JP5297925B2 - 炊飯機 - Google Patents
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特許文献1の炊飯機においては、炊飯器に炊飯したお米の量を表示するトータル炊飯量表示部が備えられており、このトータル炊飯量表示部は、一日の炊飯した炊飯量を表示する文字表示部と、所定期間炊飯した合計の炊飯量を表示する文字表示部とを備えているものである。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、所定期間に炊飯機を使用したときの炊飯量の傾向や所定時刻での炊飯状況を客観的に把握することができる炊飯機を提供することを目的とする。
前記制御部は、前記炊飯情報記憶部に記憶された実績炊飯時刻を所定の実績炊飯量毎に分類すると共に、所定時間毎での炊飯頻度を集計する炊飯情報集計部を備えていることが好ましい。
前記制御部は、外部からの情報に基づいて推奨炊飯条件を求めることが好ましい。
本発明の最も好ましい技術的手段は以下の通りである。
本発明の技術的手段は、米を炊飯する炊飯器と、前記炊飯器を制御する制御部と、少なくとも炊飯器にて炊飯する炊飯量を設定する操作部を備えた炊飯機において、前記制御部は、前記操作部によって設定された炊飯量に基づいて実際に炊飯を行った実績炊飯量と当該実績炊飯量にて炊飯したときの実績炊飯時刻とからなる炊飯情報を記憶する炊飯情報記憶部と、前記炊飯情報記憶部に記憶された実績炊飯時刻を所定の実績炊飯量毎に分類すると共に所定時間帯毎での炊飯頻度を集計する炊飯情報集計部と、前記所定時間帯での炊飯頻度が上位である最適炊飯量を求める推奨炊飯条件設定部とを備え、前記推奨炊飯条件設定部は、炊飯時刻が前記所定時間帯内であるときには前記最適炊飯量を自動的に前記操作部によって設定された炊飯量であるとする点にある。
また、前記最適炊飯量による炊飯量の設定を有効又は無効に切り換える表示部を備えており、前記操作部は、前記表示部によって前記最適炊飯量による炊飯量の設定が無効にされている状態では、手動操作によって炊飯量を設定可能となっている点にある。
また、前記炊飯情報集計部は、炊飯情報記憶部に記憶された複数の実績炊飯量を、予め定められた炊飯単位に分類する分類部と、炊飯単位毎に分類したときの各炊飯単位での炊飯回数を求めるトータル炊飯量算出部とを備え、前記表示部は、前記トータル炊飯量算出部で求めた炊飯単位毎の炊飯回数を表示する点にある。
図1は、炊飯機の全体図を示している。
図1〜図2に示すように、この炊飯機1は、米を貯米する貯米庫2と、洗米装置3と、洗米装置3で洗米された米を炊飯する炊飯器4と、これら炊飯器4、貯米庫2、洗米装置3を支持する装置フレーム5とを備えたものである。
貯米庫2は、略箱型に形成されたケース6と、このケース6内に設けられた漏斗状の貯米タンク7とを有している。この貯米タンク7の下部には、計量駆動装置8により横軸回りに回転駆動される計量器9が設けられており、計量器9を所定回数回転することで貯米タンク7内の米を計量して洗米装置3へ送るように構成されている。この計量器9では、1回転毎に米を所定量の量を計量するもので、この実施形態では、計量器9を1回転する毎に0.75kg分の米を計量するものとなっている。1回の運転毎における計量器9の回転数は、計量器9の回転数を検出する計量カウントセンサ9a(例えば、フォトセンサ)により検出されるようになっており、当該計量カウントセンサ9aにより検出した回転数は、後述する制御部16に入力されるようになっている。
洗米装置3は、米を洗米する洗米槽12を備えている。この洗米槽12は、米が投入される洗米タンク20と、この洗米タンク20内の米を攪拌する攪拌部材21とを備えている。洗米タンク20は、貯米庫2(ケース6)の下端に設けられて、貯米庫2内に設けられた計量器9により計量された米が上端から投入される構造となっている。洗米タンク20の下端には開口部22が形成されている。攪拌部材21は、上下軸芯回りに回転して米を攪拌するもので、攪拌駆動装置25により軸心廻りに回転駆動するものとなっている。攪拌部材21の回転は、当該攪拌部材21の回転を検出する回転センサ21a(例えば、フォトセンサ)により検出されるようになっており、回転センサ21aにより検出した信号は、制御部16に入力されるようになっている。
したがって、昇降装置30の駆動により排米弁28が閉鎖位置となって排水ジャケット23の排米口27を閉鎖した状態では、洗米タンク20からの排水を排水ジャケット23へと流し、昇降装置30の駆動により排米弁28が開放位置となって排水ジャケット23の排米口27を開放した状態では、洗米タンク20からの水等を炊飯器4へと投入することができるようになっている。なお、排米弁28の閉鎖位置又は開放位置は排米弁位置検出センサ31(例えば、フォトセンサ)により検出するようになっていて、これらの検知信号は制御部16に入力されるようになっている。
したがって、第2開閉弁39を手動にて開放した状態で制御部16からの指令信号により第1開閉弁37を開くことによって、給水ノズル35から水が洗米タンク20内へと供給され、制御部16からの指令信号により第1開閉弁37を閉鎖することによって、給水ノズル35から洗米タンク20への水の供給を停止することができるようになっている。流量センサ38により検出した流量は制御部16に入力されるようになっている。
炊飯器4は、装置フレーム5に略水平方向一方向に設けられた載置台26に載置されていて、載置台26を介して引き出し自在とされている。
制御部16は、CPU等により構成され、様々な装置の動作を制御するものであり、この実施形態では、制御部16は表示装置11に搭載されていて、少なくとも貯米庫2、洗米装置3を制御するものである。なお、炊飯器4において炊飯動作(加熱手段の動作)は、当該炊飯器4に内臓された制御部によりなされるが、炊飯器4の制御部と表示装置11に設けた制御部16とを一体化してもよい。
図3に示すように、表示装置11は、表示部50と、炊飯機1の各種設定や選択等を行う操作部51と、制御部16とを備えている。この表示装置11では、表示部50に表示された設定項目を操作部51で選択したり、設定項目の設定内容を操作部51により操作して内容の変更等をすることによって、炊飯機1における各種設定を行うことができるようになっている。
表示装置11の操作部51は、設定キー52と、スタートキー53と、予約キー54と、取消キー55と、上キー56、下キー57、左キー58、右キー59、補助機能キー60とを備えている。これらの各キーは、ケース6の前面に設けられていて、表示部50の周囲に配置されている。表示装置11の表示部50は、液晶パネルから構成されていてケース6の前面に設けられている。
炊飯機1の電源を入れると、表示部50には、初期画面(運転中画面)Aが表示されるようになっており、初期画面Aで設定キー52を押すと、メニューセット画面Bに画面が切り替わる。また、初期画面Aで補助機能キー60を押すと、補助機能画面Cに画面が切り替わる。メニューセット画面Bにてスタートキー53を押すことによって炊飯機1の運転が開始するようになっている。
制御部16は、計量駆動装置8、表示装置11、攪拌駆動装置25、昇降装置30、第1開閉弁37、シャッター駆動装置48等の動作を制御することにより、貯米庫2及び洗米装置3にて計量工程A1、洗米工程A2、ザル上げ工程A3、水加減工程A4、排米工程A5等の動作をさせる。
例えば、図5(a)に示すように、炊飯情報記憶部70は、炊飯が終了するごとに、実績炊飯量と実績炊飯時刻とを順に逐次記憶する。なお、炊飯情報記憶部70に、実績炊飯量、実績炊飯時刻と共に、日付、曜日などを記憶するようにしてもよい。
制御部16は、炊飯情報記憶部70に記憶された炊飯情報の集計を行う炊飯情報集計部71を備えている。図5(b)に示すように、炊飯情報集計部71は、炊飯情報記憶部70に記憶された複数の実績炊飯量及び実績炊飯時刻(炊飯情報)を、所定の炊飯量毎に分類する分類部72を有している。詳しくは、分類部72は、メニューセット画面Bにおいて炊飯量を設定する際に使用される炊飯単位毎(0.5升刻み)毎に、実績炊飯量及び実績炊飯時刻(炊飯情報)を分類している。説明の便宜上、所定の炊飯量毎に実績炊飯量及び実績炊飯時刻を分類した情報を分類情報ということがある。
このように、炊飯情報集計部71にてまとめられた炊飯情報は、図6に示すように、補助機能画面Cのトータル炊飯量の項目を操作部51を用いて選択することにより表示することができる。詳しくは、補助機能キー60を押して補助機能画面Cに移行し、トータル炊飯量の項目を操作部51によって選択すると、制御部16の制御により、まず、合計炊飯量及び合計釜数が表示される。また、例えば、左キー58又は右キー59を押して表示されたカーソル等を詳細に合わせ、スタートキー53を押すと、0.5升毎での合計釜数と、合計炊飯量(kg表示)とが表示される。なお、この詳細表示画面Dにおける左側は、炊飯単位毎の数値を示している。詳細表示画面Dでは、上キー56又は下キー57を押すことによって、その画面を切り替えることができ、0.5升〜5.0升までの炊飯実績(合計釜数、合計炊飯量)を表示することができる。記憶する炊飯量を0.5升にするのは、当該炊飯機1において1回の運転での最小炊飯量(炊飯単位の最小値)を示していて、5.0升は当該炊飯機1において1回の運転での最大炊飯量(炊飯単位の最大値)を示している。
炊飯情報集計部71は、同一時間帯において、炊飯単位毎に炊飯頻度を集計する炊飯頻度集計部75を備えている。図8に示すように、まず、炊飯頻度集計部75は、炊飯情報記憶に記憶された炊飯情報から同一時間帯において、炊飯単位毎に合計釜数を集計する。また、炊飯情報集計部71は、4つの時間帯、各時間帯において、炊飯単位毎に合計釜数をそれぞれ集計する。
各炊飯単位での炊飯頻度=同一時間帯に行った合計釜数/同一時間におこなった各炊飯単位での釜数×100 ・・・(1)
例えば、図8(a)に示すように、0:00〜6:00の時間帯(深夜)では、同一時間帯に行った合計釜数が40であり、0.5升での釜数が30であるため、式(1)により、0.5升での炊飯頻度は75%となる。同様に、図8(b)に示すように、6:00〜12:00の時間帯(朝)では、同一時間帯に行った合計釜数が60であり、0.5升での釜数が2であるため、式(1)により、0.5升での炊飯頻度は3%となる。
さて、制御部16は、推奨炊飯条件設定部76を備えている。推奨炊飯条件設定部76は、炊飯頻度集計部75にて集計された炊飯頻度に基づいて、所定時間(所定時間帯)における推奨炊飯条件を自動的に設定するものである。詳しくは、推奨炊飯条件設定部76は、まず、各時間帯において最も炊飯した炊飯量(最適炊飯量)を炊飯頻度集計部75による結果より割り出す。
また、12:00〜18:00の時間帯(昼)では、炊飯単位が4.0升の炊飯頻度が他の炊飯単位の炊飯頻度に比べて最も高い(上位)であるため、炊飯頻度が1位である炊飯単位(4.0升)を12:00〜18:00の時間帯(深夜)での最適炊飯量とする。同様に、18:00〜24:00の時間帯(夜)では、炊飯単位が1.0升の炊飯頻度が他の炊飯単位の炊飯頻度に比べて最も高い(上位)であるため、炊飯頻度が1位である炊飯単位(1.0升)を18:00〜24:00の時間帯(夜)での最適炊飯量とする。
上述した実施形態では、炊飯情報記憶部70に記憶された炊飯情報(内部の炊飯情報)に基づいて自動的に最適炊飯量を求めるものとなっているが、炊飯機1とは別の外部からの炊飯情報(外部の炊飯情報)を取り入れて、外部からの炊飯情報と内部からの炊飯情報との両者を用いて、最適炊飯量を自動的に設定できるようにしてもよい。例えば、炊飯機1を設置した飲食店等において、他の炊飯機での炊飯情報を当該炊飯機1(制御部16)に取り込み、外部の炊飯情報を基に最適炊飯量を決定するようにしてもよい。また、飲食店内においてレシートから実績炊飯量及び実績炊飯時間を割り出した炊飯情報を炊飯機1に取り込むようにしてもよい。
制御部16は、ます、炊飯機1において炊飯が終了すると、そのときの炊飯量(計量器9にて計量した値)を実績炊飯量として炊飯情報記憶部70に記憶させると共に、実績炊飯時刻を実績炊飯量に対応させて炊飯情報記憶部70に記憶させる(S1)。ここで、制御部16は、炊飯が終了する毎に、実績炊飯量及び実績炊飯時刻を炊飯情報記憶部70に記憶させる。
次に、例えば、表示部50に補助機能画面Cが表示されてトータル炊飯量の項目が操作部51等により選択されると、炊飯情報集計部71の分類部72、トータル炊飯量算出部73により炊飯情報の分類や集計が行われる(S2)。トータル炊飯量算出部73による計算が終了すると、詳細表示画面Dが表示部50に表示される。なお、炊飯情報集計部71の分類部72、トータル炊飯量算出部73による炊飯情報の分類や集計は、炊飯機1の運転(炊飯)が終了する毎に行ってもよいし、その他のタイミングにより行っても良い。
そして、メニューセット画面B(炊飯量を設定する画面)であるか否かを判断して(S5)。メニューセット画面Bであれば、当該画面上での炊飯量を、現在の時刻に基づいて当該時間帯における推奨炊飯条件(最適炊飯量)に自動的に設定する(S6)。
制御部16は、炊飯情報記憶部70に記憶された実績炊飯時刻を所定の実績炊飯量毎に分類すると共に、所定時間毎での炊飯頻度を集計する炊飯情報集計部71を備えていることから、一日の中で、どのような炊飯が数多くなされているかを即座に把握することができ、炊飯管理の改善に役立てることができる。
制御部16は、外部からの情報に基づいて推奨炊飯条件を求めることから、推奨炊飯条件を実際の状況に応じたものに近づけることができる。
また、炊飯情報記憶部70に記憶(保存)した炊飯情報を店舗等に設置したコンピュータ77(例えば、パーソナルコンピュータ)に出力するようにしてもよい。このようにすることによって、炊飯情報を当該コンピュータ77によって整理することができる。
2 貯米庫
3 洗米装置
4 炊飯器
16 制御部
70 炊飯情報記憶部
71 炊飯情報集計部
72 分類部
73 トータル炊飯量算出部
74 詳細集計部
75 炊飯頻度集計部
76 推奨炊飯条件設定部
Claims (3)
- 米を炊飯する炊飯器と、前記炊飯器を制御する制御部と、少なくとも炊飯器にて炊飯する炊飯量を設定する操作部を備えた炊飯機において、
前記制御部は、前記操作部によって設定された炊飯量に基づいて実際に炊飯を行った実績炊飯量と当該実績炊飯量にて炊飯したときの実績炊飯時刻とからなる炊飯情報を記憶する炊飯情報記憶部と、前記炊飯情報記憶部に記憶された実績炊飯時刻を所定の実績炊飯量毎に分類すると共に所定時間帯毎での炊飯頻度を集計する炊飯情報集計部と、前記所定時間帯での炊飯頻度が上位である最適炊飯量を求める推奨炊飯条件設定部とを備え、
前記推奨炊飯条件設定部は、炊飯時刻が前記所定時間帯内であるときには前記最適炊飯量を自動的に前記操作部によって設定された炊飯量であるとすることを特徴とする炊飯機。 - 前記最適炊飯量による炊飯量の設定を有効又は無効に切り換える表示部を備えており、前記操作部は、前記表示部によって前記最適炊飯量による炊飯量の設定が無効にされている状態では、手動操作によって炊飯量を設定可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の炊飯機。
- 前記炊飯情報集計部は、炊飯情報記憶部に記憶された複数の実績炊飯量を、予め定められた炊飯単位に分類する分類部と、炊飯単位毎に分類したときの各炊飯単位での炊飯回数を求めるトータル炊飯量算出部とを備え、前記表示部は、前記トータル炊飯量算出部で求めた炊飯単位毎の炊飯回数を表示することを特徴とする請求項2に記載の炊飯機。
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