磁界とキャンセルするようにすれば、よりノイズが低減できる。
(6)実施の形態は、低圧水銀放電ランプを例に説明したが、本発明はこれに限らない。低圧水銀放電ランプ以外のランプ、すなわちLEDランプ、ハロゲンランプ、HIDランプなどでも適用可能である。
本発明は、コンデンサが破損したとしても樹脂ケースの変色及び変形を防止することができる点灯ユニット及びランプに利用できる。
10 発光管
20 ホルダー
21 樹脂材
30 樹脂ケース
31 係止部
40 口金
50 点灯ユニット
51 プリント基板
100 整流平滑回路
110 インバータ回路
120 共振回路
130 予熱回路

Claims (4)

  1. 交流電源から電力の供給を受けて、インバータ方式で光源を点灯させる点灯ユニットであって、
    複数の回路部品から構成される点灯回路を有し、当該点灯回路を構成するコンデンサのうち少なくとも一のコンデンサは、U字状に屈曲した外形を有するとともに電極の金属箔とリードの金属線とが溶接されてなる箔タイプのフィルムコンデンサであり、他の回路部品の少なくとも一部を囲繞するように配置されていること
    を特徴とする点灯ユニット。
  2. 前記箔タイプのフィルムコンデンサのリードは、前記複数の回路部品が接続される基板に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の点灯ユニット。
  3. 光源と、請求項1または2に記載の点灯ユニットとを有することを特徴とするランプ。
  4. 前記点灯ユニットは、樹脂ケースの内部に収納され、
    前記箔タイプのフィルムコンデンサは、樹脂フィルムと金属箔とが積層された構造であり、
    前記樹脂フィルムが熱収縮する温度は、前記樹脂ケースの溶融温度よりも低いことを特徴とする請求項3に記載のランプ。
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