JP5297211B2 - ランフラットタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、内圧低下時におけるタイヤサイド部の変形を抑制する補強ゴムをタイヤサイド部に備えるランフラットタイヤに関する。
従来、自動車などに装着される空気入りタイヤにおいて、自動車の走行に伴うタイヤサイド部の発熱を抑制するため、タイヤサイド部の外側面にタイヤ径方向に沿って延在する乱流発生用凹凸部を設ける構造が知られている(例えば、特許文献1)。
乱流発生用凹凸部は、空気入りタイヤの転動に伴ってタイヤサイド部の外側面に沿って流れる空気に乱流を引き起こす。つまり、タイヤサイド部の外側面に沿って流れる空気が乱流発生用凹凸部を乗り越え、流れが乱された空気がタイヤサイド部の外側面に再び付着することによって、タイヤサイド部の放熱が促進される。
国際公開第2007/032405号パンフレット(第6−7頁、第2図)
ところで、近年、パンクなど、空気入りタイヤの内圧が著しく低下した場合でも走行を可能とするため、タイヤサイド部に補強ゴムを備えるランフラットタイヤが普及している。
このようなランフラットタイヤに上述した乱流発生用凹凸部を設けた場合、タイヤサイド部の放熱が促進されるため、温度上昇を抑制する一定の効果は勿論認められる。しかしながら、特に、内圧低下時の走行では、補強ゴムに大きな負担が掛かるため、タイヤサイド部の温度上昇が激しく、さらに効果的なタイヤサイド部からの放熱が望まれていた。
そこで、本発明は、内圧低下時におけるタイヤサイド部の変形を抑制する補強ゴムをタイヤサイド部に備える場合において、特に、内圧低下時のタイヤサイド部の温度上昇を効果的に抑制できるランフラットタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、内圧低下時におけるタイヤサイド部(タイヤサイド部70)の変形を抑制する補強ゴム(補強ゴム30)をタイヤサイド部に備えるランフラットタイヤ(例えば、ランフラットタイヤ1)であって、前記タイヤサイド部の外側面(外側面71)からトレッド幅方向外側に向かって突出する突起部(突起部100)を備え、前記突起部は、タイヤ周方向に沿って延在するとともに、前記補強ゴムのタイヤ径方向外側端(タイヤ径方向外側端31)と、前記補強ゴムのタイヤ径方向内側端(タイヤ径方向内側端33)との間の領域である補強ゴム配置領域(補強ゴム配置領域RG)に設けられることを要旨とする。
一般的に、正規内圧時の走行(いわゆる、通常走行)では、内圧低下時の走行(いわゆる、パンク走行)と比較して、ランフラットタイヤのタイヤサイド部が撓まないため、ランフラットタイヤが路面と接しない部分における径は、ランフラットタイヤが路面と接する部分における径とほぼ同一である。これに対して、内圧低下時の走行では、ランフラットタイヤのタイヤサイド部が撓むことによって、ランフラットタイヤが路面と接しない部分における径は、ランフラットタイヤが路面と接する部分における径よりも大きくなる。
このため、内圧低下時の走行におけるランフラットタイヤは、タイヤサイド部が大きく撓みながら転動する。つまり、内圧低下時の走行におけるランフラットタイヤでは、ランフラットタイヤの回転軸方向から見た側面図において、突起部の径がタイヤ径方向に動く。
これにより、ランフラットタイヤが路面と接する部分側における特に温度上昇が激しい補強ゴムが屈曲する屈曲部分において、乱流が発生しやすい。従って、タイヤ周方向に沿って延在する突起部によりタイヤ径方向に向かって流れる空気が乱れ、内圧低下時のタイヤサイド部の温度上昇を効果的に抑制できる。
また、車両の走行に伴って発生する空気は、車両前方から後方に向かって流れる。このため、タイヤ周方向に沿って延在する突起部は、車両の走行に伴って発生する空気に対して対向(略直交)する。これにより、車両の走行に伴って発生する空気は、突起部がタイヤ径方向に沿って延在する場合と比べて、タイヤ周方向に沿って延在する突起部によって乱れやすく、内圧低下時のタイヤサイド部の温度上昇をさらに効果的に抑制できる。
特に、突起部は、補強ゴム配置領域に設けられることによって、内圧低下時のタイヤサイド部の温度上昇、特に、温度が上昇しやすい補強ゴム(屈曲部分)の温度上昇を効果的に抑制できる。従って、内圧低下時における補強ゴムの耐久性が向上し、内圧が低下した状態で走行できる距離が増大する。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記ランフラットタイヤの骨格を形成するカーカス(カーカス20)を備え、前記突起部は、前記ランフラットタイヤのトレッド幅方向に沿った断面において、前記カーカスの曲率が最も大きい最大曲率位置(最大曲率位置R1)を含む最大曲率領域(最大曲率領域MR)に設けられことを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特徴に係り、前記突起部は、前記ランフラットタイヤのトレッド幅方向に沿った断面において、前記カーカスに直交する方向に沿った前記補強ゴムの厚さ(t)が最も厚い最厚位置(最厚位置t1)を含む最大厚さ領域(最大厚さ領域MT)に設けられることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至3の特徴に係り、前記突起部は、タイヤ周方向に沿って連続して延在することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至4の特徴に係り、前記タイヤサイド部の外側面に沿った前記補強ゴムのタイヤ径方向外側端と前記補強ゴムのタイヤ径方向内側端との長さを補強ゴム長さSとし、前記最大曲率位置を基準としてタイヤ径方向外側をプラス側、タイヤ径方向内側をマイナス側とした場合、前記突起部は、+0.2S〜−0.2Sの範囲内に設けられることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1乃至5の特徴に係り、前記突起部の前記外側面からの高さhは、0.5mm〜7.0mmであり、かつ、前記突起部のタイヤ径方向における幅wは、1.0mm〜5.0mmであることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第1乃至6の特徴に係り、前記突起部は、タイヤ径方向において複数設けられ、互いに隣接する前記突起部のタイヤ径方向における中央部分間の間隔Pと、前記突起部の前記外側面からの高さhとは、8≦P/h≦16を満たすとともに、前記間隔Pと、前記突起部のタイヤ径方向における幅wとは、1.0≦(P−w)/w<Pを満たすことを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第7の特徴に係り、前記タイヤサイド部の外側面に沿った前記補強ゴムのタイヤ径方向外側端と前記補強ゴムのタイヤ径方向内側端との長さを補強ゴム長さSとするとともに、前記最大曲率位置を基準としてタイヤ径方向外側をプラス側、タイヤ径方向内側をマイナス側とした場合、前記突起部の少なくとも一部は、+0.15S〜−0.15Sの範囲内に設けられることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、内圧低下時におけるタイヤサイド部の変形を抑制する補強ゴムをタイヤサイド部に備える場合において、特に、内圧低下時のタイヤサイド部の温度上昇を効果的に抑制できるランフラットタイヤを提供することができる。
図1は、第1実施形態に係るランフラットタイヤ1を示す一部斜視図である。 図2は、第1実施形態に係るランフラットタイヤ1のトレッド幅方向に沿った断面図である。 図3は、第1実施形態に係るランフラットタイヤ1の回転軸方向から見た側面図である。 図4は、第1実施形態に係る突起部100を示す斜視図である。 図5は、第1実施形態に係る突起部100のタイヤ径方向に沿った断面図である。 図6は、比較例2に係るランフラットタイヤ500の回転軸方向から見た側面図である。 図7は、第1実施形態に係るランフラットタイヤ1の作用・効果を説明するための図である。 図8は、変形例に係る突起部200のタイヤ径方向に沿った断面図である。 図9は、第2実施形態に係るランフラットタイヤ1Aを示す一部斜視図である。 図10は、第2実施形態に係るランフラットタイヤ1Aのトレッド幅方向に沿った断面図である。 図11は、第2実施形態に係るランフラットタイヤ1Aの回転軸方向から見た側面図である 図12は、第2実施形態に係る突起部100Aを示す斜視図である。 図13は、第2実施形態に係る突起部100Aのタイヤ径方向に沿った断面図である。
以下において、本発明に係るランフラットタイヤについて、図面を参照しながら説明する。具体的には、第1実施形態、第2実施形態及びその他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係るランフラットタイヤの構成について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)ランフラットタイヤの構成、(2)突起部の構成、(3)比較評価、(4)作用・効果、(5)突起部の変形例について説明する。
(1)ランフラットタイヤの構成
まず、第1実施形態に係るランフラットタイヤ1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係るランフラットタイヤ1を示す一部斜視図である。図2は、第1実施形態に係るランフラットタイヤ1のトレッド幅方向に沿った断面図である。図3は、第1実施形態に係るランフラットタイヤ1の回転軸方向から見た側面図である。
図1〜図3に示すように、ランフラットタイヤ1は、ビード部10と、カーカス20と、補強ゴム30と、インナーライナー40と、ベルト50と、トレッド60と、突起部100とを備える。
(1―1)ビード部
ビード部10は、ランフラットタイヤ1がリム(不図示)に固定される。ビード部10は、ビードコア11と、ビードフィラー13とを少なくとも有する。ビードコア11は、ビード部10の芯となる。ビードフィラー13は、ビードコア11を折り返したカーカス20間に設けられ、ビード部10の変形を抑制する。
(1−2)カーカス
カーカス20は、ランフラットタイヤ1の骨格を形成する。カーカス20は、ビードコア11を折り返し、一方のビードコア11からトレッド60のタイヤ径方向内側を経由して、他方のビードコア11に向けて設けられる。カーカス20は、カーカスコード及びゴムによって構成される。
(1−3)補強ゴム
補強ゴム30は、内圧低下時におけるタイヤサイド部70の変形を抑制する。補強ゴム30は、トレッド幅方向断面図において、カーカス20のトレッド幅方向内側に設けられる。補強ゴム30は、トレッド幅方向断面図において、三日月状のゴムによって形成される。
(1−4)インナーライナー
インナーライナー40は、チューブの役割となる気密性の高いゴム層によって形成される。インナーライナー40は、カーカス20及び補強ゴム30の内側に設けられる。
(1−5)ベルト
ベルト50は、ランフラットタイヤ1の形状を保持するとともに、トレッド60を補強する。ベルト50は、カーカス20のタイヤ径方向外側に設けられる。ベルト50は、複数設けられ、それぞれのベルト50は、タイヤ周方向に沿った帯状をなしている。
(1−6)トレッド
トレッド60は、トレッドパターンが形成され、路面と接する。トレッド60は、ベルト50のタイヤ径方向外側に設けられる。
(1−7)突起部
突起部100は、タイヤサイド部70の温度上昇を抑制する。突起部100は、タイヤサイド部70の外側面71からトレッド幅方向外側に向かって突出する。突起部100は、タイヤ周方向全周に沿って連続して延在する。
(2)突起部の構成
次に、第1実施形態に係る突起部100の構成について、図面を参照しながら説明する。図4は、第1実施形態に係る突起部100を示す斜視図である。図5は、第1実施形態に係る突起部100のタイヤ径方向に沿った断面図である。
図2及び図3に示すように、突起部100は、補強ゴム30のタイヤ径方向外側端31と、前記補強ゴムのタイヤ径方向内側端33との間の領域である補強ゴム配置領域RGに設けられる。
突起部100は、ランフラットタイヤ1のトレッド幅方向に沿った断面において、補強ゴム配置領域RGのうち、カーカス20の曲率が最も大きい最大曲率位置R1を含む最大曲率領域MRに設けられる。
特に、突起部100は、ランフラットタイヤ1のトレッド幅方向に沿った断面において、最大曲率領域MRのうち、カーカス20に直交する方向に沿った補強ゴム30の厚さtが最も厚い最厚位置t1を含む最大厚さ領域MTに設けられることが好ましい。
具体的には、図2及び図3に示すように、タイヤサイド部70の外側面71に沿った補強ゴム30のタイヤ径方向外側端31と補強ゴム30のタイヤ径方向内側端33との長さを補強ゴム長さSとし、最大曲率位置R1を基準としてタイヤ径方向外側をプラス側、タイヤ径方向内側をマイナス側とした場合、突起部100は、+0.2S〜−0.2Sの範囲内に設けられる。
突起部100は、突起部100のタイヤ径方向に沿った断面図(図5参照)において、略台形状をなしている。図4及び図5に示すように、突起部100は、内側面101と、外側面103と、上面105とを有する。
内側面101は、突起部100のタイヤ径方向に沿った断面図において、外側面103よりもタイヤ径方向内側に位置する。内側面101は、最もトレッド幅方向外側に位置する内側突出端101Aと、最もトレッド幅方向内側に位置する内側底端101Bとを有する。内側面101は、内側底端101Bにおいて、タイヤサイド部70の外側面71に対して傾斜するように設けられる。
外側面103は、突起部100のタイヤ径方向に沿った断面図において、内側面101よりもタイヤ径方向外側に位置する。外側面103は、最もトレッド幅方向外側に位置する外側突出端103Aと、最もトレッド幅方向内側に位置する外側底端103Bとを有する。外側面103は、外側底端103Bにおいて、タイヤサイド部70の外側面71に対して傾斜するように設けられる。
上面105は、トレッド幅方向外側に位置する。上面105は、内側面101の内側突出端101Aと、外側面103の外側突出端103Aとを連結する。上面105は、タイヤサイド部70の外側面71に沿って設けられる。
ここで、突起部100のタイヤサイド部70の外側面71からの高さhは、0.5mm〜7.0mmである。なお、高さhは、タイヤサイド部70の外側面71から内側突出端101Aまでのトレッド幅方向に沿った長さ示す。
また、突起部100のタイヤ径方向における幅wは、1.0mm〜5.0mmである。なお、幅wは、内側底端101Bから外側底端103Bまでの長さを示す。幅wは、上面105のタイヤ径方向に沿った長さLよりも長い。
(3)比較評価
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係るランフラットタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(3−1)各ランフラットタイヤの構成、(3−2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(3−1)各ランフラットタイヤの構成
まず、比較例及び実施例に係るランフラットタイヤの構成について、簡単に説明する。なお、ランフラットタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ : 285/50R20
・ リムサイズ : 8JJ×20
・ 内圧条件 : 0kPa
・ 荷重条件 : 9.8kN
比較例1に係るランフラットタイヤには、突起部が設けられていない。比較例2に係るランフラットタイヤ500には、図6に示すように、タイヤ径方向に沿って延在し、タイヤ周方向に所定間隔を置いて配置される突起部501が複数設けられる。なお、突起部501の形状については、第1実施形態で説明した突起部100の形状と同様である。
実施例1(1-A〜1-W)に係るランフラットタイヤ1では、第1実施形態で説明したタイヤ周方向に沿って連続して延在する突起部100が設けられる。なお、実施例1-A〜1-Wに係るランフラットタイヤ1では、突起部100の構成(例えば、高さhや幅w、配置領域)が異なる。
(3−2)評価結果
次に、上述した比較例及び実施例に係るランフラットタイヤを用いた評価結果について、表1〜表3を参照しながら説明する。
表1では、比較例2に係るランフラットタイヤの耐久性を基準(100)として、比較例1及び実施例1に係るランフラットタイヤの耐久性が示される。
表2では、比較例2に係るランフラットタイヤの耐久性を基準(100)として、突起部100の高さh及び幅wがそれぞれ異なる実施例1-A〜1-Hに係るランフラットタイヤ1の耐久性とが示される。
表3では、比較例1に係るランフラットタイヤの耐久性を基準(100)として、突起部100の高さh、幅w及び配置領域が異なる実施例1-I〜1-Wに係るランフラットタイヤ1の耐久性とが示される。
ここで、タイヤの耐久性試験は、各ランフラットタイヤを試験ドラムに装着し、ランフラットタイヤが故障するまで(例えば、補強ゴム近傍に発生するセパレーションが発生するまで)の耐久距離を指数化した。数値が大きいほど、タイヤ耐久性に優れている。
Figure 0005297211
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表1に示すように、実施例1に係るランフラットタイヤ1は、比較例1,2に係るランフラットタイヤと比べて、内圧低下時のタイヤサイド部の温度上昇を抑制できるため、タイヤの耐久性に優れていることが判る。
表2に示すように、実施例1-A〜1-Hに係るランフラットタイヤ1では、突起部100の高さhが0.5mm〜7.0mmであり、突起部100の幅wが1.0mm〜5.0mmであることによって、内圧低下時のタイヤサイド部の温度上昇を効率的に抑制できるため、タイヤの耐久性に優れていることが判る。
表3に示すように、実施例1-I〜1-Wに係るランフラットタイヤ1は、比較例1に係るランフラットタイヤの耐久性に比べて、内圧低下時のタイヤサイド部の温度上昇を効率的に抑制できるため、タイヤの耐久性に優れていることが判る。特に、実施例1-I〜1-Wに係るランフラットタイヤ1では、突起部100の高さh及び幅wが上述した範囲であるとともに、突起部100が+0.2S〜−0.2Sの範囲内に設けられることによって、内圧低下時のタイヤサイド部の温度上昇を効率的に抑制できることが判る。
(4)作用・効果
一般的に、正規内圧時の走行(いわゆる、通常走行)では、内圧低下時の走行(いわゆる、パンク走行)と比較して、ランフラットタイヤのタイヤサイド部が撓まないため、ランフラットタイヤが路面と接しない部分における径(R)は、ランフラットタイヤが路面と接する部分における径(R)とほぼ同一である。これに対して、内圧低下時の走行では、図7(a)及び図7(b)に示すように、ランフラットタイヤ1のタイヤサイド部70が撓むことによって、ランフラットタイヤ1が路面と接しない部分における径(R)は、ランフラットタイヤ1が路面と接する部分における径(R)よりも大きくなる(R>R)。
このため、内圧低下時の走行におけるランフラットタイヤ1は、タイヤサイド部70が大きく撓みながら転動する。つまり、内圧低下時の走行におけるランフラットタイヤ1では、ランフラットタイヤ1の回転軸方向から見た側面図において、突起部100の径がタイヤ径方向に動く。
これにより、ランフラットタイヤ1が路面と接する部分側における特に温度上昇が激しい補強ゴム30が屈曲する屈曲部分35において、乱流が発生しやすい。従って、タイヤ周方向に沿って延在する突起部100によりタイヤ径方向に向かって流れる空気が乱れ、内圧低下時のタイヤサイド部70の温度上昇を効果的に抑制できる。
また、車両の走行に伴って発生する空気は、車両前方から後方に向かって流れる。このため、タイヤ周方向に沿って延在する突起部100は、車両の走行に伴って発生する空気に対して対向(略直交)する。これにより、車両の走行に伴って発生する空気は、突起部がタイヤ径方向に沿って延在する場合と比べて、タイヤ周方向に沿って延在する突起部100によって乱れやすく、内圧低下時のタイヤサイド部70の温度上昇をさらに効果的に抑制できる。
特に、突起部100は、補強ゴム配置領域RGに設けられることによって、内圧低下時のタイヤサイド部70の温度上昇、特に、温度が上昇しやすい補強ゴム30(屈曲部分35)の温度上昇を効果的に抑制できる。従って、内圧低下時における補強ゴム30の耐久性が向上し、内圧が低下した状態で走行できる距離が増大する。
以下において、突起部100を乗り越える空気の流れについて、簡単に説明する。図5に示すように、ランフラットタイヤ1の転動に伴ってタイヤサイド部70の外側面71に沿って流れる空気S1が突起部100を乗り越え、流れが乱された空気S1がタイヤサイド部70の外側面71に再び付着し、タイヤサイド部70の放熱が促進されることになる。さらに、空気S1が突起部100に衝突することによって、突起部100自体の放熱も促進される。
また、空気S1が突き当たる内側面101側に滞留する空気S2や、内側面101の反対側の外側面103(背面)側に滞留する空気S3は、内側面101や外側面103近傍に位置するタイヤサイド部70の外側面71の熱を奪って空気S1に合流し、タイヤサイド部70の放熱がさらに促進されることになる。
第1実施形態では、突起部100は、最大曲率位置R1を含む最大曲率領域MRに設けられる。特に、突起部100は、最大曲率領域MRのうち、補強ゴム30の厚さtが最も厚い最厚位置t1を含む最大厚さ領域MTに設けられることが好ましい。これによれば、内圧低下時の走行において、ランフラットタイヤ1のタイヤサイド部70が撓むことに伴って、最も温度上昇が激しいとされる補強ゴム30が屈曲する屈曲部分35(図7(a)参照)の近傍に突起部100が設けられる。このため、屈曲部分35の放熱が促進され、タイヤサイド部70の温度上昇をさらに効率的に抑制できる。
第1実施形態では、突起部100は、タイヤ周方向全周に沿って連続して延在する。これによれば、突起部100がタイヤ周方向に断続的に設けられている場合と比べて、タイヤサイド部70の温度上昇をタイヤ周方向全周に渡って効率的に抑制できることが期待できる。
第1実施形態では、突起部100は、+0.2S〜−0.2Sの範囲内に設けられる。これによれば、内圧低下時の走行において、ランフラットタイヤ1のタイヤサイド部70が撓むことに伴って、最も温度上昇が激しいとされる補強ゴム30の屈曲部分35(図7参照)の近傍に突起部100が設けられる。このため、屈曲部分35の放熱が促進され、タイヤサイド部70の温度上昇をさらに効率的に抑制できる。
第1実施形態では、突起部100のタイヤサイド部70の外側面71からの高さhは、0.5mm〜7.0mmである。なお、高さhが0.5mmよりも小さいと、突起部100を乗り越える空気の流れが弱くなり、外側面71に付着する空気の勢いが弱くなるため、タイヤサイド部70の放熱を促進できない場合がある。一方、高さhが7.0mmよりも大きいと、突起部100を乗り越える空気がタイヤサイド部70の外側面71からトレッド幅方向外側に逃げてしまい、タイヤサイド部70の放熱を促進できない場合がある。
第1実施形態では、突起部100のタイヤ径方向における幅wは、1.0mm〜5.0mmである。なお、幅wが1.0mmよりも小さいと、突起部100を乗り越える空気の流れが弱くなり、外側面71に付着する空気の勢いが弱くなるため、タイヤサイド部70の放熱を促進できない場合がある。一方、幅wが5.0mmよりも大きいと、突起部100自体の放熱が促進されにくくなるため、タイヤサイド部70の放熱を促進できない場合がある。
(5)突起部の変形例
上述した第1実施形態に係る突起部100は、以下のように変形してもよい。なお、上述した第1実施形態に係る突起部100と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。図8は、変形例に係る突起部200のタイヤ径方向に沿った断面図である。
ここで、上述した第1実施形態に係る突起部100は、突起部100のタイヤ径方向に沿った断面図において、略台形状をなしている。これに対して、変形例に係る突起部200は、突起部200のタイヤ径方向に沿った断面図において、第1実施形態に係る突起部100と異なる形状をなしている。
(5−1)変形例1
図8(a)に示すように、変形例1に係る突起部200Aは、突起部200Aのタイヤ径方向に沿った断面図において、略台形状をなしている。具体的には、内側突出端101A及び外側突出端103Aは、円弧状(R形状)に形成される。すなわち、内側面101と上面105とは、円弧状に連なる。同様に、外側面103と上面105とは、円弧状に連なる。
(5−2)変形例2
図8(b)に示すように、変形例2に係る突起部200Bは、突起部200Bのタイヤ径方向に沿った断面図において、略正四角形状をなしている。具体的には、内側面101及び外側面103は、タイヤサイド部70の外側面71に対して略直角に設けられる。内側面101と上面105とは、略直角に連なる。同様に、外側面103と上面105とは、略直角に連なる。
(5−3)変形例3
図8(c)に示すように、変形例3に係る突起部200Cは、突起部200Cのタイヤ径方向に沿った断面図において、四角形状をなしている。具体的には、内側面101は、タイヤサイド部70の外側面71に対して傾斜するように設けられる。一方、外側面103は、タイヤサイド部70の外側面71に対して略直角に設けられる。
(5−4)変形例4
図8(d)に示すように、変形例4に係る突起部200Dは、突起部200Dのタイヤ径方向に沿った断面図において、四角形状をなしている。具体的には、内側面101は、タイヤサイド部70の外側面71に対して略直角に設けられる。一方、外側面103は、タイヤサイド部70の外側面71に対して傾斜するように設けられる。
(5−5)変形例5
図8(e)に示すように、変形例5に係る突起部200Eは、突起部200Eのタイヤ径方向に沿った断面図において、円弧状(R形状)をなしている。この場合、高さhは、タイヤサイド部70の外側面71から、突起部200Eの最もトレッド幅方向外側に突出する突出位置107までのトレッド幅方向に沿った長さを示す。
[第2実施形態]
以下において、本発明に係る第2実施形態に係るランフラットタイヤ1Aについて、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)突起部の構成、(2)比較評価、(3)作用・効果について、説明する。なお、上述した第1実施形態に係るランフラットタイヤ1と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
(1)突起部の構成
まず、第2実施形態に係るランフラットタイヤ1Aに設けられた突起部100Aの構成について、図面を参照しながら説明する。図9は、第2実施形態に係るランフラットタイヤ1Aを示す一部斜視図である。図10は、第2実施形態に係るランフラットタイヤ1Aのトレッド幅方向に沿った断面図である。
図11は、第2実施形態に係るランフラットタイヤ1Aの回転軸方向から見た側面図である。図12は、第2実施形態に係る突起部100Aを示す斜視図である。図13は、第2実施形態に係る突起部100Aのタイヤ径方向に沿った断面図である。
図9〜図11に示すように、突起部100Aは、タイヤ周方向全周に沿って連続して延在する。突起部100Aは、タイヤ径方向において複数設けられる。第2実施形態では、突起部100Aは、タイヤ径方向において2本設けられる。
この場合であっても、図10及び図11に示すように、突起部100Aは、補強ゴム配置領域RGに設けられる。突起部100Aは、最大曲率領域MRに設けられる。特に、突起部100Aは、最大曲率領域MRのうち、最大厚さ領域MT近傍に設けられることが好ましい。
具体的には、タイヤサイド部70の外側面71に沿った補強ゴム30のタイヤ径方向外側端31と補強ゴム30のタイヤ径方向内側端33との長さを補強ゴム長さSとするとともに、最大曲率位置R1を基準としてタイヤ径方向外側をプラス側、タイヤ径方向内側をマイナス側とした場合、突起部100Aの少なくとも一部は、+0.15S〜−0.15Sの範囲内に設けられる。
ここで、図12及び図13に示すように、互いに隣接する突起部100Aのタイヤ径方向における中央部分間の間隔P(いわゆる、ピッチ)と、突起部100Aの外側面71からの高さhとは、8≦P/h≦16を満たすとともに、間隔Pと、突起部100Aのタイヤ径方向における幅wとは、1.0≦(P−w)/w<Pを満たすことが好ましい。また、間隔Pの中心位置Cは、最厚位置t1と重なることが好ましい。
(2)比較評価
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係るランフラットタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(2−1)各ランフラットタイヤの構成、(2−2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(2−1)各ランフラットタイヤの構成
まず、比較例及び実施例に係るランフラットタイヤの構成について、簡単に説明する。なお、ランフラットタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ : 285/50R20
・ リムサイズ : 8JJ×20
・ 内圧条件 : 0kPa
・ 荷重条件 : 9.8kN
比較例1,2に係るランフラットタイヤは、第1実施形態で説明した比較例1,2に係るランフラットタイヤと同様である。すなわち、比較例1に係るランフラットタイヤには、突起部を設けられていない。比較例2に係るランフラットタイヤ500には、タイヤ径方向に沿って延在する突起部501が複数設けられる(図6参照)。
実施例2(2-A〜2-J)に係るランフラットタイヤ1Aでは、第2実施形態で説明したタイヤ周方向に沿って連続して延在する突起部100Aがタイヤ径方向において複数設けられる。なお、実施例2-A〜1-Jに係るランフラットタイヤ1Aでは、突起部100Aの構成(例えば、P/hや高さh、配置領域)が異なる。
(2−2)評価結果
次に、上述した比較例及び実施例に係るランフラットタイヤを用いた評価結果について、表4〜表6を参照しながら説明する。
表4では、比較例2に係るランフラットタイヤの耐久性を基準(100)として、比較例1及び実施例2に係るランフラットタイヤの耐久性が示される。
表5では、比較例2に係るランフラットタイヤの耐久性を基準(100)として、突起部100AのP/hがそれぞれ異なる実施例2-A〜2-Eに係るランフラットタイヤ1Aの耐久性とが示される。なお、突起部100AのP/hについては、突起部100A間の間隔Pが変えられず、突起部100Aの高さhが変えられることによって求められた。
表6では、比較例1に係るランフラットタイヤの耐久性を基準(100)として、突起部100Aの配置領域が異なる実施例2-F〜2-Jに係るランフラットタイヤ1Aの耐久性とが示される。
ここで、タイヤの耐久性試験は、各ランフラットタイヤを試験ドラムに装着し、ランフラットタイヤが故障するまで(例えば、補強ゴム近傍に発生するセパレーションが発生するまで)の耐久距離を指数化した。数値が大きいほど、タイヤ耐久性に優れている。
Figure 0005297211
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表4に示すように、実施例2に係るランフラットタイヤ1Aは、比較例1,2に係るランフラットタイヤと比べて、内圧低下時のタイヤサイド部の温度上昇を抑制できるため、タイヤの耐久性に優れていることが判る。
表5に示すように、実施例2-A〜2-Eに係るランフラットタイヤ1Aでは、突起部100AのP/hが8〜16であることによって、内圧低下時のタイヤサイド部の温度上昇を効率的に抑制できるため、タイヤの耐久性に優れていることが判る。
表6に示すように、実施例2-F〜2-Jに係るランフラットタイヤ1Aは、比較例1に係るランフラットタイヤの耐久性に比べて、内圧低下時のタイヤサイド部の温度上昇を効率的に抑制できるため、タイヤの耐久性に優れていることが判る。特に、実施例2-F〜2-Jに係るランフラットタイヤ1Aでは、突起部100Aの少なくとも一部が+0.15S〜−0.15Sの範囲内に設けられることによって、内圧低下時のタイヤサイド部の温度上昇を効率的に抑制できることが判る。
(2)作用・効果
第2実施形態では、突起部100Aは、タイヤ径方向において複数設けられる。内圧低下時の走行(いわゆる、パンク走行)において径差が生じた突起部100Aは、径差が生じない突起部と比べて、タイヤ径方向に動く。ランフラットタイヤ1Aが路面と接する部分側における特に温度上昇が激しい補強ゴム30が屈曲する屈曲部分35(図7参照)において、乱流が発生しやすい。
このため、図12に示すように、ランフラットタイヤ1Aの転動に伴ってタイヤサイド部70の外側面71に沿って流れる空気S10が突起部100Aを乗り越え、流れが乱された空気S10がタイヤサイド部70の外側面71に再び付着し、タイヤサイド部70の放熱が促進される。さらに、空気S10が突起部100Aに衝突することによって、突起部100A自体の放熱も促進される。
また、空気S10が突き当たる内側面101側に滞留する空気S20や、内側面101の反対側の外側面103(背面)側に滞留する空気S30は、内側面101や外側面103近傍に位置するタイヤサイド部70の外側面71の熱を奪って空気S10に合流し、タイヤサイド部70の放熱がさらに促進される。
このように、内圧低下時におけるタイヤサイド部70の変形を抑制する補強ゴム30をタイヤサイド部に備える場合において、内圧低下時のタイヤサイド部70の温度上昇、特に、温度が上昇しやすいとされる補強ゴム30の温度上昇を効果的に抑制できる。従って、内圧低下時における補強ゴム30の耐久性が向上し、内圧が低下した状態で走行できる距離が増大する。
第2実施形態では、突起部100Aの少なくとも一部は、+0.15S〜−0.15Sの範囲内に設けられる。これによれば、内圧低下時の走行において、ランフラットタイヤ1のタイヤサイド部70が撓むことに伴って、最も温度上昇が激しいとされる補強ゴム30の屈曲部分35(図7参照)の近傍に突起部100Aが設けられる。このため、屈曲部分35の放熱が促進され、タイヤサイド部70の温度上昇をさらに効率的に抑制できる。
第2実施形態では、突起部100Aでは、8≦P/h≦16を満たすとともに、1.0≦(P−w)/w<Pを満たすことが好ましい。なお、P/hが8よりも小さい場合に高さhが高いと、互いに隣接する突起部100Aのタイヤ径方向における中央部分間に空気が付着しにくく、タイヤサイド部70の温度上昇を効率的に抑制できないことがある。一方、P/hが16よりも小さい場合に高さhが低いと、空気S10が突起部100Aに衝突しにくく、タイヤサイド部70の温度上昇を効率的に抑制できないことがある。
また、1.0≦(P−w)/w<Pから外れてしまうと、互いに隣接する突起部100Aのタイヤ径方向における中央部分間に空気が付着しないため、タイヤサイド部70の温度上昇を抑制できない。
第2実施形態では、間隔Pの中心位置Cは、最厚位置t1と重なることが好ましい。これによれば、間隔Pの中心位置Cが最厚位置t1と重なる位置から外れた場合と比べて、温度が上昇しやすいとされる補強ゴム30の最厚位置t1の放熱が促進する。このため、補強ゴム30の最厚位置t1の温度上昇をさらに効果的に抑制でき、タイヤサイド部70の温度上昇をさらに効率的に抑制できる。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。第1実施形態では、突起部100は、最大曲率領域MRに設けられるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、補強ゴム配置領域に設けられていればよいことは勿論である。
第1実施形態では、突起部100は、タイヤ周方向全周に沿って連続して延在するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、タイヤ周方向に断続的に複数延在していてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1,1A…ランフラットタイヤ、10…ビード部、11…ビードコア、13…ビードフィラー、20…カーカス、30…補強ゴム、31…タイヤ径方向外側端、33…タイヤ径方向内側端、35…屈曲部分、40…インナーライナー、50…ベルト、60…トレッド、70…タイヤサイド部、71…外側面、100,100A…突起部、101…内側面、101A…内側突出端、101B…内側底端、103…外側面、103A…外側突出端、103B…外側底端、105…上面、107…突出位置、200(200A〜200E)…突起部

Claims (7)

  1. 内圧低下時におけるタイヤサイド部の変形を抑制する補強ゴムをタイヤサイド部に備えるランフラットタイヤであって、
    前記タイヤサイド部の外側面からトレッド幅方向外側に向かって突出する突起部を備え、
    前記突起部は、タイヤ周方向に沿って延在するとともに、前記補強ゴムのタイヤ径方向外側端と、前記補強ゴムのタイヤ径方向内側端との間の領域である補強ゴム配置領域に設けられており、
    前記突起部は、タイヤ径方向において複数設けられ、
    互いに隣接する前記突起部のタイヤ径方向における中央部分間の間隔Pと、前記突起部の前記外側面からの高さhとは、
    8≦P/h≦16を満たすとともに、
    前記間隔Pと、前記突起部のタイヤ径方向における幅wとは、
    1.0≦(P−w)/w<P
    を満たすランフラットタイヤ。
  2. 前記ランフラットタイヤの骨格を形成するカーカスを備え、
    前記突起部は、前記ランフラットタイヤのトレッド幅方向に沿った断面において、前記カーカスの曲率が最も大きい最大曲率位置を含む最大曲率領域に設けられる請求項1に記載のランフラットタイヤ。
  3. 前記突起部は、前記ランフラットタイヤのトレッド幅方向に沿った断面において、前記カーカスに直交する方向に沿った前記補強ゴムの厚さが最も厚い最厚位置を含む最大厚さ領域に設けられる請求項2に記載のランフラットタイヤ。
  4. 前記突起部は、タイヤ周方向に沿って連続して延在する請求項1乃至3の何れか一項に記載のランフラットタイヤ。
  5. 前記タイヤサイド部の外側面に沿った前記補強ゴムのタイヤ径方向外側端と前記補強ゴムのタイヤ径方向内側端との長さを補強ゴム長さSとし、前記最大曲率位置を基準としてタイヤ径方向外側をプラス側、タイヤ径方向内側をマイナス側とした場合、
    前記突起部は、+0.2S〜−0.2Sの範囲内に設けられる請求項2乃至4の何れか一項に記載のランフラットタイヤ。
  6. 前記突起部の前記外側面からの高さhは、0.5mm〜7.0mmであり、かつ、
    前記突起部のタイヤ径方向における幅wは、1.0mm〜5.0mmである請求項1乃
    至5の何れか一項に記載のランフラットタイヤ。
  7. 前記タイヤサイド部の外側面に沿った前記補強ゴムのタイヤ径方向外側端と前記補強ゴムのタイヤ径方向内側端との長さを補強ゴム長さSとするとともに、前記最大曲率位置を基準としてタイヤ径方向外側をプラス側、タイヤ径方向内側をマイナス側とした場合、
    前記突起部の少なくとも一部は、+0.15S〜−0.15Sの範囲内に設けられる請求
    に記載のランフラットタイヤ。
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