JP5302568B2 - 燃料電池システム及びその運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システム及びその運転方法に関する。
近年、水素(燃料ガス、反応ガス)がアノードに、酸素を含む空気(酸化剤ガス、反応ガス)がカソードに、それぞれ供給されることで発電する固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)等の燃料電池の開発が盛んである。
このような燃料電池に供給される水素及び空気の圧力差を適切にすることは重要であり、水素と空気との圧力差を一定にする技術が提案されている(特許文献1参照)。
一方、燃料電池において水素不足になると、燃料電池の発電効率が低下すると共に、燃料電池のMEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)を構成する電解質膜(固体高分子膜)等が分解してしまい、燃料電池が劣化してしまう。そこで、水素の圧力が、所定圧力(目標水素圧力)以下となった場合、水素供給が異常、つまり、システムが異常であると判定する方法が考えられる。
特開2004−220794号公報
しかしながら、水素の目標圧力は発電要求量に応じて変化するため、水素の圧力判定基準となる所定圧力は、低く設定する必要がある。ところが、所定圧力を低く設定してしまうと、発電要求量が大きく、水素の圧力が高い領域において、水素供給が異常、つまり、システムが異常であると判定するまでに時間を要してしまう。
そこで、本発明は、水素等の燃料ガスの供給が異常、つまり、システムが異常であると適切に判定可能な燃料電池システム及びその運転方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路を有する燃料電池と、燃料ガス供給ラインを介して前記燃料ガス流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記燃料ガス供給ラインを通流する燃料ガスの圧力を、前記燃料ガス流路の圧力として検出する圧力検出手段と、前記燃料電池の発電電流を制御する電流制御手段と、を備え、前記燃料ガス供給手段が、発電要求量に基づいて算出された目標燃料ガス圧力となるように、燃料ガスを前記燃料ガス流路に供給する燃料電池システムであって、前記圧力検出手段が検出した燃料ガスの圧力が、前記目標燃料ガス圧力以下である場合、システムが異常であると判定する異常判定部をさらに備え、前記異常判定部は、異常であると判定した場合、前記電流制御手段によって、前記圧力検出手段が検出した燃料ガスの圧力に対応して前記燃料電池の発電電流を制限し、前記燃料ガス供給手段によって、燃料ガスの供給量を増加させることを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、燃料ガス供給手段が、発電要求量に基づいて算出された目標燃料ガス圧力となるように、燃料ガスを前記燃料ガス流路に供給する。そして、圧力検出手段が検出した燃料ガスの圧力が、目標燃料ガス圧力以下である場合、異常判定部によって、システムが異常であると速やかに判定できる。
また、異常であると判定した場合、異常判定部が、電流制御手段によって、燃料ガスの圧力に対応して燃料電池の発電電流を制限しつつ、燃料ガス供給手段によって、燃料ガス流路に供給される燃料ガスの供給量を増加させるので、燃料ガス不足を防止しつつ、燃料電池の劣化を防止できる。
また、前記燃料ガス流路から排出された燃料ガスを、前記燃料ガス供給ラインに戻し、燃料ガスを循環させる燃料ガス循環ラインと、前記燃料ガス循環ラインを循環する燃料ガスを排出する燃料ガス排出弁と、を備え、前記燃料ガス排出弁が燃料ガスを排出した場合、前記異常判定部は異常判定しないことを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、燃料ガス排出弁が燃料ガスを排出し、燃料ガスの圧力が変動している場合、異常判定部は異常判定しない。これにより、異常判定部による誤判定を防止できる。
また、前記異常判定部は、異常であると判定した場合において、制限した後における前記燃料電池の発電電流が所定電流以下であるとき、システムが故障していると判定することを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、異常であると判定した場合において、異常判定部が、制限後における燃料電池の発電電流が所定電流以下であるとき、システムが故障していると判定できる。
また、前記異常判定部は、異常であると判定した場合において、前記燃料電池の発電電流の制限時間が所定時間以上であるとき、システムが故障していると判定することを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、異常であると判定した場合において、異常判定部が、燃料電池の発電電流の制限時間が所定時間以上であるとき、システムが故障していると判定できる。
また、前記異常判定部は、異常であると判定した場合において、供給量を増加した後における燃料ガスの圧力が、所定圧力以下であるとき、システムが故障していると判定することを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、異常であると判定した場合において、異常判定部が、燃料ガスの供給量を増加後における燃料ガスの圧力が、所定圧力以下であるとき、システムが故障していると判定できる。
また、前記システムが故障していると判定したとき、前記異常判定部は前記燃料電池の発電を停止することを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、システムが故障していると判定したとき、異常判定部は燃料電池の発電を停止することができる。
また、燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路を有する燃料電池と、燃料ガス供給ラインを介して前記燃料ガス流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記燃料ガス供給ラインを通流する燃料ガスの圧力を、前記燃料ガス流路の圧力として検出する圧力検出手段と、前記燃料電池の発電電流を制御する電流制御手段と、システム異常の有無を判定する異常判定部と、を備え、前記燃料ガス供給手段が、発電要求量に基づいて算出された目標燃料ガス圧力となるように、燃料ガスを前記燃料ガス流路に供給する燃料電池システムの運転方法であって、前記圧力検出手段が検出した燃料ガスの圧力が、前記目標燃料ガス圧力以下である場合、前記異常判定部によって、システムが異常であると判定する第1工程と、前記第1工程において異常であると判定された場合、前記電流制御手段によって、前記圧力検出手段が検出した燃料ガスの圧力に対応して前記燃料電池の発電電流を制限し、前記燃料ガス供給手段によって、燃料ガスの供給量を増加させる第2工程と、を含むことを特徴とする燃料電池システムの運転方法である。
このような燃料電池システムの運転方法によれば、燃料ガス供給手段が、発電要求量に基づいて算出された目標燃料ガス圧力となるように、燃料ガスを前記燃料ガス流路に供給する。そして、圧力検出手段が検出した燃料ガスの圧力が、目標燃料ガス圧力以下である場合、異常判定部によって、システムが異常であると適切に判定できる(第1工程)
また、第1工程において異常であると判定された場合、電流制御手段によって、燃料ガスの圧力に対応して燃料電池の発電電流を制限しつつ、燃料ガス供給手段によって、燃料ガス流路に供給される燃料ガスの供給量を増加させる(第2工程)。したがって、燃料ガス不足を防止しつつ、燃料電池の劣化を防止できる。
本発明によれば、水素等の燃料ガスの供給が異常、つまり、システムが異常であると適切に判定可能な燃料電池システム及びその運転方法を提供することができる。
本発明の一実施形態について、図1から図9を参照して説明する。
≪燃料電池システムの構成≫
図1に示す本実施形態に係る燃料電池システム1は、図示しない燃料電池自動車(移動体)に搭載されている。燃料電池システム1は、燃料電池スタック10と、燃料電池スタック10のアノードに対して水素(燃料ガス、反応ガス)を給排するアノード系と、燃料電池スタック10のカソードに対して酸素を含む空気(酸化剤ガス、反応ガス)を給排するカソード系と、燃料電池スタック10の発電電力を消費する電力消費系と、これらを電子制御するECU60(Electronic Control Unit、電子制御装置)と、を備えている。
<燃料電池スタック>
燃料電池スタック10は、複数(例えば200〜400枚)の固体高分子型の単セル11が積層されることで構成されたスタックであり、複数の単セル11は電気的に直列で接続されている。単セル11は、MEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)と、これを挟み2枚の導電性を有するアノードセパレータ及びカソードセパレータと、を備えている。
MEAは、1価の陽イオン交換膜(例えばパーフルオロスルホン酸型)からなる電解質膜(固体高分子膜)と、これを挟むアノード及びカソードとを備えている。アノード及びカソードは、カーボンペーパ等の導電性を有する多孔質体から主に構成されると共に、アノード及びカソードにおける電極反応を生じさせるための触媒(Pt、Ru等)を含んでいる。
アノードセパレータには、各MEAのアノードに対して水素を給排するため単セル11の積層方向に延びる貫通孔(内部マニホールドと称される)や、単セル11の面方向に延びる溝が形成されており、これら貫通孔及び溝がアノード流路12(燃料ガス流路)として機能している。
カソードセパレータには、各MEAのカソードに対して空気を給排するため単セル11の積層方向に延びる貫通孔(内部マニホールドと称される)や、単セル11の面方向に延びる溝が形成されており、これら貫通孔及び溝がカソード流路13(酸化剤ガス流路)として機能している。
そして、アノード流路12を介して各アノードに水素が供給されると、式(1)の電極反応が起こり、カソード流路13を介して各カソードに空気が供給されると、式(2)の電極反応が起こり、各単セル11で電位差(OCV(Open Circuit Voltage)、開回路電圧)が発生するようになっている。次いで、燃料電池スタック10と走行モータ等の外部回路とが電気的に接続され、電流が取り出されると、燃料電池スタック10が発電するようになっている。
2H→4H+4e …(1)
+4H+4e→2HO …(2)
このように燃料電池スタック10が発電すると、カソードで生成した水分(水蒸気)の一部は、電解質膜を透過し、アノードに移動する。よって、アノードから排出されるアノードオフガス、カソードから排出されるカソードオフガスは、多湿となる。また、カソード(カソード流路13)に供給される空気は、後記する加湿器32により加湿され、多湿となっている。
<アノード系>
アノード系は、水素タンク21と、常閉型の遮断弁22と、減圧弁100と、エゼクタ200と、圧力センサ26(圧力検出手段)と、常閉型のパージ弁27(燃料ガス排出弁)とを備えている。つまり、アノード流路12に水素を供給する水素供給手段(燃料ガス供給手段)は、水素タンク21と、遮断弁22と、減圧弁100と、エゼクタ200とを備えて構成されている。
水素タンク21は、配管21a、遮断弁22、配管22a、減圧弁100、配管100a、エゼクタ200、配管200aを介して、アノード流路12の入口に接続されている。そして、ECU60によって、遮断弁22が開かれると、水素タンク21の水素が配管21a等を介してアノード流路12に供給されるようになっている。
[減圧弁]
ここで、減圧弁100について、図2を参照して説明する。なお、図2は、弁体150が弁座140に着座し、減圧弁100が閉じた状態を記載している。
減圧弁100は、第1ボディ110と、第2ボディ120と、第3ボディ130と、弁座140と、第1ボディ110内に配置されると共に、閉弁時に弁座140に着座する弁体150と、シャフト160と、第1ダイアフラム171と、第2ダイアフラム172と、圧縮コイルばねから構成される第1ばね173及び第2ばね174と、を備えている。
第1ボディ110には、弁座140に着座した弁体150で仕切られた一次室111及び二次室112と、一次室111に連通すると共に配管22aが接続される一次ポート113と、二次室112に連通すると共に配管100aが接続される二次ポート114とが形成されている。弁座140は、第1ボディ110に固定されており、弁体150は、第1ばね173によって弁座140側に、つまり、閉方向に付勢されている。
シャフト160は、その下端が弁体150に螺着されると共に、その上端は、第2ボディ120、第3ボディ130内で上方に延びており、第1ボディ110に固定されたシャフトガイド161により、軸方向にガイドされている。
シャフト160の中間部には、径方向に延出するストッパ部162が形成されており、ストッパ部162の上には、第1ダイアフラム171、第1ダイアフラム171と第2ダイアフラム172との間隔を所定に保持するスペーサ163、第2ダイアフラム172、円盤状の挟持板164が、順に配置されている。そして、ナット165が、挟持板164の上方からシャフト160に螺合されており、シャフト160に対して、第1ダイアフラム171、第2ダイアフラム172及び挟持板164が、所定位置で保持されている。
第1ダイアフラム171の周縁は、第1ボディ110と第2ボディ120とに挟持されている。第2ダイアフラム172の周縁は、第2ボディ120と第3ボディ130とに挟持されている。
そして、二次室112に流入した水素は、細管115を通って、アスピレータ室116に流入し、シャフト160のストッパ部162を上方向に押圧することで、シャフト160と一体である弁体150を閉方向に付勢するようになっている。
第2ばね174は、第3ボディ130に螺着されたばね止め部材133と、挟持板164との間に介装されており、挟持板164を下方向に押圧、つまり、弁体150を開方向に付勢している。ばね止め部材133は、第3ボディ130に対して回動可能に構成されており、このように回動させると、第2ばね174のばね長が変化し、第2ばね174が弁体150を開方向に付勢する力が可変するように設計されている。
第3ボディ130には、パイロット室131と、パイロット室131に連通すると共に、配管24a(図1参照)が接続されるパイロットポート132が形成されている。配管24aの上流端は、後記するコンプレッサ31からの空気が流れる配管31aに接続されており、その途中には、オリフィス24が設けられている。
そして、コンプレッサ31が作動すると、配管31a内の空気は、オリフィス24で流量が絞られた後、配管24a、パイロットポート132を介して、パイロット室131に導入され、挟持板164を下方向に押圧、つまり、弁体150を開方向に付勢するようになっている。
また、配管24aは、オリフィス24と減圧弁100との間で、配管25aを介して常閉型の空気排出弁25に接続されている。空気排出弁25は、ECU60の指令によって開き、配管24a内の空気を排出する機能を備えている。そして、このように空気が排出されると、図2のパイロット室131における空気の圧力が下がり、空気が弁体150を開方向に付勢する力が小さくなる。
したがって、第2ばね174及びパイロット室131の空気による弁体150を開方向に付勢する力が、第1ばね173及びアスピレータ室116の水素による弁体150を閉方向に付勢する力よりも大きくなると、弁体150が弁座140から離座し、減圧弁100が開弁するようになっている。
[エゼクタ]
次に、エゼクタ200について、図3を参照して説明する。なお、図3は、ソレノイド271がOFFされ、ニードル240が前進し、ノズル230の噴射口が小さい状態を記載している。
エゼクタ200は、基体220と、基体220に螺設されたノズル230と、ノズル230の中空部231において、その軸線上を進退自在に移動すると共に、ノズル230の噴射口232に遊挿されたニードル240と、ノズル230の外側で基体220に螺設されたディフューザ250と、ディフューザ250に外嵌したケーシング260と、基体220に螺設されると共にソレノイド271を有するソレノイド部270と、を備えている。
ニードル240は、ソレノイド部270に内蔵された圧縮コイルバネ272によってノズル230側に付勢されている。そして、ソレノイド271がOFFされている場合、ストッパとして機能するニードル240の基端部241が基体220に当接し、ニードル240がソレノイド271のOFF位置で配置されるようになっている。そして、このようにニードル240がOFF位置にある場合、ニードル240の先端242がノズル230の噴射口232から突出し、噴射口232における水素の噴射断面積が小さくなり(ノズル230の噴射口:小)、ノズル230で噴射される水素タンク21からの水素の流量(噴射流量)が減少するように設計されている。
一方、ソレノイド271がECU60によりONされた場合、ニードル240がノズル230に対して後退し、ソレノイド271のON位置で配置されるようになっている。そして、このようにニードル240がON位置にある場合、ニードル240の先端242が噴射口232から離間し、噴射口232における水素の噴射断面積が大きくなり(ノズル230の噴射口:大)、水素タンク21からの水素の流量(噴射流量)が増加するように設計されている。
ディフューザ250は、その中心軸線上に水素流路251を有すると共に、その下流側に向かって、略円形の水素流路251の断面積が徐々に縮径する縮径部252と、断面積が最小となるスロート部253と、断面積が徐々に拡径する拡径する拡径部254と、を備えている。縮径部252には、周方向において複数(例えば4つ)のアノードオフガス導入孔255が形成されている。
そして、パージ弁27(図1参照)が閉じた状態において、水素タンク21からの水素が、基体220に形成された導入ポート221、ノズル230の中空部231を通って、噴射口232から噴射されると、負圧が発生するようになっている。次いで、この負圧により、アノードオフガスが、配管25b(図1参照)から、ケーシング260のアノードオフガス導入孔261、ディフューザ250とケーシング260との間に形成されたリング状の分配マニホールド空間262、複数のアノードオフガス導入孔255を介して、水素流路251に吸引されるようになっている。その後、拡径部254内の水素流路251において、噴射された水素タンク21からの水素と、吸引されたアノードオフガスとが混合され、配管200aに向かうようになっている。
図1に戻って説明を続ける。
圧力センサ26は、アノード流路12における水素の圧力(これを実測水素圧力とする)を検出可能なように、配管200aに取り付けられている。そして、圧力センサ26は、実測水素圧力を、ECU60に出力するようになっている。
アノード流路12の出口は、配管25b(燃料ガス循環ライン)を介して、燃料電池スタック10の上流のエゼクタ200のアノードオフガス導入孔261(図3参照)に接続されており、配管25bには気液分離器(図示しない)が設けられている。そして、アノード流路12(アノード)から排出された未反応の水素を含むアノードオフガスは、前記気液分離器において、これに同伴する液状の水分が分離された後、燃料電池スタック10の上流のエゼクタ200に戻され、その結果、水素が循環するようになっている。
配管25bは、その途中で、配管27a、パージ弁27、配管27bを介して、後記する希釈器34の上部に接続されている。パージ弁27は、燃料電池スタック10の発電時において、配管25bを循環する水素に同伴する不純物(水蒸気、窒素等)を排出(パージ)する場合、ECU60によって開かれる設定となっている。
なお、ECU60は、例えば、燃料電池スタック10を構成する単セル11の電圧(セル電圧)が所定セル電圧以下となった場合、不純物を排出する必要があると判定し、パージ弁27を開く設定となっている。セル電圧は、例えば、単セル11の電圧を検出する電圧センサ(セル電圧モニタ)を介して検出される。
<カソード系>
カソード系は、コンプレッサ31(酸化剤ガス供給手段)と、加湿器32と、背圧弁33と、希釈器34とを備えている。
コンプレッサ31は、配管31a、加湿器32、配管32aを介して、カソード流路13の入口に接続されている。そして、コンプレッサ31は、ECU60の指令に従って作動すると、酸素を含む空気を取り込み、これをカソード流路13に供給するようになっている。また、コンプレッサ31は、後記するアクセルペダル51の踏み込み量(アクセル開度)が大きくなると、空気を大流量・高圧で供給するべく、その回転速度が高められる設定となっている。なお、コンプレッサ31は、燃料電池スタック10及び/又は燃料電池スタック10の発電電力を充放電する高圧バッテリ(図示しない)を電源として作動する。
カソード流路13の出口は、配管32b、加湿器32、配管32c、背圧弁33、配管33aを介して、希釈器34に接続されている。そして、カソード流路13(カソード)から排出された多湿のカソードオフガスは、配管32b等を介して、希釈器34に排出されるようになっている。
背圧弁33は、バタフライ弁等から構成された常開型の弁であり、その開度はECU60によって制御される。詳細には、アクセルペダル51の踏み込み量(アクセル開度)が大きくなると、空気を高圧で供給するべく、背圧弁33の開度は小さくなるように制御される。
加湿器32は、コンプレッサ31からカソード流路13に向かう空気を加湿するため、カソード流路13に向かう空気と、多湿のカソードオフガスとを水分交換させる中空糸膜32dを備えている。
希釈器34は、パージ弁27から導入されるアノードオフガスと、配管33aから導入されるカソードオフガス(希釈用ガス)とを混合し、アノードオフガス中の水素を、カソードオフガスで希釈する容器であり、その内部に希釈空間を備えている。そして、アノードオフガスとカソードオフガスとが混合することで生成した希釈後ガスは、配管34aを介して車外に排出されるようになっている。
<電力消費系>
電力消費系は、走行モータ41と、VCU42(Voltage Control Unit、電流制御手段)と、コンタクタ43と、出力検出器44(電流検出手段)と、高圧バッテリ45とを備えている。走行モータ41は、VCU42、コンタクタ43、出力検出器44を介して、燃料電池スタック10の出力端子(図示しない)に接続されている。なお、走行モータ41とVCU42との間に配置されているインバータ(PDU:Power Drive Unit)は省略している。
走行モータ41は、燃料電池自動車の動力源となる外部負荷である。
VCU42は、ECU60からの指令に従って、燃料電池スタック10の発電電力(出力電流、出力電圧)を制御(制限)すると共に、高圧バッテリ45の電力を制御する機器であり、DC/DCチョッパ、DC/DCコンバータ等の電子回路を備えている。
コンタクタ43は、ECU60の指令に従って、VCU42と出力検出器44との電気的接続をON/OFFするスイッチである。
出力検出器44は、燃料電池スタック10の現在の出力電流及び出力電圧を、所定時間毎(例えば10秒毎)に検出する機器であり、電流センサ及び電圧センサを備えており、電流センサ及び電圧センサは適所に配置されている。そして、出力検出器44は、出力電流及び出力電圧を、ECU60に出力するようになっている。
高圧バッテリ45は、リチウムイオン型の二次電池等から構成された蓄電装置であり、VCU42に接続されている。そして、高圧バッテリ45は、加速時等において燃料電池スタック10をアシストする場合、その電力を放電し、一方、減速時等の場合、走行モータ41からの回生電力を充電するようになっている。
<アクセルペダル等>
アクセルペダル51(Accelerator Pedal、AP)は、運転者が燃料電池自動車を加速させるために踏み込むペダルであり、運転席の足元に配置されている。そして、アクセルペダル51は、その踏み込み量(AP量)をECU60に出力するようになっている。
故障ランプ52は、ECU60が燃料電池システム1は故障していると判定した場合、運転者に故障を知らせるために点灯させるランプであり、インストルメント・パネルに配置されている。
<ECU>
ECU60は、燃料電池システム1を電子制御する制御装置であり、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路などを含んで構成されている。そして、ECU60は、その内部に記憶されたプログラムに従って、各種機器を制御し、各種処理を実行し、各種機器を制御するようになっている。
また、ECU60(異常判定部)は、目標水素圧力、実測水素圧力、指令電流等に基づいて、燃料電池システム1の異常、故障を判定する機能を備えている。
≪燃料電池システムの動作≫
次に、燃料電池システム1の動作について、図4を主に参照して説明する。なお、初期状態において、コンタクタ43はONされており、燃料電池スタック10は発電している。
ステップS101において、ECU60は、アクセルペダル51から入力される踏み込み量(AP量)と、図5のマップと基づいて、コンプレッサ31の回転速度、背圧弁33の開度、減圧弁100のパイロット圧を制御する。なお、図5のマップは、事前試験やシミュレーションにより求められ、ECU60に予め記憶されている。
図5に示すように、アクセルペダル51の踏み込み量が大きくなると、燃料電池自動車を加速させるべく、運転者からの発電要求量が大きくなるので、カソード流路13に空気を多量・高圧で供給するべく、コンプレッサ31の回転速度は高くなり、背圧弁33の開度は小さくなる関係となっている。
これに連動して、減圧弁100に入力されるパイロット圧は、アクセルペダル51の踏み込み量が大きくなると、高くなる関係となっている。なお、このようにパイロット圧を高める場合、ECU60は、例えば、一定の時間にて開かれる空気排出弁25の排出インターバルを長くする。
ステップS102において、ECU60は、直近の所定時間(例えば10秒)内に、パージ弁27が開かれたか否か判定する。
パージ弁27は開かれたと判定した場合(S102・Yes)、ECU60の処理はステップS101に進む。このようにパージ弁27が開かれ、圧力が変動している場合、後記するステップS105等の判定は実行されず、ECU60による誤判定が防止される。
一方、パージ弁27は開かれていないと判定した場合(S102・No)、ECU60の処理は、ステップS103に進む。
ステップS103において、ECU60は、アクセルペダル51の踏み込み量と、図6のマップとに基づいて、燃料電池スタック10に出力させるべき目標電流を算出する。
なお、図6のマップは、事前試験等により求められ、ECU60に予め記憶されている。また、図6に示すように、アクセルペダル51の踏み込み量(発電要求量)が大きくなると、目標電流が大きくなる関係となっている。
ステップS104において、ECU60は、ステップS103で算出した目標電流と、図7のマップとに基づいて、水素が過不足であるか否かの判定基準となる目標水素圧力を算出(変更)する。これにより、目標水素圧力は、目標電流を介して、発電要求量に基づいて算出されることになる。
なお、図7のマップは、事前試験等により求められ、ECU60に予め記憶されている。また、図7に示すように、目標電流が大きくなると、目標水素圧力が大きくなる関係となっている。
ステップS105において、ECU60は、圧力センサ26を介して検出される実測水素圧力と、ステップS104で算出した目標水素圧力とに基づいて、燃料電池システム1が異常であるか否か判定する。
実測水素圧力が目標水素圧力以下であり、燃料電池システム1は異常であると判定した場合(S105・Yes)、ECU60の処理は、ステップS106に進む。なお、この場合は、目標電流に対応した圧力で、水素がアノード流路12に供給されておらず、このままの状態で発電を継続すると、燃料電池スタック10が劣化する虞のある場合である。
一方、実測水素圧力が目標水素圧力以下でなく、燃料電池システム1は異常でない(正常である)と判定した場合(S105・No)、ECU60の処理は、ステップS113に進む。
ステップS106において、ECU60は、電流制限を開始する。
具体的には、ECU60は、圧力センサ26から入力される実測水素圧力と、図8のマップとに基づいて、VCU42に指令し、燃料電池スタック10で出力させる電流(指令電流という)を、燃料電池スタック10で水素不足とならない電流に制限し、この制限された指令電流で、燃料電池スタック10を発電させる。これにより、燃料電池スタック10で水素不足になることは防止され、燃料電池スタック10の劣化は防止される。
なお、図8のマップは、事前試験等により求められ、ECU60に予め記憶されている。また、図8に示すように、実測水素圧力が高くなると、指令電流が大きくなる関係となっている。さらに、指令電流を制限しているか否かは、フラグ等によって記憶される。
ステップS107において、ECU60は、水素供給量を増加させる。
具体的には、ECU60は、空気排出弁25の開間隔を長くしたり、開時間を短くし、減圧弁100に入力されるパイロット圧を高める。このようにパイロット圧が高まると、減圧弁100が開きやすくなり、配管100a(アノード流路12)への水素の供給量が増加する。
また、ECU60は、エゼクタ200のソレノイド271をON、つまり、ソレノイド271に通電させ、ニードル240を後退させる。そうすると、ノズル230における水素の噴射断面積が大きくなり(噴射口:大)、配管200a(アノード流路12)への水素の供給量が増加する。
さらに、ECU60は、パージ弁27を適宜に開く。このようにパージ弁27を開くと、水蒸気等の不純物が排出されると共に、アノード流路12における水素の圧力が低下するため、減圧弁100が開き、アノード流路12への水素の供給量が増加する。
このようにして、水素の供給量を増加させるので、燃料電池スタック10における水素不足をさらに防止しつつ、燃料電池スタック10の劣化を防止できる。
ステップS108において、ECU60は、圧力センサ26から入力される実測水素圧力が所定圧力以下であるか否か判定する。
所定圧力は、水素の圧力が発電不能である程度に低すぎ、例えば、遮断弁22が故障して閉じており、水素が供給されてなく、システムが故障していると判断される圧力である。このような所定圧力は、事前試験等により求められ、ECU60に予め記憶されている。
そして、実測水素圧力が所定圧力以下であると判定した場合(S108・Yes)、ECU60の処理はステップS109に進む。一方、実測水素圧力が所定圧力以下でないと判定した場合(S108・No)、ECU60の処理はステップS110に進む。
ステップS108の判定結果がYesである場合、ECU60は、燃料電池システム1が故障していると判定し、ステップS109において、故障ランプ52を点灯させ、運転者に喚起する。併せて、ECU60は、コンタクタ43をOFFすると共に、遮断弁22を閉じ、コンプレッサ31を停止し、燃料電池スタック10の発電を停止する。これにより、水素不足下での燃料電池スタック10の発電は防止され、燃料電池スタック10の劣化は防止される。なお、走行モータ41は、高圧バッテリ45を電源として継続して駆動でき、燃料電池自動車は走行可能である。
ステップS110において、ECU60は、ステップS106における制限後の指令電流が、所定電流以下であるか否か判定する。
所定電流は、走行モータ41を駆動可能な電流であるものの、例えば、減圧弁100が故障しており、減圧弁100の二次側圧力(アノード流路12の水素圧力)が良好に昇圧せず、燃料電池自動車が通常に走行可能な電流に回復させることは困難と判断される電流である。このような所定圧力は、事前試験等により求められ、ECU60に予め記憶されている。
そして、指令電流が所定電流以下であると判定した場合(S110・Yes)、ECU60の処理は、ステップS111に進む。一方、指令電流が所定電流以下でないと判定した場合(S110・No)、ECU60の処理は、ステップS112に進む。
ステップS110の判定結果がYesである場合、ECU60は、燃料電池システム1が故障していると判定し、ステップS111において、故障ランプ52を点灯させ、運転者に喚起する。ただし、ステップS109と異なり、制限後の指令電流は走行モータ41を駆動可能な電流であるので、ECU60は、コンタクタ43はONしたまま、燃料電池スタック10の発電は継続させる。
ステップS112において、ECU60は、内部クロックを利用して、ステップS106で指令電流の制限を開始した後の時間(これを制限時間)が、所定時間以上であるか否か判定する。
所定時間は、例えば、エゼクタ200のソレノイド271が故障し(図3参照)、ニードル240を後退できず、ノズル230の噴射口を「大」に切り替えできないため、水素供給量が増加せず、実測水素圧力が目標水素圧力以下となる時間が継続し、燃料電池自動車が通常に走行可能な電流に回復させることは困難と判断される時間である。このような所定時間は、事前試験等により求められ、ECU60に予め記憶されている。
そして、制限時間が所定時間以上であると判定した場合(S112・Yes)、ECU60の処理は、ステップS111に進む。このように進む場合、ECU60は、燃料電池システム1が故障していると判定する。
一方、制限時間が所定時間以上でないと判定した場合(S112・No)、ECU60の処理は、リターンを通ってスタートに戻る。
次に、ステップS105の判定結果がNoとなって進むステップS113を説明する。
なお、このようにステップS113に進む場合、ECU60は、燃料電池システム1は正常である、つまり、目標電流に対応した圧力で、水素がアノード流路12に供給されていると判定している。
ステップS113において、ECU60は、フラグ等を参照して、指令電流を制限しているか否か判定する。
そして、指令電流を制限していると判定した場合(S113・Yes)、ECU60の処理はステップS114に進み、VCU42による制限を解除した後(S114)、リターンに進む。一方、指令電流を制限していないと判定した場合(S113・No)、ECU60の処理はリターンに進む。
≪燃料電池システムの効果≫
このような燃料電池システム1から得られる効果を、図9を参照して説明する。
ECU60は、アクセルペダル51の踏み込み量(発電要求量)に基づいて、目標水素圧力を算出し、この目標水素圧力と実測水素圧力とを比較するので、システムが異常であるか否かを適切に判定できる。
そして、システムが異常であると判定した場合(S105・Yes)、指令電流を制限するので(S106)、燃料電池スタック10で水素不足になること防止できる。これにより、燃料電池スタック10の劣化を防止できる。また、このようにシステムが異常であると判定した場合、水素の供給量を増加させるので(S107)、水素不足をさらに防止できる。
さらに、システムが異常であると判定した場合において、実測水素圧力が所定圧力以下であるとき、システムが故障していると判定し、燃料電池スタック10の発電を停止するので、水素不足のまま燃料電池スタック10が発電し、劣化することを防止できる。
一方、システムが異常であると判定した場合において、指令電流が所定電流以下であるとき、又は、指令電流を制限した制限時間が所定時間以上であるとき、システムが故障していると判定しながらも、燃料電池スタック10の発電を継続するので、その発電電力によって燃料電池自動車を走行させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば次のように変更することができ、また、次の構成を適宜組合させてもよい。
前記した実施形態では、図4に示すように、ステップS109、S111、S113の順で判定処理を実行する構成としたが、この順に限定されず、適宜変更してよい。
前記した実施形態では、実測水素圧力と目標水素圧力とを比較する構成としたが、例えば、実測水素圧力と目標水素圧力との圧力差と、目標水素圧力に基づいて求められる目標圧力差とを比較する構成としてもよい。なお、このような構成としても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
前記した実施形態では、燃料電池システム1が燃料電池自動車に搭載された場合を例示したが、その他に例えば、自動二輪車、列車、船舶に搭載された燃料電池システムでもよい。また、家庭用や業務用の据え置き型の燃料電池システムや、給湯システムに組み込まれた燃料電池システムでもよい。
本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 本実施形態に係る減圧弁の縦断面図である。 本実施形態に係るエゼクタの縦断面図である。 本実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 アクセルペダルの踏み込み量(AP量)と、コンプレッサの回転速度、背圧弁の開度、減圧弁に入力されるパイロット圧との関係を示すマップである。 アクセルペダルの踏み込み量(AP量)と、目標電流との関係を示すマップである。 目標電流と、目標水素圧力との関係を示すマップである。 実測水素圧力と指令電流との関係を示すマップである。 本実施形態に係る燃料電池システムの一動作例を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 燃料電池システム
10 燃料電池スタック(燃料電池)
11 単セル(燃料電池)
12 アノード流路(燃料ガス流路)
13 カソード流路(酸化剤ガス流路)
21 水素タンク(燃料ガス供給手段)
26 圧力センサ(圧力検出手段)
60 ECU(異常判定部)
100 減圧弁(燃料ガス供給手段)
200 エゼクタ(燃料ガス供給手段)

Claims (7)

  1. 燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路を有する燃料電池と、
    燃料ガス供給ラインを介して前記燃料ガス流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、
    前記燃料ガス供給ラインを通流する燃料ガスの圧力を、前記燃料ガス流路の圧力として検出する圧力検出手段と、
    前記燃料電池の発電電流を制御する電流制御手段と、
    を備え、
    前記燃料ガス供給手段が、発電要求量に基づいて算出された目標燃料ガス圧力となるように、燃料ガスを前記燃料ガス流路に供給する燃料電池システムであって、
    前記圧力検出手段が検出した燃料ガスの圧力が、前記目標燃料ガス圧力以下である場合、システムが異常であると判定する異常判定部をさらに備え
    前記異常判定部は、
    異常であると判定した場合、前記電流制御手段によって、前記圧力検出手段が検出した燃料ガスの圧力に対応して前記燃料電池の発電電流を制限し、前記燃料ガス供給手段によって、燃料ガスの供給量を増加させる
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記燃料ガス流路から排出された燃料ガスを、前記燃料ガス供給ラインに戻し、燃料ガス循環させる燃料ガス循環ラインと、
    前記燃料ガス循環ラインを循環する燃料ガスを排出する燃料ガス排出弁と、
    を備え、
    前記燃料ガス排出弁が燃料ガスを排出した場合、前記異常判定部は異常判定しない
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記異常判定部は、異常であると判定した場合において、制限した後における前記燃料電池の発電電流が所定電流以下であるとき、システムが故障していると判定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記異常判定部は、異常であると判定した場合において、前記燃料電池の発電電流の制限時間が所定時間以上であるとき、システムが故障していると判定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記異常判定部は、異常であると判定した場合において、供給量を増加した後における燃料ガスの圧力が、所定圧力以下であるとき、システムが故障していると判定する
    ことを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記システムが故障していると判定したとき、前記異常判定部は前記燃料電池の発電を停止する
    ことを特徴とする請求項に記載の燃料電池システム。
  7. 燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路を有する燃料電池と、
    燃料ガス供給ラインを介して前記燃料ガス流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、
    前記燃料ガス供給ラインを通流する燃料ガスの圧力を、前記燃料ガス流路の圧力として検出する圧力検出手段と、
    前記燃料電池の発電電流を制御する電流制御手段と、
    システム異常の有無を判定する異常判定部と、
    を備え、
    前記燃料ガス供給手段が、発電要求量に基づいて算出された目標燃料ガス圧力となるように、燃料ガスを前記燃料ガス流路に供給する燃料電池システムの運転方法であって、
    前記圧力検出手段が検出した燃料ガスの圧力が、前記目標燃料ガス圧力以下である場合、前記異常判定部によって、システムが異常であると判定する第1工程と、
    前記第1工程において異常であると判定された場合、前記電流制御手段によって、前記圧力検出手段が検出した燃料ガスの圧力に対応して前記燃料電池の発電電流を制限し、前記燃料ガス供給手段によって、燃料ガスの供給量を増加させる第2工程と、を含む
    ことを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
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