JP5294988B2 - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置、検査装置、撮像方法及びフラットパネルディスプレイの検査方法に関する。
撮像装置の中には、画像を取得して画像処理を行う一連の動作を、複数回繰り返す装置がある。こうした装置の典型的な例としては、ロボットの頭部や手につけたカメラによるロボットビジョンや、液晶等のフラットパネルディスプレイの点灯検査装置等があげられる。ロボットビジョンでは一の場所で撮像後、画像処理を実行し、その後、頭や手を動かして視野を移動して、次の場所で再び撮像後、画像処理を実行する、この一連の作業を複数回繰り返す。フラットパネルディスプレイの点灯検査装置では、一の表示画面で撮像後、検査を実行し、その後、表示画面を切り替えて、次の表示画面で撮像後、検査を実行する、この一連の作業を複数回繰り返す。
例えば、特許文献1では、電子的撮像装置において、ホワイトバランスをとるための撮像を行い、次に本撮像を行うフローチャートが示されている。
特開平8−051571号公報
しかしながら、前述のロボットに取り付けたカメラによるロボットビジョンや、液晶等のフラットパネルディスプレイの点灯検査装置では、複数回撮像する画像の各々で被写体に応じて撮像条件(光源やメカ系の設定、露光条件等)を変える場合が多い。またその一方で、製造現場で工数の短縮が求められるために、撮像から画像処理までの一連の動作の繰り返しを、短い時間で実行することが求められる。
特許文献1では、ホワイトバランスをとるための撮像と、本撮像を行うフローを開示しているが、順次撮像を行うため、2回の撮像に時間がかかる課題を有している。2回の撮像の間にホワイトバランスを算出する画像処理と本撮像のための撮像条件(白色板はねあげ、アンプ増幅率設定等)の設定のための時間が必要になり、2回の撮像の時間間隔を制限している。
上述の問題点に鑑みて本発明は、画像取得動作から画像処理までの一連の動作を、撮像条件を変えて複数回行う作業に必要な時間を短縮することができる撮像装置、検査装置、撮像方法及びフラットパネルディスプレイの検査方法を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、少なくとも連続する第1の撮像画像及び第2の撮像画像を取得して画像処理する撮像装置であって、前記第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻及び前記第2の撮像画像の撮像条件設定の予定終了時刻を基に前記第2の撮像画像の取得動作の開始を待機させるウェイト時間を設定するウェイト時間設定部と、前記ウェイト時間設定部により設定されたウェイト時間が経過してから、前記第2の撮像画像の取得動作を開始させるように制御するとともに、前記第2の撮像画像の撮像条件設定が終了するまでの期間と前記第1の撮像画像の画像処理が終了するまでの期間との少なくとも一部が重複するように制御する画像取得制御部とを有することを特徴とする。
また、本発明の撮像方法は、少なくとも連続する第1の撮像画像及び第2の撮像画像を取得して画像処理する撮像方法であって、前記第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻及び前記第2の撮像画像の撮像条件設定の予定終了時刻を基に前記第2の撮像画像の取得動作の開始を待機させるウェイト時間を設定するウェイト時間設定ステップと、前記ウェイト時間設定ステップにて設定されたウェイト時間が経過してから、前記第2の撮像画像の取得動作を開始させるように制御するとともに、前記第2の撮像画像の撮像条件設定が終了するまでの期間と前記第1の撮像画像の画像処理が終了するまでの期間との少なくとも一部が重複するように制御する画像取得制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、画像取得動作から画像処理までの一連の動作を複数回行う作業を短時間で実行することができる。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成例を示す図である。 動作モード切り替え手段の設定切り替えフローを示す図である。 順次動作シーケンス手段における動作ステップのフローチャートである。 並行動作シーケンス手段における動作ステップのフローチャートである。 ウェイト時間設定処理の詳細を示すフローチャートである。 順次動作シーケンス及び並列動作シーケンスのタイミングチャートである。 並行動作シーケンスのタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の構成例を示す図である。 順次動作シーケンス及び並列動作シーケンスのタイミングチャートである。 ウェイト時間設定処理の詳細を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成例を図1を用いて、またその動作による撮像方法を図2〜7を用いて説明する。ここでは、第1の実施形態として、ロボットビジョンに適用した例を示す。ここでの例示するロボットは、産業用として部品の外観検査を行うものを想定し、ロボットアームの先端にカメラがとりつけられ、アームが部品の周囲を移動しながら複数回撮像することで、複数方向の部品の表面の検査を行うものを想定する。複数方向での撮像は、撮像条件として撮像補助手段としての光源とカメラ位置の条件を設定変更しながら行う。光源の条件としては、検査したい項目により、明視野となるようにカメラと同じ方向から照明するか、暗視野となるようにカメラと異なる方向から低い角度で部品を照明するか変更するために光源を切り替えたり、光源の輝度、照明時間を変更する。カメラ位置の条件としては、ロボットアーム自身を動かして、部品に対するカメラの位置を変更するものとしている。
図1において、120は被写体であり、外観検査する部品である。101は、撮像装置であり、1点鎖線内の各構成手段からなる。102は撮像条件を設定するための撮像補助手段であり、例えば、光源1、光源2、カメラ位置を決定するロボットアーム等である。103は、撮像手段(撮像部)としてのカメラ部である。104は、撮像装置101の制御を行う制御手段であり、例えばプログラムで動作するマイコンチップである。また、制御手段104は、ソフトウェアでプログラムを実行するPC(パーソナルコンピュータ)であったり、あるいは産業用で用いられるPLC(プログラマブルロジックコントローラ、シーケンサとも呼ばれる)等でもよい。105は撮像条件を設定する撮像条件設定手段であり、点灯する光源の選択やロボットアームの位置等の撮像補助手段102の設定と撮像手段103の蓄積時間等の制御信号を出力する。106は画像取得開始手段であり、撮像手段103の画像取得を開始する制御信号を出力する。ここでは、画像取得開始手段106が撮像手段103の蓄積動作及び転送動作を開始する外部トリガ信号を出力することを例示する。107は画像処理手段であり、撮像手段103から転送される画像データを受け取り、所定の画像処理を行った後、結果を出力する。108は撮像毎設定保持手段であり、メモリやレジスタ領域である。撮像毎設定保持手段108は、プログラムや外部からの設定手段により設定された各撮像段階ごとの撮像条件等の設定値を記録する。109は、ウェイト時間設定手段(ウェイト時間設定部)である。110は、画像取得制御手段(画像取得制御部)である。ウェイト時間設定手段109は、撮像条件確立時刻取得手段111と画像処理確立時刻取得手段112と時刻評価手段113とウェイト時間設定手段114を有する。また、画像取得制御手段110は、並行動作シーケンス手段115と順次動作シーケンス手段116と動作モード切り替え手段117を有する。また、118は画像処理手段107からの処理結果を出力する結果出力手段であり、ここではLAN(ローカルエリアネットワーク)を通じて、外観検査結果のデータファイルを送信する通信手段である。119は、設定入力手段であり、ここでは制御値を入力するボタンやキーボードである。
撮像補助手段102は、例えば、光源1、光源2、ロボットアーム等である。光源1及び光源2は、波長が異なる光源である。光源1及び光源2は、発光が安定するまで所定の時間を要する。また、ロボットアームは、先端に撮像手段103が取り付けられ、移動することにより、被写体120に対する撮像手段103の位置を変えることができる。また、ロボットアームの先端に被写体120を取り付け、撮像手段103に対する被写体120の位置を変えるようにしてもよい。ロボットアームは、その移動に振動を伴うため、移動後の位置が安定するまで所定の時間を要する。撮像条件設定手段105が撮像補助手段102の撮像条件を設定すると、その撮像条件が確立するまでに所定の時間を要する。
設定入力手段119から入力された値や不図示のプログラム実行手段により読み込まれた設定値が撮像毎設定保持手段108に記録される。この撮像毎の設定値をもとに、撮像条件確立時刻取得手段111は撮像条件の確立する時刻を計算して取得し、また画像処理確立時刻取得手段112は少なくとも一部の画像処理が確立する時刻を計算して取得する。時刻評価手段113は、それぞれの時刻を比較して評価を行い結果を出力する。ウェイト時間設定手段114は、時刻評価手段113の結果を受けて、ウェイト時間を決定して、並行動作シーケンス手段115の動作を設定する。動作モード切り替え手段117は、設定入力手段119の切り替え信号に応じて、並行動作シーケンス手段115で決定するシーケンス動作の各信号と順次動作シーケンス手段116で決定するシーケンス動作の各信号いずれを用いるかを切り替える。その際、動作モード切り替え手段117は、撮像条件設定手段105、画像取得開始手段106、画像処理手段107の連続動作のための各信号として、並行動作シーケンス手段115の各信号と順次動作シーケンス手段116の各信号いずれを用いるかを切り替える。
図3に、順次動作シーケンス手段116における動作ステップのフローチャートを示す。また、図6(a)にこの順次動作シーケンスにおけるタイミングチャートを示す。図6中の「カメラ動作 604」は、図3において、ステップ301で順次動作シーケンスが開始されると、まずステップ302では、順次動作シーケンス手段116はm番目の撮像を示す値mを初期化する。次に、ステップ303では、順次動作シーケンス手段116は値mを1つ進める。ステップ304では、順次動作シーケンス手段116はm撮像目の撮像条件を取得して、撮像条件設定手段105により設定を行う。ステップ305では、順次動作シーケンス手段116はm撮像目の撮像条件が確立するまでの時間T1(m)が経過するまで待機する。時間T1(m)の経過後、ステップ306では、順次動作シーケンス手段116は画像取得開始手段106を制御してm撮像目の画像取得を実行する。ステップ307では、順次動作シーケンス手段116はm撮像目の撮像における撮像手段103に必要な蓄積時間Ts(m)と転送時間Tt(m)が経過するまで待機する。経過後、ステップ308では、順次動作シーケンス手段116は画像処理手段107を設定してm撮像目の画像処理を実行する。ステップ309では、順次動作シーケンス手段116はm撮像目の撮像画像の少なくとも一部の画像処理に必要な時間T2(m)が経過するまで待機する。経過後、ステップ310では、順次動作シーケンス手段116は連続撮像の終了条件に達したかどうかを判定する。連続撮像の終了条件に達していない場合は、ステップ303に進む。連続撮像の終了条件に達した場合は、ステップ311に進み、シーケンスを終了する。
図6(a)において画像処理601は画像処理手段107で実行される画像処理の実行タイミングを示しており、T2(m)がm番目の撮像に対する画像処理期間である。撮像条件設定602は、撮像条件設定手段105で設定する設定タイミングと、その後、撮像条件が確立するまで待機すべき時間を示しており、T1(m)がm番目の撮像に対する撮像条件確立までに必要な時間である。カメラトリガ603は撮像手段103の蓄積開始を指示する外部トリガ信号のタイミングを示している。カメラ動作604は、カメラトリガ603により動作を開始した撮像手段103の光電変換による電荷の蓄積時間Ts(m)とデータの転送時間Tt(m)のタイミングを示している。図6(a)において、Tj(m)の期間がm枚目の撮像を行う1撮像期間である。
図3及び図6(a)で示したように、順次動作シーケンスにおいては、前の撮像の画像処理が終了後、撮像条件の設定を開始して、その後、撮像手段103の電荷の蓄積とデータ転送を行うように、順次動作を行っていく。
次に、図4、図5に、本実施形態の並行動作シーケンス手段115における動作ステップのフローチャートを示す。また、図6(b)にこの並行動作シーケンスにおけるタイミングチャートを示す。図4において、ステップ401で並行動作シーケンスが開始されると、まずステップ402では、並行動作シーケンス手段115はm番目の撮像かを示す値mを初期化する。次に、ステップ403では、並行動作シーケンス手段115は値mを1つ進める。ステップ404では、並行動作シーケンス手段115はm撮像目の撮像条件を取得して、撮像条件設定手段105により設定を行う。ステップ405では、並行動作シーケンス手段115はウェイト時間Tw(m)の設定を行うステップを実行する。ステップ405内のシーケンス詳細は図5を用いて後述する。ステップ406では、並行動作シーケンス手段115は1枚目の撮像かどうかを判断し、1枚目の撮像の場合はステップ407を飛ばしてステップ408に進む。2枚目以降の場合は、ステップ407に進み、並行動作シーケンス手段115は画像取得開始手段106を制御してm−1枚目の画像処理の実行を行う。
ステップ408では、並行動作シーケンス手段115はステップ405で設定したウェイト時間Tw(m)が経過したかどうかを判断し、経過した場合はステップ409でm撮像目の画像取得を実行する。ステップ410では、並行動作シーケンス手段115はm撮像目の撮像における撮像手段103に必要な蓄積時間Ts(m)と転送時間Tt(m)が経過するまで待機する。経過後、ステップ411では、並行動作シーケンス手段115は連続撮像の終了条件に達したかどうかを判定する。連続撮像の終了条件に達していない場合は、ステップ403に進む。連続撮像の終了条件に達した場合は、ステップ412に進み、並行動作シーケンス手段115は画像処理手段107を設定してm撮像目の画像処理を実行する。ステップ413では、並行動作シーケンス手段115はm撮像目の撮像画像の少なくとも一部の画像処理に必要な時間T2(m)が経過するまで待機して、経過後ステップ414に進み、シーケンスを終了する。
図5は、図4のステップ405のウェイト時間設定処理の詳細を示すフローチャートである。ステップ501でウェイト時間Tw(m)の設定を行うシーケンスが開始すると、ステップ502では、撮像条件確立時刻取得手段111はm枚目の撮像条件の確立する時刻t1の取得を行う。m枚目の撮像条件の確立する時刻t1は、m枚目の撮像条件が設定された時刻から、撮像条件が確立するのに必要な時間T1(m)が経過した時刻を求めることで得られる。ステップ503では、画像処理確立時刻取得手段112は(m−1)枚目の撮像画像の画像処理の少なくとも一部が確立する時刻t2の取得を行う。時刻t2は、(m−1)枚目の撮像画像が撮像手段103から画像処理手段107に転送終了した時刻から、(m−1)枚目の撮像画像についての画像処理の少なくとも一部が確立するまでに必要な演算時間T2(m−1)が経過した時刻として求めることができる。ステップ504では、時刻評価手段113は時刻t1とt2の評価を行う。評価内容として、具体的には、時刻評価手段113は時刻t1とt2のいずれが後の時刻かを比較し、時刻t1≧t2になる場合は、ステップ505に進み、Tw(m)=T1(m)を代入する。時刻t1<t2になる場合は、ステップ506に進み、時刻評価手段113はTw(m)=T1(m)+(t2−t1)を代入する。ステップ507において、ウェイト時間設定手段114はウェイト時間としてTw(m)を設定して、ステップ508でウェイト時間Tw(m)の設定シーケンスを終了する。
以上のように、時刻t1≧t2になる場合は、m撮像目の撮像条件が確立する時刻t1が経過するまでをウェイト時間Tw(m)として設定し、その撮像条件確立後に、m撮像目の画像取得を実行し、電荷蓄積及びデータ転送を行う。また、時刻t1<t2になる場合は、m−1撮像目の画像処理確立時刻t2が経過するまでのウェイト時間Tw(m)として設定し、その画像処理確立後に、m撮像目の画像取得を実行し、電荷蓄積及びデータ転送を行う。以下、その理由を説明する。m−1撮像目の画像処理は、フレームメモリ内のm−1撮像目の画像データを基に行う。そのため、m−1撮像目の画像処理確立時刻t2の前に、m撮像目の画像取得を実行してしまうと、フレームメモリ内にm撮像目の画像データが上書きされ、m−1撮像目の画像データが消去され、m−1撮像目の画像処理ができなくなってしまう。この理由により、ステップ506の処理が必要になる。
図6(b)において、画像処理601は画像処理手段107で実行される画像処理の実行タイミングを示しており、T2(m)がm番目の撮像に対する画像処理時間である。撮像条件設定602は、撮像条件設定手段105で設定する設定タイミングと、その後、撮像条件が確立するまで待機すべき時間を示しており、T1(m)がm番目の撮像に対する撮像条件確立までに必要な時間である。カメラトリガ603は撮像手段103の蓄積開始を指示する外部トリガ信号のタイミングを示している。カメラ動作604は、カメラトリガ603により動作を開始した撮像手段103の蓄積時間Ts(m)とデータの転送時間Tt(m)のタイミングを示している。図6(b)において、Th(m)の期間はm枚目の撮像を行う1撮像期間であり、図6(a)の順次動作シーケンスの1撮像期間Tj(m)より短くなる。
図4、図5及び図6(b)で示したように、並行動作シーケンスにおいては、第1の撮像の画像処理の終了前に、第2の撮像の撮像条件の設定を開始して、その後、撮像手段103の蓄積とデータ転送を行うように、並行して動作を行っていく。このときに、第1の撮像の画像処理が第2の撮像のデータ転送前に完了し、かつ第2の撮像の撮像条件設定が第2の撮像の蓄積動作の前に完了することが重要となる。この判定を簡易的に行うため、本実施形態では時刻t1とt2の比較を行い、遅い時刻でウェイト時間Tw(m)を決定する例を示した。
画像取得制御手段110は、第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻t2及び第2の撮像画像の撮像条件設定の予定終了時刻t1のいずれか遅い方が経過してから、第2の撮像画像の画像取得動作を開始させるように制御する。
簡易的な方法で行うことは、システムの構造を簡単にするため、ソフトウェアや装置の開発コストをおさえる面、誤動作、バグの要因を少なくし、保守をしやすくする面、ユーザーのシステム理解を容易にして利便性を高める面で重要である。
図7(a)、(b)は、図6(b)と同じ並行動作シーケンスのタイミングチャートである。ここで、図7(a)は図6(b)と同様t1≧t2のときのタイミング関係を示している。ウェイト時間はTw(m)=T1(m)となる。一方、図7(b)はt1<t2のときのタイミング関係を示している。ウェイト時間はTw(m)=T1(m)+(t2−t1)となる。
以上説明したように、第1の撮像画像に対する処理結果の少なくとも一部が確立するまでの時間と、第2の撮像画像のための撮像条件が確立するまでの時間のそれぞれが、各々の撮像に必要な要素によって長くなったり短くなったりすることがある。その場合でも、両者が確立した最短の時間で画像取得の開始をさせることが可能になる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る撮像装置について説明する。図2に、図1の動作モード切り替え手段117の設定切り替えフローを示す。ステップ201では、設定入力手段119より動作モードの切り替えの入力が行われる。すると、ステップ202において、動作モード切り替え手段117は動作モードの切り替えとして、並行動作が選択されたかどうかの判別を行う。選択されたと判断した場合にはステップ203に進み、モード切り替え手段117は出力として並行動作シーケンス手段の出力を選択する。その後、ステップ205でモード設定を終了する。一方、並行動作が選択されなかったと判断した場合にはステップ204に進み、モード切り替え手段117は出力として順次動作シーケンス手段の出力を選択する。その後、ステップ205でモード設定を終了する。
第1の実施形態のように、並行動作シーケンスは複数の撮像と画像処理を組み合わせた連続撮像用途において、一連の動作時間を短縮する効果が得られる。これは、例えば、製造工程における検査工程において、検査工数の削減を実現して、製造コストを低減することを可能とする。ただし、並行動作シーケンスは、前の撮像の画像処理ステップと次の撮像の撮像条件設定ステップを並行して行うため、1つ1つの撮像動作と画像処理動作が正しく行われたのかを検証しにくくなってしまいユーザーの利便性を損なうことが懸念される。本実施形態では、この件にも配慮して、並行動作シーケンスと順次動作シーケンスを切り替え可能な構成とした。例えば、装置の管理者が1つ1つの撮像動作と画像処理動作が正しく行われたのかを検証する場合には、順次動作シーケンスを選択して動作検証を行い、作業者が工程で実際に作業を行う場合には並行動作シーケンスを行うように切り替えて使用することができる。
以上のように、撮像して画像処理を行う1連の動作を1ステップとして複数回繰り返す場合に、各ステップの動作を順次確認するための設定用のモードと、時間短縮のため各ステップの動作を重複させながら行う作業用のモードの両者を選択することができる。そのため、利便性と作業時間の短縮の両立した装置が実現可能になる。また、利便性と作業時間の短縮の両立した装置が実現可能になる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の構成例を図8を用いて、またその動作による撮像方法を図9及び図10を用いて説明する。本実施形態では、第1の撮像の画像処理が第2の撮像画像のデータ転送前に完了し、かつ第2の撮像の撮像条件設定が第2の撮像の蓄積動作の前に完了することが重要となる。第1の実施形態ではこの動作を簡易的な方法で行うため、時刻t1とt2の比較を行い、遅い時刻でウェイト時間Tw(m)を決定する例を示した。第3の実施形態では、さらに時間短縮を可能とするウェイト時間Tw(m)を決定する例を示す。
ここでは、第3の実施形態として、液晶やEL,プラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイの点灯検査に適用する例を示す。ここでの例示する点灯検査は、フラットパネルディスプレイの製造工程において、ディスプレイ部分に信号源から信号を印加するとともに、バックライトを点灯して点灯表示を行うことで画素欠陥を検出したり、画質を評価する検査を想定する。
このとき、信号源はR(赤)、G(緑)、B(青)各色をそれぞれ単色で表示したり、全色消灯して黒表示としたり、全色点灯して白表示を行ったりして、各表示ごとに撮像を行うことで、R(赤)、G(緑)、B(青)各表示セルの欠陥を区別して検出する。また、バックライト以外に、ディスプレイ表面のゴミやキズを検出するように外部照明を照明する撮像も行う。また、場合によっては、光学フィルタを挿入して、特別な波長をカットする等の撮像を行う場合もある。したがって、信号源の信号の種類、光源の種類、光学フィルタの挿抜する時間等が、撮像条件として撮像補助手段の役割を果たす。
また、各撮像に対して行う画像処理も、その画像に応じて多様な処理を実行するため、画像処理時間も一定とは限らない。例えば、B(青)では点欠陥と線欠陥を検出する2種類の画像処理を行うが、黒表示では点欠陥と線欠陥の検出以外に、演算時間のかかるムラを検出する画像処理を行う等である。
また、各撮像画像を取得する蓄積時間も一定とは限らない。例えば、B(青)では非常に明るいため蓄積時間は短くてすむが、黒表示では輝度の低い画像から濃淡の差を検出するため蓄積時間を長くする必要がある等である。
このように、各撮像毎に時間関係が異なるとともに、その時間関係が検査機の使用するユーザーの使い方から決まる設定次第になるため、こうした検査装置の撮像と画像処理は順次処理で行われていた。本実施形態では、検査の時間短縮とユーザーの利便性の両立を実現する。
図8において、820,802,809以外は、第1の実施形態と同様の手段である。820は被写体であり、本実施形態では、点灯検査するフラットパネルディスプレイである。101は、撮像装置であり、1点鎖線内の各構成手段からなる。
802は撮像条件を設定するための撮像補助手段であり、例えば、光源、信号源、フィルタ挿抜メカ等である。105は撮像条件を設定する手段であり、点灯する光源や信号源の信号の選択、フィルタ挿抜等の撮像補助手段102の設定と撮像手段103の蓄積時間等の制御信号を出力する。また、118は画像処理手段からの処理結果を出力する結果出力手段であり、点灯検査結果のデータファイルを記録し、HDDに格納する手段である。
撮像補助手段802の光源は、被写体820を照射するためのものであり、選択された波長の発光が安定するまで所定の時間を要する。撮像補助手段802の信号源は、被写体820のフラットパネルディスプレイの表示を行うための赤、緑、青の色信号等であり、表示が安定するまで所定の時間を要する。撮像補助手段802のフィルタは、特別な波長をカットするための光学フィルタであり、光学フィルタを挿抜するために所定の時間を要する。
設定入力手段119から入力された値や不図示のプログラム実行手段により読み込まれた設定値が撮像毎設定保持手段108に記録される。この撮像毎の設定値をもとに、撮像条件確立時刻取得手段111は撮像条件の確立する時刻を計算して取得し、また画像処理確立時刻取得手段112は少なくとも一部の画像処理が確立する時刻を計算して取得する。時刻評価手段113は、それぞれの時刻を比較して評価を行い結果を出力する。ウェイト時間設定手段114は、時刻評価手段113の結果を受けて、ウェイト時間を決定して、並行動作シーケンス手段115の動作を設定する。動作モード切り替え手段117は、設定入力手段119の切り替え信号に応じて、並行動作シーケンス手段115で決定するシーケンス動作の各信号と順次動作シーケンス手段116で決定するシーケンス動作の各信号いずれを用いるかを切り替える。その際、動作モード切り替え手段117は、撮像条件設定手段105、画像取得開始手段106、画像処理手段107の連続動作のための各信号として、並行動作シーケンス手段115の各信号と順次動作シーケンス手段116の各信号いずれを用いるかを切り替える。
この動作モード切り替え手段117の設定切り替えフローは第1の実施形態と同様、図2で示される。また、順次動作シーケンス手段116の動作ステップのフローチャートは第1の実施形態と同様、図3で示される。また、並行動作シーケンス手段115の動作ステップのフローチャートも第1の実施形態と同様、図4で示される。
ただし、本実施形態では図4におけるウェイト時間Tw(m)設定のフローが異なっているので、この点を図9のタイミングチャート及び図10のフローチャートを用いて説明する。
図9(a)は第3の実施形態における順次動作シーケンス手段116の順次動作のタイミングチャートを、図9(b)は、第3の実施形態における並行動作シーケンス手段115の並列動作のタイミングチャートを示している。図9(a)は図6(a)と同様である。図9(b)において、画像処理601は画像処理手段107で実行される画像処理の実行タイミングを示しており、T2(m)がm番目の撮像に対する画像処理時間である。撮像条件設定602は、撮像条件設定手段105で設定する設定タイミングと、その後、撮像条件が確立するまで待機すべき時間を示しており、T1(m)がm番目の撮像に対する撮像条件確立までに必要な時間である。カメラトリガ603は撮像手段103の蓄積開始を指示する外部トリガ信号のタイミングを示している。カメラ動作604は、カメラトリガ603により動作を開始した撮像手段103の蓄積時間Ts(m)とデータの転送時間Tt(m)のタイミングを示している。図9(b)において、Th(m)の期間はm枚目の撮像を行う1撮像期間であり、図9(a)の順次動作シーケンス手段116の撮像期間Tj(m)より短くなっている。
ここで、図6(b)と異なるのは、(m−1)枚目の撮像した画像の処理の確立時刻t2が、m枚目の撮像の蓄積時間Ts(m)にまでオーバーラップしているが、m枚目の撮像のデータ転送開始時刻tts前には終了している点である。さらに、m枚目の撮像の撮像条件設定期間T1(m)が(m−1)枚目の撮像した画像の転送時間Tt(m−1)中に開始されているが、m枚目の撮像の撮像条件確立時刻t1が、m枚目の撮像の蓄積開始時刻tss前には終了している点である。このような関係を満たすように、撮像条件設定602のタイミングからカメラトリガ603の発行までのウェイト時間Tw(m)が決定される。
m枚目の撮像の蓄積時間Ts(m)は、撮像手段103内で画像データを生成中の期間であり、フレームメモリには未だ画像データが出力されていない。これに対し、m枚目の撮像の転送時間Tt(m)は、撮像手段103からフレームメモリへの転送が行われ、フレームメモリにm枚目の撮像の画像データが上書きされ、(m−1)枚目の撮像の画像データが消去される。したがって、(m−1)枚目の撮像した画像の処理の確立時刻t2は、m枚目の撮像のデータ転送開始時刻tts前に終了している必要がある。
第2の撮像画像の画像取得動作は、撮像手段103の電荷蓄積動作及びデータ転送動作を有する。画像取得制御手段110は、第2の撮像画像の撮像条件設定の予定終了時刻t1経過後に第2の撮像画像の電荷蓄積動作を開始させ、かつ第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻t2経過後に第2の撮像画像のデータ転送動作を開始させるように制御する。
図10は、図4のステップ405のウェイト時間設定処理の詳細を示すフローチャートである。ステップ1001でウェイト時間Tw(m)の設定を行うシーケンスが開始すると、ステップ1002では、ウェイト時間設定手段809は仮のTw(m)を設定して時刻tssを算出して取得する。さらに、ステップ1003では、ウェイト時間設定手段809は時刻tssに蓄積時間Ts(m)を加算して時刻ttsを取得する。さらに、ステップ1004では、撮像条件確立時刻取得手段111はm枚目の撮像条件の確立する時刻t1の取得を行う。m枚目の撮像条件の確立する時刻t1は、m枚目の撮像条件が設定された時刻から、撮像条件が確立するのに必要な時間T1(m)が経過した時刻として求めることができる。さらに、ステップ1005では、画像処理確立時刻取得手段112は(m−1)枚目の撮像画像の画像処理の少なくとも一部が確立する時刻t2の取得を行う。時刻t2は、(m−1)枚目の撮像画像が撮像手段103から画像処理手段107に転送終了した時刻から、(m−1)枚目の撮像画像についての画像処理の少なくとも一部が確立するまでに必要な演算時間T2(m−1)が経過した時刻として求めることができる。
ステップ1006〜1011では、ウェイト時間設定手段809は時刻t1とt2の評価を行い、ウェイト時間の設定を行う。評価内容として、具体的には、ステップ1006では、時刻評価手段113は(tss−t1)≧(tts−t2)かどうかを判定して、満たす場合はステップ1007に進む。時刻評価手段113は、ステップ1007で(tts−t2)≧0を判定して満たす場合は、ステップ1009に進み、Tw=Twとする。時刻評価手段113は、ステップ1007で(tts−t2)≧0を満たさない場合は、ステップ1010に進み、ΔTw=(t2−tts)、Tw=Tw+ΔTwとする。
また、時刻評価手段113は、ステップ1006で(tss−t1)≧(tts−t2)を満たさない場合は、ステップ1008に進む。また、時刻評価手段113は、ステップ1008で(tss−t1)≧0を判定して満たす場合は、ステップ1009に進み、Tw=Twとする。また、時刻評価手段113は、ステップ1008で(tss−t1)≧0を満たさない場合は、ステップ1011に進み、ΔTw=(t1−tss)、Tw=Tw+ΔTwとする。
ステップ1012では、ウェイト時間設定手段114は、ウェイト時間としてTw(m)を設定して、ステップ1013でウェイト時間Tw(m)の設定シーケンスを終了する。
このように、本実施形態においても並行動作シーケンスは、複数の撮像と画像処理を組み合わせた連続撮像用途において、一連の動作時間を短縮する効果が得られる。これは、多くの撮像を繰り返して行うフラットパネルディスプレイの点灯検査工程等において、検査工数の削減を実現して、製造コストを低減することを可能とする。
なお、本実施形態は、被写体820の代わりに、図1の被写体120を設ける場合にも適用することができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態による撮像装置について説明する。第3の実施形態の並行動作シーケンスは、前の撮像の画像処理ステップと次の撮像の撮像条件設定ステップを並行して行うため、1つ1つの撮像動作と画像処理動作が正しく行われたのかを検証しにくくなってしまい、ユーザーの利便性を損なうことが懸念される。
本実施形態でも、この件にも配慮して、動作モード切り替え手段117は、第2の実施形態(図2)と同様に、並行動作シーケンスと順次動作シーケンスを切り替え可能な構成とする。例えば、装置の管理者が1つ1つの撮像動作と画像処理動作が正しく行われたのかを検証する場合には、順次動作シーケンスを選択して動作検証を行い、作業者が工程で実際に作業を行う場合には並行動作シーケンスを行うように切り替えて使用することができる。
上記の第1〜第4の実施形態の撮像装置は、少なくとも連続する第1の撮像画像及び第2の撮像画像を取得して画像処理する。ウェイト時間設定手段109又は809は、第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻t2及び第2の撮像画像の撮像条件設定の予定終了時刻t1を基に第2の撮像画像の取得動作の開始を待機させるウェイト時間Tw(m)を設定する。画像取得制御手段110は、ウェイト時間設定手段109又は809により設定されたウェイト時間Tw(m)が経過してから、第2の撮像画像の取得動作を開始させるように制御する。それとともに、画像取得制御手段110は、第2の撮像画像の撮像条件設定の期間T1(m)と第1の撮像画像の画像処理の期間T2(m−1)との少なくとも一部が重複するように制御する。
例えば、撮像条件設定は、被写体を照射するための光源、第1及び第2の撮像画像を撮像するための撮像手段又は被写体を移動させるためのロボットアーム、撮像手段の光学フィルタの挿抜、又は被写体であるディスプレイに印加する信号の設定である。
これにより、第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻t2と、第2の撮像画像の撮像条件設定の予定終了時刻t1のそれぞれが、各々の撮像に必要な要素によって長くなったり短くなったりすることがある。その場合でも、両者が確立した最短の時間で画像取得の開始をさせることが可能になる。
図2では、動作モード切り替え手段117は、第1の撮像モードと、第2の撮像モードとの切り替えを行う。画像取得制御手段110は、第1の撮像モードでは、第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻t2経過後に、第2の撮像画像の撮像条件設定を開始させた後、第2の撮像画像の画像取得を開始させるように制御する。また、画像取得制御手段110は、第2の撮像モードでは、ウェイト時間Tw(m)が経過してから、第2の撮像画像の取得動作を開始させるように制御する。それとともに、第2の撮像モードでは、画像取得制御手段110は、第2の撮像画像の撮像条件設定の期間T1(m)と第1の撮像画像の画像処理の期間T2(m−1)との少なくとも一部が重複するように制御する。
これにより、撮像して画像処理を行う1連の動作を1ステップとして、これを複数回繰り返す場合に、各ステップの動作を順次確認するための設定用のモードと、時間短縮のため各ステップの動作を重複させながら行う作業用のモードの両者を選択することができる。そのため、利便性と作業時間の短縮の両立した装置が実現可能になる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101 撮像装置、102 撮像補助手段、103 撮像手段、109 ウェイト時間設定手段、110 画像取得制御手段、120 被写体

Claims (12)

  1. 少なくとも連続する第1の撮像画像及び第2の撮像画像を取得して画像処理する撮像装置であって、
    前記第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻及び前記第2の撮像画像の撮像条件設定の予定終了時刻を基に前記第2の撮像画像の取得動作の開始を待機させるウェイト時間を設定するウェイト時間設定部と、
    前記ウェイト時間設定部により設定されたウェイト時間が経過してから、前記第2の撮像画像の取得動作を開始させるように制御するとともに、前記第2の撮像画像の撮像条件設定が終了するまでの期間と前記第1の撮像画像の画像処理が終了するまでの期間との少なくとも一部が重複するように制御する画像取得制御部と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像取得制御部は、前記第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻及び前記第2の撮像画像の撮像条件設定の予定終了時刻のいずれか遅い方の時刻の後に、前記第2の撮像画像の画像取得動作を開始させるように制御することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記第2の撮像画像の取得動作は、撮像部の電荷蓄積動作及びデータ転送動作を含み、
    前記画像取得制御部は、前記第2の撮像画像の撮像条件設定の予定終了時刻の後に前記第2の撮像画像の前記電荷蓄積動作を開始させ、かつ前記第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻の後に前記第2の撮像画像の前記データ転送動作を開始させるように制御することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記画像取得制御部は、
    第1の撮像モードでは、前記第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻の後に、前記第2の撮像画像の撮像条件設定を開始させた後、前記第2の撮像画像の取得動作を開始させるように制御し、
    第2の撮像モードでは、前記ウェイト時間設定部により設定されたウェイト時間が経過してから、前記第2の撮像画像の取得動作を開始させるように制御するとともに、前記第2の撮像画像の撮像条件設定が終了するまでの期間と前記第1の撮像画像の画像処理が終了するまでの期間との少なくとも一部が重複するように制御することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 前記撮像条件設定は、被写体を照射するための光源、前記第1及び第2の撮像画像を撮像するための撮像部又は被写体を移動させるためのロボットアーム、前記撮像部の光学フィルタの挿抜、又は被写体であるディスプレイに印加する信号の設定であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置を有し、
    前記撮像装置は、フラットパネルディスプレイについて前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像を取得することを特徴とする検査装置。
  7. 少なくとも連続する第1の撮像画像及び第2の撮像画像を取得して画像処理する撮像方法であって、
    前記第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻及び前記第2の撮像画像の撮像条件設定の予定終了時刻を基に前記第2の撮像画像の取得動作の開始を待機させるウェイト時間を設定するウェイト時間設定ステップと、
    前記ウェイト時間設定ステップにて設定されたウェイト時間が経過してから、前記第2の撮像画像の取得動作を開始させるように制御するとともに、前記第2の撮像画像の撮像条件設定が終了するまでの期間と前記第1の撮像画像の画像処理が終了するまでの期間との少なくとも一部が重複するように制御する画像取得制御ステップと
    を有することを特徴とする撮像方法。
  8. 前記画像取得制御ステップでは、前記第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻及び前記第2の撮像画像の撮像条件設定の予定終了時刻のいずれか遅い方の時刻の後に、前記第2の撮像画像の画像取得動作を開始させるように制御することを特徴とする請求項7記載の撮像方法。
  9. 前記第2の撮像画像の取得動作は、撮像部の電荷蓄積動作及びデータ転送動作を含み、
    前記画像取得制御ステップでは、前記第2の撮像画像の撮像条件設定の予定終了時刻の後に前記第2の撮像画像の前記電荷蓄積動作を開始させ、かつ前記第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻の後に前記第2の撮像画像の前記データ転送動作を開始させるように制御することを特徴とする請求項8記載の撮像方法。
  10. 前記画像取得制御ステップでは、
    第1の撮像モードでは、前記第1の撮像画像の画像処理の予定終了時刻の後に、前記第2の撮像画像の撮像条件設定を開始させた後、前記第2の撮像画像の取得動作を開始させるように制御し、
    第2の撮像モードでは、前記ウェイト時間設定ステップで設定されたウェイト時間が経過してから、前記第2の撮像画像の取得動作を開始させるように制御するとともに、前記第2の撮像画像の撮像条件設定が終了するまでの期間と前記第1の撮像画像の画像処理が終了するまでの期間との少なくとも一部が重複するように制御することを特徴とする請求項7記載の撮像方法。
  11. 前記撮像条件設定は、被写体を照射するための光源、前記第1及び第2の撮像画像を撮像するための撮像部又は被写体を移動させるためのロボットアーム、前記撮像部の光学フィルタの挿抜、又は被写体であるディスプレイに印加する信号の設定であることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の撮像方法。
  12. 請求項7〜11のいずれか1項に記載の撮像方法の各ステップを有し、
    フラットパネルディスプレイについて前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像を取得することを特徴とするフラットパネルディスプレイの検査方法。
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