JP5295153B2 - タイヤの滑り止め装置 - Google Patents
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Description
上記のようなタイヤの滑り止め装置は、タイヤの周方向に配列した滑り止め体を連結する際、滑り止め体の前側の連結部材と後側の連結部材の連結具を連結する作業が簡単であることが望まれる。前側の連結部材と後側の連結部材の連結具を分離する作業も簡単であることが望まれる。また、連結具は、構造が簡単であることが望まれる。
1.連結具は、差し込み式にする。
前側の連結部材と後側の連結部材は、複数のリンクをピンで回転可能に繋いた鎖にする。前側の連結部材の前端のリンクと後側の連結部材の後端のリンクは、板状リンクにする。
分離時には、軸状部材は、弾性部材に抗して後退させ、連結孔付き板状リンクの連結孔から抜き出す。連結孔付き板状リンクは、筒状部材から抜き出す。筒状部材付き板状リンクと連結孔付き板状リンクは、分離する。
連結具は、タイヤの外側に位置し、自動車の走行によるタイヤの回転で、タイヤの放射方向に遠心力を受ける。この遠心力が軸状部材にその後退方向に作用すると、軸状部材が弾性部材に抗して後退する可能性がある。タイヤの回転による遠心力で軸状部材が後退すると、筒状部材付き板状リンクと連結孔付き板状リンクが分離することになる。
軸状部材は、前端に、軸心方向に対して傾斜した斜面の後退駆動面を設ける。連結孔付き板状リンクは、筒状部材に差し込むと、前端が軸状部材の前端の後退駆動面に当って軸状部材を弾性部材に抗して後退させる。次に、連結孔付き板状リンクは、板面に軸状部材の前端が弾性部材の弾性力で押し付けられた状態で差し込みが進行する。軸状部材は、その前端位置に板状リンクの連結孔が達すると、弾性部材の弾性力で前進して連結孔に貫通する。連結孔付き板状リンクは、差し込み操作だけで、筒状部材付き板状リンクに連結する。
連結孔付き板状リンクは、連結孔を複数にして連結方向に沿って配置する。前側の連結部材と後側の連結部材の連結長さを調節可能にする。隣同士の滑り止め体の間隔を調節する。
タイヤの外径ないし外周長さに合わせて、軸状部材を貫通する連結孔付き板状リンクの連結孔を選択する。
前側の連結部材と後側の連結部材は、それぞれ、複数のリンクをピンで回転可能に繋いた鎖にし、前側の連結部材の前端のリンクと後側の連結部材の後端のリンクは、それぞれ、板状リンクにし、連結具は、前側の連結部材の前端の板状リンクと後側の連結部材の後端の板状リンクを連結する構成にし、一方の板状リンクには、他方の板状リンクを差し込む筒状部材を設け、筒状部材に、これを横断して貫通する軸状部材を設け、軸状部材はその軸心方向に前後動可能にし、軸状部材に前進力を与える弾性部材を設け、他方の板状リンクには、軸状部材が貫通する連結孔を設け、筒状部材付き板状リンクと連結孔付き板状リンクの連結時には、軸状部材は弾性部材に抗して後退させ、筒状部材に連結孔付き板状リンクを差し込み、軸状部材は、弾性部材の弾性力で前進させ、連結孔付き板状リンクの連結孔に貫通する構成にし、筒状部材付き板状リンクと連結孔付き板状リンクの分離時には、軸状部材は、弾性部材に抗して後退させ、連結孔付き板状リンクの連結孔から抜き出し、連結孔付き板状リンクは筒状部材から抜き出す構成にしたことを特徴とするタイヤの滑り止め装置。
2.数個の滑り止め体を自動車のタイヤに嵌め込んでタイヤの全周にほぼ等間隔に配列し、各滑り止め体の外側部をそれぞれ隣の滑り止め体の外側部に連結する構成にし、滑り止め体は、自動車前進時のタイヤ回転方向の前側のU形状部材と後側のU形状部材、及び、タイヤの内側面に沿う内側の線状部材を備え、前側のU形状部材と後側のU形状部材は、タイヤの接地面を横断する横断部、タイヤの外側面に沿う外側部とタイヤの内側面に沿う内側部を有し、内側部同士を内側の線状部材で連結し、滑り止め体の外側部は、タイヤの周方向の前端と後端にそれぞれ前側と後側の連結部材を取り付け、タイヤの周方向に配列した滑り止め体の後側の連結部材を、後隣の滑り止め体の前側の連結部材に連結具で分離可能に連結する構成にした滑り止め装置において、
前側の連結部材と後側の連結部材は、それぞれ、複数のリンクをピンで回転可能に繋いた鎖にし、前側の連結部材の前端のリンクと後側の連結部材の後端のリンクは、それぞれ、板状リンクにし、連結具は、前側の連結部材の前端の板状リンクと後側の連結部材の後端の板状リンクを連結する構成にし、一方の板状リンクには、他方の板状リンクを差し込む筒状部材を設け、筒状部材に、これを横断して貫通する軸状部材を設け、軸状部材はその軸心方向に前後動可能にし、軸状部材に前進力を与える弾性部材を設け、他方の板状リンクには、軸状部材が貫通する連結孔を設け、筒状部材付き板状リンクと連結孔付き板状リンクの連結時には、軸状部材は弾性部材に抗して後退させ、筒状部材に連結孔付き板状リンクを差し込み、軸状部材は、弾性部材の弾性力で前進させ、連結孔付き板状リンクの連結孔に貫通する構成にし、筒状部材付き板状リンクと連結孔付き板状リンクの分離時には、軸状部材は、弾性部材に抗して後退させ、連結孔付き板状リンクの連結孔から抜き出し、連結孔付き板状リンクは筒状部材から抜き出す構成にし、
軸状部材は、前端に、軸心方向に対して傾斜した斜面の後退駆動面を設け、連結孔付き板状リンクは、筒状部材に差し込むと、軸状部材の前端の後退駆動面に当って軸状部材を弾性部材に抗して後退させ、軸状部材の前端が弾性部材の弾性力で板面に押し付けられた状態で差し込みが進行し、軸状部材の前端位置に連結孔が達すると、軸状部材が弾性部材の弾性力で前進して連結孔に貫通する構成にしたことを特徴とするタイヤの滑り止め装置。
3.上記のタイヤの滑り止め装置において、
軸状部材はその軸心方向をタイヤの軸心方向にし、連結孔はその中心軸方向をタイヤの軸心方向にし、前側の連結部材と後側の連結部材は捩れが生じない構成にして軸状部材をタイヤの軸心方向に維持する構成にしたことを特徴とする。
4.上記のタイヤの滑り止め装置において、
連結孔付き板状リンクは、連結孔を複数にして複数の連結孔を連結方向に沿って配置し、前側の連結部材と後側の連結部材の連結長さを調節可能にしたことを特徴とする。
本例のタイヤの滑り止め装置は、自動車のタイヤTに装着した状態を自動車の外側から視た正面を図1に示す。この滑り止め装置は、第1、第2、第3滑り止め体1a、1b、1cをタイヤTの周方向に等間隔に連結している。3個の滑り止め体1a〜1c、1は、同一構造にしている。第1滑り止め体1aについて説明する。
前側の連結部材11と後側の連結部材12は、それぞれ、前側のU形状部材2の外側部2b、後側のU形状部材3の外側部3bに取り付けるに当たり、タイヤTの軸心方向に沿う軸6を用い、その軸6の周りに回転可能にしている。
軸状部材30の細径部を板状リンク36の第2連結孔38に貫通したときには、第1連結孔37に貫通したときよりも、前側の連結部材11と後側の連結部材12の連結長さが短くなる。
本例のタイヤの滑り止め装置は、連結具21、22の連結作業を更に簡単にする。
軸状部材30は、図11と図12に示すように、細径部の前端に、軸心方向に対して傾斜した斜面の後退駆動面41を設けている。斜面の後退駆動面41は、筒状部材27の差し込み口に対面している。軸状部材30は、筒状部材27に対して回転しない構成にしている。軸状部材30の回り止めを施している。
1.上記の実施形態において、筒状の連結具21は前側の連結部材11に、板状の連結具22は後側の連結部材12に設けたが、逆にして、筒状の連結具21は後側の連結部材12に、板状の連結具22は前側の連結部材11に設ける。
2.上記の実施形態において、板状の連結具22の板状リンク36は、連結孔37、38を2個にしたが、3個以上にする。
3.上記の実施形態の第2例において、軸状部材30の後退駆動面41の斜面は、平面にしたが、軸状部材30と同心の円錐面にする。軸状部材30の回り止めが不要になる。
1、1a〜1c 滑り止め体
1a 第1滑り止め体
1b 第2滑り止め体
1c 第3滑り止め体
2 前側のU形状部材、丸棒
2a 横断部
2b 外側部
2c 内側部
3 後側のU形状部材、丸棒
3a 横断部
3b 外側部
3c 内側部
4 内側の線状部材、鎖、リーフチェーン
2a、3a 滑り止め体の横断部
2b、3b 滑り止め体の外側部
2c、3c、4 滑り止め体の内側部
6 軸
7 内側の当て部材
8 ロックナット
11 前側の連結部材、鎖、リーフチェーン
12 後側の連結部材、鎖、リーフチェーン
16 外側の当て部材
21 筒状の連結具
22 板状の連結具
26 前側の連結部材の前端の板状リンク
27 筒状部材
28、29 軸孔
28 筒状部材の内側板部の軸孔
29 筒状部材の外側板部の軸孔
30 軸状部材
31 螺旋ばね、弾性部材
32 割ピン、抜け止め部材
36 後側の連結部材の後端の板状リンク
37、38 連結孔
37 第1連結孔
38 第2連結孔
41 後退駆動面、斜面
Claims (3)
- 数個の滑り止め体を自動車のタイヤに嵌め込んでタイヤの全周にほぼ等間隔に配列し、各滑り止め体の外側部をそれぞれ隣の滑り止め体の外側部に連結する構成にし、
滑り止め体は、自動車前進時のタイヤ回転方向の前側のU形状部材と後側のU形状部材、及び、タイヤの内側面に沿う内側の線状部材を備え、
前側のU形状部材と後側のU形状部材は、タイヤの接地面を横断する横断部、タイヤの外側面に沿う外側部とタイヤの内側面に沿う内側部を有し、内側部同士を内側の線状部材で連結し、
滑り止め体の外側部は、タイヤの周方向の前端と後端にそれぞれ前側と後側の連結部材を取り付け、タイヤの周方向に配列した滑り止め体の後側の連結部材を、後隣の滑り止め体の前側の連結部材に連結具で分離可能に連結する構成にした滑り止め装置において、
前側の連結部材と後側の連結部材は、それぞれ、複数のリンクをピンで回転可能に繋いた鎖にし、前側の連結部材の前端のリンクと後側の連結部材の後端のリンクは、それぞれ、板状リンクにし、
連結具は、前側の連結部材の前端の板状リンクと後側の連結部材の後端の板状リンクを連結する構成にし、一方の板状リンクには、他方の板状リンクを差し込む筒状部材を設け、筒状部材に、これを横断して貫通する軸状部材を設け、軸状部材はその軸心方向に前後動可能にし、軸状部材に前進力を与える弾性部材を設け、他方の板状リンクには、軸状部材が貫通する連結孔を設け、
筒状部材付き板状リンクと連結孔付き板状リンクの連結時には、軸状部材は弾性部材に抗して後退させ、筒状部材に連結孔付き板状リンクを差し込み、軸状部材は、弾性部材の弾性力で前進させ、連結孔付き板状リンクの連結孔に貫通する構成にし、
筒状部材付き板状リンクと連結孔付き板状リンクの分離時には、軸状部材は、弾性部材に抗して後退させ、連結孔付き板状リンクの連結孔から抜き出し、連結孔付き板状リンクは筒状部材から抜き出す構成にし、
軸状部材は、前端に、軸心方向に対して傾斜した斜面の後退駆動面を設け、
連結孔付き板状リンクは、筒状部材に差し込むと、軸状部材の前端の後退駆動面に当って軸状部材を弾性部材に抗して後退させ、軸状部材の前端が弾性部材の弾性力で板面に押し付けられた状態で差し込みが進行し、軸状部材の前端位置に連結孔が達すると、軸状部材が弾性部材の弾性力で前進して連結孔に貫通する構成にしたことを特徴とするタイヤの滑り止め装置。 - 軸状部材はその軸心方向をタイヤの軸心方向にし、連結孔はその中心軸方向をタイヤの軸心方向にし、
前側の連結部材と後側の連結部材は捩れが生じない構成にして軸状部材をタイヤの軸心方向に維持する構成にしたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤの滑り止め装置。 - 連結孔付き板状リンクは、連結孔を複数にして複数の連結孔を連結方向に沿って配置し、前側の連結部材と後側の連結部材の連結長さを調節可能にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤの滑り止め装置。
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