JP5298864B2 - 薄型コイルとこれを用いた電源 - Google Patents

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Description

本発明は、薄型ディスプレイ(例えば、液晶テレビやプラズマテレビ、ELテレビ等の壁かけ用のもの)等を始めとする各種電気製品に使う薄型コイルとその製造方法とこれを用いた電源に関するものである。
薄型テレビ(プラズマテレビ、液晶テレビ、ELテレビ等)では、画面の大型化と共に、更なる薄型化が求められている。そしてこれら電気製品の電源回路等に使われるコイルやトランスには、更なる薄型化が望まれている。
次に特許文献1で提案された従来のコイルについて、図10を用いて説明する。図10は、平板状のコイルを複数個、平面方向に並べてなるインダクタンス部品を示す。図10のコイルは、金属薄板を一体に打ち抜いて、蛇行形状やうず巻き等の湾曲形状に形成された導体を有している。図10において、インダクタンス部品1は、複数の端子2と、複数のインダクタンス部3と、中間端子4とを有している。また複数のインダクタンス部3は、外装部材5で保護されている。しかし図10に示すインダクタンス部品では、薄型ディスプレイに使われるチョークコイルやトランスに利用することができなかった。
次に特許文献2で提案された従来のコイルについて、図11を用いて説明する。図11は、平面上のコイルを複数個、平面方向に並べた様子を示す平面図である。スパイラルコイル6は、二つのコイル部7a、7bと、この間をつなぐ接続部8と、から構成されている。またコイル部7a、7bの一部には、端子2を形成している。そして特許文献2の場合、図11に示すスパイラルコイル6を、接続部8を用いて、互いに略平行になるように(あるいはコの字型に、あるいは対面または重ねられた構造)折り曲げることで、コイル部7a、7bの発生磁束を同一方向とするものである。
特開2000−91135号公報 特開2003−264110号公報
しかし図10や図11等で提案された従来のコイル部品では、チョークコイルやトランスに利用するだけの基本特性が得られず、更に薄型ディスプレイの壁掛け化に対応する薄型化も難しかった。
本発明は、特に、一枚の平板状の金属板を打ち抜いてなる銅板コイルを、平面方向に複数個並べることで、チョークコイルやトランスに利用するだけの基本特性を得ると共に、薄型ディスプレイの壁掛け化に対応する薄型化を実現しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、端子台と、この端子台上に固定した銅板コイルと、前記銅板コイルの一部を折曲げて、前記端子台より突き出してなる端子と、前記銅板コイルを覆って配置したコイルカバー部と、前記銅板コイルに磁脚を挿入した2つのUコアと、からなる薄型コイルであって、前記銅板コイルは、第1、第2のコイルパターン部と、前記第1、第2のコイルパターン部とを接続する接続部と、この接続部に設けた放熱部と、この放熱部の先端側を折り返した折り曲げ部とを有し、前記第1のコイルパターン部と、前記第2のコイルパターン部とは、共に同じ回転方向とし、前記放熱部における前記接続部側と前記折り曲げ部との間で、前記コイルカバー部の一部を挟持させた薄型コイルとするものである。
本発明によって、薄型コイルの更なる高特性化や薄型化が放熱性の向上とともに可能となる。さらに本発明の薄型コイルを用いることで、薄型トランス、薄型インダクタ、薄型チョーク等の各種薄型コイルやこの薄型コイルを用いた薄型電源や各種民生機器を製造することができる。
なお本発明の実施の形態に示された図面は模式図であり、各位置関係を寸法的に正しく示したものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図1を用いて具体的に説明する。
図1(A)(B)は、それぞれ実施の形態1における薄型コイルの斜視図と、薄型コイルに内蔵される銅板コイルの斜視図を示す。
図1(A)(B)において、11は薄型コイル、12は端子、13a、13bは共にUコア、14は銅板コイル、15は折曲げ部、16aは第1のコイルパターン部、16bは第2のコイルパターン部、17は接続部である。なおUコア13a、13bは、それぞれ第1のUコア13a、第2のUコア13bとしても良い。また必要に応じて、第1のUコア13a、第2のUコア13bの形状を異ならせても良い。またUコア13a、13bはそれぞれ、後述する図2で示すように、上下各一つずつを重ねてなるものである。そのため本発明ではUコア13a、13bは、それぞれ2個のUコアを上下に組み合わせたものとしている。
図1(A)に示す薄型コイル11は、2つのUコア13a、13b(なお上下をカウントするとUコア13aは合計2個のUコアから構成されていることにもなるが、本発明においては上下一組で一つのUコアを構成するものと数える)を有している。
図1(B)に示すように、銅板コイル14は、折曲げ部15と、第1、第2のコイルパターン部16a、16bと、接続部17と、から構成されている。そして図1(B)に示す銅板コイル14における折曲げ部15は、図1(A)に示す薄型コイル11における端子12に相当する。なお薄型コイル11は、端子12を介して、回路基板(図示していない)等に接続される。
図1(A)(B)において、一つの薄型コイル11において、複数のUコア13を設けているのは、Uコア13を複数に分割することで、コイルの薄型化を行うためである。また銅板コイル14は、一方の折曲げ部15から始まって、他方の折曲げ部15まで、あたかも一筆書きのような配線としている。すなわち薄型コイル11に内蔵する銅板コイル14は、「折曲げ部15」〜「第1のコイルパターン部16a」〜「接続部17」〜「第2のコイルパターン部16b」〜「折曲げ部15」と、一枚の銅板を一筆書き状(更にその一部は渦巻状)に形成している。
なお図1において、端子12は、1次側あるいは2次側等の用途に応じて使い分ければ良い(なお後述する図9では、2次側端子としている)。また薄型コイル11をチョークコイルとしても良い。
なお銅板コイル14は、市販の銅板(厚み0.2mm以上、5.0mm以下が望ましい、厚み0.2mm未満の場合、強度が低下する場合がある。また5.0mmを超えると、金型やレーザー加工等が難しい場合がある)を、金型等で打ち抜いたものを用いることが望ましい。また銅板の打ち抜き時にバリが発生した場合、バリ取りを行うことが望ましい。またC面カット(C面カットとは、面と面とが垂直にぶつかっている稜線部部分を45度でカットする面取り)を行っても良い。C面カットは、0.1mm以上とする。C面カットの量が0.1mm未満の場合、ばらつきが発生しやすくなる場合がある。
図2は、薄型コイル11の内部構造を示す分解斜視図である。図2において、18はカバー、19a、19bは孔、20は樹脂フィルム、21は巻線コイル、22は端子台、23は鍔、24a、24bは側面部、25は第1の溝部である。26は第2の溝部、27は磁脚、28は背面磁路である。Uコア13は、背面磁路28と、その両側に設けた2つの磁脚27と、から構成されたU型コアとしている。これはUコア13を一般的なE型コアとするのではなくて、Uコア13をU型コアとすることで、更なる薄型化を可能にする。29はスリット、30は凸部である。凸部30にスリット29を挿入し、位置決めする。
また後述する図9(B)で示すように、第2の溝部26を利用して一次側端子36を、第1の溝部25を利用して二次側端子37を設ける。
図2において、一つの薄型コイル11に設けたUコア13は、合計4個(上下一つずつのペアを、平面方向に左右2ペアで合計4個)としている。
カバー18には、銅板コイル14の一部である折曲げ部15を挿入するための孔19aを設けている。またカバー18には、Uコア13の一部(例えば、磁脚27)を挿入するための孔19bを設けている。樹脂フィルム20は、巻線コイル21の上下面に設けており、これは巻線コイル21に1次側電圧を印加した場合の安全性を高めるためである。また樹脂フィルム20にも、銅板コイル14の一部である折曲げ部15を挿入するための孔19aを設けている。
なお巻線コイル21には、三層被覆線や強化絶縁線を使うことが望ましい。こうすることで薄型コイル11を、トランスとした場合、巻線コイル21を1次側入力とすることができる。なお薄型コイル11を用いて、チョークコイルを作成する場合は、巻線コイル21が不要となることは言うまでも無い。このように本発明の薄型コイル11は、使用目的に応じて、薄型チョークや薄型トランスと変更できる。なお薄型チョークや薄型トランスであっても、銅板コイル14やUコア13、端子台22等の形状を共通化することで、生産性を高められる。
端子台22には、鍔23を設けている。また端子台22の、第1の溝部25を設けた逆側の面(あるいは辺)に、第2の溝部26を設けているが、この第2の溝部26に金属製のピン等を打ち込み巻線コイル21の一端を接続することができる。例えば、第1の溝部25を利用して一次側の端子を、第2の溝部26を利用して二次側の端子を、それぞれ設けることで、回路パターンの設計を助ける。
図3(A)〜(D)は、共に薄型コイル11を構成する各部材を個別に説明する斜視図である。図3(A)〜(D)において、カバー18の側面部24aと、端子台22の側面部24bとが、互いに嵌合する構造としている。このように、カバー18の側面部24aと端子台22の側面部24b等を、嵌合することで、薄型コイル11の組み立て作業性を高めている。
なお図2(更には後述する図4(B)や図6(B))において、銅板コイル14の一部(例えば、コイルパターン部16a、16bの各々の略中央部、あるいはその一部)を折り曲げて端子12としているが、この端子12を折り曲げてなる隙間部分(例えば、後述する図4(A)の斜線部31)に、Uコア13の磁脚27のうちの一つを挿入している。なお複数のUコア13を並べる場合、図2に示すように、互いに遠い側の磁脚27を、折り曲げてなる隙間部分に挿入することが望ましい。これは薄型コイル11の実装面積を小さくするためである。
そしてコイルパターン部16a、16bの略中央部(あるいはその一部)を、共に折り曲げて2つの隙間(例えば、後述する図4(A)の斜線部31)を設け、この隙間に、Uコア13a、13bの磁脚27を挿入する。
以上のように、銅板を金型やレーザー等で加工して銅板コイル14を作成する工程と、前記銅板コイル14を、端子台22の上に固定する工程と、前記銅板コイル14の一部を折り曲げ、端子12を形成する工程と、Uコア13の2つの磁脚27の内の一つを、銅板コイル14の一部を折り曲げて端子12とした隙間部分に挿入する工程と、を有することで、薄型コイル11を製造することができる。
図3(A)は、薄型コイル11を構成するカバー18の斜視図である。図3(A)における孔19aは、銅板コイル14の折曲げ部15を挿入し、端子12とするためのものである。図3(A)における孔19bは、Uコア13を挿入するための孔である。
図3(B)は、樹脂フィルム20の斜視図である。図3(B)に示すように、樹脂フィルム20には、銅板コイル14の折曲げ部15を挿入するための孔19aや、Uコア13の一部(例えば、磁脚27)を挿入するための、孔19cを設けている。
図3(C)は、端子台22の斜視図である。図3(C)に示すように、端子台22の一部には、銅板コイル14の一部を折曲げてなる折曲げ部15を挿入する孔19aを設けている。端子台22に、折曲げ部15を挿入する孔19aを設けることで、薄型コイル11における端子12の突き出し方向を下面側に変更できる。また端子台22の一部に、磁脚27を挿入するための孔19dを設けている。また端子台22の一部には、鍔23を設けている。
図3(C)の端子台22の一部(例えば裏面側)に設けた第1の溝部25は、銅板コイル14の一部である折曲げ部15を挿入するものである。例えば、銅板コイル14の一部である折曲げ部15を、端子台22に設けた孔19aに挿入し、更に第1の溝部25の中に挿入するように折曲げる。こうすることで薄型コイル11の端子12を、薄型コイル11の一側面側に設ける(あるいは突出させる)ことができ、薄型コイル11の表面実装(いわゆるSMD実装)に対応できる(図示していない)。
なお薄型コイル11の一側面に端子12(例えば、第1の溝部25に、折曲げ部15を挿入し、薄型コイル11の側面方向に突き出させる)を設けた場合、巻線コイル21の端子は前記一側面と平行する別側面に設けることが望ましい。このように、銅板コイル14の端子12と、巻線コイル21の端子(図示していない)とを、互いに別々の側面に設けることが望ましい。こうすることで、銅板コイル14の端子12を2次側出力、巻線コイル21の端子(図示していない)を1次側出力とした場合の、安全性を確保する。
次に図4(A)〜(C)を用いて、銅板コイル14の形状について説明する。
図4(A)〜(C)は、それぞれ銅板コイル14の形状を示す平面図、銅板コイル14の斜視図、銅板コイル14を端子台22にセットした様子を示す斜視図である。
図4(A)〜(C)において、31は斜線部、32は矢印である。図4(A)に示す斜線部31は、図4(B)の矢印32に示すように、略垂直に折曲げることで、折曲げ部15となる。
図4(A)に示す銅板コイル14は、折曲げ部15となる斜線部31と、第1、第2のコイルパターン部16a、16bと、複数の第1、第2のコイルパターン部16a、16bの間を繋ぐ接続部17とから構成されている。なお図4(A)に示す銅板コイル14は、銅板を加工して、2つのコイルパターン部16a、16bと、2つのコイルパターン部16の間を接続する接続部17と、からなる。なお銅板から銅板コイル14を作成するには、所定の金型で打ち抜き加工や、レーザー加工等を用いることが有用である。
図4(B)は、図4(A)に示す銅板コイル14の斜線部31を、略垂直に折曲げ、第1、第2のコイルパターン部16a、16bとした様子を示す斜視図である。
図4(C)は、図4(B)に示す銅板コイル14を、端子台22の上に固定した様子を示す。なお図4(C)において、銅板コイル14の一部である、折曲げ部15は、上方向に略垂直に折曲げているが、端子台22に設けた孔19aを介して、端子台22に設けた第1の溝部25を介して、側面方向に突き出しても良い。側面方向に銅板コイル14の折曲げ部15を突き出すことで、薄型コイル11の表面実装に対応する。
以上のようにして、端子台22と、この端子台22上に固定した銅板コイル14(なお銅板コイル14は1層とすることで薄型化が可能となる)と、前記銅板コイル14の一部を折曲げて、前記端子台22より突き出してなる端子12と、前記銅板コイル14に磁脚27を挿入した略平行に並べた2つのUコア13と、からなる薄型コイル11であって、前記銅板コイル14は、第1、第2のコイルパターン部16a、16bと、前記第1、第2のコイルパターン部16a、16bとを接続する接続部17と、を有し、前記第1のコイルパターン部16aと、前記第2のコイルパターン部16bとは、共に同じ回転方向である薄型コイル11とすることで、第1のコイルパターン部16aと第2のコイルパターン部16bとを、接続部17によって最短距離で接続できるため、薄型コイル11の電気抵抗を下げ電気特性を高める。
なお端子台22は、図1(A)等に示した形状に限定する必要は無く、カバー18や樹脂フィルム20を端子台22(あるいは端子台22代わり)としても良い。
また第1のコイルパターン部16aの回転方向(コイルの渦巻きが時計方向か、反時計方向か)と、第2のコイルパターン部16bの回転方向は同じ方向とする。すなわち第1のコイルパターン部16aの渦巻きを時計回りとした場合、第2のコイルパターン部16bの渦巻きも同一の時計方向とする。こうすることで、第1、第2のコイルパターン部16a、16bの接続部17を最短距離とし、その導体抵抗を下げることで電気特性を高める。
なおコイルパターン部16a、16bの上に、樹脂フィルム20を介して、巻線コイル21を積層しても良い。こうすることで薄型コイル11を薄型のトランスとすることができる。
図2等の構造から、巻線コイル21を削除することで、チョークコイルとすることもできる。こうすることで、薄型コイル11を薄型のチョークコイルとすることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、実施の形態1で説明した薄型コイル11の銅板コイル14の巻き数を増加する場合について、図5を用いて説明する。
図5(A)〜(C)は、それぞれ銅板コイル14の巻き数を増加した様子を示す平面図、巻き数を増加した銅板コイル14の斜視図、巻き数を増加した銅板コイル14を端子台22にセットした様子を示す斜視図である。
図5(A)は銅板コイル14の平面図である。図5(A)における斜線部31は、図5(B)の矢印32に示すように、略垂直に折曲げ、折曲げ部15とする。
図5(B)は、図5(A)に示す銅板コイル14の斜線部31を、略垂直に折曲げ、第1、第2のコイルパターン部16a、16bとした様子を示す斜視図である。
図5(C)は、図5(B)に示す銅板コイル14を、端子台22の上に固定した様子を示す。なお図5(C)において、銅板コイル14の一部である、折曲げ部15は、上方向に略垂直に折曲げているが、端子台22に設けた孔19aを介して、端子台22に設けた第1の溝部25を介して、側面方向に突き出しても良い。側面方向に銅板コイル14の折曲げ部15を突き出すことで、薄型コイル11の表面実装に対応する。
以上のようにして、端子台22と、この端子台22上に固定した銅板コイル14(1層とすることで薄型化できる)と、前記銅板コイル14の一部を折曲げて、前記端子台22より突き出してなる端子12と、前記銅板コイル14に磁脚27を挿入した略平行に並べた2つのUコア13と、からなる薄型コイル11であって、前記銅板コイル14は、第1、第2のコイルパターン部16a、16bと、前記第1、第2のコイルパターン部16a、16bとを接続する接続部17とを有し、前記第1のコイルパターン部16aの前記第2のコイルパターン部側16bの巻き数(いわゆるターン数)は、反対側の巻き数より1つ多く、かつ、前記第2のコイルパターン部16bの前記第1のコイルパターン部16aの巻き数(いわゆるターン数)は、反対側の巻き数より1つ多い、薄型コイル11とする。
例えば、図5(A)において、第1のコイルパターン部16aの、第2のコイルパターン部16b側(図上では右側に相当)のターン数は、3ターンである。また第1のコイルパターン部16aの、第2のコイルパターン部16bの反対側(図上では左側に相当)のターン数は、2ターンである。このように、薄型コイル11の略中心側を1ターン多くすることが望ましい。なおターン数の数え方はUコア13を跨ぐ部分でカウントする。これはコイルの特性に寄与する部分で、ターン数を数えるためである。
同様に、図5(A)において、第2のコイルパターン部16bの、第1のコイルパターン部16a側(図上では左側に相当)は3ターン、第1のコイルパターン部16aの反対側は2ターンとする。このように、第1、第2のコイルパターン部16a、16b共に、中心側をそれぞれ1ターン分多くする。
このように、第1、第2のコイルパターン部の薄型コイル11の外側の巻き数(いわゆるターン数)を、薄型コイル11の内側の巻き数より1ターンだけ少なくする(あるいは内側を外側より1ターン分多くする)ことで、第1、第2のコイルパターン部16a、16bの接続部17を最短距離とし、その導体抵抗を下げ、電気特性を高める。
(実施の形態3)
実施の形態3では、実施の形態1で説明した薄型コイル11の放熱性を高める場合について、図6を用いて説明する。
図6(A)〜(C)は、ぞれぞれ、銅板コイル14の放熱性を高める様子を示す平面図、放熱性を高めた銅板コイル14の斜視図、放熱性を高めた銅板コイル14を端子台22にセットした様子を示す斜視図である。図6において、33は放熱部である。
図6(A)は、放熱性を高めた銅板コイル14の平面図である。図6(A)において、放熱部33は、銅板コイル14の一部に設けた放熱用のパターンである。なお図6(A)において、放熱部33は、接続部17の一部に設けているが、放熱部33は第1、第2のコイルパターン部16a、16bの一部に設けても良い。また放熱部33は、第1、第2のコイルパターン部16a、16bと接続部17の両方に設けても良い。このように、放熱部33を、銅板コイル14の一部に、一体化した状態で設けることで、銅板コイル14や薄型コイル11に発生した熱を、放熱部33を介して、外部に放出する。このように、銅板コイル14やUコア13のみならず、薄型コイル11全体の温度を下げることによって、薄型コイル11の電気的特性を向上させる。
図6(A)において、放熱部33の一部には、スリット29を設けている。このように放熱部33の一部に、スリット29を設けることで、図6(C)に示すように、銅板コイル14と、端子台22との接触部分を増加することができ、機械的強度を高め、銅板コイル14の位置ズレ防止が可能となる。更に放熱部33と、巻線コイル21とが接触されることで、薄型コイル11自体の放熱効果を高める。
図6(A)における斜線部31は、図6(B)の矢印32に示すように、略垂直に折曲げ、折曲げ部15とする。
図6(B)は、図6(A)に示す銅板コイル14の斜線部31を、略垂直に折曲げ、第1、第2のコイルパターン部16a、16bとした様子を示す斜視図である。
図6(C)は、図6(B)に示す銅板コイル14を、端子台22の上に固定した様子を示す。なお図6(C)において、銅板コイル14の一部である、折曲げ部15は、上方向に略垂直に折曲げているが、端子台22に設けた孔19aを介して、端子台22に設けた第1の溝部25を介して、側面方向に突き出しても良い。側面方向に銅板コイル14の折曲げ部15を突き出すことで、薄型コイル11の表面実装に対応する。
なお図6(A)に示すように、接続部17の一部以上を、コイルパターン部16a、16bの配線幅より広くすることが望ましい。接続部17の一部をコイルパターン部16a、16bより広くすることで、この広げた部分を放熱部33が形成できるためである。
なお図6(C)に示すように、端子台22の上に、凸部30を設け、接続部17の一部(あるいは接続部17の一部である放熱部33に)にスリット29を設け、このスリット29に、凸部30を挿入することで、これら部材の組み立てを容易にする。
(実施の形態4)
実施の形態4では、実施の形態3で説明した薄型コイル11の放熱性を更に高める様子について、図7〜図8を用いて説明する。
実施の形態4では、実施の形態3で説明した放熱部33を、薄型コイル11の外側にまで露出させることで、更に放熱性を高めている。
図7(A)(B)は、共に銅板コイル14の放熱部33を立体的にすることで、その放熱性を高める様子を示す平面図である。図7(A)(B)において、34は点線、35は屈曲部である。
図6(A)〜(C)の放熱部33を大きくし、途中で折曲げたものが図7(A)(B)に示す放熱部33a、33bに相当する。
図7(A)において、銅板コイル14には、放熱部33a、33bを設けている。ここで放熱部33bとは、点線34にあった放熱部分を、矢印32に示すように屈曲部35で屈曲させた部分である。このように放熱部33の一部を、屈曲部35を介して、屈曲させて放熱部33bとすることで、放熱効果を高められる。
図7(B)は、図7(A)の裏面側を示す。図7(B)に示すように、放熱部33aは、銅板コイル14の一部に設けている。なお放熱部33に設けたスリット29は、放熱部33や銅板コイル14の位置決め用である。また点線34に示す部分を、矢印32に示すように、屈曲させ放熱部33bとしている。
次に、図8(A)(B)を用いて更に詳しく説明する。
図8(A)(B)は、それぞれ、放熱部33a、33bや屈曲部35を設けた銅板コイル14の斜視図と、銅板コイル14を端子台22に固定した様子を示す斜視図である。
図8(A)は、図7(A)の斜視図に相当する。図8(A)に示すように、接続部17に設けた放熱部33aの先端には、屈曲部35を介して、放熱部33bを設けている。
図8(B)は、銅板コイル14を、端子台22に固定した様子を示す。図8(B)に示すように、端子台22の一辺には、端子36を形成している。この金属四角棒をL字型に折り曲げてなる端子36に、巻線コイル21(図示していない)の一端を固定することで、薄型コイル11をトランスとすることができる。
図9(A)(B)は、共に放熱部33a、33bを有する薄型コイル11を組み立てる様子を説明する斜視図である。図9(A)(B)において、36は一次側端子、37は二次側端子である。巻線コイル21の一端は、一次側端子36に接続されている。また一次側端子36は、第2の溝部26を用いて固定されている。また二次側端子37は、銅板コイル14の折曲げ部15から構成する。こうすることで、一次側入力(例えば、100〜220V)と、二次側出力(例えば、2〜5V)との間に、大きな電圧差(更には大きな電流差)が発生する場合に対応できる。
図9(A)は、放熱部33a、33bを有する銅板コイル14の上に、Uコア13を固定した様子を示す。
図9(B)は、放熱部33a、33bを有する銅板コイル14を用いて作成した薄型コイル11の斜視図を示す。図9(B)に示すように、放熱部33aを、薄型コイル11から露出させることで、放熱性を高められる。なお放熱部33aの表面を、必要に応じて絶縁しても良い。例えば、表面に絶縁フィルムを設ける、絶縁樹脂を塗布する等でもよい。例えば、放熱部33a側は、一次側端子36側に比べ、発生電圧が低くできるためである。
また放熱部33aに他の放熱部材等を取り付けても良い。また放熱部33aを中間電位の取り出し口としても良い。このように放熱部33aの形状を最適化(特に、金型やレーザーで銅板コイル14を形成する場合、限られた銅板面積から捨て板部分をできるだけ減らすようにする。そして捨て板部分の面積を減らす分だけ、放熱部33a相当の面積を増加することで、銅板から銅板コイル14を作成する場合の材料面でのコストダウンを行う。
なお図9(B)において、巻線コイル21は、1次側端子36に接続されている。また1次側端子36は、例えば図1に示した端子12、あるいは図9(A)に示した折曲げ部15に相当する。
また図9(A)(B)に示すように、第2の溝26に、一次側端子36を設けることが望ましい。また第2の溝26に、例えば角状の金属棒(例えば、図9(A)(B)には、L字型の角状の金属棒を図示している)を挿入し、これを一次側端子36とすることが望ましい。
図9(B)において、巻線コイル21が接続された1次側端子36と、銅板コイル14の端子となる二次側端子37とは、薄型コイル11の対面する別々の辺に設けている。これにより薄型コイル11を用いた電源やプラズマテレビ等の設計段階から、安全性を高められる。
以上、図9(B)に示すように、端子台22と、この端子台22上に固定した銅板コイル14と、前記銅板コイル14の一部を折曲げて、前記端子台12より突き出してなる端子12と、前記銅板コイル14に磁脚27を挿入した2つのUコア13と、からなる薄型コイル11であって、前記銅板コイル14は、第1、第2のコイルパターン部16a、16bと、前記第1、第2のコイルパターン部16a、16bを接続する接続部17と、を有し、かつ、前記第1のコイルパターン部16aと、前記第2のコイルパターン部16bとは、共に同じ回転方向である薄型コイル11と、前記薄型コイル11を実装した回路基板(図示していない)と、からなる電源(図示していない)を提供することで、薄型テレビの更なる薄型化を実現する。
以上のように本発明の薄型コイル及びその製造方法とこれを用いた電源によって、コイルや電源の更なる薄型化が可能になり、プラズマテレビや液晶テレビ、ELテレビ等の薄型化、壁掛け化が可能となる。
(A)(B)は、それぞれ実施の形態1における薄型コイルの斜視図、同薄型コイルに内蔵される銅板コイルの斜視図 薄型コイルの内部構造を示す分解斜視図 (A)〜(D)は、共に薄型コイルを構成する各部材を個別に説明する斜視図 (A)〜(C)は、それぞれ銅板コイルの形状を示す平面図、銅板コイルの斜視図、銅板コイルを端子台にセットした様子を示す斜視図 (A)〜(C)は、それぞれ銅板コイルの巻き数を増加した様子を示す平面図、巻き数を増加した銅板コイルの斜視図、巻き数を増加した銅板コイルを端子台にセットした様子を示す斜視図 (A)〜(C)は、それぞれ銅板コイルの放熱性を高める様子を示す平面図、放熱性を高めた銅板コイルの斜視図、放熱性を高めた銅板コイルを端子台にセットした様子を示す斜視図 (A)(B)は、共に銅板コイルの放熱部を立体的にすることで、その放熱性を高める様子を示す平面図 (A)(B)は、それぞれ放熱部や折曲げ部を設けた銅板コイルの斜視図、銅板コイルを端子台に固定した様子を示す斜視図 (A)(B)は、共に放熱部を有する薄型コイルを組み立てる様子を説明する斜視図 従来のコイルの構成の一例を示す斜視図 従来のコイルを二分割した様子を示す平面図
11 薄型コイル
12 端子
13、13a、13b Uコア
14 銅板コイル
15 折曲げ部
16a、16b コイルパターン部
17 接続部
18 カバー
19a〜19d 孔
20 樹脂フィルム
21 巻線コイル
22 端子台
23 鍔
24a、24b 側面部
25 第1の溝部
26 第2の溝部
27 磁脚
28 背面磁路
29 スリット
30 凸部
31 斜線部
32 矢印
33、33a、33b 放熱部
34 点線
35 屈曲部
36 一次側端子
37 二次側端子

Claims (2)

  1. 端子台と、この端子台上に固定した銅板コイルと、前記銅板コイルの一部を折曲げて、前記端子台より突き出してなる端子と、前記銅板コイルを覆って配置したコイルカバー部と、前記銅板コイルに磁脚を挿入した2つのUコアと、からなる薄型コイルであって、前記銅板コイルは、第1、第2のコイルパターン部と、前記第1、第2のコイルパターン部とを接続する接続部と、この接続部に設けた放熱部と、この放熱部の先端側を折り返した折り曲げ部とを有し、前記第1のコイルパターン部と、前記第2のコイルパターン部とは、共に同じ回転方向とし、前記放熱部における前記接続部側と前記折り曲げ部との間で、前記コイルカバー部の一部を挟持させた薄型コイル。
  2. 請求項1に記載の薄型コイルと、この薄型コイルを実装した回路基板とからなる電源。
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