JP5295591B2 - 水切り部材、及び、水切り部材の雨垂れ汚れの防止方法 - Google Patents

水切り部材、及び、水切り部材の雨垂れ汚れの防止方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5295591B2
JP5295591B2 JP2008049946A JP2008049946A JP5295591B2 JP 5295591 B2 JP5295591 B2 JP 5295591B2 JP 2008049946 A JP2008049946 A JP 2008049946A JP 2008049946 A JP2008049946 A JP 2008049946A JP 5295591 B2 JP5295591 B2 JP 5295591B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
hanging
draining member
section
hanging parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008049946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009203771A (ja
Inventor
史年 白岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Homes Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Homes Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Homes Corp filed Critical Asahi Kasei Homes Corp
Priority to JP2008049946A priority Critical patent/JP5295591B2/ja
Publication of JP2009203771A publication Critical patent/JP2009203771A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5295591B2 publication Critical patent/JP5295591B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、雨がかりとなる建物の外装部に設けられる水切り部材、及び、水切り部材の雨垂れ汚れの防止方法に関するものである。
従来より、建物のパラペットや腰壁手摺等には、上端部に堆積した塵埃が雨水とともに流れ出し外壁を伝うことで形成される雨垂れ汚れを防止する為、或いはパラペットや腰壁手摺等に雨水が侵入することを防止する為に、笠木部材(広義の水切り部材の一種)を設けるのが一般的である。笠木部材は、上向き面を覆う頂部と、頂部の先端から垂下し側面を覆う垂下部とで構成される。
笠木部材の頂部には塵埃が堆積しやすく、降雨の際には雨水とともに塵埃が垂下部の表面を伝って流れ落ち、その一部が垂下部の表面に残留、付着して筋状の雨垂れ汚れを形成し、外壁の汚れを防止する笠木部材自体が見苦しくなり建物の美観に悪影響を及ぼすという問題があった。なお、建物の美観を考える場合、建物付近の路上を通行する歩行者等の目線で建物を観察した場合の配慮が重要であるが、歩行者等から観察した場合、階上に位置するパラペットや腰壁手摺に設けられた笠木部材の頂部の汚れは目につかないが、垂下部の汚れは目につきやすく建物の美観に大きな影響を与える。
上記問題は笠木部材に限らず、例えば、窓や外壁の下端部などに設けられて窓や外壁の表面を伝って流れ落ちてくる雨水を受け止めその下方の部位を雨垂れ汚れの付着や雨水の浸入から保護する為に設置される水切り部材(狭義の水切り部材)においても生じる問題であった。
特許文献1には外壁材下端に設置する水切り材の水切り傾斜片に雨垂れ汚れが付着しないように、細巾の凹乃至凸の横筋部を形成する技術が開示されている。この水切り材によれば、縦方向に流れた雨水が横筋部に滞留し横字部筋部に沿って横方向に移動し、大きな水滴となった状態で落下するので縦方向の筋状の雨垂れ汚れを防ぐことができる、とされている。
特開2001−123546号公報
しかし、上記構成では、雨水が大きな水滴となった状態で上段の横筋部から下段の横筋部に向って集約されて流れることで雨垂れの筋の数が減少することは考えられるものの、隣接する横筋部の間にはフラットな面が存在しこの部位には雨垂れ汚れは相変わらず形成されるので、雨垂れ汚れの問題を解消し得るものではなかった。そして、特に略垂直な面からなる水切り部材の垂下部に適用した場合は、水滴の横溝部への滞留効果が薄れて大きく成長することなく流れ落ちてしてしまい、筋の数の減少はさほど期待できない、という問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決し、垂下部に形成される雨垂れ汚れによって美観を損ねることがない建物外装部の水切り部材、及び、水切り部材の雨垂れ汚れの防止方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決する為の本発明に係る建物外装部の水切り部材の構成は、頂部と該頂部先端から垂下する垂下部とからなり、該垂下部の表面に縦断面が鋸状となるように形成されると共に、頂部から流れ落ちてきた水滴を垂下部の表面における鋸状の山の先端部をかすめるようにして落下させる溝を形成したことを特徴とする。
また、上記課題を解決する為の本発明に係る建物外装部の水切り部材の雨垂れ汚れ防止方法は、頂部と該頂部先端から垂下する垂下部とからなり、該垂下部の表面に縦断面が鋸状となるように溝を形成し、頂部から流れ落ちてきた水滴を垂下部の表面における鋸状の山の先端部をかすめるようにして落下させることを特徴とする。
押し出し形材の特性を利用して垂下部の表面の長手に縦断面が鋸状となるように溝を形成したので、金属光沢が抑えられ平滑な面には見えず、また、溝によって規則的に陰となる部分が形成される。従って、汚れが付着したとしても目立つことがない。
また、溝のピッチが細かいために降雨時に垂下部を伝って落下する水滴は溝の底部にまで入り込むことなく、垂下部との接触の度合いが小さい状態で落下するので、ほぼ鉛直に最短距離を速い速度で落下する。従って、水滴に含まれる塵埃が垂下部の表面に残留、付着しにくくなり美観を保つことができる。
次に、本発明に係る建物外装部の水切り部材、及び、水切り部材の雨垂れ汚れ防止方法の好ましい実施形態について図を用いて説明する。
まず、第1実施例について図1〜図3を用いて説明する。本実施例は腰壁手摺上端部に設置された笠木部材における例であり、図1は笠木部材の断面図、図2は溝が形成された垂下部の拡大図、及び垂下部に沿って雨水が落下する様子を示した図、図3は従来の垂下部表面が平滑な垂下部に沿って雨水が落下する様子を示す図である。
図1に示すように、笠木部材Aは、階上の外廊下の周縁部に形成されたALC(軽量気泡コンクリート)パネルからなる腰壁手摺Bの上端部に取り付けられている。笠木部材Aは、アルミニウムの押し出し型材であり、略コ字状の断面を有し、頂部1と頂部1の両端から垂下する垂下部2、2´とからなる。
図2に示すように、笠木部材Aは押し出し成形されたのち、垂下部2の表面長手方向に押し出し成形によってV字状の水平な溝3が連続的に形成され、縦断面は鋸状となっている。また、溝3は垂下部2の上端から下端まで全面的に形成されている。なお、本実施例における溝3の幅(図中の寸法w)は0.7mm、深さ(図中の寸法d)は0.25mmである。また、図2には図示しない垂下部2´の表面にも同様の溝3が形成されている。
垂下部2、2´にはこのような溝3が形成されているので、金属光沢が抑えられ平滑な面には見えず、また、溝3によって規則的に陰となる部分が形成される。従って、汚れが付着したとしても目立つことがない。
また降雨時、頂部1から流れ落ちてきた塵埃等を含んだ水滴7は、垂下部2の表面が平滑な場合、図3に示すように、垂下部2の表面との接触面積が大きな状態で落下する為、接触面での抵抗により比較的ゆっくりとした速度で落下する。水滴7の落下の速度が遅いので落下の途中で水滴7に含まれる塵埃が垂下部2、の表面に滞留、付着しやすくなる。また、水滴7が落下する方向は、垂下部2の表面の状態に影響され、それまでに垂下部2表面に付着した塵埃によって形成された雨垂れ汚れが水道(みずみち)を形成し、水滴7は水道に沿って落下し水道に沿った雨垂れ汚れが更に進行する。
これに対し垂下部に溝3が形成されている場合は、図2に示すように、水滴7が溝3の奥深くまわり込むことなく、先端部4をかすめるようにして鉛直下方に落下する。この場合、垂下部2の水滴7に接触する部分がわずかであることと、水滴7が垂下部2と接触する面積が小さく落下速度が速まることにより、垂下部2表面に塵埃が残留、付着しにくい。また、付着したとしても、それは断続的なものであり、水道として認識されにくく、美観に影響を与えにくい。
なお、溝3の上向き面3aには空気中に浮遊する塵埃も堆積する虞があるが、建物付近の路上を通行する歩行者が建物を見上げた場合、笠木部材Aのうち外部に面する垂下部2が視野に入るが、汚染された上向き面3aは視認されず、汚染されていない下向き面3bのみが視認される。歩行者等に対して垂下部が汚れて見苦しいという印象を与えることがない。
また、従来の笠木部材の場合、太陽光の反射によるハレーションが生じ、歩行者からみた場合、笠木の垂下部の一部が白く飛んで見えて美観に悪影響を与えたり、歩行者が眩しく感じたりすることがあるが、本実施例のように溝3をV字状に形成すると太陽光は溝3の下向き面で反射しその反射光は上方に向うので、下方から見上げる歩行者がハレーションを認識することがなく、このような問題は生じる虞がない。
また、笠木部材として表面が平滑な金属を用いた場合、同じ材料であっても反射して表面に映るものによって、金属光沢が視認される部分と(明るいものが反射している場合)、暗く影のように見える部分(暗いものが反射している場合)が生じるが、両者の明るさのギャップが大きく、意匠計画として失敗するケースがある。しかし、本発明の笠木部材の金属光沢が抑えられているのでこのようなことがなく、常に一定の意匠を表現することができる。
続いて第2実施例について図4を用いて説明する。本実施例は窓の下端部に設けられた水切り部材における例であり、図4は水切り部材の断面図である。
図4に示す水切り部材Cは、窓Eの下端部に設置され、主に窓Dの表面に付着した塵埃が雨水とともに流れ落ちて窓Dの下方の壁Eに雨垂れ汚れが付着することを防ぐものである。水切り部材Cは、外方向に傾斜した頂部5と頂部5の先端から垂下した垂下部6とからなり、垂下部6の表面には第1実施例と同様の溝が形成されており、第1実施例と同様の作用効果が発揮される。
以上2つの実施例について説明したが、この他にも、外壁面から突出したシャッターボックスや庇等の先端の垂下部等にも適用することが可能であり、同様の作用効果を発揮される。
本発明は建築物に限らず、雨水が流れ落ちる略垂直な面に断面鋸状となるように溝を形成することが可能な鉄塔、橋梁等にも適用することが可能である。
第1実施例における笠木部材の断面図である。 溝が形成された垂下部表面の拡大図、及び垂下部を雨水が流れ落ちる様子を示した図である。 従来の、溝が形成されていない垂下部表面の拡大図、及び垂下部を雨水が流れ落ちる様子を示した図である。 第2実施例における水切り部材の断面図である。
符号の説明
A…笠木部材
B…腰壁
C…水切り部材
D…窓
E…壁
1、5…頂部
2、2´、6…垂下部
3…溝
3a…下向き面
3b…上向き面
4…先端部
7…水滴

Claims (2)

  1. 頂部と該頂部先端から垂下する垂下部とからなり、該垂下部の表面に縦断面が鋸状となるように形成されると共に、前記頂部から流れ落ちてきた水滴を前記垂下部の表面における前記鋸状の山の先端部をかすめるようにして落下させる溝を形成したことを特徴とする建物外装部の水切り部材。
  2. 頂部と該頂部先端から垂下する垂下部とからなり、該垂下部の表面に縦断面が鋸状となるように溝を形成し、前記頂部から流れ落ちてきた水滴を前記垂下部の表面における前記鋸状の山の先端部をかすめるようにして落下させることを特徴とする建物外装部の水切り部材の雨垂れ汚れの防止方法。
JP2008049946A 2008-02-29 2008-02-29 水切り部材、及び、水切り部材の雨垂れ汚れの防止方法 Active JP5295591B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008049946A JP5295591B2 (ja) 2008-02-29 2008-02-29 水切り部材、及び、水切り部材の雨垂れ汚れの防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008049946A JP5295591B2 (ja) 2008-02-29 2008-02-29 水切り部材、及び、水切り部材の雨垂れ汚れの防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009203771A JP2009203771A (ja) 2009-09-10
JP5295591B2 true JP5295591B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=41146306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008049946A Active JP5295591B2 (ja) 2008-02-29 2008-02-29 水切り部材、及び、水切り部材の雨垂れ汚れの防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5295591B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6373566B2 (ja) * 2013-09-30 2018-08-15 日新製鋼株式会社 外装用建材
JP6373565B2 (ja) * 2013-09-30 2018-08-15 日新製鋼株式会社 外装用建材
JP6428848B1 (ja) * 2017-05-15 2018-11-28 積水ハウス株式会社 腰壁

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0416828Y2 (ja) * 1986-03-18 1992-04-15
JP4154813B2 (ja) * 1999-10-26 2008-09-24 松下電工株式会社 水切り材及び水切り材用接続部材
JP2003089725A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Toto Ltd 易乾燥性防汚部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009203771A (ja) 2009-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8297000B1 (en) Rain gutter cover
JP5295591B2 (ja) 水切り部材、及び、水切り部材の雨垂れ汚れの防止方法
JP2010190003A (ja) 袖瓦
JP4804119B2 (ja) 袖瓦
JP4805634B2 (ja) 階段用床材
JP4502850B2 (ja) 吊りタイプのひさし
CA1270110A (en) Eaves trough
KR101741520B1 (ko) 옥상 난간용 얼룩방지장치
JP2008174995A (ja) 建物外壁の水切り材及び水切り材取付構造
JP2013147844A (ja) 袖瓦
JP4154813B2 (ja) 水切り材及び水切り材用接続部材
JP3813084B2 (ja) セルフクリーン外壁構造
KR200234961Y1 (ko) 버스 승강장
JP5090069B2 (ja) 簡易建物
CN211396331U (zh) 一种用于商业建筑的排水檐口
CN212773208U (zh) 滴水构件及外墙阳角滴水构件的安装结构
KR200340535Y1 (ko) 창틀용 골재의 배수 구조
JP3843981B2 (ja) 雨垂れ防止構造
JP2013189772A (ja) けらばカバー
JP2005344280A (ja) 軒樋
JP2012077469A (ja)
KR0132892Y1 (ko) 방풍기능을 갖는 창틀
JPS6313309Y2 (ja)
JP2002188252A (ja) 雨 樋
JP6654390B2 (ja) 水切り部材

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090807

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120814

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121005

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20121005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5295591

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350