JP3269371B2 - シートトランス - Google Patents
シートトランスInfo
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Description
業機器、音響機器などに使用するシートトランスに関す
るものである。
目指した高周波化が進み、コイル部に厚みの薄い導体板
を打ち抜いたスパイラルコイルを用いて高周波抵抗の増
加をおさえるとともに、コイル部の温度上昇の低減を図
っている。
シートコイルについて図7(a)〜(c)により説明す
る。同図によると1は導体板を打ち抜いたスパイラルコ
イル、2は内周端部の引出し部、3はコイル絶縁テー
プ、4は絶縁フィルムである。
いて説明すると、まず図7(a)に示す厚みの薄い導体
板を打ち抜いたスパイラルコイル1を図7(b)に示す
ように最内周の引出し部2を折り曲げ、この折り曲げ部
分とスパイラルコイル1を絶縁するように絶縁テープ3
を貼り、スパイラルコイル1の両面に絶縁フィルム4を
配置し、図7(c)のようにシートコイルを形成してい
た。
が、このシートコイルの巻数の異なったものを複数枚積
層して構成するものである。
のシートコイルの構成では、薄い導体板を打ち抜いたス
パイラルコイル1の最内周端部をコイル外部に引出す部
分2とコイル部との間に必ず絶縁テープ3を貼り、絶縁
を確保しなければならず、図8のように位置がずれ絶縁
不良となることを防止するために絶縁テープ3を大きく
する必要が生じたり、絶縁テープ3の配置を精度よく行
うために作業工数のかかるものであった。
ることによってシートトランスを安価に提供することを
目的とするものである。
に本発明のシートトランスは、スパイラルコイルを挟持
する絶縁フィルムの一方の端部に突出部を一体に形成
し、この突出部を折り曲げてスパイラルコイルの引出し
部とコイル面の間に挟み込む構成としたものである。
し部とスパイラルコイルを絶縁する突出部は絶縁するフ
ィルムとつながったまま折り曲げられているので位置ず
れが起こらず、また、一体で形成されているのでコイル
絶縁テープは削除され作業工数も削減されるものであ
る。
は、薄い導体板を打ち抜いてスパイラル状に形成された
スパイラルコイルと、磁脚挿入用の孔を有するとともに
上記スパイラルコイルを挟持するように配置された2つ
の絶縁フィルムと、折り曲げられて上記スパイラルコイ
ルの外方へ突出する上記スパイラルコイルの内周端の引
出し部と、少なくとも上記2つの絶縁フィルムのいずれ
かの端部に一体に設けられ内側に折り曲げられて上記ス
パイラルコイルと上記引出し部間に配置される突出部
と、上記2つの絶縁フィルムの外側から上記磁脚挿入用
の孔に磁脚を挿入して組み込まれる磁芯とで構成したた
め、スパイラルコイルとこのスパイラルコイルの引出し
部間の絶縁を確保するためのコイル絶縁テープを別途必
要とせず、また、絶縁フィルムと一体としたことによっ
て部品点数の削減、作業工数の削減が図れるものであ
る。
に加えて絶縁フィルムは端部に突出部を設けた辺と異な
るいずれかの辺で他方の対応する辺と連続するように一
体化され、折り曲げてスパイラルコイルを挟持するもの
としたため、絶縁フィルムの点数の削減によって作業工
数のさらなる削減が図れるものである。
構成に加えて同じ絶縁フィルムの突出部を有する辺と対
向する辺で他方の辺と一体化されるとともにスパイラル
コイルの引出し部の引出し方向において、スパイラルコ
イルの本体の幅と一体化され折り返された絶縁フィルム
の幅を略同じとしたため、スパイラルコイルの引出し部
の引出し方向のスパイラルコイルの位置規制が容易に行
えるものである。
ち抜いてスパイラル状に形成されたスパイラルコイル
と、磁脚挿入用の孔を有するとともに上記スパイラルコ
イルを挟持するように配置された2つの絶縁フィルム
と、折り曲げられて上記スパイラルコイルの外方へ突出
する上記スパイラルコイルの内周端の引出し部と、上記
磁脚挿入用の孔の少なくとも一方に上記引出し部に対応
するとともにこの引出し部より突出量が少なく設けら
れ、上記引出し部とともに外側に折り曲げられて上記ス
パイラルコイルと上記引出し部間に配置される突出部
と、上記2つの絶縁フィルムの外側から上記磁脚挿入用
の孔に磁脚を挿入して組み込まれる磁芯とで構成したた
め、絶縁フィルムの磁脚挿入用の孔に突出部を設けて本
来廃棄される部分を利用して絶縁フィルムの材料歩留ま
りの向上を図るものである。
態について図1〜図6により説明する。
斜視図であり、図2は要部であるシートコイルの分解斜
視図である。
のフェライトからなる磁芯、12は薄い導体板を打ち抜
いたスパイラルコイル、13a,13bは夫々絶縁フィ
ルム、14a,14bは夫々磁脚挿入用の孔、15はス
パイラルコイル12の内周端の外部接続用の引出し部、
16はコイル支持体、17はコイル支持体16の内側の
ガイド壁、18aは絶縁フィルム13aと一体の突出部
である。
明すると、磁脚挿入用の孔14aを持つ絶縁フィルム1
3aの上に薄い導体板を打ち抜いたスパイラルコイル1
2を配置し、絶縁フィルム13aの突出部18aをスパ
イラルコイル12上に折り曲げ、この突出部18aの上
に引出し部15をスパイラルコイル12の外部に引出す
ように折り曲げる。さらにその上に磁脚挿入用の孔14
bを持つ絶縁フィルム13bをスパイラルコイル12を
絶縁フィルム13aとで挟持するように配置し、シート
コイルを完成させる。次に図1のようにコイル支持体1
6のガイド壁17に磁脚挿入用の孔14a,14bが対
応するように順次シートコイルを積層挿入し、磁芯11
を組み込んで薄形のシートトランスを完成させる。
れたシートコイルの夫々のスパイラルコイル12の巻数
は異なっているのが一般的である。
各々の絶縁フィルム13a,13bに設けているものと
して説明したが、シートコイルの状態で設けてもよく、
シートコイルを積層した後設けてもよく、いずれも本発
明の技術範囲に属するものである。
イラルコイル12の交叉位置で両者を離間させる突出部
18aを絶縁フィルム13aに一体に設けたので、従来
の絶縁テープによるものより位置決めが容易で部品点数
も削減でき、作業工数も削減できるものである。
ィルムの正面図であり、図4(a)〜(d)は要部であ
るシートコイルの組立手順を説明するシートコイルの正
面図であり、図5は同側断面図である。
るので説明を省略して説明すると、実施の形態1と異な
る点は、図3に示すようにスパイラルコイル12を包み
込む両面の絶縁フィルム13dを突出部18bの形成し
ていない折り返し部となる対向する辺の外側端部でつな
いで一体形成したこと、およびスパイラルコイル12の
引出し部15の引出し方向の外周径と絶縁フィルム13
dの突出部18bを有する辺から対向する辺である絶縁
フィルム13dの折り返し面までの寸法をほぼ同寸法に
した点である。
すると、まず図4(a)のように絶縁フィルム13d上
にスパイラルコイル12をのせる。次に図4(b)のご
とく絶縁フィルム13dと一体の突出部18bを内側に
折り曲げ、さらに図4(c)のように引出し部15を外
側に向かって折り曲げ、最後に図4(d)のように上側
の絶縁フィルムの上記折り返し部を折り曲げてスパイラ
ルコイル12の上部から包み込んでシートコイルを完成
させる。
2の両面の絶縁フィルム13dも一体化しているので位
置ずれが発生しなくなる。また絶縁フィルム13dの折
り返し部までの寸法とスパイラルコイル12の引出し方
向の外周径をほぼ一致させているので、この折り返し部
と折り曲げられた突出部18dでスパイラルコイル12
の位置が規制され、ずれもなくなり中央磁脚を組み込む
スパイラルコイル12の内面部においてもスパイラルコ
イル12と磁芯11間の絶縁距離が安定に保たれるとい
う特有の効果も得られるものである。
出部18dでスパイラルコイル12の位置規制を行う必
要がなければ、引出し部15の引出し方向の外周径と突
出部18bを有する辺と折り返し部までの距離を略同寸
法にする必要はなく、両面を構成する絶縁フィルム13
dの一体化も、突出部18bと異なる辺に折り返し部を
設けて対応する他方の辺と連続して一体化して両面を構
成する絶縁フィルムを得ればよい。
置規制を行う機能は損なわれるが、従来のものと比較し
て3点の部品を一点の部品とできるので部品点数の削減
と作業工数の削減および絶縁フィルム13dの両面の一
体化の方向に自由度があるので材料歩留にとって有利な
選択が可能となるなどの特長を有するものである。
コイルの斜視図であり、実施の形態1と異なる点は、磁
脚挿入用の孔14dに突出するように引出し部15より
若干短くした突出部18cを予め設けたものであり、引
出し部15を折り曲げる時に同時に外方向に折り曲げて
スパイラルコイル12と引出し部15間を離間するもの
である。なお、突出部18cを引出し部15より若干短
くすることによって引出し部15の一部は露出され、他
との接続用端子となる。
孔14d内に設けたので絶縁フィルム13cの作製時の
材料歩留を向上させることが可能となる。
3cに突出部18cを設けたが、対向する反対側の絶縁
フィルムに同様の突出部を設けても良く、両方に設ける
ことによって引出し部15の折り曲げ方向を適宜選択す
ることも可能である。
は、スパイラルコイルを挟持する絶縁フィルムの一方の
端部に突出部を一体に形成し、この突出部を折り曲げて
スパイラルコイルの引出し部とコイル面の間に挟み込む
構成としたので、スパイラルコイルの引出し部とスパイ
ラルコイルを絶縁する突出部は絶縁するフィルムとつな
がったまま折り曲げられているので位置ずれが起こら
ず、また、一体で形成されているのでコイルの絶縁テー
プは削除され作業工数も削減されるものである。
図
正面図
る説明図
斜視図
ルの組立手順を説明する説明図
Claims (4)
- 【請求項1】 薄い導体板を打ち抜いてスパイラル状に
形成されたスパイラルコイルと、磁脚挿入用の孔を有す
るとともに上記スパイラルコイルを挟持するように配置
された2つの絶縁フィルムと、折り曲げられて上記スパ
イラルコイルの外方へ突出する上記スパイラルコイルの
内周端の引出し部と、少なくとも上記2つの絶縁フィル
ムのいずれかの端部に一体に設けられ内側に折り曲げら
れて上記スパイラルコイルと上記引出し部間に配置され
る突出部と、上記2つの絶縁フィルムの外側から上記磁
脚挿入用の孔に磁脚を挿入して組み込まれる磁芯とで構
成されるシートトランス。 - 【請求項2】 絶縁フィルムは端部に突出部を設けた辺
と異なるいずれかの辺で他方の対応する辺と連続するよ
うに一体化され折り曲げてスパイラルコイルを挟持する
請求項1記載のシートトランス。 - 【請求項3】 同じ絶縁フィルムの突出部を有する辺と
対向する辺で他方の辺と一体化されるとともにスパイラ
ルコイルの引出し部の引出し方向において、スパイラル
コイルの本体の幅と一体化され折り返された絶縁フィル
ムの幅が略同じである請求項2記載のシートトランス。 - 【請求項4】 薄い導体板を打ち抜いてスパイラル状に
形成されたスパイラルコイルと、磁脚挿入用の孔を有す
るとともに上記スパイラルコイルを挟持するように配置
された2つの絶縁フィルムと、折り曲げられて上記スパ
イラルコイルの外方へ突出する上記スパイラルコイルの
内周端の引出し部と、上記磁脚挿入用の孔の少なくとも
一方に上記引出し部に対応するとともにこの引出し部よ
り突出量が少なく設けられ上記引出し部とともに外側に
折り曲げられて上記スパイラルコイルと上記引出し部間
に配置される突出部と、上記2つの絶縁フィルムの外側
から上記磁芯挿入用の孔に磁脚を挿入して組み込まれる
磁芯とで構成されるシートトランス。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP02227296A JP3269371B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | シートトランス |
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JPH09219326A JPH09219326A (ja) | 1997-08-19 |
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Family Applications (1)
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JP02227296A Expired - Fee Related JP3269371B2 (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | シートトランス |
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Families Citing this family (5)
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DE102011102484B4 (de) * | 2011-05-24 | 2020-03-05 | Jumatech Gmbh | Leiterplatte mit Formteil und Verfahren zu dessen Herstellung |
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-
1996
- 1996-02-08 JP JP02227296A patent/JP3269371B2/ja not_active Expired - Fee Related
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