JP5302565B2 - 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法に関する。
近年、水素(燃料ガス)がアノードに、酸素を含む空気(酸化剤ガス)がカソードに、それぞれ供給されることで発電する固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)等の燃料電池の開発が盛んである。
このような燃料電池のアノードから排出されるアノードオフガス(排出燃料ガス)には未反応の水素が含まれており、これをこのまま放出したのでは水素の利用効率が低下してしまう。そこで、水素の利用効率を向上させるため、水素を含むアノードオフガスを、燃料電池の上流に戻し、これと、水素タンクからの水素とをエゼクタで混合し、燃料電池に再供給する、つまり、水素を循環させる燃料電池システムが提案されている。
また、このように使用されるエゼクタについては、噴射断面積の異なる複数のノズルを備えることが知られている(特許文献1参照)。
特開2004−178897号公報
しかしながら、燃料電池の現在の発電電流値に基づいて、ノズルの噴射口における噴射断面積を切り替える構成とした場合、例えば、燃料電池自動車の起動時や加速時等において、燃料ガスの圧力を目標圧力まで速やかに上昇させたいにもかかわらず、噴射断面積の小さなノズルが選択されてしまう。なぜなら、起動時では、燃料電池がまだ暖機されていない等、現在の発電電流値が小さいからであり、加速時では、加速開始時点(加速初期)での発電電流値が小さいからである。そして、小さなノズルが選択されることによって、起動時や加速時等において、現在の燃料ガスの圧力が目標圧力まで上昇するのに時間がかかってしまい、燃料ガスの供給が遅れてしまう。これにより、燃料電池において燃料ガスが不足するおそれがある。
そこで、本発明は、燃料ガスの圧力の上昇を早め、燃料ガスの供給が遅れてしまうことによる燃料ガスの不足を防止する燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、燃料電池と、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記燃料ガス供給手段から前記燃料電池に供給される燃料ガスが流れる燃料ガス供給流路と、燃料ガスの圧力を検出する圧力センサと、前記燃料電池から排出された排出燃料ガスを、前記燃料ガス供給流路に戻す循環流路と、前記燃料ガス供給流路に設けられ、前記燃料ガス供給手段からの燃料ガスを噴射するノズルを有し、前記燃料ガス供給手段からの燃料ガスと前記循環流路からの排出燃料ガスとを混合するエゼクタと、前記燃料電池の現在の発電電流値に基づいて前記ノズルの噴射口における噴射断面積を段階的に調整する噴射口調整手段と、燃料ガスの目標圧力を算出する目標圧力算出手段と、を備え、前記噴射口調整手段は、前記現在の発電電流値が所定発電電流値以上の場合に最大噴射断面積に調整し、前記現在の発電電流値が所定発電電流値未満の場合に前記最大噴射断面積よりも小さい噴射断面積に調整し、前記現在の発電電流値が所定発電電流値未満の場合において、前記圧力センサの検出した検出圧力が前記目標圧力算出手段の算出した目標圧力よりも低く、当該検出圧力と当該目標圧力との圧力差が前記燃料ガス不足のおそれがある第1所定圧力差以上のとき、前記小さい噴射断面積でなく、前記小さい噴射断面積よりも大きい噴射断面積に調整することを特徴とする燃料電池システムである。
また、前記噴射口調整手段は、前記噴射断面積を、前記最大噴射断面積である噴射断面積大と、前記噴射断面積大よりも小さい噴射断面積小との2段階で調整し、前記現在の発電電流値が前記所定発電電流値以上の場合に前記噴射断面積大に調整し、前記現在の発電電流値が前記所定発電電流値未満の場合において、前記圧力差が前記第1所定圧力差以上のとき、前記噴射断面積大に調整し、前記現在の発電電流値が前記所定発電電流値未満の場合において、前記圧力差が前記第1所定圧力差未満のとき、前記噴射断面積小に調整することが好ましい。
さらに、前記噴射口調整手段は、前記現在の発電電流値が所定発電電流値未満であって現在の前記噴射断面積が前記噴射断面積大の場合に、前記第1所定圧力差ではなく、前記第1所定圧力差よりも小さい圧力差である第2所定圧力差に基づいて調整し、前記圧力差が前記第2所定圧力差以上のとき、前記噴射断面積大で維持し、前記圧力差が前記第2所定圧力差未満のとき、前記噴射断面積小に調整することが好ましい。
このような燃料電池システムによれば、目標圧力と圧力センサにより検出される検出圧力との圧力差に基づいて、ノズルの噴射口における噴射断面積を切り替える構成としたので、例えば、燃料電池自動車の起動時や加速時等において、噴射断面積の大きなノズルが選択される。
具体的には、圧力センサの検出した検出圧力が目標圧力算出手段の算出した目標圧力よりも低く、検出圧力と目標圧力との圧力差が所定値(所定圧力差)以上である場合、噴射口調整手段は、ノズルの噴射口における噴射断面積が大きくなるように調整する。このように噴射断面積が大きくなるように調整されることによって、燃料電池へ供給される燃料ガスの流量が多くなる。
このようにして、ノズルの噴射口における噴射断面積を大きくすることによって、燃料電池に供給される燃料ガスの流量が多くなり、起動時においては、燃料ガスの圧力の上昇が早められ、発電可能な状態までの時間を短縮することができる。また、加速時においては、燃料ガスの供給が遅れてしまうことによる燃料ガスの不足を防止することができる。
このような燃料電池システムによれば、燃料電池の現在の発電電流値が所定値(所定発電電流値)以上である場合、噴射口調整手段は、ノズルの噴射口における噴射断面積が大きくなるように調整する。このように噴射断面積が大きくなるように調整されることによって、燃料電池へ供給される燃料ガスの流量が多くなる。
このようにして、ノズルの噴射口における噴射断面積は、(1)圧力センサの検出した検出圧力が目標圧力算出手段の算出した目標圧力よりも低く、検出圧力と目標圧力との圧力差が所定値(所定圧力差)以上である場合と、(2)燃料電池の現在の発電電流値が所定値(所定発電電流値)以上である場合とにおいて、大きくなるように調整される。これによって、起動時や加速時等に限定されることなく、適切な量の燃料ガスを燃料電池に供給することができる。
このような燃料電池システムによれば、燃料電池の現在の発電電流値が所定値(所定発電電流値)より小さく、圧力センサの検出した検出圧力が目標圧力算出手段の算出した目標圧力よりも低く、検出圧力と目標圧力との圧力差が所定値(所定圧力差)以上である場合、噴射口調整手段は、ノズルの噴射口における噴射断面積が大きくなるように調整する。このように噴射断面積が大きくなるように調整されることによって、燃料電池へ供給される燃料ガスの流量が多くなる。
このようにして、燃料電池の現在の発電電流値が小さいときでもノズルの噴射口における噴射断面積を大きくすることによって、燃料電池に供給される燃料ガスの流量が多くなり、起動時においては、燃料ガスの圧力の上昇が早められ、発電可能な状態までの時間を短縮することができる。また、加速時においては、燃料ガスの供給が遅れてしまうことによる燃料ガスの不足を防止することができる。
また、本発明は、 燃料電池と、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記燃料ガス供給手段から前記燃料電池に供給される燃料ガスが流れる燃料ガス供給流路と、燃料ガスの圧力を検出する圧力センサと、前記燃料電池から排出された排出燃料ガスを、前記燃料ガス供給流路に戻す循環流路と、前記燃料ガス供給流路に設けられ、前記燃料ガス供給手段からの燃料ガスを噴射するノズルを有し、前記燃料ガス供給手段からの燃料ガスと前記循環流路からの排出燃料ガスとを混合するエゼクタと、前記燃料電池の現在の発電電流値に基づいて前記ノズルの噴射口における噴射断面積を段階的に調整する噴射口調整手段と、燃料ガスの目標圧力を算出する目標圧力算出手段と、を備える燃料電池システムの制御方法であって、前記噴射口調整手段が前記現在の発電電流値が最大噴射断面積よりも小さい噴射断面積に調整すべき所定発電電流値未満であるか否かを判定する発電電流値判定ステップと、前記発電電流値判定ステップにおいて前記現在の発電電流値が前記所定発電電流値以上であると判定された場合に、最大噴射断面積に調整するステップと、前記発電電流値判定ステップにおいて前記現在の発電電流値が前記所定発電電流値未満であると判定された場合に、前記目標圧力算出手段が目標圧力を算出し、前記圧力センサが燃料ガスの圧力を検出するステップと、前記噴射口調整手段が、前記圧力センサの検出した検出圧力が前記目標圧力算出手段の算出した目標圧力よりも低く、当該検出圧力と当該目標圧力との圧力差が前記燃料ガス不足のおそれがある第1所定圧力差以上のとき、前記小さい噴射断面積でなく、前記小さい噴射断面積よりも大きい噴射断面積に調整するステップと、を含むことを特徴とする燃料電池システムの制御方法である。
このような燃料電池システムの制御方法によれば、目標圧力と圧力センサにより検出される検出圧力との圧力差に基づいて、ノズルの噴射口における噴射断面積を切り替える構成としたので、例えば、燃料電池自動車の起動時や加速時等において、噴射断面積の大きなノズルが選択される。
具体的には、圧力センサの検出した検出圧力が目標圧力算出手段の算出した目標圧力よりも低く、検出圧力と目標圧力との圧力差が所定値(所定圧力差)以上である場合、噴射口調整手段は、ノズルの噴射口における噴射断面積が大きくなるように調整する。このように噴射断面積が大きくなるように調整されることによって、燃料電池へ供給される燃料ガスの流量が多くなる。
このようにして、ノズルの噴射口における噴射断面積を大きくすることによって、燃料電池に供給される燃料ガスの流量が多くなり、起動時においては、燃料ガスの圧力の上昇が早められ、発電可能な状態までの時間を短縮することができる。また、加速時においては、燃料ガスの供給が遅れてしまうことによる燃料ガスの不足を防止することができる。
本発明によれば、燃料ガスの圧力の上昇を早め、燃料ガスの供給が遅れてしまうことによる燃料ガスの不足を防止する燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法を提供することができる。
本発明の一実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
≪燃料電池システムの構成≫
図1に示す本実施形態に係る燃料電池システム1は、図示しない燃料電池自動車(移動体)に搭載されている。燃料電池システム1は、燃料電池110と、燃料電池110のアノードに対して水素(燃料ガス)を給排するアノード系と、燃料電池110のカソードに対して酸素を含む空気(酸化剤ガス)を給排するカソード系と、燃料電池110の出力端子(図示しない)に接続され、燃料電池110の発電電力を消費する電力消費系と、IG(イグニッション)151と、アクセルペダル152と、これらを電子制御するECU(Electronic Control Unit、電子制御装置)160と、を備えている。そして、運転者によるアクセルペダル152の踏み込む量に応じて燃料電池110が発電し、この発電電力によって走行モータ141が駆動することで、燃料電池自動車が走行するようになっている。
<燃料電池>
燃料電池(燃料電池スタック)110は、複数(例えば200〜400枚)の固体高分子型の単セルが積層されることで構成されたスタックであり、複数の単セルは電気的に直列で接続されている。単セルは、MEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)と、これを挟み2枚の導電性を有するアノードセパレータ及びカソードセパレータと、を備えている。
MEAは、1価の陽イオン交換膜(例えばパーフルオロスルホン酸型)からなる電解質膜(固体高分子膜)と、これを挟むアノード及びカソードと、を備えている。アノード及びカソードは、カーボンペーパ等の導電性を有する多孔質体から主に構成されると共に、アノード及びカソードにおける電極反応を生じさせるための触媒(Pt、Ru等)を含んでいる。
アノードセパレータには、各MEAのアノードに対して水素を給排するため単セルの積層方向に延びる貫通孔(内部マニホールドと称される)や、単セルの面方向に延びる溝が形成されており、これら貫通孔及び溝がアノード流路111(燃料ガス流路)として機能している。
カソードセパレータには、各MEAのカソードに対して空気を給排するため単セルの積層方向に延びる貫通孔(内部マニホールドと称される)や、単セルの面方向に延びる溝が形成されており、これら貫通孔及び溝がカソード流路112(酸化剤ガス流路)として機能している。
そして、アノード流路111を介して各アノードに水素が供給されると、式(1)の電極反応が起こり、カソード流路112を介して各カソードに空気が供給されると、式(2)の電極反応が起こり、各単セルで電位差(OCV(Open Circuit Voltage)、開回路電圧)が発生するようになっている。次いで、燃料電池110と走行モータ141等の外部回路とが電気的に接続され、電流が取り出されると、燃料電池110が発電するようになっている。
2H→4H+4e ・・・(1)
+4H+4e→2HO ・・・(2)
そして、このように発電すると、カソードで生成した水(水蒸気)の一部は、電解質膜を透過し、アノードに移動する。よって、カソードから排出されるカソードオフガス、アノードから排出されるアノードオフガスは、多湿となる。
<アノード系>
アノード系は、水素タンク(燃料ガス供給手段)121と、遮断弁122と、減圧弁123と、エゼクタ10と、圧力センサ124と、パージ弁125と、を備えている。
水素タンク121は、配管121a、遮断弁122、配管122a、減圧弁123、配管123a、エゼクタ10、配管10aを順に介して、アノード流路111の入口に接続されている。そして、遮断弁122がECU160によって開かれると、水素が配管121a等を介してアノード流路111に供給されるようになっている。また、水素を所定圧力に減圧する減圧弁123には、カソード流路112に向かう空気の圧力が信号圧(パイロット圧)として入力され、前記空気の圧力と、アノード流路111における水素の圧力とが等しくなるように制御する構成となっている。なお、後記する排気弁134によって、前記信号圧は制御されている。
圧力センサ124は、燃料電池110に向かう水素(ガス)の圧力を検出可能なように、配管10aに設けられている。そして、圧力センサ124はECU160と接続されており、ECU160は燃料電池110に向かう水素の圧力を検知するようになっている。
アノード流路111の出口は、配管125a、パージ弁125、配管125bが順に接続されている。また、配管125aの途中は、配管125cを介して、エゼクタ10に接続されている。そして、配管125cの途中には、逆流を防止する逆止弁(図示しない)が設けられている。
パージ弁125は、例えばゲート弁等の開閉弁であって、通常は閉じている。そして、このようにパージ弁125が閉じている場合、アノード流路111から排出された未反応の水素を含むアノードオフガス(排出燃料ガス)が、配管125cを介して、エゼクタ10に戻され、再び、燃料電池110に供給、つまり、水素が循環するようになっている。
一方、アノードオフガス中の水分等の不純物が増加した場合、つまり、循環する水素に同伴する不純物が増加した場合、ECU160によってパージ弁125は開かれ、アノードオフガスが、配管125bを介して、希釈器(図示しない)に排出されるようになっている。
ここで、本実施形態において、水素タンク(燃料ガス供給手段)121から燃料電池110に供給される水素が流れる燃料ガス供給流路は、配管121a、遮断弁122、配管122a、減圧弁123、配管123a、エゼクタ10、配管10aを備えて構成されている。そして、水素を循環させる循環流路は、配管125cによって構成されている。また、エゼクタ10は、燃料ガス供給流路と循環流路との合流点に設けられている。
[エゼクタ]
次に、エゼクタ10について詳細に説明する。
エゼクタ10は、パージ弁125が閉じている状態において、水素タンク121からの水素を後記するノズル30で噴射することで負圧を発生させ、配管125c経由のアノードオフガスを吸引し、水素タンク121からの水素とアノードオフガスとを混合する機器である。
このようなエゼクタ10は、図2、図3に示すように、基体20と、基体20に螺設されたノズル30と、ノズル30の中空部31において、その軸線上を進退自在に移動すると共に、ノズル30の噴射口32に遊挿されたニードル40と、ノズル30の外側で基体20に螺設されたディフューザ50と、ディフューザ50に外嵌したケーシング60と、基体20に螺設されると共にソレノイド71を有するソレノイド部70と、を備えている。
ニードル40は、ソレノイド部70に内蔵された圧縮コイルバネ72によってノズル30側に付勢されている。そして、ソレノイド71がOFFされている場合、ストッパとして機能するニードル40の基端部41が基体20に当接し、ニードル40がソレノイド71のOFF位置で配置されるようになっている。そして、このようにニードル40がOFF位置にある場合、ニードル40の先端42がノズル30の噴射口32から突出し、噴射口32における水素の噴射断面積が小さくなり(ノズル30の噴射口:小)、ノズル30で噴射される水素タンク121からの水素の流量(噴射流量)が減少するように設計されている(図2参照)。
一方、ソレノイド71がECU160によりONされた場合、ニードル40がノズル30に対して後退し、ソレノイド71のON位置で配置されるようになっている。そして、このようにソレノイド71がON位置にある場合、ニードル40の先端42が噴射口32から離間し、噴射口32における水素の噴射断面積が大きくなり(ノズル30の噴射口:大)、水素タンク121からの水素の流量(噴射流量)が増加するように設計されている(図3参照)。
ディフューザ50は、その中心軸線上に水素流路51を有すると共に、その下流側に向かって、略円形の水素流路51の断面積が徐々に縮径する縮径部52と、断面積が最小となるスロート部53と、断面積が徐々に拡径する拡径部54と、を備えている。縮径部52には、周方向において複数(例えば4つ)のアノードオフガス導入口55が形成されている。
そして、パージ弁125(図1参照)が閉じた状態において、水素タンク121からの水素が、基体20に形成された水素流路21、ノズル30の中空部31を通って、噴射口32から噴射されると、負圧が発生するようになっている。次いで、この負圧により、アノードオフガスが、配管125c(図1参照)から、ケーシング60のアノードオフガス導入孔61、ディフューザ50とケーシング60との間に形成されたリング状の分配マニホールド空間62、複数のアノードオフガス導入孔55を介して、水素流路51に吸引されるようになっている。その後、拡径部54内の水素流路51において、噴射された水素タンク121からの水素と、吸引されたアノードオフガスとが混合され、燃料電池110に向かうようになっている。
すなわち、本実施形態において、ノズル30の噴射断面積を調整する噴射口調整手段は、ニードル40と、ソレノイド71と、圧縮コイルバネ72と、ECU160と、を備えて構成されている。
<カソード系>
図1に戻って説明を続ける。
カソード系は、コンプレッサ131と、背圧弁132と、オリフィス133と、排気弁134と、を備えている。
コンプレッサ131は、配管131aを介して、カソード流路112の入口に接続されている。そして、ECU160の指令に従ってコンプレッサ131が作動すると、酸素を含む空気が、カソード流路112に供給されるようになっている。なお、配管131aには加湿器(図示しない)が設けられており、燃料電池110に送られる空気が適宜に加湿されるようになっている。
このようなコンプレッサ131は、燃料電池110及び/又は燃料電池110の発電電力を充放電する高圧バッテリ(図示しない)を電源として作動する。
カソード流路112の出口は、配管132a、背圧弁132、配管132bを介して、希釈器(図示しない)に接続されている。そして、カソード流路112(カソード)から排出されたカソードオフガスは、配管132a等を介して、希釈器に排出されるようになっている。
背圧弁132は、バタフライ弁等であり、アクセルペダル152の踏み込み量等の発電要求量に応じて、ECU160により、その開度が制御されるようになっている。
そして、配管131aの途中は、配管131b、空気の流量を絞るためのオリフィス133、配管133aを介して、減圧弁123に接続されている。また、配管131aの途中は、配管131b、オリフィス133、配管133bを介して、排気弁134にも接続されている。
排気弁134は、空気を排出する空気排出弁であり、通常は閉じられており、これによってコンプレッサ131からの空気は、配管131b等を介して、減圧弁123に流れるようになっている。
一方、減圧弁123に流れる空気の量が多すぎる(空気の圧力が高すぎる)場合には、ECU160によって排気弁134は開かれ、空気が、配管134aを介して、外部に排出されるようになっている。
このように、排気弁134の開閉によって、減圧弁123に流れる空気の信号圧(パイロット圧)は制御されており、これにより、アノード流路111における水素の圧力が制御されるようになっている。
<電力消費系>
電力消費系は、燃料電池自動車を走行させる電動式の走行モータ141と、VCU(Voltage Control Unit)142と、出力検出器143と、を備えており、走行モータ141は、図示しないインバータ、VCU142、出力検出器143を順に介して燃料電池110の出力端子(図示しない)に接続されている。
走行モータ141は、燃料電池自動車を走行させる電動モータである。
VCU142は、ECU160の指令に従って燃料電池110の発電電力(出力)を制御するユニットであり、DC−DCチョッパ等を備えている。すなわち、ECU160が発電要求に対応してVCU142を適宜に制御すれば、この発電要求に応じて燃料電池110から電流が取り出され、燃料電池110が発電するようになっている。
出力検出器143は、燃料電池110の発電電流(出力電流)及び発電電圧(出力電圧)を検出する機器であり、電流計及び電圧計を備えており、電流計及び電圧計は適所に配置されている。そして、出力検出器143はECU160と接続されており、ECU160は燃料電池110の現在の発電電流及び発電電圧を検知するようになっている。
<IG、アクセルペダル>
IG151は、燃料電池自動車及び燃料電池システム1の起動スイッチであり、運転席周りに設けられている。また、IG151はECU160と接続されており、ECU160はIG151のON/OFF信号を検知するようになっている。
アクセルペダル152は、運転者が燃料電池自動車を加速させるために踏み込むペダルであり、運転席の足元に配置されている。そして、アクセルペダル152はECU160と接続されており、ECU160はアクセルペダル152の踏み込み量を検知するようになっている。
<ECU>
ECU160は、燃料電池システム1を電子制御する制御装置であり、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路等を含んで構成されている。
そして、ECU160は、IG151のON信号を検知すると、遮断弁122を開き、コンプレッサ131を作動させ、背圧弁132の開度及びVCU142を適宜に制御して燃料電池110の発電を開始するように構成されている。
また、ECU160は、アクセルペダル152の踏み込み量(アクセル開度)、つまり、燃料電池110に対して指令された指令発電電流値に基づいて、目標圧力を算出する機能を備えている。さらに、この目標圧力と圧力センサ124により検出される検出圧力との圧力差を算出する機能も備えている。
次いで、ECU160は、ソレノイド71をONしたかどうかによって、現在のノズル30の噴射口32における噴射断面積の大きさを判定する機能を備えている。
また、ECU160は、燃料電池110に対して指令された指令発電電流値に基づいて算出される目標圧力と、圧力センサにより検出される検出圧力との圧力差に基づいて、ノズル30の噴射口32における噴射断面積を調整する機能を備えている。具体的には、ECU160は、この圧力差が所定値以上である場合、ソレノイド71をONし、ノズル30の噴射口32における噴射断面積を大きくするように設定されている。一方、この圧力差が所定値よりも小さい場合、ソレノイド71をOFFし、ノズル30の噴射口32における噴射断面積を小さくするように設定されている(図2、図3参照)。
さらに、ECU160は、出力検出器143の電流計により検出される燃料電池110の現在の発電電流値に基づいて、ノズル30の噴射口32における噴射断面積を調整する機能を備えている。具体的には、ECU160は、この発電電流値が所定値以上である場合、ソレノイド71をONし、ノズル30の噴射口32における噴射断面積を大きくするように設定されている。一方、この発電電流値が所定値よりも小さい場合、ソレノイド71をOFFし、ノズル30の噴射口32における噴射断面積を小さくするように設定されている(図2、図3参照)。
≪燃料電池システムの動作≫
次に、燃料電池システム1の動作について、図4を主に参照しながら説明する。
ステップS101において、ECU160は、出力検出器143の電流計を介して、燃料電池110の現在の発電電流値を検出する。
ステップS102において、ECU160は、この発電電流値が所定値以上であるか否かを判定する。ここでいう所定値とは、現在の発電電流に必要な水素の不足が発生しないように、燃料電池110へ供給される水素の量(水素供給量)に基づいて、事前試験やシミュレーションにより求められた値であり、ECU160に予め記憶されている。
現在の発電電流値が、この所定値以上である場合(S102・Yes)、ECU160の処理はステップS103に進む。一方、現在の発電電流値が、この所定値よりも小さい場合(S102・No)、ECU160の処理はステップS104に進む。
ステップS103において、ECU160は、ソレノイド71をONし、ノズル30の噴射口32における噴射断面積を大きくする(図3、図5参照)。
その後、ECU160の処理は、リターンを介して、スタートに戻る。
ステップS104において、ECU160は、アクセルペダル152の踏み込み量(アクセル開度)、つまり、燃料電池110に対して指令された指令発電電流値に基づいて、目標圧力を算出する(図6参照)。なお、目標圧力としては、具体的に算出することなく、発電電流値に基づいて事前試験等により求められた値をECU160に予め記憶しておき、その値を用いてもよい。
ステップS105において、圧力センサ124により配管10aを通流している水素の圧力を検出する。
ステップS106において、ECU160は、燃料電池110に対して指令された指令発電電流値に基づいて算出される目標圧力(S104)と、圧力センサ124により検出される検出圧力(S105)との圧力差を算出する。
ステップS107において、ECU160は、ソレノイド71をONしたかどうか(S103)によって、現在のノズル30の噴射口32における噴射断面積の大きさを判定する。つまり、S103に進んだ場合において、噴射断面積は大きいことになる。
現在のノズル30の噴射口32における噴射断面積が小さい(噴射口32:小)である場合(S107・Yes)、ECU160の処理はステップS108に進む。一方、現在のノズル30の噴射口32における噴射断面積が大きい(噴射口32:大)である場合(S107・No)、ECU160の処理はステップS109に進む。
ステップS108において、ECU160は、この圧力差が第1所定値以上であるか否かを判定する。ここでいう第1所定値とは、水素の供給が遅れてしまうことによる水素の不足が発生する値であり、事前試験やシミュレーションにより求められ、ECU160に予め記憶されている。
圧力差が、この第1所定値以上である場合(S108・Yes)、ECU160の処理はステップS103に進む。一方、圧力差が、この所定値よりも小さい場合(S108・No)、ECU160の処理はステップS110に進む。
ステップS109において、ECU160は、この圧力差が第2所定値以上であるか否かを判定する。ここでいう第2所定値とは、前記第1所定値よりも小さな値とし、ノズル30の噴射口32における噴射断面積の切り替えが頻繁に行われないようにするための値であり、ECU160に予め記憶されている。
圧力差が、この第2所定値以上である場合(S109・Yes)、ECU160の処理はリターンを介して、スタートに戻る。一方、圧力差が、この所定値よりも小さい場合(S109・No)、ECU160の処理はステップS110に進む。
ステップS110において、ECU160は、ソレノイド71をOFFし、ノズル30の噴射口32における噴射断面積を小さくする。
その後、ECU160の処理は、リターンを介して、スタートに戻る。
≪燃料電池システムの効果≫
このような燃料電池システム1の構成としたので、次のような作用効果が得られる。
目標圧力と、圧力センサ124により検出される検出圧力との圧力差に基づいて、ノズル30の噴射口32における噴射断面積を切り替える構成としたので、例えば、燃料電池自動車の起動時や加速時等において、噴射断面積の大きなノズル30が選択される。
具体的には、目標圧力と、圧力センサ124により検出される検出圧力との圧力差が所定値以上である場合、噴射口調整手段は、ノズル30の噴射口32における噴射断面積が大きくなるように調整する。このように噴射断面積が大きくなるように調整されることによって、燃料電池110へ供給される水素の流量が多くなる、つまり、水素タンク121からの水素の供給が促進される。
このようにして、ノズル30の噴射口32における噴射断面積を大きくすることによって、燃料電池110に供給される水素の流量が多くなり、起動時においては、水素の圧力の上昇が早められ、発電可能な状態までの時間を短縮することができる。また、加速時においては、水素の供給が遅れてしまうことによる水素の不足を防止することができる。
また、燃料電池110の現在の発電電流値が所定値以上である場合、噴射口調整手段は、ノズル30の噴射口32における噴射断面積が大きくなるように調整する。このように噴射断面積が大きくなるように調整されることによって、燃料電池110へ供給される水素の流量が多くなる。
このようにして、ノズル30の噴射口32における噴射断面積は、目標圧力と圧力センサ124により検出される検出圧力との圧力差が所定値以上である場合と、燃料電池110の現在の発電電流値が所定値以上である場合とにおいて、大きくなるように調整される。これによって、起動時や加速時等に限定されることなく、適切な量の水素を燃料電池110に供給することができる。
また、燃料電池110の現在の発電電流値が所定値より小さく、目標圧力と圧力センサ124により検出される検出圧力との圧力差が所定値以上である場合、噴射口調整手段は、ノズル30の噴射口32における噴射断面積が大きくなるように調整する。このように噴射断面積が大きくなるように調整されることによって、燃料電池110へ供給される水素の流量が多くなる。
このようにして、燃料電池110の現在の発電電流値が小さいときでもノズル30の噴射口32における噴射断面積を大きくすることによって、燃料電池110に供給される水素の流量が多くなり、起動時においては、水素の圧力の上昇が早められ、発電可能な状態までの時間を短縮することができる。また、加速時においては、水素の供給が遅れてしまうことによる水素の不足を防止することができる。
また、燃料電池110に対して指令された指令発電電流値に基づいて算出される目標圧力と、圧力センサ124により検出される検出圧力との圧力差が所定値以上である場合、噴射口調整手段は、ノズル30の噴射口32における噴射断面積が大きくなるように調整する。このように噴射断面積が大きくなるように調整されることによって、燃料電池110へ供給される水素の流量が多くなる。
このようにして、目標圧力が、実際に燃料電池110に対して指令された指令発電電流値に基づいて算出されることによって、噴射口調整手段は、実際に燃料電池110に対して指令されたノズル30の噴射口32における噴射断面積を選択することができる。したがって、燃料電池110への水素の流量を適切に制御することができる。
≪燃料電池システムの一動作例≫
図7を参照して、加速を例に、燃料電池システム1の一動作例を説明する。
アクセルペダル152が踏み込まれると、その踏み込み量(アクセル開度)、つまり、燃料電池110に対して指令された指令発電電流値が大きくなる。
しかし、現在の発電電流値(S101)が所定値よりも小さい場合、ノズル30の噴射口32の噴射断面積は大きくならない(S102・No)。
そして、アクセルペダル152が踏み込まれると、コンプレッサ131は増速作動し、背圧弁132は閉じる方向に制御され、カソード流路112に向かう空気の圧力が信号圧(パイロット圧)として入力される、エゼクタ10の上流側の圧力は、指令発電電流値に基づいて算出される目標圧力と同じ値を示す。
しかし、エゼクタ10の下流側の圧力は、エゼクタ10自身の存在により、エゼクタ10の上流側の圧力とは異なり、指令発電電流値に基づいて算出される目標圧力と同じ値になるのに時間がかかってしまう(比較例)。
そこで、燃料電池110に対して指令された指令発電電流値に基づいて算出される目標圧力(S104)と、圧力センサ124により検出される検出圧力(S105)との圧力差(S106)を算出し(このとき噴射口32は小である(S107・Yes))、この圧力差が所定値(第1所定値)以上である場合(S108・Yes)、噴射口調整手段は、ノズル30の噴射口32における噴射断面積が大きくなるように調整する(S103)。
このように発電電流値が小さいときでも噴射断面積を大きくすることによって、エゼクタ10の下流側の圧力をできるだけ早く目標圧力まで上昇させることができるようになる(実施例)。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば、次のように変更することができ、また、次の構成を適宜組み合わせてもよい。
前記した実施形態では、ノズル30に対してニードル40が2つの位置に適宜に配置され、ノズル30の噴射口32の噴射断面積が2段階で切り替えられる場合を例示したが、これに限定されず、図8に示すように噴射口32の噴射断面積が3段階で(多段階)で切り替えられる構成としてもよい。さらに説明すると、図8に示すニードル80は、ソレノイド71側に向かって、尖った尖端部81と、尖端部81よりも太い中細部82と、中細部82よりも太い基端部83と、を備えている。
そして、図8(a)に示すように、圧縮コイルバネ72に付勢されて、基端部83が噴射口32の面上に配置される場合、噴射口32における水素タンク121からの水素の噴射断面積が最も小さくなり、中細部82(図8(b)参照)、基端部83(図8(c)参照)が配置されると、段階的に大きくなるように設計されている。なお、このようにニードル80をノズル30に対して、3つの位置で適宜に配置させるには、ニードル80に対して2つのソレノイド71、71を軸方向に1列で配置し、この2つのソレノイド71、71を適宜にON/OFFすることで構成することができる。また、単一のソレノイド71の場合は、電流値を用いて制御してもよい。
このように、3段階で水素の噴射断面積を変化させることによって、水素タンク121からの水素の噴射流量を3段階で適切に制御することができ、その結果として、燃料電池110への水素の流量を適切に制御することができる。
前記した実施形態では、ノズル30に対してニードル40が適宜に配置され、ノズル30の噴射口32の噴射断面積が切り替えられる燃料電池システム1に本発明を適用したが、これに限定されるものではない。例えば、噴射断面積の異なる複数の、例えば、噴射口が大、中、小からなるノズル30を備える燃料電池システムに、本発明を適用してもよい。
前記した実施形態では、燃料電池110に対して指令された指令発電電流値に基づいて算出される目標圧力と、圧力センサ124により検出される検出圧力との圧力差が所定値以上である場合の所定値について、ある一つの値の場合を例示したが、その所定値は変更することが可能である。
例えば、高速走行中でさらに加速する場合で、圧力センサ124により検出される検出圧力が高いときには、ECU160によって、所定値が大きくなるようにする。これによって、ノズル30の噴射口32の噴射断面積が大きくなりにくくなり、燃料電池110への水素の流量が多くなりすぎず、その結果として、燃料電池110における圧力のオーバーシュート(行き過ぎ)を抑えることができる。
前記した実施形態では、燃料ガスとして水素を用いた場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、メタン等、燃料ガスとして用いることができるものであればよい。
前記した実施形態では、未反応の水素を含むアノードオフガスが、そのまま、エゼクタ10に循環させる燃料電池システム1に本発明を適用したが、これに限定されるものではない。
例えば、アノードオフガス中の水分等の不純物を取り除くために、未反応の水素を含むアノードオフガスを、気液分離器(図示しない)を介して、エゼクタ10に戻して、アノード流路111に再供給する燃料電池システムに、本発明を適用してもよい。
前記した実施形態では、燃料電池システム1が燃料電池自動車に搭載された場合を例示したが、その他に例えば、自動二輪車、列車、船舶に搭載された燃料電池システムでもよい。また、家庭用や業務用の据え置き型の燃料電池システムや、給湯システムに組み込まれた燃料電池システムでもよい。
本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 本実施形態に係るエゼクタの側断面図であり、ソレノイドがOFFされ、ノズルにおける水素の噴射口(噴射断面積)が小さい状態を示す図である。 本実施形態に係るエゼクタの側断面図であり、ソレノイドがONされ、ノズルにおける水素の噴射口(噴射断面積)が大きい状態を示す図である。 本実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 現在の発電電流値と、水素供給量との関係を示すマップである。 アクセル開度(指令発電電流値)と、目標圧力との関係を示すマップである。 本実施形態に係る燃料電池システムの一動作例を示すタイムチャートである。 本実施形態の変形例に係るノズルとニードルとの関係を示す側断面図であり、(a)はノズルにおける水素の噴射口(噴射断面積)が小さい状態、(b)は噴射口が中である状態、(c)は噴射口が大きい状態、をそれぞれ示す図である。
符号の説明
1 燃料電池システム
10 エゼクタ
30 ノズル
32 噴射口
40 ニードル(噴射口調整手段)
71 ソレノイド(噴射口調整手段)
72 圧縮コイルバネ(噴射口調整手段)
110 燃料電池
121 水素タンク(燃料ガス供給手段)
121a、122a、123a、10a 配管(燃料ガス供給流路)
124 圧力センサ
125c 配管(循環流路)
160 ECU(噴射口調整手段)

Claims (4)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、
    前記燃料ガス供給手段から前記燃料電池に供給される燃料ガスが流れる燃料ガス供給流路と、
    燃料ガスの圧力を検出する圧力センサと、
    前記燃料電池から排出された排出燃料ガスを、前記燃料ガス供給流路に戻す循環流路と、
    前記燃料ガス供給流路に設けられ、前記燃料ガス供給手段からの燃料ガスを噴射するノズルを有し、前記燃料ガス供給手段からの燃料ガスと前記循環流路からの排出燃料ガスとを混合するエゼクタと、
    前記燃料電池の現在の発電電流値に基づいて前記ノズルの噴射口における噴射断面積を段階的に調整する噴射口調整手段と、
    燃料ガスの目標圧力を算出する目標圧力算出手段と、
    を備え、
    前記噴射口調整手段は、
    前記現在の発電電流値が所定発電電流値以上の場合に最大噴射断面積に調整し、
    前記現在の発電電流値が所定発電電流値未満の場合に前記最大噴射断面積よりも小さい噴射断面積に調整し、
    前記現在の発電電流値が所定発電電流値未満の場合において、前記圧力センサの検出した検出圧力が前記目標圧力算出手段の算出した目標圧力よりも低く、当該検出圧力と当該目標圧力との圧力差が前記燃料ガス不足のおそれがある第1所定圧力差以上のとき、前記小さい噴射断面積でなく、前記小さい噴射断面積よりも大きい噴射断面積に調整する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記噴射口調整手段は、
    前記噴射断面積を、前記最大噴射断面積である噴射断面積大と、前記噴射断面積大よりも小さい噴射断面積小との2段階で調整し、
    前記現在の発電電流値が前記所定発電電流値以上の場合に前記噴射断面積大に調整し、
    前記現在の発電電流値が前記所定発電電流値未満の場合において、前記圧力差が前記第1所定圧力差以上のとき、前記噴射断面積大に調整し、
    前記現在の発電電流値が前記所定発電電流値未満の場合において、前記圧力差が前記第1所定圧力差未満のとき、前記噴射断面積小に調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記噴射口調整手段は、
    前記現在の発電電流値が所定発電電流値未満であって現在の前記噴射断面積が前記噴射断面積大の場合に、前記第1所定圧力差ではなく、前記第1所定圧力差よりも小さい圧力差である第2所定圧力差に基づいて調整し、
    前記圧力差が前記第2所定圧力差以上のとき、前記噴射断面積大で維持し、
    前記圧力差が前記第2所定圧力差未満のとき、前記噴射断面積小に調整する
    ことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 燃料電池と、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記燃料ガス供給手段から前記燃料電池に供給される燃料ガスが流れる燃料ガス供給流路と、燃料ガスの圧力を検出する圧力センサと、前記燃料電池から排出された排出燃料ガスを、前記燃料ガス供給流路に戻す循環流路と、前記燃料ガス供給流路に設けられ、前記燃料ガス供給手段からの燃料ガスを噴射するノズルを有し、前記燃料ガス供給手段からの燃料ガスと前記循環流路からの排出燃料ガスとを混合するエゼクタと、前記燃料電池の現在の発電電流値に基づいて前記ノズルの噴射口における噴射断面積を段階的に調整する噴射口調整手段と、燃料ガスの目標圧力を算出する目標圧力算出手段と、を備える燃料電池システムの制御方法であって、
    前記噴射口調整手段が前記現在の発電電流値が最大噴射断面積よりも小さい噴射断面積に調整すべき所定発電電流値未満であるか否かを判定する発電電流値判定ステップと、
    前記発電電流値判定ステップにおいて前記現在の発電電流値が前記所定発電電流値以上であると判定された場合に、最大噴射断面積に調整するステップと、
    前記発電電流値判定ステップにおいて前記現在の発電電流値が前記所定発電電流値未満であると判定された場合に、前記目標圧力算出手段が目標圧力を算出し、前記圧力センサが燃料ガスの圧力を検出するステップと、
    前記噴射口調整手段が、前記圧力センサの検出した検出圧力が前記目標圧力算出手段の算出した目標圧力よりも低く、当該検出圧力と当該目標圧力との圧力差が前記燃料ガス不足のおそれがある第1所定圧力差以上のとき、前記小さい噴射断面積でなく、前記小さい噴射断面積よりも大きい噴射断面積に調整するステップと、を含む
    ことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
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