JP5298969B2 - 粉塵の測定装置および発生源の推定方法 - Google Patents

粉塵の測定装置および発生源の推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、周辺へ飛散した石炭、コークス、鉄鉱石、焼結鉱等の粉塵について、それらを顕微鏡で撮影し、画像処理によって識別する粉塵の測定装置、およびこの粉塵の測定装置によって得られた結果に基づいて、それぞれの粉塵の発生源を推定する発生源の推定方法に関するものである。
粉塵を計測する技術の代表的なものとしてはパーティクルカウンターと呼ばれる粉塵計を用いて行う計測方法がある。パーティクルカウンターは、例えば捕集容器に入れた試料空気にレーザー光を照射し、粉塵粒子から生じる散乱光の強度を測定するものである。この散乱光の強さは、粉塵の濃度と相対的に比例することが知られており、散乱光の強さをフォトダイオードによって電気信号に変換することで空気中の粉塵濃度を測定する。
また、測定された飛散粉塵量に基づいて発生源からの総飛散量を推定する技術としては、例えば、風上・風下での粉塵濃度を同時に測定し、この差から風下の定点における粉塵濃度を求め、この濃度から拡散式を用いて発塵量を推定し、この発塵量を基に任意の地点の粉塵濃度を拡散式に基づいて推定する特許文献1、さらに、飛散のモデルを構築して気象データに基づき、特定の気象条件での飛散状況を推定する特許文献2に開示された技術がある。これらの技術は、粉塵の種類を問わなければ、発生量とおよその発生源の場所を把握するために有効な方法と言える。
これに対して、例えば、特許文献3または特許文献4には、石炭とコークスを見分ける技術が開示されている。特許文献3に開示された技術は、捕集された粉塵にヨウ素ドープを施し、エタノール洗浄した上で元素分析の手法を用いて、個々の粒子が石炭であるかコークスであるかを判定する一方、その他の粒子の判定は顕微鏡の目視によるという方法である。
また、特許文献4に開示された技術は、粉粒体の充填状況をカメラにて撮像し、得られた画像に対して2次元フーリエ変換を施し、周波数空間のパワースペクトル分布の内、所定の低周波域および高周波域のパワースペクトルの平均値を求め、求めた低周波域および高周波域のパワースペクトルの平均値の比で定義されるスペクトル偏在度を算し、算出したスペクトル偏在度に基づき対象画像を分類し、分類された画像ごとに、フィルタリング処理および2値化処理を行った後、各粒径範囲での粒子数のカウントを行い、予め用意した所定の検量線を用いて粒度分布を算出するものである。
特開平02−64437号公報 特開平07−260945号公報 特開平11−248655号公報 特開2006−126061号公報
製鉄所から飛散する粉塵には、石炭、コークス、鉄鉱石、焼結鉱、スラグ、石灰などの製造に由来するものと、これら以外に、製鉄所内敷地から舞い上がって飛散する砂がある。そして、製鉄所は一般に、東西それぞれ数キロメートルに及ぶ広さを有し、その中に様々な粉塵の発生源が分散して配置されている。従って、粉塵種別で分類をせずに、総量で粉塵計測を行っても、飛散した粉塵が、どの設備に由来する粉塵であるかを特定することが困難であり、有効な抑制対策に繋がらない。
また、粉塵の飛散状況は、多数の地点において高い頻度で観測していないと、大量の発生を見逃す危険性がある。そのためには、例えば、20箇所以上の地点において、約2時間単位で粉塵計測を行う必要があり、迅速さ(1箇所サンプルの測定に許容される時間は、測定人員を1人とした場合、約6分間以内)が必要となる。
以上のことから、粉塵の発生を抑制するという目的における粉塵計測の課題は、下記の2点にまとめられる。すなわち、(1)捕集された粉塵を種別毎に見分けた上で、その量を測定し、(2)迅速に測定が可能(目安は1サンプル5分間ないし6分間)であること。
上記の課題に対しては、前記パーティクルカウンターに代表される公知の粉塵計では、全種類の粉塵の総計しか測ることができず、目的を達せられない。従って、公知の粉塵計を用いた飛散量の推定技術(特許文献1または特許文献2に開示された技術)においても、製鉄所内の発生源の特定まで到達することは極めて困難である。
また、特許文献3または特許文献4に開示された技術では、石炭とコークスを複雑な工程で見分けており、石炭とコークスの仕分けのみで1サンプルの測定に長時間を要してしまう(例えば特許文献3では、最終的な粉塵粒子の計数は、顕微鏡で目視カウントする)。上述した3グル−プの仕分けと計測を、多数のサンプルについて継続的に実施していくことは非常に困難である。
以上、従来の技術では、粉塵の種類を仕分け、かつ迅速に計測する、という前述した2点の課題を満足することは困難である。
本発明は、これら従来技術の問題点に鑑み、飛散した粉塵について、それらを顕微鏡で撮影し、画像処理によって識別する粉塵の測定装置、およびこの粉塵の測定装置によって得られた結果に基づいてそれぞれの粉塵の発生源を推定する、粉塵の測定装置および発生源の推定方法を提供することを課題とする。
上記課題は、以下の手段によって解決できる。
[1]捕集面の色が白色または薄い青色である粉塵捕集テープにより捕集された粉塵を分類して種別し、種別した粉塵を測定する、粉塵の測定装置であって、
前記捕集された粉塵を顕微鏡を通してカラー撮像する撮像装置と、
撮像された画像用いて種別の演算処理を行う演算処理装置とを具備し、
該演算処理装置は、
前記画像の各画素のRGB成分から、輝度Yと色差Cr、Cbの情報に変換するRGB−YCC変換部と、
前記各画素の輝度Yと色差Cr、Cbを求め、それぞれのヒストグラムを作成し粉塵の粒子種を弁別する粒子種弁別部とを具備し、
該粒子種弁別部は、
予め粉塵の無い状態において取得した画像の輝度度数分布から背景の輝度範囲を定め、
前記各画素の輝度Yが前記背景の輝度範囲より大きければ、白色調の粉塵粒子と決定し、前記各画素の輝度Yが前記背景の輝度範囲より小さければ、赤または黒色調の粉塵粒子と決定し、
前記赤または黒色調の粉塵粒子と判断した画素を対象に、該画素のCr値、Cb値により黒色調の粉塵粒子と赤色調の粉塵粒子を決定し、
前記黒色調の粉塵粒子を石炭またはコークスとして、また前記赤色調の粉塵粒子を鉄鉱石または焼結鉱として、さらに前記白色調の粉塵粒子をスラグ、石灰または一般の砂として、それぞれ分類し3種類の粒子として粉塵種を識別することを特徴とする粉塵の測定装置。
[2]上記[1]に記載の粉塵の測定装置において、
前記粉塵捕集テープは、方位毎に粉塵を捕集するための円柱状用具に巻かれ、
該粉塵捕集テープの色の濃さは、前記赤および黒色調の粉塵粒子の輝度より明るく、かつ前記白色調の粉塵粒子の輝度より暗いものとし、
前記演算処理装置は、
方位毎に種別した粉塵毎の粒径とともに粒径分布を測定する粒径算出部を具備することを特徴とする粉塵の測定装置。
[3]上記[1]または[2]に記載の粉塵の測定装置を用いて、複数箇所において測定した粉塵の粒径分布と、粉塵が捕集された場所と捕集期間の気象データに基づいて、3種類の粉塵それぞれの発生源と、飛散量の推定とを行うことを特徴とする発生源の推定方法。
[4]上記[3]に記載の発生源の推定方法において、
前記粉塵が捕集された場所と捕集期間の気象データと、既知の粉塵発生源の位置とを照合することで、石炭、コークス、鉄鉱石、焼結鉱、スラグ、および石灰の粉塵発生源と、飛散量とを推定することを特徴とする発生源の推定方法。
本発明は、粉塵の詳細な飛散量を迅速に測定し、かつ発生源を特定可能とするようにしたので、粉塵抑制が迅速に可能となり、周辺地域への粉塵被害を常に最小限に抑制できるようになった。
本発明に係る装置の構成例を示す図である。 撮影された画像に色調に基づく画像処理を行った一例を示す図である。 本発明に係る粉塵の捕集方法を説明する図である。 発生源の位置と測定した粉塵分布を模式的に示す図である。 本実施例における結果の一例を示す図である。 輝度Yのヒストグラムの一例を示す図である。 色差Cr、Cbのヒストグラムの一例を示す図である。 粒子種弁別における準備作業の処理手順例を示す図である。 粒子種弁別における白粒子抽出の処理手順例を示す図である。 粒子種弁別における赤粒子と黒粒子識別の処理手順例を示す図である。
発明者らは、粉塵の色調特性に基づいて以下のグループに分類することができるとの知見を得た。先ず、第1のグループとして、一般の粉塵にはほとんど含まれていない、炭素を主成分とする黒い粒子の石炭とコークスである。また、第2のグループは、鉄と酸化鉄が主成分であるために赤みを帯びている鉄鉱石と焼結鉱の微粉である。さらに、第3のグループは、白色若しくは黄色がかった白色粒子の石灰、スラグ、及び砂である。そして、以上の3種類に属さない粉塵(例えば、微小な昆虫の死骸、木の葉の破片などで、鉄の製造に由来する粉塵ではない)の第4のグループである。ただし第4のグループの粉塵は、粉塵の総量のなかではごく少ないため管理対象外としており、本発明では対象としない。
そこで、発明者らは、まず、粉塵の種別判定には、粉塵のカラー画像における各画素の値が、YCC色空間のどこにあるか(つまり、輝度と色差)を求め、その値によって弁別するのが有効であることを見出し、その結果を用いて、粉塵発生源を推定することを可能とする本発明を想到した。以下に、粉塵の測定装置及び発生源の推定方法について図を用いて説明する。
図1は、本発明に係る粉塵測定装置の構成例を示す図である。図中、1は粉塵捕集テープ、2は照明装置、3は顕微鏡、4は撮像装置であるカラーカメラ、および5は演算処理装置をそれぞれ表す。
粉塵捕集テープ1は、例えば粘着テープが予め測定箇所に設置されて、その粘着面等の平らな面に粉塵が捕集されている、測定対象サンプルである。なお、粉塵捕集テープ1は、カラー撮像するにあたり赤系統の色が分かり易いように、捕集面のテープの色は白色もしくは薄い青色とするのが好ましい。さらに、捕集テープの色の濃さ(輝度)は、粉塵の黒粒子及び赤粒子の輝度より明るく、かつ白粒子の輝度より暗いものを選定する。
この捕集された粉塵を、顕微鏡3を通じてカラーカメラ4を用いて撮像する。照明の照度及びカラーカメラの露光時間、絞り、感度は予め適正な値に調整して固定し、粉塵を撮像する際には調整しないものとする。
演算処理装置5は、撮像された画像データを入力し、識別の演算処理を実行する。なお、照明装置2は、明るさと色のムラを少なくするために、リング状の白色照明を、粉塵捕集テープ1の上方に配置するのが好ましい。
演算処理装置5は、画像入力部51、RGB−YCC変換部52、粒子種弁別部53、粒径算出部54、出力部55、画像メモリ56から構成される。なお、演算処理装置5は1または複数のコンピュータで構成され、演算処理装置5の各機能部における演算処理をソフトウェアによって実現してもよい。
画像入力部51は、カラーカメラ4で撮像した画像をRGB成分の情報を入力する。図2は、画像入力部51で入力したカラー画像の一例を示す概念図である。黒い粉塵6、赤い色調の粉塵7、および白い色調の粉塵8の3種類とそれ以外の粒子または背景を模式的に表している。そして、画像メモリ56に、この画像がRGBで分離されて記憶される。その記憶された画像の各画素の値を、RGB−YCC変換部52で、RGB成分から、輝度Yと色差Cr、Cbの情報に変換する。変換処理は、公知の演算式を用いればよく、例えば、式(1)を用いればよい。
Y(i,j) = 0.2988×R(i,j) +0.5868×G(i,j) +0.1144×B(i,j)
−−−(1)
Cr(i,j) =R(i,j)−Y(i,j) −−−(2)
Cb(i,j) =B(i,j)−Y(i,j) −−−(3)
ここで、i:画素のx座標、j:画素のy座標である。
粒子種弁別部53は、撮像された画像の各画素について式(1)〜(3)に従って、Y、Cr、Cb を求め、それぞれのヒストグラムを作成して粒子種を弁別する。図6、図7にその例を示した。Yのヒストグラム図6において、横軸は256階調の輝度、縦軸はそれぞれの輝度を持つ画素の数である。
予め粉塵の無い状態において、画像の輝度の度数分布のピークが中間値(例えば、256階調の時には127前後)になるように照明またはカメラのゲイン等を調整しておく。従って背景のY値の範囲は既知であり、中間値の輝度を中心にヒストグラムが現れる。背景の輝度範囲をTH1(例えば95)からTH2(例えば159)とすると、TH2の輝度より右すなわち明るい側にあるものは白系統の粒子とし、またTH1の輝度より左側にあるものは黒または赤系統の粒子と判定する。
ただし背景輝度の範囲には、ある程度の分布があるので、いくつかの画像において背景と粒子との境界を見極めておくのがよい。
前述の如く捕集テープの輝度は、黒粒子及び赤粒子より明るく、かつ白粒子より暗いものを選定しているので、背景が映っている画素は識別対象から除外でき、また白粒子を構成する画素が特定できる。
次に、黒粒子または赤粒子の識別を行うため、CrCbのヒストグラムを示す図7を観察してみる。
図7は、中心位置を0としてCrとCbのヒストグラムを描いた図である。ここで、画素が赤の色合いを持っていればヒストグラム上で実線のCr線すなわち概ねグラフ左半分寄りにプロットされる。一方、画素が赤の色合いを持っていなければ、ヒストグラム上で破線のCb線すなわち概ねグラフ右半分寄りにプロットされる。
すなわち、図7においてCrヒストグラムの実線と、Cbヒストグラムの破線との境界付近に黒粒子と赤粒子とを分ける値を設定することで、画素毎に2種の粒子を仕分けることができる。このようにして粒子種毎の弁別画像データを作成して、画像メモリ56に記憶する。
この方法で重要なことは、画像全体の色合いに依っては、CrとCbのヒストグラム曲線が0を中心に分かれるとは限らず、0が赤粒子と黒粒子の分離境界とは限らないということである。しかしながら、発明者らが行った多くの粉塵画像のヒストグラム分析では、Cr曲線とCb曲線は、横軸方向に多少の移動をしても、ほぼ図7のような分離した形態を現し、両曲線の総和が最も低い値を境界値に設定することで、黒粒子を現す画素と赤粒子を現す画素とを実用上問題なく分離できることを確認している。
以上の画像処理をフローチャートで表現すると、図8〜10のようになる。粒子種弁別部53での処理の流れは概ね以下の順である。
(1)準備作業として、画像全体のYヒストグラム及びCrCbヒストグラムを作成する。Yヒストグラム作成については、前述した(1)式に基いて、記憶された画像の各画素の値を輝度Yに変換処理してヒストグラムを作成する(図8のStep01)。また、CrCbヒストグラム作成については、前述した(2)または(3)式に基いて、記憶された画像の各画素の値を色差Cr、Cbの情報に変換してヒストグラムを作成する(図8のStep02)。
(2)さらに、作成したCrCbヒストグラム上で、赤粒子と黒粒子の境界値C0を決定する(図8のStep03)。境界の決定にあたっては、前述のようにCrCb両曲線の総和が最も低い値を境界値に設定するようにすればよい。以上で準備作業を終了し、次に弁別処理に入る。
(3)画素ごとのY値から白粒子を抽出する。図9は、白粒子抽出の処理手順例を示す図である。先ず、対象とした画素のY値が背景に相当する輝度範囲に入っているかどうか判断する(Step12)。輝度範囲に入っていれば、対象とした画素は背景であると決定(Step13)し、背景輝度範囲に入っていなければ、Step14にて背景輝度範囲より大きいか小さいかの判断を行う。
背景輝度範囲より大きければ、対象とした画素は白粒子であると決定(Step15)し、反対に背景輝度範囲より小さければ、対象とした画素は赤または黒粒子であると決定(Step16)する。以上の処理を全ての画素にわたって行う。このように、各画素を、背景に相当する輝度範囲に基いて、背景、白粒子、赤または黒粒子の3種類に弁別する。
(4)赤粒子と黒粒子の識別を行う(図10参照)。
上記(3)で赤または黒粒子と判断した画素を対象に(Step22)、その画素のCr値とCb値が、上記(2)で設定した境界値C0より右の領域にあるのか、左の領域にあるのかを判定する(Step23)。その画素が境界値より左にあれば赤粒子(Step24)、右にあれば黒粒子(Step25)と判定する。
このように、画像に写っている全ての粒子について、色空間のどの領域に入るかを各々の粒子の色調から画像処理によって弁別していく。なお、識別の閾値は、上記値に限定されるものでなく、捕集テープの色合い、照明の色合い、カメラの色調特性等によって異なるため、測定の初期は目視観察との照合によって適宜調整して設定すればよい。
図2は、撮影された画像に色調に基づく画像処理を行った一例を示す図である。黒い粉塵6は石炭、またはコークスを、赤い色調の粉塵7は鉄鉱石、または焼結鉱を、また白い色調の粉塵8はスラグ、石灰、一般の土砂のいずれかで、その他の色調の粒子は製鉄所起因の粉塵としては扱わない。
以上のように、粉塵の種類を3種に分けた後に、粒径算出部54で粒径を算出するとともにその粒径分布を算出する。粒径は、弁別画像を公知の画像処理の手法により各粒子の粒径を求めて、予め設定された粒径範囲のどれに属するか分類分けをし、分類分けした粒子(粉塵)毎に分布を求める。そして、その粉塵の種類ごとの粒径分布を用いて、粉塵がどの方向から飛散したかを特定して、さらに詳細な発生源を特定する。
以下に、発生源特定の手順を説明する。図3は、本発明に係る粉塵の捕集方法を説明する図である。図3(a)は、捕集装置例を示す図であり、図3(b)は、円柱状用具に巻かれた粉塵捕集テープを展開した図と対応した方位を示す図である。図中、9は円柱状用具、10は円柱状用具に巻かれた粉塵捕集テープ、および11は支持柱をそれぞれ表す。
捕集装置は、特定の方位(例えば、北)を示す矢印を有する円柱状用具9と、この円柱状用具に巻かれた粉塵捕集テープ10と、これらを支える支持柱11とから構成される。ビニール等の粘着テープの粘着面を外に向けて、円柱状に360度方位に向くよう設置する。一定期間、測定箇所に設置すれば、その地点に飛散する粉塵を粘着面に捕集することができる。
なお、捕集方法は、テープに限らず、例えば各方位に向けて捕集口を設けた容器を用いるようにしてもよい。本発明の特徴は、方位毎に3種の粉塵の粒径分布を測定することである。例えば図3(a)の装置を用いて、図3(b)に示すように円柱状用具に巻かれた粉塵捕集テープを展開して、上記の画像処理によって、黒系統、赤系統、白系統の3種の粉塵に分類し、それらの方位毎の分布を求める。以上の黒系統、赤系統、白系統の3種の粉塵の測定結果と、粉塵の捕集期間と捕集地点の気象データと照合して、3種類のグループごとの発生源と発生量と推定する。
ここでは、石炭、コークス、鉄鉱石、焼結鉱、スラグ、石灰の粉塵を発生する設備の位置が既知であることを用いて、各粉塵の発生源と飛散量を推定する手順を以下に説明する。図4は、発生源の位置と測定した粉塵分布を模式的に示す図である。図4(a)は上方を北とする製鉄所の簡易マップであり、(b)〜(e)は各粉塵の東西方向の飛散量分布であり、黒系統粉塵(石炭とコークス)の計測結果、赤系統粉塵(鉄鉱石と焼結鉱)の計測結果、白系統粉塵(石灰、スラグ、砂)の計測結果、および全ての粉塵を合計した計測結果をそれぞれ表す。図中、20は製鉄所敷地、21は石炭置場、22は焼結工場、23はコークス工場、24はスラグ置場、および25は粉塵の測定場所をそれぞれ表す。
いま、粉塵を捕集した期間の気象データとして、真北からの風が吹いた場合を例にして説明をする。製鉄所の南端の位置における粉塵の測定場所25(ライン上の複数箇所、例えば、東西方向に100メートル間隔)で、飛散した粉塵を捕集し、例えば粒径 25μmないし50μmの粒径、及び50ないし100μmの粒径、さらに 100μm以上の粒径について、各粒子種の粒径分布を算出して、図4(b)〜(e)のような分布グラフを作成する。
今回調査対象とした場所では、25μm未満の粉塵は微風でもより遠方へ飛散するため、25μm以上の粒径の粉塵を対象として扱った。一方、100μmを超える粒子は重いために、秒速15m以上の強風でなければ周辺へ飛散しにくい。
このように、今回調査対象とした場所では、25ないし50μmの粒径の粉塵が、5ないし15m毎秒程度の日常的な風速において最も多く飛散して堆積するため、25ないし50μmを調査対象とした。ただし、強風があった場合には、50ないし100μm程度の粒径の粉塵も、また、100μm以上の粉塵も飛散することがあるので、5ないし200μm程度の粒径全てを対象に、いくつかの大きさのグループに分けて測定を行ってもよい。また、全粒径を合わせて、評価を行うようにしてもよい。もし、粒径の区別なく判定する場合には、粒径分布算出は不要である。
いま、黒い粒子の粉塵量の分布が、図4(b)のようになっていれば、左のピークは石炭置場21の東西方向の位置とほぼ一致することから、石炭置場21から飛散した粉塵であり、右のピークはコークス工場23の東西方向の位置とほぼ一致することから、コークス工場23から飛散した粉塵と推定する。なお、これら粉塵は、徐々に東西に拡散しながら測定ラインに達するため、広がりを持った分布となる。同様に、赤い粒子の粉塵量分布が、図4(c)のような分布であれば、焼結工場22から飛散した粉塵と推定し、また白い粒子の粉塵量分布が、図4(d)のような分布であれば、スラグ置場24から飛散した粉塵であると推定する。
このように、発生源と見られる設備の位置は既知であることから、経験的にこのサイズの各種類の粒子が、どの程度の風速でどの程度遠くまで飛散するかが既知であれば、例えば黒系統のみ、赤系統のみ、及び白系統のみの、このサイズの粉塵の発生源推定は容易であり、かつ飛散量を推定することができる。飛散量は、捕集面の面積と捕集時間を勘案して算定できる。
ある風速における各粉塵の各粒径の飛散、拡散の状況については、経済産業省公開の大気拡散計算方法であるプルームモデルまたはプルーム・パフ式に基づく理論計算を用いればよい。具体的には、プルームモデル及び数値シミュレーションを用いて、調査対象の場所についてどの程度の大きさの石炭、コークス、鉄鉱石粉塵が、例えばある煙突からある風速の時に、それぞれどのように飛散するかを計算すればよい。
さらに、全ての粒子サイズについて同様の分析を行えば、3種に分けた粉塵種類の発生源からの、総飛散量及び発生量を計算することができる。
これに対して、粉塵の種類を仕分けずに測定した場合は、全ての粉塵量分布が加算された図4(e)のようなグラフが観測されることになり、当然ながら発生源を特定すること、発生源毎の飛散量を算定することも不可能である。
前述の図1に示す装置構成を用いた実施例について、以下に説明を行う。製鉄所から飛散する粉塵には、1μm程度の粒子も含まれているが、本実施例では、約5μm以上の直径の粒子を対象とし、顕微鏡の倍率を120倍とし、カラーカメラの画素数を200万画素として5μm以上の粉塵粒子を捕らえられるようにした。
粉塵の捕集は、全ての方位からの粉塵を捕捉するために、幅50mm、長さ約500mmの粘着テープを、図3(a)に示すように円柱に巻き付けて屋外の観測地点(東西方向の8箇所)に、一定期間設置して行った。そして、撮影時には円柱から外して展開し、図3(b)のように、粉塵の捕集期間における気象データとの参照を行うために、方位毎の粉塵測定を行った。
そして図5、本実施例における結果の一例を示す図である。図5(a)は上方を北とする製鉄所の簡易マップであり、図5(b)は、北風が支配的であった1週間に、測定点8箇所で捕集したテープの様子(カラー画像をグレー表示したもの)である。図5(c)は、YCC色空間を用いて4値化処理した結果である。図5(d)は、黒、赤、白の3種の粒子毎に粒径分布を計算した結果である。
図5(d)からは、図5(a)のコークス工場23の位置に対応する部分の黒系統粉塵が多く、かつ、この捕集期間は北風が支配的であったことから、黒系統粉塵はコークス工場が発生源であると特定できた。
以上のように、製鉄所の多くの地点において粉塵を捕集し、本発明を用いて分析を行うことで、粉塵の発生源を特定することができる。さらに、本発明により、この分析を迅速に行え、それによって飛散する可能性のある設備の粉塵飛散抑制対策を迅速に行うことができる。
1 粉塵捕集テープ
2 照明
3 顕微鏡
4 カラーカメラ
5 演算処理装置
6 黒い粉塵
7 赤い色調の粉塵
8 白い色調の粉塵
9 円柱状用具
10 円柱状用具に巻かれた粉塵捕集テープ
11 支持柱
20 製鉄所敷地
21 石炭置場
22 焼結工場
23 コークス工場
24 スラグ置場
25 粉塵の測定場所
51 画像入力部
52 RGB−YCC変換部
53 粒子種弁別部
54 粒径算出部
55 出力部
56 画像メモリ

Claims (4)

  1. 捕集面の色が白色または薄い青色である粉塵捕集テープにより捕集された粉塵を分類して種別し、種別した粉塵を測定する、粉塵の測定装置であって、
    前記捕集された粉塵を顕微鏡を通してカラー撮像する撮像装置と、
    撮像された画像用いて種別の演算処理を行う演算処理装置とを具備し、
    該演算処理装置は、
    前記画像の各画素のRGB成分から、輝度Yと色差Cr、Cbの情報に変換するRGB−YCC変換部と、
    前記各画素の輝度Yと色差Cr、Cbを求め、それぞれのヒストグラムを作成し粉塵の粒子種を弁別する粒子種弁別部とを具備し、
    該粒子種弁別部は、
    予め粉塵の無い状態において取得した画像の輝度度数分布から背景の輝度範囲を定め、
    前記各画素の輝度Yが前記背景の輝度範囲より大きければ、白色調の粉塵粒子と決定し、前記各画素の輝度Yが前記背景の輝度範囲より小さければ、赤または黒色調の粉塵粒子と決定し、
    前記赤または黒色調の粉塵粒子と判断した画素を対象に、該画素のCr値、Cb値により黒色調の粉塵粒子と赤色調の粉塵粒子を決定し、
    前記黒色調の粉塵粒子を石炭またはコークスとして、また前記赤色調の粉塵粒子を鉄鉱石または焼結鉱として、さらに前記白色調の粉塵粒子をスラグ、石灰または一般の砂として、それぞれ分類し3種類の粒子として粉塵種を識別することを特徴とする粉塵の測定装置。
  2. 請求項1に記載の粉塵の測定装置において、
    前記粉塵捕集テープは、方位毎に粉塵を捕集するための円柱状用具に巻かれ、
    該粉塵捕集テープの色の濃さは、前記赤および黒色調の粉塵粒子の輝度より明るく、かつ前記白色調の粉塵粒子の輝度より暗いものとし、
    前記演算処理装置は、
    方位毎に種別した粉塵毎の粒径とともに粒径分布を測定する粒径算出部を具備することを特徴とする粉塵の測定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の粉塵の測定装置を用いて、複数箇所において測定した粉塵の粒径分布と、粉塵が捕集された場所と捕集期間の気象データに基づいて、3種類の粉塵それぞれの発生源と、飛散量の推定とを行うことを特徴とする発生源の推定方法。
  4. 請求項3に記載の発生源の推定方法において、
    前記粉塵が捕集された場所と捕集期間の気象データと、既知の粉塵発生源の位置とを照合することで、石炭、コークス、鉄鉱石、焼結鉱、スラグ、および石灰の粉塵発生源と、飛散量とを推定することを特徴とする発生源の推定方法。
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