JP5300144B2 - 自動変速装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車の自動変速装置に関する。
自動二輪車の変速機構として、シフトスイッチの手元操作により多段変速ギヤ列のシフト位置を指定し、これに応じて自動的にトランスミッションのアクチュエータを駆動してシフト動作させる自動変速装置(AMT:Automated Manual Transmission)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の自動変速装置は、モータとシフトドラムの間に面カムを備えており、この面カムは入力側面カムと出力側面カムの間に設けられるボールで構成されており、モータの回転に伴い入力側面カムが回転し、この入力側面カムの回転に伴い出力側面カムが回転および摺動するようになっており、この摺動によりクラッチを解除する。また、この出力側面カムとシフトドラムはドグクラッチで結合するものであり、シフトドラムは出力側面カムの回転に伴い回転し、付勢手段によりシフトドラムを回転させ、ドグクラッチにより回転を規制するようにしている。
特開2002−67741号公報
しかしながら、この自動変速装置は、モータの回転により面カムの摺動によりクラッチを解除しながらシフトドラムを回転させ、このシフトドラムの回転をドグクラッチで規制するといった構造になっており、構造が複雑な上、面カムが摺動及び回転し、それによりドグクラッチが摺動及び回転しシフトドラムの位置決めを行なうように構成される。即ち、一つの部材(面カム)が二つの動作(摺動、回転)を行い、さらにそれらの動作により一つの部材(ドグクラッチ)が三つの動作(摺動、回転、位置決め)を行なうため、精度をだすことが非常に難しい。さらには、従来のエンジンから大きな変更を必要とし、部品の流用等が困難であるといった問題もあった。
そこで、本発明の目的は、従来のエンジンの構成部品からの変更を少なくし、且つ、モータの回転による簡単で効率的な自動変速装置を提供する。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
複数の変速ギヤ列からなる多段変速ギヤ列と、クラッチインナとクラッチアウタ間に交互に重なった状態で前記クラッチインナとクラッチアウタに保持された複数の摩擦板が付勢部材の付勢力により係合している変速用クラッチと、前記多段変速ギヤ列の変速ギヤ切替え時に前記変速用クラッチを切断させるクラッチレリーズ機構と、を備え、モータの回転に伴うシフトドラムの回転により前記変速ギヤ列の切替えを行なう自動変速装置であって、
前記シフトドラムは、前記多段変速ギヤ列のシフトを行なうシフトフォークを案内するガイド溝を有し、該ガイド溝には、シフトを行なう傾斜部が直線部位間に設けられており、
前記クラッチレリーズ機構は前記シフトドラムの一端に連結されたクラッチ操作用カムと、該クラッチ操作用カムと前記変速用クラッチとを連結するクラッチ操作伝達機構とから成り、
前記クラッチ操作用カムは、端面にカム部と平面部とが等間隔に形成された回転体を有し、
前記モータの回転に伴う前記シフトドラムの回転により前記シフトフォークが前記傾斜部前の直線部位に位置するとき、前記シフトドラムの回転で、前記クラッチ操作用カムの前記回転体と前記クラッチ操作伝達機構との接触位置が前記カム部から前記平面部側に移動して、前記変速用クラッチが前記クラッチ操作伝達機構を介して次第に切断され、前記シフトドラムのさらなる回転により前記シフトフォークが前記傾斜部後の直線部位に位置するとき、前記シフトドラムの回転で、前記クラッチ操作用カムの前記回転体と前記クラッチ操作伝達機構との接触位置が前記平面部から前記カム部側に移動して前記変速用クラッチが次第に接続されることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記多段変速ギヤ列は、一方から他方に向かって低速ギヤ列から高速ギヤ列となるように配列されることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、
前記クラッチ操作伝達機構は、シフトドラム側腕部とクラッチ側腕部と本体部を備え、
前記シフトドラム側腕部と前記クラッチ側腕部は、前記本体部の一端と他端にそれぞれ揺動可能に支持され、
前記本体部は、クランクケース内の内壁に設けられる支持部に揺動可能且つ回転不能に支持され、
前記シフトドラム側腕部は、前記シフトドラムの回転中心と同軸上に配置され、
前記クラッチ側腕部は、前記変速用クラッチの回転中心と同軸上に配置され、
前記変速用クラッチの切断時には、前記クラッチ操作用カムの回転により前記シフトドラム側腕部が前記支持部を中心として前記本体部を揺動させ、前記クラッチ側腕部が前記付勢部材の付勢力によって係合している前記摩擦板を離間させる方向に力を加えることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、
前記クラッチ操作伝達機構には、前記変速用クラッチが接続されるときに前記クラッチ操作伝達機構の移動を減衰するダンパーが設けられることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、
前記シフトドラムの回転に伴い、前記シフトドラム側腕部は前記クラッチ操作用カムによって押し出され、前記本体部は前記支持部を中心に揺動し、前記クラッチ側腕部が前記変速用クラッチの前記摩擦板同士を離間させることで前記変速用クラッチを切断し、前記ダンパーは前記変速用クラッチが接続するとき、前記クラッチ操作伝達機構の移動を減衰することを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、
前記ダンパーは前記クラッチ側腕部と前記本体部との接続部に配置され、前記変速用クラッチが接続するとき、前記クラッチ側腕部の移動を減衰することを特徴とする。
請求項1に記載の自動変速装置によれば、シフトドラムの端部にクラッチレリーズ機構を設けることで、モータの回転によりシフトドラムが回転し、変速用クラッチが解除され、自動変速が可能となる。これにより、一つの部材が一つの動作を行なうため、構造が簡単で効率的な自動変速を行なうことができる。
また、シフトドラムの回転に連動してシフト(変速)と変速用クラッチの断接を行うことができる。
また、シフトドラムの回転方向の力をクラッチ操作用カムにより軸方向の力に変換し、これにより変速用クラッチを断接することができるので、省スペースでの配置が可能であり、且つ従来のエンジンから大きな変更を要しない。
請求項に記載の自動変速装置によれば、ガイド溝の勾配をゆるくすることができ直線部を形成しやすく、また、シフト荷重を低減することができる。
請求項に記載の自動変速装置によれば、クラッチ操作用カムにより軸方向に変換された力により支持部を中心に本体部が揺動することで、クラッチ側腕部が付勢部材によって係合している摩擦板を離間させることができる。
請求項及び請求項に記載の自動変速装置によれば、変速用クラッチの接続時に発生するトルク変動を小さくするとともに音を小さくすることができる。
請求項に記載の自動変速装置によれば、省スペースでの配置が可能である。
本発明の自動変速装置を搭載した自動二輪車の側面図である。 第1実施形態の自動変速装置が組み込まれたパワーユニットの断面図である。 図2の部分拡大図である。 図3のシフトドラムの展開図である。 図3のクラッチ操作用カムを説明する模式図である。
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の自動変速装置を搭載した自動二輪車の側面図、図2は第1実施形態の自動変速装置が組み込まれたパワーユニットの断面図、図3は図2の部分拡大図、図4は図3のシフトドラムの展開図、図5は図3のクラッチ操作用カムを説明する模式図である。
本実施形態の自動変速装置Mは、自動二輪車1のパワーユニットPに組み込まれて使用される。この自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の前端に取り付けられたヘッドパイプ20により回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク3と、フロントフォーク3の上端部に取り付けられた操舵用のハンドル4と、フロントフォーク3の下端部に回転自在に支持された前輪FWと、車体の略中央で車体フレーム2に支持されたエンジンEと、車体フレーム2に上下に揺動自在に支持されたリヤフォーク7と、このリヤフォーク7の後端部に回転自在に支持された後輪RWと、リヤフォーク7の後部と車体フレーム2との間に配設された左右のリヤクッション9と、車体フレーム2の後部上方に支持された燃料タンク10と、車体フレーム2に支持された収納ボックス11と、この収納ボックス11上に配置されたシート12と、シート12の後方に配置されたグラブレール13と、車体フレーム2を覆う合成樹脂製の車体カバー14とを備えている。
車体カバー14は、車体フレーム2の前部を覆うフロントカバー14Aと、運転者の足の前方を覆う左右一対のレッグシールド14Bと、エンジンEの前部を覆う左右一対のフロントサイドカバー14Cと、フロントサイドカバー14Cの上部間を連結するメインフレームトップカバー14Dと、収納ボックス11の下部を覆う左右一対のリアサイドカバー14Eと、収納ボックス11の残る部分及び燃料タンク10を両側から覆うリアボディカバー14Fとを備え、レッグシールド14Bとフロントサイドカバー14Cとメインフレームトップカバー14Dとが一体に形成されている。また、フロントカバー14Aには、ヘッドライト15及びウィンカ16が配設され、リアボディカバー14Fの後端にはテールランプ17が配設され、フロントフォーク3には前輪FWを覆うフロントフェンダ18が配設されている。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ20と、ヘッドパイプ20から車体中央を後下がりに延びるメインフレーム21と、メインフレーム21の後部に連結されて後上がりに延びる左右一対のリヤフレーム22と、各リヤフレーム22の前部に接合される左右一対のピボットプレート23と、各ピボットプレート23と各リヤフレーム22の中間部とをつなぐ左右一対の支持フレーム24とを備えている。リヤフレーム22には、収納ボックス11、燃料タンク10及び車体カバー14等が取り付けられ、収納ボックス11及び燃料タンク10を上方から覆い得るシート12が開閉自在に取り付けられている。また、リヤフレーム22の後部には、リヤクッションブラケット22Aを介してリヤクッション9の上部が連結されている。
ピボットプレート23には、後輪RWを支持するリヤフォーク7が連結されている。リヤフォーク7は、その前端がピボットボルト7Aを介して両ピボットプレート23に回動自在に支持され、ピボットボルト7Aを支点に上下に揺動自在に支持されている。
メインフレーム21の中間部両側には、エンジンハンガ25が設けられ、エンジンハンガ25とピボットプレート23とを介してエンジンEが支持されている。エンジンEは、エンジンEの動力を後輪WRに伝達する自動変速装置Mととともに後述するパワーユニットPを構成するものである。
図2及び図3を参照して、本実施形態の自動変速装置Mが組み込まれたパワーユニットPについて詳細に説明する。
パワーユニットPは、主として、駆動源としてのエンジンEと、エンジンEの動力を後輪RWに伝達する自動変速装置Mと、エンジンEと自動変速装置Mとの間の動力伝達を断接する発進クラッチ30と、を備えて構成されている。
エンジンEは、クランク軸50にコンロッド51を介して連結されたピストン52を備えている。ピストン52は、シリンダブロック53に設けられたシリンダ54内を摺動可能であり、シリンダブロック53はシリンダ54の軸線が略水平になるように配設されている。シリンダブロック53の前面にはシリンダヘッド55aとヘッドカバー55bが固定され、シリンダヘッド55aおよびシリンダ54ならびにピストン52で混合気を燃焼させる燃焼室が形成されている。
クランク軸50は軸受56a、56bを介して左クランクケース57L、右クランクケース57R(以下、左クランクケース57Lと右クランクケース57Rを合わせてクランクケース57と呼ぶ。)に回転自在に支持される。クランク軸50の左側端部には、クランクケース57に支持されるインナーステータ26aに対向してアウターロータ26bが取り付けられて、インナーステータ26aとアウターロータ26bでオルタネータ26が構成される。クランク軸50の右側端部には、発進クラッチ30のクラッチインナ31がスプライン嵌合されている。また、クランク軸50には、コンロッド51とクラッチインナ31との間に、ドライブギヤ35が一体に形成された発進クラッチ30の出力軸34がクランク軸50に対し相対回転自在にその外周を覆うように配置されている。
ドライブギヤ35は、後述する自動変速装置Mのメインシャフト70に取り付けられたドリブンギヤ72と噛合して、エンジンEの動力を自動変速装置Mに伝達する。
発進クラッチ30は、クランク軸50と一体に回転する板状のクラッチインナ31と、径方向外方でクラッチインナ31を囲み出力軸34に取り付けられた碗状のクラッチアウタ32と、クラッチインナ31に枢支されて発進クラッチ30の断接状態をエンジン回転速度であるクランク軸50の回転速度に応じて発生する遠心力により制御するクラッチシュー33とを備える。そして、エンジン回転速度がアイドリング速度を越えると、クラッチシュー33が遠心力によりクランク軸50の径方向で外方に移動してクラッチアウタ32に接触し始め、エンジンEの動力がクラッチインナ31からクラッチアウタ32に伝達される。そして、エンジン回転速度が増加につれて、発進クラッチ30は、クラッチアウタ32がクラッチシュー33との間に多少の滑りを生じつつ回転する半クラッチ状態(部分接続状態)を経て、クラッチインナ31とクラッチアウタ32とが一体に回転する完全接続状態になる。
自動変速装置Mは、図3に拡大して示すように、メインシャフト70とカウンタシャフト71との間に多段変速ギヤ列73を備えて構成される。メインシャフト70には、前述したようにクランク軸50の外周に配設されたドライブギヤ35と噛み合うドリブンギヤ72がメインシャフト70と相対回転自在なスリーブ77を介して外周に配置され、ドリブンギヤ72に隣接して後述する多板式クラッチ113がドリブンギヤ72とメインシャフト70との動力伝達を断接可能に取り付けられる。カウンタシャフト71には、ドライブスプロケット74が取り付けられ、メインシャフト70に伝達された動力がドライブスプロケット74に巻き掛けられたドライブチェーン6(図1参照)を介して、後輪RWに伝達される。
多段変速ギヤ列73は、車幅方向左側から順に第1〜第4速ギヤ列G1〜G4を備え、第1速ギヤ列G1は、メインシャフト70に一体に形成された第1速用駆動歯車61ならびにカウンタシャフト71に相対回転自在に装着されて第1速用駆動歯車61に噛合する第1速用被動歯車62から成り、第2速ギヤ列G2は、メインシャフト70に相対回転自在に装着される第2速用駆動歯車63ならびにカウンタシャフト71との相対回転を不能として装着されて第2速用駆動歯車63に噛合する第2速用被動歯車64から成り、第3速ギヤ列G3は、メインシャフト70との相対回転を不能に装着される第3速用駆動歯車65ならびにカウンタシャフト71に相対回転自在に装着されて第3速用駆動歯車65に噛合する第3速用被動歯車66から成り、第4速ギヤ列G4は、メインシャフト70との相対回転自在に装着される第4速用駆動歯車67ならびにカウンタシャフト71に相対回転を不能として装着されて第4速用駆動歯車67に噛合する第4速用被動歯車68から成る。
メインシャフト70には、第2速用駆動歯車63および第4速用駆動歯車67間に、第2・第4速切換用シフタ75が軸方向の摺動を可能としてスプライン嵌合され、第3速用駆動歯車65が第2・第4速切換用シフタ75に一体に形成される。また、カウンタシャフト71には、第1速用被動歯車62および第3速用被動歯車66間に、第1・第3速切換用シフタ76が軸方向の摺動を可能としてスプライン嵌合され、第2速用被動歯車64が第1・第3速切換用シフタ76に一体に形成される。
第2・第4速切換用シフタ75を軸方向に摺動せしめて第2速用駆動歯車63に係合させたときには、第2速用駆動歯車63が第2・第4速切換用シフタ75を介してメインシャフト70に相対回転不能に連結され、第2速ギヤ列G2が確立する。また第2・第4速切換用シフタ75を軸方向に摺動せしめて第4速用駆動歯車67に係合させたときには、第4速用駆動歯車67が第2・第4速切換用シフタ75を介してメインシャフト70に相対回転不能に連結され、第4速ギヤ列G4が確立する。
第1・第3速切換用シフタ76を軸方向に摺動せしめて第1速用被動歯車62に係合させたときには、第1速用被動歯車62が第1・第3速切換用シフタ76を介してカウンタシャフト71に相対回転不能に連結され、第1速ギヤ列G1が確立する。また第1・第3速切換用シフタ76を軸方向に摺動せしめて第3速用被動歯車66に係合させたときには、第3速用被動歯車66が第1・第3速切換用シフタ76を介してカウンタシャフト71に相対回転不能に連結され、第3速ギヤ列G3が確立する。
この第2・第4速切換用シフタ75と第1・第3速切換用シフタ76には多段変速ギヤ列73の変速を行なうシフト機構111の第1及び第2シフトフォーク92、93が係合し、これにより多段変速ギヤ列73の第1〜第4速ギヤ列G1〜G4の選択がなされる。
シフト機構111には、モータケース59に収納されたアクチュエータモータ28(以下、モータ28と呼ぶ。)が設けられ、車両の操向ハンドル4に設けられたシフトアップスイッチとシフトダウンスイッチ(図示なし)に電気的に接続されている。アクチュエータモータ28は、シフトアップスイッチが押された時に正転し、シフトダウンスイッチが押された時に逆転する。
モータ28の出力軸28aは左右ギヤケース29L、29R(以下、左ギヤケース29Lと右ギヤケース29Rを合わせてギヤケース29と呼ぶ。)で形成されたギヤ室に突出している。出力軸28aには出力ピニオン28bが形成してある。ギヤケース29には、第1減速軸81と第2減速軸82とが回転可能に支持されている。第1減速軸81には、モータ出力軸28aの出力ピニオン28bに噛合う大径の減速歯車83と、その隣の小径の減速歯車84とが、一体に形成してある。第2減速軸82には、上記小径の減速歯車84に噛合う大径の減速歯車85と、その隣に小径の減速歯車86とが、一体に形成してある。シフトスピンドル87には、上記小径の減速歯車86に噛合う扇形歯車88が嵌装し、シフトスピンドル87の左端は、ポテンショメータよりなる回転位相検出手段89に接続され回転位相検出手段89によりシフトスピンドル87の回転位置が検出される。シフトスピンドル87の右端には、シフトドラム91がクランクケース57に対し回動可能に取り付けられる。
このシフトドラム91の外周面には、2つのガイド溝94、95が形成され、それぞれのガイド溝94、95に第1及び第2シフトフォーク92、93が係合される。而して前記ガイド溝94、95は、図4に示すように、シフトドラム91の回転位置に応じて第1及び第2シフトフォーク92、93の位置を定めるように形成される。より具体的に説明すると、ガイド溝94、95はそれぞれ、ニュートラルと第1〜第4速の5つのシフトポジションに対応する接続位置(1st、2nd、3rd、4th)を含む直線部96を有し、直線部96が傾斜部97に挟まれて配置され、ガイド溝94、95に係合する第1及び第2シフトフォーク92、93が直線部96にあるときにニュートラルか第1〜第4速ギヤ列G1〜G4のうちいずれかのギヤ列が確立され、ガイド溝94、95に係合する第1及び第2シフトフォーク92、93が傾斜部97にあるときにシフトがなされる。ここで、各接続位置間の位相は72°である。なお、シフトポジションが変更する際、第1又は第2シフトフォーク92、93をシフトする必要がない部分、例えば第2・第速切換用シフタ75はニュートラルから第1速へシフトチェンジするときに移動する必要がないためガイド溝94のニュートラル位置と第1速接続位置間に傾斜部97は設けられていない。このようにシフト機構111は、モータ28、歯車列28b〜88、シフトスピンドル87、シフトドラム91、及び第1及び第2シフトフォーク92、93により構成され、モータ28を正転又は逆転駆動することで、動力が歯車列28b〜88を介してシフトスピンドル87に伝達され、シフトドラム91が回転することにより、その回転位置に応じて第2・第4速切換用シフタ75と第1・第3速切換用シフタ76を摺動せしめて第1〜第4速ギヤ列G1〜G4が選択的に確立されることになる。
また、自動変速装置Mには、シフト機構111によるシフトチェンジに連動するように多板式クラッチ113を切断して、エンジンEからの多段変速ギヤ列73への動力伝達を遮断するクラッチレリーズ機構112が設けられる。
クラッチレリーズ機構112は、シフトドラム91に設けられたクラッチ操作用カム114と、クラッチ操作用カム114と多板式クラッチ113を連結するクラッチ操作伝達機構115と、を備えて構成される。
多板式クラッチ113は、クラッチインナ134がメインシャフト70の右端にスプライン嵌合され、クラッチアウタ135がドリブンギヤ72に固定され、クラッチアウタ135およびクラッチインナ134には、外側摩擦板136および内側摩擦板137が、それぞれ複数個づつ軸方向可動に保持され、交互に重なった状態で配置されている。
また、多板式クラッチ113には、外側摩擦板136および内側摩擦板137を軸方向から挟むように、加圧板138及び受圧板139が配設される。即ち、加圧板138は、クラッチインナ134のボス134aに摺動自在に支承されて左端の外側摩擦板136に対面するように配置され、また受圧板139は、クラッチインナ134の右端にフランジ状に一体に形成されて右端の外側摩擦板136に対面するように配置される。
加圧板138には、クラッチインナ134を貫通して軸方向に延びる複数の小ボス138a(図にはその1本のみ示す)が一体に形成されており、これら小ボス138aにレリーズ板140が固着されると共に、このレリーズ板140を介して加圧板138を受圧板139に向けて付勢する板状のクラッチばね141が装着される。通常、クラッチばね141の付勢力により外側摩擦板136と内側摩擦板137は係合し、ドリブンギヤ72からの伝達された動力が多板式クラッチ113を介してメインシャフト70に伝達される。また、クラッチインナ134と加圧板138間にはトルクリミッタ機構143が設けられる。このトルクリミッタ機構143は、逆トルク入力時に加圧板138を受圧板139から離す方向に移動させ、シフトダウン時等に後輪RWからの過大な逆トルクがエンジンEに伝達されるのを防止する。
レリーズ板140の中心部には、レリーズベアリング142のアウタレース142aが嵌着され、そのインナレース142bには、クラッチ操作伝達機構115のクラッチ側腕部121が嵌着される。
クラッチ操作伝達機構115は、メインシャフト70と同軸上に配置されるクラッチ側腕部121と、シフトドラム91と同軸上に配置されるシフトドラム側腕部122とが、本体部123に揺動可能に支持される。クラッチ側腕部121は、一端がレリーズベアリング142のインナレース142bに嵌着され、他端が本体部123の一端に揺動可能に固定される。シフトドラム側腕部122は、一端がクラッチ操作用カム114に連結され、他端が本体部123の他端に揺動可能に固定される。本体部123は、略中央でクランクケース57の内壁に設けられる支持部58に揺動可能に支持される。なお、支持部58はクランクケース57の外部からクリアランス調整ねじ105でその軸方向位置の調整が可能に構成され、さらに回り止め部58aがクランクケース57に係合しクランクケース57に対する支持部58の回転が防止され、これにより本体部123の回転が防止される。このように構成されたクラッチ操作伝達機構115は支持部58を支点とし、シフトドラム側腕部122を力点、クラッチ側腕部121を作用点とするシーソー方式の伝達機構をなしている。
また、クラッチ側腕部121と本体部123との接続部にはクランクケース57の外側から取り付けられたダンパー106が設けられている。
シフトドラム側腕部122の一端が連結されるクラッチ操作用カム114は、有底円筒状の回転体151がボルト152によりシフトドラム91に固定され、回転体151の端面153が、シフトドラム側腕部122の一端に取り付けられた円板状の応力伝達部材154に対向し、端面153と応力伝達部材154との間に複数の鋼ボール155が保持されて構成される。回転体151の端面153には、図5に示すようにシフトポジションの数だけ、ここでは5つのカム部153a(図5中、斜線部)が設けられ、カム部153a間にカム部153aから突出する5つの平面部153bが交互に等間隔で配置されている。各カム部153aは中心を谷とする腕状をなす。隣接するカム部153aの中心間の位相は72°である。
そして、シフトドラム91の回転に伴って回転体151が回転すると、カム部153aの斜面から平面部153bへ鋼ボール155の接点が移動する。このとき、鋼ボール155がカム部153aの中心から次第に斜面を登ることによりシフトドラム側腕部122が図中右側にクラッチ操作用カム114によって押圧され、本体部123が支持部58を中心に揺動してクラッチ側腕部121を図中左側に押圧する。そして、クラッチ側腕部121が図中左側に移動すると、レリーズベアリング142を介してレリーズ板140がクラッチばね141の付勢力に抗して加圧板138を受圧板139から離間させる方向に押圧する。これにより、多板式クラッチ113は半クラッチ状態を経て、鋼ボール155が平面部153bに至るとき外側摩擦板136と内側摩擦板137は完全に離間され、ドリブンギヤ72と多板式クラッチ113の動力伝達が遮断される。さらにシフトドラム91の回転に伴って回転体151が回転すると、今度は平面部153bからカム部153aの斜面へ鋼ボール155の接点が移動する。このとき、鋼ボール155は次第に斜面を下りることによりクラッチばね141の付勢力により加圧板138が受圧板139を押し付ける方向に次第に移動する。これにより、多板式クラッチ113は半クラッチ状態を経て、鋼ボール155がカム部153aの中心に至るとき外側摩擦板136と内側摩擦板137は係合し、ドリブンギヤ72から多板式クラッチ113に動力伝達が伝達される。このときクラッチ操作伝達機構115は、レリーズ板140がレリーズベアリング142を介してクラッチ側腕部121を図中右側に移動させ、本体部123が支持部58を中心に揺動してクラッチ側腕部121を図中左側に押圧する。その際、ダンパー106によりクラッチ側腕部121の移動が減衰される。
ここでシフト機構111のガイド溝94、95とクラッチ操作用カム114のカム153aとの位相関係は、シフトドラム91の回転により第1及び/又は第2シフトフォーク92、93がガイド溝94、95の傾斜部97前の直線部96の傾斜部側部位に位置するときに、鋼ボール155がカム153aを登り、第1及び/又は第2シフトフォーク92、93がガイド溝94、95の傾斜部97に至ると鋼ボール155が平面部153bに位置し、第1及び/又は第2シフトフォーク92、93がガイド溝94、95の傾斜部97後の直線部96の傾斜部側部位に位置するときに、鋼ボール155がカム153aを下るように設定される。
より具体的にニュートラル位置から第1速用接続位置へのシフトチェンジを例に説明すると、シフトドラム91が図4中矢印方向に回転すると、ニュートラル位置にあった第1及び第2シフトフォーク92、93が第1速接続位置(1st)側に移動する。第2シフトフォーク93が直線部96の傾斜部側部位(図4中、P1)に位置するとき、鋼ボール155はカム部153aの中心から斜面(図5中、P1)を登り、これによりクラッチ操作伝達機構115を介して次第に外側摩擦板136と内側摩擦板137を離間する。そして第2シフトフォーク93が傾斜部97に至ったとき(図4中、P2)、鋼ボール155は平面部153bに位置し(図5中、P2)、これによりクラッチ操作伝達機構115を介して外側摩擦板136と内側摩擦板137は完全に離間する。そして、鋼ボール155が平面部153bに位置してクラッチ操作伝達機構115を介して多板式クラッチ113が切断されたとき、第2シフトフォーク93が傾斜部97を移動することにより第1・第3速切換用シフタ76のシフトがなされる。続いて、シフトドラム91がさらに回転して第2シフトフォーク93が該傾斜部97後の直線部96の傾斜部側部位(図4中、P3)に位置するとき、鋼ボール155はカム部153aの斜面(図5中、P3)を下り、これによりクラッチ操作伝達機構115を介して除々に外側摩擦板136と内側摩擦板137を係合させる。そして、第2シフトフォーク93が第1速接続位置に至って第1速ギヤ列G1が確立すると、鋼ボール155はカム部153aの中心に位置して、多板式クラッチ113が完全に接続し、これによりニュートラル位置から第1速用接続位置へのシフトチェンジが完了する。なお、前述したようにニュートラルから第1速へのシフトチェンジ時に第2・第速切換用シフタ75は移動する必要がないため、ガイド溝94にはニュートラル位置から第1速接続位置間には傾斜部97が設けられておらず、この間第1シフトフォーク92はガイド溝94の直線部96を移動している。
以上説明したように本実施形態によれば、クラッチレリーズ機構112はシフトドラム91の端部と多板式クラッチ113との間に設けられ、モータ28の回転に伴うシフトドラム91の回転により多板式クラッチ113が切断されるので、構造が簡単で効率的な自動変速を行なうことができる。
また、本実施形態によれば、シフトドラム91には、多段変速ギヤ列73のシフトを行なう第1及び第2シフトフォーク92、93を案内するガイド溝94、95が設けられており、ガイド溝94、95には、シフトを行なう傾斜部97が変速ギヤ列が確立する直線部96の傾斜部側部位(図4中、P1、P2)間に設けられ、クラッチレリーズ機構112は、傾斜部97前の直線部96の傾斜部側部位(図4中、P1)で多板式クラッチ113を次第に切断し、傾斜部97後の直線部96の傾斜部側部位(図4中、P3)で多板式クラッチ113を次第に接続するので、シフトドラム91の回転に連動してシフト(変速)と多板式クラッチ113の断接を行うことができる。
また、本実施形態によれば、多段変速ギヤ列73は、一方から他方に向かって低速ギヤ列から高速ギヤ列となるように配列されるので、ガイド溝94、95の勾配をゆるくすることができ直線部96を形成しやすく、また、シフト荷重を低減することができる。
また、本実施形態によれば、クラッチレリーズ機構112は、クラッチ操作用カム114とクラッチ操作伝達機構115からなり、クラッチ操作用カム114は、端面153にカム部153aと平面部153bが等間隔に形成された回転体151を有し、モータ28の回転に伴うシフトドラム91の回転により第1及び第2シフトフォーク92、93が傾斜部97前の直線部96の傾斜部側部位(図4中、P1)に位置するとき、クラッチ操作用カム114がカム部153aを平面部153b側(図5中、P1)に移動してクラッチ操作伝達機構115を介して多板式クラッチ113を次第に切断し、シフトドラム91のさらなる回転により第1及び第2シフトフォーク92、93が傾斜部97後の直線部96の傾斜部側部位(図4中、P3)に位置するとき、クラッチ操作用カム114がカム部153aを平面部153b(図5中、P3)から移動して多板式クラッチ113を次第に接続するので、シフトドラム91の回転方向の力をクラッチ操作用カム114により軸方向の力に変換し、これにより多板式クラッチ113を断接することができ、省スペースでの配置が可能であり、且つ従来のエンジンから大きな変更を要しない。
また、本実施形態によれば、クラッチ操作伝達機構115は、シフトドラム側腕部122とクラッチ側腕部121と本体部123を備え、シフトドラム側腕部122とクラッチ側腕部121は、本体部123の一端と他端にそれぞれ揺動可能に支持され、本体部123は、クランクケース57内の内壁に設けられる支持部58に揺動可能且つ回転不能に支持され、シフトドラム側腕部122は、シフトドラム91の回転中心と同軸上に配置され、クラッチ側腕部121は、多板式クラッチ113の回転中心と同軸上に配置され、多板式クラッチ113の切断時には、クラッチ操作用カム114の回転によりシフトドラム側腕部122が支持部58を中心として本体部123を揺動させ、クラッチ側腕部121がクラッチばね141の付勢力によって係合している外側摩擦板136および内側摩擦板137を離間させる方向に力を加えるので、簡易な構成で多板式クラッチ113の断接を制御することができる。
また、本実施形態によれば、クラッチ操作伝達機構115には、多板式クラッチ113が接続されるときにクラッチ操作伝達機構115の移動を減衰するダンパー106が設けられるので、多板式クラッチ113の接続時に発生するトルク変動を小さくするとともに音を小さくすることができる。また、ダンパー106はクラッチ側腕部121と本体部123との接続部に配置することで、省スペースでの配置が可能である。なお、本実施形態では、ダンパーがクランクケース57の外側から取り付けられたが、これに限定されず、クランクケース57内に設けてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものでなく、適宜、変更、改良等が可能である。
1 自動二輪車
28 モータ
57 クランクケース
58 支持部
73 多段変速ギヤ列
75 第2・第4速切換用シフタ(シフタ)
76 第1・第3速切換用シフタ(シフタ)
91 シフトドラム
92 第1シフトフォーク(シフトフォーク)
93 第2シフトフォーク(シフトフォーク)
94 ガイド溝
95 ガイド溝
96 直線部
97 傾斜部
106 ダンパー
121 クラッチ側腕部
122 シフトドラム側腕部
123 本体部
134 クラッチインナ
135 クラッチアウタ
136 外側摩擦板(摩擦板)
137 内側摩擦板(摩擦板)
141 クラッチばね(付勢部材)
112 クラッチレリーズ機構
113 多板式クラッチ(変速用クラッチ)
114 クラッチ操作用カム
115 クラッチ操作伝達機構
151 回転体
153 端面
153a カム部
153b 平面部
E エンジン
M 自動変速装置
G1 第1速ギヤ列(変速ギヤ列)
G2 第2速ギヤ列(変速ギヤ列)
G3 第3速ギヤ列(変速ギヤ列)
G4 第4速ギヤ列(変速ギヤ列)
P パワーユニット
P1 傾斜部前の直線部の傾斜部側部位(傾斜部前の直線部位)
P3 傾斜部後の直線部の傾斜部側部位(傾斜部後の直線部位)

Claims (6)

  1. 複数の変速ギヤ列からなる多段変速ギヤ列と、クラッチインナとクラッチアウタ間に交互に重なった状態で前記クラッチインナとクラッチアウタに保持された複数の摩擦板が付勢部材の付勢力により係合している変速用クラッチと、前記多段変速ギヤ列の変速ギヤ切替え時に前記変速用クラッチを切断させるクラッチレリーズ機構と、を備え、モータの回転に伴うシフトドラムの回転により前記変速ギヤ列の切替えを行なう自動変速装置であって、
    前記シフトドラムは、前記多段変速ギヤ列のシフトを行なうシフトフォークを案内するガイド溝を有し、該ガイド溝には、シフトを行なう傾斜部が直線部位間に設けられており、
    前記クラッチレリーズ機構は前記シフトドラムの一端に連結されたクラッチ操作用カムと、該クラッチ操作用カムと前記変速用クラッチとを連結するクラッチ操作伝達機構とから成り、
    前記クラッチ操作用カムは、端面にカム部と平面部とが等間隔に形成された回転体を有し、
    前記モータの回転に伴う前記シフトドラムの回転により前記シフトフォークが前記傾斜部前の直線部位に位置するとき、前記シフトドラムの回転で、前記クラッチ操作用カムの前記回転体と前記クラッチ操作伝達機構との接触位置が前記カム部から前記平面部側に移動して、前記変速用クラッチが前記クラッチ操作伝達機構を介して次第に切断され、前記シフトドラムのさらなる回転により前記シフトフォークが前記傾斜部後の直線部位に位置するとき、前記シフトドラムの回転で、前記クラッチ操作用カムの前記回転体と前記クラッチ操作伝達機構との接触位置が前記平面部から前記カム部側に移動して前記変速用クラッチが次第に接続されることを特徴とする自動変速装置。
  2. 前記多段変速ギヤ列は、一方から他方に向かって低速ギヤ列から高速ギヤ列となるように配列されることを特徴とする請求項に記載の自動変速装置。
  3. 前記クラッチ操作伝達機構は、シフトドラム側腕部とクラッチ側腕部と本体部を備え、
    前記シフトドラム側腕部と前記クラッチ側腕部は、前記本体部の一端と他端にそれぞれ揺動可能に支持され、
    前記本体部は、クランクケース内の内壁に設けられる支持部に揺動可能且つ回転不能に支持され、
    前記シフトドラム側腕部は、前記シフトドラムの回転中心と同軸上に配置され、
    前記クラッチ側腕部は、前記変速用クラッチの回転中心と同軸上に配置され、
    前記変速用クラッチの切断時には、前記クラッチ操作用カムの回転により前記シフトドラム側腕部が前記支持部を中心として前記本体部を揺動させ、前記クラッチ側腕部が前記付勢部材の付勢力によって係合している前記摩擦板を離間させる方向に力を加えることを特徴とする請求項に記載の自動変速装置。
  4. 前記クラッチ操作伝達機構には、前記変速用クラッチが接続されるときに前記クラッチ操作伝達機構の移動を減衰するダンパーが設けられることを特徴とする請求項に記載の自動変速装置。
  5. 前記シフトドラムの回転に伴い、前記シフトドラム側腕部は前記クラッチ操作用カムによって押し出され、前記本体部は前記支持部を中心に揺動し、前記クラッチ側腕部が前記変速用クラッチの前記摩擦板同士を離間させることで前記変速用クラッチを切断し、前記ダンパーは前記変速用クラッチが接続するとき、前記クラッチ操作伝達機構の移動を減衰することを特徴とする請求項に記載の自動変速装置。
  6. 前記ダンパーは前記クラッチ側腕部と前記本体部との接続部に配置され、前記変速用クラッチが接続するとき、前記クラッチ側腕部の移動を減衰することを特徴とする請求項に記載の自動変速装置。
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