JP5296462B2 - ケーブル及び封止部材付ケーブル - Google Patents

ケーブル及び封止部材付ケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP5296462B2
JP5296462B2 JP2008228348A JP2008228348A JP5296462B2 JP 5296462 B2 JP5296462 B2 JP 5296462B2 JP 2008228348 A JP2008228348 A JP 2008228348A JP 2008228348 A JP2008228348 A JP 2008228348A JP 5296462 B2 JP5296462 B2 JP 5296462B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
sealing member
adhesive
hole
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008228348A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010062068A (ja
Inventor
重雄 平松
勝 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Junkosha Co Ltd
Original Assignee
Junkosha Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Junkosha Co Ltd filed Critical Junkosha Co Ltd
Priority to JP2008228348A priority Critical patent/JP5296462B2/ja
Publication of JP2010062068A publication Critical patent/JP2010062068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5296462B2 publication Critical patent/JP5296462B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)

Description

本発明は、電子機器の筐体に形成されたケーブル通し孔に通され、該ケーブル通し孔との間が接着剤を介して封止されるケーブル及びケーブル通し孔とケーブルとの間を封止する封止部材を備え、該封止部材との間が接着剤を介して封止される封止部材付ケーブルに関する。
近年、例えば、通信、通話を行うための小型電子通信機器は、更なる小型化を図るため、折り畳み式などの種々の形態のものが提供されている。折り畳み式の小型電子通信機器は、操作ボタンなどと液晶ディスプレイなどが2つの筐体にそれぞれ配設され、2つの筐体がヒンジ機構を介して旋回自在に接続された構造となっている。そして、ユーザは、小型電子通信機器を使用しないときは、2つの筐体をヒンジ機構を中心に折り畳んで保持し、小型電子通信機器を使用するときは、2つの筐体をヒンジ機構を中心に展開して操作ボタンを押したり液晶ディスプレイを見て通話やメール送受信などを行う。
この方式の小型電子通信機器は、操作ボタンなどが配設された筐体と液晶ディスプレイなどが配設された筐体を備えているため、両筐体に内蔵されている回路間を防水性を維持しつつ電気的に接続する配線が必要となる。このため、例えば特許文献1には、柔軟性を有するチューブの両端外周に筒状の端末固定部材を水密に取り付け、各筐体に形成された貫通穴に端末固定部材を水密に取り付けて両筐体間をチューブで繋ぎ、このチューブ内に複数本の同軸ケーブルを通して両筐体に内蔵されている回路間を電気的に接続して防水性を確保したものが開示されている。
特開2006−216687号公報
近年、小型電子通信機器には一方の筐体を他方の筐体に対しヒンジ機構を中心に展開した後に旋回させて使用する機種がある。ここで、チューブは一般的に屈曲性は優れているが捩り性は劣っているため、上述した従来のチューブを備えた同軸ケーブルをかかる機種の小型電子通信機器に使用した場合にはチューブに捩り力が繰り返し掛かって亀裂が入ることがあり、筐体内に水分が浸入したときは内蔵回路を短絡させるおそれがある。このような問題を解消するためには、複数本の同軸ケーブルを束ねて接着剤によりケーブル同士を接着すると共に筐体に接着すればよい。
ここで、上記した小型電子通信機器に使用される同軸ケーブルは、実装密度を上げるために極細化が要求される。そのため、ケーブル外被(保護被覆)の材料としては、薄肉化が可能であって、電気特性、耐熱性、屈曲性、捩り性などに優れたフッ素樹脂、例えばテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、パーフロロエチレン−ヘキサフルオロプロピレンコポリマー(FEP)が一般的に使用される。ところが、このフッ素樹脂は、そのままでは接着剤による接着は不可であるため、ケーブル外被とした表面をプラズマ処理やテトラエッチ処理などにより活性化して接着剤による接着を可能とする必要がある。ところが、かかる作業は特に上記した小型電子通信機器の筐体のような狭いスペースでは困難で同軸ケーブルが断線するおそれなどがあり、手間が掛かるなど工数が増加し、結果的に製造コスト増、生産性の低下を招いていた。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、ケーブル外被が
フッ素樹脂で形成されていても筐体に形成されたケーブル通し孔と該ケーブル通し孔に通されるケーブルとの間を接着剤により確実に封止することができるケーブル及びケーブル通し孔とケーブルとの間を封止する封止部材を備え、該封止部材との間が接着剤を介して封止される封止部材付ケーブルを提供することにある。
上記目的達成のため、本発明のケーブルでは、電子機器の筐体に形成されたケーブル通し孔に通され、該ケーブル通し孔との間が接着剤を介して封止されるケーブルであって、少なくとも封止部分のケーブル外被が、接着性のフッ素系樹脂で成る内層と溶融接着性のポリアミド系樹脂で成る外層の2層構造で形成されていることを特徴としている。ここで、ケーブル外被の外層である溶融接着性のポリアミド系樹脂と内層の接着性のフッ素系樹脂は良好に密着する。これにより、筐体に形成されたケーブル通し孔と該ケーブル通し孔に通される複数本のケーブルとの間、及び各ケーブル間はケーブル外被の外層である溶融接着性のポリアミド系樹脂と接着剤とにより接着されるので、ケーブル外被の内層がフッ素樹脂で形成されていてもケーブル通し孔とケーブルとの間を接着剤により水密に封止して筐体内への水分の浸入を防止し内蔵回路を保護することができる。よって、ケーブル外被を薄肉化してケーブルを極細化することができるので、実装密度を上げることができる。また、従来のようなケーブル外被の表面をテトラエッチ処理あるいはプラズマ処理などにより活性化する必要が無いので、特に小型電子通信機器の筐体のような狭いスペースでの活性化作業中におけるケーブル断線は発生せず、製造コストを低く抑え、生産性を向上させることができる。
また、上記目的達成のため、本発明の封止部材付ケーブルでは、電子機器の筐体に形成されたケーブル通し孔と該ケーブル通し孔に通されるケーブルとの間を封止する封止部材を備えた封止部材付ケーブルであって、前記封止部材は、前記ケーブル通し孔の内周部と密着する外周部及び前記ケーブルが挿通される内周部を備え、前記ケーブルは、少なくとも前記封止部材への挿通部分のケーブル外被が、接着性のフッ素樹脂で成る内層と溶融接着性のポリアミド系樹脂で成る外層の2層構造で形成されて接着剤により前記封止部材の内周部に接着されていることを特徴としている。これにより、上述した効果に加え、複数本のケーブルが挿通された封止部材を介する作業になるため複数本のケーブルを束ねる手間が省略でき、作業効率を向上させることができると共に、水密性を一層向上させることができる。
前記接着性のフッ素系樹脂としては、変性ETFEが使用され、前記溶融接着性のポリアミド系樹脂としては、接着性ナイロンが使用される。また、前記ケーブル外被は、溶融押出しにより一括成形されていることを特徴としている。これにより、製造コストを低く抑え、生産性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。尚、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1(A)、(B)は、本発明のケーブルの実施形態の斜視図及び断面図である。このケーブルは同軸ケーブル1であり、中心導体(内部導体)11と、誘電体12と、外部導体13と、本発明の特徴的な部分であるケーブル外被(保護被膜)14とにより略構成されている。ケーブル外被14は内層14aと外層14bの2層構造に形成されている。内層14aは、電気的特性、耐熱性、耐薬品性などに優れる薄肉化が可能な接着性のフッ素樹脂で形成され、外層14bは、接着剤と接着可能な溶融接着性のポリアミド系樹脂で形成されている。接着性のフッ素樹脂としては変性ETFEが使用され、溶融接着性のポリ
アミド系樹脂としては接着性ナイロンが使用される。ここで、変性ETFEは、ETFE(エチレンーテトラフルオロエチレン共重合体)モノマーに、例えば、水酸基あるいは無水カルボン酸基などの接着性の官能基を有するモノマーおよびフルオロアルキル・エチレン、ヘキサフルオロプロピレンなどのモノマーを含む共重合体である。
このような構成の同軸ケーブル1は以下の手順により形成される。先ず、複数本の導体11aを撚り合わせて中心導体11を形成し、この中心導体11の外周に押出機(図示せず)を用いて誘電材12aを溶融押出し被覆して誘電体12を形成する。次に、この誘電体12の外周に複数本の導体素線13aを長手軸方向に横巻きして外部導体13を形成し、この外部導体層13の外周に押出機を用いて接着性のフッ素樹脂で成る内層14a及び接着性のポリアミド系樹脂で成る外層14bを一括で溶融押出し被覆してケーブル外被14を形成することにより、同軸ケーブル1が完成する。導線11aには例えば銀めっき軟
銅線、誘電材12aには例えばFEP、PFA等のフッ素樹脂、導体素線13aには例えば錫めっき軟銅線が使用可能である。
ケーブル外被14を構成する内層14aの接着性のフッ素系樹脂と外層14bの接着性のポリアミド系樹脂とは良好に接着することが発明者らの実験によって確認されており、また、外層14bの接着性のポリアミド系樹脂は一般的な接着剤、例えば紫外線硬化樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤等と接着することも発明者らの実験によって確認されている。このため、電子機器の筐体に形成されたケーブル通し孔に通される複数本の同軸ケーブル1を接着剤により水密に封止して筐体内への水分の浸入を防止し内蔵回路を保護することができる。また、ケーブル外被14に電気的特性、耐熱性、耐薬品性などに優れるフッ素系樹脂を使用しケーブル外被14を薄肉化して同軸ケーブル1を極細化しているので、上記内蔵回路における実装密度を上げることができる。また、従来のようなケーブル外被の表面をテトラエッチ処理あるいはプラズマ処理などにより活性化する必要が無いので、特に小型電子通信機器の筐体のような狭いスペースでの活性化作業中におけるケーブル断線は発生せず、製造コストを低く抑え、生産性を向上させることができる。さらに、ケーブル外被14を構成する内層14a及び外層14bを溶融押出しにより一括成形しているので、製造コストを低く抑え、生産性を向上させることができる。
図2(A)は、図1の同軸ケーブルに用いられる封止部材を示す斜視図、同図(B)は、その封止部材付ケーブルを示す斜視図である。図3は、電子機器の筐体の分解斜視図及び封止部材付ケーブルを電子機器の筐体に取り付けた状態を示す断面図である。図2(B)に示すように、封止部材付ケーブル2は、封止部材20を複数本の同軸ケーブル1に一体化した構成となっている。
図2(A)に示すように、封止部材20は、円環状の断面を有する筒状体に形成されており、外周の軸方向略中央には全周にわたってシール部材23(図2(B)参照)が嵌め込まれる半円形状の断面を有する溝21が形成されている。図2(B)に示すように、複数本(この例では40本)の同軸ケーブル1は、筒状に束ねられている。封止部材20の内周部22の径は、同軸ケーブル1の束の径より若干大きくなるように形成されており、内周部22に同軸ケーブル1の束が挿通され接着剤が圧入され、接着層24が形成されて一体化されている。これにより、封止部材20と同軸ケーブル1との間、及び同軸ケーブル1間のシール性を保っている。
封止部材20の溝21には、Oリングなどのシール部材23(封止部材20の外周部)が嵌め込まれる。シール部材23が嵌め込まれた封止部材20は、図3に示すように、電子機器の筐体30を構成する下蓋32に設けられたケーブル通し孔33に嵌め込まれる。このケーブル通し孔33は、封止部材20に嵌め込まれたシール部材23の外形よりも若
干小さく形成されているので、シール部材23は、ケーブル通し孔33の内周部33aにより押圧される。ここで、シール部材23は、下蓋32(ケーブル通し孔33の内周部33a)よりも軟質の樹脂またはフッ素ゴムのような弾性体で形成されている。このため、ケーブル通し孔33の内周部33aによる圧縮力によりシール部材23が若干潰れてその外周がケーブル通し孔33の内周部33aに密着する。これにより、封止部材20と筐体30のケーブル通し孔33との間のシール性を保っている。尚、封止部材20は、上蓋31側の外側開口縁部31aが突出形成されることにより筐体30外への抜けが防止され、また、下蓋32側の内側開口縁部32aが突出形成されることにより筐体30内への入り込みが防止されている。また、電子機器の筐体30を構成する上蓋31と下蓋32は、下蓋32の上蓋31との接合面に形成された溝32b内に嵌め込まれたシール部材32cを介して接合される。これにより、筐体30の上蓋31と下蓋32との間のシール性を保っている。
尚、溝21の代わりに半円形状の断面を有する凸部(封止部材20の外周部)をシール部材として封止部材20の外周の軸方向略中央に全周にわたって一体成形しても良い。これにより、部品点数を減じることができる。このときの凸部を含む封止部材20は、上蓋31及び下蓋32(ケーブル通し孔33の内周部33a)よりも軟質の樹脂またはフッ素ゴムのような弾性体で形成されており、上蓋31及び下蓋32による圧縮力により凸部が若干潰れてその外周がケーブル通し孔33の内周部33aに密着する。これによっても、封止部材20と筐体30のケーブル通し孔33との間のシール性を保つことができる。また、封止部材20に筐体30からの抜け止めとなるつば部を一体成形しても良い。
次に、以下のように実施例1〜10の封止部材付ケーブル2及び比較例1〜3の封止部材付ケーブルを作製し、それぞれのシール性を評価したので、この評価結果について図4を参照して説明する。なお、比較例1〜3の封止部材付ケーブルは、実施例1〜10の封止部材付ケーブル2と比較して同軸ケーブル1の外被14の構造が2層から1層に変更されている点のみが異なり、他の構成は同様となっている。
図4は、実施例1〜10の封止部材付ケーブル2の同軸ケーブル1の外被14の内層14a及び外層14bの材料及び厚さ、比較例1〜3の封止部材付ケーブルの同軸ケーブルの外被の材料及び厚さ、並びに封止部材20の材料、接着剤24の材料及びシール性評価を示す図である。シール性評価の条件は、筐体30を模した冶具に実施例1〜10の封止部材付ケーブル2及び比較例1〜3の封止部材付ケーブルを取り付け、冶具内側から20KPaの水圧(水深2mに相当)を掛けて水漏れの有無を確認した。このときの評価本数は3本である。
実施例1〜10の封止部材付ケーブル2の同軸ケーブル1は、以下の構成となっている。外径0.016mmの銀めっき軟銅線を7本撚り合わせて中心導体11を形成し、この中心導体11の外周にPFAを被覆して外径0.12mmとなるように誘電体12を形成する。そして、この誘電体12の外周に導体素線13aにあたる外径0.025mmの錫めっき軟銅線を17本、長手軸方向に横巻きして外部導体13を形成する。そして、この外部導体13の外周に厚さ0.02mmの変性ETFEから成るケーブル外被14の内層14aと厚さ0.005mmの接着性ナイロンから成るケーブル外被14の外層14bを一括押出し被覆して形成することにより、最終的に外径0.22mmに作製されてこの同軸ケーブル1が40本束ねられている。変性ETFEとしては、商品名:AH2000(旭硝子(株)製)、商品名:RP−4020(ダイキン工業(株)製)、商品名:RP−5000(ダイキン工業(株)製)を用いた。接着性ナイロンとしては、商品名:ZL1107(ダイセル・デグザ(株)製)、商品名:3030JF4(宇部興産(株)製)を用いた。一方、比較例1〜3の封止部材付ケーブルの同軸ケーブルは、厚さ0.025mmのETFE又は変性ETFEから成る1層のケーブル外被を形成することにより、最終
的に外径0.22mmに作製されて前述と同様に40本束ねられている。ETFEとしては、商品名:C88AXMP(旭硝子(株)製)、変性ETFEとしては、商品名:AH2000(旭硝子(株)製)を用いた。
接着層24は、同軸ケーブル1の屈曲性を損ねない低硬度の紫外線硬化接着剤で形成した。紫外線硬化接着剤としては、商品名:3017(スリーボンド(株)製,硬度A20)、商品名:3164D(スリーボンド(株)製,硬度A32)、商品名:3061H(スリーボンド(株)製,硬度A95)を用いた。また、封止部材20は、紫外線透過性を有する樹脂で形成した。かかる樹脂としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂を用いた。
図4の比較例1に示すように、ケーブル外被をETFEで形成しても、その表面をテトラエッチ処理により活性化すれば3本とも水漏れは発生しなかった。しかし、比較例2又は3に示すように、ケーブル外被をETFE又は変性ETFEで形成しても、その表面をテトラエッチ処理等により活性化しない場合は3本とも水漏れは発生した。一方、実施例1〜10に示すように、ケーブル外被14の内層14aを変性ETFEで形成し、外層14bを接着性ナイロンで形成すれば、その表面を活性化することなく、種々の組み合わせにおいて3本とも水漏れは発生しなかった。
尚、上述した実施形態では、接着層24を同軸ケーブル1の屈曲性を損ねない低硬度の紫外線硬化接着剤で形成し、封止部材20を紫外線透過性を有する樹脂で形成したが、接着層24を加熱や経時により硬化する接着剤で形成する場合は、封止部材20を紫外線透過性のない樹脂で形成することができる。
本発明に係る封止部材付ケーブルは、例えば小型電子通信機器、パーソナルコンピュータなどの電子機器全般に適用が可能である。
(A)、(B)は、本発明のケーブルの実施形態の斜視図及び断面図である。 (A)は、本発明の実施形態に係る封止部材付ケーブルに用いられる封止部材を示す斜視図、(B)は、封止部材付ケーブルを示す斜視図である。 電子機器の筐体の分解斜視図及び封止部材付ケーブルを電子機器の筐体に取り付けた状態を示す断面図である。 実施例1〜10の封止部材付ケーブル及び比較例1〜3の封止部材付ケーブルの主要部の材料等及びそれらのシール性の評価結果を示す図である。
符号の説明
1 同軸ケーブル、2 封止部材付ケーブル、11 中心導体、12 誘電体、13 外部導体、14 ケーブル外皮、14a 内層、14b 外層、20 封止部材、21 溝、22 内周部、23 シール部材、24 接着層、30 筐体、33 ケーブル通し孔

Claims (4)

  1. 電子機器の筐体に形成されたケーブル通し孔に通され、該ケーブル通し孔との間が接着剤を介して封止されるケーブルであって、
    少なくとも封止部分のケーブル外被が、接着性のフッ素系樹脂で成る内層と溶融接着性のポリアミド系樹脂で成る外層の2層構造で形成されていることを特徴とするケーブル。
  2. 電子機器の筐体に形成されたケーブル通し孔と該ケーブル通し孔に通されるケーブルとの間を封止する封止部材を備えた封止部材付ケーブルであって、
    前記封止部材は、前記ケーブル通し孔の内周部と密着する外周部及び前記ケーブルが挿通される内周部を備え、
    前記ケーブルは、少なくとも前記封止部材への挿通部分のケーブル外被が、接着性のフッ素系樹脂で成る内層と溶融接着性のポリアミド系樹脂で成る外層の2層構造で形成されて接着剤により前記封止部材の内周部に接着されていることを特徴とする封止部材付ケーブル。
  3. 前記接着性のフッ素系樹脂は、変性エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体であり、前記溶融接着性のポリアミド系樹脂は、接着性ナイロンであることを特徴とする請求項1に記載のケーブル又は請求項2に記載の封止部材付ケーブル。
  4. 前記ケーブル外被は、溶融押出しにより一括成形されていることを特徴とする請求項1又は3に記載のケーブル又は請求項2又は3に記載の封止部材付ケーブル。
JP2008228348A 2008-09-05 2008-09-05 ケーブル及び封止部材付ケーブル Expired - Fee Related JP5296462B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008228348A JP5296462B2 (ja) 2008-09-05 2008-09-05 ケーブル及び封止部材付ケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008228348A JP5296462B2 (ja) 2008-09-05 2008-09-05 ケーブル及び封止部材付ケーブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010062068A JP2010062068A (ja) 2010-03-18
JP5296462B2 true JP5296462B2 (ja) 2013-09-25

Family

ID=42188636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008228348A Expired - Fee Related JP5296462B2 (ja) 2008-09-05 2008-09-05 ケーブル及び封止部材付ケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5296462B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170162296A1 (en) * 2014-07-03 2017-06-08 Schlumberger Technology Corporation High reliability power cables for subsea application

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140002014A (ko) * 2011-04-29 2014-01-07 스미토모 덴키 고교 가부시키가이샤 소경 케이블 하네스 및 그것의 제조 방법
JP5516499B2 (ja) * 2011-05-09 2014-06-11 住友電気工業株式会社 細径ケーブル

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5851364B2 (ja) * 1979-04-20 1983-11-16 三和電線工業株式会社 液中電気機器用防水ケ−ブル
JPS60141022U (ja) * 1984-02-29 1985-09-18 株式会社 潤工社 被覆電線
JPS62123020U (ja) * 1986-01-28 1987-08-05
JPH02141922U (ja) * 1989-05-01 1990-11-30
JPH07249338A (ja) * 1994-03-11 1995-09-26 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメットおよび該グロメット成形方法
JP4209595B2 (ja) * 2000-04-24 2009-01-14 旭硝子株式会社 燃料用ホース
JP2008084810A (ja) * 2006-08-30 2008-04-10 Nissei Electric Co Ltd 同軸ケーブル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170162296A1 (en) * 2014-07-03 2017-06-08 Schlumberger Technology Corporation High reliability power cables for subsea application
US10181364B2 (en) * 2014-07-03 2019-01-15 Schlumberger Technology Corporation High reliability power cables for subsea application

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010062068A (ja) 2010-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102290140B (zh) 光电复合缆及光电复合缆组件
JP4834199B2 (ja) フラットケーブル
JP5858142B2 (ja) 細径ケーブルハーネス及びその製造方法
JP5015064B2 (ja) 封止部材付ケーブル
KR101254205B1 (ko) 내수성 영역을 구비한 다발 연성 회로기판 기반 평면 케이블
JP5296462B2 (ja) ケーブル及び封止部材付ケーブル
JP2006344813A (ja) フレキシブル配線基板
JP4860944B2 (ja) フラットケーブル
JP2015185323A (ja) プローブケーブル及びそれを用いたハーネス
JP2013536550A (ja) 箔導体と導体との間の電気的接続のためのハウジング
JP2005325849A (ja) ヒンジ構造
WO2011155627A1 (ja) 封止部材および封止部材付ケーブル
JP2012038637A (ja) ケーブル
JP2010282774A (ja) 防水型ケーブルハーネス、及びそれを用いた防水型電子機器
KR101244413B1 (ko) 엉킴성을 줄인 케이블
JP2010016123A (ja) 配線体の配設構造、携帯電話、および配線部品
JP5155589B2 (ja) ケーブルコネクタ及びフラットケーブル
CN102754169A (zh) 细径同轴电缆束及其制造方法
JP2011238388A (ja) ケーブルハーネス、及びそれを用いた電子機器
JP2012054437A (ja) 電子機器及び配線の製造方法
JP5164437B2 (ja) 高速伝送用同軸ケーブルの端末加工方法
JP5516499B2 (ja) 細径ケーブル
WO2011152270A1 (ja) 細径同軸ケーブルハーネス
CN113261392A (zh) 电连接组件、电子设备及电连接组件的制备方法
JP4385330B2 (ja) シール構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5296462

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees