JP5295291B2 - 時打ち動作を停止させるためのトルク測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、再充填可能なエネルギー源と、時打ち機構及び/又はそのユーザによって計画された時刻に、エネルギー源によって伝達されるエネルギーの一部を用いて少なくとも1つの時打ち輪を駆動して、少なくとも1つのハンマーを少なくとも1つのゴングに対して作動させることを可能にする時打ち爪とを含む時打ち機構の時打ちを停止させるためのトルク測定装置に関する。
本発明はまた、再充填可能なエネルギー源と、時打ち機構及び/又はそのユーザによって計画された時刻に、エネルギー源によって伝達されるエネルギーの一部を用いて少なくとも1つの時打ち輪を駆動し、少なくとも1つのゴングを共振させることを可能にする時打ち爪と、少なくとも1つのこうしたトルク測定装置とを含む、時打ち機構に関する。
本発明はまた、少なくとも1つのこうした時打ち機構を含む時計に関する。
本発明は、時計の時打ち機構の分野に関する。
自動時打ち装置において繰り返し発生する問題は、時打ち香箱が時打ちシーケンス全体を実行するのに必要なトルクを伝達しない場合に、時打ちが完全には実行されず、又は、正確な時間に解除されないことであり、これはより深刻な問題である。
この繰り返し発生する問題に対して、実際的な解決法はこれまで見つかっていない。
特にリピーター時計又はグランドストライク時計のような「複雑な」時計の分野においては、改善された時打ち機構を有する時計は、以前から知られている。複雑な時計の分野における最新技術のより良い理解のために、特に、時打ち機構が取り付けられた時計に関する複数の章(ページ97−205)を含む次の文献を参照することができる(Francois Lecoultre著、「Les montres compliquees」(Complicated Watch)(ISBN、2−88175−000−1),pp97−205)。
時打ち機構の分野において、時間設定中に時打ち動作をさせないようにする装置は、例えば、John Meylan氏の、アイソレータ装置を開示するスイス国特許第14,979号から、又は、Daniel Roth及びGerald Genta Haute Horlogerie SAの、時打ち機構の特定の可動部品がアイドル位置又は休止位置から離れるとすぐにロッキングバーをロックするための手段を含む欧州特許第1429214B1号から周知である。
Christophe Claret SAの欧州特許第1925997号は、時打ち駆動装置によってラックを駆動するための、エネルギー源を有する時打ち機構を開示する。時打ち駆動装置は、歯車列内に配置され、エネルギー源を調速部材に接続する。時打ち駆動装置は、歯車列内に配置され、制御部材によって作動される。ラックは、スネイルと協働して、現在時間についての情報を取り出す。制御部材は、接続要素及び駆動輪の組を介して、駆動装置と協働するカムシャフトであり、時打ち動作が解放されると、カムシャフトが枢動運動される。
このカムシャフトの枢動運動は、ボルトによってブロックされ、香箱でのパワーリザーブの所定の限度閾値を特徴とする、カムと協働するばね荷重式フィーラーピンが取り付けられたレバーによって制御される。
Zenith International SAの欧州特許第1708050号は、香箱でのパワーリザーブに相当する持続時間に1回転を完了する歯車列を含む時打ち機構を開示する。この歯車列は、その軸真上にカムを支持し、香箱のパワーリザーブがミニッツリピータサイクル全体を完了するのに不十分である場合には、プッシュボタンによって作動されるレバーのフィンガーピースと交差し、狼歯を有する輪のロッキング・レバーと協働して、香箱を巻き上げられた位置に保持するように配置される。
Junghans Geb AGの英国特許第361232号は、香箱が所定の値まで巻き戻されたときに、時打ち機構をロックするための、サイクル的に巻き上げられる電気駆動ばねの巻き戻しに連結された留めねじ機構を開示する。
Montres Journe SAの欧州特許第1760545号は、連結レバーを外して、時打ちラックを解除し、各々が適切なカムから情報を取り出すのを可能にすることを必要とする、時打ち動作の解放を開示する。ロッキング・システムは、香箱のパワーリザーブが所与の閾値より低い場合、この連結レバーが外されるのを防ぐ。
しかしながら、時打ち香箱のポテンシャル、すなわち、時打ち動作のパワーリザーブを監視する機能を備えた既知の装置は市販されていない。
スイス国特許第14,979号 欧州特許第1429214 B1号 欧州特許第1925997号 欧州特許第1708050号 英国特許第361232号 欧州特許第1760545号
Francois Lecoultre著、「Les montres compliquees」(Complicated Watch)(ISBN、2−88175−000−1)、pp97−205
本発明は、時打ち動作のパワーリザーブを恒久的に監視し、時打ち機構の駆動ポテンシャルが適切な動作に対して不十分であるときは、直ちに時打ち動作をロックすることによって、理論的な位置に対して不完全な又は位相外れの時打ちシーケンスの問題を克服することを提案する。
従って、本発明は、時打ち機構の時打ちを停止させるためのトルク測定装置に関する。該時打ち機構が、再充填可能なエネルギー源と、時打ち機構及び/又はそのユーザによって計画された時刻にエネルギー源によって伝達されるエネルギーの一部を用いて少なくとも1つの時打ち輪を駆動して、少なくとも1つのハンマーを少なくとも1つのゴングに対して作動させることを可能にする時打ち爪と、を備える。そしてトルク測定装置は、少なくとも1つの移動可能なトルク測定レバーであって、時打ち輪の回転軌道を妨げ得る動作軌道を呈し、時打ち輪により駆動され得るようにされたトルク測定レバーを含み、そのトルク測定レバーは、回転中に時打ち輪から受ける駆動力に抗する所定値の抗力を常時受けており、該駆動力が前記所定値の抗力よりも小さい場合に時打ち輪の回転をブロックし、駆動力が前記抗力よりも小さくない場合には時打ち輪を解放することによって時打ち輪を回転可能にすることを特徴とする。
本発明の特徴によれば、抗力はアーム支持ばねによってトルク測定レバーに加えられる。
本発明はまた、再充填可能なエネルギー源と、時打ち機構及び/又はそのユーザによって計画された時刻にエネルギー源によって伝達されるエネルギーの一部を用いて少なくとも1つの時打ち輪を駆動して、少なくとも1つのハンマーを少なくとも1つのゴングに対して作動させることを可能にする時打ち爪と、少なくとも1つのこうしたトルク測定装置とを含む時打ち機構に関する。
本発明はまた、少なくとも1つのこうした時打ち機構を含む時計にも関する。
本発明は、計画された時刻に時打ちシーケンスを全体的に適切に行なうことを可能にすること、又は、時打ち機構が再度巻き上げられるまで時打ち機構をロックすることを可能にする利点を有する。
本発明の他の特徴及び利点は、本発明による補正機構の例示的な実施形態の以下の詳細な説明からより明らかとなり、この実施例は、添付図面を参照した非限定的な例示として与えられるにすぎない。
第1の好ましい実施形態における、本発明によるトルク測定装置を含む時計の時打ち機構の概略部分平面図である。 本発明によるトルク測定装置が時打ち輪の回転を停止させている所定位置における本発明の第2の実施形態に関する図1と同様の図である。 本発明によるトルク測定装置が時打ち輪の継続的な回転を可能にしている所定位置における本発明の第2の実施形態に関する図2の機構の図である。
本発明は、時計の時打ち機構の分野に関する。
本発明は、時打ち機構の時打ちを停止させるためのトルク測定装置10に関する。この時打ち機構は、従来の方式で、少なくとも単一の時打ち輪11又は複数の時打ち輪を駆動するよう意図されている、時打ちばね、コイル等のような少なくとも1つの再充填可能なエネルギー源、又は1組の錘等を含む。エネルギー源が機械式、電気式、又は他のタイプのものであるかに関係なく、本発明の目的は、エネルギー源によって与えられる駆動力が不十分である場合に、時打ち機構が適切に動作するのに十分なエネルギー・レベルまでエネルギー源が再充填されるまで、時打ちサイクルが不適切に継続するのを防ぐことである。時打ち輪11は、各々の時打ちゴングが動作されるカム経路を含む。本明細書において、本発明は、時打ち動作のためにばねを用いる機械的エネルギー源を有する時計への特定の適用において説明される。本発明は、エネルギー源が、錘、又は電気エネルギー源、油圧式エネルギー源、若しくは他のエネルギー源によって形成される置時計にも等しく適用できることは明らかであり、これらの特定の適用については具体的に説明されない。
時打ち機構は、該機構及び/又はそのユーザによって計画された時刻に、エネルギー源によって伝達されるエネルギーの一部を用いて少なくとも1つの時打ち輪11を駆動して、少なくとも1つのハンマーを少なくとも1つのゴング13に対して作動させ、ゴングを共振させることができる時打ち爪8を含む。時打ち爪8は、時打ち輪11の軌道を妨げる軌道を有し、時計ムーブメントによって計画された又はアラームの場合にはユーザによって計画された時刻以外は、いかなる時間においても時打ち輪11が回転するのを防止し、この計画された時刻は、以下で「的確な時刻」とも呼ばれる。この計画された時刻において、時打ち爪8が時打ち輪11を解放し、該時打ち輪11が回転可能にする。この時打ち爪8は、図で分かるようなトリガ歯9、又は枢動部、輪、或いは他の要素によって形成することができる停止部材を含む。2つのゴング13及び13Aを有する時打ち機構の例を示す図1において、時打ち爪は、2つの時打ち爪石2及び3を有し、トリガ・フィンガーピース9を形成する。時打ち爪石2及び3に起因して、時打ち爪8は、例えば図1の場合は、1回転の1/6、すなわち、時打ち輪11の60°の角度セクタである時打ちサイクルの間、時打ち輪を解放することは明らかである。時打ち爪8は、時打ち輪に対して半径方向に移動する、又は時打ち輪を妨げる円形の移動を行なう、又は類似の少なくとも1つの歯9を含むことが好ましい。
好ましくは歯12によって形成される、時打ち輪11のカムの経路の各々は、動作しなければならないゴング13、13Aにそれぞれ対応する、図1の例におけるハンマーレバー4、4Aと協働する。このハンマーレバー4、4Aは、弾性戻り手段、特にばねによって、アイドル位置に向けて戻る。時打ち輪11が、時打ち爪8によって回転できるようになると、時打ち輪11の歯12のうちの1つが、ハンマーレバー4、4aの歯と協働し、時打ちばねによって与えられるエネルギーの一部を該ハンマーレバーに伝達し、これを戻り位置から移動させ、次いで再び落下させて、ゴング13、13Aに対する時打ちを可能にする。
本発明は、時打ちシーケンスの後、腕時計及び置時計用の時打ち主ぜんまいと、時計用の錘とを含む、時打ち動作のためのエネルギーを与える機構内に残存するトルクを確認することから構成される全体としての発明の概念から生じたものである。
測定された残存トルクが、次の時打ちシーケンスを適切に行ない得るほど十分である場合、進行中の時打ちシーケンスは、正常に終了することが可能であり、該時打ち機構は、次の時打ちシーケンスのための位置に戻る。十分ではない場合、時打ち動作はロックされ、解放することができない。
本発明によると、時打ち機構の時打ちを停止させるためのトルク測定装置10は、少なくとも1つの移動可能なトルク測定レバー1を含み、該トルク測定レバーの軌道は、少なくとも間接的に時打ち輪11の軌道を妨げ、該トルク測定レバーは、該時打ち輪によって枢動運動されるように配置される。このトルク測定レバー1は、回転中に時打ち輪11によってトルク測定レバー1にかかる駆動力に抗する所定値の抗力を恒久的に受ける。駆動力が所定値の抗力よりも小さい場合には、トルク測定レバー1は、時打ち輪11の回転をブロックし、そうでない場合には、該輪を解放することにより時打ち輪11が回転できるようにする。
本発明によるトルク測定レバー1は、この所定値の抗力を依然として受けている場合、並びに時打ち輪11をロックする少なくとも1つの位置及び時打ち輪の回転を可能にする少なくとも1つの解放位置をとることができる場合、図示の好ましい実施形態による枢動運動、曲げ、並進、又はいずれかの組み合わせた動きによるなど、様々な方法で移動可能とすることができる。
自動時打ちの後、すなわち、時打ち輪11の1つの歯12がハンマーレバー4、4Aと協働してゴング13、13Aを共振させた後、時打ち輪11は、トルク測定レバー1と接触する。トルク測定レバー1は、所定値の抗力を及ぼすことができる抵抗作用を受ける。この抵抗作用は、トルク測定レバー1に作用するばね7によって与えられることが好ましい。トルク測定レバー1は、好ましくは、枢動運動可能に取り付けられ、図から分かるように、トルク測定輪の形態をとることができる。トルク測定レバー1は、枢動部又は類似の要素によって形成することもできる。トルク測定レバー1への抗力の伝達は、図1から分かるように枢動(ピボット)を介して、又は図2及び図3から分かるようにトルク測定レバーの経路1Bにおける摩擦により行なうことができる。本発明の技術的思想から逸脱することなく、他のトルク測定レバー1及び抗力を加える他の手段も想定できる。従って、トルク測定レバー1は、その回転中に時打ち輪11によって加わる駆動力に抗する所定値の抗力を恒久的に受ける。
時打ち輪11の駆動力が、トルク測定レバー1を進ませるのに十分である場合、これは、将来の時打ちのために十分なトルクがあることを意味し、時打ち輪1は、時打ち爪8を含む解放システムに向かってその経路を引き続き進み、次の時打ちの解放を待機する。
駆動力がトルク測定レバー1を進ませるのに不十分である場合には、時打ち輪11がロックされ、将来の解放は動作不能となる。
衝撃を受けた場合、トルク測定レバー1がその衝撃によって時打ち輪11を解放しても時打ちは行なわれない。時打ち輪がトリガ点まで進むと、的確な時刻に適切に時打ちする。
時打ち機構が巻き上げられると、エネルギー源のトルク貯留量が回復し、トルク測定レバー1は、時打ち輪11を解放する。時打ちが行なわれない場合には、時打ち輪11はトリガ点まで進み、次の的確な時刻に時打ちすることになる。
有利には、トルク測定レバー1に加わる抗力は調整可能である。ばね7の場合、調整可能な較正手段、又は図で分かるような偏心ねじ6等によって較正が容易に調整される。
時打ち爪8により時打ち輪11の時打ちが可能になる時打ちシーケンスが生じている間、該時打ち輪の歯12の各々が、連続的にトルク測定レバー1に当接する。
時打ちシーケンスの終了時に、時打ち輪11の駆動ばねに残存するトルクが次の時打ちシーケンスを全体的に行なうのに十分である場合には、時打ち輪11の歯12は、トルク測定レバー1の抵抗に打ち勝ち、時打ち爪8のトリガ・フィンガーピース9上にロックされるまで、すなわち時打ち輪11の別の歯12が時打ち爪8に当接したときにトルク測定レバー1から逃れる。次いで、時打ち機構は時打ちサイクルの継続を可能にする。
他方、時打ち輪11の駆動ばねのトルク貯留量が、トルク測定輪又はレバー1を停止させるには不十分である場合、トルク測定レバー1は、特に時打ちばねが巻き上げられることによってトルクが十分になるまで、時打ち輪11を所定位置にロックする。
時打ちサイクルが時打ち輪11の60°の角度セクタにわたって行なわれる、図1の例に戻ると、2つの重なった輪の各々における3つの歯から結果として生じる2回の3点鐘である実際の時打ちは、例えば50°といったこの角度セクタの部分においてのみ生じる。ここでは10°である残りの部分は、レバー1によるトルク測定のためのものであり、残存する駆動トルクが、次の時打ちシーケンス全体の適切な実行のために十分である、すなわち、ここではばね7からの抗力によってレバー1に加わるトルクよりも大きい場合には、時打ちサイクルは、時打ち爪石2上で終了することができる。反対に、駆動トルクが不十分である場合には、システムは、その歯を介してレバー1上で一時的に停止を維持し、巻き上げ又はエネルギー源の再充填を待機する。このシステムの利点は、時打ちサイクルの終了時に該システムが適切な位置をとりアクティブであることである。衝撃を受けた場合には、時打ち輪11のシステムは解放され、ハンマーに何ら作用せずに時打ち爪石2に当接することになる。代替の実施形態において、トルク測定レバー1は段が付けられ、各段は、レバーが協働する時打ち輪11又は様々な時打ち輪のカム経路に対応する。
図1に示す好ましい実施形態において、支持ばね7の脚部によって抗力がトルク測定レバーに加えられる。支持ばねは、U字形の2つの分岐部間の内部に含まれるループ7Cにおいて枢動運動可能に取り付けられたU形支持ばねであることが好ましい。一方の分岐部7Aはトルク測定レバー1と協働し、他方の分岐部7Bは、調整較正手段又は偏心ねじ6と協働する。
ばね7の2つの分岐部の剛性は、異なることが好ましい。レバー1上の当接点には大きなビームがあり、調整カム6には遙かに薄い分岐部がある。実際には、ばねは、例えば図1の例においては250g/mmといった、ほぼ最大時打ちトルクになるように十分に強いものでなければならず、従って、例えば18時間の機構における15時間目の後に時打ちを停止させたいときには、ばねは、駆動トルクが減少したときに反応することができる。
別の変形形態において、トルク測定レバー1は、ばね、とりわけ前述のタイプのばねの部分によって、特に端部によって直接形成される。この特定の事例では、トルク測定レバー1は、正反対の駆動トルク及び抵抗トルクの影響を受けて枢動運動によっては移動可能ではないが、曲げによって移動することができる。
特定の変形形態において、トルク測定レバー1は、時打ち輪が複数のカム経路を有する場合でも該レバーが協働する時打ち輪11との単一の協働面を含む。
有利な実施形態において、トルク測定レバー1は、時打ち爪8と組み合わせてこれにより支持される。
好ましくは、所定値の抗力は、完全な時打ちシーケンスを実行するのに必要な駆動力に等しい値で較正され、この駆動力と反対方向である。
トルク測定レバー1は、時打ち輪11の領域外で且つ時打ち輪11の軸真11Aと平行に位置付けられた軸真1C上に枢動運動可能に取り付けられることが好ましい。
有利には、トルク測定レバー1は、ユーザが読むことができるインジケータに連結され、このインジケータは、時打ち輪を駆動する時打ち機構のエネルギー源を再充填する必要性を警告する。このインジケータは、特に、レバー1を用いて直接的又は間接的に手動形成するか、或いは、時打ち機構のエネルギー源のレベルが十分か又は不十分であるかを示す、オールオアナッシング(all or nothing)表示によって形成することができる。
図から分かるように、トルク測定レバー1はトルク測定輪であることが好ましい。
本発明はさらに、再充填可能なエネルギー源と、時打ち機構及び/又はそのユーザによって計画された時刻にエネルギー源によって伝達されるエネルギーの一部を用いて少なくとも1つの時打ち輪11を駆動して少なくとも1つのゴング13を共振させることを可能にする時打ち爪8と、少なくとも1つのこうしたトルク測定装置10とを含む、時打ち機構に関する。
本発明はまた、少なくとも1つのこうした時打ち機構を含む時計に関する。
1 トルク測定レバー; 2、3 時打ち爪石; 4、4A ハンマーレバー;
6 偏心ねじ; 7 ばね; 7A、7B 分岐部; 7C ループ;
8 時打ち爪; 9 トリガ・フィンガーピース; 10 トルク測定装置;
11 時打ち輪; 12 歯; 13、13A ゴング。

Claims (15)

  1. 時打ち機構の時打ちを停止させるためのトルク測定装置であって、前記時打ち機構には、再充填可能なエネルギー源と、前記時打ち機構及び/又はそのユーザによって計画された時刻に、前記エネルギー源によって伝達されるエネルギーの一部を用いて少なくとも1つの時打ち輪(11)を駆動して、少なくとも1つのハンマーを少なくとも1つのゴングに対して作動させることを可能にする時打ち爪(8)とが含まれており、
    少なくとも1つの移動可能なトルク測定レバーであって、前記時打ち輪(11)の回転軌道を妨げ得る動作軌道を呈し、前記時打ち輪(11)により駆動され得るようにされたトルク測定レバー(1)を含み、そのトルク測定レバー(1)は、回転中に前記時打ち輪から受ける駆動力に抗する所定値の抗力を常時受けており、該駆動力が前記所定値の抗力よりも小さい場合に前記時打ち輪の回転をブロックし、駆動力が前記抗力よりも小さくない場合には前記時打ち輪を解放することによって前記時打ち輪を回転可能にすることを特徴とするトルク測定装置。
  2. 前記抗力が、前記トルク測定レバー(1)の経路(1B)における摩擦により加えられることを特徴とする、請求項1に記載のトルク測定装置。
  3. 前記抗力が、前記トルク測定レバー(1)の枢動運動(14)において加えられることを特徴とする、請求項1に記載のトルク測定装置。
  4. 前記抗力は、支持ばね(7)の脚部(7A)によって前記トルク測定レバー(1)に加えられることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれかに記載のトルク測定装置。
  5. 前記支持ばね(7)は、U字形の2つの分岐部間に内部に含まれるループ(7C)において枢動運動可能に取り付けられたU形支持ばねであり、一方の前記分岐部(7A)が前記トルク測定レバー(1)と協働し、他方の前記分岐(7B)が調整可能な較正手段又は偏心ねじ(6)と協働することを特徴とする、請求項4に記載のトルク測定装置。
  6. 前記トルク測定レバー(1)は、該レバーが協働する前記時打ち輪(11)との単一の協働面を含むことを特徴とする、前記請求項1〜5のいずれかに記載のトルク測定装置。
  7. 前記トルク測定レバー(1)は、前記時打ち爪(8)と組み合わされることを特徴とする、前記請求項1〜6のいずれかに記載のトルク測定装置。
  8. 前記所定値の抗力は、完全な時打ちシーケンスを実行するのに必要な駆動力値が等しく且つ反対の方向を有することを特徴とする、前記請求項1〜7のいずれかに記載のトルク測定装置。
  9. 前記トルク測定レバー(1)は、前記時打ち輪(11)の領域外で且つ前記時打ち輪(11)の軸真(11A)と平行に位置付けられた軸真(1C)上に枢動運動可能に取り付けられることを特徴とする、前記請求項1〜8のいずれかに記載のトルク測定装置。
  10. 前記トルク測定レバー(1)は並進移動可能に取り付けられることを特徴とする、前記請求項1〜9のいずれかに記載のトルク測定装置。
  11. 前記トルク測定レバー(1)は、複数の異なるゴングを共振させるために前記時打ち輪(11)内に含まれるカム経路の数と同じ数の段を有することを特徴とする、前記請求項1〜10のいずれかに記載のトルク測定装置。
  12. 前記トルク測定レバー(1)は、ユーザが読むことができるインジケータに連結され、前記インジケータは、前記時打ち輪(11)を駆動する時打ち機構のエネルギー源を再充填する必要性を警告することを特徴とする、前記請求項1〜11のいずれかに記載のトルク測定装置。
  13. 前記トルク測定レバー(1)は、トルク測定輪であることを特徴とする、前記請求項1〜12のいずれかに記載のトルク測定装置。
  14. 再充填可能なエネルギー源と、時打ち機構及び/又はそのユーザによって計画された時刻に前記エネルギー源によって伝達される前記エネルギーの一部を用いて少なくとも1つの時打ち輪(11)を駆動して、少なくとも1つのハンマーを少なくとも1つのゴングに対して作動させることを可能にする時打ち爪(8)と、を含む時打ち機構であって、前記時打ち機構が、請求項1から請求項13までのいずれかに記載の少なくとも1つの移動可能なトルク測定レバー(1)を含むことを特徴とする時打ち機構。
  15. 請求項14に記載の少なくとも1つの時打ち機構を含む時計。
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