JP2008153071A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の状態に対応して燃料ガスの流量を調整することで、燃料ガス不足を防止し、燃料電池を好適に発電させることができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料ガス及び酸化剤ガスが供給されることで発電する燃料電池110を備え、起動時に所定条件が成立した場合、燃料電池110の暖機を促進させるため低温起動する燃料電池システム1であって、燃料電池110の発電状態を検出する発電状態検出手段と、燃料電池110の発電状態と、燃料電池110に供給される燃料ガスの流量の切替基準である切替閾値とに基づいて、燃料ガスの流量を調整する燃料ガス流量調整手段と、を備え、低温起動した場合、燃料ガス流量調整手段は、燃料ガスの流量が増加するように、切替閾値を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
近年、水素(燃料ガス)がアノードに、酸素(酸化剤ガス)がカソードに、それぞれ供給されることで、電気化学反応が生じ発電する固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)等の燃料電池の開発が盛んである。このような燃料電池は、その要求発電量(例えば、燃料電池が燃料電池自動車に搭載される場合、アクセルペダルの踏み込み量に基づく要求加速度)に対応して、燃料ガス及び酸化剤ガスを供給しないと、燃料電池で燃料ガス及び酸化剤ガスのガス不足となる虞がある。
そこで、このようなガス不足を防止するために、要求発電量に対応して、燃料電池に供給する燃料ガスの流量を制御する技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、このような燃料電池は、好適に発電する温度(好適発電温度)を固有している。例えば、固体高分子型燃料電池の場合、その好適発電温度は70〜80℃であり、これは燃料電池を構成するMEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)のアノード及びカソードに含まれる触媒(Pt等)の種類に主に依存する。
したがって、例えば、氷点下(0℃未満)等の低温環境下から燃料電池の発電を開始する場合、発電による自己発熱量を一時的に増加させて、燃料電池の暖機を促進させつつ起動させる技術が提案されている。このような起動は、低温起動と称され、特に氷点下から起動させる場合、氷点下起動と称される。
特開2003−151593号公報
しかしながら、前記したように低温起動し、燃料電池の暖機を促進させた後でも、MEAの表面等において水分が未だ局部的に凍結している場合があり、有効に発電可能なMEAの面積(有効発電面積)が、小さいときがある。そして、このように有効発電面積が小さい状況において、大きな要求発電量があり、燃料電池の出力が急に高くなる場合、特許文献1のように、燃料電池の状態に関わらず、単に、要求発電量に対応して燃料ガスの流量を制御したのみでは、燃料電池で燃料ガス不足となる虞がある。
そこで、本発明は、燃料電池の状態に対応して燃料ガスの流量を調整することで、燃料ガス不足を防止し、燃料電池を好適に発電させることができる燃料電池システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスが供給されることで発電する燃料電池を備え、起動時に所定条件が成立した場合、前記燃料電池の暖機を促進させるため低温起動する燃料電池システムであって、前記燃料電池の発電状態を検出する発電状態検出手段と、前記燃料電池の発電状態と、前記燃料電池に供給される燃料ガスの流量の切替基準である切替閾値とに基づいて、燃料ガスの流量を調整する燃料ガス流量調整手段と、を備え、低温起動した場合、前記燃料ガス流量調整手段は、燃料ガスの流量が増加するように、前記切替閾値を変更することを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、起動時に所定条件が成立した場合、燃料電池の暖機を促進させるため低温起動する。そして、このように燃料電池システムが、低温起動した場合、つまり、低温起動を経験した場合、燃料ガス流量調整手段が、燃料ガスの流量が増加するように、切替基準となる切替閾値を、例えば小さい閾値に変更する。
したがって、低温起動を経験した場合に、低温起動を経験していない通常起動時と同じ発電状態(例えば、後記する燃料電池の出力変化量、アノード側の差圧)であったとしても、切替閾値が変更されているので、燃料電池に供給される燃料ガスの流量が増加する。よって、仮に、燃料電池を構成するMEA(電解質膜等)が未だ局部的に凍結等しており、その有効発電面積が小さくなっていても、凍結等しておらず良好に発電可能なMEAの部分への燃料ガスの供給量が増加する。ゆえに、良好に発電可能なMEAの部分で、燃料ガス不足が発生しにくくなり、燃料電池は良好に発電することが可能となる。
また、燃料ガス不足になると、電食(例えば電解質膜の電気分解)によって電解質膜が劣化する虞があるが、このように燃料ガス不足になりにくいので、電解質膜の劣化が防止され、電解質膜の寿命を延ばすことができる。
また、本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスが供給されることで発電する燃料電池を備え、起動時に所定条件が成立した場合、前記燃料電池の暖機を促進させるため低温起動する燃料電池システムであって、前記燃料電池に要求された要求発電量を検出する要求発電量検出手段と、前記要求発電量と、前記燃料電池に供給される燃料ガスの流量の切替基準である切替閾値とに基づいて、燃料ガスの流量を調整する燃料ガス流量調整手段と、を備え、低温起動した場合、前記燃料ガス流量調整手段は、燃料ガスの流量が増加するように、前記切替閾値を変更することを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、低温起動を経験した場合に、低温起動を経験していない通常起動時と同じ要求発電量があったとしても、切替閾値が変更されているので、燃料電池に供給される燃料ガスの流量が増加する。よって、仮に、燃料電池を構成するMEAの有効発電面積が小さくなっていても、良好に発電可能なMEAの部分への燃料ガスの供給量が増加し、燃料電池は要求発電量に応じて発電することが可能となる。
また、前記燃料電池システムは、移動体に搭載されるシステムであると共に、前記移動体は前記燃料電池の発電電力に基づいて移動し、前記要求発電量は、前記移動体に対して要求された要求加速度に基づいて算出されることを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、移動体に対して要求された要求加速度に基づいて、燃料電池に対して要求される要求発電量が算出される。そして、この算出された要求発電量に基づいて、燃料ガスの流量が調整される。すなわち、移動体に対して要求された要求加速度に基づいて、燃料ガスの流量を調整し、燃料電池を好適に発電させ、移動体を加速させることができる。
また、前記燃料電池から排出された排出燃料ガスを、燃料ガス源から前記燃料電池に供給される燃料ガスが流れる燃料ガス供給流路に戻すことによって、燃料ガスを循環させる循環流路と、前記燃料ガス供給流路と前記循環流路との合流点に設けられると共に、前記燃料ガス源からの燃料ガスを噴射するノズルを有し、前記燃料ガス源からの燃料ガスと前記循環流路からの排出燃料ガスとを混合するエゼクタと、を備え、前記エゼクタは、前記ノズルの噴射口における噴射断面積を調整する噴射口調整機構を備え、前記噴射口調整機構によって前記ノズルの噴射口における噴射断面積が調整されることで、前記燃料電池への燃料ガスの流量が調整されることを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、循環流路とエゼクタとを備えるので、燃料電池から排出された排出燃料ガスを燃料ガス供給流路に戻しつつ、エゼクタにおいて、燃料ガス源(例えば水素タンク)からの燃料ガスをノズルで噴射し、この噴射された燃料ガス源からの燃料ガスと排出燃料ガスとを混合し、燃料電池に供給することができる。
ここで、燃料電池から排出された排出燃料ガスの温度は、一般に、燃料電池の発電に伴う自己発熱によって、燃料ガス源からの燃料ガスよりも高い。よって、このような温度の高い排出燃料ガスと、燃料ガス源からの燃料ガスとをエゼクタで混合することにより、燃料電池に供給される燃料ガスの温度を高めることができる。そして、この温度が高くなった燃料ガスを燃料電池に供給することにより、燃料電池の温度低下を抑制することができる。ゆえに、燃料電池への燃料ガスの流量を増加させても、燃料ガスによる燃料電池の温度低下を防止することができる。
また、燃料ガス流量調整手段を構成するエゼクタの噴射口調整機構によって、燃料ガスを噴射するノズルの噴射口における噴射断面積が調整されることで、噴射される燃料ガス源からの燃料ガスの流量及び流速が調整される。このように、燃料ガスの流速が調整されるので、燃料ガスの流れに基づいて発生する吸引負圧も調整されることになり、エゼクタで吸引される排出燃料ガスの流量も調整される。このようにして、エゼクタの噴射口調整機構で、ノズルの噴射口における噴射断面積を調整することで、燃料電池に供給される燃料ガス(燃料ガス源からの燃料ガスと、排出燃料ガスとが混合されたもの)の流量を調整することができる。
また、噴射口調整機構を、後記する実施形態のように、ノズルの噴射口に進退自在に遊挿されたニードルを備えて構成した場合、このニードルをソレノイド等によって、発電状態又は要求発電量に対応して瞬時に進退させることで、ノズルの噴射口における噴射断面積を瞬時に調整することができる。したがって、このような構成にすれば、発電状態又は要求発電量に対応して、ノズルの噴射口から噴射される燃料ガス源からの燃料ガスの流量を瞬時に調整することができ、よって、燃料電池への燃料ガス(燃料ガス源からの燃料ガスと排出燃料ガスとが混合されたもの)の流量を、瞬時に調整することができる。
これにより、燃料電池システムが燃料電池自動車に搭載された場合において、運転者が急加速するためアクセルペダルを急に踏み込み、燃料電池自動車に対しての要求加速度(要求発電量)や、燃料電池の出力(発電状態)が急に増加しても、これに対応して、ニードルが瞬時に進退され、燃料ガス流量を瞬時に増加させることができる。よって、燃料電池における燃料ガス不足を防止すると共に、燃料電池の出力(発電電力)を増加させ、燃料電池自動車を加速させることができる。
さらに、このようなエゼクタは、従来のエゼクタにニードルを追加することで容易に構成可能であると共に、他の流量調整弁等の機器を備える必要がないので、省スペース化を図ることもできる。
また、前記燃料電池の有効発電面積を推定する有効発電面積推定手段を、さらに備え、前記燃料ガス流量調整手段は、推定された有効発電面積に基づいて、前記切替閾値を補正することを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、有効発電面積推定手段によって、燃料電池の有効発電面積を推定することができる。
そして、燃料ガス流量調整手段が、推定された有効発電面積に基づいて切替閾値を補正する。詳細には、有効発電面積が小さい場合、燃料ガスの流量が増加するように切替閾値を小さい閾値に補正し、一方、有効発電面積が大きい場合、燃料ガスの流量が減少するように切替閾値を大きい閾値に補正する。したがって、推定された有効発電面積に対応して、燃料ガスを適切な流量で燃料電池に供給することができる。
また、前記燃料電池の温度を検出する燃料電池温度検出手段を、さらに備え、前記燃料ガス流量調整手段は、前記燃料電池の温度が所定温度以上になるまで、前記切替閾値の変更を継続することを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、燃料ガス流量調整手段によって、燃料電池温度検出手段による燃料電池の温度が所定温度以上になるまで、切替閾値の変更が継続される。言い換えると、燃料電池の温度が所定温度以上となった場合、燃料ガスの流量を増加するための切替閾値の変更が停止されるので、無駄な燃料ガスの供給、及びその消費を抑えることができる。
本発明によれば、燃料電池の状態に対応して燃料ガスの流量を調整することで、燃料ガス不足を防止し、燃料電池を好適に発電させることができる。
≪第1実施形態≫
以下、本発明の第1実施形態について、図1から図5を適宜参照して説明する。
≪燃料電池システムの構成≫
図1に示す第1実施形態に係る燃料電池システム1は、図示しない燃料電池自動車(移動体)に搭載されている。燃料電池システム1は、燃料電池110と、燃料電池110のアノードに対して水素(燃料ガス、反応ガス)を供給及び排出するアノード系と、燃料電池110のカソードに対して酸素を含む空気(酸化剤ガス、反応ガス)を供給及び排出するカソード系と、燃料電池110の出力端子(図示しない)に接続され、燃料電池110の発電電力を消費する電力消費系と、IG151(イグニッション)と、アクセルペダル152と、これらを電子制御するECU160(Electronic Control Unit、電子制御装置)と、を主に備えている。そして、運転者によるアクセルペダル152の踏み込み量に応じて燃料電池110が発電し、この発電電力によって走行モータ141が駆動することで、燃料電池自動車が走行するようになっている。
<燃料電池>
燃料電池110(燃料電池スタック)は、単セルが複数積層されることによって構成された固体高分子型燃料電池である。単セルは、電解質膜(固体高分子膜)の両面をアノード(燃料極)及びカソード(空気極)で挟んでなるMEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)と、MEAを挟む一対のセパレータと、を主に備えている。各セパレータには、各単セルを構成するMEAの全面に水素又は空気を供給するための溝や、全単セルに水素、空気を導くための貫通孔等が形成されており、これら溝等がアノード流路111(燃料ガス流路)、カソード流路112(酸化剤ガス流路)として機能している。
そして、アノード流路111を介して各アノードに水素が供給され、カソード流路112を介して各カソードに酸素を含む空気が供給されると、アノード、カソードに含まれる触媒(Pt等)上で電気化学反応が起こり、各単セルで電位差(OCV(Open Circuit Voltage)、開回路電圧)が発生するようになっている。次いで、このように各単セルで電位差が発生した燃料電池110に対して、発電要求があり電流が取り出されると燃料電池110が発電するようになっている。
また、前記セパレータには、燃料電池110を適宜に冷却させるための冷媒(ラジエータ液)が通流する冷媒流路113が形成されている。なお、冷媒は、配管113a、冷媒流路113、配管113bの順で流れるようになっている。
<アノード系>
アノード系は、水素が貯蔵された水素タンク121(燃料ガス源)と、遮断弁122と、エゼクタ10と、圧力センサ123と、パージ弁124と、を主に備えている。
水素タンク121は、配管121a、遮断弁122、配管122a、エゼクタ10、配管10aを順に介して、アノード流路111の入口に接続されている。そして、遮断弁122がECU160によって開かれると、水素がアノード流路111に供給されるようになっている。また、配管122aには減圧弁(図示しない)が設けられており、水素が所定圧力に減圧されるようになっている。
圧力センサ123は、アノード流路111内の水素(ガス)の圧力を検出可能なように、配管10aに設けられている。そして、圧力センサ123はECU160と接続されており、ECU160はアノード流路111内の水素の圧力を検知するようになっている。
アノード流路111の出口は、配管124a、パージ弁124、配管124bが順に接続されている。また、配管124aの途中は、配管124cを介して、エゼクタ10に接続されている。
パージ弁124は、例えばゲート弁等の開閉弁であって、通常は閉じている。そして、このようにパージ弁が閉じている場合、アノード流路111から排出された未反応の水素を含むアノードオフガス(排出燃料ガス)が、配管124cを介して、エゼクタ10に戻され、再び、燃料電池110に供給、つまり、水素が循環するようになっている。
一方、アノードオフガス中の水分等の不純物が増加した場合、つまり、循環する水素に同伴する不純物が増加した場合、ECU160によってパージ弁124は開かれ、アノードオフガスが、配管124bを介して、外部に排出されるようになっている。
ここで、第1実施形態において、水素タンク121(燃料ガス源)から燃料電池110に供給される水素が流れる燃料ガス供給流路は、配管121a、遮断弁122、配管122a、エゼクタ10、配管10aを備えて構成されている。そして、水素を循環させる循環流路は、配管124cによって構成されている。また、エゼクタ10は、燃料ガス供給流路と循環流路との合流点に設けられている。
[エゼクタ]
次に、エゼクタ10について詳細に説明する。
エゼクタ10は、パージ弁124が閉じている状態において、水素タンク121からの水素を後記するノズル30で噴射することで負圧を発生させ、配管124c経由のアノードオフガスを吸引し、水素タンク121からの水素とアノードオフガスとを混合する機器である。
このようなエゼクタ10は、図2、図3に示すように、基体20と、基体20に螺設されたノズル30と、ノズル30の中空部31において、その軸線上を進退自在に移動すると共に、ノズル30の噴射口32に遊挿されたニードル40と、ノズル30の外側で基体20に螺設されたディフューザ50と、ディフューザ50に外嵌したケーシング60と、基体20に螺設されると共にソレノイド71を有するソレノイド部70と、を主に備えている。
ニードル40は、ソレノイド部70に内蔵された圧縮コイルバネ72によってノズル30側に付勢されている。そして、ソレノイド71がOFFされている場合、ストッパとして機能するニードル40の基端部41が基体20に当接し、ニードル40がソレノイド71のOFF位置で配置されるようになっている。そして、このようにニードル40がOFF位置にある場合、ニードル40の先端42がノズル30の噴射口32から突出し、噴射口32における水素の噴射断面積が小さくなり(ノズル30の噴射口:小)、ノズル30で噴射される水素タンク121からの水素の流量(噴射流量)が減少するように設計されている(図2参照)。
一方、ソレノイド71がECU160によりONされた場合、ニードル40がノズル30に対して後退し、ソレノイド71のON位置で配置されるようになっている。そして、このようにニードル40がON位置にある場合、ニードル40の先端42が噴射口32から離間し、噴射口32における水素の噴射断面積が大きくなり(ノズル30の噴射口:大)、水素タンク121からの水素の流量(噴射流量)が増加するように設計されている(図3参照)。
ディフューザ50は、その中心軸線上に水素流路51を有すると共に、その下流側に向かって、略円形の水素流路51の断面積が徐々に縮径する縮径部52と、断面積が最小となるスロート部53と、断面積が徐々に拡径する拡径する拡径部54と、を備えている。縮径部52には、周方向において複数(例えば4つ)のアノードオフガス導入孔55が形成されている。
そして、パージ弁124(図1参照)が閉じた状態において、水素タンク121からの水素が、基体20に形成された水素流路21、ノズル30の中空部31を通って、噴射口32から噴射されると、負圧が発生するようになっている。次いで、この負圧により、アノードオフガスが、配管124c(図1参照)から、ケーシング60のアノードオフガス導入孔61、ディフューザ50とケーシング60との間に形成されたリング状の分配マニホールド空間62、複数のアノードオフガス導入孔55を介して、水素流路51に吸引されるようになっている。その後、拡径部54内の水素流路51において、噴射された水素タンク121からの水素と、吸引されたアノードオフガスとが混合され、燃料電池110に向かうようになっている。
すなわち、第1実施形態において、ノズル30の噴射断面積を調整する噴射口調整機構は、ニードル40と、ソレノイド71と、圧縮コイルバネ72とを備えて構成されている。そして、このような噴射口調整機構を備えるエゼクタ10は、燃料電池110に供給される水素の流量を調整する燃料ガス流量調整手段を構成している。
<カソード系>
図1に戻って説明を続ける。
カソード系は、コンプレッサ131と、温度センサ132(燃料電池温度検出手段)と、を主に備えている。
コンプレッサ131は、配管131aを介して、カソード流路112の入口に接続されている。そして、ECU160の指令に従ってコンプレッサ131が作動すると、酸素を含む空気が、カソード流路112に圧送されるようになっている。なお、配管131aには加湿器(図示しない)が設けられており、燃料電池110に送られる空気が適宜に加湿されるようになっている。
カソード流路112の出口には、配管132aが接続されている。そして、カソード流路112から排出されたカソードオフガスが、配管132aを介して外部に排出されるようになっている。
温度センサ132は、配管132aの燃料電池110寄りに設けられており、燃料電池110から排出されたカソードオフガスの温度を、現在の燃料電池110の温度及び燃料電池システム1の温度(以下、システム温度T11と総称する)として検出するようになっている。そして、温度センサ132はECU160と接続されており、ECU160は現在のシステム温度T11を検知するようになっている。
<電力消費系>
電力消費系は、燃料電池自動車を走行させる電動式の走行モータ141と、VCU142(Voltage Control Unit)と、出力検出器143とを主に備えており、走行モータ141は、VCU142、出力検出器143を順に介して、燃料電池110の出力端子(図示しない)に接続されている。
走行モータ141は、燃料電池自動車を走行させる電動モータである。
VCU142は、ECU160の指令に従って燃料電池110の出力(発電電力)を制御するユニットであり、DC−DCチョッパ等を備えている。すなわち、ECU160が発電要求に対応してVCU142を適宜に制御すれば、この発電要求に応じて燃料電池110から電流が取り出され、燃料電池110が発電するようになっている。
出力検出器143は、燃料電池110の出力電流及び出力電圧を検出する機器であり、電流計及び電圧計を備えており、電流計及び電圧計は適所に配置されている。そして、出力検出器143はECU160と接続されており、ECU160は燃料電池110の現在の出力電流及び出力電圧を検知するようになっている。
<IG、アクセルペダル>
IG151は、燃料電池自動車及び燃料電池システム1の起動スイッチであり、運転席周りに設けられている。また、IG151はECU160と接続されており、ECU160はIG151のON/OFF信号を検知するようになっている。
アクセルペダル152は、運転者が燃料電池自動車を加速させるために踏み込むペダルであり、運転席の足元に配置されている。そして、アクセルペダル152はECU160と接続されており、ECU160はアクセルペダル152の踏み込み量を検知するようになっている。
<ECU>
ECU160は、燃料電池システム1を電子制御する制御装置であり、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路などを含んで構成されている。
そして、ECU160は、IG151のON信号を検知すると、遮断弁122を開き、コンプレッサ131を作動させ、VCU142を適宜に制御して燃料電池110の発電を開始するように構成されている。
また、ECU160は、IG151のON時のシステム温度T11に基づいて、燃料電池システム1を低温起動又は通常起動させる機能を備えている。
さらに、ECU160(発電状態検出手段)は、出力検出器143で検出される燃料電池110の出力(電流、電圧)に基づいて、燃料電池110の発電状態である出力変化量(出力電流変化量(A/s)、出力電力変化量(kW/s)等)を検出する機能を備えている。
さらにまた、ECU160(燃料ガス流量調整手段)は、燃料電池110の出力変化量と、燃料電池110への水素流量(ニードル40のポジション)の切替基準となる切替閾値とに基づいて、燃料電池110に供給される水素の流量を調整する機能を備えている(図5参照)。具体的に、ECU160には、出力変化量が切替閾値以上である場合、ソレノイド71をONし、ノズル30の噴射口32における噴射断面積を大きくするように設定されている。一方、出力変化量が切替閾値以上でない場合、ソレノイド71をOFFし、ノズル30の噴射口32における噴射断面積を小さくするように設定されている(図2、図3、図5参照)。
すなわち、第1実施形態において、燃料ガス流量調整手段は、噴射口調整機構を構成するノズル30、ニードル40及びソレノイド71等と、ECU160とを備えて構成されている。
また、ECU160は、低温起動の経験の有無に対応して切替閾値を変更する機能(図5、矢印A1参照)と、燃料電池110を構成するMEAの有効発電面積に基づいて切替閾値を補正する機能と、を備えている(図5、矢印A2参照)。
≪燃料電池システムの動作≫
次に、燃料電池システム1の動作を、図4を主に参照して、ECU160に設定されたプログラム(フローチャート)の流れと共に説明する。IG151がONされると、このON信号を検知したECU160は、各種処理を実行し、その結果として、図4に示すフローチャートがスタートする。
ステップS101において、ECU160は、温度センサ132を介して、IG151のON時のシステム温度T11を検出する。
ステップS102において、ECU160は、IG151のON時のシステム温度T11と低温起動判定温度T0(例えば0℃)とに基づいて、燃料電池110の暖機を促進させるため、低温起動する必要があるか否かを判定する。低温起動判定温度T0は、システム温度T11が、その温度未満であると、燃料電池110内等が凍結している虞があるとされる温度であり、事前試験等によって求められ、ECU160に記憶されている。
システム温度T11が低温起動判定温度T0未満であり、低温起動する必要があると判定した場合(S102・Yes、所定条件が成立した場合)、ECU160の処理はステップS105に進む。一方、システム温度T11が低温起動判定温度T0未満でなく、低温起動する必要がないと判定した場合(S102・No、所定条件が成立しない場合)、ECU160の処理はステップS103に進む。
都合上、ステップS103に進んだ場合を先に説明する。
ステップS103において、ECU160は、燃料電池110に通常流量の水素及び空気を供給して、燃料電池システム1を通常に起動する。
通常に燃料電池システム1を起動した後、ステップS104において、ECU160は、燃料電池システム1を通常に運転する。この通常運転では、切替閾値の変更及び補正はされず(図5参照)、予め設定された固定の切替閾値と、燃料電池110の出力変化量(出力電流変化量(A/s)、出力電力変化量(kW/s)等)と、に基づいて、ノズル30の噴射口32における噴射断面積の制御が行われる。
続いて、ECU160の処理は、エンドに進み、システム起動時の制御を終了する。
次に、ステップS105に進んだ場合を説明する。
ステップS105において、ECU160は、燃料電池システム1を低温起動する。
ここで、燃料電池システム1をどのような方法で低温起動するかについては限定されないが、低温起動する方法としては、例えば、(1)燃料電池110に通常起動時よりも多量の水素及び空気を供給すると共に、燃料電池110の出力電力が高まるようにVCU142を制御し、燃料電池110の自己発熱量を高める方法がある。その他、(2)燃料電池110の出力電力は通常起動時と同じ設定にした上で、燃料電池110に供給する水素及び空気を減少させることで、燃料電池110の自己発熱量を高める方法もある。
その後、ステップS106において、ECU160は、低温起動により燃料電池110の暖機が促進されているものの、MEA(燃料電池110)に発電不可能な部分が存在する虞もあるので、実際の出力変化量(具体的には出力増加量)が小さくても、正常に発電可能なMEAに供給される水素の流量が増加するように、水素流量の切替基準である切替閾値を小さな値に変更する(図5、矢印A1参照)。
そして、ステップS107において、ECU160は、燃料電池110を構成するMEAの有効発電面積を推定する。
ここで、MEAの有効発電面積の推定方法は特に限定されないが、例えば、(1)発電要求に対応したアノードへの水素の制御圧力(図示しない減圧弁の二次側の制御圧力)と、圧力センサ123よる実際の圧力との圧力差に基づいて、要求発電量に従ってVCU142を制御し燃料電池110で水素を消費しているにも関わらず、圧力センサ123による実際の圧力が高く、圧力差が大きい場合、MEAに発電不可能な部分が存在すると推定する方法がある。
その他、(2)アクセルペダル152を踏み込んでいるにも関わらず、出力検出器143によって、アクセルペダル152の踏み込み量に対応した出力電流及び出力電圧(I−V特性)が検出されない場合、MEAに発電不可能な部分が存在すると推定する方法がある。
ステップS108において、ECU160は、ステップS107で推定した有効発電面積に基づいて、切替閾値を補正する(図5、矢印A2参照)。
具体的には、推定された有効発電面積が、発電不可能部分が存在しない基準となる基準有効発電面積よりも小さい場合、実際の出力変化量(出力増加量)が小さくても、有効に発電可能なMEAに供給される水素の流量が増加するように、小さい切替閾値に変更する。一方、推定された有効発電面積が基準有効発電面積よりも大きい場合、有効に発電可能なMEAに供給される水素の流量が減少するように、大きい切替閾値に変更する。
ステップS109において、ECU160は、出力検出器143を介して、単位時間当たりの燃料電池110の実際の出力変化量(出力電流変化量(A/s)、出力電力変化量(kW/s)等)を検出する。
ステップS110において、ECU160は、ステップS109で検出した出力変化量が、変更・補正後の切替閾値以上であるか否かを判定する。
出力変化量が切替閾値以上であると判定した場合(S110・Yes)、ステップS111に進み、ECU160は、エゼクタ10のソレノイド71をONする。そうすると、図3に示すように、ニードル40がノズル30に対して後退し、ノズル30の噴射口32における噴射断面積が大きくなる。これにより、水素タンク121からの水素の噴射流量が増加し、これと共に、吸引負圧も大きくなり、アノードオフガスの吸引流量も増加する。したがって、これらが混合したものであって、燃料電池110(MEAの有効に発電可能な部分)に供給される水素の流量が増加する。よって、MEAの有効に発電可能な部分は、燃料ガス不足とならず、良好に発電することができる。
また、噴射断面積が大きくなることで、燃料電池110の自己発熱によって暖められたアノードオフガスの吸引流量も増加する。そして、この吸引された高温のアノードオフガスが燃料電池110の供給されることで、燃料電池110の暖機を図ることができ、凍結等による有効発電不可能な部分を解消することができる。
一方、出力変化量が切替閾値以上でないと判定した場合(S110・No)、ステップS112に進み、ECU160は、ソレノイド71をOFFする。そうすると、図2に示すように、ニードル40がノズル30に対して前進し、ノズル30の噴射口32における噴射断面積が小さくなる。これにより、水素タンク121からの水素の噴射量が減少し、適切な流量で水素が燃料電池110に供給される。
ステップS111又はステップS112の処理後、ステップS113において、ECU160は、温度センサ132を介して、現在のシステム温度T11(燃料電池110の温度)を検出する。
次いで、ステップS114において、ECU160は、ステップS113で検出したシステム温度T11が、所定温度T1以上であるか否かを判定する。所定温度T1は、水素を増加させるための切替閾値の変更・補正に係る制御を終了させることが可能な温度であり、燃料電池110の仕様等に依存し、事前試験により求められ、ECU160に記憶されている。このような所定温度T1は、ステップS102における低温起動判定温度T0よりも高く、例えば30℃に設定される。
システム温度T11が所定温度T1以上であると判定された場合(S114・Yes)、ECU160の処理はステップS104に進み、切替閾値の変更・補正を終了させると共に、予め設定された切替閾値に基づいて水素流量が調整される通常運転に切り替わる。これにより、水素の無駄な供給及びその消費を抑えることができ、燃費を向上させることができる。
一方、システム温度T11が所定温度T1以上でないと判定された場合(S114・No)、ECU160の処理は、ステップS109に戻り、ステップS109、S110、S111又はS112、S113、S114の処理を繰り返す。すなわち、システム温度T11が所定温度T1以上となるまで、切替閾値の変更・補正が継続される。
≪燃料電池システムの効果≫
このような第1実施形態に係る燃料電池システム1によれば、主に以下の効果を得ることができる。
(1)燃料電池システム1が低温起動を経験している場合、燃料電池110の出力変化量が小さくても、燃料電池110への水素の流量が増加するように、切替閾値を小さい閾値に変更するので、燃料電池110(有効に発電可能なMEA)における水素不足を防止しつつ、燃料電池110を良好に発電させることができる。そして、このように水素不足になりにくいので、電解質膜の劣化が防止され、その寿命を延ばすことができる。
(2)エゼクタ10は、ソレノイド71によってニードル40を進退させて噴射口32における噴射断面積を変更するという、制御応答性の高い噴射口調整機構を備えるので、水素の流量を瞬時に制御することができる。また、高温のアノードオフガス(排出燃料ガス)を循環させて、再び、燃料電池110に供給する構成を備えるので、アノードオフガスで燃料電池110を暖めることができる。
(3)加えて、切替閾値は、燃料電池110(MEA)の有効発電面積に基づいて補正するので、水素の流量を適切に切り替えて、燃料電池110に供給することができる。
(4)システム温度T11(燃料電池110の温度)が所定温度T1以上となり、凍結等による有効発電面積の減少が解消されたと予測された場合(S114・Yes)、切替閾値の変更・補正を終了させるので、水素の無駄な供給及びその消費を防止することができる。
以上、本発明の好適な第1実施形態について説明したが、本発明は前記第1実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、後記する第2実施形態と組み合わせてもよいし、また、次のように変更することができる。
前記した第1実施形態では、燃料電池110の出力変化量とこれに対応した切替閾値とに基づいて、ニードル40のポジションを制御し、水素流量を調整する構成としたが、その他に例えば、アノード流路111における水素の目標圧力と圧力センサ123が検出する実際の圧力(実測圧力)と差の絶対値である差圧ΔPを検出し(図4、S109参照)、検出した差圧ΔPと差圧ΔPに対応した切替閾値とに基づいて、ニードル40のポジションを制御し、水素流量を調整する構成としてもよい(図4、S110参照)。なお、目標圧力は、例えば、アクセルペダル152の踏み込み量と、踏み込み量と目標圧力とが予め関連付けられたマップと、に基づいて決定される。そして、決定された目標圧力となるように、配管122a上の減圧弁(図示しない)により制御される。
さらに説明すると、MEAに発電不能部分が存在し、MEAにおいて水素が適正に消費されない場合、実測圧力が目標圧力よりも高くなり、差圧ΔPが大きくなると考えられる。そして、燃料電池システム1が低温起動を経験している場合、実際の差圧ΔPが小さくても、水素流量が増加するように切替閾値が変更され(図5、矢印A1参照)、さらに、有効発電面積に対応して切替閾値が補正されるので(図5、矢印A2参照)、実際の差圧ΔPが小さくても、ソレノイド71がONされ、燃料電池110への水素流量が増加する。これにより、MEAにおいて水素不足とならずに、燃料電池110が発電できる。
前記した第1実施形態では、ノズル30に対してニードル40が2つの位置に適宜に配置され、ノズル30の噴射口32の噴射断面積が2段階で切り替えられる場合を例示したが、これに限定されず、図6に示すように、噴射口32の噴射断面積が3段階(多段階)で切り替えられる構成としてもよい。さらに説明すると、図6に示すニードル80は、ソレノイド71側に向かって、尖った尖端部81と、尖端部81よりも太い中細部82と、中細部82よりも太い基端部83と、を備えている。
そして、図6(a)に示すように、圧縮コイルバネ72に付勢されて、基端部83が噴射口32の面上に配置される場合、噴射口32における水素タンク121からの水素の噴射断面積が最も小さくなり、中細部82(図6(b)参照)、基端部83(図6(c)参照)が配置されると、段階的に大きくなるように設計されている。なお、このようにニードル80をノズル30に対して、3つの位置で適宜に配置させるには、ニードル80に対して2つのソレノイド71、71を軸方向に1列で配置し、この2つのソレノイド71、71を適宜にON/OFFすることで構成することができる。
このように、3段階で水素の噴射断面積を変化させることによって、水素タンク121からの水素の噴射流量を3段階で適切に制御することができ、その結果として、燃料電池110への水素の流量を適切に制御することができる。
前記した第1実施形態では、燃料電池システム1が搭載される移動体が、自動車(車両)である場合を例示したが、移動体はこれに限定されず、例えば、自動二輪車、列車、船舶等であってもよい。この他、家庭用の据え置き型の燃料電池システムや、給湯システムに組み込まれた燃料電池システムに、本発明を適用してもよい。
前記した第1実施形態では、IG151のON時のシステム温度T11が低温起動判定温度T0未満である場合(S102・Yes)、燃料電池システム1を低温起動する必要があると判定する構成としたが(S105)、低温起動判定はこれに限定されない。
例えば、燃料電池自動車の停車中に、燃料電池110のシステム温度T11を連続的又は断続的に記憶しておき、IG151のON時に低温起動判定温度T0以上であったとしても、低温起動判定温度T0未満を経験していた場合、低温起動する必要があると判定する構成としてもよい。
前記した第1実施形態では、システム温度T11(燃料電池110の温度)をカソードオフガスの温度を検出する温度センサ132で検出する構成としたが、これに限定されず、アノードオフガスが流れる配管124aや、燃料電池110から排出された冷媒が流れる配管113bや、燃料電池110自体に温度センサを設けて、検出する構成としてもよいし、複数の温度センサを設けて、誤検出を防止する構成としてもよい。
前記した第1実施形態では、エゼクタ10のノズル30における噴射口断面積をニードル40で変化させることで、燃料電池110に供給される水素の流量を変化させる場合を例示したが、その他に例えば、水素タンク121とエゼクタ10との間に流量調整弁を設け、この流量調整弁によって水素の流量を制御する構成であってもよい。
また、配管124c(循環流路)上に循環ポンプを備える燃料電池システムの場合、例えば、循環ポンプの回転速度を変化させることで、水素の流量を制御する構成であってもよい。
≪第2実施形態≫
次に、本発明の第2実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。
第2実施形態に係る燃料電池システムの機械的構成は、第1実施形態に係る燃料電池システム1と同じであるが、ECU160に設定されたプログラムが部分的に異なり、その動作が部分的に異なる。以下、第2実施形態に係る燃料電池システムの動作について、第1実施形態と異なる部分を説明する。
なお、第2実施形態に係るECU160(要求発電量検出手段)は、運転者によるアクセルペダル152の踏み込み量と、予め踏み込み量および要求加速度が関連付けられたマップと、に基づいて、運転者から燃料電池自動車に対しての要求加速度を算出する機能を備えている。そして、ECU160は、算出した要求加速度と、予め要求加速度および要求発電量(要求発電電力)が関連付けられたマップと、に基づいて、燃料電池110に対しての要求発電量を算出(検出)する機能を備えている。また、低温起動したか否かを一時的に記憶するために使用する後記フラグAは、初期状態において0である。
図7に示すように、低温起動する場合(S102・Yes)に進むステップS205において、ECU160は、第1実施形態のステップS102(図4参照)と同様に、燃料電池システム1を低温起動すると共に、フラグAに1を代入し、低温起動したことを一時的に記憶する。
そして、ECU160の処理は、ステップS206に進む。また、第2実施形態では、ステップS103で燃料電池システム1を通常起動した後、ECU160の処理はステップS206に進む。
ステップS206において、ECU160は、フラグAを参照して、燃料電池システム1が低温起動したか否かを判定する。フラグAが1であり、低温起動したと判定した場合(S206・Yes)、ECU160の処理は、ステップS207に進む。一方、低温起動していないと判定した場合(S206・No)、ECU160の処理は、ステップS104に進む。
ステップS207において、ECU160は、フラグAをリセット(0を代入)した後、現在のシステム温度T11を検出する(S208)。
そして、ステップS209において、ECU160は、ステップS208で検出した現在のシステム温度T11が所定温度T2以上であるか否かを判定する。所定温度T2は、低温起動後であるものの、燃料電池110を構成するMEAに、凍結等によって、発電不可能な部分が存在する虞があるか否かの判定基準であると共に、後記する切替閾値の変更・補正を終了可能か否かの判定基準となる温度であり、燃料電池110の仕様等に依存し、事前試験により求められ、ECU160に記憶されている。このような所定温度T2は、ステップS102における低温起動判定温度T0よりも高く、例えば30℃に設定される。
現在のシステム温度T11が所定温度T2以上であると判定した場合(S209・Yes)、ECU160の処理はステップS104に進み、ECU160は切替閾値の変更・補正をせずに、燃料電池システム1を通常に運転する。この場合は、MEAに発電不可能な部分が存在する虞がない場合である。
一方、現在のシステム温度T11が所定温度T2以上でない場合(S209・No)、ECU160の処理は、ステップS210に進む。この場合は、低温起動によって燃料電池110の暖機が促進されているものの、MEA(燃料電池110)に発電不可能な部分が存在する虞がある場合である。
ステップS210において、ECU160は、低温起動を経験しているもののMEAに発電不可能な部分が存在する虞があることに対応して、小さな要求発電量でも、正常に発電可能なMEAに供給される水素の流量が増加するように、水素流量の切替基準である切替閾値を小さな値に変更する(図8、矢印A1参照)。
その後、ECU160は、燃料電池110を構成するMEAの有効発電面積を推定し(S107)、ステップS211において、推定された有効発電面積に基づいて切替閾値を補正する(図8、矢印A2参照)。具体的には、推定された有効発電面積が、発電不可能部分がなく基準となる基準有効発電面積よりも小さい場合、小さい要求発電量であっても、有効に発電可能なMEAに供給される水素の流量が増加するように、小さい切替閾値に変更する。一方、推定された有効発電面積が基準有効発電面積よりも大きい場合、有効に発電可能なMEAに供給される水素の流量が減少するように、大きい切替閾値に変更する。
そして、ステップS212において、ECU160は、アクセルペダル152の踏み込み量と、予め踏み込み量と運転者からの要求加速度とが関連付けられたマップと、に基づいて、運転者からの要求加速度を算出する。続いて、ECU160は、算出した要求加速度と、予め要求加速度および要求発電量(要求発電電力)が関連付けられたマップと、に基づいて、燃料電池110に対しての要求発電量を算出(検出)する。
次いで、ステップS213において、ECU160は、ステップS212で求めた要求発電量が、低温起動の経験の有無に基づいて変更し(S210)、有効発電面積に基づいて補正(S211)した切替閾値以上であるか否かを判定する。
要求発電量が切替閾値以上であると判定した場合(S213・Yes)、ステップS111に進み、ECU160は、エゼクタ10のソレノイド71をONする。そうすると、図3に示すように、ニードル40がノズル30に対して後退し、これにより、水素タンク121からの水素の噴射流量が増加する。よって、MEAの有効に発電可能な部分は、燃料ガス不足とならず、良好に発電することができ、燃料電池110は、要求加速度(要求発電量)に対応して発電することができる。
その後、ECU160の処理は、ステップS208に進む。
一方、要求発電量が切替閾値以上でないと判定した場合(S213・No)、ステップS112に進み、ECU160は、ソレノイド71をOFFする。そうすると、図2に示すように、ニードル40がノズル30に対して前進し、ノズル30の噴射口32における噴射断面積が小さくなる。これにより、水素タンク121からの水素の噴射量が減少し、適切な流量で水素が燃料電池110に供給される。
その後、ECU160の処理は、ステップS208に進む。
この後、ステップS208〜ステップS111又はステップS112の処理を繰り返している間に、燃料電池110がさらに暖機され、システム温度T11(燃料電池110の温度)が所定温度T2以上となった場合(S209・Yes)、切替閾値を変更・補正しない通常運転(S104)に切り替わる。すなわち、システム温度T11が所定温度T2以上となった場合、水素の流量を増加するための切替閾値の変更が停止されるので、無駄な制御が停止されると共に、水素の無駄な供給及びその消費を抑えることができ、燃費を向上させることができる。
第1実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 第1実施形態に係るエゼクタの側断面図であり、ソレノイドがOFFされ、ノズルにおける水素の噴射口(噴射断面積)が小さい状態を示す。 第1実施形態に係るエゼクタの側断面図であり、ソレノイドがONされ、ノズルにおける水素の噴射口(噴射断面積)が大きい状態を示す。 第1実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る切替閾値を模式的に示すグラフである。 第1実施形態の変形例に係るノズルとニードルとの関係を示す側断面図であり、(a)はノズルにおける水素の噴射口(噴射断面積)が小さい状態、(b)は噴射口が中である状態、(c)は噴射口が大きい状態、をそれぞれ示す。 第2実施形態に係る燃料電池システムの動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る切替閾値を模式的に示すグラフである。
符号の説明
1 燃料電池システム
10 エゼクタ(燃料ガス流量調整手段)
30 ノズル(噴射口調整機構)
32 噴射口
40 ニードル(噴射口調整機構)
71 ソレノイド(噴射口調整機構)
72 圧縮コイルバネ(噴射口調整機構)
110 燃料電池
121 水素タンク(燃料ガス源)
121a、122a、10a 配管(燃料ガス供給流路)
123 圧力センサ
124 パージ弁
124c 配管(循環流路)
132 温度センサ(燃料電池温度検出手段)
141 走行モータ
152 アクセルペダル
160 ECU(発電状態検出手段、要求発電量検出手段、燃料ガス流量調整手段、有効発電面積推定手段)
T1 所定温度
T11 現在の燃料電池の温度

Claims (6)

  1. 燃料ガス及び酸化剤ガスが供給されることで発電する燃料電池を備え、起動時に所定条件が成立した場合、前記燃料電池の暖機を促進させるため低温起動する燃料電池システムであって、
    前記燃料電池の発電状態を検出する発電状態検出手段と、
    前記燃料電池の発電状態と、前記燃料電池に供給される燃料ガスの流量の切替基準である切替閾値とに基づいて、燃料ガスの流量を調整する燃料ガス流量調整手段と、
    を備え、
    低温起動した場合、前記燃料ガス流量調整手段は、燃料ガスの流量が増加するように、前記切替閾値を変更する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料ガス及び酸化剤ガスが供給されることで発電する燃料電池を備え、起動時に所定条件が成立した場合、前記燃料電池の暖機を促進させるため低温起動する燃料電池システムであって、
    前記燃料電池に要求された要求発電量を検出する要求発電量検出手段と、
    前記要求発電量と、前記燃料電池に供給される燃料ガスの流量の切替基準である切替閾値とに基づいて、燃料ガスの流量を調整する燃料ガス流量調整手段と、
    を備え、
    低温起動した場合、前記燃料ガス流量調整手段は、燃料ガスの流量が増加するように、前記切替閾値を変更する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムは、移動体に搭載されるシステムであると共に、前記移動体は前記燃料電池の発電電力に基づいて移動し、
    前記要求発電量は、前記移動体に対して要求された要求加速度に基づいて算出される
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池から排出された排出燃料ガスを、燃料ガス源から前記燃料電池に供給される燃料ガスが流れる燃料ガス供給流路に戻すことによって、燃料ガスを循環させる循環流路と、
    前記燃料ガス供給流路と前記循環流路との合流点に設けられると共に、前記燃料ガス源からの燃料ガスを噴射するノズルを有し、前記燃料ガス源からの燃料ガスと前記循環流路からの排出燃料ガスとを混合するエゼクタと、
    を備え、
    前記エゼクタは、前記ノズルの噴射口における噴射断面積を調整する噴射口調整機構を備え、前記噴射口調整機構によって前記ノズルの噴射口における噴射断面積が調整されることで、前記燃料電池への燃料ガスの流量が調整される
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池の有効発電面積を推定する有効発電面積推定手段を、さらに備え、
    前記燃料ガス流量調整手段は、推定された有効発電面積に基づいて、前記切替閾値を補正する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記燃料電池の温度を検出する燃料電池温度検出手段を、さらに備え、
    前記燃料ガス流量調整手段は、前記燃料電池の温度が所定温度以上になるまで、前記切替閾値の変更を継続する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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