JP5296208B2 - コンタクトレンズ材料 - Google Patents

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Description

本発明は、コンタクトレンズ材料に関する。さらに詳細には、側鎖にポリシロキサン鎖が導入されたジオールとカーボネート骨格を含むポリカーボネート樹脂からなる非含水性で柔軟性を有するコンタクトレンズ材料、および上記ポリカーボネート樹脂と親水性モノマーを重合した親水性ポリマーからなり、該樹脂と親水性ポリマーの相互網目構造を有する透明ゲルからなるコンタクトレンズ材料に関する。
コンタクトレンズは、視力を補正するために人の眼に装用されるものであり、従来、低複屈折性、酸素透過性および成形性に優れ、かつ柔軟性に優れたコンタクトレンズ材料の開発が進められている。たとえば特許文献1には、透明性、低複屈折性、酸素透過性に優れたコンタクトレンズ材料が開示されている。また、特許文献2には、透明ゲルを形成することにより、柔軟性を付与したコンタクトレンズについて開示されている。
特開2005−206699号公報 特開2006−199819号公報
しかし、特許文献1に記載のコンタクトレンズ材料では、ポリシロキサン骨格とポリカーボネート骨格を含むブロックコポリマーを用いた場合、主鎖の剛直性を反映して硬い材料となってしまい、コンタクトレンズ材料として期待される柔軟性が得られないという問題がある。また、特許文献2に記載の透明ゲルおよびコンタクトレンズでは、ゲルとなったことで多少の柔軟性は生まれたものの、快適な装用感を得ることができるほどの柔軟性を付与することはできないという問題がある。
本発明の目的は、優れた酸素透過性、透明性を有し、射出成型可能、非含水性で柔軟性を有するコンタクトレンズ材料を提供する、および同様に優れた酸素透過性、透明性を有するゲル状コンタクトレンズ材料を提供することにある。ここでいうコンタクトレンズ材料は、生体内に埋殖される人工角膜、または角膜オンレイや角膜インレイとして使用することができる。したがって、本発明は、いわゆるコンタクトレンズに限らず、上記用途を含めた広い意味でのコンタクトレンズ材料を提供する。
柔らかい物性を持つポリシロキサン鎖を主鎖ではなく側鎖に導入すること(グラフトタイプ)によって、その嵩高さを利用しポリマー形成時に結合サイトを少なくし分子鎖の自由度を保つことによって、透明性、酸素透過性を維持したまま、柔軟性を持たせることができた。
また、ポリシロキサン鎖を主鎖にもつブロックタイプと、側鎖に持つグラフトタイプが併せて誘導されたポリカーボネート樹脂を用いることによっても、透明性、酸素透過性を維持したまま、柔軟性を持たせることができた。
すなわち、本発明は、一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂からなるコンタクトレンズ材料である。
Figure 0005296208
(式中、R1〜R2は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。Xは、
Figure 0005296208
であり、ここでR3〜R4はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R3とR4およびR5とR6が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。aは0〜20の整数を、nは0〜4の整数を表す。)
Figure 0005296208
(式中、R7は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Yは、
Figure 0005296208
であり、ここでR8〜R9はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R8とR9およびR10とR11が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。bは0〜20の整数を、mは0〜4の整数を表す。Z1〜Z6は、各々独立して、
Figure 0005296208
からなる群より選ばれた基を表す。R12〜R16は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもでき、好ましくはメチル基、フェニル基またはブチル基である。cは0〜100の整数を表す。)
また、本発明は、一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、さらに一般式(C)で表される化合物と炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂からなるコンタクトレンズ材料である。
Figure 0005296208
(式中、R17〜R24は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。R25は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Wは−SiO(R26)(R27)−および/または−SiO(R28)(R29)−の単独重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、R26〜R29は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。)
また、本発明は、一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂と、親水性モノマーを重合した親水性ポリマーからなり、該樹脂と親水性ポリマーの相互網目構造を有する透明ゲルからなるコンタクトレンズ材料である。
また、本発明は、一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、さらに一般式(C)で表される化合物と炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂と、親水性モノマーを重合した親水性ポリマーからなり、該樹脂と親水性ポリマーの相互網目構造を有する透明ゲルからなるコンタクトレンズ材料である。
一般式(A)で表される化合物が、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)フルオレン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカン、3,3,5−トリメチル−1,1ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンからなる群から選ばれた少なくとも1種であることが好ましい。
一般式(B)中のR12〜R16が、メチル基、フェニル基、またはブチル基であることが好ましい。
一般式(B)で表される化合物が、一般式(B1)で表される化合物、または一般式(B2)で表される化合物から選ばれた少なくとも1種であることが好ましい。
Figure 0005296208
(式中、d、eはそれぞれ0〜100の整数を表す。)
Figure 0005296208
(式中、f、g、h、iはそれぞれ0〜100の整数を表す。)
前記親水性モノマーが、窒素原子含有モノマーであることが好ましい。
前記窒素原子含有モノマーが、N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミドおよび/またはN−メチル−3−メチリデンピロリドンであることが好ましい。
一般式(A)で表される化合物と、一般式(B)で表される化合物の割合が、重量比で(A):(B)=25:75〜75:25であることが好ましい。
一般式(A)で表される化合物と、一般式(B)、(C)で表される化合物の割合が、重量比で(A):(B+C)=25:75〜75:25であることが好ましい。
前記ポリカーボネート樹脂と親水性モノマーの割合が、重量比で5:95〜40:60であることが好ましい。
本発明のコンタクトレンズ材料により、優れた酸素透過性、透明性を有し、射出成型可能、非含水性で柔軟性を有するコンタクトレンズ材料を提供することができる。また、同様に優れた酸素透過性、透明性を有するゲル状コンタクトレンズ材料を提供することができる。
実施の形態1
本発明は、一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂からなるコンタクトレンズ材料である。
ポリカーボネート骨格を有する化合物としては特に限定されないが、以下の一般式(A)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0005296208
(式中、R1〜R2は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。Xは、
Figure 0005296208
であり、ここでR3〜R4はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R3とR4およびR5とR6が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。aは0〜20の整数を、nは0〜4の整数を表す。)
化合物(A)としては、具体的には、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)フルオレン、4,4−ビフェニルジオール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ−ルA;BPA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ;BPZ)、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン(ジメチルビスフェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン(ビスフェノールAP;BPAP)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−アリルフェニル)プロパン、3,3,5−トリメチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、3,6−ジメチル−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−エトキシ−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、4,5−ジメチル−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、3,6−ジメチル−9,9−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレンおよび3,6−ジフェニル−9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンなどをあげることができる。なかでも、良反応性を有し、かつ工業的に生産され、容易に入手しやすい点で、とくに9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)フルオレン、1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ;BPZ)、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン(ビスフェノールAP;BPAP)、3,3,5−トリメチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンからなる群から選ばれた少なくとも1種であるが好ましい。これらの化合物は、2種類以上併用して使用することも可能である。
ポリシロキサン骨格を形成する化合物としては、とくに限定されないが、以下の一般式(B)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0005296208
(式中、R7は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Yは、
Figure 0005296208
であり、ここでR8〜R9はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R8とR9およびR10とR11が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。bは0〜20の整数を、mは0〜4の整数を表す。Z1〜Z6は、各々独立して、
Figure 0005296208
からなる群より選ばれた基を表す。R12〜R16は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもでき、好ましくはメチル基、フェニル基またはブチル基である。cは0〜100の整数を表す。)
化合物(B)としては、具体的には、R12〜R16が、メチル基またはフェニル基のものを挙げることができ、さらに具体的には、式(B1)で表される2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ポリジメチルシロキシプロピルフェニル)プロパン、または式(B2)で表される化合物から選ばれた少なくとも1種を挙げることができる。
Figure 0005296208
(式中、d、eはそれぞれ0〜100の整数を表す。)
Figure 0005296208
(式中、f、g、h、iはそれぞれ0〜100の整数を表す。)なかでも、良反応性を有し、かつ工業的に生産され、容易に入手しやすい点で、とくに(B1)においてd=e=10である化合物や、(B2)においてf=g=h=i=10である化合物が好ましい。これらの化合物は、2種類以上併用して使用することも可能である。
コポリマーに含まれるポリシロキサン骨格とポリカーボネート骨格の割合は、重量比で25:75〜75:25であることが好ましく、40:60〜70:30であることがより好ましい。ポリシロキサン骨格が25重量%未満で、ポリカーボネートが75重量%を超える場合は、ソフトコンタクトレンズとして用いるには剛直になりすぎる傾向があり、また、コンタクトレンズ材料として用いる場合に所望の酸素透過性が得られない傾向がある。また、ポリシロキサン骨格が75重量%をこえ、ポリカーボネート骨格が25重量%未満では、強度が低下する傾向がある。
ポリシロキサン骨格とポリカーボネート骨格を含むコポリマーは、たとえば、化合物(A)および化合物(B)と、炭酸エステル形成化合物とから誘導される。
炭酸エステル形成化合物としては、たとえば、ホスゲンや、ジフェニルカーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、フェニル−p−トリルカーボネート、ジ−p−クロロフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネートなどのビスアリールカーボネートがあげられる。これらの化合物は2種類以上併用して使用することも可能である。なかでも、良反応性を有し、安価に製造可能な点で、とくにホスゲン、ジフェニルカーボネートが好ましい。
炭酸エステル形成化合物の使用量は、全ビスフェノール類1モルに対して、1.0〜2.0モル、さらには1.2〜1.5モルであることが好ましい。炭酸エステル形成化合物の使用量が1.0モル未満では、目標とする分子量まで分子量をあげることができず、ポリマーとすることができないために不都合となり、2.0モルをこえると、重合に使用されない炭酸エステル形成化合物がポリマー中に残存することになり、ポリマーの品質に悪影響を及ぼすこととなる傾向がある。
前記化合物(A)および化合物(B)と、炭酸エステル形成化合物とを反応させて、コポリマーを製造する方法としては、ビスフェノールAから誘導されるポリカーボネートを製造する際に用いられている公知の方法を採用することができる。たとえば、ビスフェノール類とホスゲンとの直接反応(ホスゲン法)、あるいはビスフェノール類とビスアリールカーボネートとのエステル交換反応(エステル交換法)などの方法を採用することができる。ホスゲン法とエステル交換法では、化合物(A)および化合物(B)の反応性を考慮した場合、ホスゲン法が好ましい。
ホスゲン法においては、通常、酸結合剤および溶媒の存在下において、化合物(A)および化合物(B)を、ホスゲンと反応させる。酸結合剤としては、たとえば、ピリジンや、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物などが用いられる。溶媒としては、たとえば、ジクロロメタン、クロロホルム、クロロベンゼン、キシレンなどが用いられる。さらに、縮重合反応を促進するために、トリエチルアミンなどの第三級アミン触媒を、また、重合度を調節するために、フェノール、p−tert−ブチルフェノール、p−クミルフェノール、アルキル置換フェノール、ヒドロキシ安息香酸アルキルやアルキルオキシフェノールなどの一官能基化合物を、分子量調節剤として加えることができる。さらに、必要に応じて、亜硫酸ナトリウム、ヒドロサルファイトなどの酸化防止剤や、フロログルシン、イサチンビスフェノール、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、α,α’,α”−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼンなどの分岐化剤を少量添加してもよい。反応温度は、通常0〜150℃、好ましくは5〜40℃の範囲である。反応時間は反応温度によって左右されるが、通常0.5分〜10時間、好ましくは1分〜2時間である。また、反応中は、反応系のpHを10以上に保持することが望ましい。
一方、エステル交換法においては、本発明における化合物(A)および化合物(B)を、ビスアリールカーボネートと混合し、減圧下で高温において反応させる。このとき、p−tert−ブチルフェノール、p−クミルフェノール、アルキル置換フェノール、ヒドロキシ安息香酸アルキルやアルキルオキシフェノールなどの一官能基化合物を、分子量調節剤として加えてもよい。また、必要に応じて、酸化防止剤や分岐化剤を添加してもよい。反応は、通常150〜350℃、好ましくは200〜300℃の範囲の温度において行なわれ、減圧度を最終で好ましくは1mmHg以下にして、エステル交換反応により生成した該ビスアリールカーボネートに由来するフェノール類を系外へ留去させる。反応時間は反応温度や減圧度などによって左右されるが、通常1〜10時間程度である。反応は、チッ素やアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行なうことが好ましい。
本発明においてホスゲン法を採用する場合は、反応を効率よく行うために、第四級アンモニウム塩の存在下において、ホスゲンを吹き込むことも可能である。具体的には、テトラメチルアンモニウムクロライド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムアイオダイドなどが例示され、これらのうちトリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライドが好ましい。この第四級アンモニウム塩は、使用される全ビスフェノール類に対して、一般に0.0005〜5モル%使用されることが好ましい。
さらに、分子量調節剤を用いる場合には、とくに一価フェノールが好ましく、具体的には、フェノールやブチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、デカニルフェノール、テトラデカニルフェノール、ヘプタデカニルフェノール、オクタデカニルフェノールなどのアルキル置換フェノール;ヒドロキシ安息香酸ブチル、ヒドロキシ安息香酸オクチル、ヒドロキシ安息香酸ノニル、ヒドロキシ安息香酸デカニル、ヒドロキシ安息香酸ヘプタデカニルなどのヒドロキシ安息香酸アルキルエステル;ブトキシフェノール、オクチルオキシフェノール、ノニルオキシフェノール、デカニルオキシフェノール、テトラデカニルオキシフェノール、ヘプタデカニルオキシフェノール、オクタデカニルオキシフェノールなどのアルキルオキシフェノールなどが例示される。この分子量調節剤の添加量は、全ビスフェノール類に対して0.1〜50モル%、好ましくは0.5〜10モル%である。
本発明のコンタクトレンズ材料(として使用されるポリカーボネート樹脂)の極限粘度は、0.1〜1.0dL/gの範囲であることが好ましい。とくに、ハイサイクル成形が求められる場合には0.13〜0.6dL/g、さらには0.15〜0.4dL/gの範囲が好ましい。極限粘度が0.1dL/g未満では、離型不良や反りを生じる傾向があり、また1.0dL/gをこえると、流動性が悪く、型への充填不良やフローマークが生じる傾向がある。
本発明のコンタクトレンズ材料を製造する際には、従来の光ディスク用ポリカーボネート樹脂と同様に、高度に精製されることが好ましい。具体的には、直径50μm以上のダストが実質上検出されず、直径0.5〜50μmのダストが3×104以下、無機および有機残留塩素が2ppm以下、残留アルカリ金属が2ppm以下、残存水酸基が200ppm以下、残存窒素量が5ppm以下、残存モノマーが20ppm以下などの基準を、可能な限り満たすように精製される。また、低分子量体除去や溶媒除去の目的で、抽出などの後処理が行なわれる場合もある。また、原材料である化合物(A)および化合物(B)や炭酸エステル形成化合物などについても、不純物や異性体などを極力低減した材料を用いることが好ましい。
本発明のコンタクトレンズ材料を製造する際には、安定性や離型性を確保するために、必要に応じて、ヒンダードフェノール系やホスファイト系酸化防止剤;シリコン系、脂肪酸エステル系、脂肪酸系、脂肪酸グリセリド系、蜜ろうなどの天然油脂などの滑剤や離型剤;ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ジベンゾイルメタン系、サリチレート系などの光安定剤;ポリアルキレングリコール、脂肪酸グリセリドなどの帯電防止剤などを適宜添加してもよい。
さらには、コスト低減やリサイクルなどの目的で、従来のビスフェノールA型ポリカーボネートを、コンタクトレンズ材料の性能を損なわない範囲で任意に混合して使用することも可能である。前述の成形材料としての物性を満たすことに加えて、コンタクトレンズにおいては鮮明な視力を得る上で、コンタクトレンズ材料の特性として、具体的には30度斜め入射光の複屈折が50nm以下、さらには25nm以下であることが望ましく、可視光線透過率が少なくとも60%以上、さらには90%以上であることが望ましい。また、安全なコンタクトレンズ装用を提供するには、コンタクトレンズ材料の特性として、酸素透過係数(Dk値)が50×10-11(cm2/秒)・(mLO2/(mL・mmHg))以上、連続装用を行なうために、さらには70×10-11(cm2/秒)・(mLO2/(mL・mmHg))以上であることが望ましい。
本発明のコンタクトレンズ材料からコンタクトレンズを得る場合、コンタクトレンズ材料を外径10〜15mm、厚さ2〜5mmのボタン状のレンズブランクスに成形し、これを切削などの従来の方法やレーザなどの光加工によりレンズに加工して製造することができる。本発明のコンタクトレンズ材料は、成形性に優れ、複屈折が小さいことから、レンズ形状に近い成形品とすることも可能である。このとき、周辺に加工用の保持のためのツバ部を設けても良い。いずれの場合も成形歪みを極力抑え、歪みの存在する部位はコンタクトレンズとして用いないような成形品形状とすることが必要となる。また、コンタクトレンズ材料の表面の濡れ性を向上させるために、大気圧あるいは減圧下でプラズマ処理またはグロー放電処理することもできる。さらに、グラフト重合を施してもよい。
本発明の実施の形態1にかかるコンタクトレンズ材料は、RGP(Rigid Gas Permeable)レンズとして使用することができる。
本発明のコンタクトレンズ材料からコンタクトレンズを得る場合、ポリカーボネート樹脂を外径10〜15mm、厚さ2〜5mmのボタン状のレンズブランクスに成形し、これを切削などの従来の方法やレーザなどの光加工によりレンズに加工して製造することができる。本発明のポリカーボネート樹脂は、成形性に優れ、複屈折が小さいことから、レンズ形状に近い成形品とすることも可能である。このとき、周辺に加工用の保持のためのツバ部を設けても良い。いずれの場合も成形歪みを極力抑え、歪みの存在する部位はコンタクトレンズとして用いないような成形品形状とすることが必要となる。また、ポリカーボネート樹脂からなるコンタクトレンズの表面の濡れ性を向上させるために、大気圧あるいは減圧下でプラズマ処理またはグロー放電処理することもできる。さらに、グラフト重合などの表面処理を施してもよい。
実施の形態2
また、本発明は、一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、さらに一般式(C)で表される化合物と炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂からなるコンタクトレンズ材料である。
Figure 0005296208
(式中、R17〜R24は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。R25は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Wは−SiO(R26)(R27)−および/または−SiO(R28)(R29)−の単独重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、R26〜R29は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。)
W部分の重合度は0〜200であり、好ましくは10〜150である。重合度が200を越えると透明性や強度が低下する傾向がある。
一般式(C)中R21〜R24は、酸素透過性や屈折率を維持するうえで、メチル基またはフェニル基であることが好ましい。
一般式(C)で表される化合物としては、具体的には、以下の構造式で表されるものが例示される。
Figure 0005296208
j≧0、k≧0、p≧0、200≧(j+k+p)≧0
でそれらの複数のブロック体がランダムに結合したもの。
これらは、2種類以上併用することも可能である。Wは、とくには1〜100個のジメチルシロキサンおよび/またはジフェニルシロキサンを含む単独重合体およびランダム共重合体であることが好ましい。なかでも、酸素透過性、屈折率および透明性の点で、とくにα,ω位に3−(o−ヒドロキシフェニル)プロピル基を有するジメチルシロキサンとジフェニルシロキサンのランダム共重合体、α,ω−ビス[3−(o−ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサンが好ましい。
コポリマーに含まれるポリシロキサン骨格とポリカーボネート骨格の割合、すなわち、一般式(A)で表される化合物と、一般式(B)、(C)で表される化合物の割合は、重量比で(A):(B+C)=25:75〜75:25であることが好ましく、40:60〜70:30であることがより好ましい。ポリシロキサン骨格が25重量%未満で、ポリカーボネートが75重量%を超える場合は、ソフトコンタクトレンズとして用いるには剛直になりすぎる傾向があり、また、コンタクトレンズ材料として用いる場合に所望の酸素透過性が得られない傾向がある。また、ポリシロキサン骨格が75重量%をこえ、ポリカーボネート骨格が25重量%未満では、強度が低下する傾向がある。
一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物、炭酸エステル形成化合物としては、実施の形態1と同様であり、説明を省略する。
また、本実施の形態2にかかるポリカーボネート樹脂は、RGP(Rigid Gas Permeable)レンズとして使用することができる。コンタクトレンズ材料としての使用方法についても、実施の形態1と同様であり、説明を省略する。
実施の形態3
また、本発明は、一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂と、親水性モノマーを重合した親水性ポリマーからなり、該樹脂と親水性ポリマーの相互網目構造を有する透明ゲルからなるコンタクトレンズ材料である。
本発明において、「透明」とは、可視光線透過率(%T)が60%以上であることをいう。また、相互網目構造とは、該樹脂と親水性ポリマーとが、網目状のザルのように形成されている構造をいい、その隙間を通って酸素を瞳に供給することが可能となる。
一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物としては、実施の形態1および2と同様であり、説明を省略する。
本発明において用いられる親水性モノマーとしては、とくに制限はないが、N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチル−3−メチリデンピロリドンなどの窒素原子含有モノマー、メタクリル酸、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどがあげられる。なかでも、重合時の相分離構造の抑制による白濁の抑制という点から、窒素原子含有モノマーが好ましく、とくに、N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミドおよびN−メチル−3−メチリデンピロリドンが好ましい。これらの親水性モノマーは2種以上を併用することもできる。
本発明において、ポリカーボネート樹脂と親水性モノマーの割合は、重量比で5:95〜40:60であることが好ましく、10:90〜30:70であることがより好ましい。ポリカーボネート樹脂が5重量%未満で、親水性モノマーが95重量%をこえると、ポリカーボネート樹脂による本発明の効果が得られなくなる傾向がある。また、ポリカーボネート樹脂を親水性モノマーと混ぜると粘度が高くなるので、ポリカーボネート樹脂が40重量%をこえ、親水性モノマーが60重量%未満では、透明性、酸素透過性は満足できても、硬くなる傾向がある。
ポリカーボネート樹脂を親水性モノマーに溶解させた混合物に、補強効果付与のために架橋剤を含ませてもよい。架橋剤としては、既知のものが用いられるが、得られる材料の透明性を向上させる効果を有することから、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、アリルメタクリレート、ジエチレングリコールジアリルエーテルが好ましい。これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。架橋剤を添加する場合には、所望の補強効果を発現させるためには、全混合物の0.1重量%以上が好ましく、ハイドロゲルとしての伸びの減少や硬くなりすぎないためには、10重量%以下が好ましい。
また、混合物には、化合物(B)以外のシリコーン含有モノマーや溶媒をさらに配合してもよい。溶媒としては、テトラヒドロフラン、イソプロパノール、アセトン、ヘキサンなどがあげられる。
またコンタクトレンズ材料に紫外線吸収性を付与したり、材料を着色する成分として、重合性および非重合性の紫外線吸収剤、重合性色素ならびに重合性紫外線吸収性色素を使用することができる。
本発明においては、前記ポリカーボネート樹脂が重合性基を有しないため、重合の際に生じる体積収縮を抑えることができる。そのため、樹脂型内でも良好に重合することができる。なお、重合する際には、熱重合開始剤や光重合開始剤などの既知の重合開始剤が使用される。
本発明のポリカーボネート樹脂からハイドロゲルを得る場合も実施の形態1と同様に、ポリカーボネート樹脂を含んでなる組成物を外径10〜15mm、厚さ2〜5mmのボタン状のレンズブランクス形状に硬化させた後、これを切削などの従来の方法やレーザなどの光加工によりレンズに加工して製造することができる。本発明のポリカーボネート樹脂は、成形性に優れ、複屈折が小さいことから、ポリカーボネート樹脂を含んでなる組成物をレンズ形状に近い成形品とすることも可能である。このとき、周辺に加工用の保持のためのツバ部を設けても良い。いずれの場合も重合時の光学歪みを極力抑え、歪みの存在する部位はコンタクトレンズとして用いないような重合品形状とすることが必要となる。また、ポリカーボネート樹脂からなるコンタクトレンズの表面の濡れ性を向上させるために、大気圧あるいは減圧下でプラズマ処理またはグロー放電処理することもできる。さらに、グラフト重合などの表面処理を施してもよい。
実施の形態4
さらに、本発明は、一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、さらに一般式(C)で表される化合物と炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂と、親水性モノマーを重合した親水性ポリマーからなり、該樹脂と親水性ポリマーの相互網目構造を有する透明ゲルからなるコンタクトレンズ材料である。
一般式(A)で表される化合物、一般式(B)で表される化合物、一般式(C)で表される化合物、炭酸エステル形成化合物および親水性モノマーとしては、実施の形態1〜3と同様であり、説明を省略する。コンタクトレンズ材料としての使用方法についても、実施の形態3と同様であり、説明を省略する。
[合成例1]
7.9%(w/w)の水酸化ナトリウム水溶液450mlに、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン48.8g(以下BPZと略称)と下記構造[化18]のポリオルガノシロキサン化合物を73.2gおよびハイドロサルファイト0.1gを加え溶解した。これにメチレンクロライド350mlを加え、20℃に保ちながら撹拌しつつ、ホスゲン32.0gを1.28g/分の速度で吹き込んだ。吹き込み終了後、p−ヒドロキシ安息香酸ドデシル3.8g(以下POB−C12と略称)および7.9%(w/w)の水酸化ナトリウム水溶液100mlを加え、10分間激しく撹拌し続け、さらに0.4mlのトリエチルアミンを加え、40分撹拌し、重合させた。
Figure 0005296208
重合液を水相と有機相に分離し、有機相をリン酸で中和し、洗液の導電率が10μS/cm以下になるまで水洗を繰り返した後、精製樹脂液を得た。得られた精製樹脂液を、強攪拌されている65℃の温水に樹脂液をゆっくり滴下し、溶媒を除去しつつ重合物を固形化した。固形物を濾過後、乾燥して白色粉末状重合体を得た。この重合体は、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g/dLの溶液の温度20℃における極限粘度[η]は0.28dL/gであった。得られた上記重合体を赤外線吸収スペクトルより分析した結果、1770cm-1付近の位置にカルボニル基による吸収、1240cm−1付近の位置にエーテル結合による吸収が認められ、カーボネート結合を有することが確認された。また、3650〜3200cm−1の位置に水酸基由来の吸収はほとんど認められなかった。この重合体中のモノマーをGPC分析で測定したところ、いずれのモノマーも20ppm以下であった。これらを総合した結果、この重合体は下記構造単位からなるポリカーボネート重合体と認められた。
Figure 0005296208
[合成例2]
[化18]に代えて下記構造[化20]のポリオルガノシロキサン化合物を48.8g、ホスゲンを29g、POB−C12を3.0gに変更した以外は、実施例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度[η]は0.22dL/gで、赤外吸収スペクトル分析等よりこの重合体は、下記構造単位からなるポリカーボネート重合体と認められた。
Figure 0005296208
Figure 0005296208
[合成例3]
[化18]に代えて下記構造[化22]のポリオルガノシロキサン化合物を24.4g、下記構造[化23]のポリオルガノシロキサン化合物を24.4g、ホスゲンを30g、POB−C12を3.1gに変更した以外は、実施例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度[η]は0.33dL/gで、赤外吸収スペクトル分析等よりこの重合体は、下記構造単位からなるポリカーボネート重合体と認められた。
Figure 0005296208
Figure 0005296208
Figure 0005296208
[合成例4]
7.9%(w/w)の水酸化ナトリウム水溶液620mlに、[化18]のポリオルガノシロキサンは加えず、BPZを96.5g、ホスゲンを50g、POB−C12をPTBP1.8gに変更した以外は、実施例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度[η]は0.45L/gで、赤外吸収スペクトル分析等よりこの重合体は、下記構造単位からなるポリカーボネート重合体と認められた。
Figure 0005296208
[合成例5]
BPZに代えて9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンを68.7g(以下BCFLと略称)、[化18]に代えて[化23]を103.1g、ホスゲンを36g、POB−C12を4.1gに変更した以外は、実施例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度[η]は0.30dL/gで、赤外吸収スペクトル分析等よりこの重合体は、下記構造単位からなるポリカーボネート重合体と認められた。
Figure 0005296208
[合成例6]
[化18]に代えて[化23]のポリオルガノシロキサン化合物を73.2g、ホスゲンを32g、POB−C12を3.7gに変更した以外は、実施例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度[η]は0.32dL/gで、赤外吸収スペクトル分析等よりこの重合体は、下記構造単位からなるポリカーボネート重合体と認められた。
Figure 0005296208
実施例1〜3、比較例1〜2
表1に示すペレットをプレート形状に成形する鋳型(真鍮製)に約1g入れ、これを180℃〜300℃、5〜10kg/cm2、加圧2〜3分の条件にてプレス成型を行った。得られたプレートについて以下の評価を行った。
<ショアーD硬度測定>
(株)テクロック製のショアーD硬度計GS−720Gを使用し、厚さ約5mmのプレートの硬度を25℃50%の環境下にて測定した。
<プレスプレート評価結果>
表1の結果より、本発明で得られたプレートは硬度が低いことから、柔軟性に優れることがわかる。一方、比較例1および2で成形されたプレートは、コンタクトレンズとして装用した際硬度が高いことから、装用感に劣ることが容易に予想される。
実施例1、2、4、比較例1、3
また、表1に示したペレットを用いてテトラヒドロフラン(THF)30%溶液を調製し、湿式成形フィルムを作製した。得られたプレートについて以下の評価を行った。
<性状>直径17mm厚み約0.4mmの湿式成形フィルムの感触を、手指にて官能的に評価した。
◎:非常に柔軟
○:柔軟
△:しなやかで、やや硬い
×:剛直
<光線透過率測定(%T)>
(株)島津製作所製の紫外・可視分光光度計UV−3150を用いて、波長範囲380〜780nmの光線透過率を生理食塩水中にて測定し、厚さ0.15mm換算における光線透過率を算出した。
<酸素透過率(Dk)>
REHDER DEVEROPMENT社製のGTG ANALYZERを使用し、GAS−TO−GAS法にて測定した。測定単位は、×10-11(cm2/秒)・(mLO2/(mL・mmHg))である。
<湿式成形フィルム評価結果>
表1の結果より、本発明で得られた湿式成形フィルムは、柔軟であり、透明性が高く、Dk値も優れており、コンタクトレンズ材料として好ましい物性を有していることがわかる。これに対し、比較例1の湿式成形フィルムは、透明性は高いものの、剛直で、Dkも1と低い。また比較例2、3についても、透明性とDk値では優れるが、性状として好ましい柔軟性を有さなかった。
成形に用いたペレットの構造と評価結果を表1に示す(実施例3、比較例3は湿式成形フィルムのみ)。
Figure 0005296208
Figure 0005296208
Figure 0005296208
Figure 0005296208
Figure 0005296208
Figure 0005296208
実施例5〜9、比較例4、5
さらに、表2に示す成分を、径約20mmのプレート形状を有する鋳型内に約100μL注入し、次いでこの鋳型にUV光を20分照射して光重合を行い、プレートを得た。得られた重合体を用いて以下の評価を行った。
<光線透過率測定(%T)>
(株)島津製作所製の紫外・可視分光光度計UV−3150を用いて、波長範囲380〜780nmの光線透過率を生理食塩水中にて測定し、厚さ0.08mm換算における光線透過率を算出した。
<酸素透過率(Dk)>
理化精機工業(株)製の酸素透過率測定装置K−316を用いて、ゲルの酸素透過率を電極法によって生理食塩水中にて測定した。
<含水率(WC)(%)>
ゲルを水和させた後に、表面の水を軽く拭き取り、重量を測定した(W1:g)。105℃に設定した乾燥機にゲルを16時間以上入れ、その後乾燥機から取り出し、デシケーター中で室温まで徐冷した後、乾燥したゲルの重量を測定した(W2:g)。以下の式により、含水率を算出した。
WC=(W1−W2)/W1
<ヤング率(MPa)>
水和させたゲルをダンベル形状に加工し、インストロン社製の万能材料試験機4300を用いて、引張試験を行い、ヤング率を測定した。
<ゲルの評価結果>
表2の結果より、本発明にて得られたゲルは、いずれも透明かつ柔軟であり、Dk値も優れていることがわかる。これに対して、比較例4では、透明でDkも十分高いが、ヤング率が高く柔軟性に劣る。比較例5については、ヤング率が低くDk値も高いが、光線透過率が低い。従って、コンタクトレンズとしては好ましい物性とはいえない。
ゲルに用いたペレットの構造、配合表と評価結果を表2に示す。
Figure 0005296208

Claims (16)

  1. 一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂からなるコンタクトレンズ材料。
    Figure 0005296208
    (式中、R1〜R2は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。Xは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR3〜R4はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R3とR4およびR5とR6が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。aは0〜20の整数を、nは0〜4の整数を表す。)
    Figure 0005296208
    (式中、R7は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Yは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR8〜R9はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R8とR9およびR10とR11が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。bは0〜20の整数を、mは0〜4の整数を表す。Z1〜Z6は、各々独立して、
    Figure 0005296208
    からなる群より選ばれた基を表す。R12〜R16は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。cは0〜100の整数を表す。)
  2. 一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、さらに一般式(C)で表される化合物と炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂からなるコンタクトレンズ材料。
    Figure 0005296208
    (式中、R 1 〜R 2 は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。Xは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR 3 〜R 4 はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R 3 とR 4 およびR 5 とR 6 が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。aは0〜20の整数を、nは0〜4の整数を表す。)
    Figure 0005296208
    (式中、R 7 は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Yは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR 8 〜R 9 はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R 8 とR 9 およびR 10 とR 11 が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。bは0〜20の整数を、mは0〜4の整数を表す。Z 1 〜Z 6 は、各々独立して、
    Figure 0005296208
    からなる群より選ばれた基を表す。R 12 〜R 16 は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。cは0〜100の整数を表す。)
    Figure 0005296208
    (式中、R17〜R24は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。R25は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Wは−SiO(R26)(R27)−および/または−SiO(R28)(R29)−の単独重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、R26〜R29は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。)
  3. 一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂と、親水性モノマーを重合した親水性ポリマーからなり、該樹脂と親水性ポリマーの相互網目構造を有する透明ゲルからなるコンタクトレンズ材料。
    Figure 0005296208
    (式中、R 1 〜R 2 は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。Xは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR 3 〜R 4 はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R 3 とR 4 およびR 5 とR 6 が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。aは0〜20の整数を、nは0〜4の整数を表す。)
    Figure 0005296208
    (式中、R 7 は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Yは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR 8 〜R 9 はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R 8 とR 9 およびR 10 とR 11 が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。bは0〜20の整数を、mは0〜4の整数を表す。Z 1 〜Z 6 は、各々独立して、
    Figure 0005296208
    からなる群より選ばれた基を表す。R 12 〜R 16 は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。cは0〜100の整数を表す。)
  4. 一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、さらに一般式(C)で表される化合物と炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂と、親水性モノマーを重合した親水性ポリマーからなり、該樹脂と親水性ポリマーの相互網目構造を有する透明ゲルからなるコンタクトレンズ材料。
    Figure 0005296208
    (式中、R 1 〜R 2 は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。Xは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR 3 〜R 4 はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R 3 とR 4 およびR 5 とR 6 が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。aは0〜20の整数を、nは0〜4の整数を表す。)
    Figure 0005296208
    (式中、R 7 は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Yは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR 8 〜R 9 はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R 8 とR 9 およびR 10 とR 11 が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。bは0〜20の整数を、mは0〜4の整数を表す。Z 1 〜Z 6 は、各々独立して、
    Figure 0005296208
    からなる群より選ばれた基を表す。R 12 〜R 16 は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。cは0〜100の整数を表す。)
    Figure 0005296208
    (式中、R 17 〜R 24 は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。R 25 は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Wは−SiO(R 26 )(R 27 )−および/または−SiO(R 28 )(R 29 )−の単独重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、R 26 〜R 29 は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。)
  5. 一般式(A)で表される化合物が、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)フルオレン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカン、3,3,5−トリメチル−1,1ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンからなる群から選ばれた少なくとも1種である請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ材料。
  6. 一般式(B)中のR12〜R16が、メチル基、フェニル基またはブチル基である請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ材料。
  7. 一般式(B)で表される化合物が、一般式(B1)で表される化合物、または一般式(B2)で表される化合物から選ばれた少なくとも1種である請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ材料。
    Figure 0005296208
    (式中、d、eはそれぞれ0〜100の整数を表す。)
    Figure 0005296208
    (式中、f、g、h、iはそれぞれ0〜100の整数を表す。)
  8. 前記親水性モノマーが窒素原子含有モノマーである請求項3または4記載のコンタクトレンズ材料。
  9. 前記窒素原子含有モノマーが、N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミドおよび/またはN−メチル−3−メチリデンピロリドンである請求項8記載のコンタクトレンズ材料。
  10. 一般式(A)で表される化合物と、一般式(B)で表される化合物の割合が、重量比で(A):(B)=25:75〜75:25である請求項1または3記載のコンタクトレンズ材料。
  11. 一般式(A)で表される化合物と、一般式(B)、(C)で表される化合物の割合が、重量比で(A):(B+C)=25:75〜75:25である請求項2または4記載のコンタクトレンズ材料。
  12. 前記ポリカーボネート樹脂と親水性モノマーの割合が、重量比で5:95〜40:60である請求項3または4記載のコンタクトレンズ材料。
  13. 一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂からなるコンタクトレンズ材料の製造方法。
    Figure 0005296208
    (式中、R1〜R2は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。Xは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR3〜R4はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R3とR4およびR5とR6が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。aは0〜20の整数を、nは0〜4の整数を表す。)
    Figure 0005296208
    (式中、R7は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Yは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR8〜R9はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R8とR9およびR10とR11が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。bは0〜20の整数を、mは0〜4の整数を表す。Z1〜Z6は、各々独立して、
    Figure 0005296208
    からなる群より選ばれた基を表す。R12〜R16は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。cは0〜100の整数を表す。)
  14. 一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、さらに一般式(C)で表される化合物と炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂からなるコンタクトレンズ材料の製造方法。
    Figure 0005296208
    (式中、R 1 〜R 2 は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。Xは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR 3 〜R 4 はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R 3 とR 4 およびR 5 とR 6 が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。aは0〜20の整数を、nは0〜4の整数を表す。)
    Figure 0005296208
    (式中、R 7 は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Yは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR 8 〜R 9 はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R 8 とR 9 およびR 10 とR 11 が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。bは0〜20の整数を、mは0〜4の整数を表す。Z 1 〜Z 6 は、各々独立して、
    Figure 0005296208
    からなる群より選ばれた基を表す。R 12 〜R 16 は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。cは0〜100の整数を表す。)
    Figure 0005296208
    (式中、R17〜R24は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。R25は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Wは−SiO(R26)(R27)−および/または−SiO(R28)(R29)−の単独重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、R26〜R29は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。)
  15. 一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂と、親水性モノマーを重合した親水性ポリマーからなり、該樹脂と親水性ポリマーの相互網目構造を有する透明ゲルからなるコンタクトレンズ材料の製造方法。
    Figure 0005296208
    (式中、R 1 〜R 2 は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。Xは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR 3 〜R 4 はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R 3 とR 4 およびR 5 とR 6 が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。aは0〜20の整数を、nは0〜4の整数を表す。)
    Figure 0005296208
    (式中、R 7 は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Yは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR 8 〜R 9 はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R 8 とR 9 およびR 10 とR 11 が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。bは0〜20の整数を、mは0〜4の整数を表す。Z 1 〜Z 6 は、各々独立して、
    Figure 0005296208
    からなる群より選ばれた基を表す。R 12 〜R 16 は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。cは0〜100の整数を表す。)
  16. 一般式(A)で表される化合物および一般式(B)で表される化合物と、さらに一般式(C)で表される化合物と炭酸エステル形成化合物とから誘導されるポリカーボネート樹脂と、親水性モノマーを重合した親水性ポリマーからなり、該樹脂と親水性ポリマーの相互網目構造を有する透明ゲルからなるコンタクトレンズ材料の製造方法。
    Figure 0005296208
    (式中、R 1 〜R 2 は、各々独立して、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。Xは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR 3 〜R 4 はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R 3 とR 4 およびR 5 とR 6 が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。aは0〜20の整数を、nは0〜4の整数を表す。)
    Figure 0005296208
    (式中、R 7 は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Yは、
    Figure 0005296208
    であり、ここでR 8 〜R 9 はそれぞれ、水素、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基および炭素数6〜12のアリール基からなる群より選ばれた基を表すか、R 8 とR 9 およびR 10 とR 11 が一緒に結合して、炭素環又は複素環を形成する基を表し、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。bは0〜20の整数を、mは0〜4の整数を表す。Z 1 〜Z 6 は、各々独立して、
    Figure 0005296208
    からなる群より選ばれた基を表す。R 12 〜R 16 は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。cは0〜100の整数を表す。)
    Figure 0005296208
    (式中、R 17 〜R 24 は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。R 25 は炭素数1〜6の脂肪族基を表すか単に結合を表す。Wは−SiO(R 26 )(R 27 )−および/または−SiO(R 28 )(R 29 )−の単独重合体またはランダム共重合体を表し、重合度は0〜200であり、R 26 〜R 29 は、各々独立して水素、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基および炭素数7〜17のアラルキル基からなる群より選ばれた基であり、これらの基に炭素原子を有する場合には、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基および炭素数1〜5のアルコキシ基からなる群より選ばれた置換基を有することもできる。)
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