JP5297175B2 - ビールコック取り付け用シャンク - Google Patents
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Description
ビールサーバーには、その正面位置にビールコックが取り付けられており、ジョッキ等をビールコックの口部に当ててビールを注ぐ。
このビールコックの可動レバーを手前に引くとビールが吐出され、また奥へ押し込むと泡のみが吐出される構造となっている。
ビールコックは、ビールサーバーの壁部に取り付けられたビールコック取り付け用シャンクを介してビールサーバーに取り付けられている。
ビールコックと、ビールが充填されたビール樽とが冷蔵装置内に配設されたビール通路管やビールホースによって接続され、ビール樽と、ビール樽からビールを押し出すための炭酸ガスが封入された炭酸ガスボンベとがガスホースによって接続された構造となっている。
そして、ビールコックが開放されると、炭酸ガスボンベから炭酸ガスがビール樽へと高圧で送り込まれ、そのガス圧によってビールがビール樽から押し出され、ビールホースやビール通路管を通ってビールコックから吐出される。
すなわちビールサーバーが使用された後は、ホース内壁やビールコック通路内壁といったビールと接触する箇所にビールが付着して残留しており、この残留したビールから酵母菌やバクテリアが繁殖し易いのである。
そして、酵母菌等が繁殖した状態のままビールサーバーを使用すると、繁殖した酵母菌等も同様にビール内に混入し、ビールの味が悪くなり品質が低下するのである。
したがってビールが通る通路を定期的に洗浄する必要がある。
ここで、ビールコックを洗浄する場合は、先ずビールコックをビールサーバーから取り外し、取り外した後にそれを部品に分解して水で洗浄する。
このように、ビールが付着する部品を定期的に洗浄することで、常に高品質のビールを提供することができるのである。
なお、ビールの品質を最高の状態に保つには毎日の洗浄が必須となっており、極めて面倒である。
そのため汚れの付き易いビールコックにのみ限定した洗浄を行い、ビールの品質の劣化を抑えようという試みを行った。しかしビールコックを単純に外してしまうと、ビールサーバーの構造上、即ち炭酸ガスによってビールがビール樽からビールホース、ビール通路、ビールコックまで加圧されているため、ビールコックが取り付けられていた取り付け口からビールが流出するため、速やかにビールコック取り付け用シャンクの取り付け口に詮をする必要がある。しかし、炭酸ガスを遮断しても、ビールホース内、及びビール通路管内に炭酸ガスの残圧が存在するため、一定時間のビール漏れは避けられない。
この切り替え部材を操作することでシャンク内に形成された液流路を閉鎖し、ビールサーバー本体内のビール通路とビールコックとの接続を遮断できるため、ビールコックだけをビールサーバー本体から取り外すことができる。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
そしてビールコックCは、更にこのビールコック取り付け用シャンクAに対して脱着可能に取り付けられる。
このビールコックの可動レバーC2の操作により、ビールが吐出され或いは泡のみが吐出される。
以下の実施形態に基づいてビールコック取り付け用シャンクAを説明する。
図1は本実施形態のビールコック取り付け用シャンクが配設された状態を示す説明図である。
図2は本実施形態のビール取り付け用シャンクを示す断面図である。
また図3は本実施形態の本体基部を示す断面図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は(A)のC−C断面図を示す。
ビールコック取り付け用シャンクAは、主として、中空の本体基部1と、該本体基部1に取り付けられる中空の螺合スリーブ2と、本体基部1に形成された液流路H1を開閉するための切り替え部材3と、を備える。
本体基部1はその後方部に雄ネジ部11を、また前方部に雌ネジ部12を有し、内部には液流路H1が形成されている。
また前端から後に向けて一対の切り欠き部Kが形成されている。
螺合スリーブ2は本体基部1にねじ込んで取り付けられるもので、図4の断面に示すように、その後方部に雄ネジ部21が形成され前方部外周には段部22が形成されている。
また螺合スリーブ2の内部はロート状の中空部が形成されて液流路H2となっている。
本体基部1の前方部の雌ネジ部12に螺合スリーブ2の後方部の雄ネジ部21が螺合されることで両者は相互に一体となる。
本体基部1と螺合スリーブ2との組み付け後において、螺合スリーブ2の液流路H2は、本体基部1の液流路H1に連通する。
また切り替え部材3は両端が拡大部3A及び拡大部3Bとなっており、この拡大部3A及び拡大部3Bを備えることにより、抜け止め機能の他に、後述するように、切り替えの限度を規定し、切り替えを確実に行うことができる。
なお、拡大部3A及び3Bはブロック片を取り付けることにより形成しているが、一体に形成してもよい。
螺合スリーブ2には袋ナットDが外挿されるが、その段部22に袋ナットDが嵌って抜け止めされる。
なお、その際、ビールコックCと本体基部1との間にO−リングRが配設され両者間がより確実に封止される。
その後、本体基部1にパッキングP1を配設し、切り替え部材3を本体基部1の切り欠き部Kに嵌め込む。そして切り替え部材3を嵌め込んだ後に、更に別のパッキンP2を配設する。
尚、図示しないピン穴13にネジピンを螺入することで螺合スリーブ2のネジ戻しがなくなる。
これで切り替え部材3が、切り欠き部Kの底面K1と螺合スリーブ2との間に配設される。
この状態において切り替え部材3は、液流路H1を開閉するため本体基部1に対して垂直な方向にスライドが可能である。
その後、ビールコックCをビールコック取り付け用シャンクAに、詳しくは螺合スリーブ2に取り付けるが、ビールコック取り付け用シャンクAに対して袋ナットDを螺合して締め付けることにより、ビールコックCは簡単に取り付けられる。
逆に取り外す時は、袋ナットDの螺合を解けばよい。
なお、袋ナットDの回動と共に本体基部1が壁部B1に対して回転することを極力防止するために、キーFが本体基部1とビールサーバー本体Bの壁部B1に取り付けられている。
いま、図6(A)に示すように、切り替え部材3が開状態にあるとする。
この状態では、一方の拡大部3Aが本体基部1の周面に当接しており、他方の拡大部3Bが周面より離れている。
切り替え部材3の流通孔H3は液流路H1及び液流路H2と連通している。
すなわち液流路H1から液流路H2へと液が流れることが可能な状態となっている。
この状態では、切り替え部材3の流通孔H3は液流路H1及び液流路H2と連通する位置から外れて閉鎖部31が位置し液流路は遮断される。
言い換えると、切り替え部材3の開放部32に形成された流通孔H3は液流路H1及び液流路H2を離れてパッキンP1、P2により封止されると共に、閉鎖部31が液流路H1及び液流路H2との間に移動し液流路が閉状態となる。
この状態において、安心して袋ナットDの螺合を解きビールコックCを取り外し洗浄することができる。
ビールコックCの洗浄を行う際は、先ず切り替え部材3をスライドさせてビールコック取り付け用シャンクAを開状態から閉状態にする。
このとき、完全に閉状態となるように、切り替え部材3の拡大部3Bを本体基部1の周面に確実に当接させる。
部品の洗浄が完了したら、各部品の水分を拭取り乾燥させる。
最後に、ビールコックCを組み立てて、雄ネジ部11に袋ナットDを螺合し、前述したのと同じ操作により取り付け用シャンクAに取り付ける。
図7は、ビールサーバーの一構成例を示す説明図である。
図に示すように、ビールサーバーXは、ビールコック取り付け用シャンクAを介してビールコックCが前面に取り付けられたビールサーバー本体Bと、ビールが貯留されたビール樽Tと、ビールを圧送するための炭酸ガスボンベGと、を備えている。
ビールサーバー本体Bとビール樽TとはビールホースL1を介して接続され、ビール樽Tと炭酸ガスボンベGとはガスホースL2を介して接続されている。
ここで、ビールサーバー本体B内には図示しない冷却パイプが配設されており、冷却パイプ内には低温に保たれた冷却媒体が循環している。
冷却媒体と水との間で熱交換が行われ、水の温度は低下し製氷される。
そして、水から熱を奪った冷却媒体は、図示しない冷凍機に一旦戻されて低温の状態になり、その後再度冷却パイプ内へと送り込まれる。
例えば、上述した切り替え部材の拡大部の形状は機能が同じであれば他の形状も採用可能である。
11…雄ネジ部
12…雌ネジ部
13…ピン穴
2…螺合スリーブ
21…雄ネジ部
22…段部
3…切り替え部材
3A…拡大部
3B…拡大部
31…閉鎖部
32…開放部
A…ビールコック取り付け用シャンク
B…ビールサーバー本体
B1…壁部
B11…取り付け孔
C…ビールコック
C1…雄ネジ部
C2…可動レバー
D…袋ナット
E…カバー体
F…キー
H1…液流路
H2…液流路
H3…流通孔
K…切り欠き部
K1…底面
L1…ビールホース
L2…ガスホース
L3…ビール通路管
N…ナット
R…O−リング
P1…パッキング
P2…パッキング
X…ビールサーバー
T…ビール樽
G…炭酸ガスボンベ
Claims (6)
- ビールサーバーの本体壁部に固定されるビールコック取り付け用のシャンクであって、該シャンクの本体基部に形成された液流路を開閉するための切り替え部材を備え、前記切り替え部材は、シャンクの液流路に対して垂直な方向にスライド自在となっており、且つ、本体基部内の液流路を閉鎖する閉鎖部と、該液流路を開放するための流通孔を備える開放部とを有することを特徴とするビールコック取り付け用シャンク。
- シャンクは本体基部と、該本体基部前方に取り付けられた螺合スリーブとを備え、本体基部の後方部に雄ネジ部が形成され、螺合スリーブにビールコックが螺合可能であり、本体基部に切り替え部材がスライド自在に設けられていることを特徴とする請求項1記載のビールコック取り付け用シャンク。
- 本体基部は前端部から後方に向けて切り欠き部を有し、該切り欠き部に切り替え部材が嵌め込まれて、切り欠き部の底面と螺合スリーブとの間に配設されていることを特徴とする請求項2記載のビールコック取り付け用シャンク。
- 切り替え部材は両端部が拡大部となっており、一方の拡大部が本体基部に当接した際に閉状態となり、他方の拡大部が本体基部に当接した際に開状態となることを特徴とする請求項1記載のビールコック取り付け用シャンク。
- 切り替え部材の両側にパッキングが配設されていることを特徴とする請求項3記載のビールコック取り付け用シャンク。
- 上記請求項1記載のビールコック取り付け用シャンクを備えたビールサーバー。
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- 2008-12-15 JP JP2008318931A patent/JP5297175B2/ja active Active
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