JP4385330B2 - シール構造 - Google Patents

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本発明は、ケースに収納した電子回路ユニットのシール構造に関する。
高周波発振型の近接スイッチは、例えば図7にその概略的な断面構造を示すようにコア1に巻装した検出コイル2をコイルケース2aを介して円筒状のケース3の先端部に装着すると共に、該ケース3の内部に上記検出コイル2の駆動回路およびその信号検出回路を搭載した電子回路基板(電子回路ユニット)4を収納した構造を有する。更に前記ケース3の後端部に設けたケーブル保護部5を通して信号ケーブル6の一端をケース3内に引き込み、上記信号ケーブル6の芯線6aを前記電子回路基板4に接続している。そして上記ケーブル保護部5により前記ケース3の後端部を水や油等の液体の侵入を防ぐ状態(液密)にシールしている。また前記電子回路基板4および信号ケーブル6のケース3への挿入部分を覆って前記ケース3の内部をエポキシ樹脂等の充填材7にて隙間なく充填している(例えば特許文献1を参照)。
尚、信号ケーブル6は、例えば図8にその断面構造を示すように複数本の導体素線を束ねた2本の芯線6a,6aをそれぞれ内部絶縁被覆体6b,6bにて被覆すると共に、これらの内部絶縁被覆体6b,6bにて被覆した2本の芯線6a,6aを平行に並べて更に外部絶縁被覆体6cにて覆った構造を有する。そしてこの信号ケーブル6の上述した2本の芯線6a,6aは、外部絶縁被覆体6cおよび内部絶縁被覆体6b,6bを順に剥がして露出させ、これらの芯線6a,6aをそれぞれ単独で撚り合わせた後、前記電子回路基板4を横方向から見たときの断面構造を図9に示すように、例えば前記電子回路基板4の表面および裏面に予め設けられた端子部にそれぞれ半田付けされる。
特開2000−48691号公報
ところで前述した信号ケーブル6の絶縁被覆体(外部絶縁被覆体6cおよび内部絶縁被覆体6b,6b)は、一般的には塩化ビニル樹脂からなる。また信号ケーブル6を挿通して前記ケース3の後端部を液体が侵入しない状態(以下、液密という)にシールすると共に信号ケーブル6の屈曲を防止するケーブル保護部5としては、専ら、塩化ビニル樹脂との接着性の高いポリエステル系の合成樹脂製のものが用いられ、これによって信号ケーブル6の絶縁被覆体との間のシール性を確保するようにしている。
しかしながらこの種の近接スイッチの使用環境によっては、塩化ビニル樹脂からなる信号ケーブル6の絶縁被覆体が油等に晒され、長期の間には塩化ビニル樹脂中の可塑剤が溶出すると共に油等が絶縁被覆体に浸透してその芯線6aにまで到達する可能性がある。更に絶縁被覆体を浸透した油等が複数本の導体素線を束ねた芯線6a間の隙間を伝って信号ケーブル6の配線部(近接スイッチとは反対側の端部)に到達して不具合を引き起こす可能性が無いとも言えない。
この点、信号ケーブル6における絶縁被覆体の可塑剤成分の溶出に起因する劣化を防ぐべく、絶縁被覆体自体を可塑剤成分を含まないポリウレタンやフッ素樹脂等にて形成することが考えられる。しかしこれらのポリウレタンやフッ素樹脂等は、前記ケーブル保護部5の形成材料であるポリエステル系の合成樹脂、更には前述した充填材7であるエポキシ樹脂等との接着性が悪いので上記絶縁被覆体とケーブル保護部5との間のシール性を確保することができなくなる等の新たな問題が生じた。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、絶縁被覆体とケーブル保護部との間のシール性が不確実であっても、ケースに収納した電子回路ユニットへの信号ケーブルを介する液体(水や油等)の進入を確実に防止することのできる簡易な構造の密閉性の高いシール構造を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明は、ケースと、このケースに収納した電子回路ユニットと、複数本の導体素線を束ねた芯線を絶縁被覆体で覆った信号ケーブルとを有し、この信号ケーブルの芯線を電子回路ユニットに接続すると共に、前記ケース内に充填材を充填した電子機器におけるシール構造に係り、
前記充填材と接着可能な中実導体を有し、この中実導体の一端が前記電子回路ユニットに接続すると共に、他端前記信号ケーブルの上記絶縁被覆を除去して露出させた前記芯線に接続し、更に前記充填材および中実導体とそれぞれ接着可能な材質からなる外装体を前記中実導体の両端部分を除く部位に該中実導体の軸部外周に密着させて固定し、前記ケース内に充填される充填材にて前記電子回路ユニットと共に前記中実導体および外装体を液密にシールしたことを特徴としている。
好ましくは請求項2に記載するように前記中実導体は、他端に前記信号ケーブルの芯線が挿入されて半田付けされるカップ状の芯線受け部を備えることが望ましい。また請求項3に記載するように前記外装体を、底部に前記中実導体を貫通させた有底筒状部品として構成し、その内部に予め充填材を隙間なく充填しておくことが望ましい。
尚、前記信号ケーブルは、絶縁被覆体として塩化ビニル樹脂を用いた一般的なものだけでなく、例えば請求項4に記載するようにポリウレタン、ポリエチレン、シリコーンゴムおよびフッ素樹脂のいずれかからなる絶縁被覆体にて芯線を被覆したものであっても良い。
上述した構成のシール構造によれば、前記信号ケーブルの絶縁被覆を除去して露出させた芯線が中実導体を介して電子回路ユニットに接続され、この中実導体はケース内に隙間なく充填される充填材より前記電子回路ユニットと共に覆われて上記充填材と接着するので、該中実導体の周面と充填材との間のシール性を確実に確保することができる。尚、中実導体とは、導体材が隙間なく詰まった棒状または板状の、いわゆる“無垢”の導体部品、例えば単芯線からなる。
請求項4に示すように信号ケーブルの絶縁被覆体がポリウレタン、ポリエチレン、シリコーンゴムまたはフッ素樹脂である場合、ケースの後端部をシールするケーブル保護部5とのシール性が十分でなくても、ケーブル保護部5と信号ケーブルの絶縁被覆体との間を通って進入した液体が上記中実導体と充填材との密着によるシール部分にてそれ以上の進入が阻止されるので、電子回路ユニットに対するシール性を十分に確保することができる。
また請求項2に記載するように中実導体がカップ状の芯線受け部を備えておれば、この芯線受け部に芯線を半田付けした際に半田から出てくるフラックス(溶剤)をカップ状の芯線受け部にて受け止めることができるので、上記フラックスの付着によって前記中実導体と充填材との接着性が妨げられることがない。この結果、中実導体と芯線とを半田付けにより接続する場合であっても、そのシール性を十分に確保することが可能となる。
特に中実導体の中間部に、充填材との接着可能な部材からなる外装体を設け、前記ケース内に充填される充填材にて前記電子回路ユニットと共に前記中実導体および外装体を液密にシールするので、外装体と中実導体との間のシール性を十分に高く確保した上で、上記外装体と充填材との間のシール性を十分高く確保することができる。この結果、電子回路ユニットと信号ケーブル(芯線)との間のシール性をより一層確実なものとすることができる。
また充填工程において加熱された液状の樹脂に対して前記外装体が中実導体の断熱材として機能し、更には中実導体からケーブル6への熱伝達を妨げるため、中実導体付近の樹脂の温度が低下してしまうことを防止する。即ち、中実導体によって充填樹脂の温度分布の偏りを防いで、樹脂の硬化過程における局所的な”退け(ヒケ)”の発生を抑制することができる。換言すれば接着面のヒケによる密着性の低下を防止できる。
更には請求項3記載するように、底部に中実導体を貫通させた有底筒状部品からなる外装体を用い、その内部に予め充填材を隙間なく充填しておけば、外装体中に予め充填された樹脂とケース内を充填する樹脂との種類が同じであるため、外装体とケース内を充填する樹脂との接着性に優れ、中実導体と充填材との間のシール性をより一層確実に確保することが可能となる。
即ち、本発明によればケースに充填される充填材と接着可能な中実導体を介して電子回路ユニットと信号ケーブルとを接続することで、信号ケーブルの芯線やケースの後端部をシールするケーブル保護部(キャップ)との間を介して進入する液体を上記中実導体部分にて阻止するので、簡単な構成でありながら電子回路ユニットに対するシール性を十分に確保することが可能となる。そして電子回路ユニットの動作不良の原因となる液体の侵入を確実に防止して、その動作信頼性を十分に高めることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るシール構造について近接センサを例に説明する。尚、図7に示した近接センサと同一部分については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態を示している。この第1の実施形態に係る近接センサのシール構造は、円筒状のケース3に収納した電子回路基板(電子回路ユニット)4と、上記ケース3にケーブル保護部(キャップ)5を介して液密にシールされて引き込まれた信号ケーブル6の芯線6aとを、例えば銅や金等の一般的な導体素材からなる棒状または板状の中実導体11を介して接続した構造をなす。即ち、複数本の導体素線を束ねた芯線6aを電子回路基板4に接続することに代えて、それ自体に孔や隙間等のない中実導体11の一端を前記電子回路基板(電子回路ユニット)4に接続すると共に、この中実導体11の他端に前記信号ケーブル6の絶縁被覆6b,6cを除去して露出させた芯線6aを接続した構造をなす。
尚、中実導体11の電子回路基板4および芯線6aへの接続は、それぞれ半田付け等によって行われる。そして中実導体11を介して電子回路基板4と芯線6aとを相互に接続した後、電子回路基板4、中実導体11、および信号ケーブル6の芯線6a等の全てを覆って前記密閉容器3の内部に隙間なくエポキシ樹脂等の充填材7を充填してシール構造が実現される。一般的にエポキシ樹脂は金属材料および硬質プラスチックに対して良好な接着性を有しており、近接スイッチや光電スイッチ等の通常の使用状態(温度、振動、外力等)において両者の接着界面から剥離が生じることはない。
かくしてこのようなシール構造によれば、中実導体11が充填材7との密着性(接着性)が良く該中実導体11の周囲が充填材7によって隙間なく覆われて液密にシールされるので、仮に信号ケーブル6の芯線6aを伝って液体が流れ込んでも中実導体11との接続部分で止まり、その液体が電子回路基板4に到達することはない。即ち、中実導体11の他端(芯線6a側)から一端(基板4側)に至る液体の侵入経路が形成されることがない。
また信号ケーブル6の絶縁被覆6b,6cがポリウレタンやフッ素樹脂からなり、ポリエステル系樹脂製のケーブル保護部5との間の密着性(シール性)が悪くて上記信号ケーブル6との隙間を通して液体が進入しても、同様に中実導体11と充填材7とにより形成されたシール構造部分にてそれ以上の進入が阻止されるので、電子回路基板4を確実に液密シールすることが可能となる。しかも中実導体11を介して電子回路基板4と芯線6aとを相互に接続するだけの簡単な構造であり、安価に実現することができる。
《第2の実施形態》
次に本発明の第2の実施形態について、図2および図3を参照して説明する。
この実施形態は、図3に前述した中実導体11を拡大して示すように、中実導体11の一端に信号ケーブル6の芯線6aが挿入されるカップ状の芯線受け部12を設けた構造としている。このカップ状の芯線受け部12については、芯線6aを構成する複数本の導体素線を撚り合わせた状態で該芯線6aを挿入可能な内径を有する有底円筒状のものとすれば十分である。そして図2に示すように信号ケーブル6の絶縁被覆6b,6cを剥離して露出させた芯線6aを上記芯線開け部12に挿入して半田付けし、反対側の端部を電子回路基板4に接続した後、前記密閉ケース3に充填した充填材7にてその周囲を隙間なく覆った構造を有する。
このようなシール構造を採用すれば、中実導体11に芯線6aを半田付けする際、半田に含まれるフラックス(溶剤)が溶け出してもカップ状の芯線受け部12の内部に溜められるので、上記フラックスが中実導体11の外周面に流れ出ることがない。従って半田から溶け出したフラックスによって中実導体11と充填材7との接着性(密着性)が妨げられることがなくなり、中実導体11と充填材7との間における液密シール性を確実に確保することが可能となる。従って第1の実施形態に増して電子回路基板4の液密シール性を確実に確保することが可能となる。また一端部に芯線受け部12を設けた構造の中実導体11とするだけなので、さほどその部品コストが高くなることはない。
《第3の実施形態》
次に本発明の第3の実施形態について説明する。この実施形態は、図4にその概略構成を示すように、一端にカップ状の芯線受け部12を備えた中実導体11の軸部に、予めポリエステル系の合成樹脂製の外装体13を設けたことを特徴としている。上記外装体13は、例えば図5に示すように2本の中実導体11,11を所定の間隔を隔てて平行に保持するブロック体状ものからなり、中実導体11の軸部外周に予め密着させて該中実導体11の外周面との間を液密にシールして設けられる。
ちなみに外装体13と中実導体11との密着シールは、一般的には接着によって実現することも可能である。しかし外装体13の内部に中実導体11をインサート成型して外装体13を備えた中実導体11を実現するようにしても良く、或いは樹脂製の外装体13を超音波溶着または高周波溶着して中実導体11の軸部に一体化するようにしても良い。そしてこのような外装体13を備えた中実導体11を介して電子回路基板4と信号ケーブル6の芯線6aとを接続した後、前述したように密閉ケース3内に隙間なくエポキシ樹脂系の充填材7を充填することでシール構造が実現される。
かくしてこのようなシール構造によれば、予め中実導体11の外周と外装体13との間のシール性を十分に確保した後、ケース3に充填した充填材7に電子回路基板4および上記中実導体11を含む内装品の全てを隙間なく覆うので、電子回路基板4に対する液密シール性を十分に高くすることができる。特に外装体13と充填材7との密着性が良好なので、充填材7のケース3への充填作業に伴って上記外装体13と充填材7との間の液密シールを確実に実現することができる。この結果、外装体13と中実導体11との間の液密シール性が予め確保されていることと相俟って、信号ケーブル6の芯線6aと電子回路基板4側との間を確実に液密シールすることが可能となり、前述した各実施形態にも増してそのシール性をより確実なものとすることができる。
《第4の実施形態》
ところで第4の実施形態として、上記外装体13に代えて、例えば図6に示すようにカップ状(有底円筒状)の外装体14を用い、この外装体14の内部に予め充填材15を充填して中実導体11の軸部とのシール性を確保しておくようにしても良い。この第4の実施形態について説明すると、従来技術によればケース3に充填材7を充填する際、ケース3の内部の温度分布に起因して充填材7に、いわゆる“退け”が生じる虞がある。
具体的には密閉ケース3へのエポキシ樹脂の充填は、液状の熱硬化性エポキシ樹脂を充填材7として充填し、その後、ケース3全体を加熱してその内部に充填されているエポキシ樹脂を硬化させて行われる。この際、信号ケーブル6の芯線6aに接続した中実導体11に充填材7から加わる熱が信号ケーブル6を介して逃げるので、中実導体11に接した部分の充填材7の温度が他の部位よりもやや低くなって硬化が遅れる。この結果、中実導体11の周囲に“退け”が発生し、充填材7と中実導体11との密着性が損なわれる虞がある。そこで従来においては製造上の条件を制御することで上記不具合に対処している。
この点、前述したように有底円筒状の外装体14を中実導体11の軸部に装着し、予めその内部に充填材15を充填・硬化しておけば、局所的な”退け(ヒケ)”の発生を抑制するための製造工法は必須ではなくなる。即ち、充填工程において、加熱された液状の樹脂に対して外装体が中実導体の断熱材として機能し中実導体から信号ケーブル6への熱伝達を妨げるので、中実導体11の付近の樹脂の温度が低下してしまうことを防止することができ、充填樹脂の温度分布の偏りを防いで、樹脂の硬化過程における局所的な”退け(ヒケ)”の発生を抑制できる。ちなみに前述の第3の実施形態においては中実導体11の外周に樹脂製の外装体を密着させるためにインサート成型や超音波溶着・高周波溶着といった製造設備を必要とするが、この第4の実施形態ではこのような製造設備を必要としない。
その上で上記外装体14を装着した中実導体11を介して電子回路基板4と信号ケーブル6の軸心6aとを接続し、この状態でケース3に充填材7を充填すれば該充填材7が外装体14に密着するので、仮に充填剤7に“退け”が生じても中実導体11との間の液密シール性を確実に確保することが可能となる。尚、上記充填剤7,15については同じものを用いれば十分である。
かくして上述したシール構造によれば、中実導体11と充填剤7との間の液密シール性を有底筒状の外装体14に予め充填した充填材15を介して確実に確保することができるので、ケース3への充填剤7の充填時における“退け”の問題を招来することなく電子回路基板4を確実に液密シールすることが可能となる。特に有底筒状の外装体14に予め充填した充填材15にて中実導体11の周囲を確実に液密シールしておき、その上でケース3に隙間なく充填した充填剤7により上記外装体14、その内部の充填材15、そして中実導体11との間の液密シールをそれぞれ行うので、そのシール性をより向上させることができる。
従って前述したように信号ケーブル6を介するシール性が損なわれる場合であっても、或いは信号ケーブル6を保持するケーブル保護部5でのシール性が損なわれる場合であっても、ケース3の内部に設けた中実導体11と該密閉ケース3に隙間なく充填する充填材7とによって電子回路基板4を確実に液密シールすることができるので、その動作信頼性を十分に高めることが可能となる。この結果、前述した各実施形態以上にそのシール性を高めることが可能となる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば中実導体11の長さや太さは信号ケーブル6を介して授受する信号の性質やその電力量等に応じて定めれば良いものであり、その形成材料も電気導電性や充填材7,15との密着性を考慮して定めれば良く、一般的には種々の導電性金属材料を採用可能である。またここでは近接スイッチへの適用について説明したが、液密性が要求される種々の電子機器に対する信号ケーブルの接続に適用可能なことは言うまでもない。
更に上述した各実施形態においては信号ケーブル6として2芯のものを用い、この信号ケーブル6における2本の芯線6aを電子回路基板4の両面にそれぞれ接続することを前提として説明した。しかし3芯以上の信号ケーブル6を用いる場合にも同様に適用することができ、これらの複数本の芯線6aを電子回路基板4の片面に並べて接続する場合にも適用可能なことは勿論のことである。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施形態に係るケーブルシール構造を採用した近接スイッチの断面構造を示す図。 本発明の第2の実施形態に係るケーブルシール構造を採用した近接スイッチの断面構造を示す図。 図2に示すケーブルシール構造に用いる中実導体の構造を拡大して示す図。 本発明の第3の実施形態に係るケーブルシール構造を採用した近接スイッチの断面構造を示す図。 図4に示すケーブルシール構造に用いる中実導体とその軸部に装着した外装体の構造を拡大して示す図。 本発明の第4の実施形態に係るケーブルシール構造を採用した近接スイッチの断面構造を示す図。 従来の一般的なケーブルシール構造を採用した近接スイッチの断面構造を示す図。 信号ケーブルの断面構造を示す図。 図7に示す近接スイッチの構造をその断面方向を異ならせて示した図。
符号の説明
1 コア
2 検出コイル
3 密閉ケース
4 電子回路基板(電子回路ユニット)
5 キャップ体
6 信号ケーブル
6a 芯線
6b 内部絶縁被覆体
6c 外部絶縁被覆体
7 充填材
11 中実導体
12 カップ状の芯線受け部
13 外装体
14 有底筒状の外装体
15 充填材

Claims (4)

  1. ケースと、このケースに収納した電子回路ユニットと、複数本の導体素線を束ねた芯線を絶縁被覆体で覆った信号ケーブルとを有し、この信号ケーブルの芯線を電子回路ユニットに接続すると共に、前記ケース内に充填材を充填した電子機器におけるシール構造であって、
    前記充填材と接着可能な中実導体を有し、この中実導体の一端を前記電子回路ユニットに接続すると共に、他端前記信号ケーブルの上記絶縁被覆を除去して露出させた前記芯線に接続し、更に前記充填材および中実導体とそれぞれ接着可能な材質からなる外装体を前記中実導体の両端部分を除く部位に該中実導体の軸部外周に密着させて固定し、前記ケース内に充填される充填材にて前記電子回路ユニットと共に前記中実導体および外装体を液密にシールしたことを特徴とするシール構造。
  2. 前記中実導体は、他端に前記信号ケーブルの芯線が挿入されて半田付けされるカップ状の芯線受け部を備えたものである請求項1に記載のシール構造。
  3. 前記外装体は、底部に前記中実導体を貫通させた有底筒状の部品からなり、その内部に予め充填材を隙間なく充填したものである請求項1に記載のシール構造。
  4. 前記信号ケーブルは、ポリウレタン、ポリエチレン、シリコーンゴムまたはフッ素樹脂製の絶縁被覆体にて芯線を被覆したものであり、前記充填材はエポキシ樹脂またはポリウレタン樹脂を主体とするものである請求項1に記載のシール構造。
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