JP5302294B2 - 内燃機関の可変動弁装置及び該可変動弁装置の制御装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置及び該可変動弁装置の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、含酸素燃料(アルコールなど)を含む機関燃料を使用した内燃機関の可変動弁装置及び該可変動弁装置の制御装置に関する。
ガソリン燃料にアルコールなどの含酸素燃料を含む混合燃料を使用した内燃機関の可変動弁装置としては、以下の特許文献1に記載した技術が知られている。
このアルコール混合燃料を用いたフレキシブル燃料自動車(FFV)は、機関の始動時やアイドル運転時などの軽負荷時には、吸気弁のリフト位相(開閉時期)を可変制御するバルブタイミング制御装置によって遅角側に制御してバルブオーバーラップ(O/L)を減少させ、排気ガスが吸気ポートまたは燃焼室に吹き返す量を少なくして、燃焼の安定化や燃費の向上を図るようになっている。
特開2009−47002号公報
ここで、前記アルコールなどの含酸素燃料が燃焼した際に特異的に発生する有害物質であるアルデヒドについて考えると、前記公報記載の従来技術にあっては、前記バルブオーバーラップを小さく制御すること自体は燃焼が安定してアルデヒドの発生を低減させる効果をもつ。
しかしながら、同時に吸気弁の閉時期(IVC)はピストン下死点から遅角側に乖離してしまうことから、有効圧縮比が低下して、ピストン上死点でのガス温度が低下して燃焼温度が下がってしまう。このため、その分、前記アルデヒドが増加してしまい、結果的にトータルでは十分にアルデヒドを低減できない、といった技術的課題がある。
逆に、前記バルブタイミング制御装置によって吸気弁のリフト位相を進角側に制御することも考えられるが、この場合は、IVCがピストン下死点に近づくことから、有効圧縮比が高くなって、ピストン上死点でのガス温度が高まり燃焼温度が上昇する。このため、前記アルデヒドの発生を抑制することができる。
しかし、同時にバルブオーバーラップも大きくなってしまうことから、その分、アルデヒドが増加してしまい、トータルでのアルデヒドの発生を十分に減少させることができない。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、ガソリン燃料にアルコールなどの含酸素燃料を含む混合燃料に起因して発生する排気ガス中のアルデヒドなどを十分に抑制し得る内燃機関の可変動弁装置を提供する。
請求項1に記載の発明は、とりわけ、非作動状態にある前記可変機構の機械的安定位置は、前記含酸素燃料の濃度が前記規定範囲において最も高い場合のファーストアイドル運転時の機関弁の特性に対して、吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップが小さくなるか、あるいはマイナスバルブオーバーラップが大きくなると共に、前記吸気弁の閉時期がピストン下死点に近づく位置となるように設定したことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、規定濃度範囲の含酸素燃料を含んだ機関燃料を使用する内燃機関の機関弁の特性を可変にする可変機構を備えた可変動弁装置の制御装置であって、前記機関燃料における前記含酸素燃料の濃度が高い場合には、内燃機関の始動から暖機完了までのファーストアイドル運転時の機関弁の特性を、吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップを減少させるか、あるいはマイナスバルブオーバーラップを大きくするように制御すると共に、前記吸気弁の閉時期がピストンの下死点位置から乖離しないように制御することを特徴としている。
本発明によれば、機関始動時から暖機完了までのファーストアイドル運転時のアルデヒドの発生を十分に抑制することができる。
本発明の第1の実施形態の内燃機関及び可変動弁装置の概略図である。 本実施形態に供される吸気VEL1を示す斜視図である。 本実施形態に供されるアクチュエータによる最小リフト制御状態を示す一部断面図である。 本実施形態に供されるアクチュエータによる最大リフト制御状態を示す一部断面図である。 A、Bは本実施形態の吸気VEL1による最小リフト制御時の作動説明図である。 A、Bは本実施形態の吸気VEL1による最大リフト制御時の作動説明図である。 前記吸気VEL1による吸気弁のリフト量と開閉時期の特性図である。 第2の実施形態に供される吸気VTC2(排気VTC3)のフロントカバーを取り外した状態の正面図であり、Aは最進角制御状態を示し、Bは最遅角制御状態を示している。 同吸気VTC2(排気VTC3)の全体構成を示す縦断面図である。 第1実施形態におけるファーストアイドル運転時のアルコール濃度に対するバルブリフト特性及びバルブタイミング特性との関係を示し、具体的には、Aはバルブオーバーラップとアルコール濃度との関係を示し、Bは吸気弁の閉時期(IVC)とアルコール濃度との関係を示す特性図である。 Aは第1実施形態における吸気弁のバルブリフト特性とアルデヒド、PMの発生量との関係を示し、Bは吸気弁のバルブリフト特性とHC、NOxの発生量との関係を示す特性図である。 第1実施形態における吸気弁のバルブリフト特性と機関始動性との関係を示す特性図である。 第1実施形態における電子コントローラによる制御フローチャート図である。 第2実施形態におけるファーストアイドル運転時のアルコール濃度とバルブタイミングとの関係を示し、Aはアルコール濃度が85%、Bはアルコール濃度が0%の場合のバルブオーバーラップと吸気弁の閉時期の関係を示している。
以下、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。この実施形態では、いわゆるガソリン燃料とアルコールなどの含酸素燃料を混合した機関燃料を使用した4サイクル4気筒内燃機関に適用したものを示している。
まず、本発明における内燃機関全体の構成を、図1に基づいて概略を説明すると、シリンダブロックSB内に形成されたシリンダボア内に上下摺動自在に設けられたピストン01と、シリンダヘッドSHの内部にそれぞれ形成された吸気ポートIP及び排気ポートEPと、前記シリンダヘッドSHに摺動自在に設けられて前記吸、排気ポートIP,EPの開口端を開閉する一気筒当たりそれぞれ一対の吸気弁4,4及び排気弁5,5とを備えている。
また、車体フロア下部に設けられた燃料タンクFT内には、前記混合燃料が貯留され、この混合燃料におけるアルコール濃度は、例えば0%〜85%というように、使用が許可される所定アルコール濃度範囲が車両諸元として、すなわち規定濃度範囲として設定されている。
前記ピストン01は、クランクシャフト02にコンロッド03を介して連結されていると共に、冠面とシリンダヘッドSHの下面との間に燃焼室04を形成している。
前記吸気ポートIPに接続された吸気管Iの吸気マニホルドIaの上流側の内部には、吸入空気量を制御するバタフライ式のスロットルバルブSVが設けられていると共に、下流側には燃料噴射弁09が設けられて、前記吸気ポートIPに前記混合燃料を噴射するようになっている。また、前記シリンダヘッドSHのほぼ中央には点火栓05が設けられている。
前記クランクシャフト02は、機関始動時にピニオンギア機構06を介して電動式の駆動モータ07によって回転駆動されるようになっている。この駆動モータ07は、前記始動クランキングを行うだけではなく、機関停止時のクランク角(クランク位置)やピストン01の摺動位置を制御するクランク位置制御手段としても構成されている。
そして、前記吸気弁4,4は、可変機構によってそのバルブリフト量と作動角及びリフト位相(開閉時期)が可変制御されるようになっている。
すなわち、前記可変機構は、図1及び図2に示すように、両吸気弁4,4のバルブリフト及び作動角(開弁期間)を制御する吸気VEL1と、吸気弁4,4の開閉時期を制御する吸気VTC2と、さらに前記排気弁5,5の開閉時期を制御する排気VTC3と、から構成されている。
なお、この第1実施形態では、前記吸気VEL1のみを作動させるようになっている。
前記吸気VEL1は、本出願人が先に出願した例えば特開2003−172112号公報などに記載されたものと同様の構成であるから、簡単に説明すると、シリンダヘッドSHの上部の図外の軸受に回転自在に支持された中空状の駆動軸6と、該駆動軸6に圧入等により固設された偏心回転カムである駆動カム7と、駆動軸6の外周面に揺動自在に支持されて、各吸気弁4,4の上端部に配設されたバルブリフター8、8の上面に摺接して各吸気弁4,4を開作動させる2つの揺動カム9,9と、駆動カム7と揺動カム9,9との間に連係されて、駆動カム7の回転力を揺動カム9,9の揺動力として伝達する伝達機構と、を備えている。
前記駆動軸6は、一端部に設けられたタイミングスプロケット30とタイミングチェーンを介して前記クランクシャフト02から回転力が伝達されており、この回転方向は図2中、時計方向(矢印方向)に設定されている。
前記駆動カム7は、ほぼリング状を呈し、内部軸方向に形成された駆動軸挿通孔を介して駆動軸6に固定されていると共に、カム本体の軸心が駆動軸6の軸心から径方向へ所定量だけオフセットしている。
前記両揺動カム9は、図2及び図5などにも示すように、同一形状のほぼ雨滴状を呈し、円環状のカムシャフト10の両端部に一体的に設けられていると共に、該カムシャフト10が内周面を介して駆動軸6に回転自在に支持されている。また、各揺動カム9の下面に形成されたカム面9aは、カムシャフト10の軸側の基円面と、該基円面からカムノーズ部側に円弧状に延びるランプ面と、該ランプ面からカムノーズ部の先端側に有する最大リフトの頂面に連なるリフト面が形成されており、該基円面とランプ面及びリフト面が、揺動カム9の揺動位置に応じて各バルブリフター8の上面の所定位置に当接するようになっている。
前記伝達機構は、駆動軸6の上方に配置されたロッカアーム11と、該ロッカアーム11の一端部11aと駆動カム7とを連係するリンクアーム12と、ロッカアーム11の他端部11bと揺動カム9とを連係するリンクロッド13とを備えている。
前記ロッカアーム11は、中央に有する筒状の基部が支持孔を介して後述する制御カムに回転自在に支持されていると共に、一端部11aがピン14によってリンクアーム12に回転自在に連結されている。一方、他端部11bは、リンクロッド13の一端部13aにピン15を介して回転自在に連結されている。
前記リンクアーム12は、比較的大径な円環状の基部12aの中央位置に前記駆動カム7のカム本体が回転自在に嵌合する嵌合孔が形成されている一方、突出端12bが前記ピン14によってロッカアーム一端部11aに連結されている。
前記リンクロッド13は、他端部13bがピン16を介して揺動カム9のカムノーズ部に回転自在に連結されている。
また、駆動軸6の上方位置には、制御軸17が同じ軸受によって回転自在に支持されていると共に、該制御軸17の外周に前記ロッカアーム11の支持孔に摺動自在に嵌入されて、ロッカアーム11の揺動支点となる制御カム18が固定されている。
前記制御軸17は、駆動軸6と並行に機関前後方向に配設されていると共に、アクチュエータ19によって回転制御されている。一方、前記制御カム18は、円筒状を呈し、軸心位置が制御軸17の軸心から所定分だけ偏倚している。
前記アクチュエータ19は、図2〜図4にも示すように、ハウジング19aの一端部に固定された電動モータ20と、ハウジング19aの内部に設けられて電動モータ20の回転駆動力を前記制御軸17に伝達するボール螺子減速機構21とから構成されている。
前記電動モ−タ20は、比例型のDCモータによって構成され、機関運転状態を検出する電子コントローラ22(ECU)からの制御信号によって駆動されるようになっている。
前記電子コントローラ22は、機関回転数を検出するクランク角センサや吸入空気量を検出するエアーフローメーター、さらには機関冷却水温センサ61、吸気温度センサ、ノッキングセンサ62、車速センサ、アクセル開度センサなどの各種センサ類からの検出信号によって現在の機関運転状態を検出して、前記スロットルバルブSVや燃料噴射弁09及び前記電動モータ20などに制御信号を出力して、スロットルバルブSVのスロットル開度や燃料噴射弁09の燃料噴射量、さらに電動モータ20の正逆回転と回転速度をそれぞれ制御するようになっている。
また、この電子コントローラ22には、前記燃料タンクFT内のアルコール濃度を検出する濃度検出センサ32からの検出信号が入力されるようになっていると共に、前記排気ポートEP内に設けられた空燃比センサ33から実際の空燃比λの検出信号が入力されるようになっている。
すなわち、前記電子コントローラ22は、前述のように、機関回転数やアクセル開度などから要求トルクを演算して燃料噴射量を決定するが、この際、前記混合燃料のアルコール濃度を考慮して決定するようになっている。なぜなら、同一重量の空気と過不足無く燃焼するための燃料重量(容積)はガソリン燃料とは異なるからである。
ここで、周知のように、混合気中の酸素と燃焼が過不足無く反応するときの空燃比を理論空燃比というが、ガソリン燃料1gの燃焼には空気14.7gが必要であり、ガソリン燃料における理論空燃比は14.7となる。これに対して、例えば、エタノール(エチルアルコール)では9である。
したがって、同一空気重量と過不足無く燃焼するための燃料重量は、エタノールの方がガソリンに対して14.7/9=約1.6倍多いことになる。このため、検出されたアルコール濃度が高いほど、燃料噴射する重量(容積)は大きくなるように補正されるのである。
また、運転状態における実際の空燃比を理論空燃比で割り算した値が空気過剰率(λ)という特性値であり、λ=1は理論空燃比を示し、λ>1はリーン燃焼を、λ<1はリッチ燃焼を意味する。なお、前記アルコール濃度検出センサ33は、燃料タンクFTのλをモニタリングしながら、たとえば、λ=1になるように空燃比をフィードバック制御している。
なお、燃焼状態であれば、アルコール濃度をアルコール濃度センサによらずにアルコール濃度検出センサ33からのλ値と実際の燃料噴射重量(容積)から逆算することもできる。これによって、アルコール濃度センサを代替することもできる。
前記ボール螺子減速機構21は、電動モータ20の駆動シャフトとほぼ同軸上に配置されたボール螺子軸23と、該ボール螺子軸23の外周に螺合する移動部材であるボールナット24と、前記制御軸17の一端部に直径方向に沿って連結された連係アーム25と、該連係アーム25と前記ボールナット24とを連係するリンク部材26とから主として構成されている。
前記ボール螺子軸23は、両端部を除く外周面全体に所定幅のボール循環溝23aが螺旋状に連続して形成されていると共に、一端部が電動モータ20の駆動シャフト20aに結合され、かかる結合によって電動モータ20の回転駆動力を前記ボール螺子軸23に伝達すると共に、ボール螺子軸23の軸方向の僅かな移動を許容している。
前記ボールナット24は、ほぼ円筒状に形成され、内周面に前記ボール循環溝23aと共同して複数のボール27を転動自在に保持するガイド溝24aが螺旋状に連続して形成されていると共に、各ボール27を介してボール螺子軸23の回転運動をボールナット24に直線運動に変換しつつ軸方向の移動力が付与されるようになっている。
また、このボールナット24は、付勢手段であるコイルスプリング31のばね力によって電動モータ20側に付勢されて、ボール螺子軸23との間のバックラッシ隙間が消失されるようになっていると共に、前記ばね力によって前記制御軸17を介して吸気弁4,4が最小リフト、最小作動角となる方向へ常時付勢されるようになっている。つまり、前記電動モータ20が非作動状態にあるときは、前記コイルスプリング31のばね力によって吸気VEC1の機械的安定位置が吸気弁4,4の最小のリフト、作動角の位置になるように設定されている。
したがって、機関停止後は、前述のコイルスプリング31のばね力によって確実に最小作動角側(最進角側)に付勢されて安定した状態を維持する。
以下、吸気VEL1の作動を簡単に説明する。
機関停止時には、前記電子コントローラ22からの電動モータ20への通電が遮断されることから、ボールナット24が、図3(リアビュー)に示すように、前記コイルスプリング31のばね力によって図示の左方向へ付勢されて最大左方向(電動モータ20方向)へ直線状に移動し、これによって制御軸17がリンク部材39と連係アーム25を介して一方向へ回転する。つまり、前記電動モータ20による作動力が働かない場合は、吸気弁4,4のリフト、作動角特性を、機械的に最小作動角に安定的に保持して最小作動角がいわゆるデフォルト位置になる。なお、前記制御軸17は、図外の回転規制ストッパにより左右の最大回転位置が規制されるようになっている。
したがって、制御カム18は、図5A、B(リアビュー)に示すように、軸心が制御軸17の軸心回りを同一半径で回転して、肉厚部が駆動軸6から左上方向に離間移動する。これにより、ロッカアーム11の他端部11bとリンクロッド13の枢支点は、駆動軸6に対して左上方向へ移動し、このため、各揺動カム9は、リンクロッド13を介してカムノーズ部側が強制的に引き上げられて全体が図5に示す反時計方向へ回動する。
よって、駆動カム7が回転してリンクアーム12を介してロッカアーム11の一端部11aを押し上げると、そのリフト量がリンクロッド13を介して揺動カム9及びバルブリフター16に伝達される。これによって、吸気弁4,4は、そのバルブリフト量が図7のバルブリフト特性で示すように最小リフト(L0)になり、その作動角D0が最小になる。このため、各吸気弁4,4の閉時期(IVC)が、進角側に制御された状態になる。なお、ここで、作動角とは吸気弁4,4の開期間のクランク回転角(駆動軸6の回転角の倍)をいう。
次に、イグニッションスイッチをオン操作して、クランキングが開始された時点では、前記コイルスプリング31の付勢力により、バルブリフトは最小リフトL0と作動角D0も最小に維持されて、吸気弁4,4の閉時期(IVC)もピストン下死点付近になっている。クランキングが開始された後は、後述のように、アルコール濃度に基づきリフトと作動角が変換されて、暖機完了までのファーストアイドル運転中はそのリフトと作動角が維持される。
そして、ファーストアイドル運転から通常運転に移行すると、電子コントローラ22によって例えば、図7に示す小リフト(L1)から中リフト(L2〜3)に制御されると共に小作動角(D1)から中作動角(D2〜3)に制御される。これによって、吸気弁4,4の開時期IVOが早くなると共に、閉時期IVCが遅くなると共に、排気弁5,5とのバルブオーバーラップも大きくなり、ポンピングロスが低下するため、燃費が向上する。
また、アクセルを踏み込んで通常運転から高負荷高回転運転領域に移行した場合は、電子コントローラ22からの制御信号によって電動モータ20が一方向に回転し、制御軸17は、制御カム18を反時計方向へ回転させて、図6A、B(リアビュー)に示すように軸心を下方向へ回動させる。このため、ロッカアーム11は、全体が駆動軸6方向寄りに移動して他端部11bがリンクロッド13を介して揺動カム9のカムノーズ部を下方へ押圧して該揺動カム9全体を所定量だけ時計方向へ回動させる。
よって、駆動カム7が回転してリンクアーム12を介してロッカアーム11の一端部11aを押し上げると、そのリフト量がリンクロッド13を介して揺動カム9及びバルブリフター8に伝達されるが、そのバルブリフト量は図7に示すようにL4までに連続的に大きくなる。
すなわち、吸気弁4,4のリフト量は、機関の運転状態に応じて最小リフトのL0から最大リフトL4まで連続的に変化するようになっており、したがって、各吸気弁4,4の作動角も最小リフトのD0から最大リフトのD4まで連続的に変化する。
前記吸気VTC2は、いわゆるベーンタイプのものであって、本出願人が先に出願した例えば特開2007−198367号公報に示す構造とほぼ同様であるから図8及び図9に基づいて簡単に説明する。
すなわち、前記駆動軸6に回転力を伝達するタイミングスプロケット30と、前記駆動軸6の端部に固定されてタイミングスプロケット30内に回転自在に収容されたベーン部材32と、該ベーン部材32を油圧によって正逆回転させる油圧回路33とを備えている。
前記タイミングスプロケット30は、前記ベーン部材32を回転自在に収容したハウジング34と、該ハウジング34の前端開口を閉塞する円板状のフロントカバー35と、ハウジング34の後端開口を閉塞するほぼ円板状のリアカバー36とから構成され、これらハウジング34及びフロントカバー35,リアカバー36は、4本の小径ボルト37によって駆動軸6の軸方向から一体的に共締め固定されている。
前記ハウジング34は、前後両端が開口形成された円筒状を呈し、内周面の周方向の約90°位置に4つの隔壁であるシュー34aが内方に向かって突設されている。
この各シュー34aは、横断面ほぼ台形状を呈し、ほぼ中央位置に前記各ボルト37の軸部が挿通する4つのボルト挿通孔34bが軸方向へ貫通形成されていると共に、各内端面の高位部位置に軸方向に沿って切欠形成された保持溝内に、コ字形のシール部材38と該シール部材38を内方へ押圧する図外の板ばねが嵌合保持されている。
前記フロントカバー35は、円盤プレート状に形成されて、中央に比較的大径な支持孔35aが穿設されていると共に、外周部に前記ハウジング34の各ボルト挿通孔に対応する位置に図外の4つのボルト孔が穿設されている。
前記リアカバー36は、後端側に前記タイミングチェーンが噛合する歯車部36aが一体に設けられていると共に、ほぼ中央に大径な軸受孔36bが軸方向に貫通形成されている。
前記ベーン部材32は、中央にボルト挿通孔を有する円環状のベーンロータ32aと、該ベーンロータ32aの外周面の周方向のほぼ90°位置に一体に設けられた4つのベーン32bとを備えている。
前記ベーンロータ32aは、前端側の小径筒部が前記フロントカバー35の支持孔35aに回転自在に支持されている一方、後端側の小径な円筒部が前記リアカバー36の軸受孔36bに回転自在に支持されている。
また、ベーン部材32は、前記ベーンロータ32aのボルト挿通孔に軸方向から挿通した固定ボルト39によって駆動軸6の前端部に軸方向から固定されている。
前記各ベーン32bは、その内の3つが比較的細長い長方体形状に形成され、他の1つが比較的大きな台形状に形成されて、前記3つのベーン32bはそれぞれの幅長さがほぼ同一に設定されているのに対して1つのベーン32bはその幅長さが前記3つのものよりも大きく設定されて、ベーン部材32全体の重量バランスが取られている。
また、各ベーン32bは、各シュー34a間に配置されていると共に、各外面の軸方向に形成された細長い保持溝内に前記ハウジング34の内周面に摺接するコ字形のシール部材40及び該シール部材40をハウジング34の内周面方向に押圧する板ばねが夫々嵌着保持されている。また、各ベーン32bの前記タイミングスプロケット30の回転方向のそれぞれの一側面には、ほぼ円形状の2つの凹溝32cがそれぞれ形成されている。
前記各ベーン32bの凹溝32cと該凹溝32cに対向する各シュー34aの対向面との間には、ベーン部材32を進角側へ付勢する付勢手段である一対のコイルスプリング55、56がそれぞれ配置されている。つまり、機関停止時などの非作動状態において、前記油圧回路33からの油圧が供給されずに油圧による変換動力が働かない場合には、図8Aに示すように、ベーン部材32を機械的に最進角側に安定した位置(デフォルト位置)に付勢するようになっている。
この2つのコイルスプリング55,56は、それぞれ独立して形成されて互いに並列に形成されていると共に、それぞれの軸方向の長さ(コイル長)は、前記ベーン32bの一側面とシュー34aの対向面との間の長さよりも大きく設定されて、両者とも同一の長さに設定されている。
各コイルスプリング55,56は、最大圧縮変形時に互いが接触しない軸間距離をもって並設されていると共に、各一端部が各ベーン32bの凹溝32cに嵌合する図外の薄板状のリテーナを介して連結されている。
また、この各ベーン32bの両側と各シュー34aの両側面との間に、それぞれ4つの進角室41と遅角室42がそれぞれ隔成されている。
前記油圧回路33は、図9に示すように、前記各進角室41に対して作動油の油圧を給排する第1油圧通路43と、前記各遅角室42に対して作動油の油圧を給排する第2油圧通路44との2系統の油圧通路を有し、この両油圧通路43,44には、供給通路45とドレン通路46とが夫々通路切換用の電磁切換弁47を介して接続されている。前記供給通路45には、オイルパン48内の油を圧送する一方向のオイルポンプ49が設けられている一方、ドレン通路46の下流端がオイルパン48に連通している。
前記第1、第2油圧通路43,44は、円柱状の通路構成部39の内部に形成され、この通路構成部39は、一端部が前記ベーンロータ32aの小径筒部から内部の支持穴32d内に挿通配置されている一方、他端部が前記電磁切換弁47に接続されている。
また、前記通路構成部39の一端部の外周面と支持穴32dの内周面との間には、各油圧通路43,44の一端側間を隔成シールする3つの環状シール部材60が嵌着固定されている。
前記第1油圧通路43は、前記支持穴32dの駆動軸6側の端部に形成された油室43aと、ベーンロータ32aの内部にほぼ放射状に形成されて油室43aと各進角室41とを連通する4本の分岐路43bとを備えている。
一方、第2油圧通路44は、通路構成部39の一端部内で止められ、該一端部の外周面に形成された環状室44aと、ベーンロータ32の内部にほぼL字形状に折曲形成されて、前記環状室44aと各遅角室42と連通する第2油路44bとを備えている。
前記電磁切換弁47は、4ポート3位置型であって、内部の弁体が各油圧通路43、44と供給通路45及びドレン通路46とを相対的に切り替え制御するようになっていると共に、前記電子コントローラ22からの制御信号によって切り替え作動されるようになっている。
この電子コントローラ22は、吸気VEL1と共通のものであって、機関運転状態を検出すると共に、クランク角センサ及び吸気駆動軸角度センサからの信号によってタイミングスプロケット30と駆動軸6との相対回転位置を検出している。
そして、前記電磁切換弁47の切り換え作動によって、機関始動時に前記進角室41に作動油を供給しつつ、その後に、遅角室42に作動油を供給し得るようになっている。
また、前記ベーン部材32とハウジング34との間には、このハウジング34に対してベーン部材32の回転を拘束及び拘束を解除するロック機構が設けられている。
すなわち、このロック機構は、図9に示すように、前記幅長さの大きな1つのベーン32bとリアカバー36との間に設けられ、前記ベーン32bの内部の駆動軸6軸方向に沿って形成された摺動用穴50と、該摺動用穴50の内部に摺動自在に設けられた有蓋円筒状のロックピン51と、前記リアカバー36に有する固定孔内に固定された横断面カップ状の係合穴構成部52に設けられて、前記ロックピン51のテーパ状先端部51aが係脱する係合穴52aと、前記摺動用穴50の底面側に固定されたスプリングリテーナ53に保持されて、ロックピン51を係合穴52a方向へ付勢するばね部材54とから構成されている。
また、前記係合穴52aには、図外の油孔を介して前記進角室41内の油圧乃至オイルポンプの油圧が供給されるようになっている。
そして、前記ロックピン51は、前記ベーン部材32が最進角側に回転した位置で、先端部51aが前記ばね部材54のばね力によって係合穴52aに係合してタイミングスプロケット30と駆動軸6との相対回転をロックする。
すなわち、前記電磁切換弁47に前記電子コントローラ22からの制御信号が送られない機関停止時などの非作動状態においては、前記電磁切換弁47は図9に示す位置であり、前記ベーン部材32の位置は図8Aに示す位置である。ここで、前記ベーン部材32は、前記ロックピン51により相対回転が規制されている。つまり、この状態が機械的に安定したデフォルト位置になっているのである。また、前記係合穴52a内に供給された進角室41内からの油圧乃至オイルポンプからの油圧が上昇すると、ロックピン51が後退移動して係合穴52aとの係合が解除され、進角室油圧と遅角油圧のバランスによって、前記ベーン部材32の回転位相制御ができるようになり、作動が開始されるのである。
なお、前記吸気VTC2の作動は、前記特開2007−198367号公報とほぼ同様である。
前記排気VTC3は、前記吸気VTC2と全く同じ構成であり、機関停止時において前記油圧回路33の油圧が作用しない場合は、コイルスプリング55,56のばね力によりベーン部材32を最進角側の回動位置に付勢され、つまり、図8Aに示す最進角側に機械的に安定した位置(デフォルト位置)に付勢されている。一方、機関が駆動して低、中負荷の運転領域になると、前記油圧回路22から遅角室42に油圧が供給されて、前記ベーン部材32は、図8Bに示すように、前記各コイルスプリング55,56のばね力に抗してタイミングスプロケットの回転方向と反対方向に回転して最遅角側に回転制御される。
また、この排気VTC3は、排気駆動軸角度センサからの情報信号などに基づいて前記電子コントローラ22からの排気弁5,5の開閉時期であるリフト位相制御信号を入力してバルブタイミングを制御するようになっている。
図10Aは機関始動後のファーストアイドル運転時におけるアルコール濃度とバルブオーバーラップO/Lとの関係を示し、同図Bは同じくファーストアイドル運転時におけるアルコール濃度と吸気弁4,4の閉時期(IVC)との関係について示している。
この第1実施形態では、前記吸気弁VTC2及び排気VTC3を作動させず、それぞれコイルスプリング55,56のばね力で各ベーン最進角のデフォルト位置に制御保持されている
したがって、吸気弁4,4のバルブリフト特性及びバルブタイミング特性は、吸気VEL1のみによって変化することになり、図10A、Bの電子制御ラインに示す特性になる。
図10において、アルコール濃度が0%(純粋なガソリン)の場合は、バルブオーバーラップO/Lを比較的大きく(O/L4)、吸気弁4,4閉時期IVCをピストン下死点から遅角側に乖離させている(IVC4)。これは、図7におけるリフトL4の特性と対応する。ここでいうO/Lとは、吸気弁4,4の開時期(IVO)から排気弁5,5の閉時期(EVC)の間の吸排気弁4,4、5,5ともに同時に開弁している期間(クランク角)をいう。
前記O/Lは、アルコール濃度が増加するにしたがってO/L4→O/L3→O/L2と低下して行き、最大許容アルコール濃度85%では、O/L1まで低下する。ここでは、IVO1がEVCより遅角しており、マイナスO/Lになっている。
IVCについてみると、アルコール濃度が増加するにしたがってIVC4→IVC3→IVC2とピストン下死点に接近するように進角して行き、最大許容アルコール濃度85%ではピストン下死点近傍に達している。
一方、アルコール濃度に拘わらず、機関停止時や吸気VEL1の故障時などの非作動時に自動的にメカニカル制御されるデフォルト1は、O/Lよりさらに小さなO/L0、IVC1よりさらに下死点に近接したIVC0になる。
次に、ファーストアイドル運転時における排気エミッションなどへの性能影響を図11及び図12に示す。ここでは、各横軸に吸気弁4,4のリフト特性をとり、該リフト特性を変化させていった場合のアルコール0%と85%の排気エミッション排出特性を示している。
図11Bの縦軸は、排気エミッションとしてハイドロカーボン(HC)との関係について示し、アルコール0%の特性は破線、アルコール濃度85%は実線で示している。アルコール0%(ガソリン100%)では、リフトL4(a4点)が選択される。すなわち、大きめのO/L4と下死点から遅角側のIVC4をとっている。
ガソリン機関では、ファーストアイドル運転時には、多量のHCが排出される問題がある。
ここで、大きめのO/L4によって排気行程終りのHC高濃度排気ガスを吸気系に戻して、次のサイクルで再燃焼させることによってHCを低減することが可能になる。
また、大きめのO/L4で不活性の筒内残留ガスを増加させ、遅角側のIVC4によって有効圧縮比を低減することによって燃焼温度を下げて窒素酸化物(NOx)も低減できる。HCとNOxは同様の特性を示すので、図11Bでは1つの線で示している。
逆に、アルコール濃度85%はHCやNOxの問題は少ない。なぜならば、アルコール(エタノール、メタノール)のような含酸素燃料では、分子式に酸素(O)が含まれているのでHCは酸化され発生しにくくなり、また、気化(蒸発)潜熱が大きいので、混合気温度(燃焼温度)が低くなってNOxの発生しにくくなる。
ここでアルコール燃料が問題になるのは、アルデヒドという有害物質である。エタノールからは主にアセトアルデヒド(CH3CHO)、メタノールからは主にホルムアルデヒド(HCHO)が排出されるが、両者ともに発ガン性のある有害物質であり、以下では、これらをまとめてアルデヒドと称する。
アルコールのような含酸素燃料では、分子式の中に酸素(O)が存在するため、始動ファーストアイドル運転時などで不完全燃焼をすると、中間生成物として分子中に酸素(O)を含むアルデヒドが発生するのである。
したがって、始動ファーストアイドル運転時などにおいて、アルコール濃度が高くなると、図11Aに示すように、アルデヒドが増大する。これを抑制するために、吸気弁4,4を小さなリフト量をL1(a1)とし、アルコール0%とは反対にO/Lをマイナス領域(O/L1)にまで低減させ、IVCを下死点付近(IVC1)まで近づけてアルデヒドを低減させる。
このように、アルデヒドを低減できるのは、O/Lを小さくすることで、不活性な残留ガスが減少することによって燃焼が安定し、かつ、IVCを下死点付近として有効圧縮比を高めることによって上死点でのガス温度が高まって燃焼温度が上昇するので、良好な燃焼になってアルコール燃料で不完全燃焼により特異的に発生するアルデヒドを低減できるのである。
また、アルコール濃度によって吸気弁4,4の開閉時期を変更することにより、アルコール高濃度の場合に問題となる特有の第1排気エミッション(アルデヒド)と、アルコール低濃度の場合に従来から問題となっている第2排気エミッション(HC,NOx)を低減できるのである。
第1排気エミッションとしては、アルデヒドだけでなく、冷機時に発生するアルコール燃料特有のPM(パーティキュレートマター(粒子状物質))も上げられる。これも、発ガン性物質である。
これについて補足説明すると、アルコールは、機関始動時などの冷機時において蒸発性の難点を有している。例えば、T90(90%蒸留温度)といった特性値がガソリンよりも悪く(高温側)、蒸発しにくいことに加えて、蒸発潜熱が大きいため、ガス温度が低下して一部燃え残りとしてアルコール燃料特有のPMが発生してしまうのである。言い換えると、アルコールの一部は蒸発できずに液体から直接的に燃焼をすることになり、これにより、PMが生じるのである。
これについても、吸気弁4,4のIVCを下死点付近として有効圧縮比を高めることによって上死点でのガス温度を高めてアルコール蒸発を促進でき、また、O/Lを小さくすることによって不活性な残留ガスが減少することによって燃焼が安定して、液体燃料の燃え残りなどで発生するPMをアルデヒドと同様に低減させることができるのである。
前記図11Aにおいて、吸気弁4,4のリフト量L4に対してO/Lが十分小さく(O/L1)IVCが十分に下死点に近い(IVC1)リフト量L1に制御することによってアルデヒドとPMの両方を同時に低減できる。
アルデヒドとPMは同様の特性を示すので1つの線で示している。通常のガソリン燃料では両者は殆ど発生しない。
また、図11A、Bの細破線に中間のアルコール濃度50%の特性を示すが、この場合にも第1排気エミッション(アルデヒド、PM)と第2排気エミッション(HC)とも抑制できているのが解る(a2点)。
図12にはアルコール0%と85%との場合の機関始動性の比較を示している。アルコール85%(実線)では、前述の蒸発性不良や蒸発潜熱大(ガス温度低下)のために、始動性もアルコール0%(破線)よりも悪化する傾向になる。
しかしながら、吸気弁4,4のリフト量をL1とすることによってIVCを下死点付近にして有効圧縮比を高めることで、上死点でのガス温度が高くなって蒸発が促進され、かつ、O/Lが小さくなることによって不活性な残留ガスを低減させるので燃焼が安定して始動性そのものも改善することができるのである(a1点)。
一方、始動性に余裕のあるアルコール0%では、始動でのHC、NOxが抑制されると共に、ポンプ損失(燃料消費)が低減されるために、リフト量をL4とするのである(図11、図12でのa4点)。
このように、吸気VTC1の制御によってアルコール高濃度の場合に問題となる始動性の保証と第1排気エミッションであるアルデヒド・PMの低減を実現しつつ、アルコール低濃度の場合に問題となる第2排気エミッションであるHC・NOxの抑制などを実現することができる。
また、図12の細破線に中間のアルコール濃度50%の特性を示すが、この場合も同様に第1排気エミッション、第2排気エミッションを抑制しつつ始動性が保証できていることが解る(a2点)。
次に、前記吸気VEL1のデフォルト位置の効果について説明する。例えば、吸気VEL1の前記電動モータ20に断線などの故障が発生した場合、前記ファーストアイドル運転時に図10A、Bにおける電子制御ラインに沿ったバルブタイミング(O/L、IVC)制御は不可能になる。
この場合は、吸気VEL1は、前述のように、機械的に安定した位置(デフォルト位置)に制御されるが、この位置のバルブタイミングが不適切であると、ファーストアイドル運転ができなくなる可能性がある。
本実施形態では、前記デフォルト位置は、最小リフトL0であり、図5A、図7に示すリフトL0と対応する。また、図3で示すように、リフトL0の制御軸17の位置となるように、小側コイルスプリング31によって保持される。
このリフトL0では、最高アルコール濃度が85%での制御リフトL1よりもO/Lはさらに小さく、吸気弁4,4のIVCはさらに下死点に接近している。
図12の始動性をみると、アルコール濃度85%はa10点であり、もともとの制御点a1に対して始動性は良くなる方向で余裕がある。したがって、電動モータ20による保持トルクがない前記断線時には、動弁系の変動荷重が作用してデフォルト位置が僅かに変化する場合でも、始動性を確実に保証される。また、仮に、規格所定範囲(85%)を超えるアルコール燃料が誤使用された場合でも始動性を保証できる。
ここで、アルコール濃度が0%の場合は、a40点でa10点に対して始動性はさらに十分に余裕があり問題はない。アルコール50%の場合でも、a20点でa10点に対して始動性が良好である。したがって、アルコール濃度によらず始動性を保証することができる。
さらに、図11Aにおけるa10〜a40から解るように、吸気VEL1の故障時にもアルデヒドやPMを多量に排出することもない。
前記デフォルト位置として図10A、Bのデフォルト2に示すように、規定最大アルコール濃度85%と同一リフト特性としてもよい。この場合は、図3における制御軸17の小リフト側のストッパ位置を少し大リフト側にシフトすればよい。そうすると、ボール螺子減速機構21のボールナット24のストロークが減少して制御軸17の変換ストローク(変換角度)も小さくなるので、アクチュエータ19を小型化することができる。
以下、図13のフローチャート図に基づいて前記ファーストアイドル運転に移行するまでの制御を説明する。
まず、ステップ1では、イグニッションスイッチがオンされたかなどの機関始動条件であるか否かを判別する。ここで、機関始動条件になっていない場合はリターンするが、始動条件になっていると判別した場合は、ステップ2に移行する。
ステップ2では、前記アルコール濃度検出センサ32によって燃料タンクFT内の混合燃料のアルコール濃度を検出する。
ステップ3では、前記検出されたアルコール濃度に対応する目標リフト特性、すなわち、目標O/L、IVCを演算によって算出する。具体的には、図10A,Bに示された電子制御ラインと検出アルコール濃度との交点となる。例えばアルコール濃度50%程度であれば、吸気弁4,4のリフトL2が選択され、O/L2、IVC2を選択する。
そして、ステップ4でクランキングを開始し、ステップ5で目標のリフトL2になるように吸気VEL1に切り換え信号を出力する。
ステップ6において実際のリフト量を前記制御軸17のポジションセンサ29で検出し、ステップ7では、目標リフトになったか否かを判別する。
ここで、目標リフトになったと判別した場合は、ステップ8でファーストアイドル運転の燃焼を行うための燃料噴射、点火などの燃焼制御を行う。この際、O/L2、IVC2は、アルコール濃度50%に対応した適切なものなので、図11A、B、図12に示す各a2点となり、アルデヒドやPM、HC、NOx及び始動性を改善することができる。また、O/L2がやや大きく、IVCもやや遅角するので、ポンプ損失を可及的に低減し、燃費も改善できる。
前記ステップ7で、目標リフトになっていないと判別した場合は、ステップ9において吸気VEL1の電気系統が故障していると認識し、ステップ10で、前記電子コントローラ22は吸気VEL1への変換信号の出力を中止する。これによって、電動モータ20には保持力が働かなくなるので、機械的に安定化するデフォルト位置のリフト特性となる。この状態で、ステップ8に移行する。前記デフォルト位置のリフト特性は、L0であり、図11Aに示すように、アルコール濃度によらずアルデヒドの多量の排出を抑制することができると共に、始動性を保証できる。また、仮にアルコール濃度が規格85%を超えた燃料が誤って使用された場合の始動性や第1排気エミッションの排出に対する耐力も有する。
〔第2実施形態〕
図14A、Bは第2実施形態における吸気弁4,4と排気弁5,5のファーストアイドル運転時のそれぞれのバルブタイミング特性を示している。
すなわち、前記図2において前記吸気VTC2と排気VTC3を変換制御させてそれぞれのバルブタイミングを変換するようになっており、この第2実施形態では、前記吸気VEL1は設けずに、吸気弁4,4側についても一定のリフト特性を示す従来型の固定動弁装置が設けられている。
図14Aはアルコール濃度85%でのリフト特性を示し、バルブオーバーラップO/Lはマイナスで前記第1実施形態のO/L1に近くなり、IVCは下死点に比較的接近しており、第1実施形態のIVC1に近い。したがって、第1実施形態のリフト1と同様に第1排気エミッションの抑制効果を得ることができる。
このとき、吸気VTC2と排気VTC3は、図8Aに示すように、両者とも最進角のデフォルト位置になっており、この両VTC2,3の電気系統が故障した場合は、この位置に機械的に安定化保持される。したがって、第1実施形態と同様に、第1排気エミッションの発生を抑制しつつ始動性を確保できる。
図14Bはアルコール濃度0%でのリフト特性を示し、吸気VTC2によって吸気弁4,4は遅角側に制御されてIVCが下死点から乖離しており、第1実施形態でのIVC4に近い。一方、排気VTC3は、排気弁5,5を吸気VTC2に対してより広い変換角で遅角制御し、そのためO/Lは増加しプラスとなって第1実施形態でのO/L4に近い。したがって、第1実施形態と同様に第2排気エミッションの抑制効果を得ることができる。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、前記実施形態では、含酸素燃料としてエチルアルコールやメチルアルコールについて説明したが、これ以外の含酸素燃料であってもよい。例えば植物から作られるバイオアルコールや、また、バイオアルコールから生成されるETBE(エチルターシャリーブチルエーテル)などであっても分子中にO(酸素)を含んでおり、アルデヒドを発生し易いと共に、蒸発性の課題を有している点では同一であって、同一の作用効果が得られる。これらは植物から作られることから、植物の成長過程でCO2を吸収するため、地球温暖化対策として有効である。
また、前記各実施形態では、含酸素燃料の規定濃度範囲としては、0%〜85%の例を示したが、それ以外の範囲で、例えば最大側が100%であっても構わない。
ベース燃料としては、各実施形態ではガソリンの例を示したが、軽油(ディーゼルエンジン)であってもよい。
さらに、前記各実施形態では、可変機構として吸気VEL1のみの場合と、吸気VTC2と排気VTC3を組み合わせた場合をそれぞれ示したが、前記吸気VEL1に吸気VTC2や排気VTC3を組み合わせてもよく、また、別の可変機構であってもよい。
前記実施形態から把握される前記請求項以外の発明の技術的思想について以下に説明する。
〔請求項a〕請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記可変機構は、制御部材を移動させることによって機関弁の特性を可変にするものであり、前記作動していない状態の機械的安定位置は、前記制御部材に対する付勢手段の付勢力によって行うことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項b〕請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記可変機構は、ファーストアイドル運転時に、含酸素燃料の濃度に応じて吸気弁の作動角を可変にするものであることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項c〕請求項bに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記吸気弁の作動角は、開時期を遅角させると共に、閉時期を進角させるものであることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項d〕請求項bに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記吸気弁の作動角の変化に応じてピークリフト量も同時に変化させるものであることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項e〕請求項bに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記可変機構は、前記制御部材を移動させることによって前記吸気弁の作動角を可変にするものであり、
前記制御部材は、前記作動角が小さくなる方向にスプリングによって付勢されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項f〕請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記ファーストアイドル運転時に、含酸素燃料の濃度に応じて前記吸気弁のリフト位相と、排気弁のリフト位相を可変にするものであることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項g〕請求項fに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記可変機構が作動していない状態の機械的安定位置は、吸気弁のリフト位相が最進角位置で、排気弁のリフト位相も最進角位置であることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項h〕請求項gに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記吸気弁のリフト位相を可変にする可変機構は、吸気カムシャフトに設けられる吸気弁バルブタイミング制御装置によって構成されていると共に、
前記排気弁のリフト位相を可変にする可変機構は、排気カムシャフトに設けられた排気バルブタイミング制御装置によって構成されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項i〕請求項hに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記吸気バルブタイミング制御装置及び排気バルブタイミング制御装置は、回転力が付与される駆動回転体と、各カムシャフトに固定される従動回転体を有し、前記駆動回転体に対して前記従動回転体を相対回転させることによってリフト位相を変更するものであることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項j〕請求項iに記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記吸気バルブタイミング制御装置及び排気バルブタイミング制御装置は、前記駆動回転体に対して従動回転体を進角方向に付勢するスプリングを備えていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
〔請求項k〕請求項3に記載の可変動弁装置の制御装置において、
前記機関燃料は、規定濃度範囲の含酸素燃料を含んでいると共に、前記規定濃度範囲で含酸素燃料濃度が最も高い場合には、前記吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップが零またはマイナスバルブオーバーラップとなることを特徴とする可変動弁装置の制御装置。
〔請求項l〕請求項3に記載の可変動弁装置の制御装置において、
前記機関燃料は、規定濃度範囲の含酸素燃料を含み、前記規定濃度範囲で含酸素燃料の濃度が最も高い場合は、前記吸気弁の閉時期がピストン下死点となる時期とほぼ一致することを特徴とする可変動弁装置の制御装置。
〔請求項m〕請求項3に記載の可変動弁装置の制御装置において、
前記可変機構は、前記吸気弁の作動角を可変にするものであることを特徴とする可変動弁装置の制御装置。
〔請求項n〕請求項mに記載の可変動弁装置の制御装置において、
前記可変機構は、前記吸気弁の閉時期を遅角側あるいは進角側に制御するものであることを特徴とする可変動弁装置の制御装置。
〔請求項o〕請求項nに記載の可変動弁装置の制御装置において、
前記可変機構は、前記吸気弁の作動角が可変するのに応じてピークリフト量も同時に可変にするものであることを特徴とする可変動弁装置の制御装置。
〔請求項p〕請求項3に記載の可変動弁装置の制御装置において、
前記可変機構は、前記吸気弁のリフト位相と排気弁のリフト位相を可変にするものであることを特徴とする可変動弁装置の制御装置。
〔請求項q〕請求項pに記載の可変動弁装置の制御装置において、
前記規定濃度範囲で含酸素燃料の濃度が最も高い場合には、前記吸気弁のリフト位相を最進角位置にすると共に、排気弁のリフト位相も最進角位置にすることを特徴とする可変動弁装置の制御装置。
〔請求項r〕
含酸素燃料を含んだ機関燃料を使用する内燃機関の機関弁の特性を可変にする可変動弁制御システムであって、
前記機関燃料における含酸素燃料の濃度が高い場合は、機関が始動されてから暖機が完了するまでのファーストアイドル運転時の機関弁の特性を、吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップを少なくするか、あるいはマイナスバルブオーバーラップを大きくすると共に、前記吸気弁の閉時期を、ピストン下死点位置に対して乖離しないように制御することを特徴とする内燃機関の可変動弁システム。
01…ピストン
02…クランクシャフト
04…燃焼室
07…駆動モータ
09…燃料噴射弁
1…吸気VEL(可変機構)
2…吸気VTC(可変機構)
3…排気VTC(可変機構)
4…吸気弁
5…排気弁
6…駆動軸
19…アクチュエータ
20…電動モータ
21…ボール螺子減速機構
22…電子コントローラ
31…コイルスプリング
32…アルコール濃度検出センサ
55・56…コイルスプリング
FT…燃料タンク
O/L…バルブオーバーラップ

Claims (2)

  1. 規定濃度範囲の含酸素燃料を含んだ機関燃料を使用する内燃機関に用いられ、少なくとも内燃機関の始動から機関の所定温度となるまでのファーストアイドル運転時に、前記含酸素燃料の濃度に応じて機関弁の特性を可変にする可変機構を備えた可変動弁装置であって、
    非作動状態にある前記可変機構の機械的安定位置は、前記含酸素燃料の濃度が前記規定範囲において最も高い場合のファーストアイドル運転時の機関弁の特性に対して、吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップが小さくなるか、あるいはマイナスバルブオーバーラップが大きくなると共に、前記吸気弁の閉時期がピストン下死点に近づく位置となるように設定したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 規定濃度範囲の含酸素燃料を含んだ機関燃料を使用する内燃機関の機関弁の特性を可変にする可変機構を備えた可変動弁装置の制御装置であって、
    前記機関燃料における前記含酸素燃料の濃度が高い場合には、内燃機関の始動から暖機完了までのファーストアイドル運転時の機関弁の特性を、吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップを減少させるか、あるいはマイナスバルブオーバーラップを大きくするように制御すると共に、前記吸気弁の閉時期がピストンの下死点位置から乖離しないように制御することを特徴とする可変動弁装置の制御装置。
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